JP2023072095A - 複合体 - Google Patents

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Junichi Tsunoda
智亮 中西
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Abstract

【課題】耐熱性に優れる複合体を提供する。【解決手段】積層された複数の層と、上記層の内部に、上記層の厚さ方向と直交する方向に並列配置された複数本の繊維と、を備え、n層目の上記層に配置された上記繊維と、n+1層目の上記層に配置された上記繊維とが交差しており、ただし、nは正の整数であり、上記層は、熱可塑性樹脂を含むマトリックス樹脂を有し、空隙率が3%以上20%以下である、複合体。【選択図】図1

Description

本発明は、複合体に関する。
従来、炭素繊維などの繊維とマトリックス樹脂とからなる複合体が、例えば耐熱材として使用されている(特許文献1)。
特開2014-42996号公報
近年、市場からは、より優れた耐熱材の開発が要請されている。
そこで、本発明は、耐熱性に優れる複合体を提供することを目的とする。
本発明者らは、鋭意検討した結果、下記構成を採用することにより、上記目的を達成できることを見出した。
すなわち、本発明は、以下の[1]~[8]を提供する。
[1]積層された複数の層と、上記層の内部に、上記層の厚さ方向と直交する方向に並列配置された複数本の繊維と、を備え、n層目の上記層に配置された上記繊維と、n+1層目の上記層に配置された上記繊維とが交差しており、ただし、nは正の整数であり、上記層は、熱可塑性樹脂を含むマトリックス樹脂を有し、空隙率が3%以上20%以下である、複合体。
[2]上記繊維が、炭素繊維である、上記[1]に記載の複合体。
[3]上記マトリックス樹脂の窒素下5%質量減少温度が、150℃以上であり、上記マトリックス樹脂の熱変形温度が、100℃以上である、上記[1]または[2]に記載の複合体。
[4]上記熱変形温度が、190℃以上である、上記[3]に記載の複合体。
[5]上記熱可塑性樹脂が、芳香族ポリエーテルケトンを含む、上記[1]~[4]のいずれかに記載の複合体。
[6]上記芳香族ポリエーテルケトンが、ポリエーテルエーテルケトンである、上記[5]に記載の複合体。
[7]上記繊維の直径が、1μm以上20μm以下である、上記[1]~[6]のいずれかに記載の複合体。
[8]上記繊維の含有量が、20質量%以上80質量%以下である、上記[1]~[7]のいずれかに記載の複合体。
本発明によれば、耐熱性に優れる複合体を提供できる。
複合体を示す斜視図である。 フィラメントを示す斜視図である。 層を示す斜視図である。 アーク加熱試験の結果(試験体の温度)を示すグラフである。
以下、本発明の一実施形態について、図1~図3を参照して説明する。
ただし、本発明は、以下の実施形態に限定されない。本発明の範囲を逸脱しない範囲で、以下の実施形態に種々の変形および置換を加えることができる。
以下、「~」を用いて表される範囲は、その範囲の両端を含む。例えば、「A~B」と表される範囲は、AおよびBを含む。
[複合体]
図1は、複合体1を示す斜視図である。
複合体1は、複数の層2が積層された積層体である。
各々の層2の内部には、複数本の繊維3が、層2の厚さ方向と直交する方向に、並列配置されている。層2における繊維3を除く部分は、熱可塑性樹脂を含むマトリックス樹脂4である。マトリックス樹脂4は、層2どうしを接着する機能を有する。
n層目(例えば図1中の下から1層目)の層2に配置された繊維3と、n+1層目(例えば図1中の下から2層目)の層2に配置された繊維3とは、積層方向を上側としたとき上面視で交差しており、互いに非平行である。ここで、nは正の整数である。より具体的には、複合体1の層数をmとすると、nは、1~(m-1)の範囲の整数である。
図1では、繊維3どうしの交差を明示するため、各々の層2に内蔵された繊維3を1本ずつ、破線で図示している。
複合体1を構成する各々の層2(特に、マトリックス樹脂4)には、複数の空隙(図示せず)が形成されている。
複合体1の空隙率は、3%以上20%以下である。
このような複合体1は、耐熱性に優れる。
その理由は、次のように推測される。
まず、複合体1には、1方向に長い繊維3が層2ごとに互い違いに内蔵されている。これにより、複合体1は、例えば、短い繊維がランダムに内部に分散している複合体と比較して、熱により崩壊しにくい強靭な構造になっていると考えられる。
更に、複合体1は、適度に空隙を有することで適量の空気を内包し、これにより、良好な断熱性を有すると考えられる。
加えて、複合体1が適度に空隙を有することで、マトリックス樹脂4の分解によるガスが揮発しやすくなり、吸熱効果が得られると考えられる。これにより、高温環境下に置かれた複合体1を冷却でき、複合体1の耐熱性が向上すると考えられる。
複合体1の空隙率は、複合体1の耐熱性がより優れるという理由から、6%以上が好ましく、8%以上がより好ましく、10%以上が更に好ましい。
一方、複合体1の空隙率は、複合体1の強度を維持しつつ複合体1の耐熱性がより優れるという理由から、18%以下が好ましく、16%以下がより好ましく、14%以下が更に好ましい。
空隙率は、JIS K 7075に記載の燃焼法により測定できる。
また、空隙率は、上記燃焼法による相関を確認することにより、X線CT(X-ray Computed Tomography)法でも見積もれる。
上記X線CT法を用いた空隙率の測定方法は、以下のとおりである。
まず、複合体1について、X線CT装置を用いて、スキャン画像を取得する。X線CT装置としては、例えば、島津製作所社製のSMX-225CT FPDを使用できる。複合体1のスキャン画像を取得する条件としては、例えば、管電圧が75kV、管電流が70μA、スキャン画像のサイズが1024ピクセル×1024ピクセル、スライス厚が0.104mm、走査確度が360°という条件が挙げられる。
次に、取得したスキャン画像から、解析ソフトウェアを用いて、ボイド率を算出する。解析ソフトウェアとしては、Volume Graphics社製のVS Studio MAXを使用できる。解析アルゴリズムは、上記解析ソフトウェアにあるVG Easy Poreを用いる。解析モードは、相対モードを選択する。最小ボクセルサイズは、8ボクセルとする。得られた解析結果に対して、空隙を明確に識別できるように、空隙と、マトリックス樹脂4および繊維3との界面の閾値の濃淡レベルを調整する。具体的には、グレイバリューのコントラスト、空隙の内部クリーニングのレベルなどのパラメータを調整する。上記燃焼法により測定される空隙率を参考にして、このパラメータを調整する。
以下、複合体1を、より詳細に説明する。
複合体1を上面側または下面側から見て、n層目の繊維3の長手方向に対する、n+1層目の繊維3の長手方向の角度(以下、「交差角度」ともいう)は、0°超であれば特に限定されず、例えば、45°以上である。図1には、交差角度が90°である場合を例に示している。
複合体1のサイズ(厚さなど)は、特に限定されず、用途等に応じて適宜設定される。
複合体1は、図1では3層であるが、2層以上であれば特に限定されない。複合体1の層数は、複合体1の厚さ等に応じて適宜設定される。
複合体1は、図1では直方体であるが、これに限定されない。例えば、層2ごとに大きさ(厚さ方向と直交する方向の長さ)が異なり、段差が設けられていてもよい。
層2の厚さは、層2ごとに、同一でも異なっていてもよいが、複合体1の耐熱性がより優れ、かつ、得られる複合体1の均質性が高くなり機械的物性を設計しやすいという理由から、同一が好ましい。
層2の厚さは、複合体1の厚さ等に応じて適宜設定されるが、例えば、0.1mm以上であり、0.2mm以上が好ましい。一方、0.5mm以下が好ましく、0.4mm以下がより好ましい。
層2の厚さは、走査型電子顕微鏡(SEM)、光学顕微鏡またはレーザ顕微鏡を用いて測定することにより得られる値であり、任意の5点の平均値である。
複合体1が含有する繊維3としては、例えば、炭素繊維、ガラス繊維、シリカ繊維(石英繊維)、炭化ケイ素(SiC)繊維、アルミナ繊維、ジルコニア繊維、ボロン繊維などの無機系繊維;アラミド繊維、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、PBO(ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール)繊維などの有機系繊維;等が挙げられ、これらを1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
これらのうち、複合体1の耐熱性がより優れるという理由から、無機系繊維が好ましく、炭素繊維がより好ましい。
繊維3は、例えば、一方向に長い円柱形状の材料である。
繊維3の長さ(長手方向の距離)は、層2の一方の側面から他方の側面までの距離であることが好ましい。
繊維3の直径は、複合体1が高強度になるという理由から、1μm以上が好ましく、3μm以上がより好ましい。一方、繊維3の直径は、後述するフィラメント5(図2参照)を製造しやすいという理由から、20μm以下が好ましく、15μm以下がより好ましい。
繊維3の直径は、走査型電子顕微鏡(SEM)、光学顕微鏡またはレーザ顕微鏡を用いて測定することにより得られる値であり、任意の5点の平均値である。
複合体1における繊維3の含有量は、複合体1の強度を維持しつつ複合体1の耐熱性がより優れるという理由から、20質量%以上が好ましく、40質量%以上がより好ましい。
一方、複合体1を成形しやすくし、かつ、層2どうしを接着するマトリックス樹脂4の量を十分に確保するという理由から、複合体1における繊維3の含有量は、80質量%以下が好ましく、60質量%以下がより好ましい。
繊維3の含有量は、熱重量分析(TGA)によって測定する。
複合体1におけるマトリックス樹脂4が含む熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド(PA)、ポリスルホン(PSU)、ポリエーテルスルホン(PES)、ポリスチレン(PS)、ポリフタルアミド(PPA)、ポリフェニルスルホン(PPSU)、液晶ポリマー(LCP)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリフェニルサルファイド(PPS)、芳香族ポリエーテルケトン(PAEK)などが挙げられる。
これらのうち、融点、分解温度および機械強度が高く、複合体1の耐熱性がより優れるという理由から、PAEKが好ましい。
PAEKとしては、例えば、ポリエーテルケトン(PEK)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルケトンケトン(PEKK)、ポリエーテルエーテルケトンケトン(PEEKK)などが挙げられる。
これらのうち、融点、分解温度および機械強度がより高く、複合体1の耐熱性が更に優れ、耐薬品性にも優れるという理由から、PEEKが好ましい。
マトリックス樹脂4は、その他の樹脂を含んでいてもよく、例えば、不飽和ポリエステル、エポキシ、ポリイミド(PI)などの熱硬化性樹脂が挙げられる。
マトリックス樹脂4のメルトフローレート(MFR)は、複合体1の衝撃性が優れるという理由から、2000g/10分以下が好ましい。
一方、後述するように複合体1を製造する際にマトリックス樹脂4が変形しやすいという理由から、マトリックス樹脂4のMFRは、1g/10分以上が好ましい。
メルトフローレート(MFR)は、ASTM D1238に準拠して測定できる。
マトリックス樹脂4の窒素下5%質量減少温度は、150℃以上が好ましく、200℃以上がより好ましい。この場合、高温環境下に曝された複合体1が熱分解されにくい。また、熱分解により発生するガスが複合体1を覆うことで断熱効果が得られる。
一方、マトリックス樹脂4の窒素下5%質量減少温度は、1000℃以下が好ましく、800℃以下がより好ましく、600℃以下が更に好ましい。この場合、後述するように複合体1を製造する際に、マトリックス樹脂4が溶融しやすく、繊維3との密着性が優れる。
窒素下5%質量減少温度は、窒素下、10℃/分の条件で、熱重量分析(TGA)を用いて、質量減少温度を測定し、測定開始時の質量を基準として、質量が5%減量する温度である。
マトリックス樹脂4の熱変形温度は、100℃以上が好ましく、150℃以上がより好ましく、160℃以上が更に好ましい。この場合、複合体1は、変形しにくく高品質である。
一方、マトリックス樹脂4の熱変形温度は、500℃以下が好ましく、450℃以下がより好ましい。この場合、後述するように複合体1を製造する際に、マトリックス樹脂4が溶融しやすく、層2どうしの密着性に優れる。
熱変形温度は、ISO75(JIS K 7191)のA法(1.8MPa)に準拠して求める荷重たわみ温度である。
複合体1の機械的特性、熱的特性、電気的特性、加工性などを向上させるため、複合体1を構成する各々の層2は、更に、フィラー(ただし、繊維3およびマトリックス樹脂4を除く)を含有してもよい。
フィラーとしては、例えば、短い炭素繊維、シリカ、タルク、ガラス繊維、酸化チタンなどの無機フィラー;ポリエステル、セルロースなどの有機フィラー;等が挙げられる。そのほか、フィラーとして、無機粉体、有機粉体、フッ素樹脂、エラストマー、繊維処理剤なども使用できる。
複合体1の熱変形温度は、190℃以上が好ましく、200℃以上がより好ましく、210℃以上が更に好ましい。この場合、複合体1は、高温環境下で変形しにくく、寸法安定性に優れる。
一方、複合体1の熱変形温度は、500℃以下が好ましく、450℃以下がより好ましい。この場合、複合体1を製造する際に、層2どうしの密着性に優れる。
[複合体の用途]
複合体1の用途は、特に限定されない。複合体1の用途の具体例としては、モビリティ用部品(自動車、自転車、船舶、航空機、電動垂直離着陸機、宇宙機などに用いる部品);建築用部品;電子機器用部品;等の部品が挙げられる。複合体1を、これらの部品の枠体、翼、骨組み、外装材、内装材などに使用できる。
[複合体の製造方法]
次に、図2および図3に基づいて、複合体1を製造する方法の一例を説明する。
図2は、フィラメント5を示す斜視図である。図3は、層2を示す斜視図である。
フィラメント5は、上述した繊維3(例えば炭素繊維)および熱可塑性樹脂を含むマトリックス樹脂4により構成される円柱形状の材料である。フィラメント5の断面形状は、円または楕円である。1本のフィラメント5には、複数本の繊維3が内蔵されている。
まず、1本のフィラメント5(図2参照)を溶融させたうえで押圧する。押圧後のフィラメント5に隣接させて、別のフィラメント5を並列配置し、同様に溶融させて押圧する。これを繰り返すことにより、1枚の層2(図3参照)を形成する。
次に、フィラメント5の向きを変えて、同様に1枚の層2を形成する。
複数枚の層2を積層することにより、上述した複合体1(図1参照)が得られる。
使用するフィラメント5の長さおよび直径などは、形成される層2および複合体1に応じて、適宜選択される。
例えば、フィラメント5の直径としては1~2mmが挙げられ、フィラメント5に内蔵される繊維3の本数としては5000~50000本が挙げられるが、これらに限定されない。
フィラメント5における繊維3の断面密度は、得られる複合体1が高強度になるという理由から、7000本/mm以上が好ましく、10000本/mm以上がより好ましい。
一方、フィラメント5における繊維3の断面密度は、20000本/mm以下が好ましく、18000本/mm以下がより好ましい。この場合、繊維3がマトリックス樹脂4と馴染みやすくなり、繊維3とマトリックス樹脂4との密着性が向上する。その結果、得られる複合体1の強度を向上できる。
フィラメント5における繊維3の含有量を、得られる複合体1における繊維3の含有量とみなすことができる。
このような複合体1の製造は、3次元(3D)プリンタを用いて、熱溶解積層法(Fused Deposition Modeling、FDM)または指向エネルギー堆積法(Directed energy deposition、DED)に基づいて行なうことが好ましい。これは、比較的に大型の複合体1を高精細に作製でき、マトリックス樹脂4として様々な熱可塑性樹脂を用いたフィラメント5を仕様できるからである。
マトリックス樹脂4(熱可塑性樹脂)がPAEK(とりわけPEEK)であるフィラメント5を使用する場合、層2どうしの密着力を向上できるという理由から、指向エネルギー堆積法に基づいて行なうことがより好ましい。
具体的には、例えば、まず、スプール等に巻かれた長尺のフィラメント5を、3Dプリンタのヘッドから、ビルドプレート等の上に排出して、レーザ光を照射する。レーザ光が照射されたフィラメント5においては、レーザ光を吸収した繊維3(例えば炭素繊維)からの熱伝導によって、熱可塑性樹脂を含むマトリックス樹脂4が溶融する。
次に、マトリックス樹脂4が溶融したフィラメント5を、3Dプリンタの圧縮ローラを用いて押圧する。その後、冷却されたフィラメント5を切断して、3Dプリンタのヘッドから切り離す。
このようなフィラメント5の排出、レーザ光の照射、圧縮ローラによる押圧、および、切断を繰り返すことにより、層2を形成し、ひいては、複合体1を製造する。
フィラメント5の重複率を調整することにより、最終的に得られる複合体1の空隙率を調整できる。
フィラメント5の重複率は、20%以下が好ましく、15%以下がより好ましく、10%以下が更に好ましく、5%以下が特に好ましく、0%以下が最も好ましい。この場合、複合体1の空隙率を調整しつつ、各々の層2を形成した後の最表面を平滑にできる。
一方、フィラメント5の重複率は、-10%以上が好ましく、-5%以上がより好ましく、-3%以上が更に好ましい。この場合、複合体1の強度を保ちつつ、複合体1の空隙率を低下できる。
フィラメント5の重複率とは、隣り合うフィラメント5どうしが重なり合う幅(重複幅)を、フィラメント5の直径で除し、百分率で表した値である。マイナスの値は、隣り合うフィラメント5どうしの間に溝が存在することを意味し、重複幅の代わりに、その溝の最短距離を用いる。
以下に、実施例により本発明を具体的に説明する。ただし、本発明は以下の実施例に限定されない。
以下、例1は実施例であり、例2は比較例である。
〈例1〉
図1に基づいて説明した複合体を、図2および図3に基づいて説明した方法に基づいて作製し、アーク加熱試験に供した。以下、詳細に説明する。
《複合体の作製》
6軸多関節アームを有し、その先端にフィラメントを排出(印刷)するヘッドが設けられた3Dプリンタを用いて、複合体を作製した。
使用したフィラメントは、複数本の長い炭素繊維を内蔵しており、その詳細は、以下のとおりである。
・フィラメントの直径:1.5mm
・フィラメント1本あたりの炭素繊維の本数:11000本
・炭素繊維の直径:8μm
・炭素繊維の含有量:56.5質量%
・マトリックス樹脂:PEEK(融点:343℃、MFR:36g/10分)
使用したフィラメントについて、その他の物性は、以下のとおりである。
・引張強度:1200MPa
・引張弾性係数:105GPa
・比重:1.5×10-3kg/m
なお、フィラメントは、使用する前に乾燥した。具体的には、スプールに巻かれたフィラメントを、オーブン(PVH-331M、エスペック社製)に入れて、空気雰囲気下、100℃で、8時間乾燥した。
乾燥後、フィラメントワインダ(UniSpooler、Showmark社製)を用いて、フィラメントを、金属製スプールに巻き替えた。
その後、フィラメントが巻かれた金属製スプールを、3Dプリンタに設置した。
3Dプリンタを動作させる前に、まず、寸法が150mm×150mm×30mmである複合体のデータを作成した。
作成したデータにおいては、ヘッドから排出されるフィラメントの長手方向を、層ごとに、互い違いにした(交差角度を90°にした)。すなわち、1層目のフィラメントの長手方向の角度を0°としたとき、2層目は90°、3層目は0°とし、以下、これを繰り返すようにした。
各層において、フィラメントの重複率が-5%になるように、データを作成した。
作成したデータに基づいて、3Dプリンタを動作させて、ビルドプレート上で、複合体の作製を開始した。なお、ビルドプレートの表面には、熱拡散のために、ポリカーボネート製シートを、予め、真空引きにより密着させておいた。
具体的には、まず、フィラメントを、3Dプリンタが備えるアキュムレータによって適切な張力でヘッドまで送り出し、30mm/秒の速度でヘッドから排出した。
この間、送り出し不良などの発生を直ちに検出するため、カメラを用いてフィラメントの状態をモニタリングした。
次に、ヘッドから排出されたフィラメントに、3Dプリンタが備えるレーザから、レーザ光を照射した。レーザ光が照射されたフィラメントにおいては、炭素繊維がレーザ光を吸収し、炭素繊維からの熱伝導によって、熱可塑性樹脂であるPEEKが溶融した。
レーザ光の照射中、IRカメラ(Thermal viewer、FLIR社製)を用いて、フィラメントの温度をモニタリングした。IRカメラのモニタに表示される仮想温度を監視し、フィラメントの温度が400℃以上500℃以下の範囲となるように、レーザ光の出力を制御した。
レーザ光の照射中は、3Dプリンタが備えるチューブから窒素をフィラメントに噴射し、レーザ光の照射によるフィラメントの燃焼を阻害した。
そして、レーザ光が照射されたフィラメントを、3Dプリンタが備える圧縮ローラを用いて押圧した。このとき、押圧後のフィラメントの高さが0.35mmになるよう、圧縮ローラを制御した。
レーザ光の照射および圧縮ローラによる押圧の後は、チューブから空気をフィラメントに噴射し、フィラメントを冷却した。
冷却後、フィラメントを、ヘッドに設けられたカッターにより切断し、ヘッドから切り離した。
このようなフィラメントの排出、レーザ光の照射、圧縮ローラによる押圧、および、切断を繰り返すことにより、複合体を作製した。
なお、複合体は、作製後にビルドプレートから剥がし、表面を研磨した。
作製した複合体の空隙率を、上述した方法により求めたところ、12%であった。
《アーク加熱試験》
作製した複合体(寸法:150mm×150mm×30mm)から、直径20mmおよび高さ30mmの円柱形状の試験体をくり抜いて、アーク加熱試験に供した。
アーク加熱試験は、大気圏再突入の状態を模擬した試験である。概略的には、アーク放電により高熱含量の気流を生成し、これにより、試験体を加熱した。
より詳細には、アーク加熱試験は、宇宙航空研究開発機構(相模原キャンパス)の750kWアーク加熱風洞において、以下のように実施した。
まず、密閉された測定室の内部に試験体を置いた。円柱形状である試験体の一方の底面を、熱源であるアーク加熱器に対面させた。アーク加熱器から試験体の底面までの距離を100mmとした。
次に、アーク加熱器にて電流制御(2000kW、直流電源)されたアーク放電を発生させて、空気からなる作動ガスを加熱した。加熱により作動ガスが膨張し、測定室の内部において、高熱含量の気流が生成された。生成した気流によって、試験体を加熱した。加熱率は4.75MW/m、加熱時間は25秒とした。
加熱時の試験体の温度を測定した。
具体的には、試験体の底面の表面温度、ならびに、試験体の底面から5mm、10mmおよび15mmの距離の内部温度を、それぞれ測定した。表面温度は、放射温度計を用いて赤外線強度から測定した。内部温度は、試験体の内部に差し込んだ熱電対によって測定した。
測定結果を、図4のグラフに示す。
図4は、アーク加熱試験の結果(試験体の温度)を示すグラフであり、横軸が底面からの距離(単位:mm)、縦軸が温度(表面温度または内部温度、単位:℃)を表す。
更に、アーク加熱試験の前後において、試験体の質量を測定し、質量の減少速度(単位:kg/(秒・m))を算出した。結果を下記表1に示す。
〈例2〉
マトリックス樹脂であるPEEK(融点:343℃、MFR:20g/10分)に、短い炭素繊維(直径:約10μm、長さ:約30μm)がランダムに分散した複合体(炭素繊維の含有量:56.5質量%)を射出成形により作製した。
射出成形は、射出成形機(FANUC社製、ROBOSHOT a-S100iA)を用いて、以下の手順で実施した。
まず、射出成形機において、シリンダー温度を、ホッパー側からノズルに向かって、370℃、380℃、390℃および390℃に設定し、昇温した。
次に、150℃雰囲気下で2時間乾燥させたPEEKに短い炭素繊維が分散した混合樹脂を準備し、準備した混合樹脂を、射出成形機のホッパーに投入した。
スクリュー回転数を100rpm、背圧を5MPaとして、混合樹脂を溶融させて、計量した。その後、射出圧100MPa、射出速度60mm/秒、保圧15MPa、冷却時間20秒の条件で、溶融した混合樹脂を金型に射出した。20秒の冷却時間が経過した後、金型から、固化した混合樹脂を取り出し、これを複合体とした。
作製した複合体の空隙率を、上述した方法により求めたところ、0.5%であった。
作製した複合体から、直径20mmおよび高さ30mmの円柱形状の試験体をくり抜いて、例1と同じアーク加熱試験に供した。アーク加熱試験の各種結果を、図4のグラフおよび下記表1に示す。
Figure 2023072095000002
〈評価結果まとめ〉
図1のグラフを見ると、試験体の底面から5mmの距離の内部温度は、例1は、例2よりも約700℃も低かった。
また、上記表1を見ると、例1は、例2よりも質量減少速度の値が小さかった。
以上の結果から、例1は、例2によりも耐熱性に優れていた。
1:複合体
2:層
3:繊維
4:マトリックス樹脂
5:フィラメント

Claims (8)

  1. 積層された複数の層と、
    前記層の内部に、前記層の厚さ方向と直交する方向に並列配置された複数本の繊維と、を備え、
    n層目の前記層に配置された前記繊維と、n+1層目の前記層に配置された前記繊維とが交差しており、ただし、nは正の整数であり、
    前記層は、熱可塑性樹脂を含むマトリックス樹脂を有し、
    空隙率が3%以上20%以下である、複合体。
  2. 前記繊維が、炭素繊維である、請求項1に記載の複合体。
  3. 前記マトリックス樹脂の窒素下5%質量減少温度が、150℃以上であり、
    前記マトリックス樹脂の熱変形温度が、100℃以上である、請求項1または2に記載の複合体。
  4. 前記熱変形温度が、190℃以上である、請求項3に記載の複合体。
  5. 前記熱可塑性樹脂が、芳香族ポリエーテルケトンを含む、請求項1~4のいずれか1項に記載の複合体。
  6. 前記芳香族ポリエーテルケトンが、ポリエーテルエーテルケトンである、請求項5に記載の複合体。
  7. 前記繊維の直径が、1μm以上20μm以下である、請求項1~6のいずれか1項に記載の複合体。
  8. 前記繊維の含有量が、20質量%以上80質量%以下である、請求項1~7のいずれか1項に記載の複合体。
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