JP4856508B2 - 回転装置におけるモータ制御装置 - Google Patents

回転装置におけるモータ制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、正逆両方向に回転可能なモータの駆動により回転体が正逆両方向に回転可能な回転装置におけるモータ制御装置に関する。
例えば、回転テーブルを備えた搬送装置において、回転テーブルの駆動源としてサーボモータ(以下、モータと記載する)が用いられ、このモータはモータ制御装置(サーボコントローラ)によって制御されて回転速度がコントロールされている。また、モータ制御装置が備える駆動回路には、制御部からモータの回転速度を制御するための駆動信号が入力される。また、モータが備える速度検出器により、モータの回転速度や回転位置が検出され、前記制御部は、検出された回転速度や回転位置と駆動信号とを比較して常にモータを駆動信号に追従させるようにフィードバック制御している。また、駆動回路には、電源から駆動電力が供給され、前記電源の電圧レベルは電圧センサによって監視されている。さらに、駆動回路の出力側には電流センサが配設され、出力される電流レベルを検出している。
前記搬送装置においては、フィードバック制御の異常によるモータの回転速度の過速度、モータの異常発熱によるモータの過熱、電源の電圧低下等の様々な異常が発生することがある。このような異常が発生した場合、回転テーブルの回転を速やかに停止させるべくモータを停止させる制御が行われる(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示のサーボモータ駆動装置は、速度誤差アンプ回路を備え、該速度誤差アンプ回路が駆動信号と比較してモータの回転速度が遅ければ加速し、速ければ減速を指示する指令を駆動回路に出力するようになっている。そして、特許文献1において、何らかの異常が発生した際は、速度誤差アンプ回路への速度指令がゼロになる。このとき、モータは回転速度を持って回転しているため、速度誤差アンプ回路は減速を目的としてモータに最大ブレーキトルクを発生させる減速指令の最大値を駆動回路に出力する。その結果、モータは減速され、やがて停止される。
特開平6−86448号公報
ところが、特許文献1に開示のサーボモータ駆動装置では、異常の態様の如何に関わらず、異常発生時にはモータに最大ブレーキトルクを発生させて停止させる。しかし、モータ過熱による異常が発生した場合に、モータに最大ブレーキトルクを発生させるとモータはさらに発熱し、より過熱状態が悪化してしまいモータに過負荷が作用してしまう。また、電源の電圧低下の異常が発生した場合に、モータに最大ブレーキトルクを発生させると、即座に電力供給が停止してしまい、電力供給の停止後にモータがフリーラン状態となり、速やかにモータを停止させることができない。よって、異常の態様の如何に関わらず、モータに最大ブレーキトルクを発生させて該モータを停止させると種々の不都合が発生していた。
本発明は、前記従来の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、異常の態様に合わせてモータの停止制御を変えることでモータ停止時における不都合の発生を防止することができるモータ制御装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、正逆両方向に回転可能なモータの駆動により回転体が正逆両方向に回転可能な回転装置におけるモータ制御装置であって、前記モータに駆動電流を供給する駆動電流供給手段と、前記モータを正方向又は逆方向へ回転させる旨の駆動信号を前記駆動電流供給手段に出力する駆動制御手段と、前記モータの電源の電圧レベルを監視する電圧検出手段と、前記モータの回転速度を検出する回転検出手段と、前記モータの発熱温度を検出する温度検出手段と、前記電圧検出手段、回転検出手段、及び温度検出手段からの検出信号に基づき電源の電圧異常、モータの回転速度異常、及びモータの発熱異常を検出する異常検出手段とを備え、前記駆動制御手段は、前記回転検出手段からの検出信号に基づいて前記モータの回転速度を演算し、回転速度に係るデータを記憶手段に記憶させるとともに、前記モータの正方向への回転中に前記異常検出手段が異常を検出した場合、モータを逆方向へ回転させる駆動電流をモータに供給するための駆動信号を駆動電流供給手段に出力してモータの停止制御を行うとともに、前記異常それぞれに応じて異なるモータの停止制御を行うものであり、前記回転検出手段の検出信号に基づき前記異常検出手段が前記モータの回転速度が予め規定される規定回転速度からずれている異常を検出したとき、前記駆動制御手段は、前記回転検出手段が正常に動作しているか否かを判断し、前記回転検出手段が正常に動作していないと判断される場合には、前記記憶手段に記憶された直近の回転速度に係るデータに基づいてモータの現在の回転速度を演算し、モータが出力可能な最大トルクでモータを逆方向へ回転させる駆動電流をモータに供給する旨の駆動信号を駆動電流供給手段に出力することを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の回転装置におけるモータ制御装置において、前記電圧検出手段の検出信号に基づき前記異常検出手段によって前記電源の電圧レベルが予め定める所定電圧より低下した異常が検出された場合、前記駆動制御手段は、低電圧にある電源が出力可能な電力の最大値でモータを逆方向へ回転させる駆動電流をモータに供給する旨の駆動信号を駆動電流供給手段に出力することを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の回転装置におけるモータ制御装置において、前記モータはモータ・ジェネレータであり、該モータ・ジェネレータの駆動に伴い発生した電力は蓄電手段に蓄電され、前記駆動制御手段は、前記蓄電手段からの給電により駆動することを要旨とする。
請求項に記載の発明は、請求項1に記載の回転装置におけるモータ制御装置において、前記温度検出手段によって前記モータの発熱温度が予め定めた所定温度を超えた異常が検出された場合、前記駆動制御手段は、モータが出力可能な最大トルクでモータを逆方向へ回転させる駆動電流をモータに供給する旨の駆動信号を駆動電流供給手段に出力し、その後、モータの温度上昇が予め定めた所定値以上になった場合に前記最大トルクより低トルクでモータを逆方向へ回転させる駆動電流をモータに供給する旨の駆動信号を駆動電流供給手段に出力することを要旨とする。
請求項に記載の発明は、請求項1〜請求項のうちいずれか一項に記載の回転装置におけるモータ制御装置において、前記駆動制御手段は、モータの停止制御が行われ、該モータの正方向への回転速度が予め定めた所定回転速度にまで減少した時点で、モータを逆方向へ回転させる駆動電流をモータに供給する旨の駆動信号の出力を停止することを要旨とする。
本発明によれば、異常の態様に合わせてモータの停止制御を変えることでモータ停止時における不都合の発生を防止することができる。
以下、本発明を回転装置としての搬送装置におけるモータ制御装置に具体化した一実施形態を図1〜図5にしたがって説明する。
まず、搬送装置10におけるモータとしてのモータ・ジェネレータMGを駆動制御するためのモータ制御装置Sのブロック回路図に基づいて回路構成を説明する。なお、図1に示すように、前記搬送装置10は、回転体としての回転テーブルTにその駆動源としてのモータ・ジェネレータMGが連結されているものである。そして、搬送装置10は、電源Pから供給される電力によりモータ・ジェネレータMGを回転させることにより回転テーブルTを回転させ、回転テーブルT上の搬送物(図示せず)を搬送するものである。
前記モータ・ジェネレータMGは、三相誘導モータにより構成され、正逆両方向に回転可能である。また、モータ・ジェネレータMGはその回転時に電力を発生(発電)するようになっている。そして、モータ・ジェネレータMGで発生した電力は、駆動回路14で整流され、電源Pに内蔵された蓄電手段たるコンデンサCに蓄電されるようになっている。
また、前記モータ・ジェネレータMGにはエンコーダEが接続されている。エンコーダEはモータ・ジェネレータMGの回転速度を定期的に検出し、その検出時に回転検出信号を出力するものであり、回転検出手段としての機能を有する。エンコーダEの出力側に接続された信号線22は、駆動制御手段を構成するCPU11に接続され、CPU11にはエンコーダEからの回転検出信号(デジタル信号)が定期的に入力される。また、CPU11は、電源P又は前記コンデンサCからの給電によって駆動可能になっている。
前記CPU11には、ROM12とRAM13とが接続されている。ROM12には、搬送装置10において発生する異常に合わせたモータ・ジェネレータMGの停止制御をCPU11に実行させるための停止制御プログラムや前記停止制御を行う際の基準となる各種データ等が記憶されている。また、RAM13は、各種データを一時的に記憶するようになっている。
また、CPU11の出力側に接続された信号線23は駆動回路14に接続され、CPU11から出力される各種の駆動信号が駆動回路14に入力される。すなわち、CPU11は、モータ・ジェネレータMGを予め規定された回転速度で正方向へ回転させるための駆動信号(以下、第1駆動信号とする)を駆動回路14に出力する。また、CPU11は、正方向へ回転するモータ・ジェネレータMGを停止させるために該モータ・ジェネレータMGを逆方向へ回転させるための駆動信号(以下、第2駆動信号とする)を駆動回路14に出力する。駆動回路14の出力側に接続されたU相電流供給線15、V相電流供給線16、及びW相電流供給線17にはモータ・ジェネレータMGが接続されている。また、各電流供給線15,16,17には電流センサ18が配設され、電流センサ18の出力側に接続された信号線19は、CPU11に接続されている。そして、前記第1又は第2駆動信号に基づき、駆動回路14からは各駆動信号に応じた駆動電流がモータ・ジェネレータMGへ供給される。よって、駆動回路14はモータ・ジェネレータMGに駆動電流を供給する駆動電流供給手段としての機能を有する。
なお、CPU11は、エンコーダEからの回転検出信号を定期的に入力すると、該回転検出信号に基づいてモータ・ジェネレータMGの回転速度を演算し、回転速度に係るデータをRAM13に一時的に記憶する。また、CPU11は、駆動回路14からモータ・ジェネレータMGに実際に供給される駆動電流が、第1駆動信号が指令する駆動電流に合致するように制御する。すなわち、CPU11は、モータ・ジェネレータMGの実際の回転速度が、第1駆動信号が指令する駆動電流によって規定される回転速度に合致するように制御する。なお、第1駆動信号が指令する駆動電流によって規定される回転速度(規定回転速度)は、予め規定されており、規定回転数データとしてROM12に記憶されている。そして、駆動回路14はCPU11からの第1駆動信号に応じて各電流供給線15,16,17に供給する駆動電流を調節し、モータ・ジェネレータMGをCPU11からの第1駆動信号に合致するように駆動させるフィードバック制御を行う。
また、CPU11は、RAM13に記憶された回転速度に係るデータと、第1駆動信号によって決定されるモータ・ジェネレータMGの規定回転速度に係るデータ(規定回転速度データ)とが合致しない(ずれている)場合には、フィードバック制御異常(回転速度異常)を検出するようになっている。よって、CPU11は、搬送装置におけるフィードバック制御異常(回転速度異常)を検出する異常検出手段としての機能を有する。
前記ROM12には、予め定められたモータ・ジェネレータMGの所定回転数データが記憶されている。この所定回転数データは、モータ・ジェネレータMGを停止させるために前記第2駆動信号を駆動回路14に出力した後に、第2駆動信号の出力を停止させるタイミングとなる回転速度に係るデータである。具体的には、正方向へ回転するモータ・ジェネレータMGが逆方向へ回転するように切り替わる直前の回転速度に係るデータであり、本実施形態では正方向へ1rpmに設定されている。
前記電流センサ18は、各電流供給線15,16,17に出力された駆動電流の総和(総駆動電流)に対応する電流検出信号(デジタル信号)をCPU11に定期的に出力する。そして、CPU11は、駆動電流の総和(総駆動電流)に対応する電流検出信号に基づいてモータ・ジェネレータMGの検出温度を演算し、検出温度に係るデータをRAM13に一時的に記憶する。したがって、電流センサ18はモータ・ジェネレータMGの発熱温度を間接的に検出する温度検出手段としての機能を有する。
前記ROM12には、予め定められたモータ・ジェネレータMGの限界温度データが記憶されている。この限界温度データは、モータ・ジェネレータMGの発熱温度が前記限界温度を越えるとモータ・ジェネレータMGが焼損する虞れがあるとされる温度に係るデータである。また、ROM12には、予め定められたモータ・ジェネレータMGの基準温度に係るデータ(基準温度データ)が記憶されている。この基準温度データは、前記限界温度データよりも低い値に設定されるものである。そして、前記基準温度は、モータ・ジェネレータMGの通常の運転時にはモータ・ジェネレータMGの発熱温度が基準温度を越えないように設定されており、モータ・ジェネレータMGの長期の使用等の要因によって発熱温度が基準温度を一時的に越える可能性のある値となっている。
そして、CPU11は、モータ・ジェネレータMGの検出温度に係るデータと、前記基準温度データとを比較し、検出温度が基準温度(所定温度)を超える場合には、発熱異常を検出するようになっている。よって、CPU11は、モータ・ジェネレータMGの発熱異常を検出する異常検出手段としての機能を有する。また、CPU11は、前記検出温度に係るデータと、前記限界温度データとを比較し、検出温度が限界温度を超える場合には、モータ・ジェネレータMGを停止させるようになっている。
駆動回路14は、電源Pから供給される駆動電力によって駆動され、電源Pには電圧センサ20が接続されている。そして、電圧センサ20は電源Pの電圧レベルを監視している。電圧センサ20の出力側に接続された信号線21は、CPU11に接続されている。CPU11は、電圧センサ20から出力された電源Pの電圧レベルに対応する電圧検出信号(デジタル信号)に基づいて検出電圧を演算し、検出電圧に係るデータをRAM13に一時的に記憶する。したがって、電圧センサ20は電源Pの電圧レベルを検出する電圧検出手段としての機能を有する。
また、電圧センサ20は、電源Pに内蔵された前記コンデンサCの電圧レベルを監視している。そして、CPU11は、電圧センサ20から出力されたコンデンサCの電圧レベルに対応する検出信号(デジタル信号)に基づいてコンデンサCの電圧を演算し、その電圧に係るデータをRAM13に一時的に記憶する。
また、ROM12には、予め定められた電源Pの基準電圧データが記憶されている。この基準電圧データは、電源Pの電圧が該基準電圧より低くなると駆動回路14に所要の電力を供給することができなくなり、モータ・ジェネレータMGを所定以上の回転速度で回転することができなくなる電圧に係るデータとなっている。そして、CPU11は、検出電圧に係るデータと前記基準電圧データとを比較し、検出電圧が基準電圧(所定電圧)より低い場合には、電圧異常を検出するようになっている。よって、CPU11は、電源Pの電圧異常を検出する異常検出手段としての機能を有する。
また、ROM12には、予め定められた給電時間データが記憶されている。この給電時間データは、蓄電量が最小(ゼロ)のコンデンサCを蓄電量を最大にするのに要する時間に係るデータであり、CPU11を駆動可能とするための電力をコンデンサCに蓄電させるのに要する時間に係るデータである。さらに、ROM12には、予め定められたコンデンサ電圧データが記憶されている。このコンデンサ電圧データは、コンデンサCがCPU11を駆動させるのに必要とする最低限の電圧に係るデータである。
次に、以上のように構成されたモータ制御装置Sの作用について図2〜図5のフローチャート図に基づいて説明する。なお、以下の説明において、CPU11から駆動回路14に第1駆動信号が出力され、駆動回路14からモータ・ジェネレータMGへは該モータ・ジェネレータMGを正方向へ回転させるための駆動電流が供給されているものとする。
さて、CPU11によりフィードバック制御異常が検出されると、図2のフローチャート図に示すモータ・ジェネレータMGの停止制御が行われる。ステップ1において、CPU11により、エンコーダEが正常に動作しているか否かが判断される。エンコーダEが正常に動作している場合は、ステップ2において、CPU11により、第1駆動信号の出力が停止され、フィードバック制御がオフされる。続いて、ステップ3において、CPU11により、モータ・ジェネレータMGを最大トルクで逆方向へ回転させる旨の駆動電流をモータ・ジェネレータMGに供給するための第2駆動信号が駆動回路14に出力される。
すると、ステップ3において、モータ・ジェネレータMGは逆方向への最大トルクを受けて徐々に減速されていく。その後、ステップ4において、CPU11により、エンコーダEからの回転検出信号に基づく回転速度に係るデータと、所定回転数データとが比較され、モータ・ジェネレータMGの回転速度が所定回転数(本実施形態では1rpm)未満か否かが判断され、所定回転数(本実施形態では1rpm)未満となるのを待ってステップ5に移行する。そして、ステップ5において、CPU11により、第2駆動信号の出力が停止され、その後、モータ・ジェネレータMGが停止する。
なお、前記ステップ1において、エンコーダEが正常に動作していない場合は、図5のフローチャート図に示す停止制御が行われる。ステップ11において、CPU11により、電流センサ18からの電流検出信号に基づいてモータ・ジェネレータMGに駆動電流が供給されているか否かが判断される。ステップ11において、モータ・ジェネレータMGに駆動電流が供給されていないと判断された場合は、停止制御が終了する。
一方、モータ・ジェネレータMGに駆動電流が供給されている場合には、ステップ12において、CPU11により、RAM13に記憶された直近のモータ・ジェネレータMGの回転速度(電気角)と、現在の電気角との差が演算される。次に、ステップ13において、CPU11により、ステップ12において演算された電気角の差から現在の回転速度が演算される。続いて、ステップ14において、CPU11により、予め設定されたゲインからモータ・ジェネレータMGの負荷及び減速率が演算される。続いて、ステップ15において、CPU11により、推定電気角及び推定減速率となるように、駆動回路14に第2駆動信号が出力され、モータ・ジェネレータMGを該モータ・ジェネレータMGが可能とする最大トルクで逆方向へ回転させる。すると、モータ・ジェネレータMGは最大トルクを受けて徐々に減速されていく。その後、ステップ16において、CPU11により、モータ・ジェネレータMGの推定回転速度が所定回転数(本実施形態では1rpm)未満か否かが判断される。そして、モータ・ジェネレータMGの推定回転速度が所定回転数未満となるのを待って、ステップ17に移行する。ステップ17では、CPU11により、第2駆動信号の出力が停止され、モータ・ジェネレータMGが停止する。
次に、搬送装置の運転中、モータ発熱異常が検出されると、図3のフローチャート図に示すモータ・ジェネレータMGの停止制御が行われる。
ステップ21において、CPU11により、第1駆動信号の出力が停止され、フィードバック制御がオフされる。続いて、ステップ22において、CPU11により、モータ・ジェネレータMGを最大トルクで逆方向へ回転させる旨の駆動電流をモータ・ジェネレータMGに供給するための第2駆動信号が駆動回路14に出力される。すると、ステップ22において、モータ・ジェネレータMGは逆方向への最大トルクを受けて徐々に減速されていく。その後、ステップ23において、CPU11により、エンコーダEからの回転検出信号に基づく回転速度に係るデータと、所定回転数データとが比較され、モータ・ジェネレータMGの回転速度が所定回転数(本実施形態では1rpm)未満か否かが判断され、所定回転数(本実施形態では1rpm)未満と判断されるとステップ24に移行する。そして、ステップ24において、CPU11により、第2駆動信号の出力が停止され、モータ・ジェネレータMGが停止する。
ステップ23において、モータ・ジェネレータMGの回転速度が所定回転数(本実施形態では1rpm)未満となっていない場合は、ステップ25において、CPU11により、電流検出信号に基づき検出温度データと基準温度データとが比較される。そして、基準温度からの温度上昇が10℃以上であると判断された場合は、ステップ26において、CPU11により、前記最大トルクより低トルク(1/3)となる連続トルクでモータ・ジェネレータMGを逆方向へ回転させる旨の駆動電流をモータ・ジェネレータMGに供給するための第2駆動信号が駆動回路14に出力される。そして、ステップ26において、モータ・ジェネレータMGは逆方向への連続トルクを受けて徐々に減速されていく。その後、ステップ23に移行し、モータ・ジェネレータMGの回転速度が所定回転数(本実施形態では1rpm)と判断されるとステップ24に移行する。そして、ステップ24において、CPU11により、第2駆動信号の出力が停止され、モータ・ジェネレータMGが停止する。一方、ステップ25において、CPU11により、基準温度からの温度上昇が10℃未満であると判断された場合は、ステップ21に移行し、前記最大トルクによる停止制御が行われる。
次に、搬送装置の運転中、電圧異常が検出されると、図4のフローチャート図に示すモータ・ジェネレータMGの停止制御が行われる。ステップ31において、CPU11により、第2駆動信号の出力が停止され、フィードバック制御がオフされる。すると、ステップ32において、モータ・ジェネレータMGはフリーラン状態となり、モータ・ジェネレータMGの回転により発生した電力がコンデンサCに供給(給電)される。続いて、ステップ33において、CPU11により、モータ・ジェネレータMGからコンデンサCへの電力の供給時間に係るデータと給電時間データとが比較される。そして、供給時間が給電時間を経過したと判断された場合は、CPU11が駆動可能な状態となり、ステップ34において、CPU11により、現状(低電圧)の電源Pから出力可能な電力の最大値でモータ・ジェネレータMGを逆方向へ回転させる旨の駆動電流をモータ・ジェネレータMGに供給するための第2駆動信号が駆動回路14に出力される。すると、ステップ34において、モータ・ジェネレータMGは現状の電源Pが出力可能な最大のトルクで逆方向へ回転され、該トルクを受けて徐々に減速されていく。
その後、ステップ35において、CPU11により、エンコーダEからの回転検出信号に基づく回転速度に係るデータと、所定回転数データとが比較され、モータ・ジェネレータMGの回転速度が所定回転数(本実施形態では1rpm)未満か否かが判断される。そして、モータ・ジェネレータMGの回転速度が所定回転数(本実施形態では1rpm)未満と判断されるとステップ36に移行する。そして、ステップ36において、CPU11により、第2駆動信号の出力が停止され、モータ・ジェネレータMGが停止する。
前記ステップ35において、モータ・ジェネレータMGの回転速度が所定回転数(本実施形態では1rpm)未満となっていない場合は、ステップ37において、CPU11により、電圧検出信号に基づきコンデンサCの電圧に係るデータとコンデンサ電圧データとが比較される。そして、コンデンサCの電圧がコンデンサ電圧より低い場合はステップ31に移行し、その後の処理が行われる。一方、コンデンサCの電圧がコンデンサ電圧より高い場合はステップ34に移行して、その後の処理が行われる。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)モータ制御装置Sにおいて、フィードバック制御異常、発熱異常、又は電圧異常のいずれかが発生した場合、CPU11は各異常毎に異なる停止制御を行う。フィードバック制御異常が発生した場合は、最大トルクでモータ・ジェネレータMGを逆方向へ回転させ、モータ・ジェネレータMGを停止させる。発熱異常が発生した場合は、最大トルクでモータ・ジェネレータMGを逆方向へ回転させつつ停止制御中のモータ・ジェネレータMGの温度上昇を監視し、モータ・ジェネレータMGの温度上昇に合わせてトルクの大きさを変更してモータ・ジェネレータMGのそれ以上の発熱を抑制しながらモータ・ジェネレータMGを停止させる。このため、発熱異常時に常にモータ・ジェネレータMGを最大トルクで回転させた場合のように、モータ・ジェネレータMGに大きな負荷が作用することを防止することができる。そして、電圧異常が発生した場合は、その異常状態にある電源Pが発生可能な最大のトルクでモータ・ジェネレータMGを逆方向へ回転させ、モータ・ジェネレータMGを停止させる。このため、低電圧にある電源Pに最大トルクでモータ・ジェネレータMGを回転させることにより、電力供給が即座に停止してモータ・ジェネレータMGがフリーラン状態となってしまうことを防止することができ、結果として、モータ・ジェネレータMGを速やかに停止させることができる。よって、発生した異常の態様に合わせて停止制御を異ならせることで、停止制御時に各種の不都合が発生することを防止することができる。
(2)電圧異常が発生した場合は、モータ・ジェネレータMGから発生した電力をコンデンサCに供給し、該コンデンサCからの給電によりCPU11を駆動させ、停止制御を行うことを可能としている。よって、例えば、電源Pが低電圧となったときに、CPU11が駆動不可能となり、モータ・ジェネレータMGの停止制御も不可能となる不具合の発生を防止することができる。
(3)各異常における停止制御において、CPU11により、モータ・ジェネレータMGの回転速度が所定回転数(1rpm)未満と判断されると第2駆動信号の出力が停止される。このように制御することで、正方向へ回転していたモータ・ジェネレータMGが、その停止制御の際に逆方向へ回転してしまうことを防止することができ、モータ・ジェネレータMGを確実に停止させることができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ モータは、発電機能を備えていなくてもよい。
○ 回転装置を、モータ・ジェネレータMGの駆動により回転体としての検査テーブルを回転させる検査装置に具体化してもよい。
○ 回転体は、回転テーブルTでなくコンベアに具体化してもよい。
モータ制御装置を示すブロック回路図。 フィードバック制御異常時のモータの停止制御のフローチャート図。 発熱異常時のモータの停止制御のフローチャート図。 電圧異常時のモータの停止制御のフローチャート図。 エンコーダ異常時のモータの停止制御のフローチャート図。
符号の説明
C…蓄電手段としてのコンデンサ、E…回転検出手段としてのエンコーダ、MG…モータとしてのモータ・ジェネレータ、P…電源、S…モータ制御装置、T…回転体としての回転テーブル、10…回転装置としての搬送装置、11…駆動制御手段及び異常検出手段としてのCPU、14…駆動電流供給手段としての駆動回路、18…温度検出手段としての電流センサ、20…電圧検出手段としての電圧センサ。

Claims (5)

  1. 正逆両方向に回転可能なモータの駆動により回転体が正逆両方向に回転可能な回転装置におけるモータ制御装置であって、
    前記モータに駆動電流を供給する駆動電流供給手段と、
    前記モータを正方向又は逆方向へ回転させる旨の駆動信号を前記駆動電流供給手段に出力する駆動制御手段と、
    前記モータの電源の電圧レベルを監視する電圧検出手段と、
    前記モータの回転速度を検出する回転検出手段と、
    前記モータの発熱温度を検出する温度検出手段と、
    前記電圧検出手段、回転検出手段、及び温度検出手段からの検出信号に基づき電源の電圧異常、モータの回転速度異常、及びモータの発熱異常を検出する異常検出手段とを備え、
    前記駆動制御手段は、前記回転検出手段からの検出信号に基づいて前記モータの回転速度を演算し、回転速度に係るデータを記憶手段に記憶させるとともに、前記モータの正方向への回転中に前記異常検出手段が異常を検出した場合に、モータを逆方向へ回転させる駆動電流をモータに供給するための駆動信号を駆動電流供給手段に出力してモータの停止制御を行うとともに、前記異常それぞれに応じて異なるモータの停止制御を行うものであり、
    前記回転検出手段の検出信号に基づき前記異常検出手段が前記モータの回転速度が予め規定される規定回転速度からずれている異常を検出したとき、前記駆動制御手段は、前記回転検出手段が正常に動作しているか否かを判断し、前記回転検出手段が正常に動作していないと判断される場合には、前記記憶手段に記憶された直近の回転速度に係るデータに基づいてモータの現在の回転速度を演算し、モータが出力可能な最大トルクでモータを逆方向へ回転させる駆動電流をモータに供給する旨の駆動信号を駆動電流供給手段に出力する
    ことを特徴とする回転装置におけるモータ制御装置。
  2. 前記電圧検出手段の検出信号に基づき前記異常検出手段によって前記電源の電圧レベルが予め定める所定電圧より低下した異常が検出された場合、前記駆動制御手段は、低電圧にある電源が出力可能な電力の最大値でモータを逆方向へ回転させる駆動電流をモータに供給する旨の駆動信号を駆動電流供給手段に出力する請求項1に記載の回転装置におけるモータ制御装置。
  3. 前記モータはモータ・ジェネレータであり、該モータ・ジェネレータの駆動に伴い発生した電力は蓄電手段に蓄電され、前記駆動制御手段は、前記蓄電手段からの給電により駆動する請求項2に記載の回転装置におけるモータ制御装置。
  4. 前記温度検出手段によって前記モータの発熱温度が予め定めた所定温度を超えた異常が検出された場合、前記駆動制御手段は、モータが出力可能な最大トルクでモータを逆方向へ回転させる駆動電流をモータに供給する旨の駆動信号を駆動電流供給手段に出力し、その後、モータの温度上昇が予め定めた所定値以上になった場合に前記最大トルクより低トルクでモータを逆方向へ回転させる駆動電流をモータに供給する旨の駆動信号を駆動電流供給手段に出力する請求項1に記載の回転装置におけるモータ制御装置。
  5. 前記駆動制御手段は、モータの停止制御が行われ、該モータの正方向への回転速度が予め定めた所定回転速度にまで減少した時点で、モータを逆方向へ回転させる駆動電流をモータに供給する旨の駆動信号の出力を停止する請求項1〜請求項のうちいずれか一項に記載の回転装置におけるモータ制御装置。
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