JP6380900B2 - 分離器 - Google Patents

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Description

本発明は、分離器に関し、より詳細には、気体に含まれている固体を分離する分離器に関する。
従来、この種の分離器としては、流体を旋回させ、遠心力を利用して流体中の固体を分離する技術が知られている(文献1[日本国特許出願公開番号2014−198328]、文献2[日本国特許出願公開番号2014−069087])。
文献1には、サイクロン方式(cyclone type)の集塵装置及びそれを用いた空気浄化装置が記載されている。
空気浄化装置は、本体の内部に、集塵装置と、エアフィルタと、脱臭フィルタと、送風手段と、を備えている。
集塵装置は、渦流発生ユニットと、集塵室と、渦流発生ユニットと集塵室とを接続する接続部と、から構成されている。
文献2には、サイクロン式分離器が記載されている。
分離器の分野では、小型化を図りながらも気体から固体を効率良く分離することが可能な分離器の開発が望まれている。
本発明の目的は、小型化を図りながらも気体から固体を効率良く分離することが可能な分離器を提供することにある。
本発明に係る一態様の分離器は、ロータと、各々が気体の流入口及び流出口を有し、前記ロータの回転中心軸のまわりにある複数の流路と、前記複数の流路に気体を流す送風部と、を備え、前記ロータを回転させることによって前記複数の流路を前記回転中心軸のまわりで回転させる駆動装置と、前記複数の流路の各々で発生した気流に含まれている固体を、前記回転中心軸から離れる方向へ排出する排出部と、を更に備える。
図1は、実施形態1の分離器の概略構成図である。 図2は、実施形態1の分離器の動作説明図である。 図3Aは、実施形態1の分離器の概略斜視図である。図3Bは、実施形態1の分離器における要部概略斜視図である。 図4は、実施形態1の分離器における第1蓋の他の構成例の概略平面図である。 図5は、実施形態1の分離器における第1蓋の別の構成例の概略平面図である。 図6は、実施形態1の分離器における第1蓋の更に別の構成例の概略平面図である。 図7は、実施形態1の分離器における第2蓋の概略平面図である。 図8は、実施形態1の分離器における第2蓋の他の構成例の概略平面図である。 図9は、実施形態1の分離器における蓋部の概略平面図である。 図10は、実施形態1の分離器における蓋部の他の構成例の概略平面図である。 図11は、実施形態1の分離器における蓋部の別の構成例の概略平面図である。 図12は、実施形態1の分離器の第1変形例の概略構成図である。 図13は、実施形態1の分離器の第1変形例における要部概略平面図である。 図14は、実施形態1の分離器の第2変形例の概略構成図である。 図15は、実施形態1の分離器の第3変形例の概略構成図である。 図16は、実施形態1の分離器の第3変形例の概略斜視図である。 図17は、実施形態1の分離器の第3変形例における要部の概略正面図である。 図18は、実施形態1の分離器の第3変形例における要部の他の構成例の概略正面図である。 図19は、実施形態1の分離器の第3変形例における要部の別の構成例の概略正面図である。 図20は、実施形態1の分離器の第4変形例の概略構成図である。 図21は、実施形態1の分離器の第5変形例の概略構成図である。 図22は、実施形態2の分離器の概略構成図である。 図23は、実施形態3の分離器の概略構成図である。 図24は、実施形態3の分離器の第1変形例の要部概略斜視図である。 図25は、実施形態3の分離器の第2変形例の概略構成図である。 図26は、実施形態3の分離器の第3変形例の概略構成図である。 図27は、実施形態3の分離器の第4変形例の概略構成図である。 図28は、実施形態3の分離器の第5変形例の概略構成図である。 図29は、実施形態3の分離器の第6変形例の概略構成図である。 図30は、実施形態3の分離器の第7変形例の概略構成図である。 図31Aは、実施形態3の分離器の第7変形例の要部斜視図である。図31Bは、実施形態3の分離器の第7変形例の要部斜視断面図である。 図32は、実施形態3の分離器の第8変形例の概略構成図である。 図33Aは、実施形態3の分離器の第9変形例の要部斜視図である。図33Bは、実施形態3の分離器の第9変形例の要部斜視断面図である。
下記の実施形態1〜3において説明する各図は、模式的な図であり、図中の各構成要素の大きさや厚さそれぞれの比が、必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。
(実施形態1)
以下では、本実施形態の分離器1aについて、図1〜11に基づいて説明する。
分離器1aは、ロータ2と、複数の流路3と、送風部4と、駆動装置5と、排出部6と、を備える。複数の流路3の各々は、気体の流入口31及び流出口32を有し、ロータ2の回転中心軸21のまわりにある。送風部4は、複数の流路3に気体を流すように構成されている。駆動装置5は、ロータ2を回転させることによって複数の流路3を回転中心軸21のまわりで回転させるように構成されている。排出部6は、複数の流路3の各々で発生した気流に含まれている固体を、回転中心軸21から離れる方向へ排出するように構成されている。したがって、分離器1aは、ロータ2と、各々が気体の流入口31及び流出口32を有しロータ2の回転中心軸21のまわりにある複数の流路3と、複数の流路3に気体を流す送風部4と、を備え、ロータ2を回転させることによって複数の流路3を回転中心軸21のまわりで回転させる駆動装置5と、複数の流路3の各々で発生した気流に含まれている固体を、回転中心軸21から離れる方向へ排出する排出部6と、を更に備える。よって、分離器1aは、小型化を図りながらも気体から固体を効率良く分離することが可能となる。より詳細には、分離器1aは、複数の流路3の各々を回転させるので、複数の流路3の各々の実効的な流路長を長くすることが可能となり、小型化を図りながらも気体から固体を効率良く分離することが可能となる。複数の流路3の各々は、ロータ2の回転中心軸21に沿った方向においてロータ2の第1端201側に気体の流入口31があり、第2端202側に気体の流出口32がある。図1では、ロータ2の回転方向を太線の矢印で模式的に示してある。図2では、気体の流れを太線の実線で模式的に示してある。また、図2では、排出部6から排出された固体として微粒子61を模式的に記載してある。本明細書における「上流側」は、気体の流れる方向でみたときの上流側(一次側)を意味する。また、本明細書における「下流側」は、気体の流れる方向でみたときの下流側(二次側)を意味する。
気体としては、例えば、空気、排気ガス等が挙げられる。気体に含まれている固体としては、例えば、微粒子、塵埃等が挙げられる。微粒子としては、例えば、粒子状物質等を挙げることができる。粒子状物質としては、微粒子として直接大気中に放出される一次生成粒子、気体として大気中に放出されたものが大気中で微粒子として生成される二次生成粒子等がある。一次生成粒子としては、例えば、土壌粒子(黄砂等)、粉塵、植物性粒子(花粉等)、煤等が挙げられる。粒子状物質は、大きさの分類として、例えば、PM2.5(微小粒子状物質)、PM10、SPM(浮遊粒子状物質)等を挙げることができる。PM2.5は、粒子径2.5μmで50%の捕集効率を持つ分粒装置を透過する微粒子である。PM10は、粒子径10μmで50%の捕集効率を持つ分粒装置を透過する微粒子である。SPMは、粒子径10μmで100%の捕集効率を持つ分粒装置を透過する微粒子であり、PM6.5−7.0に相当し、PM10よりも少し小さな微粒子である。
排出部6は、複数の流路3の各々で発生した気流に含まれている固体を、複数の流路3の各々の流入口31よりも流出口32に近い位置で、回転中心軸21から離れる方向へ排出するように構成されているのが好ましい。これにより、分離器1aは、複数の流路3の各々において、より大きな遠心力が与えられた固体を、排出部6を通して排出することが可能となる。
分離器1aは、後述の外郭11を備えており、外郭11に排出部6が形成されている。排出部6は、複数の流路3の各々の流入口31よりも流出口32の近くで回転中心軸21に直交する方向に開放された排出口により構成されている。言い換えれば、排出部6は、複数の流路3の各々の流入口31よりも流出口32に近い位置で、回転中心軸21に直交する方向に開放された排出口により構成されている。これにより、分離器1aは、複数の流路3の各々において、より大きな遠心力が与えられた固体を、排出口を通して排出することが可能となる。
分離器1aは、排出部6から排出された固体を捕集する捕集部10を備えるのが好ましい。これにより、分離器1aは、排出部6から排出された固体を捕集部10で捕集することが可能となる。
複数の流路3は、回転中心軸21から離れる方向において重ならないのが好ましい。これにより、分離器1aでは、複数の流路3の各々において遠心力が与えられて分離された固体が、複数の流路3における他の流路3の流出口32から出た気体の流れに合流してしまうのを抑制することが可能となる。
分離器1aは、回転中心軸21上に配置された軸体7と、軸体7を囲んで軸体7と同軸的に配置された円筒状の枠体8と、軸体7と枠体8との間で軸体7の外周方向において離れて配置された複数の仕切り板部9と、を備える。軸体7は、軸方向における第1端701と第2端702とを有する。ロータ2は、軸体7により構成されている。複数の仕切り板部9は、軸体7と枠体8とに連結されている。複数の流路3の各々は、複数の仕切り板部9のうち軸体7の外周方向において隣り合う2つの仕切り板部9と軸体7の側面71と枠体8の内周面81とで囲まれた空間によって構成されている。言い換えれば、各流路3は、隣り合う2つの仕切り板部9と軸体7と枠体8とで規定されている。したがって、分離器1aは、軸体7が回転することで、複数の流路3に流入した気体に対して回転中心軸21のまわりの回転方向の力を与えることが可能となる。分離器1aは、複数の流路3の各々の流入口31から流入した気体を、回転中心軸21のまわりで螺旋状に旋回させながら、複数の流路3の各々の流出口32に導くことができる。分離器1aは、気体に含まれている固体の遠心力を利用して固体を排出部6から排出させることが可能となる。「回転中心軸21上に配置された軸体7」とは、回転中心軸21上に軸線が揃うように配置された軸体7を意味する。「軸体7と同軸的に配置された」とは、枠体8が、枠体8の中心線を軸体7の軸線と揃うように配置されていることを意味する。「複数の仕切り板部9は、軸体7と枠体8とに連結されている」とは、複数の仕切り板部9の各々が、軸体7及び枠体8と別部材として形成され軸体7と枠体8とに固定されている場合に限らず、例えば、軸体7と枠体8との少なくとも一方に一体に形成されている場合も含む。軸体7は、回転中心軸21に沿った方向に細長い形状であるのが好ましい。「軸体7は、回転中心軸21に沿った方向に細長い形状である」とは、軸体7に関して、回転中心軸21上の長さが回転中心軸21に直交する方向の長さよりも長いことを意味する。分離器1aは、軸体7と枠体8と複数の仕切り板部9とで、気体を螺旋状に旋回させ、旋回による固体の遠心力を利用して固体を分離するサイクロン部20を構成している。
分離器1aは、ロータ2と複数の流路3と送風部4と駆動装置5とを囲む外郭11を備えるのが好ましい。排出部6は、外郭11に形成されている。これにより、分離器1aは、ロータ2と複数の流路3と送風部4と駆動装置5とを外郭11により保護することが可能となる。また、分離器1aは、気流から分離した固体を外郭11の排出部6から排出することが可能となる。
外郭11は、一例として、第1カバー部12と、第1蓋13と、第2カバー部14と、第2蓋15と、第3カバー部16と、を備えている。第3カバー部16は、第1カバー部12と第2カバー部14との間に配置されている。第3カバー部16は、第1カバー部12と第2カバー部14との両方と一体に形成されているが、これに限らず、いずれか一方のみと一体に形成されていてもよいし、両方と別体で形成されていてもよい。第1カバー部12は、枠体8を囲む筒状に形成されている。第1蓋13は、第1カバー部12の上流側の開口部121を覆うように構成されている。第2カバー部14は、駆動装置5を囲む筒状に形成されている。第2蓋15は、第2カバー部14の下流側の開口部122を覆うように構成されている。第3カバー部16は、第1カバー部12と第2カバー部14との間に介在するように構成されている。第3カバー部16は、捕集部10を着脱自在に取り付けることができる。捕集部10は、一例として、容器10Aにより構成されている。捕集部10を構成する容器10Aは、トレイ(蓋がない容器)である。捕集部10は、回転中心軸21に直交しかつ回転中心軸21から離れる方向にスライドさせることで第3カバー部16から取り外すことが可能となっている。これにより、分離器1aは、捕集部10に捕集された固体を容易に取り出したり捨てたりすることが可能となる。また、分離器1aは、外郭11を支持する複数の支持体19(図3参照)を更に備えている。これにより、分離器1aは、外郭11と分離器1aの設置面(例えば、床面等)30との間に空間を設けることが可能となる。支持体19は、支柱により構成してあるが、これに限らず、例えば、足車等により構成してもよい。なお、図3には、気体の流れを太線の矢印で模式的に示してある。
第1カバー部12は、筒状の形状として円筒状の形状を採用している。第1カバー部12の材料としては、例えば、金属、合成樹脂等を採用することができる。
第1蓋13は、板状の第1蓋本体131を備える。また、第1蓋13は、気体を通す複数の吸気部133を有する。第1蓋本体131は、外周形状が円形状に形成されている。
第1蓋本体131の材料としては、例えば、金属、合成樹脂等を採用することができる。複数の吸気部133の各々は、メッシュ132の網目(開口)により構成されている。要するに、第1蓋13は、第1蓋本体131と、メッシュ132と、を備える。メッシュ132の材料は、例えば、金属を採用することができる。第1蓋13では、第1蓋本体131の材料が合成樹脂で、メッシュ132の材料が金属の場合、第1蓋13を形成する方法として、例えば、インサート成形法により、第1蓋本体131とメッシュ132とを一体成形する方法を採用することができる。
第1蓋13は、メッシュ132を備えた構成に限らず、例えば、図4に示すように、各々が矩形状に形成された複数の吸気部133が2次元アレイ状に配置された構成でもよい。
第1蓋13では、第1カバー部12が角筒状の場合、例えば、図5に示すように第1蓋本体131の外周形状を矩形(直角四辺形)状とすればよい。また、図4に示した第1蓋13及び図5に示した第1蓋13では、複数の吸気部133の各々の開口形状が矩形状であり、複数の吸気部133が2次元アレイ状に配置されているが、これに限らない。例えば、第1蓋13では、図6に示すように、複数の吸気部133の開口形状を細長の長方形状として、複数の吸気部133が1次元アレイ状に配置された構成としてもよい。複数の吸気部133の各々の開口形状は、矩形状や細長の長方形状に限らず、例えば、円形状等でもよい。
第2カバー部14の形状は、円筒状である。第2カバー部14の内径は、第1カバー部12の内径よりも大きいのが好ましい。第2カバー部14の材料としては、例えば、金属、合成樹脂等を採用することができる。
第2蓋15は、図7に示すように、円板状の第2蓋本体151を備える。また、第2蓋15は、気体を通す複数の排気部153を有する。第2蓋本体151の材料としては、例えば、金属、合成樹脂等を採用することができる。複数の排気部153の各々は、メッシュ152の網目(開口)により構成されている。要するに、第2蓋15は、第2蓋本体151と、メッシュ152と、を備える。メッシュ152の材料は、例えば、金属を採用することができる。第2蓋15では、第2蓋本体151の材料が合成樹脂で、メッシュ152の材料が金属の場合、例えば、第2蓋15を形成する方法として、インサート成形法により、第2蓋本体151とメッシュ152とを一体成形する方法を採用することができる。
第2蓋15は、メッシュ152を備えた構成に限らず、例えば、図8に示すように、矩形状の排気部153が2次元アレイ状に配置された構成でもよい。
第3カバー部16は、一例として、枠部160(図3参照)と、第1壁部161と、第2壁部162と、延出部163と、を備えている。枠部160は、円筒状に形成されている。枠部160の内径は、枠体8の外径よりも大きい。枠部160は、回転中心軸21を中心として配置されている。第1壁部161は、円環状に形成されている。第1壁部161は、枠部160の軸方向の第1端から回転中心軸21に向かって突出している。第2壁部162は、円環状に形成されている。第2壁部162は、枠部160の軸方向の第2端から回転中心軸21に向かって突出している。延出部163は、先端が基端よりも第1壁部161に近づきかつ回転中心軸21から離れるように傾いている。見方を変えれば、延出部163は、回転中心軸21に沿った方向において枠体8に近づくほど開口面積が徐々に大きくなるテーパ筒状に形成されている。第3カバー部16では、第1壁部161の内径よりも第2壁部162の内径が小さい。第1壁部161の内径は、枠体8の外径よりも大きい。より詳細には、第1壁部161の内径は、第1カバー部12の内径と同じ値に設定してある。第2壁部162の内径は、枠体8の内径よりも小さい。
捕集部10は、固体に作用している遠心力を利用して、気体から分離された固体を捕集する。
捕集部10は、一例として、外壁部100と、下壁部102と、側壁部104と、内壁部103と、を備えている。外壁部100の平面視形状は、回転中心軸21を中心とする円弧状であるのが好ましい。外壁部100では、外壁部100における回転中心軸21側の面の曲率半径が、枠体8の外径よりも大きい。外壁部100は、第3カバー部16の枠部160の開口部164を塞ぐように枠部160に沿って配置される。下壁部102は、外壁部100の下端から回転中心軸21に向かって突出している。下壁部102の平面視形状は、扇状である。下壁部102は、第2壁部162上に配置される。要するに、下壁部102は、第2壁部162に沿って配置される。側壁部104は、下壁部102の両側縁の各々から上方へ突出している。内壁部103は、下壁部102の先端から上方へ延びるように形成されている。内壁部103の平面視形状は、回転中心軸21を中心とする円弧状であるのが好ましい。内壁部103では、内壁部103における回転中心軸21側の面の曲率半径が、枠体8の内径よりも小さいのが好ましい。内壁部103の高さは、外壁部100の高さよりも低い。捕集部10は、内壁部103が延出部163と当たることにより、回転中心軸21に直交する方向において、外郭11に対して位置決めされる。分離器1aでは、捕集部10の内部空間が、複数の流路3及び第2カバー部14の内部空間と連通している。「捕集部10の内部空間」とは、外壁部100と下壁部102と側壁部104と内壁部103とで囲まれた空間を意味する。なお、捕集部10は、外壁部100に、例えば、人が捕集部10を取り外すために掴む突起等を設けてあるのが好ましい。また、捕集部10は、内壁部103に、排出部6に連通する貫通孔を設けた構成でもよい。
排出部6は、内壁部103と枠体8との間の空間に連通している(つながっている)。
分離器1aは、捕集部10が内壁部103を備えることにより、捕集部10に入った固体を効率良く捕集することが可能となる。言い換えれば、分離器1aは、捕集部10が内壁部103を備えていることにより、捕集部10に入った固体が捕集部10から回転中心軸21側へ飛び出してしまうのを抑制することが可能となる。また、分離器1aは、延出部163が上述のテーパ筒状であることにより、延出部163に起因した乱流の発生を抑制することが可能となり、固体が分離された気流を、送風部4側へ導きやすくなる。
送風部4は、ファン41により構成されている。これにより、分離器1aは、ファン41を動作させることにより、複数の流路3に気体を流すことが可能となる。ファン41は、第2カバー部14の内側において駆動装置5よりも下流側に配置されている。ファン41は、電動ファンである。なお、分離器1aでは、送風部4及び駆動装置5は、外郭11に固定されている。
分離器1aは、送風部4及び駆動装置5の運転を開始する運転スイッチの操作部を備えていてもよい。操作部は、外郭11から露出していてもよい。
分離器1aは、第2カバー部14の内側において駆動装置5よりも上流側に配置されたエアフィルタ17を更に備える。これにより、分離器1aは、サイクロン部20で分離されず気流に残った固体をエアフィルタ17で除去することが可能となり、より浄化された気流を排気部153から外部へ流すことが可能となる。分離器1aは、例えば、規定粒径の微粒子を分離できるように枠体8、軸体7及び仕切り板部9それぞれの形状、ロータ2の回転速度を設定してある。規定粒径の微粒子としては、例えば、空気動力学的粒子径が、1.0μmの粒子を想定している。「空気動力学的粒子径」とは、空気動力学的挙動が、比重1.0の球形粒子と等価になるような粒子の直径を意味する。空気動力学的粒子径は、粒子の沈降速度によって測定される粒径である。サイクロン部20で分離されずに気体中に残る固体は、サイクロン部20で分離することを想定している微粒子よりも粒径の小さな微粒子(言い換えれば、質量が小さな微粒子)等である。「エアフィルタ17で除去する」とは、100%の捕集効率を必須の条件とはしない。ただし、エアフィルタ17は、気体中に含まれている固体の捕集効率がより高いのが好ましい。
分離器1aの各構成要素については、以下に、より詳細に説明する。
軸体7は、軸体7の軸線が回転中心軸21と揃うように配置されている。言い換えれば、分離器1aでは、軸体7の軸線と回転中心軸21とが一直線上になるように軸体7が配置されている。軸体7は、回転中心軸21を中心として回転する。分離器1aでは、ロータ2が軸体7により構成されているので、軸体7の軸線と回転中心軸21とが同じである。
軸体7は、気体と、気体に含まれている固体と、を通さないように構成されている。より詳細には、軸体7は、非多孔質の構造体である。軸体7の材料としては、例えば、金属、合成樹脂等を採用することができる。軸体7は、導電性を有するのが好ましい。これにより、分離器1aは、軸体7が帯電してしまうのを抑制することが可能となる。
軸体7は、回転中心軸21に直交する断面が円形であるのが好ましい。軸体7は、中空でもよい。これにより、分離器1aは、軸体7の材料コストの低減及び軽量化を図ることが可能となる。
枠体8は、円筒状に形成されている。枠体8は、回転中心軸21に直交する断面における内周線が円形であるのが好ましい。枠体8は、回転中心軸21に直交する断面における外周線が円形であるが、これに限らず、例えば、楕円形、多角形等でもよい。
枠体8の材料としては、例えば、金属、合成樹脂等を採用することができる。枠体8は、導電性を有するのが好ましい。これにより、分離器1aは、枠体8が帯電してしまうのを抑制することが可能となる。
複数の仕切り板部9の各々は、螺旋状に形成されている。複数の仕切り板部9の各々の材料としては、例えば、金属、合成樹脂、ゴム等を採用することができる。複数の仕切り板部9は、導電性を有するのが好ましい。これにより、分離器1aは、複数の仕切り板部9が帯電してしまうのを抑制することが可能となる。
複数の仕切り板部9は、軸体7と一体に形成されていてもよいし、軸体7とは別体に形成されて軸体7に連結されていてもよい。また、複数の仕切り板部9は、枠体8と一体に形成されていてもよいし、枠体8とは別体に形成されて枠体8に連結されていてもよい。
複数の仕切り板部9の各々は、回転中心軸21のまわりの回転方向に交差する面を有している。これにより、複数の仕切り板部9の各々は、厚さ方向の両面が、気流の旋回を促進する機能面を構成している。
複数の流路3の各々は、流入口31から流出口32に向かって、回転中心軸21のまわりの回転方向と回転中心軸21に平行な方向との間の方向に延びるように形成されている。これにより、分離器1aは、複数の流路3の各々が、流入口31から流出口32に向かって回転中心軸21に平行な方向に延びるように形成されている場合に比べて、複数の流路3の各々の長さを長くすることが可能となる。したがって、分離器1aは、複数の流路3の各々を回転させたときの複数の流路3の各々の実効的な流路長(言い換えれば、流路3の流入口31に入った気体が流出口32から出るまでに進む距離)を大きくすることが可能となり、固体をより効率良く分離することが可能となる。複数の流路3の各々を流れる気体の速度ベクトルは、回転中心軸21に平行な方向の速度成分と、回転中心軸21のまわりの回転方向の速度成分と、を有することになる。分離器1aは、複数の流路3の各々が直線状に形成されている場合に比べて、気流が旋回する時間を長くすることが可能となり、固体を効率良く除去することが可能となる。複数の流路3の各々は、始端の開口が流入口31を構成し、終端の開口が流出口32を構成している。
複数の流路3の各々は、螺旋状に形成されている。これにより、分離器1aは、複数の流路3の各々において気流が旋回する時間を長くすることが可能となり、固体をより効率良く分離することが可能となる。
排出部6は、効率良く固体を排出できるように、複数の流路3の各々の流入口31よりも流出口32の近くに設けてある。言い換えれば、排出部6と各流出口32との距離は、排出部6と各流入口31との距離よりも短い。これにより、分離器1aは、複数の流路3の各々に流れ込んだ気体に含まれている固体が遠心力によって枠体8の内周面81側に移動する時間をより長くすることが可能となり、捕集効率を向上させることが可能となる。
分離器1aは、後述のように駆動装置5がモータ50により構成される場合、モータ50の回転速度を設定する設定部を備えていてもよい。これにより、分離器1aは、分離することが要求される固体の大きさ等によってモータ50の回転速度を適宜変更することが可能となる。設定部は、例えば、ポテンショメータ等によって構成することができる。
分離器1aは、駆動装置5により軸体7を平面視で反時計回り方向に回転させ、かつ、ファン41を動作させることにより、複数の流路3の各々を通る気流を螺旋状に旋回させることができる。つまり、分離器1aは、複数の流路3の各々において、流入口31から入った気体を螺旋状に旋回させながら流出口32に導くことができる。「軸体7を平面視で反時計回り方向に回転させる」とは、軸体7を駆動装置5側とは反対側から見て反時計方向に回転させることを意味し、駆動装置5から見て軸体7を時計回り方向に回転させることと同じ意味である。
複数の流路3の各々は、流入口31側において、流入口31から離れるにつれて回転中心軸21からの距離が徐々に大きくなっているのが好ましい。これにより、分離器1aは、図12に示す実施形態1の分離器1aの第1変形例の分離器1bのように複数の流路3と回転中心軸21との距離が一定の場合に比べて、複数の流路3の各々に気体が入るときの圧力損失を低減することが可能となる。
第1変形例の分離器1bは、軸体7の外径を一様とし、枠体8の内径を一様としてある点が分離器1aと相違する。第1変形例の分離器1bについては、分離器1aと同様の構成要素に同一の符号を付してある。
第1変形例の分離器1bは、図12及び13に示すように、第1カバー部12に複数の梁部24により支持された軸受部25を備えている。軸受部25は、軸体7における第1蓋13側の端面から突出した回転軸52を回転自在に保持するように配置されている。
本実施形態の分離器1aは、軸体7における上流側の端部を先細りする形状に形成してある。先細りする形状としては、例えば、円錐状の形状を採用することができる。また、分離器1aは、枠体8における上流側の端部を、上流側ほど開口面積が徐々に小さくなる形状に形成してある。
分離器1aは、枠体8の上流側の開口部を覆う蓋部18を備えている。蓋部18は、円板状の本体181を備え、本体181に、通気部(通気口)183が形成されている。言い換えれば、蓋部18は、通気部183を有している。軸体7は、複数の流路3の各々の流入口31側において回転中心軸21に沿って先細りする形状に形成されているのが好ましい。言い換えれば、軸体7における第1端701と第2端702とのうち通気部183側にある第1端701が、回転中心軸21に沿って通気部183に近づくにつれて先細りする形状であるのが好ましい。これにより、分離器1aは、複数の流路3の各々に流体が入るときの圧力損失を低減することが可能となる。枠体8は、上流側において、上流側ほど開口面積が徐々に小さくなる形状に形成されているのが好ましい。
本体181の材料としては、例えば、金属、合成樹脂等を採用することができる。通気部183は、例えば、図9に示すように、本体181の中央部に形成された1つの貫通孔により構成することができる。貫通孔の開口形状は、円形状が好ましい。
通気部183は、例えば、図10に示すように、メッシュ182の複数の網目により構成してもよい。メッシュ182の材料は、例えば、金属を採用することができる。蓋部18は、本体181の材料が合成樹脂で、メッシュ182の材料が金属の場合、例えば、インサート成形法により、本体181とメッシュ182とを一体成形することができる。
通気部183は、例えば、図11に示すように、本体181の中央部において2次元的に配列された複数の貫通孔により構成してもよい。複数の貫通孔の各々は、開口形状を矩形状としてあるが、これに限らず、例えば、円形状や、矩形以外の多角形状としてもよい。
軸体7における第1端701と第2端702とのうち複数の流路3の各々における流体の流出口32側にある第2端702が、回転中心軸21に沿って先細りする形状であるのが好ましい。これにより、分離器1aは、乱流の発生を抑制することが可能となる。軸体7は、送風部4側の端部を、先細りする形状としてある。より詳細には、軸体7は、送風部4側の端部を、円錐状の形状としてある。
送風部4を構成するファン41としては、例えば、軸流ファンを採用することができる。ファン41は、回転中心軸21の一端側から見て、複数の翼43が駆動装置5に重ならない大きさに形成されているのが好ましい。これにより、分離器1aは、複数の流路3の各々から出た気体をファン41において回転中心軸21に沿った方向に流すことが可能となる。
駆動装置5は、例えば、モータ50により構成することができる。分離器1aは、モータ50の回転軸52に軸体7が連結されている。分離器1aは、回転軸52の軸線と軸体7の軸線(回転中心軸21)とが一直線上に揃うように、回転軸52と軸体7とを連結してある。駆動装置5は、軸体7を回転させる。より詳細には、駆動装置5は、ロータ2を、複数の流路3の各々において流入口31から流出口32に向かう螺旋方向と同じ方向(螺旋方向に沿った方向)に回転させる。モータ50は、モータ本体(胴体)51の外周形状が円形状であるのが好ましい。モータ50は、モータ本体51の外径が枠体8の内径よりも小さいのが好ましい。モータ50は、モータ本体51の外径が軸体7の軸方向の中央部の外径よりも小さいのが好ましい。
エアフィルタ17は、気体から微粒子を除去するために用いるフィルタである。エアフィルタ17は、例えば、ろ材をプリーツ状に織り込んで形成された構成とすることができる。エアフィルタ17としては、例えば、HEPAフィルタ(high efficiency particulate air filter)を採用することができる。「HEPAフィルタ」とは、定格流量で粒径が0.3μmの粒子に対して99.97%以上の粒子捕集率をもち、かつ初期圧力損失が245Pa以下の性能をもつエアフィルタである。
分離器1aは、エアフィルタ17の上流側にサイクロン部20が配置されており、捕集部10で固体を捕集することができるので、エアフィルタ17に捕集される微粒子等の総質量が増加することによる圧力損失の上昇を抑制することが可能となる。これにより、分離器1aは、エアフィルタ17の交換頻度を少なくすることが可能とする。分離器1aは、エアフィルタ17を備えた構成に限らない。例えば、分離器1aを備えた機器(例えば、空気清浄器等)において、分離器1aの下流側に、分離器1aとは別に、HEPAフィルタ等のエアフィルタを設けてもよい。
分離器1aは、複数の流路3の下流側に駆動装置5が配置され、駆動装置5の下流側に送風部4が配置されている。要するに、分離器1aは、複数の流路3、駆動装置5及び送風部4が、回転中心軸21に沿った方向において、複数の流路3、駆動装置5、送風部4の順に配置されている。分離器1aでは、送風部4を動作させかつ駆動装置5が軸体7を回転させると、複数の流路3の各々に流れ込んだ気体に含まれていた固体が遠心力を利用して捕集部10に捕集される。よって、分離器1aでは、固体の濃度が低減された気体が送風部4を通して流れる。
より詳細には、分離器1aは、外郭11の外部から複数の吸気部133を通して外郭11の内部へ入った気体が複数の流路3の各々に入り、複数の流路3の各々において気体の旋回流が発生し、複数の流路3の各々の流出口32から出る。この際、外郭11の外部から内部に入る気体に含まれていた固体は、複数の流路3の各々において旋回流に載って旋回する際に、回転中心軸21から枠体8の内周面81に向かう方向の遠心力を受ける。遠心力を受けた固体は、枠体8の内周面81へ向かい、枠体8の内周面81付近を旋回する。そして、分離器1aでは、旋回している固体が、排出部6付近を通るときに、固体の遠心力により、排出部6を通過して捕集部10へ入る。図2では、捕集部10に入った固体として、微粒子61を模式的に示してある。
捕集部10に入った固体は、旋回していたときの慣性力により多少は飛び続けるが、重力に引っ張られ、捕集部10内で落下する。これにより、固体は、捕集部10に捕集される。言い換えれば、分離器1aでは、容器10Aに入った固体が、容器10A内に溜まる。
分離器1aは、捕集部10に捕集されなかった固体がエアフィルタ17で捕集され、清浄化された気体がファン41を通り、外郭11の内部から複数の排気部153を通して外郭11の外部へ流れ出す。図2では、エアフィルタ17で捕集された固体として、超微粒子62を模式的に示してある。なお、「捕集部10に捕集されなかった固体」は、主に、排出部6から排出されなかった固体であるが、捕集部10に入った後に飛び出した固体も含む。
ところで、本願発明者らは、円柱の外周面に螺旋状の溝を形成した構造体と、構造体を囲むように配置された円筒と、を備え、円筒の内周面と溝の内面とで囲まれる空間を流路としたサイクロンの第1構造モデルを考えた。この第1構造モデルにおいて円柱を回転させない場合、流路に気体を流すことにより分離できる粒子の粒径(分粒径)は、式(1)により計算することができる。式(1)は、ロジン(Rosin)らによる考え方に基づく式である(例えば、文献2[「化学機械の理論と計算(第2版)」、亀井三郎、産業図書、1975年、P483]参照)。
Figure 0006380900
式(1)において、「Dmin」は、100%分粒径である。「u」は、流体の粘性係数〔Pa・s〕である。「B」は、流路の幅〔m〕である。「π」は、円周率である。「N」は、流路の回転数〔rpm〕である。「v」は、流速〔m/sec〕である。「ρs」は、粒子密度〔kg/m3〕である。「ρf」は、流体密度〔kg/m3〕である。「K1」は、係数であり、0.5〜1.5程度の範囲内の値が好ましい。「K1」の値は、第1構造モデルを採用した分粒装置の形状等によって変化する。よって、「K1」の値は、分粒装置の分粒性能の実験結果等に基づいて決定される。「分粒径」は、分粒装置を通過する粒子の割合で表す粒径であり、同一粒径の粒子状物質が100%通過する場合、100%分粒径という。
式(1)から、微粒子をより効率良く除去するには、流路の回転数「N」により決まる流路の長さを大きくする(対策1)、気体の流速を速くする(対策2)、流路の幅を狭くする(対策3)、等が考えられる。
しかしながら、対策1では、圧力損失が増加してしまう。また、対策1では、サイクロンの設計課題として、サイクロンのサイズが大きくなるという課題が生じる。また、対策2では、圧力損失が増加してしまう。また、対策2では、設計課題として、乱流域で使用した場合に予め想定している分粒特性が得られないという課題が生じる。また、対策3では、圧力損失が増加する。また、対策3では、サイクロンの設計課題として円筒の内周面の表面粗さを一定としても、円筒及び円柱それぞれの成形品の公差等に起因して、円筒と円柱との間の流路以外の隙間を空気が流れやすくなり、設計が困難になるという課題が生じる。また、対策3では、流量を大きくすることも困難になるという課題が生じる。
圧力損失の一般的な考え方として、例えば、円筒状の配管を流体が流れるときの圧力損失は、式(2)に示すファニングの式(Fanning’s equation)により計算することができる。
Figure 0006380900
式(2)において、「ΔPf」は、圧力損失〔Pa〕である。「ρ」は、流体の密度〔kg/m3〕である。「V」は、風量〔m3/s〕である。「L」は、配管の長さ〔m〕である。「D」は、配管の内径〔m〕である。「f」は、配管の内面の表面粗さにより決まる摩擦係数であり、式(3)で計算することができる。
Figure 0006380900
式(3)において、「u」は、流体の粘性係数〔Pa・s〕である。
本願発明者らは、分離器1aの構造設計のために、サイクロンの第2構造モデルについて、式(1)をベースにして式(4)に示す推定理論式を考えた。第2構造モデルは、円柱の軸体と、軸体を囲む円筒と、軸体の側面から円筒の内周面に向かって突出した複数の仕切り板部と、を備える。第2構造モデルでは、軸体が軸線のまわりで回転する。第2構造モデルでは、複数の仕切り板部の各々において軸体の径方向に直交する断面が、軸体の軸線に沿った直線状の形状である。第2構造モデルでは、複数の流路の各々が、複数の仕切り板部のうち軸体の外周方向において隣り合う仕切り板部と円筒の内周面と軸体の側面とで囲まれた空間によって構成されている。
Figure 0006380900
式(4)において、「Dmin」は、100%分粒径である。「u」は、流体の粘性係数〔Pa・s〕である。「B」は、流路の幅〔m〕である。「vp」は、螺旋状に移動する粒子の速度ベクトルの、軸体の軸線に平行な方向の、速度成分〔m/sec〕である。「L」は、流路の幾何学的な長さ〔m〕である。「流路の幾何学的な長さ〔m〕」とは、流路が回転していないときの流路における流入口から流出口までの長さを意味する。つまり、第2構造モデルにおける「流路の幾何学的な長さ〔m〕」は、軸体の長さ〔m〕である。「R」は、軸体の軸線に直交する方向において軸体の軸線から流路の中心までの距離〔m〕である。「B」は、例えば、円筒の内径と軸体の外径との平均値とすることができる。「ρs」は、粒子密度〔kg/m3〕である。「ρf」は、流体密度〔kg/m3〕である。「ω」は、粒子の、軸体の軸線のまわりの回転方向の角速度〔rad/s〕である。「K2」は、係数であり、0.5〜1.5程度の範囲内の値が好ましい。「K2」の値は、分離器1aの形状等によって変化する。よって、「K2」の値は、分離器1aの分粒性能の実験結果等に基づいて決定される。流路における粒子の通過時間は、式(4)で用いたパラメータを利用して式(5)で表すことができる。
Figure 0006380900
式(5)において、「T」は、流路における粒子の通過時間〔s〕である。
固体に働く遠心力は、固体の質量及び円運動の半径に比例する。円運動の半径は、回転中心軸21と固体との距離である。遠心力は、固体が速度vで半径rの円上を運動するとき、円の中心(原点)から固体の位置に向かうような向きに働く力である。固体の質量をmとすれば、遠心力の大きさはmv/rである。ここで、角速度をωとすると、v=rωなので、遠心力の大きさは、mωrである。要するに、遠心力は、ωの二乗に比例した遠心力を生じる。
分離器1aは、例えば式(4)の推定式を満たすようにサイクロン部20を構造設計することにより、小型化及び大流量化を図ることが可能となる。分離器1aは、式(4)を満たすことを必須としない。分離器1aは、流路3を回転させるので、幾何学的な流路3の長さを短くすることが可能となる、流速を大きくすることが可能となる、流路3の回転数を大きくすることが可能となる、等の利点がある。よって、分離器1aは、流路3の幅を大きくしても、固体を効率良く除去することが可能となるので、固体の分離効率の向上を図りながらも圧力損失の増加を抑制することが可能となる。したがって、分離器1aは、大流量化、高効率及び小型化を図ることが可能となる。分離器1aは、例えば、空気清浄器に適用する場合、風量が8〔m3/min〕でかつPM2.5の分離が要求されるような空気清浄器にも適用することが可能である。
分離器1aは、空気清浄器に限らず、例えば、熱交換器、電気掃除機、分粒装置等に適用することも可能である。
図14は、実施形態1の分離器1aの第2変形例の分離器1cを示す概略構成図である。
第2変形例の分離器1cは、実施形態1の分離器1aと基本構成が同じで、複数の仕切り板部9の各々の螺旋方向が、分離器1aにおける複数の仕切り板部9の各々の螺旋方向と逆向きである。よって、第2変形例の分離器1cは、複数の流路3の各々の螺旋方向が、分離器1aにおける複数の流路3の各々の螺旋方向とは逆向きである。第2変形例の分離器1cは、ロータ2における駆動装置5側とは反対側から見て、ロータ2の回転方向が、複数の流路3の各々の流入口31から流出口32に向かう螺旋方向と同じ(螺旋方向に沿った方向)であるのが好ましい。分離器1cにおけるロータ2の回転方向は、分離器1aにおけるロータ2の回転方向と逆方向であるのが好ましい。なお、図14では、ロータ2の回転方向を太線の矢印で模式的に示してある。
以下では、実施形態1の分離器1aの第3変形例の分離器1dについて、図15〜17に基づいて説明する。なお、分離器1dに関し、実施形態1の分離器1aと同様の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
分離器1dは、第1変形例の分離器1bと同様、第1カバー部12に複数の梁部24により支持された軸受部25を備えている。軸受部25は、軸体7から突出した回転軸52を回転自在に保持するように配置されている。
分離器1dは、送風部4として、軸流ファンにより構成されるファン41ではなく、気体を横方向に流すブロワ45を備えている。要するに、分離器1dでは、送風部4が、ブロワ45により構成されている。これにより、分離器1dでは、送風部4を動作させることにより、複数の流路3に気体を流すことが可能となる。図15では、気体の流れを太線の実線で模式的に示してある。ブロワ45は、電動送風機であり、気流の向きを変えることができるように構成されている。
第3変形例の分離器1dは、第2蓋15ではなく、第2カバー部14に、気体を通す複数の排気部153が形成されている。このため、分離器1dは、分離器1aにおける支持体19(図3参照)を備えていない構成とすることができる。
排気部153は、メッシュ152の網目により構成してあるが、これに限らない。排気部153は、例えば、図18に示すように、第2カバー部14の外周方向に沿って形成されたスリットにより構成してもよい。また、排気部153は、例えば、図19に示すように、開口形状が矩形状の貫通孔により構成してもよい。
図20は、実施形態1の分離器1aの第4変形例の分離器1eを示す概略構成図である。
分離器1eは、駆動装置5により軸体7のみを回転させるように構成されており、枠体8が回転しない点が第3変形例の分離器1dと相違する。
分離器1eは、軸方向における第1端701と第2端702とを有し回転中心軸21上に配置された軸体7と、軸体7を囲んで軸体7と同軸的に配置された円筒状の枠体8と、軸体7と枠体8との間で軸体7の外周方向において離れて配置された複数の仕切り板部9と、を備える。ロータ2は、軸体7により構成されている。複数の仕切り板部9は、軸体7に連結されている(軸体7のみに連結され、枠体8に連結されていない)。複数の流路3の各々は、複数の仕切り板部9のうち軸体7の外周方向において隣り合う2つの仕切り板部9と軸体7の側面71と枠体8の内周面81とで囲まれた空間によって構成されている。したがって、分離器1eは、軸体7が回転することで、複数の流路3に流入した気体に対して回転中心軸21のまわりの回転方向の力を与えることが可能となる。分離器1eは、複数の流路3の各々の流入口31から導入された気体を、回転中心軸21のまわりで螺旋状に旋回させながら、複数の流路3の各々の流出口32に導くことができる。分離器1eは、気体に含まれている固体の遠心力を利用して固体を排出部6から排出させることが可能となる。「複数の仕切り板部9は、軸体7に連結されている」とは、複数の仕切り板部9の各々が、軸体7と別部材として形成され軸体7に固定されている場合に限らず、例えば、軸体7に一体に形成されている場合も含む。
分離器1eにおける複数の仕切り板部9は、軸体7のみに連結され枠体8に固定されていない。これにより、分離器1eは、複数の仕切り板部9が軸体7と枠体8との両方に固定されている場合に比べて、駆動装置5で回転させる負荷の質量を軽減することが可能となり、低消費電力化を図ることが可能となる。複数の仕切り板部9は、枠体8の内周面81から離れているのが好ましいが、例えば、ゴムで形成されている場合や先端にローラ(roller)が設けられている場合等には、枠体8の内周面81に当たってもよい。複数の仕切り板部9の各々の先端部は、丸みを有する形状であるのが好ましい。これにより、分離器1eは、複数の仕切り板部9の各々と枠体8とをより近づけながらも互いに接触するのを抑制することが可能となる。
分離器1eの駆動装置5により軸体7のみを回転させる構成は、例えば、分離器1a、1b、1c及び1dのそれぞれにおいて適用してもよい。
図21は、実施形態1の分離器1aの第5変形例の分離器1fを示す概略構成図である。
分離器1fは、エアフィルタ17を駆動装置5と送風部4との間に配置してある点が実施形態1の分離器1aと相違する。
(実施形態2)
以下では、本実施形態の分離器1gについて、図22に基づいて説明する。なお、分離器1gに関し、実施形態1の分離器1aと同様の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
分離器1gにおける複数の流路3の各々は、螺旋状に形成されている。分離器1gにおける駆動装置5は、駆動装置5から見てロータ2を複数の流路3の各々の螺旋方向と逆方向に回転させるように構成されている。分離器1gにおける送風部4は、複数の流路3と駆動装置5とで構成されている。これにより、分離器1gでは、分離器1aで送風部4として必要としていたファン41を設ける必要がなく、低消費電力化及び低コスト化を図ることが可能となる。図22では、ロータ2の回転方向を太線の矢印で模式的に示してある。
(実施形態3)
以下では、本実施形態の分離器1hについて、図23に基づいて説明する。なお、分離器1hに関し、実施形態1の分離器1aと同様の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
分離器1hは、上述の分離器1bと同様、第1カバー部12に複数の梁部24により支持された軸受部25を備えている。軸受部25は、軸体7から突出した回転軸52を回転自在に保持するように配置されている。これにより、軸受部25は、回転軸52を回転自在に保持している。
分離器1hにおける複数の流路3の各々は、回転中心軸21に沿って延びるように形成されている。これにより、分離器1hでは、分離器1aよりも複数の流路3の設計が容易になる。分離器1hは、ロータ2を回転させることで、複数の流路3の各々を回転させるので、複数の流路3の各々を流れる気体の速度ベクトルが、回転中心軸21に平行な方向の速度成分と、回転中心軸21のまわりの回転方向の速度成分と、を有することになる。よって、分離器1hは、従来のように流路を回転させない構成に比べて、小型化を図りながらも気体から固体を効率良く分離することが可能となる。
分離器1hは、複数の仕切り板部9が、軸体7の周りにおいて等間隔で配置されているのが好ましい。複数の仕切り板部9の各々は、回転中心軸21に沿った方向を長手方向とし、回転中心軸21に直交する方向を短手方向とする、細長の長方形状に形成されている。分離器1hは、軸体7の軸線に沿って見たときに、複数の仕切り板部9が放射状に配置されているのが好ましい。要するに、複数の仕切り板部9の各々は、軸体7から軸体7の半径方向外向きに延びているのが好ましい。
排出部6は、図24に示す実施形態3の分離器1hの第1変形例の分離器1rのように、枠体8に形成されていてもよい。要するに、排出部6は、枠体8に直接形成してもよい。これにより、分離器1hでは、排出部6の形状、大きさ等の設計自由度を高めることが可能となる。排出部6は、例えば、枠体8の下流側において枠体8の径方向に沿って貫通した排出口により構成することができる。要するに、排出部6は、複数の流路3の各々の流入口31よりも流出口32の近くで回転中心軸21に直交する方向に開放された排出口により構成されている。図24では、気体の流れを白抜きの矢印で模式的に示してある。また、図24では、微粒子61も模式的に示してある。図24のように枠体8に排出部6を形成した構成は、他の実施形態等において適用してもよい。
以下では、実施形態3の分離器1hの第2変形例の分離器1iについて、図25に基づいて説明する。なお、実施形態3の分離器1hと同様の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
分離器1iは、サイクロン部20の下流側ではなく上流側に送風部4を備えている点が実施形態3の分離器1hと相違する。すなわち、分離器1iは、複数の流路3の上流側に送風部4を備えている点が実施形態3の分離器1hと相違する。これにより、分離器1iは、実施形態3の分離器1hに比べて、外郭11の外部の気体を効率良く外郭11の内部へ吸い込むことが可能となる。図25では、気体の流れを太線の実線で模式的に示してある。
以下では、実施形態3の分離器1hの第3変形例の分離器1jについて、図26に基づいて説明する。なお、分離器1jに関し、実施形態3の分離器1hと同様の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
分離器1jでは、軸体7の輪郭が、回転中心軸21に沿って見て流線形の形状となっている。より詳細には、軸体7は、楕円球状の形状であり、長軸が回転中心軸21に揃うように配置されている。よって、分離器1jは、実施形態3の分離器1hに比べて、複数の流路3の各々での乱流の発生を抑制することが可能となる。
以下では、実施形態3の分離器1hの第4変形例の分離器1kについて、図27に基づいて説明する。なお、分離器1kに関し、第2変形例の分離器1iと同様の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
分離器1kは、駆動装置5により軸体7のみを回転させるように構成されており、枠体8が回転しない点が第2変形例の分離器1iと相違する。
分離器1kは、軸方向における第1端701と第2端702とを有し回転中心軸21上に配置された軸体7と、軸体7を囲んで軸体7と同軸的に配置された円筒状の枠体8と、軸体7と枠体8との間で軸体7の外周方向において離れて配置された複数の仕切り板部9と、を備える。ロータ2は、軸体7により構成されている。複数の仕切り板部9は、軸体7に連結されている(軸体7のみに連結され、枠体8に連結されていない)。複数の流路3の各々は、複数の仕切り板部9のうち軸体7の外周方向において隣り合う2つの仕切り板部9と軸体7の側面71と枠体8の内周面81とで囲まれた空間によって構成されている。したがって、分離器1kは、軸体7が回転することで、複数の流路3に流入した気体に対して回転中心軸21のまわりの回転方向の力を与えることが可能となる。分離器1kは、複数の流路3の各々の流入口31から導入された気体を、回転中心軸21のまわりで螺旋状に旋回させながら、複数の流路3の各々の流出口32に導くことができる。分離器1kは、気体に含まれている固体の遠心力を利用して固体を排出部6から排出させることが可能となる。
分離器1kにおける複数の仕切り板部9は、軸体7のみに連結され枠体8に固定されていない。これにより、分離器1kは、複数の仕切り板部9が軸体7と枠体8との両方に固定されている場合に比べて、駆動装置5で回転させる負荷の質量を軽減することが可能となり、低消費電力化を図ることが可能となる。
以下では、実施形態3の分離器1hの第5変形例の分離器1mについて、図28に基づいて説明する。なお、分離器1mに関し、第2変形例の分離器1iと同様の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
分離器1mは、軸方向における第1端701と第2端702とを有し回転中心軸21上に配置された軸体7と、軸体7を囲んで軸体7と同軸的に配置された円筒状の枠体8と、軸体7と枠体8との間で軸体7の外周方向において離れて配置された複数の仕切り板部9と、を備える。ロータ2は、枠体8により構成されている。複数の仕切り板部9は、枠体8に連結されている。複数の流路3の各々は、複数の仕切り板部9のうち軸体7の外周方向において隣り合う2つの仕切り板部9と軸体7の側面71と枠体8の内周面81とで囲まれた空間によって構成されている。したがって、分離器1mは、軸体7及び枠体8が回転することで、複数の流路3に流入した気体に対して回転中心軸21のまわりの回転方向の力を与えることが可能となる。分離器1mは、複数の流路3の各々の流入口31から導入された気体を、回転中心軸21のまわりで螺旋状に旋回させながら、複数の流路3の各々の流出口32に導くことができる。分離器1mは、気体に含まれている固体の遠心力を利用して固体を排出部6から排出させることが可能となる。「複数の仕切り板部9は、枠体8に連結されている」とは、複数の仕切り板部9の各々が、枠体8と別部材として形成され枠体8に固定されている場合に限らず、例えば、枠体8に一体に形成されている場合も含む。
以下では、実施形態3の分離器1hの第6変形例の分離器1nについて、図29に基づいて説明する。なお、分離器1nに関し、実施形態3の分離器1hと同様の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
分離器1nは、駆動装置5により軸体7のみを回転させるように構成されており、枠体8が回転しない点が実施形態3の分離器1hと相違する。
分離器1nは、複数の仕切り板部9が枠体8に固定されている場合に比べて、駆動装置5で回転させる負荷の質量を軽減することが可能となり、低消費電力化を図ることが可能となる。
以下では、実施形態3の分離器1hの第7変形例の分離器1oについて、図30及び31に基づいて説明する。なお、分離器1oに関し、第2変形例の分離器1iと同様の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
分離器1oは、ロータ2を囲んでおりロータ2と同軸的に配置されている枠体8を備え、ロータ2と枠体8との間に複数の流路3がある。複数の流路3の各々は、回転中心軸21に沿った方向において枠体8の第1端811側に気体の流入口31があり、かつ、枠体8の第2端812側に気体の流出口32がある。枠体8は、第1端811と第2端812との間に、枠体8とロータ2との距離を大きくする拡大部83がある。これにより、分離器1oでは、複数の流路3の各々を流れる流体に関して、拡大部83において流れの剥離(flow separation)を生じさせることが可能となり、流れの剥離によって生じた渦流(vortex)に含まれている粒子のエネルギを奪うことが可能となる。よって、分離器1oでは、遠心力により枠体8の内周面81側に移動した粒子が内周面81で跳ね返るのを抑制することが可能となる。これにより、分離器1oでは、流速、回転数等を大きくした場合の枠体8の内周面81での粒子の跳ね返りを抑制することが可能となり、分粒効率の向上を図ることが可能となる。枠体8は、内径の異なる複数の円筒を有し、第1端811側ほど内径の小さな円筒、第2端812側ほど内径の大きな円筒となるように並んでおり、回転中心軸21に沿った方向において隣り合う円筒どうしを連結している複数の連結部のうち軸体7の側方にある連結部が拡大部83を構成している。
分離器1oでは、拡大部83の内壁面831は、枠体8の内周面81の一部により構成されている。分離器1oでは、拡大部83の内壁面831と回転中心軸21とのなす角度θが90°以上180°未満であるのが好ましい。これにより、分離器1oでは、複数の流路3の各々の流路断面積が拡大部83の上流側と下流側とで急激に変化する。「拡大部83の内壁面831と回転中心軸21とのなす角度θ」は、拡がり角の2分の1の角度である。分離器1oでは、一例として拡大部83の内壁面831と回転中心軸21とのなす角度θを90°としてある。「枠体8とロータ2との距離を大きくする拡大部83」とは、枠体8の内径が徐々に大きくなるような形状でもよいが、拡大部83の内壁面831と回転中心軸21とのなす角度が90°以上180°未満となる形状であるのが、より好ましい。これにより、分離器1oでは、複数の流路3の各々を流れる流体に関して、拡大部83において流れの剥離をより確実に生じさせることが可能となり、遠心力により枠体8の内周面81側に移動した粒子が内周面81で跳ね返るのを、より抑制することが可能となる。枠体8の内径が徐々に大きくなる形状とは、枠体8において内径が徐々に大きくなっている部位の内壁面と回転中心軸21とのなす角度が90°未満となるような形状を意味する。
分離器1oは、軸方向における第1端701と第2端702とを有し回転中心軸21上に配置された軸体7と、軸体7を囲んで軸体7と同軸的に配置された枠体8と、軸体7と枠体8との間で軸体7の外周方向において離れて配置された複数の仕切り板部9と、を備える。ロータ2は、軸体7により構成されている。複数の仕切り板部9は、軸体7と枠体8とに連結されている。複数の流路3の各々は、複数の仕切り板部9のうち軸体7の外周方向において隣り合う2つの仕切り板部9と軸体7の側面71と枠体8の内周面81とで囲まれた空間によって構成されている。
サイクロン部20は、拡大部83よりも上流側において、上述のサイクロンの第2構造モデルと同様の構造の基本構造部200を有している。すなわち、枠体8は、基本構造部200では円筒である。また、ロータ2を構成する軸体7は、基本構造部200では円柱である。流路3の長さに関し、回転中心軸21に沿った方向における全長のうち、基本構造部200での長さは、下記の式(6)により決まる所定長さ以下であるのが好ましい。言い換えれば、枠体8とロータ2との距離を一定とする区間の長さが所定長さ以下となるように拡大部83があるのが好ましい。所定長さは、軸体7の側面71にある粒子が遠心力によって枠体8の内周面81に到達するために必要な、流路3の回転中心軸21に沿った方向の長さである。
Figure 0006380900
式(6)において、「L1」は、所定長さ〔m〕である。「Dmin」は、100%分粒径である。「u」は、流体の粘性係数〔Pa・s〕である。「B」は、流路3の幅〔m〕である。「vp」は、螺旋状に移動する粒子の速度ベクトルにおいて軸体7の軸線に平行な方向の速度成分〔m/sec〕である。「R」は、軸体7の軸線に直交する方向において軸体7の軸線から流路3の中心までの距離〔m〕である。「B」は、例えば、基本構造部200における枠体8の円筒の内径と軸体7の外径との平均値である。「ρs」は、粒子密度〔kg/m3〕である。「ρf」は、流体密度〔kg/m3〕である。「ω」は、粒子の、軸体7の軸線のまわりの回転方向の角速度〔rad/s〕である。「K2」は、係数であり、0.5〜1.5程度の範囲内の値が好ましい。「K2」の値は、分離器1oの形状等によって変化する。よって、「K2」の値は、分離器1oの分粒性能の実験結果等に基づいて決定される。なお、ロータ2の回転数は、1000〜2000rpm程度の範囲で設定されているのが好ましい。
分離器1oは、拡大部83が回転中心軸21に沿った方向において複数設けられているのが好ましい。これにより、分離器1oでは、遠心力を受けた粒子が枠体8の内周面81で跳ね返るのをより抑制することが可能となり、分粒効率の更なる向上を図ることが可能となる。
分離器1oは、排出部6から排出された固体が入る箱状の容器10Aを備える。容器10Aは、回転中心軸21からの距離が互いに異なる内壁部103及び外壁部100を備える。分離器1oでは、回転中心軸21と内壁部103との距離が回転中心軸21とロータ2の側面との距離よりも長く、回転中心軸21と外壁部100との距離が回転中心軸21と枠体8との距離よりも長い。複数の拡大部83のうちの少なくとも1つの拡大部83は、回転中心軸21に沿った方向において容器10Aと重なっている。これにより、分離器1oでは、容器10Aに入った粒子が跳ね返るのを抑制することが可能となり、分粒効率の更なる向上を図ることが可能となる。
以下では、実施形態3の分離器1hの第8変形例の分離器1pについて、図32に基づいて説明する。なお、分離器1pに関し、第7変形例の分離器1oと同様の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
分離器1oでは、枠体8の肉厚が略一定であるのに対し、分離器1pでは、枠体8の肉厚が回転中心軸21に沿った方向において段階的に変化している。枠体8では、回転中心軸21に直交する方向における肉厚が第1端811と第2端812との間で段階的に小さくなっている。これにより、分離器1pにおける枠体8は、第1端811と第2端812との間に、枠体8とロータ2との距離を急激に大きくする拡大部83がある。よって、分離器1pは、分離器1oと同様、複数の流路3の各々を流れる流体に関して、拡大部83において流れの剥離を生じさせることが可能となり、遠心力により枠体8の内周面81側に移動した粒子が内周面81で跳ね返るのを抑制することが可能となる。これにより、分離器1pでは、流速、回転数等を大きくした場合の枠体8の内周面81での粒子の跳ね返りを抑制することが可能となり、分粒効率の向上を図ることが可能となる。
以下では、実施形態3の分離器1hの第9変形例の分離器1qについて、図33に基づいて説明する。なお、分離器1qに関し、第7変形例の分離器1oと同様の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。また、分離器1qは、各仕切り板部9及び各流路3の形状が分離器1oの各仕切り板部9及び各流路3の形状と相違するだけなので、他の構成要素については図示及び説明を省略する。
分離器1qは、分離器1oと同様、ロータ2を囲んでおりロータ2と同軸的に配置されている枠体8を備え、ロータ2と枠体8との間に複数の流路3がある。複数の流路3の各々は、回転中心軸21に沿った方向において枠体8の第1端811側に気体の流入口31があり、かつ、枠体8の第2端812側に気体の流出口32がある。分離器1qでは、複数の仕切り板部9の各々が、螺旋状に形成されている。よって、分離器1qでは、複数の流路3の各々が、螺旋状に形成されている。枠体8は、第1端811と第2端812との間に、枠体8とロータ2との距離を急激に大きくする拡大部83がある。よって、分離器1qでは、分離器1oと同様、複数の流路3の各々を流れる流体に関して、拡大部83において流れの剥離を生じさせることが可能となり、遠心力により枠体8の内周面81側に移動した粒子が内周面81で跳ね返るのを抑制することが可能となる。これにより、分離器1qでは、流速、回転数等を大きくした場合の枠体8の内周面81での粒子の跳ね返りを抑制することが可能となり、分粒効率の向上を図ることが可能となる。
実施形態1〜3に記載した材料、数値等は、好ましい例を示しているだけであり、それに限定する主旨ではない。更に、本願発明は、その技術的思想の範囲を逸脱しない範囲で、構成に適宜変更を加えることが可能である。例えば、分離器は、複数の流路の各々を、チューブの内部空間により構成して、複数のチューブをロータに連結するようにしてもよい。この場合、ロータは、軸体でもよいし、モータの回転軸でもよい。また、分離器は、複数の流路を備えた構成に限らず、少なくとも1つの流路を備えた構成でもよい。
(本発明に係る態様)
上述の実施形態1〜3から明らかなように、本発明に係る第1の態様の分離器(1a、1b、1c、1d、1e、1f、1g、1h、1i、1j、1k、1m、1n、1o、1p、1o、1p、1q、1r)は、ロータ(2)と、気体の流入口(31)及び流出口(32)を有し前記ロータ(2)の回転中心軸(21)のまわりにある複数の流路(3)と、前記複数の流路(3)に気体を流す送風部(4)と、を備え、前記ロータ(2)を回転させることによって前記複数の流路(3)を前記回転中心軸(21)のまわりで回転させる駆動装置(5)と、前記複数の流路(3)の各々で発生した気流に含まれている固体を、前記回転中心軸(21)から離れる方向へ排出する排出部(6)と、を更に備える。
本発明に係る第2の態様の分離器(1a、1b、1c、1d、1e、1f、1g、1h、1i、1j、1k、1m、1n、1o、1p、1q、1r)は、第1の態様において、前記排出部(6)は、前記複数の流路(3)の各々の流入口(31)に近い位置よりも流出口(32)に近い位置で前記回転中心軸(21)に直交する方向に開放された排出口により構成されている。
本発明に係る第3の態様の分離器(1a、1b、1c、1d、1e、1f、1g、1h、1i、1j、1k、1m、1n、1o、1p、1q、1r)は、第1又は2の態様において、前記排出部(6)から排出された固体を捕集する捕集部(10)を備える。
本発明に係る第4の態様の分離器(1a、1b、1c、1d、1e、1f、1g、1h、1i、1j、1k、1m、1n、1o、1p、1q、1r)は、第1乃至3のいずれか一つの態様において、前記複数の流路(3)は、前記回転中心軸(21)から離れる方向において重ならない。
本発明に係る第5の態様の分離器(1a、1b、1c、1d、1e、1f、1g、1h、1i、1j、1r)は、第1乃至4のいずれか一つの態様において、軸方向における第1端(701)と第2端(702)とを有し前記回転中心軸(21)上に配置された軸体(7)と、前記軸体(7)を囲んで前記軸体(7)と同軸的に配置された円筒状の枠体(8)と、前記軸体(7)と前記枠体(8)との間で前記軸体(7)の外周方向において離れて配置された複数の仕切り板部(9)と、を備え、前記ロータ(2)は、前記軸体(7)により構成され、前記複数の仕切り板部(9)は、前記軸体(7)と前記枠体(8)とに連結されており、前記複数の流路(3)の各々は、前記複数の仕切り板部(9)のうち前記軸体(7)の外周方向において隣り合う2つの仕切り板部(9)と前記軸体(7)の側面(71)と前記枠体(8)の内周面(81)とで囲まれた空間によって構成されている。
本発明に係る第6の態様の分離器(1k、1n)は、第1乃至4のいずれか一つの態様において、軸方向における第1端(701)と第2端(702)とを有し前記回転中心軸(21)上に配置された軸体(7)と、前記軸体(7)を囲んで前記軸体(7)と同軸的に配置された円筒状の枠体(8)と、前記軸体(7)と前記枠体(8)との間で前記軸体(7)の外周方向において離れて配置された複数の仕切り板部(9)と、を備え、前記ロータ(2)は、前記軸体(7)により構成され、前記複数の仕切り板部(9)は、前記軸体(7)に連結されており、前記複数の流路(3)の各々は、前記複数の仕切り板部(9)のうち前記軸体(7)の外周方向において隣り合う2つの仕切り板部(9)と前記軸体(7)の側面(71)と前記枠体(8)の内周面(81)とで囲まれた空間によって構成されている。
本発明に係る第7の態様の分離器(1m)は、第1乃至4のいずれか一つの態様において、軸方向における第1端(701)と第2端(702)とを有し前記回転中心軸(21)上に配置された軸体(7)と、前記軸体(7)を囲んで前記軸体(7)と同軸的に配置された円筒状の枠体(8)と、前記軸体(7)と前記枠体(8)との間で前記軸体(7)の外周方向において離れて配置された複数の仕切り板部(9)と、を備え、前記ロータ(2)は、前記枠体(8)により構成され、前記複数の仕切り板部(9)は、前記枠体(8)に連結されており、前記複数の流路(3)の各々は、前記複数の仕切り板部(9)のうち前記軸体(7)の外周方向において隣り合う2つの仕切り板部(9)と前記軸体(7)の側面(71)と前記枠体(8)の内周面(81)とで囲まれた空間によって構成されている。
本発明に係る第8の態様の分離器(1a、1c、1e、1f、1g、1h、1i、1j、1n)は、第5乃至7のいずれか一つの態様において、前記複数の流路(3)の各々は、前記流入口(31)側において、前記流入口(31)から離れるにつれて前記回転中心軸(21)からの距離が徐々に大きくなっている。
本発明に係る第9の態様の分離器(1a、1c、1e、1f、1g、1h、1i、1j、1n)は、第8の態様において、前記枠体(8)の上流側の開口部を覆う蓋部(18)を備え、前記蓋部(18)は、通気部(183)を有し、前記軸体(7)における前記第1端(701)と前記第2端(702)とのうち前記通気部(183)側にある前記第1端(701)が、前記回転中心軸に沿って前記通気部(183)に近づくにつれて先細りする形状である。
本発明に係る第10の態様の分離器(1a、1c、1d、1e、1f、1g、1h、1i、1j、1k、1m、1n)は、第5乃至9のいずれか一つの態様において、前記軸体(7)における前記第1端(701)と前記第2端(702)とのうち前記複数の流路(3)の各々の流出口(32)側にある前記第2端が、前記回転中心軸(21)に沿って先細りする形状である。
本発明に係る第11の態様の分離器(1a、1b、1c、1d、1e、1f、1g)は、第5乃至10のいずれか一つの態様において、前記複数の流路(3)の各々は、前記流入口(31)から前記流出口(32)に向かって、前記回転中心軸(21)のまわりの回転方向と前記回転中心軸(21)に平行な方向との間の方向に延びるように形成されている。
本発明に係る第12の態様の分離器(1a、1b、1c、1d、1e、1f、1g)は、第11の態様において、前記複数の流路(3)の各々は、螺旋状に形成されている。
本発明に係る第13の態様の分離器(1h、1i、1j、1k、1m、1n、1r)は、第5乃至9のいずれか一つの態様において、前記複数の流路(3)の各々は、前記流入口(31)から前記流出口(32)に向かって、前記回転中心軸(21)に沿って延びるように形成されている。
本発明に係る第14の態様の分離器(1o、1p、1q)は、第1の態様において、前記ロータ(2)を囲んでおり前記ロータ(2)と同軸的に配置されている枠体(8)を備え、前記ロータ(2)と前記枠体(8)との間に前記複数の流路(3)があり、前記複数の流路(3)の各々は、前記回転中心軸(21)に沿った方向において前記枠体(8)の第1端(811)側に気体の流入口(31)があり、かつ、前記枠体(8)の第2端(812)側に気体の流出口(32)があり、前記枠体(8)は、前記第1端(811)と前記第2端(812)との間に、前記枠体(8)と前記ロータ(2)との距離を大きくする拡大部(83)がある。
本発明に係る第15の態様の分離器(1o、1p、1q)は、第14の態様において、前記拡大部(83)の内壁面(831)は、前記枠体(8)の内周面(81)の一部により構成され、前記拡大部(83)の内壁面(831)と前記回転中心軸(21)とのなす角度(θ)が90°以上180°未満である。
本発明に係る第16の態様の分離器(1o、1p、1q)は、第14又は15の態様において、前記拡大部(83)が前記回転中心軸(21)に沿った方向において複数設けられている。
本発明に係る第17の態様の分離器(1o、1p、1q)は、第16の態様において、前記排出部(6)から排出された固体が入る箱状の容器(10A)を備え、前記容器(10A)は、前記回転中心軸(21)からの距離が互いに異なる内壁部(103)及び外壁部(100)を備え、前記回転中心軸(21)と前記内壁部(103)との距離が前記回転中心軸(21)と前記ロータ(2)の側面との距離よりも長く、前記回転中心軸(21)と前記外壁部(100)との距離が前記回転中心軸(21)と前記枠体(8)との距離よりも長く、前記複数の拡大部(83)のうちの少なくとも1つの拡大部(83)は、前記回転中心軸(21)に沿った方向において前記容器(10A)と重なっている。
本発明に係る第18の態様の分離器(1a、1b、1c、1d、1e、1f、1h、1i、1j、1k、1m、1n、1o、1p、1q、1r)は、第1乃至17のいずれか一つの態様において、前記送風部(4)は、ファン(41)もしくはブロワ(45)である。
本発明に係る第19の態様の分離器(1g)は、第12の態様において、前記駆動装置(5)は、前記駆動装置(5)からみて前記ロータ(2)を前記複数の流路(3)の各々の螺旋方向と逆方向に回転させるように構成され、前記送風部(4)は、前記複数の流路(3)と前記駆動装置(5)とで構成されている。
本発明に係る第20の態様の分離器(1a、1b、1c、1d、1e、1f、1g、1h、1i、1j、1k、1m、1n、1o、1p、1q)は、第1乃至19のいずれか一つの態様において、前記ロータ(2)と前記複数の流路(3)と前記送風部(4)と前記駆動装置(5)とを囲む外郭(11)を備え、前記排出部(6)は、前記外郭(11)に形成されている。
本発明に係る第21の態様の分離器(1r)は、第5乃至13、19のいずれか一つの態様において、前記排出部(6)は、前記枠体(8)に形成されている。

Claims (19)

  1. ロータと、
    各々が気体の流入口及び流出口を有し、前記ロータの回転中心軸のまわりにある複数の流路と、
    前記複数の流路に気体を流す送風部と、
    前記ロータを回転させることによって前記複数の流路を前記回転中心軸のまわりで回転させる駆動装置と、
    前記複数の流路の各々で発生した気流に含まれている固体を、前記回転中心軸から離れる方向へ排出する排出部と、
    前記排出部から排出された固体を捕集する捕集部と、を備え、
    軸方向における第1端と第2端とを有し前記回転中心軸上に配置された軸体と、
    前記軸体を囲んで前記軸体と同軸的に配置された円筒状の枠体と、
    前記軸体と前記枠体との間で前記軸体の外周方向において離れて配置された複数の仕切り板部と、を備え、
    前記ロータは、前記軸体により構成され、
    前記複数の流路の各々は、前記複数の仕切り板部のうち前記軸体の外周方向において隣り合う2つの仕切り板部と前記軸体の側面と前記枠体の内周面とで囲まれた空間によって構成されており、
    前記軸体における上流側の端部は、先細りする形状である、
    ことを特徴とする分離器。
  2. 前記排出部は、前記複数の流路の各々で発生した気流に含まれている固体を、前記複数の流路の各々の流入口に近い位置よりも流出口に近い位置で前記回転中心軸から離れる方向へ排出するように構成されている、
    ことを特徴とする請求項1記載の分離器。
  3. 前記複数の流路は、前記回転中心軸から離れる方向において重ならない、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の分離器。
  4. 前記複数の仕切り板部は、前記軸体と前記枠体とに連結されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の分離器。
  5. 前記複数の仕切り板部は、前記軸体に連結されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の分離器。
  6. 前記複数の流路の各々は、前記流入口側において、前記流入口から離れるにつれて前記回転中心軸からの距離が徐々に大きくなっている、
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の分離器。
  7. 前記枠体の上流側の開口部を覆う蓋部を備え、
    前記蓋部は、通気部を有し、
    前記軸体における前記第1端と前記第2端とのうち前記通気部側にある前記第1端が、前記回転中心軸に沿って前記通気部に近づくにつれて先細りする形状である、
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の分離器。
  8. 前記軸体における前記第1端と前記第2端とのうち前記複数の流路の各々の流出口側にある前記第2端が、前記回転中心軸に沿って先細りする形状である、
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の分離器。
  9. 前記複数の流路の各々は、前記流入口から前記流出口に向かって、前記回転中心軸のまわりの回転方向と前記回転中心軸に平行な方向との間の方向に延びるように形成されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の分離器。
  10. 前記複数の流路の各々は、螺旋状に形成されている、
    ことを特徴とする請求項9記載の分離器。
  11. 前記複数の流路の各々は、前記流入口から前記流出口に向かって、前記回転中心軸に沿って延びるように形成されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の分離器。
  12. 前記複数の流路の各々は、前記回転中心軸に沿った方向において前記枠体の第1端側に気体の流入口があり、かつ、前記枠体の第2端側に気体の流出口があり、
    前記枠体は、前記第1端と前記第2端との間に、前記枠体と前記ロータとの距離を大きくする拡大部がある、
    ことを特徴とする請求項1記載の分離器。
  13. 前記拡大部の内壁面は、前記枠体の内周面の一部により構成され、
    前記拡大部の内壁面と前記回転中心軸とのなす角度が90°以上180°未満である、
    ことを特徴とする請求項12記載の分離器。
  14. 前記拡大部が前記回転中心軸に沿った方向において複数設けられている、
    ことを特徴とする請求項12又は13記載の分離器。
  15. 前記排出部から排出された固体が入る箱状の容器を備え、
    前記容器は、前記回転中心軸からの距離が互いに異なる内壁部及び外壁部を備え、
    前記回転中心軸と前記内壁部との距離が前記回転中心軸と前記ロータの側面との距離よりも長く、
    前記回転中心軸と前記外壁部との距離が前記回転中心軸と前記枠体との距離よりも長く、
    前記複数の拡大部のうちの少なくとも1つの拡大部は、前記回転中心軸に沿った方向において前記容器と重なっている、
    ことを特徴とする請求項14記載の分離器。
  16. 前記送風部は、ファンもしくはブロワである、
    ことを特徴とする請求項1乃至15のいずれか一項に記載の分離器。
  17. 前記駆動装置は、前記駆動装置からみて前記ロータを前記複数の流路の各々の螺旋方向と逆方向に回転させるように構成され、
    前記送風部は、前記複数の流路と前記駆動装置とで構成されている、
    ことを特徴とする請求項10記載の分離器。
  18. 前記ロータと前記複数の流路と前記送風部と前記駆動装置とを囲む外郭を備え、
    前記排出部は、前記外郭に形成されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至17のいずれか一項に記載の分離器。
  19. 前記排出部は、前記枠体に形成されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至11、17のいずれか一項に記載の分離器。
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