JP6377463B2 - 終点検出方法、及び、研磨装置 - Google Patents

終点検出方法、及び、研磨装置 Download PDF

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Description

本発明は、終点検出方法、及び、研磨装置に関するものである。
近年、半導体デバイスの高集積化が進むにつれて回路の配線が微細化し、配線間距離もより狭くなりつつある。そこで、研磨対象物である半導体ウエハの表面を平坦化することが必要となるが、この平坦化法の一手段として研磨装置により研磨(ポリッシング)することが行われている。
研磨装置は、研磨対象物を研磨するための研磨パッドを保持するための研磨テーブルと、研磨対象物を保持して研磨パッドに押圧するためにトップリングを備える。研磨テーブルとトップリングはそれぞれ、駆動部(例えばモータ)によって回転駆動される。研磨剤を含む液体(スラリー)を研磨パッド上に流し、そこにトップリングに保持された研磨対象物を押し当てることにより、研磨対象物は研磨される。
研磨装置では、研磨対象物の研磨が不十分であると回路間の絶縁がとれずショートするおそれが生じ、また、過研磨となった場合は、配線の断面積が減ることによる抵抗値の上昇、又は配線自体が完全に除去され回路自体が形成されないなどの問題が生じる。このため、研磨装置では、最適な研磨終点の検出することが求められる。
研磨終点検出手段の1つとして、研磨が異材質の物質へ移行した際の研磨摩擦力の変化を検出する方法が知られている。研磨対象物である半導体ウエハは、半導体、導体、絶縁体の異なる材質からなる積層構造を有しており、異材質層間で摩擦係数が異なる。このため、研磨が異材質層へ移行することによって生じる研磨摩擦力の変化を検知する方法である。この方法によれば、研磨が異材質層に達した時が研磨の終点となる。
また、研磨装置は、研磨対象物の研磨表面が平坦ではない状態から平坦になった際の研磨摩擦力の変化を検出することにより、研磨終点を検出することもできる。
ここで、研磨対象物を研磨する際に生じる研磨摩擦力は、駆動部の駆動負荷として現れる。例えば、駆動部が電動モータの場合には、駆動負荷(トルク)はモータに流れる電流として測定することができる。このため、モータ電流(トルク電流)を電流センサで検出し、検出したモータ電流の変化に基づいて研磨の終点を検出することができる。
特開2005−34992号
しかしながら、研磨装置によって実行される研磨プロセスには、研磨対象物の種類、研磨レシピの種類、研磨パッドの種類、研磨砥液(スラリー)の種類などの組み合わせによって複数の研磨条件が存在する。これら複数の研磨条件の中には、駆動部の駆動負荷に変化が生じてもトルク電流の変化(特徴点)が大きく現れない場合がある。トルク電流の変化が小さい場合、ノイズや波形に生じるうねり部分の影響を受け、研磨の終点を適切に検出することができないおそれがあり、過研磨などの問題が生じ得る。
そこで、本発明の一形態は、既存の研磨レシピを変更することなくトルク電流の変化を良好に検出し、研磨終点検出の精度を向上させることを課題とする。
本願発明の終点検出方法の一形態は、上記課題に鑑みなされたもので、研磨パッドを保持するための研磨テーブル、又は、研磨対象物を保持して研磨パッドへ押圧するための保持部、を回転駆動するための駆動部へ供給する駆動電流に基づく終点検出方法であって、実行する研磨プロセスの研磨条件があらかじめ設定された特定の研磨条件と一致するか否かを判定する第1判定ステップと、前記第1判定ステップによって前記研磨条件が前記特定の研磨条件と一致すると判定された場合に、前記駆動電流を制御するための駆動制御部における、前記駆動部の駆動負荷の変化に対する前記駆動電流の変化に関する電流制御パラメータを調整する調整ステップと、前記調整ステップによって調整された電流制御パラメータに基づいて前記駆動部へ供給される駆動電流を検出する検出ステップと、前記検出ステップによって検出された駆動電流に基づいて研磨の終点を検出する終点検出ステップと、を備えることを特徴とする。
終点検出方法の一形態において、研磨プロセスの実行中に前記検出ステップによって検出された駆動電流に基づいて、前記実行中の研磨プロセスの研磨条件を前記特定の研磨条件に加えるか否かを判定する第2判定ステップ、をさらに備えることができる。
終点検出方法の一形態において、前記第2判定ステップは、前記駆動部の駆動負荷が変化した際に前記検出ステップによって検出された駆動電流の変化がしきい値よりも小さい場合に、前記実行中の研磨プロセスの研磨条件を前記特定の研磨条件に加える、ことができる。
終点検出方法の一形態において、前記終点検出ステップは、前記検出ステップによって検出された駆動電流の変化に基づいて研磨の終点を検出し、前記第2判定ステップは、前記終点検出ステップによって研磨の終点が検出されなかった場合に、前記実行中の研磨プロセスの研磨条件を前記特定の研磨条件に加える、ことができる。
終点検出方法の一形態において、前記調整ステップは、前記駆動部の駆動負荷の変化に対して前記駆動電流の変化が大きくなるように、前記電流制御パラメータを調整する、ことができる。
終点検出方法の一形態において、前記駆動制御部が、前記研磨テーブル又は前記保持部の実回転速度と目標回転速度との偏差に基づいて前記駆動電流を制御する場合において、前記調整ステップは、前記偏差に基づく制御における制御ゲインを大きくする、ことができる。
終点検出方法の一形態において、前記研磨プロセスが複数の工程を含む場合に、前記調整ステップは、前記複数の工程のうちの一部の工程において前記電流制御パラメータを調整する、ことができる。
終点検出方法の一形態において、前記研磨条件は、研磨対象物の種類、研磨レシピの種類、研磨パッドの種類、及び研磨砥液の種類、の少なくとも1つを含んでもよい。
本願発明の研磨装置の一形態は、研磨パッドを保持するための研磨テーブル、又は、研磨対象物を保持して研磨パッドへ押圧するための保持部、を回転駆動するための駆動部と、前記駆動部へ供給する駆動電流を制御するための駆動制御部と、実行する研磨プロセスの研磨条件があらかじめ設定された特定の研磨条件と一致する場合に、前記駆動制御部に
おける、前記駆動部の駆動負荷の変化に対する前記駆動電流の変化に関する電流制御パラメータを調整する調整部と、を備えることを特徴とする。
研磨装置の一形態において、実行する研磨プロセスの研磨条件があらかじめ設定された特定の研磨条件と一致するか否かを判定する判定部、をさらに備え、前記調整部は、前記判定部によって、前記研磨プロセスの研磨条件が前記特定の研磨条件と一致すると判定された場合に、前記駆動制御部における前記電流制御パラメータを調整する、ことができる。
研磨装置の一形態において、研磨プロセスの実行中に前記駆動制御部から前記駆動部へ供給される駆動電流を検出する電流検出部、をさらに備え、前記判定部は、前記電流検出部によって検出された駆動電流に基づいて、前記実行中の研磨プロセスの研磨条件を前記特定の研磨条件に加えるか否かを判定する、ことができる。
研磨装置の一形態において、前記判定部は、前記駆動部の駆動負荷が変化した際に前記電流検出部によって検出された駆動電流の変化がしきい値よりも小さい場合に、前記実行中の研磨プロセスの研磨条件を前記特定の研磨条件に加える、ことができる。
研磨装置の一形態において、前記電流検出部によって検出された駆動電流の変化に基づいて研磨の終点を検出する終点検出部をさらに備え、前記判定部は、前記終点検出部によって研磨の終点が検出されなかった場合に、前記実行中の研磨プロセスの研磨条件を前記特定の研磨条件に加える、ことができる。
研磨装置の一形態において、前記調整部は、前記駆動部の駆動負荷の変化に対して前記駆動電流の変化が大きくなるように、前記電流制御パラメータを調整する、ことができる。
研磨装置の一形態において、前記駆動制御部は、前記研磨テーブル又は前記保持部の実回転速度と目標回転速度との偏差に基づいて前記駆動電流を制御し、前記調整部は、前記偏差に基づく制御における制御ゲインを大きくする、ことができる。
研磨装置の一形態において、前記研磨プロセスが複数の工程を含む場合に、前記調整部は、前記複数の工程のうちの一部の工程において前記電流制御パラメータを調整する、ことができる。
研磨装置の一形態において、前記研磨条件は、研磨対象物の種類、研磨レシピの種類、研磨パッドの種類、及び研磨砥液の種類、の少なくとも1つを含んでもよい。
本願発明によれば、既存の研磨レシピを変更することなくトルク電流の変化を良好に検出し、研磨終点検出の精度を向上させることができる。
図1は、本実施形態に係る研磨装置の基本構成を示す図である。 図2は、2相‐3相変換器の処理内容を説明するための図である。 図3は、第1実施形態の研磨装置の駆動電流調整に関する構成を模式的に示す図である。 図4は、第2実施形態の研磨装置の駆動電流調整に関する構成を模式的に示す図である。 図5は、第1,第2実施形態による駆動電流の変化を模式的に示す図である。 図6は、第1,第2実施形態による駆動電流の変化を模式的に示す図である。 図7は、研磨の終点の検出態様の一例を示す図である。 図8は、第1,第2実施形態の研磨装置による電流調整方法のフローチャートである。 図9は、第1,第2実施形態の研磨装置による電流調整方法のフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態に係る研磨装置を図面に基づいて説明する。始めに、研磨装置の基本構成について説明し、その後、研磨対象物の研磨終点の検出について説明する。
<基本構成>
図1は、本実施形態に係る研磨装置の基本構成を示す図である。研磨装置は、研磨パッド10を上面に取付け可能な研磨テーブル12と、研磨テーブル12を回転駆動する第1の電動モータ(第1の駆動部)14と、第1の電動モータの回転位置を検出する位置検出センサ16と、半導体ウエハ18を保持可能なトップリング(保持部)20と、トップリング20を回転駆動する第2の電動モータ(第2の駆動部)22と、を備えている。
トップリング20は、図示しない保持装置により、研磨テーブル12に近づけたり遠ざけたりすることができるようになっている。半導体ウエハ18を研磨するときは、トップリング20を研磨テーブル12に近づけることにより、トップリング20に保持された半導体ウエハ18を、研磨テーブル12に取り付けられた研磨パッド10に当接させる。
半導体ウエハ18を研磨するときは、研磨テーブル12が回転駆動された状態で、トップリング20に保持された半導体ウエハ18が研磨パッド10に押圧される。また、トップリング20は、第2の電動モータ22によって、研磨テーブル12の回転軸13とは偏心した軸線21の回りに回転駆動される。半導体ウエハ18を研磨する際は、研磨材を含む研磨砥液が、研磨材供給装置24から研磨パッド10の上面に供給される。トップリング20にセットされた半導体ウエハ18は、トップリング20が第2の電動モータ22によって回転駆動されている状態で、研磨砥液が供給された研磨パッド10に押圧される。
第1の電動モータ14は、少なくともU相とV相とW相の3相の巻線を備えた同期式又は誘導式のACサーボモータであることが好ましい。第1の電動モータ14は、本実施形態においては、3相の巻線を備えたACサーボモータを含む。3相の巻線は、120度位相のずれた電流を第1の電動モータ14内のロータ周辺に設けられた界磁巻線に流し、これにより、ロータが回転駆動されるようになっている。第1の電動モータ14のロータは、モータシャフト15に接続されており、モータシャフト15により研磨テーブル12が回転駆動される。
第2の電動モータ22は、少なくともU相とV相とW相の3相の巻線を備えた同期式又は誘導式のACサーボモータであることが好ましい。第2の電動モータ22は、本実施形態においては、3相の巻線を備えたACサーボモータを含む。3相の巻線は、120度位相のずれた電流を第2の電動モータ22内のロータ周辺に設けられた界磁巻線に流し、これにより、ロータが回転駆動されるようになっている。第2の電動モータ22のロータは、モータシャフト23に接続されており、モータシャフト23によりトップリング20が回転駆動される。
また、研磨装置は、第1の電動モータ14を回転駆動するモータドライバ100と、キ
ーボートやタッチパネルなどの入力インターフェースを介してオペレータから第1の電動モータ14の回転速度の指令信号を受け付ける入力部200と、を備える。入力部200は、受け付けた指令信号をモータドライバ100に入力する。なお、図1は、第1の電動モータ14を回転駆動するモータドライバ100について説明するが、図4に示すように第2の電動モータ22にも同様のモータドライバ100が接続される。
モータドライバ100は、微分器102と、速度補償器104と、2相‐3相変換器106と、電気角信号生成器108と、U相電流補償器110と、U相PWM変調回路112と、V相電流補償器114と、V相PWM変調回路116と、W相電流補償器118と、W相PWM変調回路120と、パワーアンプ130と、電流センサ132,134とを備えている。
微分器102は、位置検出センサ16によって検出された回転位置信号を微分することによって第1の電動モータ14の実際の回転速度に相当する実速度信号を生成する。すなわち、微分器102は、第1の電動モータ14の回転位置の検出値に基づいて第1の電動モータ14の回転速度を求める演算器である。
速度補償器104は、入力部200を介して入力された回転速度の指令信号(目標値)と微分器102によって生成された実速度信号との偏差に相当する速度偏差信号に基づいて、第1の電動モータ14の回転速度の補償を行う。すなわち、速度補償器104は、入力インターフェース(入力部200)を介して入力された第1の電動モータ14の回転速度の指令値と微分器102によって求められた第1の電動モータ14の回転速度との偏差に基づいて、第1の電動モータ14へ供給する電流の指令信号を生成する。
速度補償器104は、例えばPID制御器で構成することができる。この場合、速度補償器104は、比例制御と、積分制御と、微分制御とを行い、補償された回転速度に相当する電流指令信号を生成する。比例制御は、入力部200から入力された回転速度の指令信号と第1の電動モータの実速度信号との偏差に比例させて操作量を変える。積分制御は、その偏差を足していきその値に比例して操作量を変える。微分制御は、偏差の変化率(つまり偏差が変化する速度)を捉えこれに比例した操作量を出力する。なお、速度補償器104は、PI制御器で構成することもできる。
電気角信号生成器108は、位置検出センサ16によって検出された回転位置信号に基づいて電気角信号を生成する。2相‐3相変換器106は、速度補償器104によって生成された電流指令信号と、電気角信号生成器108によって生成された電気角信号とに基づいて、U相電流指令信号、及びV相電流指令信号を生成する。すなわち、2相‐3相変換器106は、第1の電動モータ14の回転位置の検出値に基づいて生成された電気角信号と速度補償器104によって生成された電流の指令信号とに基づいて、各相のうちの少なくとも2つの相の電流指令値を生成する変換器である。
ここで、2相‐3相変換器106の処理について詳細に説明する。図2は、2相‐3相変換器の処理内容を説明するための図である。2相‐3相変換器106には、速度補償器104から図2に示すような電流指令信号Icが入力される。また、2相‐3相変換器106には、電気角信号生成器108から図2に示すようなU相の電気角信号Sinφuが入力される。なお、図2において図示は省略したが、2相‐3相変換器106には、V相の電気角信号Sinφvも入力される。
例えばU相電流指令信号Iucを生成する場合を考える。この場合、2相‐3相変換器106は、ある時刻tiのときの電流指令信号Ic(i)とU相の電気角信号Sinφu(i)とを乗算することにより、U相電流指令信号Iuc(i)を生成する。すなわち、
Iuc(i)=Ic(i)×Sinφu(i)となる。また、2相‐3相変換器106は、U相の場合と同様に、ある時刻tiのときの電流指令信号Ic(i)とV相の電気角信号Sinφv(i)とを乗算することにより、V相電流指令信号Ivc(i)を生成する。すなわち、Ivc(i)=Ic(i)×Sinφv(i)となる。
電流センサ132は、パワーアンプ130のU相出力ラインに設けられ、パワーアンプ130から出力されたU相の電流を検出する。U相電流補償器110は、2相‐3相変換器106から出力されたU相電流指令信号Iucと、電流センサ132によって検出されてフィードバックされたU相検出電流Iuとの偏差に相当するU相電流偏差信号に基づいて、U相の電流補償を行う。U相電流補償器110は、例えばPI制御器、又はPID制御器で構成することができる。U相電流補償器110は、PI制御又はPID制御を用いてU相電流の補償を行い、補償された電流に相当するU相電流信号を生成する。
U相PWM変調回路112は、U相電流補償器110によって生成されたU相電流信号に基づいてパルス幅変調を行う。U相PWM変調回路112は、パルス幅変調を行うことによって、U相電流信号に応じた2系統のパルス信号を生成する。
電流センサ134は、パワーアンプ130のV相出力ラインに設けられ、パワーアンプ130から出力されたV相の電流を検出する。V相電流補償器114は、2相‐3相変換器106から出力されたV相電流指令信号Ivcと、電流センサ134によって検出されてフィードバックされたV相検出電流Ivとの偏差に相当するV相電流偏差信号に基づいてV相の電流補償を行う。V相電流補償器114は、例えばPI制御器、又はPID制御器で構成することができる。V相電流補償器114は、PI制御又はPID制御を用いてV相電流の補償を行い、補償された電流に相当するV相電流信号を生成する。
V相PWM変調回路116は、V相電流補償器114によって生成されたV相電流信号に基づいてパルス幅変調を行う。V相PWM変調回路114は、パルス幅変調を行うことによって、V相電流信号に応じた2系統のパルス信号を生成する。
W相電流補償器118は、2相‐3相変換器106から出力されたU相電流指令信号Iuc及びV相電流指令信号Ivcに基づいて生成されたW相電流指令信号Iwcと、電流センサ132,134によって検出されてフィードバックされたU相検出電流Iu及びV相検出電流Ivとの偏差に相当するW相電流偏差信号に基づいてW相の電流補償を行う。W相電流補償器118は、例えばPI制御器、又はPID制御器で構成することができる。W相電流補償器118は、PI制御又はPID制御を用いてW相電流の補償を行い、補償された電流に相当するW相電流信号を生成する。
W相PWM変調回路120は、W相電流補償器118によって生成されたW相電流信号に基づいてパルス幅変調を行う。W相PWM変調回路118は、パルス幅変調を行うことによって、W相電流信号に応じた2系統のパルス信号を生成する。
パワーアンプ130には、U相PWM変調回路112、V相PWM変調回路116、及びW相PWM変調回路120によって生成された2系統のパルス信号が印加される。パワーアンプ130は、印加された各パルス信号に応じて、パワーアンプ130に内蔵されているインバータ部の各トランジスタを駆動する。これにより、パワーアンプ130は、U相、V相、W相それぞれについて交流電力を出力し、この3相交流電力によって第1の電動モータ14を回転駆動する。
<駆動電流調整>
次に、モータドライバ100における駆動電流の調整について説明する。図3は、第1
実施形態の研磨装置の駆動電流調整に関する構成を模式的に示す図である。図4は、第2実施形態の研磨装置の駆動電流調整に関する構成を模式的に示す図である。なお、第1実施形態は、第1の電動モータ14を駆動するモータドライバ100における駆動電流調整を行う実施形態であるのに対して、第2実施形態は、第2の電動モータ22を駆動するモータドライバ100における駆動電流調整を行う実施形態である点が異なる。第1実施形態と第2実施形態で同様の部分についてはまとめて説明する。
図3,図4に示すように、研磨装置は、U相、V相、W相のうちのいずれか1相(第1,第2実施形態ではV相)に、第2の電流センサ(電流検出部)31を備える。第2の電流センサ31は、モータドライバ100と第1の電動モータ14との間のV相の電流路、又はモータドライバ100と第2の電動モータ22との間のV相の電流路、に設けられる。第2の電流センサ31は、V相の電流を検出し、終点検出装置60へ出力する。
終点検出装置60は、半導体ウエハ18の研磨終点を検出する。終点検出装置60とモータドライバ100は、例えばシリアル通信によってコマンドの送受信を行うことが可能である。終点検出装置60は、判定部62と、調整部64と、記憶部66と、終点検出部68と、を備える。
判定部62は、実行する研磨プロセスの研磨条件があらかじめ設定された特定の研磨条件と一致するか否かを判定する。研磨条件には、例えば、研磨対象物の種類、研磨レシピの種類、研磨パッドの種類、及び研磨砥液(スラリー)の種類、の少なくとも1つが含まれる。
判定部62には、例えば研磨装置の入力部200を介して、これから実行する研磨プロセスの研磨条件が入力される。判定部62は、記憶部66に格納された特定の研磨条件を読み出し、読み出した特定の研磨条件と入力された研磨条件とを比較することによって、入力された研磨条件が特定の研磨条件と一致するか否かを判定する。なお、研磨条件は、入力部200を介して入力されるだけではなく、例えば半導体ウエハ18に取り付けられたタグに格納された研磨条件の内容を示す情報をリーダなどによって読み取って判定部62に入力することもできる。
また、判定部62には、研磨プロセスの実行中に第2の電流センサ31によって検出された駆動電流が入力される。判定部62は、第2の電流センサ31によって検出された駆動電流に基づいて、実行中の研磨プロセスの研磨条件を特定の研磨条件に加えるか否かを判定する。具体的には、判定部62は、第1の電動モータ14又は第2の電動モータ22の駆動負荷が変化した際に第2の電流センサ31によって検出された駆動電流の変化がしきい値よりも小さい場合に、実行中の研磨プロセスの研磨条件の内容を示す情報を記憶部66に格納することによって、特定の研磨条件に加える。
また、判定部62は、終点検出部68によって研磨の終点が検出されなかった場合に、実行中の研磨プロセスの研磨条件の内容を示す情報を記憶部66に格納することによって、特定の研磨条件に加える。
調整部64は、判定部62によって、実行する研磨プロセスの研磨条件が特定の研磨条件と一致すると判定された場合に、モータドライバ100における、第1の電動モータ14又は第2の電動モータ22の駆動負荷の変化に対する駆動電流の変化に関する電流制御パラメータを調整(変更)する。
具体的には、調整部64は、第1の電動モータ14又は第2の電動モータ22の駆動負荷の変化に対して駆動電流の変化が大きくなるように、電流制御パラメータを調整する。
さらに具体的には、電流制御パラメータとは、モータドライバ100の速度補償器104におけるフィードバック制御の制御ゲインである。速度補償器104は、上述のように、研磨テーブル12又はトップリング20の実回転速度と目標回転速度との偏差に基づいて駆動電流を制御する。調整部64は、判定部62によって、実行する研磨プロセスの研磨条件が特定の研磨条件と一致すると判定された場合に、偏差に基づく制御における制御ゲインを大きくするコマンドをモータドライバ100へ送信する。
制御ゲインを大きくすることによって、フィードバック制御の感度が高くなるので、第1の電動モータ14又は第2の電動モータ22の駆動負荷が変化した場合に、駆動電流の変化が大きくなる。
この点について詳細に説明する。図5,図6は、第1,第2実施形態による駆動電流の変化を模式的に示す図である。図5は、モータドライバ100の電流制御パラメータを調整する前と調整した後における駆動電流を示しており、横軸は時間(t)、縦軸は駆動電流(A)を示す。また、図6は、モータドライバ100の電流制御パラメータを調整する前と調整した後における駆動電流の差を示しており、横軸は時間(t)、縦軸は研磨パッド10と半導体ウエハ18との間に圧力をかけていない状態の駆動電流(A)の差(ΔA)の平均値を基準としたときの研磨パッド10と半導体ウエハ18との間に圧力をかけた状態の各駆動電流の平均値との変化量(ΔA)を示す。
図5では、研磨パッド10と半導体ウエハ18との間に圧力をかけていない状態(Free)、1psiの圧力をかけた状態、2psiの圧力をかけた状態、における駆動電流を示している。研磨パッド10と半導体ウエハ18との間の圧力は、第1の電動モータ14又は第2の電動モータ22の駆動負荷に相関する。図5に示すように、研磨パッド10と半導体ウエハ18との間にかかる圧力が変化すると、電流制御パラメータを調整する前の駆動電流の波形70に比べて、電流制御パラメータを調整した後の駆動電流の波形72は、駆動電流が大きく変化する。例えば、圧力が2psiからFreeに変化した場合の波形70の変化量をαとし、圧力が2psiからFreeに変化した場合の波形72の変化量をβとすると、α<βとなる。
例えば図6に示すように、研磨パッド10と半導体ウエハ18との間の圧力がFreeから1psiに変化した場合、電流制御パラメータを調整する前の駆動電流の変化量74と、電流制御パラメータを調整した後の駆動電流の変化量76とを比較すると、両者の駆動電流の変化にはおよそ0.5(A)の差が生じる。また、研磨パッド10と半導体ウエハ18との間の圧力が1psiから2psiに変化した場合、電流制御パラメータを調整する前の駆動電流の変化量74と電流制御パラメータを調整した後の駆動電流の変化量76とを比較すると、両者の駆動電流の変化には1(A)以上の差が生じる。
以上のように、第1,第2実施形態は、研磨プロセスの研磨条件が特定の研磨条件と一致すると判定された場合に、モータドライバ100における電流制御パラメータを調整する。これによって、第1の電動モータ14又は第2の電動モータ22の駆動負荷が変化した場合の駆動電流の変化を大きくすることができる。その結果、第1,第2実施形態によれば、既存の研磨レシピを変更することなくトルク電流の変化を良好に検出することができる結果、研磨終点検出の精度が向上するので、終点検出部68は、駆動電流の変化に基づいて終点検出を適切に行うことができる。
なお、電流制御パラメータの一例として、モータドライバ100の速度補償器104におけるフィードバック制御の制御ゲインを挙げて説明したが、これに限られない。例えば、第1の電動モータ14又は第2の電動モータ22の慣性モーメントに関するモータドライバ100の電流制御パラメータを調整してもよい。具体的には、研磨プロセスの研磨条
件が特定の研磨条件と一致すると判定された場合に、第1の電動モータ14又は第2の電動モータ22の慣性モーメントが小さくなるように、モータドライバ100の電流制御パラメータを調整することができる。これによれば、第1の電動モータ14又は第2の電動モータ22の慣性モーメントが小さくなるので、第1の電動モータ14又は第2の電動モータ22の駆動負荷が変化した場合の駆動電流の変化が大きくなる。その結果、終点検出部68は、駆動電流の変化に基づいて終点検出を適切に行うことができる。
また、研磨プロセスが複数の工程を含む場合には、調整部64は、複数の工程のうちの一部の工程において電流制御パラメータを調整することもできる。例えば、研磨プロセスが、第1の研磨レートで半導体ウエハ18を研磨する第1工程と、第1工程の後に、第1の研磨レートより小さい第2の研磨レートで半導体ウエハ18を研磨する第2工程と、を含む場合を考える。この研磨プロセスは、全体の研磨時間を短縮するために、第1工程において大きな研磨レートで半導体ウエハ18を研磨しながら所定の時間が経過したら第2工程に移行し、第2工程において小さな研磨レートで半導体ウエハ18を研磨しながら終点検出を行う。このような場合には、調整部64は、第2工程において、モータドライバ100の電流制御パラメータ(例えば制御ゲイン)を調整する。
<研磨終点検出>
終点検出部68は、第2の電流センサ31によって検出された駆動電流(トルク電流)に基づいて、半導体ウエハ18の研磨終点を検出する。具体的には、終点検出部68は、第2の電流センサ31によって検出された駆動電流の変化に基づいて半導体ウエハ18の研磨の終点を判定する。
終点検出部68の研磨終点の判定について図7を用いて説明する。図7は、研磨の終点の検出態様の一例を示す図である。図7において横軸は研磨時間の経過を示し、縦軸は駆動電流(I)及び駆動電流の微分値(ΔI/Δt)を示している。
終点検出部68は、図7のように駆動電流30a(V相のモータ電流)が推移した場合、駆動電流30aがあらかじめ設定されたしきい値30bより小さくなったら、半導体ウエハ18の研磨が終点に達したと判定することができる。
また、終点検出部68は、図7のように駆動電流30aの微分値30cを求めて、あらかじめ設定された時間しきい値30dと30eとの間の期間において微分値30cの傾きが負から正に転じたことを検出したら、半導体ウエハ18の研磨が終点に達したと判定することもできる。すなわち、時間しきい値30dと30eは、経験則などによって研磨終点になると思われるおおよその期間に設定されており、終点検出部68は、時間しきい値30dと30eとの間の期間において研磨の終点検出を行う。このため、終点検出部68は、時間しきい値30dと30eとの間の期間以外では、たとえ微分値30cの傾きが負から正に転じたとしても、半導体ウエハ18の研磨が終点に達したとは判定しない。これは、例えば研磨の開始直後などに、研磨が安定していない影響によって微分値30cがハンチングして傾きが負から正に転じた場合に、研磨終点であると誤検出されるのを抑制するためである。また、終点検出部68は、駆動電流30aの変化量があらかじめ設定されたしきい値より大きく変化したら、半導体ウエハ18の研磨が終点に達したと判定することもできる。以下、終点検出部68の研磨終点の判定の具体例を示す。
例えば、半導体ウエハ18が、半導体、導体、絶縁体等の異なる材質で積層されている場合を考える。この場合、異材質層間で摩擦係数が異なるため、研磨が異材質層へ移行した場合に第1の電動モータ14又は第2の電動モータ22のモータトルクが変化する。この変化に応じてV相のモータ電流(検出電流信号)も変化する。終点検出部68は、このモータ電流がしきい値より大きくなった又は小さくなったことを検出することにより半導
体ウエハ18の研磨の終点を判定する。また、終点検出部68は、モータ電流の微分値の変化に基づいて半導体ウエハ18の研磨の終点を判定することもできる。
また、例えば半導体ウエハ18の研磨面が平坦ではない状態から研磨によって研磨面が平坦化される場合を考える。この場合、半導体ウエハ18の研磨面が平坦化されると第1の電動モータ14又は第2の電動モータ22のモータトルクが変化する。この変化に応じてV相のモータ電流(検出電流信号)も変化する。終点検出部68は、このモータ電流がしきい値より小さくなったことを検出することにより半導体ウエハ18の研磨の終点を判定する。また、終点検出部68は、モータ電流の微分値の変化に基づいて半導体ウエハ18の研磨の終点を判定することもできる。
<フローチャート>
次に、第1,第2実施形態の研磨装置による電流調整方法について説明する。図8は、第1,第2実施形態の研磨装置による電流調整方法のフローチャートである。図8は、研磨プロセスが単一の工程を有する場合の電流調整方法のフローチャートである。
図8に示すように、電流調整方法は、まず、研磨プロセスの研磨レシピを設定する(ステップS101)。続いて、電流調整方法は、これから実行する研磨プロセスの研磨条件(例えば、半導体ウエハ18の種類及び研磨レシピの種類の組み合わせ)が特定の研磨条件と一致するか否かを判定する(ステップS102)。例えば、判定部62が記憶部66に格納されている特定の研磨条件に基づいて判定することができる。
実行する研磨プロセスの研磨条件が特定の研磨条件と一致すると判定した場合には(ステップS102,Yes)、調整部64は、モータドライバ100の電流制御パラメータを調整する(ステップS103)。
一方、実行する研磨プロセスの研磨条件が特定の研磨条件と一致しないと判定した場合には(ステップS102,No)、モータドライバ100の電流制御パラメータの調整は行われない。
続いて、電流調整方法は、半導体ウエハ18の研磨を開始する(ステップS104)。続いて、電流調整方法は、終点検出部68によって終点検出を実行する(ステップS105)。
続いて、電流調整方法は、終点検出部68によって終点検出が正常に行われたか否かを判定部62によって判定する(ステップS106)。例えば、判定部62は、所定時間を経過しても終点検出が行われなかった場合には、終点検出が正常に行われなかったと判定する。
判定部62は、終点検出部68によって終点検出が正常に行われたと判定した場合には(ステップS106,Yes)、処理を終了する。
一方、判定部62は、終点検出部68によって終点検出が正常に行われなかったと判定した場合には(ステップS106,No)、実行中の研磨プロセスの研磨条件を特定の研磨条件として例えば記憶部66に保存して(ステップS107)、処理を終了する。すなわち、この研磨プロセスにおける研磨条件は電流制御パラメータの調整対象として登録されることになる。したがって、次回以降にこの研磨条件で研磨プロセスが実行される際には、電流制御パラメータの調整が行われる。また、例えば、ステップS103において電流制御パラメータの調整を行ったとしても、調整が不十分である場合には終点検出が正常に行われないことがある。この場合には、次回この研磨条件で研磨プロセスが実行される
際には、前回の調整よりも大きく電流制御パラメータを調整する。例えば、速度補償器104におけるフィードバック制御の制御ゲインの増加量を前回の調整における増加量よりも大きくする。
また、図9は、第1,第2実施形態の研磨装置による電流調整方法のフローチャートである。図9は、研磨プロセスが複数の工程を有する場合の電流調整方法のフローチャートである。図9は、一例として、研磨プロセスが、第1の研磨レートで半導体ウエハ18を研磨する第1工程と、第1の工程の後に、第1の研磨レートより小さい第2の研磨レートで半導体ウエハ18を研磨する第2工程と、を含む場合を示している。なお、複数の工程を含む研磨プロセスは、この例に限らず任意に選択することができる。また、電流制御パラメータを調整する工程についても、この例に限らず任意に選択することができる。
電流調整方法は、まず、複数工程を含む研磨プロセスの研磨レシピを設定する(ステップS201)。続いて、電流調整方法は、第1の研磨レートにて半導体ウエハ18の研磨を開始する(ステップS202)。続いて、電流調整方法は、あらかじめ設定された時間が経過したか否かを判定する(ステップS203)。電流調整方法は、あらかじめ設定された時間が経過していないと判定した場合には(ステップS203,No)、ステップS202に戻る。
一方、電流調整方法は、あらかじめ設定された時間が経過したと判定した場合には(ステップS203,Yes)、第2工程の研磨条件(例えば、半導体ウエハ18の種類及び研磨レシピの種類の組み合わせ)が特定の研磨条件と一致するか否かを判定する(ステップS204)。例えば、研磨装置の作業員によってこの判定を行ってもよいし、判定部62が記憶部66に格納されている特定の研磨条件に基づいて判定することもできる。
第2工程の研磨条件が特定の研磨条件と一致すると判定した場合には(ステップS204,Yes)、調整部64は、モータドライバ100の電流制御パラメータを調整する(ステップS205)。
一方、第2工程の研磨条件が特定の研磨条件と一致しないと判定した場合には(ステップS204,No)、モータドライバ100の電流制御パラメータの調整は行われない。
続いて、電流調整方法は、第2の研磨レートにて半導体ウエハ18の研磨を開始する(ステップS206)。続いて、電流調整方法は、終点検出部68によって終点検出を実行する(ステップS207)。
続いて、電流調整方法は、終点検出部68によって終点検出が正常に行われたか否かを判定部62によって判定する(ステップS208)。例えば、判定部62は、所定時間を経過しても終点検出が行われなかった場合には、終点検出が正常に行われなかったと判定する。
判定部62は、終点検出部68によって終点検出が正常に行われたと判定した場合には(ステップS208,Yes)、処理を終了する。
一方、判定部62は、終点検出部68によって終点検出が正常に行われなかったと判定した場合には(ステップS208,No)、実行中の研磨プロセスの第2工程の研磨条件を特定の研磨条件として例えば記憶部66に保存して(ステップS209)、処理を終了する。
以上のように、第1,第2実施形態の研磨装置及び電流調整方法によれば、特定の研磨
条件でのみ電流制御パラメータを調整する。したがって、通常の電流制御パラメータの設定で終点検出を行うことができる研磨条件の場合には、電流制御パラメータは調整されないので、既存の研磨レシピ等に影響を与えることはない。また、第1,第2実施形態の研磨装置及び電流調整方法によれば、研磨プロセスの研磨条件が特定の研磨条件と一致すると判定された場合には、モータドライバ100における電流制御パラメータを調整することによって、第1の電動モータ14又は第2の電動モータ22の駆動負荷が変化した場合の駆動電流の変化を大きくすることができる。その結果、第1,第2実施形態の研磨装置及び電流調整方法によれば、既存の研磨レシピを変更することなくトルク電流の変化を良好に検出することができるので、研磨終点検出の精度が向上し、終点検出部68は、駆動電流の変化に基づいて終点検出を適切に行うことができる。
10 研磨パッド
12 研磨テーブル
14 第1の電動モータ(駆動部)
18 半導体ウエハ(研磨対象物)
20 トップリング(保持部)
22 第2の電動モータ(駆動部)
31 電流センサ(電流検出部)
60 終点検出装置
62 判定部
64 調整部
66 記憶部
68 終点検出部
100 モータドライバ
104 速度補償器
200 入力部

Claims (17)

  1. 研磨パッドを保持するための研磨テーブル、又は、研磨対象物を保持して研磨パッドへ押圧するための保持部、を回転駆動するための駆動部へ供給する駆動電流に基づく終点検出方法であって、
    実行する研磨プロセスの研磨条件があらかじめ設定された特定の研磨条件と一致するか否かを判定する第1判定ステップと、
    前記第1判定ステップによって前記研磨条件が前記特定の研磨条件と一致すると判定された場合に、前記駆動電流を制御するための駆動制御部における、前記駆動部の駆動負荷の変化に対する前記駆動電流の変化に関する電流制御パラメータを調整する調整ステップと、
    前記調整ステップによって調整された電流制御パラメータに基づいて前記駆動部へ供給される駆動電流を検出する検出ステップと、
    前記検出ステップによって検出された駆動電流に基づいて研磨の終点を検出する終点検出ステップと、
    を備えることを特徴とする終点検出方法。
  2. 請求項1の終点検出方法において、
    研磨プロセスの実行中に前記検出ステップによって検出された駆動電流に基づいて、前記実行中の研磨プロセスの研磨条件を前記特定の研磨条件に加えるか否かを判定する第2判定ステップ、
    をさらに備える終点検出方法。
  3. 請求項2の終点検出方法において、
    前記第2判定ステップは、前記駆動部の駆動負荷が変化した際に前記検出ステップによって検出された駆動電流の変化がしきい値よりも小さい場合に、前記実行中の研磨プロセスの研磨条件を前記特定の研磨条件に加える、
    終点検出方法。
  4. 請求項2の終点検出方法において、
    前記終点検出ステップは、前記検出ステップによって検出された駆動電流の変化に基づいて研磨の終点を検出し、
    前記第2判定ステップは、前記終点検出ステップによって研磨の終点が検出されなかった場合に、前記実行中の研磨プロセスの研磨条件を前記特定の研磨条件に加える、
    終点検出方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項の終点検出方法において、
    前記調整ステップは、前記駆動部の駆動負荷の変化に対して前記駆動電流の変化が大きくなるように、前記電流制御パラメータを調整する、
    終点検出方法。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項の終点検出方法において、
    前記駆動制御部が、前記研磨テーブル又は前記保持部の実回転速度と目標回転速度との偏差に基づいて前記駆動電流を制御する場合において、
    前記調整ステップは、前記偏差に基づく制御における制御ゲインを大きくする、
    終点検出方法。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項の終点検出方法において、
    前記研磨プロセスが複数の工程を含む場合に、
    前記調整ステップは、前記複数の工程のうちの一部の工程において前記電流制御パラメ
    ータを調整する、
    終点検出方法。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項の終点検出方法において、
    前記研磨条件は、研磨対象物の種類、研磨レシピの種類、研磨パッドの種類、及び研磨砥液の種類、の少なくとも1つを含む、
    終点検出方法。
  9. 研磨パッドを保持するための研磨テーブル、又は、研磨対象物を保持して研磨パッドへ押圧するための保持部、を回転駆動するための駆動部と、
    前記駆動部へ供給する駆動電流を制御するための駆動制御部と、
    実行する研磨プロセスの研磨条件があらかじめ設定された特定の研磨条件と一致する場合に、前記駆動制御部における、前記駆動部の駆動負荷の変化に対する前記駆動電流の変化に関する電流制御パラメータを調整する調整部と、
    を備えることを特徴とする研磨装置。
  10. 請求項9の研磨装置において、
    実行する研磨プロセスの研磨条件があらかじめ設定された特定の研磨条件と一致するか否かを判定する判定部、をさらに備え、
    前記調整部は、前記判定部によって、前記研磨プロセスの研磨条件が前記特定の研磨条件と一致すると判定された場合に、前記駆動制御部における前記電流制御パラメータを調整する、
    研磨装置。
  11. 請求項10の研磨装置において、
    研磨プロセスの実行中に前記駆動制御部から前記駆動部へ供給される駆動電流を検出する電流検出部、をさらに備え、
    前記判定部は、前記電流検出部によって検出された駆動電流に基づいて、前記実行中の研磨プロセスの研磨条件を前記特定の研磨条件に加えるか否かを判定する、
    研磨装置。
  12. 請求項11の研磨装置において、
    前記判定部は、前記駆動部の駆動負荷が変化した際に前記電流検出部によって検出された駆動電流の変化がしきい値よりも小さい場合に、前記実行中の研磨プロセスの研磨条件を前記特定の研磨条件に加える、
    研磨装置。
  13. 請求項11の研磨装置において、
    前記電流検出部によって検出された駆動電流の変化に基づいて研磨の終点を検出する終点検出部をさらに備え、
    前記判定部は、前記終点検出部によって研磨の終点が検出されなかった場合に、前記実行中の研磨プロセスの研磨条件を前記特定の研磨条件に加える、
    研磨装置。
  14. 請求項9〜13のいずれか1項の研磨装置において、
    前記調整部は、前記駆動部の駆動負荷の変化に対して前記駆動電流の変化が大きくなるように、前記電流制御パラメータを調整する、
    研磨装置。
  15. 請求項9〜14のいずれか1項の研磨装置において、
    前記駆動制御部は、前記研磨テーブル又は前記保持部の実回転速度と目標回転速度との偏差に基づいて前記駆動電流を制御し、
    前記調整部は、前記偏差に基づく制御における制御ゲインを大きくする、
    研磨装置。
  16. 請求項9〜15のいずれか1項の研磨装置において、
    前記研磨プロセスが複数の工程を含む場合に、
    前記調整部は、前記複数の工程のうちの一部の工程において前記電流制御パラメータを調整する、
    研磨装置。
  17. 請求項9〜16のいずれか1項の研磨装置において、
    前記研磨条件は、研磨対象物の種類、研磨レシピの種類、研磨パッドの種類、及び研磨砥液の種類、の少なくとも1つを含む、
    研磨装置。
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