JP6389733B2 - 印刷装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インクジェット方式の印刷装置に関する。
一般的に、インクジェット印刷機のような複数色を用いる印刷装置では、各色のインクの消耗に応じて、適宜カートリッジを交換する必要が生じる。従来、各カートリッジに自身の情報を記憶するRFIDタグを貼り付けるとともに、印刷装置側に各RFIDタグと同数のRFIDモジュールを実装し、各カートリッジに関する情報をカートリッジ自身に保持させ、各カートリッジの装填時には、それぞれのRFIDモジュールで読み取っている。
この場合、各カートリッジのRFIDタグをそれぞれのRFIDモジュールで読み取るため、各インクカートリッジの位置や状態を特定することが容易であり、動作制御やデータ処理を簡素化・高速化することができる反面、インク色分のRFIDモジュールが必要となり、製造コストが増大するという問題が生じている。これを解決する手段として、従来、コストを低減すべくRFIDモジュールを1つにし、各RFIDタグを一括して読み取る技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−163540号公報
ところで、この特許文献1の技術では、1つのRFIDモジュールですべてのRFIDタグの読み取りを行うため、各インクカートリッジの位置や状態を特定することが困難であることから、複数のインクカートリッジのうち、いずれのカートリッジが交換されたのかを特定するためのコマンド処理に時間を要するという問題が生じる。
この技術において、交換されたインクカートリッジを特定するためには、例えば、過去に読み取ったRFIDタグの情報をすべて印刷装置側で保存しておき、カートリッジが交換された際に読み取られたRFIDをその過去の情報と照合し、一致するFRIDがなければ新たに装填されたカートリッジであると判断する手法が挙げられる。
しかしながら、上記手法では、過去に読み取った情報を保存するため、理論上その記憶容量はRFIDタグが存在する数だけ必要となるが、その想定が困難であり、可能な限りの大容量を設けたとしても一定の限界がある。また、過去に読み取ったRFIDの照合を行うため、記憶されているRFIDの数だけコマンド処理が実行されることとなり、本来読取りたいRFIDタグの読み取りを行うまでに時間を要するという課題がある。
本発明は、このような課題を解決すべくなされたものであり、インクカートリッジを交換する際における情報処理の高速化・高精度化を実現しつつ、製造コストの低減を図ることのできる印刷装置を提供することをその目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る印刷装置の第1の特徴は、複数のインクカートリッジが装填される印刷装置であって、各インクカートリッジにそれぞれ取付けられ、自身の情報を記憶するとともに、電波により前記情報を送信する複数の記憶タグと、前記印刷装置側に設けられ、前記複数の記憶タグからの電波を受信する通信モジュールと、装填された状態の前記インクカートリッジの記憶タグと前記通信モジュールとの間に配置され、複数の記憶タグからの電波を順次遮蔽するシャッター機構と,前記複数の記憶タグから1つずつ電波を受信するように前記通信モジュールを制御するとともに、それ以外の前記複数の記憶タグからの電波を順次遮蔽するように前記シャッター機構を制御する制御部とを備えることにある。
本発明に係る印刷装置の第2の特徴は、装填されたインクカートリッジと前記印刷装置とを連結させる駆動機構をさらに備え、前記シャッター機構は、前記駆動機構の動作と連動されることにある。
本発明に係る印刷装置の第3の特徴は、前記シャッター機構は、前記複数の記憶タグ間を移動し、前記記憶タグからの電波を順次遮蔽する遮蔽部と、前記複数の記憶タグ間を移動し、前記記憶タグからの電波を順次通過させる通過部と、前記通過部には、前記記憶タグからの電波を前記通信モジュールに指向させる指向部とを有することにある。
この発明の第1の特徴によれば、1つの通信モジュールは、複数の記憶タグのうち2以上の記憶タグからの電波を受信しているので、製造コストの低減を図ることができる。特に、本発明では、装填された状態のインクカートリッジの記憶タグと通信モジュールとの間にシャッター機構を備え、複数の記憶タグからの電波を順次遮蔽するので、シャッター機構で遮蔽されていない記憶タグからの電波のみを受信することができる。その結果、各インクカートリッジの位置や状態を特定することができ、インクカートリッジを交換する際における情報処理の高速化・高精度化を実現することができる。
この発明の第2の特徴によれば、シャッター機構は、駆動機構の動作と連動されているので、シャッター機構で順次記憶タグから電波を受信して、インクカートリッジの正当判定を行った後に行うインクカートリッジと印刷装置とを連結させる連結動作を一連に行うことができるので、駆動機構を簡素化でき、装置の小型化、省スペース化を図ることができる。
この発明の第3の特徴によれば、通過部に、記憶タグからの電波を通信モジュールに指向させるとともに、他の記憶タグからの電波をより確実に遮蔽し、目的の記憶タグとの交信性能を安定・向上させることができ、確実に記憶タグを読み取ることができる。
実施形態に係るインクジェット印刷装置の構成を示すブロック図である。 実施形態に係るインクカートリッジの外観を示す斜視図である。 実施形態に係るインクカートリッジが装填されたカートリッジ取付機構を示す斜視図である。 実施形態に係るシャッター部の構成を示す斜視図である。 (a)〜(d)は、実施形態に係るシャッター部と記憶タグとの位置関係を示す説明図である。 (a)及び(b)は、実施形態に係る連結部の動作を示す側面図である。 実施形態に係るインクカートリッジ取付の動作を示す説明図である。 実施形態に係る取付正当判定の動作を示す説明図である。 実施形態に係るインクカートリッジの取付正当判定の動作を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。各図面を通じて同一もしくは同等の部位や構成要素には、同一もしくは同等の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、現実のものとは異なることに留意すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれる。
また、以下に示す実施の形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置等を例示するものであって、この発明の技術的思想は、各構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の技術的思想は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
(インクジェット印刷装置の全体構成)
図1は、本発明の実施形態に係るインクジェット印刷装置の構成を示すブロック図である。本実施形態では、印刷装置として、多数のノズルが形成されたインクヘッドにより、記録用紙上に複数の画像を互いに重なり合うように形成するインクジェット方式のラインカラープリンタを用いた場合を例に説明する。また、各図において、インクジェット印刷装置1の横方向(左右方向)をy方向と称し、インクジェット印刷装置1の縦方向(上下方向)をx方向と称し、インクジェット印刷装置1の奥行き方向(前後方向)をz方向と称するものとする。
本実施形態に係るインクジェット印刷装置の要部を示す概略構成図である。インクジェット印刷装置1には、装置本体上部の原稿読取部7と、本体内部において印字を行う印刷部4と、印刷部4に対して印刷用紙Pを供給する給紙部3及び搬送部8と、印刷された印刷用紙Pを排紙する排紙部5と、これらの各部の動作を制御する制御部9とを備えている。
原稿読取部7は、スキャナーなど、原稿をレンズやCCD等によって光学的に読み取り、電気信号として出力する機構である。この読み取った情報は所定の指令(拡大、縮小等)に基づいて加工され、制御部9に送出される。
給紙部3は、印刷に際し、給紙台にストックされた印刷用紙Pを、給紙ローラー、レジストローラー対等によって、印刷部4に1枚ずつ供給する。搬送部8は、周回する環状の搬送ベルトと、搬送ベルトを周回駆動させる複数の搬送ベルトローラーとを有する。搬送ベルトは、印刷用紙を給紙部3から印刷部4を通じて排紙部5に搬送する通常搬送経路81と、通常搬送経路81に分岐接続されて用紙の表裏を反転させる反転経路82が含まれる。これら搬送ベルトと搬送ベルトローラーとは協働して印刷用紙を搬送するための搬送路であるベルトコンベヤを構成し、インク吐出時の印刷用紙Pの搬送方向を規制する。
印刷部4は、原稿読取部7で読み取られたデジタル画像信号に基づいて所定の印刷用紙に画像を記録する印刷手段であり、制御部9から出力された処理済みデジタル画像信号に基づいて、インクヘッドからインクを印刷用紙に吐出して画像を記録する。また、印刷部4は、複数のインクヘッド40が設けられている。これらの複数のインクヘッド40は、K(黒)、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の順に4本のヘッド列を構成しているものとする。また、各インクヘッドは、用紙の搬送方向と直交する方向に複数のノズルが配列されている。さらに、排紙部5は、排紙選択部や排紙ローラー対、排紙台を有し、制御部9からの駆動信号に応じて駆動制御することにより、搬送部8からの印刷用紙Pを排紙部5に導く。
制御部9は、CPUやDSP(Digital Signal ProceSSor)等のプロセッサ、メモリ、及びその他の電子回路等のハードウェア、或いはその機能を持ったプログラム等のソフトウェア、又はこれらの組み合せなどによって構成された演算処理装置である。制御部9は、プログラムを適宜読み込んで実行することにより種々の機能モジュールを仮想的に構築し、画像データに関する処理や、各部の動作制御、ユーザー操作に対する種々の処理を行う。この制御部9には、操作パネル6が接続されており、この操作パネル6を通じて、ユーザーによる指示や設定操作を受け付けることができる。また、本実施形態に係る制御部9は、複数の記憶タグ110から1つずつ電波を受信するように通信モジュール25を制御するとともに、受信対象となっている記憶タグ以外の記憶タグからの電波を順次遮蔽するようにシャッター部24を制御する機能を備えている。
インクジェット印刷装置1は、装置正面にインクカートリッジ10を取付けるカートリッジ取付機構2が設けられており、このカートリッジ取付機構2に対して上記各色のインクカートリッジ10(10a,10b,10c,10d)が複数(ここでは、4本)装填される。本実施形態において、カートリッジ取付機構2は、インクジェット印刷装置1の本体側に設けられた収納扉を開放してカートリッジを装填される構造を有し、具体的には、2つのインクカートリッジが2段重なった2列2段の構成となっている。なお、各色のインクカートリッジ10がいずれに配置されるかは種々設定可能である。
図2は、インクカートリッジ10の外観を示す斜視図である。インクカートリッジ10は、インクジェット印刷装置1に対して水平方向に着脱される細長の筐体であり、内部にインクが封入される液体収納容器と、液体収納容器が挿入される外装体とから概略構成されている。インクカートリッジ10のインクジェット印刷装置1側端面には、インクジェット印刷装置1側のカートリッジ取付機構2に係合される係合面101が嵌め込まれている。この係合面101は、樹脂又は金属などの硬質材料で形成され、インクジェット印刷装置1のカートリッジ取付機構2に当接される突当面となっている。
この係合面101は、インクジェット印刷装置1側に設けられた通信モジュールと非接触通信を行う記憶(RFID)タグ110が貼り付けられている。この記憶タグ110は、通信モジュールから受信される電波により内部電力を発生させ、その電力によりメモリに対するデータの読み出し及び書込みを行うとともに、通信モジュール25を通じて、データの送受信を行う通信機能を有する。また、記憶タグ110のメモリには、本実施形態では、カートリッジのインクの色や水性・油性の種別、着脱回数などが記憶され、カートリッジ取付機構2に装着が検知されると、非接触通信インターフェースとの通信を開始し、自機が記憶するデータを送信する。
さらに、この係合面101は、その中央にインク供給口102が配置されている。このインク供給口102は、内部に収納するインクをインクジェット印刷装置1に送り出す供給口であり、インクジェット印刷装置1側のカートリッジ取付機構2に着脱されるようになっている。すなわち、インク供給口102は、インクジェット印刷装置1側のカートリッジ取付機構2に嵌合される着脱機構を構成し、この着脱機構によりインクカートリッジ10とインクジェット印刷装置1とが相互に接続されて、インクカートリッジ10からインクジェット印刷装置1へのインクの供給が行われる。
なお、インクカートリッジ10は、インクジェット印刷装置1に取付けられた際に、インクジェット印刷装置1側に設けられた取付検知センサに検知されるようになっている。具体的には、取付検知センサは、受光センサであり、受光が遮断されることにより、その遮蔽物の存在を検知する。取付け時に受光センサに接近される凸部によって受光が遮断されることによりその取付けが検出される。
本実施形態では、図1の正面から見て、左上のインクカートリッジをインクカートリッジ10aとし、その記憶タグを記憶タグ110aとし、右上のインクカートリッジをインクカートリッジ10bとし、その記憶タグを記憶タグ110bとする。さらに、右下のインクカートリッジをインクカートリッジ10cとし、その記憶タグを記憶タグ110cとし、左下のインクカートリッジをインクカートリッジ10dとし、その記憶タグを記憶タグ110dとする。なお、各インクカートリッジを区別しない場合には、総称してインクカートリッジ10と称し、各記憶タグについても記憶タグ110と称するものとする。
(カートリッジ取付機構の構成)
次いで、カートリッジ取付機構2の構成について説明する。図3は、インクカートリッジ10が装填されたカートリッジ取付機構2を示す斜視図であり、図4は、シャッター部24の構成を示す斜視図であり、図5(a)〜(d)は、シャッター部24と記憶タグとの位置関係を示す説明図である。
カートリッジ取付機構2は、図3に示すように、インクカートリッジ10が装填される保持部21と、連結部22と、シャッター部24と、通信モジュール25と、連結部22とシャッター部24とを駆動する駆動部20とを有している。
通信モジュール25は、インクカートリッジ10がインクジェット印刷装置1に装着されたときに、記憶タグ110に対して電波信号の送受信を行い、記憶タグ110に記憶保持されたインクカートリッジに関する情報を取得するモジュールである。本実施形態では、インクジェット印刷装置1に1つの通信モジュール25が設けられており、4つのインクカートリッジ10が配置される略中心部分に配置される。そして、この1つの通信モジュール25は、4つのインクカートリッジ10に設けられた記憶タグ110からの電波を受信して、各インクカートリッジに関する情報を取得するようになっている。
シャッター部24は、複数の記憶タグ110からの電波を順次遮蔽する部材であり、図3に示すように、装填された状態のインクカートリッジ10の記憶タグ110と通信モジュール25との間に配置されている。シャッター部24は、図4に示すように、複数の記憶タグ110間を移動し、記憶タグ110からの電波を順次遮蔽する遮蔽部241と、複数の記憶タグ110間を移動し、記憶タグ110からの電波を順次通過させる通過部243とから構成される。具体的に、遮蔽部241は、金属部材によって形成され、長方形状の一部を切り欠いて略L字型をなした板状部材である。一方、通過部243は、上記切り欠き部分に形成される空間部分である。
また、通過部243には、記憶タグ110からの電波を通信モジュール25に指向させる指向部242を有する。指向部242は、センダストやフェライトといった磁束収斂効果を持つ磁性体材料であり、板状の部材がL字型に組合され、図4に示すように、通信モジュール25に臨むようにして遮蔽部241に貼り付けられている。具体的に、指向部242は、通過部243の一部を囲むように形成され、遮蔽部241と通過部243との境界部分に配置される。また、指向部242は、遮蔽部241よりもz方向に対して厚みを有しており、通信モジュール25と記憶タグ110との間に通信経路を形成するようになっている。これにより、指向部242を介して、目標となる記憶タグからの電波のみを通過させ、他の記憶タグからの電波を吸収することによって、目標とする記憶タグからの電波の指向性を向上させ、交信性能を安定・向上させる。
このようなシャッター部24は、遮蔽部241の所定位置に回転軸244を有しており、回転軸244を軸として回転して、複数の記憶タグ110間を移動するようになっている。具体的には、図5(a)〜(d)に示すように、90度ずつ回転した際、4つの記憶タグ110のうち、3つ記憶タグ110が正面視において遮蔽部241によって覆われて通信モジュール25と遮断されることとなり、1つの記憶タグ110のみが正面視において通過部243上に配置されて、通信モジュール25との通信接続が可能となっている。なお、この際、指向部242も回転することで、アンテナの指向性も変化するようになっている。
また、本実施形態において、シャッター部24は、図5(a)に示すように、通過部243がインクカートリッジ10aに位置している配置をホームポジションとしており、駆動開始時はこの位置からシャッター部24は回転するようになっている。また、回転軸244は、駆動部20から突出した回転軸202と連結されており、駆動部20の駆動力が伝達されることで回転可能となっている。
保持部21は、インクカートリッジ10をそれぞれ収容する金属製の筐体であり、この保持部21は、係合面101と当接する側部にインク供給口102と嵌合される着脱機構を有している。また、保持部21の着脱機構には、インク供給口102に対応する位置に開口部211を有しており、後述するジョイント部221が挿通されるようになっている。
連結部22は、装填されたインクカートリッジ10と印刷装置とを連結させる駆動機構であり、図6(a)及び(b)に示すように、インクカートリッジ10の供給口102に対して接離可能に駆動するジョイント部221と、ジョイント部221を、インクカートリッジ10側のインク供給口102に接続させる嵌合カム225とを有している。
ジョイント部221は、インク供給口102を覆うように、インク供給口102に嵌合される部材であり、インク供給口102と同径に形成され、保持部21の開口部211を介してインク供給口102に挿通される挿通部222と、嵌合カム225と接触し、挿通部222をインクカートリッジ10側に押し出す本体部223とを有している。なお、図示していないが、このジョイント部221の内部には、インクカートリッジ10側のインク供給口102に連通するインク経路が内部に形成されている。
嵌合カム225は、一本の回転軸201(又は203)で二枚の断面卵形状の偏芯板226a及び226bを軸支して構成され、各偏芯板226a及び226bは左右に配置されたインクカートリッジに対応する箇所に配置されており、その向きは相互に反対向きに取付けられている。なお、回転軸201、203は駆動部20に接続され、駆動部20による駆動力によって回転可能となっている。
そして、この嵌合カム225は、回転軸201(又は203)を360°回転することにより、偏芯板226a及び226bが、左右に配置されたインクカートリッジのジョイント動作を順次行うようになっており、前半の180°回転する間に左右いずれか一方のカートリッジのジョイントを行い、次の180°回転で他方のカートリッジのジョイントを行うようになっている。
詳述すると、インクカートリッジが装填された際、インクカートリッジに関する情報が正当であると判断された場合に、回転軸201が回転され、偏芯板226a及び226bが、ジョイント部221をインク供給口102側に押し込んで接続させる。具体的に、嵌合カム225は、駆動前、図6(a)に示すように、偏芯板の偏心距離の小さい側部が、インクカートリッジ10側となるように配置されている。一方、装填されたインクカートリッジに関する情報が正当である場合には、初期位置から図6(b)に示すように、偏芯板226の偏心距離の大きい側が、インクカートリッジ10側となるように回転され、90°回転した状態で、偏芯板の頂部と接触するジョイント部221が押し込まれる。
なお、インクカートリッジの保持部21は、上下2段で設けられていることから、上記ジョイント動作は、上段側の嵌合カム225の動作が終わった後に、下段側の嵌合カム225が動作し、シャッター部24の回転動作に追従して、4つのカートリッジに対して順番にジョイントが行われるようになっている。
嵌合カム225によって押し出されたジョイント部221は接続位置に移動させられる。これにより、ジョイント部221の挿通部222がインク供給口102に挿通され、インクカートリッジ10がカートリッジ取付機構2に接続される。その後、さらに偏芯板が回転されることにより、一方の偏芯板の頂部がジョイント部221から離脱され、他方の偏芯板が次回にジョイント動作を行える位置に移動される。
なお、ジョイント部221のインク供給口102に対する接続状態を保持する接続保持機構や、接続保持機構の保持が解除された際、ジョイント部221をインク供給口102から離隔させるジョイント戻し機構なども設けられている。そのため、本実施形態では、接続保持機構等によってジョイント部221がその接続状態が保持されてインクの供給が開始された後、その接続状態を保持したまま、嵌合カム225が駆動部20で回転され、偏芯板226の偏心距離が小さくなる位置まで回動され、偏芯板226がジョイント部221から離隔される。その後、例えば、インクカートリッジ10が引き抜かれるなどすると、ジョイント戻し機構によって接続保持機構は解放され、ジョイント部221がインク供給口102から離隔される。
駆動部20は、連結部22及びシャッター部24を駆動する駆動機構であって、例えば、送りネジ機構、ラック・ピニオン機構、クラッチ機構等により構成され、共通のモーターにより、連結部22とシャッター部24の動作を連動させたり、切離したりさせることができる機械構造を有する。
本実施形態では、図3に示すように、駆動部20は、発生させた駆動力を、回転軸202を介してシャッター部24の回転軸244に伝達させる。これにより、4つのインクカートリッジ10が交換された場合には、図5(a)〜(d)に示すように、90度ずつシャッター部24を回転させて、通過部243の配置場所を移動させ、通信モジュール25によって各記憶タグ110からインクカートリッジに関する情報を取得する。一方、4つのインクカートリッジ10すべてが交換されず、いずれかのインクカートリッジ10が交換された場合には、駆動部20は、シャッター部24を回転させて通過部243を交換されたインクカートリッジ10と対応する位置に移動させる。そして、通信モジュール25によって各記憶タグ110からインクカートリッジに関する情報を取得する。
また、駆動部20は、回転軸203を介してインクカートリッジ10a及びインクカートリッジ10bに対応する連結部22に発生させた駆動力を伝達させる。また、駆動部20は、回転軸201を介してインクカートリッジ10c及びインクカートリッジ10dに対応する連結部22に発生させた駆動力を伝達させる。なお、駆動部20は、制御部9によって駆動制御されており、シャッター部24は、連結部22の動作と連動されるようになっている。すなわち、図5(a)〜(d)に示すように、連結部22では、図6(a)及び(b)に示すような嵌合カム225が180度回転することにより、一方のカートリッジ10への連結が行われ、その間にこの連結動作と連動して、シャッター部24が90度回転されるようになっている。
例えば、図5(a)に示すように記憶タグ110aと通信モジュール25とが通信接続された後、次の動作として図5(b)に示すようにシャッター部24を回転させると、そのシャッター部24の回転動作と連動して、インクカートリッジ10aに対応する連結部22は、図6(a)から図6(b)に示すように嵌合カム225を回転させる。
その後も、図5(b)から図5(c)、図5(c)から図5(d)、又は図5(d)から図5(a)に示すようにシャッター部24が回転すると同時に、通過部243が移動する前に位置していたインクカートリッジ10に対応する連結部22の嵌合カム225が図6(a)から図6(b)に示すように回転するようになっている。
(制御部内の機能構成)
以上の構成を有するインクジェット印刷装置1におけるインクカートリッジの取付機能は、制御部9により制御される。図7は、インクカートリッジの取付機構の制御に関し、制御部9内に仮想的に構築される機能モジュールを示すブロック図である。
図7に示すように、インクカートリッジの着脱機構の制御に関し、制御部9内には、カートリッジ情報取得部92と、カートリッジ取付検知部91と、カートリッジ情報判定部93と、駆動制御部94、画像形成制御部95とが仮想的に構築される。
カートリッジ取付検知部91は、保持部21に設けられた取付検知センサを通じて、インクカートリッジ10がカートリッジ取付機構2の保持部21に取り付けられたかを検知するモジュールであり、インクカートリッジ10がカートリッジ取付機構2に取り付けられたことを検知した際に、カートリッジ情報取得部92に非接触通信の開始を指示するとともに、駆動制御部94にシャッター部24の駆動制御を指示する。この際、カートリッジ取付検知部91は、各保持部21のセンサから検出結果を取得して、4色すべてのインクカートリッジ10が交換されたか否かを判断し、その情報についてもカートリッジ情報取得部92及び駆動制御部94に通知する。
カートリッジ情報取得部92は、複数の記憶タグ110から1つずつ電波を受信するように通信モジュール25を制御する機能を備え、各記憶タグ110に記憶保持された情報を、通信モジュール25を通じて受信し、データとして取得するモジュールである。特に、本実施形態において、カートリッジ情報取得部92は、駆動制御部94と同期して通過部243によって通過可能となった記憶タグ110からの電波を順次取得する。すなわち、カートリッジ情報取得部92は、図5(a)〜(d)に示すように、駆動制御部94によってシャッター部24を回転させているとき、通過部243に位置する記憶タグ110からカートリッジに関する情報を取得する。そして、取得されたデータは、カートリッジ情報判定部93に入力される。
カートリッジ情報判定部93は、カートリッジ情報取得部92が取得した各カートリッジに関する情報が正しいか否かを判断するとともに、各データが有する情報を解析し、抽出するモジュールである。ここでは、先ず、各カートリッジの色や油性・水性の種別に応じた、正しい保持部21に各カートリッジが装填されているか否かを判断し、正当な保持部21に装填されている場合には、その旨を駆動制御部94に通知する。また、誤操作により誤った色や種類のカートリッジが装填されているときには、操作パネル6を通じて、エラーメッセージを出力する。
なお、カートリッジ情報判定部93は、カートリッジの正当判定を行う場合において、4つすべての正当判定を行うときには、図5(a)に示すようなホームポジションから順次時計回りで判定を行うものとし、1つのインクカートリッジ10に対してのみ正当判定を行うときには、図5(a)に示すようなホームポジションから取付検知センサで検知された取付場所まで回転させた後、判定を行うものとする。
駆動制御部94は、駆動部20を駆動制御してシャッター部24及び連結部22の動作を制御するモジュールであり、受信対象となっている記憶タグ以外の記憶タグからの電波を順次遮蔽するようにシャッター部24を制御する機能を備えている。具体的に、シャッター部24の動作を制御する場合、駆動制御部94は、カートリッジ取付検知部91からの指示信号を取得すると、駆動部20を駆動させてシャッター部24を回転させ、記憶タグ110からの電波を順次遮蔽したり、順次通過させたりする。
一方、連結部22の動作を制御する場合、駆動制御部94は、カートリッジ情報判定部93によって、インクカートリッジ10の記憶タグ110に記憶保持された情報が正当であると判断された場合に、連結部22を駆動させて、連結部22のジョイント部221をインクカートリッジ10側のインク供給口102に接続させ、インクカートリッジ10からのインク供給を可能とする。このような駆動制御部94による制御において、シャッター部24の動作と、連結部22の動作とは連動させている。
画像形成制御部95は、印刷部4のほか、給紙部3、搬送部8、及び排紙部5の全体制御を行い、印刷処理を実行するモジュールである。具体的に、画像形成制御部95は、各色のインクヘッド、搬送経路の各駆動部の動作を制御し、画像形成処理全体を制御して、交換されたインクカートリッジ10からインクを用い、インクヘッド40からインクを吐出させて搬送される印刷用紙の表面に印刷画像を形成させる。
(印刷装置におけるインクカートリッジの取付方法)
図8は、本実施形態に係る印刷装置におけるインクカートリッジ取付の動作を示すフローチャートであり、図9は、インクカートリッジの取付正当判定の動作を示すフローチャートである。
インクカートリッジ10をユーザーが挿入する(S101)。これに応じて、保持部21の取付検知センサでは、取り付けを検知し、その信号をカートリッジ取付検知部91に送信する。カートリッジ取付検知部91では、取り付けの信号を検知すると、カートリッジ情報取得部92に非接触通信の開始を指示するとともに、駆動制御部94にシャッター部24の駆動制御を指示する。この際、カートリッジ取付検知部91では、4色すべてのインクカートリッジ10が取り付けされたか否かを判断しており、その情報もカートリッジ情報取得部92及び駆動制御部94に送信する。
カートリッジ情報取得部92では、記憶タグ110からカートリッジに関する情報を取得する動作を行う。この際、カートリッジ情報取得部92では、駆動制御部94と連動して、複数の記憶タグ110間を移動する通過部243を介して記憶タグ110からの電波を取得する。ここで、カートリッジ情報取得部92及び駆動制御部94では、カートリッジ取付検知部91から取得した、4色すべて交換されたかの情報を参照し、4色すべてのインクカートリッジ10が交換されたか否かを判断する(S102)。
4色すべてのインクカートリッジ10が交換されたと判断した場合には(S102における“YES”)、先ず、駆動制御部94は、シャッター部24を回転させることなく、図5(a)に示すように、ホームポジションの状態のままにする。この状態のとき、カートリッジ情報取得部92は、通信モジュール25を介してインクカートリッジ10aの記憶タグ110aからカートリッジに関する情報を取得する(S103)。
そして、取得されたカートリッジに関する情報は、カートリッジ情報判定部93に送信され、カートリッジ情報判定部93において、取付正当判定が実行される(S104)。
カートリッジ情報判定部93は、図9に示すように、先ず、各カートリッジの色や油性・水性の種別に応じた、正しい保持部21に各カートリッジが装填されているか否かを判断する(S201)。この際、カートリッジ情報判定部93では、4つすべてのインクカートリッジ10が交換されているため、ホームポジションから時計回りの順序で判断していく。
ここで、正当な保持部21に装填されていると判断した場合には(S201における“YES”)、インク適合であると判定し(S204)、その旨を駆動制御部94に通知する。一方、正当な保持部21に装填されていないと判断された場合には(S201における“NO”)、再度、記憶タグ110を読み取って(S202)、正当な保持部21に装填されているかを判断する(S203)。
この再判定した結果、正当な保持部21に装填されていないと判断された場合には(S203における“NO”)、インク不適合であると判断し(S206)、操作パネルにエラー表示しつつ、動作を停止させて処理を終了する。一方、再判定して結果、正当な保持部21に装填されていると判断された場合には(S203における“YES”)、インク適合であると判定し(S204)、その旨を駆動制御部94に通知する。
その後、図8に戻り、ステップS104の取付正当判定において、正当判定がされた場合、制御部9では、すべてのインクカートリッジ10に対する正常処理が完了したか否かを判断する(S105)。ここで、すべてのインクカートリッジ10の正常処理が完了していない場合には(S105における“NO”)、駆動制御部94は、駆動部20を制御して正当判定済みのインクカートリッジ10aに対して接続(ジョイント)動作を行うとともに、シャッター部24を次のインクカートリッジ10bに対する読取位置まで移動させる動作とを連動して行う。
詳述すると、駆動制御部94は、駆動部20を制御して連結部22を駆動させる。具体的には、偏芯板226の偏心距離の大きい側が、インクカートリッジ10側となるように偏心させた回転軸201,203を180度回転させる。これにより、偏芯板226の側面と接触するジョイント部221は接続位置に移動させられ、ジョイント部221の挿通部222がインク供給口102に挿通され、インクカートリッジ10aがカートリッジ取付機構2に接続される。
また、この動作のとき、駆動部20は回転軸202を介してシャッター部24を次のポジションに移動させる。具体的に、シャッター部24の回転軸244を90度回転させて、図5(b)に示すように、通過部243を記憶タグ110bの位置に配置させる。その後、カートリッジ情報取得部92は、上記同様通信モジュール25を通じて、記憶タグ110bからカートリッジに関する情報を取得し、カートリッジ情報判定部93はカートリッジ取付正当判定を行う(S103及びステップS104)。
すべてのインクカートリッジ10に対する正当判定が終了されるまで(S105における“NO”)、上記ステップS103、ステップS104及びステップS106の処理は繰り返し行われる。これにより、図5(c)に示すように、通過部243が記憶タグ110cの位置に配置され、また、図5(d)に示すように、通過部243が記憶タグ110cの位置に配置されて、それぞれの位置で記憶タグ110からカートリッジに関する情報は取得される。
すべてのインクカートリッジ10の正常処理が完了した場合には(S105における“YES”)、駆動制御部94は、駆動部20を制御して最後のインクカートリッジ10dに対して接続(ジョイント)処理を行うとともに、シャッター部24を図5(a)に示すようなホームポジションまで移動させる。その後、交換されたインクカートリッジ10を用いて、画像形成制御部95は、印刷部4を制御して印刷処理を実行する(S108)。
一方、ステップS102において、4つすべてのインクカートリッジ10が交換されていないと判断した場合には(S102における“YES”)、駆動制御部94は、先ず、駆動部20を制御して、シャッター部24を回転させ、交換されたインクカートリッジ10の記憶タグ110を読み取るポジションに通過部243を移動させる(S109)。なお、いずれの場所のインクカートリッジ10が交換されたかは、保持部21の取付検知センサからの信号を基づいて場所を特定する。
そして、カートリッジ情報取得部92は、通信モジュール25を介してインクカートリッジ10の記憶タグ110からカートリッジに関する情報を取得する(S110)。そして、取得されたカートリッジに関する情報は、カートリッジ情報判定部93に送信され、カートリッジ情報判定部93において、取付正当判定が実行される(S111)。このS111の取付正当判定は、図9に示すステップS201からステップS206までの処理と同様である。この際、いずれの場所のインクカートリッジ10が交換されたかは、保持部21の取付検知センサからの信号を基づいて場所を特定する。
その後、図8に戻り、ステップS111の取付正当判定において、インク適合判定がされた場合、駆動制御部94は、駆動部20を制御して目的のインクカートリッジ10に対して接続(ジョイント)処理を行うとともに、接続処理を実行した後、シャッター部24を図5(a)に示すようなホームポジションまで移動させる。その後、交換されたインクカートリッジ10を用いて、画像形成制御部95は、印刷部4を制御して印刷処理を実行する(S108)。
(作用・効果)
このような本実施形態によれば、1つの通信モジュール25は、複数の記憶タグ110からの電波を受信しているので、製造コストの低減を図ることができる。特に、本実施形態では、装填された状態のインクカートリッジ10の記憶タグ110と通信モジュール25との間にシャッター部24を備え、複数の記憶タグ110からの電波を順次遮蔽するので、シャッター部24で遮蔽されていない記憶タグ110から電波を順次受信することができる。その結果、各インクカートリッジ10の位置や状態を特定することができるので、インクカートリッジ10を交換する際における情報処理の高速化・高精度化を実現することができる。
この発明の第2の特徴によれば、シャッター部24は、駆動機構の動作と連動されているので、シャッター部24で順次記憶タグ110から電波を受信して、インクカートリッジ10の正当判定を行った後に行うインクカートリッジ10と印刷装置とを連結させる連結動作を一連に行うことができるので、インクカートリッジ10を交換する際における情報処理の高速化・高精度化を実現することができる。
この発明の第3の特徴によれば、シャッター部24は、複数の記憶タグ110間を移動し、通過部243によって目的の記憶タグ110からの電波を順次通過させるとともに、その他の記憶タグ110に対しては遮蔽部241によって記憶タグ110からの電波を順次遮蔽しているので、シャッター部24で遮蔽されていない記憶タグ110から電波を順次受信することができる。その結果、各インクカートリッジ10の位置や状態を特定することができるので、インクカートリッジを交換する際における情報処理の高速化・高精度化を実現することができる。さらに、本実施形態において通過部243には、記憶タグ110からの電波を通信モジュール25に指向させる指向部242を有しているので、交信性能を安定・向上させ、確実に記憶タグ110を読み取れることができる。
(変更例)
なお、本実施形態は上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
例えば、上述した実施形態において、4つのインクカートリッジ10すべてを交換した場合と、1つのインクカートリッジ10を交換した場合についての制御を説明したが、例えば、2つ、又は3つのインクカートリッジ10を交換する場合も適用可能である。
この場合、先ず、制御部9では、いずれの場所のインクカートリッジ10が交換されたかを、保持部21の取付検知センサからの信号を基づいて場所を特定する。そして、制御部9は、1つのインクカートリッジ10に対する駆動部20の動作(S109〜ステップS111、及びステップS107)を、交換されたカートリッジの個数分行う。
この場合であっても、駆動部20は、制御部9によって駆動制御されており、シャッター部24の動作と連結部22の動作とは連動されるようになっている。すなわち、交換されたインクカートリッジ10の位置を特定すると、駆動部20は、シャッター部24を回転させて当該交換されたインクカートリッジ10に対応する位置に通過部243を配置させる。その後、通信モジュール25によって記憶タグ110aから電波を受信して正当判定が行われる。
カートリッジ情報判定部93において、そのカートリッジが正当であると判定されると、駆動制御部94は次の動作としてシャッター部24を回転させる。この際、駆動部20は、そのシャッター部24の回転動作と連動して、正当判定がされたインクカートリッジ10に対応する連結部22の嵌合カム225を回転させて接続処理を行う。
なお、本変形例において、1つのインクカートリッジ10に対する正当判定及び接続処理が行われた場合には、1度シャッター部24をホームポジションに戻し、その後、同じ動作を他のインクカートリッジに対して行ってもよく、シャッター部24をホームポジションに戻すことなく、時計回りで交換された位置を順次回転させて正当判定及び接続処理を実行してもよい。
1…インクジェット印刷装置
2…カートリッジ取付機構
3…給紙部
4…印刷部
5…排紙部
6…操作パネル
7…原稿読取部
8…搬送部
9…制御部
10(10a,10b,10c,10d)…インクカートリッジ
20…駆動部
21…保持部
22…連結部
24…シャッター部
25…通信モジュール
40…インクヘッド
81…通常搬送経路
82…反転経路
91…カートリッジ取付検知部
92…カートリッジ情報取得部
93…カートリッジ情報判定部
94…駆動制御部
95…画像形成制御部
101…係合面
102…インク供給口
110(110a,110b,110c,110d)…記憶タグ
201,202,203…回転軸
211…開口部
221…ジョイント部
222…挿通部
223…本体部
225…嵌合カム
226(226a,226b)…偏芯板
241…遮蔽部
242…指向部
243…通過部
244…回転軸

Claims (5)

  1. 複数のインクカートリッジが装填される印刷装置であって、
    各インクカートリッジにそれぞれ取付けられ、自身の情報を記憶するとともに、電波により前記情報を送信する複数の記憶タグと、
    前記印刷装置側に設けられ、前記複数の記憶タグからの電波を受信する通信モジュールと、
    装填された状態の前記インクカートリッジの記憶タグと前記通信モジュールとの間に配置されるとともに、一部に切り欠きを有する回転式の遮蔽板で構成され、複数の記憶タグからの電波を順次遮蔽するシャッター機構と、
    前記複数の記憶タグから1つずつ電波を受信するように前記通信モジュールを制御するとともに、それ以外の前記複数の記憶タグからの電波を順次遮蔽するように前記シャッター機構を制御する制御部と
    を備えることを特徴とする印刷装置。
  2. 装填されたインクカートリッジと前記印刷装置とを連結させる駆動機構をさらに備え、
    前記シャッター機構は、前記駆動機構の動作と連動されることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 複数のインクカートリッジが装填される印刷装置であって、
    各インクカートリッジにそれぞれ取付けられ、自身の情報を記憶するとともに、電波により前記情報を送信する複数の記憶タグと、
    前記印刷装置側に設けられ、前記複数の記憶タグからの電波を受信する通信モジュールと、
    装填された状態の前記インクカートリッジの記憶タグと前記通信モジュールとの間に配置され、複数の記憶タグからの電波を順次遮蔽するシャッター機構と、
    前記複数の記憶タグから1つずつ電波を受信するように前記通信モジュールを制御するとともに、それ以外の前記複数の記憶タグからの電波を順次遮蔽するように前記シャッター機構を制御する制御部と
    を備え、
    前記シャッター機構は、
    前記複数の記憶タグ間を移動し、前記記憶タグからの電波を順次遮蔽する遮蔽部と、
    前記複数の記憶タグ間を移動し、前記記憶タグからの電波を順次通過させる通過部と、
    前記通過部を通過する電波を前記通信モジュールに指向させる指向部と
    を有することを特徴とする印刷装置。
  4. 複数のインクカートリッジが装填される印刷装置であって、
    各インクカートリッジにそれぞれ取付けられ、自身の情報を記憶するとともに、電波により前記情報を送信する複数の記憶タグと、
    前記印刷装置側に設けられ、前記複数の記憶タグからの電波を受信する通信モジュールと、
    装填された状態の前記インクカートリッジの記憶タグと前記通信モジュールとの間に配置され、複数の記憶タグからの電波を順次遮蔽するシャッター機構と、
    前記複数の記憶タグから1つずつ電波を受信するように前記通信モジュールを制御するとともに、それ以外の前記複数の記憶タグからの電波を順次遮蔽するように前記シャッター機構を制御する制御部と、
    装填されたインクカートリッジと前記印刷装置とを連結させる駆動機構とを備え、
    前記シャッター機構は、前記駆動機構の動作と連動されることを特徴とする印刷装置。
  5. 前記遮蔽部は、前記記憶タグと前記通信モジュールとの間に配置された金属板の回転により前記記憶タグからの電波を順次遮蔽し、
    前記通過部は、前記金属板の一部を切り欠いて形成された空間部分を回転することにより前記記憶タグからの電波を順次通過させ、前記指向部は、前記遮蔽部と前記通過部との境界部分において前記通信モジュールに臨むように取り付けられ、記憶タグからの電波を吸収することを特徴とする請求項3に記載の印刷装置。
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