JP2016198719A - 分離装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】気体から固体を効率良く分離することが可能な分離装置を提供する。【解決手段】分離装置10は、回転構造体1aと、駆動装置7と、送風装置と、を備える。回転構造体1aは、ロータ2と、複数の円筒体3と、複数の第1仕切板61と、複数の第2仕切板62と、を備える。複数の第1仕切板61は、第1空間41を複数の第1流路81に分ける。複数の第2仕切板62は、第2空間42を複数の第2流路82に分ける。駆動装置7は、回転構造体1aをロータ2の回転中心軸20のまわりで回転させる。送風装置5は、複数の第1流路81及び複数の第2流路82に気体を流す。回転構造体1aは、第2端12において複数の円筒体3のうちロータ2から最も遠い円筒体3に、各々が複数の第1流路81に連通する複数の第1固体排出口321と、各々が複数の第2流路82に連通する複数の第2固体排出口322と、が形成されている。【選択図】図1
Description
本発明は、分離装置に関し、より詳細には、気体中の固体を分離する分離装置に関する。
従来、この種の分離装置としては、例えば、粉塵を空気から分離する防塵装置が知られている(特許文献1)。
特許文献1に記載された防塵装置は、円筒と、円筒を囲んでいる外筒と、回転子と、シロッコファンと、ファンモータと、を備えている。
円筒の外周面側には、粉塵混合空気を効率的に回転させるための複数の主羽根が設けられている。円筒には、その一部に、空気を流入させるための孔が設けられている。
回転子は、円筒の内部を通る空気をシロッコファンへ導く通気口を有する。
防塵装置では、粉塵混合空気が高速回転しながら螺旋下降する時、空気に比べて質量の大きい粉塵に、より強い遠心力が作用するので、粉塵が外筒の壁面方向に押しやられる。
防塵装置では、空気と粉塵との分離が行われることにより、空気の清浄化が行われる。
分離装置の分野では、気体から固体を効率良く分離することが可能な分離装置の開発が望まれている。
本発明の目的は、気体から固体を効率良く分離することが可能な分離装置を提供することにある。
本発明の分離装置は、回転構造体と、駆動装置と、送風装置と、を備える。前記回転構造体は、ロータと、前記ロータを囲んで前記ロータと同軸的に配置され、内径の異なる複数の円筒体と、前記複数の円筒体のうち前記ロータに最も近い円筒体と前記ロータとの間の第1空間を複数の第1流路に分けるように前記ロータの外周方向において互いに離れて配置された複数の第1仕切板と、前記複数の円筒体のうち隣り合う2つの円筒体の間の第2空間を複数の第2流路に分けるように前記ロータの外周方向において互いに離れて配置された複数の第2仕切板と、を備える。前記駆動装置は、前記回転構造体を前記ロータの回転中心軸のまわりで回転させるように構成されている。前記送風装置は、前記複数の第1流路及び前記複数の第2流路に気体を流すように構成されている。前記複数の第1流路の各々は、前記回転構造体において前記回転中心軸に沿った方向の第1端側に気体の第1流入口があり、前記回転中心軸に沿った方向の第2端側に気体の第1流出口がある。前記複数の第2流路の各々は、前記回転構造体において前記第1端側に気体の第2流入口があり、前記第2端側に気体の第2流出口がある。前記回転構造体は、前記第2端において前記複数の円筒体のうち前記ロータから最も遠い円筒体に、各々が前記複数の第1流路に連通する複数の第1固体排出口と、各々が前記複数の第2流路に連通する複数の第2固体排出口と、が形成されている。
本発明の分離装置においては、気体から固体を効率良く分離することが可能となる。
下記の実施形態等において説明する各図は、模式的な図であり、各構成要素の大きさや厚さそれぞれの比が、必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。
以下では、本実施形態の分離装置10について、図1A、1B、2A、2B、2C、3及び4に基づいて説明する。
分離装置10は、回転構造体1aと、駆動装置7と、送風装置5(図3参照)と、を備える。
回転構造体1aは、ロータ2と、内径の異なる複数の円筒体3と、複数の第1仕切板61と、複数の第2仕切板62と、を備える。
複数の円筒体3は、ロータ2を囲んでロータ2と同軸的に配置されている。「ロータ2と同軸的に配置されている」とは、複数の円筒体3それぞれの中心線をロータ2の回転中心軸20に揃えるように配置されていることを意味する。
分離装置10は、複数の円筒体3のうちロータ2に最も近い円筒体3とロータ2との間に第1空間41を有する。
複数の第1仕切板61は、第1空間41を複数の第1流路81に分けるようにロータ2の外周方向において互いに離れて配置されている。
分離装置10は、複数の円筒体3のうち隣り合う2つの円筒体3の間に第2空間42を有する。
複数の第2仕切板62は、第2空間42を複数の第2流路82に分けるようにロータ2の外周方向において互いに離れて配置されている。
駆動装置7は、回転構造体1aをロータ2の回転中心軸20のまわりで回転させるように構成されている。
送風装置5は、複数の第1流路81及び複数の第2流路82に気体を流すように構成されている。
複数の第1流路81の各々は、回転構造体1aにおいて回転中心軸20に沿った方向の第1端11側に気体の第1流入口811があり、回転中心軸20に沿った方向の第2端12側に気体の第1流出口812がある。
複数の第2流路82の各々は、回転構造体1aにおいて第1端11側に気体の第2流入口821があり、第2端12側に気体の第2流出口822がある。
回転構造体1aは、第2端12において複数の円筒体3のうちロータ2から最も遠い円筒体3に、各々が複数の第1流路81に連通する複数の第1固体排出口321と、各々が複数の第2流路82に連通する複数の第2固体排出口322と、が形成されている。
分離装置10は、上記のように構成されているので、気体から固体を効率良く分離することが可能となる。
図1B、2B及び2Cでは、回転構造体1aの回転方向を太線の矢印で模式的に示してある。回転構造体1aの回転方向は、回転構造体1aを第1端11側から見て、反時計回りの方向である。回転構造体1aの回転方向は、第2端12側から見て、時計回りの方向である。分離装置10は、回転構造体1aが回転することで、複数の第1流路81及び複数の第2流路82それぞれに流入した気体に対して回転中心軸20のまわりの回転方向の力を与えることが可能となる。分離装置10では、回転構造体1aを第1端11側から見て反時計回り方向に回転させ、かつ、送風装置5を動作させることにより、複数の第1流路81及び複数の第2流路82それぞれを通る物質を螺旋状に回転させることができる。「螺旋状に回転」とは、螺旋状に旋回と同じ意味である。
気体としては、例えば、空気、排気ガス等が挙げられる。複数の第1流路81及び複数の第2流路82それぞれを通る物質としては、気体を構成している気体分子、気体中に含まれている固体等がある。気体分子としては、例えば、窒素分子、酸素分子等が挙げられる。固体としては、例えば、微粒子、塵埃等が挙げられる。微粒子としては、例えば、粒子状物質等を挙げることができる。粒子状物質としては、微粒子として直接大気中に放出される一次生成粒子、気体として大気中に放出されたものが大気中で微粒子として生成される二次生成粒子等がある。一次生成粒子としては、例えば、土壌粒子(黄砂等)、粉塵、植物性粒子(花粉等)、動物性粒子(カビの胞子等)、煤等が挙げられる。粒子状物質は、大きさの分類として、例えば、PM2.5(微小粒子状物質)、PM10、SPM(浮遊粒子状物質)等を挙げることができる。PM2.5は、粒子径2.5μmで50%の捕集効率を持つ分粒装置を透過する微粒子である。PM10は、粒子径10μmで50%の捕集効率を持つ分粒装置を透過する微粒子である。SPMは、粒子径10μmで100%の捕集効率を持つ分粒装置を透過する微粒子であり、PM6.5−7.0に相当し、PM10よりも少し小さな微粒子である。
分離装置10では、駆動装置7により回転構造体1aを回転させ、かつ、送風装置5を動作させる。これにより、分離装置10では、複数の第1流路81の各々で発生した気流に含まれている固体を第1固体排出口321から外部へ排出でき、かつ、複数の第2流路82の各々で発生した気流に含まれている固体を第2固体排出口322から外部へ排出できる。また、分離装置10では、固体が分離された気体を複数の第1流路81それぞれの第1流出口812及び複数の第2流路82それぞれの第2流出口822から下流側へ流すことができる。よって、分離装置10は、気体から固体を効率良く分離することが可能となる。本明細書における「上流側」は、気体の流れる方向でみたときの上流側(一次側)を意味する。また、本明細書における「下流側」は、気体の流れる方向でみたときの下流側(二次側)を意味する。
駆動装置7は、モータ70により構成されている。モータ70は、モータ本体(胴体)71から円柱状の回転軸72が突出している。モータ70は、モータ本体71の外周形状が円形状であるのが好ましい。モータ本体71の外径は、ロータ2の外径よりも小さいのが好ましい。分離装置10では、モータ70の回転軸72にロータ2が連結されている。これにより、モータ70は、ロータ2を含む回転構造体1aを回転させることができる。分離装置10では、回転軸72の軸線とロータ2の回転中心軸20とが一直線上に揃うように、回転軸72とロータ2とを連結してある。回転構造体1aの回転方向は、モータ70の回転軸72の回転方向と同じである。回転構造体1aの回転角速度は、モータ70の回転軸72の回転角速度と同じである。
分離装置10は、駆動装置7へ電力を供給する電源装置17(図1A参照)を備えているのが好ましい。電源装置17は、例えば、外部の交流電源から供給される交流電圧から駆動装置7に適した電圧を生成して出力する電源回路モジュール171と、電源回路モジュール171を収納したケース172と、を備えている。駆動装置7を構成するモータ70は、電源装置17のケース172から突出したパイプ18により支持されている。電源装置17と駆動装置7とを電気的に接続している配線は、露出しないようにパイプ18内に収納されているのが好ましい。
分離装置10は、駆動装置7がモータ70により構成される場合、モータ70の回転軸72の回転速度を設定する設定部を備えていてもよい。これにより、分離装置10では、分離することが要求される固体の大きさ等によってモータ70の回転軸72の回転速度を適宜変更することが可能となる。設定部は、例えば、ポテンショメータ等によって構成することができる。
図1A及び1Bでは、固体が分離する前の気体の流れを縁取り矢印(ドットのハッチングを付した矢印)で模式的に示し、固体が分離された気体の流れを白抜きの矢印で模式的に示してある。また、図1A、1B、2A及び2Cでは、第1固体排出口321又は第2固体排出口322から排出された固体として微粒子161を模式的に記載してある。
送風装置5(図3参照)は、ファンにより構成されている。ファンは、電動ファンである。これにより、分離装置10では、送風装置5を動作させることにより、複数の第1流路81及び複数の第2流路82それぞれに気体を流すことが可能となる。電動ファンとしては、例えば、軸流ファンを採用することができる。送風装置5は、駆動装置7よりも下流側に配置されている。
分離装置10では、例えば、規定粒径の微粒子を分離できるように、回転構造体1aの形状及び回転速度を設定してある。規定粒径の微粒子としては、例えば、空気動力学的粒子径が、1.0μmの粒子を想定している。「空気動力学的粒子径」とは、空気動力学的挙動が、比重1.0の球形粒子と等価になるような粒子の直径を意味する。空気動力学的粒子径は、粒子の沈降速度によって測定される粒径である。分離装置10で分離されずに気体中に残る固体としては、分離装置10で分離することを想定している微粒子よりも粒径の小さな微粒子(言い換えれば、質量が小さな微粒子)を挙げることができる。
図3は、分離装置10を備えた空気浄化システム300の概略構成図である。
分離装置10のうち送風装置5を含まない分離装置本体10aは、住戸400の屋外に配置される室外機301のハウジング302(図4参照)内に配置される。一方、送風装置5は、住戸400の天井裏に配置される。
分離装置本体10aは、空気中の微粒子161を室外機301におけるハウジング302の外に排出するように構成されている。微粒子161は、上述の規定粒径の微粒子であり、空気動力学的粒子径が、1.0μmの粒子を想定している。
ハウジング302は、分離装置10の外郭100を構成してもよい。外郭100は、回転構造体1a、駆動装置7等を収納するように構成されている。また、外郭100には、上述の電源装置17も収納されている。電源装置17は、外郭100に固定されている。外郭100は、金属により形成されている。
分離装置10は、外郭100を支持する複数の支持体を備えた構成とすることができる。これにより、分離装置10では、外郭100と分離装置10の設置面(例えば、床面等)との間に空間を設けることが可能となる。
外郭100には、空気の入口101と、微粒子161等の固体を排出する排出口102と、清浄化された空気の出口103と、が形成されている。外郭100の入口101には、第1のメッシュ111が配置されているのが好ましい。外郭100の排出口102には、第2のメッシュ112が配置されているのが好ましい。外郭100には、排出口102が複数形成されている。複数の排出口102は、回転構造体1aの外周方向において離れて形成されている。第2のメッシュ112は、第1のメッシュ111よりも網目のサイズが小さいのが好ましい。
分離装置10は、回転構造体1aの第2端12側において最外周の円筒体3に連結された回転筒19を備えるのが好ましい。これにより、分離装置10は、第1固体排出口321又は第2固体排出口322から排出された微粒子161が回転構造体1aの下流側に到達するのを抑制することが可能となる。回転筒19は、回転構造体1aから離れるにつれて内径が徐々に小さくなるテーパ円筒部191と、テーパ円筒部191における回転構造体1a側とは反対側に形成された直線状円筒部192と、を一体に備えるのが好ましい。直線状円筒部192は、内径及び外径それぞれが一定であり、内径がテーパ円筒部191の内径と同じであるのが好ましい。直線状円筒部192の内径は、モータ本体71の外径よりも大きいのが好ましい。
また、分離装置10は、外郭100における出口103の内周面に保持された円筒状のダクト150を備えるのが好ましい。ダクト150は、上流側の第1端151と、下流側の第2端152と、を備え、第1端151の内側に配置された軸受180が固定されている。軸受180は、回転筒19の直線状円筒部192を回転自在に保持する。これにより、分離装置10では、回転構造体1aを、より安定して回転させることが可能となる。
また、分離装置10は、図1A及び4に示すように、モータ70の回転軸72の先端を回転自在に保持する軸受130を備えているのが好ましい。軸受130は、外郭100に支持された複数の梁140によって保持されている。これにより、分離装置10では、回転構造体1aを、より安定して回転させることが可能となる。
空気浄化システム300は、室外機301により浄化された空気を住戸400内へ流すための第1ダクト311と、第1ダクト311で給気された空気を更に浄化するためのフィルタ装置317と、を備える。フィルタ装置317は、例えば、エアフィルタとして、HEPAフィルタ(high efficiency particulate air filter)を備える。「HEPAフィルタ」とは、定格流量で粒径が0.3μmの粒子に対して99.97%以上の粒子捕集率をもち、かつ初期圧力損失が245Pa以下の性能をもつエアフィルタである。フィルタ装置317は、100%の粒子捕集効率を必須の条件とはしない。ただし、フィルタ装置317は、気体中に含まれている固体の捕集効率がより高いのが好ましい。
図3では、空気の流れを白抜きの矢印で模式的に示してある。また、図3では、分離装置本体10aによって空気から分離して排出する微粒子161と、フィルタ装置317で捕集する超微粒子162と、を模式的に示してある。超微粒子162は、微粒子161よりも粒径が小さく、かつ、HEPAフィルタで除去できる粒径の微粒子である。
また、空気浄化システム300は、フィルタ装置317と送風装置5との間に配置された第2ダクト312と、送風装置5の下流側に配置された分配器318と、送風装置5と分配器318との間に配置された第3ダクト313と、を備える。分配器318には、住戸400内の複数の区画401(例えば、リビング、寝室等)それぞれへ空気を給気するための複数の第4ダクト314が接続されている。フィルタ装置317、第2ダクト312、送風装置5、第3ダクト313及び分配器318は、住戸400の天井裏に配置される。
空気浄化システム300では、室外機301が分離装置本体10aを備えることにより、PM2.5等の微粒子161がフィルタ装置317へ到達するのを抑制することが可能となる。これにより、空気浄化システム300は、フィルタ装置317の長寿命化を図ることが可能となる。言い換えれば、空気浄化システム300では、フィルタ装置317に捕集される微粒子等の総質量が増加することによる圧力損失の上昇を抑制することが可能となる。これにより、空気浄化システム300では、フィルタ装置317の交換頻度を少なくすることが可能とする。
分離装置10では、図1Aに示すように、回転構造体1aの下流側に駆動装置7が配置され、駆動装置7の下流側に送風装置5(図3参照)が配置されている。要するに、分離装置10では、回転構造体1a、駆動装置7及び送風装置5が、気体を流す方向において、回転構造体1a、駆動装置7、送風装置5の順に配置されている。送風装置5は、駆動装置7の下流側において駆動装置7の近くに配置してもよい。
分離装置10は、送風装置5及び駆動装置7の運転を開始する運転スイッチの操作部が、外郭100から露出するように設けられた構成としてもよい。
分離装置10の流量は、例えば、250m3/h〜3000m3/hの範囲で適宜設定すればよい。
分離装置10の各構成要素については、以下に、より詳細に説明する。
ロータ2は、円柱状に形成されている。ロータ2は、気体と、気体に含まれている固体と、を通さないように構成されている。ロータ2の材料としては、例えば、金属、合成樹脂等を採用することができる。ロータ2は、導電性を有するのが好ましい。これにより、分離装置10では、ロータ2の帯電を抑制することが可能となる。
複数の円筒体3の各々は、円筒状に形成されている。複数の円筒体3の材料としては、例えば、金属、合成樹脂等を採用することができる。複数の円筒体3の各々は、導電性を有するのが好ましい。これにより、分離装置10では、複数の円筒体3それぞれの帯電を抑制することが可能となる。
複数の第1仕切板61の各々は、長方形板状に形成されている。複数の第1仕切板61の各々は、長手方向が回転中心軸20に沿った方向となり、短手方向がロータ2の半径方向に沿った方向となり、厚さ方向がロータ2の回転方向に沿った方向(角度方向)となるように配置されている。要するに、複数の第1仕切板61の各々は、厚さ方向の第1面及び第2面それぞれがロータ2の回転方向に沿った方向に交差するように配置されている。
複数の第1仕切板61それぞれにおける長手方向の長さは、回転中心軸20上のロータ2の長さと同じであるのが好ましい。
複数の第1仕切板61は、ロータ2の周りにおいて等間隔で配置されているのが好ましい。分離装置10では、回転構造体1aの第1端11側から見たときに、複数の第1仕切板61が放射状に配置されているのが好ましい。要するに、複数の第1仕切板61の各々は、ロータ2からロータ2の半径方向外向きに突出しているのが好ましい。
複数の第1仕切板61の各々の材料としては、例えば、金属、合成樹脂、ゴム等を採用することができる。複数の第1仕切板61は、導電性を有するのが好ましい。これにより、分離装置10では、複数の第1仕切板61それぞれの帯電を抑制することが可能となる。
複数の第2仕切板62の各々は、長方形板状に形成されている。複数の第2仕切板62の各々は、長手方向が回転中心軸20に沿った方向となり、短手方向がロータ2の半径方向に沿った方向となり、厚さ方向がロータ2の回転方向に沿った方向(角度方向)となるように配置されている。要するに、複数の第2仕切板62の各々は、厚さ方向の第1面及び第2面それぞれがロータ2の回転方向に沿った方向に交差するように配置されている。
複数の第2仕切板62それぞれにおける長手方向の長さは、回転中心軸20上のロータ2の長さと同じであるのが好ましい。
複数の第2仕切板62は、ロータ2の周りにおいて等間隔で配置されているのが好ましい。分離装置10では、回転構造体1aの第1端11側から見たときに、複数の第2仕切板62が放射状に配置されているのが好ましい。要するに、複数の第2仕切板62の各々は、複数の円筒体3のうち隣り合う2つの円筒体3のうち内側の円筒体3から半径方向外向きに突出しているのが好ましい。
複数の第2仕切板62の各々の材料としては、例えば、金属、合成樹脂、ゴム等を採用することができる。複数の第2仕切板62は、導電性を有するのが好ましい。これにより、分離装置10では、複数の第2仕切板62それぞれの帯電を抑制することが可能となる。
複数の第1流路81の各々は、ロータ2と、複数の円筒体3のうちロータ2に最も近い円筒体3と、ロータ2の外周方向に沿った方向で並んでいる複数の第1仕切板61のうち隣り合う2つの第1仕切板61と、で規定される。
複数の第2流路82の各々は、複数の円筒体3のうち隣り合う2つの円筒体3と、ロータ2の外周方向に沿った方向で並んでいる複数の第2仕切板62のうち隣り合う2つの第2仕切板62と、で規定される。
分離装置10では、回転構造体1aが回転中心軸20を中心として回転することで、複数の第1流路81及び複数の第2流路82それぞれに流入した気体に対して回転中心軸20のまわりの回転方向の力を与えることが可能となる。分離装置10は、上流側から複数の第1流路81及び複数の第2流路82それぞれに流入した気体を、ロータ2のまわりで螺旋状に回転させながら、複数の第1流路81及び複数の第2流路82それぞれの下流側に流すことができる。分離装置10では、ロータ2が回転することにより、複数の第1流路81及び複数の第2流路82それぞれを流れる気体の速度ベクトルが、回転中心軸20に平行な方向の速度成分と、回転中心軸20のまわりの回転方向の速度成分と、を有することになる。
分離装置10では、外郭100の外部から入口101を通して外郭100の内部へ入った気体が複数の第1流路81及び複数の第2流路82に流入する。外郭100の外部から内部に入る気体に含まれていた固体は、複数の第1流路81及び複数の第2流路82それぞれにおいて螺旋状に回転するときにロータ2の半径方向外向きの遠心力を受ける。遠心力を受けた固体は、円筒体3の内周面33へ向かい、円筒体3の内周面33付近を内周面33に沿って螺旋状に回転する。そして、分離装置10では、第1固体排出口321付近を回転していた固体が、その固体に作用していた遠心力により、第1固体排出口321を通して排出される。また、分離装置10では、第2固体排出口322付近を回転していた固体が、その固体に作用していた遠心力により、第2固体排出口322を通して排出される。固体に作用する遠心力は、固体の質量と、固体の円運動の半径と、に比例する。円運動の半径は、ロータ2の回転中心軸20に直交する方向における回転中心軸20と固体との距離である。遠心力は、固体が円上を運動するとき、円の中心(原点)から固体の位置に向かうような向きに働く力である。固体の質量をm、固体の速度をv、円運動の半径をrとすると、遠心力の大きさはmv2/rである。ここで、角速度をωとすると、v=rωなので、遠心力の大きさは、mω2rである。要するに、固体には、ωの二乗に比例した遠心力が作用する。
以上説明した分離装置10は、回転構造体1aと、駆動装置7と、送風装置5と、を備える。回転構造体1aは、ロータ2と、ロータ2を囲んでロータ2と同軸的に配置され、内径の異なる複数の円筒体3と、を備える。また、回転構造体1aは、複数の円筒体3のうちロータ2に最も近い円筒体3とロータ2との間の第1空間41を複数の第1流路81に分けるようにロータ2の外周方向において互いに離れて配置された複数の第1仕切板61を備える。また、回転構造体1aは、複数の円筒体3のうち隣り合う2つの円筒体3の間の第2空間42を複数の第2流路82に分けるようにロータ2の外周方向において互いに離れて配置された複数の第2仕切板62を備える。駆動装置7は、回転構造体1aをロータ2の回転中心軸20のまわりで回転させるように構成されている。送風装置5は、複数の第1流路81及び複数の第2流路82に気体を流すように構成されている。複数の第1流路81の各々は、回転構造体1aにおいて回転中心軸20に沿った方向の第1端11側に気体の第1流入口811があり、回転中心軸20に沿った方向の第2端12側に気体の第1流出口812がある。複数の第2流路82の各々は、回転構造体1aにおいて第1端11側に気体の第2流入口821があり、第2端12側に気体の第2流出口822がある。回転構造体1aは、第2端12において複数の円筒体3のうちロータ2から最も遠い円筒体3に、各々が複数の第1流路81に連通する複数の第1固体排出口321と、各々が複数の第2流路82に連通する複数の第2固体排出口322と、が形成されている。分離装置10では、複数の円筒体3が多重化されているので、円筒体3の数が1つである場合に比べて、流量及び流速それぞれが同じであれば、遠心力による固体の沈降距離を短くすることが可能となり、気体から固体を効率良く分離することが可能となる。よって、分離装置10では、より清浄化された気体(空気)を下流側へ流すことが可能となる。要するに、分離装置10では、複数の円筒体3が多重化されているので、分粒特性を向上させることが可能となる。分離装置10において、第1流路81に流入する気体に含まれている固体の沈降距離は、ロータ2の半径方向におけるロータ2とロータ2に最も近い円筒体3との距離である。また、分離装置10において、第2流路82に流入する気体に含まれている固体の沈降距離は、ロータ2の半径方向において隣り合う2つの円筒体3間の距離である。円筒体3の数が1つである場合には、ロータ2と円筒体3との距離を短くすると、流速が速くなり、流路を通過する時間が短くなるので、分粒特性が低下する。また、円筒体3の数が1つである場合には、ロータ2と円筒体3との距離を長くすると、流速が遅くなり、沈降距離が長くなるので、分粒特性が低下する。これに対して、本実施形態の分離装置10では、複数の円筒体3が多重化されているので、圧力損失を増大させることなく沈降距離を短くすることが可能となり、分粒特性を向上させることが可能となる。
上述の複数の第1仕切板61の各々は、ロータ2と複数の円筒体3のうちロータ2に最も近い円筒体3との両方に連結されている。複数の第2仕切板62の各々は、複数の円筒体3のうち隣り合う2つの円筒体3の両方に連結されている。回転構造体1aは、第2端12において複数の円筒体3の各々から半径方向内向きへ延びている複数の底片13を備えている。回転構造体1aは、第2端12において、複数の第2仕切板62の各々に、第1バイパス流路621が形成されている。第1バイパス流路621は、複数の第1流路81のうちの1つの第1流路81と複数の第1固体排出口321のうちの1つの第1固体排出口321とを連通させるように構成されている。これにより、分離装置10では、第1流路81から排出する固体が第2流路82に入るのを抑制することが可能となり、気体から固体を効率良く分離することが可能となる。
第1バイパス流路621は、回転構造体1aの第2端12において、第2仕切板62の短手方向に沿って形成されている。第1バイパス流路621は、第2仕切板62の短手方向において第2仕切板62を貫通するように形成されている。
分離装置10では、回転構造体1aの回転方向における複数の第1仕切板61それぞれの前側で第1バイパス流路621が形成されている。これにより、分離装置10では、回転構造体1aの第2端12におけるロータ2の周辺領域のうち固体の存在確率が相対的に高くなる領域に集まった固体を、第1バイパス流路621及び第1固体排出口321を通して排出することが可能となる。
回転構造体1aは、複数の底片13の各々における内周縁から第1端11側へ突出する複数のリブ14を備えるのが好ましい。これにより、分離装置10では、複数の円筒体3の各々における内周面33付近を内周面33に沿って螺旋状に回転していた固体の進行方向が変わった場合でも、回転構造体1aの下流側へ固体が流れるのを抑制することが可能となる。要するに、分離装置10では、気体に含まれていた固体が複数の第1流出口812及び複数の第2流出口822それぞれを通過してしまうのを抑制することが可能となる。また、分離装置10は、複数の円筒体3の各々における内周面33に付着していた固体が飛散したときに第1流出口812又は第2流出口822に到達するのを抑制することが可能となる。また、分離装置10は、固体が分離された気体を下流側へ導きやすくなる。
リブ14の各々は、回転構造体1aの第1端11側から見た平面視形状が円弧状であるのが好ましい(図2B参照)。
実施形態の第1変形例については、図5A、5B及び5Cに基づいて説明する。第1変形例の基本構成は、実施形態の分離装置10と略同じであり、実施形態における回転構造体1aに代えて、回転構造体1bを採用している点が相違する。なお、第1変形例については、実施形態と同様の構成要素に同一の符号を付して説明を適宜省略する。
図5B及び5Cでは、回転構造体1bの回転方向を太線の矢印で模式的に示してある。また、図5A及び5Cでは、固体が分離する前の気体の流れを縁取り矢印(ドットのハッチングを付した矢印)で模式的に示し、固体が分離された気体の流れを白抜きの矢印で模式的に示してある。また、図5A及び5Cでは、回転構造体1bから排出された固体として微粒子161を模式的に記載してある。
回転構造体1bにおけるロータ2は、回転構造体1bの第1端11から第2端12に向かう方向において直径が漸増する円錐台状に形成されている。また、複数の円筒体3の各々は、回転構造体1bの第1端11から第2端12に向かう方向において内径が漸増するテーパ円筒状に形成されている。これにより、第1変形例では、螺旋状に回転する固体の遠心力をより大きくすることが可能となる。よって、第1変形例では、固体を第1固体排出口321及び第2固体排出口322それぞれから更に効率良く排出することが可能となり、気体から固体を更に効率良く分離することが可能となる。なお、回転構造体1bでは、複数の第1仕切板61及び複数の第2仕切板62それぞれの形状が回転構造体1aとは相違する。
実施形態の第2変形例については、図6A、6B及び6Cに基づいて説明する。第2変形例の基本構成は、実施形態の分離装置10と略同じであり、実施形態における回転構造体1aに代えて、回転構造体1cを採用している点が相違する。なお、第2変形例については、実施形態と同様の構成要素に同一の符号を付して説明を適宜省略する。
図6B及び6Cでは、回転構造体1cの回転方向を太線の矢印で模式的に示してある。また、図6A及び6Cでは、固体が分離する前の気体の流れを縁取り矢印(ドットのハッチングを付した矢印)で模式的に示し、固体が分離された気体の流れを白抜きの矢印で模式的に示してある。また、図6A及び6Cでは、回転構造体1cから排出された固体として微粒子161を模式的に記載してある。
回転構造体1cは、第2端12において複数の円筒体3のうち隣り合う円筒体3どうしを連結する複数の連結部63を備えている。また、回転構造体1cは、連結部63に、複数の第1流路81のうちの1つと複数の第1固体排出口321のうちの1つとを連通させるバイパス流路631が形成されている。よって、第2変形例では、第1流路81に流入した気体に含まれている固体を、バイパス流路631及び第1固体排出口321を通して排出することが可能となる。また、第2変形例では、実施形態に比べて、機械的強度の向上を図ることが可能となる。
実施形態の第3変形例については、図7A、7B及び7Cに基づいて説明する。第3変形例の基本構成は、実施形態の分離装置10と略同じであり、実施形態における回転構造体1aに代えて、回転構造体1dを採用している点が相違する。なお、第3変形例については、実施形態と同様の構成要素に同一の符号を付して説明を適宜省略する。
図7B及び7Cでは、回転構造体1dの回転方向を太線の矢印で模式的に示してある。また、図7A及び7Cでは、固体が分離する前の気体の流れを縁取り矢印(ドットのハッチングを付した矢印)で模式的に示し、固体が分離された気体の流れを白抜きの矢印で模式的に示してある。また、図7A及び7Cでは、回転構造体1dから排出された固体として微粒子161を模式的に記載してある。
第3変形例では、複数の円筒体3が3つの円筒体3である。また、第3変形例では、複数の円筒体3のうち外側の2つの円筒体3の間に配置された複数の第2仕切板62の各々に、第2バイパス流路622が形成されている。第2バイパス流路622は、複数の円筒体3のうち内側の2つの円筒体3の間に形成されている複数の第2流路82のうちの1つの第2流路82と複数の第2固体排出口322のうちの1つの第2固体排出口322とを連通させるように構成されている。これにより、第3変形例では、実施形態と比べて、圧力損失を増大させることなく沈降距離を短くすることが可能となり、気体から固体を効率良く分離することが可能となる。第3変形例では、第2仕切板62において第1バイパス流路621と第2バイパス流路622とを分離して形成してあるのが好ましい。
実施形態の第4変形例については、図8A、8B及び8Cに基づいて説明する。第4変形例の基本構成は、実施形態の分離装置10と略同じであり、実施形態における回転構造体1aに代えて、回転構造体1eを採用している点が相違する。なお、第4変形例については、実施形態と同様の構成要素に同一の符号を付して説明を適宜省略する。
図8B及び8Cでは、回転構造体1eの回転方向を太線の矢印で模式的に示してある。また、図8A及び8Cでは、固体が分離する前の気体の流れを縁取り矢印(ドットのハッチングを付した矢印)で模式的に示し、固体が分離された気体の流れを白抜きの矢印で模式的に示してある。また、図8A及び8Cでは、回転構造体1eから排出された固体として微粒子161を模式的に記載してある。
回転構造体1eは、第2端12において第1空間41及び第2空間42を覆う底板15を備える。底板15は、複数の第1仕切板61と複数の第2仕切板62と複数の円筒体3とに連結されている。ロータ2は、第2端12側の端面に凹部24が形成されている。複数の第1流路81それぞれの第1流出口812が、ロータ2における凹部24の周壁25に形成されている。複数の第2流路82それぞれの第2流出口822と凹部24の内部空間とを連通させるバイパス流路611が、複数の第1仕切板61のうちの1つの第1仕切板61とロータ2とにわたって形成されている。これにより、第4変形例では、実施形態に比べて、気体から固体を効率良く分離することが可能となる。
実施形態の第5変形例については、図9A、9B及び9Cに基づいて説明する。第5変形例の基本構成は、実施形態の分離装置10と略同じであり、実施形態における回転構造体1aに代えて、回転構造体1fを採用している点が相違する。なお、第5変形例については、実施形態と同様の構成要素に同一の符号を付して説明を適宜省略する。
図9B及び9Cでは、回転構造体1fの回転方向を太線の矢印で模式的に示してある。また、図9A及び9Cでは、固体が分離する前の気体の流れを縁取り矢印(ドットのハッチングを付した矢印)で模式的に示し、固体が分離された気体の流れを白抜きの矢印で模式的に示してある。また、図9A及び9Cでは、回転構造体1fから排出された固体として微粒子161を模式的に記載してある。
回転構造体1fは、第2端12において複数の円筒体3のうち隣り合う円筒体3どうしを連結する複数の連結部63を備えている。また、回転構造体1fは、連結部63に、複数の第1流路81のうちの1つと複数の第1固体排出口321のうちの1つとを連通させるバイパス流路631が形成されている。よって、第5変形例では、第1流路81に流入した気体に含まれている固体を、バイパス流路631及び第1固体排出口321を通して排出することが可能となる。
また、回転構造体1fは、第2端12においてロータ2とロータ2に最も近い円筒体3とを連結する複数の連結部64を備えている。また、回転構造体1fは、連結部64に、複数の第2流路82のうちの1つとロータ2の凹部24の内部空間とを連通させるバイパス流路641が形成されている。よって、第5変形例では、第2流路82に流入した気体に含まれている固体を、第2固体排出口322を通して効率良く排出することが可能となる。
実施形態の第6変形例については、図10A、10B及び10Cに基づいて説明する。第6変形例の基本構成は、第4変形例と略同じであり、第4変形例における回転構造体1eに代えて、回転構造体1gを採用している点が相違する。なお、第6変形例については、第4変形例と同様の構成要素に同一の符号を付して説明を適宜省略する。
図10B及び10Cでは、回転構造体1gの回転方向を太線の矢印で模式的に示してある。また、図10A及び10Cでは、固体が分離する前の気体の流れを縁取り矢印(ドットのハッチングを付した矢印)で模式的に示し、固体が分離された気体の流れを白抜きの矢印で模式的に示してある。また、図10A及び10Cでは、回転構造体1gから排出された固体として微粒子161を模式的に記載してある。
第6変形例では、複数の円筒体3が3つの円筒体3である。また、第6変形例では、複数の円筒体3のうち外側の2つの円筒体3の間に配置された複数の第2仕切板62の各々に、第2バイパス流路622が形成されている。第2バイパス流路622は、複数の円筒体3のうち内側の2つの円筒体3の間に形成されている複数の第2流路82のうちの1つの第2流路82と複数の第2固体排出口322のうちの1つの第2固体排出口322とを連通させるように構成されている。これにより、第6変形例では、実施形態と比べて、圧力損失を増大させることなく沈降距離を短くすることが可能となり、気体から固体を効率良く分離することが可能となる。
実施形態の第7変形例については、図11A、11B及び11Cに基づいて説明する。第7変形例の基本構成は、第4変形例と略同じであり、第4変形例における回転構造体1eに代えて、回転構造体1hを採用している点が相違する。なお、第7変形例については、第4変形例と同様の構成要素に同一の符号を付して説明を適宜省略する。
図11B及び11Cでは、回転構造体1hの回転方向を太線の矢印で模式的に示してある。また、図11A及び11Cでは、固体が分離する前の気体の流れを縁取り矢印(ドットのハッチングを付した矢印)で模式的に示し、固体が分離された気体の流れを白抜きの矢印で模式的に示してある。また、図11A及び11Cでは、回転構造体1hから排出された固体として微粒子161を模式的に記載してある。
回転構造体1hにおけるロータ2は、回転構造体1hの第1端11から第2端12に向かう方向において直径が漸増する円錐台状に形成されている。また、複数の円筒体3の各々は、回転構造体1hの第1端11から第2端12に向かう方向において内径が漸増するテーパ円筒状に形成されている。これにより、第7変形例では、螺旋状に回転する固体の遠心力をより大きくすることが可能となる。よって、第7変形例では、第4変形例と比べて、固体を第1固体排出口321及び第2固体排出口322それぞれから更に効率良く排出することが可能となり、気体から固体を更に効率良く分離することが可能となる。
実施形態の第8変形例については、図12A、12B及び12Cに基づいて説明する。第8変形例の基本構成は、第3変形例と略同じであり、第3変形例における回転構造体1dに代えて、回転構造体1iを採用している点が相違する。なお、第8変形例については、第3変形例と同様の構成要素に同一の符号を付して説明を適宜省略する。
図12B及び12Cでは、回転構造体1iの回転方向を太線の矢印で模式的に示してある。また、図12A及び12Cでは、固体が分離する前の気体の流れを縁取り矢印(ドットのハッチングを付した矢印)で模式的に示し、固体が分離された気体の流れを白抜きの矢印で模式的に示してある。また、図12A及び12Cでは、回転構造体1iから排出された固体として微粒子161を模式的に記載してある。
第8変形例は、図7A、7B及び7Cに示した回転構造体1dの複数の底片13及び複数のリブ14を備えていない。
回転構造体1iは、第2端12において、複数の第1流路81の各々を対応する第1固体排出口321と連通させる第1バイパス流路621が第1仕切板61と2つの第2仕切板62とにわたって形成されている。回転構造体1iでは、第1固体排出口321と第2固体排出口322とが同じである。
実施形態の第9変形例については、図13A、13B及び13Cに基づいて説明する。第9変形例の基本構成は、第8変形例と略同じであり、第8変形例における回転構造体1iに代えて、回転構造体1jを採用している点が相違する。なお、第9変形例については、第8変形例と同様の構成要素に同一の符号を付して説明を適宜省略する。
回転構造体1jは、第2端12において、ロータ2の半径方向において並んでいる第1仕切板61と2つの第2仕切板62とに跨って1つの底板15が配置されている。これにより、第9変形例では、第8変形例と比べて、固体を第1固体排出口321及び第2固体排出口322それぞれから更に効率良く排出することが可能となり、気体から固体を更に効率良く分離することが可能となる。
実施形態に記載した材料、数値等は、好ましい例を示しているだけであり、それに限定する主旨ではない。更に、本願発明は、その技術的思想の範囲を逸脱しない範囲で、構成及び形状それぞれに適宜変更を加えることが可能である。
10 分離装置
1a、1b、1c、1d、1e、1f、1g、1h、1i、1j 回転構造体
11 第1端
12 第2端
13 底片
14 リブ
15 底板
2 ロータ
20 回転中心軸
24 凹部
25 周壁
3 円筒体
33 内周面
321 第1固体排出口
322 第2固体排出口
41 第1空間
42 第2空間
5 送風装置
61 第1仕切板
611 バイパス流路
62 第2仕切板
621 第1バイパス流路
622 第2バイパス流路
631 バイパス流路
7 駆動装置
81 第1流路
811 第1流入口
812 第1流出口
82 第2流路
821 第2流入口
822 第2流出口
1a、1b、1c、1d、1e、1f、1g、1h、1i、1j 回転構造体
11 第1端
12 第2端
13 底片
14 リブ
15 底板
2 ロータ
20 回転中心軸
24 凹部
25 周壁
3 円筒体
33 内周面
321 第1固体排出口
322 第2固体排出口
41 第1空間
42 第2空間
5 送風装置
61 第1仕切板
611 バイパス流路
62 第2仕切板
621 第1バイパス流路
622 第2バイパス流路
631 バイパス流路
7 駆動装置
81 第1流路
811 第1流入口
812 第1流出口
82 第2流路
821 第2流入口
822 第2流出口
Claims (6)
- 回転構造体と、駆動装置と、送風装置と、を備え、
前記回転構造体は、ロータと、前記ロータを囲んで前記ロータと同軸的に配置され、内径の異なる複数の円筒体と、前記複数の円筒体のうち前記ロータに最も近い円筒体と前記ロータとの間の第1空間を複数の第1流路に分けるように前記ロータの外周方向において互いに離れて配置された複数の第1仕切板と、前記複数の円筒体のうち隣り合う2つの円筒体の間の第2空間を複数の第2流路に分けるように前記ロータの外周方向において互いに離れて配置された複数の第2仕切板と、を備え、
前記駆動装置は、前記回転構造体を前記ロータの回転中心軸のまわりで回転させるように構成され、
前記送風装置は、前記複数の第1流路及び前記複数の第2流路に気体を流すように構成され、
前記複数の第1流路の各々は、前記回転構造体において前記回転中心軸に沿った方向の第1端側に気体の第1流入口があり、前記回転中心軸に沿った方向の第2端側に気体の第1流出口があり、
前記複数の第2流路の各々は、前記回転構造体において前記第1端側に気体の第2流入口があり、前記第2端側に気体の第2流出口があり、
前記回転構造体は、前記第2端において前記複数の円筒体のうち前記ロータから最も遠い円筒体に、各々が前記複数の第1流路に連通する複数の第1固体排出口と、各々が前記複数の第2流路に連通する複数の第2固体排出口と、が形成されている、
ことを特徴とする分離装置。 - 前記複数の第1仕切板の各々は、前記ロータと前記複数の円筒体のうち前記ロータに最も近い円筒体との両方に連結され、
前記複数の第2仕切板の各々は、前記複数の円筒体のうち隣り合う2つの円筒体の両方に連結され、
前記回転構造体は、前記第2端において前記複数の円筒体の各々から半径方向内向きへ延びている複数の底片を備え、前記第2端において、前記複数の第2仕切板の各々に、第1バイパス流路が形成されており、
前記第1バイパス流路は、前記複数の第1流路のうちの1つの第1流路と前記複数の第1固体排出口のうちの1つの第1固体排出口とを連通させるように構成されている、
ことを特徴とする請求項1記載の分離装置。 - 前記複数の円筒体が3つの円筒体であり、前記複数の円筒体のうち外側の2つの円筒体の間に配置された前記複数の第2仕切板の各々に、第2バイパス流路が形成されており、
前記第2バイパス流路は、前記複数の円筒体のうち内側の2つ円筒体の間に形成されている前記複数の第2流路のうちの1つの第2流路と前記複数の第2固体排出口のうちの1つの第2固体排出口とを連通させるように構成されている、
ことを特徴とする請求項2記載の分離装置。 - 前記回転構造体は、前記複数の底片の各々における内周縁から前記第1端側へ突出する複数のリブを備える、
ことを特徴とする請求項2又は3記載の分離装置。 - 前記回転構造体は、前記第2端において前記第1空間及び前記第2空間を覆う底板を備え、
前記底板は、前記複数の第1仕切板と前記複数の第2仕切板と前記複数の円筒体とに連結されており、
前記ロータは、前記第2端側の端面に凹部が形成されており、
前記複数の第1流路それぞれの前記第1流出口が、前記ロータにおける前記凹部の周壁に形成され、前記複数の第2流路それぞれの前記第2流出口と前記凹部の内部空間とを連通させるバイパス流路が、前記複数の第1仕切板のうちの1つの第1仕切板と前記ロータとにわたって形成されている、
ことを特徴とする請求項1記載の分離装置。 - 前記ロータは、前記第1端から前記第2端に向かう方向において直径が漸増する円錐台状に形成され、
前記複数の円筒体の各々は、前記第1端から前記第2端に向かう方向において内径が漸増するテーパ円筒状に形成されている、
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の分離装置。
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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Country Status (1)
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JP (1) | JP2016198719A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017001002A (ja) * | 2015-06-16 | 2017-01-05 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 分離装置 |
JP2018138293A (ja) * | 2017-02-24 | 2018-09-06 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 分離装置 |
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-
2015
- 2015-04-09 JP JP2015080427A patent/JP2016198719A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2017001002A (ja) * | 2015-06-16 | 2017-01-05 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 分離装置 |
JP2018138293A (ja) * | 2017-02-24 | 2018-09-06 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 分離装置 |
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