JP6388560B2 - ダイとともにパンチング金型を構成するパンチ - Google Patents
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Description
前記パンチは先端面のエッジが切刃に形成されたパンチ部と、前記パンチ部を保持するホルダ部とからなり、前記パンチ部は、前記ワークの打ち抜き形状に応じた前記先端面の形状が後端面にかけて連続する筒体であり、前記ホルダ部は、前記パンチ部の後方部分を装入するために前記パンチ部の外周面に応じて内周面が成形された短筒状体であり、前記パンチ部の凸部の頂部は前記ホルダ部の凹部の最深部に密接し、前記パンチ部の凸部以外の部分と前記ホルダ部の凹部以外の部分との間にはクリアランスが設けられ、前記クリアランスに注入された接着剤により前記パンチ部が前記ホルダ部に固着されてなり、前記パンチ部の凸部と前記ホルダ部の凹部とはそれぞれ円弧形状であり、前記ホルダ部の凹部の半径は前記パンチ部の凸部の半径より長く、前記ホルダ部の凹部と前記パンチ部の凸部との間のクリアランスには前記接着剤が注入される。
本実施形態に係るパンチは、ダイとともにワークを環状体から複数の凸部が外側に突出した打ち抜き形状で打ち抜くためのパンチング金型を構成するパンチにおいて、前記パンチは先端面のエッジが切刃に形成されたパンチ部と、前記パンチ部を保持するホルダ部とからなり、前記パンチ部は、前記ワークの打ち抜き形状に応じた前記先端面の形状が後端面にかけて連続する筒体であり、前記ホルダ部は、前記パンチ部の後方部分を装入するために前記パンチ部の外周面に応じて内周面が成形された短筒状体であり、前記パンチ部の凸部の頂部は前記ホルダ部の凹部の最深部に密接し、前記パンチ部の凸部以外の部分と前記ホルダ部の凹部以外の部分との間にはクリアランスが設けられ、前記クリアランスに注入された接着剤により前記パンチ部が前記ホルダ部に固着されてなり、前記パンチ部の凸部と前記ホルダ部の凹部とはそれぞれ等脚台形状であり、前記ホルダ部の凹部の上底の長さは前記パンチ部の凸部の上底の長さに等価であり、前記ホルダ部の凹部の下底の長さは前記パンチ部の凸部の下底の長さより長く、前記パンチ部の凸部の上底は前記ホルダ部の凹部の上底に当接し、前記パンチ部の凸部と前記ホルダ部の凹部との間のクリアランスには前記接着剤が注入される。
本実施形態に係るパンチ10は、打ち抜き加工用のパンチであり、プレス機のパンチプレートに取り付けて使用される。パンチ10は、組み立て式のパンチであり、パンチ部20とホルダ部30とから構成される。パンチ部20とホルダ部30とは、例えば異なる加工法により別々に成形することができる。パンチ部20とホルダ部30とが一体に成形された従来のパンチは、切刃部分が要求する高価な材料で製造されていた。一方、組み立て式のパンチ10を構成するパンチ部20とホルダ部30とは、それぞれ独立した部品であるため、それぞれを異なる材料で製造できる。パンチ部20はホルダ部30よりも価格が高く硬度も高い難削材や超硬などの高硬度材で製造される。例えばパンチ部20の材料として、工具鋼が採用される。典型的にはパンチ部20には合金工具鋼鋼材(SKD−11など)又は高速度工具鋼鋼材(SHK−51など)が採用される。例えばホルダ部30の材料として、構造用鋼又は機械構造用鋼が採用される。典型的にはホルダ部30には構造用鋼として一般構造用圧延鋼材(SS400など)が採用され、機械構造用鋼であれば機械構造用鋼炭素鋼鋼材(S45Cなど)が採用される。このように、パンチ部20を切刃部分に合わせた高価な材料で製造し、ホルダ部30をパンチ部20よりも安価な材料で製造することで、切刃部分の強度を従来のパンチと同等にしながら、パンチ10の材料費を低減することができる。
本実施形態に係るパンチ10では、ホルダ部30の内周面を、パンチ部20の外周面の凸部21−24の全体がホルダ部30の内周面の凹部31−34にそれぞれ密接するように設計することで、ホルダ部30に対するパンチ部20の高精度の位置合わせを実現していた。しかしながら、ホルダ部30に対してパンチ部20を高精度に位置合わせができるのであれば、ホルダ部30の凹部31−34の寸法はこれに限定されない。第1変形例は、ホルダ部30の凹部31−34の他の寸法に関する。
上述したパンチ10において、パンチ部20の外周面の凸部21−24の断面形状は半円形状をなす。しかしながら、本実施形態に係るパンチ10において、ホルダ部30は、円筒体を基本形状としてその内周面に凸部21−24の断面半円形状と同一の断面形状を有する凹部31−34が軸方向に沿って伸延する長溝形状に成形されている。そのため、本実施形態に係るパンチ10の作用効果は、パンチ部20の外周面の凸部21−24の断面形状に限定せずに得られる。第2変形例は、凸部21−24の他の断面形状に関する。
第2変形例に係るパンチ10では、ホルダ部30の内周面を、パンチ部20の外周面の凸部61−64の全体がホルダ部30の内周面の凹部71−74にそれぞれ密接するように設計することで、ホルダ部30に対するパンチ部20の高精度の位置合わせを実現していた。しかしながら、ホルダ部30に対してパンチ部20を高精度に位置合わせができるのであれば、ホルダ部30の凹部71−74の寸法はこれに限定されない。第3変形例は、ホルダ部30の凹部71−74の他の寸法に関する。
Claims (7)
- ダイとともにワークを環状体から複数の凸部が外側に突出した打ち抜き形状で打ち抜くためのパンチング金型を構成するパンチにおいて、
前記パンチは先端面のエッジが切刃に形成されたパンチ部と、前記パンチ部を保持するホルダ部とからなり、
前記パンチ部は、前記ワークの打ち抜き形状に応じた前記先端面の形状が後端面にかけて連続する筒体であり、
前記ホルダ部は、前記パンチ部の後方部分を装入するために前記パンチ部の外周面に応じて内周面が成形された短筒状体であり、
前記パンチ部の凸部の頂部は前記ホルダ部の凹部の最深部に密接し、前記パンチ部の凸部以外の部分と前記ホルダ部の凹部以外の部分との間にはクリアランスが設けられ、前記クリアランスに注入された接着剤により前記パンチ部が前記ホルダ部に固着されてなり、
前記パンチ部の凸部と前記ホルダ部の凹部とはそれぞれ円弧形状であり、
前記ホルダ部の凹部の半径は前記パンチ部の凸部の半径より長く、前記ホルダ部の凹部と前記パンチ部の凸部との間のクリアランスには前記接着剤が注入されるパンチ。 - 前記ホルダ部は前記パンチ部と異なる材料で構成される請求項1記載のパンチ。
- 前記パンチ部は工具鋼で構成され、
前記ホルダ部は構造用鋼又は機械構造用鋼で構成される請求項1記載のパンチ。 - 前記パンチ部はワイヤカット放電加工により先端面から後端面にわたって一体として成形される請求項1記載のパンチ。
- 前記接着剤はエポキシ系接着剤である請求項1記載のパンチ。
- 前記ホルダ部の凹部以外の部分の内径は前記パンチ部の凸部以外の部分の外径より長い請求項1記載のパンチ。
- ダイとともにワークを環状体から複数の凸部が外側に突出した打ち抜き形状で打ち抜くためのパンチング金型を構成するパンチにおいて、
前記パンチは先端面のエッジが切刃に形成されたパンチ部と、前記パンチ部を保持するホルダ部とからなり、
前記パンチ部は、前記ワークの打ち抜き形状に応じた前記先端面の形状が後端面にかけて連続する筒体であり、
前記ホルダ部は、前記パンチ部の後方部分を装入するために前記パンチ部の外周面に応じて内周面が成形された短筒状体であり、
前記パンチ部の凸部の頂部は前記ホルダ部の凹部の最深部に密接し、前記パンチ部の凸部以外の部分と前記ホルダ部の凹部以外の部分との間にはクリアランスが設けられ、前記クリアランスに注入された接着剤により前記パンチ部が前記ホルダ部に固着されてなり、
前記パンチ部の凸部と前記ホルダ部の凹部とはそれぞれ等脚台形状であり、
前記ホルダ部の凹部の上底の長さは前記パンチ部の凸部の上底の長さに等価であり、前記ホルダ部の凹部の下底の長さは前記パンチ部の凸部の下底の長さより長く、前記パンチ部の凸部の上底は前記ホルダ部の凹部の上底に当接し、前記パンチ部の凸部と前記ホルダ部の凹部との間のクリアランスには前記接着剤が注入されるパンチ。
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