JP2010037949A - 内燃機関用バリア放電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】内燃機関に使用する場合に、運転条件が変化した場合にも高いプラズマ出力を維持することが可能な放電装置を提供することを目的とする。
【解決手段】第1電極51と、第1電極51を囲む第2電極52と、第1電極51または第2電極52のいずれか一方を覆う誘電体53と、を有し、誘電体53といずれか他方の電極52との間の距離である放電ギャップが、第1電極51の長手方向位置によって異なる放電装置とすることで、運転条件の変化に伴って放電時の筒内ガス密度が変化した場合でも、いずれかの部分の放電ギャップで高いプラズマ出力を生成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関の燃焼性を向上させる装置に関する。
圧縮自己着火性を向上させるためのラジカル(化学活性種)を生成する装置として、発明者らは特許文献1に非平衡プラズマ放電を行う放電装置を開示している。
特開2007−309160号公報
特許文献1に開示した放電装置によれば、放電装置によって活性化される燃焼室内の混合気の量および分布を運転条件に応じて、前記放電装置の投入エネルギまたはその印加電圧および印加時間に基づいて制御するので、HCおよびNOxの発生量を増大させることなく、幅広い運転領域にわたる燃焼コントロールが可能である。
ところで、車両用内燃機関においては、負荷や回転数といった運転条件は頻繁に変化し、吸入空気量を変化させることで、これに対応する。このため、運転条件の変化に応じて筒内のガス密度も変化することとなる。
したがって、筒内ガス密度の変化に対応して高いプラズマ出力を維持できれば、特許文献1に開示した放電装置による着火ロバスト性向上や自己着火性向上といった効果を、さらに高めることができる。
そこで、本発明では運転条件が変化した場合にも高いプラズマ出力を維持することが可能な放電装置を提供することを目的とする。
本発明の内燃機関用バリア放電装置は、第1電極と、第1電極を囲む第2電極と、第1電極または第2電極のいずれか一方を覆う誘電体と、を有し、誘電体といずれか他方の電極との間の放電ギャップが、電極の長手方向位置によって異なる。
本発明によれば、内燃機関用として使用する場合の幅広い放電時密度条件下において、大きなプラズマ出力をもった非平衡プラズマを生成させることができる。
以下本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、第1実施形態の非平衡プラズマ放電式エンジンの構成を示す図である。
非平衡プラズマ放電式エンジン100は、シリンダブロック10と、シリンダブロック10の上側に配置されるシリンダヘッド20とを備える。
シリンダブロック10には、ピストン11を収装するシリンダ12が形成される。そして、ピストン11の冠面と、シリンダ12の壁面と、シリンダヘッド20の下面とによって燃焼室13を形成する。この燃焼室13で混合気が燃焼すると、ピストン11は燃焼による燃焼圧力を受けてシリンダ12を往復動する。
また、シリンダヘッド20には、燃焼室13に混合気を流す吸気ポート30と、燃焼室13からの排気を流す排気ポート40とが形成される。
吸気ポート30には、吸気弁31が設けられる。吸気弁31は、吸気側カムシャフト32に一体形成されるカム33によって駆動され、ピストン11の上下動に応じて吸気ポート30を開閉する。また、吸気ポート30には燃料噴射弁34が設置されている。この燃料噴射弁34は、吸気ポート30の燃焼室13への開口部に向けて燃料を噴射する。
一方、排気ポート40には、排気弁41が設けられる。排気弁41は、排気側カムシャフト42に一体形成されるカム43によって駆動され、ピストン11の上下動に応じて排気ポート40を開閉する。なお、排気ポート40には、排気を外部に流す図示しない排気通路が接続しており、この排気通路に設置されたEGR装置が排気通路を流れる排気の一部を吸気系に再循環させる。
上記した吸気ポート30と排気ポート40との間であって、シリンダヘッド20の燃焼室中心部には、非平衡プラズマ放電によって混合気に着火する放電装置50が設置される。放電装置50は、中心電極51と、円環状電極52と、絶縁部53と、主体金具54とを備える。
放電装置50は、絶縁部53の軸方向中央に設けられた主体金具54によってシリンダヘッド20に設置される。そして、放電装置50の絶縁部53と円環状電極52との間には、燃焼室13と連通する点火室55が形成される。
中心電極51は棒状の導電体からなり、点火室55に突出するように、燃焼室に延設して配置、形成される。中心電極51は、誘電体からなる絶縁部53によって覆われている。そして、この絶縁部53を取り囲むように、かつ、中心電極51に対向して、導電体からなる円環状電極52が配置される。この円環状電極52は、図1に示す断面形状を、中心電極51を軸として回転した回転体である。
また、中心電極51の後端には、後端側端子51aが設置されている。この後端側端子51aには、エンジン運転状態に応じた交流電圧を印加する高電圧高周波発生器60が接続される。
非平衡プラズマ放電式エンジン100は、高電圧高周波発生器60を制御するため、コントローラ70を備える。コントローラ70はCPU、ROM、RAM及びI/Oインタフェースを有する。このコントローラ70には、エンジン回転速度、エンジン負荷など、エンジン運転状態を検出する各種センサの出力が入力する。コントローラ70は、これら出力に基づいて高電圧高周波発生器60の交流電圧の電圧値、印加時間、交流周波数、印加時期を制御して、放電装置50の点火時期や非平衡プラズマ放電の放電エネルギーを調整する。
なお、放電装置50に印加する電圧は交流に限らず、直流であってもよい。直流電源であっても、絶縁部53の表面と円環状電極52の広範囲の空間領域に複数のストリーマが形成されるため、体積的なバリア放電が可能だからである。また、多重のパルス電圧を印加するようにしてもよい。
上記のように構成される非平衡プラズマ放電式エンジン100では、第1の燃焼形態として、放電装置50によって着火する形態がある。これは、まず燃料噴射弁34が吸気ポート内に燃料を噴射する。ピストン11が下方に移動するときに燃焼室13の圧力が吸気ポート内の圧力よりも低下するので、このとき吸気弁31が開かれると、吸気ポート30と燃焼室13との圧力差によって吸気ポート内の混合気が燃焼室13に流入する。そして、吸気弁31が閉じた後に、ピストン11の上昇により混合気が圧縮されると、その混合気の一部が点火室55に流れ込む。点火室55に流入した混合気は、ピストン11が圧縮上死点に達する直前に、放電装置50の非平衡プラズマ放電によって着火される。このように点火室55で燃焼した燃焼ガスが、燃焼室13の内部の混合気を燃焼させるものである。
第2の燃焼形態として、混合気をピストン上昇により圧縮自己着火させる形態がある。これは、放電装置50の放電により混合気中にラジカルを生成して、混合気の自己着火性を向上させ、ピストン上昇に伴うシリンダ12内の圧力(筒内圧)の上昇によって混合気を自己着火せしめるものである。
図2(A)は、図2(B)に示すような、中心電極51と円環状電極52との間に形成される放電ギャップが均一の放電装置(特開2007−309160号公報に開示したものと同様の放電装置)に、任意の高電圧高周波電圧を印加した場合の、放電空間に形成される非平衡プラズマの出力と放電時のシリンダ12内のガス密度(筒内ガス密度)との関係を示す図である。図2(B)は放電ギャップについて示す図である。
図2(A)は4種類の放電ギャップa〜dについて示しており、放電ギャップの大きさは、a>b>c>dである。
いずれの放電ギャップにおいても、放電出力は上に凸な曲線となり、プラズマ出力のピーク出現位置は、放電ギャップが大きくなるほど低密度側に、放電ギャップが小さくなるほど高密度側になる。
また、放電ギャップが大きいほど、プラズマ出力のピーク値は大きくなるが放電可能な密度範囲は狭く、放電ギャップが小さくなるほど、プラズマ出力のピーク値は小さくなるが放電可能な密度範囲は広くなる。
図3は、上記の特性を、縦軸を放電ギャップ、横軸をガス密度として表したものである。図3の右上の領域は、放電しない領域である。この図3に示すように、筒内ガス密度が変化すると、大きなプラズマ出力を発生する放電ギャップも変化する。
ここで、放電装置50を内燃機関に適用する場合の放電環境を考える。
バリア放電により予混合気を体積的に点火させる場合には、点火時期は圧縮行程中となるため、放電時の筒内ガス密度は相対的に高密度となる。
また、運転条件によって最適な点火時期が異なり、点火時期が同一であっても、負荷に応じてスロットル制御や吸気弁閉時期制御等を行う場合には、負荷によって放電時の筒内ガス密度は大きく変化する。
一方、予混合気の圧縮自己着火性を向上させるために、吸気行程中にバリア放電を行う場合には、放電時の筒内ガス密度は相対的に低密度側になる。
このように、内燃機関の点火又は燃焼促進用として放電装置50を使用する場合には、放電時に要求される筒内ガス密度は広範囲にわたる。
このため、図2(B)に示すように放電ギャップが均一の場合には、高いプラズマ出力を発生可能な運転条件が制限されるおそれがある。
そこで、図1に示したように、円環状電極52の内周壁をテーパ状にすることで、中心電極51を覆う絶縁部53と円環状電極52との間の放電ギャップが中心電極51の長手方向の位置によって異なるようにする。ここで、例えば最も小さい放電ギャップが図3のG1、最も大きい放電ギャップが図3のG2、となるようにテーパの傾きを設定する。
これにより、幅広いガス密度範囲で、大きなプラズマ出力をもった非平衡プラズマを生成することが可能となる。
図4(A)〜(D)は、本実施形態の放電装置50の他の例を示す図であり、図1と同様に中心電極51の中心軸を含む平面に沿った断面図である。図4(E)は図4(C)のA−A線に沿った断面図である。
図1では、燃焼室13に近づくほど放電ギャップが大きくなっているが、図4(A)のように、燃焼室13に近づくほど放電ギャップが小さくなるような形状であってもよいし、図4(B)のように、一部に放電ギャップが一定の部分を設けてもよい。
さらに、円環状電極52の内周壁をテーパ状にするかわりに、図4(C)または図4(D)に示すように、円環状電極52の内周壁に中心電極51方向に突出する突起部52aを設けるようにしてもよい。この突起部52aを図4(C)に示すように燃焼室13に近づくほど短く、または図4(D)に示すように燃焼室13に近づくほど長くすることで、中心電極51の長手方向位置によって放電ギャップを異ならせることができる。この場合には、生成されるプラズマの周方向での偏りを防ぐため、図5に示すように周方向に複数個、略等間隔で設ける。
なお、上記の説明では、図1または図4(A)〜(D)に示した断面形状を中心電極51まわりに回転した回転体を、接地電極としての円環状電極52とした。しかし、接地電極は必ずしもこのような回転体でなくてもよい。図5は非回転体の場合の例を示す図であり、図5(A)は図1の場合と同様の断面図、図5(B)は図5(A)の放電装置50を下方から見た図である。このように、円環状電極52にかえて、中心電極51を挟んで対向するように接地電極を設けてもよい。
以上により本実施形態では、次のような効果を得ることができる。
(1)絶縁部53と円環状電極52との間の距離である放電ギャップが、中心電極51の長手方向位置によって異なるので、内燃機関用として使用する場合の幅広い放電時密度条件下において、大きなプラズマ出力をもった非平衡プラズマを生成させることができる。
(2)放電装置50を、燃焼室13または吸気通路30の少なくともいずれか一方に配置するので、燃焼室13内に配置した場合には、混合気の体積点火用及びラジカル生成用のいずれにも使用することができ、吸気通路30内に配置した場合には、ラジカル生成用に使用することができる。
(3)棒状の中心電極51と、中心電極51と同軸状に配置された円環状電極52とで構成されるので、中心電極51を中心として放射状にバリア放電を形成できる。これによって、より広範囲にバリア放電を形成することができ、混合気の体積点火及び着火性向上の効果を高めることができる。
第2実施形態について説明する。
本実施形態は、基本的には第1実施形態と同様の構成であるが、放電装置50が異なる。
図6(A)は本実施形態の放電装置50の、中心電極51及び円環状電極52を示す図、図6(B)は本実施形態の他の例を示す図である。
図6(A)に示すように、円環状電極52の内周壁の全面が誘電体で覆われて絶縁部53を形成し、この中心部に中心電極51を配置する。そして、第1実施形態とは異なり、中心電極51のまわりには絶縁部53を設けない。
印加する電圧が一定の場合には、放電部で形成される電界強度は、図7に示すように放電部に近いほど強くなる。したがって、上記のような構成にすると、放電部としての中心電極51を覆う絶縁部53を設ける場合よりも、最大電界強度を高くすることができる。
円環状電極52の内周壁には段差を設け、中心電極51の先端側の放電ギャップが大きく、基端側の放電ギャップが小さい構成とする。これにより、中心電極51の長手方向位置にとって異なる放電ギャップを形成することができる。なお、この段差は図6(A)のように1箇所に限られるものではなく、複数段設けてもよい。また、図6(B)に示すように、中心電極51の先端側の放電ギャップが小さく、基端側の放電ギャップが大きい構成としてもよい。
また、中心電極51の先端位置が、円環状電極52の燃焼室13側の開放端位置よりも機関上方側となるよう構成する。本実施形態では、図6に示すように、円環状電極52の燃焼室13側の開放端面は絶縁部53に覆われていないので、中心電極51が開放端面より燃焼室13側に突出していると、図8(B)に示すように、中心電極51と開放端面の絶縁部53に覆われていない部分との間でアーク放電が生じるおそれがある。このアーク放電を沿面アーク放電という。
そこで、中心電極51の先端位置を円環状電極52の燃焼室13側の開放端位置よりも機関上方側にすることで、図8(A)に示すように沿面アーク放電を抑制してバリア放電を行う。
以上により本実施形態によれば、バリア放電による電界強度を高めることができるので、体積点火及びラジカル生成の効率をより高めることができる。また、中心電極51の先端位置が、円環状電極52の開放端面より基端側にあるので、沿面アーク放電を抑制することができる。
第3実施形態について説明する。
本実施形態は、基本的には第1実施形態と同様の構成であるが、放電装置50が異なる。
図9は、本実施形態の放電装置50付近の構成を示す図である。放電装置50は中心電極51と、これを覆う絶縁部53を有する点では第1実施形態と同様であるが、円環状電極52を有さない。そして、シリンダヘッド20に放電部50を取り付けるためのプラグホール80の内周壁に、燃焼室13側開放端までネジ切加工を施し、これを円環状の接地電極として機能させる。
上記のような構成にすることで、中心電極51の長手方向で異なる放電ギャップを形成することができる。また、円環状電極52を設けない分だけ放電装置50の外径を縮小することができるので、第1実施形態の場合と同等の点火室55の容積を確保しつつ、コンパクトな構成にすることができる。
第4実施形態について説明する。
図10は、本実施形態のエンジンの構成を示す図である。図1と異なるのは、燃料噴射弁34が燃焼室13天井面の略中央に配置されていること、その付近に点火プラグ90が配置されていること、放電装置50が吸気ポート30内に配置されていること、そして放電装置50の構造である。
すなわち、放電装置50は吸気ポート30でラジカルを生成し、予混合気の着火性向上のみに活用され、予混合気への点火は点火プラグ90により行う。
放電装置50の構造を図11に示す。図11(A)は放電装置50の側面図、図11(B)は図11(A)のA−A線に沿った断面図である。
図11(A)、(B)に示すように、第1実施形態の図5(C)に示した放電装置50の、円環状電極52の側面に、複数のスリット52bを設けた構造となっている。スリット52bは、長手方向には図11(A)に示すように中心電極51の先端部付近から基端部付近にかけて開口し、周方向には図11(B)に示すように隣り合う突起部52aに挟まれる部分に開口する。
このような構造にすることで、吸気ポート30を流れる吸気の一部が点火室55を通過するようになり、点火室55のガス交換量が多くなる。その結果、ラジカル生成量を増加させることが可能となり、着火性をより向上させることができる。さらには、希薄燃焼下における初期燃焼期間の短縮及び燃焼安定性の向上を図ることができる。
なお、点火プラグ90にかえて、燃焼室13内にも第1実施形態と同様に放電装置50を設け、予混合気を体積的に点火させてもよい。
以上により本実施形態では、次のような効果を得ることができる。
(1)円環状電極52の側面にスリットを複数設けるので、放電期間中の点火室55内のガス交換量が多くなり、これにより希薄燃焼下における初期燃焼期間の短縮、燃焼の安定化、及び着火性の向上を図ることができる。
第5実施形態について説明する。
本実施形態は、基本的には第1実施形態と同様の構成であるが、放電装置50が異なる。
図12(A)は放電装置50の構造を示す図であり、図12(B)は放電装置50をシリンダヘッド20に取り付けた状態を示す図である。
図12(A)に示すように、本実施形態の放電装置50は、スリット52bが長手方向に短い点を除いて、図11に示した第4実施形態の放電装置50と同様の構造である。
図12(B)に示すように、放電装置50は燃焼室13の天井面の略中央部に取り付けられ、取り付けた状態で先端側の一部が燃焼室13内に突出する。この突出した部分にスリット52bが開口する。
このような構成にすることで、シリンダ12内に形成されるガス流動によって点火室55内のガス交換量を増大させることができる。
以上により本実施形態によれば、第4実施形態と同様の効果、すなわち点火室55内のガス交換量を増大させ、初期燃焼期間の短縮、燃焼安定性の向上等の効果を得ることができる。
なお、本発明は上記の実施の形態に限定されるわけではなく、特許請求の範囲に記載の技術的思想の範囲内で様々な変更を成し得ることは言うまでもない。例えば、上述した実施形態では4ストロークレシプロエンジンエンジンに適用する場合について説明したが、2ストロークエンジン等に適用することも可能である。
第1実施形態の構成を示す図である。 (A)は非平衡プラズマの出力と放電時の筒内ガス密度との関係を放電ギャップごとに示す図、(B)は放電ギャップについて示す図である。 非平衡プラズマの出力と放電時の筒内ガス密度、放電ギャップとの関係を示す図である。 (A)〜(D)は円環状電極の形状のその他の例を示す図であり、(E)は(C)のA−A線に沿った断面図である。 放電装置の他の例を示す図であり、(A)は断面図、(B)は下面図である。 (A)、(B)は第2実施形態の放電装置を示す図である。 電界強度と中心電極からの距離の関係を示す図である。 (A)は第2実施形態の放電装置によるバリア放電の様子を示す図、(B)は沿面アーク放電の様子を示す図である。 第3実施形態の放電装置を示す図である。 第4実施形態の放電装置を示す図である。 第5実施形態の放電装置を示す図であり、(A)は側面図、(B)は(A)のA−A線に沿った断面図である。 (A)は第6実施形態の放電装置を示す図であり、(B)は放電装置をシリンダヘッドに取り付けた状態を示す図である。
符号の説明
10 シリンダブロック
11 ピストン
12 シリンダ
20 シリンダヘッド
30 吸気ポート
31 吸気弁
32 吸気側カムシャフト
33 カム
34 燃料噴射弁
40 排気ポート
41 排気弁
42 排気側カムシャフト
43 カム
50 放電装置
51 中心電極
52 円環状電極
53 絶縁部
54 主体金具
55 点火室
60 高電圧高周波発生器
70 コントローラ

Claims (9)

  1. 第1電極と、
    前記第1電極を囲む第2電極と、
    前記第1電極または前記第2電極のいずれか一方を覆う誘電体と、
    を有し、
    前記誘電体といずれか他方の電極との間の放電ギャップが、前記電極の長手方向位置によって異なることを特徴とする内燃機関用バリア放電装置。
  2. 前記誘電体と他方の電極との間に点火室が形成され、前記点火室が開口部を介して燃焼室と連通する位置、または前記点火室が開口部を介して吸気通路と連通する位置の、少なくともいずれか一方に配置されることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関用バリア放電装置。
  3. 前記第1電極は棒状の中心電極であり、前記第2電極は前記中心電極と同軸状に配置された円環状電極であることを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関用バリア放電装置。
  4. 前記第2電極の内周壁の少なくとも一部がテーパ状であることで、前記第1電極の長手方向位置によって異なる前記放電ギャップを形成することを特徴とする請求項3に記載の内燃機関用バリア放電装置。
  5. 前記第2電極の内周壁の少なくとも一部に段差部を有することで、前記第1電極の長手方向位置によって異なる前記放電ギャップを形成することを特徴とする請求項3に記載の内燃機関用バリア放電装置。
  6. 前記第2電極の内周壁の少なくとも一部に突起部を有することで、前記第1電極の長手方向位置によって異なる前記放電ギャップを形成することを特徴とする請求項3に記載の内燃機関用バリア放電装置。
  7. 前記第1電極の先端位置が、前記第2電極の開放端面より基端側にあることを特徴とする請求項3から6のいずれか一つに記載の内燃機関用バリア放電装置。
  8. 前記第2電極の側面にスリットを複数設けることを特徴とする請求項3から7のいずれか一つに記載の内燃機関用バリア放電装置。
  9. 燃焼室内の混合気を体積的に点火させる点火装置として、または混合気の自己着火性を向上させるための化学活性種を生成する装置として機能することを特徴とする請求項1から8のいずれか一つに記載の内燃機関用バリア放電装置。
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