JP6382017B2 - 副室付点火装置とその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の圧縮行程での主燃焼室内の圧力増加に伴って副室内に主燃焼室内の混合気の一部を導入して、副室内で着火し、燃焼室内に噴射して内燃機関の点火を行う副室付点火装置とその制御方法に関する。
内燃機関の圧縮行程において、主燃焼室内に予め導入した混合気の一部を主燃焼室内の圧力増加に伴って副室内に導入して、副室内で着火して、燃焼、膨張させた火炎を主燃焼室内に噴射して、主燃焼室内の混合気を着火させる副室付点火装置について種々提案されている。
例えば、特許文献1には、主燃焼室と、前記主燃焼室に隣接する副燃焼室と、前記主燃焼室と前記副燃焼室とを連通する第1連通路と、前記主燃焼室から前記第1連通路経由で前記副燃焼室へ導入された新気混合気を点火して、前記副燃焼室から前記第1連通路を介して前記主燃焼室へ放射されるときの速度である放射速度のピークである第1ピークを持つ第1火炎と、前記第1ピークよりも後のピークであって前記第1ピークよりも大きな前記放射速度のピークである第2ピークを持つ第2火炎とを生成する点火部と、を備えた、副室式内燃機関が開示されている。
特許文献1にあるような従来の副室付点火装置では、内燃機関のシリンダ内に昇降可能に収容されたピストンの上昇によって圧縮された主燃焼室内の圧力と主燃焼室に連通して設けた副室内の圧力との圧力差によって、副室内に混合気を導入する構成となっている。
このため、主燃焼室内に予め混合気が導入され、均質化された状態となっていれば、圧縮時に副室内に導入される気体にも混合気が含まれ、副室内に導入した混合気の着火が可能となり、火炎を主燃焼室内に高速で噴射して主燃焼室内の混合気の燃焼効率を高めることができる。
特開2006−329092号公報
ところが、燃焼室内へ燃料を直接噴射する直噴エンジン等において、混合気の成層化を図る目的で、燃料の噴射時期の遅角化が進み、圧縮行程の上死点近くで燃料が噴射された場合には、副室内の圧力と主燃焼室内の圧力の差が小さく、副室内に燃料をほとんど導入することができない。
このため、副室内に可燃性の混合気を形成することが困難となり、着火をすることができなくなる虞がある。
このような場合に、補助燃料噴射装置を設けて副室内に直接燃料を導入することが考えられるが、限られた容積の副室内において必要とされる燃料は僅かであるため、燃料の噴射量を極めて高度に制御する必要がある。
特に、液体燃料を使用する場合には、狭い副室内で燃料を微粒化するのも困難であり、安定した着火を実現するのが困難となる虞がある。
さらに、特許文献1にあるように、第2の副燃焼室を設けても、閉空間であるため、圧縮行程の上死点直前に燃料噴射がされた場合に、第1の副燃焼室内に混合気が導入され難い状況には代わりがない。
また、このような構成では装置の大型化を招くことになり、点火プラグの小型化の要求に応えることもできない。
そこで、本発明は、かかる実情に鑑み、副室内へ燃料を導入するための補助燃料噴射装置を必要とせず、圧縮行程上死点の近く、例えば、30°BTDCから30°ATDCにおいて、主燃焼室内に燃料噴射が行われた場合でも、主燃焼室内の混合気の副室内への導入を可能として、副室内で混合気の点火を行い、燃焼、膨張させた火炎を主燃焼室内に高速で噴射させて安定した着火を実現可能な副室付点火装置とその制御方法を提供することを目的とする。
本発明の副室付点火装置(100、100a、100b、100c、100f、100g)は、内燃機関に装着され、少なくとも、軸状の中心電極(1)と、該中心電極を保持する筒状の絶縁碍子(2)と、該絶縁碍子を収容保持する筒状のハウジング(3)と該ハウジングの先端に設けた接地電極(30)と、前記ハウジングの先端側に配設され、前記中心電極の先端と前記接地電極とを覆いつつ、内側に副室(52)を区画すると共に、該副室と前記内燃機関の燃焼室(900)とを連通する副室噴孔(51)を有する副室カバー(5、5a、5b、5c、5f、5g)とを具備し、前記燃焼室内に導入した混合気の一部を前記副室内に取り込んで、高エネルギ電源(8、8d)からの電気エネルギの投入により前記副室内において混合気の着火を行い、前記副室噴孔から前記燃焼室内に燃焼火炎を噴射させて、内燃機関の点火を行う副室付点火装置であって、前記副室内の圧力を調整する圧力調整手段(6、6a、6b、6c、6f、6g)として、少なくとも、前記ハウジングが、前記副室内の圧力を前記燃焼室内の圧力よりも減圧するための減圧流路(66)を具備することを特徴とする。
本発明によれば、圧縮行程上死点に至るまで、前記燃焼室から前記副室内への気体の導入が可能となるので、前記内燃機関の圧縮行程上死点近く、例えば、30°BTDCから30°ATDCにおいて、前記燃焼室内への燃料噴射が行われた場合であっても、副室内の燃料濃度を可燃濃度範囲まで上昇させ、安定した着火を実現することができる。
また、前記減圧流路を開閉制御する制御弁装置(7)を設けることで、任意のタイミングで前記室内の圧力を減圧させ、前記燃焼室内の気体を前記副室内に導入させることができ、上死点直前における副室内への混合気の導入のみならず、燃焼後に副室内の気体を掃気することも可能となる。
さらに、前記燃焼室内の圧力を利用して前記副室カバーを軸方向に上下動させることにより前記副室内の圧力を変化させたり、前記副室内の気体を前記減圧流路を介して吸気筒や蓄圧室に排出させることによって前記副室内の圧力を変化させたりすることもできる。本発明は、いわゆる火花点火型の点火装置にも、いわゆるプラズマ放電型の点火装置にも適宜採用し得るものである。
本発明の第1の実施形態における副室付点火装置100の概要を示す縦断面図 図1の副室付点火装置100の要部断面図 図2Aに続く状態を示す要部断面図 本発明の第2の実施形態における副室付点火装置100aの要部断面図 図3Aに続く状態を示す要部断面図 本発明の第3の実施形態における副室付点火装置100bの概要を示す断面図 本発明の第4の実施形態における副室付点火装置100cの概要を示す断面図 本発明の第4の実施形態における副室付点火装置100dの概要を示す断面図 図6Aの副室付点火装置100dの側面図 図6Aの副室付点火装置100dの要部断面図 図7Aに続く状態を示す要部断面図 本発明の第5の実施形態における副室付点火装置100eの要部断面図 図8Aに続く状態を示す要部断面図 本発明の第6の実施形態における副室付点火装置100fの要部断面図 本発明の第7の実施形態における副室付点火装置100gの要部断面図 本発明の副室付点火装置を設けた内燃機関の概要を示す断面図 比較例と共に本発明の実施例1として示す副室付点火装置の制御方法を示すタイムチャート図 比較例と共に本発明の実施例2として示す副室付点火装置の制御方法を示すタイムチャート図 比較例と共に本発明の実施例3として示す副室付点火装置の制御方法を示すタイムチャート図 本比較例と共に発明の実施例4として示す副室付点火装置の制御方法を示すタイムチャート図
図1及び図11を参照して、本発明の第1の実施形態における副室付点火装置100(以下、適宜、点火装置100と略す。)について説明する。
点火装置100は、内燃機関9に設けられ、軸状の中心電極1と、中心電極1を覆う筒状の絶縁碍子2と、絶縁碍子2を収容保持する筒状のハウジング3と、ハウジング3の先端に配設され、内燃機関9の燃焼室900に連通する副室噴孔51を具備して内側に副室52を区画した副室カバー5と、副室52内の圧力を調整する圧力調整手段6とからなり、内燃機関9の燃焼室900内に導入された混合気の一部を副室カバー5の内側に導入して副室カバー5の内側で点火を行い、燃焼火炎を燃焼室900に噴射して内燃機関9の点火を行うものである。
第1の実施形態における点火装置100は、いわゆる火花点火式の点火装置に本発明を適用したものである。
本実施形態における高エネルギ電源8は、図略の直流電源と、直流電源の電圧を昇圧する点火コイルと、点火コイルを開閉制御するイグナイタとによって構成され、電気エネルギを点火装置100に投入するものであり、公知の直流高電圧電源を用いることができる。
また、高エネルギ電源8から放電空間40への放電エネルギの供給は、一の点火期間内に複数回行うようにしても良い。
本発明の適用される内燃機関9の一例の概要について簡単に説明する。
燃焼室900は、シリンダヘッド901と、筒状のシリンダヘッド903と、シリンダヘッド903内に昇降可能に収容されたピストン902の頂面によって区画されている。シリンダヘッド901には、本発明の点火装置100が装着され、燃焼室900に副室カバー5が露出している。
シリンダヘッド901には、燃焼室900に開口し、燃焼室900内に大気を導入する吸気筒910と、吸気筒910を開閉する吸気バルブ911と、燃焼室900に開口し、燃焼排気を排出する排気筒920と、排気筒920を開閉する排気バルブ921と、燃焼室900内に燃料を噴射する燃料噴射弁INJと、本発明の点火装置100が設けられている。
なお、本発明は、燃焼室900内に直接燃料を噴射するいわゆる直噴エンジンに特に好適なものであるが、直噴エンジン以外にも適宜採用することができる。
また、本発明において、内燃機関9を特に限定するものではなく、液体燃料を使用する内燃機関と気体燃料を使用する内燃機関のいずれにおいても採用することができる。
本実施形態における点火装置100では、副室カバー5がハウジング3内で軸方向に対して移動可能に保持されており、内燃機関9の燃焼室900内の筒内圧力PSYLを利用して、副室カバー5を移動させることで、副室カバー5の内側に区画した副室52の容積を大きくし、内燃機関の圧縮行程の上死点TDC直前において、燃料噴射がされた場合でも、副室52内に混合気の導入を可能とし、安定した着火の実現を図るものである。
以下、各構成について詳述する。
中心電極1は、中心電極放電部10と、高熱伝導部11と、接着層12、14と、抵抗体13と、中軸部15と、端子部16によって構成されている。
中心電極放電部10は、イリジウム、白金等の耐熱性貴金属、若しくは、これらを含む耐熱性合金等の公知の耐熱性金属を用いて軸状に形成され、副室カバー5の内側に区画した副室52に露出している。
高熱伝導部11は、鉄、ニッケル、ニッケル合金等の導電性の良い金属が用いられ、内部には導電性と放熱性を良好にすべく、銅、銅合金等の芯材が内蔵されている。
接着層12、14には、ガラス粉末と銅、鉄、若しくは、これらの合金等の金属粉末を混合したものが用いられ、絶縁碍子2内の所定位置に充填圧縮された後、加熱熔融されている。
接着層12は、高熱伝導部11の基端側を封止固定すると共に、抵抗体13との導通を図っている。
接着層14は、抵抗体13と中軸部15との導通を図ると共に、中軸部15を絶縁碍子2の内側に封止固定している。
抵抗体13には、B2O3−SiO2系、BaO−SiO2−B2O系3、ZnO−B2O3−SiO2系、BaO−CaO−B2O3−SiO系2、Na2O−SiO2−B2O3系、K2O−SiO2−B2O3系、Al2O3−B2O3−SiO2系、BaO−B2O3系、Bi2O−B2O3系、SiO2−MgO−Al2O3系のいずれかから選択される1種以上からなるガラス粉末と、カーボン等の公知の導電性粉末と、Al2O3、SiO2、SiC、Si3N4、ZrO2のいずれかから選択される1種以上を含有する絶縁性材料からなる骨材とからなり、絶縁碍子2の内側に充填圧縮された後、加熱熔融されて構成されている。
中軸部15は、鉄、ニッケル、これらの合金、若しくは、ステンレス等の金属が用いられ、棒状に形成されている。
中軸部15の基端側に設けた端子部16は、絶縁碍子2の基端側から露出し、外部に設けた高エネルギ電源8との導通を図っている。
絶縁碍子2は、高純度アルミナ等の公知の絶縁性耐熱材料を用いて筒状形成され、値側に中心電極1を保持している。
絶縁碍子2は、碍子脚部20と、碍子胴部21と、碍子頭部22とによって構成されている。
碍子脚部20は、ハウジング3の先端側から、ハウジング3の内側に区画したガスポケット41及び副室カバー5の内側に区画した副室52に露出している。
碍子脚部20の内側には、中心電極1の高熱伝導部11が埋設されている。
碍子胴部22は、碍子脚部20よりも径大となるように拡径され、ハウジング3によって加締め固定さている。
碍子胴部22の内側には、接着層12、14、抵抗体13、中軸部15の先端が埋設、固定されている。
碍子頭部23は、ハウジング3の基端側に露出している。
碍子頭部23の内側には中軸部15が埋設、固定されている。
放電時のリークを防止するため、碍子頭部23の一部をコルゲート状に形成して、端子部16とハウジング3との沿面距離を長くしても良い。
ハウジング3は、鉄、ニッケル、これらの合金、炭素鋼、ステンレス等の公知の金属材料が用いられ、筒状に形成されている。
ハウジング3は、接地電極30、筒状基部31、ネジ部32、係止部33、六角部34、加締め部35によって構成されている。
本実施形態における接地電極30は、ハウジング3の先端に延設して、L字形に延びるように形成され、中心電極放電部10の先端との間に所定の放電空間40を隔てて対向してる。
接地電極30は、鉄、ニッケル、ニッケル合金等の導電性、伝熱性に優れた金属が用いられている。
接地電極30の先端側で中心電極放電部10と対向する位置に、耐久性を向上すべく、イリジウム、若しくは、イリジウム合金、白金、若しくは、白金合金等の公知の貴金属を用いた放電チップを設けても良い。
筒状基部31の先端側内周面は、ハウジング3の内側に保持した絶縁碍子2との間にガスポケット41を区画している。
筒状基部31の外周には、ネジ部32が設けられ、内燃機関9に点火装置100を固定すると共に、接地電極30を内燃機関9のシリンダヘッド901に接地している。
本実施形態においては、筒状基部31の先端側に筒溝状の圧力室60が形成され、副室カバー5が摺動可能に保持されている。
係止部33は、加締め部35と共に、碍子胴部21を加締め固定している。
係止部33と碍子胴部21との間に、公知のシール部材を介挿したり、加締め部35と碍子胴部21との間にタルク等の公知の粉末充填部材等を介挿したりしても良い。
筒状基部31の基端側には、六角部34が設けられ、ネジ部32の螺旋締めに利用される。
本発明の要部である副室カバー5は、鉄、ニッケル、ニッケル合金、ステンレス等の耐熱性金属によって、有底筒状に形成されている。
副室カバー5は、副室底部50、副室噴孔51、副室52、副室筒部53、フランジ部54、摺動パッキング55によって構成されている。
副室底部50は、燃焼室900に露出する位置に設けられている。
副室底部50には、燃焼室900に連通する副室噴孔51が複数穿設さている。
副室カバー5の内側には副室52が区画されている。
副室52の内側には、中心電極放電部10、接地電極30、放電空間40が配設されている。
副室筒部53は、ハウジング3の筒状基部31の先端側に筒溝状に形成された圧力室60内に摺動可能に保持されている。
筒溝内壁部311の外周面と、副室筒部53の内周面との間には、所定のクリアランスが設けられ、副室カバー5が上下に移動可能となっている。
副室筒部53の基端側には、外周方向に向かって鍔状に張り出すフランジ部54が設けられている。
フランジ部54の基端側の面には、圧力室60内の圧力が作用するようになっている。フランジ部54の外周面と圧力室60を区画する筒状基部31の内周面との間には、摺動パッキング55が配設されている。
摺動パッキング55は、摩擦の少ない耐熱性樹脂材料又は、ピストンリングのような滑り受構造によって構成され、圧力室60から外部への気体の漏れを防ぎつつ、フランジ部54が圧力室60内を軸方向に上下動できるようにしている。
フランジ部54の先端側には、コイル状のバネ63が配設され、副室カバー5を基端側に向かって押圧している。
なお、バネ63は、コイル状バネに限るものではなく、フランジ部54を弾性的に支持するものであり、高温高圧の使用環境に耐え得るものであれば、如何なる弾性部材であっても良い。
フランジ部54によって隔てられた圧力室60の先端側は、弾性部材収容室として設けたバネ63を収容するバネ室62となっており、バネ室62の先端側は、シール部64によって封止され、燃焼室900から隔離されている。
さらに、シール部64の内周面と副室筒部53との間には、摺動パッキング65が介装され、バネ室62と燃焼室900との気密を確保しつつ、副室カバー5の昇降を可能にしている。
本実施形態においては、圧力調整手段6として、フランジ部54に燃焼室900内の筒内圧力PSYLを作用させる圧力室60を設けている。
圧力室60は、連通路61を介して、ガスポケット41、副室52、副室噴孔51を介して燃焼室900に連通している。
ストッパ部601は、圧力室60の基端側内壁の一部を先端側に向かって突出せしめて、フランジ部54がバネ63によって基端側に押し上げられた状態において、圧力室60とフランジ部53との間に一定の間隙を確保し、フランジ部53に圧力室60内の気体の圧力が確実に作用するようにしてある。
本実施形態においては、ストッパ部601は、圧力室60の基端側内周縁を全周に亘って突出した環状に形成した例を示してあるが、ストッパ部601は、フランジ部54の背面側に圧力媒体となる気体を導入できれば、如何なる形状でも良く、一定の高さで、一定の幅の突起部を複数箇所に設けるようにしても良い。
バネ室62は、減圧流路66、中継配管67を介して吸気筒68に連通している。
バネ室62は、副室底部50に筒内圧力PSYLが作用したときに、副室カバー5を基端側に向かって押圧する荷重と、フランジ部54の背面側から圧力室60内に導入された筒内圧力PSYLが作用したときに、副室カバー5を先端側に向かって押圧する荷重との間に、圧力差を生じさせ、圧縮行程上死点近傍においても副室52内への混合気の導入を可能としている。
図2A、図2Bを参照して、本発明の第1の実施形態における点火装置100の効果について説明する。
内燃機関9の圧縮行程において、ピストン902の上昇に伴い、燃焼室900内の筒内圧力PSYLが上昇する。
このとき、燃焼室900内の気体は、副室カバー5の副室底部50に穿設した副室噴孔51を介して副室52内に流入する。
副室底部50の断面積をA、フランジ部54の断面積をAとし、フランジ部54を基端側に付勢するバネ63のバネ常数をK、自由端からのバネ圧縮量をX、燃焼室900内の筒内圧力をPSYL、大気圧をPARとしたときの、副室カバー5に作用する釣り合い荷重は以下のようになる。
副室底部50の外周面には、基端側に向かってA・PSYLの荷重が負荷される。
フランジ部54の基端側及び副室底部50の内周面には、副室52及び圧力室60内に導入された気体の圧力作用し、先端側に向かって、A・PSYLの荷重が負荷される。
フランジ部54の先端側には、バネ室62内に存在する大気により、基端側に向かって作用する(A−A)・PARの荷重と、バネ63の圧縮により生じるバネ荷重KXが負荷される。
シール部64によって、筒内圧力PSYLは、フランジ部54の先端側には作用しない。
その結果、筒内圧力PSYLが、低いときには、副室カバー5を燃焼室900側に押し下げる方向に作用する荷重A・PSYLと、副室カバー5を基端側に押し上げる方向に作用する荷重A・PSYL+(A−A)・PAR+KXとがつりあい、副室カバー5は、図2Aに示すように、定位置に留まる。
ピストン902の上昇により、筒内圧力PSYLがさらに上昇し、フランジ部54を先端側(燃焼室側)に向かって押圧する荷重A・PSYLが、A・PSYL+(A−A)・PAR+KXを超えると、図2Bに示すように、フランジ部54が先端側に向かって押し下げられる。
その結果、副室52の容積が拡大され、副室52内の圧力が低下するため、圧縮行程の上死点に至るまで、燃焼室900内の気体を副室52内に導入することが可能となる。
したがって、圧縮行程の上死点TDC直前に燃料噴射をした場合でも、燃焼室900内の混合気を副室52内への導入が可能となる。
副室カバー5の移動量及び移動を開始する筒内圧力PSYLは、副室52内に流入する混合気量が可燃濃度範囲となるように、バネ63のバネ定数Kとフランジ部54の断面積Aと副室底部50の断面積Aとのバランスによって適宜設定することができる。
このような状態で、中心電極放電部10と接地電極30との間に直流高電圧が印加されると、放電空間40に火花放電が発生し、副室52内に導入された混合気の着火が行われる。
さらに、副室52内に発生した火炎の燃焼成長に伴い、副室52内の圧力が急上昇し、副室噴孔51から燃焼室900内に高速で火炎が噴射され、燃焼室900内の混合気の着火が行われる。
図3A、図3Bを参照して、本発明の第2の実施形態における副室付点火装置100aについて説明する。
なお、以下の実施形態において前記実施形態と同様の構成については、同じ符号を付し、各実施形態における特徴的な部分にアルファベットの枝番を付したので、共通する部分の説明を省略し、特徴的な部分を中心に説明する。
前記実施形態においては、接地電極30と副室カバー5とを別体によって構成したが、本実施形態においては、接地電極30aを副室カバー5aの一部に突設した点が相違する。
また、接地電極30aを副室カバー5aに形成したことに伴い、筒状内周壁311を廃することができ、圧力室60aを区画する筒状基部31aの構造が簡略化されている。
本実施形態においても、前記実施形態と同様、筒内圧力PSYLが低い間は、副室カバー5aは移動せず、筒内圧力PSYLの上昇に伴い、フランジ部54を先端側に向かって押圧する荷重が大きくなると、副室カバー5aを先端側に押し下げることになる。
その結果、圧縮行程の上死点TDCの近くで燃料噴射が行われた場合でも、燃焼室900内の混合気を安定して副室52a内に導入することができる。
さらに、本実施形態においては、副室52a内で火花放電が発生した後、副室52内の燃焼圧力が増加すると、副室カバー5aがさらに押し下げたときに、接地電極30aも同時に移動するため、放電空間40aが長くなり、火花放電ARKが引き延ばされ、副室52内の混合気との反応性が増し、更なる火炎成長速度の向上を図ることも期待できる。
放電空間40aが長くなりすぎると失火のおそれがあるが、副室カバー5aは、一定以上押し下げられると、バネ63の縮みしろがなくなり、副室カバー5aは、それ以上さがらなくなるので、必要以上に放電空間40a引き延ばされることはない。
図4を参照して、本発明の第3の実施形態における副室付点火装置100bについて説明する。
前記実施形態においては、圧力調整手段6として、筒内圧力PSYLを利用して、副室カバー5を軸方向に移動させることで、副室52の容積を拡大させ、燃焼行程上死点TDCの近くでも副室52内への混合気の導入を可能としたが、本実施形態においては、副室カバー5bは、ハウジング3bの先端に固定し、副室52bに連通する減圧流路66bと吸気筒68との連通を開閉制御する制御弁装置7を設けた点が相違する。
本実施形態におけるハウジング3bには、一端がガスポケット41に連通し、他端がハウジング3bの外部に設けた中継配管67を介して、制御弁装置7に接続する減圧流路66bが穿設されている。
制御弁装置7には、公知の制御弁を適宜採用することができ、本実施形態においては、いわゆるソレノイドバルブを用いた例を示している。
制御弁装置7は、弁体70、弁ポート71、弁室72、プランジャ73、ソレノイド74、付勢バネ75、排気ポート76、連結部77によって構成されている。
弁体70は、弁室72内に収容され、弁体70の離着座によって、弁ポート71を開閉する。
プランジャ73は、ソレノイド74の着磁、消磁駆動によって軸方向に昇降し、弁体70の開閉駆動を行う。
付勢バネ75は、プランジャ73を閉弁方向に押圧し、開弁圧力を制御している。
ソレノイド75は、外部からの信号によって開閉駆動され、所定のタイミングで弁体70を開閉駆動する。
排気ポート76は、吸気筒68に接続されている。
連結部78は、中継配管67の一方の端と弁ポート71とを接続している。
弁体70が開くと、ガスポケット41と、吸気筒68とを連通した状態とすることができる。
したがって、内燃機関9の圧縮行程の上死点TDCの近くで、燃料噴射弁INJから燃料噴射を行ったときに、瞬間的に制御弁装置7を作動させ、副室52b内の圧力を瞬間的に下げ、上死点TDC直前30°BTDCから上死点TDC直後30°ATDCの期間内において任意のタイミングで燃焼室900内の混合気を副室52b内に導入することができる。
本実施形態においては、制御弁装置7の開閉弁制御によって、任意の期間に、任意の回数だけ、燃焼室900内の混合気を副室52b内に導入することができる。
弁体700が開弁されたとき、副室52b内の気体の一部が、吸気筒68内に流れるが、極少量であり、吸気の際に燃焼室900内に還流されるため、外部に漏れることはない。
また、副室52b内の圧力を燃焼室内の混合気を導入するため、圧縮行程上死点の直前に僅かに減圧させるものであるため、燃焼室900内の筒内圧力PSYLが低下する虞はない。
本実施形態によれば、前記実施形態と同様、圧縮行程上死点の直前に燃料噴射が行われた場合であっても、副室52b内に混合気の導入を図ることができ、安定した着火を実現できる。
前記実施形態においては、フランジ部54の断面積A2とバネ定数Kとのバランスによって、副室カバー5の移動タイミングが決定されるため、運転状況に応じてタイミングを変えることが容易ではないが、本実施形態においては、制御弁装置7によって任意の時期に副室52b内の圧力を調整して燃焼室900内の混合気を取り込むこともできる。
図5を参照して、本発明の第4の実施形態における副室付点火装置100cについて説明する。
前記実施形態においては、ガスポケット41bと吸気筒68との連通を制御弁装置7によって開閉制御することで、上死点TDC近くでの副室52b内の圧力調整を可能としたが、本実施形態においては、ハウジング3c内に蓄圧室68cを設けて、ガスポケット41bと蓄圧室68cとの連通を制御弁装置7cによって開閉制御るようにした点が相違する。
本実施形態においては、前記実施形態と同様の効果を発揮できる。
前記実施形態においては、吸気室68内の圧力は、大気圧PARに等しいか、それに近いため、副室52b内の圧力低下速度が速く、制御弁装置7に速やかな開閉制御が要求される。
本実施形態においては、ハウジング3c内に区画した一定の容積を有する蓄圧室68cとの連通によって副室52c内を減圧する構成であるため、過剰な減圧を招くおそれがなく、安定した減圧制御が可能となる。
加えて、減圧流路66b、中継配管67、制御弁装置7c、排気ポート、排気配管77c、蓄圧室68cまでが閉じられた空間で構成されているため、燃料が外部に流出する虞もない。
さらに、蓄圧室68c内の圧力は、圧縮行程上死点TDC直前において、制御弁装置7を開閉制御したときの副室52c内の圧力と同程度となっているため、吸気行程において、燃焼室900内の筒内圧力PSYLが大気圧と等しくなったときに、制御弁装置7を開閉駆動することで、蓄圧室68c内の気体を燃焼室900内に排出し、大気圧に戻すことができる。
なお、本実施形態において、蓄圧室68cをハウジング3c内に設けた例を示したが、必ずしもハウジング3c内に区画する必要はなく、別体に設けても良い。
さらに、制御弁装置7を第1,第2の実施形態における点火装置100、100aの中継配管67に装着して、減圧流路66と吸気筒68との連通を開閉制御することで、燃焼圧PSYLがフランジ部54の背面に作用させて副室カバー5、5aを移動させるタイミングを任意に制御することも可能となる。
図6A、図6Bを参照して、本発明の第5の実施形態における副室付点火装置100dについて説明する。前記実施形態においては、高エネルギ電源8で発生させた高電圧を中心電極放電部10と接地電極30との間に印加して、放電空間40に放電アークARKを発生して、副室52内の混合気の着火を行う火花放電型の副室付点火装置について説明したが、本実施形態においては、いわゆるプラズマ噴射型の副室付点火装置100dに本発明を適用した点が相違する。
本実施形態における高エネルギ電源8dは、高電圧の印加により放電空間40d内に放電経路を形成させるトリガ電源80dと、発生した放電経路に大電流を放出するプラズマ電源81dとによって構成されている。
碍子脚部20dの内側に区画した放電空間40dに中心電極放電部10dの先端と環状に形成した接地電極30dの内周面301とが対向している。
高エネルギ電源8dからの高電圧の印加と大電流の放出により放電空間40dに露出する中心電極放電部10dと接地電極30dとの間にプラズマ火炎を発生させ、ハウジング3dの先端側に設けた副室カバー5d内で混合気の着火を行うものである。
また、本実施形態においては、副室52d内の圧力調整手段6dとして、副室52dの基端側において、燃焼室900と連通するように減圧流路60dを設けたことを特徴とする。
さらに、本実施形態においては、接地電極30dは、段付環状に形成されており、放電空間40dと面一に開口する第1の開口部301dと、その先端側で、第1の開口部301dよりも径大となる開口径で第2の開口部302dが設けられている。
本実施形態における中心電極1dは、中心電極放電部10dが筒状の碍子脚部20dに埋設され、先端が、碍子脚部20dの内側に区画した放電空間40dに露出している。
さらに、中心電極放電部10dの基端側に設けた、高熱伝導部11dは、碍子胴部21d内に埋設されている。
また、抵抗体13は、筒状に形成され、高熱伝導部11dの外周を覆うように配設され、中心電極1dに対して並列に接続することで、高エネルギ電源8dから大電流の供給を邪魔することなく、トリガ放電時の放電ノイズの放出を抑制している。
本実施形態における副室5dは、ハウジング3dの先端に固定されている。
副室5dの基端側閉部56の中心には、第2の開口部302に連通する中心開口部561が形成されている。
加えて、本実施形態における、圧力調整手段6dとして、一端が、副室筒状部53dの外周側に開口し、他端が、中心開口部561に開口する基端側通気孔60dを設けている。
基端側通気孔60dの数、又は、開口面積の合計が、副室底部50に設けた副室噴孔51の数、又は開口面積の合計よりも小さくなるように形成してある。
なお、図6A中、プラズマ電源81dから1山のピークを持つ電流供給イメージが示されているが、プラズマ電流の供給方法を限定するものではなく、一回の点火において、複数回の電流供給を行うこともできる。
図7A、図7Bを参照して点火装置100dの効果について説明する。
圧縮行程において、燃焼室900内の筒内圧力PCYLの上昇に伴い、副室底部50に穿設した副室噴孔51dを介して燃焼室900内の気体が副室52内に導入される。
このとき、燃焼室900内の圧力変化と副室52d内の圧力変化との時間差があることに加え、燃焼室900内の圧力分布によって、副室52dに設けた基端側通気路60dから副室52d内に導入された気体の一部が燃焼室900内に排出されることになる。
このため、圧縮行程上死点TDCの直前に燃料噴射がなされた場合でも、圧縮行程上死点TDCに至るまで、燃焼室900内に導入された混合気が副室噴孔51を介して副室52内に自由に導入されることになる。
次いで、高エネルギ電源8dから、高電圧が印加され、放電空間40d内の絶縁破壊が起こり、放電経路が形成され、引き続き高エネルギ電源8dから大電流の供給がなされると、放電空間40d内の気体が高エネルギのプラズマ状態となる。
放電空間40d内の気体の空燃比が可燃範囲となっていなくても、放電空間40d内で発生するプラズマは、それ自体が高エネルギであるため、図7Bに示すように、放電空間40dの先端側から勢いよく噴射される。
このとき、接地電極30dには、第1の開口部301よりも径大となる第2の開口部302が形成されているので、プラズマPLSの中心から外側に向かって回転する旋回力が付与され、プラズマPLSが渦輪となって副室52d内に噴射される。
このとき、副室52d内に導入されていた混合気が燃焼して副室52d内の圧力が上昇し、副室52d内の燃焼ガスが副室噴孔51から燃焼室900に向けて勢いよく流出する。
その結果、副室52d内は瞬間的に燃焼室900よりも低圧になり、燃焼室900の副室噴孔51の周り、及び基端側通気孔60dの周りにある混合気を副室52d内に吸引して圧力復帰する。
そこで、再び、プラグ電極間に高電圧を印加してプラズマを発生させて、副室52d室内にプラズマが移動すると副室52d内に形成される混合気が着火し、圧力上昇により、火炎が燃焼室900に噴出する。
このとき、トリガ電源80からの高電圧の印加とプラズマ電源81からの大電流の供給との両方を行っても良い、
また。放電空間40d内において中心電極放電部10dと接地電極30dとの間に放電経路が残っており、トリガ電源80からの放電がなくても、プラズマ電源81からの大電流の放出が可能な状態である場合には、プラズマ電源81からの放電のみを複数回行うようにしても良い。
副室52d内に発生した火炎核に複数回の放電エネルギの供給と、基端側通気路60dからの混合気の導入とが重畳的に行われることで、副室52d内で火炎成長が促進され、燃焼室900へ噴射される火炎の勢いが増し、さらに安定した着火をすることができる。
加えて、放電空間40dからプラズマPLSが噴射する勢いと渦輪の回転力とによって、副室52dの基端側通気路60dから燃焼室900内の混合気を副室52dに引き込む力が作用し副室52d内に導入された混合気を渦輪に取り込みながら火炎成長する。
このため、渦輪内部に混合気がどんどん取り込まれ、さらに火炎成長が加速されることで、副室噴孔51から勢いよく火炎噴射がなされ、燃焼室900内の混合気の着火が行われる。
したがって、本実施形態によれば、圧縮行程上死点TDCの直前に燃料噴射が行われた場合であっても、圧縮行程上死点TDCに至るまでの期間のみならず、点火開始後も副室52d内に燃焼室900内に混合気を取り込むことが可能となり、極めて安定した着火を実現できる。
図8A、図8Bを参照して本発明の第6の実施形態における点火装置100eについて説明する。
本実施形態における点火装置100eは、基端側通気路60eを湾曲させて設けた点以外は、第5の実施形態における点火装置100dと同様である。
本実施形態においては、前記実施形態と同様の効果に加え、基端側通気路60eを湾曲して設けているため、基端側通気路60eを通過する気体がより一相回転し易くなっており、副室52d内でのプラズマと混合気との反応が促進され、さらに火炎成長速度の向上を図ることができる。
図9を参照して、本発明の第7の実施形態における点火装置100fについて説明する。本実施形態においては、第1、第2の実施形態における点火装置100、100aに適用した燃焼室900内の筒内圧力PSYLを利用して軸方向に移動可能とした副室カバー5をプラズマ点火装置に適用したものである。
本実施形態によれば、第1、第2の実施形態における点火装置100、100aと同様の効果に加え、副室52d内に導入された混合気がより希薄な状態でも、プラズマの高い反応性によって着火が可能となる。
したがって、燃料噴射時期や点火時期の更なる進角化を図ることもできる。
図10を参照して本発明の第8の実施形態における点火装置100gについて説明する。本実施形態においては、第3、第4の実施形態における点火装置100b、100cに適用した制御弁装置7によって、副室52g内の圧力を変更可能とした構成をプラズマ点火装置に適用したものである。
本実施形態によれば、第3、第4の実施形態における点火装置100b、100cと同様の効果に加え、副室52g内に導入された混合気がより希薄な状態でも、プラズマの高い反応性によって着火が可能となる。
図12を参照して、比較例と共に実施例1として、本発明の第1、第2の実施形態における点火装置100、100aの制御方法及び効果について説明する。
本図(a)は、燃焼室900内の筒内圧力PSYLの変化について、排気後から点火直前までを示し、本図(b)は、同行程における副室カバー5の軸方向の移動量(リフト量)を示し、本図(c)において、実線は、本発明の実施例1における副室容積の変化を示し、点線は比較例として、従来の副室が閉塞空間である場合を示し、本図(d)は、上死点TDC直前における燃料噴射動作を示し、本図(e)は、実線は、本発明の実施例1における副室内へのガス流入量の変化を示し、点線は比較例における副室内へのガス流入量を示し、本図(f)の実線は、本発明の実施例1における副室内の燃料濃度の変化を示し、点線は比較例における燃料濃度の変化を示す。
本図(a)に示すように、ピストン902の上昇により燃焼室900内の筒内圧力PSYLが上昇する。
筒内圧力PSYLが一定の圧力を超えると、圧力室60内の圧力がフランジ部54に作用して、副室カバー5が本図(b)に示すように押し下げられる。
これによって、本図(c)に実施例1として、実線で示すように、副室52の容積が増加する。
一方、本図(c)に点線で示す比較例では、副室の容積は一定である。
本図(d)に示すように上死点TDCの直前に燃料噴射弁INJが開閉制御され、燃焼室900内に燃料が噴射される。
なお、本図においては、燃料噴射を1回のみ行っている例を示しているが、本発明において、噴射回数を限定するものではなく、一工程中に複数回の燃料噴射を行っても良い。
本図(e)に実施例1として実線で示すように、副室52内に導入される気体の流入量は燃焼室900内の筒内圧力PSYLの上昇に伴って増加し、上死点TDCまでガス流入量は増加を維持する。
一方、比較例として点線で示すように、従来の一定の容積の副室を設けた場合、上死点TDCに近づくと。燃焼室900内の筒内圧力PSYLと、副室内の圧力差が小さくなり、ガス流入量は減少に転じる。
さらに、本図(d)に示すように、燃料噴射が行われると、本図(f)に示すように、副室内の燃料濃度が上昇する。
上死点TDC直前に燃料噴射が行われた場合に、本発明においては、本図(e)に示すように、副室52内への気体の導入が続くため、本図(f)に実施例1として実線で示すように、副室内の燃料濃度は可燃濃度領域まで上昇する。
一方、比較例においては、本図(e)に点線で示すように、ガス流入量が頭打ちとなるため、燃料噴射後の副室内へのガス流量が少なく、本図(f)に点線で示すように、副室内の燃料濃度は可燃濃度領域に到達しない。
このため、従来の副室付点火装置では、上死点TDC直前に燃料噴射した場合に着火安定性が維持できないおそれがあった。
図13を参照して、比較例と共に実施例2として、本発明の第3、第4の実施形態における点火装置100b、100cの制御方法及び効果について説明する。
本図(a)は、燃焼室900内の筒内圧力PSYLの変化について、排気後から点火直前までを示し、本図(b)は、上死点TDC直前における燃料噴射動作を示し、本図(c)は、制御弁装置7の動作示し、本図(d)において、実線は、本発明の実施例2における副室内へのガス流入量の変化を示し、点線は比較例における副室内へのガス流入量を示し、本図(e)の実線は、本発明の実施例2における副室内の燃料濃度の変化を示し、点線は比較例における燃料濃度の変化を示す。
比較例では、上死点TDCの直前に燃料噴射が行われた場合、筒内圧力PSYLと副室内の圧力差が小さく、本図(d)に示すように、上死点TDC直前においては、副室内への気体の流入が少なくなり、本図(e)に示すように、副室内に導入される混合気が少なく、可燃濃度範囲に到達しない虞がある。
実施例2では、本図(d)に示すように、燃料噴射後に制御弁装置7が開弁され、減圧流路66b、中継配管67bを介して、副室52bと吸気筒68又は、蓄圧室68cとが連通されると、副室52b内の圧力が減圧され、その分、燃焼室900内に噴射された燃料を含み混合気が導入されることになる。
制御弁装置7は、本図(d)に示すように、一定の期間だけ弁体70を開弁した後、閉弁するので、閉弁に伴い副室52b内へのガス流入は停止される。
その結果、本図(e)に示すように、副室52b内の燃料濃度は可燃濃度に到達するため、点火時に副室52b内で安定した着火を図ることができる。
なお、本実施形態に示した制御方法を、第1、第2の実施形態における点火装置100、100aに制御弁装置7を追加して適用することもできる。
また、第8の実施形態における点火装置100gにおいても同様である。
図14を参照して、実施例3として示す、本発明に適用し得る副室52b内に残留する未燃ガス又は燃焼排気の掃気制御方法について説明する。
本図(a)は、燃焼室900内の筒内圧力PSYLの変化について、排気後から点火直前までを示し、本図(b)は、吸気行程における、制御弁装置7の動作示し、本図(c)において、実線は、実施例3として示す燃焼室900から副室52b内へのガス流入量の変化を示し、点線は比較例として、掃気を行っていない場合を示し、本図(d)において、実線は、実施例3における副室52b内の燃料濃度の変化を示し、点線は比較例における燃料濃度の変化を示す。
燃焼爆発の後、燃焼排気が排出された状態において、副室52b内には、未燃の燃料を含む気体又は、燃焼排気が残留することになる。
副室52b内に未燃の燃料や燃焼排気が残留していると副室52b内における着火条件に影響を与える虞がある。
本図(b)に示すように、吸気行程において、制御弁装置7を開閉駆動することで、本図(c)に示すように、吸気行程中に副室52b内に新気を導入することが可能となり、
本図(d)に示すように、副室52b内の残留燃料濃度を低下させることができる。
一方、吸気行程で、掃気を行わない場合には、本図(c)に比較例として示すように、副室52b内への気体の導入がなされない。
ただし、本図(d)に示すように、圧縮行程において、筒内圧力PSYLの上昇と共に、副室52b内の圧力差により、図13(d)に示したのと同様に、燃焼室900内の燃料を含まない気体が副室52b内に流入するので、副室52b内の掃気が行われる。
その結果、比較例においても、本図(d)に示すように、副室52b内の未燃燃料の濃度を低下させることができるが、閉空間での気体の入れ替えとなるため、不完全な状態での掃気となるため、未燃の燃料や、燃焼排気の一部が残留する虞がある。
したがって、実施例3に示すように、予め、副室52b内を掃気することで、より一相安定した着火を実現することが可能となる。
図14を参照して、実施例4として示す、他の掃気方法について説明する。
前記実施例では、吸気行程で、副室52b内の掃気を行ったが、本図(b)に示すように、吸気行程下死点BDC後に制御弁装置7を駆動し、副室52b内の掃気を行うようにしても良い。
その結果本図(d)に示すように、圧縮行程に入る前に、副室52b内の残留燃料濃度を低くさせることができる。
これによって、実施例3と同様、より一相、安定した着火を実現できる。
本実施例に示す制御方法も、前記実施例と同様、他の実施形態における点火装置100、100a、100b、100c、100gに適宜適用することができる。
100、100a〜100g 点火装置
1、1d 中心電極
2、2d 絶縁碍子
3、3a〜3g ハウジング
30、30d 接地電極
301 第1の開口部
302 第2の開口部
40、40d 放電空間
5、5a〜5g 副室カバー
50 副室底部
51 副室噴孔
52、52a〜52g 副室
6、6a〜6g 圧力調整手段
60、60a 圧力室
60d 基端側通気路
61 連通路
62 バネ室
63 バネ(弾性部材)
64 シール部
65 摺動パッキン
66 減圧流路
67 中継配管
68 吸気筒(圧力開放手段)
68c 蓄圧室
7 制御弁装置
70 弁体
8、8d 高エネルギ電源
80d トリガ電源
81d プラズマ電源
9 内燃機関
900 燃焼室

Claims (11)

  1. 内燃機関に装着され中心電極(1)と、該中心電極を保持する筒状の絶縁碍子(2)と、該絶縁碍子を収容保持する筒状のハウジング(3)と該ハウジングの先端に設けた接地電極(30)と、前記ハウジングの先端側に配設され、前記中心電極の先端と前記接地電極とを覆いつつ、内側に副室(52)を区画すると共に、該副室と前記内燃機関の燃焼室(900)とを連通する副室噴孔(51)を有する副室カバー(5、5a、5b、5c、5f、5g)とを具備し、前記燃焼室内に導入した混合気の一部を前記副室内に取り込んで、高エネルギ電源(8、8d)からの電気エネルギの投入により前記副室内において混合気の着火を行い、前記副室噴孔から前記燃焼室内に燃焼火炎を噴射させて、内燃機関の点火を行う副室付点火装置であって、
    前記副室内の圧力を調整する圧力調整手段(6、6a、6b、6c、6f、6g)として、
    少なくとも、前記ハウジングが、前記副室内の圧力を前記燃焼室内の圧力よりも減圧するための減圧流路(66)を具備することを特徴とする副室付点火装置(100、100a、100b、100c、100f、100g)
  2. 前記減圧流路を開閉制御する制御弁装置(7)を具備する請求項1に記載の副室付点火装置(100、100a、100b、100c、100f、100g)
  3. 前記減圧流路が、前記内燃機関に大気を導入する吸気筒(68)、又は、所定の容積に区画された蓄圧室(68c)のいずれかに連通する請求項1又は2に記載の副室付点火装置(100、100a、100b、100c、100f、100g)
  4. 前記副室カバーが、前記副室カバーの基端側を外周方向に張り出す鍔状のフランジ部(54)を具備し、
    前記ハウジングが、
    前記フランジ部を軸方向に摺動可能に保持しつつ、前記フランジ部の背面側に前記副室を介して前記燃焼室内の気体の圧力を作用させる圧力室(60)と、
    前記フランジ部の先端側において、前記フランジ部を基端側に向かって弾性的に押圧する弾性部材(63)を収容しつつ、前記燃焼室と隔離した弾性部材収容室(62)とを具備し、
    前記弾性部材収容室と前記減圧流路とを連通せしめた請求項1ないし3のいずれかに記載の副室付点火装置(100、100a、100f、100g)
  5. 前記副室カバーが前記ハウジングの先端において気密に固定され、前記減圧流路が前記副室内に連通する請求項1ないし3のいずれかに記載の副室付点火装置(100b、100c)
  6. 内燃機関に装着され、少なくとも、軸状の中心電極(1d)と、該中心電極を保持する筒状の絶縁碍子(2d)と、該絶縁碍子を収容保持する筒状のハウジング(3)と該ハウジングの先端に設けた接地電極(30d)と、前記ハウジングの先端側に配設され、前記中心電極の先端と前記接地電極とを覆いつつ、内側に副室(52d)を区画すると共に、該副室と前記内燃機関の燃焼室(900)とを連通する副室噴孔(51)を有する副室カバー(5d)とを具備し、前記燃焼室内に導入した混合気の一部を前記副室内に取り込んで、高エネルギ電源(8d)からの電気エネルギの投入により前記副室内において混合気の着火を行い、前記副室噴孔から前記燃焼室内に燃焼火炎を噴射させて、内燃機関の点火を行う副室付点火装置であって、
    前記副室内の圧力を調整する圧力調整手段(6d)として、
    前記副室カバーが、前記副室の基端側で前記燃焼室と連通する基端側通気路(60d)を
    具備する特徴とする副室付点火装置(100d、100e)
  7. 前記中心電極が前記絶縁碍子の先端から露出し、前記接地電極との間に所定の放電空間(40)を設けて対向する中心電極放電部(10)を具備し、前記高エネルギ電源から供給された高電圧の印加により、前記中心電極と前記接地電極との間に放電アーク(ARK)を発生して、前記副室内の混合気の着火を行う請求項1ないし5のいずれかに記載の副室付点火装置(100、100a、100b、100c)
  8. 前記絶縁碍子が、内側に区画した放電空間(40d)を具備し、
    前記中心電極が、その先端が前記放電空間に露出する中心電極放電部(10d)を具備し、
    前記接地電極が、前記放電空間と面一に連通する第1の開口部(301)と、該第1の開口部よりも径大となる開口径を有する第2の開口部(302)とを具備し、
    前記高エネルギ電源が、前記中心電極と前記接地電極との間に高電圧を印加して前記放電空間内にトリガ放電を発生させるトリガ電源(80d)と、該トリガ放電によって形成した放電経路に大電流を供給して前記放電空間内にプラズマを発生させるプラズマ電源(81d)とを具備する請求項1ないし6のいずれかに記載の副室付点火装置(100d、100e、100f、100g)
  9. 請求項1ないし8のいずれかに記載の副室付点火装置の制御方法であって、前記内燃機関の圧縮行程上死点(TDC)の前後30°BTDCから30°ATDCに前記燃焼室内への燃料噴射を実施することを特徴とする副室付点火装置の制御方法
  10. 請求項に記載の副室付点火装置の制御方法であって、前記内燃機関の圧縮行程上死点(TDC)の直前に前記燃焼室内への燃料噴射を実施すると共に、燃料噴射の後に前記制御弁装置の開閉制御を行うことを特徴とする副室付点火装置の制御方法
  11. 前記内燃機関の吸気行程中又は吸気行程下死点(BDC)の直後に前記制御弁装置の開閉制御を行って前記副室内の気体を掃気する請求項10に記載の副室付点火装置の制御方法
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