JP4607757B2 - 人体検知センサ - Google Patents

人体検知センサ Download PDF

Info

Publication number
JP4607757B2
JP4607757B2 JP2005375464A JP2005375464A JP4607757B2 JP 4607757 B2 JP4607757 B2 JP 4607757B2 JP 2005375464 A JP2005375464 A JP 2005375464A JP 2005375464 A JP2005375464 A JP 2005375464A JP 4607757 B2 JP4607757 B2 JP 4607757B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
human body
detection
detection area
threshold
waveform signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2005375464A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007178204A (ja
Inventor
勉 庄司
直輝 矢田目
公司 高橋
恭成 柴田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chino Corp
Original Assignee
Chino Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chino Corp filed Critical Chino Corp
Priority to JP2005375464A priority Critical patent/JP4607757B2/ja
Publication of JP2007178204A publication Critical patent/JP2007178204A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4607757B2 publication Critical patent/JP4607757B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、設定された検知エリア内への人体の進入を赤外線エネルギーの変動によって人体を検知するデュアルエレメント焦電素子を備えた人体検知センサに係り、特にセンサ本体の設置位置方向に向かって監視エリア内に進入する人体を確実に検知することのできる人体検知センサに関するものである。
従来より、例えば商業ビル、公共施設、集合住宅などの様々な場所において、人体等の移動物体の特定の監視エリア内への進入を検知するため、物体から放射される赤外線を利用した人体検知センサが備えられている。この人体検知センサは、検出素子として温度変化による誘電体内の自発分極の変化(焦電効果:pyroelectric effect )が誘起する電圧を検出する焦電素子を具備し、強誘電体(例えばPZT)の温度変化によって電荷を生じる焦電効果(パイロ効果)を利用しているセンサである(詳細は非特許文献1又は非特許文献2)。
検知方法としては、例えば図12(a)に示すように、物の影や強風が吹く等に起因する検知エリアの背景の温度変化、外来の電波ノイズまたは太陽光等の外乱光等による誤検知をしないようにするため、建物の床面等に極性(「+」又は「−」)を有する2個一対の逆極性の検知エリア(E1)、(E2)を設定する。そして、この各検知エリアから放射される赤外線を集光してデュアルエレメント構成の焦電素子にそれぞれ入射させる。移動物体が(E1)から(E2)内へ移動した場合、まず、図12(b)に示すように、移動物体が(E1)内に進入したことにより(E1)内の赤外線エネルギー量が変化する(この場合、進入した検知エリアE1が+極性のため+側に出力する)。そして、(E1)から(E2)エリアへ移動物体が移動すると、図12(c)に示すように移動物体が(E2)内に進入したことで(E2)内の赤外線エネルギー量が変化する(この場合、E1と逆極性のため−側に出力する)。なお、移動物体が各エリア内で停止状態を維持した場合には、赤外線エネルギーの変化がないため波形が出力されない。そして、(E2)から移動物体が退去すると、図12(c)の波形は徐々に変化前に戻る。そして、図12(d)に示すように、この合成した赤外線エネルギー量の変化を焦電素子から電圧に変換して出力される電気信号により検知し、この電気信号が所定の閾値を超えた時に人体等の検知信号を出力している。また、外乱光や背景温度等赤外線エネルギー変化は、互いに打ち消し合ってキャンセルされるため、例えば図12(e)のようにほとんど出力されない。
また、各検知エリア(E1)、(E2)をセンサ設置方向に対して縦長形状に設定することにより、人体が検知エリア(E1)、(E2)に進入した場合は、人体が検知エリア(E1)、(E2)の上下方向の殆どのスペースを占めるよう位置して通過することにより、所定閾値よりも高いレベルの信号が出力され、一方、人体に対し格段に背の低い犬、猫等の小動物が検知エリア(E1)、(E2)に進入した場合には、検知エリア(E1)、(E2)の下部の一部分のスペースを占めるだけであって所定閾値よりも低いレベルの信号が出力されることにより、小動物による誤検知動作を防止するようにしている。
そして、上記構成による人体検知をより信頼性の高いものにするための、例えば図13(a)に示すように、(E1)をY1 方向に通過する場合、各検知エリア(E1)、(E2)間をY2 方向に通過する場合、(E2)をY3 方向に通過する場合など移動物体の通過方向に応じて各検知エリアごとに所定の閾値を設け、図13(b)〜(d)に示すように、移動物体がY1 〜Y3 の何れかの方向から検知エリア内に移動してきた際の赤外線エネルギー量を検知し、この赤外線エネルギー量が所定閾値を複数回越えた場合に、人体として判別する人体検知センサなども提案されている。
奥田晋也、金田重郎、芳賀博英著、「情報処理学会研究報告(アナログセンサ型焦電センサによる人間の室内位置・身長の判別法の提案)」、社団法人 情報処理学会(2004) 高野将一、伊藤 顕著、「光アライアンス(人体検知センサモジュール−焦電素子型赤外線センサと測距センサの人体検知への応用)」、日本工業出版(株)(2003)
ところで、この種の人体検知センサでは、特定の監視エリア内に進入する移動物体を検知するため、複数の検知エリアを設定して監視エリア内全てを監視する必要がある。よって、移動物体が検知エリア内のどの方向から進入した場合であっても検知できることが重要である。しかしながら、この種の人体検知センサにおいて、検知エリア内の赤外線エネルギーを集光する方向に対して直交する方向、すなわち検知エリアを横断する移動物体に対しては優れた検知能力を有するが、移動物体が人体検知センサの方向、すなわち検知エリアを縦断して人体検知センサの方向に進入してくる場合は、移動物体が徐々に検知エリア内に進入してくるため赤外線エネルギー量の変化が表れにくく、所定閾値を超える回数が1回であったりすることから人体であるか否かの判別に正確さを欠く性質がある。
そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、人体等の移動物体がセンサ設置位置方向に向かって監視エリア内に進入した場合であっても確実に進入を検知することのできる人体検知センサを提供することを目的とするものである。
上記した目的を達成するために、請求項1記載の人体検知センサは、+極性の素子と−極性の素子を一対とするデュアルエレメント構成の焦電素子を複数組備えた人体検知センサであって、
記焦電素子は、前記+極性の素子の検知エリアと前記−極性の素子の検知エリアで構成される1組の検知エリアを前記センサ本体を中心とする略放射線上に複数配置し、且つ隣接する異なる組の検知エリアの少なくとも一方のエリアが逆極性の関係となるよう前記センサ本体に設けられ、
前記各検知エリアから集光した赤外線のエネルギー変化量に基づく波形信号が予め設定した第1の閾値を超えたか否かの状態と、前記波形信号が前記第1の閾値を超え、且つ当該第1の閾値よりも高い検知レベルに設定された第2の閾値を超えた前記波形信号の出力回数が所定時間以内に複数回あるか否かの状態と、前記波形信号が前記第1の閾値以上前記第2の閾値以下の状態のとき前記第1の閾値を超えた前記波形信号の出力回数が複数回あるか否かの状態と、前記波形信号が前記第1の閾値以上前記第2の閾値以下の状態のとき前記第1の閾値を超えた前記波形信号の出力回数が所定時間以内に複数回あるか否かの状態と、に基づく前記波形信号の論理合成によって人体の進入を判別することを特徴とする。
本発明の人体検知センサによれば、デュアルエレメント構成の焦電素子の複数組がセンサ本体を中心に複数の検知エリアを形成し、且つ、複数の検知エリアにおいてセンサ本体を中心とする略放射線上で隣接する+極性の素子の検知エリアと異なる組の−極性の検知エリアの少なくとも一方のエリアが逆極性の関係に配置されているため、センタ本体に向かって進入する人体を確実に検知することができ、高性能の人体検知センサを提供することができる。
以下、本発明の最良の形態について、添付した図面を参照しながらそれぞれ説明する。図1は本発明に係る人体検知センサの概略構成を示すブロック図、図2は本発明に係る人体検知センサの概略を説明するための概念図、図3は本発明に係る人体検知センサの検知エリアを説明するための説明図、図4(a)は本発明に係る人体検知センサの概略配光図、図4(b)は本発明に係る人体検知センサの第1焦電素子の配光図、図4(c)は本発明に係る人体検知センサの第2焦電素子の配光図、図5(a)〜(f)は本発明に係る人体検知センサの検知エリアA、Bにおいて人体検知した際に変化する赤外線エネルギーの波形図、図6は本発明に係る人体検知センサの動作を説明するためのフローチャート図、図7は本発明に係る人体検知センサの第2形態を説明するための説明図、図8は本発明に係る人体検知センサの第3形態を説明するための説明図、図9は図8に示した配置図と異なる配置例を示す説明図、図10は本発明に係る人体検知センサの応用例1を説明するための説明図、図11は本発明に係る人体検知センサの応用例2を説明するための説明図である。
なお、以下に説明する人体検知センサにおいて、人体が人体検知センサに向かって進入しない場合(例えば監視エリア内の横断など)の検知動作及び構成は従来の人体検知センサと同様である。従って、以下に説明する最良の形態では説明を省略し、人体が人体検知センサに向かって進入した場合についてのみ説明する。
まず、図1〜図5を参照しながら、本例の第1形態である人体検知センサの概略について説明する。第1形態では、図2に示すように、監視対象となる監視エリア全体を監視するため例えば建物の壁の上方や天井に設置され、監視エリア内の赤外線を受光する焦電素子として+極性の素子と−極性の素子の両極性を一対としたデュアルエレメント構成の焦電素子である第1焦電素子と第2焦電素子の2つを具備し、人体検知センサを中心とした場合に、第1焦電素子の検知エリアAが第2焦電素子の検知エリアBの外側に配置される例について説明する。
図1に示すように、人体検知センサ1は、集光手段11、第1及び第2の焦電素子12(12a、12b)、第1及び第2の信号処理手段13(13a、13b)、第1及び第2の状態比較手段14(14a、14b)、及び判別制御手段15とで概略構成されている。なお、図中一点鎖線内の構成(第1焦電素子12a、第1信号処理手段13a、第1比較手段14a)と(第2焦電素子12b、第2信号処理手段13b、第2比較手段14b)とは同一構成である。
集光手段11は、例えば多分割レンズや集光ミラーなどで構成される監視エリア内の赤外線を集光する。集光手段11は、図3と図4に示すように、監視エリア内に+極性の素子の検知エリアと−極性の素子の検知エリアを一対とした検知エリアA及びBがセンサ本体を中心とする略同心円状に複数の検知エリアを形成し、且つ、該複数の検知エリアにおいて前記センサ本体を中心とする略放射線上で隣接する異なる組の+極性の素子の検知エリアと−極性の素子の検知エリアの少なくとも一方のエリアが逆極性の関係に配置(人体検知で使用するため、間隔は少なくとも人体の肩幅以下にすることが好ましい)するような形状に形成され、この検知エリアA及びBから赤外線を集光する。また、集光手段11には、集光した赤外線の光学経路を制限して各素子ごとに集光する第1焦電素子用集光領域と第2焦電素子用集光領域を設けるための遮蔽用壁11aが設けられている。
なお、検知エリアA、Bの配置数や配置エリアの大小は、集光手段11の分割数によって設定可能であるため、人体検知センサ1の設置場所や監視エリアの大きさなどによって所望の検知エリアを設定することができる。また、遮蔽部材11aは、集光手段11側に形成される必要なく、他の機構要素側に設けても同様の効果を奏する。
焦電素子12(12a、12b)は、+極性の素子と−極性の素子の両極性を一対としたデュアルエレメント構成の焦電素子からなり、焦電効果を利用して+極性の素子の検知エリアと−極性の素子の検知エリア内から赤外線を集光手段11を介してそれぞれ受光する。そして、受光した赤外線のエネルギー変化量を電圧に変換して、この電圧信号を信号処理手段13(13a、13b)に出力する。
信号処理手段13(13a、13b)は、第1焦電素子12a及び第2焦電素子12bから出力された電圧信号を増幅し、この増幅した電圧信号のレベルに応じた波形を生成する。そして、この波形の波形信号を状態比較手段14(14a、14b)に出力する。
出力される波形としては、図3に示すように、人体が各検知エリアA、Bから人体検知センサ1に向かってY1 〜Y3 の各方向から進入した場合、図5に示すように各進入方向によって波形(a)〜(f)として出力される。人体が検知エリアAに進入した場合、波形(a)〜(c)が出力される。波形(a)は、+極性の検知エリアに人体が進入した場合の波形であり+方向に出力する。一方、波形(c)は、波形(a)と逆極性である−極性の検知エリアに人体が進入した場合の波形であり−方向に出力される。また、波形(b)は、+極性または−極性の検知エリア内を完全に通過しないがどちらの検知エリア上も多少は通過する場合であり、+極性または−極性の検知エリアを通過した際に波形(a)または(c)よりも微弱な波形が出力される。
一方、検知エリアBは、検知エリアAよりも人体検知センサ1側で、且つ、検知エリアの並びが逆極性になってるため検知エリアAを通過後に検知エリアBに進入する。従って、Y1 の方向から進入した場合、人体の進入により検知エリアAで波形(a)が出力後に検知エリアBに人体が進入すると、検知エリアBで波形(a)と逆極性の波形(d)が出力される。また、Y3 の方向から進入した場合、人体の進入により検知エリアAで波形(c)が出力後に検知エリアBに人体が進入すると、検知エリアBで波形(c)と逆極性の波形(f)が出力される。さらに、Y2 の方向から進入した場合、人体の進入により検知エリアAで波形(b)が出力後に検知エリアBに人体が進入すると、検知エリアBで波形(b)と逆極性の波形(e)が出力される。なお、検知エリアAから検知エリアBに人体が進入した際の検知エリアBから出力される波形は、検知エリアA、Bの配置位置関係や人体の進入速度等によって様々である。
状態比較手段14(14a、14b)は、信号処理手段13a、13bのそれぞれから出力された波形信号が予め設定した高い閾値H(−H)または低い閾値L(−L)を超えているか否か、各素子12a、12bの波形信号の出力が所定時間以内に閾値を超えている回数などを比較し、この比較結果に基づいて下記表1に示した各状態A0(B0)〜A4(B4)に状態分けを行い、この状態に応じた状態比較信号を判別処理手段に出力する。
各状態について説明すると、まず、第1焦電素子12aの波形信号をA、第2焦電素子12bの波形信号をBとし、出力した波形信号が「閾値L(−L)以下」のときはA0(B0)、「閾値L(−L)以上閾値H(−H)以下の回数が1回または閾値L(−L)以上閾値H(−H)以下の回数が所定時間以外で複数回」のときはA1(B1)、「閾値L(−L)以上閾値H(−H)以下の回数が所定時間以内で複数回」のときはA2(B2)、「閾値H(−H)以上の回数が1回」のときはA3(B3)、「所定時間以内で閾値H(−H)以上の回数が複数回」のときはA4(B4)と、出力された各波形により状態分けされる。なお、第1焦電素子12aや第2焦電素子12bの波形出力の状態がA2(B2)、A3(B3)の場合は、検知エリアAで人体を検知してから検知エリアBが人体を検知するまでの時間として検知間隔時間(各検知エリアとの間隔によって自由に設定可能である)を設定している。
Figure 0004607757
判別制御手段15は、上述した各状態比較手段14a、14bから出力された状態比較信号を上記表1に示すような論理合成を行って人体の有無を判別し、この判別結果に基づいて例えば人体を検知したことを示す検知信号を外部に出力したり不図示の警報装置を駆動させるなど判別結果に応じた各種制御を行う。
次に、上記構成の人体検知センサ1の動作について図6及び上記表1を参照しながら説明する。まず、第1焦電素子12aの動作について説明すると、図6に示すように、第1焦電素子12aが検知した検知エリアAの波形出力が閾値L以上であるか否かを判別する(ST1)。波形出力が閾値L以上であると判別されると(ST1−Yes)、次に波形出力が閾値H以上であるか否かの判別を行う(ST2)。一方、波形出力が閾値L以下である場合(ST1−No)、状態A0(B0)と判別される。
そして、波形出力が閾値H以上であると判別されると(ST2−Yes)、次に閾値H以上の波形出力が所定時間以内で複数回あるか否かを判別する(ST3)。一方、波形出力が閾値H以下であると判別されると(ST2−No)、次に閾値L以上の波形出力が複数回であるか否かを判別する(ST4)。このとき、閾値L以上の波形出力が複数回でない場合は(ST4−No)、状態A1(B1)と判別される。一方、閾値L以上の波形出力が複数回であると判別されると(ST4−Yes)、次に閾値L以上の波形出力が所定時間以内で複数回出力されているか否かを判別する(ST5)。このとき、閾値L以上の波形出力が所定時間以内で複数回出力されていない場合は(ST5−No)、状態A1(B1)と判別される。一方、閾値L以上の波形出力が所定時間以内で複数回出力されている場合は(ST5−Yes)、状態A2(B2)と判別される。
ST3において、所定時間以内で閾値H以上の波形出力が2回以上であるか否かを判別し、所定時間以内で閾値H以上の波形出力が複数回でないと判別されると(ST3−No)、状態A3(B3)と判別される。また、所定時間以内で閾値H以上の波形出力が複数回であると判別されると(ST3−Yes)、状態A4(B4)と判別される。なお、所定時間以内、以外に関わらず閾値H以上が1回の場合、所定時間以外で閾値H以上の波形出力が複数回の場合は、それぞれ状態A3(B3)と判別される。
そして、上記第1焦電素子12aと同様に第2焦電素子12bの波形信号についても比較して各波形出力に応じた状態判別を行う(B0〜B4)。そして、上記表1に基づいて第1焦電素子12a及び第2焦電素子12bのそれぞれの波形出力の状態を論理合成し、人体が監視エリア内に進入したか否かの判別を行い、この判別結果に基づいて各種制御を行う。なお、第1焦電素子12aや第2焦電素子12bの波形出力の状態がA2(B2)、A3(B3)の場合は、各波形出力が検知間隔時間外か検知間隔時間内かに応じて、表1の論理合成に基づいて人体の進入の有無を判別している。
次に、本例の人体検知センサ1の第2形態として、上述した第1形態における2つの焦電素子をさらに2つ増やして4つの焦電素子を備えた人体検知センサ1について説明する。なお、以下に説明する第2形態の人体検知センサ1において、第1形態の人体検知センサ1と同一の構成部分については説明は省略し、異なる構成部分についてのみ説明する。
第2形態では、図1における一点鎖線の構成を4つ用いて、第3の焦電素子として第3焦電素子12c、第4の焦電素子として第4焦電素子12dを備えた構成である。検知エリアの配置としては、図7に示すように、第3焦電素子12cの検知エリアとして検知エリアC、第4焦電素子12dの検知エリアとして検知エリアDをそれぞれ第1形態と同様に隣接する検知エリアの極性が全て逆極性になるように配置する。そして、検知エリアAと検知エリアBとの論理合成(表1に基づく)、検知エリアCと検知エリアDとの論理合成(表1に準ずる)により人体の進入の有無を検知している。このように、第2形態では、第1、第2焦電素子12a、12bと第3、第4焦電素子12c、12dとを組み合わせることで、第1形態に比べてより広範囲で密な監視エリアを設定することが可能となり、より確実に人体検知を行うことができる。
次に、本例の人体検知センサ1の第3形態として、上述した第1形態の人体検知センサ1に焦電素子に1つ焦電素子を増やして3つの焦電素子を具備した構成例について説明する。なお、以下に説明する第3形態の人体検知センサ1において、第1形態の人体検知センサ1と同一の構成部分については説明は省略し、異なる構成部分についてのみ説明する。
第3形態では、図1における一点鎖線の構成を3つ用いて、第3の焦電素子として第3焦電素子12cを備えた構成である。検知エリアの配置としては、図8や図9に示すように、第3焦電素子12cの検知エリアとして検知エリアCを第1形態と同様にセンサ本体を中心とする略放射線上で隣接する検知エリアの極性が全て逆極性になるように配置する。そして、図8のような配置の場合は、検知エリアA−検知エリアBとの間で論理合成(表1に基づく)、検知エリアB−検知エリアCとの間で論理合成(表1に準ずる)、検知エリアA−検知エリアCとの間で論理合成(表1に準ずる)に基づいて人体の進入の有無を検知している。また、図9のような配置の場合は、検知エリアA−検知エリアBとの間で論理合成(表1に準ずる)、検知エリアB−検知エリアCとの間で論理合成(表1に準ずる)の何れかに基づいて人体の進入の有無を検知している。このように第1、第2焦電素子12a、12bに第3焦電素子12cを組み合わせて、第1形態における検知エリアA、検知エリアBに加えて検知エリアCを配置することで、より正確な人体検知を実現することができる。なお、図8に示すような配置例の場合、検知エリアA−検知エリアCとの間は検知エリアA、検知エリアBとの間よりも間隔が広くなっているため、検知検知エリアA−検知エリアCとの間の検知間隔時間は、検知エリアA、検知エリアBとの間における検知間隔時間よりも長く設定されている。
次に、図10と図11を参照しながら、上記構成の人体検知センサ1を用いた応用例を、応用例1、応用例2としてそれぞれ具体的に説明する。
(応用例1)
応用例1として、夜間等における監視エリア内への進入者の顔や姿を撮像して記録メディアなどに記録する装置などに採用される例である。従来では、遠くの人体を撮像するために比較的光量を多くして遠くまで撮像できるようにしていた。しかし、この状態でカメラから近距離に近接した人体を撮像すると、光量の関係でハレーションを起こしてしまい撮像した顔や姿がぼやけて確認しにくいという問題があった。
そこで、人体が進入した際の進入場所に応じて人体とカメラとの遠近間隔を測り、画像撮像時のライトの光量調整を行うため、図10に示すように、本例の人体検知センサ1の検知エリアである検知エリアA、Bを例えばx1〜x4のようにそれぞれ交互にエリア分けして配置し、配置した全エリアを監視エリアX1〜X0、X1〜X2としている。光量の調整方法としては、X0〜X1の間に人体が進入した場合、第1焦電素子12aのみで検知していることになるため、カメラから遠い位置に人体を検知していることになるので、通常通りの光量で照射する。また、X1〜X2の間に人体が進入した場合、第1焦電素子12a及び/又は第2焦電素子12bで検知していることになるため、カメラから近い位置に人体を検知していることになるので、光量を抑えてエリア位置に応じて光量調整を行う。
従って、x1〜x4のエリア間に人体が進入した際の進入場所に応じて光量調整が行えるので、撮像時のハレーションを起こすことなく確実に人体の撮像が可能となる。
(応用例2)
応用例2では、検知エリア内に進入する小動物による誤報検知を改善するため、図11に示すように、本例の人体検知センサ1の検知エリアである検知エリアA、Bを例えばx1〜x4のようにそれぞれ交互にエリア分けして配置し、各エリアの大きさを小動物が1エリア内に入る程度の領域に設定し、且つ、両エリアにまたがって入らないように所定間隔(領域間隔としては小動物が入れる程度の大きさ)を設ける。これにより、片方のエリアのみで検知した場合は小動物であると判別し、各エリアx1〜x4のうち少なくとも2つのエリアに亘って検知した場合にのみ人体であると検知する。これにより、人体と小動物との判別が可能となり、小動物が検知エリア内への進入に伴う誤報検知を改善することができる。
このように、上述した人体検知センサ1は、+極性と−極性の両極性を一対としたデュアルエレメント構成の焦電素子を用いて複数の検知エリアを形成し、且つ、複数の検知エリアにおいてセンサ本体を中心とする略放射線上で隣接する異なる組の+極性の素子の検知エリアと−極性の検知エリアの少なくとも一方のエリアが逆極性の関係になるように配置する。そして、各検知エリアA、Bのそれぞれから出力された波形信号と予め設定された閾値とを比較してそれぞれ状態比較し、この比較結果に基づいた状態比較信号を基に論理合成して検知エリア内への人体の進入の有無を判別する。
これにより、人体が人体検知センサ1に向かって進入した場合であっても、各検知エリアから出力される波形信号に基づいて検知エリア内に人体が進入したか否かを判別できるので、確実に人体検知を行うことができる。
ところで、上述した形態では、監視エリアの外側から順に検知エリアA、検知エリアB(第2形態では検知エリアC、検知エリアD)のように配置される例について説明したが、センサ本体を中心とする略同心円状に複数の検知エリアを形成し、且つ、複数の検知エリアにおいてセンサ本体を中心とする略放射線上で隣接する異なる組の+極性の素子の検知エリアと−極性の検知エリアの少なくとも一方のエリアが逆極性の関係にあれば、人体検知センサ1の配置場所や配置位置によって各検知エリアの位置を自由に設定することができる。
以上、本願発明における最良の形態について説明したが、この形態による記述及び図面により本発明が限定されることはない。すなわち、この形態に基づいて当業者等によりなされる他の形態、実施例及び運用技術等はすべて本発明の範疇に含まれることは勿論である。
本発明に係る人体検知センサの概略構成を示すブロック図である。 本発明に係る人体検知センサの概略を説明するための概念図である。 図3は本発明に係る人体検知センサの検知エリアを説明するための説明図である。 (a) 本発明に係る人体検知センサの概略配光図である。 (b) 本発明に係る人体検知センサの第1焦電素子の配光図である。 (c) 本発明に係る人体検知センサの第2焦電素子の配光図である。 (a)〜(f) 本発明に係る人体検知センサの検知エリアA、Bにおいて人体検知した際に変化する赤外線エネルギーの波形図である。 本発明に係る人体検知センサの動作を説明するためのフローチャート図である。 本発明に係る人体検知センサの第2形態を説明するための説明図である。 本発明に係る人体検知センサの第3形態を説明するための説明図である。 本発明に係る人体検知センサの第3形態の他の異なる配置例を示す説明図である。 本発明に係る人体検知センサの応用例1を説明するための説明図である。 本発明に係る人体検知センサの応用例2を説明するための説明図である。 (a)〜(d) 一般的な人体検知センサの検知方法を説明するための説明図である。 (a)〜(d) 図12の人体検知センサと他方法の検知方法を説明するための説明図である。
符号の説明
1 人体検知センサ
11 集光手段
12(12a、12b) 焦電素子
13(13a、13b) 信号処理手段
14(14a、14b) 状態比較手段
15 判別処理手段

Claims (1)

  1. +極性の素子と−極性の素子を一対とするデュアルエレメント構成の焦電素子を複数組備えた人体検知センサであって、
    記焦電素子は、前記+極性の素子の検知エリアと前記−極性の素子の検知エリアで構成される1組の検知エリアを前記センサ本体を中心とする略放射線上に複数配置し、且つ隣接する異なる組の検知エリアの少なくとも一方のエリアが逆極性の関係となるよう前記センサ本体に設けられ、
    前記各検知エリアから集光した赤外線のエネルギー変化量に基づく波形信号が予め設定した第1の閾値を超えたか否かの状態と、前記波形信号が前記第1の閾値を超え、且つ当該第1の閾値よりも高い検知レベルに設定された第2の閾値を超えた前記波形信号の出力回数が所定時間以内に複数回あるか否かの状態と、前記波形信号が前記第1の閾値以上前記第2の閾値以下の状態のとき前記第1の閾値を超えた前記波形信号の出力回数が複数回あるか否かの状態と、前記波形信号が前記第1の閾値以上前記第2の閾値以下の状態のとき前記第1の閾値を超えた前記波形信号の出力回数が所定時間以内に複数回あるか否かの状態と、に基づく前記波形信号の論理合成によって人体の進入を判別することを特徴とする人体検知センサ。
JP2005375464A 2005-12-27 2005-12-27 人体検知センサ Active JP4607757B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005375464A JP4607757B2 (ja) 2005-12-27 2005-12-27 人体検知センサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005375464A JP4607757B2 (ja) 2005-12-27 2005-12-27 人体検知センサ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007178204A JP2007178204A (ja) 2007-07-12
JP4607757B2 true JP4607757B2 (ja) 2011-01-05

Family

ID=38303551

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005375464A Active JP4607757B2 (ja) 2005-12-27 2005-12-27 人体検知センサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4607757B2 (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100955888B1 (ko) * 2008-03-31 2010-05-06 주식회사 센서프로 이동체의 방향성 감지장치
JP5975664B2 (ja) * 2012-02-13 2016-08-23 三菱電機株式会社 検知装置及び検知システム
EP2713213B1 (en) * 2012-09-03 2022-01-19 Konica Minolta, Inc. Image forming apparatus, power control method, and recording medium
JP5783153B2 (ja) * 2012-09-14 2015-09-24 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置、電力制御方法及び電力制御プログラム
JP6214303B2 (ja) * 2013-09-26 2017-10-18 キヤノン株式会社 画像形成装置、及び画像形成装置の制御方法
JP6380892B2 (ja) * 2014-06-09 2018-08-29 パナソニックIpマネジメント株式会社 赤外線検知装置及び検知方法
KR101611883B1 (ko) * 2014-12-31 2016-04-26 센시(주) 사물감지 장치 및 방법
JP2016176801A (ja) * 2015-03-19 2016-10-06 Ai Technology株式会社 検知装置
JP2019039777A (ja) * 2017-08-24 2019-03-14 パナソニックIpマネジメント株式会社 赤外線検出装置
JP2019090763A (ja) * 2017-11-16 2019-06-13 パナソニックIpマネジメント株式会社 センサ装置、制御システム、照明制御システム、プログラム
JP7253728B2 (ja) * 2018-09-21 2023-04-07 パナソニックIpマネジメント株式会社 人検知システム及びプログラム

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06186352A (ja) * 1992-12-22 1994-07-08 Matsushita Electric Works Ltd 多ビーム型人体検知装置
JPH1172386A (ja) * 1997-08-29 1999-03-16 Matsushita Electric Works Ltd 人体検知センサ
JP2005134309A (ja) * 2003-10-31 2005-05-26 Seiko Precision Inc 赤外線検出方法
JP2005274581A (ja) * 2005-04-25 2005-10-06 Matsushita Electric Works Ltd 赤外線式人体検知器

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06186352A (ja) * 1992-12-22 1994-07-08 Matsushita Electric Works Ltd 多ビーム型人体検知装置
JPH1172386A (ja) * 1997-08-29 1999-03-16 Matsushita Electric Works Ltd 人体検知センサ
JP2005134309A (ja) * 2003-10-31 2005-05-26 Seiko Precision Inc 赤外線検出方法
JP2005274581A (ja) * 2005-04-25 2005-10-06 Matsushita Electric Works Ltd 赤外線式人体検知器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007178204A (ja) 2007-07-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4607757B2 (ja) 人体検知センサ
US7075431B2 (en) Logical pet immune intrusion detection apparatus and method
JP6449321B2 (ja) 動き検出
JP5308898B2 (ja) 人検知センサ
CN102472030B (zh) Pir运动传感器系统
CN106600777A (zh) 基于红外阵列人数传感器的计数方法及装置
US7579595B2 (en) PIR motion sensor
US6552345B2 (en) Thermopile far infrared radiation detection apparatus for crime prevention
JP5864335B2 (ja) 人体検知装置
RU2661751C1 (ru) Пассивное инфракрасное устройство для обнаружения нарушителя с формированием граничных сигналов
JP5996237B2 (ja) 人体検知装置
KR20190042189A (ko) 주차면 관리 시스템
JP4002365B2 (ja) 複合型監視装置
JP2008171195A (ja) 防犯センサ
TWM595302U (zh) 停車在席偵測裝置
JP5097452B2 (ja) 感度切替型の侵入検知システム
CN207895648U (zh) 火源探测装置及系统
JPH1151764A (ja) 受動型赤外線検知装置
JP6279407B2 (ja) 人体検知装置
JP2007048320A (ja) 防犯センサ
Wong et al. Off-time swimming pool surveillance using thermal imaging system
US6744049B2 (en) Detection of obstacles in surveillance systems using pyroelectric arrays
JPH06194459A (ja) 赤外線式人体検知器
JP2542048B2 (ja) 人体検出装置
CN210667075U (zh) 基于热释电红外探测报警装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081203

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100526

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100608

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100804

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100928

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101007

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4607757

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131015

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131015

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131015

Year of fee payment: 3

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131015

Year of fee payment: 3

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131015

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250