JP6383231B2 - ナビゲーション装置及び地図データ更新システム - Google Patents

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Description

本発明は車載用のナビゲーション装置、及び当該ナビゲーション装置を含む地図データ更新システムに関係する。
車載用のナビゲーション装置によって目的地への最適経路を探索して表示するシステムにおいては、プローブと定義される車両に搭載された各種センサを用いて、当該センサより取得された情報(測定データ)がホストコンピュータに集約されて解析される。その結果、ホストコンピュータの管理する地図データが、その解析結果に基づいて逐次更新されることで、ナビゲーション装置は常に最新の地図データが使用可能となる。このとき、ホストコンピュータは、道路工事や天候変化などの一時的な事情で路面に大きな影響が有った場合でも、そこを通過した車両に搭載されたセンサの測定データから異常を推定することで、地図データに当該異常に関する情報を追加することができる。
たとえば、特許文献1では、車両に搭載された加速度センサを用いて車両の振動を測定し、その結果から路面の状態を推定して推定した結果をホストコンピュータに送信するナビゲーション装置に関する技術が開示されている。
特開2001−004382号公報
しかしながら、上記のような従来の車載用のナビゲーション装置においては以下のような課題があった。まず、路面状態を推定するために測定する物理現象が振動であるので、車両の比較的ゆっくりした変位より路面状態を推定することが困難であった。また、車両が坂道を走行している場合、加速度センサの出力は坂道の傾斜に影響を受けるため、車両の傾きを何らかの方法で取得して、当該車両の傾きをセンサ出力値の解釈(路面状態の推定)に用いる必要がある。
本発明は上述の課題を解決するために、道路交通状況をリアルタイムで地図データに反映させることができるナビゲーション装置及び地図データ更新システムを提供する。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明では、地図データを管理する地図データ管理サーバと通信部を介して通信可能に構成され、車両に搭載されるナビゲーション装置であって、周囲の気圧の変動を検出し気圧変動データとして出力する気圧変動センサと、前記気圧変動センサの出力する気圧変動データに基づいて、前記車両の重力加速度方向に沿った高さ変動量を算出する車載データ変換部と、前記車載データ変換部の算出する高さ変動量より道路交通状況の推定に関する状況データを生成する車載データ解析部と、前記車載データ解析部の生成した状況データを前記通信部を介して前記地図データ管理サーバに送信する状況データ送信部と、を備えることを特徴とする。
上記請求項1に記載の発明によると、気圧変動センサによる周囲の気圧の変動に基づいて道路交通状況の推定を行うので、道路交通状況をリアルタイムで地図データに反映させることができる。
また、請求項2に記載の発明では、前記車載データ解析部は、前記高さ変動データを周波数解析し、解析された周波数成分のうち第1の周波数より路面の凹凸状態を判断し、判断した凹凸状態に基づいて前記状況データを生成することを特徴とする。
上記請求項2に記載の発明によると、路面の細かな凹凸状態に関する情報を地図データに反映させることができる。
また、請求項3に記載の発明では、前記車載データ解析部は、前記解析された周波数成分のうち前記第2の周波数より路面の傾斜状態を判断し、判断した傾斜状態に基づいて前記状況データを生成することを特徴とする。
上記請求項3に記載の発明によると、路面の傾斜に関する情報を地図データに反映させることができる。
また、請求項4に記載の発明では、前記車載データ解析部は、前記解析された周波数成分のうち前記第1及び第2の周波数成分と異なる第3の周波数成分より道路の混雑状況を判断し、判断した混雑状況に基づいて前記状況データを生成することを特徴とする。
上記請求項4に記載の発明によると、道路の混雑状況を地図データに反映させることができる。
また、請求項5に記載の発明では、前記車載データ解析部の判断する道路の混雑状況は、前記車両の走行する車線に隣接する車線又は対向する車線に関する混雑状況であることを特徴とする。
上記請求項5に記載の発明によると、当該ナビゲーション装置を搭載する車両が走行している車線以外の車線の混雑状況も地図データに反映させることができる。
また、請求項6に記載の発明では、前記車両の速度に関する速度情報を取得し、当該取得した速度情報を前記車載データ解析部に送信する車速送信部を備え、前記車載データ解析部は、前記高さ変動量と前記速度情報とに基づいて前記車両の3次元の軌跡を算出し、算出した軌跡に基づいて前記状況データを生成することを特徴とする。
上記請求項6に記載の発明によると、路面の凹凸や段差の立体形状の正確な情報を地図データに反映させることができる。
また、請求項7に記載の発明では、前記高さ変動量と当該高さ変動量に応じた状況データとを高さ変動量ごとに記憶する状況データベース部を備え、前記車載データ解析部は、前記状況データベース部より前記車載データ変換部の算出する高さ変動量に応じた状況データを抽出することを特徴とする。
上記請求項7に記載の発明によると、高さ変動量から状況を正確に短時間で算出することができる。
また、請求項8に記載の発明では、与えられた経路探索条件のもとに出発地点から到着地点までの最適経路を探索する検索部を備え、前記検索部は、前記状況データを用いて前記最適経路の探索を行うことを特徴とする。
上記請求項8に記載の発明によると、常に最新の詳細な道路状況を利用して最適経路の探索を行うことができる。
また、請求項9に記載の発明では、前記気圧変動センサが前記気圧の変動を検出した時刻に関する時刻データを生成する時刻データ生成部を有し、前記状況データ送信部は、前記状況データとともに前記時刻データを地図データ管理サーバに送信することを特徴とする。
上記請求項9に記載の発明によると、生成された状況データがどの程度新しいものかを地図データ管理サーバは把握することができる。
また、請求項10に記載の発明では、気圧変動センサは、所定容積からなるキャビティと、気圧を伝達する圧力伝達媒体を前記キャビティ内外に流通させる連通孔と、大気圧変動に応じて可変する基準圧に相当し前記キャビティの内部圧力を表す内圧と、周囲の圧力と、の差圧に関する気圧変動データを出力する出力部と、を備えることを特徴とする。
上記請求項10に記載の発明によると、微小な気圧変動を検出することにより、車両の微小な上下動を検出することで、高精度の情報を地図データに反映させることができる。
また、請求項11に記載の発明では、車載データ変換部は、気圧変動データに基づいて、内圧と周囲の気圧との差圧を求める差圧算出部と、内圧の設定値と差圧算出部により算出された差圧とに基づいて、周囲の気圧を算出する圧力算出部と、差圧算出部により算出された差圧に基づいて、キャビティ内外を流通する圧力伝達媒体の所定時間当たりの流通量を算出する流量算出部と、流量算出部により算出された流通量とキャビティの容積とに基づいて、所定時間後の前記内圧を算出し、当該算出した内圧で圧力算出部にて用いる内圧の設定値を更新する内圧更新部と、を有することを特徴とする。
上記請求項11に記載の発明によると、周囲の気圧変動を正確に検出することで車両の微小な上下動を検出でき、高精度の情報を地図データに反映させることができる。
また、請求項12に記載の発明では、気圧変動センサは、連通孔を除くキャビティの開口面を塞ぐように設けられ、差圧に応じて撓み変形するカンチレバーを有し、出力部は、カンチレバーの撓み変形量に応じた気圧変動データを出力することを特徴とする。
上記請求項12に記載の発明によると、わずかな気圧変動に対応した信号を出力することで、車両の微小な上下動を検出でき、高精度の情報を地図データに反映させることができる。
また、請求項13に記載の発明では、請求項1〜12の何れか一項に記載のナビゲーション装置と、前記地図データ管理サーバと、を含む地図データ更新システムであって、前記地図データ管理サーバは、前記ナビゲーション装置より受信した状況データに基づいて新たな地図データを作成する地図データ作成部を備えることを特徴とする。
上記請求項13に記載の発明によると、地図データ管理サーバは常に最新の道路交通状況を反映させた地図データを記憶し、その情報を各車両のナビゲーション装置に提供することができる。
また、請求項14に記載の発明では、前記ナビゲーション装置は、現在位置を表す現在位置データを取得する位置データ取得部を有し、前記状況データには、前記位置データ取得部により取得された現在位置における道路の高さ変動に関する推定情報が含まれ、前記地図データ管理サーバは、前記地図データに、所定位置における所定位置データと、当該所定位置近傍における道路の高さ変動に関する情報と、が含まれ、前記ナビゲーション装置より前記状況データを受信した際に、前記現在位置と前記所定位置との間の距離が所定値より小さい場合に、前記状況データの高さ変動に関する推定情報と前記地図データの前記高さ変動に関する情報とが一致するか否かを判断する高さ変動判断部と、前記高さ変動判断部により一致すると判断された場合に、前記所定位置データを前記ナビゲーション装置に送信する位置データ送信部と、を有し、前記ナビゲーション装置は、前記位置データ取得部が前記位置データ送信部により送信された前記所定位置データで現在位置データを修正することを特徴とする。
上記請求項14に記載の発明によると、車両が認識している現在位置が実際の位置からわずかにずれていた場合であっても、地図データ管理サーバとの通信によってそのずれを修正することで、常に正確な現在位置を把握することができる。
また、請求項15に記載の発明では、前記地図データ管理サーバの前記地図データ作成部は、前記状況データの有効期間を設定し、前記有効期限が超過した場合に前記状況データを破棄することを特徴とする。
上記請求項15に記載の発明によると、新しく有効である状況データだけを地図データに保有することで正確な経路探索をすることができる。
また、請求項16に記載の発明では、請求項7に記載のナビゲーション装置と、前記地図データ管理サーバと、を含む地図データ更新システムであって、前記ナビゲーション装置は、前記状況データベース部に記憶される状況データを作成するキャリブレーション部を備え、前記キャリブレーション部が、前記車両に当該ナビゲーション装置が搭載された時より所定時間が経過したか否かを判断する経過判断部と、前記経過判断部により経過していないと判断された場合に、前記車載データ解析部に前記状況データを生成させ、当該状況データを仮の状況データとして前記通信部を介して地図データ管理サーバに送信する仮状況データ送信部と、を有し、前記地図データ管理サーバは、予め状況データが対応付けられた地図データを記憶する地図データ記憶部と、前記仮状況データ送信部により送信された前記仮の状況データと、前記地図データ記憶部に記憶された地図データに対応する状況データとが一致するか否かを判断する一致判断部と、前記一致判断部により一致しないと判断された場合に、前記地図データに対応する状況データを送付用状況データとして前記ナビゲーション装置に送信する送付用状況データ送信部と、を備え、前記ナビゲーション装置は、前記キャリブレーション部が、前記送付用状況データ送信部により送付用状況データが送信された場合に当該送付用状況データを状況データとして前記状況データベース部に記憶する状況データ記憶部を有することを特徴とする。
上記請求項16に記載の発明によると、個々のナビゲーション装置固有の性能特性を織り込んだ状況データベースを作成することにより、ナビゲーション装置の性能ばらつきによる誤解析を低減することができる。
また、請求項17に記載の発明では、請求項9に記載のナビゲーション装置と、前記地図データ管理サーバと、を含む地図データ更新システムであって、前記地図データ管理サーバは、複数の前記ナビゲーション装置と接続され、前記複数のナビゲーション装置より送信される前記状況データのうち、最新の時刻データに相当する状況データに基づいて新たな地図データを作成する地図データ作成部を備えることを特徴とする。
上記請求項17に記載の発明によると、常に最新の状況データを把握した地図データを持つことができる。
本発明によると、地図データが、より詳細でリアルタイムな情報を持つことができ、それを用いた経路探索や情報提供が可能となる。すなわち、本発明に係るナビゲーション装置及び地図データ更新システムは、道路交通状況をリアルタイムで地図データに反映させることができる。
本発明の第1実施形態における地図データ更新システムの構成を示すブロック図である。 (a)(b)本発明の第1実施形態における高さ変動データを周波数成分に変換した例を示す図である。 本発明の第1実施形態における地図データのデータ構造を示す構造図である。 本発明の第1実施形態における交通データのデータ構造を示す構造図である。 本発明の第1実施形態における地図データ更新システムの特徴的動作を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態における地図データ更新システムの特徴的動作を示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態における地図データ更新システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第5実施形態における地図データ更新システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第6実施形態における地図データ更新システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第6実施形態における地図データ更新システムの特徴的動作を示すフローチャートである。 本発明の第7実施形態における圧力センサ71の構成を示す平面図である。 図11中に示すA−A線に沿った圧力センサ71の断面図である。 図11に示す圧力センサ71の出力の一例を示す図である。 図11に示す圧力センサ71の出力の一例を示す図である。 図1に示す車載データ変換部6が実行する上下方向の移動量を算出する処理の流れを示す説明図である。
(第1の実施形態)
本発明に係る地図データ更新システムの第1実施形態を、図1〜図5を用いて説明する。
図1は、本発明の第1実施形態における地図データ更新システム1の構成を示すブロック図である。地図データ更新システム1は、一又は複数の車載ナビ装置2(ナビゲーション装置)と、車載ナビ装置2とネットワークを介して通信可能に構成された地図データセンタ3(地図データ管理サーバ)を含む。
車載ナビ装置2は本地図データ更新システム1に利用登録を行ったユーザが所有する車両に搭載される車載用のナビゲーション装置である。地図データセンタ3は、各車載ナビ装置2から伝送される情報を集約して地図データを更新したり、当該地図データを車載ナビ装置2に提供するなどの機能を実現するためのサーバ装置である。
「車載ナビ装置の構成について」
車載ナビ装置2は、車載ナビ装置2の各部を統括制御するための車載制御部4と、車両の気圧変動量を検出するための気圧変動センサ5と、気圧変動センサ5が検出した気圧変動量(を表す気圧変動データ)より、車載ナビ装置2の搭載された車両の高さ変動量を算出する車載データ変換部6と、車載データ変換部6の算出した高さ変動量より道路交通状況の推定に関する更新用状況データ19(状況データ)を生成する車載データ解析部7と、更新用状況データ19を地図データセンタ3に送信する車載通信部8(状況データ送信部)と、車載ナビ装置2の位置情報を取得する位置情報取得部9と、地図データ10を記憶する地図データ記憶部11と、出発地から目的地までの最適経路を検索する検索部12を含む。
車載制御部4は、例えば、図示しないCPUと、RAMと、ROMと、等を含んで構成され、CPUがROM内に格納された各種の制御プログラムをRAM上に展開して実行することで、車載ナビ装置2の各部と全体を制御する中央制御部である。
位置情報取得部9は、GPS衛星より送信されるGPS信号を受信するGPS受信装置を含んで構成され、車両(車載ナビ装置2)の現在位置(自車位置)を表す現在位置データを生成する。
気圧変動センサ5は、周囲の大気圧を測定して出力を行うセンサ素子である。特に気圧変動センサ5は、周囲の大気圧の変動を検出し、検出値を気圧変動データとして外部に出力する気圧変動出力機能を持つ。
車載データ変換部6は、気圧変動センサ5から出力される気圧変動データを受け取り、所定の変換方法を用いて気圧変動データを車両の重力加速度方向に沿った高さ変動量に変換する。ここで、気圧は重力方向に沿った位置に依存するため、車両が上下動するとそれに対応した気圧変動が発生することとなる。そのため、車載データ変換部6は、気圧変動データに係る気圧変動量を所定の変換式に代入する、あるいは所定の気圧高度対応表を参照することにより、車両の高さ変動量を算出できる。ここで所定の変換式とは、任意の時刻t1における測定気圧をP1、t1と異なる時刻t2における測定気圧をP2とすると、t1における車両の高さとt2における車両の高さの差(高さ変動量)ΔhをP1とP2から求める式のことであり、例えば式(1)のような式が知られている。
Δh=18410.0×(log10P1−log10P2)・・・式(1)
ここで、高さ変動量Δhの単位はメートル[m]であり、測定気圧P1,P2の単位は、ヘクトパスカル[hPa]である。なお、車両の高さ変動量は、その時刻における温度情報も組み込んだ気圧高度対応表をあらかじめ作成しておき、その表を参照することで気圧変動量から算出することもできる。
また、車載データ変換部6は、変換した高さ変動量を表す高さ変動データを、車載データ解析部7に送信する。
車載データ解析部7は、車載データ変換部6より送信された高さ変動データに基づいて、道路交通状況の推定に関する更新用状況データ19を生成する。ここで本実施形態における「道路交通状況」とは、路面に凹凸や段差があるか否か,路面が傾斜面(坂道)であるか否かなどに関する道路状況や、車両の走行する車線や当該車線と隣接する車線又は対向する車線の混雑状態などを表す交通状況、などを含む概念である。
車載データ解析部7が実行する更新用状況データ19の生成処理は、以下の通りである。なお、高さ変動データは時間領域での(時系列な)高さ変動量を示すデータとする。
まず、車載データ解析部7は、高さ変動データを周波数解析して、周波数成分に分離する。ここで、車両の上下動を引き起こす原因は複数有り、例えば、路面の凹凸、段差、道路の傾斜などである。このうち路面の凹凸とは、舗装路の切れ目や路面上の砂利などの、路面から数ミリメートル程度以上の高さ変動をもたらすものである。また、段差とは、車両が車道から歩道や駐車場へ乗り上げる場合などに生じる数センチメートル程度以上の高さ変動をもたらすものである。さらに、道路の傾斜とは、道路自体が坂道になっている場合などに生じる数メートル程度以上の高さ変動をもたらすものである。つまり、それぞれの要因が引き起こす車両の上下動には高さ変動量のスケール上の違いがあり、そのスケールの相違が周波数解析時における周波数の相異として表れる。したがって、車載データ解析部7は、高さ変動データを周波数成分に変換することにより、上下動の要因ごとの周波数成分に容易に分離できる。
図2(a)、(b)は、高さ変動データを周波数成分に変換した例である。横軸fは周波数であり、縦軸Aは信号強度を示す。高さ変動データの周波数成分は第1周波数閾値f1、第2周波数閾値f2(>f1)によって低周波数領域(f<f1)、中周波数領域(f1<f<f2)、高周波数領域(f2<f)、の3つの領域に分けて解釈する。ピークの有無は信号強度と強度閾値Atとの大小関係で判定する。
まず、図2(a)は、変換された高さ変動データについて、低周波数領域にピークp1と、高周波数領域にピークp2が観測された例である。低周波数成分(第2の周波数)の存在は、道路が坂道であること(路面の傾斜状態)を示唆している。高周波数成分(第1の周波数)の存在は、路面に細かな凹凸があること(路面の凹凸状態)を示唆している。また、中周波数成分が無いことは、上述した車道から歩道や駐車場への乗り上げなどの段差が無いことを示唆している。これらのことから図2(a)の場合、車載データ解析部7は、車両が砂利などの細かな凹凸がある坂道を走行していると推定できる。
次に、図2(b)は中周波数領域にピークp3が観測され、他の周波数領域の信号強度は低い場合を例示した図である。これらのことから車載データ解析部7は、図2(b)の場合は平地で舗装された路面において上述した車道から歩道や駐車場への乗り上げなどの段差が存在していると推定できる。
車載データ解析部7は、このようにして、高さ変動データの周波数成分から、周波数域の閾値と振幅の閾値とを用いることでその原因を推定する。
ここで、上述の通り、気圧変動センサ5は、カンチレバー式の差圧センサで構成されているので、センサ自体の姿勢には全く影響されず、また1秒あたり数ミリメートルから数十メートルまでの上下動を一つのセンサで検出できる、という特徴を持つ。したがって、本実施形態に係る車載データ解析部7は、この気圧変動センサ5の特徴を利用することで、車両の通過した細かな路面の凹凸から段差、坂道までを一つのセンサで測定して道路状況を推定することができる。なお、このようにして得られた車載データ解析部7の道路状況に関する推定結果を更新用状況データ19と呼ぶこととする。本実施形態では状況データ19は、例えば「表面に1センチメートルの凹凸を持つ高さ10センチメートルの段差が高低差10メートルの坂道の途中に有る」という複雑な状況も、一つの気圧変動センサの出力から簡単に表現できる。
なお、気圧変動センサ5は、検出時にGPS信号を利用するものではないので、GPS信号の受信が困難な屋内でも同じ精度で気圧変動データを出力できる。そのため、車載データ解析部7は、トンネルや立体駐車場などの屋内においても更新用状況データ19を生成することができる。
車載通信部8は、例えば、無線通信用のインターフェースを含んで構成され、ネットワークを介して地図データセンタ3との間でデータの送受信が可能に構成される。車載通信部8は、車載データ解析部7より取得する更新用状況データ19や位置情報取得部9より取得した現在位置データを、地図データセンタ3に送信する。なお、車載ナビ装置2は、図示を略した時刻データ生成部を含んでおり、更新用状況データ19とは別に、気圧変動センサ5が気圧変動を測定した際の時刻情報である時刻データを生成して、車載通信部8を介して、更新用状況データ19と同時に地図データセンタ3に送信することもできる。また、車載通信部8は、後述する地図データセンタ3から検索用状況データ20を受信し、検索部12に送信する。
地図データ記憶部11は、ハードディスクドライブ等で構成され、車載ナビ装置2による経路案内処理等を実行する際に使用する地図データ10を記憶する。ここで、図3は地図データ10の構造を示すデータ構造図である。地図データ10は、道路データ21、背景データ22、文字データ23、誘導データ24を含む。道路データ21は、車載ナビ装置2がモニタ装置等を含んで構成されるユーザインターフェース部(図示省略)を介して、地図を表示したり現在位置を表示するために使用されるデータである。当該道路データ21には、位置情報と、当該位置情報に係る位置での道路交通状況の推定に関する情報(更新用状況データ19に相当する情報)と、が含まれる。背景データ22と文字データ23はそれぞれ、地図を表示する際の背景と文字を表示するために使用されるデータである。誘導データ24は、交差点の名称など誘導に使用されるデータである。
検索部12は上記ユーザインターフェース部を介してユーザから入力された目的地等の経路探索条件と、位置情報取得部9から得た現在位置と、検索用状況データ20を組み合わせて、現在位置から目的地(出発地点から到着地点)までの最適経路を検索する処理を行う。そして検索部12は、上記ユーザインターフェース部を介して、ユーザに結果を通知する(ユーザに対して上記最適経路に基づく経路案内を行う)。
「地図データセンタの構成について」
地図データセンタ3は、地図データセンタ3の各部を統括制御するためのセンタ制御部13と、センタ地図データ14を記憶するセンタ地図データ記憶部15と、交通データ16を記憶する交通データ記憶部17と、車載通信部8と通信可能に構成されたセンタ通信部18と、を含む。
センタ制御部13は、例えば、図示しないCPUと、RAMと、ROMと、等を含んで構成され、CPUがROM内に格納された各種の制御プログラムをRAM上に展開して実行することで、地図データセンタ3の各部と全体を制御する中央制御部である。当該センタ制御部13は、例えば、ナビ装置2より受信した更新状況データ19に基づいて新たなセンタ地図データ14を作成する地図データ作成部として機能する。
センタ地図データ記憶部15は、ハードディスクドライブ等で構成され、地図データセンタ3にて使用される地図データであるセンタ地図データ14を記憶する。ここで、センタ地図データ14のデータ構造は、図3に示す車載ナビ装置2の地図データ10のデータ項目を有する構造であって、道路データ21、背景データ22、文字データ23、誘導データ24を含む。なお、センタ地図データ14は、後述するデータ更新処理によって常に最新の情報に更新される点で、車載ナビ装置2の地図データ10と異なる。
交通データ記憶部17は、ハードディスクドライブ等で構成され、交通データ16を記憶する。ここで、図4は交通データ16の構造を示す構造図である。交通データ16は、渋滞データ31と、交通規制データ32と、所要時間データ33と、交通障害データ34と、道路状況データ35と、を含む。渋滞データ31と交通規制データ32はそれぞれ、現時点での各地の渋滞と交通規制に関する情報を示すデータである。所要時間データ33は、主要な地点間の現時点での所要時間に関する情報を示すデータである。交通障害データ34は、事故や災害による不通など交通の障害に関する情報を示すデータである。道路状況データ35は、路面の凹凸や段差の有無とその位置に関する情報を示すデータである。
ここで、渋滞データ31及び道路状況データ35は、位置情報と、当該位置情報に係る位置での更新用状況データ19に相当する情報と、を含むデータ構成からなる。
(センタ地図データ、交通データの更新処理について)
次いで、センタ制御部13によるセンタ地図データ、交通データの更新処理について説明する。
センタ制御部13は、センタ通信部18を介して車載ナビ装置2より更新用状況データ19及び位置情報取得部9で取得した現在位置データを受信すると、当該更新用状況データ19及び現在位置データと、センタ地図データ14と交通データ16を照合し、車両の現時点でのセンタ地図データ14上の位置の道路の状況として既に保持された情報が有るかどうかを判定し、無ければセンタ地図データ14あるいは交通データ16あるいはその両者にデータを追記する。このとき既に保持された情報が有れば上書きする。このようにして、センタ地図データ14と交通データ18は、車両が走行することによって得られた路面状況を用いて常に最新で詳細な情報を持つことになる。上述したように、更新用状況データ19は、坂道、段差、凹凸という種々の情報を含んでいる。そのため、センタ制御部13は、更新用状況データ19をセンタ通信部18から受信した際に、更新用状況データ19の内部を分類し、坂道の有無のように少なくとも数ヶ月は変化が無いと考えられるデータと、路面の細かい凹凸のように数日あるいは数時間で変化する可能性があるデータに分ける。そして、センタ制御部13は、変化が無いデータについてはその情報をセンタ地図データ14(の道路データ21)に対して追記あるいは上書きする。一方、センタ制御部13は、変化するデータについては交通データ16(の渋滞データ31及び道路状況データ35の何れか)に対して追記あるいは上書きする。
ここで、車載ナビ装置2は本地図データ更新システム1に利用登録を行った各々のユーザが所有する車両に搭載されるため、地図データセンタ3には常時多数の車載ナビ装置2からの更新用状況データ19が送信される。そして、センタ制御部13は、そのうち最新の時刻データを有する更新用状況データ19を用いてセンタ地図データ14および交通データ16を更新する。これにより、地図データセンタ3には常に最新の情報がリアルタイムに保管される。車載ナビ装置2の検索部12は、地図データセンタ3と通信することにより、常に最新の道路交通状況を利用して経路の探索ができる。
「地図データ更新システムによる地図データ更新処理」
次いで、図5に示すフローチャートを用いて、本実施形態の地図データ更新システム1にて実行される地図データ更新処理について説明する。なお、本フローチャートにて、複数の車載ナビ装置2のうち、更新用状況データ19を地図データセンサ3に送信するものを車載ナビ装置2a、地図データセンサ3に検索通知を送信して経路検索を行うものを車載ナビ装置2b、とする。
まず、車載ナビ装置2aは、気圧変動センサ5により周囲の大気圧の変動を検出して検出値を気圧変動データとして出力する(ステップS1)。次いで、車載ナビ装置2aは、車載データ変換部6によりステップS1にて出力される気圧変動データから車両の重力加速度方向に沿った高さ変動量を算出する(ステップS2)。次いで、車載ナビ装置2aは、ステップS2にて算出した高さ変動データに基づいて道路交通状況の推定を行い更新用状況データ19を生成する(ステップS3)。次いで、車載ナビ装置2aは、車載通信部8によりステップS3で生成した更新用状況データ19を地図データセンタ3に送信する(ステップS4)。
次に、地図データセンタ3は、ステップS4にて車載ナビ装置2aより送信された更新用状況データ19を、短時間で変化しないデータと変化するデータに分類する(ステップS5)。次に、地図データセンタ3は、更新用状況データ19の分類結果に基づいてセンタ地図データ14と交通データ16を更新する(ステップS6)。
次に、車載ナビ装置2bは、地図データセンタ3に対して経路検索の依頼に関する検索通知を送信する(ステップS7)。この際、車載ナビ装置2bは、自機(自車)の現在位置に関する自車位置データも同時に地図データセンタ3へ送信する。次いで、地図データセンタ3は、ステップS7に係る検索通知を取得すると、センタ地図データ14と交通データ16から当該検索に必要なデータを選択し、検索用状況データ20として車載ナビ装置2bに送信する(ステップS8)。次に、車載ナビ装置2bは、その検索部12により現在位置データと地図データ10と検索用状況データ20を用いて最適経路の検索を行う(ステップS9)。この検索を行う際に、地図データ10に加えて検索用状況データ20を利用することで、より適切な経路の検索が可能である。例えば、最適経路候補として見つかった経路が、走行距離は短いものの、舗装状態が悪かったり段差が多かったりする場合は、その影響を考慮すると必ずしも最適とは言えない場合がある。これらの状況も考慮に入れた上で経路検索を行う。次いで、車載ナビ装置2bは、ステップS9にて検索された経路データを用いて経路案内を開始する(ステップS10)。
なお、ステップS5で短時間で変化するデータとして分類されたデータは、あらかじめ定めた時間(センタ制御部13の定める更新状況データ19の有効期間)が経過したのち、センタ地図データ14あるいは交通データ16から削除する。
以上により、本実施形態に係る地図データ更新システム1によると、このシステムに登録している車両の各々から送信される道路や交通の状況をリアルタイムで把握したデータに基づいて最適経路の探索ができ、極めて正確な経路の案内が実現できる。
(第2の実施形態)
本発明に係る地図データ更新システムの第2実施形態を、図1と図6を用いて説明する。なお、地図データ更新システム1の構成は第1実施形態と同様であるので、説明を省略する。
本実施形態においては、地図データセンタ3内のセンタ地図データ14にあらかじめマーカ(所定位置データ)とマーカ情報を定義しておく。マーカは特定の地点において特定の段差が存在していることがわかっている場合の当該地点の座標を表し、マーカ情報はその地点での道路交通状況に関する情報である。ここで、マーカ情報は、道路交通状況に関する情報のうち例えば車道から駐車場への入口における段差、あるいは速度規制のための段差舗装などに関する情報(所定位置近傍における道路の高さ変動に関する情報)である。つまり、段差の位置と高さがマーカ情報としてセンタ地図データ14に含まれている。マーカを車両が通過する際の更新用状況データ19は、車載ナビ装置2からの送信前に既に地図データセンタ3は把握しているので、これを利用して自車位置の微調整を行うというシステムである。
「地図データ更新システムによる位置調整処理」
次いで、図6に示すフローチャートを用いて、本実施形態の地図データ更新システム1にて実行される位置調整処理について説明する。ここで、図6は、本発明の第2実施形態における地図データ更新システム1の特徴的動作を示すフローチャートである。
まずステップS21で、地図データセンタ3は車載ナビ装置2から自車位置データ(位置情報取得部9より取得した現在位置データ)と更新用状況データ19を受信する。次に、ステップS22で、センタ制御部13は上記自車位置情報に係る自社位置がマーカから所定の距離内の領域にあるかどうか、を判断する(判断部として機能する)。ここではマーカから所定の距離内の領域をマーカエリアと呼ぶ。
そして、センタ制御部13は自車位置がマーカエリア内にあると判断した場合(ステップS22;Y)、ステップS23で、更新用状況データ19がマーカ情報に一致するかどうかを判定する。そして、センタ制御部13はマーカ情報に一致しないと判断した場合(ステップS23;N)、マーカエリア内には居るものの、マーカを通過してはいないため自車位置に関する更新のための情報は得られないため、ステップS21に戻る。
一方で、センタ制御部13はマーカ情報に一致したと判断した場合(ステップS23;Y)、ステップS24に進み、、マーカの位置座標を修正自車位置として車載ナビ装置2に送信する(すなわち、センタ制御部13は位置データ送信部として機能する)。
次に、車載ナビ装置2(位置情報取得部9)は、ステップS21にて送信した自車位置情報に係る自車位置を、ステップS24にて受信した修正自車位置により上書き修正する(ステップS25)。なお、自車位置情報と修正自車位置は一致する場合もあり得るが、その場合は上書きしても変更されないため影響は無い。本実施形態においては実施形態1と異なり、更新用状況データ19と、センタ地図データ14のあいだに不一致があった場合、センタ地図データ14を優先させる。すなわちセンタ地図データ14への上書きは行わず、車両の自車位置を調整して、更新用状況データ19とセンタ地図データ14とを一致させる。
このように、GPSだけでなくマーカを利用して自車位置を更新することで、センチメートル程度の精度で自車位置を正確に把握することができる。
(第3の実施形態)
本発明に係る地図データ更新システムの第3実施形態を、図7を用いて説明する。
図7は、本発明の第3実施形態における地図データ更新システム41の構成を示すブロック図である。なお、本実施形態に係る地図データ更新システム41の構成のうち、第1実施形態と同一構成については同一符号を与え、その説明を省略する。本実施形態に係る車載ナビシステム42は、車載ナビ装置42の搭載された車両の車速(車速データ)を計測する車速取得部43を備える点である。車載データ解析部7は、車速取得部43によって取得された車速データを利用したデータ解析を行う。
車速取得部43は、車両に搭載されたコンピュータ(図示省略)と接続され当該コンピュータから車速パルス信号を得ることで、車両の速度データを取得できるように構成されている。当該車速取得部43は、取得した車両の速度データ(速度情報)を車載データ解析部7に送信する車速送信部として機能する。
車載データ解析部7は、車載データ変換部6から高さ変動データを取得するとともに、位置情報取得部9より現在位置データを取得し、車速取得部43から車速データを取得する。そして、車載データ解析部7は、これらのデータを組み合わせることで、車両の3次元空間における軌跡を算出する。つまり、車載データ解析部7は、先の実施形態で述べた道路交通状況の推定を行うとともに、上記算出した3次元空間における軌跡から、路面の凹凸形状や段差の立体形状を解析することで、それらの物体が何であるのか、例えば砂利や縁石などの凹凸や段差を構成する物体を推定し、その推定した情報を更新用状況データ19に付加する。そのため、当該更新用状況データ19を取得した地図データセンタ3のセンタ制御部13は、センタ地図データ14に、道路交通状況の推定に関するより詳細で具体的な情報を追記することができる。
(第4の実施形態)
本発明に係る地図データ更新システムの第4実施形態について説明する。
本第4実施形態の地図データ更新システム41の構成は第3実施形態の地図データ更新システム41と同一である。
本実施形態の地図データ更新システム41では、車載データ変換部6が気圧変動センサ5からの気圧変動データを変換する際に、気圧変動が車両の上下動だけでなく他の車両とのすれ違いによっても発生することを考慮して、それらによる気圧変動成分を分離する点である。なお、本実施形態に係る位置情報取得部9は、取得した現在位置データと地図データ10中の道路データ21(に含まれる車線数や車線幅等に関する情報)とに基づいて、自車が片側一車線の道路を走行しているのか、二車線以上の道路のうちどの車線を走行しているか等に関する情報も取得できるものとする。
具体的には、車載データ変換部6は、気圧変動センサ5より出力される気圧変動データに対して実施形態1で記載した周波数解析を行い、中周波数領域の成分(第3の周波数成分)の有無を確認する。更に、車載データ変換部6は、中周波数領域の成分における信号強度の時系列変化において所定時間(例えば1秒)の間に、気圧が上昇した後下降して元の値に復帰しているかどうかを確認する。更に、車載データ変換部6は、上記所定時間において車速取得部43から得た車速が所定値(例えば時速5キロメートル)以上であるかどうかを確認する。上記確認事項は、他の車両とのすれ違いで発生する気圧変動の特徴である。ここで上記所定時間や所定値は車両によっても異なり、また運転者によっても異なるので、車両を運転し始めてからデータを集積した上で解析することで最適化することも可能である。上記確認事項がすべて成立した場合は、当該部分の気圧変動データは他の車両とのすれ違いで発生したと推定する。
このように、車載データ変換部6が気圧変動データより他の車両とのすれ違いで発生する気圧変動分を分離することができるので、当該分離された気圧変動データを取得する車載データ解析部7は、車速取得部43から得られる自車の速度情報(車速データ)を組み合わせることにより、自車が走行する道路に関する状況だけでなく、隣の車線あるいは対向車線に関する状況、たとえば渋滞情報(道路の混雑状況)を推定することができる。
具体的には、車載データ解析部7は、以下の手順により上記推定処理を行う。まず、車載データ解析部7は、位置情報取得部9から自車が片側1車線の道路を走行しているのか、2車線以上の道路のうちどの車線を走行しているのかに関する情報を得る。ここで、自車が当該自車の隣りの車線を走行している他の車両とすれ違うことによって発生する気圧変動は、その更に隣りの車線を走行している他の車両とすれ違うことによって発生する気圧変動に比べてはるかに大きい。このため、車載データ解析部7は、他の車両とのすれ違いのうち、隣りの車線を走行する車両とのすれ違いのみを考慮する近似を行う。そして車載データ解析部7は、さらに、現在の走行車線と、車速と、気圧変動データと、を組み合わせることによって、同一方向の隣りの車線を走行する車両の速度、あるいは対向車線を走行する車両の速度を推定することができ、それにより、隣りの車線や対向車線の混雑状況などを推定することができる。
車載ナビ装置2は、これらの推定情報を含んだ更新用状況データ45を地図データセンタ3に送信する。なお、更新用状況データ45には、第1実施形態と同様に気圧変動センサ5が気圧変動量を測定した時刻に関する情報を含んでいる。ここで、渋滞の状況(道路の混雑状況)は時間の経過とともに大きく変化する。そのため、地図データセンタ3は、更新用状況データ45のうち渋滞に関する情報を所定時間たとえば1日が経過した時点で、交通データ16より除外する処理を行う。
このようにして、地図データセンタ3のセンタ制御部13は、交通データ16に、道路の混雑状況に関するより詳細で多種類に亘る具体的な情報を追記することができる。
(第5の実施形態)
本発明に係る地図データ更新システムの第5実施形態を、図8を用いて説明する。
図8は、本第5実施形態における地図データ更新システム51の構成を示すブロック図である。なお、図8に示す地図データ更新システム51の構成のうち、図1に示した地図データ更新システム1と同一部分には同一符号を与え説明を省略する。
本実施形態においては、車載ナビ装置52が状況データベース53(状況データベース部)を更に備える点で第1実施形態と相違する。
状況データベース53は、車両の高さ変動量と当該高さ変動量に応じた状況データとを高さ変動量ごとに予め記憶するデータベースである。
つまり、車載データ解析部7は、車載データ変換部6より高さ変動データを取得した場合に、高さ変動データに係る高さ変動量より状況データベース53を参照して更新用状況データ19を作成する。なお、車載データ解析部7は、状況データベース53に高さ変動データに対応する高さ変動量が記憶されていないと判断した場合に、当該車載データ解析部7が新たに推定した状況データをその推定時の高さ変動データに対応付けて、状況データベース53に蓄積させることもできる。このように、車載データ解析部7は、状況データベース53を逐次追記更新することにより道路交通状況の解析(推定)の正確性を徐々に高めて行くような学習機能を持たせることもできる。このような構成にすることで、地図データ更新システム51は、より正確で高い精度のセンタ地図データ14と交通データ16を持ち、的確な経路探索が可能となる。
(第6の実施形態)
本発明に係る地図データ更新システムの第6実施形態について、図9と図10を用いて説明する。
図9は、本発明の第6実施形態における地図データ更新システム61の構成を示すブロック図であり、図10はその特徴的動作を示すフローチャートである。
図9において図8と同一部分には同一符号を与え説明を省略する。本実施形態においては、車両に車載ナビ装置62が搭載されてから所定の期間をキャリブレーション期間と定義し、車載ナビ装置62の車載制御部4(キャリブレーション部、経過判断部、仮状況データ送信部、状況データ記憶部)が、地図データセンサ3のセンタ制御部9(一致判断部、送付用状況データ送信部)との協同により、状況データベース53(状況データ)のキャリブレーション処理を実行する点である。キャリブレーション期間は、例えば上記搭載された時点からの車両の累積走行距離が1000キロメートルに達するまでの期間のように、車両が走行する頻度の高い走行エリアを複数回に亘って繰り返し走行したことが確実となるような期間に設定される。この設定は、図示しない車載ナビ装置62のインターフェース部を介してユーザが変更できるようにしてもよい。
図9に示す地図データ更新システム61の、図8に示す地図データ更新システム51との違いは、車載ナビ装置62が地図データセンタ3に送信するデータが仮の状況データであることを表す更新状況データ候補63であり、地図データセンタ3が車載ナビシステム62に送信するデータがDB修正用状況データ64である点である。
(地図データ更新システムによるキャリブレーション処理について)
次いで、図10を用いて、本実施形態に係る地図データ更新システム61によるキャリブレーション処理について説明する。
まず、車載制御部4は、図示しない計時部により計時された時刻が上記キャリブレーション期間に該当するか否かを判断する(ステップS61)。そして車載制御部4は、キャリブレーション期間でないと判断した場合(ステップS61;N)、上記実施形態で説明した通常動作(例えば、図5で示したフローの実行動作など)へ進む。一方、車載制御部4は、キャリブレーション期間であると判断した場合(ステップS61;Y)、気圧変動センサ5によって大気圧の変動を検出し(ステップS62)、車載データ変換部6によってそのデータを基に車両の高さ変動を算出し(ステップS63)、車載データ解析部7によってそのデータを基に道路交通状況を推定する(ステップS64)。そして、車載制御部4は、車載データ解析部7により生成される状況データに、仮の状況データ(更新用状況データ候補63)であることを表すフラグ情報を付加する。そして、車載制御部4は、車載通信部8を介して当該更新用状況データ候補63を地図データセンサ3に送信する(ステップS65)。
すると、地図データセンサ3のセンタ制御部9は、取得した更新用状況データ候補63とセンタ地図データ記憶部15内のセンタ地図データ14の状況データとの一致・不一致を判断する(ステップS66)。そして、センタ制御部9は、一致しないと判断した場合(ステップS66;N)、センタ地図データ14の状況データを正確なデータとして、当該状況データ(DB修正用状況データ64、送付用状況データ)を車載ナビ装置62に送信する(ステップS67)。
この場合、車載制御部4は、更新用状況データ候補63を破棄するとともに、DB修正用状況データを状況データベース53に記憶する処理を行う(ステップS68)。一方で、車載制御部4は、DB修正用状況データ64が車載ナビ装置62に送信されなかった場合、更新用状況データ候補63を状況データベース53に記憶する処理を行う。そして、車載制御部4は、キャリブレーション期間が経過するまで上記処理を繰り返し実行する。
このようにして、状況データベース53をその車両の特性に適合させた後で、車載データ解析部7が動作することになり、より正確で高精度な状況データの作成が可能となる。
なお、上記実施形態において、経路検索は車載ナビ装置2内で実行するように構成したが、例えば地図データセンタ3内に検索部を設けておき、ユーザより経路検索の指示があった場合に、地図データセンタ3内の検索部が最新の地図データを利用して検索処理を実行するように構成しても勿論良い。また、地図データ検索部がナビ装置からの経路検索の指示に応じて検索処理を実行するように構成したが、例えば、車載ナビ装置内に検索部を設けておき、ユーザより経路検索の指示があった場合に、車載ナビ装置が地図データセンタより最新の地図データを取得して検索処理を実行するように構成しても勿論良い。
(第7の実施形態)
以上説明した実施形態においては気圧変動センサ5として、MEMS(MicroElectroMechanicalSystems)プロセスによって作製された薄膜からなる片持ち梁(カンチレバー)を持つ微小な圧力センサを利用することができる。以下に構造と信号処理方法について説明する。
(圧力センサの構造)
図11は、気圧変動センサ5としての圧力センサ71の構成を示す平面図である。また、図12は、図11中に示すA−A線に沿った圧力センサ71の断面図である。
圧力センサ71は、所定の周波数帯域(例えば、0.05Hz〜10kHz)の圧力変動を検出するセンサであって、センサ本体73と、気圧計測用カンチレバー74と、蓋部312と、変位測定部75とを有する。
センサ本体73は、その内部にキャビティ310を有する。センサ本体73は、例えば、キャビティ310を区画し、かつ樹脂よりなる第一の部分73−1と、第一の部分73−1上に配置され、かつシリコン支持層72a、及びシリコン酸化膜等の酸化層72bよりなる第二の部分73−2と、を有する。
気圧計測用カンチレバー74は、例えば、シリコン支持層72a、シリコン酸化膜等の酸化層72b、及びシリコン活性層72cを熱的に張り合わせたSOI基板72を加工することで形成することができる。
気圧計測用カンチレバー74は、SOI基板72におけるシリコン活性層72cよりなり、平板上のシリコン活性層72cより、平面視コ字状に形成されたギャップ313を切り出すことで形成される。ここで、ギャップ313(連通孔)は、気圧計測用カンチレバー74とセンサ本体73の内壁との間に形成される間隙であり、キャビティ310内外の空気を流通させる。
これにより、気圧計測用カンチレバー74は、基端部74aを固定端とし、先端部74bを自由端とした片持ち梁構造とされている。
また、気圧計測用カンチレバー74は、センサ本体73に形成されたキャビティ310の上面を囲うよう配置される。つまり、気圧計測用カンチレバー74は、キャビティ310の開口を略閉塞している。
気圧計測用カンチレバー74は、センサ本体73における第二の部分73−2上において基端部74aを介して一体的に固定されることで、キャビティ310を塞ぐように片持ち支持される。
これにより、気圧計測用カンチレバー74は、基端部74aを中心としてキャビティ310の内部と外部との圧力差に応じた撓み変形が可能となる。ここで、気圧計測用カンチレバー74の基端部74aには、平面視コ字状の貫通孔315が形成されているので、気圧計測用カンチレバー74が撓み変形しやすい。ただし、この貫通孔315の形状は、気圧計測用カンチレバー74の撓み変形を容易にする形状ならば、上記コ字状に限定されるものではない。
蓋部312は、平面視で、ギャップ313を介して気圧計測用カンチレバー74の周囲を取り囲むように配置されている。蓋部312は、シリコン活性層72cで構成される。蓋部312は、キャビティ310の上方に配置される。
変位測定部75(出力部)は、気圧計測用カンチレバー74の撓み量(変位量)に応じて電気抵抗値が変化するピエゾ抵抗320と、この電気抵抗値変化を取り出す検出回路322から構成される。図11に示すように、ピエゾ抵抗320は、気圧計測用カンチレバー74の短手方向において、貫通孔315を挟んだ両側に対となって配置される。
これら一対のピエゾ抵抗320は、導電性材料からなる配線部321を介して相互に電気的に接続されている。
なお、この配線部321及びピエゾ抵抗320を含む全体的な形状は、例えば平面視U字状とすることもできる。また、ピエゾ抵抗320には、ピエゾ抵抗320の電気抵抗値変化に基づいて気圧計測用カンチレバー74の変位を測定する検出回路322が電気的に接続されている。
上記構成とされた変位測定部75において、検出回路322を通じてピエゾ抵抗320に所定電圧が印加された際に発生する電流は、貫通孔315を回り込むようにして、一方のピエゾ抵抗320から配線部321を経由して他方のピエゾ抵抗320に流れる。
このため、気圧計測用カンチレバー74の変位(撓み変形)に応じて変化するピエゾ抵抗320の電気抵抗値変化を、検出回路322は電気的な出力信号として取り出すことが可能となる。
したがって、変位測定部75は、検出回路322の出力信号(センサ出力)に基づいて、気圧計測用カンチレバー74の変位を測定することが可能である。キャビティ310の内部と外部との差圧に基づいて気圧計測用カンチレバー74が変形するため、キャビティ310外部の気圧変化を出力信号として取り出すことが可能となる。
なお、上記ピエゾ抵抗320は、例えば、イオン注入法や拡散法等の各種方法により、リン等のドープ剤(不純物)をシリコン活性層72cにドーピングすることで形成される。
また、一対のピエゾ抵抗320は、配線部321のみで電気的導通するよう構成されている。このため、図示していないが、気圧計測用カンチレバー74の周囲に位置するシリコン活性層72cは、配線部321以外でピエゾ抵抗320双方が導通しないようにエッチングされている。
また、上記ピエゾ抵抗320に替えて、圧電薄膜を用いてもよい。
この場合、気圧計測用カンチレバー74の基端部74bに加わる応力に応じて起電力が発生し、この起電力を検出することで、気圧計測用カンチレバー74の変位を検出することが可能となる。
(圧力センサの動作)
次に、図13及び図14を参照して、上述した圧力センサ71が、微小な圧力変動を検出する場合の動作について説明する。
図13は、圧力センサ71の出力の一例を模式的に示す図である。図13(A)はキャビティ内外の圧力の経時変化を示す図であり、図13(B)は圧力センサ71の出力の経時変化を示す図である。
また、図14は、圧力センサ71の動作の一例を模式的に示す断面図である。図14(A)は初期状態の圧力センサの断面図を示しており、図14(B)はキャビティ外部の圧力が内部の圧力より高い場合の圧力センサの断面図を示しており、図14(C)はキャビティ内外の圧力が同じ圧力に戻ったときの圧力センサの断面図を示している。なお、図14において、圧力センサ71を構成する検出回路322の図示を省略する。
はじめに、図13(A)に示す期間Aのように、キャビティ310外部の圧力(以下、「外圧Pout」)と、キャビティ310内部の圧力(以下、「内圧Pin」)との差がゼロである場合には、図14(A)に示すように、気圧計測用カンチレバー74は撓み変形しない。
ここで、図13(A)に示す時刻t1以降の期間Bのように、例えば、外圧Poutがステップ状に上昇すると、キャビティ310外部と内部との間に差圧が生じるため、図14(B)に示すように、気圧計測用カンチレバー74はキャビティ310内部に向けて撓み変形する。
そして、気圧計測用カンチレバー74の撓み変形に応じてピエゾ抵抗320に歪が生じて、電気抵抗値が変化するので、図13(B)に示すように、圧力センサ71の出力信号が増大する。
また、外圧Poutの上昇以降の時間において、ギャップ313を介してキャビティ310の外部から内部へと圧力伝達媒体が流動する。このため、図13(A)に示すように、内圧Pinは時間の経過とともに、外圧Poutに遅れながらかつ外圧Poutの変動よりも緩やかな応答で上昇する。
その結果、内圧Pinが外圧Poutに徐々に近づくので、キャビティ310の外部と内部との圧力が均衡状態になり、気圧計測用カンチレバー74の撓みが徐々に小さくなり、図13(B)に示すように上記出力信号が徐々に低下する。
そして、図13(A)に示す時刻t2以降の期間Cのように、内圧Pinが外圧Poutと同じになると、図13(C)に示すように、気圧計測用カンチレバー74の撓み変形が解消されて元の状態に復帰する。さらに、図13(B)に示すように、圧力センサ71の出力信号もゼロに回帰する。
このように、気圧計測用カンチレバー74の変位に基づいた出力信号の変動をモニタすることで、キャビティ310外部の圧力変動を検出することができる。
特に、SOI基板72のシリコン活性層72cを利用して半導体プロセス技術により気圧計測用カンチレバー74を形成できるので、従来の圧電素子に比べて薄型化(例えば数十から数百nm厚)しやすい。したがって、微小な圧力変動の検出を精度よく行うことができる。
ただし、上述の出力信号は、外気の圧力の上昇もしくは低下を示しているが、外気の圧力の時間変動(時間軸に対する圧力勾配)を単純に示すものではない。具体的に示すと、図13の期間B1における出力信号上昇傾向は、実際の測定対象の圧力(外圧Pout)が上昇することを示しているが、期間B2における出力信号減少傾向は、上述の通りキャビティ310の外部から内部への圧力伝達媒体の流動による内圧Pinの上昇に起因するものであり、実際の測定対象の圧力が時間変化していないにも関わらず、下降することを示唆してしまう。このため、当該出力信号に対して単純な積分処理等を行っても、測定対象となる圧力の時間変化(外圧の時間変化)は把握することができない。また、図13に示す出力信号の、期間B1と期間B2の境界における極大値は、時間軸に対する圧力勾配をおおよそ示しているが、必ずしも圧力勾配値ではない。圧力の変動が生じている時間によっても出力信号の極大値が変化するためである。その一方で、外気の圧力がわずかでも上昇もしくは低下した場合、その圧力の変化した方向(上昇もしくは低下)に応じた出力信号を得ることができる。
上記に示したように、圧力センサ71は、外気の圧力が変動した時のみ出力信号が得られ、さらに、カンチレバーが薄いため、微小な圧力変化であっても出力することができる。このため、前述のとおり、上下移動判定手段72は、当該圧力センサ71の出力信号(圧力変化情報)が所定値以上の上昇/低下を示す場合に、測定対象物の高度が低下/上昇したと判断するので、測定対象物が数十cmの段差一段を上り下りしても、その上下動を気圧変化から検出することができる。
(上下移動量・算出方法)
次に、圧力センサ71を用いた本実施形態において、車載データ変換部6が圧力センサ71の出力から測定対象物の上下移動量を算出する手順について、図15のフローチャートを用いて説明する。
まず、車載データ変換部6は、圧力センサ71から出力信号が入力されると(ステップS701)、当該圧力センサ71の出力信号の値を一定時間Δt毎にN個、記憶装置(図示省略)に格納する(ステップS702)。
次いで、車載データ変換部6は、上記出力信号に対応した気圧計測用カンチレバーに加わる差圧ΔP、N個(ΔP(1〜N))を差圧データベースから求める(ステップS703)。ここで、差圧データベースとは、圧力センサ71の出力信号値と、当該出力信号値に応じた気圧計測用カンチレバー74に加わる差圧ΔPの値とを出力信号値ごとに予め計測しておき、計測結果から特定される関係性をデータベースとして格納したものである。
次いで、車載データ変換部6は、内圧Pin(i)のうち(i=1〜N、N:2以上の自然数)、最も時刻の早い1個目の内圧Pin(1)に初期値を設定する(ステップS704)。ここで、本実施形態にかかる内圧Pin(1)は、空気中で用いることを前提として、大気圧とする。次いで、車載データ変換部6は、Pin(i)と差圧ΔP(i)とを加算して、外圧Pout(i)を算出する(ステップS705;差圧算出ステップ)。
次いで、車載データ変換部6は、差圧ΔP(i)を用いて、キャビティ310に流入する圧力伝達媒体の流量Q(i)を記憶装置に格納された流量データベースから読みだす(ステップS706)。ここで流量データベースは、差圧ΔPと当該差圧ΔPの大きさに応じた流量Qとを差圧ΔPごとに予め計測しておき、計測結果から特定される関係性を、データベースとして格納したものとする。
次に、車載データ変換部6は、流量Q(i)とキャビティの容積Vから、Δt時間後の内圧Pin(i+1)を算出する(ステップS707;測定対象圧力算出ステップ)。ここで、一定時間Δtは非常に小さく、また、Δt毎の外圧Poutの変化量が非常に小さいと仮定し、熱移動や圧力損失を無視できるほど小さいとする。このため、圧力伝達媒体がキャビティ310に流入した分だけ内圧Pinが上昇する。したがって、流量Q(i)、容積V、内圧Pin(i+1)内圧Pin(i)の関係は以下の式(2)であらわすことができる。
Pin(i)×V=Pin(i+1)×(V+Q(i)×Δt)・・・(2)
このため、車載データ変換部6は、Δt時間後のPin(i+1)を、次の式(3)で得ることができる。
Pin(i+1)=V/(V+Q(i)×Δt)×Pin(i)・・・(3)
次いで、車載データ変換部6は、ステップS707にて得られたPin(i+1)と、ステップS705にて算出したPout(i)とを車載データ変換部6を構成する記憶装置に格納する(ステップS708;流量算出ステップ)。
次いで、車載データ変換部6は、iにi+1を代入し(ステップS709)、iがNを上回ったか否かを判断して(ステップS710)、iがN以下と判断した場合(ステップS710;N)、ステップS705〜S709の処理を繰り返す(繰返し処理ステップ)。この際、車載データ変換部6は、ステップS705にて使用する内圧Pinを、ステップS708にて算出したPin(i+1)に更新する(内圧更新ステップ)。
そして、車載データ変換部6は、iがNより大きいと判断した場合(ステップS710;Y)、得られたN個のPoutから上下移動量を換算する(ステップS711)。大気圧変化量から高度変化量を求める関係式は実施形態1で説明した式(1)のP1、P2にそれぞれPout(i+1)とPout(i)を代入した式(4)を用いる。
Δh=18410.0×log10(Pout(i+1)/Pout(i))・・・(4)
ここで、Δhは上下移動量[m]、Poutは気圧(絶対圧)[hPa]である。
これにより、車載データ変換部6は、外圧Pout(i)からPout(i+1)へ変化した場合の上下移動量を求めることができる。
以上により、車載データ変換部6は、Δt時間毎にN個の上下移動量を記憶装置内部に蓄積することができる。この情報は、N×Δt期間中に、測定対象物が上下方向にどの程度の距離を移動したかを示している。
なお、上記Δt(所定時間)は、車載ナビ装置2に備わる図示しないユーザインターフェース部を介してユーザが適宜設定できるように構成してもよい。
上記により、車載データ変換部6は、圧力センサ71の出力信号から外圧Poutの時間経緯、そして上下方向の移動量を計測することができる。
本発明は、車載ナビゲーション装置を含む地図データシステムをより詳細で正確なデータを含むようにさせることで、より正確な経路探索や情報提供が可能となるものである。
1 地図データ更新システム
2 車載ナビシステム
3 地図データセンタ
4 車載制御部
5 気圧変動センサ
6 車載データ変換部
7 車載データ解析部
8 車載通信部
9 位置情報取得部
10 地図データ
11 地図データ記憶部
12 検索部
13 センタ制御部
14 センタ地図データ
15 センタ地図データ記憶部
16 交通データ
17 交通データ記憶部
18 センタ通信部
19 更新用状況データ
20 検索用状況データ
21 道路データ
22 背景データ
23 文字データ
24 誘導データ
31 渋滞データ
32 交通規制データ
33 所要時間データ
34 交通障害データ
35 道路状況データ
41 地図データ更新システム
42 車載ナビシステム
43 車速取得部
45 更新用状況データ45
44 状況データベース
61 地図データ更新システム
62 車載ナビシステム
63 状況データ候補
64 状況データ
71 圧力センサ
72 SOI基板
72a シリコン支持層
72b シリコン酸化膜等の酸化層
72c シリコン活性層
73 センサ本体
73−1 センサ本体の第一の部分
73−2 センサ本体の第二の部分
74 気圧計測用カンチレバー
74a 気圧計測用カンチレバー基端部
74b 気圧計測用カンチレバー先端部
75 変位測定部
310 キャビティ
312 蓋部
313 ギャップ
315 貫通孔
320 ピエゾ抵抗
321 配線部
322 検出回路
At 強度閾値
f1 第1周波数閾値
f2 第2週数閾値
S21〜S24 地図データ更新システムの動作ステップ
S51〜S55 地図データ更新システムの動作ステップ
S61〜S68 地図データ更新システムの動作ステップ
S701〜S711 上下移動量算出の動作ステップ

Claims (16)

  1. 地図データを管理する地図データ管理サーバと通信部を介して通信可能に構成され、車両に搭載されるナビゲーション装置であって、
    周囲の気圧の変動を検出し気圧変動データとして出力する気圧変動センサと、
    前記気圧変動センサの出力する気圧変動データに基づいて、前記車両の重力加速度方向に沿った高さ変動量を算出する車載データ変換部と、
    前記車載データ変換部の算出する高さ変動量より道路交通状況の推定に関する状況データを生成する車載データ解析部と、
    前記車載データ解析部の生成した状況データを前記通信部を介して前記地図データ管理サーバに送信する状況データ送信部と、
    を備え
    前記車載データ解析部は、前記高さ変動データを周波数解析し、解析された周波数成分のうち第1の周波数より路面の凹凸状態を判断し、判断した凹凸状態に基づいて前記状況データを生成することを特徴とするナビゲーション装置。
  2. 前記車載データ解析部は、前記解析された周波数成分のうち第2の周波数より路面の傾斜状態を判断し、判断した傾斜状態に基づいて前記状況データを生成することを特徴とする請求項に記載のナビゲーション装置。
  3. 前記車載データ解析部は、前記解析された周波数成分のうち前記第1及び第2の周波数成分と異なる第3の周波数成分より道路の混雑状況を判断し、判断した混雑状況に基づいて前記状況データを生成することを特徴とする請求項に記載のナビゲーション装置。
  4. 前記車載データ解析部の判断する道路の混雑状況は、前記車両の走行する車線に隣接する車線又は対向する車線に関する混雑状況であることを特徴とする請求項に記載のナビゲーション装置。
  5. 前記車両の速度に関する速度情報を取得し、当該取得した速度情報を前記車載データ解析部に送信する車速送信部を備え、
    前記車載データ解析部は、前記高さ変動量と前記速度情報とに基づいて前記車両の3次元の軌跡を算出し、算出した軌跡に基づいて前記状況データを生成することを特徴とする請求項1に記載のナビゲーション装置。
  6. 前記高さ変動量と当該高さ変動量に応じた状況データとを高さ変動量ごとに記憶する状況データベース部を備え、
    前記車載データ解析部は、前記状況データベース部より前記車載データ変換部の算出する高さ変動量に応じた状況データを抽出することを特徴とする請求項1に記載のナビゲーション装置。
  7. 与えられた経路探索条件のもとに出発地点から到着地点までの最適経路を探索する検索部を備え、
    前記検索部は、前記状況データを用いて前記最適経路の探索を行うことを特徴とする請求項1に記載のナビゲーション装置。
  8. 前記気圧変動センサが前記気圧の変動を検出した時刻に関する時刻データを生成する時刻データ生成部を有し、
    前記状況データ送信部は、前記状況データとともに前記時刻データを地図データ管理サーバに送信することを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載のナビゲーション装置。
  9. 地図データを管理する地図データ管理サーバと通信部を介して通信可能に構成され、車両に搭載されるナビゲーション装置であって、
    周囲の気圧の変動を検出し気圧変動データとして出力する気圧変動センサと、
    前記気圧変動センサの出力する気圧変動データに基づいて、前記車両の重力加速度方向に沿った高さ変動量を算出する車載データ変換部と、
    前記車載データ変換部の算出する高さ変動量より道路交通状況の推定に関する状況データを生成する車載データ解析部と、
    前記車載データ解析部の生成した状況データを前記通信部を介して前記地図データ管理サーバに送信する状況データ送信部と、
    を備え、
    前記気圧変動センサは、
    所定容積からなるキャビティと
    圧を伝達する圧力伝達媒体を前記キャビティ内外に流通させる連通孔と、
    大気圧変動に応じて可変する基準圧に相当し前記キャビティの内部圧力を表す内圧と、前記周囲の気圧と、の差圧に関する気圧変動データを出力する出力部と、
    を備えることを特徴とするナビゲーション装置。
  10. 前記車載データ変換部は、
    前記気圧変動データに基づいて、前記内圧と前記周囲の気圧との差圧を求める差圧算出部と、
    前記内圧の設定値と前記差圧算出部により算出された前記差圧とに基づいて、前記周囲の気圧を算出する圧力算出部と、
    前記差圧算出部により算出された前記差圧に基づいて、前記キャビティ内外を流通する圧力伝達媒体の所定時間当たりの流通量を算出する流量算出部と、
    前記流量算出部により算出された前記流通量と前記キャビティの容積とに基づいて、所定時間後の前記内圧を算出し、当該算出した内圧で前記圧力算出部にて用いる前記内圧の設定値を更新する内圧更新部と、
    を有することを特徴とする請求項に記載のナビゲーション装置。
  11. 前記気圧変動センサは、前記連通孔を除く前記キャビティの開口面を塞ぐように設けられ、前記差圧に応じて撓み変形するカンチレバーを有し、
    前記出力部は、前記カンチレバーの撓み変形量に応じた気圧変動データを出力することを特徴とする請求項9又は10に記載のナビゲーション装置。
  12. 請求項1〜11の何れか一項に記載のナビゲーション装置と、前記地図データ管理サーバと、を含む地図データ更新システムであって、
    前記地図データ管理サーバは、
    前記ナビゲーション装置より受信した状況データに基づいて新たな地図データを作成する地図データ作成部を備えることを特徴とする地図データ更新システム。
  13. 前記ナビゲーション装置は、
    現在位置を表す現在位置データを取得する位置データ取得部を有し、
    前記状況データには、前記位置データ取得部により取得された現在位置における道路の高さ変動に関する推定情報が含まれ、
    前記地図データ管理サーバは、
    前記地図データに、所定位置における所定位置データと、当該所定位置近傍における道路の高さ変動に関する情報と、が含まれ、
    前記ナビゲーション装置より前記状況データを受信した際に、前記現在位置と前記所定位置との間の距離が所定値より小さい場合に、前記状況データの高さ変動に関する推定情報と前記地図データの前記高さ変動に関する情報とが一致するか否かを判断する高さ変動判断部と、
    前記高さ変動判断部により一致すると判断された場合に、前記所定位置データを前記ナビゲーション装置に送信する位置データ送信部と、を有し、
    前記ナビゲーション装置は、
    前記位置データ取得部が前記位置データ送信部により送信された前記所定位置データで現在位置データを修正することを特徴とする請求項12に記載の地図データ更新システム。
  14. 前記地図データ管理サーバの前記地図データ作成部は、
    前記状況データの有効期間を設定し、前記有効期間が超過した場合に前記状況データを破棄することを特徴とする請求項12に記載の地図データ更新システム。
  15. 地図データを管理する地図データ管理サーバと、前記地図データ管理サーバと通信部を介して通信可能に構成され、車両に搭載されるナビゲーション装置と、を含む地図データ更新システムであって、
    前記ナビゲーション装置は、周囲の気圧の変動を検出し気圧変動データとして出力する気圧変動センサと、
    前記気圧変動センサの出力する気圧変動データに基づいて、前記車両の重力加速度方向に沿った高さ変動量を算出する車載データ変換部と、
    前記車載データ変換部の算出する高さ変動量より道路交通状況の推定に関する状況データを生成する車載データ解析部と、
    前記車載データ解析部の生成した状況データを前記通信部を介して前記地図データ管理サーバに送信する状況データ送信部と、
    前記高さ変動量と当該高さ変動量に応じた状況データとを高さ変動量ごとに記憶する状況データベース部と、
    前記状況データベース部に記憶される状況データを作成するキャリブレーション部と、 前記キャリブレーション部が、前記車両に当該ナビゲーション装置が搭載された時より所定時間が経過したか否かを判断する経過判断部と、
    前記経過判断部により経過していないと判断された場合に、前記車載データ解析部に前記状況データを生成させ、当該状況データを仮の状況データとして前記通信部を介して前記地図データ管理サーバに送信する仮状況データ送信部と、
    を備え、
    前記車載データ解析部は、前記状況データベース部より前記車載データ変換部の算出する高さ変動量に応じた状況データを抽出し、
    前記地図データ管理サーバは、
    予め状況データが対応付けられた地図データを記憶する地図データ記憶部と、
    前記仮状況データ送信部により送信された前記仮の状況データと、前記地図データ記憶部に記憶された地図データに対応する状況データとが一致するか否かを判断する一致判断部と、
    前記一致判断部により一致しないと判断された場合に、前記地図データに対応する状況データを送付用状況データとして前記ナビゲーション装置に送信する送付用状況データ送信部と、
    を備え、
    前記ナビゲーション装置は、
    前記キャリブレーション部が、前記送付用状況データ送信部により送付用状況データが送信された場合に当該送付用状況データを状況データとして前記状況データベース部に記憶する状況データ記憶部を有することを特徴とする地図データ更新システム。
  16. 請求項に記載のナビゲーション装置と、前記地図データ管理サーバと、を含む地図データ更新システムであって、
    前記地図データ管理サーバは、
    複数の前記ナビゲーション装置と接続され、
    前記複数のナビゲーション装置より送信される前記状況データのうち、最新の時刻データに相当する状況データに基づいて新たな地図データを作成する地図データ作成部を備えることを特徴とする地図データ更新システム。
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