JP2001341319A - インクジェット記録装置、カラーフィルタ製造装置、及びこれらのワイピング方法 - Google Patents

インクジェット記録装置、カラーフィルタ製造装置、及びこれらのワイピング方法

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JP2001341319A
JP2001341319A JP2000165360A JP2000165360A JP2001341319A JP 2001341319 A JP2001341319 A JP 2001341319A JP 2000165360 A JP2000165360 A JP 2000165360A JP 2000165360 A JP2000165360 A JP 2000165360A JP 2001341319 A JP2001341319 A JP 2001341319A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクジェット記録装置のワイピング機構に
おいて、ブレードを短時間で洗浄し、且つ、洗浄水の装
置内への飛散を防止する。 【解決手段】 洗浄水供給源8からのチューブとブレー
ド吸引ポンプ6からのチューブを切り換えバルブ4a〜
4cにおいて去通とし、その末端を保持部材1a〜1c
を介してブレード2a〜2cに連結し、ブレード2a〜
2cの下方に配置した廃液槽3とブレード2a〜2cと
一体に移動させる手段を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パーソナルコンピ
ュータのプリンタや各種媒体への印刷に用いられるイン
クジェット記録装置、及び、該インクジェット記録装置
を利用してカラーフィルタの着色部を形成するカラーフ
ィルタ製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナルコンピュータの発達、
特に、携帯用のパーソナルコンピュータの発達に伴い、
液晶ディスプレイ、とりわけカラー液晶ディスプレイの
需要が増加する傾向にある。しかしながら、さらなる普
及のためには、液晶ディスプレイのコストダウンが必要
であり、特にコスト的に比重の高いカラーフィルタのコ
ストダウンに対する要求が高まっている。
【0003】従来から、カラーフィルタの要求特性を満
足しつつ、上記の要求に応えるべく、種々の方法が試み
られている。例えば、顔料分散法、染色法、電着法、印
刷法などが挙げられるが、R(赤)、G(緑)、B
(青)の3色を着色するために同一工程を3回繰り返す
必要があり、コスト高になることである。また、工程が
多い程、歩留まりが低下するという問題を有している。
さらに、電着法においては形成可能なパターン形状が限
定されるため、現状の技術ではTFT型(薄膜トランジ
スタを用いたアクティブマトリクス方式)のカラー液晶
ディスプレイには適用が難しい。また、印刷法は、解像
性、平滑性が悪いためファインピッチのパターン形成が
難しい。
【0004】上記のような従来のカラーフィルタの製造
方法の欠点を補うべく、特開昭59−75205号公
報、特開昭63−235901号公報、特開昭63−2
94503号公報、或いは、特開平1−217302号
公報等には、インクジェット方式を用いてカラーフィル
タを製造する方法が記載されている。
【0005】インクジェット方式によれば、必要な部分
にのみインクを付与して着色を行うので材料コストを低
く抑えることができ、また、R、G、Bの3色を同時に
着色できるため、製造工程が短く、ゴミの影響を受けに
くい。また、製造装置のコストを抑えることができるな
どの理由から、低材料費、高歩留まりが期待でき、他の
製造方法に比較して低コストでカラーフィルタを製造す
ることができる。
【0006】上記のように、カラーフィルタの製造方法
として利用が広がってきているインクジェット方式は、
ノズルを記録媒体に対して走査しながらインクを吐出さ
せることにより、記録媒体に所望のデータを記録するこ
とができ、装置の小型化、フルカラー化が容易であるこ
とから、印刷分野においても広く普及してきている。ま
た、インクジェット方式による記録装置(インクジェッ
ト記録装置)は、直接記録媒体に接触せずに記録を行う
ため、記録媒体が非平面状であっても容易に記録を行う
ことができ、食品の賞味期限の印刷などにも利用されて
いる。さらには、表面伝導型電子放出素子の導電性膜の
塗布形成にも適用されている。
【0007】インクジェット記録装置においては、イン
クジェットヘッド内に気泡がたまったり、使用されない
まま放置されたノズル内でインク中の溶媒が蒸発するこ
とによってインクが高粘度化することによって、インク
の吐出性が不安定になるという問題がある。そのため、
このような問題を回避するために通常は、インクを加圧
してノズルから押し出す、或いは、ノズルからインクを
吸引することにより、インクジェットヘッド内の気泡や
ノズル内の高粘度化したインクを除去する回復動作を行
っている。
【0008】例えば、インクジェットプリンタなどの小
型の印刷装置においては、キャップ手段などによりノズ
ル面に密着した状態でインクを吸引する場合が多い。ま
た、インクジェット方式によるカラーフィルタ製造装置
においては、装置本体側のインク供給系とインクジェッ
トヘッドとの接続時にインク供給経路内に空気が侵入し
たり、取り付けたインクジェットヘッド内に残留してい
たインクと装置本体から供給されるインクとが異なる場
合には、インク供給系の加圧手段によってインク供給経
路の空気やインクジェットヘッド内のインクを押し出し
て除去している。
【0009】上記のような加圧や吸引による回復動作を
行った後のインクジェットヘッドのノズル面にはインク
滴が付着してしまい、そのまま放置しておくとノズルか
らインクを吐出できなくなったり、ノズルから傾斜して
インク滴が飛び出すヨレと呼ばれる現象を引き起こした
りする。また、記録媒体に上記インク滴が付着して不良
品を発生させる場合もある。
【0010】そのため、上記回復動作の後には、ノズル
面に付着したインク滴をワイピングブレードなどの清掃
部材によって払拭するワイピング動作を行っていた。ま
た、インクジェット方式によるカラーフィルタの製造装
置においては、特開平10−157151号公報に開示
されているように、吸液性を有する清掃部材に対し、上
方より洗浄水を供給し、その吸水量を調整してノズル面
を払拭していた。
【0011】図16に従来のインクジェット方式による
カラーフィルタ製造装置の構成を示す。当該装置は、
R、G、Bの各色毎のインクジェットヘッドを1本ずつ
備えたヘッドユニットを2台搭載した装置である。
【0012】図16の構成において、71は装置搭載用
の定盤、72は定盤71を支持し、外部振動を遮断する
ための除震台、73は定盤71上に設けられ、大ストロ
ーク移動を行うX,Yステージ、74はX,Yステージ
73上に搭載されたθ,Zチルトアライメント合わせ用
のθ,Zチルトステージ、75はθ,Zチルトステージ
74に載せられ、着色層を形成されるガラス基板、76
はインクジェットヘッドをR、G、Bの各色毎に備えた
ヘッドユニット、78はZ検出用光学系、80はヘッド
ユニット76をX方向に移動させるためのヘッドステー
ジ、81はヘッドステージ80を支えるための支柱、8
2はヘッドユニット76の上部に取り付けられ、ヘッド
ユニット76全体を回転させるためのヘッドθモータ、
83はヘッドステージ80に載置され、ヘッドθモータ
82及びヘッドユニット76を支持し、さらに三方弁や
溶存酸素計などが組み込まれた弁ボックス84を搭載し
たヘッドユニット支持アームで、ヘッドステージ80に
よりヘッドユニット76及び弁ボックス84と一体にな
って装置中央部からそれぞれの装置の端部までX方向に
移動可能になっており、ヘッドユニット76の取り付け
作業、交換作業、インクジェットヘッドの位置調整作業
を作業者が装置端部にあるヘッドユニット76に対して
作業可能なようになっている。また、ヘッドステージ8
0は、本図のように、ヘッドユニット76が2台搭載さ
れた装置においては、2つのユニットのX方向の相対位
置もミクロンオーダで位置決めされるような機構になっ
ている。
【0013】85はインクジェットヘッドのノズル面を
覆ったり、ノズルから排出されたインクを受けるための
キャップと、ノズル面に付着したインク滴を払拭するた
めのワイピングブレードが組み込まれ、ヘッドユニット
76の下方まで移動可能な回復系ユニット、86は回復
系ユニット85に組み込まれたワイピングブレードやキ
ャップを洗浄するための洗浄系ユニットである。
【0014】図4に、従来のカラーフィルタ製造装置に
おけるインクジェットヘッドのワイピング機構を模式的
に示す。図中、1a〜1cはブレードの保持部材、5は
キャップ吸引ポンプ、6はブレード吸引ポンプ、2a〜
2cはブレード、3は廃液槽、11a〜11cはインク
ジェットヘッド、12a〜12cはキャップ、40は回
復系ユニット、44a〜44cは大気開放弁、47は廃
液処理槽である。
【0015】図4の構成において、キャップ12a〜1
2cはゴム等インクによって腐食しない材料で形成さ
れ、インクジェットヘッド11a〜11cが記録操作を
行わない時に、図4に示すようにそれぞれ対応するイン
クジェットヘッド11a〜11cのノズル面を覆うこと
によって、ノズル内のインクに含まれる揮発成分の蒸発
を防止する。また、キャップ12a〜12cは、各イン
クジェットヘッド11a〜11cのインクを供給する側
から不図示のインク加圧モータによって定期的にインク
を加圧し、不吐出の原因となるノズル内にたまった気泡
やゴミをノズル外に強制的に排出して、インクジェット
ヘッド11a〜11cを常に正常な状態に保つための加
圧回復動作を行う時に、排出されたインクを受ける役割
も果たしている。
【0016】ブレード2a〜2cは、例えば可撓性を有
する多孔質体などの吸液性を備えた素材で構成された清
掃部材であり、図5に示すように、回復系ユニット40
のY方向の動作により、それぞれインクジェットヘッド
11a〜11cのノズル面と接することによって、該ノ
ズル面に付着したインク滴やインクミストを払拭する。
【0017】廃液槽3は、キャップ12a〜12cとブ
レード2a〜2cの下方に配置され、キャップ12a〜
12cから漏れ出たインクや、後述するブレード洗浄水
が装置内に漏れないようにするためのものであり、廃液
槽3内にたまったインクや洗浄水はチューブによって廃
液処理槽47へ導かれる。また、廃液槽3は、キャップ
12a〜12cとブレード2a〜2cと一体に動作する
ように構成され、Z方向のキャッピング動作時と、Y方
向のワイピング動作時には、キャップ12a〜12cと
ブレード2a〜2cと同様に動作する。
【0018】大気開放弁44a〜44cは、チューブに
よって一方は各キャップ12a〜12cに連通してお
り、他方は大気圧となっている。これは、キャップ12
a〜12cがゴム等でできており、キャッピング動作時
に各インクジェットヘッド11a〜11cに約20Nの
力で押しつけられるため、キャップ内体積が減少し、キ
ャップ12a〜12c内の圧力が大気圧になることによ
って、ノズル内のインクをインクジェットヘッド11a
〜11c内に押し込んでしまい、不吐出となることを防
止するために設けられているものである。通常、大気開
放弁44a〜44cは閉じておき、キャッピング動作を
行う前に開いてキャッピング動作が終了した後閉じるこ
とによって、キャップ12a〜12c内の空気を大気圧
とする。
【0019】キャップ吸引ポンプ5は、キャップ12a
〜12c内にたまったインクを吸引、除去する部材であ
り、前述した加圧回復動作を行う際に、ノズル面に付着
するインク滴を少しでも少なくするために、キャップ1
2a〜12c内にたまったインクを吸引することと、予
備吐出のためにキャップ12a〜12c内に吐出された
インクを吸引するために用いられる。キャップ吸引ポン
プ5はチューブによって各キャップに一つずつ接続さ
れ、それぞれ吸引した廃液処理槽47へ排出する。
【0020】ブレード吸引ポンプ6は、ブレード2a〜
2cに供給された洗浄水とワイピング時に吸引したイン
クを吸引、除去するためのポンプで、各ブレードから一
つずつチューブで接続され、廃液処理槽47へ洗浄水と
インクを排出する。一旦、廃液処理槽47へ排出された
洗浄水とインクはまとめて装置外へ排出される。
【0021】次に、図6に図4の回復系ユニット40を
洗浄するための洗浄系ユニットについて説明する。図
中、60は洗浄系ユニット、61は洗浄水補給弁、62
は洗浄水残量検知センサ、63a〜63cは洗浄水供給
ノズル、64は洗浄水タンク、65は洗浄水供給弁であ
り、図4と同じ部材には同じ符号を付して説明を省略す
る。
【0022】図6の構成において、洗浄系ユニット60
は回復系ユニット40が移動する位置の真上になるよう
に配置しており、洗浄水供給弁65を開くことにより、
各洗浄水供給ノズル63a〜63cからキャップ12a
〜12c或いはブレード2a〜2cに洗浄水を吹き付け
る。
【0023】洗浄水補給弁61は、洗浄水残量検知セン
サ62が洗浄水タンク64内の洗浄水が少なくなったこ
とを検知すると、一定時間開いて洗浄水を洗浄水タンク
64に補給する。また、この洗浄水は水道水から不純物
を取り除いた純水を用いる。
【0024】図11にブレード2a、保持部材1a、洗
浄水供給ノズル63aの位置関係を示す。従来用いられ
ているインクジェットヘッド11aの長さ(図4の紙面
に垂直な方向)は100mm程度であり、該インクジェ
ットヘッド11aのノズル面全面をワイピングするため
には、ブレード2aの長さは100mm以上必要とな
る。さらに、このブレード2aの全域にわたって洗浄水
を供給するためには、洗浄水供給ノズル63aは図11
に示すように、ブレード2aの長手方向に複数個設けら
れる。また、ブレード2aは、図12に示すように、保
持部材1aを構成するはめ込み部材121aと押さえ部
材121bとに挟まれるような形で保持され、保持部材
1aに形成された溝部122を通じて、ブレード2aに
吸収された洗浄水及びインクが吸引される構造となって
いる。
【0025】製造するカラーフィルタの画素ピッチが変
更になった場合、該画素ピッチとインクジェットヘッド
11a〜11cのノズルピッチが等しくなるように、イ
ンクジェットヘッド11a〜11cの角度を変更する
が、この時、ノズル面のキャップ及びワイピングが可能
なように、保持部材1a〜1c及びキャップ12a〜1
2cも同じ角度に変更可能なように構成されている。同
様に、ブレード2a〜2cの角度が変更となっても、ブ
レード全域に洗浄水を供給可能なように、洗浄水供給ノ
ズル63a〜63cの角度も変更可能に構成されてい
る。
【0026】上記したように、製造するカラーフィルタ
の画素ピッチが変更される毎に、インクジェットヘッド
11a〜11cの角度を調整し、これに対応してキャッ
プ12a〜12c、ブレード2a〜2c、洗浄水供給ノ
ズル63a〜63cの角度を変更していた。
【0027】さらに、図16の装置において、87はカ
ラーフィルタ製造装置全体を覆うように構成され、内部
の温度をより厳密に管理するためのサーマルチャンバ、
88はサーマルチャンバ87内に配置され、サーマルチ
ャンバ87外から搬送されてきたガラス基板75を、カ
ラーフィルタ製造装置へと供給し、所定の工程終了後に
該ガラス基板75をカラーフィルタ製造装置外へ排出す
るためのガラス基板75の搬入搬出装置、89はサーマ
ルチャンバ87にあけられた穴91を通ったチューブ束
90によって弁ボックス84へインクを供給・排出する
ように連結されたインク供給ユニットで、1台のヘッド
ユニット76に対し1台ずつ設けられている。インク供
給ユニット89には、インクを入れておくためのメイン
タンク101a〜101c、メインポンプ102、サブ
タンク103a〜103c、メイン脱気装置104a〜
104cなどにより構成されている。
【0028】また、各インクジェットヘッドとも、それ
ぞれ独立して、インク供給チューブ95と電気信号用ケ
ーブル(図示しない)が接続されており、電気信号用ケ
ーブルのもう一方は、サーマルチャンバ87の外部に配
置されたパーソナルコンピュータ(図示しない)等で構
成される制御ユニットに接続される。各インクジェット
ヘッドはそれぞれ独立にインクを吐出する事ができるよ
うに構成されている。
【0029】また、インク供給チューブ95はカプラ部
96を介して、もう一方の端は三方弁、溶存酸素計等で
構成される弁ボックス84に接続される。弁ボックス8
4からは、三方弁駆動用のケーブルと溶存酸素計のセン
サケーブルが束になったケーブル(図示しない)が出て
おり、チューブ束90と同様にサーマルチャンバ87に
あけられた穴91を通って外部の制御ユニットに接続さ
れる。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】図6の構成において、
ブレード2a〜2cを洗浄するために、各洗浄水供給ノ
ズル63a〜63cから洗浄水を吹き付ける際、洗浄水
供給弁65を閉じた後であっても、洗浄水供給ノズル6
3a〜63cの一部から空気が入り込み、その分の洗浄
水が他の一部から漏れ出してしまう現象が見られた。こ
の状態で図4に示すように廃液槽3、ブレード2a〜2
c、キャップ12a〜12cをインクジェットヘッド1
1a〜11cの下方に移動させて加圧回復動作を行った
場合、洗浄系ユニット60の洗浄ノズル63a〜63c
からの洗浄水が廃液槽3以外の装置内、例えば本装置を
載置している定盤(不図示)や廃液槽3を動作させる駆
動部にかかってしまう場合があった。定盤は鉄でできて
いるため、洗浄水がかかった部分はさびてしまう可能性
があり、また、廃液槽3の駆動部に洗浄水がかかると故
障を招く恐れがある。そのため、洗浄水が全て洗浄ノズ
ル63a〜63cから出てしまうまで10秒以上は廃液
槽3、ブレード2a〜2c、キャップ12a〜12cを
動かすことができないと言う問題があった。この問題を
回避するためには、洗浄ノズル63a〜63cにそれぞ
れ洗浄水供給弁を設けることが考えられるが、この構成
は広いスペースを必要とするなど現実的な解決方法では
ない。
【0031】また、洗浄水供給弁65の直後に空気を取
り込む部分を設け、ブレード2a〜2cを洗浄して洗浄
水供給弁65を閉じた後に空気によって洗浄水供給弁6
5から下流側に残った洗浄水を一気に押し出し、3秒程
度の短時間で水切り動作を行うという方法も考えられ
る。しかしながら、この場合でも洗浄水が洗浄ノズル6
3a〜63cの先端に残る場合があり、この洗浄水が装
置内に垂れてしまったり、また、水切り動作のための空
気の圧力が強すぎた場合には洗浄ノズル63a〜63c
先端から洗浄水がしぶきとなって装置本体内に飛び散っ
てしまうという問題もあった。
【0032】また、製造するカラーフィルタの画素ピッ
チが変更になるたびにインクジェットヘッド11a〜1
1cの角度に対して、キャップ12a〜12cやブレー
ド2a〜2cだけでなく、洗浄水供給ノズル63a〜6
3cの角度も変更する必要があり、角度変更のための調
整機構が必要となり、装置が複雑化或いは大型化し、装
置のコストアップにつながっていた。
【0033】さらに、洗浄水供給弁65が故障した場
合、洗浄ノズル63a〜63cの先端から常に洗浄水が
供給される状態となり、装置内に漏れて装置の故障を招
いてしまう恐れがあった。
【0034】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであって、その課題とするところは、インクジェット
記録装置、特にこれを用いて構成されたカラーフィルタ
製造装置において、インクジェットヘッドのワイピング
を行うブレードを、より短時間で洗浄し、且つ、所望の
廃液処理手段以外への洗浄水の漏れを防止することにあ
る。特に、画素ピッチの変更に容易に対応しうる、より
低コストのカラーフィルタ製造装置を提供することにあ
る。
【0035】
【課題を解決するための手段】本発明の第一は、少なく
とも1個以上のノズルを備えたインクジェットヘッドよ
り記録媒体に向けてインクを吐出して該記録媒体に記録
を行うインクジェット記録装置であって、上記インクジ
ェットヘッドのノズル面を払拭するための吸液性を有す
る清掃部材と、上記清掃部材を保持する保持部材と、上
記清掃部材への洗浄水供給手段と、上記清掃部材が吸着
している液体の吸引除去手段と、清掃部材の下方に位置
する廃液槽と、上記インクジェットヘッドのノズル面に
対して上記清掃部材を相対的に移動させて清掃部材によ
りノズル面を払拭するように動作させる移動手段とを有
し、上記洗浄水供給手段の供給経路末端と吸引除去手段
の吸引経路末端と廃液槽が清掃部材と一体的に移動可能
であるワイピング機構を備えたことを特徴とするインク
ジェット記録装置である。
【0036】本発明は、上記洗浄水供給手段の供給経路
末端と吸引除去手段の吸引経路末端とが、保持部材を介
して清掃部材に連結されていること、特に、上記供給経
路末端及び吸引経路末端が共通しており、該共通末端よ
り清掃部材に洗浄水を供給或いは液体を吸引除去するこ
と、さらには、上記供給経路及び吸引経路が切り換え手
段を介して共通化されていること、及び、インクジェッ
トヘッドが固定され、清掃部材が移動可能であること、
を好ましい態様として含むものである。
【0037】さらに本発明の第二は、透明基板上に複数
の着色部を備えたカラーフィルタの製造装置であって、
上記本発明のインクジェット記録装置を用いて構成さ
れ、透明基板上にインクを付与して着色部を形成するこ
とを特徴とするカラーフィルタ製造装置を提供するもの
である。
【0038】本発明の第三は、上記本発明のインクジェ
ット記録装置のワイピング方法であって、上記洗浄水供
給手段により清掃部材に洗浄水を吸液させる工程と、上
記吸引除去手段により清掃部材が吸着している液体量を
減少させる工程と、上記清掃部材によりインクジェット
ヘッドのノズル面を払拭する工程と、を有することを特
徴とする。
【0039】また、本発明の第四は、上記本発明のカラ
ーフィルタ製造装置のワイピング方法であって、上記洗
浄水供給手段により清掃部材に洗浄水を吸液させる工程
と、上記吸引除去手段により清掃部材が吸着している液
体量を減少させる工程と、上記清掃部材によりインクジ
ェットヘッドのノズル面を払拭する工程と、を有するこ
とを特徴とする。
【0040】
【発明の実施の形態】図7に、本発明のカラーフィルタ
製造装置の一実施形態の構成を示す。当該装置は、R、
G、Bの各色毎のインクジェットヘッドを1本ずつ備え
たヘッドユニットを2台搭載した装置である。また、図
8は当該装置のステージ周辺の詳細図、図9はインクジ
ェットヘッドと光学系の配置図である。
【0041】図7の構成において、71は装置搭載用の
定盤、72は定盤71を支持し、外部振動を遮断するた
めの除震台、73は定盤71上に設けられ、大ストロー
ク移動を行うX,Yステージ、74はX,Yステージ7
3上に搭載されたθ,Zチルトアライメント合わせ用の
θ,Zチルトステージ、75はθ,Zチルトステージ7
4に載せられ、着色層を形成されるガラス基板、76は
インクジェットヘッドをR、G、Bの各色毎に備えたヘ
ッドユニット、77はガラス基板75のX,Y,θ方向
のアライメント検出用光学系、78はZ検出用光学系、
79はインクジェットヘッドが吐出したインクの着弾位
置検出用光学系、80はヘッドユニット76をX方向に
移動させるためのヘッドステージ、81はヘッドステー
ジ80を支えるための支柱、82はヘッドユニット76
の上部に取り付けられ、ヘッドユニット76全体を回転
させるためのヘッドθモータ、83はヘッドステージ8
0に載置され、ヘッドθモータ82及びヘッドユニット
76を支持し、さらに三方弁や溶存酸素計などが組み込
まれた弁ボックス84を搭載したヘッドユニット支持ア
ームで、ヘッドステージ80によりヘッドユニット76
及び弁ボックス84と一体になって装置中央部からそれ
ぞれの装置の端部までX方向に移動可能になっており、
ヘッドユニット76の取り付け作業、交換作業、インク
ジェットヘッドの位置調整作業を作業者が装置端部にあ
るヘッドユニット76に対して作業可能なようになって
いる。また、ヘッドステージ80は、本図のように、ヘ
ッドユニット76が2台搭載された装置においては、2
つのユニットのX方向の相対位置もミクロンオーダで位
置決めされるような機構になっている。
【0042】また、85は本発明にかかるワイピング機
構が備えた回復系ユニットであり、インクジェットヘッ
ドを覆ったり、ノズルから排出されたインクを受けるた
めのキャップと、ノズル面に付着したインク滴を払拭す
るためのワイピングブレードが組み込まれ、ヘッドユニ
ット76の下方まで移動可能に構成されている。また、
本発明においては、該回復系ユニットに洗浄系が一体に
組み込まれていることに特徴を有する。
【0043】また、87はカラーフィルタ製造装置全体
を覆うように構成され、内部の温度をより厳密に管理す
るためのサーマルチャンバ、88はサーマルチャンバ8
7内に配置され、サーマルチャンバ87外から搬送され
てきたガラス基板75を、カラーフィルタ製造装置へと
供給し、所定の工程終了後に該ガラス基板75をカラー
フィルタ製造装置外へ排出するためのガラス基板75の
搬入搬出装置、89はサーマルチャンバ87にあけられ
た穴91を通ったチューブ束90によって弁ボックス8
4へインクを供給・排出するように連結されたインク供
給ユニットで、ヘッドユニット76が1台に対し1台ず
つ設けられている。インク供給ユニット89には、イン
クを入れておくためのメインタンク101a〜101
c、メインポンプ102、サブタンク103a〜103
c、メイン脱気装置104a〜104cなどにより構成
されている。
【0044】また、各インクジェットヘッド11a〜1
1cとも、それぞれ独立して、インク供給チューブ95
と電気信号用ケーブル(図示しない)が接続されてお
り、電気信号用ケーブルのもう一方は、サーマルチャン
バ87の外部に配置されたパーソナルコンピュータ(図
示しない)等で構成される制御ユニットに接続される。
各インクジェットヘッド11a〜11cはそれぞれ独立
にインクを吐出する事ができるように構成されている。
【0045】また、インク供給チューブ95はカプラ部
96を介して、もう一方の端は三方弁、溶存酸素計等で
構成される弁ボックス84に接続される。弁ボックス8
4からは、三方弁駆動用のケーブルと溶存酸素計のセン
サケーブルが束になったケーブル(図示しない)が出て
おり、チューブ束90と同様にサーマルチャンバ87に
あけられた穴91を通って外部の制御ユニットに接続さ
れる。
【0046】また、図9において、77,77’はガラ
ス基板75のX,Y,θ方向のアライメント検出用光学
系、79はインクジェットヘッドが吐出したインクの着
弾位置検出用光学系である。
【0047】図1に、本発明にかかるワイピング機構の
一例の構成を示す。
【0048】本発明においては、当該ワイピング機構
は、従来の回復系ユニットに洗浄系を一体で備えたこと
に特徴を有する。図1中、4a〜4cは切り換えバル
ブ、7は廃液槽吸引ポンプ、8は洗浄水供給源、9は洗
浄水供給弁、10は廃液処理手段、20は洗浄系を組み
込んだ回復系ユニットであり、先に説明した図4と同じ
部材には同じ符号を付して説明を省略する。
【0049】本実施形態は、洗浄水供給経路と清掃部材
からの液体の吸引経路とが清掃部材側で途中から切り換
え手段を介して共通化され、その共通末端が保持部材を
介して清掃部材に連結されている形態である。尚、本実
施形態では、本発明にかかるワイピング機構に従来のキ
ャップとキャップからのインクの吸引除去手段とが組み
込まれて、回復系ユニット20を構成しているが、本発
明がこれに限定されるものではない。各部材について詳
細に説明する。
【0050】キャップ12a〜12cの作用は先の図4
の説明で述べたとおりである。
【0051】ブレード2a〜2cは本発明に係る清掃部
材であり、その作用は先の図4の説明で述べたとおりで
ある。ブレード2a〜2cの素材としては、吸液性を有
しており、インクジェットヘッド11a〜11cのノズ
ル面を払拭できるものであれば特に限定されないが、例
えば可撓性を有する三次元網状構造体や多孔質体から構
成される。このような多孔質体としては、高分子多孔質
体が挙げられ、インクを吸収しても体積の変化しない高
分子発泡体が好ましく、例えば、発泡ホルマール樹脂タ
イプのものを好適に用いることもできる。また、熱焼結
タイプの高分子多孔質体も用いることができ、例えば、
低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、高分子量ポ
リエチレン、複合ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
メチルメタアクリレート、ポリスチレン、アクリロニト
リル系共重合体、エチレン酢酸ビニル共重合体、フッ素
樹脂、フェノール樹脂等の熱焼結体を挙げることがで
き、中でもインクミストの吸収性及び耐インク性から、
低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、高分子量ポ
リエチレン、ポリプロピレンを用いたものが好ましい。
中でもウレタンを材料とする超微細連続気孔体(トーヨ
ーポリマー製「RUBYCELLCLEAN」)が好適
に用いられる。
【0052】ブレード2a〜2cはそれぞれ保持部材1
a〜1cによって保持され、廃液槽3と一体で移動可能
であり、図2に示すように、Y方向に移動させることに
よりインクジェットヘッド11a〜11cのノズル面を
払拭し、該ノズル面に付着したインクを拭き取る。
【0053】廃液槽3はキャップ12a〜12cとブレ
ード2a〜2cの下方に配置され、キャップ12a〜1
2cから漏れ出たインクや後述する洗浄水が装置内に漏
れないようにする。廃液槽3内にたまったインクや洗浄
水は、廃液槽吸引ポンプ7によって廃液処理手段10に
導かれる。また、廃液槽3は上記したように、ブレード
2a〜2c及びキャップ12a〜12cと一体で動作す
るように構成され、Y方向のワイピング動作時及びZ方
向のキャッピング動作時には、ブレード2a〜2c及び
キャップ12a〜12cと一体で同様に動作する。
【0054】本発明にかかる清掃部材(ブレード)の吸
着している液体(洗浄水、インク)の吸引除去手段とし
て、ブレード吸引ポンプ6が各ブレード2a〜2cから
1つずつ吸引経路としてのチューブで接続され、廃液処
理手段10へと洗浄液やインクを排出する。
【0055】また、本発明にかかる洗浄水供給手段とし
ては、洗浄水供給源8から洗浄水供給弁9を介して各ブ
レード2a〜2cまで供給経路としてのチューブが配さ
れている。尚、本実施形態では、各チューブは保持部材
1a〜1cを介してブレード2a〜2cに連結されてお
り、さらに、該供給経路の途中に設けた切り換えバルブ
4a〜4cからブレード2a〜2cまでの末端経路はブ
レード2a〜2cからの吸引除去経路であるチューブと
共通化されている。洗浄水供給源8は、カラーフィルタ
の製造装置の場合には、直接工場の設備から取り入れる
ようにする。
【0056】係る構成において、ブレード2a〜2cの
洗浄を行う際には、洗浄水切り換えバルブ4a〜4cを
洗浄水供給源8側に開いて、洗浄水供給弁9を開き、洗
浄水供給源8から洗浄水をブレード2a〜2cに供給す
る。ブレード2a〜2cは吸液性を有する素材で形成さ
れているため、下部より洗浄水を供給された場合であっ
ても全体が洗浄水で満たされる。
【0057】次に、洗浄水供給弁9を閉じ、洗浄水切り
換えバルブ4a〜4cをブレード吸引ポンプ6側に切り
換えて、ブレード吸引ポンプ6を動作させることによっ
て、ブレード2a〜2cから洗浄水を吸引除去して、そ
の吸液量を減少させる。
【0058】このように、ブレード2a〜2cを洗浄す
る際に、廃液槽3、ブレード1a〜1c、キャップ2a
〜2cを洗浄ユニットの下方まで移動させる必要はな
く、任意の位置で行うことができる。また、回復系ユニ
ット20に独立して洗浄系ユニットを設ける必要がな
く、洗浄水は常に廃液槽3の内部にしか供給されないた
め、洗浄水供給弁9の故障などにより洗浄水が多量に供
給されても装置内に洗浄水が漏れ出す心配がない。
【0059】また、カラーフィルタ製造装置ではカラー
フィルタのサイズ変更により対応するインクジェットヘ
ッドの角度が変更になった場合には、ブレードに確実に
洗浄水を供給するためには洗浄水ノズルの角度も変更す
る必要があったが、上記のように保持部材から洗浄水を
供給するように構成することによって、洗浄系の位置調
整を行う必要がなくなり、より速やかにサイズ変更に対
応することができる。
【0060】次に、本発明のカラーフィルタ製造装置の
ワイピング動作について図3のフローチャートを用いて
説明する。先ずステップS1で、切り換えバルブ4a〜
4cを切り換えてブレード2a〜2cの洗浄を行う。こ
の時の回復系ユニット20はどの位置にあっても良い。
次に、ステップS2で回復系ユニット20をインクジェ
ットヘッド11a〜11cの真下に移動させ、インクジ
ェットヘッド11a〜11c内のインクを加圧すること
によって、ノズルからインクを排出させる加圧回復動作
を行う。次に、ステップS3で、切り換えバルブ4a〜
4cをブレード吸引ポンプ6側に切り換え、ブレード吸
引ポンプ6を動作させた後、インクジェットヘッド11
a〜11cのノズル面のワイピング動作を行う。その
後、ステップS4で、回復系ユニット20をインクジェ
ットヘッド11a〜11cの下方から退避させて、該イ
ンクジェットヘッド11a〜11cを用いて基板の着色
操作を行う。次にステップS5で加圧回復動作を行った
後、着色操作を行った基板の枚数を判断し、一定枚数
(M)以上であれば、再びブレード2a〜2cの洗浄
(ステップS6)、加圧回復(ステップS7)、ワイピン
グ(ステップS8)を行う。一定枚数(M)に満たない
場合は回復動作を行わず、次にステップS9でさらに着
色操作を行う。動作を継続しない場合には、ステップS
10でノズル面にキャップをするなどの終了動作を行って
一連の動作を終了する。
【0061】上記動作におけるワイピング(ステップS
3、S8)についてさらに詳細に説明する。
【0062】ワイピングは加圧回復(ステップS2
7)により、ノズルから押し出されてインクジェット
ヘッド11a〜11cのノズル面に残っているインク滴
を全て払拭することを目的とする動作である。
【0063】先ず、ブレード洗浄(ステップS1、S6
により吸水された洗浄水を、ブレード吸引ポンプ6によ
り吸引除去してやることにより、ブレード2a〜2cに
吸液力を持たせる。当初、ブレード2a〜2cにこれら
とほぼ同じ体積の洗浄水が含まれていた場合、吸引除去
により体積の30%以上、好ましくは40%以上、より
好ましくは50%以上の洗浄水を排出させることによ
り、ブレードに高い吸液力を持たせることができる。そ
して、図2に示すように、インクジェットヘッド11a
〜11cに対して廃液槽3ごとブレード2a〜2cを相
対移動させることによって、インクジェットヘッド11
a〜11cのノズル面をブレード2a〜2cで払拭す
る。この時、1回の払拭によって除去しきれないインク
滴がノズル面に残ることがあるため、より確実にノズル
面のインク滴を除去するために、回復系ユニット20の
往復運動により2回ノズル面を払拭する。この時、イン
クジェットヘッド11a〜11cのノズル面とブレード
2a〜2cとの相対移動速度は例えば20mm/sに設
定する。そして、2回目の払拭では、ブレード2a〜2
cの1回目に払拭した側とは反対側の面を使用すること
により、1回目と同等の吸液力で払拭することができ
る。このように、往復運動によりノズル面を払拭するこ
とにより、ノズル面に残ったインク滴を完全に除去する
ことができる。
【0064】以上のように、加圧回復と加圧時ワイピン
グを行うことにより、ノズル内に残った増粘したインク
だけでなく、ノズル面に付着したインク滴も確実に除去
し、ノズル面を常に清浄に保つことが可能である。
【0065】本発明のインクジェット記録装置として
は、電気熱変換体を用いたバブルジェット(登録商標)
タイプ、或いは、圧電素子を用いたピエゾジェットタイ
プ等のいずれもが好ましく適用される。特に、インク吐
出を行わせるために熱エネルギーを発生させる手段(電
気熱変換体やレーザ光等)を備え、該熱エネルギーによ
りインクの状態変化を生起させる方式では、記録の高密
度化、高精細化が可能である。
【0066】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特にオンデマンド型の場合には、インクが保持され
ているシートや液路に対応して配置されている電気熱変
換体に、記録情報に対応して膜沸騰を超える急速な温度
上昇を与える少なくとも一つの駆動信号を印加すること
によって、電気熱変換体に熱エネルギーを発生せしめ、
インクジェットヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせ
て、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した気泡をイ
ンク内に形成できるので有効である。この気泡の成長、
収縮により吐出用開口を介してインクを吐出させ、少な
くとも1つのインク滴を形成する。この駆動信号をパル
ス形状とすると、即時適切に気泡の成長、収縮が行われ
るので、特に応答性に優れたインク吐出を達成でき、よ
り好ましい。
【0067】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。尚、
米国特許第4313124号明細書に記載されている条
件を採用すると、さらに優れた記録を行うことができ
る。
【0068】インクジェットヘッドの構成としては、上
述の各米国特許明細書に開示されているような、吐出
口、液路、電気熱変換体の組み合わせ構成(直線状液流
路または直角液流路)の他に、米国特許第455833
3号明細書、米国特許第4459600号明細書に開示
されている熱作用面が屈曲する領域に配置されている構
成を用いても良い。加えて、特開昭59−123670
号公報に開示された複数の電気熱変換体に対して、共通
するスロットを電気熱変換体の吐出部とする構成や、特
開昭59−138461号公報に開示された熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開口を吐出部に対応させる構成と
しても良い。
【0069】さらに、本発明の記録装置が記録できる最
大記録媒体の幅に対応した長さを有するフルラインタイ
プのインクジェットヘッドを用いてもよく、その場合に
は、上述した米国特許明細書に記載されているような複
数ヘッドの組み合わせによってその長さを満たす構成
や、一体的に形成された1個のインクジェットヘッドと
した構成のいずれでも良い。
【0070】また、装置本体に装着されることで、装置
本体と電気的な接続や装置本体からのインクの供給が可
能になる交換自在のチップタイプのインクジェットヘッ
ド、或いはインクジェットヘッド自体に一体的にインク
タンクが設けられたカートリッジタイプのインクジェッ
トヘッドを用いても良い。
【0071】図10に、本発明のインクジェット記録装
置で使用されるインクジェットヘッドの一例の構造を模
式的に示す。図中、110は液路、111は加熱ヒー
タ、112はヒータボード、113は天板、114は吐
出口、115は隔壁、116はインク液室、117はイ
ンク供給管である。
【0072】図10に示すように、インクジェットヘッ
ドは、インクを加熱するための複数の加熱ヒータ111
が形成された基板であるヒータボード112と、このヒ
ータボード112の上に被せられる天板113とから概
略構成されている。天板113には、複数の吐出口11
4が形成されており、吐出口114の後方には、この吐
出口114に連通するトンネル状の液路110が形成さ
れている。各液路110は、隔壁115により隣接する
液路110と隔絶されており、その後方において一つの
インク液室116に共通に接続されている。インク液室
116には、インク供給管117を介してインクが供給
され、このインクはインク液室116からそれぞれの液
路に供給される。
【0073】ヒータボード112と、天板113とは、
各液路110に対応した位置に各加熱ヒータ111が配
置するように位置合わせされて、図10のような状態に
組み立てられる。図10においては、二つの加熱ヒータ
111しか示されていないが、加熱ヒータ111は、そ
れぞれの液路110に対応して一つずつ配置されてい
る。図10の構成において、加熱ヒータ111に所定の
駆動パルスを供給すると、加熱ヒータ111に接するイ
ンクが沸騰して気泡を発生し、この気泡の体積膨張によ
りインクが吐出口114から押し出されて吐出される。
従って、加熱ヒータ111に加える駆動パルスを制御、
例えば電圧値を制御することにより気泡の大きさを調整
することが可能であり、吐出口114から吐出されるイ
ンクの体積を自在にコントロールすることができる。
【0074】図13に、本発明のカラーフィルタ製造装
置を用いたカラーフィルタの製造工程の一例を示す。本
例は、先ず透明基板上に樹脂組成物からなるインク受容
層を形成し、該インク受容層にインクジェットヘッドよ
りインクを付与して着色し、着色部を形成する形態であ
り、図中の131は透明基板、132はブラックマトリ
クス、133はインク受容層、134はフォトマスク、
135は非着色部、136は被着色部、137は本発明
のカラーフィルタ製造装置のインクジェットヘッド、1
38はインク、139は着色部、140は保護層であ
る。尚、図13の(a)〜(d)はそれぞれ、下記工程
(a)〜(d)に対応する断面模式図である。
【0075】工程(a) 透明基板131上に、必要に応じてブラックマトリクス
132を形成する。透明基板131としては、一般にガ
ラスが用いられるが、カラーフィルタの透明性を損なわ
ず、強度等必要な特性を備えたものであれば、プラスチ
ック等も用いることができる。また、ブラックマトリク
ス132はブラックストライプでも良く、その膜厚は、
通常0.1〜0.5μm程度であり、透明基板131上
にクロム等金属をスパッタ或いは蒸着等により成膜し、
フォトリソ工程によりパターニングして得られる。ま
た、ブラックマトリクス132はインク受容層133上
に形成しても良く、金属以外にも黒色樹脂等を用いて形
成しても良い。
【0076】次いで、透明基板131上に全面に樹脂組
成物からなるインク受容層133を形成する。インク受
容層133は、後述する工程において着色して着色部1
39を形成するための着色媒体であり、好ましくは、光
照射或いは光照射と熱処理によってインク受容能が変化
する感光性樹脂組成物で形成し、次工程においてパター
ン露光して混色防止のための非着色部135を形成す
る。感光性としては、ネガ型、ポジ型のいずれでも良
く、具体的には、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、シ
リコーン樹脂、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロ
キシエチルセルロース、メチルセルロース、カルボキシ
メチルセルロースなどのセルロース誘導体或いはその変
性物、アミド系樹脂、フェノール系樹脂、ポリスチレン
系樹脂などが必要に応じて光開始剤(架橋剤)と併せて
用いられる。光開始剤としては、重クロム酸塩、ビスア
ジド化合物、ラジカル系開始剤、カチオン系開始剤、ア
ニオン系開始剤等が使用可能であり、さらには、これら
の光開始剤を混合して、或いは他の増感剤と組み合わせ
て使用することができる。さらに、オニウム塩などの光
酸発生剤を架橋剤として使用することも可能である。本
例は、光照射によりインク受容能を消失(或いは低減)
する、ネガ型の樹脂組成物を用いた例を示す。
【0077】上記感光性樹脂組成物は、スピンコート、
ロールコート、バーコート、スプレーコート、ディップ
コート等の方法により透明基板131上に塗布し、必要
に応じてプリベークしてインク受容層133とする。イ
ンク受容層133の厚さは、通常0.3〜3.0μm程
度である。
【0078】工程(b) フォトマスク134を用いて、インク受容層133をパ
ターン露光し、露光部分のインク受容能を消失(或いは
低減)せしめて非着色部135を形成する。非着色部1
35はブラックマトリクス132に重なる位置に形成さ
れ、特に、ブラックマトリクス132の開口部境界にお
ける白抜けを防止する観点から、ブラックマトリクス1
32の幅よりも非着色部135が狭くなるように形成す
ることが好ましい。また、混色防止効果を高める上で、
非着色部135が撥インク性を発現するような成分をイ
ンク受容層133に付与しておくことも好ましく適用さ
れる。
【0079】当該工程において露光されなかった領域は
被着色部136となる。また、露光によりインク受容能
が発現(或いは増加)するポジ型の樹脂組成物を用いた
場合には、逆のパターンで露光すればよい。
【0080】工程(c) インクジェットヘッド137より、所定の着色パターン
に沿って、所定の色のインク138を被着色部136に
吐出し、着色する。また、インク受容層133の着色に
用いられるインク138は、染料或いは顔料等着色剤を
含有し、吐出時に液状であるものであれば、いずれでも
好ましく用いられる。
【0081】工程(d) 熱処理或いは光照射等必要な処理を施してインク受容層
全体を硬化させ、非着色部135と着色部139からな
る着色層を形成する。
【0082】さらに、必要に応じて着色層上に保護層1
40を形成し、カラーフィルタを得る。保護層140は
光硬化型、熱硬化型、或いは熱・光併用硬化型の樹脂組
成物層、或いは蒸着、スパッタ等によって形成された無
機膜等を用いることができる。いずれの場合もカラーフ
ィルタとしての透明性を有し、その後のITO形成工
程、配向膜形成工程等に耐えるものであれば使用するこ
とができる。
【0083】図14(a)に、上記工程により得られる
カラーフィルタのカラーパターンの一例を示す。それぞ
れ、R、G、Bのインクにより着色された着色部139
が一つの画素(フィルタエレメント)であり、ほぼ長方
形をしている。一つの画素の長手方向をY方向、Y方向
と直交する方向をX方向とすると、一つの画素の大きさ
は全て同じで、150μm×60μmであり、Y方向の
ピッチが300μm、X方向のピッチが100μmであ
る。また、Y方向には同じ色の画素が一直線に配列さ
れ、X方向には隣り合う画素の色が異なるようにそれぞ
れの画素が配列されている。また、この図で示すパター
ンは、図13(a)の工程で作製されたブラックマトリ
クスのパターンに相当する。画素の個数はY方向に48
0個、X方向に1920個(各色640個)で、図14
(b)に示すように、カラーフィルタ画面の大きさは1
44mm×192mmで、対角線の長さが9.4インチ
サイズの液晶素子用に対応している。
【0084】図15に図13の工程により得られたカラ
ーフィルタを用いて構成される液晶素子の一例の断面模
式図を示す。本例は、TFT型カラー液晶素子を構成し
た例である。図中、142は共通電極、143は配向
膜、144は液晶、151は対向基板、152は画素電
極、153は配向膜であり、図13で示した部材には同
じ符号を付して説明を省略する。
【0085】カラー液晶素子は、一般的にカラーフィル
タ側の基板131と対向基板151とを合わせ込み、液
晶144を封入することにより形成される。液晶素子の
一方の基板151の内側に、TFT(図示しない)と画
素電極152がマトリクス状に形成されている。また、
カラーフィルタ側の基板131の内側には、画素電極1
52に対向する位置に、R、G、Bが配列するように、
カラーフィルタの着色部139が形成され、その上に透
明な共通電極142が形成される。ブラックマトリクス
132は、通常カラーフィルタ側に形成されるが、BM
オンアレイタイプの液晶素子等対向基板151側に形成
される場合もある。さらに、両基板の面内には配向膜1
43,153が形成されており、液晶分子を一定方向に
配列させている。これらの基板は、スペーサー(図示し
ない)を介して対向配置され、シール材(不図示)によ
って貼り合わされ、その間隙に液晶144が充填され
る。
【0086】上記液晶素子は、透過型の場合には、基板
151及び画素電極152を透明素材で形成し、それぞ
れの基板の外側に偏光板を接着し、一般的に蛍光灯と散
乱板を組み合わせたバックライトを用い、液晶化合物を
バックライトの光の透過率を変化させる光シャッターと
して機能させることにより表示を行う。また、反射型の
場合には、基板151或いは画素電極152を反射機能
を備えた素材で形成するか、或いは、基板151上に反
射層を設け、透明基板131の外側に偏光板を設け、カ
ラーフィルタ側から入射した光を反射して表示を行う。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、回復系ユニットに洗浄系が組み込まれたワイピング
機構を有することにより、インクジェットヘッドのノズ
ル面に付着したインク滴を確実に除去し、且つ、当該回
復系ユニットを従来の如く洗浄系ユニット下方まで移動
させる必要がなく、また、該回復系ユニットが移動中で
あっても洗浄動作を行うことが可能となり、ワイピング
にかかる時間を短縮することができる。また、回復系ユ
ニット以外に独立して洗浄系ユニットを設ける必要がな
く、装置構成を単純化することができる。さらに、洗浄
水は廃液槽内にしか供給されないため、装置本体への洗
浄水の漏れがなく、信頼性の高いインクジェット記録装
置及びカラーフィルタ製造装置が提供される。
【0088】また、カラーフィルタの基板サイズや画素
サイズが変更になり、インクジェットヘッドの角度が変
更になった場合、インクジェットヘッドの角度調整に対
応してブレードやキャップの位置調整を行う必要はある
が、従来の装置のように、洗浄水ノズルの角度を変更す
る必要がなく、洗浄系の位置調整が不要であるため、よ
り素早く上記カラーフィルタの変更に対応することがで
きる。また、洗浄水供給ノズルだけでなく、洗浄水供給
ノズルの角度調整機構も不要になり、より低コストのカ
ラーフィルタ製造装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット記録装置の一実施形態
のワイピング機構の模式図である。
【図2】図1のワイピング機構によりインクジェットヘ
ッドのノズル面を払拭する工程を示す模式図である。
【図3】図1のワイピング機構を備えたインクジェット
記録装置を用いて構成したカラーフィルタ製造装置の動
作のフローチャートである。
【図4】従来のカラーフィルタ製造装置のワイピング機
構の模式図である。
【図5】図4のワイピング機構によりインクジェットヘ
ッドのノズル面を払拭する工程を示す模式図である。
【図6】図4の回復系ユニットの洗浄を行う洗浄系ユニ
ットを示す模式図である。
【図7】本発明のカラーフィルタ製造装置の全体構成を
示す模式図である。
【図8】図7のカラーフィルタ製造装置のステージ周辺
の詳細図である。
【図9】図7のカラーフィルタ製造装置のインクジェッ
トヘッドと光学系の配置図である。
【図10】本発明のインクジェット記録装置に用いられ
るインクジェットヘッドの一例の構成を示す模式図であ
る。
【図11】従来のカラーフィルタ製造装置におけるブレ
ード、保持部材、洗浄水供給ノズルの位置関係を示す図
である。
【図12】図11の保持部材の構成を示す図である。
【図13】本発明のカラーフィルタ製造装置によるカラ
ーフィルタの製造工程の一例を示す断面模式図である。
【図14】本発明のカラーフィルタ製造装置で製造され
るカラーフィルタのカラーパターン及びカラーフィルタ
サイズの一例を示す図である。
【図15】図13の工程で得られたカラーフィルタを用
いて構成される液晶素子の一例の断面模式図である。
【図16】従来のカラーフィルタ製造装置の構成を示す
図である。
【符号の説明】
1a〜1c 保持部材 2a〜2c ブレード 3 廃液槽 4a〜4c 切り換えバルブ 5 キャップ吸引ポンプ 6 ブレード吸引ポンプ 7 廃液槽吸引ポンプ 8 洗浄水供給源 9 洗浄水供給弁 10 廃液処理手段 11a〜11c インクジェットヘッド 12a〜12c キャップ 20 回復系ユニット 40 回復系ユニット 44a〜44c 大気開放弁 47 廃液処理槽 60 洗浄系ユニット 61 洗浄水補給弁 62 洗浄水残量検知センサ 63 洗浄水供給ノズル 64 洗浄水タンク 65 洗浄水供給弁 71 定盤 72 除震台 73 X,Yステージ 74 θ,Zステージ 75 ガラス基板 76 ヘッドステージ 77 X,Y,θアライメント検出用光学系 78 Z検出用光学系 79 インク着弾位置検出用光学系 80 ヘッドステージ 81 支柱 82 ヘッドθモータ 83 ヘッドユニット支持アーム 84 弁ボックス 85 回復系ユニット 86 洗浄系ユニット 87 サーマルチャンバ 88 ガラス基板搬入搬出装置 89 インク供給ユニット 90 チューブ束 91 穴 95 インク供給チューブ 96 カプラ部 101a〜101c メインタンク 102 メインポンプ 103a〜103c サブタンク 104a〜104c メイン脱気装置 110 液路 111 加熱ヒータ 112 ヒータボード 113 天板 114 吐出口 115 隔壁 116 インク液室 117 インク供給管 121a はめ込み部材 121b 抑え部材 122 溝部 131 透明基板 132 ブラックマトリクス 133 インク受容層 134 フォトマスク 135 非着色部 136 被着色部 137 インクジェットヘッド 138 インク 139 着色部 140 保護層 142 共通電極 143 配向膜 144 液晶 151 対向基板 152 画素電極 153 配向膜

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1個以上のノズルを備えたイ
    ンクジェットヘッドより記録媒体に向けてインクを吐出
    して該記録媒体に記録を行うインクジェット記録装置で
    あって、上記インクジェットヘッドのノズル面を払拭す
    るための吸液性を有する清掃部材と、上記清掃部材を保
    持する保持部材と、上記清掃部材への洗浄水供給手段
    と、上記清掃部材が吸着している液体の吸引除去手段
    と、清掃部材の下方に位置する廃液槽と、上記インクジ
    ェットヘッドのノズル面に対して上記清掃部材を相対的
    に移動させて清掃部材によりノズル面を払拭するように
    動作させる移動手段とを有し、上記洗浄水供給手段の供
    給経路末端と吸引除去手段の吸引経路末端と廃液槽とが
    清浄部材と一体的に移動可能であるワイピング機構を備
    えたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 上記洗浄水供給手段の供給経路末端と吸
    引除去手段の吸引経路末端とが、保持部材を介して清掃
    部材に連結されている請求項1に記載のインクジェット
    記録装置。
  3. 【請求項3】 上記供給経路末端及び吸引経路末端が共
    通しており、該共通末端より清掃部材に洗浄水を供給或
    いは液体を吸引除去する請求項2に記載のインクジェッ
    ト記録装置。
  4. 【請求項4】 上記供給経路及び吸引経路が切り換え手
    段を介して共通化されている請求項3に記載のインクジ
    ェット記録装置。
  5. 【請求項5】 インクジェットヘッドが固定され、清掃
    部材が移動可能である請求項1〜4のいずれかに記載の
    インクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】 透明基板上に複数の着色部を備えたカラ
    ーフィルタの製造装置であって、請求項1〜5のいずれ
    かに記載のインクジェット記録装置を用いて構成され、
    透明基板上にインクを付与して着色部を形成することを
    特徴とするカラーフィルタ製造装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜5のいずれかに記載のインク
    ジェット記録装置のワイピング方法であって、上記洗浄
    水供給手段により清掃部材に洗浄水を吸液させる工程
    と、上記吸引除去手段により清掃部材が吸着している液
    体量を減少させる工程と、上記清掃部材によりインクジ
    ェットヘッドのノズル面を払拭する工程と、を有するこ
    とを特徴とするインクジェット記録装置のワイピング方
    法。
  8. 【請求項8】 請求項6に記載のカラーフィルタ製造装
    置のワイピング方法であって、上記洗浄水供給手段によ
    り清掃部材に洗浄水を吸液させる工程と、上記吸引除去
    手段により清掃部材が吸着している液体量を減少させる
    工程と、上記清掃部材によりインクジェットヘッドのノ
    ズル面を払拭する工程と、を有することを特徴とするカ
    ラーフィルタ製造装置のワイピング方法。
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