JP2004105805A - 還流式分離器 - Google Patents

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Takeshi Tamura
田村 剛
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Abstract

【課題】分離能力を減少させずに、ガス体に混じって排出されるダストの量を減らし、高さの低くい小型または軽量の還流式分離器を提供する。
【解決手段】ガス体とダストを含む含塵気流17を取り込む導入口13と、含塵気流18が旋回する旋回室14aと、ダストを捕集するダストバンカ14bと、ガス体19を排出する排出口16とを備えた還流式分離器であって、旋回する含塵気流18の回転の中心軸とダストバンカ14bの内壁との間に、ダストバンカ14bの内壁の同心円に整列するように平板或いは曲板からなる仕切板11を一枚以上配置し、ダストバンカ中央部の気流速度を極力抑え、再飛散を防止する。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばダストを含むガス体を旋回させ、その遠心力によってガス体からダストを分離させて、ダストを捕集する還流式分離器の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
ダストとガス体で構成される固気二相流である含塵気流をダストとガス体に分離し、ダストを捕集する装置である含塵気流分離器として、メッシュフィルター式分離器と還流式分離器がある。
【0003】
メッシュフィルター式分離器とは、小さな穴の空いたメッシュフィルターで含塵気流を濾すことにより、含塵気流から穴より大きなダストを分離する装置である。メッシュフィルター式分離器は単純な構造で穴より大きなダストを確実に分離できるという特徴を有するが、使用を続けるとメッシュフィルターにダストが付着、堆積し、分離能力が徐々に低下するという欠点がある。そのため、メッシュフィルターの清掃、交換等の方法により、フィルターに付着したダストを除去し、分離能力を回復させなければならない。
【0004】
また、還流式分離器は、ダストとガス体で構成される含塵気流を、円筒状、或いは円錐状、或いは円筒部分と円錐部分を合わせて持つ円筒容器内(以下、旋回室と称する)で旋回させ、ダストを旋回時に生じる遠心力で分離する構造をとっている(例えば、非特許文献1参照)。
【0005】
【非特許文献1】
小川明著「サイクロン分離器」コロナ社出版、昭和55年、p.1
【0006】
従来の環流式分離器の構造例を図21に示す。図21に示す環流式分離器は、導入口13、旋回室14a、ダストバンカ14b、メッシュフィルタ15、排出口16を備えている。導入口13から供給される含塵気流17は、旋回室14aに供給され主旋回気流18となり、ダストは旋回室14aの周壁にあたってダストバンカ14bに落下し、塵が除かれたガス体19は排出口16から排出される。ダストバンカ14b内には、再飛散気流8を生じる。環流式分離器では、ほとんどのダストはダストバンカ14bに堆積する。そのため、ダストバンカ14bに堆積したダストを随時、廃棄すれば良く、使用を続けても分離能力は低下しにくい。
【0007】
含塵気流分離器を手段として用いた装置に、掃除機、空気清浄機、空気調整器、冷房機、暖房機、加湿器、除湿器、ふとん乾燥機、衣類乾燥機等、気体圧縮機(コンプレッサー)等がある。たとえば、掃除機は、ダストと空気を取り込む取込部、ヘッド部から取り込んだダストと空気からなる含塵気流を含塵気流分離器まで誘導する誘導部、含塵気流分離器である含塵気流分離部、含塵気流分離部を通過したガス体を掃除機外に放出させるための放出部を備えている。
【0008】
含塵気流分離器を手段として用いた装置には、含塵気流分離器として、メッシュフィルター式分離器のみを用いたものと還流式分離器を用いたものがある。還流式分離器を用いた掃除機は、ダストバンカ14bに堆積したダストを随時、廃棄すれば良く、含塵気流分離器としてメッシュフィルター式分離器のみを用いた装置と比較して、使用を続けても集塵能力は低下しにくい。またフィルタ一の交換またはダスト除去をしなければならない頻度が低いまたは無いという特徴を備えている。
【0009】
しかしながら、還流式分離器では、含塵気流から完全にダストを分離することは困難である。ごく少量ではあるが、分離しきれないダストが排気であるガス体19に混じってしまう。すなわち、旋回室14aで発生した主旋回気流18は、ダストを分離した以後も運動が収束せず、ダストバンカ14b内に侵入し、再飛散気流8となる。ダストバンカ14b内に堆積しているダストは再飛散気流8に乗り、ガス体19と一緒に分離器から排出される。再飛散を起こしてしまうダストは、比較的軽量なもので、例えば埃や、粒子状の砂や土等の微細な塵(以下、細塵と称する)である。これらの細塵は、微風でも巻き上がりやすい性質がある。
【0010】
また、従来の還流式分離器は、ダストバンカ14bに堆積したダストの再飛散を減少させるため、旋回室14aとダストバンカ14bとの接続部の径を細くしている。そのため、旋回室14aとダストバンカ14bとの接続部に至る旋回室14aの下部とダストバンカ14bの上部には円錐形状の部位が必要となり、同等の分離能力を備えたメッシュフィルター式分離器と比較して大きく、重く、高さが高くなる。
【0011】
したがって、還流式分離器を用いた掃除機は、含塵気流分離器として同等の集塵能力を備えたメッシュフィルター式分離器のみを用いた掃除機と比較して、高さが高くなり、横転しやすくなる。掃除機は収納場所が小さい方が好ましく、そのため高さや幅は出来るだけ小さい方が良いし、運搬や清掃時においても小型または軽量である方が望ましい。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明は、分離能力を減少させることなく、ガス体に混じって排出されるダストの量を減らし、かつ、高さが低く、小型または軽量な、還流式分離器を提供すること目的とする。
【0013】
本発明は、使用を続けても集塵能力は低下しにくく、フィルタ一の交換またはダスト除去をしなければならない頻度が低いかまたは無く、かつガス体に混じって排出されるダストの量が少ない掃除機または空気清浄機または空気調整器または冷房機または暖房機または加湿器または除湿器またはふとん乾燥機または衣類乾燥機等または気体圧縮機(コンプレッサー)を提供することを目的とする。
【0014】
本発明は、小型または軽量である掃除機または空気清浄機または空気調整器または冷房機または暖房機または加湿器または除湿器またはふとん乾燥機または衣類乾燥機等または気体圧縮機(コンプレッサー)を提供することを目的とする。
【0015】
本発明は、高さが低く転倒しにくい掃除機を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
前記に説明したように、細塵の再飛散量の原因は、堆積したダストが再飛散気流により巻き上げられることにある。従ってダストを堆積する場所の気流である再飛散気流の流速を遅くすることができれば、細塵の再飛散量を減らすことができる。
【0017】
再飛散気流の流速を遅くする手段として、旋回室へ流入する含塵気流の流速を遅くする方法があるが、主旋回気流の遠心力によりガス体とダストを分離する還流式分離器では、旋回室へ流入する含塵気流の流速を遅くすると主旋回気流の流速が遅くなり、分離能力が低下してしまうので、本課題を解決する手段として不適である。本課題を解決する手段の一つは旋回室へ流入する含塵気流の流速を遅くせずにダストを堆積する場所の気流を十分に遅くする手段である。
【0018】
上記課題を解決するために、本発明は、ガス体とダストを含む含塵気流を取り込む導入口と、含塵気流が旋回する旋回室と、ダストを捕集するダストバンカと、ガス体を排出する排出口とを備えた還流式分離器において、旋回する含塵気流の回転の中心軸とダストバンカの内壁との間に、前記ダストバンカの内壁の同心円に整列するように平板或いは曲板からなる仕切板を一枚以上配置した。
【0019】
さらに、本発明は、上記還流式分離器において、ダストバンカ内において、仕切板の外周側とダストバンカ内壁との間で主旋回気流が発生した状態で、前記仕切板の内周側の領域における気流速度が、導入口から旋回室へ流入する含塵気流の気流速度の1/10以下となるようにし、さらに、仕切板の上の端面を円盤状の仕切固定板に固定した。また、仕切固定板の外周に、筒状のリブを配置した。
【0020】
本発明は、上記還流式分離器において、ダストバンカの内壁の断面が円である断面において、前記断面における内径をDとしたとき、前記円の中心から、0.15〜0.495Dの距離にある領域に仕切板を配置した。また、仕切板の外周曲率と等価な円の円周長に占める、仕切板と仕切板の間隙の割合を開口率としたとき、開口率が25%以下となるように仕切板を配置した。
【0021】
さらに、本発明は、上記環流式分離器を備えて、掃除機または空気清浄機また空気調整器または冷房機または暖房機または加湿器または除湿器またはふとん乾燥機または衣類乾燥機または気体圧縮機を構成した。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施の形態にかかる還流式分離器の構成の概要を、図1を用いて説明する。第1の実施の形態は、旋回気流の回転の中心軸とダストバンカの内壁との間に、ダストバンカ内壁の同心円に整列するように平板或いは曲板からなる仕切板を一枚以上配置する。
【0023】
この還流式分離器は、旋回気流の回転の中心軸とダストバンカの内壁との間に、ダストバンカの内壁の同心円に整列するように平板或いは曲板からなる仕切板11を4枚配置した還流式分離器の例である。図1に示した還流式分離器は、4枚の仕切板11と、含塵気流をとりこむ導入口13と、分離器本体14と、排出口16とを備えている。分離器本体14の上部は旋回室14a、下部はダストバンカ14bとして働く。排出口16の旋回室14a内に位置する部分にメッシュフィルタ15が設けられている。排出口16側を減圧とすることによって、導入口13から分離器本体14内に含塵気流17が導入され、旋回室14aに主旋回気流18を生じ、ダストバンカ14bで塵が分離されたガス体19が排出口16から引き出される。
【0024】
図1に示した還流式分離器のA−A断面図を図2に示す。図2は、図1中のA−Aで示した部分のXZ平面断面である。図2において、20はダストバンカ内壁、21は主旋回気流回転方向、Dはダストバンカ内壁20のダストバンカ内径、d1は仕切板11の仕切板外周直径、d2は仕切板内周直径を表す。仕切板11は、仕切板11の外周曲面がダストバンカ内壁20の同心円に整列するように配置している。
【0025】
A−A断面における気流を、図3を用いて説明する。ダストバンカ14bの内壁付近を高速で旋回する主旋回気流22は、仕切板11の間隙がよどみ部となり、カルマン渦23を生む。次にカルマン渦23は、仕切板11の内周側の空間内に主旋回気流22と逆方向に旋回する逆旋回気流24を生む。
【0026】
図4に、断面A−Aにおける気流速度を示す。27は断面における最大気流速度Vmaxである。図4より、仕切板外周側の領域(図5の25)が気流速度の速い高速度領域であり、中心から仕切板内周側の領域(図5の26)が気流速度の遅い低速度領域であることがわかる。高速度領域は、主旋回気流22の流れる領域と一致し、低速度領域は、逆旋回気流24の流れる領域と一致する。
【0027】
図6は、図1に示した第1の発明にかかる還流式分離器の例の模式的な断面図である。主旋回気流の進行について図6を用いて、詳細に説明する。ただし、図中の矢印は気流の絶対的なベクトルではなくXY平面に投影したベクトルをあらわしている。
【0028】
まず、含塵気流17が、導入口13より吸引される。吸引された含塵気流17は、上述のように分離器本体14内で主旋回気流となるが、この主旋回気流は、分離器本体内の内壁にそって下降する下降気流29である。下降気流29は、分離器本体14の底部に達すると、分離器本体14の内壁からやや中心側で上昇気流30となる。含塵気流17のうち、ダストの多くはその質量のため、上昇気流30に乗ることができず、ダストはカルマン渦23、次に逆旋回気流24に乗って、低速度領域であるダストバンカ14bの底面、中央部位に集約する。低速度領域は気流速度が遅いため、再飛散する細塵の量は従来技術の還流式分離器と比較して少なくなる。また、従来のサイクロン分離器に必要な円錐の絞り部分が不必要となるため、高さが低く、小型または軽量となる。さらに、ダストバンカ14bの中央部位に集まってダストが堆積するので、ダストの廃棄が容易である。
【0029】
このような還流式分離器において、前記仕切板11の内周側の領域26における気流速度(逆旋回気流24)を、導入口13から旋回室14aへ流入する含塵気流17の気流速度の1/10以下とする。これにより、細塵の再飛散量が減り、ガス体に混じって排出されるダストの量を減らすことができる。また、従来のサイクロン分離器に必要な円錐の絞り部分が不必要となるため、高さが低く、小型または軽量となる。また、ダストバンカの中央部位に集まってダストが堆積するので、ダストの廃棄が容易である。
【0030】
また、上記還流式分離器において、仕切板11の上の端面を円板状の仕切固定板10に固定する。仕切板11を仕切固定板10に固定した状態の例を図7に示す。図1には、還流式分離器における仕切板11と仕切固定板10の配置の例が示されている。
【0031】
仕切板11の上部を仕切固定板10を用いて固定することによって、回転中央部におけるダストバンカ14bと旋回室14aとの間の気流の流出入が阻まれる。これにより、主旋回気流が回転の中央部を通って旋回室14aからダストバンカ14bに流入することがなくなり、低速度領域の気流速度がさらに遅くなり、再飛散する細塵の量が少なくなり、ガス体に混じって排出されるダストの量を減らすことができる。また、上昇気流30に含まれるダストの多くは仕切固定板10に阻まれて、旋回室14aに流入できなくなるので、ガス体19に混じって排出されるダストの量を減らすことができる。また、従来のサイクロン分離器に必要な円錐の絞り部分が不必要となるため、高さが低く、小型または軽量となる。さらに、ダストバンカの中央部位に集まってダストが堆積するので、ダストの廃棄が容易である。
【0032】
また、仕切板11の上の端面を円板状の仕切固定板10で固定することにより、仕切板11をより強固に固定することができるため、頑丈である。さらに、簡易に本発明の分離器を組立てることができる。
【0033】
上記仕切固定板10の外周に、筒状のリブ12を配置することが有効である。仕切固定板10の外周に筒状のリブ12を配置した例を図8に示す。仕切固定板10の外周に筒状のリブ12を配置することによって、回転中央部におけるダストバンカ14bと旋回室14aとの間の気流の流出入がさらに阻まれる。これにより、主旋回気流が回転の中央部を通って旋回室14aからダストバンカ14bに流入することがなくなり、低速度領域の気流速度がさらに遅くなり、再飛散する細塵の量が少なくなり、ガス体に混じって排出されるダストの量を減らすことができる。また、上昇気流30に含まれるダストの多くはリブ12に阻まれて、旋回室14aに流入できなくなるので、ガス体19に混じって排出されるダストの量を減らすことができる。また、従来のサイクロン分離器に必要な円錐の絞り部分が不必要となるため、高さが低く、小型または軽量となる。さらに、ダストバンカの中央部分に集まってダストが堆積するので、ダストの廃棄が容易である。加えて、リブを設けたことによって、仕切固定板の強度が増し、より頑丈になる。
【0034】
還流式分離器において、ダストバンカ14bの内壁の断面が円である断面において、前記断面における内径をDとしたとき、前記円の中心から、0.15〜0.495Dの距離にある領域に仕切板11を配置する。これにより、安定したカルマン渦23と安定かつ低速な逆旋回気流24を生成することができ、再飛散する細塵の量が少なくなり、ガス体に混じって排出されるダストの量を減らすことができる。また、従来のサイクロン分離器に必要な円錐の絞り部分が不必要となるため、高さが低く、小型または軽量となる。さらに、ダストバンカの中央部分に集まってダストが堆積するので、ダストの廃棄が容易である。
【0035】
本発明の還流式分離器において、仕切板11の外周曲率と等価な円の円周長に占める、仕切板11と仕切板11の間隙の割合を開口率としたとき、開口率が25%以下となるように仕切板11を配置することで、分離器の性能を向上させることが可能であり、また、再飛散を極力防止することが可能となる。
【0036】
上記環流式分離方法を含塵気流分離方法として用いることにより、使用を続けても堆積したダストによって能力が低下しにくく、またフィルタ一の交換またはダスト除去をしなければならない頻度が低いまたは無くなる。
【0037】
なお、環流式分離器には、排出口の前または後のガス体が通過する位置にメッシュフィルター等からなる含塵気流分離器を二次分離器として配置し、分離能力を向上させたものがある。図21のメッシュフィルター部、図1、図6のメッシュフィルター部15は二次分離器の例である。二次分離器の有無は、本願発明にとって本質的な要素ではない。また、メッシュフィルター式分離器以外の含塵気流分離器でも良い。ちなみに、再飛散する細塵の量を少なくする本発明の環流式分離器に二次分離器を配置した場合、二次分離器に堆積するダストの量を減らすことができ、二次分離器の交換または清掃をする頻度をへらすことができる。
【0038】
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態を図1を用いて説明する。本発明の第1の実施の形態にかかる還流式分離器は、ダストとガス体とを分離器内部に誘導する導入口13と、内部が旋回室14aおよびダストバンカ14bとに分割された分離器本体14と、ダストバンカ14b内に設けた仕切板11と、仕切板11を固定する仕切固定板10と、捕集不可能な細塵を付着させガス体のみを通過させるメッシュフィルター部15と、メッシュフィルター部を通過したガス体を分離器本体から排出する排出口16を備えている。
【0039】
初期状態では、分離器本体14の内部はガス体により満たされている。排出口16における気圧を低くすると、導入口13から吸入され、還流式分離器内部を通過し排出口16へ排出される気流が発生する。その際、導入口13から吸入される気流17が、ガス体とダストとを含む含塵気流である場合に、含塵気流からダストを分離し、ダストバンカ14bに補集するものである。
【0040】
この分離器においてサイクロン気流が発生する工程について説明する。まず排出口16における気圧を導入口13における気圧より低くすると、図1中のY方向へのガス体の流れである排気19が発生し、導入口13より新たな含塵気流17が吸引される。分離器本体14中に主旋回気流18が発生する。
【0041】
図9に主旋回気流18の状態を示す。分離器本体14の内壁付近に発生する主旋回気流18は、螺旋状に旋回しつつ分離器本体14の下部に向かって進行する。
【0042】
図6の還流式分離器の断面図に示すように、導入口13か吸引された含塵気流17は、上述のように分離器本体14内で主旋回気流18となるが、分離器本体内の内壁にそって下降する下降気流29となる。下降気流29は分離器本体14の底部に達すると、分離器本体14の内壁からやや中心側で上昇気流30となる。この時、含塵気流17のうち、ダストは上昇気流30に乗らず、ガス体のみ上昇気流30となる。ダストは中心方向ベクトル31に従って分離器本体14の中心部に集約しようとする。ガス体のみとなった上昇気流30はメッシュフィルター部15を通過し、排出口16から外部へ排出される。
【0043】
ここで本発明の仕切板11の有効性を、上述した分離器本体と本発明の仕切板または比較例の仕切板を使用した実験と解析によって確認する。用意したモデルは比較例1〜比較例3、実施例1〜実施例8であり、詳細は後述する。いずれの場合も排出口16から1.5立方メートル毎分の風量で排出する。このとき導入口13と分離器本体14の境界面付近において22メートル毎秒の気流を生じる。
【0044】
実験は、定量のダストを吸引した時にダストバンカ内に捕集されるダスト量を評価対象する。実際の家庭内のダストは重さや形状等が不均一である。例えば、家庭内で見られるダストの種類は、米やふりかけやコーヒー等の食べ物かす、小物玩具、土や砂、ホッチキスの針、鉛筆の芯、消しゴムかす、輪ゴム、人の髪の毛、ペットの抜け毛、細かな埃等が挙げられる。これらのダストは使用環境や生活環境で大きく左右され、重たいゴミと軽いゴミの含有率が常に一定では無いため、このダストを用いた実験の再現性は低く、比較実験用試料として不適である。
【0045】
また、従来の分離器は、例えば前記家庭内ゴミの内、細かな埃以外はそのものの重量のために100%近くの捕集が可能であるが、細かな埃の捕集はし難い。例えばメッシュフィルター式分離器で細かな埃を吸い込むと、メッシュフィルター部分に細かな埃が付着し、それを起点として次々に新たな埃が堆積し、やがてメッシュフィルターの目詰まりを引き起こす。そうすると、分離器としての性能低下をまねくばかりでなく、分離器のモーターが発熱して事故になりかねず、そのため分離器には細かな埃に対する性能が求められている。
【0046】
したがって、還流式分離器の性能を評価するには軽量で捕集が困難なダストが好ましく、しかも実験結果の信頼性から一定の重さに揃ったものでなければならない。よって、本実験では、ダスト試料としてJISZ8901準拠のタルク粉を利用した。使用したタルク粉は、真比重が2.76、見かけ比重が0.3、中心粒径が約8μmである。一回の実験でタルク粉5グラムを使用し、分離器に吸引させてダストバンカに捕集されるタルク粉の量を評価対象とする。捕集されるタルク粉の量が多いほど、細塵の補集率が高く、ガス体に混じって排出されるダストの量が少ない分離器であると評価する。
【0047】
解析には汎用流体解析ソフトウェアを用いる。この実施例における分離器の場合、ガス体は空気なので気相、ダスト試料はタルク粉なので固相であるから、固気二相流の流れ場解析を行う。固気二相流の場合、気相はオイラー法、固相はラグランジュ法による運動方程式を利用するため、二相ラグランジュ法を適用して解析を行う。境界条件は排出口より吸引する条件と、導入口側は大気開放条件を付与する。計算終了後に図1のA−A断面の速度ベクトルより内部の気体の流速を求め、比較対象とする。
【0048】
用意した実施例と比較例について説明する。図2は実施例1のA−A断面図、図10は実施例2のA−A断面図、図11は実施例3のA−A断面図、図12は実施例4のA−A断面図、図13は実施例5のA−A断面図、図14は実施例6のA−A断面図、図15は実施例7のA−A断面図、図16は実施例8のA−A断面図である。図17は比較例1のA−A断面図、図18は比較例2のA−A断面図である。
【0049】
図2、図10〜図14、図16、図18において中一点鎖線で示した部分は、それぞれにおいての仕切板の仕切板外周直径d1と仕切板内周直径d2を示している。図15において中一点鎖線で示した部分は、仕切板37の仕切板外周直径d1と仕切板内周直径d2、第二仕切板38の第二仕切板外周直径d3、第二仕切板内周直径d4を示している。
【0050】
実施例1(図2)は、ダストバンカ内径Dが116mm、仕切板外周直径d1が91mm、仕切板内周直径d2が66mm、仕切板間距離Sが12.5mmとなるように4枚の仕切板を配置する。実施例2(図10)は、仕切板外周直径d1が70mm、仕切板内周直径d2が45mm、仕切板間距離Sが12.5mmとなるように4枚の仕切板を配置する。実施例3(図11)は、仕切板外周直径d1が102mm、仕切板内周直径d2が77mm、仕切板間距離Sが12.5mmとなるように4枚の仕切板を配置する。実施例4(図12)は、仕切板外周直径d1が91mm、仕切板内周直径d2が78.5mm、仕切板間距離Sが12.5mmとなるように4枚の仕切板を配置する。実施例5(図13)は、仕切板外周直径d1が91mm、仕切板内周直径d2が66mm、仕切板間距離Sが12.5mmとなるように5枚の仕切板を配置する。実施例6(図14)は、仕切板外周直径d1が91mm、仕切板内周直径d2が66mm、仕切板間距離Sが12.5mmとなるように3枚の仕切板を配置する。実施例7(図15)は、仕切板37の仕切板外周直径d1が91mm、仕切板内周直径d2が83mm、第二仕切板38の第二仕切板外周直径d3が74mm、第二仕切板内周直径d4が66mm、仕切板間距離Sが12.5mmとなるように8枚の仕切板を配置する。実施例8(図16)は、仕切板外周直径d1が91mm、仕切板内周直径d2が66mm、仕切板間距離Sが12.5mmとなるように2枚の仕切板を配置する。なお実施例1〜実施例8は旋回室高さが90mm、ダストバンカ高さが90mm、分離器本体全高は180mmである。
【0051】
比較例1(図17)は仕切板を用いないモデルである。比較例2(図18)は、仕切板外周直径d1が91mm、仕切板内周直径d2が66mm、仕切板間距離Sが12.5mmとなるように6枚の仕切板を配置する。なお比較例1から比較例2は旋回室高さが90mm、ダストバンカ高さが90mm、分離器本体全高は180mmである。
【0052】
比較例3(図21)は、従来の分離器である。実施例1〜実施例8と比較例1、比較例2の性能と同一にするため、旋回室高さのうち円筒部分は90mmで円錐部分は112mm、ダストバンカ高さのうち円筒部分は50mmで円錐部分は40mm、分離器本体全高は292mmである。
【0053】
実施例1〜実施例8、比較例1〜比較例3の実験結果と解析結果を図19に示す。実験結果は、タルク粉5グラムに対するダストバンカでの捕集量を示し、解析結果はそれぞれのモデルの仕切板内周側の領域の平均風速である。なお比較例1と比較例3の解析結果のみダストバンカ内壁内の領域での平均風速を用いている。また、仕切板外周直径d1の円周に占める仕切板間距離Sの割合を開口率とし、この数値を図19に記載している。
【0054】
この結果より実施例1〜実施例8は、細塵を50%以上捕集しているが、比較例1〜比較例3の捕集量は15%に達しない。この原因は、解析結果からもわかるように、比較例は仕切板内周側の領域またはダストバンカ内壁内の風速が速く、タルクの多くが再飛散しているためである。再飛散したタルク粉はメッシュフィルター部を通り抜け排出口から外へ排出され、補集量が少なくなっている。
【0055】
(第2の実施の形態)
【0056】
本発明の第2の実施の形態を図8を用いて説明する。この実施の形態は、実施例1の仕切固定板10にリブ12を付加した形態である。
【0057】
図8を用いてリブ付き仕切固定板を用いた実施の形態を説明する。図8は、第1の実施の形態における仕切板11と仕切固定板10とリブ12の形状と配置の例を示した図である。リブ12とは、仕切固定板10の外周に配置した円筒状の板である。図8にリブ12の高さである寸法の位置をHで示す。
【0058】
実施例1にそれぞれ10mm、20mm、30mmの高さのリブを付加した実施例9、10、11の実験結果を図20に示す。
【0059】
リブ12を設けた実施例9、10、11は、実施例1よりさらに多くのタルク粉を捕集する実験結果となった。これにより、実施例9、10、11は細塵の補集率が高く、ガス体に混じって排出されるダストの量が少ない分離器であると評価することができる。
【0060】
【発明の効果】
本発明によれば、ガス体とダストを含む含塵気流を取り込む導入口と、含塵気流が旋回する旋回室と、ダストを捕集するダストバンカと、ガス体を排出する排出口とを備えた還流式分離器であって、前記旋回する含塵気流の回転の中心軸とダストバンカの内壁との間に、前記ダストバンカの内壁の同心円に整列するように平板或いは曲板からなる仕切板を一枚以上配置することにより、再飛散する細塵の量を従来技術の還流式分離器と比較して少なくすることができる。従ってガス体に混じって排出されるダストの量を減らすことができる。また、分離機自体の高さを低くすることができ、かつ小型または軽量とすることができる。さらに、ダストバンカの中央部位に集まってダストが堆積するので、ダストの廃棄が容易である。
【0061】
仕切板の上の端面を円盤状の仕切固定板に固定したことにより、仕切板をより頑丈なものとすることができ、簡易に分離器を組立てることができる。さらに、仕切固定板の外周に、筒状のリブを配置することによって、再飛散する細塵の量をさらに少なくすることができかつ仕切板をより頑丈なものとすることができる。
【0062】
ダストバンカの内壁の断面が円である断面において、前記断面における内径をDとしたとき、前記円の中心から、0.15〜0.495Dの距離にある領域に仕切板を配置することにより、再飛散する細塵の量を少なくすることができ、ガス体に混じって排出されるダストの量を減らすことができる。また、高さが低く、小型または軽量となる。さらに、ダストバンカの中央部位に集まってダストが堆積するので、ダストの廃棄が容易である。
【0063】
仕切板の外周曲率と等価な円の円周長に占める、仕切板と仕切板の間隙の割合を開口率としたとき、開口率が25%以下となるように仕切板を配置することにより、再飛散する細塵の量を少なくすることができ、ガス体に混じって排出されるダストの量を減らすことができる。高さが低く、小型または軽量となる。また、ダストバンカの中央部位に集まってダストが堆積するので、ダストの廃棄が容易である。
【0064】
上記環流式分離器を備えることにより、使用を続けても堆積したダストによって能力が低下しにくく、またフィルタ一の交換またはダスト除去をしなければならない頻度が低いまたは無い、掃除機、空気清浄機、空気調整器、冷房機、暖房機、加湿器、除湿器、ふとん乾燥機、衣類乾燥機、気体圧縮機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による仕切板を備えた還流式分離器の構造。
【図2】本発明による還流式分離器であって実施例1のA−A断面。
【図3】A−A断面における気流ベクトルの様子。
【図4】断面A−Aにおける気流速度を示すグラフ。
【図5】高速度領域と低速度領域とを示す図。
【図6】分離器本体断面内でのX方向とY方向の気流ベクトルの様子。
【図7】仕切板11を仕切固定板10に固定した状態の例。
【図8】仕切固定板の外周に筒状のリブを配置した例。
【図9】分離器本体の最外周におけるサイクロン気流ベクトルの様子。
【図10】実施例2のA−A断面図。
【図11】実施例3のA−A断面図。
【図12】実施例4のA−A断面図。
【図13】実施例5のA−A断面図。
【図14】実施例6のA−A断面図。
【図15】実施例7のA−A断面図。
【図16】実施例8のA−A断面図。
【図17】比較例1のA−A断面図。
【図18】比較例2のA−A断面図。
【図19】第1の実施の形態で用いた実施例と比較例の寸法と実験結果と解析結果の表。
【図20】第2の実施の形態で用いた実施例と比較例の寸法と実験結果の表。
【図21】従来のサイクロン分離器の構造。
【符号の説明】
8 再飛散気流
10 仕切固定板
11 仕切板
12 リブ
13 導入口
14 分離器本体
14a 旋回室
14b ダストバンカ
15 メッシュフィルター部
16 排出口
17 含塵気流
18 主旋回気流
19 ガス体
20 ダストバンカ内壁
21 主旋回気流回転方向
22 主旋回気流
23 カルマン渦
24 逆旋回気流
25 高速度領域
26 低速度領域
27 最大気流速度
29 下降気流
30 上昇気流
31 中心方向ベクトル
32〜37、39,40 仕切板
38 第二仕切板
D ダストバンカ内径
d1 仕切板外周直径
d2 仕切板内周直径
d3 第二仕切板外周直径
d4 第二仕切板内周直径
H リブ高さ
S 仕切板間距離

Claims (7)

  1. ガス体とダストを含む含塵気流を取り込む導入口と、含塵気流が旋回する旋回室と、ダストを捕集するダストバンカと、ガス体を排出する排出口とを備えた還流式分離器であって、
    前記旋回する含塵気流の回転の中心軸とダストバンカの内壁との間に、前記ダストバンカの内壁の同心円に整列するように平板或いは曲板からなる仕切板を一枚以上配置したことを特徴とする還流式分離器。
  2. ダストバンカ内において、仕切板の外周側とダストバンカ内壁との間で主旋回気流が発生した状態で、前記仕切板の内周側の領域における気流速度が、導入口から旋回室へ流入する含塵気流の気流速度の1/10以下であることを特徴とする請求項1に記載の還流式分離器。
  3. 仕切板の上の端面を円盤状の仕切固定板に固定したことを特徴とする請求項1に記載の還流式分離器。
  4. 仕切固定板の外周に、筒状のリブを配置したことを特徴とする請求項3に記載の還流式分離器。
  5. ダストバンカの内壁の断面が円である断面において、前記断面における内径をDとしたとき、前記円の中心から、0.15〜0.495Dの距離にある領域に仕切板を配置することを特徴とする、請求項1に記載の還流式分離器。
  6. 仕切板の外周曲率と等価な円の円周長に占める、仕切板と仕切板の間隙の割合を開口率としたとき、開口率が25%以下となるように仕切板を配置したことを特徴とする請求項1に記載の還流式分離器。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の環流式分離器を備えた掃除機または空気清浄機また空気調整器または冷房機または暖房機または加湿器または除湿器またはふとん乾燥機または衣類乾燥機または気体圧縮機。
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