JP2016008933A - 微粒子検知装置 - Google Patents

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Masayoshi Miyahara
正芳 宮原
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Abstract

【課題】粒子径の異なるホコリ量の識別を構成コストの上昇を抑制し実現することで広く一般的な家電商品で、より活用しやすくすることを目的とする。
【解決手段】反射光の強度に基づき空間に存在する微細なホコリの大きさに応じたパルス状の検知信号を出力する微粒子検知手段1と、前記検知信号の単位時間当りの発生量から空気中のホコリ量を判定する判定手段2を備え、前記判定手段2にて検知信号の幅が規定した規定時間幅以上であれば対応した粒子径のホコリを検知したと判定するという構成にしたことにより、判定手段2において単位時間当りの判定した検知信号の発生量や頻度から対応する粒子径の各ホコリ量を判定できる。従って、単純な構成により粒子径の異なるホコリ量の識別が可能となってコストの上昇を抑制できることから一般的な家電商品にてより活用しやすくなる微粒子検知装置を得られる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、空気の微細なホコリによる汚染状態を判定するために使用される空気中に含まれるホコリの種類を識別し、ホコリ量を測定するための微粒子検知装置に関するものである。
近年、花粉やアレルギー性ハウスダスト、およびPM2.5を代表とする空気中の微細なホコリに纏わる健康問題が社会的に拡大している。このような課題に対処するためには空気中のホコリを捕集することで清浄な空気質を保つ空気清浄機の活用が有効である。
しかしながら空気清浄機においては、省エネルギーや利便性の観点からホコリの発生に応じて自動的に運転を行うことが望ましく、空気中のホコリ量に合わせてより最適に自動運転を行う空気清浄機が求められている。
この空気清浄機の最適な自動運転のためには空気中にあるホコリの種類と発生量に応じて送風風量や風向を制御することが必要となることから、ホコリの種類を見分けることができる検知方式に対する要求が高まってきている。
このようなホコリの種類を見分ける方式としては、検知したホコリを構成する微粒子の粒子径の違いを識別し、判定する方法が広く一般的に用いられている。この方法は、精度の点では劣るが、比較的単純な構成で低コストで実現が可能である。
従来、この種の微粒子検知装置は、照射した光のホコリによる散乱反射光の強度の違いに基づいてホコリの粒子径の違いを識別する方式が知られている(例えば、特許文献1参照)。
以下、その微粒子検知装置について図8を参照しながら説明する。
図8に示すように、従来の微粒子検知装置は、空気中を浮遊しているホコリ100に光を照射するLED発光回路101と、空気中のホコリを検知しパルス信号を出力するダスト検知器102と、前記パルス信号を読み取ることでその数量の違いから空気の汚染状態を判定するマイコン103とから構成される。
ダスト検知器102は、受光回路104と増幅回路105と粒子径判定回路106と出力回路107から構成されている。受光回路104は、ホコリ100の粒子径が大きいほど高強度となる反射光を受光し、受光強度に応じた電圧信号を出力する。増幅回路105は、前記電圧信号を増幅する。粒子径判定回路106は、コンパレータにて構成され、前記増幅された電圧信号を規定する判定基準値となる電圧閾値と比較することでパルス信号に変換して出力する。出力回路107は、前記出力されたパルス信号をマイコン103で読み取れる規定する電圧値の変化に増幅する。
また、前記マイコン103により粒子径判定回路106の電圧閾値を切り替えるためのレベル切替回路108を備えている。レベル切替回路108は、粒子径判定回路106の電圧閾値を2段階設けてマイコン103により電圧閾値を交互に切り替える。このようにして、粒子径の異なる複数のホコリ量を1つのダスト検知器102で識別できるようにしている。
また、特定の事例は示さないが、この種の微粒子検知装置には、前記ダスト検知器102において異なる電圧閾値をあらかじめ設定した粒子径判定回路106とおよび出力回路107を1組以上備えて、各対応して出力されるパルス信号をマイコン103により読み取ることにより粒子径の異なる複数のホコリ量を識別できるようにしているものもある。
特許第3849752号公報
このような従来の微粒子検知装置においては、粒子径判定回路106の電圧閾値を2段階設けてマイコン103によりレベル切替回路108を介して電圧閾値を交互に切り替えることで、粒子径の異なる複数のホコリ量を1つのダスト検知器102で識別する構成となっていた。
また、ダスト検知器102において異なる電圧閾値をあらかじめ設定した粒子径判定回路106とおよび出力回路107を1組以上備えて、各対応して出力されるパルス信号をマイコン103により読み取ることにより粒子径の異なる複数のホコリ量を識別する構成となっていた。
よって、粒子径の異なる複数のホコリ量を識別するためには粒子径判定回路106の電圧閾値を切り替えるレベル切替回路108や、あるいは1組以上の粒子径判定回路106と出力回路107を備えることが不可欠であった。
このことから、構成要素が複雑化することで要するコストが上昇する結果となり、広く一般的な空気清浄機等の家電商品において搭載し、活用することが難しいという課題を有していた。
そこで本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、1つ以上の粒子径の異なるホコリ量の識別をより単純な構成にて実現することで要されるコストの上昇を抑制することにより、広く一般的な空気清浄機等の家電商品において活用し易い微粒子検知装置を提供することを目的とする。
そして、この目的を達成するために、本発明は、空間に存在するホコリの大きさに応じた時間幅を備えたパルス状の電圧信号を出力する微粒子検知手段と、前記電圧信号を読み取り単位時間当りの信号の発生量から空気中のホコリ量を判定する判定手段を備えた微粒子検知装置において、前記判定手段は、ホコリの粒子径の大きさに対応して規定した規定時間幅を有し、読み取った前記電圧信号の時間幅が前記規定時間幅以上であれば対応した粒子径以上のホコリを検知したものと判定するように構成したものであり、これにより所期の目的を達成するものである。
本発明によれば、空間に存在する微細なホコリの大きさに応じた時間幅を備えたパルス状の電圧信号を出力する微粒子検知手段と、前記電圧信号を読み取り単位時間当りの信号の発生量から空気中のホコリ量を判定する判定手段を備えた微粒子検知装置において、前記判定手段は、ホコリの粒子径の大きさに対応して規定した規定時間幅を有し、読み取った前記電圧信号の時間幅が前記規定時間幅以上であれば対応した粒子径以上のホコリを検知したものと判定するという構成にしたことにより、判定手段において読み取った前記検
知信号の時間幅と前記規定時間幅とを比較した結果、前記規定時間幅以上であれば対応した粒子径以上のホコリを検知したものと判定して単位時間当りの信号の発生量の違いから空気中の対応した粒子径以上のホコリ量を判定できる。
本発明の実施の形態1の微粒子検知装置の概略の回路構成を示すブロック図 同ホコリ検知部分の概略の構造を示す構成図 同微粒子検知装置の概略の回路構成の他の一例を示すブロック図 同微粒子検知装置の概略の回路構成のもう一つの一例を示すブロック図 同ホコリ粒子径識別の判定方法を時間変化で示したチャート図 同ホコリ粒子径識別の判定方法の他の一例を時間変化で示したチャート図 同ホコリ粒子径識別の判定方法のもう一つの一例を時間変化で示したチャート図 従来の微粒子検知装置の概略の回路構成を示すブロック図
本願の請求項1に係る発明は、空間に存在するホコリの大きさに応じた時間幅のパルス状の電圧信号を出力する微粒子検知手段と、前記電圧信号を読み取り単位時間当りの信号の発生量から空気中のホコリ量を判定する判定手段を備えた微粒子検知装置において、前記判定手段は、ホコリの粒子径の大きさに対応して規定した規定時間幅を有し、読み取った前記電圧信号の時間幅が前記規定時間幅以上であれば対応した粒子径以上のホコリを検知したものと判定するという構成を有する。これにより、判定手段において読み取った前記検知信号の時間幅と前記規定時間幅とを比較した結果、前記規定時間幅以上であれば対応した粒子径以上のホコリを検知したものと判定して単位時間当りの信号の発生量の違いから空気中の対応した粒子径以上のホコリ量を判定できる。
また、複数のホコリの粒子径の大きさに対応して複数の規定時間幅を設けることによって、複数の粒子径の異なるホコリ量の識別が可能となる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1に示すように、本実施の形態における微粒子検知装置は、照射した光の散乱による反射光の強度に基づき、空間に存在するホコリの大きさに応じたパルス状となる電圧信号を出力する微粒子検知手段1と、前記電圧信号を読み取り、単位時間当りの信号の発生量から空気中のホコリ量を判定する判定手段2から構成している。
微粒子検知手段1は、光放射手段4と、受光手段5と、増幅手段6とを備えている。光放射手段4は、空気中にただよう微細なホコリを構成する微粒子3に対し光を照射する。受光手段5は、微粒子3の表面で散乱して反射される光放射手段4から照射した光を受光し、受光強度に応じた電圧信号を出力する。増幅手段6は、前記電圧信号を扱いやすい電圧レベルに増幅する。
また、微粒子検知手段1は、比較手段7と電圧変換手段8から構成している。比較手段7は、増幅手段6で増幅された電圧信号を規定する判定基準値となる電圧閾値と比較することでパルス状の矩形波形の信号に変換して出力する。電圧変換手段8は、前記出力される信号を判定手段2にて読み取ることができる電圧値に変化に変換することでパルス状の電圧信号となる検知信号を出力する。
また、判定手段2には入力端子9を備えており、微粒子検知手段1から出力される検知信号を内部に読み込んでいる。
また、微粒子検知手段1と判定手段2は、電源手段10から供給される電力により動作するものである。
ここで、判定手段2は、例えば1チップのマイクロコンピューターを用いるものである。このマイクロコンピューターは、演算や判定処理を行う中央演算装置、入出力端子、A/D入力端子、リードオンリーメモリーやランダムアクセスメモリー等を一体としたものである。入出力端子は、外部の電圧変化の信号を取り込み、出力を行う。A/D入力端子は、アナログ電圧信号をデジタル値に変換して取り込む。リードオンリーメモリーは、動作手順をソフトウェアーとして記憶している。ランダムアクセスメモリーは、演算や判定状態を一時的に保存するものである。
このようなマイクロコンピューターを主要構成とする判定手段2においては、入力端子9にHi電位や、Lo電位、あるいはアナログ電圧値の変化からなる電気信号をデジタル値としてマイクロコンピューターの内部へ読み込みを行う。Hi電位は、許容される電圧の電気信号の仕様で規定される駆動電源の電圧電位である。Lo電位は、基準電位(GND)である。
また、ソフトウェアー記述のプログラムとしてリードオンリーメモリー上に一連の制御処理の手順として記憶させ、この手順を規定のタイミングに合わせて、あるいは、この内部に読み込んだ電気信号のデジタル値の変化に基づいて実行することにより要求される制御動作を実行させることができる。
ここで、光放射手段4は、一定の直流電流を流せば高効率に光を放射する発光ダイオードを主要とした回路で構成している。なお、光放射手段4は、ホコリ量の正確な値の識別の妨げとなる外来可視光の入射による影響を抑制するために、可視光以外の、例えば赤外線発光の発光ダイオードを用いた構成が望ましい。
また、光放射手段4から照射される光は、微粒子3の表面で散乱して微小な反射光となる。そのため、受光手段5は、微小な反射光を受光し、受光強度に応じた電圧信号に効率的に変換し、出力できるものである。例えば、フォトダイオードを主要とした回路で構成する。さらに、赤外線発光の光放射手段4を用いたときには赤外線光以外の透過性を抑制した光学フィルターを備えた赤外線光受光のフォトダイオードを用いた構成が望ましい。
また、受光手段5は、フォトダイオード以外の受光素子であるところのフォトトランジスターを主要構成として用いることもできる。
なお、図2に、光放射手段4と受光手段5の周辺の概略の構造図を示す。光放射手段4と受光手段5は、その配置位置を固定し、外郭部材11の内部に収められる。外郭部材11は、周囲からのホコリの微粒子3を内部に取り込めるように空気の流れを確保しながら周囲の光の入射を防ぐ構造となっている。
また、図2に示しているように、光放射手段4からの放射光が受光手段5に対して直接的に入射することを避けるために、光の放射方向と入射方向の光軸中心が交わらないように光軸が80°から140°程度で交わるように配置し、固定する。この光軸が交差するポイントがホコリの検知点12となる。
なお、この検知点12に対して光放射手段4からの放射光を集光することで増強させるためのレンズ13aを配置することも一般的である。これにより、より微細な粒子からの反射輝度を増加させることにより、より微細となるホコリが検知できるようにしている。さらには、同様に検知点12からの反射光のみが選択的に受光手段5に入射するように、
レンズ13bを配置する場合もある。
ここで、増幅手段6は特定の仕様を求めるものでは無く微小な電圧信号を必要とする電圧に増幅するための一般的な直流型の演算増幅器(オペアンプ)を主要とした回路で構成したものである。
また、比較手段7も特定の仕様を求めるものでは無く、入力される電圧信号を規定する判定基準値となる電圧閾値と比較することでパルス状の電圧信号に変換して出力する一般的な比較器(コンパレーター)を主要とした回路で構成したものである。
電圧変換手段8は、入力されるパルス状の電圧信号を判定手段2を構成するマイクロコンピューターの入力端子9に許容される電圧値の信号に変換するものであって、例えば単純なトランジスター素子を用いたスイッチ回路にて構成したものである。
このような構成によれば、検出対象となるホコリの粒子径が大きいほど検知点12を横切る時間が長くなり、反射光も増大する。そのため、微粒子検知手段1から出力されるパルス状となる検知信号の幅は、ホコリの粒子径に対応して変化することとなる。すなわち、ホコリの粒子径が大きいほど、微粒子検知手段1から出力される検知信号の幅は広くなる。ホコリの粒子径が小さくなると、微粒子検知手段1から出力される検知信号の幅は狭くなる。
なお、比較手段7と電圧変換手段8は絶対的に必要となる構成ではない。例えば、比較手段7から出力されるパルス状の電圧信号が、判定手段2を構成するマイクロコンピューターの入力端子9に許容される電圧値以下であり、マイクロコンピューターが検知信号として識別可能なHi電位とLo電位の間の電圧値の変化やアナログ電圧値の変化の範囲以内であれば図3に示すように電圧変換手段8は省くことができる。
同様に、増幅手段6から出力される増幅した電圧信号が判定手段2を構成するマイクロコンピューターの入力端子9に許容される電圧値以下であり、マイクロコンピューターが検知信号として識別可能なアナログ電圧値の変化の範囲以内であれば図4に示すように比較手段7も省くことができる。
ここで、電源手段10は安定化した直流の電力を供給するものである。例えば、交流高圧の商用電源を電力供給源として交流電圧を整流後にトランスの1次側に断続電流を導通させることでトランスの2次側に降圧した電圧を生じ発生させた後、整流化し直流電圧を得て、同直流電圧の値を帰還し基準電圧と比較して断続電流の周期や間隔を変化させることで規定値の電圧に安定化し出力する、いわゆるスイッチングレギュレーター回路の構成を用いることができる。
また、電荷を蓄えることにより規定値の電圧にて負荷側に対して一定時間の電力を供給するバッテリー等の蓄電池を用いても良い。
なお、これまで微粒子検知手段1と判定手段2は1つの電源手段10の安定電圧の供給により動作をするものと説明してきたが、異なる安定電圧で動作するものであっても構わず、構成を規定するものでは無い。
このように、電源手段10は安定化した直流の電力を供給できるものであれば特定するものではなく無く、その構成は本実施の形態の要旨には関係しないことから詳細の説明は省く。
なお、前述した通り微粒子検知手段1から出力される検知信号の幅は対象となるホコリの粒子径が大きいほど広くなり、ホコリの粒子径に基本的に対応することなる。
しかしながら、前記にて説明した検知点12を移動するホコリの速度が早くなれば同一粒子径のホコリであっても光の反射時間が短くなることで、結果的に得られる電圧信号の幅も細くなる。従って、再現性のある検知のためにはホコリが一定速度で検知点12を移動するように制御する必要がある。
よって、外郭部材11の周囲から検知点12において一定方向で一定速度の空気の流れを生じさせる送風機構を設けるとよい。この送風機構としては、例えば一定風速の風の流れを生じさせる送風装置や、または微粒子3を垂直方向に移動させるものとして電熱素子に基づく熱対流を用いることが一般的であるが、本考案の要旨には関係しないことから詳細の説明は省くものとする。
次に、図5から図6に示すチャート図を用いて判定手段2におけるあらかじめ規定した比較時間値に基づいて検知したホコリの粒子径を識別するソフトウェアーにて実現する制御処理における判定方法について説明する。
図5は、微粒子検知手段1にて検知され、判定手段2にて読み取った検知信号と、識別する対象の粒子径の判定結果の関係を時間軸方向に変化する矩形波振幅の幅の変化にて示したチャート図である。図5の検知信号において、Vを出力している状態が、微粒子検知手段1がホコリを検知した状態である。そして、図5の判定結果のチャートは、後述する判定手順の結果によって、所定の粒子径以上のホコリの検知信号を抜き出したものである。
以下において詳細に説明する。
判定手段2は、所定の粒子径d1に対応する規定時間幅としてTs1を記憶している。微粒子検知手段1は、ホコリを検出したときに粒子径に対応したパルス幅で検知信号(V)を出力する。判定手段2は、この信号のパルス幅と規定時間幅Ts1とを比較する。
比較の結果、対象の検知信号が規定時間幅Ts1以上の幅であれば識別対象となる粒子径d1以上の微粒子3が検知されたと判定する。
また、対象の検知信号が規定時間幅Ts1未満の幅であれば識別対象となる粒子径以下のホコリが検知されたと判定できることとなる。(例えば図上Ps1で示した検知信号を読み取ったとき)
よって、ある単位時間を規定し、この単位時間当りにおける規定時間幅Ts1以上の幅となる検知信号の総数や占める時間比率を求めれば、周囲の空間に存在する検知信号の幅が規定時間幅Ts1以上となるホコリに含まれる微粒子3の量(すなわち、粒子径d1以上のホコリの量)を判定することができることとなる。
なお、規定時間幅Ts1は実験的に求めるものであって、例えば活用対象とする微粒子検知手段1を概知となる一定の粒子径の試験粒子を分散させた空間に配置したとき得られる検知信号の幅の平均値を求めて規定するものである。すなわち、このときの試験粒子の粒子径が判定対象となるホコリの粒子径d1に対応することとなる。
また、同様に単位時間に対するホコリの総量の関係も実験的に求めるものでる。例えば、検討の対象となる微粒子検知手段1を概知となる一定の粒子径の試験粒子を分散させた空間に配置したとき、規定した単位時間(例えば数秒から数分の任意の時間)当りに得ら
れる検知信号の発生量や頻度と粉塵の計測機等を用いて求めた空間に存在するホコリ量(カウント数や単位体積当りの重量換算値)との関係を分散させる試験粒子量を変えて求めるものである。
また、図6に示しているように、あらかじめ複数の規定時間幅(図上では粒子径d1に対応するTs1とより大きな粒子径d2に対応するTs2の2種)を設けることでホコリに含まれる複数の粒子径の量を判定することもできる。
このときは、検知信号の幅が規定時間幅Ts1以上であってTs2未満であれば検知したホコリは粒子径d1と粒子径d2の間の大きさであったことも判定できる。
また、図7は、微粒子検知手段1が、図4にて示した増幅手段6から電圧信号を出力するものにおける判定手段2の判定方法について示したものである。図4では、比較手段7とおよび電圧変換手段8を省いた増幅手段6から受光手段5にて受光した光の強度に応じた増幅された電圧信号が出力される。このとき、微粒子検知手段1の検知信号は図7に示すような連続的に変化するパルス状の電圧信号となる。
微粒子検知手段1が、図4の構成であるときには判定手段2を構成するマイクロコンピューターの入力端子9としてA/D入力端子を選定する。判定手段2は、検知信号をアナログ電圧値の変化として読み込むことでマイクロコンピューターにおいて認識することとなる。
このように検知信号をアナログ電圧値の変化として認識するときにあっては図7上にVtで示した一定電圧(デジタル値)となる電圧閾値を定める。この電圧閾値Vtを超えた検知信号に対して規定時間幅Ts1以上の持続を判定することで識別対象となる粒子径d1以上のホコリの検知が判定できることとなる。
このように、微粒子検知手段1は、照射した光の散乱による反射光の強度に基づき空間に存在する微細なホコリの大きさに応じたパルス状の電圧信号となる検知信号を出力する。判定手段2は、前記検知信号を読み取り単位時間当りの信号の発生量から空気中のホコリ量を判定する。さらに、判定手段2において検知信号の幅があらかじめ規定した1組以上の規定時間幅(Ts1,Ts2,・・・Tsn)値と比較した結果、各規定時間幅以上であれば対応した大きさ以上の微細なホコリを検知したものと判定する。
このような構成によれば、判定手段2において読み取った検知信号の時間幅と規定時間幅とを比較した結果、前記規定時間幅以上であれば対応した大きさ以上の粒子径となるホコリを検知したものと判定する。そして、単位時間当りの信号の発生量や頻度から空気中の対応する粒子径の各ホコリ量を判定できる。このように、単純な構成において1つ以上の粒子径の異なるホコリ量の識別が可能となり、コストの上昇を抑制できることとなるので、広く一般的な空気清浄機等の家電商品においてより活用しやすくすることができる。
本発明にかかる微粒子検知装置は、構成全体のコスト上昇の抑制しながら空気中に漂う粒子径の異なるホコリ量の識別を可能とするものであるので、広く一般的な空気清浄機等の家電商品や空調機器に搭載し、より活用し易い微粒子検知装置等として有用である。
1 微粒子検知手段
2 判定手段

Claims (2)

  1. 空間に存在するホコリの大きさに応じた時間幅のパルス状の電圧信号を出力する微粒子検知手段と、
    前記電圧信号を読み取り単位時間当りの信号の発生量から空気中のホコリ量を判定する判定手段を備えた微粒子検知装置において、
    前記判定手段は、ホコリの粒子径の大きさに対応して規定した規定時間幅を有し、
    読み取った前記電圧信号の時間幅が前記規定時間幅以上であれば対応した粒子径以上のホコリを検知したものと判定するように構成した微粒子検知装置。
  2. 前記判定手段は、ホコリの粒子径の大きさに対応して規定した規定時間幅を複数有し、
    読み取った前記電圧信号の時間幅が前記規定時間幅以上であれば対応した粒子径以上のホコリを検知したものと判定するように構成した請求項1記載の微粒子検知装置。
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