JP6379901B2 - 強化繊維束、繊維強化熱可塑性樹脂組成物およびその成形品 - Google Patents
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Description
[1]強化繊維に(メタ)アクリル系重合体が付着した強化繊維束であって、
前記(メタ)アクリル系重合体の、下記式(a)で算出される凝集エネルギー密度CEDが600〜800MPaであり、
強化繊維束中、前記(メタ)アクリル系重合体の付着量が、強化繊維束の総質量に対し、0.1〜10質量%である、強化繊維束。
CED=1.15×Σ{P(n)×CE(n)}/Σ{P(n)×M(n)}・・・・・・(a)
(式中、(メタ)アクリル系重合体に含まれる(メタ)アクリル系単量体単位の種類をm種類として、各(メタ)アクリル系単量体単位をそれぞれ(メタ)アクリル系単量体単位(n)(nは1〜mの整数)としたとき、CE(n)は、(メタ)アクリル系単量体単位(n)の化学構造CS(n)から計算された凝集エネルギーを意味する;M(n)は(メタ)アクリル系単量体単位(n)の分子量を意味する;P(n)は(メタ)アクリル系重合体中の(メタ)アクリル系単量体単位(n)のモル分率を意味する;但しΣP(n)=1である。)
[3]前記水酸基を有するアクリル系単量体単位が、下記式(1)又は式(2)で表される化学構造を有する単量体から誘導される単量体単位である、[2]に記載の強化繊維束。
CH2=C(R2)−C(=O)−N(R3)(R4)・・・・・・・(1)
(式(1)中、R2は水素原子又はメチル基であり;R3及びR4は互いに異なっていてもよく、水素原子、炭素数1〜22のアルキル基、及び水酸基を有する炭素数1〜22のアルキル基からなる群から選ばれるいずれかの基であり、かつ、R3及びR4のうち少なくとも一つの基が水酸基を有する炭素数1〜22のアルキル基である。)
CH2=C(R5)−C(=O)−O−R6・・・・・・・・(2)
(式(2)中、R5は水素原子又はメチル基であり;R6は水酸基を有する炭素数1〜22のアルキル基である。)
[4]前記(メタ)アクリル系重合体の重量平均分子量(Mw)が3,000〜1,000,000である、[1]〜[3]のいずれか1項に記載の強化繊維束。
[5]前記強化繊維が炭素繊維である、[1]〜[4]のいずれか1項に記載の強化繊維束。
[6]前記強化繊維束1束あたりの前記強化繊維の本数が1,000〜100,000本である、[1]〜[5]のいずれか1項に記載の強化繊維束。
前記(メタ)アクリル系重合体を、繊維強化熱可塑性樹脂組成物の総質量に対し、0.005〜8質量%、
前記強化繊維を、繊維強化熱可塑性樹脂組成物の総質量に対し、5〜80質量%、および
前記熱可塑性樹脂を、繊維強化熱可塑性樹脂組成物の総質量に対し、12〜95質量%含む、繊維強化熱可塑性樹脂組成物。
[8]前記熱可塑性樹脂が、分子内にエステル結合またはアミド結合のうち、少なくとも1種の結合を有する、[7]に記載の繊維強化熱可塑性樹脂組成物。
[9]前記熱可塑性樹脂が、脂肪族ポリアミドまたは芳香族ポリアミドのうち少なくとも1種のポリアミドを含む、[8]に記載の繊維強化熱可塑性樹脂組成物。
[10]前記繊維強化熱可塑性樹脂組成物が、連続した前記強化繊維束に前記熱可塑性樹脂を含浸させてシート状に成形したシート状物である、[7]〜[9]のいずれか1項に記載の繊維強化熱可塑性樹脂組成物。
本発明の第一の態様における強化繊維束は、強化繊維に(メタ)アクリル系重合体が付着した強化繊維束であって、前記(メタ)アクリル系重合体の、特定の式で算出される凝集エネルギー密度CEDが600〜800MPaであり、強化繊維束中、前記(メタ)アクリル系重合体の付着量が、強化繊維束の総質量に対し、0.1〜10質量%である強化繊維束である。なお、上記(メタ)アクリル系重合体は強化繊維におけるサイジング剤として機能するものである。
本発明に用いる強化繊維としては、例えば、炭素繊維、ガラス繊維、アラミド繊維、アルミナ繊維、炭化珪素繊維、ボロン繊維、金属繊維などの高強度、高弾性率繊維の1種または2種以上を使用できる。中でも、PAN(ポリアクリロニトリル)系炭素繊維、ピッチ系炭素繊維、レイヨン系炭素繊維などの炭素繊維が、得られる成形品の力学特性の向上および成形品の軽量化効果の観点から好ましい。得られる成形品の強度と弾性率とのバランスの観点から、PAN系炭素繊維がさらに好ましい。
ipa値は、例えば特開昭60−246864号公報に開示されているサイクリック・ボルタ・メトリー法によって求めることができる。なお、本発明でいうサイクリック・ボルタ・メトリー法とは、ポテンショスタットとファンクジョンジェネレータとからなる分析装置において、作動電極として炭素繊維を用い、その電流と電極電位(電圧)との関係を測定する方法のことである。
ここで、酸素含有官能基とは、ヒドロキシル基、カルボキシル基、ケトン基等が挙げられる。
即ち、炭素繊維束をカットして試料ホルダーに両面テープを用いて固定した後、光電子脱出速度を90°にし、X線光電子分光装置の測定チャンバー内を1×10−6Paの真空に保持する。そして、測定時の帯電に伴うピークの補正として、C1sの主ピークの結合エネルギ値を285.6eVに合わせる。次いで、C1sのピーク面積を、282〜296eVの範囲で直線のベースラインを引くことにより求め、又O1sのピーク面積を、528〜540eVの範囲で直線のベースラインを引くことにより求める。表面酸素濃度(O/C)は、O1sのピーク面積とC1sのピーク面積の比を装置固有の感度補正値で割ることによって算出した原子数比で表示する。測定装置は任意に選択できるが、例として複合型表面分析装置、VG社製ESCALAB MK−II(感度補正値3.07)を挙げることができる。
本発明に用いる(メタ)アクリル系重合体は、下記式(a)で算出される凝集エネルギー密度CEDが600〜800MPaである。
CED=1.15×Σ{P(n)×CE(n)}/Σ{P(n)×M(n)}・・・・・・(a)
CH2=C(R2)−C(=O)−N(R3)(R4)・・・・・・・(1)
(式(1)中、R2は水素原子又はメチル基であり;R3及びR4は互いに異なっていてもよく、水素原子、炭素数1〜22のアルキル基、及び水酸基を有する炭素数1〜22のアルキル基からなる群から選ばれるいずれかの基であり、かつ、R3及びR4のうち少なくとも一つの基が水酸基を有する炭素数1〜22のアルキル基である。)
CH2=C(R5)−C(=O)−O−R6・・・・・・・・(2)
(式(2)中、R5は水素原子又はメチル基であり;R6は水酸基を有する炭素数1〜22のアルキル基である。)
CH2=C(R1)−C(=O)−O−X・・・(3)
(式(3)中、R1は水素原子又はメチル基を表し;Xは水素原子、1価の金属イオン、置換基を有してもよいアンモニウムイオンを表す。)
また、カルボキシル基 の対イオンは、重合する前に中和反応により一部又は全部を水素イオン以外のものに代えて重合に供することもでき、或いは、重合やその他の反応の後に中和反応により一部又は全部を水素イオン以外のものに代えることもできる。これらはその合成のし易さにより適宜選択して行うことができる。
(メタ)アクリル系重合体の重量平均分子量はゲルパーミエーションクロマトグラフィー(例えば、展開溶媒として、水/メタノール/酢酸/酢酸ナトリウムを用いる)により測定することができる。
1/Tg=W1/Tg1+W2/Tg2+W3/Tg3+・・・・・・+Wn/Tgn
(上記式は、n種の単量体からなる重合体を構成する各モノマーのホモポリマーのガラス転移温度をTgnとし、各モノマーの質量分率をWnとしたものである(W1+W2+W3+・・・Wn=1)。
本発明の第二の態様における繊維強化熱可塑性樹脂組成物は、第一の態様における強化繊維束と、熱可塑性樹脂と、を含む。
本発明においては、(メタ)アクリル系重合体の付着した強化繊維束に熱可塑性樹脂を混合させることによって繊維強化熱可塑性樹脂組成物を製造することができる。
繊維強化熱可塑性樹脂組成物中の熱可塑性樹脂としては、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリメチルメタクリレート、ポリカーボネート、ポリアミドイミド、ポリフェニレンオキシド、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルイミド、ポリスチレン、ABS、ポリフェニレンサルファイド、液晶ポリエステルや、アクリロニトリルとスチレンの共重合体等を用いることができる。その中で分子内にエステル結合またはアミド結合のうち、少なくとも1種を有する熱可塑性樹脂であることが好ましい。
好ましいポリアミドとしては、脂肪族ポリアミドまたは芳香族ポリアミドが挙げられる。脂肪族ポリアミドとしては、ポリカプロラクタム(ナイロン6)、ポリヘキサメチレンアジパミド(ナイロン66)、ポリテトラメチレンアジパミド(ナイロン46)、ポリウンデカンアミド(ナイロン11)、ポリドデカンアミド(ナイロン12)、ポリヘキサメチレンセバカミド(ナイロン610)、ナイロン612、ポリヘキサメチレンアゼラミド(ナイロン69)やそれらの共重合体であるナイロン6/66コポリマー、ポリカプロアミド/ポリヘキサメチレンセバカミドコポリマー(ナイロン6/610コポリマー)、ナイロン6/66/610コポリマー、ナイロン6/12コポリマー、ナイロン6/66/610/12コポリマー、などが挙げられる。
また芳香族ポリアミドとしては、ポリヘキサメチレンテレフタルアミド(ナイロン6T)、ナイロン9T、ナイロンMXD6、ナイロンMXD10、ナイロン6/6Tコポリマー、ナイロン6T/12コポリマー、ナイロン6T/66コポリマー、ポリカプロアミド/ポリヘキサメチレンイソフタルアミドコポリマー(ナイロン6/6Iコポリマー)、ナイロン66/6I/6コポリマー、ナイロン6T/6Iコポリマー、ナイロン6T/6I/66コポリマー、ナイロン6T/M−5Tコポリマーなどが挙げられる。含浸性や成形性の観点から融点が250℃以下であるナイロン6、ナイロン12、ナイロン610、ナイロン612、ナイロンMXD6が好ましく、特に成形性や汎用性からナイロン6、高い力学物性と低吸水性を兼ね備える材料としてMXD6が好ましい。また、これらの2種類以上のポリアミドを混練してしようすることも可能である。
(メタ)アクリル系重合体の含有量は、繊維強化熱可塑性樹脂組成物の総質量に対し、0.005〜8質量%であることが好ましく、0.02〜1質量%がより好ましい。上記数値範囲内とすることにより、良好な収束性と開繊性を維持し、かつポリアミドとの接着性を向上させることができる。
熱可塑性樹脂の含有量は、繊維強化熱可塑性樹脂組成物の総質量に対し、12〜95質量%であることが好ましく、25〜70質量%がより好ましい。上記数値範囲内とすることにより、樹脂の含浸性が良く、良好な物性が得られる繊維強化熱可塑性樹脂組成物を製造することができる。
プリプレグの場合、強化繊維の目付(FAW:単位面積当たりの質量)が30〜300g/m2であることが好ましく、50〜200g/m2であることがより好ましい。このような範囲とすることにより、含浸性と力学物性を両立できる繊維強化熱可塑性樹脂組成物を製造することができる。
また、プリプレグの厚みは50〜250μmであることが好ましく、100〜200μmであることがより好ましい。このような範囲とすることにより、積層枚数が比較的少なくコストパフォーマンスと力学物性に優れた繊維強化熱可塑性樹脂組成物を製造することができる。
本発明において用いる(メタ)アクリル系重合体には、(メタ)アクリル系重合体を構成する単量体組成以外の他の成分も添加することができる。添加剤としてはクエン酸等のpH調整剤、脂肪族エステル、脂肪族界面活性剤などが挙げられる。また、本発明に用いられる熱可塑性樹脂には、ステアリン酸等の滑材、銅、フェノール系加工物等の酸化防止剤、タルク、クレイ等の結晶核剤などを加えてもよい。
本発明の第三の態様における成形品は、第二の態様の繊維強化熱可塑性樹脂組成物を成形したものである。
本発明の第二の態様の強化繊維熱可塑性樹脂組成物を、公知の成形法によって成形することにより、任意の形状の成形品(繊維強化複合成形品)を提供することができる。
例えば、ペレット状の強化繊維熱可塑性樹脂組成物の場合は射出成形などにより成形体を得ることが可能である。
また本発明においては、強化繊維を横切る方向に強化繊維を切断する深さの切込を有するプリプレグを用いた成形体を作製することも可能である。切込を有するプリプレグを用いることにより、力学特性のばらつきを抑え、複雑な形状への賦形に優れる。
また成形体は強化繊維束を連続的に押出機に供給し、熱可塑性樹脂と混練することで切断された強化繊維がランダムに分散した繊維強化熱可塑性樹脂組成物を得て、これを成形する方法(LFT−D)によって得ることもできる。
還流冷却器、滴下ロート、温度計、窒素ガス導入管及び撹拌装置を備えた反応器内に、エタノール147質量部を仕込み、滴下ロートに2−ヒドロキシエチルアクリルアミド86質量部、アクリル酸14質量部、及びエタノール50質量部からなる単量体混合液を仕込み、反応器内を窒素置換した後80℃に加熱した。反応器内に、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネイト)(V−601;和光純薬工業(株)製)0.2質量部、エタノール3重量部を投入後、単量体混合液を4時間かけて滴下した。滴下終了から6時間反応させた後、水750重量部を添加し、冷却した。反応器内に25%NaOH水溶液31.1重量部、水20重量部を滴下し、アクリル酸を中和した。続いて、圧力を350Torrとし、エタノールを留去し、固形分30%になるように水を添加した。pH調整剤として50%クエン酸水溶液2.6部を添加し、(メタ)アクリル系重合体水溶液を得た。2−ヒドロキシエチルアクリルアミドから誘導される単量体単位のモル分率は0.794であり、アクリル酸から誘導される単量体単位のモル分率は0.206であった。(メタ)アクリル系重合体の凝集エネルギー密度CEDは712であった。(メタ)アクリル系重合体の重量平均分子量は11,000であった。
還流冷却器、滴下ロート、温度計、窒素ガス導入管及び撹拌装置を備えた反応器内に、エタノール147質量部を仕込み、滴下ロートに2−ヒドロキシエチルアクリルアミド45質量部、アクリル酸55質量部、及びソルミックスAP−1(日本アルコール販売(株)製)50質量部からなる単量体混合液を仕込み、反応器内を窒素置換した後80℃に加熱した。反応器内に、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネイト)(V−601;和光純薬工業(株)製)0.2質量部、ソルミックスAP−1 3重量部を投入後、単量体混合液を4時間かけて滴下した。滴下終了から6時間反応させた後、水750重量部を添加し、冷却した。反応器内に25%NaOH水溶液31.1重量部、水20重量部を滴下し、アクリル酸を中和した。続いて、圧力を350Torrとし、ソルミックスAP−1を留去し、固形分30%になるように水を添加し、(メタ)アクリル系重合体水溶液を得た。2−ヒドロキシエチルアクリルアミドから誘導される単量体単位のモル分率は0.339であり、アクリル酸から誘導される単量体単位のモル分率は0.661であった。(メタ)アクリル系重合体の凝集エネルギー密度CEDは647であった。(メタ)アクリル系重合体の重量平均分子量は14,000であった。
製造例2の2−ヒドロキシエチルアクリルアミド45質量部、アクリル酸55質量部を2−ヒドロキシエチルアクリルアミド86質量部、メタクリル酸14質量部に変えた以外は、製造例2と同様にして、(メタ)アクリル系重合体水溶液を得た。2−ヒドロキシエチルアクリルアミドから誘導される単量体単位のモル分率は0.821であり、メタクリル酸から誘導される単量体単位のモル分率は0.179であった。(メタ)アクリル系重合体の凝集エネルギー密度CEDは705であった。(メタ)アクリル系重合体の重量平均分子量は31,000であった。
製造例2の2−ヒドロキシエチルアクリルアミド45質量部、アクリル酸55質量部を2−ヒドロキシエチルアクリルアミド100質量部に変えた以外は、製造例2と同様にして、(メタ)アクリル系重合体水溶液を得た。2−ヒドロキシエチルアクリルアミドから誘導される単量体単位のモル分率は1.000であった。(メタ)アクリル系重合体の凝集エネルギー密度CEDは735であった。(メタ)アクリル系重合体の重量平均分子量は5,000であった。
製造例2の2−ヒドロキシエチルアクリルアミド45質量部、アクリル酸55質量部を2−ヒドロキシエチルアクリルアミド21質量部、アクリル酸14質量部、メタクリル酸メチル65質量部に変えた以外は、製造例2と同様にして、(メタ)アクリル系重合体水溶液を得た。2−ヒドロキシエチルアクリルアミドから誘導される単量体単位のモル分率は0.178であり、アクリル酸から誘導される単量体単位のモル分率は0.189であり、メタクリル酸メチルから誘導される単量体単位のモル分率は0.633であった。(メタ)アクリル系重合体の凝集エネルギー密度CEDは487であった。(メタ)アクリル系重合体の重量平均分子量は31,000であった。
製造例1の2−ヒドロキシエチルアクリルアミド86質量部、アクリル酸14質量部をN,N−ジメチルアクリルアミド86質量部、アクリル酸14質量部に変えた以外は、製造例1と同様にして、(メタ)アクリル系重合体水溶液を得た。N,N−ジメチルアクリルアミドから誘導される単量体単位のモル分率は0.817であり、アクリル酸から誘導される単量体単位のモル分率は0.183であった。(メタ)アクリル系重合体の凝集エネルギー密度CEDは552であった。(メタ)アクリル系重合体の重量平均分子量は7,000であった。
製造例2の2−ヒドロキシエチルアクリルアミド45質量部、アクリル酸55質量部を2−ヒドロキシエチルアクリレート86質量部、アクリル酸14質量部に変えた以外は、製造例2と同様にして、(メタ)アクリル系重合体水溶液を得た。2−ヒドロキシエチルアクリレートから誘導される単量体単位のモル分率は0.792であり、アクリル酸から誘導される単量体単位のモル分率は0.208であった。(メタ)アクリル系重合体の凝集エネルギー密度CEDは575であった。(メタ)アクリル系重合体の重量平均分子量は3,000であった。
製造例2の2−ヒドロキシエチルアクリルアミド45質量部、アクリル酸55質量部をアクリルアミド100質量部に変えた以外は、製造例2と同様にして、(メタ)アクリル系重合体水溶液を得た。アクリルアミドから誘導される単量体単位のモル分率は100モル%であった。(メタ)アクリル系重合体の凝集エネルギー密度CEDは813であった。(メタ)アクリル系重合体の重量平均分子量は23,000であった。
(炭素繊維束の製造)
(メタ)アクリル系重合体が付着していない炭素繊維(三菱レイヨン社製、商品名:パイロフィル(登録商標)TR 50S15L)を、固形分濃度2.0質量%に調製した製造例1で製造した(メタ)アクリル系重合体水溶液に浸漬させ、ニップロールを通過させた後に、表面の温度を140℃とした加熱ロールに10秒間接触させることにより乾燥し、(メタ)アクリル系重合体が付着した炭素繊維束を得た。炭素繊維への(メタ)アクリル系重合体の付着量は、炭素繊維束の総質量に対し、0.4質量%であった。
製造した炭素繊維束をドラムワインドにて巻き付け、炭素繊維の目付(FAW:単位面積当たりの質量)が145g/m2の一方向の炭素繊維シートを作製した。なお、PAN系炭素繊維は、繊維束(トウ)の状態で取り扱い、各繊維束を構成するPAN系炭素繊維の本数は、15,000本であった。
炭素繊維束を一方向に配向した炭素繊維束のシート状物(目付145.0g/m2)の両面に厚さ40μmのナイロン6フィルム(宇部興産(株)製1013Bを使用して作成したフィルム)を積層させて積層体を得た。この積層体を255℃に加熱して、熱可塑性樹脂フィルムを炭素繊維のシート状物に溶融含浸させ、熱可塑性UDプリプレグを得た。得られた熱可塑性プリプレグの厚みは159μm、目付けは145.0g/m2、繊維体積含有率は50.0%であった。
熱可塑性プリプレグの総質量に対し、(メタ)アクリル系重合体の含有量は0.25質量%であり、ナイロン6の含有量は40質量%であり、炭素繊維束の含有量は60質量%であった。
前記熱可塑性UDプリプレグを、繊維軸方向が一致するようにして、12枚積層させ、その積層体を成形型に入れた。さらに、予め加熱盤を300℃とした加熱冷却二段プレス機(神藤金属工業所社製、製品名:F−37)に投入し金型の内温が240℃になるまで予熱を行った。続いて、圧力2MPaで1分間加熱加圧プレスを行った後、圧力2MPaで冷却プレスを行い、成形板を得た。
炭素繊維束の取扱い性の指標として、開繊性を評価した。プリプレグ作製時にドラムワインドに巻きつけける直前の炭素繊維束の幅をレーザー変位計にて30m測定し、目付が145g/m2以下となる長さを計測した。目付が145g/m2以下となる割合が5%以上を×、5%未満を○とした。
炭素繊維束の取扱い性の指標として、毛羽の発生について評価した。プリプレグ作製時にドラムワインドに巻きつけける直前の擦過バーにて発生する毛羽を観察した。毛羽の発生が多いものを×、毛羽の発生が少ないものを○として評価した。
炭素繊維束の含浸性の指標として、空隙面積率について評価した。上記(一方向炭素繊維複合材料成形板(12ply)の成形)において得られた成形板をポリエステル樹脂(クルツァー社製、製品名:テクノビット4000)に包埋し、断面を耐水ペーパーの番手#200、400、600、800、1000の順に、各番手で5分間研磨後、デジタルマイクロスコープ(キーエンス社製、製品名:VHX−100)を用いて150倍で断面の撮影を行った。撮影した断面の正常部とボイドの面積率を測定し、100%からボイド率を減じることで空隙面積率を評価した。含浸性の評価は空隙面積率が5%以下を○、5%より大きい場合は×とした。
炭素繊維と熱可塑性樹脂との界面接着性、及び成形品の力学特性の指標として、90°曲げ強度の評価を行った。上記(一方向炭素繊維複合材料成形板(12ply)の成形)において得られた成形板を、湿式ダイヤモンドカッターにより長さ(90°方向の長さ)60mm×幅(10°方向の長さ)12.7mmの寸法に切断して試験片を作製した。万能試験機(Instron社製、商品名:Instron5565)と、解析ソフト(商品名:Bluehill)とを用いて、ASTM D790に準拠(圧子R=5.0、L/D=16)した方法で得られた試験片に対して3点曲げ試験を行い、90°曲げ強度を算出した。
(炭素繊維束の製造)
(メタ)アクリル系重合体が付着していない炭素繊維(三菱レイヨン社製、商品名:パイロフィル(登録商標)TR 50S15L)を、固形分濃度2.0質量%に調製した製造例1で製造した(メタ)アクリル系重合体水溶液に浸漬させ、ニップロールを通過させた後に、表面の温度を140℃とした加熱ロールに10秒間接触させることにより乾燥し、(メタ)アクリル系重合体が付着した炭素繊維束を得た。炭素繊維への(メタ)アクリル系重合体の付着量は、炭素繊維束の総質量に対し、0.4質量%であった。
製造した炭素繊維束をドラムワインドにて巻き付け、炭素繊維の目付(FAW:単位面積当たりの質量)が145g/m2の一方向の炭素繊維シートを作製した。なお、PAN系炭素繊維は、繊維束(トウ)の状態で取り扱い、各繊維束を構成するPAN系炭素繊維の本数は、15,000本であった。
炭素繊維束を一方向に配向した炭素繊維束のシート状物(目付145.0g/m2)の両面に厚さ40μmのナイロンMXD6フィルム(三菱瓦斯化学(株)製S6001を使用して作成したフィルム)を積層させて積層体を得た。この積層体を265℃に加熱して、熱可塑性樹脂フィルムを炭素繊維のシート状物に溶融含浸させ、熱可塑性UDプリプレグを得た。得られた熱可塑性プリプレグの厚みは159μm、目付けは145.0g/m2、繊維体積含有率は50.0%であった。
熱可塑性プリプレグの総質量に対し、(メタ)アクリル系重合体の含有量は0.24質量%であり、ナイロンMXD6の含有量は40.2質量%であり、炭素繊維束の含有量は60質量%であった。
前記熱可塑性UDプリプレグを、繊維軸方向が一致するようにして、12枚積層させ、その積層体を成形型に入れた。さらに、予め加熱盤を300℃とした加熱冷却二段プレス機(神藤金属工業所社製、製品名:F−37)に投入し金型の内温が255℃になるまで予熱を行った。続いて、圧力2MPaで1分間加熱加圧プレスを行った後、圧力2MPaで冷却プレスを行い、成形板を得た。
その後の評価は実施例1と同様の方法にて実施した。
製造例2で製造した(メタ)アクリル系重合体水溶液を使用した以外は実施例1と同様の方法にて成形板を作製し、開繊性評価、毛羽の評価、空隙面積率および90°曲げ試験を実施した。
その結果、含浸性が良く、曲げ強度の高い成形体が得られたことが分かった。また炭素繊維束の開繊性は良好で、かつ毛羽も少なく、取り扱い性は良好であった。なお、各繊維束を構成する炭素繊維の本数は15,000本であった。炭素繊維への(メタ)アクリル系重合体の付着量は、炭素繊維束の総質量に対し、0.4質量%であった。また、熱可塑性プリプレグの総質量に対し、(メタ)アクリル系重合体の含有量は0.25質量%であり、繊維含有率は60質量%であり、ナイロン6の含有量は40質量%であった。
製造例3で製造した(メタ)アクリル系重合体水溶液を使用した以外は実施例1と同様の方法にて成形板を作製し、開繊性評価、毛羽の評価、空隙面積率および90°曲げ試験を実施した。
その結果、含浸性が良く、曲げ強度の高い成形体が得られたことが分かった。また炭素繊維束の開繊性は良好で、かつ毛羽も少なく、取り扱い性は良好であった。なお、各繊維束を構成する 炭素繊維の本数は15,000本であった。炭素繊維への(メタ)アクリル系重合体の付着量は、炭素繊維束の総質量に対し、0.4質量%であった。また、熱可塑性プリプレグの総質量に対し、(メタ)アクリル系重合体の含有量は0.25質量%であり、繊維含有率は60質量%であり、ナイロン6の含有量は40質量%であった。
製造例4で製造した(メタ)アクリル系重合体水溶液を使用した以外は実施例1と同様の方法にて成形板を作製し、開繊性評価、毛羽の評価、空隙面積率および90°曲げ試験を実施した。
その結果、含浸性が良く、曲げ強度の高い成形体が得られたことが分かった。また炭素繊維束の開繊性は良好で、かつ毛羽も少なく、取り扱い性は良好であった。なお、各繊維束を構成する炭素繊維の本数は15,000本であった。炭素繊維への(メタ)アクリル系重合体の付着量は、炭素繊維束の総質量に対し、0.4質量%であった。また、熱可塑性プリプレグの総質量に対し、(メタ)アクリル系重合体の含有量は0.25質量%であり、繊維含有率は60質量%であり、ナイロン6の含有量は40質量%であった。
製造例5で製造した(メタ)アクリル系重合体水溶液(凝集エネルギー密度487MPa)を使用した以外は実施例1と同様の方法にて成形板を作製し、開繊性評価、毛羽の評価、空隙面積率および90°曲げ試験を実施した。
その結果、含浸性が悪く、曲げ強度も低い成形体が得られたことが分かった。ただし、炭素繊維束の開繊性は良好で、かつ毛羽も少なく、取り扱い性は良好であった。なお、炭素繊維の本数は15,000本であった。炭素繊維への(メタ)アクリル系重合体の付着量は、炭素繊維束の総質量に対し、0.4質量%であった。また、熱可塑性プリプレグの総質量に対し、(メタ)アクリル系重合体の含有量は0.25質量%であり、繊維含有率は60質量%であり、ナイロン6の含有量は40質量%であった。
製造例6で製造した(メタ)アクリル系重合体水溶液(凝集エネルギー密度552MPa)を使用した以外は実施例1と同様の方法にて成形板を作製し、開繊性評価、毛羽の評価、空隙面積率および90°曲げ試験を実施した。
その結果、含浸性が悪く、曲げ強度も低い成形体が得られたことが分かった。ただし、炭素繊維束の開繊性は良好で、かつ毛羽も少なく、取り扱い性は良好であった。なお、炭素繊維の本数は15,000本であった。炭素繊維への(メタ)アクリル系重合体の付着量は、炭素繊維束の総質量に対し、0.4質量%であった。また、熱可塑性プリプレグの総質量に対し、(メタ)アクリル系重合体の含有量は0.25質量%であり、繊維含有率は60質量%であり、ナイロン6の含有量は40質量%であった。
製造例7で製造した(メタ)アクリル系重合体水溶液(凝集エネルギー密度575MPa)を使用した以外は実施例1と同様の方法にて成形板を作製し、開繊性評価、毛羽の評価、空隙面積率および90°曲げ試験を実施した。
その結果、含浸性が悪い成形体が得られたことが分かった。ただし、炭素繊維束の開繊性は良好で、かつ毛羽も少なく、取り扱い性は良好であった。なお、炭素繊維の本数は15,000本であった。炭素繊維への(メタ)アクリル系重合体の付着量は、炭素繊維束の総質量に対し、0.4質量%であった。また、熱可塑性プリプレグの総質量に対し、(メタ)アクリル系重合体の含有量は0.25質量%であり、繊維含有率は60質量%であり、ナイロン6の含有量は40質量%であった。
製造例8で製造した(メタ)アクリル系重合体水溶液(凝集エネルギー密度813MPa)を使用した以外は実施例1と同様の方法にて成形体を作製し、開繊性評価、毛羽の評価、空隙面積率および90°曲げ試験を実施した。
その結果、開繊性が悪く、炭素繊維束の毛羽が多い為、成形体の作製が困難であった。なお、炭素繊維の本数は15,000本であった。炭素繊維への(メタ)アクリル系重合体の付着量は、炭素繊維束の総質量に対し、0.4質量%であった。また、熱可塑性プリプレグの総質量に対し、(メタ)アクリル系重合体の含有量は0.25質量%であり、繊維含有率は60質量%であり、ナイロン6の含有量は40質量%であった。
・AA:アクリル酸単量体単位
・MAA:メタクリル酸単量体単位
・HEAA:2−ヒドロキシエチルアクリルアミド単量体単位
・DMAA:N,N−ジメチルアクリルアミド単量体単位
・AAm:アクリルアミド単量体単位
・HEA:2−ヒドロキシエチルアクリレート単量体単位
・MMA:メタクリル酸メチル単量体単位
・Ny6:ナイロン6
・MXD6:ナイロンMXD6
一方、600MPa未満の(メタ)アクリル系重合体を付着した強化繊維束を使用した成形体では、熱可塑性樹脂を含浸させた後の空隙面積率が高かったことから、含浸性が悪いことが分かった。また、曲げ強度も低かったことから、接着性が悪く、力学特性も悪いことが分かった。また800MPa以上の強化繊維束では毛羽が多く、開繊性が悪くなり、コンポジットの製造が困難であったことから、取扱い性が悪いことが分かった。
Claims (11)
- 強化繊維に(メタ)アクリル系重合体が付着した強化繊維束であって、
前記(メタ)アクリル系重合体の、下記式(a)で算出される凝集エネルギー密度CEDが600〜800MPaであり、
強化繊維束中、前記(メタ)アクリル系重合体の付着量が、強化繊維束の総質量に対し、0.1〜10質量%である、強化繊維束。
CED=1.15×Σ{P(n)×CE(n)}/Σ{P(n)×M(n)}・・・・・・(a)
(式中、(メタ)アクリル系重合体に含まれる(メタ)アクリル系単量体単位の種類をm種類として、各(メタ)アクリル系単量体単位をそれぞれ(メタ)アクリル系単量体単位(n)(nは1〜mの整数)としたとき、CE(n)は、(メタ)アクリル系単量体単位(n)の化学構造CS(n)から計算された凝集エネルギーを意味する;M(n)は(メタ)アクリル系単量体単位(n)の分子量を意味する;P(n)は(メタ)アクリル系重合体中の(メタ)アクリル系単量体単位(n)のモル分率を意味する;但しΣP(n)=1である。) - 前記(メタ)アクリル系重合体が水酸基を有するアクリル系単量体単位を含み、かつ前記(メタ)アクリル系重合体を構成する単量体単位の総質量に対し、水酸基を有するアクリル系単量体単位を30〜100質量%含む、請求項1に記載の強化繊維束。
- 前記水酸基を有するアクリル系単量体単位が、下記式(1)又は式(2)で表される化学構造を有する単量体から誘導される単量体単位である、請求項2に記載の強化繊維束。
CH2=C(R2)−C(=O)−N(R3)(R4)・・・・・・・(1)
(式(1)中、R2は水素原子又はメチル基であり;R3及びR4は互いに異なっていてもよく、水素原子、炭素数1〜22のアルキル基、及び水酸基を有する炭素数1〜22のアルキル基からなる群から選ばれるいずれかの基であり、かつ、R3及びR4のうち少なくとも一つの基が水酸基を有する炭素数1〜22のアルキル基である。)
CH2=C(R5)−C(=O)−O−R6・・・・・・・・(2)
(式(2)中、R5は水素原子又はメチル基であり;R6は水酸基を有する炭素数1〜22のアルキル基である。) - 前記(メタ)アクリル系重合体の重量平均分子量(Mw)が3,000〜1,000,000である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の強化繊維束。
- 前記強化繊維が炭素繊維である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の強化繊維束。
- 前記強化繊維束1束あたりの前記強化繊維の本数が1,000〜100,000本である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の強化繊維束。
- 請求項1〜6のいずれか1項に記載の強化繊維束と、熱可塑性樹脂と、を含む繊維強化熱可塑性樹脂組成物であって、
前記(メタ)アクリル系重合体を、繊維強化熱可塑性樹脂組成物の総質量に対し、0.005〜8質量%、
前記強化繊維を、繊維強化熱可塑性樹脂組成物の総質量に対し、5〜80質量%、および
前記熱可塑性樹脂を、繊維強化熱可塑性樹脂組成物の総質量に対し、12〜95質量%含む、繊維強化熱可塑性樹脂組成物。 - 前記熱可塑性樹脂が、分子内にエステル結合またはアミド結合のうち、少なくとも1種の結合を有する、請求項7に記載の繊維強化熱可塑性樹脂組成物。
- 前記熱可塑性樹脂が、脂肪族ポリアミドまたは芳香族ポリアミドのうち少なくとも1種のポリアミドを含む、請求項8に記載の繊維強化熱可塑性樹脂組成物。
- 前記繊維強化熱可塑性樹脂組成物が、連続した前記強化繊維束に前記熱可塑性樹脂を含浸させてシート状に成形したシート状物である、請求項7〜9のいずれか1項に記載の繊維強化熱可塑性樹脂組成物。
- 請求項7〜10のいずれか1項に記載の繊維強化熱可塑性樹脂組成物を成形した成形品。
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