JP6388129B2 - 機器取付用アダプタ - Google Patents

機器取付用アダプタ Download PDF

Info

Publication number
JP6388129B2
JP6388129B2 JP2015161223A JP2015161223A JP6388129B2 JP 6388129 B2 JP6388129 B2 JP 6388129B2 JP 2015161223 A JP2015161223 A JP 2015161223A JP 2015161223 A JP2015161223 A JP 2015161223A JP 6388129 B2 JP6388129 B2 JP 6388129B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frame
ceiling
fixing
equipment
front panel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015161223A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017040403A (ja
Inventor
健朗 大友
健朗 大友
晋平 梅本
晋平 梅本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toto Ltd filed Critical Toto Ltd
Priority to JP2015161223A priority Critical patent/JP6388129B2/ja
Publication of JP2017040403A publication Critical patent/JP2017040403A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6388129B2 publication Critical patent/JP6388129B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Domestic Hot-Water Supply Systems And Details Of Heating Systems (AREA)

Description

本発明の態様は、一般的に、機器取付用アダプタに関する。
室内の天井には、空調機能や換気機能を有する設備機器が設けられることがある。例えば、浴室の天井には、浴室内を乾燥させる浴室乾燥装置が設置される。このような設備機器を天井に設置する際には、天井に天井穴が設けられる。そして、設備機器は、天井穴に対して固定される。このような設備機器を交換する際には、例えば、交換前の設備機器を取り外し、既に天井に設けられている天井穴に対して、新たな設備機器を固定することとなる。
ところで、上述のような設備機器の大きさは、例えば、小型化の傾向にある。また、設備機器の交換時に、設備機器の大きさの標準規格が、従来に比べて整備されている場合がある。このような場合には、新たに設置される設備機器は、交換前の設備機器よりも小さい。天井に設けられた既存の天井穴は、交換前の設備機器の大きさに応じて設けられているため、既存の天井穴に対して、新たな設備機器を直接設置することができない場合がある。
これに対して、機器取付用アダプタ(取付け用具)を用いて、設備機器を設置する方法が知られている。例えば、特許文献1には、浴室暖房ユニット(設備機器)を固定する枠状体を備えたアダプタが提案されている。この方法では、浴室暖房ユニットが枠状体に固定され、この枠状体が、天井裏にある構造体から吊り下げられる。これにより、天井に既に開けられている天井穴を利用して、設備機器の交換を行うことができる。つまり、既存の天井穴の大きさに対して設備機器の大きさが小さい場合でも、設備機器を既存の天井穴に対して、設置することが可能である。
特許第5386280号
従来の機器取付用アダプタを用いて設備機器を設置した場合、機器取付用アダプタの位置と天井穴の位置とは、1対1の関係にある。すなわち、機器取付用アダプタの位置は、天井穴の位置によって、1通りに決まる。このため、設備機器の位置も天井穴の位置によって1通りに決まる。
一方、設備機器の位置(送風口の位置)には、設備機器の性能を十分に発揮させるために適した位置がある。従来の機器取付用アダプタを用いた場合には、天井穴の位置によって設備機器の位置が固定されてしまうため、設備機器の性能を十分に発揮させることができない虞がある。このため、機器取付用アダプタにおいて、設備機器の機能が十分に発揮されるように、設備機器の位置を調整できることが望まれる。
本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、設備機器の位置を適切に調整することができる機器取付用アダプタを提供することを目的とする。
第1の発明は、天井に設けられた天井穴に設備機器を取り付けるための機器取付用アダプタであって、前記設備機器が挿入される開口部を有する枠体と、挿入された前記設備機器を前記枠体に対して固定する機器固定部と、前記枠体を前記天井に対して固定する枠固定部と、を有する取付枠を備え、前記天井穴に対する前記枠体の位置は、調整可能であり、前記天井は、天井裏に設けられ前記設備機器の重さを支える支持枠を有し、前記枠固定部は、前記枠体を前記支持枠に対して固定するための固定用部材が挿通される固定用孔と、前記固定用部材の位置を前記固定用孔の中心から偏心させる偏心部材と、を有することを特徴とする機器取付用アダプタである。
この機器取付用アダプタによれば、既存の天井穴の大きさに対して設備機器の大きさが小さい場合でも、設備機器を天井に取り付けることが可能となる。さらに、天井穴に対する枠体の位置が調整可能であるため、天井に対する設備機器の位置が調整可能となる。これにより、設備機器の機能を十分に発揮させるために適した位置に、設備機器を配置することが可能となる。例えば、設備機器を天井に取り付ける際に、新たな天井穴を設ける必要がなくなり、施工性を向上させることができる。また、例えば、ネジやボルトなどの固定用部材を用いて枠体を天井に固定する際に、枠体の位置によっては、天井裏の支持枠が固定用部材の障害となり、枠体を天井に適切に固定できない場合がある。これに対して、この機器取付用アダプタによれば、偏心部材によって、固定用部材の位置を規定することで、天井裏の支持枠が障害となることを防ぐことができる。したがって、設備機器を取り付ける際の施工性を向上させることができる。
第2の発明は、天井に設けられた天井穴に設備機器を取り付けるための機器取付用アダプタであって、前記設備機器が挿入される開口部を有する枠体と、挿入された前記設備機器を前記枠体に対して固定する機器固定部と、前記枠体を前記天井に対して固定する枠固定部と、を有する取付枠を備え、前記天井穴に対する前記枠体の位置は、調整可能であり、前記天井に対して固定された前記枠体を覆うように取り付けられる表面パネルをさらに備え、前記表面パネルの主面は、外周と、前記外周の内側に設けられた内周と、を有し、前記表面パネルは複数のパーツで形成され、前記パーツは、前記外周の一部となる部分と、前記内周の一部となる部分と、を有することを特徴とする機器取付用アダプタである。
この機器取付用アダプタによれば、既存の天井穴の大きさに対して設備機器の大きさが小さい場合でも、設備機器を天井に取り付けることが可能となる。さらに、天井穴に対する枠体の位置が調整可能であるため、天井に対する設備機器の位置が調整可能となる。これにより、設備機器の機能を十分に発揮させるために適した位置に、設備機器を配置することが可能となる。例えば、設備機器を天井に取り付ける際に、新たな天井穴を設ける必要がなくなり、施工性を向上させることができる。また、この機器取付用アダプタによれば、表面パネルが取付枠を覆うことで意匠性を向上させることができる。また、例えば、金属板を加工して表面パネルを形成する場合には、表面パネルの外周及び内周となる部分を含むパーツを組み合わせることで、材料である金属板から無駄となってしまう部分を減らすことができる。これにより、コストを低減することができる。
第3の発明は、第の発明において、前記表面パネルは、前記複数のパーツを接続する接続部を有し、前記表面パネルのうち前記接続部を含まない部分の表面に加工が施されたことを特徴とする機器取付用アダプタである。
複数のパーツを接続して表面パネルを形成する場合には、パーツの接続部によって表面パネルの意匠性が低下する場合がある。これに対して、この機器取付用アダプタによれば、表面パネルの接続部以外に加工が施されることで、例えば接続部が目立たなくなり、意匠性を向上させることができる。
第4の発明は、天井に設けられた天井穴に設備機器を取り付けるための機器取付用アダプタであって、前記設備機器が挿入される開口部を有する枠体と、挿入された前記設備機器を前記枠体に対して固定する機器固定部と、前記枠体を前記天井に対して固定する枠固定部と、を有する取付枠を備え、前記天井穴に対する前記枠体の位置は、調整可能であり、前記天井に対して固定された前記枠体を覆うように取り付けられる表面パネルと、シール部材と、をさらに備え、前記枠体の材料は、金属を含み、前記枠体の一部は、前記枠体が前記天井に対して固定された状態において、前記天井よりも下方に位置し、前記シール部材は、前記表面パネルと前記天井との間において、前記枠体の前記一部の周囲を囲むように配置されることを特徴とする機器取付用アダプタである。
の機器取付用アダプタによれば、既存の天井穴の大きさに対して設備機器の大きさが小さい場合でも、設備機器を天井に取り付けることが可能となる。さらに、天井穴に対する枠体の位置が調整可能であるため、天井に対する設備機器の位置が調整可能となる。これにより、設備機器の機能を十分に発揮させるために適した位置に、設備機器を配置することが可能となる。例えば、設備機器を天井に取り付ける際に、新たな天井穴を設ける必要がなくなり、施工性を向上させることができる。また、この機器取付用アダプタによれば、表面パネルが枠体を覆い、さらに枠体の周囲をシール部材が囲むことで、天井裏に水分を含む蒸気が侵入することを抑制できる。これにより、枠体の金属材料が湿気によって劣化することを抑制できる。このため、例えば、枠体にSUS等の錆びにくい材料を用いる必要がなく、材料のコストを低減することができる。また、蒸気そのものの侵入を抑制できるため、例えば、取付枠に塗装処理等を行う必要性がない。従ってさらにコストを低減することができる。
第5の発明は、第の発明において、前記表面パネルは、表面パネル仮固定部を有し、前記表面パネル仮固定部は、前記表面パネルの前記枠体に対する位置が固定される前に、前記表面パネルの前記位置を仮固定することを特徴とする機器取付用アダプタである。
この機器取付用アダプタによれば、枠体に対する表面パネルの位置を固定する際に、仮固定を行うことで、設備機器の取付作業を容易とすることができる。
第6の発明は、第5の発明において、前記表面パネルと前記天井との間に配置される前の状態における前記シール部材の厚さは、前記枠体の前記一部の厚さよりも厚いことを特徴とする機器取付用アダプタである。
の機器取付用アダプタによれば、表面パネルを取り付ける際に、表面パネルによってシール部材を天井に押し付けることができる。これにより、シール部材によるシール性(密閉性)を向上させることができる。
第7の発明は、第の発明において、前記表面パネルは、表面パネル固定用孔を有し、前記表面パネル固定用孔に挿通された固定用部材によって前記枠体に対して固定され、前記表面パネルと前記枠体との間において、前記固定用部材の周囲にスペーサが設けられたことを特徴とする機器取付用アダプタである。
例えば、ネジなどの固定用部材を用いて表面パネルを枠体に対して固定する際に、天井と表面パネルとが接触していると、ネジを締め付ける力によって表面パネルが変形してしまう場合がある。表面パネルの変形によって、シール部材のシール性が低下してしまう場合がある。これに対して、この機器取付用アダプタによれば、スペーサを設けて表面パネルを固定することで、表面パネルの変形を抑制することができ、外観の意匠性の低下を抑制することができる。
第8の発明は、第の発明において、前記取付枠は、前記天井穴に対する前記枠体の位置を規制する規制手段をさらに有することを特徴とする機器取付用アダプタである。
例えば、ネジやボルトなどの固定用部材を用いて枠体を天井に固定する際に、枠体の位置によっては、天井裏の支持枠が固定用部材の障害となり、枠体を天井に適切に固定できない場合がある。これに対して、この機器取付用アダプタによれば、規制手段によって、枠体の移動範囲を規制することで、天井裏の支持枠が障害となることを防ぐことができる。したがって、設備機器を取り付ける際の施工性を向上させることができる。
第9の発明は、第2〜第7のいずれか1つの発明において、前記天井は、天井裏に設けられ前記設備機器の重さを支える支持枠を有し、前記取付枠は、前記天井穴に対する前記枠体の位置を規制する規制手段をさらに有することを特徴とする機器取付用アダプタである。
例えば、ネジやボルトなどの固定用部材を用いて枠体を天井に固定する際に、枠体の位置によっては、天井裏の支持枠が固定用部材の障害となり、枠体を天井に適切に固定できない場合がある。これに対して、この機器取付用アダプタによれば、規制手段によって、枠体の移動範囲を規制することで、天井裏の支持枠が障害となることを防ぐことができる。したがって、設備機器を取り付ける際の施工性を向上させることができる。
第10の発明は、第1〜第9のいずれか1つの発明において、前記取付枠は、仮固定部をさらに有し、前記仮固定部は、前記枠体が前記枠固定部によって前記天井に固定される前に、前記枠体の前記位置を仮固定することを特徴とする機器取付用アダプタである。
この機器取付用アダプタによれば、天井穴に対する枠体の位置を固定する際に、仮固定を行うことで、設備機器の取付作業を容易とすることができる。
本発明の態様によれば、設備機器の位置を適切に調整することができる機器取付用アダプタが提供される。
本発明の実施の形態に係る機器取付用アダプタが使用される浴室を表す模式的断面図である。 本実施形態に係る機器取付用アダプタを示す模式的分解図である。 図3(a)及び図3(b)は、本実施形態に係る機器取付用アダプタを示す模式的平面図である。 図4(a)及び図4(b)は、本実施形態に係る他の機器取付用アダプタを示す模式的平面図である。 図5(a)及び図5(b)は、本実施形態に係る他の機器取付用アダプタを示す模式図である。 図6(a)〜図6(c)は、本実施形態に係る他の機器取付用アダプタを示す模式図である。 図7(a)〜図7(c)は、本実施形態に係る他の機器取付用アダプタを示す模式図である。 図8(a)及び図8(b)は、本実施形態に係る他の機器取付用アダプタを示す模式図である。 図9(a)〜図9(d)は、本実施形態に係る取付用アダプタの表面パネルを示す模式的斜視図である。 図10(a)及び図10(b)は、本実施形態に係る他の機器取付用アダプタを示す模式図である。 図11(a)及び図11(b)は、本実施形態に係る他の機器取付用アダプタを示す模式図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
本発明の実施の形態に係る機器取付用アダプタは、設備機器の取付に使用される。取り付けられる設備機器は、例えば、空調設備または暖房設備等であり、送風機能、換気機能または暖房機能等を有する。以下では、取り付けられる設備機器として、浴室乾燥装置を例に挙げ説明する。但し、本発明の実施の形態に係る機器取付用アダプタは、浴室乾燥装置用の機器取付用アダプタには限定されない。
図1は、本発明の実施の形態に係る機器取付用アダプタが使用される浴室を表す模式的断面図である。
図1に表したように、浴室10は、天井穴11eを有する天井11を有する。また、浴室10内には、浴槽14及びパイプ16(ランドリーパイプ)等が設けられる。浴室乾燥装置50は、本実施形態に係る機器取付用アダプタ100によって、天井穴11eに取り付けられる。
浴室乾燥装置50は、例えば、パイプ16等によって浴室10内に吊された衣類を乾燥させる「衣類乾燥運転」と、浴室10の内部の空気を換気する「換気運転」と、浴室10の内部の空気を暖める「暖房運転」と、を実行することができる。
図2は、本実施形態に係る機器取付用アダプタを例示する模式的分解図である。
機器取付用アダプタ100は、取付枠110と、表面パネル120と、シール部材125と、を有する。
図2に表したように、取付枠110は、枠体111と、枠固定部113と、機器固定部115と、を有する。
枠体111は、例えば、第1〜第4枠部111a〜111dを有する。第1〜第4枠部111a〜111dは、例えば、棒状であり、これらによって四角状の枠が形成される。第1枠部111aと第2枠部111bとは、略平行に配置されている。第3枠部111c及び第4枠部111dは、それぞれ第1枠部111aと第2枠部111bとを接続する。
第1〜第4枠部111a〜111dのそれぞれは、断面略L字形状である。すなわち、図1に示すように、枠体111は、挿入部分111vと、水平部分111hと、を有する。挿入部分111vは、天井11に固定された状態において、天井穴11eに挿入される部分である。また、水平部分111hは、天井11に固定された状態において、水平方向に延在する部分であり、天井11よりも下方に位置する。
図2に示すように、枠体111は、第1〜第4枠部111a〜111dによって囲まれた開口部111eを有する。開口部111eは、浴室乾燥装置50が挿入される部分である。
枠体111の材料には、例えば、鉄(Fe)、アルミニウム(Al)又は銅(Cu)等の金属を用いることができる。枠体111の材料として、例えばステンレス鋼(SUS)等の合金を用いてもよい。
図2に示すように、枠固定部113は、枠体111を天井11に対して固定する。枠固定部113は、例えば、枠体111の水平部分111hに設けられたネジ穴(固定用孔)、及び、ネジ穴に挿入されるネジS1(固定用部材)を含む。この例では、第1枠部111a及び第2枠部111bのそれぞれに、ネジ穴(枠固定部113)が設けられている。ネジS1は、例えば、いわゆるドリルネジである。ネジS1が枠固定部113のネジ穴を介して天井にねじ込まれることにより、天井11と取付枠110とが固定される。但し、枠体111と天井11との固定方法、すなわち枠固定部113の形態は、上記に限られず任意である。例えば、枠固定部113には、ボルトやナットを用いてもよい。
機器固定部115は、枠体111の開口部111eに挿入された浴室乾燥装置50を枠体111に対して固定する。機器固定部115は、例えば、枠体111に設けられたネジ穴、及び、ネジ穴に挿入されるネジS2(固定用部材)を含む。この例では、第3枠部111c及び第4枠部111dのそれぞれに、ネジ穴(機器固定部115)が設けられている。また、浴室乾燥装置50には、機器固定部115に対応したネジ穴50sが設けられている。ネジS2がネジ穴50sを介して、機器固定部115のネジ穴にねじ込まれることにより、浴室乾燥装置50と取付枠110とが固定される。但し、浴室乾燥装置50と枠体111との固定方法、すなわち機器固定部115の形態は、上記に限られず任意である。例えば、機器固定部115には、ボルトやナットを用いてもよい。
表面パネル120は、枠体111の下方に設けられる。すなわち、表面パネル120は、取付枠110が天井に固定された状態において、天井穴11e及び枠体111を下方から覆うように取り付けられる。
この例では、表面パネル120の平面形状は、四角形である。表面パネル120は、開口部120eを有する。浴室乾燥装置50の取付において、浴室乾燥装置50は、開口部120eに挿入される。また、この例では、表面パネル120は、前述の機器固定部115に対応したネジ穴120s(表面パネル固定用孔)を有する。浴室乾燥装置50と枠体111とを固定する際に、ネジS2が、ネジ穴50s及びネジ穴120sに挿入される。これにより、表面パネル120が枠体111に対して固定される。表面パネル120が、天井穴11e及び枠体111を覆うことで、浴室10の使用者から天井穴11eや枠体111が視認されにくくなる。これにより、意匠性を向上させることができる。表面パネル120の材料には、金属板(鋼板等)または樹脂等を用いることができる。
シール部材125は、表面パネル120と天井11との間において、枠体111(水平部分111h)の周囲を囲むように配置される。例えば、シール部材125は、表面パネル120の外縁に沿って設けられる。シール部材125には、ゴムなどの材料が用いられる。
表面パネル120が枠体111を覆い、さらに枠体111の周囲をシール部材125が囲むことによって、天井裏への水蒸気の侵入を抑制することができる。これにより、枠体111の金属材料の湿気による劣化を抑制できる。例えば、枠体111にSUS等の錆びにくく比較的高価な材料を用いる必要性が低減し、材料のコストを抑えることができる。また、取付枠110に塗装処理等を行う必要性も低減するため、さらにコストを抑えることができる。
また、シール部材125が、表面パネル120と天井11との間に配置される前の状態において、シール部材125の厚さ(鉛直方向に沿った長さ)は、枠体111の水平部分111hの厚さよりも厚いことが望ましい。これにより、表面パネル120を枠体111に取り付ける際に、表面パネル120によってシール部材125を天井11に押し付けることができる。このため、シール部材125によるシール性を向上させることができる。すなわち、浴室10内で発生した水蒸気の天井裏への侵入を抑制できる。
また、図1に示すように、天井11は、天井裏(浴室10内から見て天井11の背面側)に設けられた支持枠20を有する。支持枠20は、天井11を補強する部材であり、浴室乾燥装置50等の重さを支える。
図2に示すように、支持枠20は、例えば、第1〜第4支持部20a〜20dを有する。第1〜第4支持部20a〜20dによって、四角状の枠が形成される。第1〜第4支持部20a〜20dは、天井穴11eの縁に沿って設けられている。なお、図1に示したように、支持枠20(第1〜第4支持部20a〜20dのそれぞれ)は、断面略L字形状である。すなわち、断面において、天井穴11eの縁から鉛直方向に延びる鉛直部分20vと、天井穴11eの縁から水平方向に延びる水平部分20hとを有する。なお、実施形態において、天井11には必ずしも、支持枠20が設けられていなくてもよい。
機器取付用アダプタ100を用いて浴室乾燥装置50を取り付ける際には、まず、天井穴11eに対して、取付枠110(枠体111)の位置を調整する。そして、枠固定部113によって、天井11に対して枠体111を固定する。その後、表面パネル120を枠体111の下方に配し、浴室乾燥装置50を、表面パネル120の開口部120e、枠体111の開口部111e、及び、天井穴11eに挿入する。そして、機器固定部115によって、浴室乾燥装置50を、表面パネル120を介して枠体111に対して固定する。
次に、図3を参照して、機器取付用アダプタ100の構造の詳細について、さらに説明する。
図3(a)及び図3(b)は、本実施形態に係る機器取付用アダプタを例示する模式的平面図である。
図3(a)及び図3(b)は、図1及び図2に示した機器取付用アダプタ100を下方から眺めた様子を例示している。図3(a)は、図3(b)において、表面パネル120の図示を省略した図である。
既に述べたとおり、天井裏の支持枠20は、第1〜第4支持部20a〜20dを有する。図3(a)に表したように、第1支持部20a及び第2支持部20bは、天井11に沿った第1方向D1において、互いに離間している。また、第1支持部20a及び第2支持部20bは、それぞれ、天井11に沿った第2方向D2に延在する。この例において、第1方向D1及び第2方向D2は、互いに直交する。また、第3支持部20c及び第4支持部20dは、第2方向D2において互いに離間し、それぞれ第1方向D1に延在する。
また、上述の通り、枠体111は、第1〜第4枠部111a〜111dを有する。第1枠部111a及び第2枠部111bは、第1方向D1において互いに離間し、それぞれ第2方向D2に延在する。第3枠部111c及び第4枠部111dは、第2方向D2において互いに離間し、それぞれ第1方向D1に延在する。
第1枠部111aの少なくとも一部は、第1支持部20aの一部と、鉛直方向において重なる。また、第2枠部111bの少なくとも一部は、第2支持部20bの一部と、鉛直方向において重なる。言い換えると、第1方向D1に沿った枠体111(取付枠110)の長さL1(幅)は、第1方向D1に沿った天井穴11eの長さL2よりも長い。このため、第1及び第2枠部111a、111bに設けられたネジ穴(枠固定部113)を用いて、枠体111の位置を天井穴11eに対して固定することができる。
一方、第2方向D2に沿った枠体111の長さL3は、第2方向D2に沿った天井穴11eの長さL4よりも短い。例えば、図3(a)の平面図において、第3支持部20cと第4支持部20dとの間に、第3枠部111c及び第4枠部111dが位置する。これにより、枠固定部113を用いて枠体111の位置を天井穴11eに対して固定する際に、第2方向D2における枠体111の位置が調整可能である。例えば、浴室乾燥装置50は、天井穴11e内で移動可能である。
以上説明した機器取付用アダプタ100は、天井穴11eに既に設置されていた設備機器(浴室乾燥装置や換気扇等)を、浴室乾燥装置50に交換する際に利用することができる。
例えば、天井穴11eは、交換前の設備機器の大きさに応じて開けられた既存の開口である。近年の浴室乾燥装置50は、従来の浴室乾燥装置等の設備機器に比べて小型化されている傾向がある。また、従来に比べて、浴室乾燥装置の大きさの標準規格が整備されつつある。このため、従来の設備機器の大きさに対応して設けられた天井穴11eは、新たに設置される浴室乾燥装置50の大きさと整合しないことがある。
これに対して、実施形態に係る機器取付用アダプタ100によれば、天井穴11eに取付枠110が取り付けられ、取付枠110に浴室乾燥装置50が取り付けられる。これにより、既存の天井穴11eの大きさに対して浴室乾燥装置50の大きさが小さい場合でも、浴室乾燥装置50を天井11に取り付けることが可能である。
ところで、既存の天井穴11eに対して、新たに浴室乾燥装置を設置する場合、浴室乾燥装置の位置は、天井穴11eの位置及び大きさによって規定される。例えば、従来の取付用具(機器取付用アダプタ)を用いた場合、天井穴11eの位置によって機器取付用アダプタの位置が1通りに規定される。そして、新たに設置される浴室乾燥装置の位置は、機器取付用アダプタの位置によって1通りに規定される。すなわち、従来の機器取付用アダプタを用いた場合には、実質的に浴室乾燥装置の位置を調整することができない。したがって、設備機器の交換に際して、浴室乾燥装置の送風口の位置を調整することができない。
しかしながら、浴室乾燥装置(の送風口)の位置には、その機能を十分に発揮させるために適した位置が存在する。例えば、前述の衣類乾燥機能の場合、パイプ16に吊された衣類の位置に対して、効率良く衣類を乾かすことができるように送風口を配置することが望ましい。すなわち、浴室乾燥装置とパイプ16とを適切に配置することが求められる。しかし、従来の機器取付用アダプタを用いた場合には、前述の通り、送風口の位置を調整することができない。このため、送風口を、浴室乾燥装置の能力を最大限発揮できるように配置することができない場合がある。この場合、浴室乾燥装置の交換に際して、新たに天井穴を形成したり、パイプ16の位置を移動させたりする必要が生じることがある。つまり、浴室乾燥装置の交換における工程が増え、施工性が低下してしまう。
これに対して、本実施形態に係る機器取付用アダプタ100によれば、枠体111の位置を天井穴11eに対して固定する際に、天井穴11eに対する枠体111の位置が調整可能である。これにより、浴室乾燥装置50の機能を十分に発揮させるために適した位置に、浴室乾燥装置50を配置することが可能となる。例えば、新たな天井穴を設ける必要がなくなり、施工性を向上させることができる。
図4(a)及び図4(b)は、本実施形態に係る他の機器取付用アダプタ101を例示する模式的平面図である。
図4(a)及び図4(b)は、図3(a)の模式的平面図に相当する。この例では、浴室乾燥装置50の第1方向D1に沿った長さL5(幅)は、天井穴11eの幅(長さL2)に比べて、比較的短い。この場合には、第1方向D1においても、枠体111の位置を調整可能とすることができる。なお、これ以外については、機器取付用アダプタ101には、図1〜図3(b)に関して説明した機器取付用アダプタ100と同様の説明を適用することができる。
図4(a)は、天井穴11e内において、浴室乾燥装置50を最も左側に配置した状態を例示する。図4(b)は、天井穴11e内において、浴室乾燥装置50を最も右側に配置した状態を例示する。
図4(a)に表したように、例えば、第1枠部111aの第1方向D1に沿った長さL6と、浴室乾燥装置50の幅(長さL5)と、の和は、天井穴11eの幅(長さL2)に比べて長い。
図4(b)に表したように、例えば、第2枠部111bの第1方向D1に沿った長さL7と、浴室乾燥装置50の幅(長さL5)と、の和は、天井穴11eの幅(長さL2)に比べて長い。
各幅の関係を上記のようにすることで、浴室乾燥装置50を、天井穴11e内において、例えば、左端から右端まで移動させることが可能となる。このように、枠体111の位置を天井穴11eに対して固定する際、第2方向D2だけでなく、第1方向D1においても枠体111の位置を調整可能としてもよい。
前述した通り、天井穴11eの大きさ及び支持枠20の形状は、交換前の設備機器によって決められている。但し、実施形態においては、交換に際して、適宜、天井穴11eの拡張や支持枠20の交換等を行ってもよい。
図5(a)及び図5(b)は、本実施形態に係る他の機器取付用アダプタを例示する模式図である。
図5(a)は、機器取付用アダプタ102のうち、取付枠110aの部分のみを例示する模式的斜視図である。図5(a)は、浴室乾燥装置50を天井穴に取り付ける前の状態である。
取付枠110aは、仮固定部130を有する。これ以外については、取付枠110aは、前述の取付枠110と同様であり、機器取付用アダプタ102は、前述の機器取付用アダプタ100と同様である。
仮固定部130には、例えば薄い鋼板を用いることができる。鋼板の厚さは、例えば、0.5ミリメートル以上3ミリメートル以下である。例えば、仮固定部130(鋼板)は、取付枠110aに溶接などによって固定されており、上方に延在した形状を有する。
この例では、取付枠110aは、仮固定部130として、第1の仮固定部131及び第2の仮固定部132を有する。第1の仮固定部131は、第1枠部111aに設けられ、第2の仮固定部132は、第2枠部111bに設けられる。
図5(b)は、天井11に対する枠体111の固定方法を例示する模式的断面図である。図5(b)は、図5(a)に示すA1−A2線における断面に対応し、例えば図1に示した断面図に相当する。
仮固定部130が設けられた枠体111を天井11に固定する際には、まず、仮固定部130を用いて仮固定を行う。仮固定部130が薄い鋼板である場合、使用者は、鋼板を折り曲げることができる。例えば、天井穴11eに仮固定部130及び枠体111を挿入する。そして、使用者は、仮固定部130を折り曲げて、支持枠20に引っかける。具体的には、支持枠20(第1、第2支持部20a、20b)のうち鉛直部分20vに、仮固定部130を引っかける。これにより、例えば、枠体111は、ぶら下がった状態となり、枠体111の位置が仮固定される。その後、図2に関する説明と同様にして、ネジ等の枠固定部113によって枠体111を天井11に固定する。このように、天井穴に対する枠体111の位置を固定する際に、仮固定を行うことで、浴室乾燥装置50の取付作業を容易とすることができる。
図6(a)〜図6(c)は、本実施形態に係る他の機器取付用アダプタを例示する模式図である。
図6(a)は、機器取付用アダプタ103のうち、取付枠110bの部分のみを例示する模式的斜視図である。
取付枠110bは、天井穴11eに対する枠体111の位置を規制する規制手段140を有する。これ以外については、取付枠110bは、前述の取付枠110と同様であり、機器取付用アダプタ103は、前述の機器取付用アダプタ100と同様である。
規制手段140は、例えば、枠体111の挿入部分111vに接して設けられ、水平部分111hの上方に位置する。
図6(b)は、天井11に対する枠体111の固定を例示する模式的断面図である。図6(b)は、図6(a)に示すB1−B2線における断面に対応し、例えば図1に示した断面図に相当する。
図6(b)に表したように、枠体111を天井11に固定する際に、まず、枠体111の挿入部分111vが天井穴11eに挿入される。このとき、規制手段140が天井11に当接する。これにより、枠体111の第1方向D1における位置(可動範囲)が制限される。なお、規制手段140には、鉄、ステンレス、樹脂等、任意の材料を用いることができる。
図6(c)は、図6(b)と同様に、天井11に対する枠体111の固定を例示している。但し、図6(c)は、規制手段140が設けられない場合を表す。
前述したとおり、ネジS1が枠固定部113のネジ穴を介して天井11にねじ込まれることにより、天井11と取付枠110とが固定される。ここで、領域Aに示したように、図6(c)の例では、ネジ穴と、支持枠20の鉛直部分20vと、が鉛直方向において並んでいる。この場合、ネジS1をねじ込もうとしたときに、支持枠20の鉛直部分20vが障害となり、ネジS1を適切にねじ込めないことがある。このように、鉛直部分20vとネジS1とが干渉し、枠体111を天井11に適切に固定できない場合がある。
これに対して、図6(b)に表したように、規制手段140によって、枠体111の移動範囲を規制することで、支持枠20とネジS1との干渉を抑制することができる。したがって、浴室乾燥装置50を取り付ける際の施行性を向上させることができる。
なお、規制手段140の大きさ(形状)は、支持枠20の形状(鉛直部分20vの位置等)に応じて定められる。具体的には、枠体111の位置を調整したときに、ネジ穴(枠固定部113)と鉛直部分20vとが鉛直方向において並ばないように、規制手段140の大きさが定められる。
図7(a)〜図7(c)は、本実施形態に係る他の機器取付用アダプタ104を例示する模式図である。
図7(a)は、機器取付用アダプタ104の一部を例示する模式的分解図である。
図7(b)は、機器取付用アダプタ104の取付枠110cを例示する模式的断面図である。図7(b)は、図7(a)に示したC1−C2線における断面のうち、領域Bの部分を表している。取付枠110cは、前述の枠固定部113の一例として、枠固定部113cを有する。これ以外については、取付枠110cは、前述の取付枠110と同様であり、機器取付用アダプタ104は、前述の機器取付用アダプタ100と同様である。
図7(c)は、図7(b)のうち枠固定部113cの部分を例示する模式的平面図である。
図7(b)及び図7(c)に表したように、枠固定部113cは、固定用孔P1(ネジ穴)と、偏心部材G1と、を有する。
固定用孔P1には、枠体111を支持枠20に対して固定するためのネジS1(固定用部材)が挿通される。固定用孔P1の径(第1方向D1に沿った幅)は、ネジS1の径よりも大きい。このように固定用孔P1の径を大きくしておくことで、枠体111の位置を調整した場合に、支持枠20によって適切に枠体111が支持されるようにネジS1の位置を調整することができる。
偏心部材G1の少なくとも一部は、固定用孔P1の内部に設けられる。偏心部材G1は、ネジS1の位置を固定用孔P1の中心から偏心させる。すなわち、偏心部材G1が設けられることによって、鉛直方向に沿って見たときに、ネジS1の中心位置は、固定用孔P1の中心位置から、ずれた位置となる。
図6(c)に関する説明と同様に、鉛直部分20vとネジS1との干渉を回避することが望ましい。既に述べた通り、支持枠20の形状(鉛直部分20vの位置)等は、交換前の設備機器によって決まっている。例えば、固定用孔P1の径を大きく形成しておき、施工現場や交換対象の設備機器に応じて、固定用孔P1に偏心部材G1を設ける。偏心部材G1によって、ネジS1の位置を規定することで、ネジS1を締める際に鉛直部分20vが障害となることを防ぐことが可能となる。したがって、設備機器を取り付ける際の施工性を向上させることができる。なお、交換対象の設備機器や施工現場の状況が予め判明している場合には、偏心部材G1を設けずに、鉛直部分20vとネジS1との干渉を回避できる位置に固定用孔P1を形成しておいてもよい。
図8(a)及び図8(b)は、本実施形態に係る他の機器取付用アダプタ105を例示する模式図である。
図8(a)は、図7(b)の模式的断面図に相当する。図8(b)は、図8(c)の模式的平面図に相当する。
機器取付用アダプタ105は、枠固定部113dを有する。枠固定部113dは、固定用孔P1と、偏心部材G2と、を有する。機器取付用アダプタ105は、偏心部材G2において、図7(a)〜図7(c)に関して説明した機器取付用アダプタ104と異なる。これ以外については、機器取付用アダプタ105は、機器取付用アダプタ104と同様である。
図8(a)及び図8(b)に表したように、偏心部材G2は、開口部G2eを有する。偏心部材G2は、いわゆるワッシャのように用いられる。すなわち、ネジS1は、開口部G2e及び固定用孔P1に挿入され、天井11及び支持枠20にねじ込まれる。偏心部材G2は、例えば、溶接などによって枠体111に固定されている。偏心部材G2は、ネジS1と枠体111との間に狭さまれ、固定用孔P1の内部には設けられない。
鉛直方向に沿って見たときに、開口部G2eの中心位置は、固定用孔P1の中心位置から、ずれている。これにより、偏心部材G2は、ネジS1の位置を固定用孔P1の中心から偏心させる。偏心部材G2を用いることによって、偏心部材G1を設けた場合と同様に、鉛直部分20vとネジS1との干渉を抑制することができる。
なお、偏心部材には、鉄、ステンレス、樹脂等の任意の材料を用いることができる。また、偏心部材の形状などは、上記の偏心部材G1、G2の例に限られず、ネジS1の位置を固定用孔P1の中心から偏心させることができればよい。偏心部材の大きさは、支持枠20の形状等に応じて定められる。例えば、偏心部材の大きさは、枠体111の位置を調整したときに、ネジ穴(枠固定部113)と鉛直部分20vとが鉛直方向において並ばないように定められる。
図9(a)〜図9(d)は、本実施形態に係る取付用アダプタの表面パネルを例示する模式的斜視図である。
図9(a)及び図9(b)は、前述の表面パネル120の一例として、表面パネル120aを例示する。図9(a)は、表面パネル120aを分解した様子を表す。
表面パネル120aは、複数のパーツ121pから形成される。この例では、表面パネル120aは、2つのパーツ121pを含む。これらの複数のパーツ121pを組み立てることで、図9(b)に示す表面パネル120aが形成される。
図9(b)に示すように、表面パネル120aは、第1主面F1を有する。第1主面F1は、浴室乾燥装置50を取り付ける際に、下方を向く面である。第1主面F1は、外周E1と、外周に囲まれた内周E2と、を有する。各パーツ121pは、外周E1の一部となる部分と、内周E2の一部となる部分と、有する。図9(a)に示した例では、各パーツ121pの平面形状は、略L字状であり、パーツ121p同士の形状は、実質的に等しい。
例えば、表面パネル120aの材料には、金属板が用いられる。例えば、金属板を切削することで、表面パネル120aを形成することができる。ここで、表面パネル120aを複数のパーツ121pに分けない場合には、材料の金属板のうち内周E2に囲まれた部分は、切り出されて無駄となってしまう。これに対して、表面パネル120aにおいては、外周E1及び内周E2となる部分を含む複数のパーツ121pが組み合わされる。パーツ121pを切り出す際には、材料の金属板において内周E2に囲まれた部分が生じないようにすることができる。このため、材料である金属板から無駄となってしまう部分を減らすことができ、コストを低減することができる。パーツ121p同士の形状が等しい場合には、材料の金属板を効率良く利用しやすい。
例えば、表面パネル120aは、複数のパーツ121p同士の接着によって形成される。図9(b)に示すように、表面パネル120aは、パーツ121pを接続する接続部122(接着部)を有する。また、表面パネル120aのうち接続部122を含まない部分の表面に加工が施されている。図9(b)の例では、表面パネル120aは、第1主面F1に設けられた加工部124を有する。加工部124は、例えば、線状の凹部又は凸部である。
複数のパーツ121pを接続して表面パネルを形成する場合には、パーツ121p同士の接続部122によって表面パネルの意匠性が低下する場合がある。これに対して、表面パネル120aのように、接続部122以外の部分に加工が施されることで、例えば接続部122が目立たなくなり、意匠性を向上させることができる。
複数のパーツ121pの形状や数は、図9(a)に示した例に限られない。例えば、図9(c)及び図9(b)のように4つのパーツを組み合わせて、表面パネルを形成してもよい。図9(c)及び図9(d)は、前述の表面パネル120の一例として、表面パネル120bを例示する。図9(c)は、表面パネル120bを分解した様子を表す。
表面パネル120bは、4つのパーツ121qを含む。各パーツ121qは、外周E1の一部となる部分と、内周E2の一部となる部分と、有する。表面パネル120bにおいても、表面パネル120aと同様に、材料である金属板から無駄となってしまう部分を減らすことができ、コストを低減することができる。
図10(a)及び図10(b)は、本実施形態に係る他の機器取付用アダプタを例示する模式図である。
図10(a)は、機器取付用アダプタ106のうち、表面パネル120cの部分のみを例示する模式的斜視図である。図10(a)は、表面パネル120cを取付枠に取り付ける前の状態を示している。
表面パネル120cは、表面パネル仮固定部150を有する。これ以外については、表面パネル120cは、前述の表面パネル120と同様であり、機器取付用アダプタ106は、前述の機器取付用アダプタ100と同様である。
表面パネル仮固定部150には、例えば薄い鋼板を用いることができる。鋼板の厚さは、例えば、0.5ミリメートル以上3ミリメートル以下である。例えば、表面パネル仮固定部150(鋼板)は、表面パネルの第2主面F2に設けられ、上方に延在した形状を有する。なお、第2主面F2は、浴室乾燥装置50を取り付ける際に、上方を向く面である。
この例では、表面パネル120cは、表面パネル仮固定部150として、第1の表面パネル仮固定部151及び第2の表面パネル仮固定部152を有する。開口部120eは、第1の表面パネル仮固定部151と、第2の表面パネル仮固定部152と、の間に位置する。
図10(b)は、表面パネル120cの取付方法を例示する模式的断面図である。図10(b)は、図10(a)に示すH1−H2線における断面に対応する。
既に述べたとおり、浴室乾燥装置50の取付においては、まず、枠体111が天井11に固定される。その後、表面パネル仮固定部150を用いて、表面パネル120を、天井11、支持枠20及び枠体111のいずれかに対して、仮固定する。図10(b)の例では、使用者は、天井穴11eに表面パネル仮固定部150を挿入し、表面パネル仮固定部150を折り曲げて、支持枠20に引っかける。具体的には、支持枠20(第3、第4支持部20c、20d)のうち鉛直部分20vに表面パネル仮固定部150を引っかける。これにより、例えば、表面パネル120cは、ぶら下がった状態となり、仮固定される。その後、図2に関する説明と同様にして、ネジ等によって表面パネル120cは、枠体111に対して固定される。このように、表面パネル120cの枠体111に対する位置を固定する前に、表面パネル仮固定部150によって表面パネル120cの位置を仮固定することで、取付作業を容易とすることができる。
図11(a)及び図11(b)は、本実施形態に係る他の機器取付用アダプタを例示する模式図である。
図11(a)は、機器取付用アダプタ107の一部を例示する模式的断面図である。
機器取付用アダプタ107は、スペーサ127と、表面パネル120dと、を有する。表面パネル120dの外縁は、鉛直上方に屈曲した形状を有する。これにより、例えば、表面パネル120dの強度を向上させることができる。これ以外については、表面パネル120dは、前述の表面パネル120と同様であり、機器取付用アダプタ107は、前述の機器取付用アダプタ100と同様である。
なお、スペーサ127は、表面パネル120dと一体として形成されていてもよく、表面パネル120dの一部であってもよい。また、説明の便宜上、図11(a)及び図11(b)においては、浴室乾燥装置50の図示を省略している。
表面パネル120dには、ネジS2(固定用部材)が挿通されるネジ穴120s(表面パネル固定孔)が設けられる。枠体111に設けられたネジ穴(機器固定部115)及びネジ穴120sにネジS2を挿通することにより、表面パネル120dは、枠体111に固定される。機器取付用アダプタ107においては、表面パネル120dを枠体111に固定するときに、枠体111と表面パネル120dとの間において、ネジS2の周囲にスペーサ127が設けられる。例えば、スペーサ127は孔を有し、この孔にネジS2が挿通されていてもよい。
図11(b)は、機器取付用アダプタ107において、スペーサ127が設けられなかった場合を例示する。表面パネル120dを枠体111に固定するときに、天井11と表面パネル120dとが接触していると、ネジS2を締める力によって、表面パネル120dが変形してしまう場合がある。表面パネルの変形によって外観の意匠性が低下してしまう場合がある。これに対して、図11(a)に示した機器取付用アダプタ107においては、スペーサ127が設けられることで、表面パネル120dの変形を抑制することができ、外観の意匠性を抑制することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、機器取付用アダプタ100、取付枠110、表面パネル120、シール部材125などが備える各要素の形状、寸法、材質、配置などや機器取付用アダプタ100、取付枠110、表面パネル120、シール部材125などの設置形態などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
10 浴室、 11 天井、 11e 天井穴、 14 浴槽、 16 パイプ、 20 支持枠、 20a〜20d 第1〜第4支持部、 20h 水平部分、 20v 鉛直部分、 50 浴室乾燥装置、 50s ネジ穴、 100〜107 機器取付用アダプタ、 110、110a〜110c 取付枠、 111 枠体、 111a〜111d 第1〜第4枠部、 111e 開口部、 111h 水平部分、 111v 挿入部分、 113、113c、113d 枠固定部、 115 機器固定部、 120、120a〜120d 表面パネル、 120e 開口部、 120s ネジ穴、 121p、121q パーツ、 122 接続部、 124 加工部、 125 シール部材、 127 スペーサ、 130〜132 仮固定部、 140 規制手段、 150〜152 表面パネル仮固定部、 A、B 領域、 D1 第1方向、 D2 第2方向、 E1 外周、 E2 内周、 F1 第1主面、 F2 第2主面、 G1、G2 偏心部材、 G2e 開口部、 L1〜L7 長さ、 P1 固定用孔、 S1、S2 ネジ

Claims (10)

  1. 天井に設けられた天井穴に設備機器を取り付けるための機器取付用アダプタであって、
    前記設備機器が挿入される開口部を有する枠体と、
    挿入された前記設備機器を前記枠体に対して固定する機器固定部と、
    前記枠体を前記天井に対して固定する枠固定部と、
    を有する取付枠を備え、
    前記天井穴に対する前記枠体の位置は、調整可能であり、
    前記天井は、天井裏に設けられ前記設備機器の重さを支える支持枠を有し、
    前記枠固定部は、
    前記枠体を前記支持枠に対して固定するための固定用部材が挿通される固定用孔と、
    前記固定用部材の位置を前記固定用孔の中心から偏心させる偏心部材と、
    を有することを特徴とする機器取付用アダプタ。
  2. 天井に設けられた天井穴に設備機器を取り付けるための機器取付用アダプタであって、
    前記設備機器が挿入される開口部を有する枠体と、
    挿入された前記設備機器を前記枠体に対して固定する機器固定部と、
    前記枠体を前記天井に対して固定する枠固定部と、
    を有する取付枠を備え、
    前記天井穴に対する前記枠体の位置は、調整可能であり、
    前記天井に対して固定された前記枠体を覆うように取り付けられる表面パネルをさらに備え、
    前記表面パネルの主面は、外周と、前記外周の内側に設けられた内周と、を有し、
    前記表面パネルは複数のパーツで形成され、
    前記パーツは、前記外周の一部となる部分と、前記内周の一部となる部分と、を有することを特徴とする機器取付用アダプタ。
  3. 前記表面パネルは、前記複数のパーツを接続する接続部を有し、
    前記表面パネルのうち前記接続部を含まない部分の表面に加工が施されたことを特徴とする請求項記載の機器取付用アダプタ。
  4. 天井に設けられた天井穴に設備機器を取り付けるための機器取付用アダプタであって、
    前記設備機器が挿入される開口部を有する枠体と、
    挿入された前記設備機器を前記枠体に対して固定する機器固定部と、
    前記枠体を前記天井に対して固定する枠固定部と、
    を有する取付枠を備え、
    前記天井穴に対する前記枠体の位置は、調整可能であり、
    前記天井に対して固定された前記枠体を覆うように取り付けられる表面パネルと、
    シール部材と、
    をさらに備え、
    前記枠体の材料は、金属を含み、
    前記枠体の一部は、前記枠体が前記天井に対して固定された状態において、前記天井よりも下方に位置し、
    前記シール部材は、前記表面パネルと前記天井との間において、前記枠体の前記一部の周囲を囲むように配置されることを特徴とする機器取付用アダプタ。
  5. 前記表面パネルは、表面パネル仮固定部を有し、
    前記表面パネル仮固定部は、前記表面パネルの前記枠体に対する位置が固定される前に、前記表面パネルの前記位置を仮固定することを特徴とする請求項記載の機器取付用アダプタ。
  6. 前記表面パネルと前記天井との間に配置される前の状態における前記シール部材の厚さは、前記枠体の前記一部の厚さよりも厚いことを特徴とする請求項記載の機器取付用アダプタ。
  7. 前記表面パネルは、表面パネル固定用孔を有し、前記表面パネル固定用孔に挿通された固定用部材によって前記枠体に対して固定され、
    前記表面パネルと前記枠体との間において、前記固定用部材の周囲にスペーサが設けられたことを特徴とする請求項記載の機器取付用アダプタ。
  8. 記取付枠は、前記天井穴に対する前記枠体の位置を規制する規制手段をさらに有することを特徴とする請求項1記載の機器取付用アダプタ。
  9. 前記天井は、天井裏に設けられ前記設備機器の重さを支える支持枠を有し、
    前記取付枠は、前記天井穴に対する前記枠体の位置を規制する規制手段をさらに有することを特徴とする請求項2〜7のいずれか1つに記載の機器取付用アダプタ。
  10. 前記取付枠は、仮固定部をさらに有し、
    前記仮固定部は、前記枠体が前記枠固定部によって前記天井に固定される前に、前記枠体の前記位置を仮固定することを特徴とする請求項1〜9のいずれか1つに記載の機器取付用アダプタ。
JP2015161223A 2015-08-18 2015-08-18 機器取付用アダプタ Active JP6388129B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015161223A JP6388129B2 (ja) 2015-08-18 2015-08-18 機器取付用アダプタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015161223A JP6388129B2 (ja) 2015-08-18 2015-08-18 機器取付用アダプタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017040403A JP2017040403A (ja) 2017-02-23
JP6388129B2 true JP6388129B2 (ja) 2018-09-12

Family

ID=58203259

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015161223A Active JP6388129B2 (ja) 2015-08-18 2015-08-18 機器取付用アダプタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6388129B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7011790B2 (ja) * 2017-12-26 2022-01-27 株式会社ノーリツ 浴室暖房装置の取付け方法
JP2020056556A (ja) * 2018-10-04 2020-04-09 ダイキン工業株式会社 補助化粧パネル、天井埋め込み式空気調和機の室内機、天井埋め込み式空気調和機、および、天井埋め込み式空気調和機の設置方法
JP7466506B2 (ja) 2021-08-27 2024-04-12 三菱電機株式会社 浴室乾燥機

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09126542A (ja) * 1995-10-31 1997-05-16 Zexel Corp 天井埋込み型空気調和装置およびその取付け方法
JPH10220867A (ja) * 1997-01-31 1998-08-21 Zexel Corp 空気調和機の取付装置
JP3666313B2 (ja) * 1999-08-06 2005-06-29 松下電器産業株式会社 天井埋込形空気調和機
JP4244369B2 (ja) * 1999-09-03 2009-03-25 Toto株式会社 設備機器の取付構造
JP4019834B2 (ja) * 2002-07-18 2007-12-12 マックス株式会社 浴室換気装置
JP5189996B2 (ja) * 2009-01-07 2013-04-24 東芝キヤリア株式会社 空調装置
JP5473339B2 (ja) * 2009-01-16 2014-04-16 株式会社Lixil 天井ユニット
JP5386280B2 (ja) * 2009-09-11 2014-01-15 株式会社ガスター 浴室暖房ユニットの取付け用具

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017040403A (ja) 2017-02-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6388129B2 (ja) 機器取付用アダプタ
JP6099925B2 (ja) 空気調和機の室外ユニット
US10215507B2 (en) Coil support pad having condensate drainage functionality
CA2837931A1 (en) Insert for hvac systems
JP5719188B2 (ja) ブレース取付金具および天井構造
US10851937B2 (en) Mounting bracket with support structure
JP4884781B2 (ja) 空気調和装置用キャビネット及びこれを用いた空気調和装置
JP4104629B2 (ja) 天井埋込型空気調和装置
JP4884928B2 (ja) バスダクト支持装置
CN215336670U (zh) 一种天花机
RU2403507C2 (ru) Опорная перекладина корпуса воздухораспределителя
JP7220212B2 (ja) シールド筐体
CN205726778U (zh) 电控盒盖和风管机的电控盒
JP2011149616A (ja) 空調室内機
KR100874232B1 (ko) 공기조화기용 실외기의 열교환기 고정구조
CN210118858U (zh) 天花机
US20130313208A1 (en) Outdoor unit system and holder for outdoor unit
JP2008020106A (ja) 空気調和機の室外ユニット
EP3587952B1 (en) Ceiling panel and air conditioner
JP5882441B2 (ja) 天井ブレース下部取付金具
JP5126885B2 (ja) 取付具
JP5449102B2 (ja) 空気調和機の室外機
EP3683368A1 (en) Method and assembly for mounting a lead-through device in a wall
JP7438145B2 (ja) 空気調和装置の室外機
JP4544930B2 (ja) 空気調和機及び空気調和機の取付方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170607

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180312

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180425

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180718

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180731

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6388129

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150