JP6385360B2 - 分割型メカニカルシール - Google Patents

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Description

本発明は、攪拌機、圧縮機及びポンプなどの各種回転機械器具に使用されるものであって、静止密封環と回転密封環との対向端面である密封端面によりシールするように構成されたメカニカルシールに関し、特に、静止密封環または回転密封環が円周方向において分割された分割型のメカニカルシールに関する。
従来、分割型のメカニカルシールとして、静止密封環および回転密封環が半径方向の少なくとも2つの分割面により少なくとも2つの片に分割され、該分割面に互いに嵌合する突条と溝が形成され、該突条と溝が分割面の一方の端面側のエッジと他方の端面側のエッジ間の軸心方向全体に亘って設けられ、かつ、シール面の反対側にはフランジが設けられたものが知られている(例えば、特許文献1参照。以下「従来技術1」という。)。
また、同じく、分割型のメカニカルシールとして、静止密封環は周方向において複数の分割体から構成され、装着孔に挿入されて円環状に保持され、また、回転密封環は2つの分割体からなり、該2つの分割体は連結ボルトによって相互に連結され、2つの分割体の突き合わせ面を通るように当該2つの分割体にわたって形成されたテーパー孔と、テーパー孔の内面に密着状態で挿入されるテーパーピンと、テーパー孔に挿入されたテーパーピンを固定する固定具とを備えたものが知られている(例えば、特許文献2参照。以下「従来技術2」という。)。
特開2005−127436号公報 特開2010−19373号公報
上記した従来技術1の分割型メカニカルシールにあっては、割り面の半径方向の位置合わせのために分割面に互いに嵌合する突条と溝が形成され、かつ、割り面の軸方向の位置合わせのためにシール面の反対側にはフランジが設けられる必要があり、分割面に設けられる突条と溝、及び、シール面の反対側に設けられるフランジの精度要求レベルが高く、少しの精度誤差が生じても漏れに直結するため機械加工時間が掛かることからコスト高になるという問題があった。
また、上記した従来技術2の分割型メカニカルシールにあっては、加工する穴の精度に厳しい加工を同時に実施する必要があり、加工に時間を要する。また、テーパーピンの当たり確認や、当たり改善作業(摺り合わせ)が必要であり、また、分解時に大きな負荷が必要であり、仮組み調整が難しいという問題があった。
本発明は、周方向において分割された分割型メカニカルシールにおいて、分割接面における組立精度を向上させるとともに、仮組み時の作業性を改善し、さらに、製作時の機械加工に過度な精度を必要としない分割型メカニカルシールを提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するため本発明の分割型メカニカルシールは、第1に、ハウジング側に設けられた静止密封環またはハウジング内に挿通された回転軸に設けられた回転密封環を円周方向において分割された分割密封環となし、前記静止密封環と前記回転密封環との対向端面である密封端面によりシールするように構成された分割型メカニカルシールにおいて、円周方向において隣接する2つの分割密封環の分割接面を通るように当該2つの分割密封環にわたって形成される貫通孔と、前記貫通孔内に挿通され、前記隣接する2つの分割密封環を連結する連結具と、を備え、前記連結具は、ボルト、ナット及び前記ボルトの軸部に嵌合されるチューブとから構成され、前記チューブは、前記隣接する2つの分割密封環が前記ナットの締め付けにより連結される際、軸方向に圧縮されて外径方向に膨出されるように構成されることを特徴としている。
この特徴によれば、分割密封環の分割接面における組立ての精度が径方向及び軸方向において確保される。
また、従来公知の金属製のテーパーピンのような当たり確認や、当たり改善作業(摺り合わせ)を削除できるため、加工時間の大幅な短縮を図ることができる。
また、従来公知の金属製のテーパーピンの場合、精度出しの作業が必要であるが、連結具のチューブは貫通孔の形状及び寸法に倣うので、精度出しの作業が不要となり、加工性が改善される。
また、チューブの変形によるチューブの外面と貫通孔の内面との摩擦を利用して分割密封環の仮組み状態を維持することが可能であるため、連結具のナットを締結していない状態における分割密封環の分割接面の調整等の作業時において分割密封環を安定的に保持することができる。すなわち、仮組み作業を容易にすることができる。
また、チューブの変形量をナットのねじ込み量により調整できるため、作業時の状況に合わせて柔軟な対応が可能となる。
また、従来公知の金属製のテーパーピンの場合、組み付け時において、脆性材料からなる分割密封環に過荷重が作用すると分割密封環の破損につながるが、連結具の場合、過荷重が作用してもチューブが緩衝材となり破損に至ることはない。
また、分割密封環の分解時において、従来公知の金属製のテーパーピンの場合、密着しすぎて抵抗が大きいため、最悪の場合取り外しが困難になるが、連結具の場合、チューブが変形するので取り外しが容易である。
また、本発明の分割型メカニカルシールは、第2に、第1の特徴において、前記チューブは、合成樹脂製の筒状体であることを特徴としている。
この特徴によれば、分割密封環の貫通孔に対する連結具の挿入性や、相反する抵抗が程々によいため、作業性を向上することができる。
また、本発明の分割型メカニカルシールは、第3に、第2の特徴において、前記チューブの内径より前記ボルトの軸部の外径が大きく設定されていることを特徴としている。
この特徴によれば、チューブの内径側への変形を防止し、外径側へ効率よく膨出させることができる。
また、本発明の分割型メカニカルシールは、第4に、第1の特徴において、前記チューブは、変形可能な金属製であって、螺旋状の線状体、または、長手方向に切断面を有する筒状体であることを特徴としている。
この特徴によれば、外径方向への膨出が可能なチューブを機械加工により得ることができる。
また、本発明の分割型メカニカルシールは、第5に、第4の特徴において、前記チューブは、予め、軸方向の中央付近で外径方向に容易に膨出可能な形状に形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、確実に、チューブの内径側への変形を防止し、効率よく外径側へ膨出させることができる。
また、本発明の分割型メカニカルシールは、第6に、第4又は第5の特徴において、前記チューブは、軸方向の中央付近で外径方向に容易に膨出可能なように両端においてテーパ面で支持されていることを特徴としている。
この特徴によれば、一層、チューブの内径側への変形を防止し、効率よく外径側へ膨出させることができる。
また、本発明の分割型メカニカルシールは、第7に、ハウジング側に設けられた静止密封環またはハウジング内に挿通された回転軸に設けられた回転密封環を円周方向において分割された分割密封環となし、前記静止密封環と前記回転密封環との対向端面である密封端面によりシールするように構成された分割型メカニカルシールにおいて、
円周方向において隣接する2つの分割密封環の分割接面を通るように、当該2つの分割密封環にわたって形成される貫通孔と、前記2つの分割密封環の貫通孔の一方に形成される雌ねじ部と、前記貫通孔内に挿通され、前記隣接する2つの分割密封環を連結する連結具と、を備え、前記連結具は、ボルト及び前記ボルトの軸部に嵌合されるチューブとから構成され、前記チューブは、前記隣接する2つの分割密封環が前記ボルトの締め付けにより連結される際、前記ボルトと前記雌ねじ部の形成された一方の分割密封環とにより軸方向に圧縮されて外径方向に膨出されるように構成されることを特徴としている。
この特徴によれば、ナットが不要であるため、部品点数を減少させることができ、また、連結具によるフランジ部の締結においてもボルトのねじ込み作業を容易行うことができる。
本発明は、以下のような優れた効果を奏する。
(1)分割密封環の分割接面における組立ての精度を径方向及び軸方向において確保することができる。
また、従来公知の金属製のテーパーピンのような当たり確認や、当たり改善作業(摺り合わせ)を削除できるため、加工時間の大幅な短縮を図ることができる。
また、従来公知の金属製のテーパーピンの場合、精度出しの作業が必要であるが、連結具のチューブは貫通孔の形状及び寸法に倣うので、精度出しの作業が不要となり、加工性が改善される。
また、チューブの変形によるチューブの外面と貫通孔の内面との摩擦を利用して分割密封環の仮組み状態を維持することが可能であるため、連結具のナットを締結していない状態における分割密封環の分割接面の調整等の作業時において分割密封環を安定的に保持することができる。すなわち、仮組み作業を容易にすることができる。
また、チューブの変形量をナットのねじ込み量により調整できるため、作業時の状況に合わせて柔軟な対応が可能となる。
また、従来公知の金属製のテーパーピンの場合、組み付け時において、脆性材料からなる分割密封環に過荷重が作用すると分割密封環の破損につながるが、連結具の場合、過荷重が作用してもチューブが緩衝材となり破損に至ることはない。
また、分割密封環の分解時において、従来公知の金属製のテーパーピンの場合、密着しすぎて抵抗が大きいため、最悪の場合取り外しが困難になるが、連結具の場合、チューブが変形するので取り外しが容易である。
(2)チューブが合成樹脂製の筒状体であることにより、分割密封環の貫通孔に対する連結具の挿入性や、相反する抵抗が程々によいため、作業性を向上することができる。
(3)チューブの内径よりボルトの軸部の外径を大きく設定することにより、チューブの内径側への変形を防止し、外径側に効率よく膨出させることができる。
(4)チューブが、変形可能な金属製であって、螺旋状の線状体、または、長手方向に切断面を有する筒状体であることにより、外径方向への膨出が可能なチューブを機械加工により得ることができる。
(5)チューブが、予め、軸方向の中央付近で外径方向に容易に膨出可能な形状に形成されていることにより、確実に、チューブの内径側への変形を防止し、外径側に効率よく膨出させることができる。
(6)チューブが、軸方向の中央付近で外径方向に容易に膨出可能なように両端においてテーパ面で支持されていることにより、一層、チューブの内径側への変形を防止し、効率よく外径側に膨出させることができる。
(7)2つの分割密封環にわたって形成される貫通孔の一方の貫通孔に雌ねじ部が形成されることにより、ナットが不要であるため、部品点数を減少させることができ、また、連結具によるフランジ部の締結においてもボルトのねじ込み作業を容易行うことができる。
本発明の実施例1に係る分割型メカニカルシールの全体を説明する正面断面図である。 本発明の実施例1に係る分割型メカニカルシールの分割密封環を示す断面図である。 本発明の実施例1に係る分割型メカニカルシールの分割密封環の分割接面付近を示す斜視図であって、(a)は分割接面側から見た状態を、また、(b)は分割接面の裏側から見た状態を示している。 本発明の実施例1に係る分割型メカニカルシールの連結具を示す図であって、(a)は連結具の分解状態を、また、(b)は隣接する2つの分割密封環の分割接面に連結具を装着した状態を示している。 本発明の実施例2に係る分割型メカニカルシールを示すものであって、(a)は隣接する2つの分割密封環の分割接面に連結具を装着した状態を示す断面図、(b)は連結具の分解状態を示している。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に説明する。ただし、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的な位置などは、特に明示的な記載がない限り、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
以下に説明する本発明に係る分割型メカニカルシールを実施するための最良の形態においては、説明の便宜上、ハウジング側に設けられた静止密封環およびハウジング内に挿通された回転軸に設けられた回転密封環の両密封環が分割された完全分割型メカニカルシールを例に説明するが、本発明は、これに限定されず、ハウジング側に設けられた静止密封環またはハウジング内に挿通された回転軸に設けられた回転密封環の少なくとも一方が分割された分割型メカニカルシールも包含する。
図1は、本実施の形態に係る分割型メカニカルシールの全体を説明する正面断面図であり、紙面の右側が被密封流体領域X、同左側が非密封流体領域(大気領域)として説明する。
図1に示すように、本発明の実施例1に係る分割型メカニカルシールは、ポンプ等のハウジング1の回転軸装通部分の軸封部1aに取り付けられたシールケース2と、シールケース2に分割リテーナ3を介して軸線方向に移動自在であって相対回転不能に保持された静止密封環4と、該静止密封環4の左方に配されてポンプ等の回転軸5に分割リテーナ6を介して固定された回転密封環7と、シールケース2と分割リテーナ3との間に介装されて、静止密封環4を回転密封環7に押圧接触させるように左方へと付勢するスプリング8とを具備し、両密封環4、7の対向端面たる密封端面4a、7aの相対回転摺接作用により、その密封端面4a、7aの内周側領域である被密封流体領域(ポンプ等のハウジング1内に連通する領域)Xとその外周側領域である非密封流体領域(ポンプ等のハウジング1外の大気領域)Aとを遮蔽するように構成されたアウトサイドメカニカルシールである。
本実施例1では、アウトサイドメカニカルシールを例にして説明しているが、本発明は、アウトサイドメカニカルシールに限らず、他の形式、例えばインサイドメカニカルシールにも適用できることはいうまでもない。
シールケース2は、図1に示すように、回転軸5より大径の内周部を有する円環状体をなしており、回転軸5が同心状に装通された状態で、ハウジング1の軸封部1aにOリング9を介して図示しないボルトにより取り付けられている。
静止密封環4は、一方の端面に密封端面4aを有し、図2に示すように、円環状体であり、円周方向において複数(本例では2個)の円弧状に分割された分割密封環12、13に分割されていて、分割接面(円弧状分割体12、13の円周方向端面)12a、13aが密接される環状形態をしており、後述するように分割リテーナ3に内嵌保持されている。
回転密封環7は、静止密封環4と同様、一方の端面に密封端面7aを有し、円環状体であり、円周方向に複数(本例では2個)の円弧状に分割された分割密封環に分割されていて、分割接面(円弧状分割体の円周方向端面)が密接される環状形態をしており、後述するように分割リテーナ6に内嵌保持されている。
なお、説明の便宜のため、回転密封環7を構成する分割密封環についても静止密封環4の場合と同じ符号12、13を用いて「7(12,13)」と表記する場合がある。
また、回転密封環7を内嵌保持する分割リテーナ6は、回転軸5に固定された回転環用カラー14を介して回転軸5に固定保持される。すなわち、回転環用カラー14は円周方向において分割されており、締結ボルト15によりリング状に締結されることにより回転軸5に嵌合固定されている。
回転環用カラー14と分割リテーナ6との間には、回転密封環7を静止密封環4に押圧接触させるように右方へと付勢するスプリング16が介装されている。
また、回転密封環7は、例えば、炭化珪素等の硬質材で構成されており、静止密封環4は、例えば、回転密封環7より軟質の自己潤滑性を有するカーボン等で構成されている。
静止密封環4を内嵌保持する分割リテーナ3および回転密封環7を内嵌保持する分割リテーナ6は、図1に示すように、密封端面4a、7aに対して対照的に取り付けられるものであり、同じ構造をしている。
図1に基づいて、静止密封環4を構成する分割密封環12、13の軸方向に沿った断面で切断した断面形状について説明する。
静止密封環4を構成する分割密封環4(12、13)の外周側の断面形状は、幅方向の中央部20が高く、密封端面4aと反対側の側面が垂直形状の段差部21を有し、密封端面4a側の側面が鈍角をなした斜面形状の段差部22を有して両側が低い形状をなしている。垂直形状の段差部21を有する側の低い部分は延伸され、シールケース2との間をシールする分割Oリング23が装着されている。他方、鈍角をなした斜面形状の段差部22を有する低い部分の端部には上記した密封端面4aが形成されている。
静止側の分割リテーナ3は、ステンレス鋼製で円環状体であり、円周方向において複数(本例では2個)の円弧状に分割されていて、分割接面が密接される環状形態をしており、締付けボルト26により分割接面が密接されるものである。
静止側の分割密封環4(12、13)の外周側と対向する静止側の分割リテーナ3の内周側の断面形状は、分割密封環4(12、13)の外周側の断面形状に概略添う形状に形成され、分割密封環4(12、13)の垂直形状の段差部21と対応する位置に断面が矩形状の溝27が全周にわたって形成され、分割密封環4(12、13)の垂直形状の段差部21と分割リテーナ3の矩形状の溝27とにより後述する分割スプリットリング32を嵌合するための断面矩形状の嵌合孔を構成している。
また、静止側の分割密封環4(12、13)の鈍角をなした斜面形状の段差部22と対応する分割リテーナ3の内周側は、略3角形状の隙間を形成するように略直角に形成されている。
回転密封環7は、外周側の断面形状が静止密封環4と対称的ではあるが同様の形状をなしており、内周側には回転軸5外周面との間をシールする分割Oリング29が装着されるように溝30が設けられている。回転密封環7、Oリング29、バックアップリング31および回転環用カラー14は、回転環用カラー14と分割リテーナ6との間に装着されたスプリング16とドライブピン49により安定的に保持されるため、分割Oリング29もバックアップリング31により軸方向に押圧された状態で溝30内に確実に保持される。
分割密封環4(12、13)、7(12、13)の垂直形状の段差部21と分割リテーナ3、6の矩形状の溝27とにより構成された分割スプリットリング嵌合孔には、ステンレス鋼製で断面が矩形状をし、かつ、分割スプリットリング嵌合孔の円弧長さと同じ長さを有する円弧状をなした分割スプリットリング32が嵌入される。
なお、分割スプリットリング32については、本出願人が先に出願した特願2010−511040号(WO2009/136539号公報)に詳細に説明されており、本出願においては、詳細な説明は省略する。
次に、図2及び図3を参照しながら、静止密封環4及び回転密封環7を構成する分割密封環12、13の連結構成について説明する。
図2は、静止密封環4を軸方向と直交する面で切断した状態を示しており、回転密封環7についても同様の形状であるため、静止密封環4を例にして説明する。
図2において、円周方向において隣接する2つの分割密封環12、13の分割接面12a、13aを通るように当該2つの分割密封環12、13にわたって貫通孔50が形成されている。図3に示すように、貫通孔50は、分割密封環12、13の幅方向においては、前記した中央部20付近に位置し、径方向においては、径方向の厚みの中心よりやや外径側に位置し、分割接面12a、13aと直交する方向に設けられる。図2及び図3(b)に示すように貫通孔50を設けるに当たり、分割密封環12、13のそれぞれには、分割接面12a、13aを挟んで分割接面12a、13aから所定の距離dだけ離れた位置から分割接面12a、13aと直交する方向に延びる凹部51、51が形成される。凹部51、51の形成により、分割密封環12、13の貫通孔50が形成される位置には、フランジ部52、52が形成され、そして、該フランジ部52、52の外側面53、53が後述する連結具54の締付け面を構成している。
貫通孔50の形成においては、静止密封環4又は回転密封環7が分割される前の円環状の状態において貫通孔50を形成し、その後、分割密封環とするか、あるいは、静止密封環4又は回転密封環7が分割された後に、該分割密封環を精度良く円環状に組合わせた後、貫通孔50を形成することで、軸上で組み立てた際、精度の高い円環状の静止密封環4又は回転密封環7を得ることができる。
次に、連結具54の構成について説明する。
図4(a)に示すように、連結具54は、ボルト55、ナット56及びボルト55の軸部55aに嵌合される筒状体からなるチューブ57とから構成される。ボルト55の軸部55aの頭部55b寄りには、ボルト55を貫通孔50に嵌入した際、ボルト55が貫通孔50に対してほぼ芯出し状態に維持されるための芯出部55cが設けられ、また、軸部55aの先端側には雄ねじ部55dが設けられている。芯出部55cの径は貫通孔50の径と略同じか、あるいは、僅かに小さく設定される。軸部55aにはチューブ57が嵌合されるものであり、軸部55aの径はチューブ57の内径と略同じか、あるいは、僅かに大きく設定される。さらに、チューブ57の外径は、貫通孔50の径より小さく設定される。チューブ57が軸部55aに嵌合された際、その一側面57aが芯出部55cの側面55eに当接して位置決めされる。
芯出部55cの軸方向の長さl1とチューブ57の軸方向の長さl2との和は、分割密封環12、13のフランジ部52、52の厚さ2dよりも大きく設定されている。
2d<l1+l2
このため、図4(b)に示すように、連結具54がフランジ部52、52の貫通孔50に挿通され、隣接する2つの分割密封環12、13がナット56の締め付けにより連結される際、チューブ57は芯出部55cの側面55eとナット56の内側面とにより軸方向に圧縮される。チューブ57は軸方向に圧縮されると径方向に膨出される。
本例においては、チューブ57の内径側には隙間がなく、外径側には隙間があるため、内径方向に膨出されることなく、矢印で示すように、外径方向に膨出される。
また、芯出し部55cの軸方向長さ11と、チューブ57の軸方向の長さ12との和と、分割密封環12、13のフランジ部52、52の厚さ2dとの関係は上記の式に限定されず、チューブを軸方向に圧縮し、チューブが外径側に膨出する寸法であればよい。例えば、ナット56に貫通孔に挿入される芯出部形状を設けたり、或いは、ナット最大外径を貫通孔の内径寸法よりも小さくし、ボルト、チューブ、ナットを一体にして貫通孔に挿入できるようにしてもよい。
チューブ57の材料は、柔軟性を有し、かつ、ある程度の耐食性を有する材料から選定されるものであって、例えば、合成樹脂としては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ペルフルオロアルコキシフッ素樹脂(PFA)、四フッ化エチレン・六フッ化プロピレン共重合体(FEP)、ビニル樹脂、及び、ウレタン樹脂が挙げられる。
また、金属としては、弾性変形可能で、かつ、ある程度の耐食性を有する金属材料であればよく、形状においては、スプリング機能を有した螺旋状の線状体、または、長手方向に切断面を有する筒状体が挙げられる。
チューブ57が外径方向に容易に膨出可能であるようにするため、材質が合成樹脂である場合は、ボルトの軸部55aの径をチューブ57の内径より若干大きくし、内径側への変形を防止し、外径側に効率よく変形可能とする。
また、材質が変形可能な金属材料である場合は、スプリング機能を有した螺旋状の線状体のものでは、その両端面が外径側へ逃げないように接触する部品、すなわち、芯出部55cの側面55eとナット56の内側面にテーパを設けておくか、あるいは、予め、螺旋状の線状体の形状をボルトの軸方向中央部が外径側に膨らんだ太鼓状に形成するのが望ましい。さらに、長手方向に切断面を有する筒状体のものでは、両端面が外径側へ逃げないように接触する部品、すなわち、芯出部55cの側面55eとナット56の内側面にテーパを設けておくのが望ましい。
図4(b)に示すように、連結具54がフランジ部52、52の貫通孔50に挿通され、隣接する2つの分割密封環12、13がナット56の締め付けにより連結される際、芯出部55cの軸方向の長さl1とチューブ57の軸方向の長さl2との和は、分割密封環12、13のフランジ部52、52の厚さ2dよりも大きく設定されているため、チューブ57は芯出部55cの側面とナット56の側面とにより軸方向に圧縮され、矢印で示すように外径方向に膨出される。チューブ57が外径方向に膨出されると、フランジ部52、52の貫通孔50の面にチューブ57の外面が強く圧接する。この結果、分割密封環12、13の分割接面における組立ての精度を、径方向及び軸方向において確保することができる。
次に、図5を参照しながら、実施例2に係る静止密封環4及び回転密封環7を構成する分割密封環12、13の連結構成について説明する。
実施例2に係る分割密封環12、13の連結構成は、連結具におけるナットを省略している点で実施例1と相違するが、その他の基本構成は実施例1と同じであり、同じ部材には同じ符号を付し、重複する説明は省略する。
図5(a)において、分割密封環12、13のフランジ部52、52のうち、一方のフランジ部52には貫通孔50が全幅にわたって形成され、他方のフランジ部52には軸方向の内側に貫通孔50が、軸方向の外側に雌ねじ部60が形成されている。
ボルト55は貫通孔50が全幅にわたって形成された側から挿入され、ボルト55の先端の雄ねじ部55dが雌ねじ部60と螺合することでフランジ部52、52が締結可能とされている。
図5(b)に示すように、連結具54は、ボルト55及びボルト55の軸部55aに嵌合される筒状体からなるチューブ57とから構成される。
図5(a)に示すように、チューブ57は、その一端は芯出部55cの側面55eと当接され、他端は雌ねじ部60と貫通孔50との境界に形成された段部61に当接される。そのため、チューブ57の軸方向の長さは、ボルト55が締め付けられた後の側面55eと段部61と間隔より大きく設定され、ボルト55の締め付けに伴い、側面55eと段部61とにより軸方向に圧縮され、矢印で示すように外径方向に膨出される。チューブ57が外径方向に変形すると、フランジ部52、52の貫通孔50の面にチューブ57の外面が強く圧接する。この結果、分割密封環12、13の分割接面における組立ての精度を、径方向及び軸方向において確保することができる。
実施例2においては、実施例1と比較して、ナットが不要であるため、部品点数を減少させることができ、また、連結具によるフランジ部52、52の締結においてもボルトのねじ込み作業を容易行うことができる。
なお、実施例2は、分割密封環12、13が金属製の場合に適している。
以上説明したように、実施例1及び2の構成によれば、連結具54は組立精度において従来公知の金属製のテーパーピンと同様の機能を奏するため、分割密封環12、13の分割接面における組立ての精度が径方向及び軸方向において確保されることはもちろんであるが、前記テーパーピンと比較して以下に示すような効果を奏する。
(1)従来公知の金属製のテーパーピンのような当たり確認や、当たり改善作業(摺り合わせ)を削除できるため、加工下降時間の大幅な短縮を図ることができる。
(2)従来公知の金属製のテーパーピンの場合、精度出しの作業が必要であるが、連結具54の場合、チューブ57は貫通孔50の形状及び寸法に倣うので、精度出しの作業が不要となり、加工性が改善される。
(3)チューブ57の変形による外面と貫通孔50の内面との摩擦を利用して分割密封環12、13の仮組み状態を維持することが可能であるため、連結具54のナット56を締結していない状態における分割密封環12、13の分割接面の調整等の作業時において分割密封環12、13を安定的に保持することができる。
(4)従来公知の金属製のテーパーピンの場合、組み付け時において、脆性材料からなる分割密封環12、13に過荷重が作用すると分割密封環12、13の破損につながるが、連結具54の場合、過荷重が作用してもチューブ57が緩衝材となり破損に至ることはない。
(5)分割密封環12、13の分解時において、従来公知の金属製のテーパーピンの場合、密着しすぎて抵抗が大きいため、最悪の場合取り外しが困難になるが、連結具54の場合、チューブ57が変形するので取り外しが容易である。
(6)チューブ57が合成樹脂製の場合、分割密封環の貫通孔に対する連結具の挿入性や、相反する抵抗が程々によいため、作業性を向上することができる。
次に、シールケース2に分割リテーナ3を介して固定される静止密封環4及び回転軸5に分割リテーナ6を介して固定される回転密封環7の最終取り付けに至るまでの組み立ての手順について説明する。
作業段階1:仮組み
分割されている部品(リテーナ3、6及び分割密封環12、13)を回転軸5上で組み立てるもので、分割密封環12、13の分割接面は接触されているが、連結具等の締結部材で完全には締結されていない状態にある。
作業段階2:分割接面の精度調整1
仮組みされた分割密封環12、13の分割接面を片方ずつ調整して分割接面の精度を出すもので、作業後は分割接面は密接に接触しており、分割接面の合わせ精度は出ているが、連結具等の締結部材で完全には締結されていない状態にある。
作業段階3:リテーナ仮組み
分割密封環12、13の外周側のリテーナ3、6を締結するもので、リテーナ3、6のボルトを締結する。
作業段階4:分割接面の精度調整2
分割密封環12、13をリテーナ3、6に仮組みした後、これらの軸方向の長さが取り付け長さになるまで、図示しないセット治具を用いて軸方向に押し込むもので、軸方向の精度を出すものである。
作業段階5:分割密封環12、13の固定
リテーナ3、6に分割密封環12、13を回転止めした状態において、分割密封環12、13の分割接面を連結具54にて連結・固定する。
作業段階6:回転密封環の回転軸への固定
回転環用カラー14のボルト15を締結するもので、回転密封環7が回転軸5に固定される。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、実施例においては、静止密封環4の外周側に分割リテーナ3が、また、回転密封環7の外周側に分割リテーナ6が装着される場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、外周側の分割リテーナ3、6が装着されないタイプにおいても適用できる。
また、例えば、実施例においては、静止密封環4及び回転密封環7が分割される場合について説明したが、これに限らず、静止密封環4及び回転密封環7のいずれか一方が分割されるものでもよい。
また、例えば、実施例においては、貫通孔50は、分割密封環12、13の幅方向においては、中央部20付近に位置し、径方向においては、径方向の厚みの中心よりやや外径側に位置する場合について説明したが、これに限らず、貫通孔50を形成することができる位置であればよい。
また、例えば、実施例においては、連結具54の構成部材としてボルト55を用いているが、この場合のボルトとは、部品と部品を締めつけ固定するための機械要素を意味し、雄ねじが切られた軸部と頭部からなり、ナットという機械要素と共に締めたり、雌ねじが切られた穴(タップ)に締め付けて使用されるものであり、六角ボルトに限らず蝶ネジ、頭部付きピンなども包含する。
1 ハウジング
2 シールケース
3 分割リテーナ
4 静止密封環
5 回転軸
6 分割リテーナ
7 回転密封環
8 スプリング
9 Oリング
12 分割密封環
12a 分割接面
13 分割密封環
13a 分割接面
14 回転環用カラー
15 締結ボルト
16 スプリング
20 分割密封環の幅方向の中央部
21 分割密封環の垂直形状の段差部
22 分割密封環の斜面形状の段差部
23 分割Oリング
26 締付けボルト
27 分割リテーナの矩形状の溝
29 分割Oリング
30 溝
31 バックアップリング
32 分割スプリットリング
36 緩衝材
50 貫通孔
51 凹部
52 フランジ部
53 フランジ部の外側面
54 連結具
55 ボルト
56 ナット
57 チューブ
60 雌ねじ部
61 段部

Claims (5)

  1. ハウジング側に設けられた静止密封環またはハウジング内に挿通された回転軸に設けられた回転密封環を円周方向において分割された分割密封環となし、前記静止密封環と前記回転密封環との対向端面である密封端面によりシールするように構成された分割型メカニカルシールにおいて、
    円周方向において隣接する2つの分割密封環の分割接面を通るように当該2つの分割密封環にわたって形成される貫通孔と、
    前記貫通孔内に挿通され、前記隣接する2つの分割密封環を連結する連結具と、を備え、
    前記連結具は、ボルト、ナット及び前記ボルトの軸部に嵌合されるチューブとから構成され、
    前記チューブは、螺旋状の線状体、または、長手方向に切断面を有する変形可能な筒状体であり、前記隣接する2つの分割密封環が前記ナットの締め付けにより連結される際、軸方向に圧縮されて外径方向に膨出されるように構成されることを特徴とする分割型メカニカルシール。
  2. 前記チューブは、金属製であることを特徴とする請求項1に記載の分割型メカニカルシール。
  3. 前記チューブは、予め、軸方向の中央付近で外径方向に容易に膨出可能な形状に形成されていることを特徴とする請求項に記載の分割型メカニカルシール。
  4. 前記チューブは、軸方向の中央付近で外径方向に容易に膨出可能なように両端においてテーパ面で支持されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の分割型メカニカルシール。
  5. ハウジング側に設けられた静止密封環またはハウジング内に挿通された回転軸に設けられた回転密封環を円周方向において分割された分割密封環となし、前記静止密封環と前記回転密封環との対向端面である密封端面によりシールするように構成された分割型メカニカルシールにおいて、
    円周方向において隣接する2つの分割密封環の分割接面を通るように、当該2つの分割密封環にわたって形成される貫通孔と、前記2つの分割密封環の貫通孔の一方に形成される雌ねじ部と、
    前記貫通孔内に挿通され、前記隣接する2つの分割密封環を連結する連結具と、を備え、
    前記連結具は、ボルト及び前記ボルトの軸部に嵌合されるチューブとから構成され、
    前記チューブは、螺旋状の線状体、または、長手方向に切断面を有する変形可能な筒状体であり、前記隣接する2つの分割密封環が前記ボルトの締め付けにより連結される際、前記ボルトと前記雌ねじ部の形成された一方の分割密封環とにより軸方向に圧縮されて外径方向に膨出されるように構成されることを特徴とする分割型メカニカルシール。
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