JP6381108B2 - 天板付き什器 - Google Patents
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Description
また、拡張用天板に限らず、天板付き什器にオプション部材を取り付けようとした場合、同様の問題が生じる。
そこでなされた本発明の目的は、拡張用天板等のオプション部材を支持しつつ、外観の体裁を良好とすることができる天板付き什器を提供することである。
この発明に係る天板付き什器は、天板と、前記天板を支持するとともに、内部空間が形成された支持脚と、前記支持脚の前記内部空間内で前記支持脚に固定される基部、および前記基部から延出する支持アーム部を有する支持ブラケットと、前記支持アーム部に支持されるオプション部材と、を備え、前記支持脚には、前記支持脚の内部空間と前記支持脚の外部とを連通する連通部が形成され、前記支持アーム部は、前記連通部を通して前記支持脚の外方に向けて延出し、前記支持脚は、一方向に向かって間隔をあけて設けられた複数の支柱部材と、前記一方向に直交する他方向の一方の側と他方の側のそれぞれにおいて、互いに隣接する前記支柱部材どうしの間を塞ぐカバーと、を備え、前記連通部は、前記支柱部材と前記カバーの外周部との間に形成された隙間であることを特徴とする。
また、このように構成することで、支持脚は、複数の支柱部材と、一方の側と他方の側のカバーとによって、中空の筒状体を構成する。また、支柱部材とカバーの外周部との間に形成された隙間から、支持ブラケットの支持アーム部を支持脚の外方に向けて延出させることで、カバー等に支持アーム部を挿通させるためのスリット等を別途形成する必要がない。
したがって、支持ブラケットを装着しない場合にも、スリット等が露呈することもなく、連通部も支柱部材とカバーの外周部との隙間であるので、目立つのを抑え、外観の体裁を良好なものとすることができる。
このように、基部に形成された取付面を支柱部材に固定することで、支持アーム部の延出方向に直交する横方向における支持ブラケットの取付強度を高めることができる。
このように、支持アーム部の突き当たり面が支柱部材に突き当たることで、支持アーム部の延出方向に直交する横方向における支持ブラケットの取付強度を高めることができる。
このように、支持脚の内部空間から天板の開口部を通して配線を挿通させることで、配線が露出するのを抑えることができる。
図1は、この発明の一実施形態に係るテーブルの全体構成を示す斜視図である。図2は、テーブルの幅方向の半分を示す平面図である。図3は、テーブルの正面図である。図4は、テーブルの側面図である。
図1〜図4に示すように、テーブル(天板付き什器)10は、床面上に設置される支持体20と、支持体20上に支持される天板11と、を備えている。
なお、以下の説明において、脚体30,30が間隔をあけて設置された前記の一方向を「幅方向」、水平面内において幅方向に直交する方向を「前後方向」として説明を行う。
天板11は、平面視長方形状で、その長手方向を幅方向に向けて配置されている。天板11において、前後方向の中央部には、幅方向に連続する開口部12が形成されている。さらに、天板11には、開口部12を塞ぐ配線カバー13,13が、前後方向に対向して設けられている。これらの配線カバー13,13のそれぞれは、天板11の前後方向のいずれか一端側、例えば天板11の前後方向における中央側の端部13aが、不図示のブラケットによって回動自在に支持されている。これにより、各配線カバー13は、天板11の表面に沿った状態と、端部13a側を回動中心として天板11から起立して開いた状態との間で、開閉可能とされている。
図5は、脚体30の平面図である。
図2〜図5に示すように、各脚体30は、接地プレート33と、ベースフレーム34と、支柱部材35,35と、上部連結部材36と、カバープレート(カバー)37A,37Bと、を備えている。
図6に示すように、接地プレート33は、長方形状の板状で、その長手方向を前後方向に一致させて設けられている。接地プレート33には、その上下に貫通する平面視長方形状の貫通孔33hが形成されている。
図5〜図7に示すように、各支柱部材35は、幅方向に向かって脚体30の外方を向く第一側面部35aと、第一側面部35aの幅方向両側から直交し、前後方向に向かって脚体30の内方に向けて延びる第二側面部35b,35bと、第二側面部35b,35bにおいて脚体30の内方側の端部から直交し、幅方向に沿って脚体30の内側に向けて延びた第三側面部35c,35cと、第三側面部35c,35cの内側縁部から直交し、前後方向に向かって脚体30の内方に延びる第四側面部35d,35dと、これら第四側面部35d,35dどうしを連結する第五側面部35eと、から形成されている。これら第三側面部35c、第四側面部35dにより、脚体30の内側を向いた両側部に凹部39が形成されている。これにより、支柱部材35は、これら第一側面部35a、第二側面部35b、第三側面部35c、第四側面部35d、第五側面部35eによって、平断面視凸型状をなしている。
さらに、上部連結部材36は、支柱部材35,35よりもさらに前後方向に延長した延長部36eを有しており、天板11を前後方向のほぼ全域にわたって支持するようになっている。
図7、図8に示すように、テーブル10の幅方向の内方を向く側に設けられたカバープレート37Bは、プレート本体37cと、プレート本体37cの一面側から突出した一対の固定部37eと、を備えている。カバープレート37Bは、プレート本体37cの両端部を、前後方向に間隔をあけた支柱部材35,35の第四側面部35d,35dに対向させた状態で、それぞれの固定部37eが、支柱部材35の第五側面部35eに沿うようになっている。固定部37eには、上下方向に間隔をあけて、下方に開口した複数のフック37fが形成されている。固定部37eは、これらのフック37fを、支柱部材35の第五側面部35eに設けられた係止ピン35pに係止させることで、支柱部材35、35間に設けられている。
一方、図8に示すように、テーブル10の幅方向の内方を向く側に設けられたカバープレート37Bは、その上端部37tが、支柱部材35の上端部よりも低く設定されている。これにより、カバープレート37Bの上端部37tの上方には、上部連結部材36との間に、開口Sが形成されている。この開口Sには、配線トレー14の端部が対向配置されている。
このようにして、電気配線や通信ケーブルの配線Wを、配線カバー13,13、配線トレー14、開口S、筒状体31の内部空間A、ベースフレーム34の上下面の貫通孔34h、接地プレート33の貫通孔33hを通して、天板11上の空間と、床面との間に配線することが可能となっている。
図9は、アジャスト機構40の構成を示す図である。
図9に示すように、アジャスト機構40は、接地プレート33およびベースフレーム34の前後方向両端部に設けられている。各アジャスト機構40は、接地プレート33から上方に突出して設けられた調整ボルト42と、ベースフレーム34の下面34bに固定され、調整ボルト42が螺合された調整ナット43と、を備える。さらに、各アジャスト機構40は、調整ボルト42の周囲に、ベースフレーム34の下面34bから下方に突出した固定ボルト44と、ベースフレーム34の下面34bに設けられ固定ボルト44が螺合された固定ナット45とを備える。
さらに、調整ボルト42の周囲の固定ボルト44を締め込んで、先端部44bを係止板46に突き当てた状態で、固定ボルト44の下方への突出寸法を適宜調整することで、ベースフレーム34、すなわち脚体30に対する接地プレート33の傾斜角度を調整することができる。
このようにして、各アジャスト機構40では、天板11の床面が傾斜していたり不陸である場合に、接地プレート33を床面に沿わせて脚体30を設置することができる。さらに、各アジャスト機構40で、調整ボルト42の突出量を調整することで、天板11の水平度調整を行うことができる。
図1、図3に示すように、上記したようなテーブル10に対しては、天板11の幅方向の端部に対し、天板11と同じ高さに、拡張用天板(オプション部材)60が装着できるようになっている。
拡張用天板60を装着するには、テーブル10の支持体20に、拡張用天板60を支持する支持ブラケット70を装着する。
図7、図10〜図12に示すように、支持ブラケット70は、脚体30を構成する支柱部材35に着脱可能に固定される基部71と、基部71から延び、天板11の下面に着脱可能に固定される支持アーム部72と、を備えている。
また、基部71の第二平面部71b、第四平面部71dには、それぞれボルト挿通孔73が貫通形成されている。そして、支柱部材35には、各ボルト挿通孔73に対応した位置に雌ネジ部90が設けられている。
ここで、鉛直壁部72aは、基部71側から先端部に向けて、上下方向の高さ寸法が漸次小さくなるよう形成されている。
また、支持アーム部72の支持板部72eには、複数個所にボルト挿通孔74が貫通形成されている。
上記支持アーム部72は、基部71に溶接により一体に接合されている。
この状態で、支持アーム部72は、下端壁部72bの基端部(突き当り面)72xおよび折り返し壁部72cの基端部(突き当り面)72yが支柱部材35の第二側面部35bに突き当たるようになっている。
これら支持ブラケット70により、支持アーム部72の支持板部72e上で拡張用天板60を支持することができる。これには、支持アーム部72の支持板部72eの上面を拡張用天板60の下面に突き合わせた状態で、各ボルト挿通孔74にボルト101を挿通させ、拡張用天板60の下面に形成され雌ネジ孔(図示無し)に締結させる。
これにより、図3、図5に示すように、拡張用天板60は、前後方向の二か所において支持ブラケット70により一端部60a側が支持され、他端部60bが一端部60a側から片持ち梁状に支持される。
補助ブラケット80は、金属板を折り曲げ加工することによって形成されたもので、上部連結部材36の側面に沿うよう設けられる基端部81と、基端部81から拡張用天板60の下面に沿うよう延びる支持アーム部82と、を備えている。
基端部81は、支持アーム部82の両側に延びるよう形成されている。基端部81は、その上下方向の寸法が、上部連結部材36の側面の高さ寸法以下に設定されている。
支持アーム部82は、略U字状に形成されたアーム本体82aと、アーム本体82aの上端部から両側に延びる支持板部82bと、を有している。支持板部82bには、基端部81から直交する方向に間隔を空けて複数のボルト挿通孔84が形成されている。
これにより、拡張用天板60が、補助ブラケット80を介して支持体20に支持される。ここで、補助ブラケット80は、拡張用天板60の下面に沿い、下方への突出寸法が最小限となるように設けられているため、その露出量を抑えている。
したがって、上記したようなテーブル10によれば、拡張用天板60を強固に支持しつつ、外観の体裁を良好とすることができる。
そして、隙間Cは、支柱部材35とカバープレート37Aの外周部との間に形成されている。これにより、支柱部材35とカバープレート37Aの外周部との間の隙間Cから、支持ブラケット70の支持アーム部72を脚体30の外方に向けて延出させることで、カバープレート37Aに支持アーム部72を挿通させるためのスリット等の開口部を別途形成する必要がない。したがって、支持ブラケット70を装着しない場合にも、開口部が目立つようなこともなく、テーブル10の外観の体裁を良好なものとすることができる。
さらに、基部71の第四平面部71dと、支持アーム部72の下端壁部72bの基端部72xおよび折り返し壁部72cの基端部72yは、支持アーム部72の鉛直壁部72aを挟んで両側に延びているため、支持ブラケット70の取付強度が有効に高められている。
なお、本発明の天板付き什器は、図面を参照して説明した上述の実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。
図13は、上記実施形態で示したテーブル10の変形例を示すものである。
上記実施形態では、支持ブラケット70を用いて設置するオプション部材として、拡張用天板60を例示したが、これに限らない。
例えば、図13(a)に示すように、支持ブラケット70を、上記実施形態で示したのと上下を反転させて脚体30の支柱部材35に取り付け、支持ブラケット70の下面でオプション部材61を支持しても良い。
また、図13(b)に示すように、支持ブラケット70上で支持するオプション部材61を、天板11よりも下方位置に配置しても良い。
さらに、図13(c)に示すように、支持ブラケット70を、脚体30に対し、テーブル10の内側に配置しても良い。この場合、支持ブラケット70の下面でオプション部材61を支持しても良いし、図13(b)に示すように、支持ブラケット70上でオプション部材61を支持しても良い。
また、テーブル10の用途、テーブル10に対する拡張用天板60の取り付け位置については、何ら限定するものではない。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更したりすることが可能である。
11 天板
20 支持体
30 脚体(支持脚)
31 筒状体
35 支柱部材
37A カバープレート(カバー)
37B カバープレート(カバー)
60 拡張用天板(オプション部材)
70 支持ブラケット
71 基部
71a 第一平面部
71b 第二平面部
71c 第三平面部
71d 第四平面部(取付面)
72 支持アーム部
72a 鉛直壁部
72b 下端壁部
72c 折り返し壁部
72d 先端壁部
72e 支持板部
72x 基端部(突き当り面)
72y 基端部(突き当り面)
C 隙間(連通部)
W 配線
Claims (5)
- 天板と、
前記天板を支持するとともに、内部空間が形成された支持脚と、
前記支持脚の前記内部空間内で前記支持脚に固定される基部、および前記基部から延出する支持アーム部を有する支持ブラケットと、
前記支持アーム部に支持されるオプション部材と、を備え、
前記支持脚には、前記支持脚の内部空間と前記支持脚の外部とを連通する連通部が形成され、
前記支持アーム部は、前記連通部を通して前記支持脚の外方に向けて延出し、
前記支持脚は、
一方向に向かって間隔をあけて設けられた複数の支柱部材と、
前記一方向に直交する他方向の一方の側と他方の側のそれぞれにおいて、互いに隣接する前記支柱部材どうしの間を塞ぐカバーと、を備え、
前記連通部は、前記支柱部材と前記カバーの外周部との間に形成された隙間であることを特徴とする天板付き什器。 - 前記支持ブラケットの前記基部は、前記支持アーム部に対し、前記支持アーム部の延出方向に直交する横方向に延び、前記支柱部材に固定される取付面を有することを特徴とする請求項1に記載の天板付き什器。
- 前記支持ブラケットの前記支持アーム部は、前記支持アーム部の延出方向に直交する横方向に延び、前記支柱部材に突き当たる突き当り面を有することを特徴とする請求項1または2に記載の天板付き什器。
- 前記オプション部材は、前記天板と同じ高さに設置される拡張用天板であることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の天板付き什器。
- 前記天板に前記天板の上下を連通する開口部が形成され、
前記内部空間は、前記開口部と連通し、前記内部空間および前記開口部を通して配線が挿通可能とされていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の天板付き什器。
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