JP6383811B2 - 車体前部構造 - Google Patents

車体前部構造 Download PDF

Info

Publication number
JP6383811B2
JP6383811B2 JP2016570518A JP2016570518A JP6383811B2 JP 6383811 B2 JP6383811 B2 JP 6383811B2 JP 2016570518 A JP2016570518 A JP 2016570518A JP 2016570518 A JP2016570518 A JP 2016570518A JP 6383811 B2 JP6383811 B2 JP 6383811B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hood
end portion
headlight
vehicle body
bulkhead
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2016570518A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2016117252A1 (ja
Inventor
康哲 渡辺
康哲 渡辺
智史 齋藤
智史 齋藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Publication of JPWO2016117252A1 publication Critical patent/JPWO2016117252A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6383811B2 publication Critical patent/JP6383811B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D25/00Superstructure or monocoque structure sub-units; Parts or details thereof not otherwise provided for
    • B62D25/08Front or rear portions
    • B62D25/082Engine compartments
    • B62D25/084Radiator supports
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D25/00Superstructure or monocoque structure sub-units; Parts or details thereof not otherwise provided for
    • B62D25/08Front or rear portions
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D29/00Superstructures, understructures, or sub-units thereof, characterised by the material thereof
    • B62D29/001Superstructures, understructures, or sub-units thereof, characterised by the material thereof characterised by combining metal and synthetic material

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Architecture (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Description

本発明は、エンジンルームの周囲に車体の骨格材としてフロントサイドフレーム、アッパメンバやフロントバルクヘッドが設けられる車体前部構造に関する。
車体前部構造のなかには、フロントバルクヘッドの左サイドステイ、右サイドステイ、ロアビーム、左アッパサイドビーム、および左アッパサイドビームが樹脂で形成されたものが知られている。左サイドステイおよび右サイドステイの上端部に金属製のアッパビームが着脱自在に連結される。
金属製のアッパビームの中央にフードロック装置が取り付けられる。フードロック装置にフードのストライカが係止されることにより、フードが閉位置に保持される。
また、左アッパサイドビームの前端部が左サイドステイの上端部に連結され、左アッパサイドビームの後端部が左アッパメンバに連結されている。同様に、右アッパサイドビームの前端部が右サイドステイの上端部に連結され、右アッパサイドビームの後端部が右アッパメンバに連結されている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1の車体前部構造によれば、左サイドステイ、右サイドステイ、ロアビーム、左アッパサイドビーム、および左アッパサイドビームを樹脂で形成することによりフロントバルクヘッド(すなわち、車体)の軽量化が図れる。
また、左サイドステイおよび右サイドステイの各上端部からアッパビームを外すことにより、冷却部(ラジエータ、コンデンサなど)の保守点検が容易になる。
しかし、特許文献1のフロントバルクヘッドは、左アッパサイドビームおよび右アッパサイドビームが樹脂で形成される。このため、フロントバルクヘッドに衝撃荷重が入力した場合、衝撃荷重で左アッパサイドビームおよび右アッパサイドビームが破断して、アッパビームが変位することが考えられる。
アッパビームが変位することにより、フードロック装置からストライカが外れ、フードが開く虞がある。
米国特許第7419208号公報
本発明は、フロントバルクヘッドの軽量化を図り、また、冷却部(ラジエータ、コンデンサなど)の保守点検が容易になり、さらに、衝撃荷重でフードが開くことを抑制できる車体前部構造を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明によれば、車両の左右側に一対のフロントサイドフレームが設けられ、前記フロントサイドフレームの上外側にアッパメンバが設けられ、前記一対のフロントサイドフレーム、一対のアッパメンバにフロントバルクヘッドが連結される車体前部構造において、
前記フロントバルクヘッドは、
前記フロントサイドフレームの前端部に連結される樹脂製のサイドステイと、
前記サイドステイから前記アッパメンバまで延出され、後端部が前記アッパメンバに連結される金属製のアッパサイドビームと、
前記サイドステイの上方で端部が前記アッパサイドビームの前端部に重ね合わされた状態で着脱自在に連結される金属製のアッパビームと、
前記アッパビームに設けられ、フードのストライカを係止するフードロック装置と、を備え
記フロントサイドフレームの上方から車体前方へ向けて前記アッパメンバが下方に湾曲するように延出され、前記フロントバルクヘッドの上方に前記フードの前端部が配置され、
前記車体前部構造は、さらに、
前記フードの下方で、かつ、前記フロントバルクヘッドの車体前方に設けられるヘッドライトと、
前記ヘッドライトの後端部の下方に前端部が設けられるフェンダと、を備え
前記アッパメンバのうち、下方に湾曲するように延出される凸状の湾曲部に位置決めブラケットが設けられ、
前記位置決めブラケットは、
前記湾曲部の上方に略水平に配置され、フロントバルクヘッド取付基準孔、ヘッドライト取付基準孔、フード取付基準孔およびフェンダ取付基準孔が形成される基準面と、
該基準面の前端から前記湾曲部に向けて下方に延び、前記湾曲部に接合される前脚部と、
前記基準面の後端から前記湾曲部に向けて下方に延びた状態で前記前脚部の脚長より短く形成され、前記湾曲部に接合される後脚部と、を有し、
前記前脚部および後脚部で前記基準面が前記湾曲部の上方に支持されることを特徴とする車体前部構造が提供される。
請求項に係る発明では、好ましくは、前記車体前部構造は、さらに、前記フロントサイドフレームにサブフレームが下方から取り付けられ、前記フロントサイドフレームの上方から車体前方へ向けて前記アッパメンバが下方に湾曲するように延出され、前記アッパメンバに設けられ、前記フロントバルクヘッドを上下方向に位置決め可能な位置決めブラケットと、前記フロントバルクヘッドの下端部を前記サブフレームの前端部に連結可能で、かつ、伸縮可能な連結機構と、を備える。
ここで、サブフレームが左右のフロントサブフレームに組み付けられた状態において、サブフレームの前端部が組付公差や製造公差によりフロントバルクヘッドの下端部から下方に離れることが考えられる。
この場合、フロントバルクヘッドの下端部をサブフレームの前端部に連結させる作業に手間がかかる。
そこで、請求項において、連結機構を備え、連結機構でフロントバルクヘッドの下端部をサブフレームの前端部に連結するようにした。さらに、連結機構を伸縮可能とした。
請求項に係る発明では、好ましくは、前記車体前部構造は、前記サイドステイを支持するために、前記フロントサイドフレームの前端部から下方に延出される支え部と、前記サブフレームの車体後方に配置され、車体前後方向に延びるフロアフレームと、を備え、前記フロアフレームの車体前方に前記サブフレームが配置されるように、前記サブフレームの後端部、中央部および前部が、前記フロアフレームの前端部、前記フロントサイドフレームおよび前記支え部にそれぞれ連結され、前記サブフレームは、該サブフレームの前部から車体前方に延出する延長部と、前記延長部から車幅方向に張り出される張出片と、を有し、前記張出片に前記フロントバルクヘッドの下端部が前記連結機構で連結される。
請求項に係る発明では、好ましくは、前記車体前部構造は、さらに、前記フロントサイドフレームの上方から車体前方へ向けて前記アッパメンバが下方に湾曲するように延出され、前記フロントバルクヘッドの上方に前記フードの前端部が配置され、前記フードの下方で、かつ、前記フロントバルクヘッドの車体前方に設けられるヘッドライトと、前記ヘッドライトの後端部の下方に前端部が設けられるフェンダと、前記アッパメンバに設けられる位置決めブラケットと、を備え、前記位置決めブラケットは、該位置決めブラケットの前内側に形成され、前記アッパサイドビームの後端部を位置決めするフロントバルクヘッド取付基準孔と、前記位置決めブラケットの前外側に形成され、前記ヘッドライトの後端部を位置決めするヘッドライト取付基準孔と、前記位置決めブラケットの後内側に形成され、前記フードを位置決めするフード取付基準孔と、前記位置決めブラケットの後外側に形成され、前記フェンダを位置決めするフェンダ取付基準孔と、を有する。
ここで、車体前部構造のなかには、ヘッドライトがフードに沿って車体後方で、かつ車幅方向外側に延びるように形成されることが考えられる。ヘッドライトがフードに沿って延びることにより、ヘッドライトの後端部がフェンダの上側に配置される。よって、フードとフェンダとの間にヘッドライトの後端部が配置される。
このため、フードおよびヘッドライト間の隙間を一定に保ち、かつ、ヘッドライトおよびフェンダ間の隙間を一定に保つことが車両の外観性などの観点から好ましい。しかし、ヘッドライトがフードに沿って延びる場合、ヘッドライトおよびフェンダ間の隙間を一定に保つことが難しい。
そこで、前記車体前部構造は、アッパメンバに設けられた位置決めブラケットを含み、この位置決めブラケットにフロントバルクヘッド取付基準孔、ヘッドライト取付基準孔、フード取付基準孔およびフェンダ取付基準孔を形成した。また、フロントバルクヘッド取付基準孔でフロントバルクヘッドの後端部を位置決めし、ヘッドライト取付基準孔でヘッドライトの後端部を位置決めするようにした。さらに、フェンダ取付基準孔でフェンダを位置決めするようにした。
請求項に係る発明では、好ましくは、前記アッパメンバのうち、下方に湾曲するように延出される凸状の湾曲部に前記位置決めブラケットが設けられ、前記位置決めブラケットは、前記湾曲部の上方に略水平に配置され、前記フロントバルクヘッド取付基準孔、前記ヘッドライト取付基準孔、前記フード取付基準孔および前記フェンダ取付基準孔が形成される基準面と、該基準面の前端から前記湾曲部に向けて下方に延び、前記湾曲部に接合される前脚部と、前記基準面の後端から前記湾曲部に向けて下方に延びた状態で前記前脚部の脚長より短く形成され、前記湾曲部に接合される後脚部と、を有し、前記前脚部および後脚部で前記基準面が前記湾曲部の上方に支持される。
請求項に係る発明では、好ましくは、前記一対のアッパメンバの後端部に前記フードの後端部を回動自在に連結するように、前記フードの後端部および前記一対のアッパメンバの後端部に取り付けられるフードヒンジを備え、前記アッパメンバのうち前記フードヒンジおよび前記フード取付基準孔間に他のフード取付基準孔が形成され、前記一対のフード取付基準孔および前記一対の他のフード取付基準孔の4箇所が前記フードを位置決めする基準となる。
請求項に係る発明では、好ましくは、前記車体前部構造は、前記アッパサイドビームおよび前記フード間に介在され、該フードの高さを規定するフードクッションと、前記アッパサイドビームで、かつ、前記ヘッドライト取付基準孔より車幅方向内側に形成されるヘッドライト取付孔と、を有し、前記ヘッドライトは、該ヘッドライトの後端部の上部から前記ヘッドライト取付基準孔まで延出され、前記ヘッドライト取付基準孔で位置決めされる上部外側取付片と、前記ヘッドライトの後端部より車幅方向内側の上部から前記ヘッドライト取付孔まで延出されて前記アッパサイドビームに載置され、前記ヘッドライト取付孔に対して調整可能な上部内側取付片と、を有する。
請求項1に係る発明では、フロントバルクヘッドのサイドステイを樹脂で形成した。これにより、フロントバルクヘッドの軽量化が図れる。また、金属製のアッパビームの端部をアッパサイドビームの前端部に着脱自在に連結した。これにより、アッパビームをアッパサイドビームの前端部から外すことにより、冷却部(ラジエータ、コンデンサなど)の保守点検が容易になる。
ここで、アッパビーム、アッパサイドビームを金属で形成した。よって、各ビームの剛性を確保できる。さらに、アッパビームの端部でサイドステイを車体前後方向に挟んだ状態において、アッパビームの端部をサイドステイに連結させた。よって、アッパビームをサイドステイで強固に支持できる。
この状態において、フロントバルクヘッド(特に、アッパビーム)に衝撃荷重が入力した場合、入力した衝撃荷重でアッパビームやアッパサイドビームが破断することを防止できる。
よって、アッパビームに入力した衝撃荷重をアッパビームおよびアッパサイドビームを経てアッパメンバに伝達させることができる。すなわち、アッパビームに入力した衝撃荷重をアッパメンバで支えることができる。よって、アッパビームの破断を防止することにより、フードロック装置にフードのストライカを係止させた状態に保つことができる。これにより、フロントバルクヘッドに入力した衝撃荷重でフードが開くことを抑制できる。
さらに、アッパビーム、アッパサイドビームを金属で形成することにより、各ビームの近傍に排気系触媒などの高熱部品を配置できる。これにより、排気系触媒などの高熱部品の配置を決める際に設計の自由度を高めることができる。
請求項に係る発明では、連結機構を備え、連結機構でフロントバルクヘッドの下端部をサブフレームの前端部に連結するようにした。さらに、連結機構を伸縮可能とした。よって、フロントバルクヘッドを位置決めブラケットで上下方向に位置決めした状態において、フロントバルクヘッドの下端部およびサブフレームの前端部間に隙間が生じた場合に、隙間に対応させて連結機構を伸長することができる。
この連結機構を用いることにより、フロントバルクヘッドの下端部をサブフレームの前端部に手間をかけないで確実に連結できる。
請求項に係る発明では、フロントサイドフレームの前端部から支え部を下方に延ばし、支え部で樹脂製のサイドステイを支持するようにした。よって、樹脂製のサイドステイを支え部で補強できる。これにより、フロントバルクヘッドの剛性・強度を向上させることができる。
また、支え部で樹脂製のサイドステイを支持することにより、樹脂製のサイドステイ(すなわち、フロントバルクヘッド)を支え部で安定させた状態に支持できる。これにより、フロントバルクヘッドの下端部を張出片に連結機構で連結する際の作業性を高めることができる。
請求項に係る発明では、フロントバルクヘッドの下角部を連結機構を介して張出片に連結するようにした。よって、フロントバルクヘッドの下角部を張出片で補強することができる。これにより、フロントバルクヘッドの剛性・強度を向上させることができる。
請求項に係る発明では、基準面を前脚部および後脚部で湾曲部の上方に支持した。よって、基準面を湾曲部の上方に強固に支持できる。換言すれば、基準面の支持剛性を高くできる。これにより、基準面で複数の部材(すなわち、フロントバルクヘッドの後端部、ヘッドライトの後端部およびフェンダ)を強固に支持できる。
また、基準面の前端から下方に延ばして前脚部を形成し、基準面の後端から下方に延ばして後脚部を形成するようにした。よって、前脚部や後脚部の延ばし量を変えることにより前脚部や後脚部の脚長を容易に調整できる。
これにより、基準面の高さを容易に調整でき、フード、ヘッドライトおよびフェンダの建て付け性を良好に確保できる。
請求項に係る発明では、一対のフード取付基準孔および一対の他のフード取付基準孔の4箇所を基準にしてフードを位置決めできる。よって、例えば、フードヒンジをフードの後端部に取り付け、この状態でフードを位置決めし、フードヒンジを一対のアッパメンバの後端部に取り付けることができる。
これにより、フードヒンジを取付位置に精度よく取り付けることができ、フードを精度よく位置決めした状態でアッパメンバに連結することができる。
請求項に係る発明では、ヘッドライトの後端部の上部に上部外側取付片を設けた。この上部外側取付片をヘッドライト取付基準孔で位置決めするようにした。また、ヘッドライトの後端部より内側の上部に上部内側取付片を設けた。この上部内側取付片をヘッドライト取付孔に対して調整可能とした。
よって、上部外側取付片をヘッドライト取付基準孔で位置決めした状態において、ヘッドライトを取り付けることができる。これにより、ヘッドライトの後端部を精度よく位置決めした状態においてヘッドライトを取り付けることができる。
このように、ヘッドライトの後端部を精度よく位置決めすることにより、フード、ヘッドライトおよびフェンダの建て付け性を良好に確保できる。
さらに、アッパサイドビームに上部内側取付片を載置し、アッパサイドビームに対するフードの高さをフードクッションで規定するようにした。よって、アッパサイドビームを基準にしてヘッドライトやフードの高さを決めることができる。これにより、フードの前端部とヘッドライトの外観デザイン線との間の隙間を一定にでき、車両の外観性を高めることができる。
本発明に係る実施例1の車体前部構造を示す斜視図である。 図1の車体前部構造を車体前下方から見た状態を示す斜視図である。 図1の車体前部構造を示す分解斜視図である。 図3の車体前部構造の主要部を示す斜視図である。 図1の車体前部構造からフードを外した状態を示す平面図である。 図4の車体前部構造の主要部を示す分解斜視図である。 図2の7部拡大図である。 図6の8部拡大図である。 図4の9部拡大図である。 図9の10部拡大図である。 図10の右位置決めブラケットおよび右アッパサイドビームの関係を示す分解斜視図である。 実施例1の右位置決めブラケット、右アッパサイドビームおよび右ヘッドライトの関係を示す斜視図である。 図11の13矢視図である。 図6のフロントバルクヘッドを示す分解斜視図である。 図4の15−15線断面図である。 図4の16矢視図である。 図4の17−17線断面図である。 実施例1のフロントバルクヘッドの右下角部を右連結機構で張出片に連結した状態を示す斜視図である。 図17の19部拡大図である。 実施例1の右下角部を張出片に連結するために右連結機構を伸長させる例を説明する図である。 実施例1の右連結機構を伸長させて右下角部を張出片に連結する例を説明する図である。 図4の22矢視図である。 図22の23−23線断面図である。 図22の右サイドステイ、右アッパサイドビームおよびアッパビームの関係を示す分解斜視図である。 実施例1のフロントバルクヘッドを左右のフロントサイドフレームに位置決めする例を説明する図である。 実施例1のフロントバルクヘッドを左右のフロントサイドフレームに取り付ける例を説明する図である。 実施例1の案内凹部、案内孔部および排出部の一部を破断した状態で示す斜視図である。 図27の案内凹部および案内孔部を示す斜視図である。 実施例1のフードの右側後端部を右フードヒンジで右アッパメンバの後端部に連結した状態を示す斜視図である。 実施例1のフードをフード治具で位置決めする例を説明する図である。 実施例1のフードを左右のアッパメンバにヒンジ手段を介して連結する例を説明する図である。 図1の32部拡大図である。 実施例1の右フェンダ、右ヘッドライトおよび右取付ブラケットの関係を示す斜視図である。 図33の右フェンダおよび右ヘッドライトが右取付ブラケットを介して右アッパメンバに取り付けられた状態を示す側面図である。 本発明に係る実施例2の右連結機構を示す断面図である。 実施例2の右連結機構を伸長させて右下角部を張出片に連結する例を説明する図である。 本発明に係る実施例3の右連結機構を示す断面図である。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、「前(Fr)」、「後(Rr)」、「左(L)」、「右(R)」は運転者から見た方向にしたがう。
実施例1に係る車体前部構造10について説明する。
図1、図2に示すように、車体前部構造10は、車両Veの左右側に設けられた左右のフロントサイドフレーム11と、左フロントサイドフレーム11の後端部に設けられた左フロントピラー12と、右フロントサイドフレーム11の後端部に設けられた右フロントピラー12と、左フロントサイドフレーム11および右フロントサイドフレーム11に下方から取り付けられるサブフレーム13と、サブフレーム13の車体後方に配置される左右のフロアフレーム14とを備える。
また、図3、図4に示すように、車体前部構造10は、左フロントピラー12(図1参照)から車体前方に延びる左アッパメンバ16と、右フロントピラー12から車体前方に延びる右アッパメンバ16と、左右のアッパメンバ16に設けられた位置決め手段17と、左右のフロントサイドフレーム11および左右のアッパメンバ16に連結されるフロントバルクヘッド21と、フロントバルクヘッド21に支持される冷却部22とを備える。
さらに、車体前部構造10は、フロントバルクヘッド21をサブフレーム13に連結する連結手段25(図2参照)と、フロントバルクヘッド21の上方にフード前端部28aが配置されるフード28と、フード28を開閉自在に左アッパメンバ16および右アッパメンバ16に連結するヒンジ手段31とを備える。
加えて、図1に戻って、車体前部構造10は、フード28に係止可能なフードロック装置35と、フード28の下方に配置される左ヘッドライト36および右ヘッドライト37と、フード28のフード左側部28bの下方に配置される左フェンダ38と、フード28のフード右側部28cの下方に配置される右フェンダ38とを備える。
車体前部構造10は、略左右対称の構成であり、以下右側の構成部材について詳しく説明して左側の構成部材の詳しい説明を省略する。
図5、図6に示すように、右フロントサイドフレーム11は、車両Veの右側に設けられた状態で車体前後方向に延出され、前端部11aにフレーム取付部41が設けられている。
右フロントサイドフレーム11が略矩形状の閉断面に形成され、前端部11aの前縁にフレーム取付部41が略矩形状の枠体に形成されている。
右フロントサイドフレーム11の後端部11bが右アウトリガー15を介して右フロントピラー12(図1参照)に接合されている。
左フロントサイドフレーム11は、右フロントサイドフレーム11と略左右対称に形成される。よって、左フロントサイドフレーム11の各構成に右フロントサイドフレーム11と同じ符号を付して詳しい説明を省略する。
図2に示すように、左フロントサイドフレーム11、右フロントサイドフレーム11、左フロアフレーム14および右フロアフレーム14にサブフレーム13が下方から取り付けられている。
サブフレーム13は、車両Veの左側に配置される左サブフレーム43と、車両Veの右側に配置される右サブフレーム44と、左サブフレーム43および右サブフレーム44に架け渡されるサブクロスメンバ45とを備える。
左サブフレーム43、右サブフレーム44およびサブクロスメンバ45でサブフレーム13が平面視略H字状に形成されている。
サブフレーム13は、略左右対称の部材であり、以下、右側部位(特に、右サブフレーム44)について説明して左側部位の説明を省略する。
サブフレーム13の右サブフレーム44が右フロアフレーム14および右フロントサイドフレーム11に連結されている。
具体的には、右サブフレーム44の後端部44aが右フロアフレーム14の前端部14aに下方から連結されている。また、右サブフレーム44の中央部44bが右フロントサイドフレーム11の中央部11cに右後支え部47を介して下方から連結されている。
加えて、右サブフレーム44の前部44cが右フロントサイドフレーム11の前端部11aに右前支え部48を介して下方から連結されている。
右サブフレーム44と同様に、サブフレーム13の左サブフレーム43が左フロアフレーム14および左フロントサイドフレーム11に連結されている。
これにより、右フロアフレーム14および左フロアフレーム14の車体前方にサブフレーム13が配置されている。
右前支え部48は、右フロントサイドフレーム11の前端部11aにおいて下部から下方に向けて延出されている。右前支え部48にフロントバルクヘッド21の右サイドステイ87が支持されている。
図7、図8に示すように、右サブフレーム44は、略矩形状の閉断面状に形成されている。この右サブフレーム44は、右サブフレーム44の前部44cから車体前方に延出する延長部51と、延長部51から車幅方向内側に張り出される張出片(サブフレーム13の前端部)52とを有する。
張出片52にフロントバルクヘッド21の右下端部21aが連結手段25の右連結機構27で連結されている。
図2に戻って、右フロアフレーム14は、右サブフレーム13の車体後方で、かつ、車室の床部下側に配置され、車体前後方向に延出されている。
左フロアフレーム14は、右フロアフレーム14と略左右対称の部材であり、左サブフレーム13の車体後方に配置され、車体前後方向に延出されている。
図5、図6に示すように、右アッパメンバ16は、右フロントサイドフレーム11の上外側に設けられる。右アッパメンバ16は、右フロントサイドフレーム11の上方から車体前方へ向けて下方に湾曲するように延出され、略中央に凸状の湾曲部54を有する。
右アッパメンバ16の前端部16aが右フロントサイドフレーム11の前端部11aに車幅方向外側から連結される。
左アッパメンバ16は、右アッパメンバ16と略左右対称に形成される。よって、左アッパメンバ16の各構成に右アッパメンバ16と同じ符号を付して詳しい説明を省略する。
右アッパメンバ16の湾曲部54および左アッパメンバ16の湾曲部54に位置決め手段17が設けられている。位置決め手段17は、右アッパメンバ16の湾曲部54に設けられる左位置決めブラケット18と、左アッパメンバ16の湾曲部54に設けられる右位置決めブラケット19とを備えている。
左位置決めブラケット18および右位置決めブラケット19は略左右対称の部材であり、以下、右位置決めブラケット19について説明し、左位置決めブラケット18の詳しい説明を省略する。
図9、図10に示すように、右位置決めブラケット19は、湾曲部54の上方に略水平に配置される基準面56と、基準面56の前端56aから湾曲部54に向けて下方に延びる前脚部57と、基準面56の後端56bから湾曲部54に向けて下方に延びる後脚部58とを有する。
基準面56は、平面視略矩形状で、かつ略平坦に形成される平坦面61と、平坦面61から車幅方向外側に向けて張り出される張出面62とを有する。
図11に示すように、平坦面61は、右位置決めブラケット19の前部の車幅方向内側に位置する前内側面61aと、前部の車幅方向外側に位置する前外側面61bと、後部の車幅方向内側に位置する後内側面61cと、後部の車幅方向外側に位置する後外側面61dとを有する。
換言すれば、前内側面61aは、右位置決めブラケット19の前内側に形成されている。前外側面61bは、右位置決めブラケット19の前外側に形成されている。後内側面61cは、右位置決めブラケット19の後内側に形成されている。
前内側面61aにフロントバルクヘッド取付基準孔64が形成されている。また、前外側面61bにヘッドライト取付基準孔65が形成されている。さらに、後内側面61cにフード取付基準孔66が形成されている。
フロントバルクヘッド取付基準孔64は、フロントバルクヘッド21の右後端部を位置決めする孔である(図5も参照)。具体的には、フロントバルクヘッド21の右後端部は、フロントバルクヘッド21の一部を形成する右アッパサイドビーム78の後端部78cである。
すなわち、平坦面61の前内側面61aに右アッパサイドビーム78の後端部78c(具体的には、後端部78cの上面78d)が上方から載置され、上面78dの取付孔85がフロントバルクヘッド取付基準孔64に重ね合わされる。上面78dの取付孔85およびフロントバルクヘッド取付基準孔64にボルト68が差し込まれ、差し込まれたボルト68がナット69にねじ結合される。
これにより、右アッパサイドビーム78の後端部78cが前内側面61aで上下方向に対して位置決めされ、さらに、フロントバルクヘッド取付基準孔64で水平方向に対して位置決めされる。
右アッパサイドビーム78については後で詳しく説明する。
図12に示すように、ヘッドライト取付基準孔65は、右ヘッドライト37の後端部37aを位置決めする孔である。具体的には、右ヘッドライト37の一部を構成するライトベース195の後端部195aが、ヘッドライト取付基準孔65で位置決めされる。
すなわち、平坦面61の前外側面61bにライトベース195の後端部195a(具体的には、上部外側取付片201)が上方から載置される。上部外側取付片201の取付孔205がヘッドライト取付基準孔65に重ね合わされる。上部外側取付片201の取付孔205およびヘッドライト取付基準孔65にボルト71が差し込まれ、差し込まれたボルト71がナット72にねじ結合される。
これにより、右ヘッドライト37の後端部37aが前外側面61bで上下方向に対して位置決めされ、ヘッドライト取付基準孔65で水平方向に対して位置決めされる。
右ヘッドライト37については後で詳しく説明する。
フード取付基準孔66は、後述するフード治具181(図30参照)を位置決めする孔である。フード治具181にフード28が支持される。よって、フード取付基準孔66でフード治具181が位置決めされることにより、フード治具181とともにフード28(図3参照)が上下方向や、水平方向に対して位置決めされる。
これにより、フード28が上下方向や、水平方向に対して所定位置に位置決めされた状態で、フード28が左アッパメンバ16(図3参照)および右アッパメンバ16に取り付けられる。
フード28、フード治具181は後で詳しく説明する。
なお、フード取付基準孔66は、後述するように、フロントバルクヘッド21の位置決めにも使用される。
張出面62は、平坦面61の外側辺から車幅方向外側に向けて張り出されている(図10も参照)。換言すれば、張出面62は、右位置決めブラケット19の後外側に形成されている。張出面62にフェンダ取付基準孔67(図10も参照)が形成されている。フェンダ取付基準孔67は、右フェンダ38の上前部38bを位置決めする孔である。
すなわち、張出面62に右フェンダ38の上前部38bの上前取付片222が上方から載置され、上前取付片222の取付孔231がフェンダ取付基準孔67に重ね合わされる。上前取付片222の取付孔231およびフェンダ取付基準孔67にボルト73が差し込まれ、差し込まれたボルト73がナット74にねじ結合される。
これにより、右フェンダ38の上前部38bが張出面62で上下方向に対して位置決めされ、フェンダ取付基準孔67で水平方向に対して位置決めされる。
右フェンダ38については後で詳しく説明する。
このように、右位置決めブラケット19のフロントバルクヘッド取付基準孔64で右アッパサイドビーム78の後端部78cが位置決めされる。また、右位置決めブラケット19のヘッドライト取付基準孔65で右ヘッドライト37の後端部37aが位置決めされる。さらに、右位置決めブラケット19のフェンダ取付基準孔67で右フェンダ38の上前部38bが位置決めされる。
よって、右ヘッドライト37の後端部37aを、右アッパサイドビーム78の後端部78cまで車体後方に延ばし、かつ、右フェンダ38の上前部38bまで車体後方に長く延ばすことが可能になる。
この状態において、右フェンダ38の上前部38bおよびフード28のフード右側部28c(図1参照)間に右ヘッドライト37の後端部37aが配置される。右ヘッドライト37を車体後方に延ばして長くすることによりデザイン(意匠)の自由度を高めることができる。
さらに、ヘッドライト取付基準孔65、フード取付基準孔66およびフェンダ取付基準孔67は、一部材の右位置決めブラケット19に形成されている。よって、フード28のフード右側部28cおよび右ヘッドライト37の間の隙間が一定に保たれ、かつ、右ヘッドライト37の後端部37aおよび右フェンダ38の上前部38b間の隙間が一定に保たれる。
これにより、図1に示すように、フード28、右ヘッドライト37および右フェンダ38の、いわゆる建て付け性を良好に確保でき、車両の外観性を高めることができる。
図10、図13に示すように、右位置決めブラケット19の基準面56に前脚部57および後脚部58が形成されている。前脚部57は、基準面56の前端56aから湾曲部54に向けて下方に延び、下端部57aが湾曲部54の表面に沿って車体前方側に張り出されている。湾曲部54の表面に前脚部57の下端部57aが接合されている。
後脚部58は、基準面56の後端56bから湾曲部54に向けて下方に延び、下端部58aが湾曲部54の表面に沿って車体後方側に張り出されている。後脚部58は、前脚部57の脚長より短く形成されている。湾曲部54の表面に後脚部58の下端部58aが接合されている。
前脚部57の下端部57aおよび後脚部58の下端部58aが湾曲部54の表面に接合されることにより、前脚部57および後脚部58で基準面56が湾曲部54の上方に、略水平の状態で支持される。
このように、基準面56が前脚部57および後脚部58の2つの脚部で湾曲部54の上方に支持されることにより、基準面56が湾曲部54の上方に強固に支持される。換言すれば、基準面56の支持剛性が高められる。
これにより、図11、図12に示すように、基準面56で複数の部材が強固に支持可能となる。具体的には、基準面56で支持される複数の部材は、右アッパサイドビーム78の後端部78c、右ヘッドライト37の後端部37aおよび右フェンダ38の上前部38bである。
図10、図13に戻って、基準面56の前端56aから下方に延ばして前脚部57が形成され、基準面56の後端56bから下方に延ばして後脚部58が形成される。よって、前脚部57や後脚部58の延ばし量を変えることにより前脚部57や後脚部58の脚長を容易に調整できる。
これにより、基準面56の高さを容易に調整でき、フード28、右ヘッドライト37および右フェンダ38の建て付け性を良好に確保できる。
図6に示すように、左フロントサイドフレーム11のフレーム取付部41、および右フロントサイドフレーム11のフレーム取付部41にフロントバルクヘッド21が取り付けられている。
さらに、左位置決めブラケット18にフロントバルクヘッド21の左アッパサイドビーム77が連結されている。同様に、右位置決めブラケット19にフロントバルクヘッド21の右アッパサイドビーム78が連結されている。
フロントバルクヘッド21は、左フロントサイドフレーム11および右フロントサイドフレーム11の各フレーム取付部41に連結される樹脂製のバルクヘッド部76と、バルクヘッド部76を左位置決めブラケット18に連結する金属製の左アッパサイドビーム77と、バルクヘッド部76を右位置決めブラケット19に連結する金属製の右アッパサイドビーム78と、左アッパサイドビーム77および右アッパサイドビーム78を連結する金属製のアッパビーム79とを備える。
なお、左アッパサイドビーム77、右アッパサイドビーム78およびアッパビーム79は、具体的には鋼材で形成される。
さらに、図14、図15に示すように、フロントバルクヘッド21は、バルクヘッド部76のロアビーム88に一体に形成される左下支持部81および右下支持部82と、アッパビーム79に設けられる左上支持部83および右上支持部84とを備える。
左上支持部83および右上支持部84で冷却部22のラジエータ23の上端部が支えられる。左下支持部81および右下支持部82でラジエータ23の下端部が支えられる。
このフロントバルクヘッド21は各構成部材で一体にまとめられてモジュール化されている。
左上支持部83および右上支持部84は略左右対称の部材であり、以下、右上支持部84について説明し、左上支持部83の説明を省略する。
左下支持部81および右下支持部82は略左右対称の部材であり、以下、右下支持部82について説明し、左下支持部81の説明を省略する。
バルクヘッド部76は、左フロントサイドフレーム11のフレーム取付部41(図6参照)に連結される樹脂製の左サイドステイ86と、右フロントサイドフレーム11のフレーム取付部41に連結される樹脂製の右サイドステイ87と、左サイドステイ86の下端部86aおよび右サイドステイ87の下端部87aに連結される樹脂製のロアビーム88とを備える。
左サイドステイ86、右サイドステイ87およびロアビーム88(すなわち、バルクヘッド部76)は樹脂材で一体に形成される。このように、バルクヘッド部76が樹脂材で一体に形成されることによりフロントバルクヘッド21の軽量化が図れる。
図6、図7に戻って、右サイドステイ87は、上下方向に延出され、上下方向の略中央にステイ取付部91が一体に形成されている。ステイ取付部91は、右フロントサイドフレーム11のフレーム取付部41に対応して略矩形状の枠体に形成されている。
ステイ取付部91の四隅がフレーム取付部41の四隅にボルト93、ナット94(図26参照)で連結される。
これにより、右サイドステイ87の略中央が右フロントサイドフレーム11の前端部11aに車体前方側から連結され、右サイドステイ87が鉛直に配置される。
この状態において、右サイドステイ87の下半部87bが右前支え部48で車体後方側から支持される。右サイドステイ87は樹脂製の部材であり、右前支え部48は金属製(具体的には、鋼製)の部材である。さらに、右前支え部48は、上端部48aが右フロントサイドフレーム11の前端部11aに連結され、下端部48bが右サブフレーム44の前部44cに連結されている。
すなわち、右前支え部48は剛性の高い部材である。これにより、右サイドステイ87の下半部87bが右前支え部48で補強される。
左サイドステイ86は、右サイドステイ87と略左右対称に形成されている。よって、左サイドステイ86の各構成部位に右サイドステイ87と同じ符号を付して詳しい説明を省略する。
左サイドステイ86の略中央が、右サイドステイ87と同様に、右フロントサイドフレーム11の前端部11aに連結され状態において、左サイドステイ86の下半部86bが左前支え部49で車体後方側から支持される。これにより、左サイドステイ86の下半部86bが左前支え部49で補強される。
このように、右サイドステイ87の下半部87bが右前支え部48で補強され、左サイドステイ86の下半部86bが左前支え部49で補強されている。これにより、バルクヘッド部76(すなわち、フロントバルクヘッド21)の剛性・強度を向上させることができる。
図14に示すように、右サイドステイ87の下端部87aにロアビーム88の右端部88aが一体に形成され、左サイドステイ86の下端部86aにロアビーム88の左端部88bが一体に形成される。この状態において、ロアビーム88が車幅方向に延出され、冷却部22(図4、図16参照)の下方に配置される。
図16に示すように、ロアビーム88は、冷却部22のラジエータ23のうち左下部23bの下方に形成される案内凹部95と、案内凹部95の底部97に開口されるロート(漏斗)状の案内孔部99とを有する。案内凹部95および案内孔部99については後で詳しく説明する。
図14に戻って、ロアビーム88の右端部88aおよび右サイドステイ87の下端部87aが交差した状態で連結されている。これにより、バルクヘッド部76の右下端部(すなわち、フロントバルクヘッド21の右下端部21a)に右下角部101が右端部88aおよび下端部87aで形成されている。
すなわち、右下角部101は、フロントバルクヘッド21のうち樹脂材で形成された部位である。
図7に示すように、右下角部101の下方にサブフレーム13(具体的には、右サブフレーム44)の張出片52が配置される。すなわち、右サブフレーム44の張出片52が延長部51から車幅方向内側へ向けて張り出されることにより、右下角部101の下方に張出片52が配置される。張出片52に右下角部101が連結手段25の右連結機構27(図19も参照)を介して連結される。
また、図2に示すように、バルクヘッド部76の左下角部102も、右下角部101と同様に、左側サブフレーム43の張出片52に連結手段25の左連結機構26を介して連結される。
左下角部102は、右下角部101と同様に、フロントバルクヘッド21のうち樹脂材で形成された部位である。
ここで、前述したように、右サイドステイ87の下半部87bが右前支え部48で補強され、左サイドステイ86の下半部86bが左前支え部49(図6参照)で補強されている。よって、樹脂製の右サイドステイ87や左サイドステイ86(すなわち、フロントバルクヘッド21)が右前支え部48や左前支え部49で安定させた状態に支持されている。
これにより、フロントバルクヘッド21の右下角部101を張出片52に右連結機構27で連結し、左下角部102を張出片52に左連結機構26で連結する際の作業性を高めることができる。
図2、図17に示すように、フロントバルクヘッド21が連結手段25でサブフレーム13に連結されている。連結手段25は、左下角部102を張出片52に連結する左連結機構26と、右下角部101を張出片52に連結する右連結機構27とを備えている。
ここで、連結手段25の左連結機構26および右連結機構27は略左右対称の部材であり、以下、右連結機構27について説明し、左連結機構26の説明を省略する。
図18、図19に示すように、右連結機構27は、右下角部101にインサート成形により埋設されるアジャストカラー134と、アジャストカラー134に突没可能に係合されるアジャストナット135と、アジャストナット135をアジャストカラー134から突出させるアジャストボルト136とを備える。
アジャストカラー134は、右下角部101にインサート成形され、内部に開口する大径の第1カラー雌ねじ(アジャストカラーの雌ねじ)134aおよび小径の第2カラー雌ねじ134bを有する。
アジャストナット135は、第1カラー雌ねじ134aに螺合可能に形成されるナット雄ねじ135aと、貫通孔135bに形成されるナット雌ねじ(アジャストカラーの雌ねじ)135cと、下端部に形成されるフランジ137とを有する。
第1カラー雌ねじ134aにナット雄ねじ135aが螺合することによりアジャストナット135がアジャストカラー134に突没可能に係合される。
アジャストボルト136は、軸部138が貫通孔135bに貫通可能に延出され、先端部138aに形成される雄ねじ136aを有する。雄ねじ136aは、アジャストナット135のナット雌ねじ135cおよびアジャストカラー134の第2カラー雌ねじ134bに螺合可能に形成される。
つぎに、右下角部101を右連結機構27で張出片52に連結する作業手順を図20、図21に基づいて説明する。
図20(a)に示すように、アジャストボルト136の雄ねじ136aをアジャストナット135のナット雌ねじ135cに張出片52の下方から矢印Aの如く差し込み、ナット雌ねじ135cに雄ねじ136aを矢印Bの如く螺合する。
図20(b)に示すように、アジャストナット135のナット雌ねじ135cにアジャストボルト136の雄ねじ136aを螺合することにより、アジャストナット135がアジャストカラーから張出片52側に矢印Cの如く突出する。
図21(a)に示すように、アジャストナット135が矢印Cの如く突出することによりアジャストナット135のフランジ137が張出片52に当接する。この状態において、アジャストボルト136を矢印Bの如く継続させて回転する。
図21(b)に示すように、アジャストボルト136の雄ねじ136aをアジャストカラー134の第2カラー雌ねじ134bにねじ結合する。よって、右下角部101の下面101aおよび張出片52間の隙間S1にアジャストナット135を介在させた状態で、アジャストボルト136がアジャストカラー134に連結される。これにより、右下角部101を右連結機構27で張出片52に確実に連結できる。
このように、アジャストナット135のフランジ137を張出片52に当接させることにより、アジャストナット135を、右下角部101の下面101aおよび張出片52間の隙間S1に対応させて突出させることができる。
換言すれば、右下角部101の下面101aおよび張出片52間の隙間S1に対応させて右連結機構27を伸長させることができる。さらに、右連結機構27を伸長させた状態において、アジャストボルト136の雄ねじ136aをアジャストカラー134の第2カラー雌ねじ134bにねじ結合することができる。
これにより、アジャストボルト136を締め付けるだけの簡単な作業で、右下角部101を張出片52に手間をかけないで確実に連結できる。
また、図19に戻って、バルクヘッド部76の右下角部101を右連結機構27を介して張出片52に連結させることにより、右下角部101を張出片52で補強できる。これにより、バルクヘッド部76(すなわち、フロントバルクヘッド21)の剛性・強度を張出片52で高めることができる。
図22、図23に示すように、右サイドステイ87の上端部87cに右アッパサイドビーム78の前端部78aの一部78bがインサート成形により一体に埋設されている。よって、右サイドステイ87の上端部87cに右アッパサイドビーム78の前端部78aが一体に連結されている。
図9、図14に示すように、右アッパサイドビーム78は、前端部78aが右サイドステイ87の上端部87cに連結され、後端部78cが右位置決めブラケット19に連結されている。右アッパサイドビーム78は、前端部78aから車体後方で、かつ、車幅方向に延出され、平面視で略弓形(湾曲形)に形成されている。この右アッパサイドビーム78は、断面略逆U字状に形成されて下方が開口されている。
右アッパサイドビーム78でフロントバルクヘッド21の右側上端部が形成される。また、前述したように、右アッパサイドビーム78の後端部78cでフロントバルクヘッド21の右側の後端部(すなわち、右後端部)が形成される。
図10、図11に示すように、右アッパサイドビーム78の後端部78cに上面78dを有し、上面78dに取付孔85が形成されている。前述したように、上面78dが右位置決めブラケット19の基準面56(具体的には、平坦面61の前内側面61a)に載置される。この状態において、フロントバルクヘッド取付基準孔64にボルト68、ナット69で連結されている。
すなわち、右アッパサイドビーム78の後端部78cが右位置決めブラケット19の前内側面61aに上下方向や水平方向に対して位置決めされた状態で連結されている。
図6に戻って、左アッパサイドビーム77は、右アッパサイドビーム78と略左右対称に形成される。よって、左アッパサイドビーム77の各構成部位に右アッパサイドビーム78と同じ符号を付して詳しい説明を省略する。
左アッパサイドビーム77でフロントバルクヘッド21の左側上端部が形成される。また、左アッパサイドビーム77の後端部77bでフロントバルクヘッドの左側の後端部(すなわち、左後端部)が形成される。
左アッパサイドビーム77の後端部77bのうち上面77cが、左位置決めブラケット18の前内側面61aに載置され、フロントバルクヘッド取付基準孔64にボルト68、ナット69(図示せず)で連結される。
すなわち、左アッパサイドビーム77の後端部77bが左位置決めブラケット18の前内側面61aに位置決めされた状態で連結される。
このように、金属製の右アッパサイドビーム78の後端部78cが右位置決めブラケット19の前内側面61aに上下方向や水平方向に対して位置決めされた状態に連結されている。同様に、金属製の左アッパサイドビーム77の後端部77bが左位置決めブラケット18の前内側面61aに上下方向や水平方向に対して位置決めされた状態に連結されている。
よって、樹脂製のバルクヘッド部76(具体的には、樹脂製の右サイドステイ87、左サイドステイ86、ロアビーム88)が熱変形した場合でも、金属製の右アッパサイドビーム78および左アッパサイドビーム77が取付位置に精度よく保たれる。
前述したように、右アッパサイドビーム78でフロントバルクヘッド21の金属製の右側上端部が形成される。また、左アッパサイドビーム77でフロントバルクヘッド21の金属製の左側上端部が形成される。すなわち、フロントバルクヘッド21の右側上端部や左側上端部が取付位置に精度よく保たれる。
ここで、図5、図12に示すように、金属製の右アッパサイドビーム78に右ヘッドライト37の上部内側取付片202が載置された状態で取り付けられる。同様に、金属製の左アッパサイドビーム77に左ヘッドライト36の上部内側取付片202が載置された状態で取り付けられる。
よって、右ヘッドライト37が右アッパサイドビーム78で上下方向に対して精度よく位置決めした状態に保たれる。同様に、左ヘッドライト36が左アッパサイドビーム77で上下方向に対して精度よく位置決めした状態に保たれる。
また、前述したように、右ヘッドライト37の後端部37aが右位置決めブラケット19の前外側面61bで上下方向に対して精度よく位置決めされた状態に保たれる。同様に、左ヘッドライト36の後端部36aが左位置決めブラケット18の前外側面61bで上下方向に対して精度よく位置決めされた状態に保たれる。
これにより、図1に戻って、右ヘッドライト37およびフード28のフード右側部28c間の隙間管理を容易にできる。同様に、左ヘッドライト36およびフード28のフード左側部28b間の隙間管理を容易にできる。
図14、図24に示すように、左アッパサイドビーム77の前端部77aおよび右アッパサイドビーム78の前端部78aが金属製のアッパビーム79で連結されている。
アッパビーム79は、車幅方向に延出されるビーム本体104と、ビーム本体104の左端部104aの前面104dに形成される左連結部105と、ビーム本体104の左端部104aの後面104eに接合される左連結ブラケット(図示せず)と、ビーム本体104の右端部104bの前面104dに形成される右連結部107と、ビーム本体104の右端部104bの後面104eに接合される右連結ブラケット108とを備える。
左連結部105および右連結部107は略左右対称の部材であり、以下、右連結部107について説明し、左連結部105の説明を省略する。
また、左連結ブラケットおよび右連結ブラケット108は略左右対称の部材であり、以下、右連結ブラケット108について説明し、左連結ブラケットの説明を省略する。
ビーム本体104は、上面104c、前面104d、後面104eおよび下面104fで略矩形状の閉断面に形成される。このビーム本体104は、車幅方向中央に形成されるビーム凹部111と、左端部104aに形成される左開口(図示せず)と、右端部104bに形成される右開口112とを有する。
なお、左開口および右開口112は略左右対称の部材であり、以下、右開口112について説明し、左開口の説明を省略する。
図23、図24に示すように、ビーム本体104の右端部104bのうち上面104cが、右サイドステイ87の上方で右アッパサイドビーム78の前端部78aに上方から重ね合わされる。この状態において、ボルト114、ナット115により着脱自在に連結される。
また、前述したように、右アッパサイドビーム78の前端部78aの一部78bが、右サイドステイ87の上端部87cにインサート成形により一体に埋設されている。よって、右サイドステイ87の上端部87cにビーム本体104の右端部104bが右アッパサイドビーム78の前端部78aを介して着脱自在に連結される。
図14に戻って、ビーム本体104の左端部104aのうち上面104cが、左サイドステイ86の上方で左アッパサイドビーム77の前端部77aに上方から重ね合わされた状態でボルト116、ナットにより着脱自在に連結される。
また、左アッパサイドビーム77の前端部77aの一部が、右アッパサイドビーム78の前端部78aの一部78b(図23参照)と同様に、左サイドステイ86の上端部86cにインサート成形により一体に埋設されている。よって、左サイドステイ86の上端部86cにビーム本体104の左端部104aが左アッパサイドビーム77の前端部77aを介して着脱自在に連結される。
このように、ビーム本体104の右端部104bが右アッパサイドビーム78の前端部78aに着脱自在に連結されている。また、ビーム本体104の左端部104aが左アッパサイドビーム77の前端部77aに着脱自在に連結されている。
よって、右アッパサイドビーム78の前端部78aおよび左アッパサイドビーム77の前端部77aにアッパビーム79が着脱自在に連結されている。
また、左サイドステイ86の上端部86cにビーム本体104の左端部104aが左アッパサイドビーム77の前端部77aを介して連結されている。同様に、右サイドステイ87の上端部87cにビーム本体104の右端部104bが右アッパサイドビーム78の前端部78aを介して連結されている。この状態において、ビーム本体104が車幅方向に延出される状態に配置されている。
このビーム本体104の車幅方向中央にビーム凹部111が形成されている。
ビーム凹部111は、ビーム本体104の前面104dが車体後方へ向けて凹状に形成されることにより底部113が前面104dより車体後方に配置されている。ビーム凹部111の底部113にフードロック装置35が取り付けられている。
よって、フードロック装置35がビーム凹部111に収容され、フードロック装置35(具体的には、装置本体117)がビーム本体104の前面104dより車体後方に配置されている。
フードロック装置35は、ビーム凹部111の底部113に取り付けられる装置本体117と、装置本体117に設けられるラッチ118と、ラッチ118およびストライカ121(図1参照)の係止状態を解除する操作レバー119とを備えている。
ラッチ118にフード28のストライカ121が係止されることによりフード28が閉位置に保持される。
ビーム凹部111にフードロック装置35を収容することにより、フードロック装置35の装置本体117がビーム本体104の前面104dより車体後方側に取り付けられている。よって、アッパビーム79に車体前方から衝撃荷重F1が入力した場合、入力した衝撃荷重F1をビーム本体104の前面104dで受けることができる。
衝撃荷重F1をビーム本体104の前面104dで受けることにより、入力した衝撃荷重F1がフードロック装置35に集中して伝わることを抑えることができる。これにより、フード28のストライカ121(図1参照)がフードロック装置35のラッチ118に係止した状態に保たれ、フード28が開くことを良好に抑制できる。
図22、図24に示すように、ビーム本体104の右端部104bに右開口112が形成されている。また、ビーム本体104の左端部104a(図14参照)に左開口が形成されている。
右開口112は、ビーム本体104の右端部104bにおいて、ビーム本体104の下面104fと後面104eの下端とに形成されている。右開口112に右サイドステイ87の上端部87cが収容される。
右開口112に右サイドステイ87の上端部87cが収容された状態において、ビーム本体104の右端部104bおよび右サイドステイ87の上端部87cが交差するように配置される。
これにより、ビーム本体104の右端部104bおよび右サイドステイ87の上端部87cで右上角部123が形成される。
図23、図24に示すように、右連結部107は、ビーム本体104の右端部104bにおいて前面104dの下辺から下方に向けて張り出されている。この右連結部107は、右サイドステイ87の上端部87cにおいて前面(以下、上前面という)87dに接触されている。
右連結部107が上前面87dに接触された状態において、上前面87dに右連結部107がボルト125、ナット126で連結されている。
また、ビーム本体104の右端部104bの後面104eに右連結ブラケット108が接合されている。右連結ブラケット108は、ビーム本体104の右端部104bおよび右サイドステイ87の上端部87cを連結するブラケット本体127と、ブラケット本体127の車幅方向内側に形成される角補強部128とを有する。角補強部128で右上角部123の内面123a(図22参照)が覆われる。
ブラケット本体127は、ブラケット上部127aと、ブラケット下部127bとを有する。ブラケット上部127aは、ビーム本体104の右端部104bにおいて後面104eに接触可能な部位である。ブラケット下部127bは、右サイドステイ87の上端部87cにおいて後面87eに接触可能な部位である。
ブラケット上部127aおよびブラケット下部127bでブラケット本体127が略L字状に形成されている。
ブラケット上部127aがビーム本体104の右端部104bの後面104eに接触された状態で接合されている。また、ブラケット下部127bが右サイドステイ87の上端部87cの後面87eに接触された状態でボルト131、ナット132で連結されている。よって、ブラケット本体127が右上角部123の後面に取り付けられている。
このブラケット本体127の内辺に沿って角補強部128が形成されている。角補強部128は、上補強部位128aと、下補強部位128bとを有する。上補強部位128aは、ビーム本体104の右端部104bにおいて後下面104gに接触する部位である。下補強部位128bは、右サイドステイ87の上端部87cにおいて内上面87fに接触する部位である。
上補強部位128aおよび下補強部位128bで角補強部128が略L字状に形成されている。また、ビーム本体104の後下面104gおよび右サイドステイ87の内上面87fで右上角部123(図22参照)の内面123aが形成される。
ブラケット本体127が右上角部123の後面に取り付けられた状態において、角補強部128が右上角部123の内面123aに接触される。すなわち、右上角部123の内面が角補強部128で車幅方向内側から覆われている。
よって、図22に示すように、右上角部123が右連結ブラケット108の角補強部128で補強され、右上角部123の剛性が高められている。これにより、ビーム本体104に横荷重F2が入力した場合、右上角部123に生じる曲げモーメントM1が右上角部123で支えられ、アッパビーム79の剛性が高められる。
ここで、横荷重F2とは、ビーム本体104に沿った車幅方向の荷重をいう。
アッパビーム79の剛性を高めることにより、フード28(図1参照)のストライカ121をフードロック装置35に係止させた状態に保つことができ、フード28が開くことを抑制できる。
図14、図22に示すように、右サイドステイ87の上前面87dに右連結部107が連結されている。また、右連結ブラケット108のブラケット上部127aがビーム本体104の右端部104bの後面104eに接合されている。この右連結ブラケット108が、右サイドステイ87の上端部87cにおいて後面87eに連結されている。
また、右連結部107、右連結ブラケット108およびビーム本体104の右端部104bでアッパビーム79の右端部79bが形成されている。
よって、アッパビーム79の右端部79b(具体的には、右連結部107および右連結ブラケット108)で右サイドステイ87の上端部87cが車体前後方向において挟持されている。この状態において、右サイドステイ87の上端部87cにアッパビーム79の右端部79bが連結されている。これにより、アッパビーム79の右端部79bが右サイドステイ87で強固に支持される。
同様に、アッパビーム79の左端部79aが左サイドステイ86で強固に支持されている。
ここで、アッパビーム79、左アッパサイドビーム77や右アッパサイドビーム78が金属で形成されることにより、各ビーム79,77,78の剛性が確保されている。よって、図4に示すように、フロントバルクヘッド21(特に、アッパビーム79)に衝撃荷重F1が車両前方から入力した場合、入力した衝撃荷重F1でアッパビーム79、左アッパサイドビーム77や右アッパサイドビーム78が破断することを防止できる。
これにより、アッパビーム79に入力した衝撃荷重F1を右アッパサイドビーム78を経て右アッパメンバ16に伝達させるとともに、左アッパサイドビーム77を経て左アッパメンバ16に伝達させることができる。
すなわち、アッパビーム79に入力した衝撃荷重F1を右アッパメンバ16および左アッパメンバ16で支えることができる。
このように、衝撃荷重F1によるアッパビーム79の破断を防止することにより、フードロック装置35にフード28のストライカ121(図1参照)を係止させた状態に保つことができる。これにより、フロントバルクヘッド21に入力した衝撃荷重F1でフード28(図1参照)が開くことを抑制できる。
さらに、図24に戻って、ビーム本体104と右連結ブラケット108とが別部材で形成されている。このように、ビーム本体104の右端部104bから右連結ブラケット108を分割することにより、右連結ブラケット108の形状を比較的自由に形成できる。よって、右連結ブラケット108をビーム本体104の右端部104bから右サイドステイ87に沿って下方に長く延ばすことが可能になる。
この右連結ブラケット108を右サイドステイ87に連結することにより、右サイドステイ87で右連結ブラケット108(すなわち、ビーム本体104の右端部104b)を強固に保持できる。これにより、フード28のストライカ121(図1参照)をフードロック装置35に係止させた状態に保ち、フード28(図1参照)が開くことを一層良好に抑制できる。
図6、図14に示すように、アッパビーム79の左端部79aが左サイドステイ86に連結され、アッパビーム79の右端部79bが右サイドステイ87に連結されることにより、アッパビーム79でバルクヘッド部76の上開口が閉塞されている。
よって、バルクヘッド部76およびアッパビーム79でフロントバルクヘッド21が正面視略矩形状の枠部が形成されている。
ここで、右アッパサイドビーム78の前端部78aおよび左アッパサイドビーム77の前端部77aにアッパビーム79が着脱自在に連結されている。
これにより、アッパビーム79を右アッパサイドビーム78の前端部78aおよび左アッパサイドビーム77の前端部77aから外すことにより、冷却部22(図4参照)の保守点検が容易になる。
さらに、アッパビーム79、右アッパサイドビーム78および左アッパサイドビーム77が金属で形成されている。よって、アッパビーム79、右アッパサイドビーム78および左アッパサイドビーム77の近傍に排気系触媒などの高熱部品を配置できる。
これにより、排気系触媒などの高熱部品の配置を決める際に設計の自由度を高めることができる。
つぎに、フロントバルクヘッド21を左フロントサイドフレーム11および右フロントサイドフレーム11に左位置決めブラケット18や右位置決めブラケット19を利用して取り付ける作業手順を図25、図26に基づいて説明する。
図25に示すように、位置決め治具141の右位置決めピン142を右位置決めブラケット19のフード取付基準孔66に挿通させる。さらに、位置決め治具141の左位置決めピン143を左位置決めブラケット18のフード取付基準孔66に挿通させる。
これにより、位置決め治具141が水平方向や上下方向に対して位置決めされる。すなわち、位置決め治具141の治具支持部144(具体的には、治具支持部144の治具支持孔145)が水平方向や上下方向に対して位置決めされる。
この状態において、治具支持部144の治具支持孔145にバルクヘッド治具146の連結ロッド147を挿通させる。これにより、治具支持部144にバルクヘッド治具146が連結され、水平方向や上下方向に対して位置決めされる。
ここで、フロントバルクヘッド21の各構成部材が一体にまとめられてモジュール化されている。このフロントバルクヘッド21がバルクヘッド治具146に位置決めされた状態で予め支持されている。
図26に示すように、治具支持部144の治具支持孔145にバルクヘッド治具146の連結ロッド147を挿通させることにより、バルクヘッド治具146とともにフロントバルクヘッド21が水平方向や上下方向に対して取付位置に位置決めされる。
すなわち、右サイドステイ87のステイ取付部91が右フロントサイドフレーム11のフレーム取付部41に対応する取付位置に位置決めされる。また、左サイドステイ86のステイ取付部91が左フロントサイドフレーム11のフレーム取付部41に対応する取付位置に位置決めされる。
この状態において、右側のステイ取付部91の四隅を右側のフレーム取付部41(図25も参照)の四隅にボルト93、ナット94で連結する。同様に、左側のステイ取付部91の四隅を左側のフレーム取付部41(図25も参照)の四隅にボルト93、ナット94で連結する。
これにより、フロントバルクヘッド21を左フロントサイドフレーム11および右フロントサイドフレーム11に取り付ける作業手順が完了する。
このように、右位置決めブラケット19や左位置決めブラケット18の各フード取付基準孔66を利用してフロントバルクヘッド21を位置決めするようにした。これにより、右フロントサイドフレーム11や左フロントサイドフレーム11の各フレーム取付部41にフロントバルクヘッド21を精度よく位置決めした状態で取り付けることができる。
さらに、フロントバルクヘッド21がモジュール化されることによりバルクヘッド治具146で容易に位置決めできる。
これにより、フロントバルクヘッド21を右フロントサイドフレーム11や左フロントサイドフレーム11の各フレーム取付部41(すなわち、車体)にフロントバルクヘッド21を手間をかけないで容易に組み付けることができる。
図4に戻って、フロントバルクヘッド21の車体前方に冷却部22が設けられている。冷却部22は、一例として、ラジエータ23とコンデンサ24とを備えている。
ラジエータ23は、エンジンの冷却水を外気(空気)で冷却するための熱交換器である。コンデンサ24は、例えば、エアコン用の冷媒ガスを冷却して液化するものである。
図16、図27に示すように、ラジエータ23は、左下裏面23aに排出部151を備えている。排出部151は、左下裏面23aから車体後方に突出される排出パイプ部152と、排出パイプ部152の後端部152aを閉塞するキャップ153と、排出パイプ部152の後下部152bに形成される排出孔154とを備えている。
排出パイプ部152の先端部152cがラジエータ23の内部に連通されている。これにより、ラジエータ23による熱交換の際に、ラジエータ23の内部に生成される水(冷却液、ラジエータ液)155が排出パイプ部152および排出孔154を経てラジエータ23の下方に矢印の如く排出される。
図4、図15に示すように、ラジエータ23は、左下部(冷却部の下端部)23bから下方に突出される左下ロッド157と、右下部(冷却部の下端部)23cから下方に突出される右下ロッドと、左上部(冷却部の上端部)23dから上方に突出される左上ロッド161と、右上部(冷却部の上端部)23eから上方に突出される右上ロッド162とを有する。
図14、図27に示すように、バルクヘッド部76のロアビーム88に左下支持部81および右下支持部82が一体に形成されている。
左下支持部81は、ロアビーム88の左端部88bの車体前方部位に形成される支持凹部164と、支持凹部164の底部164aに形成されるロッド凹部165と、ロッド凹部165に嵌入される下マウント部166とを備えている。
下マウント部166は、中央に貫通孔167が形成されるゴム製の部材である。下マウント部166の貫通孔167にラジエータ23の左下ロッド157が上方から挿通されることにより、ラジエータ23の左下部23bが下マウント部166で支持されている。
右下支持部82は、左下支持部81と略左右対称に形成されている。よって、右下支持部82の各構成に左下支持部81と同じ符号を付して詳しい説明を省略する。
右下支持部82の下マウント部166でラジエータ23の右下部が支持されている。
すなわち、左下支持部81および右下支持部82でラジエータ23の下端部が支持されている。
また、フロントバルクヘッド21のアッパビーム79(具体的には、ビーム本体104)の左端部104aに左上支持部83が設けられている。同様に、ビーム本体104の右端部104bに右上支持部84が設けられている。
図15に戻って、左上支持部83は、支持ブラケット171と、上マウント部172とを有する。支持ブラケット171は、鉛直部および水平部で側面視略L字状に形成される。支持ブラケット171の鉛直部が、ビーム本体104の左端部104aの前面104dにボルト168、ナット169で取り付けられている。
また、支持ブラケット171の水平部に取付孔が形成されている。取付孔に上マウント部172が取り付けられることにより、支持ブラケット171の水平部に上マウント部172が取り付けられている。
上マウント部172は、中央に貫通孔が形成されるゴム製の部材である。上マウント部172の貫通孔にラジエータ23の左上ロッド161が下方から挿通されることにより、ラジエータ23の左上部23dが上マウント部172で支持されている。
図4、図14に示すように、右上支持部84は、左上支持部83と略左右対称に形成されている。よって、右上支持部84の各構成に左上支持部83と同じ符号を付して詳しい説明を省略する。
右上支持部84の上マウント部172(図示せず)でラジエータ23の右上部23eが支持されている。すなわち、左上支持部83および右上支持部84でラジエータ23の上端部が支持されている。
図14、図15に示すように、ラジエータ23の下端部が左下支持部81および右下支持部82で支えられている。また、ラジエータ23の上端部が左上支持部83および右上支持部84で支えられている。これにより、ラジエータ23(すなわち、冷却部22)がアッパビーム79の車体前方側に配置されている(図4も参照)。
ここで、前述したように、アッパビーム79のビーム本体104にビーム凹部111が形成され、ビーム凹部111にフードロック装置35が設けられている。
よって、ビーム凹部111にフードロック装置35が収容され、フードロック装置35(具体的には、装置本体117)がビーム本体104の前面104dより車体後方側に取り付けられる。これにより、冷却部22をアッパビーム79側に近づけることが可能になり、車体前部構造10(すなわち、車体)の小型化を図ることができる。
また、ラジエータ23(すなわち、冷却部22)がアッパビーム79の車体前方側に配置された状態において、ラジエータ23の排出部151(特に、排出孔154)が左下支持部81の車体後方に配置されている。排出孔154の下方にはロアビーム88の案内凹部95が形成されている((図27も参照))。
図28に示すように、案内凹部95は、車幅方向へ延び、かつ、内部が下方に凹むように形成される環状壁96と、環状壁96の下端部に設けられる底部97とを有する。環状壁96および底部97で案内凹部95が断面略凹状に形成されている。
案内凹部95が環状壁96で形成されることにより、環状壁96で案内孔部99の周囲が補強される。これにより、案内凹部95の底部97に案内孔部99を形成しても、ロアビーム88の強度が低下しないように環状壁96で抑制できる。
案内凹部95の底部97に案内孔部99が形成されている。
案内孔部99は、底部97から下方へ向けて延出される筒状の部材であり、上端部99aが底部97に開口され、下端部99bが下方に向けて開口されている。この案内孔部99は、案内孔部99の略中央99cから下端部99bに向けて孔径が徐々に縮径するように漏斗(ロート)状に形成される(図27も参照)。
図27に戻って、ラジエータ23の排出孔154から下方に排出された水(冷却液)155を案内凹部95で受ける。案内凹部95で受けた水155を案内孔部99からロアビーム88の下方に矢印の如く排出できる。
案内孔部99の孔径が下方へ向けて徐々に縮径するように漏斗状に形成されている。これにより、案内孔部99の下端部99bから下方に排出される水155が案内孔部99の周辺に飛散することを抑制できる。
図16に示すように、案内凹部95が車幅方向へ延びるように形成されている(図28も参照)。よって、案内凹部95を車幅方向に形状の異なる冷却部22(具体的には、ラジエータ23)に対応させることができる。
すなわち、車幅方向に形状の異なるラジエータ23をフロントバルクヘッド21で支持した場合、ラジエータ23の排出孔154(図15、図27参照)が車幅方向に移動する。一方、案内凹部95が車幅方向へ延びるように形成されている。これにより、車幅方向へ移動した排出孔154が案内凹部95の上方に配置される。
よって、車幅方向に形状の異なるラジエータ23をフロントバルクヘッド21で支持した場合でも、ラジエータ23の排出孔154から排出された水155を案内凹部95で受けて案内孔部99からロアビーム88の下方に排出できる。
図3に戻って、フロントバルクヘッド21(具体的には、アッパビーム79)の上方にフード28のフード前端部28aが配置される。このフード28が左アッパメンバ16および右アッパメンバ16にヒンジ手段31で開閉自在に連結される。
ヒンジ手段31は、左アッパメンバ16の後端部に設けられる左フードヒンジ32(図4参照)と、右アッパメンバ16の後端部に設けられる右フードヒンジ33とを備えている。
フード28は、アッパビーム79の上方に配置されるフード前端部28a、左アッパメンバ16の後半部および左アッパサイドビーム77の上方に配置されるフード左側部28b、右アッパメンバ16の後半部および右アッパサイドビーム78の上方に配置されるフード右側部28c、カウルの上方に配置されるフード後端部28dを有する。
図29に示すように、フード右側部28cの後端部28fに右フードヒンジ33のヒンジアーム175が取り付けられている。また、右フードヒンジ33のヒンジブラケット176が右アッパメンバ16の後端部16bに取り付けられている。このヒンジブラケット176にヒンジアーム175が連結軸177を介して回動自在に連結されている。
図3、図4に示すように、フード左側部28bの後端部28eに左フードヒンジ32のヒンジアーム175が取り付けられている。また、左フードヒンジ32のヒンジブラケット176が左アッパメンバ16の後端部16bに取り付けられている。このヒンジブラケット176にヒンジアーム175が連結軸177を介して回動自在に連結されている。
よって、フード28の後端部28d(具体的には、フード左側部28bの後端部28e、フード右側部28cの後端部28f)が、左アッパメンバ16および右アッパメンバ16の各後端部16bにヒンジ手段31を介して回動自在に連結されている。これにより、フード28がヒンジ手段31で上下方向へ開閉自在に支持されている。
また、フード28のフード前端部28aにおいて車幅方向中央の裏面にはストライカ121が取り付けられている。ストライカ121は、フード28が閉位置に配置された状態においてフードロック装置35のラッチ118に係止される。
これにより、フード28がフードロック装置35で閉位置に保持される。
つぎに、フード28のフード後端部28dを左アッパメンバ16および右アッパメンバ16の各後端部16bにヒンジ手段31を介して連結する作業手順を図30、図31に基づいて説明する。
図30に示すように、フード28のうちフード右側部28cの後端部28fに右フードヒンジ33のヒンジアーム175を取り付ける。また、フード28のうちフード左側部28bの後端部28eに左フードヒンジ32のヒンジアーム175を取り付ける。
この状態において、フード28がフード治具181に載置される。フード治具181は、フード28を載置可能な治具本体182と、治具本体182から下方に突出される複数の位置決めピン183〜186とを備えている。
複数の位置決めピン183〜186は、左前位置決めピン(第1位置決めピン)183、右前位置決めピン(第1位置決めピン)184、左後位置決めピン(第2位置決めピン)185、および右後位置決めピン(第2位置決めピン)186の4本で構成される。
右前位置決めピン184が右位置決めブラケット19のフード取付基準孔66に挿通される。また、左前位置決めピン183が左位置決めブラケット18のフード取付基準孔66に挿通される。
さらに、右後位置決めピン186が右アッパメンバ16のフード後位置決め孔(他のフード取付基準孔)188に挿通される。また、左後位置決めピン185が左アッパメンバ16のフード後位置決め孔(他のフード取付基準孔)189に挿通される。
右アッパメンバ16のフード後位置決め孔188は、右フードヒンジ33と、右位置決めブラケット19のフード取付基準孔66との間において、右アッパメンバ16の上面に形成されている。
左アッパメンバ16のフード後位置決め孔189は、左フードヒンジ32と、左位置決めブラケット18のフード取付基準孔66との間において、左アッパメンバ16の上面に形成されている。
これにより、フード28がフード治具181とともに4本の位置決めピン183〜186と、4箇所の基準孔66,66,188,189で水平方向において精度よく取付位置に位置決めされる。
また、右位置決めブラケット19の後内側面61cにフード28のフード右側部28cの裏面が載置される。同様に、左位置決めブラケット18の後内側面61cにフード28のフード左側部28bの裏面が載置される。
これにより、右位置決めブラケット19の後内側面61cおよび左位置決めブラケット18の後内側面61cでフード28が上下方向において精度よく取付位置に位置決めされる。
図31に示すように、フード28が水平方向や上下方向において位置決めされた状態において、右フードヒンジ33のヒンジブラケット176を右アッパメンバ16の後端部16bに取り付ける。よって、ヒンジブラケット176を後端部16bの取付位置に精度よく取り付けることができる。
さらに、左フードヒンジ32のヒンジブラケット176を左アッパメンバ16の後端部16bに取り付ける。よって、ヒンジブラケット176を後端部16bの取付位置に精度よく取り付けることができる。
これにより、フード28を右アッパメンバ16および左アッパメンバ16に精度よく位置決めした状態で連結できる。
ここで、図3に戻って、右位置決めブラケット19および左位置決めブラケット18でフロントバルクヘッド21の上端部(すなわち、右アッパサイドビーム78および左アッパサイドビーム77)が上下方向に位置決めされている。
よって、フロントバルクヘッド21およびフード28のフード前端部28a間の間隔を精度よく確保できる。
また、右アッパサイドビーム78に右ヘッドライト37が取り付けられる。同様に、左アッパサイドビーム77に左ヘッドライト36が取り付けられる。すなわち、フロントバルクヘッド21の上端部で左ヘッドライト36および右ヘッドライト37が支持される。
前述したように、フロントバルクヘッド21の上端部が上下方向に位置決めされている。よって、左ヘッドライト36および右ヘッドライト37がフロントバルクヘッド21の上端部で上下方向に位置決めされる。
これにより、左ヘッドライト36およびフード左側部28b間の隙間管理や、右ヘッドライト37およびフード右側部28c間の隙間管理を容易にできる。
また、右アッパサイドビーム78の上面に右フードクッション192が設けられている。右フードクッション192は、フード28が閉じられた状態において、右アッパサイドビーム78の上面およびフード右側部28cの前端部間に介在される(図17参照)。よって、フード右側部28cの高さ位置が右フードクッション192で右アッパサイドビーム78の上面に対して位置決めされ、基準位置に規定される。
左アッパサイドビーム77の上面にも、右アッパサイドビーム78の上面と同様に、左フードクッション191が設けられている。よって、フード左側部28bの前端部の高さ位置が左フードクッション191で左アッパサイドビーム77の上面に対して位置決めされ、基準位置に規定される。
図32に示すように、フード28の下方で、かつ、フロントバルクヘッド21の車体前方に左ヘッドライト36(図3参照)および右ヘッドライト37が配置される。
右ヘッドライト37および左ヘッドライト36は略左右対称に形成されている。よって、以下、右ヘッドライト37について詳しく説明し、左ヘッドライト36の各構成部位に右ヘッドライト37と同じ符号を付して詳しい説明を省略する。
図12に戻って、右ヘッドライト37は、右アッパサイドビーム78、右アッパメンバ16の右位置決めブラケット19に取り付けられるライトベース195と、ライトベース195に設けられる照射部196と、照射部196を覆うレンズ197とを備えている。
ライトベース195は、後端部195aの後上部(ヘッドライト降誕部の上部)195bに設けられる上部外側取付片201と、後上部195bより車幅方向内側の内上部(ヘッドライト降誕部より車幅方向内側の上部)195cに設けられる上部内側取付片202と、後端部195aの後下部195dに設けられる下部外側取付片203とを有する。
上部外側取付片201は、ライトベース195の後上部195bから右位置決めブラケット19の前外側面61bまで車体後方に向けて延出され、前外側面61bに上方から載置される部位である。上部外側取付片201に取付孔205が形成される。
上部外側取付片201が右位置決めブラケット19の前外側面61bに載置された状態において、上部外側取付片201の取付孔205が前外側面61bのヘッドライト取付基準孔65に対して同軸上に配置される。
取付孔205およびヘッドライト取付基準孔65にボルト71を差し込み、ナット72にねじ結合することにより、上部外側取付片201が右位置決めブラケット19の前外側面61bに位置決めされた状態で取り付けられる。
上部内側取付片202は、ライトベース195の内上部195cから右アッパサイドビーム78の内上面78eまで車体後方に向けて延出され、内上面78eに上方から載置される部位である。右アッパサイドビーム78の内上面78eは、右アッパサイドビーム78の上面のうちヘッドライト取付基準孔65より車幅方向内側に位置する部位である。
右アッパサイドビーム78の内上面78eにヘッドライト取付孔207が形成される。一方、上部内側取付片202には取付孔208が形成される。取付孔208は、ヘッドライト取付孔207に対して孔径が大きく形成されている。よって、ヘッドライト取付孔207に対して上部内側取付片202が水平方向に移動することが許容される。
上部内側取付片202が右アッパサイドビーム78の内上面78eに載置される。この状態において、取付孔208が右アッパサイドビーム78のヘッドライト取付孔207に対して上下方向に重なるように配置される。
取付孔208およびヘッドライト取付孔207にボルト211を差し込み、ナット212にねじ結合する。これにより、上部内側取付片202が右アッパサイドビーム78の内上面78eに取り付けられる。
ここで、ヘッドライト取付孔207に対して取付孔208の孔径が大きく形成されている。よって、上部内側取付片202を右アッパサイドビーム78の内上面78eに取り付ける際に、上部内側取付片202をヘッドライト取付孔207に対して水平方向に調整できる。すなわち、上部外側取付片201をヘッドライト取付基準孔65で位置決めした状態において、ライトベース195を取り付けることができる。
これにより、ライトベース195(すなわち、右ヘッドライト37)の後端部195aが上下方向や水平方向に対して精度よく位置決めされた状態において、右ヘッドライト37が取り付けられる。
この状態において、前述したように、図32に示すフード28のフード右側部28cや右フェンダ38が精度よく位置決めされている。
よって、ライトベース195の後端部195a(図12参照)を精度よく位置決めすることにより、右ヘッドライト37(特に、右ヘッドライト37の後端部37a)に対するフード28や右フェンダ38の建て付け性を良好に確保できる。
また、図12に戻って、上部内側取付片202が右アッパサイドビーム78の内上面78e(すなわち、上面)に載置される。これにより、右ヘッドライト37が右アッパサイドビーム78の上面に対して上下方向において精度よく位置決めした状態に取り付けられる。
さらに、図32に示すように、フード28を閉じた状態において、右ヘッドライト37がフード右側部28cの下方に配置される。フード28は、前述したように、フード右側部28cが右フードクッション192(図3、図17参照)で右アッパサイドビーム78の上面に対して位置決めされた状態に規定される。
すなわち、右アッパサイドビーム78(図12参照)の上面を基準にして右ヘッドライト37やフード右側部28cの高さ位置が決められる。これにより、フード右側部28cと右ヘッドライト37の外観デザイン線との間の隙間を一定にでき、車両の外観性を高めることができる。
図33に示すように、下部外側取付片203は、ライトベース195の後下部195dから右取付ブラケット215まで車体後方に向けて延出される。下部外側取付片203に取付孔213が形成されている。
右取付ブラケット215は、右アッパメンバ16の前端部16aから車幅方向外側に延出される金属製(具体的には、鋼製)のブラケットである。右取付ブラケット215の上部215aにライト取付孔216およびフェンダ取付孔217が形成されている。
右取付ブラケット215に下部外側取付片203が車幅方向内側から接触される。この状態において、右取付ブラケット215のライト取付孔216に対して取付孔213が同軸上に配置される。
ライト取付孔216および取付孔213およびにボルト218が差し込まれ、ナット219にねじ結合される。これにより、下部外側取付片203が右取付ブラケット215の上部215aに取り付けられる。
金属製の右取付ブラケット215は樹脂材に比べて熱変形が抑えられる。これにより、右ヘッドライト37の下部外側取付片203が右取付ブラケット215で精度よく支持される。
図34に示すように、右取付ブラケット215の上部215aに右フェンダ38の前端部38aが取り付けられている。右フェンダ38は、前端部38aに形成される前取付片221と、上前部38bに形成される上前取付片222(図12、図33参照)と、上後部38cに形成される上後取付片223(図29参照)とを有する。
図33に戻って、右フェンダ38の前取付片221に取付孔225が形成されている。右フェンダ38の前取付片221が右取付ブラケット215の上部215aに車幅方向外側から接触される。この状態において、右取付ブラケット215のフェンダ取付孔217に対して取付孔225が同軸上に配置される。
取付孔225およびフェンダ取付孔217にボルト227が差し込まれ、ナット228にねじ結合される。これにより、右フェンダ38の前取付片221が右取付ブラケット215の上部215aに取り付けられる(図34も参照)。
金属製の右取付ブラケット215で右フェンダ38の前取付片221(すなわち、前端部38a)が精度よく支持される。
この状態において、右フェンダ38の前端部38aが右ヘッドライト37の後端部37aの下方に配置される。
このように、金属製の右取付ブラケット215を右アッパメンバ16の前端部16aに設けた。さらに、一部材の右取付ブラケット215の上部215aに、右ヘッドライト37の下部外側取付片203および右フェンダ38の前端部38a(具体的には、前取付片221)を支持するようにした。
よって、右ヘッドライト37の後端部37aおよび右フェンダ38の前端部38aを精度よく支持できる。これにより、右ヘッドライト37の後端部37aおよび右フェンダ38の前端部38a間の隙間を一定に保つことができる。
また、図12に示すように、右フェンダ38の上前取付片222に取付孔231が形成されている。上前取付片222が右位置決めブラケット19の張出面62に上方から載置される。この状態において、上前取付片222の取付孔231が張出面62のフェンダ取付基準孔67に対して同軸上に配置される。
取付孔231およびフェンダ取付基準孔67にボルト73が差し込まれ、ナット74にねじ結合される。これにより、右フェンダ38の上前取付片222(すなわち、上前部38b)が位置決めされた状態で右位置決めブラケット19の張出面62に取り付けられる。
さらに、図29に示すように、右フェンダ38の上後取付片223(すなわち、上後部38c)が右フードヒンジ33の補強ブラケット233で支持されている。具体的には、上後取付片223が補強ブラケット233の上端部233aにボルト235、ナット236で取り付けられている。補強ブラケット233の下端部233bが右フードヒンジ33のヒンジブラケット176に接合されている。
このように、右フェンダ38の上前取付片222が右位置決めブラケット19の張出面62に取り付けられている(図12参照)。さらに、右フェンダ38の上後取付片223が右フードヒンジ33の補強ブラケット233に連結されている。
ここで、図11に示す右位置決めブラケット19の後内側面61cでフード28(図30参照)が上下方向において精度よく取付位置に位置決めされる。さらに、図29に示す右フードヒンジ33のヒンジアーム175にはフード右側部28cの後端部28fが取り付けられている。
これにより、右フェンダ38およびフード右側部28c間の隙間を一定に保つように、右フェンダ38およびフード28が精度よく位置決めされた状態で取り付けられている。
図1に戻って、左フェンダ38は、右フェンダ38と略左右対称に形成される。よって、左フェンダ38の各構成部位に右フェンダ38と同じ符号を付して詳しい説明を省略する。
つぎに、実施例2、実施例3の車体前部構造240,250を図35〜図37に基づいて説明する。なお、実施例2、実施例3の車体前部構造240,250において実施例1の車体前部構造10と同一・類似部材については実施例1と同じ符号を付して詳しい説明を省略する。
実施例2、実施例3の車体前部構造240,250は、実施例1の車体前部構造10と同様に、略左右対称の構成であり、以下右側の構成部材について詳しく説明して左側の構成部材の説明を省略する。
実施例2に係る車体前部構造240について説明する。
図35に示すように、車体前部構造240は、実施例1の右連結機構27を右連結機構241に代えたもので、その他の構成は、実施例1の車体前部構造10と同様である。
右連結機構241は、バルクヘッド部76の右下角部101にインサート形成により埋設されるアジャスト支持板242と、アジャスト支持板242に固定されるアジャストナット243と、アジャストナット243に螺合可能なアジャストボルト244とを備えている。
前述したように、右下角部101は、フロントバルクヘッド21のうち樹脂材で形成された部位である。
アジャスト支持板242は、延性を有する金属製(具体的には、鋼製)の板材である。このアジャスト支持板242は、鉛直に配置されて上部245aが右下角部101にインサート形成により埋設される鉛直部245と、鉛直部245の下端部245b(図36(a)参照)から水平に延びる水平部246とを有する。
鉛直部245および水平部246でアジャスト支持板242が略L字状に形成され(図36(a)参照)、水平部246の上面にアジャストナット243が固定(すなわち、接合)されている。
つぎに、右下角部101を右連結機構241で張出片52に連結する手順を図36に基づいて説明する。
図36(a)に示すように、アジャストボルト244の雄ねじ244aをアジャストナット243のナット雌ねじ243aに張出片52の下方から矢印Dの如く差し込む。この状態で、ナット雌ねじ243aに雄ねじ244aを矢印Eの如く螺合する。
図36(b)に示すように、アジャストナット243のナット雌ねじ243aにアジャストボルト244の雄ねじ244aを螺合することにより、アジャストボルト244の頭部244bが張出片52に接触する。
この状態において、アジャストボルト244を矢印Eの如く継続させて回転することにより、アジャストナット243に下向きの荷重F3が作用する。荷重F3でアジャスト支持板242の支持板角部242aが塑性変形し、アジャスト支持板242の水平部246が張出片52側に矢印Fの如く変位する。
図36(c)に示すように、アジャスト支持板242の水平部246が張出片52側に変位することにより、水平部246が張出片52に当接する。これにより、右下角部101の下面101aおよび張出片52間に隙間S2が生じた場合に、隙間S2に対応させて右連結機構241を伸長することができる。
このように、右連結機構241を用いることにより、右下角部101の下面101aを張出片52に手間をかけないで確実に連結できる。
また、バルクヘッド部76の右下角部101を右連結機構241を介して張出片52に連結させることにより、右下角部101を張出片52で補強できる。これにより、バルクヘッド部76(すなわち、フロントバルクヘッド21)の剛性・強度を張出片52で高めることができる。
すなわち、実施例2の車体前部構造240によれば、実施例1の車体前部構造10と同様の効果を得ることができる。
さらに、実施例2の車体前部構造240によれば、実施例1の車体前部構造10より構成を簡素化でき、コストを抑えることが可能になる。
実施例3に係る車体前部構造250について説明する。
図37に示すように、車体前部構造250は、実施例1の右連結機構27を右連結機構251に代えたもので、その他の構成は、実施例1の車体前部構造10と同様である。
右連結機構251は、実施例1のアジャストカラー134をアジャストカラー252に代えたもので、その他の構成は、実施例1の右連結機構27と同様である。
アジャストカラー252は、上面252aが右下角部101の下面101aに接着剤253で固定(すなわち、接合)されている。
実施例3に係る右連結機構251によれば、実施例1の右連結機構27と同様に、アジャストボルト136を締め付けるだけの簡単な作業で、右下角部101の下面101aおよび張出片52間の隙間S3に対応させて右連結機構251を伸長させることができる。
これにより、アジャストボルト136を締め付けるだけの簡単な作業で、右下角部101を張出片52に手間をかけないで確実に連結できる。
また、バルクヘッド部76の右下角部101を右連結機構251を介して張出片52に連結させることにより、右下角部101を張出片52で補強できる。これにより、バルクヘッド部76(すなわち、フロントバルクヘッド21)の剛性・強度を張出片52で高めることができる。
すなわち、実施例3の車体前部構造250によれば、実施例1の車体前部構造10と同様の効果を得ることができる。
なお、本発明に係る車体前部構造は、前述した実施例に限定されるものではなく適宜変更、改良などが可能である。
例えば、前記実施例1〜前記実施例3では、ビーム本体104の右端部104bに右開口112を形成し、ビーム本体104の左端部104aに左開口を形成する例について説明したが、これに限らないで、各端部104b,104aに切欠などの他の形状で開口することも可能である。
また、前記実施例1〜前記実施例3では、ビーム本体104の後面104eに左連結ブラケットや右連結ブラケット108を備える例について説明したが、これに限らないで、ビーム本体104の前面104dに左連結ブラケットや右連結ブラケット108を備えることも可能である。
さらに、前記実施例1〜前記実施例3では、右連結機構27のアジャストカラー134をバルクヘッド部76側に設けた例について説明したが、これに限らないで、アジャストカラー134を右サブフレーム44側に設けることも可能である。
また、前記実施例1〜前記実施例3では、右フェンダ38および右取付ブラケット215を個別の部材で構成した例について説明したが、これに限らないで、右フェンダ38の前端部38aに右取付ブラケット215を一体に形成することも可能である。
さらに、前記実施例3では、アジャストカラー252の上面252aを右下角部101の下面101aに接着剤253で固定する例について説明したが、これに限らないで、リベットやボルトなどの他の接合手段でアジャストカラー252の上面252aを右下角部101の下面101aに固定することも可能である。
また、前記実施例1〜前記実施例3で示した車両、車体前部構造、左右のフロントサイドフレーム、サブフレーム、左右のフロアフレーム、左右のアッパメンバ、左右の位置決めブラケット、フロントバルクヘッド、冷却部、ラジエータ、左右の連結機構、フード、左右のフードヒンジ、フードロック装置、左右のヘッドライト、左右のフェンダ、右サブフレーム、左右の前支え部、延長部、張出片、湾曲部、基準面、前脚部、後脚部、平坦面、フロントバルクヘッド取付基準孔、ヘッドライト取付基準孔、フード取付基準孔、フェンダ取付基準孔、左右のアッパサイドビーム、アッパビーム、左右の下支持部、左右の上支持部、左右のサイドステイ、ロアビーム、案内凹部、環状壁、案内孔部、左右の下角部、ビーム本体、右連結ブラケット、ビーム凹部、右開口、ストライカ、右上角部、角補強部、アジャストカラー、第1カラー雌ねじ、アジャストナット、ナット雌ねじ、アジャストボルト、位置決め治具、バルクヘッド治具、排出部、左右側のフード後位置決め孔、左右のフードクッション、ライトベース、上部外側取付片、上部内側取付片、下部外側取付片、ヘッドライト取付孔、右取付ブラケット、およびアジャスト支持板などの形状や構成は例示したものに限定するものではなく適宜変更が可能である。
本発明の車体前部構造は、エンジンルームの周囲に骨格材としてフロントサイドフレーム、アッパメンバやフロントバルクヘッドが設けられる自動車への適用に好適である。
Ve 車両
10 車体前部構造
11 左右のフロントサイドフレーム
11a 左右のフロントサイドフレームの前端部
13 サブフレーム
14 左右のフロアフレーム
14a 右フロアフレームの前端部
16 左右のアッパメンバ
16a 右アッパメンバの前端部
16b 左右のアッパメンバの後端部
18,19 左右の位置決めブラケット
21 フロントバルクヘッド
21a フロントバルクヘッドの右下端部
22 冷却部
23 ラジエータ
23d,23e ラジエータの左上部、右上部(冷却部の上端部)
23b,23c ラジエータの左下部、右下部(冷却部の下端部)
26,27,241 左右の連結機構
28 フード
28a フードの前端部
28d フードの後端部
32,33 左右のフードヒンジ
35 フードロック装置
36,37 左右のヘッドライト
37a 右ヘッドライトの後端部
38 左右のフェンダ
38a 右フェンダの前端部
38b 右フェンダの上前部
38c 右フェンダの上後部
44 右サブフレーム
44a 右サブフレームの後端部
44b 右サブフレームの中央部
44c 右サブフレームの前部
49,48 左右の前支え部
51 延長部
52 張出片(サブフレームの前端部)
54 湾曲部
56 基準面
56a 基準面の前端
56b 基準面の後端
57 前脚部
58 後脚部
61 平坦面
61a 前内側面(位置決めブラケットの前内側)
61b 前外側面(位置決めブラケットの前外側)
61c 後内側面(位置決めブラケットの後内側)
64 フロントバルクヘッド取付基準孔
65 ヘッドライト取付基準孔
66 フード取付基準孔
67 フェンダ取付基準孔
77,78 左右のアッパサイドビーム
77a,78a 左右のアッパサイドビームの前端部
77b,78c 左右のアッパサイドビームの後端部
79 アッパビーム
79a,79b アッパビームの左右の端部
81,82 左右の下支持部
83,84 左右の上支持部
86,87 左右のサイドステイ
86a,87a 左右のサイドステイの下端部
86c,87c 左右のサイドステイの上端部
86a,87a 左右のサイドステイの下端部
88 ロアビーム
95 案内凹部
96 環状壁
97 案内凹部の底部
99 案内孔部
102,101 左右の下角部(フロントバルクヘッドのうち、樹脂材で形成された部 位)
104 ビーム本体
104a,104b ビーム本体の左右の端部
104d ビーム本体の前面
104e ビーム本体の後面
108 右連結ブラケット
111 ビーム凹部
112 右開口
121 ストライカ
123 右上角部
123a 右上角部の内面
128 角補強部
134 アジャストカラー
134a 第1カラー雌ねじ(アジャストカラーの雌ねじ)
135,243 アジャストナット
135c ナット雌ねじ(アジャストカラーの雌ねじ)
136,244 アジャストボルト
141 位置決め治具
146 バルクヘッド治具
151 排出部
155 冷却液(水)
189,188 左右側のフード後位置決め孔(他のフード取付基準孔)
191,192 左右のフードクッション
195 ライトベース
195b 後上部(ヘッドライト後端部の上部)
195c 内上部(ヘッドライト後端部より車幅方向内側の上部)
195d 後下部
201 上部外側取付片
202 上部内側取付片
203 下部外側取付片
207 ヘッドライト取付孔
215 右取付ブラケット
242 アジャスト支持板

Claims (5)

  1. 車両の左右側に一対のフロントサイドフレームが設けられ、前記フロントサイドフレームの上外側にアッパメンバが設けられ、前記一対のフロントサイドフレーム、一対のアッパメンバにフロントバルクヘッドが連結される車体前部構造において、
    前記フロントバルクヘッドは、
    前記フロントサイドフレームの前端部に連結される樹脂製のサイドステイと、
    前記サイドステイから前記アッパメンバまで延出され、後端部が前記アッパメンバに連結される金属製のアッパサイドビームと、
    前記サイドステイの上方で端部が前記アッパサイドビームの前端部に重ね合わされた状態で着脱自在に連結される金属製のアッパビームと、
    前記アッパビームに設けられ、フードのストライカを係止するフードロック装置と、を備え
    記フロントサイドフレームの上方から車体前方へ向けて前記アッパメンバが下方に湾曲するように延出され、前記フロントバルクヘッドの上方に前記フードの前端部が配置され、
    前記車体前部構造は、さらに、
    前記フードの下方で、かつ、前記フロントバルクヘッドの車体前方に設けられるヘッドライトと、
    前記ヘッドライトの後端部の下方に前端部が設けられるフェンダと、を備え
    前記アッパメンバのうち、下方に湾曲するように延出される凸状の湾曲部に位置決めブラケットが設けられ、
    前記位置決めブラケットは、
    前記湾曲部の上方に略水平に配置され、フロントバルクヘッド取付基準孔、ヘッドライト取付基準孔、フード取付基準孔およびフェンダ取付基準孔が形成される基準面と、
    該基準面の前端から前記湾曲部に向けて下方に延び、前記湾曲部に接合される前脚部と、
    前記基準面の後端から前記湾曲部に向けて下方に延びた状態で前記前脚部の脚長より短く形成され、前記湾曲部に接合される後脚部と、を有し、
    前記前脚部および後脚部で前記基準面が前記湾曲部の上方に支持されることを特徴とする車体前部構造。
  2. 前記一対のアッパメンバの後端部に前記フードの後端部を回動自在に連結するように、前記フードの後端部および前記一対のアッパメンバの後端部に取り付けられるフードヒンジを備え、
    前記アッパメンバのうち前記フードヒンジおよび前記フード取付基準孔間に他のフード取付基準孔が形成され、
    前記一対のフード取付基準孔および前記一対の他のフード取付基準孔の4箇所が前記フードを位置決めする基準とな請求項1に記載の車体前部構造。
  3. 前記アッパサイドビームおよび前記フード間に介在され、該フードの高さを規定するフードクッションを備え、
    前記アッパサイドビームのうち、前記ヘッドライト取付基準孔より車幅方向内側にヘッドライト取付孔が形成され、
    前記ヘッドライトは、
    該ヘッドライトの後端部の上部から前記ヘッドライト取付基準孔まで延出され、前記ヘッドライト取付基準孔で位置決めされる上部外側取付片と、
    前記ヘッドライトの後端部より車幅方向内側の上部から前記ヘッドライト取付孔まで延出されて前記アッパサイドビームに載置され、前記ヘッドライト取付孔に対して調整可能な上部内側取付片と、
    を有す請求項1または2に記載の車体前部構造。
  4. 車両の左右側に一対のフロントサイドフレームが設けられ、前記フロントサイドフレームの上外側にアッパメンバが設けられ、前記一対のフロントサイドフレーム、一対のアッパメンバにフロントバルクヘッドが連結される車体前部構造において、
    前記フロントバルクヘッドは、
    前記フロントサイドフレームの前端部に連結される樹脂製のサイドステイと、
    前記サイドステイから前記アッパメンバまで延出され、後端部が前記アッパメンバに連結される金属製のアッパサイドビームと、
    前記サイドステイの上方で端部が前記アッパサイドビームの前端部に重ね合わされた状態で着脱自在に連結される金属製のアッパビームと、
    前記アッパビームに設けられ、フードのストライカを係止するフードロック装置と、を備え、
    前記車体前部構造は、さらに、
    前記フロントサイドフレームにサブフレームが下方から取り付けられ、前記フロントサイドフレームの上方から車体前方へ向けて前記アッパメンバが下方に湾曲するように延出され、前記アッパメンバに設けられ、前記フロントバルクヘッドを上下方向に位置決め可能な位置決めブラケットと、
    前記フロントバルクヘッドの下端部を前記サブフレームの前端部に連結可能で、かつ、伸縮可能な連結機構と、
    を備え
    前記車体前部構造は、さらに、
    前記サイドステイを支持するために、前記フロントサイドフレームの前端部から下方に延出される支え部と、
    前記サブフレームの車体後方に配置され、車体前後方向に延びるフロアフレームと、を備え、
    前記フロアフレームの車体前方に前記サブフレームが配置されるように、前記サブフレームの後端部、中央部および前部が、前記フロアフレームの前端部、前記フロントサイドフレームおよび前記支え部にそれぞれ連結され、
    前記サブフレームは、
    該サブフレームの前部から車体前方に延出する延長部と、
    前記延長部から車幅方向に張り出される張出片と、を有し、
    前記張出片に前記フロントバルクヘッドの下端部が前記連結機構で連結されることを特徴とする車体前部構造
  5. 前記フロントバルクヘッドは、
    前記サイドステイの下端部に連結されて車幅方向に延びる樹脂製のロアビームを備え、
    該ロアビームおよび前記サイドステイが交差することにより、前記フロントバルクヘッドの下端部に下角部が形成され、
    該下角部の下方に前記張出片が位置するように、前記張出片が前記延長部の車幅方向内側へ向けて突出され、
    前記張出片に前記下角部が前記連結機構を介して連結され請求項4に記載の車体前部構造。
JP2016570518A 2015-01-20 2015-12-17 車体前部構造 Expired - Fee Related JP6383811B2 (ja)

Applications Claiming Priority (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015008867 2015-01-20
JP2015008867 2015-01-20
JP2015008891 2015-01-20
JP2015008891 2015-01-20
JP2015008814 2015-01-20
JP2015008814 2015-01-20
PCT/JP2015/085366 WO2016117252A1 (ja) 2015-01-20 2015-12-17 車体前部構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2016117252A1 JPWO2016117252A1 (ja) 2017-10-12
JP6383811B2 true JP6383811B2 (ja) 2018-08-29

Family

ID=56416812

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016570518A Expired - Fee Related JP6383811B2 (ja) 2015-01-20 2015-12-17 車体前部構造

Country Status (4)

Country Link
US (1) US10189507B2 (ja)
JP (1) JP6383811B2 (ja)
CN (1) CN107207050B (ja)
WO (1) WO2016117252A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11420684B2 (en) 2019-06-04 2022-08-23 Honda Motor Co., Ltd. Front end structure

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107207050B (zh) * 2015-01-20 2019-05-17 本田技研工业株式会社 车身前部构造
JP6387081B2 (ja) * 2016-12-28 2018-09-05 本田技研工業株式会社 衝突荷重入力時のステー脱落構造
JP6541722B2 (ja) 2017-07-05 2019-07-10 本田技研工業株式会社 車体前部構造
US10414441B2 (en) * 2017-11-10 2019-09-17 Valeo North America, Inc. Bolster for front end module structure of a vehicle and method of making a bolster
JP6879174B2 (ja) * 2017-11-10 2021-06-02 トヨタ自動車株式会社 前部車体構造
JP7037742B2 (ja) * 2017-12-06 2022-03-17 スズキ株式会社 車両前部構造
CN110282024B (zh) * 2018-08-31 2022-09-09 长城汽车股份有限公司 用于车辆的前端框架及车辆
JP7119818B2 (ja) * 2018-09-18 2022-08-17 トヨタ自動車株式会社 車両前部構造
JP6872517B2 (ja) * 2018-09-26 2021-05-19 本田技研工業株式会社 車体前部構造
JP7176485B2 (ja) * 2019-06-28 2022-11-22 トヨタ自動車株式会社 車両フレーム構造
CN112277627B (zh) * 2019-07-22 2022-07-29 长城汽车股份有限公司 散热器安装结构
KR20220099240A (ko) * 2021-01-06 2022-07-13 현대자동차주식회사 라디에이터 서포트 어셈블리
GB2612573B (en) * 2021-10-20 2024-01-10 Jaguar Land Rover Ltd Vehicle front end alignment improvements
CN114275053B (zh) * 2021-12-30 2024-01-30 浙江极氪智能科技有限公司 一种汽车前端框架总成及汽车
CN115257937B (zh) * 2022-08-26 2023-05-16 浙江极氪智能科技有限公司 无b柱车身的上边梁及无b柱车身

Family Cites Families (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3439432B2 (ja) * 2000-06-27 2003-08-25 本田技研工業株式会社 車両の前部構造
DE60110526T2 (de) 2000-11-28 2005-11-17 Daihatsu Motor Co., Ltd., Ikeda Fahrzeugkarosserie-Frontstruktur für Automobile
JP2002160670A (ja) * 2000-11-28 2002-06-04 Daihatsu Motor Co Ltd 自動車におけるフードロック装置
JP4483506B2 (ja) * 2004-09-30 2010-06-16 マツダ株式会社 自動車のフードストッパ構造
EP1642786A3 (en) 2004-09-30 2006-04-12 Mazda Motor Corporation Hood stopper structure for automobile
US7419208B2 (en) 2006-02-03 2008-09-02 Halla Climate Control Corp. Carrier for front end module of vehicle
JP4853197B2 (ja) * 2006-09-19 2012-01-11 マツダ株式会社 車両の前部構造
JP4499133B2 (ja) * 2006-11-01 2010-07-07 カルソニックカンセイ株式会社 熱交換器の支持構造
JP2010247716A (ja) * 2009-04-17 2010-11-04 Suzuki Motor Corp 車両のフロントロアメンバ
JP5307842B2 (ja) * 2011-03-03 2013-10-02 本田技研工業株式会社 車両用エアダクト取付構造
JP5373004B2 (ja) * 2011-07-20 2013-12-18 本田技研工業株式会社 自動車の車体前部構造
WO2013018401A1 (ja) * 2011-07-30 2013-02-07 本田技研工業株式会社 車体前部構造
BR112014029463A2 (pt) * 2012-05-29 2017-06-27 Honda Motor Co Ltd corpo de estrutura de alojamento de amortecedor e método de fabricação do corpo de estrutura de alojamento de amortecedor
JP5688394B2 (ja) * 2012-09-05 2015-03-25 本田技研工業株式会社 車体前部構造
JP5918391B2 (ja) * 2012-12-21 2016-05-18 本田技研工業株式会社 自動車の車体前部構造
JP5999506B2 (ja) * 2013-02-07 2016-09-28 スズキ株式会社 樹脂フロントエンドの車体保持構造
JP6030004B2 (ja) * 2013-03-04 2016-11-24 本田技研工業株式会社 車両前部構造
JP5867470B2 (ja) * 2013-09-11 2016-02-24 トヨタ自動車株式会社 車両前部構造
JP5907156B2 (ja) * 2013-12-12 2016-04-20 トヨタ自動車株式会社 車両前部構造
JP6211502B2 (ja) * 2014-10-17 2017-10-11 豊田鉄工株式会社 車両前部構造
CN107207050B (zh) * 2015-01-20 2019-05-17 本田技研工业株式会社 车身前部构造

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11420684B2 (en) 2019-06-04 2022-08-23 Honda Motor Co., Ltd. Front end structure

Also Published As

Publication number Publication date
CN107207050A (zh) 2017-09-26
WO2016117252A1 (ja) 2016-07-28
US20170313361A1 (en) 2017-11-02
CN107207050B (zh) 2019-05-17
JPWO2016117252A1 (ja) 2017-10-12
US10189507B2 (en) 2019-01-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6383811B2 (ja) 車体前部構造
US7815245B2 (en) Front part structure of vehicle body
US7213873B2 (en) Vehicle front-part structure
US7681943B2 (en) Front part structure of vehicle body
JP2001171554A (ja) 車体のフェンダー部における位置合わせを伴う自動車のフロントエンド
US20160031484A1 (en) Front vehicle-body structure of vehicle
EP2610147A2 (en) Tractor
CN103950473A (zh) 可选择分离的挡泥板支架系统
US20170057547A1 (en) Vehicle front structure
JP2009083687A (ja) 自動車の前部構造
US9422008B2 (en) Front cover assembly of utility vehicle
JP2006281890A (ja) 自動二輪車用車体フレーム
JP2017087766A (ja) 車両前部構造
JP2008013166A (ja) 自動車の前部構造
US20140191538A1 (en) Detachable positioning and reinforcement structure and method of disassembling a front end assembly for a vehicle
JP6546030B2 (ja) 車体構造
JP2010000866A (ja) 車両の前部車体構造
CN107021138B (zh) 汽车的车身结构以及汽车的制造方法
JP2019010956A (ja) 自動車のグリルシャッタ取付構造
JP2008296738A (ja) 車体前部構造
JP2008279812A (ja) 車両のフロント構造
US11535302B2 (en) Front vehicle-body structure of vehicle
JP2021185080A (ja) 車体前部構造
JP5688394B2 (ja) 車体前部構造
JP7060909B2 (ja) 車両構造

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170630

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170630

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180608

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180710

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180727

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180806

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6383811

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees