JP6380892B2 - 赤外線検知装置及び検知方法 - Google Patents

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Description

本発明は、一般に赤外線検知装置及び検知方法に関し、より詳細には、検知対象が放射する赤外線に基づいて検知対象の存否を検知する赤外線検知装置及び検知方法に関する。
従来、人(検知対象)が放射する赤外線に基づいて人の存否を検知する赤外線検知装置が知られており、例えば特許文献1に開示されている。特許文献1に記載の従来の赤外線検知装置は、焦電素子と、電流電圧変換部と、A/D(Analog to Digital)変換部と、ディジタル処理部と、制御部とを備えている。
焦電素子は、検知エリアから赤外線を受光し、受光した赤外線量の変化に応じて電流信号を出力する。電流電圧変換部は、焦電素子から入力される電流信号を電圧信号に変換する。A/D変換部は、電流電圧変換部から入力される電圧値(アナログ値)をディジタル値に変換してディジタル処理部に出力する。そして、ディジタル処理部は、A/D変換部の出力値と、予め定められている閾値とを比較することにより、検知エリア内の人の存否を判定する。
特開2012−013578号公報
しかしながら、上記従来例では、例えば夏場など、赤外線検知装置の周囲温度と検知対象の温度との温度差が小さい場合に、焦電素子の出力信号が小さくなり、検知エリア内における検知対象の存否を検知し難いという問題があった。
本発明は、上記の点に鑑みて為されており、周囲温度と検知対象の温度との温度差に依らず、検知エリア内における検知対象の存否を検知し易くすることのできる赤外線検知装置及び検知方法を提供することを目的とする。
本発明の赤外線検知装置は、検知エリアから放射される赤外線を受光する受光素子を含み、受光した赤外線量の微分値に応じた信号を出力する受光部と、前記受光部の出力信号に基づいて、前記検知エリア内における検知対象の存否を検知する検知処理を実行する判定部とを備え、前記判定部は、前記検知処理において、定常ノイズよりも大きい第1閾値と前記受光部の出力信号のレベルとを比較する比較処理と、前記レベルが前記第1閾値を上回ってから次に前記レベルが前記第1閾値を上回るまでの時間を判定時間として計時し、前記判定時間の計時が完了した時点で次の判定時間の計時を開始する計時処理と、2回以上からなる所定回数連続して前記判定時間が予め設定された設定時間以内であれば前記検知エリア内に前記検知対象が存在すると判定する判定処理とを実行することを特徴とする。
また、本発明の他の態様に係る赤外線検知装置は、検知エリアから放射される赤外線を受光する受光素子を含み、受光した赤外線量の微分値に応じた信号を出力する受光部と、前記受光部の出力信号に基づいて、前記検知エリア内における検知対象の存否を検知する検知処理を実行する判定部とを備え、前記判定部は、前記検知処理において、定常ノイズよりも大きい第1閾値と前記受光部の出力信号のレベルとを比較する比較処理と、前記レベルが前記第1閾値を上回ってから、次に前記レベルが前記第1閾値を上回るまでの時間を判定時間として計時する計時処理と、所定回数連続して前記判定時間が予め設定された設定時間以内であれば前記検知エリア内に前記検知対象が存在すると判定する判定処理とを実行し、前記判定部は、前記レベルが前記第1閾値を上回るとカウントを開始するカウンタを備え、前記カウンタは、前記設定時間に相当するカウント数に達する前に前記レベルが前記第1閾値を上回ると、カウント値をリセットしてからカウントを再開することを特徴とする。
また、本発明の検知方法は、検知エリアから放射される赤外線を受光する受光素子を含む受光部を備え、受光した赤外線量の微分値に応じた信号に基づいて、前記検知エリア内における検知対象の存否を検知する検知処理を実行する赤外線検知装置による検知方法であって、前記検知処理を実行するステップは、定常ノイズよりも大きい第1閾値と前記受光部の出力信号のレベルとを比較する比較処理を実行するステップと、前記レベルが前記第1閾値を上回ってから次に前記レベルが前記第1閾値を上回るまでの時間を判定時間として計時し、前記判定時間の計時が完了した時点で次の判定時間の計時を開始する計時処理を実行するステップと、2回以上からなる所定回数連続して前記判定時間が予め設定された設定時間以内であれば前記検知エリア内に前記検知対象が存在すると判定する判定処理を実行するステップとを含むことを特徴とする。
本発明は、周囲温度と検知対象の温度との温度差に依らず、検知エリア内における検知対象の存否を検知し易くすることができる。
図1Aは、実施形態に係る赤外線検知装置の概略図で、図1Bは、実施形態に係る赤外線検知装置及び検知方法の説明図である。 図2Aは、検知エリアを検知対象が横切る場合を示す概略図で、図2Bは、検知エリアを人が横切る場合の受光部の出力信号の波形図である。 図3Aは、従来の赤外線検知装置に向かって検知エリア内を検知対象が移動する場合を示す概略図で、図3Bは、従来の赤外線検知装置に向かって検知エリア内を検知対象が移動する場合の受光部の出力信号の波形図である。 実施形態に係る赤外線検知装置及び検知方法の検知処理のフローチャート図である。 図5Aは、実施形態に係る赤外線検知装置において、受光部の出力信号のレベルが第2閾値を下回らない場合の説明図で、図5Bは、実施形態に係る赤外線検知装置において、受光部の出力信号のレベルが第2閾値を下回る場合の説明図である。 実施形態に係る赤外線検知装置において、第3閾値を用いた検知処理の説明図である。 図7Aは、実施形態に係る赤外線検知装置において、デュアル型素子で構成される受光素子を示す図で、図7Bは、実施形態に係る赤外線検知装置において、クアッド型素子で構成される受光素子を示す図である。 図8Aは、実施形態に係る赤外線検知装置における他の構成を示す図で、図8Bは、実施形態に係る赤外線検知装置における他の構成での出力信号の波形図である。
本発明の実施形態に係る赤外線検知装置1は、図1Aに示すように、受光部3と、判定部6とを備えている。受光部3は、検知エリアA1(図2A参照)から放射される赤外線を受光する受光素子31を含み、受光した赤外線量の微分値に応じた信号を出力する。判定部6は、受光部3の出力信号に基づいて、検知エリアA1内における検知対象B1の存否を検知する検知処理を実行する。
判定部6は、検知処理において、比較処理と、計時処理と、判定処理とを実行する。比較処理は、図1Bに示すように、定常ノイズN1よりも大きい第1閾値TH1と受光部3の出力信号のレベルとを比較する処理である。計時処理は、受光部3の出力信号のレベルが第1閾値TH1を上回ってから、次に受光部3の出力信号のレベルが第1閾値TH1を上回るまでの時間を判定時間P1として計時する処理である。判定処理は、所定回数連続して判定時間P1が予め設定された設定時間T1以内であれば検知エリアA1内に検知対象B1が存在すると判定する処理である。
また、本発明の実施形態に係る検知方法は、検知エリアA1から放射される赤外線を受光する受光素子31を含む受光部3を備える赤外線検知装置1による検知方法である。この検知方法は、受光した赤外線量の微分値に応じた信号に基づいて、検知エリアA1内における検知対象B1の存否を検知する検知処理を実行するステップを有している。
そして、検知処理を実行するステップは、上記の比較処理を実行するステップと、上記の計時処理を実行するステップと、上記の判定処理を実行するステップとを含む。
以下、本実施形態の赤外線検知装置1及び検知方法について詳細に説明する。但し、以下に説明する構成は、本発明の一例に過ぎず、本発明は下記の実施形態に限定されることはなく、この実施形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
本実施形態の赤外線検知装置1は、図1Aに示すように、レンズ2と、受光部3と、フィルタ4と、信号処理部5と、判定部6とを備えている。
レンズ2は、例えばフレネルレンズであり、受光部3の受光素子31に対向して配置される。レンズ2は、検知エリアA1(図2A参照)から放射される赤外線を集光して受光素子31に照射するように構成されている。なお、レンズ2の設計を適宜変更することにより、所望の検知エリアA1を設定することができる。
受光部3は、レンズ2を介して検知エリアA1から放射される赤外線を受光する受光素子31を有している。受光素子31は、焦電素子であり、受光した赤外線量の変化に応じて電流信号を出力する。つまり、受光部3は、検知エリアA1から放射される赤外線を受光する受光素子31を含み、受光した赤外線量の微分値に応じた信号(電流信号)を出力するように構成されている。
本実施形態の赤外線検知装置1では、受光素子31として、互いに逆極性(正極性と負極性)となる2つの電極対(つまり、4つのエレメント)を有する、いわゆるクアッド(Quad)型素子を採用している。その他、受光素子31としては、互いに逆極性となる2つのエレメントを有する、いわゆるデュアル(Dual)型素子を採用してもよい。また、受光素子31としては、正極性又は負極性となる1つのエレメントで構成される素子を採用してもよい。
なお、受光部3は、例えば抵抗(図示せず)やFET(Field Effect Transistor)を用いることで、受光した赤外線量の微分値に応じた電圧信号を出力するように構成されていてもよい。この構成を採用する場合は、後述する変換回路51は不要である。さらに、受光部3は、例えばオペアンプ(operational amplifier、図示せず)を用いることで、受光した赤外線量の微分値に応じた信号を増幅して出力するように構成されていてもよい。この構成を採用する場合は、後述する増幅回路52は不要である。
フィルタ4は、バンドパスフィルタ(Band-Pass Filter:BPF)で構成されている。フィルタ4は、検知対象B1の移動に伴って変化する受光部3の出力信号の周波数帯域を通過帯域とするように設計される。本実施形態の赤外線検知装置1では、検知対象B1が人であるので、フィルタ4は、人の移動に伴って変化する受光部3の出力信号の周波数帯域(例えば、0.1Hz〜10Hz)を通過帯域とするように設計されている。勿論、検知対象B1に応じてフィルタ4の設計を変更してもよい。
本実施形態の赤外線検知装置1では、受光部3と信号処理部5との間にフィルタ4を設けているが、判定部6と受光部3との間に設けられていればよい。例えば、後述するA/D変換回路53の前段にフィルタ4を設ける場合は、フィルタ4はアナログ回路で設計されていればよい。また、A/D変換回路53の後段にフィルタ4を設ける場合は、フィルタ4はディジタル回路で設計されていればよい。その他、本実施形態の赤外線検知装置1がA/D変換回路53を備えない場合は、フィルタ4はアナログ回路で設計されていればよい。
信号処理部5は、変換回路51と、増幅回路52と、A/D(Analog to Digital)変換回路53とを備えている。変換回路51は、受光部3の出力する電流信号を電圧信号に変換するように構成されている。ここで、変換回路51は、基準電圧を発生する基準電源(図示せず)を有している。そして、変換回路51の出力は、基準電圧を動作点として、受光部3の出力する電流信号の変化に応じて動作点から変化する。なお、以下では、動作点(基準電圧)にあるときの変換回路51の出力を零として説明する。増幅回路52は、変換回路51の出力する電圧信号を増幅して出力するように構成されている。A/D変換回路53は、増幅回路52の出力するアナログ電圧信号をディジタル電圧信号に変換して出力するように構成されている。
判定部6は、例えばマイコン(マイクロコンピュータ)を主構成としており、メモリ(図示せず)に記憶されているプログラムを実行することにより検知処理を実行する。検知処理とは、受光部3の出力信号に基づいて、検知エリアA1内における検知対象B1の存否を検知する処理である。また、判定部6は、後述する判定時間P1を計時するために用いられるカウンタ61を備えている。カウンタ61は、マイコンに内蔵のカウンタであってもよいし、外付けのカウンタIC(Integrated Circuit)であってもよい。
判定部6は、検知処理において、検知エリアA1内に検知対象B1が存在すると判定すると、ハイレベルの検知信号を出力する。また、判定部6は、検知処理において、検知エリアA1内に検知対象B1が存在しないと判定している間は、検知信号をローレベルとする。この検知信号は、例えばテレビやエアコン、照明器具などの機器の制御に用いられる。例えば、照明器具に検知信号を用いる場合であれば、検知エリアA1内に検知対象B1がいない間は光源を消灯させ、検知エリアA1内に検知対象B1が存在すると光源を点灯させるといった制御が可能である。
なお、本実施形態の赤外線検知装置1における「受光部3の出力信号」は、受光部3からフィルタ4及び信号処理部5を介して判定部6に入力される信号である。また、本実施形態の赤外線検知装置1がフィルタ4や信号処理部5を備えていない場合は、「受光部3の出力信号」は、受光部3から判定部6に直接入力される信号である。
ここで、従来の赤外線検知装置100の検知処理について図面を用いて簡単に説明する。但し、以下の説明では、従来の赤外線検知装置100は、判定部6を除いて同様の構成を備えていると仮定する。また、以下の説明では、「受光部3の出力信号のレベル」は、絶対値を表している。
例えば、図2Aに示すように、検知対象B1が検知エリアA1を横切る場合、検知対象B1が検知エリアA1内に入ると、検知対象B1の放射する赤外線により、受光部3が受光する赤外線量が急峻に変化する。このため、受光部3の出力信号は、図2Bに示すように、振幅の大きい波形となる。つまり、受光部3の出力信号のレベルが大きく変化する。そして、従来の赤外線検知装置100は、受光部3の出力信号のレベルが、予め設定されている閾値TH0を上回ると、検知エリアA1内に検知対象B1が存在すると判定する。なお、「上回る」とは、例えば比較対象が閾値TH0であれば、受光部3の出力信号のレベルが、閾値TH0よりも小さいレベルから閾値TH0よりも大きいレベルに移行することである。
一方、図3Aに示すように、従来の赤外線検知装置100に向かって検知対象B1が検知エリアA1内を移動する場合(以下、単に「検知対象B1が近付く場合」と称する)、受光部3が受光する赤外線量は緩やかに変化する。このため、受光部3の出力信号は、図3Bに示すように、検知対象B1が検知エリアA1を横切る場合と比較して、振幅の小さい波形となる。つまり、受光部3の出力信号のレベルが小さく変化する。この場合、受光部3の出力信号のレベルが閾値TH0を上回らない可能性が高く、従来の赤外線検知装置100は、検知エリアA1内に検知対象B1が存在すると判定し難い。
また、例えば夏場など、周囲温度と検知対象B1の温度(検知対象B1が人であれば体温)との温度差が小さい場合(以下、単に「温度差が小さい場合」と称する)にも、受光部3の出力信号は、振幅の小さい波形となる。なお、周囲温度とは、従来の赤外線検知装置100(または本実施形態の赤外線検知装置1)が置かれる環境の気温である。この場合は、検知対象B1が検知エリアA1を横切る場合でも、受光部3の出力信号のレベルが閾値TH0を上回らない可能性が高い。したがって、周囲温度と検知対象B1の温度との温度差が小さい場合では、従来の赤外線検知装置100は、検知エリアA1内に検知対象B1が存在すると判定し難く、仮に判定できたとしても検知エリアA1が非常に狭くなるという課題があった。
ここで、受光部3の出力信号の振幅が小さい場合でも、受光部3の出力信号のレベルが閾値TH0を上回るように、閾値TH0を小さくすることが考えられる。しかしながら、この場合は、検知対象B1とは異なる熱源(例えば、エアコン等)からの赤外線の放射により、受光部3の出力信号のレベルが増大して閾値TH0を上回ると、検知エリア内A1に検知対象B1が存在すると誤って判定する虞がある。このため、単に閾値TH0を小さくするという手法は採用することができない。
そこで、本実施形態の赤外線検知装置1では、判定部6は、検知対象B1(ここでは、人)の移動に伴って受光部3の出力信号が周期的に変化することに着目して、検知エリアA1内における検知対象B1の存否を検知する検知処理を実行している。
以下、本実施形態の赤外線検知装置1における判定部6の実行する検知処理(言い換えれば、本実施形態の検知方法)について図4を用いて説明する。但し、以下の説明では、検知対象B1が近付く場合、及び温度差が小さい場合の何れかにおいて、受光部3の出力信号が図1Bに示す波形であると仮定する。
先ず、判定部6は、受光部3の出力信号のレベルと、予め設定されている第1閾値TH1とを比較する比較処理を実行する(S1)。ここで、第1閾値TH1は、受光部3の出力信号に重畳する可能性のある定常ノイズN1(図1B参照)よりも大きく、閾値TH0よりも小さい値である。そして、受光部3の出力信号のレベルが第1閾値TH1を上回ると(S2:Yes)、判定部6は、カウンタ61を起動してカウントを開始させる(S3)。ここでは、図1Bに示すように、時刻t1に受光部3の出力信号のレベルが第1閾値TH1を上回っている。受光部3の出力信号のレベルが第1閾値TH1を上回らない間は(S2:No)、判定部6は、上記の比較処理を継続する。
その後、判定部6は、カウンタ61のカウントを開始してから、予め設定している設定時間T1に相当するカウント数に達するまで、受光部3の出力信号のレベルと第1閾値TH1とを比較する比較処理を継続する(S4)。ここで、設定時間T1は、検知対象B1の移動に伴って変化する受光部3の出力信号の周期に基づいて設定される。例えば、検知対象B1が人であれば、人の移動に伴って変化する受光部3の出力信号の周波数は、およそ0.1Hz〜10Hzである。したがって、人の移動に伴って変化する受光部3の出力信号の周期は、およそ0.1秒〜10秒であるので、設定時間T1は、例えばその周期の最大値の半分の値(つまり、5秒)に設定される。
カウンタ61によるカウントを開始してから設定時間T1を経過する前に、受光部3の出力信号のレベルが第1閾値TH1を上回ると(S5:Yes)、判定部6は、カウンタ61のカウントを終了させる(S6)。ここでは、図1Bに示すように、時刻t2に受光部3の出力信号のレベルが第1閾値TH1を上回っている。このとき、カウンタ61のカウント数から計算される時間が判定時間P1(図1B参照)となる。ここでは、判定時間P1は、時刻t1から時刻t2までの時間である。
この場合、カウンタ61によるカウントの開始から設定時間T1が経過する前に、受光部3の出力信号のレベルが第1閾値TH1を上回っているので、判定時間P1が設定時間T1以内である。したがって、判定部6は、検知エリアA1内に検知対象B1が存在すると判定し(S7)、ハイレベルの検知信号を出力する。
一方、受光部3の出力信号のレベルが第1閾値TH1を上回らなければ(S5:No)、カウンタ61によるカウントの開始から設定時間T1が経過するまでの間は(S8:No)、上記の‘S4’,‘S5’のフローを繰り返す。そして、受光部3の出力信号のレベルが第1閾値TH1を上回ることなく設定時間T1が経過する(つまり、判定時間P1が設定時間T1よりも長い)場合(S8:Yes)、判定部6は、カウンタ61のカウントを終了させる(S9)。そして、判定部6は、検知エリアA1内に検知対象B1が存在しないと判定し(S10)、検知信号をローレベルとする。以下、判定部6は、上記の‘S1’〜‘S10’のフローを繰り返す。
上述のように、本実施形態の赤外線検知装置1では、判定部6は、受光部3の出力信号に基づいて検知エリアA1内における検知対象B1の存否を検知する検知処理において、比較処理と、計時処理と、判定処理とを実行する。比較処理は、定常ノイズN1よりも大きい第1閾値TH1と、受光部3の出力信号のレベルとを比較する処理である。比較処理は、上記の‘S1’,‘S2’,‘S4’,‘S5’のフローに相当する。計時処理は、受光部3の出力信号のレベルが第1閾値TH1を上回ってから、次に受光部3の出力信号のレベルが第1閾値TH1を上回るまでの時間を判定時間P1として計時する処理である。計時処理は、上記の‘S3’〜‘S6’のフローに相当する。判定処理は、所定回数連続して判定時間P1が予め設定された設定時間T1以内であれば、検知エリアA1内に検知対象B1が存在すると判定する処理である。ここでは、所定回数は1回である。判定処理は、上記の‘S3’〜‘S10’のフローに相当する。
言い換えれば、本実施形態の検知方法は、上記の検知処理を実行するステップにおいて、上記の比較処理を実行するステップと、上記の計時処理を実行するステップと、上記の判定処理を実行するステップとを有している。
つまり、本実施形態の赤外線検知装置1及び検知方法は、検知対象B1の移動に伴う受光部3の出力信号の周期的な変化に基づいて、検知エリアA1内における検知対象B1の存否を検知している。このため、本実施形態の赤外線検知装置1及び検知方法は、検知対象B1が近付く場合、及び温度差が小さい場合の何れにおいても、検知対象B1の存否を検知することができる。言い換えれば、本実施形態の赤外線検知装置1及び検知方法は、周囲温度と検知対象B1の温度との温度差に依らず、検知エリアA1内における検知対象B1の存否を検知し易くすることができる。
また、本実施形態の赤外線検知装置1及び検知方法は、受光部3の出力信号のレベルが単に第1閾値TH1を上回っただけでは、検知エリアA1内に検知対象B1が存在すると判定しない。したがって、本実施形態の赤外線検知装置1及び検知方法は、検知対象B1とは異なる熱源(例えば、エアコン等)からの赤外線の放射により、検知エリア内A1に検知対象B1が存在すると誤って判定する可能性を極力排除することができる。
ところで、上記の所定回数は2回以上であってもよい。つまり、判定部6は、判定処理において、少なくとも2回以上連続して判定期間P1が設定時間T1以内であれば、検知エリアA1内に検知対象B1が存在すると判定してもよい。例えば、判定部6は、図1Bに示すように、時刻t1から時刻t2までの判定時間P1と、時刻t2から次に受光部3の出力信号のレベルが第1閾値TH1を上回る時刻t3までの判定時間P2との両方について判定処理を実行する。そして、判定部6は、2つの判定時間P1,P2の何れもが設定時間T1以内であれば、検知エリアA1内に検知対象B1が存在すると判定する。この構成では、検知対象B1の移動に伴う受光部3の出力信号の周期的な変化をより精度良く判定することができる。
勿論、本実施形態の検知方法は、上記の判定処理を実行するステップを有していてもよい。すなわち、本実施形態の検知方法は、判定処理を実行するステップにおいて、少なくとも2回以上連続して判定時間P1が設定時間T1以内であれば、検知エリアA1内に検知対象B1が存在すると判定してもよい。
また、判定部6は、受光部3の出力信号のレベルが第1閾値TH1を上回るとカウントを開始するカウンタ61を備えている。そして、カウンタ61は、設定時間T1に相当するカウント数に達する前に受光部3の出力信号のレベルが第1閾値TH1を上回ると、カウント値をリセットしてからカウントを再開する。この構成では、判定部6は、連続して判定時間P1,P2,…を容易に計時することが可能である。なお、当該構成を採用するか否かは任意である。
ところで、例えば、図5Aに示すように、時刻t4において受光部3の出力信号のレベルが第1閾値TH1を上回り、その後、ノイズが重畳するなどして、時刻t5において受光部3の出力信号のレベルが第1閾値TH1を上回ったとする。この場合、検知対象B1の存在に依らずノイズの影響により受光部3の出力信号が変化しているが、時刻t4から時刻t5までの時間を判定時間P1とすると、判定部6は、検知エリアA1内に検知対象B1が存在すると誤って判定する虞がある。
そこで、判定部6は、計時処理において、受光部3の出力信号のレベルが第2閾値TH2を下回らなければ、判定時間P1の計時を終了しないように構成されているのが好ましい。第2閾値TH2は、図5Aに示すように、第1閾値TH1よりも小さい値である。また、「下回る」とは、例えば比較対象が第2閾値TH2であれば、受光部3の出力信号のレベルが、第2閾値TH2よりも大きいレベルから第2閾値TH2よりも小さいレベルに移行することである。
図5Aに示す例では、時刻t4から時刻t5の間では、受光部3の出力信号のレベルが第2閾値TH2を下回っていないので、判定部6は、時刻t5の時点で判定時間P1の計時を終了しない(図5Aの破線で囲まれた範囲を参照)。その後、受光部3の出力信号のレベルが第2閾値TH2を下回り、時刻t6において第1閾値TH1を上回ると、判定部6は、時刻t6の時点で判定時間P1の計時を終了する。そして、判定部6は、時刻t4から時刻t6までの時間を判定時間P1とする。
この構成では、ヒステリシスを設けることにより、ノイズの影響により受光部3の出力信号のレベルが変化したとしても、検知エリアA1内に検知対象B1が存在すると誤って判定するのを防止することができる。
なお、図5Bに示す例では、受光部3の出力信号のレベルが第1閾値TH1を上回る時刻t7から、次に受光部3の出力信号のレベルが第1閾値TH1を上回る時刻t9までの間において、受光部3の出力信号のレベルが正極性のみで変化している。この場合でも、時刻t8において、受光部3の出力信号のレベルが第2閾値TH2を下回っているので、判定部6は、時刻t7から時刻t9までの時間を判定時間P1とする。
勿論、本実施形態の検知方法は、上記の計時処理を実行するステップを有していてもよい。すなわち、本実施形態の検知方法は、計時処理を実行するステップにおいて、受光部3の出力信号のレベルが第2閾値TH2を下回らなければ、判定時間P1の計時を終了しなくてもよい。
また、判定部6は、検知処理において、受光部3の出力信号のレベルが第3閾値TH3を上回ると、検知エリアA1内に検知対象B1が存在すると判定してもよい。第3閾値TH3は、図6に示すように、第1閾値TH1よりも大きい値である。ここでは、第3閾値TH3は、閾値TH0と同値であってもよい。例えば、図6に示すように、時刻t10において受光部3の出力信号のレベルが第3閾値TH3を上回ると仮定する。この場合、判定部6は、判定処理を実行することなく、検知エリアA1内に検知対象B1が存在すると判定する。この構成では、従来の赤外線検知装置100と同様に、検知対象B1が検知エリアA1を横切る場合に、検知エリアA1内に検知対象B1が存在すると直ぐに判定することができる。なお、当該構成を採用するか否かは任意である。
勿論、本実施形態の検知方法は、上記の検知処理を実行するステップを有していてもよい。すなわち、本実施形態の検知方法は、検知処理において、受光部3の出力信号のレベルが第3閾値TH3を上回ると、検知エリアA1内に検知対象B1が存在すると判定してもよい。
また、本実施形態の赤外線検知装置1は、判定部6と受光部3との間に設けられ、検知対象B1の移動に伴って変化する受光部3の出力信号の周波数帯域を通過帯域とするフィルタ4を備えている。このため、本実施形態の赤外線検知装置1は、定常ノイズN1や、例えば周囲温度の変化などに起因して検知対象B1とは無関係に生じる外乱を、受光部3の出力信号から予め除去することができる。なお、フィルタ4を備えるか否かは任意である。
また、本実施形態の赤外線検知装置1では、受光素子31として焦電素子を用いているが、他の素子であってもよい。例えば、受光素子31は、熱起電力効果を利用するサーモパイル(thermopile)素子であってもよい。また、受光素子31は、例えばフォトダイオード等の量子型素子であってもよい。つまり、受光素子31は、受光した赤外線量の変化を検知するのではなく、受光した赤外線量の総量を検知する素子であってもよい。この構成では、受光素子31の出力信号は、赤外線量の変化に応じた信号ではなく、赤外線量の総量に応じた信号となる。したがって、この構成では、受光部3は、受光素子31の出力信号を微分演算する回路を別途備えるのが好ましい。
つまり、本実施形態の赤外線検知装置1において、受光素子31は、受光した赤外線量の総量に応じた信号を出力する素子であってもよい。そして、受光部3は、受光素子31の出力信号の微分値を演算して出力するように構成されていてもよい。この構成では、焦電素子以外の素子を受光素子31として用いることが可能である。また、この構成では、受光部3の出力信号は、受光した赤外線量の微分値に応じた信号となるので、受光素子31が焦電素子である場合と同様に、判定部6で受光部3の出力信号を処理することが可能である。
なお、受光素子31を2つのエレメントで構成する場合には、各エレメントの出力の差分信号を受光部3の出力信号としてもよい。つまり、各エレメントは、空間的に互いに配置が異なるので、各エレメントの出力の時間的変化も異なっている。このため、各エレメントの出力の差分信号を、受光した赤外線量の微分値に応じた信号と見做すことが可能である。この場合、受光素子31の出力信号を微分演算する回路は不要である。
また、本実施形態の赤外線検知装置1では、受光素子31は、既に述べたように、複数のエレメントで構成されていてもよい。例えば、受光素子31は、図7Aに示すように、第1エレメント311及び第2エレメント312から構成されるデュアル型素子であってもよい。そして、第1エレメント311と第2エレメント312とは、互いに異なる極性であるのが望ましい。図7Aに示す例では、第1エレメント311が正極性(図7Aに示す‘+’)、第2エレメント312が負極性(図7Aに示す‘−’)である。
その他、受光素子31は、図7Bに示すように、第1エレメント311、第2エレメント312、第3エレメント313、第4エレメント314から構成されるクアッド型素子であってもよい。そして、各エレメント311〜314のうち、少なくとも2つのエレメントは、互いに異なる極性であるのが望ましい。図7Bに示す例では、第1エレメント311及び第3エレメント313が正極性(図7Bに示す‘+’)、第2エレメント312及び第4エレメント314が負極性(図7Bに示す‘−’)である。
つまり、受光素子31は、複数のエレメントで構成され、複数のエレメントのうち少なくとも2つのエレメントは、互いに異なる極性であるのが好ましい。この構成では、検知エリアA1内を検知対象B1が移動する場合に、検知対象B1の移動に伴って受光部3の出力信号が正極性と負極性とで交互に変化する波形となり、周期的に変化する信号を得やすいという利点がある。
また、本実施形態の赤外線検知装置1では、上記のように受光素子31が複数のエレメントで構成されている場合は、複数のエレメントの各々に対応する検知エリアが以下のように設定されているのが好ましい。つまり、互いに異なる極性の複数のエレメントの各々に対応する検知エリアは、検知対象B1が検知エリアA1内を移動する一方向に沿って、交互に並ぶように設定されているのが好ましい。
例えば、受光素子31が図7Bに示す各エレメント311〜314で構成されている場合における検知エリアA1を図8Aに示す。図8Aに示すように、検知エリアA1は、正極性の第1検知エリアA11と、負極性の第2検知エリアA12(または第4検知エリアA14)と、正極性の第3検知エリアA13とで構成される。第1検知エリアA11は、第1エレメント311に対応する検知エリアであり、第2検知エリアA12は、第2エレメント312に対応する検知エリアである。また、第3検知エリアA13は、第3エレメント313に対応する検知エリアであり、第4検知エリアA14は、第4エレメント314に対応する検知エリアである。そして、各検知エリアA11〜A14は、検知対象B1が検知エリアA1内を移動する一方向(図8Aにおける左右方向)に沿って、交互に並ぶように設定されている。なお、各検知エリアA11〜A14は、受光素子31の各エレメント311〜314の配置や、レンズ2の設計を適宜変更することで設定可能である。
以下、図8A,図8Bを参照しながら、検知対象B1が近付く場合における、受光部3の出力信号の変化について説明する。先ず、正極性の第1検知エリアA11内を検知対象B1が移動する。このとき、第1検知エリアA11での赤外線量に変化が生じるため、受光部3の出力信号は正極性に振れる。次に、検知対象B1が負極性の第2検知エリアA12(または第4検知エリアA14)内に進入する。このとき、第1検知エリアA11での赤外線量の変化が落ち着き、第2検知エリアA12(または第4検知エリアA14)での赤外線量に変化が生じるため、受光部3の出力信号は負極性に振れる。その後、検知対象B1が正極性の第3検知エリアA13内に進入する。このとき、第1検知エリアA11及び第2検知エリアA12(または第4検知エリアA14)での赤外線量の変化が落ち着き、第3検知エリアA13での赤外線量に変化が生じるため、受光部3の出力信号は正極性に振れる。この場合、判定部6は、時刻t11から時刻t12までの時間を判定時間P1、時刻t12から時刻t13までの時間を判定時間P2とする。
上述のように、この構成では、検知対象B1が近付く場合に、受光部3の出力信号が正極性と負極性とで交互に周期的に変化し易い。このため、この構成では、検知対象B1の移動に伴う受光部3の出力信号の周期的な変化を捉え易く、検知エリアA1内における検知対象B1の存在を速やかに判定し易いという利点がある。
なお、本実施形態の赤外線検知装置1及び検知方法は、人を検知対象B1としているが、検知対象B1を人に限定する趣旨ではない。つまり、本実施形態の赤外線検知装置1及び検知方法は、人以外の熱を発する(赤外線を放射する)移動体を検知対象B1とすることも可能である。
また、本実施形態の赤外線検知装置1では、判定部6は、ディジタル信号である受光部3の出力信号を処理する構成であるが、アナログ信号を処理する構成であってもよい。この場合、判定部6は、例えば第1閾値TH1などの閾値電圧を生成する回路や、生成した閾値電圧と受光部3の出力信号の電圧とを比較する回路などを備えていればよい。また、この場合、A/D変換回路53は不要である。
1 赤外線検知装置
3 受光部
31 受光素子
311〜314 第1〜第4エレメント
4 フィルタ
6 判定部
61 カウンタ
B1 検知対象
N1 定常ノイズ
P1 判定時間
T1 設定時間
TH1 第1閾値
TH2 第2閾値
TH3 第3閾値

Claims (9)

  1. 検知エリアから放射される赤外線を受光する受光素子を含み、受光した赤外線量の微分値に応じた信号を出力する受光部と、
    前記受光部の出力信号に基づいて、前記検知エリア内における検知対象の存否を検知する検知処理を実行する判定部とを備え、
    前記判定部は、前記検知処理において、定常ノイズよりも大きい第1閾値と前記受光部の出力信号のレベルとを比較する比較処理と、前記レベルが前記第1閾値を上回ってから次に前記レベルが前記第1閾値を上回るまでの時間を判定時間として計時し、前記判定時間の計時が完了した時点で次の判定時間の計時を開始する計時処理と、2回以上からなる所定回数連続して前記判定時間が予め設定された設定時間以内であれば前記検知エリア内に前記検知対象が存在すると判定する判定処理とを実行することを特徴とする赤外線検知装置。
  2. 検知エリアから放射される赤外線を受光する受光素子を含み、受光した赤外線量の微分値に応じた信号を出力する受光部と、
    前記受光部の出力信号に基づいて、前記検知エリア内における検知対象の存否を検知する検知処理を実行する判定部とを備え、
    前記判定部は、前記検知処理において、定常ノイズよりも大きい第1閾値と前記受光部の出力信号のレベルとを比較する比較処理と、前記レベルが前記第1閾値を上回ってから、次に前記レベルが前記第1閾値を上回るまでの時間を判定時間として計時する計時処理と、所定回数連続して前記判定時間が予め設定された設定時間以内であれば前記検知エリア内に前記検知対象が存在すると判定する判定処理とを実行し、
    前記判定部は、前記レベルが前記第1閾値を上回るとカウントを開始するカウンタを備え、
    前記カウンタは、前記設定時間に相当するカウント数に達する前に前記レベルが前記第1閾値を上回ると、カウント値をリセットしてからカウントを再開することを特徴とする赤外線検知装置。
  3. 前記判定部は、前記計時処理において、前記レベルが前記第1閾値よりも小さい第2閾値を下回らなければ、前記判定時間の計時を終了しないことを特徴とする請求項1又は2に記載の赤外線検知装置。
  4. 前記判定部は、前記検知処理において、前記レベルが前記第1閾値よりも大きい第3閾値を上回ると、前記検知エリア内に前記検知対象が存在すると判定することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の赤外線検知装置。
  5. 前記判定部と前記受光部との間に設けられ、前記検知対象の移動に伴って変化する前記受光部の出力信号の周波数帯域を通過帯域とするフィルタを備えることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の赤外線検知装置。
  6. 前記受光素子は、受光した赤外線量の総量に応じた信号を出力する素子であり、
    前記受光部は、前記受光素子の出力信号の微分値を演算して出力するように構成されることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の赤外線検知装置。
  7. 前記受光素子は、複数のエレメントで構成され、
    前記複数のエレメントのうち少なくとも2つのエレメントは、互いに異なる極性であることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の赤外線検知装置。
  8. 互いに異なる極性である複数のエレメントの各々に対応する検知エリアは、前記検知対象が前記検知エリア内を移動する一方向に沿って、交互に並ぶように設定されることを特徴とする請求項7記載の赤外線検知装置。
  9. 検知エリアから放射される赤外線を受光する受光素子を含む受光部を備え、受光した赤外線量の微分値に応じた信号に基づいて、前記検知エリア内における検知対象の存否を検知する検知処理を実行する赤外線検知装置による検知方法であって、
    前記検知処理を実行するステップは、
    定常ノイズよりも大きい第1閾値と前記受光部の出力信号のレベルとを比較する比較処理を実行するステップと、前記レベルが前記第1閾値を上回ってから次に前記レベルが前記第1閾値を上回るまでの時間を判定時間として計時し、前記判定時間の計時が完了した時点で次の判定時間の計時を開始する計時処理を実行するステップと、2回以上からなる所定回数連続して前記判定時間が予め設定された設定時間以内であれば前記検知エリア内に前記検知対象が存在すると判定する判定処理を実行するステップとを含むことを特徴とする検知方法。
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