JP6378523B2 - 低温荷物仕分け作業台 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、低温保存すべき荷物の仕分け作業を低温雰囲気の中で可能とした低温荷物仕分け作業台に関する。
低温で保存すべき荷物を、たとえば複数の仕向け先(発送地域)別に仕分け作業するには、大掛かりな冷蔵室を備え、この冷蔵室内に作業台を収納するとともに、作業台前に複数の人員を配置して作業を行えばよいが、冷蔵室を備えるための設備投資が極めて大になってしまう。
また、対象物のみを冷却する低温コンベア装置を使用することも考えられる。この種の装置は、長手方向に延在し上面が開口する断熱箱体を備え、この断熱箱体内に長手方向に延在する冷気ダクトを備え、この冷気ダクトの適所に、冷気ダクトを閉塞可能にする電動弁を設けてなる。
必要な電動弁を閉塞することで、作業室内全体を冷却することなく、必要なコンベア一部のみを冷却して作業できるため、省エネルギー化を図ることができる、とある。
特開2001−108346号公報
しかしながら、このようなコンベア装置を用いると、上下寸法が小さい荷物であればよいが、断熱箱体の上面開口部から突出するような背の高い荷物であると、冷気ダクトから吹出された冷気が荷物の上部に到達せず、冷却効果が薄れてしまう。断熱箱体の上下寸法を高くとり、コンベアから上面開口部との間隔を大にして対応すると、荷物をコンベアに出し入れするのに作業性が悪くなる。
冷気ダクトは長尺状のものであり、一端部から送り込まれた冷気が他端部に到達した状態で、ある程度の温度上昇は見込まなければならなない。さらに、荷物の一側部から冷風が吹出され、他側部で吹出された冷風を吸込むようになっているので、荷物の一側部のみが冷却され、他側部はさほど冷却されず、冷却ムラが生じる。
このような事情から、荷物全体を低温雰囲気中に置いて仕分け作業ができるようにして、充分な冷却効果が得られるとともに、設備コストの抑制化を図れる、低温荷物仕分け作業台が求められている。
実施形態によれば、低温荷物仕分け作業台は、開口した前面および側面から荷物の出し入れが可能な作業室を備え、底面部背面部天板部および左右両側板部で囲まれた作業台本体と、前記作業台本体における前記作業室の前記底面部上に設けられ、前記作業室の長手方向に沿って荷物を移動させる荷物移動手段と、前記荷物移動手段の下部に配置され冷凍サイクルを構成する蒸発器および送風機と、前記送風機から送風され、前記蒸発器で熱交換して生成された冷気を冷風として前記作業室背面下部から上部へ流通させる冷風循環用ダクトと、前記冷風循環用ダクトに開口され、前記冷風循環用ダクトに導かれた冷風を前記作業室へ吹き出す冷却用吹出し口と、前記作業室の前面部上端辺部に設けられ、前記冷却用吹出し口から吹出された冷風を吸込んで前記送風機へ案内する吸込み口と、を備えている。
前記作業室の左右両側部に位置する前記冷却用吹出し口は、密に設けられた複数の孔部で構成され、前記左右両側部の間の前記作業室の中央部に位置する前記冷却用吹出し口は、前記左右両側部の前記孔部よりも粗く設けられた複数の孔部で構成されている。
本実施形態に係る、低温荷物仕分け作業台の外観斜視図。 同実施形態に係る、低温荷物仕分け作業台の概略の縦断面図。 同実施形態の変形例に係る、低温荷物仕分け作業台の概略の縦断面図。 同変形例に係る、荷物移動手段の斜視図。 さらに他の変形例に係る、低温荷物仕分け作業台の概略の正面図。 さらに他の変形例に係る、2台の低温荷物仕分け作業台を連結した状態を示す図。
以下、本実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、低温荷物仕分け作業台の外観斜視図、図2は低温荷物仕分け作業台の概略の縦断面図である。
低温荷物仕分け作業台は、最下部の薄い鉄板で箱状に形成される基台1上に、断熱構造の作業台本体2が一体に載設されてなる。基台1および作業台本体2は、正面視および平面視で略矩形状をなし、互いの背面部位置は共通であるが、作業台本体2の前面部2aは、基台1の前面部1aよりも前方に突出している。換言すれば、基台1の前面部1aが、作業台本体2の前面部2aよりも奥側に位置する。また、基台1、作業台本体2は、横長形状となっている。
作業台本体2は、側面視で略コ字状にとなっており、前面部2aと、底面部2bと、背面部2cと、天板部2dおよび、左右両側板部2eとで構成される。
作業台本体2の断熱構造として、外郭を構成する前面部2aと、背面部2cと、天板部2dおよび左右両側板部2eは、平らな金属板やその曲げ加工品からなり、その内面に断熱材が貼付されている。
なお、前面部2aと、背面部2cと、天板部2dおよび左右両側板部2eの外側表面(外装面)は、見栄えをよくするため、塗装もしくは鏡面加工、ヘアライン仕上げ等が施される。また、底面部2bは、後述するように断熱樹脂材で形成される。
図2に示すように、天板部2dの前端辺部は下方に折曲される前側上辺部2ddであり、前側上辺部2ddと前面部2a上端辺部との間に前面開口部3が形成される。左右両側板部2eの端縁は、前面部2a上端と略同一高さで底面部2bとの間に亘って設けられ、背面部2cおよび天板部2dから所定の間隔を有した内側に設けられるとともに、前側上辺部2ddとの間に亘って設けられる。
作業台本体2の底面をなす底面部2bは、前面部2aから背面部2cに至る間の中間部までは所定の高さ寸法に形成されるが、中間部から背面部2cまでは一段と下がって形成される。このような底面部2bに対して、前面部2a上端辺部と背面部2cとの間に亘って隔壁4および冷風循環用ダクト5が連設される。
なお、作業台本体2は、基台1の上に載置される。基台1には、上面を覆う部材はなく、開放されているため、作業台本体2が基台1に取付けられると、作業台本体2の底面部2bは、基台1の上面を覆う天板としても機能する。
隔壁4の左右両側部は、作業台本体2の左右両側板部2eに密接して固定されている。そして、前面部2aの上端辺部を覆う前側端部および、冷風循環用ダクト5に連結する背面側端部は、互いに同一高さに形成されるが、これら両端部を除く中間部分は凹陥形成された凹陥部4aとなっている。
作業台本体2内部の、隔壁4と冷風循環用ダクト5に囲まれる空間部分が作業室6であり、この作業室6は前面開口部3を有するとともに左右両側板部2eを除く左右両側端部7が開放される。したがって、作業室6は、前面および側面が開口している。
作業室6の天井部を構成する冷風循環用ダクト5の上面部内側には、照明手段を構成する蛍光灯もしくはLEDからなる照明器具8が設けられ、作業室6内を隅々まで明るく照明し、早朝や夜間での作業を行い易くしている。
作業室6の底部上である隔壁4は皿状になっており、その下方にくぼんだ凹陥部4a上には、荷物移動手段としての多数本のローラーコンベア10が、作業室6の左右長手方向に亘って回転自在に設けられる。
なお説明すると、凹陥部4aの前後奥行き方向の中間部には軸受け板11が設けられ、当該軸受け板11は凹陥部4a内を前後に二分している。凹陥部4aの前面壁と軸受け板11とに前列側のローラーコンベア10の軸部が支持され、軸受け板11と凹陥部4aの背面壁に後列側のローラーコンベア10の軸部が支持される。したがって、ローラーコンベア10は凹陥部4aに沿って前後二列に並設されることになる。
また、作業室6における前面部2a上端辺部である隔壁4の前側端部から凹陥部4aの前側端部に至る間には、多数の孔部からなる吸込み口12が設けられる。この吸込み口12により、作業室6内と、隔壁4と底面部2bとの間の空間が連通される。
作業台本体2の底面部2bと隔壁4および左右両側板部2eとの間の空間を熱交換室13と呼ぶ。この熱交換室13の前側端部は吸込み口12を介して作業室6の前面開口部3と連通され、背面側端部は冷風循環用ダクト5と連通されることになる。
熱交換室13の作業台本体2の底面部2bを形成する中間部から背面部までの一段と下がった部位に、送風機14と冷凍サイクルを構成する蒸発器15が対向して配置される。なお、送風機14を支持する支持具は底面部2b上に載設されるが、蒸発器15は底面部2bに取付けられた図示しない支持具を介して底面部2bと背面部2cに対して空間を介して支持される。
底面部2bは、蒸発器15から滴下したドレン水を受けるドレン皿の機能を備えている。底面部2bに排出されたドレン水は、図示しない底面部2bの低い位置に設けられた排水口から下方の基台1に排水される。このドレン水は、そのまま基台1から、外部へ排出される。ドレン水をそのまま外部に排出したくない場合は、基台1内にドレン水の蒸発処理機能を設けたり、一旦タンクに貯留するなどの方法を用いてもよい。
底面部2bは、上述のとおり基台1の天板となっている。基台1の内部には後述する圧縮機23などの電気部品が収納されており、内部にはできる限り水がかかるのを防止することが望まれる。このため、底面部2bは、発泡樹脂材等の断熱性のある材料で形成している。この結果、底面部2bの下面(基台1)側に結露水が付着することが防止でき、基台1の内部に結露水が滴下することを防止できる。
一方、冷風循環用ダクト5は、作業台本体1の背面部2cと天板部2dおよび左右両側板部2eと、区画板16およびダクト板17とから構成されていて、後述するように、前面側の主冷風循環用ダクト5Aと、背面側の補助冷風循環用ダクト5Bとの二層構造となっている。
すなわち、区画板16の下端部は蒸発器15の背面側端面に密着して背面全体を覆い、作業台本体2の背面部2cとは空隙を有して設けられる。そして、区画板16は背面部2cとの間に空隙を有したまま上方へ延出され、さらに天板部2dとの間に空隙を有して折曲され、天板部2dの前側上辺部2ddに至る。この区画板16の左右両側端部は、左右両側板部2eに密接して取付けられている。
作業室6の奥面および上面を形成するダクト板17の下端部は、隔壁4の背面端部と一体に折曲形成される。そして、ダクト板17は、区画板16との間に空隙を有して上部に平行に延出され、作業室6の天井部を構成するよう天板部2dの前側上辺部2ddまで同一間隔を保持する。このダクト板17の左右両側部左右両側板部2eに密接している。
したがって、冷風循環用ダクト5は、区画板16とダクト板17および左右両側板部2eとで囲まれる空間部分と、区画板16と背面部2c、天板部2dおよび左右両側板部2eとで囲まれる空間部分とに仕切られることになり、前者を主冷風循環用ダクト5Aと呼び、後者を補助冷風循環用ダクト5Bと呼ぶ。
なお、蒸発器15の上端部は、凹陥部4aの背面壁と区画板16との間に挟持されており、主冷風循環用ダクト5Aに対して開放される。また、上述したように蒸発器15の背面側端面に区画板16下端部が密着する一方で、蒸発器15下端面は底面部2bとの間に空隙を介して配置されることから、蒸発器15下端面のみが補助冷風循環用ダクト5Bに対して開放されることになる。
ダクト板17の背面部には、複数の孔部からなる冷却用吹出し口18が設けられ、これら冷却用吹出し口18を介して作業室6と主冷風循環用ダクト5Aが連通される。送風機14を駆動することで主冷風循環用ダクト5Aに導かれる冷風が冷却用吹出し口18を介して作業室6に吹出されるが、補助冷風循環用ダクト5Bに導かれる冷風は冷却用吹出し口18から吹出されることはない。
区画板16とダクト板17の天板部2dの前側上辺部2ddには、吸込み口12に向かって斜め下方に傾いたエアーカーテン吹出し口20が設けられる。このエアーカーテン吹出し口20は、ハニカム形状の多数の開口を有するとともに、主冷風循環用ダクト5Aおよび補助冷風循環用ダクト5Bに連通することから、双方のダクト5A,5Bに導かれた冷風が前記開口から同時に吹出されることになる。
一方、基台1の前面部1aと背面部1bは、多数の孔部が設けられた、いわゆるパンチングメタルからなる。基台1内部の前面部1aに対向する部位に凝縮器21が配置されるとともに、凝縮器21を吸込み側とし、背面部1bを吹出し側とした送風機22が配置される。
さらに、圧縮機23および図示しないバルブ類およびタンク類が配置され、作業台本体2内の蒸発器15と配管接続されて、これらの部品で冷凍サイクルを構成する。なお、上述の作業台本体2の底面部2bには、蒸発器15と基台1側の冷凍サイクル部品とを接続するための冷媒配管が貫通できる孔(図示しない)が形成されている。
基台1の底面部四隅には、基台1と作業台本体2を移動自在にする、すなわち低温荷物仕分け作業台を移動自在とした回転自在車(いわゆる、キャスター:登録商標)24が設けられている。
このようにして構成される低温荷物仕分け作業台であり、予め、圧縮機23をはじめとする冷凍サイクル機器および送風機14,22を作動し、照明器具8を点灯する。熱交換室13に配置される送風機14は、吸込み口12から前面開口部3の空気を吸込んで蒸発器15へ送風する。蒸発器15は送られてきた空気と熱交換して冷気に変える。
蒸発器15の上端部が主冷風循環用ダクト5Aに対して開放している一方で、蒸発器15の背面側端面が区画板16で覆われているので、蒸発器15の下端部を除く略全体を流通した冷気は主冷風循環用ダクト5Aに導かれる。
さらに、蒸発器15の下端部に沿って流通し、熱交換して冷気となり、区画板16と背面部2cとの空隙を介して補助冷風循環用ダクト5Bに導かれる冷風がある。ここに導かれる冷風は、蒸発器15の下端面のみを流通し熱交換しただけなので、さほど冷却されておらず、主冷風循環用ダクト5Aに導かれる冷風よりも、ある程度温度が高い。
一方、主冷風循環用ダクト5Aを連通する、より低温の冷風は、ダクト板17に設けられる背面の冷却用吹出し口18から作業室6へ吹出され、作業室6を低温雰囲気に維持する。そして、冷却用吹出し口18から作業室6へ吹出されなかった冷風は、作業室6天井部分を流通してエアーカーテン吹出し口20に至る。
補助冷風循環用ダクト5Bに流通する冷風は、そのまま背面部2cと天板部2dに沿って導かれ、エアーカーテン吹出し口20に至り、主冷風循環用ダクト5Aから導かれる冷風とともに吹出されて、作業室6の前面開口部3に冷風のエアーカーテンを形成する。
作業室6の前面開口部3において、主冷風循環用ダクト5Aから吹出される、より低温の冷風の前面側に、補助冷風循環用ダクト5Bから吹出される、ある程度低温とした冷風が流れ、温度二層の冷風となる。したがって、作業台本体2の前面開口部3から作業室6内に物を出入りしても、エアーカーテンはそれらの影響を受けることが少なくてすむ。
冷却用吹出し口18から吹出された冷風と、エアーカーテン吹出し口20から吹出された冷風は、作業室6の前面開口部3から吸込み口12に導かれ、さらに熱交換室13の送風機14に吸込まれて、上述の経路を循環する。なお、このエアーカーテン内となる作業室6内の背面の冷却用吹出し口18から作業室6へ吹出された冷風も、同様に吸込み口12から吸込まれて循環する。
このようにして、予め、上述の冷凍サイクル運転を行い、作業室6を低温雰囲気にした状態で、冷凍・冷蔵保存すべき荷物(以下、単に、「荷物」と呼ぶ)Nの仕分け作業を行う。
たとえば、冷凍車に集積し運搬してきた荷物Nを、冷凍車から順次、シュートを使って作業室6の一方の端部の開口(たとえば、左側の側端部7の開口)から作業室6へ送り込む。送り込まれた荷物Nは、作業室6底部のローラーコンベア10上に載る。
作業室6内は先に述べたように冷凍サイクル運転を開始しているので低温雰囲気となっており、荷物N全体は外気に触れることがないとともに、部分的な冷却ムラが生じることなく冷却され、低温状態を保持できる。
作業室6の一方の端部前面には、図2に示すように作業員Mが待機していて、シュートから降ろされローラーコンベア10上に載った荷物Nを順次、他方の端部(右側の側端部)方向へ送り出す。作業室6の前面には、この作業員Mと並んで複数の作業員Mが待機している。
可能な限り多くの荷物Nを作業室6に置けるようにすることが望ましいため、作業室6は長い横長形状が好ましいが、横寸法を大きくすると不使用時に広い置き場所を必要とするため、これらの兼ね合いから適切な横寸法が設定される。
この状態で荷物Nの仕分け作業が行われる。それぞれの作業員Mは、それぞれ仕向け先(配達地域)を担当している。荷物Nの上面には送り伝票Pが添付されていて、それには送り先が記載されている。
作業員Mは送り伝票Pの送り先を読んで、担当する仕向け先の荷物Nが目前に移動してきた場合に、その荷物を取り出す。また、担当する仕向け先ではない荷物Nが送り出されてきたら、その荷物は隣りへ送り出す。
作業員は、担当する仕向け先として取り出した荷物Nを、別途、待機している冷凍車に搭載する。同一の仕向け先用として複数の作業員を待機させ、交代で、作業室6から待機する冷凍車に搭載作業を行えば、荷物Nは速やかにして円滑に仕分けされる。
たとえ高温になった屋外での作業であっても、待機する冷凍車と、この低温荷物仕分け作業台とを近くに配置すれば、荷物Nはほとんど外気に触れることなく、冷凍・冷蔵保存状態が維持される。
作業室6の前面開口部3に、前面側(作業員M側)がある程度低温で、背面側(作業室6側)がより低温の、温度状態が二層になった冷風のエアーカーテンが形成されるので、前面開口部3から作業室6に荷物を出し入れし、それに伴い作業員Mの腕などが出し入りしても、冷風のエアーカーテンとしての効果が乱れることがほとんどなく、作業室6内は低温雰囲気を維持する。
作業室6の天井部である、ガイド板17の天板部に照明器具8を取付け、作業室6内を明るく照明したので、荷物Nに貼付された送り伝票Pの送り先文字が読み易く、作業性の向上を図ることができる。
基台1の上部に熱交換室13を形成し、この熱交換室13の上部に作業室6の底面部を形成して荷物移動手段であるローラーコンベア10を備えた。ローラーコンベア10は地面Gから所定高さの位置に設けられることになり、荷物Nを出し入れする作業員Mは楽な姿勢で作業でき、人間工学的に理想の高さを得られる。
さらに、作業台本体2の前面部2aよりも、基台1の前面部1aを奥側に形成したので、作業員Mの片足を作業台2の下に入れることができる。このため、荷物Nを作業室6から出し入れする際に,作業員Mの体幹を作業室6により近づけることができ、作業員Mの疲労度合いを小さくできる。
基台1の底部に回転自在車24を取付けたので、必要な場所に低温荷物仕分け作業台を移動し、不使用時には別途、倉庫等に収容することが容易である。
作業室6の左右両側端部7は開放されている一方で、作業室6の底部には長手方向に回転自在に複数のローラーコンベア10が並設されている。したがって、作業室6の左右両側端部7のいずれか一方から誤って荷物Nを地面Gに落下させてしまう虞れがある。
このような事故を防止するために、作業室6の左右両側部のいずれか一方、もしくは両方に着脱自在に平板のストッパ板(図2中、二点鎖線で示す)25を取付け・取外し可能にしておく。
すなわち、荷物Nを冷凍車から搬入する側にはストッパ板25を取付けず、逆側にはストッパ板25を取付けることで、一方から荷物Nが落下するのを防止できる。そして、左右のいずれの端部もストッパ板25を取付け可能としておけば、荷物Nを搬入する冷凍車と、低温荷物仕分け作業台との位置関係が、左右いずれの場合でも同様に扱うことができる。
ストッパ板25は、ローラーコンベア10上の荷物Nが左右両側端部7から落下することを防止できればよいので、図2に示すようにローラーコンベア10の上面より上、好ましくは荷物Nの高さ方向の半分よりも上までの高さがあれば良い。さらに、ストッパ板25を大きくして作業室6の左右両側端部7の一方の全体を覆えば、ストッパ板25を取付けた側の左右両側端部7からの作業室6内の冷気の漏れを防止でき、より省エネルギーとすることもできる。
図3は、本実施形態の変形例を示す低温荷物仕分け作業台の概略の縦断面図、図4は、ここに設けられる荷物移動手段10Bの斜視図である。荷物移動手段10Bおよび隔壁4Bを除く他の構成部品は、先に図1および図2で示したものと同一であるので、同図を適用して新たな説明を省略する。
隔壁4Bの左右両側部は、作業台本体1の左右両側板部2eに亘って設けられ、隔壁4Bの前側辺部は前面部2aの上端辺部に載るとともに、吸込み口12が開口されることは変わりがない。さらに、凹陥部4bの前面壁40aが、上端部から下端部にかけて斜め後方に傾斜して設けられ、この前面壁40aと略90°の角度を有して底面壁40bが形成されている。
すなわち、底面壁40bは前端側が深く、背面側が浅く傾斜している。凹陥部4bの背面壁40cは底面壁40bと略90°の角度を有していて、前面壁40aと平行に形成される。
主冷風循環用ダクト5Aを構成するダクト板17は、凹陥部4bの底面壁40bと背面壁49cとの折曲部を支持し、蒸発器15の上端前面角部に連結される。したがって、隔壁4Bが作業室6と熱交換室13を区画することに変わりがない。
このような凹陥部4bに、荷物移動手段10Bである複数本のローラーコンベア100aが並設される。凹陥部4bの底面壁40bは前端部が低く、背面端部が高く形成されることから、ローラーコンベア100aの軸方向も、前側端部が低く、背面側端部が高く、底面壁40bと平行に支持される。そして、ローラーコンベア100aが作業室6の長手方向である左右方向に回転自在に設けられることは、ここでも変わりがない。
さらに、凹陥部4bの前面壁40aには、ローラーコンベア100aとともに荷物移動手段10Bを構成する複数個のボールコンベア100bが所定の間隔を有して枢支される。上述したように、前面壁40aと底面壁40bは90°の角度を有しており、ローラーコンベア100aの軸方向は底面壁40bと平行であるから、ボールコンベア100bは、ローラーコンベア100aの軸方向に対して約90°の位置関係にあり、しかも任意な方向に回転自在である。
このような作業室6を備えた場合、シュートから送られた荷物Nは、その底面部をローラーコンベア100aに支持され、前面部をボールコンベア100bに支持される。荷物Nは前面に低く、背面に高く傾斜され、上面は作業員Mの視野に対してほぼ正対する。この荷物Nの上面には送り伝票Pが添付されていて、作業員Mは送り伝票Pに記載された内容(送り先)を、正確に、かつ容易に読取ることができる。
仕向け先に該当する荷物Nを作業室6から取り出すにあたって、凹陥部4bの前面壁40aの高さ分を引き上げる必要があるが、前面壁40aには複数個のボールコンベア100bが設けられているので、これらボールコンベア100bが回転して荷物Nを軽く引き出すことができ、作業員Mの労力軽減に役立つ。
図5は、本実施形態のさらに変形例を示す、低温荷物仕分け作業台の正面図である。なお、作業台本体2下部および基台1については、内部を透視的に示している。
作業室6の左右両側端部7はほとんど開放しており、強風が吹くなど天候の具合によっては、ここから作業室6に外気が侵入し、あるいは作業室6内の冷気が外部に漏れ、冷却効果が損なわれる虞れがある。
そこで、作業室6の左右両側端部7近傍に設けられる冷却用吹出し口18Aを、密の間隔で設けられる複数の孔部から構成し、作業室6の左右両側端部7間の中央部に設けられる冷却用吹出し口18Bを、粗の間隔で設けられる複数の孔部から構成する。
作業室6の中央部に比較して左右両側端部7付近から吹出される冷風の風量が大になり、作業室6の左右両側端部7が開放していることによる冷却ムラの影響を抑制でき、冷却度の均一化を得られる。
また、ここでは図示しないエアーカーテン吹出し口20を作業室6の天井部前端辺部から左右両側板部2eに亘って延設するとともに、作業室6の前面部2a上端辺部に設けられる吸込み口12を、左右両側板部2eにまで延設する。
この場合には、作業室6側から天井部を覗くと、作業室6の開放面に沿ったコ字状のエアーカーテン吹出し口20が形成される。同様に、作業室6から下方を覗くとコ字状の吸込み口12が形成される。このコ字状のエアーカーテン吹出し口20とコ字状の吸込み口12は、作業室6を介して対面する。
したがって、作業室6の左右両側端部7付近にもエアーカーテンが形成でき、より一層の作業室6の冷却度の均一化が得られる。
図6は、本実施形態のさらに変形例を示す、2台連結した低温荷物仕分け作業台の正面図である。
予め、低温荷物仕分け作業台Tの作業台本体2の前面および背面の所定位置に、連結具30を設けることによって、必要に応じて他の低温荷物仕分け作業台Tと連結できる。たとえば、仕分け先が多い場合など、1台の低温荷物仕分け作業台Tでは処理しきれない場合などに、2台の低温荷物仕分け作業台T−Tを連結する。
荷物移動手段10は作業室6の左右両側端部7に亘って設けられているので、一方の低温荷物仕分け作業台Tから他方の低温荷物仕分け作業台Tへの荷物移動が支障なく行われる。
なお、このように複数台を横に並べて設置する場合には、当然ながら、2台の低温荷物仕分け作業台T−Tのそれぞれの連結側のストッパ板25は外しておく必要がある。この連結具30の設置個所は、作業台本体2の前面および背面に限らず、基台1に設けてもよく、要は隣り合わせた低温荷物仕分け作業台T−T間をできるだけ少ない隙間で連結できるような位置、構造であればよい。
なお、上述したように吸込み口12を前面部2a上端辺部から左右両側板部2eまで、コ字状に延設したタイプの低温荷物仕分け作業台の場合は、作業台相互間での荷物Nの受け渡しが容易に可能なように、左右両側板部2eに適宜、ローラーコンベアもしくはボールコンベアを設けるなど、荷物移動手段10,10Bの配置構造を設計的に考慮すればよい。
また、以上の実施形態においては、作業台本体2が基台1と別体として説明したが、作業台本体2の底面部2bを基台1の天板に兼用したように、両者の左右両側板部2eを同じ1枚の板で共通化してもよい。
以上、本実施形態を説明したが、上述の実施形態は、例として提示したものであり、実施形態の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
2a…前面部、2b…底面部、2c…背面部、2d…天板部、2e…左右両側板部、3…前面開口部、6…作業室、2…作業台本体、10,10B…荷物移動手段、4…隔壁、15…蒸発器、14…送風機、5…冷気循環用ダクト、18…冷却用吹出し口、12…吸込み口、20…エアーカーテン吹出し口、10,100a…ローラーコンベア(荷物移動手段)、100b…ボールコンベア(荷物移動手段)、8…照明器具(照明手段)、1…基台、24…回転自在車、30…連結具

Claims (8)

  1. 開口した前面および側面から荷物の出し入れが可能な作業室を備え、底面部背面部天板部および左右両側板部で囲まれた作業台本体と、
    前記作業台本体における前記作業室の前記底面部上に設けられ、前記作業室の長手方向に沿って荷物を移動させる荷物移動手段と、
    前記荷物移動手段の下部に配置され、冷凍サイクルを構成する蒸発器および送風機と、
    前記送風機から送風され、前記蒸発器で熱交換して生成された冷気を、冷風として前記作業室背面下部から上部へ流通させる冷風循環用ダクトと、
    前記冷風循環用ダクトに開口され、前記冷風循環用ダクトに導かれた冷風を前記作業室へ吹き出す冷却用吹出し口と、
    前記作業室の前面部上端辺部に設けられ、前記冷却用吹出し口から吹出された冷風を吸込んで前記送風機へ案内する吸込み口と、を具備し、
    前記作業室の左右両側部に位置する前記冷却用吹出し口は、密に設けられた複数の孔部で構成され、前記左右両側部の間の前記作業室の中央部に位置する前記冷却用吹出し口は、前記左右両側部の前記孔部よりも粗く設けられた複数の孔部で構成された低温荷物仕分け作業台。
  2. 前記冷風循環用ダクトは、前記作業室背面上部から前記天板部前端辺部に亘って延設され、前記冷風循環用ダクトの延設端部に導かれた冷風を、下方の前記吸込み口に向かって吹出し案内するエアーカーテン吹出し口が設けられた請求項1記載の低温荷物仕分け作業台。
  3. 前記荷物移動手段は、前記作業室の長手方向に沿って間隔を存して並設された複数本のローラーコンベアである請求項1記載の低温荷物仕分け作業台。
  4. 前記荷物移動手段は、前記作業室の長手方向に沿って間隔を存して並設されるとともに、前側端部が低く、背面側端部が高くなるように傾斜された請求項1記載の低温荷物仕分け作業台。
  5. 前記荷物移動手段は、前記作業室の長手方向に沿って間隔を存して並設されるとともに、前側端部が低く、背面側端部が高くなるように傾斜された複数本のローラーコンベアと、前記ローラーコンベアの前端部で当該ローラーコンベアの軸方向と90°の位置関係に配設された回転自在な複数個のボールコンベアと、を備えた請求項1記載の低温荷物仕分け作業台。
  6. 前記作業台本体の下部に基台を備え、
    前記基台の前面前記作業台本体の前面よりも奥側に設けられた請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の低温荷物仕分け作業台。
  7. 前記基台の内部に前記蒸発器と接続されて前記冷凍サイクルを構成する凝縮器および圧縮機が収納された請求項6に記載の低温荷物仕分け作業台。
  8. 前記作業室の左右両側部の少なくとも一方に、前記荷物の落下を防止するストッパ板が着脱自在に取り付けられた請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載の低温荷物仕分け作業台。
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