JP6378109B2 - リムーバー用カバー - Google Patents

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本発明は、ペースト状の美容剤を磁力によって吸着除去するリムーバーに装着するリムーバー用カバーに関する。
美容のために用いられるペースト状の美容剤は、塗布後に時間をおくことで皮膜状になるものと、時間をおいてもペースト状態を維持するものとに大別される。塗布後に皮膜状になる美容剤は、その一部を把持して引き剥がすことにより、容易に肌から分離することができる。一方、塗布後にペースト状態を維持する美容剤を使用後に肌から除去する方法としては、コットン等による拭き取りや、ぬるま湯等により洗い落とす方法が一般的である。
これらの一般的方法よりもより簡便に使用後の美容剤を除去する方法として、肌に塗布した美容剤を磁力により吸着して除去する方法が提案されている。例えば特許文献1や特許文献2には、鉄粉を混合した美容剤と、本体に磁石を備えたリムーバーとを組み合わせて用いる方法が提案されている。これらのリムーバーは、本体の磁石がキャップ部により覆われており、磁石の磁力により美容剤中の鉄粉をキャップ部の表面に吸着させることができるよう構成されている。
また、これらのリムーバーは、キャップ部をスライド可能に設けてあり、キャップ部と磁石との間の距離を変化させることができるよう構成されている。これにより、使用後の美容剤が付着した鉄粉をキャップ部に吸着させた後、キャップ部を磁石から離す方向にスライドして鉄粉に作用する磁力を弱めることにより、鉄粉及びこれに付着する美容剤をキャップ部から除去しやすくすることができる。
特開2005−312497号公報 特開2004−187874号公報
特許文献1や特許文献2に記載のリムーバーは、キャップ部をスライドさせて磁石から離すことにより、鉄粉に作用する磁力を弱めることができる。そのため、キャップ部をスライドさせれば容易に鉄粉を落下させることができる一方、不用意にキャップ部をスライドさせてしまうと、吸着されていた鉄粉がキャップ部から意図せず脱落して散逸するおそれがあり、使用しづらいものとなっていた。
本発明は、上記の背景に鑑みてなされたもので、使用後の美容剤の散逸を容易に抑止可能なカバーを提供しようとするものである。
本発明の一態様は、略棒状のリムーバーの一端に設けられ、磁力発生面を備えた吸着ヘッド部に着脱可能に装着されるリムーバー用カバーであって、
上記吸着ヘッド部の先端から上記磁力発生面までを覆う袋部と、
該袋部の開口側に設けられ、上記吸着ヘッド部が挿入される挿入口を備えた環状縁部と、
該環状縁部から延設された一対の把持部とを有しており、
上記環状縁部は上記袋部側から上記挿入口へ向かうにつれて開口径が大きくなる拡開部を有していることを特徴とするリムーバー用カバーにある。
上記リムーバー用カバー(以下、「カバー」という。)は、上記吸着ヘッド部を上記挿入口に挿入することにより上記吸着ヘッド部に装着できるように構成されている。そして、上記袋部は、上記吸着ヘッド部に装着された状態において上記磁力発生面を覆うことができるよう構成されている。そのため、磁力により吸着され得る美容剤を肌に塗布した後、上記カバーを装着した上記吸着ヘッド部を上記美容剤に近づけることにより、使用済みの上記美容剤が上記吸着ヘッド部に直接付着することを抑制できる。
また、上記カバーの上記環状縁部は上記拡開部を有している。そのため、上記吸着ヘッド部を上記挿入口内に容易に挿入することができ、結果として上記吸着ヘッド部を容易に装着することができる。
また、上記カバーを取り外すとき、使用者が上記吸着ヘッド部の先端側へ向けて上記一対の把持部を引っ張ることにより、上記拡開部が上記吸着ヘッド部の先端側へ向かって折り返されるように上記環状縁部を変形させることができる。その結果、上記カバーが折り返されてなる折り返し部を上記挿入口に沿って環状に形成することができる。
そして、上記折り返し部が形成された状態において、更に上記一対の把持部を上記吸着ヘッド部の先端側へ向けて引っ張ることにより、上記袋部の表面に吸着された使用済みの上記美容剤が上記折り返し部に収容される。その結果、上記カバーを取り外すときに、美容剤がカバー外部に漏出して吸着ヘッド部に直接吸着することを抑制できる。
このように、上記カバーは、上記リムーバーにより肌から取り除いた美容剤がカバー外部へ漏出する等の意図しない上記美容剤の散逸を抑制することができ、リムーバーの使いやすさを向上させることができる。
実施例1における、カバーをリムーバーに装着した状態の斜視図。 実施例1における、カバーを装着したリムーバーを磁力発生面側(下方)から見た平面図。 実施例1における、カバーの斜視図。 実施例1における、シート材を厚み方向から見た平面図。 実施例1における、一対の把持部を反転変形させた状態の側面図。 実施例2における、一対の磁力発生面を備えたリムーバーにカバーを装着した状態の側面図。 実施例2における、シート材を厚み方向から見た平面図。
上記カバーは、上記拡開部を有することにより、表面と裏面との反転変形を容易に行うことができる。即ち、上記カバーは、取り外すときに使用者が上記一対の把持部を引っ張ることにより、環状縁部及び袋部を容易に反転変形させることができる。その結果、カバーを取り外す作業により使用済みの美容剤がカバーの外部に漏出することを抑制しつつ、反転変形後の袋部内に容易に収容することができる。また、使用済みの美容剤を袋部内に収容することにより、美容剤を廃棄する際にカバーの外部に漏出することも効果的に抑制することができる。
上記環状縁部は、上記挿入口から外方へ拡開する鍔状部を有していてもよい。この場合には、吸着ヘッド部の先端側へ向かって一対の把持部を引っ張ることにより、上記カバーの表面と裏面とをより容易に反転させることができる。また、カバーの反転変形の過程において、鍔状部と袋状部との間に環状の折り返し部を自然に形成することができる。これらの結果、上記カバーは、美容剤がカバー外部に漏出して吸着ヘッド部に直接吸着することをより効果的に抑制することができ、リムーバーの使い易さをより向上させることができる。
鍔状部は、例えば、リムーバーに取り付けた状態において、リムーバーの長手方向と略直交する平面に沿って拡開した形状とすることができる。また、鍔状部は、把持部側の端部が挿入口よりも吸着ヘッド部側に位置するように、予め吸着ヘッド部側に折り返された形状を有していても良い。
上記カバーは、2枚のシート材を重ねるとともに、その周囲の一部を接合することにより形成されていてもよい。シート材は安価に入手可能であるため、シート材を用いてカバーを作製することにより、カバーの材料コストを容易に低減することができる。また、この場合には、2枚のシート材を接合するという簡素な工程により上記カバーを作製することができるため、真空成形や圧縮成形等の立体成形により作製されたカバーに比べて加工コストを容易に低減することができ、更には生産性をより高めることができる。これらの結果、上記カバーのコストダウンをより容易に行うことができる。
カバーに用いる上記シート材の材質は、公知の材料の中から適度な柔軟性を有するものを選択することができる。シート材としては、例えば、布材や、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、ポリビニルアルコール、ウレタンあるいはシリコーン等の種々の樹脂をフィルム状に成型したものをシート材として使用することができる。また、ポリエチレンを用いる場合には、厚さが0.02〜0.2mmのものを使用することができる。これらのシート材は、反転変形をさせることができるカバーにも好適である。
また、この場合において、上記2枚のシート材間の接合は、接着剤による接着や熱圧着等の公知の方法によって行うことができる。
上記シート材は、上記袋部となる袋部領域と、上記環状縁部となる縁部領域と、上記把持部となる把持部領域とを連ねた形状を有しており、上記カバーは、上記2枚のシート材における、少なくとも上記袋部領域の外周部及び上記縁部領域の外周部が接合された構成を有していてもよい。この場合において、上記縁部領域は上記袋部領域側から遠ざかるにつれて幅が広がるように構成された拡開領域を有していることが好ましい。上記の構成を有するシート材を用いることにより、拡開部を有するカバーを容易に形成することができる。
また、上記拡開領域は、外周部の少なくとも一部に円弧状に湾曲した弧状部を有していることが好ましい。この場合には、カバーの反転変形を開始するときにカバーにかかる荷重を、上記弧状部により分散させることができる。そのため、例えば拡開部における把持部側の端部等の、反転変形時に荷重が集中し易い部分をより破れにくくすることができる。その結果、使用済みの美容剤がカバー外部に漏出する等の問題をより効果的に抑制することができる。
また、上記拡開領域が上記弧状部を有していることにより、カバーの反転変形を開始するときに、吸着ヘッド部の先端側へ向かって折り返された折り返し部をより容易に形成することができる。それ故、カバーの反転変形をより容易に行うことができると共に、使用済みの美容剤がカバー外部に漏出する等の問題をより効果的に抑制することができる。
上記弧状部の曲率半径は、3mm以上であることがより好ましい。上記弧状部の曲率半径が3mm未満の場合には、上述した荷重を分散させる効果が不十分となるおそれがある。
上記拡開領域は、その外周部における上記把持部領域側の一対の端点を結んでなる仮想線を基準としたときに、少なくとも一方の上記端点において、当該端点から上記袋部領域側に向かって引いた接線と上記仮想線とのなす角度が70°以下であることが好ましい。この場合には、カバーの反転変形を開始するときに、吸着ヘッド部の先端側へ向かって折り返された折り返し部をより容易に形成することができる。それ故、カバーの反転変形をより容易に行うことができると共に、使用済みの美容剤がカバー外部に漏出する等の問題をより効果的に抑制することができる。
また、上記把持部領域は上記縁部領域に連なる部分において該縁部領域よりも大きい幅寸法を有していてもよい。この場合において、上記カバーは、上記把持部領域の外周部における上記縁部領域よりも外方が更に接合された構成を有していることが好ましい。この場合には、カバーの環状縁部に鍔状部を形成することができる。それ故、カバーの反転変形をより容易に行うことができると共に、使用済みの美容剤がカバー外部に漏出する等の問題をより効果的に抑制することができる。
(実施例1)
上記リムーバー用カバーの実施例について、図1〜図5を用いて説明する。図1及び図2に示すように、カバー1を装着するリムーバー2は略棒状を呈しており、その一端に磁力発生面21を備えた吸着ヘッド部22を有している。カバー1は、リムーバー2の吸着ヘッド部22に着脱可能に装着できるように構成されている。図1〜図3に示すように、カバー1は、吸着ヘッド部22の先端から磁力発生面21までを覆う袋部11と、袋部11の開口側に設けられ、吸着ヘッド部22が挿入される挿入口121を備えた環状縁部12と、環状縁部12から延設された一対の把持部13とを有している。そして、環状縁部12は袋部11側から挿入口121へ向かうにつれて開口径が大きくなる拡開部122を有している。
また、本例のカバー1における環状縁部12は、挿入口121から外方へ拡開する鍔状部123を有している。
カバー1は、図3及び図4に示すように、同一の形状を有する2枚のシート材3から構成されている。シート材3は、最厚部の厚さが0.05mmであるメタロセン低密度ポリエチレンより構成されている。これにより、カバー1は、反転変形が可能な程度の柔軟性とともに伸縮性を有している。また、図には示さないが、シート材3にはエンボス加工が施されており、表面に細かい凹凸形状が付与されている。
図4に示すように、シート材3は、袋部11となる袋部領域31と、環状縁部12となる縁部領域32と、把持部13となる把持部領域33とを連ねた形状を有している。本例のシート材3における、袋部領域31の前端311から把持部領域33の後端331までの長さ寸法は245mmである。
袋部領域31は、前端311から把持部領域33側へ向かうにつれて次第に幅が広くなるように形成されている。また、袋部領域31の外周部312は略U字状に湾曲した形状を呈している。
縁部領域32は、袋部領域31から遠ざかるにつれて幅が広がるように構成されている。即ち、本例の縁部領域32は、全体が拡開領域321となるように構成されている。縁部領域32の外周部322は、袋部領域31の外周部312に連なり直線状を呈する一対の直線部322aと、一対の直線部322aに連なり円弧状に湾曲した一対の弧状部322bとを有している。本例における弧状部322bの曲率半径は3mmである。
本例の縁部領域32は、把持部領域33側の端縁において最大の幅寸法を有している。縁部領域32の最大の幅寸法、即ち一対の弧状部322bにおける把持部領域33側の端点323を結んだ距離は106mmである。また、縁部領域32は、一対の端点323を結んでなる仮想線Lを基準としたときに、端点323から袋部領域31側に向かって引いた接線(図示略)と仮想線Lとのなす角度が0°となるように構成されている。
把持部領域33は、その後端331から縁部領域32側へ向かうにつれて幅が広くなるように形成された台形部332と、台形部332と縁部領域32との間に配置された長方形部333とを有しており、長方形部333の幅が最大となるように構成されている。また、把持部領域33における最大の幅寸法、即ち長方形部333の幅寸法は、拡開領域321の最大の幅寸法よりも大きい。具体的には、長方形部333の幅寸法は136mmである。
本例のカバー1は、上記の構成を有する2枚のシート材3を重ね合わせ、袋部領域31の外周部312及び縁部領域32の外周部322を接合することにより構成されている。更に、本例のカバー1は、長方形部333の外周部における、縁部領域32側の辺部334が接合されている。
次に、カバー1を装着するリムーバー2について説明する。なお、以下において、リムーバー2に関する方向は、特に断りのない限り、長手方向における吸着ヘッド部22を有する端部の方向を前方とし、その反対側を後方とする。また、磁力発生面21の設けられた方向を下方とし、その逆方向を上方とする。また、前後方向及び上下方向の双方と直交する方向を側方ということがある。これらの方向表示は便宜上のものであり、リムーバー2の使用時における実際の向きとは何ら関係がない。
カバー1を装着するリムーバー2は、図5に示すように、側方から見たときに、前後方向(長手方向)の中央部23が両端部24に対して上方に位置するように湾曲して形成されている。また、リムーバー2の両端部24は、図2に示すように、上下方向から見たときの外形線が略円弧状を呈している。また、リムーバー2の長手方向の中央部23は、上下方向から見たときに両端部24に比べて幅狭に形成されている。
図2及び図5に示すように、吸着ヘッド部22は、リムーバー2の長手方向と略直交する方向(下方)に膨出した膨出部を有している。また、膨出部は、その頂面部分に磁力発生面21を有している。
次に、カバー1の使用方法の例を説明する。図3及び図4に示すように、本例のカバー1は、2枚のシート材3の縁部領域32同士が接合されてなる環状縁部12の後端に、吸着ヘッド部22を挿入する挿入口121を有している。使用者は、カバー1を構成する2枚のシート材3のうち、一方のシート材3aを下方(磁力発生面21側)に向けた状態で、吸着ヘッド部22を挿入口121に挿入する。そして、磁力発生面21が袋部11により覆われるまで吸着ヘッド部22をカバー1内に進入させる。以上によりカバー1を装着する。
カバー1が吸着ヘッド部22に装着された状態において、下方のシート材3aの把持部領域33よりなる把持部13aと、上方のシート材3bの把持部領域33よりなる把持部13bとは、図1及び図5に示すように、リムーバー2を挟んで上下方向における互いに反対側に配置される。また、磁力発生面21は、下方のシート材3aの袋部領域31により覆われる。
使用者は、予め肌に塗布した美容剤4に吸着ヘッド部22の磁力発生面21を近づけ、磁力発生面21の磁力により、美容剤4を袋部11の表面に吸着させることができる。
袋部11の表面に吸着された美容剤4を廃棄する際、使用者は一対の把持部13を上下方向に開き、次いで図5に示すように一対の把持部13を前方へ向けて折り返す。この時、把持部13の変位に伴って鍔状部123が自然に反転し、次いで環状縁部12の後端が
鍔状部123に伴って反転する。その結果、挿入口121に沿った環状を呈し、挿入口121から前方へ向かうにつれて拡開した折り返し部14が形成される。
その後、一対の把持部13を前方へ向けて引っ張ることにより、環状縁部12及び袋部11を容易に反転変形させることができる。そして、このようにカバー1の反転変形を行うことにより、使用済みの美容剤4をカバー1の内部に収容することができる。
次に、本例の作用効果について説明する。カバー1は、吸着ヘッド部22を挿入口121から挿入することにより吸着ヘッド部22に装着できるように構成されている。そして、袋部11は、吸着ヘッド部22に装着された状態において磁力発生面21を覆うことができる。そのため、使用済みの美容剤4が吸着ヘッド部22に直接付着することを抑制できる。
また、カバー1の環状縁部12は拡開部122を有しているため、上述したようにカバー1の反転変形を行うことにより、使用済みの美容剤4をカバー1の内部に収容することができる。
また、カバー1は、拡開部122に加えて鍔状部123を有しているため、反転変形の過程において、カバー1が折り返されてなる環状の折り返し部14を自然に形成することができる。それ故、カバー1を反転変形させる過程において、美容剤4がカバー1の外部に漏出して吸着ヘッド部22に直接吸着することをより効果的に抑制できる。
このように、カバー1は、リムーバー2により肌から取り除いた美容剤4がカバー1の外部へ漏出する等の意図しない美容剤4の散逸を抑制することができ、リムーバー2の使いやすさを向上させることができる。
また、本例においては、各シート材3における袋部領域31の外周部312が円弧状を呈している。そのため、本例のカバー1は、吸着ヘッド部22への装着や反転変形の際等に、カバー1の変形に伴う荷重が袋部領域31の外周部312に集中しにくい。それ故、本例のカバー1は、着脱の際等に袋部11を破れにくくすることができ、結果として美容剤4の漏出をより効果的に抑制することができる。
(実施例2)
本例は、鍔状部123を有さないカバー1bの例である。本例のカバー1bは、図6に示すように、袋部11bと、環状縁部12bと、一対の把持部13cとを有している。そして、環状縁部12bは袋部11b側から挿入口121bへ向かうにつれて開口径が大きくなる拡開部122bを有している。
図6及び図7に示すように、カバー1bは、袋部領域31c、縁部領域32c及び把持部領域33cを有する2枚のシート材3cを重ね、袋部領域31cの外周部312c及び縁部領域32cの外周部324を接合することにより形成されている。なお、図6及び図7において用いた符号のうち、実施例1において用いた符号と同一のものは、特に説明の無い限り実施例1と同様の構成要素等を示す。
本例のシート材3cにおける、袋部領域31cの前端311cから把持部領域33cの後端331cまでの長さ寸法は83mmである。また、シート材3cは、縁部領域32cと把持部領域33cとの境界において最大の幅寸法を有している。シート材3cの最大の幅寸法は46mmである。
袋部領域31は、前端311cから把持部領域33c側へ向かうにつれて次第に幅が広くなるように形成されている。また、袋部領域31cの外周部312cは略U字状に湾曲した形状を呈している。
縁部領域32cは、実施例1と同様に、全体が拡開領域321となるように構成されている。縁部領域32cにおける一対の外周部324(324a、324b)のうち、一方の外周部は略円弧状を呈する弧状部324aを構成しており、他方の外周部324bが直線状を呈している。本例における弧状部324aの曲率半径は22mmである。また、縁部領域32cは、把持部領域33c側の一対の端点325(325a、325b)を結んでなる仮想線L2を基準としたときに、弧状部324a側の端点325aから袋部領域31側に向かって引いた接線L3と仮想線L2とのなす角度θ1が65°となるように構成されている。なお、他方の端点325bから袋部領域31c側に向かって引いた接線L4と仮想線L2とのなす角度θ2は90°となるように構成されている。
把持部領域33cは、縁部領域32cとの境界から延設されており、袋部領域31cから遠ざかるにつれて幅が狭くなるように構成されている。
次に、本例のカバー1bを装着するリムーバー2bについて説明する。図6に示すように、リムーバー2bは全体として略棒状の形状を有するリムーバー本体部25と、リムーバー本体部25の先端に配置された吸着ヘッド部22bとを有している。本例の吸着ヘッド部22bは、リムーバー本体部25の側周面から一方向に膨出しており、略半円板状を呈している。また、吸着ヘッド部22bは、その厚み方向における一対の外表面に磁力発生面21bを有している。
なお、本実施例において、リムーバー2bの長手方向における吸着ヘッド部22b側を前方といい、その反対側を後方ということがある。また、吸着ヘッド部22bの膨出方向を下方といい、その反対側を上方ということがある。また、吸着ヘッド部22bの厚み方向を側方ということがある。これらのリムーバー2bの方向に関する表示は便宜上のものであり、リムーバー2bを実際に使用する際の方向とは何ら関係が無い。
本例のカバー1bは、例えば以下のようにして使用することができる。まず、環状縁部12bにおける弧状部324a側を下方に向け、かつ、一対の把持部13cを側方に向けた状態で、挿入口121bから吸着ヘッド部22bを挿入する。そして、磁力発生面21bが袋部11bにより覆われるまで吸着ヘッド部22bをカバー1b内に進入させることにより、カバー1bを吸着ヘッド部22bに装着することができる。カバー1bが吸着ヘッド部22bに装着された状態において、一対の磁力発生面21bは、それぞれシート材3cの袋部領域31cにより覆われている。
袋部11bの表面に吸着された美容剤4を廃棄する際、使用者は一対の把持部13cを両側方に開き、次いで一対の把持部13cを前方へ向けて折り返す。本例のカバー1は環状縁部12bの下方に弧状部324aを有しているため、一対の把持部13cを前方へ向けて折り返す際に、弧状部324a及びその近傍を自然に反転変形させることができる。そして、弧状部324aの反転に伴ってその周辺が折り返され、最終的に環状縁部12b全体を反転変形させることができる。これにより、挿入口121bに沿った環状の折り返し部14が形成される(図示略)。その後、一対の把持部13cを前方へ向けて引っ張ることにより、カバー1b全体を反転変形させることができる。その他は実施例1と同様である。
本例のカバー1bのように、シート材3bが少なくとも1箇所の弧状部324aを有していれば、カバー1の反転変形をより容易に行うことができる。本例のカバー1は、その他に実施例1と同様の作用効果を奏することができる。
なお、実施例1及び実施例2には、環状縁部全体が拡開部となるカバーの例を示したが、拡開部は、環状縁部の少なくとも一部に形成されていれば良い。拡開部が環状縁部の一部に形成されている場合には、拡開部の位置は特に限定されることは無く、例えば環状縁部の中央や、袋部との境界近傍に形成されていても良い。
また、実施例1及び実施例2には、拡開領域に弧状部を1箇所以上有するカバーの例を示したが、拡開領域の外周部に弧状部を有しない構成とすることも可能である。即ち、拡開領域の外周部が直線状に構成されていてもカバーの反転変形を容易に行うことができる。
また、カバーの具体的な形状は実施例1及び実施例2に示した形状に限定されることは無く、カバーを装着する吸着ヘッド部の形状に応じて適宜変更することができる。
1、1b リムーバー用カバー
11、11b 袋部
12、12b 環状縁部
121、121b 挿入口
122、122b 拡開部
13、13a、13b、13c 把持部
2、2b リムーバー
21、21b 磁力発生面
22、22b 吸着ヘッド部

Claims (9)

  1. 略棒状のリムーバーの一端に設けられ、磁力発生面を備えた吸着ヘッド部に着脱可能に装着されるリムーバー用カバーであって、
    上記吸着ヘッド部の先端から上記磁力発生面までを覆う袋部と、
    該袋部の開口側に設けられ、上記吸着ヘッド部が挿入される挿入口を備えた環状縁部と、
    該環状縁部から延設された一対の把持部とを有しており、
    上記環状縁部は上記袋部側から上記挿入口へ向かうにつれて開口径が大きくなる拡開部を有していることを特徴とするリムーバー用カバー。
  2. 上記環状縁部は、上記挿入口から外方へ拡開する鍔状部を有していることを特徴とする請求項1に記載のリムーバー用カバー。
  3. 上記リムーバー用カバーは、2枚のシート材を重ねるとともに、その周囲の一部を接合することにより形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のリムーバー用カバー。
  4. 上記シート材は、上記袋部となる袋部領域と、上記環状縁部となる縁部領域と、上記把持部となる把持部領域とを連ねた形状を有しており、上記リムーバー用カバーは、上記2枚のシート材における、少なくとも上記袋部領域の外周部及び上記縁部領域の外周部が接合されてなることを特徴とする請求項3に記載のリムーバー用カバー。
  5. 上記縁部領域は上記袋部領域側から遠ざかるにつれて幅が広がるように構成された拡開領域を有していることを特徴とする請求項4に記載のリムーバー用カバー。
  6. 上記拡開領域は、外周部の少なくとも一部に円弧状に湾曲した弧状部を有していることを特徴とする請求項5に記載のリムーバー用カバー。
  7. 上記弧状部は3mm以上の曲率半径を有していることを特徴とする請求項6に記載のリムーバー用カバー。
  8. 上記拡開領域は、その外周部における上記把持部領域側の一対の端点を結んでなる仮想線を基準としたときに、少なくとも一方の上記端点において、当該端点から上記袋部領域側に向かって引いた接線と上記仮想線とのなす角度が70°以下であることを特徴とする請求項5〜7のいずれか1項に記載のリムーバー用カバー。
  9. 上記把持部領域は上記縁部領域に連なる部分において該縁部領域よりも大きい幅寸法を有しており、上記リムーバー用カバーは、上記把持部領域の外周部における上記縁部領域よりも外方が更に接合されてなることを特徴とする請求項4〜8のいずれか1項に記載のリムーバー用カバー。
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