JP6389360B2 - 自動水栓 - Google Patents
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Description
センサが物体を検出していない状態では、弁が閉じた状態なるように制御されるために止水された状態となっている。そして、例えばユーザが吐水口の下に手を差し出すなどしたことに応じてセンサが物体を検出すると、弁を開いた状態とするように制御される。このような制御が行われることで、例えばユーザが吐水口の下に手をかざせば水が吐出される自動吐水の動作が得られる。
また、上記のような自動水栓では、吐水口から吐出される水の温度を手動操作によって調整できるものも知られている。
例えば前回の使用のときは高温の湯を吐出させていたのであるが低い調整温度に戻すことなく、そのまま使い終わってしまったような場合を例に挙げる。このような場合には、吐出されずに自動水栓にてとどまっている水は、しばらくは高温の状態にある。
そして、上記のように内部に高温の水がとどまっている状態において、別のユーザが自動水栓を使おうとして自動吐水させると、この際には、高温の湯が吐出することになる。このような場合、ユーザにとってみれば、低温の水を出そうと思っていたのにかかわらず、想定よりもはるかに高い温度の湯を手で受けてしまうことになる。このようなことが起こった場合、例えばユーザを慌てさせてしまったり、快適性が低下する場合もあると考えられる。
そこで、湯と水が混合された混合水が流れる混合水管にSMA(形状記憶合金)コイルバネを用いた高温水吐出規制弁を設けるように構成された自動水栓が知られている(例えば、特許文献1参照)。
上記のような構成では、混合水がSMAコイルバネの変態点に応じた一定以下の温度の状態にあるときには、SMAコイルバネに対して常に反力を形成するバイアスバネの力が勝ることで、SMAコイルバネが縮む状態となっている。
このような状態においては、流路における開口が弁体によって閉じられることなく開放された状態となり、混合水が流れる。
これに対して、混合水がSMAコイルバネの変態点に応じた一定以上の温度の状態となると、SMAコイルバネが記憶された形状に戻ることで、SMAコイルバネの力のほうがバイアスバネに対して勝り、バイアスバネのほうが伸びた状態となる。
このような状態となることにより、弁体が流路における開口を閉じた状態となり、混合水の流れが止められる。これにより、一定以上の高温となった混合水を吐出させないように規制することができる。
このために、例えば前回の使用に際して、混合水の温度が一定以上となって吐水が停止された後、程なくして再び自動で吐水させようと吐水口の下に手を差し出したような操作を場合には、以下のような状態となる。
つまり、SMAコイルバネの変態点に応じた閾値よりは温度が低くなっているために自動吐水の操作に応じて混合水は吐出されるものの、閾値に近い高温のままになっているような状態となる場合がある。このような場合には、やはり想定よりも高い温度の混合水が吐出されてしまう。
[自動水栓の外観例]
図1は、本実施形態の自動水栓1の外観例を示す斜視図である。同図においては、本実施形態の自動水栓1は、例えばキッチンカウンター、トイレ、洗面所の洗面化粧台などに設置される。
同図に示すように、自動水栓1は、シングルレバー混合水栓(以下、単に水栓とも呼ぶ)10と吐水部20を備える。
水栓10は、上部のレバーハンドル部11と、下部の水栓本体12とを備える。
レバーハンドル部11には、レバーハンドル11aが設けられている。
ユーザは、レバーハンドル11aを矢印Aに示す上下方向に沿って動かして、レバーハンドル部11の傾き角度を調整することで、吐水部20から水と湯とが混合された混合水を吐水させるともに、混合水が吐水されている状態においては吐水量を調整することができる。つまり、レバーハンドル11aの操作によっては、止水(吐水量がゼロ)の状態も含めて、手動による吐水量の調整が可能とされている。
このように、本実施形態のレバーハンドル部11は、混合水の吐水量を調整する操作が行われる吐水量調整部と、混合水の温度を調整する操作が行われる水温調整部としての各機能を有する。
なお、一般に、温度の低い水は、単に水あるいは冷水と呼ばれ、温度の高い水は湯や温水と呼ばれるが、以降においては、説明を簡略なものとする便宜上、温度にかかわらず、湯や温水等も含めて水と呼ぶ場合がある。一例として、本実施形態において吐水部20から吐出されるのは湯と水とが混合された混合水であって、混合水の温度はレバーハンドル11aの操作によって湯と水の混合比率が変更されるのに応じて変化するが、以降においては温度にかかわらず混合水と呼ぶ。
また、水栓本体12は、内部において、供給される水(低温水)と低温水よりも温度が高い湯(高温水)とを混合する構造を有する。水栓本体12にて水と湯とを混合して得られた混合水が吐水部20から吐出されるようになっている。
吐水部20からの混合水の吐出は、前述のように、レバーハンドル11aの操作によって手動で行われる(手動吐水)。さらに、吐水部20からの混合水の吐出は、自動でも行われる(自動吐水)。
自動吐水に対応して、吐水部20は、物体検出部22を備える。物体検出部22は、吐水口21から吐出された混合水が流れる位置に応じた検出領域における物体を検出する。具体的に、物体検出部22は、吐水口21から吐出される混合水をユーザが手で受けようとする位置に応じた所定範囲を検出領域として物体の検出を行う。
例えば、吐水口21から吐出される混合水を受けられる位置に手が差し出されると、差し出された手を物体検出部22が物体として検出する。物体検出部22により物体が検出されるのに応じて、レバーハンドル部11が混合水を吐出させない位置状態であっても、吐水部20の吐水口21からほぼ一定量の混合水が吐出される。このように、物体検出部22により物体が検出されるのに応じて自動吐水が行われる。
一例として、手動吐水と自動吐水のいずれによっても吐水が行われていない止水状態のとき、表示部23は、白色の光を点灯させることにより、止水状態であることを示す。あるいは、表示部23は、消灯させた状態とすることにより、止水状態であることを示すようにしてもよい。
そのうえで、表示部23は、自動吐水の状態に応じて光を点灯させるにあたり、吐水される混合水の温度の範囲ごとに応じて色が変更されるように表示してもよい。
一例として、表示部23は、混合水の温度が28℃以下の場合には青色の光を点灯し、混合水の温度が28℃〜38℃の場合には黄色の光を点灯し、混合水の温度が38℃以上の場合には赤色の光を点灯させることができる。
このように、自動吐水に際して吐出される混合水の温度の範囲に応じて光の色を変更することで、ユーザは、表示部23の表示を見ることによって吐水口21から吐出される混合水の温度を把握することができる。
ここでの明滅とは、所定の最大輝度から最小輝度まで所定の速さで徐々に減光していき、次に最小輝度から最大輝度まで所定の速さで徐々に増光していくという変化を繰り返す発光パターンである。なお、最小輝度については、消灯状態に対応する0よりも大きい所定値であればよいが、消灯状態に対応する0を最小輝度としてもよい。
このように、表示部23の表示に関して、自動吐水の際には点灯状態とし、手動吐水の際には明滅状態とすることで、現在の吐水が自動吐水と手動吐水のいずれによるものかをユーザに示すことができる。
また、表示部23は、手動吐水の場合にも、吐水される混合水の温度の範囲ごとに応じて光の色が変更されるように表示してもよい。
この際、混合水の温度範囲と光の色との対応は、自動吐水の場合と同様でよい。混合水の温度範囲と表示される光の色との対応を手動吐水の場合と自動吐水の場合とで同じとしておくことにより、ユーザは、自動吐水のときと手動吐水のときとで吐出される混合水の温度を同じように把握できる。
このような強制止水制御が行われている状態のとき、表示部23は、例えば赤色の光を点滅させる表示を行う。表示部23において、赤色の光が点滅していることにより、ユーザは、現在において強制止水制御が有効な状態であることを知ることができる。
例えば、ユーザが吐水口21の下に手を差し出しても混合水が吐出されないとしても、表示部23における赤色の光の点滅を見れば、故障などではなく、強制止水制御によって一時的に混合水を吐出しない状態であるとすぐに気付くことができる。
これまでに説明したような表示部23における表示は、制御部40の制御によって行われる。
図2(A)は、第1実施形態における自動水栓1の構成例を示している。同図において、図1と同一部分には同一符号を付している。
図2(A)に示すように、水栓本体12は、内部において混合部としての湯水混合弁13を備える。湯水混合弁13は、給水路51から供給される水と、給湯路52から供給される湯とを混合する。
水流入孔14には給水路51と接続されていることで水が流入し、湯流入孔15には給湯路52と接続されていることで湯が流入する。湯水混合弁13は、流入された水と湯とを混合する。このように水と湯が混合されることによって湯水混合弁13において混合水が得られる。
湯水混合弁13は、水と湯とを混合するにあたり、レバーハンドル部11の回転角度に応じて、水流入孔14から流入する水の量と、湯流入孔15から流入する湯の量との比率を変更するようにされている。このように水と湯の流入量の比率が変更されるのに応じて水と湯との混合比率も変更される。なお、水と湯との混合比率については、例えば100(%):0(%)から0(%):100(%)の間で変更されるようにすればよい。
このように湯水混合弁13にて水と湯との混合比率が変更されることにより混合水の温度が変更される。
前述のように、レバーハンドル11aが図1の矢印Aで示す縦方向に操作されるのに応じて手動吐水による混合水の吐水量が調整される。例えば、レバーハンドル11aが最も下まで引き下げられた位置において吐水量が0となって手動吐水が停止し、この位置からレバーハンドル11aを引き上げていくのに応じて、手動吐水として吐出される混合水の量が増加する。
つまり、レバーハンドル11aが最も下まで引き下げられた状態のとき、手動吐水対応流出孔16は閉じた状態となり、手動吐水対応流路53に混合水は流入しない。
また、レバーハンドル11aが上方向に引き上げられて、レバーハンドル部11の傾きが大きくなるのに応じて、手動吐水対応流出孔16の弁の開口面積も大きくなるようにされている。このように手動吐水対応流出孔16の弁の開口面積が多くなっていくことで、レバーハンドル11aが上方向に引き上げられるのに応じて手動吐水により吐出される混合水の量が増加していく。
手動吐水対応流路53には流動検出部31が設けられる。流動検出部31は、手動吐水対応流路53における混合水の流動の有無を検出する。
レバーハンドル11aが最も下まで引き下げられた状態にある場合、前述のように、湯水混合弁13における手動吐水対応流出孔16は閉じた状態にあって、手動吐水対応流路53への混合水の流出を停止させている状態にある。このとき、手動吐水対応流路53において流動検出部31が備えられる位置の混合水に流れは生じない。従って、このときの流動検出部31は、手動吐水対応流路53において混合水が流動していない状態であることを検出する。
一方、レバーハンドル11aが最も下よりも上側に引き上げられた状態にある場合、手動吐水対応流出孔16は、レバーハンドル11aが引き上げられた角度に応じた開口面積により混合水を流出させている。このときには、手動吐水対応流路53において流動検出部31が備えられる位置の混合水に流れが生じるため、流動検出部31は、手動吐水対応流路53において混合水が流動している状態であることを検出する。
制御部40は、流動検出部31から入力した検出信号に基づいて、手動操作によってレバーハンドル部11が混合水を吐出させる状態となっているか否かについて判定する。制御部40は、流動検出部31から入力した検出信号が混合水の流動無しを示していれば、レバーハンドル部11が混合水を止水させる状態となっていると判定する。一方、制御部40は、流動検出部31から入力した検出信号が混合水の流動有りを示していれば、レバーハンドル部11が混合水を吐出させる状態となっていると判定する。
湯水混合弁13は、例えば、自動吐水対応流出孔17から定常的に混合水を供給している。吐水規制弁32が閉状態であれば、自動吐水対応流出孔17から自動吐水対応流路54に供給される混合水は、吐水規制弁32によって止められ、吐水規制弁32の一次側(給水路51、給湯路52)から二次側(吐水口21側)に流れることはない。
一方、吐水規制弁32が閉状態であれば、自動吐水対応流出孔17から自動吐水対応流路54に供給される混合水は、吐水規制弁32の一次側から二次側に流れることができる。
温度検出部33は、合流路55において自身が設けられた位置における混合水の温度を検出する。温度検出部33は、検出した混合水の温度を示す検出信号を制御部40に出力する。
具体的に、制御部40は、流動検出部31や物体検出部22の検出出力に基づいて吐水規制弁32の開閉を制御する。例えば、自動吐水にあたって、制御部40は、物体検出部22により物体が検出されているか否かに基づいて吐水規制弁32の開閉を制御する。
そのうえで、本実施形態における制御部40は、自動吐水に応じた吐水規制弁32の開閉を制御するにあたり、以下の制御を実行する。つまり、制御部40は、温度検出部33により検出された温度が所定の第1閾値を越えた場合には、その温度が第1閾値より小さい所定の第2閾値以下となるまで、物体検出部22により物体が検出されているか否かにかかわらず吐水規制弁32を閉じた状態とする。このような制御を以降においては強制止水制御とも呼ぶ。
強制止水制御によって、混合水の温度が一定以上に高くなった場合には自動吐出が停止される。そして、この後においては、混合水の温度が十分に低下してはじめて自動吐出が可能な状態に復帰する。
制御部40は、例えばCPU(Central Processing Unit)、主記憶装置としてのRAM(Random Access Memory)及び補助記憶装置としてのROMあるいはHDD(Hard Disk Drive)などを備えて構成される。
また、ここでは、時刻t0以降においてユーザのレバーハンドル11aの操作により水温を高くするように調整されている場合に対応した例を示している。このために、図3においては、時刻t0にて吐水が開始されて以降、混合水の温度が徐々に上昇していく状態が示されている。
このような時刻t1以降の混合水の温度上昇は、例えば混合水の温度が第1閾値th1に至ったことが温度検出部33によって検出されてから、吐水規制弁32が実際に閉状態となるまでにタイムラグが存在し、タイムラグに応じた時間にわたり、合流路55を混合水が流れることによって生じる。
また、時刻t1に対応して強制止水制御が開始されることにより、制御部40は、表示部23に強制止水制御が行われていることを示す表示を表示部23に行わせる。前述のように、強制止水制御が行われていることを示す表示は、例えば赤色の光の点滅である。
つまり、ユーザは、混合水の温度を低くするために、レバーハンドル11aを左右方向に沿って操作して十分に低い温度を設定するとともに、同じレバーハンドル11aを引き上げる操作を行って、手動吐水により混合水の吐出を開始させる。
手動吐水の場合には、ユーザがレバーハンドル11aを意識的に操作していることから、温度を高く設定したとしても、高い温度の混合水が吐出されることをユーザ自身が予め知っている。このような理由から、本実施形態における強制止水制御による止水は、自動吐水に対応してのみ有効であり、手動吐水の場合には、強制止水制御による止水は行われない。
このために、上記のように混合水の温度が第1閾値th1を越えたことで強制止水制御が有効となっている状態であっても、レバーハンドル11aが操作されれば、手動吐水が開始される。
制御部40は、時刻t2において混合水の温度が第1閾値th1を越えたのに応じて強制止水制御を開始させて以降、混合水の水温が第2閾値th2以下となるのを監視している。
制御部40は、強制止水制御を開始させて以降、混合水の水温が第2閾値th2以下となるまで、途中で手動吐水が行われたとしても、強制止水制御を有効に設定した状態を維持する。制御部40は、一旦、第1閾値th1を越えた混合水の温度が第2閾値th2以下にまで低下するのに応じて、強制止水制御を無効に設定する。従って、図3においては、時刻t1〜t5による期間が、強制止水制御が有効に設定される強制止水制御有効期間RTに相当する。
つまり、ユーザは、時刻t5以降のタイミングでレバーハンドル11aを最も下まで引き下げる操作を行うことで、これまで手動により吐出させていた混合水を止める。次に、ユーザは、例えば時刻t5から或る時間を経過した時刻t6に対応したタイミングで、再び、自動吐水を行わせるための操作として、物体検出部22が物体を検出可能な位置に手を差し出すようにする。
時刻t6においては、混合水の温度が第2閾値th2より低い状態となっていることから、既に強制止水制御が無効に設定されている。これにより、制御部40は、時刻t6に対応して物体検出部22がユーザにより差し出された手を物体として検出するのに応じて、吐水規制弁32を閉状態から開状態として自動吐水を行わせる。
つまり、本実施形態の自動水栓1は、自動で吐出された混合水の温度が第1閾値th1を一旦越えると、以降においては、混合水の温度が第2閾値th2以下に低下するまでの間、自動吐水が行えないようにされている。
ただし、強制止水制御が有効な状態は、混合水の温度が第2閾値th2以下となりさえすれば解除されるようになっている。従って、混合水の温度が一旦第1閾値th1以上となって、吐水が停止された後において、そのままの状態で放置しておいても、内部の混合水の温度が徐々に低下して第2閾値th2以下となれば、強制止水制御が無効な状態に復帰させることができる。
具体例として、第1閾値th1のみによって強制止水制御の有効、無効を設定するようにした場合を例に挙げる。この場合、混合水の温度が第1閾値th1を越えれば強制止水制御が有効な状態が設定され、第1閾値th1以下であれば強制止水制御が無効な状態が設定される。
つまり、前のユーザが自動水栓1の使用を終えた後に、次のユーザが自動吐水により混合水を吐出させる操作を行ったとしても、合流路55内の混合水の温度が第2閾値th2より未だ高ければ混合水は吐出されない。そして、合流路55内の混合水の温度が第2閾値th2以下となっていれば、自動吐水の操作に応じて自動水栓1から混合水が吐出される。
つまり、本実施形態においては、前のユーザが高温の混合水を自動吐水させるように使用していたとしても、次のユーザが混合水を自動吐水させようとする際に高温の混合水が吐出されることがない。
これにより、本実施形態においては、自動吐水にあたり予期せずして高温な混合水が吐出されるということがなくなる。
上記のような構成により、制御部40は、手動吐水の操作が行われた際には手動吐水を優先させて、自動吐水を機能させないように制御することができる。
このように手動吐水の操作が自動吐水に対して優先されることで、例えば、図3の時刻t2に対応して説明したような操作を行って強制止水制御を解除することができる。つまり、強制止水制御が有効となって自動吐水が停止された状態であっても、手動吐水によって温度調整を行いながら低温の混合水を吐出させて、混合水の温度を容易かつ迅速に第2閾値より低い状態とすることができる。
本実施形態では、例えば第1閾値を定めるにあたり、吐出させるべきでない混合水の上限温度を予め定めたうえで、上記のタイムラグや処理時間を考慮して設定すればよい。
例えば、レバーハンドル部11のより設定された水温が高いような場合には、吐出された混合水の温度が時間に応じて高くなっていくが、このときの温度上昇の速度はほぼ決まっている。
そこで、上記のタイムラグや処理時間を考慮したうえで、上限温度に到達する時間より一定時間前のタイミングに対応する混合水の温度を求め、求めた温度に対応した第1閾値を定めることができる。
なお、第2閾値についても、上記のタイムラグや処理時間を考慮して、予め定めた下限温度よりも高い温度に応じて定めることができる。
続いて、図4のフローチャートを参照して、本実施形態の制御部40が吐水と表示とに関して実行する処理手順例について説明する。
制御部40は、手動吐水対応流路53に設けられた流動検出部31から入力した検出信号が混合水の流動有りを示しているか否かについて判定する(ステップS101)。
このように、手動吐水対応流路53を流れる混合水のみが合流路55を経由することで、吐水口21からは、レバーハンドル11aの操作による調整に従った水量で混合水が吐出される。つまり、ステップS102の制御によって、手動吐水に対応した混合水の吐出状態が得られる。
ステップS103の表示にあたり、制御部40は、例えば前述のように、温度検出部33により検出される温度に応じた色の光により明滅する状態が得られるように表示部23を制御する。
このような場合、制御部40は、物体検出部22の検出信号に基づき、さらに物体検出部22が物体を検出しているか否かについて判定する(ステップS104)。
そこで、この場合の制御部40は、吐水規制弁32を閉状態とするように制御する(ステップS105)。このように吐水規制弁32が閉状態とされることで、この場合には、手動吐水対応流路53と自動吐水対応流路54とのいずれからも合流路55に混合水が流入しない。つまり、吐水口21から混合水が吐出されない止水状態が得られる。
また、制御部40は、ステップS105により吐水規制弁32を閉状態とするとともに、例えばLEDの消灯もしくは白色の点灯により止水状態であることを示す表示が行われるように表示部23を制御する(ステップS106)。
前述のように、制御部40は、温度検出部33により検出される混合水の温度に基づいて、強制止水制御が有効な状態と無効な状態とを設定する。ここでの制御部40は、例えば、強制止水制御フラグFLを1とすることにより強制止水制御が有効な状態を設定し、強制止水制御フラグFLを0とすることにより強制止水制御が無効な状態を設定する。
従って、ステップS107においては、強制止水制御が有効な状態であるか否かが判定される。
そこで、この場合の制御部40は、例えば吐水規制弁32に通電を行うことで、吐水規制弁32を開状態とするように制御する(ステップS108)。このように吐水規制弁32が開状態となることで、湯水混合弁13から自動吐水対応流路54に流入する混合水は、吐水規制弁32を通過して合流路55に流入する。一方、このときには、レバーハンドル11aが最も下まで引き下げられた状態であることから、湯水混合弁13の手動吐水対応流出孔16は手動吐水対応流路53への混合水の流入を停止させている。
従って、ステップS108により吐水規制弁32が開状態とされることにより、吐水部20の吐水口21からは一定量の混合水が吐出される。つまり、例えばユーザが物体検出部22にて検出可能な位置に手を差し出しているのに応じて混合水が吐出される自動吐水が行われる。
ステップS109として、制御部40は、前述のように、温度検出部33により検出された混合水の温度に応じて点灯される光の色が変化するように制御する。
そこで、この場合の制御部40は、例えば吐水規制弁32を閉状態とするように制御する(ステップS110)。このように、強制止水制御が有効な状態であるのに応じて吐水規制弁32を閉状態とすることで、強制止水制御に応じた自動水栓1の動作が得られる。つまり、例えばユーザが吐水口21の下側に手などを差し出していることで物体検出部22により物体が検出されている状態であっても自動吐水は行われない。
制御部40は、初期設定として強制止水制御フラグFLとして0を設定したうえで(ステップS201)、温度検出部33が検出している温度Tを入力する(ステップS202)。
前述のように、強制止水制御フラグFLが0の場合には、強制止水制御が無効の状態であることを示し、強制止水制御フラグFLが1の場合には、強制止水制御が有効の状態であることを示す。
温度Tが第1閾値th1を越えていると判定した場合(ステップS203−YES)、制御部40は、強制止水制御フラグFLとして1を設定する(ステップS204)。
一方、温度Tが第1閾値th1以下であると判定した場合(ステップS203−NO)、制御部40は、ステップS204をスキップしてステップS205に進む。
そこで、この場合の制御部40は、温度Tが第2閾値th2以下であるか否かについて判定する(ステップS206)。
一方、温度Tが第2閾値th2である場合(ステップS206−YES)、制御部40は、ステップS201に戻ることにより強制止水制御フラグFLを0に設定する。
[自動水栓の構成例]
続いて、第2実施形態について説明する。
図2(B)を参照して、第2実施形態における自動水栓1Aの構成例について説明する。なお、同図において、図2(A)と同一部分には同一符号を付し、ここでは主として図2(A)との相違点について説明する。
温度検出部33aは、自動吐水対応流路54において吐水規制弁32の二次側に設けられる。温度検出部33bは、手動吐水対応流路53において流動検出部31の二次側に設けられる。図2(B)の場合、合流路55において温度検出部は備えられない。
そこで、制御部40は、強制止水制御フラグFLの管理にあたり、第1閾値th1との比較には温度検出部33aが検出した温度を利用する。
従って、例えば強制止水制御によって自動吐水が停止した後に、そのまま手動吐水の操作が行われることなく放置された場合には、手動吐水対応流路53に設けられる温度検出部33によっても、合流路55においてとどまっている混合水の温度をほぼ正確に検出できる。
このように、温度検出部33bによっては、例えば強制止水制御が有効となって以降における流路内の混合水の温度を間接的に検出することができる。
そこで、制御部40は、強制止水制御フラグFLの管理にあたり、第2閾値th2との比較に温度検出部33bが検出した温度を利用する。
図6のフローチャートを参照して、第2実施形態における制御部40が強制止水制御フラグFLの管理のために実行する処理手順例について説明する。なお、同図において、図5と同様の処理となるステップについては同一符号を付して説明を省略する。
第2実施形態において、制御部40は、ステップS201にて強制止水制御フラグFLに1を設定したうえで、ステップS202Aにて、温度検出部33aが検出した温度T1を入力する。
そして、制御部40は、次のステップS203Aにおいて、ステップS202Aにて入力した温度T1が第1閾値th1より大きいか否かについて判定する。
制御部40は、ステップS203Aにより、温度T1が第1閾値th1より大きいと判定されれば、ステップS204にて強制止水制御フラグFLに1を設定する。一方、ステップS203Aにより、温度T1が第1閾値th1以下であると判定されれば、制御部40は、ステップS204をスキップしてステップS205に進む。
ステップS205において強制止水制御フラグFLが0であると判定された場合、また、ステップS206Aにおいて温度T2が第2閾値th2より大きいと判定された場合、制御部40は、ステップS202Aに処理を戻す。
[第1変形例]
続いて、本実施形態の変形例について説明することとし、まず、第1変形例について説明する。
図7(A)は、第1変形例としての自動水栓1Bの構成例を示している。なお、同図において、図2(A)と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、主に図2(A)との相違点について説明する。
同図においては、図2(A)に示されていた手動吐水対応流路53と、湯水混合弁13における手動吐水対応流出孔16が省略されている。また、手動吐水対応流路53を備えないことに伴い、図2(A)に示されていた流動検出部31も省略される。
そして、この場合には、自動吐水対応流路54のみが湯水混合弁13から吐水口21までの流路となる。このような構成によっては、手動吐水は行われず自動吐水のみが行われる。
自動吐水対応流路54には吐水規制弁32が設けられ、吐水規制弁の二次側に温度検出部33が設けられる。さらに自動吐水対応流路54において、温度検出部33の二次側には水抜き栓34が備えられる。
そして、制御部40は、強制止水制御フラグFLの値に基づいて、強制止水制御が有効な状態であるときには、物体検出部22にて物体が検出されたか否かにかかわらず吐水規制弁32を閉状態として混合水を吐出させない。
一方、制御部40は、強制止水制御が無効な状態であるときには、物体検出部22にて物体が検出されるのに応じて、吐水規制弁32を閉状態から開状態とする。
つまり、第1変形例の自動水栓1Bについても、混合水の温度が第1閾値th1より大きくなってから第2閾値th2以下に低下するまで強制止水制御が行われるように構成されている。
そこで、第1変形例において、できるだけ早く強制止水制御を無効にしたい場合には、水抜き栓34を開くことによって吐水規制弁32の二次側から吐水口21までの路内に貯まっている水を排出させるようにする。これにより、自動吐水対応流路54内に高温の混合水が残留しない状態となり、温度検出部33が検出する温度は程なくして第2閾値以下にまで低下して強制止水制御が無効となる。
このように、手動吐水が行われない第1変形例においては、水抜き栓34を備えることによって強制止水制御が有効な状態を迅速に解除できる。
続いて、本実施形態の第2変形例について説明する。
図7(B)は、第2変形例としての自動水栓1Cの構成例を示している。なお、同図において、図7(A)と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、主に図7(A)との相違点について説明する。なお、同図に示す自動水栓1Cも、図7(A)の自動水栓1Bと同様に自動吐水のみが可能な構成である。
そして、自動吐水対応流路54においては、温度検出部33と水抜き栓34が備えられる。水抜き栓34は、図7(A)の場合と同様に、自動吐水対応流路54内に残留する高温の混合水を排出させることによって温度検出部33が検出する温度を低下させ、強制止水制御を迅速に解除させることを目的として備えられる。
このように、第2変形例の自動水栓1Cも、混合水の温度が第1閾値th1より大きくなってから第2閾値th2以下に低下するまで強制止水制御が行われるように構成されている。
10 水栓
11 レバーハンドル部
11a レバーハンドル
12 水栓本体
13 湯水混合弁
14 水流入孔
15 湯流入孔
16 手動吐水対応流出孔
17 自動吐水対応流出孔
20 吐水部
21 吐水口
22 物体検出部
23 表示部
31 流動検出部
32 吐水規制弁
33 温度検出部
40 制御部
51 給水路
52 給湯路
53 手動吐水対応流路
54 自動吐水対応流路
55 合流路
Claims (2)
- 吐水口を備える吐水部と、
供給された低温水と前記低温水よりも温度が高い高温水とを混合して混合水を得る混合部と、
前記混合部における高温水と低温水との混合比率を変更することによって混合水の温度を調整する操作が行われる水温調整部と、
前記吐水口から吐出された混合水が流れる位置に応じた検出領域における物体を検出する物体検出部と、
前記混合部における前記混合水の流出孔から前記吐水口までの流路に設けられて開閉する吐水規制弁と、
前記混合部から前記吐水口までの混合水の流路の所定位置における混合水の温度を検出するように設けられる温度検出部と、
前記物体検出部により物体が検出されているか否かに基づいて前記吐水規制弁の開閉を制御するにあたり、前記温度検出部により検出された温度が所定の第1閾値を越えた場合には、前記温度が前記第1閾値より小さい所定の第2閾値以下となるまで、前記物体検出部により物体が検出されているか否かにかかわらず前記吐水規制弁を閉じた状態とする強制止水制御を行う制御部とを備え、
前記強制止水制御による前記吐水口からの混合水の止水は、前記物体検出部により物体が検出されている場合にのみ有効なように構成され、
前記混合部からの混合水の吐水量を調整する操作が行われる吐水量調整部をさらに備え、
前記混合部から流出される前記混合水の流路は、前記吐水量調整部により吐水量が調整された混合水が流れる手動吐水対応流路であって、前記強制止水制御が有効な状態であっても前記吐水量を調整する操作に応じて混合水が流れるようにされた手動吐水対応流路と、前記吐水規制弁が設けられる自動吐水対応流路とに分岐され、
前記温度検出部は、
前記手動吐水対応流路と前記自動吐水対応流路とが合流する合流点から前記吐水口に至るまでの流路において設けられる
自動水栓。 - 前記制御部は、
前記強制止水制御が行われていることに応じて、前記強制止水制御が行われていることを表示部に表示させる
請求項1に記載の自動水栓。
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