JP6379791B2 - 接合構造 - Google Patents

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Description

本発明は、繊維強化樹脂材からなる2つの部材をT字形に接合する接合構造に関する。
T字形に接合される構造には、例えば、自動車の骨格を形成する部材を接合する構造がある。例えば、サイドメンバーとクロスメンバーの接合部は、T字形の接合構造となる。サイドメンバーは、車両前後方向に延びる部材で、クロスメンバーは、車幅方向に延びる部材である。これらの部材の結合については、例えば特許文献1に開示されている技術が知られている。
特許文献1には、変形に抵抗する方向に、メンバーにビームを設けて、剛性、強度を向上させることが開示されている。当該技術は、センターピラーの中間部分に車両幅方向外側から内側へ向かう入力が側突等により作用し、センターピラーに結合されるロッカーは捩じり入力を受ける場合について、ロッカーの補強をするものである。
一方で、これらの骨格部材について、車体の軽量化等を目的として繊維強化樹脂材により構成されるものがある。これらは、溶着等(接着、超音波溶接、振動溶接等を含む。)により接合される。樹脂材は、鉄やアルミニウム等の金属材料に比べて比重が小さいが、機械的特性では劣る。これに対して、繊維強化樹脂材は、当該機械的特性を炭素繊維やガラス繊維で補う材料である。繊維強化樹脂材料は一般の樹脂材に比べて高コストなため、使用する量を抑制しつつ、要求性能を満足させること等が求められる。
特開2011−143762号公報
弾性変形後、耐荷重を超えると割れる特性を有する繊維強化樹脂においては、上記例のような構造を適用すると、接合部に局所的な変形が起こり、割れが生じる可能性がある。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、繊維強化樹脂材からなる部材がT字形に接合される構造について、曲げ荷重に対する剛性を向上できるようにする接合構造を提供することである。
上記目的を達成するため本発明に係る接合構造は、繊維強化樹脂材からなり第1方向に延びる長尺の第1部材に、繊維強化樹脂材からなり前記第1方向に垂直な第2方向に延びる長尺の第2部材を接合する接合構造であって、前記第1部材には、前記第1方向に延びる平坦な第1主面と、前記第1方向に延び前記第1主面に垂直な側壁面とが設けられ、前記第1部材は、L字形の横断面形状を有し、前記第2部材には、前記第1主面に隣接し、前記第2方向に延びる平坦な第2主面が設けられ、前記第2主面の前記第1方向両側には、前記第2方向に延び前記第2主面に垂直な縦壁面が設けられ、前記第2部材は、コの字形の横断面形状を有し、前記第2主面の第2方向端には、前記第1主面に当接するフランジが設けられ、前記第1主面及び前記フランジが、少なくとも1つの接合部で接合することによって、前記第1部材及び前記第2部材でT字形状に構成された接合構造において、前記第1主面の裏面には、少なくとも1つの長リブが設けられ、前記長リブは、前記接合部に重なるように配置されると共に、前記第2部材から離れる方向に、少なくとも前記接合部の接合領域を通り越すように延びており、前記長リブが延びる方向と、前記第2方向とでなす角度のうち、前記第2部材と反対側に形成される角度が、鋭角になるように構成されている。
また、本発明に係る接合構造の一態様では、前記第1部材の前記側壁面と前記第2部材の前記縦壁面とで角部が構成され、前記長リブは、前記角部を起点として、前記第2部材から離れる方向に延びている。
また、本発明に係る接合構造の一態様では、前記フランジの前記第1方向両側のそれぞれには、前記第2部材の第1方向端よりも前記第1方向に突出する突出領域が設けられ、前記各突出領域には、前記接合部が設けられており、前記長リブは、前記角部を起点として、前記突出領域に設けられた前記接合部を通るように構成されている。
また、本発明に係る接合構造の一態様では、前記第2主面及び前記縦壁面の裏面には、前記コの字状の横断面形状に沿うように内側リブが設けられ、該内側リブは、前記第1部材に隣接する位置に配置されている。
また、本発明に係る接合構造の一態様では、前記第1部材の前記側壁面は、前記第1主面の前記第2方向両側にそれぞれ設けられ、前記第2部材は、コの字形の横断面形状を有し、前記長リブは、前記側壁面の裏面同士を連結するように延びている。
また、本発明に係る接合構造の一態様では、前記内側リブは、2枚の板材が交差してX字状を構成するX字状リブであり、前記第1部材の前記側壁面と前記第2部材の前記縦壁面とで角部が構成されており、前記X字状リブは、前記角部に隣接するように配置されている。
また、本発明に係る接合構造の一態様では、前記X字状リブの前記第1部材に近い方の端部から、X字状に交差する交差方向に沿って、前記第1部材に向かって延長したときの延長線上には、前記接合部が配置されている。
また、本発明に係る接合構造の一態様では、前記接合部は、前記第1方向に間隔を空けて少なくとも3つ配置されており、2つの前記接合部は、前記各突出領域にそれぞれ配置され、1つの前記接合部は、前記各突出領域の間に配置され、前記各突出領域の間に配置された前記接合部を通る長リブは、前記第2方向に沿って延びている。
本発明によれば、高い応力が発生しやすい接合部に長リブを重なるように配置することで、当該応力を分散させることができ、第1部材の変形を抑制することが可能となる。長リブの角度を第2方向に対して鋭角になるように設置することで、第2部材に作用する曲げ荷重(第1部材及び第2部材の長手方向に垂直な方向の曲げ荷重)に対し効果的に作用させることができる。また、長リブの長さを上記のように設定することで、発生した応力に対し、十分な範囲に応力を分散させることが可能になる。
曲げ荷重によって第1部材及び第2部材の接合部の角部に応力集中しやすくなる。これに対して、本発明に係る接合構造の一態様によれば、当該角部が起点となるように長リブを配置しているので、効果的に応力の分散を行うことができ、変形を抑えることができるようになる。
第2部材に加えられた曲げ荷重によって、第1部材の第1上面には、接合部を中心に第1部材の第1主面に応力集中が発生し変形が起こる。これに対して、本発明に係る接合構造の一態様によれば、接合部上を通るように長リブを配置することで、応力を分散し、変形を抑えることができる。また、荷重の方向に合わせて長リブを配置することでより効果的に機能させることができる。
また、本発明に係る接合構造の一態様によれば、入力側となる第2部材の接合部近傍の剛性を高め、変形を抑えることで、フランジに発生する変形を抑えることができる。それによって、第2部材から第1部材への荷重の伝達をより確実に行うことができ、接合部に発生する応力を削減することが可能となる。
また、本発明に係る接合構造の一態様によれば、第1部材の横断面形状をコの字形状とし、第1主面だけでなく、側壁面の裏面同士を連結することで、第2方向に荷重を分散させることができ、応力の発生を効果的に抑えることができる。第1部材自体もゆがみにくくなり変形しにくい構造にすることができ、第2部材との接合部での変形の発生を抑制できる。さらに、第1部材内の長リブを角部の近傍に配置することで、第2部材の角部周辺の剛性を高め、それによって第2部材のフランジの変形を抑えることができ、剛性が高まるため、応力の集中を和らげることができるようになる。
また、本発明に係る接合構造の一態様によれば、第2部材内にX字状リブを設けることで、第2部材のねじれに対する剛性を高め、接合部に発生する変形をより確実に低減することができる。さらに、第1部材への荷重の分散をより確実にすることで、接合部に発生する局所的に高い応力及び変形を緩和することが可能になる。
また、本発明に係る接合構造の一態様によれば、第1部材上の長リブと第2部材上のX字状リブを連動させることで、ねじれによって発生する応力を、第2部材の長手方向によって効果的に分散させることができるようになる。
また、本発明に係る接合構造の一態様によれば、第1部材に第2方向に延びる長リブを設けることで、曲げ荷重による第1部材の変形強度を高めることができ、応力の発生を抑えることができる。第1部材の第1主面の接合部に発生する応力を縦壁に確実に分散させることで、より剛性を高めることができるようになる
本発明に係る接合構造の一例を示し、車体の下部構造の一部を示す概略斜視図である。 本発明に係る第1の実施形態の接合構造の斜視図で、図1のA部付近を拡大して示す部分斜視図である。 図1の接合構造を、車両下方から見た斜視図である。 図1のX字状リブと接合部との関係を示す部分下面図である。 本発明に係る接合構造の第2の実施形態を示す概略斜視図である。
以下、本発明に係る接合構造の実施形態について、図面を用いて説明する。本発明に係る接合構造は、2つの部材(第1部材及び第2部材)を備え、第2部材の長手方向端が、第1部材の長手方向の側部に接合され、T字形状をなす構造である。以下の第1及び第2の実施形態では、車体の骨格を構成するクロスメンバー20がサイドメンバー10に接続される構造の例について説明する。すなわち、第1部材はサイドメンバー10、第2部材はクロスメンバー20の例について説明する。
[第1の実施形態]
第1の実施形態について、図1〜図4を用いて説明する。図1に示すように、本実施形態のサイドメンバー10は、車体の骨格を構成する部材で、車両前後方向に延び、車幅方向両側に一対に配置される部材である。この例のサイドメンバー10は、繊維強化樹脂材により形成されている。クロスメンバー20は、サイドメンバー10と同様に、車体の骨格を構成する部材である。当該クロスメンバー20は、車幅方向に延びる部材であり、サイドメンバー10の側部に接合されている。
上述したように、樹脂材は鉄やアルミニウム等の金属材料に比べて比重が小さいが機械的特性では劣る。繊維強化樹脂材は、劣っている機械特性について炭素繊維やガラス繊維で補う材料である。この例では、例えば、GFRP(Glass fiber reinforced plastics)のようなガラス繊維を用いたものや、CFRPのようなカーボン繊維を用いたものにより形成される。サイドメンバー10、クロスメンバー20及びフロアパネル35は、接着剤による接着や、超音波溶着及び振動溶着等により接合される。
以下、サイドメンバー10及びクロスメンバー20の接合構造について説明する。
図1に示すように、1つのサイドメンバー10は、車幅方向外側に配置され、車両前後方向に延びる部材である。また、図2に示すように、サイドメンバー10は、第1上壁部11、内側壁部12及び外側壁部13を有する。第1上壁部11には、水平に延びる第1上面11aが形成されている。内側壁部12は、第1上壁部11の車幅方向内側に配置されており、第1上面11aに垂直な内側壁面12aが形成されている。また、第1上壁部11の車幅方向外側には、外側壁部13が設けられている。
第1上壁部11と内側壁部12とで、L字形の横断面形状が形成される。この例では、第1上壁部11、内側壁部12及び外側壁部13で、車両下方に開くコの字形の横断面形状が形成される。
内側壁部12及び外側壁部13の裏側には、内側裏面12b及び外側裏面13bがそれぞれ形成されている。内側裏面12b及び外側裏面13bは対向するように配置されており、車両前後方向に延びる面である。
クロスメンバー20は、車幅方向に延びる部材であり、車幅方向外側端がサイドメンバー10の第1上壁部11及び内側壁部12に接続される。接続については後で説明する。
クロスメンバー20は、第2上壁部21と、2つの縦壁部(前方縦壁部22及び後方縦壁部23)を有する。第2上壁部21には、水平に延びる第2上面21aが形成されている。前方縦壁部22は、第2上壁部21の車両前部に配置されており、第2上面21aに垂直な前方縦壁面22aが形成されている。後方縦壁部23は、第2上壁部21の車両後部に配置されており、第2上面21aに垂直な後方縦壁面23aが形成されている。第2上壁部21、前方縦壁部22及び後方縦壁部23で、車両下方に開くコの字形の横断面形状が形成される。
第2上面21aの車幅方向外側端には、車幅方向外側に突出するフランジ25が設けられている。フランジ25は、第2上面21aの車幅方向端から第2上面21aに連続するように延びており、サイドメンバー10の第1上面11aに当接する。フランジ25は、車両前後方向に延びる略長方形状である。また、フランジ25は、第2上面21aの車両前端よりも車両前方に突出する前方突出領域25aが形成され、車両後端よりも車両後方に突出する後方突出領域25bが形成されている。第1上面11a及びフランジ25は、3つの接合部、すなわち、第1接合部30a、第2接合部30b及び第3接合部30cで接合されている。これらの接合部30a〜30cは、車両前後方向に間隔を空けて設けられている。当該接合は、接着剤による接着、超音波溶着及び振動溶着等により行われる。
第1接合部30aは、前方突出領域25aに配置され、第2接合部30bは、後方突出領域25bに配置されている。第3接合部30cは、前方突出領域25a及び後方突出領域25bの間で、第2上面21aの車幅方向端の車幅方向外側の領域に配置されている。
また、前方縦壁部22の車幅方向外側には、サイドメンバー10の内側壁面12aに当接する前方当接部22cが設けられている。この前方当接部22cと内側壁面12aとは、接合されている。一方、後方縦壁部23の車幅方向外側には、サイドメンバー10の内側壁面12aに当接する後方当接部23cが設けられている。この後方当接部23cと内側壁面12aとは、接合されている。当該接合は、フランジ25と第1上面11aとの接合と同様に接着剤、超音波溶着及び振動溶着等により行われる。なお、接合部の図示は省略している。また、サイドメンバー10及びクロスメンバー20の車両下部には、下部フランジが設けられており、この下部フランジでフロアパネル35に上記のように溶着(接着剤による接着や、超音波溶着及び振動溶着等を含む。)されている。
図2に示すように、サイドメンバー10の内側壁面12aと、クロスメンバー20の前方縦壁面22aとで、前方角部22bが構成される。ここでは、クロスメンバー20の前方当接部22cと前方縦壁面22aとで前方角部22bが構成されている。同様に、内側壁面12a(後方当接部23c)と後方縦壁面23aとで後方角部23bが形成される。後述するX字状リブ26は、これら前方角部22b及び後方角部23bに隣接するように配置されている。
図2及び図3に示すように、第1上面11aの裏面には、長板状の3つの長リブ(第1長リブ15a、第2長リブ15b及び第3長リブ15c)が配置されている。第1長リブ15aは、前方角部22aを起点として、第1接合部30aを通り、車幅方向外側に向かって外側壁部13の外側裏面13bまで延びている。当該第1長リブ15aは、車幅方向外側に向かうにしたがって、車両前方に傾斜している。第2長リブ15bは、後方角部23bを起点として、第2接合部30bを通り、車幅方向外側に向かって外側壁部13の外側裏面13bまで延びている。当該第2長リブ15bは、車幅方向外側に向かうにしたがって、車両後方に傾斜している。第3長リブ15cは、第3接合部30cを通り、外側壁部13の外側裏面13bまで車幅方向に延びている。なお、図3では、フロアパネル35の図示は省略している。
この例では、第1長リブ15aは、サイドメンバー10の内側裏面12b及び外側裏面13bを連結するように延びている。第2長リブ15b及び第3長リブ15cについても、第1長リブ15aと同様に、サイドメンバー10の内側裏面12b及び外側裏面13bを連結するように延びている。
車幅方向に延びる第3長リブ15cに対して、第1長リブ15a及び第2長リブ15bが離れる方向(開く方向)に延びており、第1長リブ15a、第2長リブ15b及び第3長リブ15cは、車両上方視で放射状に配置されている。
第1長リブ15aが延びる方向と、車幅方向とでなす角度のうち、車幅方向外側に形成される角度は、鋭角が好ましい。当該角度は、図4の角度αで示されている。この例では、角度αは、65度程度に設定されている。第2長リブ15bについても同様の角度が好ましい。
各長リブ15a〜15cは、各接合部30a〜30cの接合領域を通り越して、跨ぐように延びている。すなわち、各長リブ15a〜15cの長手方向長さ(全長)は、接合領域の最大長さ(図2等で、破線で示されている領域の直径)よりも長い。この例では、各長リブ15a〜15cの全長は、サイドメンバー10とクロスメンバー20が当接している部分(当接面)から、各接合部30a〜30cまでの距離(図5における距離(d))に対して、2倍以上の長さに設定されている。第1長リブ15aの全長は、第1接合部30aと、内側壁面12aとの距離(d)の2倍以上に設定されている。または、当該全長は、第1接合部30aと前方当接部22cとの距離(d)の2倍以上に設定されている。
同様に、第2長リブ15bの全長は、第2接合部30bと、内側壁面12aとの距離(d)の2倍以上に設定されている。あるいは、当該全長は、第2接合部30bと、後方当接部23cとの距離(d)の2倍以上に設定されている。さらに、第3長リブ15cの全長は、第3接合部30cと、第2上面21aの車幅方向外側端との距離(d)の2倍以上に設定されている。または、当該全長は、第3接合部30cと内側壁面12aとの距離の2倍以上に設定されている。
クロスメンバー20の第2上面21aに裏面には、X字状リブ26が設けられている。このX字状リブ26は、2枚の板材が交差して、車両上方視でX字形状を構成する。X字状リブ26は、クロスメンバー20がサイドメンバー10に接合される接合部付近に配置される。X字状リブ26は、前方角部22b及び後方角部23bに隣接するように配置されている。
図4に示すように、X字状リブ26のサイドメンバー10に近い方の端部から、X字状リブ26を構成する板材の長手方向(交差方向)に延長したときの延長線上には、第1接合部30a及び第2接合部30bが配置されている。当該延長線は、図4の一点鎖線Xで示すように、X字状リブ26の車両上方視で、車幅方向外側(図4における下方)に開く方向に延長する線である。
図4に示すように、X字状リブの図4における右側(車両前方且つ車幅方向外側)の端部を延長する延長線上には、第1接合部30aが配置される。X字状リブの図4における左側(車両後方且つ車幅方向外側)の端部を延長する延長線上には、第2接合部30bが配置される。
以上説明したように接合構造を構成することによって、高い応力が発生しやすい接合部30a〜30cに長リブ15a〜15cを重なるように配置することで、当該応力を分散させることができ、サイドメンバー10の変形を抑制することが可能となる。第1長リブ15a及び第2長リブ15bの角度を、車幅方向に対して鋭角になるように設置することで、クロスメンバー20に作用する曲げ荷重(特に、車両上下方向の曲げ荷重)に対し効果的に作用させることができる。また、各長リブ15a〜15cの全長を本実施形態のように設定することで、発生した応力に対し、十分な範囲に応力を分散させることが可能になる。
曲げ荷重によってサイドメンバー10及びクロスメンバー20の接合部の角部22b、22cに応力集中しやすくなる。これに対して、本実施形態によれば、当該角部22b、23bが起点となるように第1長リブ15a及び第2長リブ15bを配置しているので、効果的に応力の分散を行うことができ、変形を抑えることができるようになる。
クロスメンバー20に加えられた曲げ荷重によって、サイドメンバー10の第1上面11aには、接合部30a〜30cを中心にサイドメンバー10の第1上面11aに応力集中が発生し変形が起こる。これに対して、本実施形態によれば、接合部30a〜30c上を通るように長リブ15a〜15cを配置することで、応力を分散し、変形を抑えることができる。また、荷重の方向に合わせて長リブ15a〜15cを配置することでより効果的に機能させることができる。
また、本実施形態によれば、クロスメンバー20にX字状リブ26等を設けることで、入力側となるクロスメンバー20の接合部近傍の剛性を高め、変形を抑えることで、フランジ25に発生する変形を抑えることができる。それによって、クロスメンバー20からサイドメンバー10への荷重の伝達をより確実に行うことができ、接合部に発生する応力を削減することが可能となる。
また、本実施形態によれば、サイドメンバー10の横断面形状をコの字形状とし、第1上面11aだけでなく、側壁面の裏面12b、13b同士を連結することで、車幅方向に荷重を分散させることができ、応力の発生を効果的に抑えることができる。サイドメンバー10自体もゆがみにくくなり変形しにくい構造にするでき、クロスメンバー20との接合部での変形の発生を抑制できる。さらに、長リブ15a、15bを角部22a、22bの近傍に配置することで、クロスメンバー20の角部周辺の剛性を高め、それによってクロスメンバー20のフランジ25の変形を抑えることができ、剛性が高まるため、応力の集中を和らげることができるようになる。
また、クロスメンバー20内にX字状リブ26を設けることで、クロスメンバー20のねじれや曲げに対する剛性を高め、接合部に発生する変形をより確実に低減することができる。さらに、サイドメンバー10への荷重の分散をより確実にすることで、接合部30に発生する局所的に高い応力及び変形を緩和することが可能になる。
さらに、サイドメンバー10上の長リブ15a、15bとクロスメンバー20上のX字状リブ26を連動させることで、ねじれや曲げによって発生する応力を、クロスメンバー20の長手方向(車幅方向)によって効果的に分散させることができるようになる。
また、本実施形態によれば、サイドメンバー10に車幅方向に延びる第3長リブ15cを設けることで、曲げ荷重によるサイドメンバー10の変形強度を高めることができ、応力の発生を抑えることができる。第1上面11aの接合部に発生する応力を縦壁に確実に分散させることで、より剛性を高めることができるようになる
[第2の実施形態]
第2の実施形態について、図5を用いて説明する。本実施形態は、第1の実施形態(図1〜図4)の変形例であって、第1の実施形態と同一部分または類似部分には、同一符号を付して、重複説明を省略する。
本実施形態では、図5に示すように、クロスメンバー20の内側に、コの字状リブ29が設けられている。当該コの字状リブ29は、第2上面21a、前方縦壁面22a、後方縦壁面23aそれぞれの裏面に取り付けられた長方形状の板材によって構成されている。コの字状リブ29についても、X字状リブ26と同様に、接合部付近に配置すればよい。
本実施形態によれば、X字状リブ26を設けるのと同様に、クロスメンバー20にコの字状リブ29等を設けることで、入力側となるクロスメンバー20の接合部近傍の剛性を高め、変形を抑えることで、フランジ25に発生する変形を抑えることができる。それによって、クロスメンバー20からサイドメンバー10への荷重の伝達をより確実に行うことができ、接合部に発生する応力を削減することが可能となる。
[その他の実施形態]
上記実施形態の説明は、本発明を説明するための例示であって、特許請求の範囲に記載の発明を限定するものではない。また、本発明の各部構成は上記実施形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。
第1及び第2の実施形態では、第1長リブ15aは、車両前方に傾斜しているが、これに限らない。車両後方に傾斜してもよい。この場合においても、車幅方向と第1長リブ15aの長手方向と車幅方向とでなす角度のうち、車幅方向外側に形成される角度は、65度以下であればよい。第2長リブ15bについても、同様に、車両前方に傾斜してもよい。また、第2の実施形態で説明したコの字状リブ29を、第1の実施形態で説明したX字状リブ26に組み合わせるように構成してもよい。また、上記のクロスメンバー20等は、断面が車両下方に開くコの字形状であるが、上方に開くように構成してもよい。
上記実施形態では、車体を構成する部材であるサイドメンバー10とクロスメンバー20の接合について説明したが、これに限らない。例えば、センターピラーとサイドシルを接合する構造や、フロントピラーとフロントサイドメンバーを接合する構造等にも適用することができる。さらに、本発明に係る接合構造は、車体を構成する部材に限られるものではなく、2つの部材をT字形に接合する構造に適用可能である。
10 サイドメンバー(第1部材)
11 第1上壁部
11a 第1上面
12 内側壁部
12a 内側壁面
12b 内側裏面
13 外側壁部
13b 外側裏面
15a 第1長リブ
15b 第2長リブ
15c 第3長リブ
20 クロスメンバー(第2部材)
21 第2上壁部
21a 第2上面
22 前方縦壁部
22a 前方縦壁面
22b 前方角部
22c 前方当接部
23 後方縦壁部
23a 後方縦壁面
23b 後方角部
23c 後方当接部
25 フランジ
25a 前方突出領域
25b 後方突出領域
26 X字状リブ
29 コの字状リブ
30a 第1接合部
30b 第2接合部
30c 第3接合部
35 フロアパネル

Claims (8)

  1. 繊維強化樹脂材からなり第1方向に延びる長尺の第1部材に、繊維強化樹脂材からなり前記第1方向に垂直な第2方向に延びる長尺の第2部材を接合する接合構造であって、
    前記第1部材には、前記第1方向に延びる平坦な第1主面と、前記第1方向に延び前記第1主面に垂直な側壁面とが設けられ、前記第1部材は、L字形の横断面形状を有し、
    前記第2部材には、前記第1主面に隣接し、前記第2方向に延びる平坦な第2主面が設けられ、前記第2主面の前記第1方向両側には、前記第2方向に延び前記第2主面に垂直な縦壁面が設けられ、前記第2部材は、コの字形の横断面形状を有し、
    前記第2主面の第2方向端には、前記第1主面に当接するフランジが設けられ、
    前記第1主面及び前記フランジが、少なくとも1つの接合部で接合することによって、前記第1部材及び前記第2部材でT字形状に構成された接合構造において、
    前記第1主面の裏面には、少なくとも1つの長リブが設けられ、
    前記長リブは、前記接合部に重なるように配置されると共に、前記第2部材から離れる方向に、少なくとも前記接合部の接合領域を通り越すように延びており、
    前記長リブが延びる方向と、前記第2方向とでなす角度のうち、前記第2部材と反対側に形成される角度が、鋭角になるように構成されていることを特徴とする接合構造。
  2. 前記第1部材の前記側壁面と前記第2部材の前記縦壁面とで角部が構成され、
    前記長リブは、前記角部を起点として、前記第2部材から離れる方向に延びていることを特徴とする請求項1に記載の接合構造。
  3. 前記フランジの前記第1方向両側のそれぞれには、前記第2部材の第1方向端よりも前記第1方向に突出する突出領域が設けられ、前記各突出領域には、前記接合部が設けられており、
    前記長リブは、前記角部を起点として、前記突出領域に設けられた前記接合部を通るように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の接合構造。
  4. 前記第2主面及び前記縦壁面の裏面には、前記コの字状の横断面形状に沿うように内側リブが設けられ、該内側リブは、前記第1部材に隣接する位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の接合構造。
  5. 前記第1部材の前記側壁面は、前記第1主面の前記第2方向両側にそれぞれ設けられ、前記第2部材は、コの字形の横断面形状を有し、
    前記長リブは、前記側壁面の裏面同士を連結するように延びていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の接合構造。
  6. 前記内側リブは、2枚の板材が交差してX字状を構成するX字状リブであり、
    前記第1部材の前記側壁面と前記第2部材の前記縦壁面とで角部が構成されており、
    前記X字状リブは、前記角部に隣接するように配置されていることを特徴とする請求項4に記載の接合構造。
  7. 前記X字状リブの前記第1部材に近い方の端部から、X字状に交差する交差方向に沿って、前記第1部材に向かって延長したときの延長線上には、前記接合部が配置されていることを特徴とする請求項6に記載の接合構造。
  8. 前記接合部は、前記第1方向に間隔を空けて少なくとも3つ配置されており、
    2つの前記接合部は、前記各突出領域にそれぞれ配置され、1つの前記接合部は、前記各突出領域の間に配置され、
    前記各突出領域の間に配置された前記接合部を通る長リブは、前記第2方向に沿って延びていることを特徴とする請求項3に記載の接合構造。
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