JP6383749B2 - インクジェットヘッドの保管及びクリーニング - Google Patents

インクジェットヘッドの保管及びクリーニング Download PDF

Info

Publication number
JP6383749B2
JP6383749B2 JP2016092861A JP2016092861A JP6383749B2 JP 6383749 B2 JP6383749 B2 JP 6383749B2 JP 2016092861 A JP2016092861 A JP 2016092861A JP 2016092861 A JP2016092861 A JP 2016092861A JP 6383749 B2 JP6383749 B2 JP 6383749B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
printing
slit
ink
print head
tip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016092861A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016182823A (ja
Inventor
クリクトマン,イーライ
ゴットハイト,ハナン
シュマール,ティモフェイ
フィマ,シャロン
Original Assignee
エックスジェット エルティーディー.
エックスジェット エルティーディー.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by エックスジェット エルティーディー., エックスジェット エルティーディー. filed Critical エックスジェット エルティーディー.
Priority to JP2016092861A priority Critical patent/JP6383749B2/ja
Publication of JP2016182823A publication Critical patent/JP2016182823A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6383749B2 publication Critical patent/JP6383749B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Description

〈関連出願への相互参照〉
本出願は、本発明者による2010年10月18日出願の米国仮特許出願(PPA)第61/393950号の利益を請求し、それは引用によって組み込まれる。
〈技術分野〉
本実施形態は一般に印刷分野に関し、特に、オリフィスプレートをクリーニングし、堆積物の蓄積を防ぐことによる、インクジェットヘッドの維持用の印刷システムに関係する。
インクジェット印刷ヘッド(大抵は単にヘッドと呼ばれる)は、ノズル上の蓄積(固形堆積物)を除去し、気泡を除去し、及び印刷品質を維持するために、印刷ノズルの定期的なクリーニングを必要とすることが、印刷分野において知られている。印刷ヘッドのクリーニングはインクジェット印刷プロセスの重要な一部であり、例えば、幾つかの工業環境において、印刷ヘッドは、2分ごとに頻繁にクリーニングされる。クリーニングの頻度は、印刷ヘッドが使用されている特定の適用に依存する。簡単に言うと、印刷又はマークが置かれる、基板としても知られる、紙又は他の媒体に接近して保持されたオリフィスプレート中の対応する小オリフィスを通って、複数のノズルから少量のインクを出すことにより、インクジェットプリンタが作動する。媒体の特定の位置に対する多くの選択されたノズルからのインクの小滴の排出が、所望の特徴又は画像の一部の産出をもたらすような、オリフィスプレートにおける方法で、オリフィスが整えられる。インクの小滴の別の排出後、ノズルに対する媒体の制御された再配置は、所望の特徴又は画像のより多くのセグメントを作成する。
オリフィスプレートは、一般に産業においても知られるように、印刷ヘッドの印字面に位置付けられ、印刷するためノズルへのアクセスを提供し、一方で、他の特徴の中に、印刷ヘッドを保護する。オリフィスプレートの外部又は下方の表面はオリフィス表面と呼ばれる。典型的にノズルは、ノズルを囲むセルを有する各ノズルの噴射端部を備えた「セル」を介して、オリフィス表面と接続することに注意する。オリフィス表面へのセルの開口はオリフィスを提供する。各ノズルから噴射したインクは、印刷のためオリフィスを出る。
定期的なクリーニング中、及びパージング後、好ましくはオリフィス表面は、蓄積を除去し、液体をパージし、及び(オリフィスを介して)ノズルから印刷液の適切な噴射を可能にするためクリーニングされ、それはワイピングとして知られる。オリフィス表面の滑らかさ及び湿り気の無い(non−wetting)(抗湿り気(anti−wetting))特徴を維持するために、ワイピングを行う際には気をつけねばならない。
オリフィスプレートに接触することの無いワイピングの1つの従来技術は、真空ワイピングであり、ここで、バキュームヘッドはオリフィスプレートを横切って移動する。バキュームヘッドはオリフィスプレートに接触しないが、サクションとしても知られているバキュームが、オリフィスプレートからパージされた液体を除去することを可能にする程十分に接近している。バキュームヘッドがオリフィスプレートに接触しないため、オリフィスプレートの低いクリーニング効果をもたらす、バキュームヘッドの全ての側部からの(単にオリフィスプレートの方向からではない)サクションが存在する。従来のバキュームワイピングの欠点は、コスト、印刷速度、信頼度、及びワイピングの品質を含む。
ワイピングの別の課題(challenge)は、冷却マスクと呼ばれるマスクが、印刷ヘッドと共にいつ使用されるかである。マスクは印刷ヘッドを囲み、印刷ヘッドを保護して絶縁シールドとして機能し、印刷ヘッドと基板との間の熱交換を最小限にする。保護は、媒体(基板)からの、及び印刷トレー上の対象との物理的な衝突からの過度の熱(又は冷気)から、印刷ヘッドを保護することを含む。例は、光起電力ウェーハ上の印刷メタライゼーション(printing metallization)であり、ここでウェーハは印刷する前に摂氏220度まで暖められる。少なくともマスクの一部はノズルと媒体の間にある。マスクは、1つ以上のノズルに対応する1つ以上のスリットを含む。スリットは、ノズルから噴射したインクが印字媒体までマスク(対応するスリットを介して)を通り抜けることを可能にするように位置付けられ、大きさを合わせられる。典型的に及び好ましくは、オリフィスプレート上のノズルの列は、スリットの縁部から小量のみをオフセット印刷される(offset)。ノズルが小量のみをオフセット印刷されるため、ノズルは、少なくとも2つの目的を促進するためにスリットの縁部に接近して位置する。第1の目的は、基板から出現する煙からノズルを保護することである。遮蔽のこのコンテキストにおいて、スリットのサイズと比較して小量であって、典型的なオフセット印刷はスリットの幅のおよそ10%以下である。例えば、スリット幅が1mmである場合、オフセット印刷は100μm以下でもよい。第2の目的は、パージ中にマスクの下で容易なインク吸引を促進することである。より容易なインク吸引のコンテキストにおいて、オリフィス直径のサイズと比較して、マスク床とオリフィスプレートとの間の隙間の大きさ、オリフィスの湿り気の無い特徴の品質、及び分配された液体の表面張力は、小量である。例えば、20μmのオリフィス直径、150μmの間隔、適度な湿り気特徴、及び適度なインク表面張力と共に、150μm以下のオフセット印刷は効果的であることを示した。
マスクの使用は、オリフィスプレートをワイプするための真空クリーニングを使用する効果をさらに減少する。2011年5月2日出願のWIPO出願IB11/051934を参照し、それは、マスクに関する追加情報について米国仮特許出願第61/330351号からの優先権を請求する。
印刷に使用されたインクが揮発性の液体である場合、ノズルのチップのインクは、インクの一部を失い、インクの残りの成分は、ノズルチップにて半固体のスキンを形成する。半固体のスキン、又は固体の堆積物の蓄積は、ノズルからのインクの噴射に干渉することができ、品質を下げ、又は1つ以上のノズルからのインクの噴射を不能にする。ノズルチップがオリフィスプレート中のオリフィスに揃えられているため、堆積物の蓄積は、オリフィス及び/又はオリフィスプレート上にあってもよい。この文献の内容において、ノズル、オリフィス、及び/又はオリフィスプレート上の蓄積全ては、堆積物の蓄積の同じ問題を示す。堆積物が連続印刷の間にさえも徐々に蓄積することができるため、印刷ヘッド/オリフィスプレートのワイピングは、適時の基準で、又は多くの印刷通路に関して行われるべきである。堆積物の蓄積は、長期間の印刷の休止、又は停止が行われた時の特定の問題である。長期間印刷を行わない期間中、ノズル上に、又はノズル中に残るインクの液体の一部は蒸発し、堆積物をあとに残す。印刷を再開することを望む場合、時間は、ノズルから堆積物をクリー二ングするために印刷ヘッドをワイプするのに最初に費やされなければならない。
故に、従来技術にわたって効果が増加し、堆積物の蓄積を防ぐ、オリフィスプレートをクリーニングするためのシステムの必要性が存在する。
本実施形態の教示に従って、以下の工程を含む印刷方法が提供される:成形ワイパ(shaped wiper)のハンドリング端部の1つ以上のショルダーがスリットの各1以上の縁部と接触し、チップがオリフィス表面に予め決定した圧力を加えるように、マスクのスリットへ成形ワイパのチップを挿入する工程;及びチップがオリフィス表面をワイプするように、オリフィス表面に対して成形ワイパを移動させる工程。
随意の実施形態において、チップを挿入する工程は、スリットの側部上の幅広いセクションを介してチップを挿入する工程を含み、幅広いセクションは、成形ワイパのチップを受けて、且つスリットへとチップを誘導するように構成される。別の随意の実施形態において、チップを挿入する工程は、スリットの側部を介してチップを挿入する工程を含む。別の随意の実施形態において、チップを挿入する工程は、スリットの底部からチップを挿入する工程を含む。別の随意の実施形態において、成形ワイパを移動させる工程は、1つ以上のショルダーとスリットの各1つ以上の縁部の間の接触を維持する間に、スリットに沿って成形ワイパを移動させる工程を含む。別の随意の実施形態において、成形ワイパを移動させる工程は、チップの1以上の側部と、スリットの各1以上の縁部の間の接触を維持する間に、スリットに沿って成形ワイパを移動させる工程を含む。
随意の実施形態において、ワイピングのない期間中、成形ワイパの少なくともチップは、クリーニング液、及び印刷液からなる群から選択される流体に保管される。
別の随意の実施形態において、チップは、オープンセルフォームで作られている。
随意の実施形態において、チップは、チップ幅とチップ高を有している;及び、ハンドリング端部は、チップ幅より大きな側部幅を備えた側部を有し、ここでチップは、側部上の1つ以上のショルダーを備えたハンドリング端部を構成するように側部に位置付けられ、1つ以上のショルダーのショルダー幅は、側部幅とチップ幅の間の差である。別の随意の実施形態において、チップは、2つのショルダーを備えたハンドリング端部を構成するように側部に位置付けられ、2つのショルダーの各々はチップの反対側部上にある。別の随意の実施形態において、2つのショルダーの各々は、ほぼ同じ幅である。別の随意の実施形態において、スリットは、チップのチップ幅とほぼ等しいスリット幅を有している。別の随意の実施形態において、オリフィス表面は、オリフィス直径を有する1つ以上のオリフィスを有し、チップのチップ幅はオリフィス直径と少なくとも同じくらい広く、それにより、1つ以上のオリフィスが成形ワイパのチップの1回の引き抜き(one pass)によってワイプされることを可能にする。別の随意の実施形態において、予め決定した圧力は、圧力の許容可能な予め決定した範囲から選択される。別の随意の実施形態において、前記オリフィス表面は、インクジェット印刷ヘッドである。
本実施形態の教示に従って、以下のものを含む印刷システムが提供される:チップ幅とチップ高を有するチップ;及び、チップ幅より大きな側部幅を備えた側部を有するハンドリング端部;ここで、チップは、側部上に1つ以上のショルダーを備えたハンドリング端部を構成するように側部に位置付けられ、1つ以上のショルダーのショルダー幅は側部幅とチップ幅の間の差であり;及び、1つ以上のショルダーが、与えられたシールド深さを備えたスリットの1つ以上の縁部に対して押される場合、チップ高がシールド深さとほぼ等しくなるように、チップ高が構成され、ここで、シールド深さは、スリットの1つ以上の縁部とオリフィス表面の間の距離である。
随意の実施形態において、チップは、2つのショルダーを備えたハンドリング端部を構成するように側部に位置付けられ、2つのショルダーの各々は、チップの反対側部上にある。別の随意の実施形態において、2つのショルダーの各々は、ほぼ同じ幅である。別の随意の実施形態において、1つ以上のショルダーが、与えられたシールド深さを備えたスリットの1つ以上の縁部に対して押される場合、チップは、オリフィス表面に予め決定した圧力を加える。別の随意の実施形態において、予め決定した圧力は、圧力の許容可能な予め決定した範囲から選択される。
別の随意の実施形態において、印刷システムは、スリットを含む印刷マスクを含み、スリットは、チップ幅にほぼ等しいスリット幅を有している。別の随意の実施形態において、スリットは、スリットの少なくとも1つの対応する側部上に1つ以上の幅広いセクションを含み、幅広いセクションは、成形ワイパのチップを受け、チップをスリットに誘導するように構成される。別の随意の実施形態において、スリット幅は、0.4ミリメートル(mm)と2mmの間である。別の随意の実施形態において、チップ幅は、スリット幅に等しい又はそれよりも広く、及びスリット幅の10%を加えたスリット幅[(チップ幅=スリット幅+(0〜10%)]に等しい又はそれよりも狭い。別の随意の実施形態において、オリフィス表面からマスクの底部までのシールド深さは、0.4mmと2mmの間にあり(シールド深さ=0.4乃至2mm)、1つ以上のショルダーからチップの遠心端までのチップ高は、最初の高さの5%乃至30%を加えたシールド深さである(チップ高=シールド深さ+5%乃至30%)。
随意の実施形態において、オリフィス表面は、オリフィス直径を有する1つ以上のオリフィスを有し、チップ幅はオリフィス直径と少なくとも同じくらい広く、それにより、1つ以上のオリフィスが成形ワイパのチップの1回の引き抜きによってワイプされることを可能にする。
随意の実施形態において、チップはオープンセルフォームで作られている。他の実施形態において、チップはポリオレフィンで作られている。
別の随意の実施形態において、オリフィス表面はインクジェット印刷ヘッドである。
本実施形態の教示に従って、以下の工程を含む、印刷しない期間中に印刷ヘッドを保管する方法が提供される:印刷インクが、オリフィス表面のほぼ全てに接触するように、印刷ヘッドに対してインクリテーナーを位置付ける工程であって、印刷インクが少なくともインクリテーナーの少なくとも一部を少なくとも部分的に満たす、工程:及び、少なくとも部分的に、インクリテーナーを印刷インクで満たす工程。
随意の実施形態において、方法は、印刷中に、インクがオリフィス表面から基板まで噴射され得るように、印刷ヘッドに対してインクリテーナーを位置付ける工程を含む。
随意の実施形態において、インクリテーナーは、インク槽の少なくとも一部がオリフィス表面を囲み、前記一部が印刷インクで少なくとも部分的に満たされる時、印刷インクがオリフィス表面のほぼ全てに接触するように構成されるインク槽を含む。
別の随意の実施形態において、槽は、印刷ヘッドからパージされた印刷インクで少なくとも部分的に満たされる。別の随意の実施形態において、インクリテーナーは、オープンセルフォームを含み、オープンセルフォームは、印刷インクで少なくとも部分的に満たされ、その後満たされたオープンセルフォームは、オリフィス表面に接して位置付けられる。別の随意の実施形態において、インクリテーナーはオープンセルフォームを含み、オープンセルフォームはオリフィス表面に接して位置付けられ、その後オープンセルフォームは印刷インクで少なくとも部分的に満たされる。別の随意の実施形態において、オープンセルフォームを少なくとも部分的に満たすために、印刷インクは印刷ヘッドからパージされる。
随意の実施形態において、インクリテーナーは、印刷インクで繰り返し満たされる。別の随意の実施形態において、インクリテーナーは、印刷ヘッドからのインクのパージにより繰り返し満たされる。別の随意の実施形態において、印刷インクの少なくとも一部はインクリテーナーから除去され、除去されたインクの少なくとも一部は、インクリテーナーを満たすのに利用可能とされる。別の随意の実施形態において、印刷インクの少なくとも一部はインクリテーナーから除去され、新しいインクはインクリテーナーを満たすのに利用可能とされる。
本実施形態の教示に従って、オリフィス表面を備えた印刷ヘッドを含む印刷システムが提供され、該システムは:印刷インクで少なくとも部分的に満たされたインクリテーナーの少なくとも一部で構成されたインクリテーナー;及び印刷ヘッドに対するインクリテーナーを構成するのに操作可能なポジショニング機構を含み、その結果:印刷していない期間中の第1の状態において、インクリテーナーは、印刷インクがオリフィス表面のほぼ全てに接するように、印刷ヘッドに対して位置付けられ;及び、印刷中の第2の状態において、インクはオリフィス表面から基板まで噴射され得る。
随意の実施形態において、インクリテーナーは、印刷ヘッドからパージされた印刷インクで少なくとも部分的に満たされる。
別の随意の実施形態において、インクリテーナーは、オープンセルフォームを含み、オープンセルフォームがオリフィス表面を接触させる前に、オープンセルフォームは印刷インクで少なくとも部分的に満たされる。別の随意の実施形態において、インクリテーナーはオープンセルフォームを含み、オープンセルフォームがオリフィス表面に接した後、オープンセルフォームは印刷インクで少なくとも部分的に満たされる。別の随意の実施形態において、オープンセルフォームは、印刷ヘッドからパージされた印刷インクで少なくとも部分的に満たされる。
随意の実施形態において、インクリテーナーは、槽の少なくとも一部がオリフィス表面を囲み、その一部が印刷インクで少なくとも部分的に満たされる場合、印刷インクがオリフィス表面のほぼ全てに接触するように構成される槽を含む。別の随意の実施形態において、槽は、オリフィス表面を囲む槽の前に印刷インクで少なくとも部分的に満たされる。別の随意の実施形態において、槽がオリフィス表面を囲んだ後、槽は印刷インクで少なくとも部分的に満たされる。別の随意の実施形態において、槽は、印刷ヘッドからパージされた印刷インクで少なくとも部分的に満たされる。
随意の実施形態において、インクリテーナーは、印刷インクで繰り返し満たされる。別の随意の実施形態において、インクリテーナーは、印刷ヘッドからのインクのパージにより繰り返し満たされる。別の随意の実施形態において、印刷インクの少なくとも一部はインクリテーナーから除去され、除去したインクの少なくとも一部は、インクリテーナーを満たすのに利用可能とされる。
本実施形態の教示に従って、以下の工程を含む印刷方法が提供される:取付機構を提供する工程であって、前記取付機構はマスクのスリットに接するシーリング素子を位置付けるように構成され、前記シーリング素子はスリットのほぼ全てに少なくとも接触しており、該接触はマスクの底部にあり、且つ、マスクの上部側にある流体がスリットを通ってマスクの底部側に流れるのを防ぐのに十分なシーリング圧力を有し、前記上部側は、シーリング素子、及びナイトプレートとしての取付機構を構成するように底部側に対向している、工程;及び、ナイトプレートの付属構成に対応して、スリットに接触したシーリング素子を位置付ける工程。
随意の実施形態において、シーリング素子は非多孔性である。別の随意の実施形態において、シーリング素子はクローズドセルフォームである。別の随意の実施形態において、シーリング素子はHT−800である。
随意の実施形態において、取付機構は、ナイトプレートが付属構成にある場合に、過剰圧力によりシーリング素子がスリットに接触するのを防ぐため、ナイトプレートの一部として構成された1つ以上のストッパーを含む。
随意の実施形態において、シーリング圧力は、圧力の許容可能な予め定められた範囲から選択される。別の随意の実施形態において、スリットに接触するシーリング素子を位置付ける工程は、マスクに取付機構を接続する工程を含む。
随意の実施形態において、スリットに接触するシーリング素子を位置付ける工程は、インクジェット印刷ヘッドに取付機構を接続する工程を含み、ここで、分離構成において、ナイトプレートはインクジェット印刷ヘッドからスリットを通るインクの噴射を可能にするように構成される。
別の随意の実施形態において、ナイトプレートは、付属構成にあり、印刷ヘッドとマスクの上部側の間の隙間は、インクにより印刷ヘッドの少なくともオリフィス表面を覆うための、十分な量の保護流体で満たされる。
別の随意の実施形態において、保護流体は、印刷ヘッドからパージされたインクである。別の随意の実施形態において、隙間をインクで満たした後、インクは隙間から除去される。別の随意の実施形態において、インクは、シーリング素子がマスクスリットを密閉する時間の少なくとも一部の間に、ヘッドを通って循環する。別の随意の実施形態において、インクは、マスクの上部側から最初に除去され、その後、インクはマスクへとパージされる。別の随意の実施形態において、インクは真空システムによって隙間から除去される。別の随意の実施形態において、インクが隙間から除去された後、ナイトプレートは分離構成へと移動する。
本実施形態の教示に従って、以下のものを含む印刷システムが提供される:印刷ヘッド、及びスリットを有する印刷マスクであって、該印刷マスクは、印刷中にインクが印刷ヘッドからスリットを通って基板へと噴射され得るように、印刷ヘッドに対して構成され;シーリング素子;及び取付機構であって、ここで、印刷しない期間中の第1の状態において、取付機構は、シーリング素子が印刷マスクのスリットに接触するように印刷ヘッドに対して位置付けられ、前記シーリング素子は少なくともスリットのほぼ全てに接触し、該接触は、マスクの底部側にあり、且つ、マスクの上部側にある流体がスリットを通ってマスクの底部側へと流れるのを防ぐのに十分なシーリング圧力を有しており、前記上部側は、シーリング素子と、ナイトプレートとして取付機構を構成するように、底部側に対向し;及び印刷中の第2の状態において、取付機構は、インクが印刷ヘッドから基板へと噴射され得るようにシーリング素子の位置を決めるように構成される。
随意の実施形態において、シーリング素子は非多孔性である。別の随意の実施形態において、シーリング素子は浸透可能でない上部側表面を含む。別の随意の実施形態において、シーリング素子はクローズドセルフォームである。別の随意の実施形態において、シーリング素子は弾力があり圧縮可能である。別の随意の実施形態において、シーリング素子はHT−800の5mmの厚さである。
随意の実施形態において、システムは、シーリング素子がスリットに接している場合に、過剰圧力によりシーリング素子がスリットに接触するのを防ぐためのナイトプレートの一部として構成された、1つ以上のストッパーを、さらに含む。別の随意の実施形態において、シーリング圧力は、圧力の許容可能な予め決定した範囲から選択される。
随意の実施形態において、システムはインクジェット印刷ヘッドをさらに含み、ここで、分離構成において、ナイトプレートは、インクジェット印刷ヘッドからスリットへのインクの噴射を可能にするように構成される。
随意の実施形態において、シーリング素子はスリットに接触してナイトプレートの付属構成に対応し、印刷ヘッドとマスクの上部側との間の隙間は、インクで印刷ヘッドの少なくともオリフィス表面を覆うための十分な量の保護流体で満たされる。別の随意の実施形態において、保護流体は、印刷ヘッドからパージされたインクである。
別の随意の実施形態において、システムは、隙間からインクを除去するように構成されたインク除去システムを含む。別の随意の実施形態において、インク除去システムは真空システムである。
随意の実施形態において、取付機構は、少なくとも2つのバネを含み、該バネの各々の第1の端部はシーリング素子の反対側部の上に取り付けられ、及び付属構成において、該バネの各々の第2の端部はマスクに接続され、前記バネは、シーリング素子がシーリング圧力によりスリットのほぼ全てに接触するのを促進するように構成される。別の随意の実施形態において、取付機構は、取付機構の第1の部分上に取り付けられた回転可能なクリップ;
及び、取付機構の第2の部分上に取り付けられた少なくとも1つの取付サブ機構を含み、前記第1の部分と前記第2の部分はシーリング素子の反対側部の上にあり、ここで、付属構成において、回転可能なクリップ及び少なくとも1つの取付サブ機構はマスクに接続され、分離構成において、少なくとも1つの取付サブ機構はマスクから分離し、ここで、取付サブ機構は、シーリング素子がシーリング圧力によりスリットのほぼ全てに接触するのを促進するように構成される。
別の随意の実施形態において、少なくとも1つの取付サブ機構はバネを含む。別の随意の実施形態において、少なくとも1つの取付サブ機構はラッチを含む。別の随意の実施形態において、分離構成における回転可能なクリップは、マスクに接続される。別の随意の実施形態において、分離構成における回転可能なクリップは、マスクから分離される。
本実施形態の教示に従って、以下のものを含む印刷システムが提供される:スリットを備えたマスクを含むインクジェット印刷ヘッド;シーリング素子;及び、取付機構であって、該取付機構は、マスクのスリットに接触するシーリング素子を位置付けるように構成され、該シーリング素子は、少なくともスリットのほぼ全てに接触し、該接触はマスクの底部側にあり、且つ、マスクの上部側の流体がスリットを通ってマスクの底部側まで流れるのを防ぐのに十分なシーリング圧力を有し、前記上部側は、シーリング素子、及びナイトプレートとして取付機構を構成するように、底部側に対向している、取付機構。
本実施形態は、ほんの一例として、添付の図面に関して本明細書に記載される:
図1のAは、印刷マスクを含む印刷システムの第1の図である。図1のBは、印刷マスクを含む印刷システムの第2の図である。図1のCは、印刷マスクを含む印刷システムの第3の図である。図1のDは、2列のヘッドの略図である。 図2のAは、成形ワイパの側面図のスケッチである。図2のBは、1つのショルダーを備えた、成形ワイパの側面図のスケッチである。図2のCは、角度のあるショルダーを備えた、成形ワイパの側面図のスケッチである。 成形ワイパの正面図のスケッチである。 図4のAは、成形ワイパを備えた印刷システムの側面図である。図4のBは、成形ワイパを備えた印刷システムの正面図である。 図5のAは、短いスリットを備えたマスク(14)の略図である。図5のBは、長いスリットを備えたマスクの略図である。 図6のAは、短いスリットを介するワイピングである。図6のBは、長いスリットを介するワイピングである。 図7Aは、成形ワイパのための保持具の側面図である。 図7Bは、成形ワイパのための保持具の正面図である。 図8のAは、複数のスリットを備えたマスクの略図である。図8のBは、成形ワイパのための複数の保持具の略図である。 図9Aは、槽を備えた成形ワイパ保持具の略図である。 図9Bは、流体槽においてチップを備えた成形ワイパの略図である。 槽の交換可能なユニットを備えた成形ワイパの略図である。 図11Aは、ナイトプレートの側面図である。 図11Bは、ナイトプレートの平面図である。 シーリング素子を含むナイトプレートを備えた印刷システムである。 ナイトプレート及び保護流体を備えた印刷ヘッドの略図である。 パージされた液体を取り除くための機構の略図である。 バネ機構の接続部分の略図である。 図16のAは、付属構成における、回転可能なクリップ及びバネ取付機構の略図である。図16のBは、付属構成における、回転可能なクリップ及びバネ取付の略図である。 図17のAは、取付構成における、回転可能なクリップ及びラッチ取付の略図である。図17のBは、分離構成における、回転可能なクリップ及びバネ取付の略図である。 インクリテーナーを備えた印刷ヘッドの略図である。 インク槽及び循環機構を備えたインクリテーナーの略図である。 印刷システム用の制御サブシステムの略図である。
本実施形態に従ったシステムの原理及び動作は、図面及び添付の説明を参照して、より良く理解され得る。本発明は、オリフィスプレートをクリーニングし、堆積物の蓄積を防ぐことによる、インクジェットヘッド維持のための印刷システムである。システムは、従来技術にわたる効果を増加させるとともに、印刷ヘッドのクリーニング、特に、オリフィスプレートのクリーニングを促進し、印刷しない時間中に堆積物の蓄積を防ぐ。
オリフィスプレートをクリーニングする革新的な方法は、印刷マスクのスリットに成形ワイパのチップを挿入する工程を含み、その結果、成形ワイパのハンドリング端部の1つ以上のショルダーが、スリットのそれぞれ1つ以上の縁部に接触する。成形ワイパのショルダーは、チップがオリフィス表面に予め決定した圧力を加えるのを促進する。成形ワイパがオリフィス表面に対して移動する場合、チップはオリフィス表面をワイプする。
印刷していない長期間に堆積物の蓄積を防ぐ革新的な方法は、ノズルからの揮発性の液体の蒸発を回避する保護液体に、印刷ヘッドの少なくともオリフィスプレートを置き、それにより印刷ヘッドの堆積物の蓄積を防ぐ工程を含む。印刷マスクが使用されている場合において、革新的な「ナイトプレート」は、スリットを密閉するために使用され得る。ナイトプレートを使用して十分にスリットを密閉した後、印刷ヘッドとマスクの間の隙間を満たすため、インクは、印刷ヘッドからパージされ、それによりパージされたインクで少なくともオリフィスプレートを覆う。パージされたインクは、保護流体として作用し、オリフィス表面からのインクの蒸発を防ぎ、それにより印刷ヘッドの堆積物の蓄積を防ぐ。
この遂行は、インクジェット印刷ヘッドに関して記載されるが、記載されたシステム及び方法は、ノズルディスペンサなどの、液体噴射機構の液体噴射ノズルに一般に適用可能である。この文書の内容において、用語「印刷液体」及び「インク」は一般に、印刷に使用される材料を指し、限定されないが、均質及び非均質の材料、例えば、印刷プロセスを介して置かれる金属粒子を含有するキャリア液を含む。
図面を参照すると、図1のAは印刷マスクを含む印刷システムの第1の図、図1のBはその第2の図、及び図3のCはその第3の図である。便宜上、図1のA、図1のB、及び図1のCは、任意に正面図、側面図、及び底面図とそれぞれ称される。図は縮尺して描かれていないことに注意する。インクジェット印刷ヘッド(100)は典型的に、オリフィスプレート(102)を含む。インクは、印刷ヘッド中の複数のノズルから印刷される。インクは、印刷の基板(図示せず)への矢印(108)の方向に印刷される。このシステムは1つ以上のノズルのために使用され得るが、この分野における正常な使用法は、複数のノズルを備えていることに注意する。便宜上、(108)によって示される、印刷ヘッドから印刷基板へのインクの方向は、下方として表わされる。典型的に、オリフィスプレート(102)の下方の表面は、オリフィス表面(図示せず)を提供する。オリフィスプレートが使用されていない遂行において、ノズルを含有する印刷ヘッドの表面はオリフィス表面を提供する。
図1のAは、1列のノズルからのインクの印刷方向を示す複数の矢印(108)を示し、一方で図1のBの側面図は、1列だけが目に見える側面図からのたった1本の矢印を示す。印刷マスク(104)の位置付けはまた、この文書の内容においてマスクとして称され、オリフィスプレート(102)に揃えられ、オリフィスプレートと印刷マスクの間に隙間(110)を作成する。印刷ヘッドのノズルは、印刷を促進するため、印刷マスク(104)中のスリット(106)に揃えられる。スリット(106)は、印刷ヘッドの最大の保護を可能にするため、出来るだけ狭いのが好ましい。深さとも称される高さ(116)は一般に、印刷マスクの厚みとほぼ同じである。この文書の内容において「シールド深さ」(118)として称される距離(118)は、オリフィスプレート(102)の表面とマスク(104)の底部の間の距離である。
印刷システムへの言及における便宜さ及び明瞭さのため、「上/下」と典型的に称される方向はZ軸によって示され、左−右(side−to−side)はX軸と示され、及び前/後はY軸と示される。
図1のCは、インクが印刷される方向からの、印刷マスクを含む印刷システムの第3の図である。参照のため、スリット(106)は、スリット幅(112)及びスリット長さ(114)を有する。印刷の方向は、スキャン方向として印刷業界において知られている。スキャン方向に平行な方向は、インスキャン(in−scan)として知られ、スキャン方向に垂直な方向は、クロススキャン(cross−scan)として知られている。スキャン(インスキャン)の方向に細い線を印刷する適用において、ノズル(120)の列によって示されるように、印刷ヘッドは1つのスリットごとにノズルの単列を有する。ノズル(120)及びスリット(106)の列の両方は、インスキャンで整えられる。スキャン方向は、X軸として示されるように、印刷ヘッドが、印刷が行われている基板に対して移動する方向である。この文書の内容の明瞭さに関して、スリット(106)の「側部」は、スリットの最も遠い左部分及び右部分(X軸上)として定義され、一般に、前/後(Y軸方向)を通る。スリット(106)の「縁部」は、最も遠い前部分及び後部分(Y軸上)として定義され、一般に左/右(X軸方向)を通る。
図1のDを参照すると、2列のヘッドの略図が示される。当業者にとって明白であるように、印刷ヘッドは、1つのヘッド、又は1つのスリット当たり1列のノズルより多くを含み得、オリフィスプレート、マスク、及び他の印刷システム構成部品における、一列の典型的なヘッドとの違いに対応する。本発明の適用可能性を制限することなく、我々は、クロススキャン方向における2列のヘッドに言及する。印刷ヘッドの複数のノズルは、この記載における明瞭さのための任意の指示子である、指示子第1列及び第2列を備えた、共にノズル(122)の第1列、及びノズル(124)の第2列として示される。現在の例の2列のヘッドにおいて、ノズル及び対応するスリットの列は、方向づけられたクロススキャンである。この文書の明瞭さのため、記載は一般に、インスキャンの1列のノズル(X軸)を指す。この記載に基づき、当業者は、1列、2列、及び複数列のヘッドを含むがこれらに限定されない様々な印刷ヘッドに、本発明を適用することができる。
印刷マスク(104)は、オリフィスプレート(102)に揃えられる。この文書の内容において、マスクは、オリフィスプレート(102)を部分的にカバーし、ノズルから印刷領域への印刷を促進するための開口部を有しているプレートを指す。オリフィスプレート(102)は一般に、ノズルからの印刷を促進するための印刷プロセスの間に使用され、印刷ヘッド(100)及びノズルを保護することができる。通常の動作において、印刷マスク(104)中のスリット(106)は、印刷を促進するのに十分に広く、印刷ノズルと十分に正確に揃えられる。インクジェット印刷ヘッド(100)の場合において、印刷は、ノズル(図示せず)からのインクの小滴を噴射させる工程を含む。噴射は、適切な持続時間中に印刷ヘッドに適切な圧力を加える工程、印刷ヘッドにノズルからの印刷液(インク)の小滴を、オリフィスプレート(102)の開口部(図示せず)を通って、隙間(110)をわたり、印刷マスク(104)中のスリット(106)を通って、印刷基板(図示せず)の上に放出させる工程を含む。1つの制限しない例において、20μm(マイクロメーター)の広いノズルが、100と300μmの間のスリット幅(112)を有するスリットを通って印刷する。
同様に、ノズルが印刷面にできるだけ接近するように、マスク(104)は、必要な機械的強度及び熱伝導を提供するのに十分な厚さ(寸法(116))、好ましくは可能な限りの薄さを必要とする。
〈詳細な記載−第1の実施形態−図1乃至10〉
図2のA(成形ワイパの側面図のスケッチ)を参照すると、印刷システムは、チップ幅(204)及びチップ高(206)を有するチップ(202)を含む、成形ワイパ(200)を含む。成形ワイパ(200)はまた、チップ幅(204)より幅広い側部幅(214)を備えた側部(212)を有するハンドリング端部(210)を含む。チップ(202)は、側部(212)の上に1つ以上のショルダー(216)(図2のAにおいて(216A)と(216B)として示される)を備えたハンドリング端部を形成するように、側部(212)に位置付けられる。1つ以上のショルダーのショルダー幅(218)は、側部幅とチップ幅の間の差(図2のAにおいて(218A)と(218B)の合計として示される)である。チップ幅(204)は、チップ(202)がスリットを貫通するのを可能にするほど十分に狭く、且つ、マスクに面するオリフィス表面の全幅が確実にワイプされる程十分に幅広く構成される。チップ高(206)は、ワイピング中にチップがオリフィス表面に予め決定した圧力を加えるように構成される。当業者に明白なように、オリフィス表面に接触してワイピング中に蓄積の除去を行なうチップ(202)の一部は、ハンドリング端部の視点から、チップ(202)の遠心端(208)である。図2のA−2のCは側面図であり、したがって、チップ幅(204)はY軸の前/後の方向にあり、チップ高(206)はZ軸の上/下の方向にあることに注意する。
チップ(202)は、2つのショルダー(216A)と(216B)(2つのショルダーの各々は、チップ(202)の反対側にある)を備えたハンドリング端部(210)を構成するように側部(212)に位置付けられる。ショルダー(216A)のショルダー幅(218A)は、ショルダー(216B)のショルダー幅(218B)とほぼ等しい。
ハンドリング端部の形状は、適用に依存して異なり、限定されないが、立方体、長方形立方体(rectangular−cubes)、及び円柱状を含む。ハンドリング端部がチップの高さの方向と平行な軸を備えた円柱である場合、ハンドリング端部の側部は、円柱の頂部(あるいは底部)及び側部幅は円柱の直径である。
図2のB(1つのショルダーを備えた成形ワイパの側面図のスケッチ)を参照すると、印刷システムは成形ワイパ(200)を含み、ここで、チップ(202)が1つのショルダー(216C)を備えたハンドリング端部(210)を構成するように、側部(212)に位置付けられる。
図2のC(角度のあるショルダーを備えた成形ワイパの側面図のスケッチ)を参照すると、印刷システムは、成形ワイパ(200)を含み、ここで、ショルダー(216D)及び(216E)は、チップ(202)に垂直でない。適用に依存して、角度のあるショルダーは、動作中に成形ワイパの材料の圧縮、印刷システムの、特にマスク及び/又はスリットの、又は成形ワイパの製造工程による物理的特性により、望ましいかもしれない。ショルダーがチップに垂直でない場合、ショルダー幅は、Y軸の方向(チップ高のZ軸方向に垂直)で測定される。チップの高さを測定するための基準線は幾分任意のものであり、成形ワイパの他の位置は測定の目的のために使用され、成形ワイパが使用されている特定の適用、及び成形ワイパが構築される材料の特定の特性に依存することに注意する。
図3(成形ワイパの正面図のスケッチ)を参照すると、チップ(202)のチップ長さ(220)は、側部幅(214)にほぼ等しい。図3は正面図であり、したがって、チップ長さ(220)はX軸の左/右の方向にあり、チップ高(206)はZ軸の上/下の方向にあることに注意する。チップ長さ(220)は、スリット及び成形ワイパのサイズの実体によって測定される最小及び最大のサイズを備えた、任意のサイズであり得る。好ましくは、チップ長さ(220)は、側部幅(214)とほぼ等しい。成形ワイパ(200)が使用されている特定の適用に依存して、チップ長さ(220)は、側部幅(214)より短く、それとほぼ等しく、又はそれよりも長いこともある。
図4のA(成形ワイパを備えた印刷システムの側面図)を参照すると、成形ワイパ(200)は、マスク(104)中のスリット(106)に挿入されている。成形ワイパのチップがスリットの全幅を占領するため、スリット(106)は側面図では目に見えない(図1のBのスリット(106)を参照)。この場合、チップ幅は、スリット幅とほぼ等しい。典型的に、1つ以上のショルダー(216)は、スリット(106)の少なくとも1つの端部に接している。チップ(202)は、スリット(106)を通じて延長する。チップ(202)の遠心端(208)は、オリフィスプレート(102)によって提供されるオリフィス表面に接している。
図4のB(成形ワイパを備えた印刷システムの正面図)を参照すると、成形ワイパ(200)は、スリット(106)に挿入され、チップ(202)の遠心端(208)は、オリフィスプレート(102)によって提供されるオリフィス表面に接している。ショルダーが前/後(Y軸)方向にあるため、成形ワイパのショルダーは、図4のBにおいて目に見えないことに注意する。ショルダーのエリアは、成形ワイパ上に点線で示され、チップがハンドリング端部に対応する場所を示す。
現在の実施形態の重要な特徴は、成形ワイパの構成であり、その結果、成形ワイパの1つ以上のショルダーがマスクに接している場合、及び具体的にスリットの1つ以上の端部それぞれに接している場合、チップは、オリフィス表面に予め決定した圧力を加える。この特徴は、マスクに成形ワイパを置くことを促進し、ハンドリング端部のショルダーにより、過度の挿入を防ぐ。要するに、ショルダーは、成形ワイパのチップがスリットに極端に押し込まれるのを防ぎ、それは、チップによってオリフィス表面に適用される予め決定した圧力を超えた圧力をもたらし得る。上述の通り、過剰圧力の回避は、オリフィス表面の滑らかさ及び湿り気の無い特性を保存するのが望ましく、オリフィス表面上の湿り気の無いコーティングを保護する。不十分な圧力を加えることがオリフィス表面の非同一で不適当なワイピングをもたらし得るため、ショルダーはまた、チップがオリフィス表面に十分な圧力を加えるのを促進する。要するに、加えられる圧力が少なすぎ、又は予め決定した圧力よりも少ないため、ワイピングは、オリフィス表面を確実にクリーニングすることができない。
現在の記載での明瞭さのため、オリフィスプレートに予め決定した圧力を加えるチップに言及する場合、チップは単数形で、圧力を加えるものとして称される。当業者は、チップが、一方のワイピングからもう一方のワイピングまで異なり得る圧力、即ち、圧力の許容可能な予め決定した範囲内の各ワイピングの圧力を加えることを理解する。好ましい最小圧力は、オリフィス表面から蓄積を除去するのに十分である。好ましい最大圧力は、チップがオリフィス表面にダメージを与えることを可能にする圧力よりも下である。オリフィス表面に接している時にチップによって加えられた静圧力は、ワイピング中の圧力(オリフィス表面に接している間のチップの動態的変動)と異なり得る。チップとオリフィス表面の間の静的接触と動的接触の間の圧力の任意の差は、蓄積を除去し、且つオリフィス表面へのダメージを防ぐ圧力の予め決定した範囲内にあるべきである。成形ワイパの革新的な形状及び使用は、チップによってオリフィス表面に加えられている予め決定した圧力範囲をもたらすチップを提供する。
典型的なスリット幅(112)は1ミリメートル(mm)である。2mmなどのスリット幅に対するより大きな値が可能である。スリットの開口が大きくなるにつれ、シールド効果は小さくなることに注意する。0.3mm及び更に0.1mmなどのスリット幅に対するより小さな値が可能である。最小の可能な値は、スリットの直線度における不確実性、及びスリット開口を通じる噴射を妨害しないスリットにおけるノズル配列を整列させる能力に加え、ノズル口径に等しい。スリット開口の最小値に対する実用的な限定が、時々オリフィスプレートをワイプする(又は擦る)ことを必要とする。定期的なワイピングのため、成形ワイパは、スリットによってオリフィスをワイプすべきであり、従って、成形ワイパ幅のチップの幅は、スリット幅に相当するべきである。そのような成形ワイパのチップの実用的な最小の幅は、0.5mmである。チップ幅(204)の好ましい遂行は、スリット幅と等しいことである。製品が耐性の仕様を常に必要とするため、チップ幅に可能な仕様は、スリット幅の10%を加えたスリット幅である:チップ幅=スリット−幅+(0乃至10%)。この仕様は、ワイパが柔軟であり、成形ワイパのチップが、成形ワイパのチップの幅より狭いスリットに入ることができるという事実を反映する。この可能な仕様はまた、スリットの後ろのオリフィスプレートの全幅を確実にワイプするという望みを反映する。制限しない例において、1.1mmのチップ幅は1.0mmのスリットをワイプするために使用される。
典型的に、スリットの端部からノズル(オリフィス)のオフセットの距離は、120ミクロン(μm)+−30μmである。スリットの端部からノズルの比較的小さなオフセットのため、スリットの上の全オリフィス表面の確実なワイピングは重要であり、従って、チップ幅とチップ高は、成形ワイパの成功的な遂行のための重要な(重要でない場合の)特徴である。
オリフィス表面が、(この文書の内容において、オリフィス幅とも称される)オリフィス直径を有する1つ以上のオリフィスを有する場合、好ましくはチップ幅(204)は、オリフィス直径と少なくとも同じくらい幅広く、それにより、オリフィスが成形ワイパのチップの1回の引き抜きによってワイプされることを可能にする。
シールド深さ(118)、即ちオリフィスプレート(102)の表面(オリフィス表面)とマスク(104)の底部との間の距離は、典型的に0.4mmに0.6mmを加えた又はそれを差し引いたもの(シールド深さ=0.4+−0.6mm)である。チップ高(206)は、好ましくは最初の高さの20%乃至30%を加えたシールド深さ(チップ高=シールド深さ+20%乃至30%)である。
好ましくは、成形ワイパのチップは、オープンセルフォームなどのオープンセル材料で作られている。オープンセル材料は液体を吸収し、チップがワイピングの前にクリーニング液を吸収するのを促進する。ワイピング中、オープンセルからのクリーニング流体は、オリフィス表面上の堆積物の蓄積を緩め及び/又はそれと結合するためのオリフィス表面から取り出すことができる。ワイピング中、オープンセルフォームは、毛管作用を介してインク、及びチップのオープンセルへの堆積物の蓄積を引き抜くことを促進し、それにより、オリフィス表面から堆積物の蓄積を除去する。
上述のように、オリフィスプレートは大抵、湿り気の無いコーティングで覆われる。湿り気の無いコーティングは、不適当なワイピングによって容易に傷つけられ得る。それ故、成形ワイパのチップは、湿り気の無いコーティングに対する傷、除去、及び他のダメージを防ぐほど十分に柔らかくなくてはならない。
成形ワイパのチップに使用されるオープンセルフォームの望ましい特徴は、限定されないが以下のものを含む:
オリフィスプレートの繊細な湿り気の無いコーティングを傷つけないこと(化学的に及び物理的に)、
積極的な分散剤に関して不活発、
ヘッドの温度(40÷60C)に耐える、
柔軟性を維持する、
一定の小さなオープンセルで製造されることができる、
切断に対する耐性(スリットの縁部は典型的に鋭い)、
使用の寿命のサイズを維持する、及び
ワイピング中に形状を十分に維持する。
成形ワイパのチップに好ましい材料は、ポリオレフィンである。
製造の容易さのため、好ましくは、全体の成形ワイパは、上述のように、同じ物質(好ましくはオープンセルフォーム)から構築される。他の構築技術は可能であり、2点の成形ワイパを含み、ここでハンドリング端部及びチップは、異なる材料から構築され、完全な成形ワイパを形成するために繋げられる。オープンセルフォーム以外のチップの材料を使用することも可能である。この記載に基づいて、当業者は、セグメントの個数を、及び特定の適用のため成形ワイパを構築するための材料を選択することができる。
代替の実施形態において、チップ幅(204)は、スリット幅(112)未満であり得る。この場合、成形ワイパのより精密な位置付け、制御、及び/又は移動が、ワイピングを行うために必要とされる。制限しない例において、最初のワイピング中、成形ワイパのチップは、スリットの第1の端部に接しており、次のワイピング中に、チップはスリットの第2の端部に接している。チップの幅がスリットの幅未満であるため、少なくとも2回のワイピングが、スリットの全ての端部を確実にワイプするために必要とされる。この場合、ワイピングは、X軸の方向における、要するに、スリットの片側の方向におけるスリットのもう片側からのスリットに沿った、成形ワイパの1つの移動、又は通過である。1つのワイパは、複数回使用され得、又は複数のワイパは、適用に依存して、1回以上使用され得る。ワイパのチップの配向及び/又は角度の変更も、ワイプされるのが望まれる領域全てを複数回ワイプする間に使用され、及び/又はワイピングのためのチップの異なる部分を使用する。当業者にとって明白なため、チップ幅がスリット幅未満である場合、スリットに対するノズルの位置はまた、ワイピングのための成形ワイパの位置付け及び移動を考慮する必要がある。
図5のA(短いスリット(500)を備えたマスク(104)の略図)、及び図5のB(長いスリット(510)を備えたマスク(104)の略図)を参照すると、随意に短いスリット(500)及び長いスリット(510)は、スリット(106)の少なくとも1つの対応する側部上に1つ以上の幅広いセクション(502)を含む。幅広いセクション(502)は、成形ワイパのチップを受け、スリット(106)へチップを誘導するように構成される。「短いスリット」(500)の場合、1つ以上の幅広いセクション(502)の幅を含むスリット(106)の幅は、マスクの幅未満である。「長いスリット」(510)の場合、1つ以上の幅広いセクション(502)の幅を含むスリット(106)の幅は、マスクの幅にほぼ等しい。長いスリット(510)の特徴は、オリフィス表面の平面において、チップがマスクの側部からスリットを侵入させることを可能にする、マスクの側部に開放しているスリットの側部である。短いスリット及び長いスリットの両方は、1つの幅広いセクションよりも幅広い、スリットの片側部についての単一より広いセクション又は1つを超える幅広いセクション(スリットの別々の側部上の各々の幅広いセクション)を有し得る。好ましくは、スリットのスリット長さは、オリフィスプレートにおけるノズルの対応する列の長さより長く、スリットの上のオリフィス表面のワイピングの始まり及び終わりの際に、成形ワイパの挿入及び除去の空間を可能にする。この記載に基づいて、当業者は、成形ワイパのサイズ、ワイピングの前後のオリフィス表面へのチップの所望の接触、及び成形ワイパの挿入並びに除去のための空間を可能するワイパの移動に基づいて、スリット長さを形成することができる。
図6のA(短いスリットを介するワイピング)、及び図6のB(長いスリットを介するワイピング)を参照すると、印刷方法は、マスク(104)のスリット(106)に成形ワイパ(200)のチップを挿入する工程を含み、その結果、成形ワイパ(200)のハンドリング端部の1つ以上のショルダーは、スリット(106)の1つ以上の縁部それぞれに接している。ショルダーがスリットの縁部に接している場合、チップは、オリフィスプレート(102)のオリフィス表面に予め決定した圧力を加える。チップがオリフィス表面をワイプするように、成形ワイパは、オリフィス表面に対して移動する。典型的に、印刷ヘッドは静的であり、成形ワイパは、印刷ヘッドを横切って移動する。成形ワイパが静的であり、印刷ヘッドがワイピングを行なうために移動するため、ワイピングは、成形ワイパとオリフィス表面の間の相対的運動である。
図6のAを参照すると、短いスリットを介するワイピングの制限しない例は、X軸の方向に(600)として示されるように、印刷ヘッド(100)より下の位置へ移動されている成形ワイパ(200)を含む。成形ワイパ(200)がスリットより下の所望の位置にある場合、成形ワイパのショルダーがスリットの縁部を接触させるまで、成形ワイパが移動し、それにより、チップをスリットの底部からスリットへ挿入させ、チップは予め決定した圧力によりオリフィス表面を接触させる(Z軸の方向に(602)として示される)。チップはスリットに挿入され、一方でチップは、印刷マスクの底面へと直角に移動する。スリットの縁部に接する成形ワイパのショルダーを維持している間、チップは、予め決定した圧力でオリフィスプレートに接している。成形ワイパは、チップがX軸の方向に(604)として示されるオリフィス表面をワイプするように、オリフィス表面に対して移動する。通過が完了し、オリフィスプレートがワイプされた後、成形ワイパは印刷ヘッドから離れ、それにより、Z軸の方向に(606)として示されるスリットからチップを除去する。その後、成形ワイパは、X軸の方向に(608)として示される、印刷ヘッド(100)の下から外に移動することができる。
図6のBを参照すると、長いスリットを介するワイピングの制限しない例は、X軸の方向に(620)として示される、印刷ヘッド(100)のそばの位置へ移動する、成形ワイパ(200)を含む。長いスリットを介するワイピングは短いスリットを介するワイピングに類似するが、しかしながら、成形ワイパのチップは、上/下(Z軸)方向の動作を必要とせず、スリットの側部を介してスリットを侵入させることができる。成形ワイパのチップは、スリットの側部を介してスリット(106)を侵入させる。チップはスリットへ挿入される一方で、チップはスリットの方向(X軸の方向)に移動する。成形ワイパのショルダーは、スリットの縁部を接触させ、それにより、チップをスリットに挿入し、チップは予め決定した圧力によりオリフィス表面に接触する。予め決定した圧力でオリフィスプレートに接するチップを維持している間、成形ワイパは、チップがX軸の方向に(622)として示されるオリフィス表面をワイプするように、オリフィス表面に対して移動する。通過が完了し、オリフィスプレートがワイプされた後、チップは、スリットの側部を介してスリットから除去され、X軸の方向に(624)として示される、印刷ヘッドの下から外に移動する。Z軸の方向の成形ワイパの移動の必要性は、マスクに対して成形ワイパのショルダーを押すため、傾斜した底面を備えたマスクを設計することにより回避することができる。
好ましくは、ワイピング中、チップはまたスリットの縁部に接しており、それにより、ワイピング中にスリットの縁部をクリーニングし、且つ、スリットの後にある完全なオリフィス表面のクリーニングを確認する。
ワイピングは、オリフィス表面からチップを除去すると共に、又は除去することなく、同じ方向又は交互方向に1つ以上の経路を含み得る。あるいは、オリフィス表面の一部がワイプされ得る。制限しない例において、ノズルの一部のみが使用されており、使用されているノズルに対応するオリフィス表面の一部のみがワイプされる。別の制限しない例において、ワイピングは、オリフィス表面の一部からの蓄積を除去することができず、オリフィス表面のその一部の横方向の繰り返しのワイピングは、オリフィス表面のその一部からの蓄積をこすり取るために使用される。
ショルダーがスリットの縁部を押すことなく、成形ワイパは、ワイピングのために使用され得ることに注意する。成形ワイパの寸法が知られているため、特に、ハンドリング端部の高さ及びチップの高さ(チップ高)、ハンドリング端部は、スリットの縁部に接触するハンドリング端部のショルダーを必要とすること無く、チップが予め決定した圧力をオリフィス表面に加えるように、スリット及び/又はオリフィス表面に対して操作され得る。当業者に明白なため、マスクスリットの縁部に接した具体的に設計されたショルダーの無いワイパの使用は、ワイピングに対処しなければならない更なる困難を提示する。
好ましい実施形態において、図5のA及び図5のBに関して記載されるように、スリットは幅広いセクション(502)を含み、チップの挿入は、スリットの側部上の幅広いセクションを介してチップを挿入する工程を含む。幅広いセクションは、成形ワイパのチップを受け、且つスリットへチップを誘導するように構成される。スリットがスリットの第1の側部上に1つの幅広いセクションを有する場合、チップは、幅広いセクションを介して典型的に挿入され、ワイピングは、スリットの第1の側部からスリットの反対側部までである。スリットがスリットの両側部上に幅広いセクションを有する場合、チップは、側部の何れかを介して挿入され、ワイピングは、挿入の側部からスリットの反対側部面までである。
図7のA(成形ワイパのための保持具の側面図)、及び図7のB(成形ワイパのための保持具の正面図)を参照すると、保持具(700)の1つの実施形態が示される。保持具(700)は、成形ワイパ(200)のハンドリング端部(210)を少なくとも部分的に囲む。少なくともチップ(202)は、保持具(700)から伸びる。保持具(700)の動作は、ハンドリング端部(210)を介して成形ワイパの位置を決めるために使用され得、チップ(202)がスリットへ挿入されることを具体的に可能にする。
図8のA(複数のスリットを備えたマスクの略図)を参照すると、マスク(800)は、単一のスリット(106)を有する例のマスク(104)(図1のA−図1のDを参照)と比較して、複数のスリット(802)を有し得る。複数のスリット(800)を備えたマスクの限定しない例は、6つのスリットを有する。スリットの各々は、スリット(106)の各側部上の随意の幅広いセクション(502)と共に示される。典型的に、複数のスリット(802)はY軸の方向に揃えられる。スキャンとワイピングは、X軸の方向にあるスリット長さの方向にある。
図8のB(成形ワイパのための複数の保持具(810)の略図)を参照すると、6つの成形ワイパは、単一の複数の保持具(810)に保持される。1つより多くの成形ワイパのための複数の保持具のこの制限しない例は、複数のスリット(800)を備えた例のマスクと共に使用され得、複数の保持具は、複数の保持具(810)の成形ワイパ(200)の各々が複数のスリット(802)のスリット(106)の1つに揃えられるように設計される。複数の保持具(810)は、Y軸の方向に整列される成形ワイパと共に示され、複数のスリット(802)のアラインメントに対応し、成形ワイパの各々のチップ(202)は、Z軸の方向にあることに注意する。
保持具の随意の使用は、ワイピング前、ワイピング中、ワイピング後、及びワイピングの無い期間中に、成形ワイパの位置付けを補助することができる。保持具は、操作を行うのに必要とされる機器の大きなサイズと比較して、比較的小さな成形ワイパそれぞれを操作する機構を提供することが出来る。保持具は、各成形ワイパを個々に交換、位置付け、及び確認を行わなければならないことに比べて、成形ワイパのより容易で素早い交換のための、交換可能ユニットを提供することもできる。
図9のA(槽を備えた成形ワイパの保持具の略図)を参照すると、ワイピングの無い期間中、流体(902)を備えた槽(900)は、成形ワイパ(200)のために提供され得る。ワイピングの無い期間は、印刷ヘッドが正常な使用状態にあり、インクを噴射し、及び基板に印刷している時間である。ワイピングの無い期間中、保持具などの、成形ワイパ及び関連する構成部品は、印刷ヘッドの下の領域から除去され、それは、印刷ヘッドと基板の間の領域である。
図9のB(流体槽におけるチップを備えた成形ワイパの略図)を参照すると、保持具(700)は、成形ワイパ(200)の少なくともチップ(図示せず)が槽(900)の流体(902)に沈められるように回転される。この限定しない例において、保持具は、槽(900)の流体(902)における成形ワイパのチップを沈めるために、Y軸(X−Z平面における)の周囲で回転する。
好ましくは、ワイピングの無い期間中、成形ワイパの少なくともチップは、流体(902)に保管される。流体の選択は、限定されないが、クリーニング液、及び印刷液(インク)を含む。流体は、チップが乾燥するのを防ぐために選択され、それは、上述のように、オリフィス表面に傷をつける、又は他にダメージを与える機会を増やしてしまう。流体はまた、(流体がクリーニング流体である場合において)チップからのインクの除去を促進し、又は(流体がインクである場合において)少なくともチップ上のインクを湿らせた状態に保つことを促進し得る。ワイピング中に除去された堆積物がチップの上にある場合、流体への侵入は、堆積物が成形ワイパのチップに残るのを促進する。チップからの蓄積、堆積物、及び他の研磨材の除去は、成形ワイパがワイピングのため複数回使用されることを可能にする。
図10を参照すると、槽の交換可能なユニット(1000)を備えた成形ワイパの略図は、流体(902)を含有する槽(900)を備えた対応する保持具(700)において、1つ以上の成形ワイパ(200)を含む。現在の図における制限しない例のため、ワイピングは、X軸の(負の)方向に(1002)として示される。交換可能なユニット(1000)は、各成形ワイパを個々に交換し、位置付け、確認し、槽の中に保持具を設置し、及び/又は槽の中の流体を交換しなければならないことと比較して、交換可能ユニット(1000)は、成形ワイパのより容易でより素早い交換のための交換可能なユニットを提供する離散的システムの構成部品であり得る。当業者は、槽のための流体を備えた成形ワイパ、及び、特定の適用のための成形ワイパのワイピングの寿命の必要条件(lifetime wiping requirement)のための材料を選択し、一致させることができる。好ましくは、成形ワイパの寿命は、槽の中の流体のタイプ及び量(相応して槽のサイズ)に一致し、全交換可能なユニット(1000)の経済的な交換を促進する。
代替の遂行において、槽は、成形ワイパからの別々の構成部品として提供され得る。この場合、ワイピングしない期間中、成形ワイパは槽に移動し、少なくとも成形ワイパのチップは槽の中の流体に浸される。制限のない例において、成形ワイパは保持具に取り付けられ、保持具は移動し、それにより、槽に成形ワイパを移動させる。その後、保持具は、槽の流体において成形ワイパのチップを浸すために移動し及び/又は回転し得る。
流体は槽と共に、又は槽とは別々に提供され得る。制限のない例において、槽は流体を含有する使い捨て容器である。新しい槽が必要な場合、槽は開放され、流体が使用される。流体がもはや使用されない場合、例えば、品質、清潔さ、及び/又は効果が望ましいレベルより下の場合、槽及び流体は捨てられ、又は好ましくは再利用され得る。別の制限のない例において、槽は多用途の包装容器である。槽の中の古い流体がもはや使用されない場合、古い流体は槽から除去され(捨てられる又は再利用される)、随意に槽の包装容器はクリーニングされ、槽は新しい流体で再び満たされる。
〈詳細な説明−第2の実施形態−図11乃至20〉
オリフィスプレートをクリーニングするための上記実施形態が有用である一方、従来の技術と比較して、印刷しない時間の堆積物の蓄積を防止し、インクジェットヘッドの維持の効率性を高めるため、追加的な技術を組み合わせて、又は独立して使用することができる。上述の通り、長期間印刷しない間に、ノズルに残るインクの液体の部分が蒸発し、堆積物が残り得る。この文書の内容において、「長期間印刷しない間」及び「長い時間」という用語は、印刷ヘッド上の残りのインクが乾き、その結果印刷ヘッド上で堆積物が蓄積されるのに十分な時間を指して、互換的に使用される。
長期間印刷しない間に堆積物の蓄積を防止する革新的な方法は、印刷ヘッドの少なくともオリフィスプレートを、ノズルからの揮発性の液体の蒸発を回避する保護液に入れる工程、それにより印刷ヘッドへの堆積物の蓄積を防止する工程を含む。好ましくは、保護液は印刷インクである。この文書の内容において、この革新的な技術は、「インクリテーナー」、「インク槽」又は「インク保持機構」を指す。
印刷マスクが使用されている場合に、スリットを密封し、印刷マスクをインクリテーナーとして使用することを促進するために、革新的な「ナイトプレート」を使用することができる。ナイトプレートを使用して、十分にスリットを密封した後、印刷ヘッドとマスクの間の隙間を満たすために、インクが印刷ヘッドからパージされ、それによって、パージされたインクで少なくともオリフィスプレートを覆う。パージされたインクは、保護流体として作用し、オリフィス表面からインクの蒸発を防止し、それによって、印刷ヘッド上の堆積物の蓄積を防止する。
試験は、インクリテーナー及び/又はナイトプレートの方法及び装置を使用すると、一週間の印刷しない期間(典型的な印刷しない期間より長い時間)にノズルが詰まることなく、印刷ヘッドが維持され得ることを示した。ある試験は、分散媒(carrier fluid)(指定される液体キャリア)、銀ナノ微粒子(完全な分散に対する銀の50%の重量比)、及び分散剤のような溶媒を含む、高品質なインク(自家製)で行われた。室温での粘性は、25から30センチポアズだった。明らかに、低グレードのインク(堆積物を放出する傾向があるもの)を使用する場合、流れのないインクに浸されると、より短い印刷しない期間の後にヘッドが詰まり得る。槽内におけるインク循環を含む随意の課題解決が、以下に記載される。
適用に依存して、様々な流体が、保護流体として使用され得る。好ましくは、保護流体は印刷流体、又は言い換えると、印刷に使用されるインクである。インクは、印刷ヘッドから容易に利用可能で、印刷に使用されるインクと明らかに互換性をもつ。インク以外の流体を使用することには、印刷に必要とされる典型的な質で印刷を再開するために克服される必要のある、様々な問題が存在する。湿潤流体又はクリーニング流体のような、インク以外の保護流体を使用する場合の1つの問題は、湿潤流体又はクリーニング流体がノズルに入り(逆流し)、印刷インクと混合し得ることである。印刷インクと湿潤流体又はクリーニング流体とのこの混合物は、印刷が再開できる前にパージされる必要がある。もし、分散媒(印刷インク用の分散媒)が保護流体として使用される場合には、分散媒のノズルへの逆流は、印刷ヘッド内部の印刷インクの密度を変化させ得るのであって、それは印刷を再開する前に印刷ヘッドのパージを必要とし得る。
印刷しない期間にノズルを保護するための従来技術は、オリフィス表面にゴム又は他の材料を取り付けることを含む。堆積物の蓄積を防止するために、ゴム又は他の材料をクリーニング流体又は湿潤流体に浸す。上述の通り、従来の方法では、クリーニング流体又は湿潤流体がノズルに逆流し、印刷インクと混合することに悩まされる。現在の実施形態の特徴は、保護流体のために、パージされたインクを使用することである。
図18(インクリテーナーを備えた印刷ヘッドの略図)を参照すると、印刷システムは、オリフィス表面(102)を備えた印刷ヘッド(100)を含む。少なくともインクリテーナーの一部が、少なくとも印刷インクで部分的に満たされる場合に、印刷インクがオリフィス表面(102)のほぼ全ての底に接するように、インクリテーナー(1800)が構成される。これにより、オリフィス表面は、印刷しない期間中、湿った状態で維持される。印刷システムは、印刷ヘッドに対してインクリテーナーを構成するのに操作可能なポジショニング機構(図示せず)を含み得る。第1の状態で、印刷しない期間に、ポジショニング機構は、印刷インクがオリフィス表面のほぼすべてに接するように、印刷ヘッドに対するインクリテーナーを位置付ける。第2の状態で、印刷中に、ポジショニング機構は、インクがオリフィス表面から基板に噴出され得るように、印刷ヘッドに関連するインクリテーナーを位置付ける。インクリテーナーは、第1の状態に位置付けられる前、又は第2の状態に位置付けられた後に、保護流体、好ましくは印刷インクで満たされ得る。インクリテーナーが第1の状態にあるとき、オリフィス表面は印刷インクに浸される。オリフィス表面の液浸は、オリフィス表面を印刷インク内へ相対的に位置付けること、あるいは代わりに、印刷インクでオリフィス表面を浸すこと(flooding)を含んでいる。インクでオリフィス表面を浸すことは、インクを、ヘッドからオリフィス(すなわちパージング)を通して、インクリテーナーへ分配することにより行われ得る。インクリテーナーが第1の状態(印刷していない)から第2の状態(印刷している)まで移行する時、オリフィス表面は印刷インクに浸されていない。液浸に使用されるインクは、好ましくは、印刷に使用されるのと同じインクである。ポジショニング機構の様々な遂行は、印刷システムの特定条件に依存し得る。典型的には、ポジショニング機構は自動化されており、これらに限られないが、ロボットアーム又は自動移動機構を含む。インクリテーナー及び/又は印刷ヘッドもまた、互いに関連して、又は印刷システムの他の構成物に関連して、手動で位置付けられてもよい。
図18の例に限らず、インクリテーナー(1800)は、インク槽(1802)を含む。オリフィス表面が湿った状態で保たれている場合、オリフィスの外側の液体の乾燥は防止される(上述の通り)。インクが小さな固形微粒子の分散を含んでいる場合で、特に、粒子が「ナノ」の寸法にある場合(すなわち、わずかナノメートルの10分のいくつかの大きさの粒子)、印刷システムに追加の影響が存在する:小さな固形微粒子は、ブラウン運動のために、絶えず不規則な方向に動く。オリフィスがインク槽に浸される場合、粒子は自由に、ヘッドの内部から外部へ、またその逆に移動する。この移動は、沈殿を防止するか、遅くさせる。槽の壁と印刷ヘッドの間の隙間(110)は、保護流体(1300)で少なくとも一部を満たし得る、インクリテーナー(1800)の一部を提供する。この場合、保護流体は、印刷インクである。
図で明らなため、オリフィス表面(102)は高さで示されるが、しかし実際に、オリフィス表面の高さは、印刷システムの他の寸法に比べて小さいことに注意する。オリフィス表面に接している保護流体に対する言及は、オリフィス表面の底面の接触に対する言及として一般に理解されるべきであると、当業者は理解するであろう。実際に、オリフィス表面は、オリフィス表面の底面が印刷インクと確実に接触し続けるために、印刷インクに囲まれる必要があるであろう。
槽(1802)は、槽がオリフィス表面(102)を囲む前に、印刷インクで少なくとも部分的に満たされ得る。あるいは、槽がオリフィス表面を囲んだ後に、槽は、少なくとも部分的に印刷インクで満たされ得る。好ましくは、槽を満たすためのインクは、印刷ヘッドからインクをパージすることにより提供される。
インクリテーナー(1800)の他の遂行は、特定の適用条件に依存して遂行され得る。代替の遂行では、インクリテーナー(1800)は、オープンセルフォームを含む。オープンセルフォームがオリフィス表面に接触する前、又はオープンセルフォームがオリフィス表面に接触した後、オープンセルフォームは、印刷インクで少なくとも部分的に満たされる。好ましくは、オープンセルフォームは、印刷ヘッドからパージされた印刷インクで、少なくとも部分的に満たされる。
上述の通り、典型的なインクジェットの印刷の適用に使用されるインクは、粒子を含んでいる。限定的でない例では、重金属粒子を含むインクは、ガラス上の電気的な又は熱伝導線、電子プリント回路基板(PCB−s)、半導体の装置、及びその他の基板を位置付けるために使用される。そのようなインクの限定的でない例は、上述した、太陽エネルギーの中で使用される光電池のウェーハの金属化のためのインクである。そのインクは、液体キャリア(分散媒)、銀のナノ粒子(完全な分散に対する銀の50%の重量比)及び分散剤としての溶液を、典型的に含んでいる。粒子を有するそのようなインクが、長期間位置する場合、粒子は分散媒から沈澱し得る。粒子が分散媒から沈澱することは、小さな内側の穴及びヘッドの区画中に有害な堆積物を作ることを意味するので、この沈澱する現象は、印刷ヘッドにとって有害であるかもしれない。インクが流れて撹拌する場合、粒子沈降が防止される。現在の発明は、粒子沈降を防止するために、インクの流れ及び/又は撹拌を使用する。この実施形態では、印刷しない間(休止時間)、インクシステム又は、印刷ヘッド、インクパイプ、インクリザーバー及びインク槽を含む印刷システムの一部を通って、インクが流れる。ある選択は、インクシステム全体を通って、絶えずインクを循環させることである。周期的な選択の実施形態は、周期的にインク槽(1802)(受け台)からインクを最初に除去し(ポンピング、サッキング、吸引する)、その後、保護流体(印刷インク)を交換するために印刷ヘッドから再パージすることであってもよい。適用に依存して、すべてのインクが槽から除去され、槽が新しいインクで再補充され、又は追加のインクが槽に加えられ得る。槽の大きさに依存して、追加のインクが加えられる場合、事前に槽内のインクの一部が除去され得る。再パージ及び/又は循環は、粒子からの沈殿を防止し、堆積物の蓄積を防止する。再パージ及び/又は循環は、特定の適用の条件によって決定される、再パージ及び/又は循環の期間で、好ましくは周期的に行われる。インクジェットヘッドによる光電池のウェーハ上の金属線を印刷する特定の適用において(溶解力のある流体キャリアにおいて、50%重量のナノ銀粒子の分散を含むインクを使用して)、この方法及びシステムは、30分ごとに活性化される周期的な循環を使用して、うまく実行された。
図19(インク槽(1802)及び循環機構を備えたインクリテーナー(1800)の略図)を参照すると、印刷インクは、インク槽から繰り返し除去され得る。図19の制限的でない例では、除去ポンプ(1902A)のような機構は、インク(1300)をインク槽から除去するために使用される。除去されたインクは、好ましくは、保存位置(1900)で再使用のために保存される。このようにして、除去されたインクは、インク槽(1802)を満たすのに利用可能とされる。適用に依存して、インククリーニング(吸引)システムは、好ましくは、インク槽からインクを除去するために使用され得る。
随意に、除去されたインクは再循環され、又は新しいインクはインクリテーナー(1800)に供給され得る。1以上のリターンポンプ(1902B)のような機構は、インクリテーナー(1800)で使用するために、インク保存位置(1900)から印刷インク(1300)を戻すために使用される。
インクリテーナー(1800)は、印刷インクで繰り返し満たされ得る。好ましくは、インクリテーナーは、印刷ヘッドからインクをパージすることにより、繰り返し満たされる。印刷インクの少なくとも一部は、インクリテーナーから除去され得、そして、除去されたインクの少なくとも一部は、インクリテーナーを満たすのに利用可能とされ得る。明らかに、インク槽(1802)をパージする、あるいはさもないと、再充填する場合、インク槽は、オリフィスプレート(の底面)を覆うために、十分な印刷インクで満たされるべきである。
いくつかの適用では、印刷インクは、印刷ヘッドの仕様により必要とされる粘性と比較して、あまりにも粘り気がある。そのような場合、印刷システムは、印刷インクの粘性を低下させ、印刷ヘッドの適切な動作を可能にするあらかじめ決定した温度まで、ゆっくりと印刷ヘッドを加熱する。長期間印刷しない間に、印刷ヘッドは通常、印刷インクがあまりに粘り気があるために、印刷ヘッドから促されない、室温にある。この場合、印刷インクがパージされるのを可能にするために使用され得る技術は、印刷インクの粘着性を下げ、印刷ヘッドから印刷インクをパージするのを可能にするのに必要とされる温度まで印刷ヘッドを熱することである。典型的には、印刷ヘッドの加熱は、パージが行われる前の数秒又は数分の印刷しない期間中に行われ得る。印刷ヘッドを熱するのに必要な時間の量は、適用に依存する。パージした後に、印刷ヘッドは、次のパージまで室温に戻ることを可能にされ得る。
印刷マスクを必要とする適用では、短いスリットが典型的に好まれる。短いスリットは典型的に、長いスリットの使用と比較して、印刷ヘッドの、特にオリフィス表面のより大きな領域が(上述の熱などから)保護されることを可能にする。短いスリットは、ナイトプレートのシーリング素子によって完全に覆われ得るので、ナイトプレートを使用する場合には、短いスリットの使用が好まれる。
図11のA(ナイトプレートの側面図)を参照すると、取付機構(1100)は、連結部(1100A)、弾性シーリング素子(1102)、及び随意に少なくとも1つのストッパー(1104)を含む。シーリング素子(1102)の幅(1112)(y軸方向にある)は、好ましくは、スリット幅(112)より広い。ナイトプレートは、インクリテーナー(1800)の好ましい遂行である。
図11のB(ナイトプレートの平面図)を参照すると、取付機構(1100)は、連結部(1100A)、弾性シーリング素子(1102)、及び随意に少なくとも1つのストッパー(1104)を含む。シーリング素子(1102)の長さ(1114)(X軸方向にある)は、好ましくはスリット幅(114)より広い。短いスリットより広い幅及び長さを備えた、短いスリット及びシーリング素子の使用が、完全にスリットを覆うシーリング素子を促進し、それによって、保護流体がスリットを通り抜けるのを防止する。
図12を参照すると、ナイトプレートを備えた印刷システムは、シーリング素子(1102)及び取付機構(1100、1100A)を含む。取付機構(1100)は、マスク(104)のスリット(106)に接するシーリング素子(1102)を位置付けるように構成される。シーリング素子(1102)は、少なくともスリット(106)のほぼすべてと接する。当業者は、スリットとの接触に対する言及が、一般的に、スリットの空洞(void)と同様に、スリットに隣接する及びスリットの周囲を取り囲む縁部/領域と接触することを指すということを理解することに注意する。シーリング素子(1102)は、マスク(104)の底部側のスリット(106)と接触する。その接触は、マスク(104)の上部側上の流体が、マスク(104)の底部側へスリット(106)を通り抜けることを防止するのに十分なシーリング圧力を有している。シーリング素子は弾性であり、好ましくは圧縮可能である。したがって、圧力下ではシーリング素子は縮み、マスクの底部表面上のスリットの領域に適合する。図1のA乃至1のCに関して上述の通り、マスクの上部側は、オリフィス表面(102)に面しており、マスクの底部側の反対側にある。現在記載されているシーリング素子及び取付機構の構成は、この文書の内容においては、ナイトプレートをと称される。
現在の実施形態の特徴は、ナイトプレートが(典型的には印刷ヘッドの)マスクに取り付けられた場合に、保護液がスリットを通って流れないように、シーリング素子が十分にスリットを密封するように、取付機構(1100、1100A)がシーリング素子をスリットに揃えることである。
保護液がスリットを通って流れるのを防止するために、好ましくはシーリング素子(1102)は、クローズドセルフォームのような非多孔性材料である。ソフトシリコンのクローズドセルフォームのような材料が、この用途に使用されてもよい。Rogers Corp,Il,USAによる、T−800の5mmの厚みは、現在の発明の遂行において、うまく使用された。ゴムがシーリング素子として使用される場合、ゴムはクローズドセル表面で製造されたタイプのものでもよい。あるいは、スキン、被膜又はクローズドセル表面の供給は、クローズドセル表面を提供するために、ゴム上に置かれ得る。シーリング素子の望ましい特徴は、柔軟性であり、特に、シーリング素子がスリットに一致し、かつ保護液がスリットを通って流れるのを防止するために十分にスリットを密閉することを可能にするシーリング素子の寿命にわたって、十分な柔軟性を維持することである。
現在の明細書での明確性のために、シーリング圧力でスリットと接触するシーリング素子を指す場合には、シーリング圧力は単数形で言及されることに注意する。当業者は、圧力の許容可能な所定の範囲内で変化し得るシーリング圧力で、シーリング素子がスリットと接触することを理解するであろう。シーリング圧力は、圧力の許容可能な、あらかじめ決定した範囲から選ばれる。好ましい最小の圧力は、保護液がスリットを通って流れることができないほど、十分である。好ましい最大の圧力は、シーリング素子がマスクにダメージを与え得る、又は取付機構及び/又は接続部のような、システムの他の要素にダメージを与えることを可能にする圧力未満である。
当業者は、シーリング圧力は、マスクの上部側からスリットを通って、マスクの底部側へ液体が流れることが可能になるように、シーリング圧力が下げられ得ることを理解する。あるいは、シーリング素子の大きさは、スリットのほぼすべてを覆わないように減らされ得る。これらの場合には、流体の流量は、印刷しない期間にスリットを通って流れる流体の量が、印刷プロセスを邪魔しない程、十分に小さくあるべきである。当業者は、これに限られないが、連続印刷の前のマスクの底部の追加のクリーニング、最小であってもナイトプレートからの滴下の防止又は対処、及びナイトプレートのクリーニングを含む、対処されなければならない多くの問題を、この遂行が加えることを理解するであろう。上述のような好ましい遂行は、印刷しない期間に、スリットを通って流体が流れるのを防止するために十分なシーリング圧力を使用するために、ナイトプレートを構成することである。あるいは、ナイトプレートのシーリング素子がナイトプレート装置の構成部品の劣化により、それほど効果的でなくなる場合であっても、ナイトプレートがより長時間使用できるように、あまり効果的でないナイトプレートを用いて作動するシステムを設計する利点があるかもしれない。
スリット上のシーリング素子の過剰な圧力は、潜在的に、スリット、マスク、シーリング素子、及び/又はナイトプレートにダメージを与え得る。したがって、好ましい遂行は、シーリング素子が過剰圧力でスリットと接触するのを防止する機構、又は言いかえればストッパーを含んでいる。シーリング素子(1102)がスリット(106)と接触している場合には、シーリング素子(1102)が、過剰な圧力でスリット(106)に接触することを防止するために、1以上のストッパー(1104)がナイトプレートの一部として構成される。当業者は、スリットに接触しているシーリング素子に対する言及が、実際にスリットに接触しているシーリング素子を指し、それがスリットを囲むマスクの領域を指すと理解するであろう。
図12を再度参照すると、マスク(104)の好ましい参照は、少なくともオリフィスプレート(102)を囲むことを含む、印刷ヘッド(100)の底部を囲む縁部(1200)を含む。印刷ヘッドを囲む縁部を有するマスクはまた、その産業において、受け台とも称される。受け台は、マスク(104)と印刷ヘッド(100)の間の隙間(110)を形成する。
図13(ナイトプレート及び保護流体を備える印刷ヘッドの略図)を参照すると、シーリング素子(1102)は、スリット(106)に接しており、また、隙間(110)は、保護流体(1300)で満たされている。この場合、受け台の使用は、印刷ヘッド(100)の少なくともオリフィス表面(102)を覆うために、隙間(110)が保護流体(1300)で十分に満たされることを可能にする。保護流体(1300)は、好ましくは、印刷ヘッドからパージされたインクである。
印刷しない期間の最後に、インクが印刷ヘッドの周りから除去され、オリフィスプレートが露わになった。印刷ヘッドは、使用するために準備され、また、ナイトプレートは印刷ヘッドから分離される。適用に適切であるように、ナイトプレートの除去及び使用のための印刷ヘッドの準備は、印刷ヘッドを印刷に戻すためのオーダーを変化させる際に行なわれた随意の工程を含んでいてもよい。
適用に依存して、様々な方法を、隙間からインクを除去するために使用することができる。1つの遂行では、インク除去システムは、隙間からインクを除去するために構成される。インクを除去することはまた、その産業では、印刷ヘッド及び/又はオリフィス表面からインクを「吸引すること」として言及される。好ましいインク除去システムは、真空システムである。インクを吸引するために、具体的な適用に依存して、様々な技術が使用され得る。本発明とともに使用され得るインクを吸引するための技術を教示する、2011年5月2日に出願された、World Intellectual Property Organization(WIPO) application Printing system with an integrated self−purge arrangement,IB11/051934(代理人ファイル4619/4)を参照されたい。現在の明細書に基づいて、当業者はナイトプレートの除去の前に、印刷ヘッドから保護液を吸引するための機構を遂行することができるであろう。
図14を参照すると、パージされた液体をクリーニングするための機構の略図が、保護液を吸引するための機構の制限的でない例を示す。印刷ヘッド(100)は、印刷ヘッド(100)を部分的に囲むハウジングとして単に知られてもいる、印刷ヘッドハウジング(1400)を含む。その技術分野では、印刷ヘッドハウジング(1400)は、また時に「マスク」とも称されるが、この文書において使用されるように、マスク(104)と混同されるべきでないことに注意する。印刷ヘッドハウジング(1400)は、上述のマスク(104)を使用して遂行されてもよい。ハウジング(1400)は、印刷ヘッド(100)の面を囲む側部(1402)(図12からの縁部(1200))を含む。床としても知られる、ハウジング(300)の底部(304)は、マスク(104)として機能し、そして部分的にオリフィスプレート(102)を囲む。ハウジング(1400)は、真空システム(1410)に接続された1以上の吸気口(1406)を含む。吸気口(1406)は、パージされた液体が隙間(110)からハウジング(1400)の外へ吸引されるのを促進する。
印刷しない期間の最後に、印刷ヘッドの周りからインクが除去され、追加的な随意の準備が完了した後、ナイトプレートがマスクから分離される。言いかえれば、ナイトプレートがインクジェット印刷ヘッドからスリットを通って、インクの噴射を可能にするために構成されるように、ナイトプレートは分離構成に移動される。この文書の内容においては、「ナイトプレートを分離すること」又は「分離可能なナイトプレート」のように、ナイトプレートを指して使用される場合の「分離可能な」という語は、シーリング素子(1102)をスリット(106)から分離すること、又は言い換えると、スリットがもはや密封されず、印刷が可能となるように、マスク(104)に対して、ナイトプレートを動かすことを指す。ナイトプレートを分離するために、印刷ヘッドからナイトプレートが除去される必要はないことに注意する。例えば、スリット(106)からシーリング素子(1102)を分離するために、かつ印刷ヘッドよりも下からナイトプレートを移動させるために、ナイトプレートは回転させることができる。この場合、ナイトプレートは印刷ヘッドに接続されたままであるか、又は印刷ヘッドから除去されてもよい。一般に、具体的な適用に依存して、ナイトプレートは印刷ヘッドから除去され、又はナイトプレートが印刷ヘッドに接続されたままであるが、印刷を邪魔をしないように位置付けられてもよい。
同様に、この文書の内容においては、「ナイトプレートを取り付ける」のように、ナイトプレートに関して使用される場合の「取り付けられた」という語は、保護液がスリットを通って流れることができないほど、スリットが十分に密封されるようにスリット(106)に接触するシーリング素子(1102)を位置付けることを指す。ナイトプレートは、ナイトプレートに取り付けられるために、印刷ヘッドに接続される必要がないことに注意する。例えば、ナイトプレートは印刷ヘッドにすでに接続されていてよく、そしてスリット(106)にシーリング素子(1102)を取り付けるためにナイトプレートが回転される。特定の適用に依存して、ナイトプレートは、使用されず、印刷しない期間に印刷ヘッドに接続されている場合に、印刷ヘッドから除去され得、あるいは、ナイトプレートは、印刷ヘッドに接続されたままであるが、印刷を邪魔しないように維持され得る。
図15(バネ機構接続部の略図)を参照すると、取付機構(1100)がバネ(1500)として接続部(1100A)を遂行する。取付機構(1100)は、少なくとも2つのバネ(1500)を含む。バネの各々の第1の端部(1510)は、シーリング素子(1102)の反対側部に取り付けられる。付属構成では、バネの各々の第2の端部(1520)は、マスクに接続される。取付機構がマスクに接続され、取付機構が印刷ヘッドに取り付けられるものとして、等しく記述され得る場合に、マスクが印刷ヘッドに典型的に接続されることに注意する。随意に、マスク(104)は、印刷ヘッドに取付機構を接続するための位置として役立つ、1以上の追加の部分(1502A、1502B)を含む。図15では、バネの各々の第2の端部(1520)は、追加の部分(1502A、1502B)を介してマスクに接続される。ストッパー(1504)は、上述の通り、シーリング素子(1102)が十分なシーリング圧力でスリット(106)に接触でき、また過剰な圧力での接触を防止することを可能にするように構成される。図15の遂行では、ナイトプレートを分離するために、バネ取付機構(1500)は、ナイトプレートが印刷ヘッドから除去されることを必要とする。
取付機構の接続要素の収容部(accommodations)を供給するために、マスクの外部の形状及び構成が変更され得ることに注意する。限定的でない例において、マスク(又は、同じく印刷ヘッド)は、取付機構の適用可能な要素を接続するのに適した追加の部分(1502A、1502B)を含む。
図16のA(付属構成の中で、回転可能なクリップ及びバネの取付機構の略図)を参照すると、取付機構(1100)は、回転可能なクリップ(1602)及びバネ(1500)として、接続部(1100A)を遂行する。取付機構(1100)は、取付機構(1100)の第1の部分(1610)上に取り付けられた回転可能なクリップ(1602)を含む。少なくとも1つの取付サブ機構(1630)は、取付機構(1100)の第2の部分(1620)に取り付けられる。第1の部分(1610)及び第2の部分(1620)は、シーリング素子(1102)の反対側部上にある。この場合、取付サブ機構(1630)は、随意に追加の部分(1502B)を介して、バネ(1500)をマスク(104)に接続するために構成されたバネクリップ(1600)を有するバネ(1500)を含む。回転可能なクリップ(1602)は、随意に回転軸(1604)及び追加の部分(1502A)を介して、マスク(104)に取り付けられる。付属構成において、回転可能なクリップ(1602)及び少なくとも1つの取付サブ機構(1630)は、マスクに接続される。少なくとも1つのストッパー(1504)に関して上述したように、この場合、単一のストッパー(1504)は、シーリング素子(1102)が、十分なシーリング圧力でスリット(106)と接触し、そして過剰な圧力での接触を防止することを可能にするように構成される。
図16のBは、分離構成における、回転可能なクリップ及びバネ取り付けの略図である。分離構成では、少なくとも1つの取付サブ機構(1630)が、マスク(104)から分離される。現在の図では、バネクリップ(1600)は追加の部分(1502B)から分離され、それによって、マスク(104)からバネ(1500)が分離する。シーリング素子(1102)をスリット(106)から分離し、印刷ヘッドよりも低いところからナイトプレートを移動させるために、ナイトプレートは、回転軸(1604)上の回転可能なクリップ(1602)を介して、時計回りに回転される。この場合、ナイトプレートは分離され、回転軸を介して印刷ヘッドに接続され続ける。あるいは、ナイトプレートは印刷ヘッド(図示せず)から除去され得る。
図17のAは、付属構成における、回転可能なクリップ及びラッチ取り付けの略図である。図16に関する記述と同様に、取付機構(1100)は、回転可能なクリップ(1602)及びラッチ(1700)のように、接続部分(1100A)を遂行する。少なくとも1つの取付サブ機構(1630)は、取付機構(1100)の第2の部分(1620)に取り付けられる。この場合、取付サブ機構(1630)は、随意に追加の部分(1502B)を介して、マスク(104)にラッチ(1700)を接続するために構成されたラッチクリップ(1702)を有する、ラッチ(1700)を含む。付属構成では、回転可能なクリップ(1602)及び少なくとも1つの取付サブ機構(1630)は、マスクに接続される。
図17のBは、分離構成における、回転可能なクリップ及びバネ取り付けの略図である。分離構成において、少なくとも1つの取付サブ機構(1630)は、マスク(104)から分離される。現在の図では、ラッチクリップ(1702)は追加の部分(1502B)から分離され、それによって、マスク(104)からラッチ(1700)を分離する。シーリング素子(1102)をスリット(106)から分離し、印刷ヘッドよりも下からナイトプレートを動かすために、ナイトプレートは、回転軸(1604)上で回転可能なクリップ(1602)を介して、時計回りに回転される。この場合、ナイトプレートは分離され、回転軸を介して印刷ヘッドに接続され続ける。あるいは、ナイトプレートは、印刷ヘッド(図示せず)から除去され得る。
印刷方法は、取付機構(マスクのスリットに接するシーリング素子を位置付けるために構成された取付機構)を提供する工程を含む。シーリング素子は、スリットのほぼすべてに、少なくとも接触している。接触はマスクの底部側にある。その接触は、マスクの上部側の流体が、スリットを通ってマスクの底部側に流れることを防止するのに十分なシーリング圧力を有している。現在記述されるように、シーリング素子をスリットと接触して位置付けることは、ナイトプレートの付属構成に相当する。
ナイトプレートが付属構成にある場合に、シーリング素子が過剰な圧力でスリットと接触することを防止するための、ナイトプレートの部分として、1以上のストッパーが、随意に構成され得る。
印刷システムの詳細に依存して、シーリング素子がスリットに接しているように、ナイトプレートがマスク又は印刷ヘッドのいずれかに取り付けられ得る。分離構成では、ナイトプレートは、インクジェット印刷ヘッドからスリットを通って、インクの噴射を可能にするように構成される。
ナイトプレートを取り付けた後に、印刷ヘッドとマスクの上部側の間の隙間が、インクで少なくとも印刷ヘッドのオリフィス表面を覆うように、十分な量の保護流体で満たされる。好ましくは、保護流体は、印刷ヘッドからパージされたインクである。印刷しない期間に、取り付けられたナイトプレート及びオリフィス表面を覆う保護流体で、記述される通りに、印刷ヘッドが保管され得る。現在記述された構成において、オリフィス表面、及び故にノズルうえの保護流体の存在は、長期間印刷しない間、印刷ヘッド上の堆積物の蓄積を防止する。
印刷の再開が望まれる場合に、インクが隙間から除去される。随意に、他の維持手順は、印刷ヘッド及び関連する構成に対して行われ、ナイトマスクは、印刷を続けることを可能にするために除去される。
印刷ヘッドがスリットを有するマスク内でゆすられる、上述の典型的な場合では、ナイトプレートはスリットを密封するために使用され、よって、インクは印刷ヘッドのまわりの受け台に収容され、そしてインクは受け台から(スリットを介して)流れることを防止されている。印刷ヘッドがマスクなしで使用されている場合に、ナイトプレートは、印刷ヘッドを囲む縁部(マスクに取り付けられる図12に関して記述された縁部(1200)と同様)を含む。ヘッドにナイトプレートを取り付けることは、印刷ヘッドに受け台を提供する。この受け台は、印刷ヘッドからパージされたインクを包含し、オリフィス表面のための槽を作る。
図20(印刷システムのための制御サブシステムの略図)を参照すると、印刷ヘッドに対する成形ワイパの移動を制御するため、及び印刷しない期間中にインクリテーナーに印刷ヘッドを保管するために、このシステムは使用される。制御サブシステム(2000)は、適用により必要とされる具体的な制御に依存して、様々な処理モジュールを含む。本実施形態の制御サブシステム(2000)のハイレベルブロック図は、プロセッサー(2002)、トランシーバモジュール(2010)、及び随意のメモリー装置:RAM(2004)、ブートROM(2006)、及び不揮発性メモリー(2008)、共通バス(2012)を介する全ての通信を含む。典型的には、制御サブシステム(2000)の構成は、ホスト(2020)に配置される。
トランシーバモジュール(2010)は、様々な印刷システムの構成部品から、データを受信及び/又は送信するように構成され得、限定されないが、以下の情報を受信することを含み:
印刷ヘッドの位置及び状態;
印刷の質;
印刷システムの制御のためのユーザー又は自動コマンド;
1以上の成形ワイパの位置;
印刷インクの清潔さなどの、保護液の質;及び
ナイトプレートを含む、1以上のインクリテーナーの位置及び状態;
及び、前記トランシーバモジュールは、以下のことを行うために情報を送信する:
成形ワイパ又はインクリテーナーに対して印刷ヘッドを位置付ける;
印刷の状態、印刷の質、及び1以上の成形ワイパの状態(ワイパがどれくらいの時間使用されたか、ワイパの清潔さがどのようなものか、など)、1以上のインクリテーナーで使用される、保護液(印刷インクのような)の状態及び質に関する、ユーザー又は他の自動処理法を更新する;
1以上の印刷ヘッドに対して、1以上のインクリテーナーを位置付ける;
印刷ヘッドにナイトプレートを取り付ける;
印刷ヘッドからナイトプレートを分離する;
ナイトプレートを含むインクリテーナーをインクで満たすように作動する;及び
ナイトプレートを含む、インクリテーナーからインクを除去するように作動する。
受信される情報及び送信される情報は、RAM(2004)のような揮発性メモリー、及び/又は不揮発性メモリー(2008)に蓄積され得る。RAM(2004)及び不揮発性メモリー(2008)は、データ用の保管モジュールとして構成され得る。不揮発性メモリー(2008)は、印刷しない期間に成形ワイパを使用するワイピング、及び/又は印刷ヘッドの保管装置を実行するためのコンピューター読み取り可能なコードを含むコンピューター読み取り可能な保管媒体の一例である。そのようなコンピューター読み取り可能な保管媒体の他の例は、そのようなコードを含むCDのような読み取り専用メモリーを含む。一般に、制御サブシステム(2000)は、現在の発明の上記方法を遂行するように構成され得る。
この実施形態の記載を補助するために単純化された計算の使用は、本発明の有用性及び基礎的な利点を損ねるべきではない。
上述の実施例、使用された数字、及び例示的な計算は、この実施形態の記載を補助するためのものであるということに注意されたい。不注意の誤記及び数学的な誤りが、本発明の有用性及び基礎的な利点を損ねるべきではない。
上記記載は、例示としての役目を果たすことのみが意図され、そして多くの他の実施形態が、添付された特許請求の範囲で定義されるような、本発明の範囲内で可能であることが認識されるであろう。

Claims (17)

  1. 印刷システムであって、該システムは、
    印刷領域と、
    前記印刷領域から離間した印刷ヘッドを囲むように構成されたハウジングであって、該印刷ヘッドは印刷液を噴射するためのオリフィス直径を有する複数のオリフィスを備えたオリフィス表面を含んでなるハウジングと、
    前記印刷領域と前記オリフィスの間の固定された場所に位置付けられた印刷マスクであって、前記印刷液を前記印刷領域へと移動し得るスリット幅を有するスリットを含む印刷マスクと、
    少なくとも部分的に成形ワイパを取り囲むように構成された保持具であって、該成形ワイパはチップ幅およびチップ高さを有するチップを含み、前記チップ幅は少なくとも前記オリフィス直径と同じ長さであり、前記チップ高さは前記オリフィス表面と前記印刷マスクの間の距離よりも長い、保持具と、
    前記チップが前記オリフィス表面上の堆積物を除去するためにスリットに挿入されると、前記印刷ヘッドに対する前記成形ワイパの移動を制御するように構成された少なくとも1つのプロセッサー、
    を備え
    前記印刷マスクは絶縁シールドとして使用されて、印刷ヘッドと印刷領域との間の熱交換を最小にする、印刷システム。
  2. 前記スリット幅は0.4mm乃至2mmである請求項1に記載の印刷システム。
  3. 前記チップ幅は前記スリット幅の110%である請求項1に記載の印刷システム。
  4. 前記チップ高さは0.5mm乃至2.6mmの間である請求項1に記載の印刷システム。
  5. 前記チップ高さは、前記成形ワイパの移動の間に前記チップが前記オリフィス表面に所定の圧力を印加するように選択される請求項1に記載の印刷システム。
  6. 前記所定の圧力は前記オリフィス表面上の堆積物を除去するのに十分な圧力を超え、前記オリフィス表面に損傷を引き起こし得る圧力未満である請求項5に記載の印刷システム。
  7. 前記成形ワイパは1以上のショルダーを含み、該ショルダーは前記チップがスリット内に押し込まれるのを防止し、その結果、前記成形ワイパの移動の間に前記1以上のショルダーは印刷マスクと接触する請求項1に記載の印刷システム。
  8. 前記チップは、ワイピングの前にクリーニング液を吸収するように構成されたオープンセル材料から作られる請求項1に記載の印刷システム。
  9. 前記チップはポリオレフィンから作られる請求項8に記載の印刷システム。
  10. 前記少なくとも1つのプロセッサーは前記印刷ヘッドが静止している間に前記成形ワイパを移動するように構成される請求項1に記載の印刷システム。
  11. 前記少なくとも1つのプロセッサーは前記印刷ヘッドが静止している間に前記印刷ヘッドを移動するように構成される請求項1に記載の印刷システム。
  12. 前記スリットの長さは前記オリフィス表面の対応するオリフィスの列の長さより長い請求項1に記載の印刷システム。
  13. 前記印刷マスクの一方の側が、前記チップが開放された側からチップに侵入することを可能にする開口部を有する請求項1に記載の印刷システム。
  14. 前記印刷マスクが、印刷液が前記印刷領域と移動することを可能にする複数のスリットを含み、
    前記保持具が複数のチップで複数の成形ワイパを保持するように構成され、
    少なくとも1つのプロセッサーが、複数のチップが複数のスリットに挿入されたとき、前記複数の成形ワイパの印刷ヘッドに対する移動を制御するように構成されてなる請求項1に記載の印刷システム。
  15. 前記成形ワイパはクリーニング液の槽に関連づけられ、前記少なくとも1つのプロセッサーは前記成形ワイパを前記槽に浸すように構成される請求項1に記載の印刷システム。
  16. 前記印刷液は金属粒子を含む請求項1に記載の印刷システム。
  17. 堆積物を除去する方法であって、該方法は、
    印刷液を噴射するためのオリフィス直径を有する複数のオリフィスを備えたオリフィス表面と、印刷領域とオリフィス表面の間の固定された場所で位置付けられた印刷マスクを含む印刷ヘッドを提供する工程であって、該印刷マスクが印刷液の移動を可能にするスリット幅を有するスリットを含む印刷ヘッドを提供する工程と、
    チップがチップ幅およびチップ高さを有し、前記チップ幅は少なくとも前記オリフィス直径と同じ長さであり、前記チップ高さは前記オリフィス表面と前記印刷マスクの間の距離よりも長い、成形ワイパのチップを挿入する工程と、
    前記成形ワイパを前記印刷ヘッドに対して移動して、前記オリフィス表面から堆積物を除去する工程
    を含み、
    前記スリットが広い部分を含み、前記チップを挿入する工程がスリットの側で前記広い部分を介してチップを挿入する工程を含む、堆積物を除去する方法。
JP2016092861A 2016-05-03 2016-05-03 インクジェットヘッドの保管及びクリーニング Active JP6383749B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016092861A JP6383749B2 (ja) 2016-05-03 2016-05-03 インクジェットヘッドの保管及びクリーニング

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016092861A JP6383749B2 (ja) 2016-05-03 2016-05-03 インクジェットヘッドの保管及びクリーニング

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013534437A Division JP5933883B2 (ja) 2010-10-18 2011-10-18 インクジェットヘッドの保管及びクリーニング

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018051566A Division JP2018134868A (ja) 2018-03-19 2018-03-19 インクジェットヘッドの保管及びクリーニング

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016182823A JP2016182823A (ja) 2016-10-20
JP6383749B2 true JP6383749B2 (ja) 2018-08-29

Family

ID=57242379

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016092861A Active JP6383749B2 (ja) 2016-05-03 2016-05-03 インクジェットヘッドの保管及びクリーニング

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6383749B2 (ja)

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2667277B2 (ja) * 1990-03-14 1997-10-27 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置
JP2001341319A (ja) * 2000-06-02 2001-12-11 Canon Inc インクジェット記録装置、カラーフィルタ製造装置、及びこれらのワイピング方法
JP4266496B2 (ja) * 2000-06-12 2009-05-20 セイコーエプソン株式会社 インクジェット式記録装置
JP2004042551A (ja) * 2002-07-15 2004-02-12 Fuji Electric Holdings Co Ltd インクジェット記録装置
JP4854540B2 (ja) * 2007-02-22 2012-01-18 理想科学工業株式会社 画像記録装置
JP4947303B2 (ja) * 2007-07-31 2012-06-06 セイコーエプソン株式会社 液体噴射ヘッドユニット及び液体噴射装置
JP4975667B2 (ja) * 2008-03-21 2012-07-11 理想科学工業株式会社 インクジェット記録装置
JP4887458B2 (ja) * 2011-03-25 2012-02-29 リコーエレメックス株式会社 ヘッド面清掃装置、インクジェット記録装置、およびヘッド面清掃方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016182823A (ja) 2016-10-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5933883B2 (ja) インクジェットヘッドの保管及びクリーニング
JP6132352B2 (ja) セルフパージ、沈澱防止、および、ガス除去の構造を備えた印刷システム
JP4094097B2 (ja) インクジェット・プリンタのプリントヘッド清浄装置
JP3865901B2 (ja) インクジェット・プリンタのプリントヘッド清浄装置
EP1598194B1 (en) Ink jet recording apparatus
JPH10146984A (ja) インクジェット・プリンタのプリントヘッド清浄装置
JPH10146985A (ja) インクジェット・プリンタのプリントヘッド清浄装置
JP2010179534A (ja) 液体噴射装置、及び、液体噴射方法
JP6577932B2 (ja) セルフパージ、沈澱防止、および、ガス除去の構造を備えた印刷システム
JP6383749B2 (ja) インクジェットヘッドの保管及びクリーニング
WO2010026987A1 (ja) ワイピングヘッドおよびワイピング装置
JPH08150734A (ja) インクジェット記録装置
JP2019196010A (ja) インクジェットヘッドの保管及びクリーニング
JP2018134868A (ja) インクジェットヘッドの保管及びクリーニング
US6517187B1 (en) Method and apparatus for cleaning residual ink from printhead nozzle faces
JP2020097236A (ja) インクジェットヘッドの保管及びクリーニング
CN105946362B (zh) 打印系统
JP2020001398A (ja) セルフパージ、沈澱防止、および、ガス除去の構造を備えた印刷システム
JP2020175601A (ja) 液体吐出装置
JP2004262035A (ja) インクジェット記録ヘッドを保護するキャップユニット
KR20080044004A (ko) 잉크젯 프린터 헤드 및 그의 제조 방법
JP2013144401A (ja) ワイピング装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170321

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170531

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20171120

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180319

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20180528

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180709

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180806

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6383749

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250