JP7362158B1 - 集塵器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、大気中の塵、埃の捕集率を高めることのできる集塵器を提供する。【解決手段】 本発明は、容器本体1と、容器本体1内に収納される円板体3、容器本体1の閉塞平板8に配置される排出管4と、容器本体1に配置される吸込管5を備える。円板体3は、閉塞平板8に第1間隔δ1を隔てる収納位置Qの内筒体7内に配置される。容器本体1は、円筒体7の内周7a及び円板体3の外周15aの間に複数のスリットεを有する。円板体3は、収納位置Qにおける円筒体7の内周直径dの0.70倍~0.99倍の範囲内の円板直径Dを有する。各スリットεは、円板体3の各閉塞片16の間に形成されると共に、円筒体の内周7a及び円板体3の円板15の外周7aの間に形成される。各スリットεは、スリット全体として、全周面積Sの0.20倍~0.49倍の範囲の開口面積SAを有する。【選択図】 図4

Description

本発明は、サイクロン式の集塵器に関する。
気体中の塵、埃を捕集する技術として、特許文献1は集塵装置を開示する。集塵装置は、円筒胴部、円筒胴部の一方の筒端を閉塞する頂壁、円筒胴部の他方の筒端を閉塞する底壁、円筒胴部に同心として配置される内筒を備える。内筒は、一方の内筒端及び底壁の間に間隔を隔てて配置される。底壁は、複数の排出口、及び各排出口を覆うガイド覆いを有する。集塵装置は、内筒胴部の気体を内筒の出口から排気し、入口から気体を円筒胴部に流入することで、円筒胴部に旋回流れを発生する。集塵装置では、円筒胴部に発生する旋回流れによって、気体中の塵、埃を各排出口からケーシングに落下して捕集する。
特開2003-117435号公報
特許文献1では、各排出口をガイド覆いで覆っているので、旋回流れ中の塵、埃が各ガイド覆いによって内筒から気体と共に排気され、塵、埃の捕集率を低下させる。
本発明は、気体中の塵、埃を高い捕集率で捕集できる集塵器を提供することにある。
本発明の請求項1は、円筒体、前記円筒体の一方の筒端を閉塞する閉塞体、及び前記円筒体の他方の筒端を閉塞する底体を有し、前記閉塞体及び前記底体の間の前記円筒体内に内部空間を形成する容器本体と、前記円筒体に同心として前記閉塞体に配置される排出管と、吸込管と、円板及び複数の閉塞片を有し、前記円筒体に同心として前記内部空間に収納され、前記円筒体の筒中心線の方向において、前記閉塞体に第1間隔を隔てる収納位置に配置されて、前記内部空間を前記閉塞側の旋回室及び前記底体側の集塵室に区画する円板体と、を備え、記円筒体は、前記収納位置において、前記円筒体の内周の内周直径を有し、前記排出管は、前記円筒体の筒中心線の方向において、前記閉塞体を貫通して、一方の排出管端側を前記旋回室に突出して配置され、前記円筒体の筒中心線の方向において、一方の排出管端及び前記円板体の間に第2間隔を隔てて配置され、前記吸込管は、前記円筒体の筒中心線の方向において、前記閉塞体及び一方の排出管端の間に配置され、前記円筒体の外周の接線方向に延在され、一方の吸込管端を前記旋回室に開口して前記円筒体に配置され、前記円は、前記円筒体の前記内周直径の0.70倍~0.99倍の範囲内の円板直径を有し、前記各閉塞片は、前記円板の円周方向において、前記各閉塞片の間に片角度を隔てて前記円板に固定され、前記円板の外周面から前記円板の径外方に突出して、前記円板の板中心線を中心とする片直径の外周面を有し、前記円板体は、前記各閉塞片の外周面を前記円筒体の内周面に当接して、前記収納位置に配置され、前記容器本体は、前記各閉塞片の間に形成され、前記円筒体の内周面及び前記円板の外周面の間に形成されると共に、前記旋回室及び前記集塵室に開口する複数のスリットを有することを特徴とする集塵器である。
本発明の請求項2は、円筒体、前記円筒体の一方の筒端を閉塞する閉塞体、及び前記円筒体の他方の筒端を閉塞する底体を有し、前記閉塞体及び前記底体の間の前記円筒体内に内部空間を形成する容器本体と、前記円筒体に同心として前記閉塞体に配置される排出管と、吸込管と、前記円筒体の筒中心線の方向において、前記閉塞体に間隔を隔てて前記内部空間に配置される複数の固定具と、円板及び複数の閉塞片を有し、前記円筒体に同心として前記内部空間に収納され、前記円筒体の筒中心線の方向において、前記各固定具及び前記閉塞体の間の前記円筒体内に配置されると共に、前記円筒体の筒中心線の方向において、前記閉塞体に第1間隔を隔てる収納位置に配置されて、前記内部空間を前記閉塞体側の旋回室及び前記底体側の集塵室に区画する円板体と、を備え、前記円筒体は、前記収納位置において、前記円筒体の内周の内周直径を有し、前記排出管は、前記円筒体の筒中心線の方向において、前記閉塞体を貫通して、一方の排出管端側を前記旋回室に突出して配置され、前記円筒体の筒中心線の方向において、一方の排出管端及び前記円板体の間に第2間隔を隔てて配置され、前記吸込管は、前記円筒体の筒中心線の方向において、前記閉塞体及び一方の排出管端の間に配置され、前記円筒体の外周の接線方向に延在され、一方の吸込管端を前記旋回室に開口して前記円筒体に配置され、前記各固定具は、前記円筒体の周方向において、前記各固定具の間に角度を隔てて、前記円筒体の内周面に固定され、前記円板は、前記円筒体の前記内周直径の0.70倍~0.99倍の範囲内の円板直径を有し、前記各閉塞片は、前記円板の円周方向において、前記各閉塞片の間に前記固定具の角度と同一の片角度を隔てて、前記円板に固定され、前記円板の外周面から前記円板の径外方に突出して配置され、前記円板体は、前記各閉塞片を前記各固定具に載置して、前記収納位置に配置され、前記容器本体は、前記各閉塞片の間に形成され、前記円筒体の内周面及び前記円板の外周面の間に形成されると共に、前記旋回室及び前記集塵室に開口する複数のスリットを有することを特徴とする集塵器である。
本発明の請求項3は、前記各スリットは、スリット全体として、下記数式1で表される全周面積の0.20倍~0.49倍の範囲内の開口面積を有することを特徴とする請求項3に記載の集塵器である。
Figure 0007362158000002
本発明の請求項4は、前記第2間隔は、前記第1間隔の0.17~0.96倍の範囲内の間隔を有することを特徴とする請求項3に記載の集塵器である。
本発明の請求項5は、前記円は、前記円筒体の前記内周直径の0.95倍の円板直径を有し、前記各スリットは、スリット全体として、前記全周面積の0.20倍の開口面積を有し、前記第2間隔は、前記第1間隔の0.17~0.96倍の範囲内の間隔を有することを特徴とする請求項3に記載の集塵器である。
本発明は、排出管から旋回室の気体を排気し、吸込管から気体を旋回室に流入して、旋回室に旋回流れを発生することで、気体中の塵、埃を各スリットから集塵室に高い捕集率で捕集できる。本発明は、気体中の塵、埃の捕集率を99.8パーセント以下であって、90パーセント以上にできる。
集塵器を示す斜視図である。 集塵器を示す正面図である。 集塵器を示す平面図(上面図)である。 (a)は図2のA-A断面図であって、円板に4つの閉塞片を形成した図、(b)は図4(a)のD部分拡大図である。 図2のA-A断面図であって、円板に3つの閉塞片を形成した図である。 (a)は図2のA-A断面図であって、固定具を示す図、(b)が図5(a)のE部分拡大図である。 集塵器の円板体を示す平面図である。 (a)は図7のF部分拡大図、(b)は図6のG-G断面拡大図である。 図3のB-B断面図である。 (a)は図9のH部分拡大図、(b)は図9のI部分拡大図である。 図9のJ部分拡大図である。 図3のC-C断面図であって、円筒体及び円板体の関係を示す図である。 (a)は図12のK部分拡大図、(b)は図12のL部分拡大図である。 集塵装置を示す斜視図である。 集塵装置を示す背面図である。 集塵装置を示す側面図である。 図15のM-M断面図である。 図16のN-N断面図である。 図16のO-O断面図である。 図16のP-P断面図である。
本発明に係る集塵器について、図1乃至図20を参照して説明する。
図1乃至図13において、集塵器Xは、サイクロン式の集塵器である。
集塵器Xは、図1乃至図13に示すように、容器本体1、複数の固定具2、円板体3、排出管4、及び吸込管5を備える。
容器本体1は、図1乃至図6、図9及び図12に示すように、円筒体7、閉塞体8、及び底体9を有する
円筒体7は、例えば、合成樹脂、又はステンレス等の金属で形成される。円筒体7は、図1乃至図6、図9及び図12に示すように、例えば、一方の筒端7Aから他方の筒端7Bに向けて段々に縮径する円筒状に形成される。円筒体7は、一方の筒端7Aの内周直径dA、他方の筒端7Bの内周直径dBを有する。円筒体7は、筒中心線aの方向Aに円筒長さLXを有する。円筒体7は、円筒体7の内周7a及び外周7bの間の筒厚さTPを有する。円筒体7は、各筒端7A,7Bの内周直径dA、dBが同一の直径寸法の円筒状であっても良い。
閉塞体8は、円筒体7と同一の材料であって、例えば、合成樹脂、又はステンレス等の金属で形成される。閉塞体8は、図1乃至図3、図9及び図12に示すように、例えば、円形状の平板(以下、「閉塞平板8」という)に形成される。閉塞平板8は、円筒体7と同心に配置される。閉塞平板8は、一方の閉塞板表面8Aを円筒体7の一方の筒端7Aに当接して、円筒体7の一方の筒端7Aを閉塞する。閉塞平板8は、円筒体7に取外自在として、円筒体7の一方の筒端7Aに取付けられる。
底体9は、円筒体7と同一の材料であって、例えば、合成樹脂、又はステンレス等の金属で形成される。底体9は、図1、図2、図9及び図12に示すように、例えば、円形状の平板(以下、「底平板9」という)に形成される。底平板9は、円筒体7と同心に配置される。底平板9は、一方の底板表面9Aを円筒体7の他方の筒端7Bに当接して、円筒体7の他方の筒端7Bを閉塞する。底平板9は、円筒体7に固定される。
容器本体1は、図1乃至図6、図9及び図12に示すように、閉塞平板8及び底平板9の間の円筒体7内に内部空間Pを形成する。
複数の固定具2は、図4、図5及び図10に示すように、円筒体7の筒中心線aの方向Aにおいて、閉塞平板8(一方の筒端7A)に第4間隔δAを隔てて、内部空間Pに配置される。各固定具2は、図6に示すように、円筒体7の周方向Bにおいて、各固定具2の間に角度θAを隔てて、円筒体7に配置される。各固定具2は、円筒体7の内周7a(内周面)に固定される。固定具2は、例えば、円筒体7に4つ又は3つ配置されて、各固定具2の間に90度の角度θA(等角度)又は120度の角度θA(等角度)を隔てて、円筒体7の内周7aに固定される。
各固定具2は、図4乃至図6、図10及び図11に示すように、支持平板11及び固定平板12を有し、支持平板11及び固定平板12でL字状の平板に形成される。
支持平板11、及び固定平板12は、図6、図10及び図11に示すように、板厚さTA、板幅HA及び板長さLAを有する矩形状に形成される。固定平板12は、一方の板長さ端12aを支持平板11の一方の板長さ端11aに位置して配置される。固定平板12は、一方の板長さ端12aを支持平板11の一方の板表面11Bに当接して、支持平板11に固定される。固定平板12は、各板幅端12c,12dを支持平板11の各板幅端11c,11dに面一にして、支持平板11と直交して配置される。固定平板12は、支持平板11に固定される。
各固定具2は、図9乃至図11に示すように、円筒体7の筒中心線aの方向Aにおいて、閉塞平板8に第4間隔δAを隔てる位置において、固定平板12の一方の板裏面12Aを円筒体7の内周7aに当接して配置される。各固定具2は、固定平板12を円筒体7に連結して、円筒体7に固定される。各固定具2において、支持平板11は、固定平板12を円筒体7に固定すると、円筒体7の筒中心線aに直交して配置される。各固定具2において、支持平板11は、固定平板12を円筒体7に固定すると、円筒体7の周方向Bに板幅HAを有し、及び円筒体7の内周7aから板長さLAを有して円筒体7内(内部空間P)に突出される。
円板体3は、円筒体7と同一の材料であって、例えば、合成樹脂、又はステンレス等の金属で形成される。円板体3は、図1、図2、図4、図5及び図7乃至図13に示すように、例えば、円板15、及び複数の閉塞片16を有する。円板15及び各閉塞片16は、合成樹脂、又はステンレス等の金属で一体に形成される。
円板15は、図7及び図8に示すように、板厚さТB及び円板直径Dを有する円形状に形成される。
各閉塞片16は、図7及び図8に示すように、円板15の円周方向Bにおいて、各閉塞片16の間に片角度θAを隔てて、円板15に配置される。各閉塞片16は、円板15に固定される。各閉塞片16は、円板15と同一の片厚さTBを有する平板状に形成される。各閉塞片16は、円板15の円周方向Bに片幅HB、及び円板15の径方向に片長さLBを有する。片幅HBは、各固定具2の支持平板11の板幅HAと同一、又は板幅HAを超える幅寸法である(HB≧HA)である。各閉塞片16は、円板15の板中心線cを中心とする片直径DAの外周16a(外周面)を有する。片直径DAは、円板15の円板直径Dに2倍の片長さLBを加えた直径寸法である(DA=D+2×LB)。
各閉塞片16の片長さLBは、図7(a)に示すように、円板15の周方向Bにおいて、閉塞片16の外周16aの中心と円板15の外周15aの中心との間の長さである。
各閉塞片16は、図7及び図8に示すように、各片表面16A,16Bを円板15の各円板表面15A,15Bと面一にして配置される。各閉塞片16は、円板15の外周15a(外周面)から片長さLBを有して円板15の径外方向に突出して配置される。
閉塞片16は、図7に示すように、固定具2と同一の数を円板15に配置して、各閉塞片16の間に固定具2の角度θAと同一の片角度θAを隔てて、円板15に固定される。閉塞片16は、図4、図5及び図7に示すように、例えば、4つ又は3つを円板15に配置して、各閉塞片16の間に90度の片角度θA(等角度)又は120度の片角度θA(等角度)を隔てて、円板15に固定される。
円板体3は、図4、図10及び図11に示すように、円板15の一方の円板表面15Bを底平板9に向けて円筒体7内に配置される。円板体3は、円筒体7の筒中心線aの方向Aにおいて、各固定具2及び閉塞平板8の間の円筒体7内に配置される。円板体3は、円筒体7に同心として内部空間Pに収納される。円板体3は、円板15の板中心線cを円筒体7の筒中心線aに一致して円筒体7内に収納される。円板15は、円筒体7の筒中心線aに同心として内部空間Pに収納される。
円板体3は、図9、図12及び図13に示すように、円筒体7の筒中心線aの方向Aにおいて、閉塞平板8に第1間隔δ1を隔てる収納位置Qに配置される。円板体3は、円筒体7の筒中心線aの方向Aにおいて、円板15の他方の円板表面15A及び閉塞平板8の一方の閉塞板表面8Aの間に第1間隔δ1を隔てて、円筒体7内に配置される。第1間隔δ1は、第4間隔δAから板厚さTBを減算した間隔である(δ1=δA-TB)。
円板体3は、図4、図5、図10及び図11に示すように、各閉塞片16及び各閉塞片16に続く円板15の外周15a側を各固定具2の支持平板11に載置し、又は各閉塞片16を各固定具2の支持平板11に載置して、内部空間Pに収納される。各閉塞片16は、一方の片表面16Bを各固定具2の支持平板11の他方の支持板表面11Aに当接して、各固定具2の支持平板11に載置される。円板15は、各閉塞片16に続く外周15a側の一方の円板表面15Bを固定具2の支持平板11の他方の支持板表面11Aに当接して、各固定具2の支持平板11に載置される。
円板体3は、図4、図5及び図10に示すように、収納位置において、各閉塞片16の外周16a(外周面)を円筒体7の内周7a(内周面)に当接して、収納位置Qに配置される。各閉塞片16は、外周16a(外周面)を収納位置Qに位置する円筒体7の内周7aに当接して、各固定具2の支持平板11に載置される。円板体3は、ネジ17にて円板15を各固定具2の支持平板11にネジ止めし、又はネジ17にて各閉塞片16を各固定具2の支持平板11にネジ止めして、円筒体7に固定される。円板体3は、各閉塞片16を円筒体7に固定されて収納位置Qに配置される。
円板15は、各固定具2の支持平板11に固定されると、閉塞平板8及び底平板9と平行に配置される。
円板体3は、図1、図2、図4、図5、図9及び図12に示すように、円筒体7に固定して収納位置に配置されると、内部空間Pを閉塞平板8側の旋回室PA及び底平板9側の集塵室PBに区画する。
旋回室PAは、円筒体7の筒中心線aの方向Aにおいて、閉塞平板8及び円板体3(円板15)の間の空間である。集塵室PBは、円筒体7の筒中心線aの方向Aにおいて、円板体3(円板15)及び底平板9の間の空間である。
円筒体7は、図4、図5、図12及び図13に示すように、収納位置Qにおいて、円筒体7の内周7aの内周直径dを有する。
円板体3(円板15)は、円筒体7の内周直径dの0.70倍~0.99倍の範囲内の円板直径Dを有する。円板15は、円筒体7の収納位置Qにおける内周直径dの0.70倍から0.99倍の範囲内から任意の1の円板直径Dを有する。内周直径d及び円板直径Dの直径比率λは、λ=(D/d)=0.70~0.99の範囲となる。
円板体3(円板15)は、例えば、円筒体7の内周直径dの0.95倍の円板直径Dを有する。
容器本体1は、図4、図5、図12及び図13に示すように、円板体3を円筒体7に固定して収納位置Qに配置すると、円筒体7の内周7a及び円板体3の外周15aの間に複数のスリットεを有する。各スリットεは、円筒体7の筒中心線aの方向Aにおいて、旋回室PA及び集塵室PBに開口する。スリットεは、例えば、容器本体1に4つまたは3つ形成される。各スリットεは、円筒体7の周方向Bにおいて、各閉塞片16の間に形成される。各スリットεは、円筒体7の径方向において、円筒体7の内周7a及び円板15の外周15aの間に形成される。
各スリットεは、スリット全体として、数式1で表される全周面積Sの0.20倍~0.49倍の範囲内の開口面積SA(全開口面積)を有する。各スリットεは、全体として、全周面積Sの0.20倍から0.49倍の範囲内の任意の1の開口面積SAを有する。
全周面積Sは、円筒体7の径方向において、円筒体7の内周7a及び円板体3(円板15)の外周15aの間の面積である。全周面積Sは、数式1から求められる。
Figure 0007362158000003
各スリットεの全体の開口面積SA(以下、「各スリットεの開口面積SA」という)は、全周面積Sから円板15の表面積SX及び各閉塞片16の表面積SBを減算して、数式2から求められる。
閉塞片16の表面積SBは、片幅HBを有する片表面16Aの面積である。数式2中、Nは閉塞片16の数(N=2,3,…:整数)である。
Figure 0007362158000004
各スリットεの単体の開口面積SC(単体開口面積)は、開口面積SAをスリットεの数n(n=2,3,…:整数)で除算して求められる。各スリットεの開口面積SCは、数式3から求められる。
SC=(SA)/n・・・・・・・・・・・(数式3)
各スリットεは、例えば、単体として、同一の開口面積SCを有する。各スリットεは、単体として、異なる開口面積SCを有しても良く、各スリットεの全体として、開口面積SAを有する。
全周面積S及び開口面積SAの開口比率λ1は、λ1=(SA)/S=0.20~0.49の範囲となる。
排出管4は、図3に示すように、外周直径DG及び内周直径dgを有する円管である。排出管4は、図1乃至図3、図9及び図12に示すように、円筒体7に同心として閉塞平板8に配置される。排出管4は、円筒体7の筒中心線aの方向において、閉塞平板8を貫通して、一方の排出管端4A側を旋回室PAに突出して配置される。排出管4は、他方の排出管端4Bを容器本体1の外側に開口して配置される。
排出管4は、図9及び図11に示すように、円筒体7の筒中心線aの方向Aにおいて、一方の排出管端4A及び円板体3(円板15)の間に第2間隔δ2を隔てて配置される。排出管4は、円筒体7の筒中心線aの方向Aにおいて、一方の排出管端4A及び閉塞平板8の間に第3間隔δ3を隔てて配置される。第3間隔δ3は、第1間隔δ1から第2間隔δ2を減算した間隔である(δ3=δ1-δ2)。
排出管4は、円筒体7の筒中心線aの方向Aにおいて、閉塞平板8から第3間隔δ3の突出量を有して旋回室PAに突出される。
第2間隔δ2は、第1間隔δ1の0.17倍~0.96倍の範囲内の間隔を有する。第2間隔δ2は、第1間隔δ1の0.17倍から0.96倍の範囲内の任意の1の間隔を有する。第2間隔δ2は、例えば、第1間隔δ1の0.43倍~0.83倍の間隔を有する。第1間隔δ1及び第2間隔δ2の間隔比率λ3は、λ3=(δ2)/(δ1)=0.16~0.96の範囲となる。
吸込管5は、図9に示すように、外周直径DH及び内周直径dhを有する円管である。吸込管5は、図1乃至図3、図8及び図10に示すように、円筒体7の筒中心線aの方向Aにおいて、閉塞平板8及び一方の排出管端4Aのに配置される。吸込管5は、円筒体7の外周7b(外周面)に固定される。吸込管5は、円筒体7の外周7bの接線方向に延在されて、一方の吸込管端5Aを旋回室PAに開口して円筒体7に配置される。吸込管5は、円筒体7の外周7bの接線方向から旋回室PAに連通される。
集塵器Xは、図1乃至図3、及び図9に示すように、排出管4の他方の排出管端4B側に送風機(図示しない)を接続して、送風機を駆動することで、容器本体1の旋回室PAから気体を排出管4に吸引する。排出管4は、旋回室PAの気体を他方の排出管端4Bから容器本体1の外側に排気する。
集塵器Xは、図1乃至図4、及び図9に示すように、排出管4を通して旋回室PAの気体を排気すると、吸込管5の他方の吸込管端5Bから溶接ヒューム等の塵、埃を含む気体を旋回室PAに流入する。吸込管5は、他方の吸込管端5Aから流入した気体を旋回室PAに流入する。旋回室PAに流入した気体は、排出管4を中心として旋回する旋回流れとなって、円筒体7の内周7a(内周面)に沿って流れる。
旋回流れは、円板体3(円板15)、及び円筒体7の内周7aに衝突される。気体中の溶接ヒューム等の塵、埃は、旋回流れの衝突によって、各スリットεから集塵室PBに落下して、集塵室PBに捕集される。吸込管5は、気体を旋回室PAに流入して、排出管4を中心とする旋回流れを旋回室PAに発生する。
旋回室PAにおいて、溶接ヒューム等の塵、埃を除いた気体は、一方の排出管端4Aから排出管4内に流入されて、容器本体1の旋回室PAから排気される。
図14乃至図20において、集塵器Xは、例えば、集塵装置Yに装着される。集塵装置Yは、図14乃至図20に示すように、集塵本体21、送風機V、フィルタW、台座Z及び集塵器Xを備える。
集塵本体21は、図14乃至図20に示すように、筒胴体22、天板23、底板24、複数の仕切板25,26,27、数の排気穴28、吸引穴29及び収納口30を有する。
天板23は、図14乃至図17に示すように、筒胴体22の一方の胴体筒端22Aを閉塞して筒胴体22に固定される。底板24は、筒胴体22の他方の胴体筒端22Bを閉塞して、筒胴体22に固定される。
集塵本体21は、図17に示すように、天板23及び底板24の間の筒胴体22内に空間を有する。集塵本体21は、図17に示すように、空間に送風室PC、フィルタ室PD及び収納室PEを有する。
第1仕切板25は、図17及び図20に示すように、筒胴体22の筒中心線fの方向Fにおいて、天板23に間隔を隔てて、筒胴体22内に配置される。第1仕切板25は、天板23との間に送風室PCを区画して、筒胴体22に固定される。
第2仕切板26は、図17及び図19に示すように、筒胴体22の筒中心線fの方向Fにおいて、第1仕切板25に間隔を隔てて、筒胴体22内に配置される。第2仕切板26は、第1仕切板25との間に排気流路σ1を区画して、筒胴体22に固定される。第2仕切板26は、筒胴体22の筒中心線fの方向Fにおいて、第1仕切板25及び底板24の間に延在されて、筒胴体22との間にフィルタ室PDを区画する。
排気流路σ1は、図17に示すように、送風室PC及びフィルタ室PDに連通される。
第3仕切板27は、図17及び図18に示すように、筒胴体22の筒中心線fの方向Fにおいて、第2仕切板26に間隔を隔てて、筒胴体22内に配置される。第3仕切板27は、筒胴体22の筒中心線fの方向Fにおいて、第2仕切板26に間隔を隔てて第1仕切板25及び底板24の間に延在されて、筒胴体22との間に収納室PEを区画する。収納室PEは、筒胴体22の筒中心線fと直交する方向において、フィルタ室PDとの間に吸引流路σ2を配置して、フィルタ室PDに並設される。第3仕切板27は、第2仕切板26との間に吸引流路σ2を区画する。吸引流路σ2は、フィルタ室PDに連通される。
各排気穴28は、図14及び図17に示すように、天板23に形成される。各排気穴28は、天板23を貫通して、送風室PCに開口される。
吸引穴29は、図17及び図18に示すように、第3仕切板27に形成される。吸引穴29は、筒胴体22の筒中心線fの方向Fにおいて、第3仕切板27を貫通して、収納室PE及び吸引流路σ2に開口される。
収納口30は、図14、図16及び図17に示すように、筒胴体22に形成される。収納口30は、筒胴体22の筒中心線aと直交する方向において、筒胴体22を貫通して、収納室PE及び筒胴体22の外周22aに開口される。
送風機Vは、図17に示すように、送風室PCに配置される。送風機Vは、排気流路σ1の気体を吸引して、各排気穴28から気体を排気する。
フィルタWは、図17乃至図19に示すように、吸引流路σ2及び排気流路σ1の間に位置して、フィルタ室PDに配置される。
台座Zは、図14及び図17に示すように、収納室PEに配置される。台座Zは、収納室PEにおいて、底板24に載置される。台座Zは、筒胴体22の筒中心線fと直交する方向において、底板24に移動自在に載置される。台座Zは、収納口30から収納室PEの外側に移動され、及びフィルタ室PDに向けて収納室PE内に移動される。台座Zは、ガイド部材35で案内されて移動する。
集塵器Xは、図14及び図17に示すように、台座Zに載置して、収納室PEに収納される。集塵器Xは、排出管4の他方の排出管端4Bを第3仕切板27に向けて、底平板9を台座Zに載置される。集塵器Xは、台座Zの移動によって、収納口30から収納室PE内に収納される。集塵器Xは、図17及び図18に示すように、収納室PEにおいて、排出管4の他方の排出管端4Bを吸引穴29に位置して配置される。集塵器Xは、図14及び図16に示すように、吸込管5の他方の吸込管端5Bを収納口30に向けて、収納室PEに収納される。集塵器Xは、収納室PEにおいて、排出管4、吸引穴29及び吸引流路σ2を通してフィルタWに連通される。集塵器Xは、台座Zを移動して、収納室PEから引出すことで、集塵本体21から取出すことができる。
集塵装置Yは、図17に示すように、送風機Vを駆動する。送風機Vは、排気流路σ1の気体を吸引して、吸引した気体を送風室PC及び各排気穴28を通して集塵本体21の外側に排気する。
集塵器Xにおいて、旋回室PAの気体は、図17に示すように、送風機Vの吸引によって、排出管4及び吸引穴29を通して吸引流路σ2に流入される。吸引流路σ2に流入した気体は、図17及び図18に示すように、送風機Vの吸引によって、吸引流路σ2を流れてフィルタ室PDに流出される。フィルタ室PDにおいて、気体は、送風機Vの吸引によって、フィルタW内を流れる。フィルタWは、気体中の塵、埃を捕捉して、清浄の気体を排気流路σ1に流出する。
排気流路σ1に流出した清浄の気体は、図17、図19及び図20に示すように、送風機Vの吸引によって、排気流路σ1を流れて、送風室PC及び各排気穴28を通して集塵本体21の外側に排気される。
集塵器Xは、図14、図15及び図17に示すように、送風機Vの吸引によって、吸込管5から塵、埃を含む気体を旋回室PAに吸込む。集塵器Xは、図1乃至図4、及び図8で説明したと同様に、気体中の塵、埃を集塵室PBに捕集する。旋回室PAにおいて、塵、埃を除いた気体は、図17及び図18に示すように、送風機Vの吸引によって、排出管5及び吸引穴29を通して、吸引流路σ2に流入される。
次に、本発明に係る集塵器Xの捕集効果について、「捕集試験1」、「捕集試験2」、「捕集試験3」及び「捕集試験4」を実施した。
1.捕集試験1
捕集試験1は、実施例1、実施例2、実施例3、実施例4、実施例5及び実施例6について実施した。実施例1乃至実施例6は、本発明に係る集塵器Xを使用した(図1乃至図13参照)。
実施例1乃至実施例6において、容器本体、排出管及び吸込管は、ポリカーボネイト樹脂及びアクリル樹脂で形成した。
実施例1乃至実施例6において、円筒体は、内周直径dAを345.00mmとし、内周直径dBを331.90mmとし、及び容器本体長さLXを365.00mmとした。実施例1乃至実施例6において、円筒体は、筒厚さTPを3.00mmとした(図9参照)。
実施例1乃至実施例6において、排出管は、外周直径DGを76.00mmとし、内周直径dgを70.00mmとした(図3参照)。
実施例1乃至実施例6において、吸込管は、外周直径DHを48.00mmとし、内周直径dh=44.0mmとした(図3参照)。
実施例1乃至実施例6において、吸込管は、円筒体の筒中心線の方向において、円筒体の一方の筒端に60.0mmを隔てて、閉塞平板及び円板体の間に配置した。
実施例1乃至実施例6において、第1間隔δ1は、162.00mとした。実施例1乃至実施例6において、内周直径dは、339.20mmとした。実施例1乃至実施例6において、第2間隔δ2は、62.00mmとした。第2間隔δ2は、第1間隔δ1の0.3827倍の間隔を有する。
実施例1乃至実施例6において、円板体は、アクリル樹脂で形成した。円板体は、円板に4つの閉塞片を形成した(図4参照)。各閉塞片は、円板の周方向において、各閉塞片の間に90°の片角度θAを隔てて配置した。実施例1乃至実施例6において、円板体の板厚さTBは、3.00mmとした。
実施例1乃至実施例6において、各閉塞片の片直径DAは、DA=339.20mmとした。
実施例1において、円板直径Dは、内周直径dの0.7倍の237.44mmとした。
実施例2において、円板直径Dは、内周直径dの0.8倍の271.36mmとした。
実施例3において、円板直径Dは、内周直径dの0.9倍の305.28mmとした。
実施例4において、円板直径Dは、内周直径dの0.95倍の322.24mmとした。
実施例5において、円板直径Dは、内周直径dの0.98倍の332.42mmとした。
実施例6において、円板直径Dは、内周直径dの0.99倍の335.81mmとした。
実施例1乃至実施例6において、円板体は、図1乃至図13で説明したと同様に、各固定具2にネジ止めして円筒体に固定した。
実施例1乃至実施例6において、スリットは、容器本体に4つ形成した(図4参照)。
実施例1乃至実施例6において、全周面積Sは、数式1で求められ、S=90319.46(mm)である。
実施例1において、各スリットの開口面積SAは、数式2で求められ、44027.73(mm)である。
閉塞片の片幅HBは、10.0mmとした。閉塞片の片長さLBは、50.88mmとした。片長さLAは、LA=(d/2)-(D/2)で求めた(以下、同様)。閉塞片の表面積SBは、SB=(HB)×(LB)=508.80(mm)となる。開口比率λ1は、0.487となる。各スリットの開口面積SAは、全周面積Sの0.487倍となる。
実施例2において、各スリットの開口面積SAは、数式2で求められ、31158.21(mm)である。
閉塞片の片幅HBは、10.0mmとした。閉塞片の片長さLBは、33.92mmとした。閉塞片の表面積SBは、SB=(HB)×(LB)=339.20(mm)となる。開口比率λ1は、0.345となる。各スリットの開口面積SAは、全周面積Sの0.345倍となる。
実施例3において、各スリットの開口面積SAは、数式2で求められ、16482,30(mm)である。
閉塞片の片幅HBは、10.00mmとした。閉塞片の片長さLBは、16.96mmとした。閉塞片の表面積SBは、SB=(HB)×(LB)=169.60(mm)となる。開口比率λ1は、0.182となる。各スリットの開口面積SAは、全周面積Sの0.183倍となる。
実施例4において、各スリットの開口面積SAは、数式2で求められ、SA=8406.95(mm)である。
閉塞片の片幅HBは、10.00mmとした。閉塞片の片長さLBは、8.48mmとした。閉塞片の表面積SBは、SB=(HB)×(LB)=84.48(mm)となる。開口比率λ1は、0.093となる。各スリットの開口面積SAは、全周面積Sの0.093倍となる。
実施例5において、各スリットの開口面積SAは、数式2で求められ、SA=3449.32(mm)である。
閉塞片の片幅HBは、10.00mmとした。閉塞片の片長さLBは、3.40mmとした。閉塞片の表面積SBは、SB=(HB)×(LB)=34.40(mm)となる。開口比率λ1は、0.038となる。各スリットの開口面積SAは、全周面積Sの0.038倍となる。
実施例6において、各スリットの開口面積SAは、数式2で求められ、1733.74(mm)である。
閉塞片の片幅HBは、10.00mmとした。閉塞片の片長さLBは、1.70mmとした。閉塞片の表面積SBは、SB=(HB)×(LB)=17.00(mm)となる。開口比率λ1は、0.019となる。各スリットの開口面積SAは、全周面積Sの0.019倍となる。
捕集試験1は、チコーエアーテック株式会社の「集塵装置(型式:CBA-1600AT3)を使用した。集塵装置は、送風機及びフィルタを備えている。集塵装置は、電圧200(V)及び周波数60(Hz)の電源を有する。
捕集試験1において、集塵器の排出管及び集塵装置は、東拓工業株式会社の「タクト管(型式:TACダクトAS 75)×1mm」にて接続した。
捕集試験1では、集塵装置の送風機を駆動して、集塵器Xの排出管から空気を排気し、集塵器Xの吸込管からゼオライト及び空気を吸込んだ。
実施例1乃至実施例6に接続した集塵装置は、ゼオライトの吸込前及びゼオライトの吸込完了後において、「表1」に示す「能力レベル3」で運転した。「表1」中、風速(m/s)は、吸込管の他方の筒端の風速を示す。
ゼオライトは、日東粉化工業株式会社の「日東ゼオライト♯70」を使用した。
捕集試験1では、集塵器Xの吸込管から2000gの吸込量のゼオライトを吸込んだ。
Figure 0007362158000005
捕集試験1では、ゼオライトの吸引前の集塵器の重量、及びゼオライトの吸引完了後の集塵器の重量を測定して、実施例1乃至実施例6の集塵器で捕集したゼオライトの重量を求めた。
集塵器の重量は、株式会社エー・アンド・ディの「検定付きはかりSJシリーズ SJ-5000」を使用して測定した。
捕集試験1の結果は、「表2」に示される。「表2」において、捕集効率λaは、[(捕集重量)/(吸込重量)]×100の値である。捕集試験1において、吸込重量は2000gである。
Figure 0007362158000006
実施例1において、捕集率λaは、「表2」に示すように、94.75パーセントとなった。実施例2において、捕集率λaは、96.25パーセントとなった。実施例3において、捕集率λaは、97.25パーセントとなった。実施例4において、捕集率λaは、99.50パーセントとなった。実施例5において、捕集率λaは、99.25パーセントとなった。実施例6において、捕集率λaは、99.00パーセントとなった。捕集試験1から集塵器Xは、円板の円板直径Dを内周直径dの0.7倍~0.99倍の範囲内とし、スリットの開口面積SAを全周面積Sの0.2倍~0.49倍の範囲内とすることで、捕集率λaを95パーセント~99.5パーセントの範囲内にできる。実施例4は、「表6」に示すように、実施例1乃至実施例3、実施例5及び実施例6と比べて、高い捕集率λaを示している。捕集試験1から集塵器Xは、円板直径Dを内周直径dの0.95倍とし、スリットの開口面積SAを全周面積Sの0.2倍にすることで、99.50パーセントとなる高い捕集率λaを得ることができる。
2.捕集試験2
捕集試験2は、実施例A、実施例B、実施例C、実施例D、実施例E及び実施例Fについて実施した。
実施例A乃至実施例Fは、本発明に係る集塵器を使用した(図1乃至図13参照)。
実施例A乃至実施例Fにおいて、容器本体、排出管及び吸込管は、実施例1乃至実施例6と同一の容器本体、排出管及び吸込管を使用した。
実施例A乃至実施例Fにおいて、吸込管は、実施例1乃至実施例6と同様に配置した。 実施例A乃至実施例Fにおいて、第1間隔δ1、内周直径d及び第2間隔δ2は、実施例1乃至実施例6と同一である。
実施例A乃至実施例Fにおいて、円板体は、アルカリ樹脂で形成した。円板体は、円板に3つの閉塞片を形成した(図5参照)。各閉塞片は、円板の周方向において、各閉塞片の間に片角度θA=120°を隔てて配置した。
実施例A乃至実施例Fにおいて、円板体の板厚さTB及び各閉塞片の片直径DAは、実施例1乃至実施例6と同一である。
実施例Aにおいて、円板直径Dは、実施例1と同一である。
実施例Bにおいて、円板直径Dは、実施例2と同一である。
実施例Cにおいて、円板直径Dは、実施例3と同一である。
実施例Dにおいて、円板直径Dは、実施例4と同一である。
実施例Eにおいて、円板直径Dは、実施例5と同一である。
実施例Fにおいて、円板直径Dは、実施例6と同一である。
実施例A乃至実施例Fにおいて、円板体は、図1乃至図13で説明したと同様に、各固定具にネジ止めして円筒体7に固定した。
実施例A乃至実施例Fにおいて、スリットは、容器本体に3つ形成した(図5参照)。
実施例A乃至実施例Fにおいて、全周面積Sは、実施例1乃至実施例6と同一である。
実施例Aにおいて、各スリットの開口面積SAは、数式2で求められ、44536.67(mm)である。
閉塞片の表面積SBは、実施例1と同一である。開口比率λ1は、λ1=0.493となる。各スリットの開口面積SAは、全周面積Sの0.493倍となる。
実施例Bにおいて、各スリットの開口面積SAは、数式2で求められ、31497.41(mm)である。
閉塞片の表面積SBは、実施例2と同一である。開口比率λ1は、0.349となる。各スリットの開口面積SAは、全周面積Sの0.349倍となる。
実施例Cにおいて、各スリットの開口面積SAは、数式2で求められ、16652.04(mm)である。
閉塞片の表面積SBは、実施例3と同一である。開口比率λ1は、0.184となる。各スリットの開口面積SAは、全周面積Sの0.184倍となる。
実施例Dにおいて、各スリットの開口面積SAは、数式2で求められ、8551.75(mm)である。
閉塞片の表面積は、実施例4と同一である。開口比率λ1は、0.094となる。各スリットの開口面積SAは、全周面積Sの0.094倍となる。
実施例Eにおいて、各スリットの開口面積SAは、数式2で求められ、3483.00(mm)である。
閉塞片の表面積SBは、実施例5と同一である。開口比率λ1は、0.038となる。各スリットの開口面積SAは、全周面積Sの0.038倍となる。
実施例Fにおいて、各スリットの開口面積SAは、数式2で求められ、1750.58(mm)である。
閉塞片の表面積SBは、実施例6と同一である。開口比率λ1は、0.019となる。各スリットの開口面積SAは、全周面積Sの0.019倍となる。
捕集試験2は、捕集試験1と同一の集塵装置、及びダクト管を使用した。
捕集試験2では、集塵装置の送風機を駆動して、集塵器Xの排出管から空気を排気し、集塵器Xの吸込管から粉体及び空気を吸込んだ。
実施例A乃至実施例Fを接続した集塵装置は、粉体の吸込前及び粉体の吸込完了後において、「表3」に示す「能力レベル3」で運転した。「表3」中、風速(m/s)は、吸込管の他方の筒端の風速を示す。
粉体は、日本工業規格「JIS Z 8901」の「JIS試験用粉体1の7種関東ローム」を使用した。使用した粉体の重量は、500gである。
Figure 0007362158000007
捕集試験2では、粉体の吸引前の集塵器の重量、及び粉体の吸引後の集塵器の重量を測定して、実施例A乃至実施例Fの集塵器で捕集した粉体の重量を求めた。
集塵器の重量は、新光電子株式会社の「高精度電子てんびん RJ-12K」を使用して測定した。
捕集試験2の結果は、「表4」に示す。「表4」において、捕集率λaは、[(捕集重量)/(吸込重量)]×100の間である(捕集試験3及び捕集試験4も同様)。
Figure 0007362158000008
実施例Aにおいて、捕集率λaは、「表4」に示すように、90.598パーセントとなった。実施例Bにおいて、捕集率λaは、94.598パーセントとなった。実施例Cにおいて、捕集率λaは、97.579パーセントとなった。実施例Dにおいて、捕集率λaは、97.860パーセントとなった。実施例Eにおいて、捕集率λaは、97.079パーセントとなった。実施例Fにおいて、捕集率λaは、97.83パーセントとなった。実施例C乃至実施例Fでは、「表6」に示すように、実施例A及び実施例Bに比べて、高い捕集率λaを示している。捕集試験2から集塵器Xは、円板直径Dを内周直径dの0.90倍~0.99倍の範囲内とし、スリットの開口面積SAを全周面積Sの0.184倍~0.02倍の範囲内することで、高い捕集率であって、95パーセントから97.8パーセントの範囲を得ることができる。
3.捕集試験3
捕集試験3は、実施例a、実施例b、実施例c、実施例d、実施例e、実施例fについて実施した。
実施例a乃至実施例fは、本発明に係る集塵器を使用した(図1乃至図13参照)。
実施例a乃至実施例fにおいて、容器本体、排出管及び吸込管は、実施例1乃至実施例6と同一の容器本体、排出管及び吸込管を使用した。
実施例a乃至実施例fにおいて、吸込管は、実施例1乃至実施例6と同様に配置した。実施例a乃至実施例fにおいて、第1間隔δ1、及び内周直径dは、実施例1乃至実施例6と同一である。
実施例aにおいて、第2間隔δ2は、δ2=157.00mmとした。
間隔比率λ3は、0.9691となる。第2間隔δ2は、第1間隔δ1の0.9691倍の間隔を有する。
実施例bにおいて、第2間隔δ2は、δ2=135.00mmとした。
間隔比率λ3は、0.8333となる。第2間隔δ2は、第1間隔δ1の0.83332倍の間隔を有する。
実施例cにおいて、第2間隔δ2は、δ2=105.00mmとした。
間隔比率λ3は、0.6481となる。第2間隔δ2は、第1間隔δ1の0.6481倍の間隔を有する。
実施例dにおいて、第2間隔δ2は、δ2=70.00mmとした。
間隔比率λ3は、0.4321となる。第2間隔δ2は、第1間隔δ1の0.4321倍の間隔を有する。
実施例eにおいて、第2間隔δ2は、δ2=60.00mmとした。
間隔比率λ3は、0.3704となる。第2間隔δ2は、第1間隔δ1の0.3704倍の間隔を有する。
実施例fにおいて、第2間隔δ2は、26.00mmとした。
間隔比率λ3は、0.1605となる。第2間隔δ2は、第1間隔δ1の0.1605倍の間隔を有する。
実施例a乃至実施例fにおいて、円板体は、実施例A乃至実施例Fと同様に、円板に3つの閉塞片を形成した(図5参照)。実施例a乃至実施例fにおいて、円板体の板厚さTB及び各閉塞片の片直径DAは、実施例1乃至実施例6と同一である。

実施例a乃至実施例fにおいて、円板直径Dは、実施例4と同一である。
実施例a乃至実施例fにおいて、円板体は、図1乃至図13で説明したと同様に、各固定具にネジ止めして円筒体7に固定した。
実施例a乃至実施例fにおいて、スリットは、容器本体に3つ形成した(図5参照)。
実施例a乃至実施例fにおいて、全周面積Sは、実施例1乃至実施例6と同一である。
実施例a乃至実施例fにおいて、スリットの開口面積SAは、実施例Dと同一である。
捕集試験3は、捕集試験1と同一の集塵装置、及びダクト管を使用した。
捕集試験3では、集塵装置の送風機を駆動して、集塵器Xの排出管から空気を排気し、集塵器Xの吸込管から粉体及び空気を吸込んだ。
実施例a乃至実施例fを接続した集塵装置は、粉体の吸込前及び粉体の吸込完了後において、「表5」に示す「能力レベル3」で運転した。「表5」中、風速(m/s)は、吸込管の他方の筒端の風速を示す。
粉体は、日本工業規格「JIS Z 8901」の「JIS試験用粉体1の7種関東ローム」を使用した。使用した粉体の重量は、500gである。
Figure 0007362158000009
捕集試験3では、粉体の吸引前の集塵器の重量、及び粉体の吸引後の集塵器の重量を測定して、実施例a乃至実施例fの集塵器で捕集した粉体の重量を求めた。
集塵器の重量は、新光電子株式会社の「高精度電子てんびん RJ-12K」を使用して測定した。
捕集試験3の結果は、「表6」に示す。
Figure 0007362158000010
実施例aにおいて、捕集率λaは、「表6」に示すように、94.799パーセントとなった。実施例bにおいて、捕集率λaは、98.860パーセントとなった。実施例cにおいて、捕集率λaは、99.019パーセントとなった。実施例dにおいて、捕集率λaは、99.300パーセントとなった。実施例eにおいて、捕集率λaは、97.860パーセントとなった。実施例fにおいて、捕集率λaは、96.038パーセントとなった。
実施例a乃至実施例fにおいて、第2間隔δ2を第1間隔δ1の0.17倍~0.96倍の範囲内にすることで、捕集率λaを95パーセントから99パーセントの範囲にできる。
捕集試験3から集塵器Xは、円板直径Dを内周直径dの0.95倍とし、各スリットの開口面積SAを全周面積Sの0.2倍とし、及び第2間隔δ2を第1間隔δ1の0.3704倍~0.833倍の範囲内にすることで、捕集率λaを97.860パーセントから99.30パーセントの範囲にできる。
4.捕集試験4
捕集試験4は、実施例G、実施例H及び実施例Iについて実施した。実施例G乃至実施例Lは、本発明に係る集塵器Xを使用した(図1乃至図13参照)。
実施例G乃至実施例Iにおいて、容器本体、排出管及び吸込管は、ステンレスで形成した。
実施例G乃至実施例Iにおいて、円筒体は、内周直径dA=を247.00mmとし、内周直径dBを237.00mmとし、及び筒長さLXを265.00mmとした。実施例G乃至実施例Iにおいて、円筒体は、筒厚さTPを1.5mmとした(図9参照)。
実施例G乃至実施例Iにおいて、排出管は、外周直径DGを75.00mmとし、内周直径dgを72.00mmとした(図3参照)。
実施例G乃至実施例Iにおいて、吸込管は、外周直径DHを50.00mmとし、内周直径dhを47.00mmとした(図3参照)。
実施例G乃至実施例Iにおいて、吸込管は、円筒体の筒中心線の方向において、円筒体の一方の筒端に45.00mmを隔てて、閉塞平板及び円板体の間に配置した。
実施例G乃至実施例Iにおいて、第1間隔δ1は、120.00mmとした。
実施例G乃至実施例Iにおいて、内周直径dは、242.00mmとした。
実施例Gにおいて、第2間隔δ2は、101.00mmとした。
間隔比率λ3は、0.8417である。第2間隔δ2は、第1間隔δ1の0.8417倍の間隔を有する。
実施例Hにおいて、第2間隔δ2は、78.00mmとした。
間隔比率λ3は、0.6500である。第2間隔δ2は、第1間隔δ1の0.6500倍の間隔を有する。
実施例Iにおいて、第2間隔δ2は、δ2=51.00mmとした。
間隔比率λ3は、0.4250である。第2間隔δ2は、第1間隔δ1の0.4250倍の間隔を有する。
実施例G乃至実施例Iにおいて、円板体は、ステンレスで形成した。円板体は、円板に3つの閉塞片を形成した(図5参照)。各閉塞片は、円板の周方向において、各閉塞片の間に90°の片角度θAを隔てて配置される。実施例G乃至実施例Iにおいて、円板体の板厚さTBは、1.5mmとした。
実施例G乃至実施例Iにおいて、各閉塞片の片直径DAは、242.00mmとした。
実施例G乃至実施例Iにおいて、円板直径Dは、内周直径dの0.95倍の229.90mmとした。
実施例G乃至実施例Iにおいて、円板体は、図1乃至図13で説明した同様に、各固定具にネジ止めして円筒体に固定した。
実施例G乃至実施例Iにおいて、スリットは、容器本体に3つ形成した(図5参照)。
実施例G乃至実施例Iにおいて、全周面積Sは、数式1で求められ、45972.74(mm)である。
実施例G乃至実施例Iにおいて、各スリットの開口面積SAは、数式2で求められ、4300.84(mm)である。
閉塞片の片幅HBは、10.00mmとした。閉塞片の片長さLBは、6.05mmとした。閉塞片の表面積SBは、SB=(HB)×(LB)=60.50mmとなる。
開口比率λ1は、0.094となる。各スリットの開口面積SAは、全周面積Sの0.094倍となる。
捕集試験4は、捕集試験1と同一の集塵装置、及びダクト管を使用した。
捕集試験4では、集塵装置の送風機を駆動して、集塵器Xの排出管から空気を排気し、集塵器Xの吸込管から粉体及び空気を吸込んだ。
実施例G乃至実施例Iを接続した集塵装置は、粉体の吸込前及び粉体の吸込完了後において、「表7」に示す「能力レベル3」で運転した。「表7」中、風速(m/s)は、吸込管の他方の筒端の風速を示す。
粉体は、日本工業規格「JIS Z 8901」の「JIS試験用粉体1の7種関東ローム」を使用した。使用した粉体の重量は、500gである。
Figure 0007362158000011
捕集試験4では、粉体の吸引前の集塵器の重量、及び粉体の吸引後の集塵器の重量を測定して、実施例G乃至実施例Iの集塵器で捕集した粉体の重量を求めた。
集塵器の重量は、新光電子株式会社の「高精度電子てんびん RJ-12K」を使用して測定した。
捕集試験4の結果は、「表8」に示す。
Figure 0007362158000012
実施例Gにおいて、捕集率λaは、「表8」に示すように、97.632パーセントとなった。実施例Hにおいて、捕集率λaは、98.499パーセントとなった。実施例Iにおいて、捕集率λaは、98.666パーセントとなった。
実施例G乃至実施例Iにおいて、第2間隔δ2を第1間隔δ1の0.42倍~0.84倍の範囲内にすることで、捕集率λaを97.7パーセントから98.6パーセントの範囲にできる。捕集試験2から集塵器Xは、円板直径Dを内周直径dの0.95倍とし、各スリットの開口面積SAを全周面積Sの0.2倍とし、及び第2間隔δ2を第1間隔δ1の0.42倍~0.84倍の範囲内にすることで、捕集率λaを97.7パーセントから98.6パーセントの範囲にできる。
本発明は、気体中の溶接ヒューム等の塵、埃を捕集するのに最適である。
X 集塵器
1 容器本体
3 円板体
4 排出管
5 吸込管
7 円筒体
8 閉塞体(閉塞平板)
9 底体(底平板)
d 内周直径
D 円板直径

Claims (5)

  1. 円筒体、前記円筒体の一方の筒端を閉塞する閉塞体、及び前記円筒体の他方の筒端を閉塞する底体を有し、前記閉塞体及び前記底体の間の前記円筒体内に内部空間を形成する容器本体と、
    前記円筒体に同心として前記閉塞体に配置される排出管と、
    吸込管と、
    円板及び複数の閉塞片を有し、前記円筒体に同心として前記内部空間に収納され、前記円筒体の筒中心線の方向において、前記閉塞体に第1間隔を隔てる収納位置に配置されて、前記内部空間を前記閉塞側の旋回室及び前記底体側の集塵室に区画する円板体と、を備え、
    記円筒体は、
    前記収納位置において、前記円筒体の内周の内周直径を有し、
    前記排出管は、
    前記円筒体の筒中心線の方向において、前記閉塞体を貫通して、一方の排出管端側を前記旋回室に突出して配置され、
    前記円筒体の筒中心線の方向において、一方の排出管端及び前記円板体の間に第2間隔を隔てて配置され、
    前記吸込管は、
    前記円筒体の筒中心線の方向において、前記閉塞体及び一方の排出管端の間に配置され、
    前記円筒体の外周の接線方向に延在され、一方の吸込管端を前記旋回室に開口して前記円筒体に配置され、
    前記円は、
    前記円筒体の前記内周直径の0.70倍~0.99倍の範囲内の円板直径を有し、
    前記各閉塞片は、
    前記円板の円周方向において、前記各閉塞片の間に片角度を隔てて前記円板に固定され、
    前記円板の外周面から前記円板の径外方に突出して、前記円板の板中心線を中心とする片直径の外周面を有し、
    前記円板体は、
    前記各閉塞片の外周面を前記円筒体の内周面に当接して、前記収納位置に配置され、
    前記容器本体は、
    前記各閉塞片の間に形成され、前記円筒体の内周面及び前記円板の外周面の間に形成されると共に、前記旋回室及び前記集塵室に開口する複数のスリットを有する
    ことを特徴とする集塵器。
  2. 円筒体、前記円筒体の一方の筒端を閉塞する閉塞体、及び前記円筒体の他方の筒端を閉塞する底体を有し、前記閉塞体及び前記底体の間の前記円筒体内に内部空間を形成する容器本体と、
    前記円筒体に同心として前記閉塞体に配置される排出管と、
    吸込管と、
    前記円筒体の筒中心線の方向において、前記閉塞体に間隔を隔てて前記内部空間に配置される複数の固定具と、
    円板及び複数の閉塞片を有し、前記円筒体に同心として前記内部空間に収納され、前記円筒体の筒中心線の方向において、前記各固定具及び前記閉塞体の間の前記円筒体内に配置されると共に、前記円筒体の筒中心線の方向において、前記閉塞体に第1間隔を隔てる収納位置に配置されて、前記内部空間を前記閉塞体側の旋回室及び前記底体側の集塵室に区画する円板体と、を備え、
    前記円筒体は、
    前記収納位置において、前記円筒体の内周の内周直径を有し、
    前記排出管は、
    前記円筒体の筒中心線の方向において、前記閉塞体を貫通して、一方の排出管端側を前記旋回室に突出して配置され、
    前記円筒体の筒中心線の方向において、一方の排出管端及び前記円板体の間に第2間隔を隔てて配置され、
    前記吸込管は、
    前記円筒体の筒中心線の方向において、前記閉塞体及び一方の排出管端の間に配置され、
    前記円筒体の外周の接線方向に延在され、一方の吸込管端を前記旋回室に開口して前記円筒体に配置され、
    前記各固定具は、
    前記円筒体の周方向において、前記各固定具の間に角度を隔てて、前記円筒体の内周面に固定され、
    前記円板は、
    前記円筒体の前記内周直径の0.70倍~0.99倍の範囲内の円板直径を有し、
    前記各閉塞片は、
    前記円板の円周方向において、前記各閉塞片の間に前記固定具の角度と同一の片角度を隔てて、前記円板に固定され、
    前記円板の外周面から前記円板の径外方に突出して配置され、
    前記円板体は、
    前記各閉塞片を前記各固定具に載置して、前記収納位置に配置され、
    前記容器本体は、
    前記各閉塞片の間に形成され、前記円筒体の内周面及び前記円板の外周面の間に形成されると共に、前記旋回室及び前記集塵室に開口する複数のスリットを有する
    ことを特徴とする集塵器。
  3. 前記各スリットは、
    スリット全体として、下記数式1で表される全周面積の0.20倍~0.49倍の範囲内の開口面積を有する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の集塵器。
    Figure 0007362158000013
  4. 前記第2間隔は、
    前記第1間隔の0.17~0.96倍の範囲内の間隔を有する
    ことを特徴とする請求項3に記載の集塵器。
  5. 前記円は、
    前記円筒体の前記内周直径の0.95倍の円板直径を有し、
    前記各スリットは、
    スリット全体として、前記全周面積の0.20倍の開口面積を有し、
    前記第2間隔は、
    前記第1間隔の0.17~0.96倍の範囲内の間隔を有する
    ことを特徴とする請求項3に記載の集塵器。
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