JP6390150B2 - ポリエステルフィルム - Google Patents
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Description
ジカルボン酸としては、テレフタル酸、イソフタル酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸等を、ジオールとしては、エチレングリコール、1,4−ブタンジオール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ポリエチレングリコール等を、ヒドロキシカルボン酸としては、p−ヒドロキシ安息香酸、6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸等をそれぞれ例示することができる。かかるポリマーの代表的なものとして、ポリエチレンテレフタレートやポリエチレン−2、6−ナフタレート等が例示される。
ン酸、ポリスチレンスルホン酸などが例示される。またこれらの酸は、一部または全てが
中和されていてもよい。
る方法が採用できる。
ポリ陰イオンとしてポリスチレンスルホン酸を用いたものが挙げられる。
マーとを含有することを必須の要件とするものである。
ルプロピオン酸、グリセリン、トリメチロールプロパン、ポリ(エチレンオキシ)グリコール、ポリ(テトラメチレンオキシ)グリコール、ビスフェノールAのアルキレンオキサイド付加物、水添ビスフェノールAのアルキレンオキサイド付加物等を例示することができる。これらは2種以上を用いることができる。
サイド付加物が好ましい。また、前記ポリエステル樹脂には、水性液化を容易にするために若干量の、スルホン酸塩基を有する化合物やカルボン酸塩基を有する化合物を共重合させることが可能であり、その方が好ましい。このスルホン酸塩基を有する化合物としては、例えば5−ナトリウムスルホイソフタル酸、5−アンモニウムスルホイソフタル酸、4−ナトリウムスルホイソフタル酸、4−メチルアンモニウムスルホイソフタル酸、2−ナトリウムスルホイソフタル酸、5−カリウムスルホイソフタル酸、4−カリウムスルホイソフタル酸、2−カリウムスルホイソフタル酸、ナトリウムスルホコハク酸等のスルホン酸アルカリ金属塩系またはスルホン酸アミン塩系化合物等が好ましく挙げられる。
る。なお、遊離カルボキシル基は共重合後にアルカリ金属化合物やアミン化合物を作用させてカルボン酸塩基とする。これらの化合物の中からそれぞれ適宜1つ以上選択して、常法の重縮合反応によって合成することによって得たポリエステルを用いることができる。
ルキレンオキサイドまたはその誘導体の構造は異なっていても構わない。また、少なくと
も分子中一つのヒドロキシル基に付加されていればよく、全てのヒドロキシル基にアルキ
レンオキサイドまたはその誘導体が付加されている必要はない。
有機粒子、無機粒子、酸化防止剤、紫外線吸収剤、発泡剤、染料、顔料等の添加剤を含有
していてもよい。これらの添加剤は単独で用いてもよいが、必要に応じて二種以上を併用
してもよい。また、これら添加剤としては、その構造中に、(ポリ)アルキレンオキサイ
ドや(ポリ)グリセリン、これらの誘導体を含むものを使用すると、得られる塗布層の帯
電防止性を阻害せず、より好ましい。
水溶液または水分散液であることが望ましいが、水を主たる媒体としており、本発明の
要旨を越えない範囲であれば、有機溶剤を含有していてもよい。
(上記式中、Rは脂肪族不飽和結合を有しない同一または異種の一価炭化水素基、mは正の整数を表す)
遠心沈降式粒度分布測定装置(株式会社島津製作所社製SA−CP3型)を使用して測定した等価球形分布における積算(重量基準)50%の値を平均粒径とした。
試料フィルムをA4大に切り取り、フィルムの測定面に粘着テープ(日東電工(株)「No.31B」)をゴムローラーを用いて貼り合わせた後、1時間経過後に、粘着テープを剥がし、その粘着テープを、表面を洗浄したステンレス板にゴムローラーを用いて貼り合わせる。上部チャックに粘着テープ、下部チャックにステンレス板を固定し、300mm/minの速度で、180°方向に引き剥がし、接着力(1)を測定する。試料と貼り合わせない粘着テープ(日東電工(株)「No.31B」)を用い、上述と同じ手順で接着力(2)を測定する。残留接着率は次式により求める。
残留接着率(%)=接着力(1)÷接着力(2)×100
残留接着率を次のような基準で判断する。
<残留接着率(%)>
○:85%以上
×:85%未満
試料フィルムの離型層表面に両面粘着テープ(日東電工製「No.31B」)の片面を貼り付けた後、50mm×300mmのサイズにカットした後、室温にて1時間放置後の剥離力を測定する。剥離力は、引張試験機((株)インテスコ製「インテスコモデル2001型」)を使用し、引張速度300mm/分、さらに、60000mm/分の条件下、180°剥離を行った。次のような基準で判断する。
○:10〜20mN/cmの範囲
×:10mN/cmより小さい、もしくは、20mN/cmより大きい
○:90mN/cmより小さい
×:90mN/cmより大きい
粘着層を有する積層フィルムより離型フィルムを剥がした時の状況より、離型特性を評価した。
○:離型フィルムがきれいに剥がれ、粘着剤が離型層に付着する現象が見られない
△:離型フィルムは剥がれるが、速い速度で剥離した場合に粘着剤が離型層に付着する ×:離型フィルムに粘着剤が付着する、上手く剥がれない。
下記(5−1)の方法に基づき、試料フィルムの離型層表面における表面固有抵抗を測定した。(5−1)の方法では、1×108Ωより高い表面固有抵抗は測定できないため、(5−1)で測定できなかったサンプルについては(5−2)の方法を用いた。
《測定方法》
(5−1)三菱化学社製低抵抗率計:ロレスタGP MCP−T600を使用し、23℃、50%RHの測定雰囲気でサンプルを30分間調湿後、表面固有抵抗値を測定した。
(5−2)日本ヒューレット・パッカード社製高抵抗測定器:HP4339Bおよび測定電極:HP16008Bを使用し、23℃,50%RHの測定雰囲気でサンプルを30分間調湿後、表面固有抵抗値を測定した。
《判定基準》
◎:R(Ω)が1×108以下(実用可能なレベル。特に良好。)
○:R(Ω)が1×109以下(実用可能なレベル)
△:R(Ω)が1×1010以下(実用上、問題になる場合があるレベル)
×:R(Ω)が1×1010を越える(実用困難なレベル)
《判定基準》
○:塗膜の脱落が見られない(実用可能なレベル)
△:塗膜が白くなるが脱落はしていない(実用可能なレベル〉
×:塗膜の脱落が確認された(実用困難なレベル)
<ポリエステルフィルムの製造>
先に述べたポリエステルを原料として、ベント付き押出機に供給し、290℃で溶融押出した後、静電印加密着法を用いて表面温度を40℃に設定した冷却ロール上で冷却固化して厚さ約550μmの無定形フィルムを得た。このフィルムを85℃で縦方向に3.7倍延伸し、下記塗布剤組成から構成される塗布層を塗布厚み(乾燥後)が0.03g/m2になるように塗布した後、100℃で横方向に3.9倍延伸し、210℃で熱処理して、厚さ38μmの二軸延伸ポリエステルフィルムを得た。
(A):ポリエチレンジオキシチオフェンとポリスチレンスルホン酸からなる、スタルク株式会社製 BaytronPAG
(B):ポリウレタン樹脂
テレフタル酸664部、イソフタル酸631部、1,4−ブタンジオール472部、ネオペンチルグリコール447部から成るポリエステルポリオールを得た。次いで、 得られたポリエステルポリオールに、アジピン酸321部、ジメチロールプロピオン酸268部を加え、ペンダントカルボキシル基含有ポリエステルポリオールAを得た。 さらに、前記ポリエステルポリオールA1880部にヘキサメチレンジイソシアネート 160部を加えてポリウレタン樹脂水性塗料を得た。
(C):前記式(3)でn=1であるグリセリン
A/B/C=40/40/20(重量%)
a1:硬化型シリコーン樹脂(LTC856:東レ・ダウコーニング製)
a2:硬化型シリコーン樹脂(LTC303E:東レ・ダウコーニング製 移行成分含有率15%)
a3:硬化型シリコーン樹脂(KS−847H:信越化学工業製)
b1:質量平均分子量400000以上の未反応性シリコーン樹脂
c1:付加型白金触媒(SRX212:東レ・ダウコーニング製)
c2:付加型白金触媒(PL−50T:信越化学工業製)
硬化型シリコーン樹脂a1 20%
未反応性シリコーン樹脂b1 0.2%
付加型白金触媒c1 0.2%
MEK/トルエン混合溶媒(混合比率は1:1)
実施例1において、塗布層組成と離型剤組成を下記表1、2に示す塗布剤組成と離型剤組成に変更する以外は実施例1と同様にして製造し、離型フィルムを得た。得られた結果をまとめて下記表3に示す。
Claims (6)
- 少なくとも一軸方向に延伸されたポリエステルフィルムの片面に塗布層と離型層とが順次設けられた基材レス両面粘着シート用離型フィルムであり、
前記塗布層が導電性化合物(A)とバインダーポリマー(B)とを含有し、
前記離型層が、(1)アルケニル基を含む硬化型シリコーン樹脂、およびアルキル基を含む硬化型シリコーン樹脂、(2)質量平均分子量400000以上の下記一般式(I)で示されるオルガノポリシロキサン、(3)白金系触媒、を含有する組成物から形成されたシリコーン系離型層であり、
前記塗布層が延伸されてなることを特徴とする基材レス両面粘着シート用離型フィルム。
R 3 SiO(R 2 SiO) m SiR 3 ……(I)
(上記式中、Rは脂肪族不飽和結合を有しない同一または異種の一価炭化水素基、mは正の整数を表す) - 前記アルキル基を含む硬化型シリコーン樹脂は、オルガノハイドロジェンポリシロキサンである請求項1に記載の基材レス両面根着シート用離型フィルム。
- 前記塗布層に、成分(C)として、グリセリン(C1)、ポリグリセリン(C2)、グリセリンまたはポリグリセリンへのアルキレンオキサイド付加物(C3)の群から選ばれる1種以上の化合物またはその誘導体をさらに含有する、請求項1または2に記載の基材レス両面粘着シート用離型フィルム。
- 前記組成物に、シリコーンオイル成分を5重量%以下含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の基材レス両面粘着シート用離型フィルム。
- No.31Bテープ(日東電工株式会社製)による残留接着率が85%以上である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の基材レス両面粘着シート用離型フィルム。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載の基材レス両面粘着シート用離型フィルムと、基材レス両面粘着シートとを貼り付けた、積層体。
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