JP6386215B2 - 廃プラスチックの熱分解装置および廃プラスチックの熱分解方法並びに熱分解残渣および吸着剤 - Google Patents

廃プラスチックの熱分解装置および廃プラスチックの熱分解方法並びに熱分解残渣および吸着剤

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Description

本発明は、廃プラスチックを、無酸素雰囲気中にて、ロータリーキルンにて撹拌しながら熱分解を行う熱分解炉によって熱分解する廃プラスチックの熱分解装置および廃プラスチックの熱分解方法並びに熱分解残渣および吸着剤に関し、熱分解残渣を吸着剤などへの応用を可能とし、またアルミ蒸着フィルムを含む廃プラスチックから、アルミを回収することが可能となる。
従来、廃プラスチックの熱分解方法および熱分解装置に関しては、各種の方法が、公開されている。特許文献1では、炉内の温度を上限500℃に設定し、発生する塩化ガスをナトリウムによって吸収する熱分解処理方法について記載されている。特許文献2では、熱分解シリンダ部の温度を500〜600℃とし、熱シリンダ部内に消石灰を投入して、発生する塩化水素ガスを反応させて吸収する熱分解装置について記載されている。特許文献3では、消石灰粉末を廃プラスチック原料と共に、分解槽に投入する処理装置について記載されている。
特開2007−154201号公報 特開2004−300186号公報 特開2004−269838号公報
特許文献1では、廃プラスチックの熱分解にて発生する塩素水素ガスを、ナトリウムにて吸収することが記載されているが、ナトリウムは、取扱いが困難であるという問題点があった。
特許文献2では、廃プラスチックの熱分解にて発生する塩素水素ガスを、消石灰にて反応させて吸収することが記載されているが、熱分解残渣に関して再利用の可能性は、全く記載されていない。
特許文献3では、同じく、廃プラスチックの熱分解にて発生する塩素水素ガスを、消石灰にて反応させて吸収することが記載されているが、熱分解残渣に関して再利用の可能性は、全く記載されていない。
本発明の課題は、廃プラスチックを安全に熱分解した後、熱分解残渣を吸着材などへの応用に活用することができ、また、廃プラスチックに混入していたアルミ蒸着フィルムのアルミを回収することができる廃プラスチックの熱分解装置および廃プラスチックの熱分解方法を提供することである。
請求項1に係る発明は、アルミ蒸着フィルムを含む廃プラスチックの熱分解時に発生するガス量から、熱分解炉内を正圧にして無酸素雰囲気を実現しながら、熱分解温度を制御する熱分解炉と、前記廃プラスチックと消石灰とを撹拌するロータリーキルンと、前記ロータリーキルンが、前記熱分解炉の熱分解室内部に配置されていて、前記廃プラスチックと消石灰を、前記ロータリーキルンにて撹拌しながら熱分解を行うことで、前記廃プラスチックに混入するPVC及びPVDCから発生する塩化水素ガスと消石灰の反応を促進し、塩化水素ガスの排出を抑制しながら、塩化カルシウムを得て、前記廃プラスチックの熱分解残渣に、リサイクルが可能なアルミが残り、前記廃プラスチックの熱分解残渣から前記アルミを回収してリサイクルできる廃プラスチックの熱分解装置であり、 前記廃プラスチックの熱分解装置にて得られる熱分解残渣中のシリカが、BET比表面積200m/g以上のメソポーラスシリカであり、吸着剤への応用が可能である廃プラスチックの熱分解装置である。 請求項2に係る発明は、前記廃プラスチックの熱分解装置の熱分解炉の熱分解温度は、450℃〜650℃に設定されたことを特徴とする請求項1記載の廃プラスチックの熱分解装置である。
熱分解温度が450℃未満であると、廃プラスチックの熱分解が不十分となり、また、熱分解温度が650℃を超えると、廃プラスチックに含まれるアルミ蒸着フィルムのアルミが溶解する可能性があり、アルミの回収が困難となる。
請求項3に係る発明は、アルミ蒸着フィルムを含む廃プラスチックに消石灰を加え、無酸素雰囲気中で、ロータリーキルンにて撹拌しながら外熱式で熱分解を行う熱分解炉によって、450℃〜650℃の温度で熱分解し、前記廃プラスチックから発生する塩化水素ガスを、前記消石灰にて反応させて吸収し、前記廃プラスチックの熱分解残渣に、リサイクルが可能なアルミが残り、前記廃プラスチックの熱分解残渣から前記アルミを回収してリサイクルできる廃プラスチックの熱分解方法であり、 前記廃プラスチックの熱分解方法にて得られる熱分解残渣中のシリカが、BET比表面積200m/g以上のメソポーラスシリカである廃プラスチックの熱分解方法である。熱分解温度が450℃未満であると、廃プラスチックの熱分解が不十分となり、また、熱分解温度が650℃を超えると、廃プラスチックに含まれるアルミ蒸着フィルムのアルミが溶解する可能性があり、アルミの回収が困難となる。
請求項4に係る発明は、アルミ蒸着フィルムの熱分解残渣であり、熱分解残渣中のシリカが、BET比表面積200m/g以上のメソポーラスシリカである廃プラスチックの熱分解残渣である。 請求項5に係る発明は、請求項4記載の熱分解残渣を用いた吸着剤である。
請求項1、2による廃プラスチックの熱分解装置によれば、熱分解残渣を吸着材などへの応用に活用することができ、また、廃プラスチックに混入していたアルミ蒸着フィルムのアルミを回収する熱分解装置を提供できる。
請求項による廃プラスチックの熱分解方法によれば、熱分解残渣を吸着材などへの応用に活用することができ、また、廃プラスチックに混入していたアルミ蒸着フィルムのアルミを回収する熱分解方法を提供できる。
本発明によれば、アルミ蒸着フィルムを含む廃プラスチックを熱分解した後の熱分解残渣を吸着材などへの応用に活用することができ、また、廃プラスチックに混入していたアルミ蒸着フィルムのアルミを回収することができる廃プラスチックの熱分解装置および廃プラスチックの熱分解方法を提供することができる。
本実施例の熱分解装置の図。 本実施例の熱分解装置についての詳細な図。 廃プラスチック熱分解時の塩素水素ガス濃度及び消石灰による中和関する特性。 PVDCラップの熱分解時の塩素水素ガス濃度及び消石灰による中和関する特性。 廃プラスチックの熱分解温度と熱分解特性、およびアルミ蒸着フイルムとの比較である。 実施例5での廃プラスチック熱分解装置でのアルミ蒸着フイルムのアルミ回収の説明図。 図7は、廃プラスチック熱分解残渣の元素分析のチャートであり、 図8は、廃プラスチック+消石灰の熱分解残渣の元素分析のチャート。
本発明の実施の形態による廃プラスチックの熱分解装置は、アルミ蒸着フィルムを含む廃プラスチックの熱分解時に発生するガス量から、熱分解炉内を正圧にして無酸素雰囲気を実現しながら、熱分解温度を制御する熱分解炉と、前記廃プラスチックと消石灰とを撹拌するロータリーキルンと、前記ロータリーキルンが、前記熱分解炉の熱分解室内部に配置されていて、前記廃プラスチックと消石灰を、前記ロータリーキルンにて撹拌しながら熱分解を行うことで、前記廃プラスチックに混入するPVC及びPVDCから発生する塩化水素ガスと消石灰の反応を促進し、塩化水素ガスの排出を抑制しながら、塩化カルシウムを得て、前記廃プラスチックの熱分解残渣に、リサイクルが可能なアルミが残り、前記廃プラスチックの熱分解残渣から前記アルミを回収してリサイクルできることを特徴とする廃プラスチックの熱分解装置である。ここで、前記廃プラスチックの熱分解装置の熱分解炉の熱分解温度は、450℃〜650℃に設定される。
ここで、前記廃プラスチックの熱分解装置にて得られる熱分解残渣は、、BET比表面積200m/g以上のメソポーラスシリカであり、吸着剤への応用が主体であるが、その他の応用も可能である。
本発明の実施の形態による廃プラスチックの熱分解方法は、アルミ蒸着フィルムを含む廃プラスチックに消石灰を加え、無酸素雰囲気中で、ロータリーキルンにて撹拌しながら外熱式で熱分解を行う熱分解炉によって、450℃〜650℃の温度で熱分解し、前記廃プラスチックから発生する塩化水素ガスを前記消石灰にて反応させ、前記廃プラスチックの熱分解残渣に、リサイクルが可能なアルミが残り、前記廃プラスチックの熱分解残渣から前記アルミを回収してリサイクルできることを特徴とする廃プラスチックの熱分解方法である。
前記廃プラスチックの熱分解方法にて得られる熱分解残渣は、BET比表面積200m/g以上のメソポーラスシリカであり、吸着剤への応用が主体であるが、その他の応用も可能である。
(実施例1)
図1は、本実施例の廃プラスチック熱分解装置の図である。
図1に示すように、本実施例の廃プラスチック熱分解装置は、内部に螺旋羽と攪拌羽を配置した回転する一つのキルン2と、この一つのキルン2の内部に投入された廃棄物を含む有機物等を無酸素雰囲気の還元状態で間接加熱しつつ有機物等に蓄熱して一つのキルン2の内部全体に熱を供給する燃焼室3と、燃焼室3内に臨むバーナー等の加熱源4と、キルン2の内部に投入された有機物等に含まれる水分を燃焼室3の間接加熱によって蒸発させるようにキルン2の内部にエリア設定された乾燥部2aと、乾燥部2aで乾燥処理された有機物等を間接加熱分解させることで炭化させるようにキルン2の内部にエリア設定された炭化部2bと、を備えている。
図2は、本実施例の廃プラスチック熱分解装置についての詳細な図である。
(実施例2)
塩化水素ガス試験
廃プラスチックには、PVCやPVCDといった塩化物が含まれていることから、熱分解時には塩化水素(HCl)ガスが発生する。塩化物熱分解時の塩化水素ガスは、消石灰(Ca(OH))を用い、以下の反応で軽減することができる。

Ca(OH)+2HCl=CaCl+2HO 式(1)

そこで、熱分解時の排気口における塩化水素ガス濃度を測定し、消石灰による中和を確認した。なお、CaClは、融雪剤としての応用が可能である。
試料
廃プラスチック等の粉砕物を20.0g(約150mL)、及び同資料に消石灰0.1g
を添加した。
試験方法
試料をルツボ(300mL)に入れ、ガス置換マッフル炉を用い、Nガス雰囲気(流量:1L/min)において、550℃で40分間の熱分解を行った。
ガス検知管(塩化水素検知管No.14M及びNo.14L/株式会社ガステック社製)を用いて排気口中央部の塩化水素ガス濃度を5分間隔で測定した。
図3は、本実施例2での廃プラスチック熱分解時の塩素水素ガス濃度及び消石灰による中和に関する特性である。図3のごとく、廃プラスチックの熱分解時には、塩化水素ガスが発生し、消石灰を添付することで、半分程度軽減できることが確認された。塩化水素ガスと消石灰の反応においては、その接触面による影響が大きいと推定されるため、ロータリーキルン内で、適宜撹拌を加えながら熱分解を行う方式の場合は、式(1)の反応がさらによく生じ、消石灰添加による塩化水素ガス軽減効果があると考えられる。
なお、表1は、熱分解残渣量のデータである。
Figure 0006386215
(実施例3)
PVCDラップを用いた塩化水素ガス試験
ポリ塩化ビニリデン(PVDC)を主成分とする市販の食品用ラップの熱分解を行い、塩化水素ガス濃度及び消石灰による中和を確認した。
試料
市販のクレラップ(登録商標)を5.0g、および同試料に消石灰を3.8g添加した。
試験方法
試料をルツボ(300mL)に入れ、ガス置換マッフル炉を用い、Nガス雰囲気(流量:1L/min)において、550℃で40分間の熱分解を行った。
ガス検知管(塩化水素検知管No.14M及びNo.14L/株式会社ガステック社製)を用いて排気口中央部の塩化水素ガス濃度を5分間隔で測定した。
図4は、実施例3でのPVDCラップの熱分解時の塩素水素ガス濃度及び消石灰による中和に関する特性である。図4の通り、PVCDラップの熱分解時に発生する塩化水素ガスは、消石灰の添加により一定程度中和されていることが判る。熱分解時の排気口から水滴の発生も確認されており、式(1)の反応が生じていることは明らかである。実施した試験条件では、仮に消石灰が全量塩化水素ガスと反応した場合、約5.7gの塩化カルシウム(CaCl)を得ることになるが、消石灰を添付した場合でも排気口から塩化水素ガスが確認されていることから、反応は一定程度に留まっていると推定される。この反応にとって重要なファクターは、消石灰の反応面積であると推察されるため、実際の運用時には、消石灰の添加量を2〜3倍程度とし、且つ、出来る限り均一に投入することが必要である。
なお、表2は、熱分解残渣量のデータである。
Figure 0006386215
(実施例4)
FE−SEMによる簡易元素分析
図7は、廃プラスチック熱分解残渣の元素分析のチャートであり、
表3は、廃プラスチック熱分解残渣の簡易元素分析結果の表である。
図8は、廃プラスチック+消石灰の熱分解残渣の元素分析のチャートであり、
表4は、廃プラスチック+消石灰の熱分解残渣の簡易元素分析結果の表である。
表3、表4に示す分析結果より、熱分解残渣の主成分は、Si及びMgの酸化物であることが推察される。
Figure 0006386215
Figure 0006386215
(実施例5)
アルミの回収
図5は廃プラスチックの熱分解温度と熱分解特性、およびアルミ蒸着フイルム(融点660℃)との比較である。図5より、廃プラスチック(PVC、PVCD等)は、温度400℃〜500℃にて、大部分が、熱分解されることが判る。一方、廃プラスチックには、アルミが蒸着されたフイルム等が含まれる。前記アルミが蒸着されたフイルムにおけるアルミは、融点が660℃であるので、前記融点660℃以下の条件に、熱分解温度が保持されれば、アルミ蒸着フイルムでのアルミは、素材のままで残ることとなり、回収が可能である。
図6は、実施例5での廃プラスチック熱分解装置でのアルミ蒸着フイルムのアルミ回収の説明図である。熱分解物は、シリカ成分、アルミ箔、塩化カルシウムとなる。ここで、前記シリカ成分は、吸着剤などへの応用が可能である。前記アルミ箔は、アルミの再生にて、アルミを抽出する。前記塩化カルシウムは、融雪剤などへの応用が可能である。
(実施例6) 熱分解残渣中のシリカが、比表面積200m/g以上のメソポーラスシリカであり、吸着剤などへの応用が可能であることを、以下の実験により確認した。試料 アルミ蒸着フィルムを含む廃プラスチック熱分解物熱分解方法 ガス置換マッフル炉を用い、窒素ガス雰囲気下(1 L/min.)で以下の条件で熱分解を行った。 ●熱分解温度550℃-40min.保持(消石灰添加) ●熱分解温度700℃-40min.保持比表面積測定 比表面積測定装置(株式会社日本ベル社製・BELSORP-miniII,写真1)を用い、BET法によって比表面積を測定した。測定条件は以下の通りである。 ●前処理:BELSORP-vacIIにて、真空200 ℃で4hr. ●使用ガス:窒素(純度:99.9999 %)、ヘリウム(純度:99.9999 %) ●吸着平衡時間:300sec.表5に、比表面積測定結果を示す。
Figure 0006386215
当廃プラ熱分解物のBET比表面積は、熱分解温度550℃(消石灰添加)で259.7 m2/g、熱分解温度700℃で287.8 m2/gにも達しており、本試料は充分に消臭剤等に利用可能なポテンシャルを有すると判断される。
表5より、吸着等温線の形状はI型及びII型であることから、ミクロ孔(φ:2 nm以下)が発達した炭化物と金属酸化物(シリカ)の複合物であると推察される。また、消石灰を添加した温度550℃の熱分解物の吸着等温線の形状は一部IV型の傾向が見られ、これはメソ孔(φ:2nm≦φ≦50nm)が発達した試料であることが伺える。
本発明によれば、アルミ蒸着フィルムを含む廃プラスチックを熱分解した後の熱分解残渣を活用することができ、また、廃プラスチックに混入していたアルミ蒸着フィルムのアルミも回収することができる廃プラスチックの熱分解装置および廃プラスチックの熱分解方法を提供することができ、産業の活性化、および廃プラスチックに関する環境の改善に寄与する。
2…キルン
2a 乾燥部
2b 炭化部
2d 蓄熱部
2c 内部空間
2in 入口
2out 出口
3…燃焼室
3a…排気管
4…加熱源
5…配管部
6…冷却部
7…脱臭部
8…乾留ガス回収部
9…補助加熱源
10…蒸気煙経路
11…油化部
12…配水管
13…ファン
14…ホッパ
15…原料供給配管
16…供給スクリュー
17…第2排出配管
18…冷却装置
19…接続管(下流側排ガス管)
20…搬送スクリュー
21…搬送スクリュー
22…蒸気抜きパイプ(上流側排ガス管)
22a 上流側排ガス管上管
22b 上流側排ガス管下管
23 煙突部
24 循環管
25 ガス抜きパイプ
30 接続部
60 回収部
P 投入素材
Q 熱分解物

Claims (5)

  1. アルミ蒸着フィルムを含む廃プラスチックの熱分解時に発生するガス量から、熱分解炉内を正圧にして無酸素雰囲気を実現しながら、熱分解温度を制御する熱分解炉と、前記廃プラスチックと消石灰とを撹拌するロータリーキルンと、前記ロータリーキルンが、前記熱分解炉の熱分解室内部に配置されていて、前記廃プラスチックと消石灰を、前記ロータリーキルンにて撹拌しながら熱分解を行うことで、前記廃プラスチックに混入するPVC及びPVDCから発生する塩化水素ガスと消石灰の反応を促進し、塩化水素ガスの排出を抑制しながら、塩化カルシウムを得て、前記廃プラスチックの熱分解残渣に、リサイクルが可能なアルミが残り、前記廃プラスチックの熱分解残渣から前記アルミを回収してリサイクルできる廃プラスチックの熱分解装置であり、 前記廃プラスチックの熱分解装置にて得られる熱分解残渣中のシリカが、BET比表面積200m/g以上のメソポーラスシリカであり、吸着剤への応用が可能である廃プラスチックの熱分解装置。
  2. 前記廃プラスチックの熱分解装置の熱分解炉の熱分解温度は、450℃〜650℃に設定されたことを特徴とする請求項1記載の廃プラスチックの熱分解装置。
  3. アルミ蒸着フィルムを含む廃プラスチックに消石灰を加え、無酸素雰囲気中で、ロータリーキルンにて撹拌しながら外熱式で熱分解を行う熱分解炉によって、450℃〜650℃の温度で熱分解し、前記廃プラスチックから発生する塩化水素ガスを、前記消石灰にて反応させて吸収し、前記廃プラスチックの熱分解残渣に、リサイクルが可能なアルミが残り、前記廃プラスチックの熱分解残渣から前記アルミを回収してリサイクルできる廃プラスチックの熱分解方法であり、 前記廃プラスチックの熱分解方法にて得られる熱分解残渣中のシリカが、BET比表面積200m/g以上のメソポーラスシリカである廃プラスチックの熱分解方法。
  4. アルミ蒸着フィルムの熱分解残渣であり、熱分解残渣中のシリカが、BET比表面積200m/g以上のメソポーラスシリカである廃プラスチックの熱分解残渣。
  5. 請求項4記載の熱分解残渣を用いた吸着剤。
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