JP6383212B2 - 局部洗浄装置 - Google Patents
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Description
そして、このようなシャッターを取り付ける際には、洗浄ノズル用のシャッターと温風ノズル用のシャッターとをそれぞれ設置する場合と、一体に設置する場合がある。
また、シャッターが温風ノズルから吹き出る温風の風圧によって回動する場合、洗浄ノズル用のシャッターと温風ノズル用のシャッターとが一体に形成されていると、温風ノズル専用のシャッターと比べて大型となるため、温風の風圧によってシャッターを回動させることが難しくなる。
このため、温風ノズルを前後方向に進退可能な構成にすると、温風ノズルを進退させるためのモータなどが必要となり、製造コストがかかるという問題がある。
また、本発明に係る局部洗浄装置では、前記第1ノズルが前記所定の方向へ進退可能な開口部を開閉可能な第1シャッターを有し、前記第1ノズルは、前記第2ノズルの進退動作および前記第1シャッターの開閉動作に連動して所定の方向へ進退するように構成されていてもよい。
また、本発明に係る局部洗浄装置では、前記第1シャッターの開閉動作は、前記第2ノズルの進退動作に連動していてもよい。
また、本発明に係る局部洗浄装置では、前記第2ノズルの進退動作は、モータの駆動によって行われていることが好ましい。
このような構成とすることにより、第1ノズルが連動する第1シャッターの開閉動作および第2ノズルの進退動作の少なくとも1つが、モータの駆動によって確実に行われるため、第1ノズルを所定の方向へ確実に進退させることができる。
このような構成とすることにより、温風が吹き出されていない状態において温風ノズルの内部に飛沫が浸入することを防止できる。
図1に示すように、本実施形態による局部洗浄装置1は、便器Tの上部に取り付けられた機能部2と、機能部2に回動可能に設けられ、使用者の臀部を支持する便座3と、を備えている。
ここで、便座3に着座する使用者の顔が向く方向を前方とし、便座3に着座する使用者の背中が向く方向を後方とする。また、前後方向と直交する水平方向であって局部洗浄装置1の幅方向を左右方向とする。
折曲壁部43には、正面から見て下端から上方に向かって凹状に切り欠かれた開口凹部41が形成されている。
そして、温風ノズル5は、不使用時には筐体部4の開口凹部41の後方に配置されて、使用時には第1傾斜方向A1に前進して、開口凹部41から前端部5a側が突出するように構成されている。
軸部53bの軸線は、左右方向に延びていて、第2シャッター本体53aは、軸部53bを中心に回動することで、吹き出し口52を開閉可能に構成されている。
そして、本実施形態では、第1洗浄ノズル6Aおよび第2洗浄ノズル6Bは、モータ62の駆動により、第2傾斜方向A2にそれぞれ進退するように構成されている。
また、本実施形態では、第1洗浄ノズル6Aは、便局部洗浄用のノズルとし、第2洗浄ノズル6Bは、ビデ洗浄用のノズルとしている。
第1シャッター本体71は、開口凹部41を閉塞可能な大きさの板状に形成された板部73と、板部73の後面に設けられた一対の山型凸部74,74と、開閉機構72と係合する一対の係合部75,75と、を有している。
一対の山型凸部74,74は、一方の山形凸部74Aが後退した位置における第1洗浄ノズル6A(図2参照)の前端部6aの前方に対向配置され、他方の山形凸部74Bが後退した位置における第2洗浄ノズル6B(図2参照)の前端部6aの前方に対向配置されている。
さらに、山型凸部74は、後壁部74cの後端から前方に向かうにしたがって次第に下方に向かうように形成された下側傾斜壁部74dと、下側傾斜壁部74dの下端から前方に延びるように形成され板部73の後面に連結された下壁部74eと、を有している。
一対の支持フレーム本体91,91のうち、左側に配置される支持フレーム本体91Aには、左右方向に貫通し回動軸77の軸本体93が挿通可能な貫通孔91aが形成され、右側に配置される支持フレーム本体91Bには、回動軸77の軸本体93の一方の端部(本実施形態では右側の端部)93a側が左側から挿入されて回動軸77が連結される孔部91bが形成されている。
支持アーム本体96には、左右方向に貫通し回動軸77の軸本体93が挿通可能な貫通孔96aがそれぞれ形成されている。
また、支持アーム本体96の前面には、後方に向かって凹む係合凹部98がそれぞれ形成されている。この係合凹部98には、第1シャッター本体71の係合部75が係合している。これにより、第1シャッター本体71が、支持アーム78と連結されている。
そして、支持アーム78は、回動軸77の軸本体93を中心に第1シャッター本体71とともに回動可能に構成されている。
また、第1洗浄ノズル6A(図1参照)および第2洗浄ノズル6B(図1参照)は、一対の支持アーム本体96,96の内側に配置され、温風ノズル5(図1参照)は、一方の支持フレーム本体91Aの左側に配置されている。
図4および図5に示すように、U字形材81は、温風ノズル5の前端部5a近傍の右側の側面に固定されている。U字形材81の略U字形の折れ曲り部81aの両側の一対の直線部81b,81cは、温風ノズル5が進退する第1傾斜方向A1に鉛直面内において直交する方向にそれぞれ延びている。そして、これらの一対の直線部81b,81cは、温風ノズル5が進退する第1傾斜方向A1に並んで配置されている。
そして、基部83および突出部84は、支持アーム78および第1シャッター本体71と一体に回動軸77の軸本体93を中心に回動可能に構成され、回動する際には、U字形材81以外の部材とは干渉しない位置に配置されている。
ここでは、温風ノズル5が進退する第1傾斜方向A1と、第1洗浄ノズル6Aおよび第2洗浄ノズル6Bが進退する第2傾斜方向A2とは、左右方向(図6乃至図11の紙面に直交する方向)からみて重なる方向として説明する。
まず、局部洗浄装置1の局部洗浄機能および温風乾燥機能を不使用の状態について説明する。この状態では、図6に示すように、温風ノズル5、第1洗浄ノズル6Aおよび第2洗浄ノズル6Bは後退して筐体部4内に収容されているとともに、第1シャッター本体71は付勢部79(図3参照)の付勢力により開口凹部41を閉鎖している。
このとき、連動部82の突出部84は、U字形材81の後側に配置されている直線部81cに前方から当接し、U字形材81を後方に押さえている。これにより、温風ノズル5が後方に押さえられて、第1シャッター本体71の後方に収容された状態に維持されている。
このとき、突出部84は、U字形材81の一対の直線部81b,81cの間の空部81d内で、直線部81b,81cの延在方向に移動可能であるため、突出部84からU字形材81には、直線部81b,81cの延在方向と直交する温風ノズル5が進退する第1傾斜方向A1の力が作用する。これにより、U字形材81は、温風ノズル5とともに温風ノズル5が進退する第1傾斜方向A1に前進する。
そして、第1洗浄ノズル6Aがさらに第2傾斜方向A2に前進すると、支持アーム78がさらに回動し、第1洗浄ノズル6Aの前端部6aが山型凸部74に当接する部分は、上側傾斜壁部74bの上側から下側へと移動する。
そして、図8に示すように、第1洗浄ノズル6Aがさらに第2傾斜方向A2に前進すると、支持アーム78がさらに回動し、山型凸部74が第1洗浄ノズル6Aの前端部6aよりも上方に配置され、第1シャッター本体71は、開口凹部41を開き切った状態となる。
なお、第1シャッター本体71が開口凹部41を開き切った状態となるまで、第1シャッター本体71(支持アーム78)とともに突出部84が回動する。そして、この突出部84の回動に連動して、温風ノズル5が第1傾斜方向A1に前進する。
そして、第1洗浄ノズルの前進が停止されると、温風ノズル5に温風が供給され、温風によって第2シャッター53が吹き出し口52を開放し、便座3(図1参照)に着座した使用者の局部に温風を吹き出すことができる。
このとき、第1洗浄ノズル6Aは、第1シャッター本体71を開放し、温風ノズル5を前進させるために動いているため、第1洗浄ノズル6Aで使用者の人体局部の洗浄を行う場合と比べて、開口凹部41からの突出量は少なくなるように設定されている。
そして、第1洗浄ノズル6Aが第2傾斜方向A2に後退すると、付勢部79の付勢部によって、第1シャッター本体71が開口凹部41を閉鎖する方向に回動支持アーム78が回動する。このとき、図9に示すように、突出部84が後方に向かうように回動し、U字形材81の後側の直線部81cと当接する。そして、突出部84は、このU字形材81の後側の直線部81cと当接した状態で回動する。
そして、第1洗浄ノズル6Aがさらに第2傾斜方向A2に後退すると、回動支持アーム78がさらに回動し、図11に示すように、第1洗浄ノズル6Aの前端部6aが山型凸部74の上側傾斜壁部74bと離間し、第1シャッター本体71が開口凹部41を閉鎖する。
このとき、突出部84も後方に向かうように回動し、U字形材81を介して温風ノズル5が第1傾斜方向A1へ後退する。
なお、第1洗浄ノズル6Aは、局部洗浄機能を作動させる指令が送られた場合は、温風乾燥機能を作動させる指令が送られた場合よりも前方に前進し、この位置において使用者の局部洗浄を行うように構成されている。
本実施形態による局部洗浄装置1では、第1洗浄ノズル6Aの進退による第1シャッター本体71の開閉動作に連動させて温風ノズル5を所定の方向(第1傾斜方向A1)へ進退させることができるため、温風ノズル5を進退させるためのモータなどを設置しなくても温風ノズル5を所定の方向へ進退させることができて、局部洗浄装置1の製造コストを削減することができる。
また、温風ノズル5は、第1傾斜方向に進退可能で、前進した位置で使用者の人体局部に温風を吹き出すように構成されているため、第1シャッター本体71によって温風が遮られることがなく、使用者が快適に使用することができる。また、第1シャッター本体71に温風を遮らないための凹部などを形成する必要がなく、意匠性を損なうことがない。
例えば、上記の実施形態では、第1シャッター7の回動に連動させて温風ノズル5を進退させているが、第1シャッター7以外の第1洗浄ノズル6Aや第2洗浄ノズル6Bの進退に連動させて温風ノズル5を進退させるように構成してもよい。
また、上記の実施形態では、第1シャッター7は、第1洗浄ノズル6Aや第2洗浄ノズル6Bの進退によって開口凹部41を開閉可能に構成されているが、第1洗浄ノズルや第2洗浄ノズル6Bの進退以外による開閉機構によって開口凹部41を開閉可能に構成されていてもよい。この場合、第1シャッター7の開閉に連動して第1洗浄ノズル6Aや第2洗浄ノズル6Bがリンク機構によって進退するように構成されていてもよい。
また、上記の実施形態では、温風ノズル5の吹き出し口52に第2シャッター53が設けられているが、設けられていなくてもよい。
また、上記の実施形態では、温風ノズル5の吹き出し口52は斜め上方に向かって開口しているが、これ以外の向きに開口していてもよい。
2 機能部
3 便座
4 筐体部
5 温風ノズル(第1ノズル)
6A,6B 洗浄ノズル(第2ノズル)
7 第1シャッター
8 リンク機構
41 開口凹部(開口部)
52 吹き出し口
53 第2シャッター
62 モータ
A1 第1傾斜方向(所定の方向)
Claims (6)
- 便器に設けられ、所定の方向へ進退可能に構成された第1ノズルと、所定の方向へ進退可能に構成された第2ノズルと、を有する局部洗浄装置において、
前記第1ノズルは、前記第2ノズルの進退動作に連動して所定の方向へ進退するように構成され、
前記第2ノズルは、前記第1ノズルが進退可能な範囲の最前端よりも前側の位置において機能を作動可能に構成されていることを特徴とする局部洗浄装置。 - 前記第2ノズルが進退可能な範囲は、前記第1ノズルが進退可能な範囲よりも大きい請求項1に記載の局部洗浄装置。
- 前記第1ノズルが前記所定の方向へ進退可能な開口部を開閉可能な第1シャッターを有し、
前記第1ノズルは、前記第2ノズルの進退動作および前記第1シャッターの開閉動作に連動して所定の方向へ進退するように構成されている請求項1または2のいずれか一項に記載の局部洗浄装置。 - 前記第1シャッターの開閉動作は、前記第2ノズルの進退動作に連動している請求項3に記載の局部洗浄装置。
- 前記第2ノズルの進退動作は、モータの駆動によって行われている請求項1乃至4のいずれか一項に記載の局部洗浄装置。
- 前記第1ノズルは、前進した位置で使用者の人体局部に温風を吹き出す吹き出し口が設けられた温風ノズルであって、前記吹き出し口を開閉可能な第2シャッターが設けられている請求項1乃至5のいずれか一項に記載の局部洗浄装置。
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