JP6377142B2 - フィルタエレメント及びエアクリーナ - Google Patents

Description

本発明は、垂直吸気システムと共に使用するエアクリーナ、取り外し及び交換可能な、すなわち点検可能なフィルタエレメント又はカートリッジ構成部品、並びに自動車の吸気システムに関する。他の応用例が可能であるが、説明する本発明は、エンジン（例えば車両、建設、農業、採鉱及び発電装置において使用される）の吸気を濾過する際に使用するエアクリーナにおいて特に有用である。更に本発明は、アセンブリ及び使用の方法に関する。

気流は混入物を搬送する。多くの例において、混入物の一部又は全てを気流から濾過するのが望ましい。例えば自動車、あるいは発電機器、建設機器又は他の機器のエンジンへの気流、ガスタービンシステムへのガス流、及び種々の燃焼炉への気流は、粒子状の混入物を搬送する。そのようなシステムにとって、混入物は空気又はガスから除去されること（又はそのレベルを低下すること）が好ましい。種々のエアフィルタ構成が汚染低減のために開発されている。しかし、一般に継続的な改善が要求される。

ある種のシステムにおいて、吸気口は一般に垂直に配置され、空気を使用する前にクリーニングを要求する。垂直に配置された吸気システムに提供されたエアクリーナを点検する場合、破片又は粉塵が内部に落ちる可能性がある。例えば、一次フィルタエレメントを交換する時に破片又は粉塵がその一次フィルタエレメントから落ちる可能性があり、破片又は粉塵が別のソースから垂直に配置された吸気システムに落ちる可能性がある。従って、破片又は粉塵が下流の機器を損傷する危険性を低減する垂直に配置された吸気システムを提供することが望まれる。

図１は、本開示の原理に係る車両に搭載された垂直吸気システムを示す側面図である。 図２は、図１に示すような車両に搭載された垂直吸気システムを示す前面図である。 図３ａ及び図３ｂは、図１及び図２に示す垂直吸気システムの一部として使用する一次濾過及びエアダイバータの別の実施形態を示す分解図である。 図３ａ及び図３ｂは、図１及び図２に示す垂直吸気システムの一部として使用する一次濾過及びエアダイバータの別の実施形態を示す分解図である。 図３ｃは、図３ａの例示的なプレクリーナ構成を示す概略図である。 図４ａ〜図４ｆは、図３ｂの一次濾過及びエアダイバータの点検を示す図である。 図４ａ〜図４ｆは、図３ｂの一次濾過及びエアダイバータの点検を示す図である。 図４ａ〜図４ｆは、図３ｂの一次濾過及びエアダイバータの点検を示す図である。 図４ａ〜図４ｆは、図３ｂの一次濾過及びエアダイバータの点検を示す図である。 図４ａ〜図４ｆは、図３ｂの一次濾過及びエアダイバータの点検を示す図である。 図４ａ〜図４ｆは、図３ｂの一次濾過及びエアダイバータの点検を示す図である。 図５ａ及び図５ｂは、図４ｆの一次濾過及びエアダイバータを示す断面図である。 図５ａ及び図５ｂは、図４ｆの一次濾過及びエアダイバータを示す断面図である。 図６は、図５ａのフィルタエレメントを示す分解図である。 図７は、本開示の原理に係る一次濾過及びエアダイバータの別の一実施形態を示す分解図である。 図８ａ〜図８ｄは、図７の一次濾過及びエアダイバータの点検を示す図である。 図８ａ〜図８ｄは、図７の一次濾過及びエアダイバータの点検を示す図である。 図８ａ〜図８ｄは、図７の一次濾過及びエアダイバータの点検を示す図である。 図８ａ〜図８ｄは、図７の一次濾過及びエアダイバータの点検を示す図である。 図９ａ及び図９ｂは、図７の一次濾過及びエアダイバータを示す断面図である。 図９ａ及び図９ｂは、図７の一次濾過及びエアダイバータを示す断面図である。 図１０は、別の一次濾過及びエアダイバータにおいて使用する本開示の原理に係るフィルタエレメントの別の一実施形態を示す分解図である。 図１１ａ及び図１１ｂは、媒体パックがエルボに接着されないがエルボに対して密封される本開示の原理に係るフィルタエレメントの別の一実施形態を示す図である。 図１１ａ及び図１１ｂは、媒体パックがエルボに接着されないがエルボに対して密封される本開示の原理に係るフィルタエレメントの別の一実施形態を示す図である。 図１２ａ及び図１２ｂは、例示的なエルボを示し、図１２ｂは、図１２ａの線Ａ−Ａに沿った断面図である。 図１２ａ及び図１２ｂは、例示的なエルボを示し、図１２ｂは、図１２ａの線Ａ−Ａに沿った断面図である。 図１３ａ〜図１３ｄは、媒体パック及びエルボの別の形状を有する本開示の原理に係るフィルタエレメントの例示的な別の実施形態を示す図である。 図１３ａ〜図１３ｄは、媒体パック及びエルボの別の形状を有する本開示の原理に係るフィルタエレメントの例示的な別の実施形態を示す図である。 図１３ａ〜図１３ｄは、媒体パック及びエルボの別の形状を有する本開示の原理に係るフィルタエレメントの例示的な別の実施形態を示す図である。 図１３ａ〜図１３ｄは、媒体パック及びエルボの別の形状を有する本開示の原理に係るフィルタエレメントの例示的な別の実施形態を示す図である。 図１４は、本開示の原理に係る別の一次濾過及びエアダイバータを示す分解図である。 図１５ａ〜図１５ｃは、図１４に従って一次濾過及びエアダイバータを示す図である。 図１５ａ〜図１５ｃは、図１４に従って一次濾過及びエアダイバータを示す図である。 図１５ａ〜図１５ｃは、図１４に従って一次濾過及びエアダイバータを示す図である。 図１６ａ〜図１６ｃは、本開示の原理に係るフィルタエレメントの別の一実施形態を示す図である。 図１６ａ〜図１６ｃは、本開示の原理に係るフィルタエレメントの別の一実施形態を示す図である。 図１６ａ〜図１６ｃは、本開示の原理に係るフィルタエレメントの別の一実施形態を示す図である。 図１７ａ〜図１７ｃは、本開示の原理に係るフィルタエレメントの別の一実施形態を示す図である。 図１７ａ〜図１７ｃは、本開示の原理に係るフィルタエレメントの別の一実施形態を示す図である。 図１７ａ〜図１７ｃは、本開示の原理に係るフィルタエレメントの別の一実施形態を示す図である。 図１８ａは、別の媒体を使用し且つ本開示に従って使用可能なフィルタ媒体パックの流れ端部を示す概略図である。 図１８ｂは、図１８ａの図に対して対向する流れ端部を示す概略図である。 図１８ｃは、図１８ａ及び図１８ｂの媒体パックを示す概略横断面図である。 図１９は、本開示の原理に係る一次濾過及びエアダイバータの別の実施形態を示す分解斜視図である。 図２０は、図１９に従って一次濾過及びエアダイバータを示す分解斜視図である。 図２１ａ〜図２１ｄは、本開示の原理に係る一次濾過及びエアダイバータの別の一実施形態及びその点検を示す側断面図である。 図２１ａ〜図２１ｄは、本開示の原理に係る一次濾過及びエアダイバータの別の一実施形態及びその点検を示す側断面図である。 図２１ａ〜図２１ｄは、本開示の原理に係る一次濾過及びエアダイバータの別の一実施形態及びその点検を示す側断面図である。 図２１ａ〜図２１ｄは、本開示の原理に係る一次濾過及びエアダイバータの別の一実施形態及びその点検を示す側断面図である。 図２２ａ及び図２２ｂは、本開示の原理に係る襞付き媒体を利用する別のフィルタエレメントを示す図である。 図２２ａ及び図２２ｂは、本開示の原理に係る襞付き媒体を利用する別のフィルタエレメントを示す図である。 図２２ｃは、図２２ａのフィルタエレメントを示す断面図である。 図２３ａ及び図２３ｂは、本開示の原理に係る襞付き媒体を利用する別のフィルタエレメントを示す図である。 図２３ａ及び図２３ｂは、本開示の原理に係る襞付き媒体を利用する別のフィルタエレメントを示す図である。

＜垂直吸気システム＞
図１及び図２において、垂直吸気システムは、自動車１２に付された図中符号１０で示される。自動車１２は、自動車の一部として示される。自動車は、車両吸気システム１０を利用するように構成されたあらゆる種類の自動車でありうる。例示的な車両は、トラクター及びトラックを含む。トラックは、オフロード用トラック及び公道用トラックでありうる。垂直吸気システム１０は、自動車で使用するように設計されており、燃焼機関用のエアクリーナはエンジン室の近く又は外側に配置される。すなわち、エアクリーナは自動車のフードの下にはない。そのような自動車において、多くの場合、吸気口が自動車の運転台の上に配置されるのが望ましい。あるいは、エアクリーナの少なくとも一部がエンジン室内に配置されうる。吸気システム１０は、運転台の近く又は運転台の上の部位からエアクリーナに向かって垂直下方向に空気を吸い込むため、垂直吸気システム（ＶＡＩＳ）と呼ばれる。開示された垂直吸気システム１０において、吸入空気は下向きに取り込まれ、自動車の吸気口に入るために約９０°進路変更する。

垂直吸気システム１０は、空気入口１６を有するシュノーケル１４と、空気出口２０を有する一次濾過及びエアダイバータ領域１８とを含む。一般に空気入口１６に入る空気は濾過を必要とする汚染空気であり、出口２０から出る空気は濾過済み空気である。空気出口２０は、エンジンがフード又はボンネットにより囲まれている車両エンジン室に入るダクト２１まで延出可能である。一次濾過及びエアダイバータ領域１８は、一次濾過及びエアダイバータ又はより簡単にエアクリーナと呼ばれる。出口２０を出る空気は、自動車燃焼方式に対する吸入空気として使用可能である。垂直吸気システム１０は、プレクリーナ領域２２及び二次濾過領域２４を更に含みうる。一般にプレクリーナ領域２２は、シュノーケル１４又は一次濾過及びエアダイバータ領域１８内に提供されうる。一般にプレクリーナ領域２２は、一次濾過及びエアダイバータ領域１８内に提供された一次フィルタの上流に配置されるべきである。プレクリーナの存在はオプションであることが理解されるべきであるが、プレクリーナ領域２２はプレクリーナを含みうる。二次濾過領域２４は、一次濾過及びエアダイバータ領域１８又は空気出口２０に提供されうる。二次濾過領域は、一次濾過及びエアダイバータ領域１８内に提供された一次フィルタの下流に提供されるのが好ましい。二次濾過領域２４はセーフティフィルタエレメントを含みうるが、セーフティフィルタエレメントの存在はオプションであることが理解されるべきである。

図３ａ及び図３ｂは、ＶＡＩＳ１０で使用可能であるプレクリーナ３２及び３２’と組み合わされた一次濾過及びエアダイバータ領域３０を示す。プレクリーナ３２又は３２’は、１つ以上の慣性セパレータを含む。一般に慣性セパレータは、慣性力を使用して環境空気から液体（存在する場合）及び粉塵を分離する。適切な慣性セパレータは、Ｓｔｒａｔａ^ＴＭＴｕｂｅの名前でドナルドソン社から市販されている。使用可能な例示的な慣性セパレータは、例えば本明細書に参考として全ての内容が取り入れられる米国特許第８，１７７，８７２号公報、米国特許第４，２４２，１１５号公報、米国特許第４，７４６，３４０号公報及び米国特許第７，００８，４６７号公報に説明されるものを含む。図中符号３２で示される慣性セパレータは、Ｓｔｒａｔａ^ＴＭＴｕｂｅ慣性セパレータとして示されることが指摘される。プレクリーナ３２’は、別の慣性セパレータとして示され、ベーンプレクリーナと呼ばれる。図３ｃを参照すると、例示的なプレクリーナ３２を表す例示的なプレクリーナ構成３３は、異なるサイズ又は直径の慣性セパレータ３３’及び３３”を有するものとして示される。図示するように、異なる直径の複数の慣性セパレータ３３’及び３３”が存在する。単一のプレクリーナに異なる直径の慣性セパレータを提供することにより、プレクリーニングに利用可能な空間及びその空間の流れを容易に管理できる。

垂直吸気システム１０は、自動車の吸気口がプレクリーナ又は一次フィルタエレメントの真下にならないように構成される。車両を点検する時、プレクリーナ又は一次フィルタエレメントからの塵が下方に落ちる傾向がある。一次濾過及びエアダイバータ領域１８は、燃焼エンジンの吸気口が、自動車を点検する時にそこに落ちる塵又は破片に対してより脆弱でないことを規定する。ＶＡＩＳ１０の場合、空気の流れは下方向であり、一次フィルタエレメントにより濾過された後、空気が燃焼エンジンの吸気口（ダクト２１）で受け取られるように約９０°進路変更される。ＶＡＩＳ１０と一次濾過及びエアダイバータ領域１８は、エンジン室の外側に配置可能であり、これはエンジン室を囲むフードの外側にあることを意味する。図１及び図２に示すダクト２１を介してエンジン室に入るのは清浄空気であり、クリーニングを提供するエアクリーンの部品は燃焼エンジンの吸気口の真上に配置されない。図１及び図２は、エンジン室の外側に配置された一次濾過及びエアダイバータ領域１８を示すが、一次濾過及びエアダイバータ領域１８は少なくとも部分的にエンジン室内に提供可能であることが理解されるべきである。更に、一次濾過及びエアダイバータ領域の少なくとも一部がエンジン室内に配置される場合でも、一次フィルタエレメントは依然として要望に応じてエンジン室の外側に配置されうる。

図３ａ及び図３ｂの双方において、一次濾過及びエアダイバータ領域３０は、アクセス開口部３６を有するエアクリーナハウジング３４と、アクセス開口部３６に装着するためのアクセスカバー３８と、セーフティエレメント４０と、一次フィルタエレメント４２とを含む。一次フィルタエレメント４２は、媒体パック構成（又は媒体パック）４４とエルボ４６とを含む。図示される媒体パック４４は、入口端４８及び第２端部（出口端）４９を有する巻き付けｚ型媒体フィルタ媒体パックとして示される。

エルボ４６は、第１端部５２、第２端部５４及びエアダイバータ領域５６を有する。エルボ４６の第１端部５２は、媒体パック４４の第２端部４９に装着するように構成される。図示する実施形態において、エルボ４６の第１端部５２は媒体パック４４の第２端部４９に接着剤で装着される。以下に更に詳細に説明するように、解放可能なシール部材は、媒体パック４４の第２端部４９をエルボ４６の第１端部５２に装着するために提供されうる。エルボ４６の第２端部５４はエアクリーナハウジング３４を密封するように構成される。図示される実施形態において、エルボ４６の第２端部５４は、半径方向シールとして提供されるシール部材６０を含む。半径方向シールは、シールを作成するために主に半径方向の力を受けるシールである。特定の位置における気流は、一般にその位置における軸方向と合致する。一般に半径方向は、軸方向に対して９０°である。半径方向シールを特徴付ける別の方法は、シール部材における圧縮力が、まわりにシール部材が提供される中心軸に対して半径方向（垂直）であることである。逆に、軸方向シールは、一般にシール部材内の圧縮力が、まわりにシール部材が提供される中心軸に位置合わせされる時に結果として生じる。半径方向シールと軸方向シールとの別の相違点は、半径方向シールが一度作成されると所定の位置に存在し続ける傾向があり、シールが移動されない限り、またシール部材に対して継続的な圧縮力を軸方向に加える必要なく、シールを維持することである。多くの場合、半径方向に向けられたシール部材の影響下にあるフィルタエレメントがハウジングの半径方向シール表面との係合から外れないようにする構造が提供される。単にフィルタエレメントが外れないようにするそのような構造は、軸方向の継続的な圧縮力とは考えられない。逆に、一般に軸方向シールは、軸方向シールを挟み且つ維持するために軸方向の継続的な圧縮力を必要とする。軸方向シールの場合、圧縮力が除去されると、シールは存在しなくなり、典型的には流体はシール部材を回避できる。

エアダイバータ領域５６は、空気が第２の軸方向に流れるように第１の軸方向に流れないように空気の進路を変更するように構成される。エアダイバータ領域５６は、第１の壁５３及び第２の壁５５を含む。第１の壁５３は、第１端部５２から延出し、第２の壁５５は第２端部５４から延出する。エアダイバータ領域５６は、空気を偏向して方向を変更させるエアデフレクタ又はスクープ５７を含む。エアデフレクタ５７は、第１の壁５３から第２の壁５５に延在する。エアデフレクタ５７は、エアデフレクタ第１端部５７ａからエアデフレクタ第２端部５７ｂに延在する。エアデフレクタ第１端部５７ａは不連続面で第１の壁に接合し、エアデフレクタ第２端部５７ｂは不連続面で第２の壁５５に接合する。一般に、「不連続面」とは角度の変化を示す。更に不連続面は厳密な位置である必要はなく漸進的でありうる。エアデフレクタ又はスクープ５７は、傾斜路５９として提供されうる。媒体パック４４を流れる空気は、一般に第１端部４８から第２端部４９に流れるため、第１の軸方向に流れる空気と考えられる。エアダイバータ領域５６は、第１の軸方向から第１の軸方向とは異なる第２の軸方向に空気の進路を変更させる。図３ａ及び図３ｂに示す実施形態において、大量の気流は約９０°進路変更するように向けられる。進路変更とは、例えば約３０°〜約１６０°でありうることが理解されるべきである。空気を進路変更する他の例示的な範囲は、例えば約４５°〜約１３５°、約７０°〜約１２０°、約７５°〜約１１５°、及び８０°〜約１００°を含む。エアデフレクタ又はスクープ５７により進路変更された後に空気が流れる方向は第２の軸方向と呼ばれる。

セーフティエレメント４０は、フレーム６１と、ハウジング３４を係合するためのフレーム６１上の半径方向シール６２とを有する襞付きフィルタエレメントとして示される。気流方向の変化を考慮する別の方法は、エルボ４６の第１端部５２及びエルボ４６の第２端部５４の相対的な方向を考慮することである。一般に第１端部５２は第１の平面に提供可能であり、第２端部５４は第２の平面に提供可能である。第１の平面は、第１端部５２が媒体パック４４の出口端４９と係合する平面と考えられ、第２の平面は、第２端部５４がハウジング３４と係合する平面である。第２の平面に対する第１の平面の角度は、約３０°〜約１６０°でありうる。更に角度は、約６０°〜約１２０°でありうる。第１の平面と第２の平面との間の角度の他の例示的な範囲は、例えば約４５°〜約１３５°、約７０°〜約１２０°、約７５°〜約１１５°及び８０°〜約１００°を含む。

エルボ４６は、第２端部又は出口端４９において媒体パック４４の外側の少なくとも一部分に沿って延出するリップ６３を含む第１端部５２を有するシェルとも呼ばれる。第１端部５２は、媒体パック４４の外側と係合し且つ出口端４９と入口端４８との距離の少なくとも一部において媒体パックの外側に沿って延出するものとして示される。エルボ又はシェル４６は、出口端又は第２端部５４を更に含む。エルボ又はシェル４６は、濾過済み空気が流れる開口エリア５０を更に含む。

媒体パック４４は、巻き付けｚ型媒体フィルタパックとして例示される。一般にｚ型フィルタ媒体パックは、ｚ型フィルタ構成とも呼ばれる。本明細書において使用されるように、ｚ型媒体フィルタパック又はｚ型媒体フィルタ構成という用語は、波形に折り重ねられたフィルタの溝又は形成されたフィルタの溝の個々が媒体中の流体流れに対する縦方向の一般には平行な入口及び出口フィルタの溝の集合を規定するために使用される一種のフィルタ構成を示すことを意図する。流体は、媒体の対向する入口及び出口流れ端部（又は流れ面）の間の溝の長さに沿って流れる。ｚ型フィルタ媒体のいくつかの例は、本明細書に参考として取り入れられる米国特許第５，８２０，４６４号公報、米国特許第５，７７２，８８３号公報、米国特許第５，９０２，３６４号公報、米国特許第５，７９２，２４７号公報、米国特許第５，８９５，５７４号公報、米国特許第６，２１０，４６９号公報、米国特許第６，１９０，４３２号公報、米国特許第６，３５０，２９６号公報、米国特許第６，１７９，８９０号公報、米国特許第６，２３５，１９５号公報、Ｄｅｓ．３９９，９４４、Ｄｅｓ．４２８，１２８、Ｄｅｓ．３９６，０９８、Ｄｅｓ．３９８，０４６及びＤｅｓ．４３７，４０１において提供される。ｚ型媒体フィルタパックに関する更なる詳細を以下に提供する。

次に図４ａ〜図４ｆを参照すると、一般に図３ｂに示すエアクリーナと合致するエアクリーナ７０の点検が示される。プレクリーナ７２を示す。典型的には、汚染空気はＶＡＩＳのシュノーケルに入り、プレクリーナ７２を流れ、プレクリーナ７２において、大きな粉塵及び水が存在する場合に除去される。典型的には、大きな粉塵及び水をプレクリーナ７２から除去するための排気出口が存在する。図４ａの分解図は、エアクリーナハウジング７４、セーフティエレメント７６、フィルタエレメント７８及びアクセスカバー８０を示す。図４ｂ及び図４ｃに示すように、セーフティフィルタエレメントは、襞付き媒体パック８２、襞付き媒体パック８２を囲むフレーム８４及びフレーム８４に提供された半径方向に向いたシール８６を含む。半径方向に向いたシール８６は、フレーム８４に対してガスケットとしてモールド・イン・プレース成形されるか又は接着される。フレーム８４から延出するオプションのハンドル８８がセーフティエレメント７６に更に示される。セーフティエレメントは、半径方向に向いたシール８６がハウジング７４のセーフティ密封面９０と係合するような位置に回転可能である。セーフティエレメント７６が所定の位置にあると、フィルタエレメント７８は、図４ｄ及び図４ｅに示すように取り付け可能である。図示するように、フィルタエレメント７８の半径方向に向いたシール９２はハウジング７４の一次フィルタエレメント密封面９４と係合する。フィルタエレメント７８は、第１の軸方向から第２の軸方向に空気の方向を変更するのを助長するためにエルボ７７を含む。エルボ７７は、空気の方向を変更させるためにエアデフレクタ又はスクープ８１を含むことができ、エアデフレクタ又はスクープ８１は傾斜路８３として提供されうる。フィルタエレメント７８がハウジング７４の所定の位置にあると、アクセスカバー８０は図４ｅに示すようにアクセス開口部７９にわたり適用されうる。アクセスカバー８０は、フィルタエレメント７８を所定の位置に容易に保持するために、フィルタエレメント７８のフィルタエレメント支持面９８と係合する一次フィルタエレメント支持面９６を含むことができる。アクセスカバー８０又はアクセス開口部７９は、湿気がハウジングの内部７５に容易に入らないようにするためにガスケットを含むことができる。

ここで図５ａ及び図５ｂを参照すると、エアクリーナハウジング７４とセーフティエレメント７６とフィルタエレメント（一次フィルタエレメント）７８とアクセスカバー８０との間の係合が更に詳細に示される。セーフティエレメント７６は、ハウジング７４のセーフティエレメント密封面９０と係合する半径方向に向いたシール８６を含む。一次フィルタエレメント７８は、ハウジング７４の一次フィルタエレメント密封面９４と係合する半径方向に向いたシール９２を含む。半径方向に向いたシール９２は、一次フィルタエレメント７８のエルボ９５の一部であるシール支持部９３により支持されることが更に指摘される。一般にエルボ７７は、媒体パックから半径方向シール９２に延出し且つ気流の進路を変更する構造として考えられうる。エルボ７７は、気流の進路を容易に変更するために傾斜路９９として提供可能であるエアデフレクタ又はスクープ９７を含む。アクセスカバー８０は所定の位置に示され、一次フィルタエレメント支持面９６はフィルタエレメント支持面９８を支持し、アクセスカバー８０が取り付けられる時に半径方向に向いたシール９２が一次フィルタエレメント密封面９４との係合から外れないようにする。エルボ７７は、プラスチック材料で提供されうる。一次フィルタエレメント７８は、セーフティエレメント７６がハウジング７４の半径方向に向いたシール８６とセーフティエレメント密封面９０との間の係合から容易に外れないようにできる。

ここで図５ａを参照して、エアデフレクタ９７について更に詳細に説明する。エアデフレクタ９７のこの特徴は、一次フィルタエレメントの他の実施形態において識別されるエアデフレクタに適用可能であると考えられるべきである。一般に、エアデフレクタ９７は、第１端部９７ａから第２端部９７ｂに延在する。第１端部９７ａはエルボ９５の第１の壁９５ａに接合し、第２端部９７ｂはエルボ９５の第２の壁９５ｂに接合する。第１端部９７ａが第１の壁９５ａに接合する位置は、角度の変化がある不連続面のエリアとして観察されうる。同様に、第２端部９７ｂが第２の壁９５ｂに接合する位置は、角度の変化がある不連続面として考えられうる。一般にデフレクタ９７は、矢印Ａで示される第１の軸方向に対して少なくとも１０°であり、好ましくは矢印Ａで示される第１の軸方向に対して少なくとも１５°である矢印Ａで示される第１の軸方向に対する角度で、第１端部９７ａから第２端部９７ｂに延在すると考えられうる。この角度は、記号α（アルファ）を使用して示される。更にエアデフレクタ９７は、矢印Ｂで示される第２の軸方向に対して１０°より大きい角度、好ましくは矢印Ｂで示される第２の軸方向に対して少なくとも１５°で、第１端部９７ａから第２端部９７ｂに延在すると考えられうる。この角度は、記号β（ベータ）を使用して示される。エンジンへの気流特性を補助する矢印の流れの漸進的な（急激でない）偏向を容易に規定するのは、このエアデフレクタ９７の角度の範囲である。エアデフレクタ９７の長さは、第１端部９７ａから第２端部９７ｂまでの距離ＤＬとして示される。更に第１の壁９５ａからシール部材９２（シール部材９２がハウジングとのシールを形成する部位）までの最長距離は距離Ｗ１で示される。エアデフレクタ９７は、長さＷ１の１／３より長い長さＤＬを有すると考えられうる。この測定のために、デフレクタＤＬは第１端部９７ａと第２端部９７ｂとの間の距離に関して測定されることが理解されるべきである。デフレクタ９７は、その部品がエルボ７７の内部空間９１内の凹部に置かれるように構成されうる。更なる実施形態に示すように、デフレクタは中空を含み、そのような場合であっても、デフレクタの長さは第１端部９７ａと第２端部９７ｂとの直線距離である。

次に図６を参照すると、フィルタエレメント１００が分解図で示され、フィルタ媒体パック１０２、フレーム又はアンチテレスコープ構成１０４、エルボ１０６及びシール部材１０８を含む。図示される媒体パックは、ｚ型フィルタ媒体パックである。フレーム又はアンチテレスコープ構成１０４は、媒体パック１０２の下方に提供され、媒体パック１０２の入口端１０１の反対側に媒体パックの出口端１０３にわたり延在する。フレーム１０４は、クロスブレース構成とも呼ばれる。フレーム又はアンチテレスコープ構成１０４は、媒体パック１０２が容易に伸縮しないようにする。媒体パック１０２は、エルボ第１端部１１０においてリップ１１０ａに接着可能である。エルボ第２端部１１２は、シール部材１０８を支持するシール支持部１１４を含む。シール部材１０８は、シール支持部１１４に対して成形されるのが好ましい。図６において、説明のために、シール部材１０８はシール支持部１１４から分離して示す。シール支持部１１４に成形される場合、シール部材１０８は、シール支持部１１４上に配置され且つシール支持部１１４に接着される。シール部材１０８は、シール支持部１１４から分離され且つシール支持部１１４に接着されるか又はシール支持部１１４上に配置されることが更に理解されるべきである。そのような場合、シール部材１０８はシールリング又はガスケットとして提供されうる。エルボ第２端部１１２は、シール支持部１１４を支持する支持構造１１３を含む。支持構造１１３は、一方から他方に延出するブレーシング１１５として例示される。エルボ１０６は、気流の進路を変更するのを補助するためにエアデフレクタ又はスクープ１０７（例えば、傾斜路１０９）を有するように提供されうる。

次に図７を参照すると、エアクリーナは、分解図において図中符号１２０で示される。エアクリーナ１２０は、ハウジング１２２、セーフティエレメント１２４、一次フィルタエレメント１２６及びアクセスカバー１２８を含む。プレクリーナ領域１３０が更に示される。また、ハウジング１２２に対してアクセスカバー１２８を保持する締め具１３２がアクセスカバー１２８に示される。図示される締め具１３２は、オーバーセンターラッチと呼ばれる。更に一次フィルタエレメント１２６に提供されるシール部材１３４及びセーフティエレメント１２４に提供されるシール部材１２５は、半径方向シール部材と考えられうる。一次フィルタエレメント１２６はエアデフレクタ又はスクープ１２９を有するエルボ１２７を含み、デフレクタ又はスクープ１２９は傾斜路１３１として提供されうる。

次に図８ａ〜図８ｅを参照すると、エアクリーナ１２０の点検が示される。ハウジング１２２は突起１４０を含む。突起１４０は、セーフティ密封面１４２及び対向する一次フィルタエレメント密封面１４４を含む。セーフティエレメント１２４は、セーフティエレメント密封面１４２と係合する半径方向に向いたシール部材１２５を含む。半径方向に向いたシール部材１２５は、セーフティ密封面１４２が半径方向に向いたシール部材１２５から外方向に配置されるため、外方向に向いた半径方向シールと呼ばれる。一次フィルタエレメント１２６は、一次フィルタエレメント密封面１４４と係合する半径方向シール部材１３４を含む。半径方向シール部材１３４は、一次フィルタエレメント密封面１４４が半径方向シール部材１３４から内向きに配置されるため内向きに向いたシール部材と呼ばれる。一般に、エアクリーナハウジング１２０の点検は、図４ａ〜図４ｆに示す点検と同様である。特にセーフティエレメント１２４は、シール部材１２５がセーフティ密封面１４２と係合するように完全に密封されるまでハウジング１２２に差し込まれる。次に、一次フィルタエレメント１２６は、半径方向シール部材１３４が一次フィルタエレメント密封面１４４と係合するように差し込まれる。次に、アクセスカバー１２８は、アクセス開口部１５２にわたり適用される。アクセスカバー１２８は、ハウジング内部で一次フィルタエレメント１２６を支持し、半径方向シール部材１３４が一次フィルタエレメント密封面１４４との係合から外れないようにし、一次フィルタエレメント１２６は、半径方向に向いたシール部材１２５がセーフティエレメント密封面１４２との係合から容易に外れないようにできる。特にアクセスカバー１２８は、一次フィルタエレメント１２６のエアデフレクタ１２７に適合し且つそれを支持する支持面１２９を含む。更に詳細に後述するように、アクセスカバー支持面は、エアデフレクタの中空と係合する突起を含んでもよい。

図９ａ及び図９ｂは、ハウジングの突起１４０に対するセーフティフィルタエレメント１２４及び一次フィルタエレメント１２６の配向を示す。空間は、セーフティエレメント１２４及び一次フィルタエレメント１２６が突起１４０を密封することを規定することにより節約されうる。図示するように、一次フィルタエレメント１２６は、一次フィルタエレメント密封面１４４と係合する半径方向シール部材１３４を含む。更にセーフティエレメント１２４は、セーフティ密封面１４２と係合する半径方向シール部材１２５を含む。セーフティエレメント１２４及び一次エレメント１２６は、突起１４０の部位で重なり合うように係合される。また、突起１４０はハウジングの一部を形成することが指摘される。

次に図１０を参照すると、一次フィルタエレメント１２６の分解図が示される。一次フィルタエレメント１２６は、ｚ型媒体パック１６０、エルボ１６２及びシール部材１３４を含む。ｚ型媒体パック１６０は、ｚ型媒体パックを含むフィルタ構成と呼ばれる。エルボ１６２は、リップ１７２を有する第１端部１７０とフレーム又はアンチテレスコープ構成１７４とを含む。媒体パック１６０は、入口端１７６及び出口端１７８を含む。出口端１７８は、ブレース又はアンチテレスコープ構成１７４に置かれ、媒体パック１６０の外周部は接着剤によりリップ１７２に接着する。エルボ１６２は、リップを有する第２端部１８０又はシール支持部１８２を含む。シール部材１３４は、シール支持部１８２に対して成形されるのが好ましいが、シール支持部１８２に接着されたガスケットとして提供可能である。エルボは、セーフティエレメントがハウジングと密封されるように所定の位置に存在し続けることを容易に保証する複数のリブ１９０を更に含むことができる。すなわち、複数のリブ１９０は、半径方向に向いたシール部材１２５が突起１４０との半径方向に向いた密封構成に存在し続けるようにセーフティフィルタエレメントが容易に外れないようにする。

次に図１１ａ及び図１１ｂを参照すると、フィルタエレメントの別の実施形態が図中符号２００で示される。フィルタエレメント２００は、国際公開第ＷＯ２００５／０６３３６１号で説明されるフィルタエレメントと合致する媒体パック構成２０２を含む。国際公開第ＷＯ２００５／０６３３６１号の全ての内容が参考として本明細書に取り入れられる。媒体パック構成２０２は、本明細書に参考として全ての内容が取り入れられる米国特許第６，３５０，２９１号公報に係るフィルタエレメントに従って提供されうる。媒体パック構成２０２は、プリフォーム２０６に支持されるｚ型フィルタ媒体パック２０３及び半径方向に向いたシール部材２０４を含む。プリフォーム２０６は、媒体パック２０３が容易に伸縮しないようにし且つ半径方向に向いたシール部材２０４を容易に支持するフレーム又はアンチテレスコープ構成２０９を含む。半径方向に向いたシール部材２０４は、エルボ２１２のリップ２１０と係合する。このように、フィルタエレメント２００は、解放可能なシールとしてエルボ２１２を密封する。すなわち、フィルタエレメント２００はエルボに接着されず、フィルタエレメント２００はエルボ２１２を交換せずに交換可能である。更にエルボ２１２は、気流妨害を最小限にしつつ気流を第１の軸方向から第２の軸方向に容易に移動するエアデフレクタ又はスクープ２１３を含む。

次に図１２ａ及び図１２ｂを参照すると、エルボ２５０の別の一実施形態が示される。エルボ２５０は段２５２を含む。第２端部２５４にシールを成形する時に圧力が平坦な基準面２５３への印加により矢印Ｆの方向に加えられるため、段２５２は利点がある。その結果、第２端部２５４にシールを成形することは簡単になり、平坦な基準面２５３（第２端部２５４に対する基準）への力の印加のために、エルボ２５０により向けられたモールドへの圧力は第２端部２５４の周囲において相対的に均一でありうる。段２５２は、エルボ２５０の外側に中空部分２６０を作成するようにエルボ２５０の内部空間２５５に延出するエルボ２５０のジグザグ形の部分又は中空部分と考えられる。段２５２は、エアデフレクタ又はスクープ２６２により囲まれて提供され、エアデフレクタ又はスクープ２６２は、中空部分２６０が傾斜路２６４に存在するが傾斜路２６４と考えられる。デフレクタ又はスクープ２６２は、エルボ第１端部２５１とエルボ第２端部２５４との間に配置され、気流の進路を容易に変更する。更に段２５２により、一次フィルタエレメントが段２５２と係合する対応する構造を有するアクセスカバーにより支持される。段２５２と係合するために軸カバーに対応する構造を提供することにより、エアクリーナを点検する人は、アクセスカバー及び一次フィルタエレメントの双方が対応する段構造を含む場合にアクセスカバーがエアクリーナハウジングのアクセス開口部にわたり正確に嵌合するように一次フィルタカートリッジが正確に取り付けられていることを確信できる。

エルボ２５０は、エルボ第１端部２５１から延出する第１の壁２７０とエルボ第２端部２５４から延出する第２の壁２７２とを有するように見える。デフレクタ２６２は、角度不連続面の位置で第１の壁２７０に接合するデフレクタ第１端部２６２ａと、角度不連続面の位置で第２の壁２７２に接合する第２端部２６２ｂとを含む。角度不連続面の位置は、角度が顕著に変化する位置、例えば少なくとも２°又は３°変化する位置と考えられうる。

一次フィルタエレメント及びセーフティエレメント（又は二次フィルタエレメント）は、種々の形状を有するように提供されうる。例示的な形状は、円形及び非円形を含む。例示的な非円形の形状は、長円形、楕円形及びレーストラックを含む。例示的なレーストラック構成は、２つの丸みのある端部により接続された２つの対向する直線の辺が存在する構成である。図１３ａを参照すると、一次フィルタエレメント３００は、円形媒体パック３０２と、円形媒体パック３０２に対応して円形に整形された第１端部３０５及びセーフティエレメント３０８の円形形状に対応して円形に整形された第２端部３０６を有するエルボ３０４とを含む。図１３ｂを参照すると、一次フィルタエレメント３１０は、円形形状を有する媒体パック３１２と、媒体パック３１２の円形形状に対応して円形に整形された第１端部３１５及び非円形である第２端部３１６を有するエルボ３１４と、非円形であるセーフティエレメント３１８とを有するように示される。第２端部３１６及びセーフティエレメント３１８は、レーストラック形状と呼ばれる。図１３ｃを参照すると、一次フィルタエレメント３２０は、非円形である媒体パック３２２と、媒体パック３２２の非円形形状に対応するように非円形である第１端部３２５及びセーフティエレメント３２８の非円形形状に対応するように非円形である第２端部３２６を有するエルボ３２４とを有するように示される。図１３ｃの非円形形状は、レーストラック形状と特徴付けられる。図１３ｄを参照すると、主フィルタエレメント３３０は、非円形媒体パック３３２と、媒体パック３３２の非円形形状に対応するように非円形形状を有する第１端部３３５及びセーフティエレメント３３８の円形形状に対応する円形形状を有する第２端部３３６を有するエルボ３３４とを含む。エルボ第１端部３０５、３１５、３２５及び３３５はそれぞれ、媒体パック３０２、３１２、３２２及び３３２の形状に対応する形状を有することができることが理解されるべきである。エルボ第２端部３０６、３１６、３２６及び３３６は、エアクリーナハウジングの密封面に対応する形状を有することができる。形状は、円形又は非円形（長円形、楕円形及びレーストラック等）でありうる。エルボ第１端部及びエルボ第２端部は、同一の又は異なる形状を有することができる。

次に図１４を参照すると、エアクリーナの分解図が示される。エアクリーナ３５０は、ハウジング３５２、セーフティエレメント３５４、一次エレメント３５６及びアクセスカバー３５８を含む。セーフティエレメント３５４は、ハウジング３５２の一部である延出部分３６４のセーフティ密封面３６２と係合する外向きに向いた半径方向シール３６０を含む。一次フィルタエレメント３５６は、ハウジング３５２の一部を形成する延出部分３６４の一次フィルタエレメント密封面３７２と係合する内向きに向いた半径方向シール３７０を含む。この詳細を図１５ａ〜図１５ｃに示す。更に図示するように、ハウジング３５２は出口部分３８０を含む。図示する構成において、出口部分３８０はハウジング３５２の一部を形成する。特に出口部分３８０は、延出部分３６４を含む壁構造３８２を含む。エアクリーナハウジング３５２は壁３８６を含む。壁３８２及び壁３８６は継ぎ目３８８で接合する。壁３８２及び壁３８６は、スナップフィット構成の結果として接合可能である。壁３８２及び壁３８６は、ねじ又はボルトを含む締め具、あるいは接着剤等の別の技術により装着可能である。更にアクセスカバー３５８は、エルボ３９４の対応する凹部又は中空３９２と係合する凹部又は中空３９０を含む。

フィルタエレメント３５６に対して、媒体パック４００は、接着剤により接着することによりエルボ３９４の第１端部４０４のリップ４０２と係合する。従って、媒体パック４００は、リップ４０２においてエルボ３９４に接着剤で結合されるように示される。図示されるように、リップ４０２に接着されるのはフィルタ媒体パックの外側である。当然、媒体パック４００の面はエルボ３９４の第１端部４０４に接着可能であるが、媒体４００の面を面の周囲に沿って接着しても結果として媒体の閉塞を招きうる。媒体パック４００が媒体パック４００の出口面に沿ってエルボ３９４の第１端部４０４に接着される場合、リップ４０２は省略可能である。

図１６ａ〜図１６ｃは、別の一実施形態を示す。図１６ａにおいて、媒体パック構成は図中符号４５０で示される。媒体パック構成４５０は、巻き付けｚ型フィルタ媒体パックとして示される媒体パック４５２を含む。媒体パック構成４５０は、プリフォーム４５４と、フォーム４５４に対して成形された外向きに向いた半径方向シール部材４５６とを更に含む。外向きに向いた半径方向シール４５６は、エルボ４６２の第１端部４６０においてリップ４５８と係合可能である。媒体パック構成４５０は、例えば本明細書に参考として全ての内容が取り入れられる国際公開第ＷＯ２００５／０６３３６１号において説明される。

次に図１７ａ〜図１７ｃを参照すると、別の一次フィルタエレメントが図中符号５００で示される。一次フィルタエレメント５００は、フィルタ構成５０１及びエルボ５０４を含む。フィルタ構成５０１は、襞付き媒体パック構成５０２を含む。フィルタ構成５０１は、エルボ第１端部５０６においてエルボ５０４に接着可能である。図示する実施形態において、フィルタ構成５０１は、シール部材５１０が提供されるプリフォーム５０８を含む。シール部材５１０は、第１端部５０６のリップ５１２と係合可能である。更にプリフォーム５０８は、止め金具として動作可能なフランジ５１４を含むことができる。エルボ支持部５１５は、フィルタ構成５０１がエルボ５０４内に下降しすぎないように止め金具としても使用可能である。更に媒体パック構成５０２は、円柱形又は円錐形の襞付き媒体パック５２０を含むことができる。図示する媒体パックは、一方の端部５２６が他方の端部５２４より大きい断面積を有するため、円錐形に整形されたと考えられうる。円柱形又は円錐形の媒体パック５２０は、支持構造５２３により支持可能である。図示するシール部材５１０は、外向きに向いた半径方向シール部材である。シール構成は、例えば米国特許第７，０７０，６４２号公報に説明される軸方向シール構成と合致する軸方向シール構成として提供されうる。米国特許第７，０７０，６４２号公報に係る襞付きの円柱形フィルタエレメント及びフィルタエレメントがハウジングとのシールを形成できる方法の全体の開示は、本明細書に参考として取り入れられる。更に、米国特許第８，０６６，７９１号公報の全ての内容が本明細書に参考として取り入れられる。また、米国特許第８，８６４，８６６号として発行された米国特許出願第１３／６６２，０２２号の全ての内容が本明細書に参考として取り入れられる。

図１３ａ〜図１３ｄと同様に、媒体パック５２０は、円形又は非円形の断面形状（すなわち、楕円形、長円形、レーストラック）を有するように提供可能であり、エルボ５０４は、媒体パック５２０の形状に対応する形状を有する第１端部５０６を有することができる。更にエルボ第２端部５０７は、円形又は非円形の形状（すなわち、楕円形、長円形、レーストラック）を有することができる。セーフティエレメントがエルボ第２端部５０７に存在する場合、セーフティエレメントはエルボ第２端部５０７に対応する形状を有することができる。エアクリーナが特定の空間内に嵌合可能なように、種々の形状が選択可能である。

ｚ型媒体フィルタ構成及び円錐形又は円柱形の襞付き媒体パックに加えて、対向する端部間に延在する溝を含む別の種類の媒体パックが本開示に係る選択された原理と共に使用可能である。そのような別の媒体パックの一例を図１８ａ〜図１８ｃに示す。図１８ａ〜図１８ｃの媒体パックは、独国実用新案第２０２００８０１７０５９（Ｕ１）号に示され且つ説明されるものに類似する。すなわち、Ｍａｎｎ＆Ｈｕｍｍｅｌ（マン・ウント・フンメル）社の「ＩＱＯＲＯＮ」という商標で市販されている構成において見つけられる。

図１８ａを参照すると、媒体パックは一般に５４０で示される。媒体パック５４０は、第１の外側の襞付き媒体ループ５４１と第２の内側の襞付き媒体ループ５４２とを含む。図１８ａの図は、媒体パック（流れ）端部５４５に対するものである。図示される端部５４５は、選択された流れ方向に依存して入口端又は出口端になりうる。媒体パック５４０を有することを特徴とした原理を利用する多くの構成は、端部５４５が入口流れ端部であるようなフィルタカートリッジに構成される。

外側の襞付き媒体ループ５４１は楕円形に構成されるが、他の形状も可能である。５５０において、例えばモールド・イン・プレース成形された襞付き端閉鎖部材は、媒体パック端部５４５において襞付き媒体ループ５４１の端部を閉鎖するように示される。

襞付き媒体ループ５４２は、襞付き媒体ループループ５４１に囲まれ且つ襞付き媒体ループループ５４１と離間するように位置付けられ、そのため、襞付き媒体ループ５４２もある程度楕円形の構成で示される。この例において、襞付き媒体ループ５４２の個々の襞５４２ｐの端部５４２ｅは密封されて閉鎖される。また、襞付き媒体ループ５４２は、一般にモールド・イン・プレース成形された材料の中心片５４３により閉鎖される中心を囲む。

濾過中、端部５４５が入口流れ端部である時、空気は媒体の２つのループ５４１と５４２との間の隙間５５５に入る。その後、空気は、濾過と共に媒体パック５４０中を移動するのに伴い、ループ５４１又はループ５４２を流れる。

図示する例において、ループ５４１は、端部５４５から離れる方向に拡張する際、ループ５４２に向かって内向きに傾斜するように構成される。また、スペーサ５５６は、構造的な整合性のためにループ５４２の端部を囲む中心位置合わせリング５５７を支持するように示される。

図１８ｂにおいて、カートリッジ５４０の端部５４６、反対側の端部２５５が参照可能である。ここで、開放ガス流れ領域５６０を囲むループ５４２の内部が示される。空気が端部５４６に向かう方向であり且つ端部５４５から離れる方向であるような方向にカートリッジ５４０中を誘導される場合、ループ５４２を通過する空気の一部は中央領域５６０に入り且つ端部５４６で中央領域５６０から出る。当然、濾過中に図１８ａに示す媒体ループ５４１に入った空気は、一般に端部５４６の外周部５４６ｐを（にわたり）通過する。

図１８ｃにおいて、カートリッジ５４０の概略的な断面図が提供される。選択された識別及び説明される特徴は、同様の図中符号により示される。

説明されるカートリッジ５４０は、一般に対向する流れ端部５４５及び５４６間の長軸方向に延在する溝を有するカートリッジであることが上述の説明、図１８ａ〜図１８ｃを検討することにより理解されるだろう。

図１８ａ〜図１８ｃの構成において、媒体パック５４０は、楕円形、特にレーストラック形状に整形された周囲を有するように示される。このように示されるのは、以下の多くの例におけるエアフィルタカートリッジが楕円形又はレーストラック形状に整形された構成を有するためである。

次に図１９及び図２０を参照すると、別の一次濾過及びエアダイバータが図中符号６００で示される。一次濾過及びエアダイバータ６００は、図１及び図２に示した垂直吸気システム１０の領域の一部として提供されうる。

一次濾過及びエアダイバータ６００は、空気入口６０２、空気出口６０４、ハウジング６０６、アクセスカバー６０８、プレクリーナ６１０、一次フィルタエレメント６１２及び二次フィルタエレメント６１４を含む。ハウジング６０６は、プレクリーナ領域６２０、一次フィルタ領域６２２及び出口領域６２４を含む。プレクリーナ６１０は、プレクリーナ領域６２０内に提供されうる。プレクリーナ領域６２０はプレクリーナなしで提供可能であるか、あるいはプレクリーナ領域は省略可能であることが理解されるべきである。また、プレクリーナは、例えば垂直吸気システム１０において更に上流に提供可能である。プレクリーナ６１０には、１つ以上の慣性セパレータ６２６を提供でき、且つプレクリーナ６１０から粉塵を除去するための掃気口６２８を提供できる。ハウジング６０６は、一次フィルタエレメント６１２及び二次フィルタエレメント６１４を点検するためのアクセス開口部６３０を含む。アクセス開口部６３０は、アクセス開口部６３０を閉じ且つ一次フィルタエレメント６１２及び二次フィルタエレメント６１４を保持するアクセスカバー６０８を受け入れる。ハウジング６０６は、ハウジング６０６を所定の位置に保持するための締め具エレメント６３１と共に示される。締め具エレメントはボルトとして示される。当然、オーバーセンターラッチ等の別の締め具エレメントが利用可能である。

一次フィルタエレメント６１２は、媒体構成６１３及びエルボ６３４を含む。媒体構成６１３は濾過媒体パック６３２を含む。濾過媒体パック６３２は、汚染空気を受け取る第１端部６３６及び清浄空気を排出する第２端部６３８を含む。第１端部６３６は、媒体パックを容易に保護するために周囲に提供されるオプションのリング部材６３３を含む。濾過媒体パック６３２は、ｚ型フィルタ媒体パックとして提供されるが、上流入口及び下流出口を規定する他のあらゆる媒体パックが可能である。例えば、図１７ａ〜図１７ｃにおいて説明される円柱形又は円錐形の襞付き媒体、図１８ａ〜図１８ｃにおいて説明される二重襞付き媒体、並びに図２２ａ〜図２２ｃ、図２３ａ及び図２３ｂにおいて説明される襞付きパネル媒体が使用可能である。エルボ６３４は、媒体パック第２端部６３８に装着される第１端部６４０と、ハウジング６０６に装着される第２端部６４２と、エルボ第１端部６４０からエルボ第２端部６４２へ流れる空気の進路を変更する気流エンクロージャ６４４とを含む。エルボ６３４はシェルと呼ばれ、第１端部６４０は、媒体パック６３２の外側の一部分に沿って延出するように提供されうる。第１端部６４０が媒体パック第１端部６３６まで完全に延出することが確実に可能であってもその必要はない。第２端部６４２は、ハウジング６０６を密封するシール部材６６９を含む。

気流エンクロージャ６４４は、二次フィルタエレメント６１４を受け入れるように構成される内部空間６４５を含む。気流エンクロージャ６４４は、第１の壁６４４ａ及び第２の壁６４４ｂを含む。第１の壁６４４ａは第１端部６４０から延出し、第２の壁６４４ｂは第２端部６４２から延出する。第１の壁６４４ａ及び第２の壁６４４ｂは、継ぎ目６４４ｃで接合し、エアデフレクタ６４４ｄと組み合わせて、第１端部６４０から第１の軸方向に流れる空気が第２端部６４２を流れる時に第２の軸方向に変更されるように密封構造である内部空間６４５を形成する。更に気流エンクロージャ６４４は、二次フィルタエレメント６１４とアクセスカバー６０８の一部分との間で嵌合するように構成される受け入れ端部６４８を含む。受け入れ端部６４８は、その一部としてエアデフレクタ６４４ｄを含む。受け入れ端部６４８は、平坦部６５０、凹部６５２及び凸部６５４を含む。平坦部６５０は、アクセスカバー６０８の外面６０９の最も近くに配置されるダイバータ部分６４４の外側部分６５６から凹んだ部分に提供される。一般に平坦部６５０は、外側部分６５６から凹んだ部分に提供され、シール部材６６９をエルボ第２端部６４２に成形する時に圧力が加えられる表面を提供する。外側部分６５６は、第１の軸方向から第２の軸方向に気流の方向を徐々に変更するため、エアデフレクタ６４４ｄと考えられる。凹部６５２は、平坦部６５０と凸部６５４との間に配置され、交互に配列された外側に湾曲した凹部６５３ａ及び内側に突出する凸部６５３ｂを含む蛇行面形状を有するものとして特徴付けることができる外面６５３が提供されうる。蛇行面形状はペタル構成とも呼ばれる。凹部６５２は、凸部６５４の一部を形成する内面６５５を更に含むことができる。内面６５５は、相対的に平滑であり且つ円柱形又は円錐形として提供されうる。ペタル構成は花形状と考えることができ、多角形、円形及び楕円形等の別の形状が可能である。更に、多角形は、各辺が同等の長さを有し且つ辺の間の角度が同等である正多角形、あるいはサイズの長さが異なるか又は辺の間の角度が異なる不規則な多角形でありうる。また、対応する形状は、受け入れ端部６４８と係合するアクセスカバー６０８の一部分に提供されうることが理解されるべきである。

シール部材６６９は、エルボ第２端部６４２のシール支持部６７１に配設されるように示される。ハウジング６０６の所定の位置の場合、シール部材６６９は、ハウジング６０６の一部を形成する突起に対する内向きに向いた半径方向シールを形成する。シール部材６６９は、内向きに向いた半径方向シールとして提供され、シール部材の形状は、楕円形等の非円形と考えることができる。シール部材６６９は、円形、あるいはレーストラック形状又は矩形等の別の非円形形状を有するように提供されうる。一般に形状は、シール部材の一部に沿う断面に対してシール構成全体を示すことを意図する。

二次フィルタエレメント６１４は、ハウジング６０６から延出して提供されるタワー支持部６６０を覆うように配置された円錐形のフィルタエレメント６５８を含む。タワー支持部６６０は、タワー第１端部６６４からタワー第２端部６６６に延出する支持部材６６２を含む。タワー第１端部６６４は、空気出口６２４の近くに提供される。タワー第２端部６６６は、二次フィルタエレメント６１４が自身を密封するのを可能にする外部連続面６６８と、一次フィルタエレメント６１２の受け入れ端部６４８の凹部６５２を受け入れるように構成された内面６７０とを含む。内面６７０は、交互に配列された外側に湾曲した凹部６７１ａ及び内側に突出する凸部６７１ｂを有する蛇行面形状６７１を有するものとして特徴付けられる。その結果、タワーの蛇行面６７１は、エルボ又はシェルの蛇行面６５３と係合可能となる。凹部６５２におけるエルボ６３４の内面は、面６５３に対応する形状を有することができることが理解されるべきである。例えば凹部６５２は、交互に配列された外側に湾曲した凹部６５２ａ及び内側に突出する凸部６５２ｂを含むことができる。従って、凹部６５２の内面は、タワー支持部６６０の内面６７０の形状に対応し且つそれと係合する形状を有することができる。形状はペタル形状又は花形状と考えることができるが、正多角形、不規則な多角形、円形又は楕円形として提供可能である。

円錐形のフィルタエレメント６５８は、円錐形の媒体６７４及びシール部材６７６を含む。媒体６７４は、タワー支持部６６０の周囲に配置されうる空気を濾過するのに適切なあらゆる濾過媒体から提供可能である。媒体６７４として使用可能な例示的な濾過媒体は、１インチ毎に少なくとも２つの波を提供する波形構成で配置された濾過媒体層を含む多層積層媒体構成として特徴付けることができる。ここで、濾過媒体は、第１の辺及び第２の辺を有し、第１の繊維支持層は波形構成で配置された濾過媒体層の第１の辺に隣接する。多層積層媒体構成は、ＡＳＴＭ Ｄ７３７に従って０．５インチ水柱制限で清浄で油分を含まない状態で測定した時に約７５フィート／分〜約２００フィート／分の範囲のフレージャー透気度を有する。例示的な濾過媒体は、２０１３年７月１９日に出願された米国特許仮出願第６１／８５６，４６７号に説明される。米国特許仮出願第６１／８５６，４６７号の全ての内容は本明細書に参考として取り入れられる。媒体６７４に使用可能な別の濾過媒体は、タワー支持部６６０にわたり嵌合するように円錐形構成に形成されうるあらゆる種類の波形又は非波形濾過媒体を含む。一般に二次フィルタエレメント６１４中の気流は、タワー支持部６６０に対して円錐形媒体パック６７４を維持するだろう。

アクセスカバー６０８は、アクセス開口部６３０を閉鎖するためにハウジング６０６にアクセスカバー６０８を保持する締め具６３１を含む。更にアクセスカバー６０８は、アクセスカバー６０８がアクセス開口部６３０を覆うように提供される時に一次フィルタエレメント６１２を支持し且つ凹部６５２と係合する突起構成６７２を含む。その結果、一次フィルタエレメント６１２の凹部６５２はタワー支持部６６０の凹部６７１ｃと係合可能となる。凹部６７１ｃは内面６７０を含む。突起構成６７２は、第１の突起部分６７５及び第２の突起部分６７６を含むことができる。第１の突起部分６７５は、受け入れ端部６４８の平坦部６５０を支持する支持面６８０を含む。第２の突起部分６７６は、受け入れ端部６４８の凹部６５２内で受け入れられる突起部材６８２を含む。図２０に示すように、外面６８４は、外面６５３の蛇行形状に対応する形状を有することができる。第２の突起部分６７６は、突起６５４を受け入れるための受け入れ部６８６を更に含むことができる。第２の突起部分６７６は、受け入れ部６８６の存在のためにリング状の突起と呼ばれる。受け入れ部６８６は、要望に応じて平滑面６８７が提供されうる。

次に図２１ａ〜図２１ｄを参照すると、一次濾過及びエアダイバータ６００に類似する特徴を有する一次濾過及びエアダイバータ７００が示される。１つの相違点は、突起７９０が一次フィルタエレメント７１２の受け入れ端部７４８の突起７５４内で受け入れられるように提供されるタワー第２端部７６６に関する。タワー第２端部７６６は、二次フィルタエレメント７１４が二次エレメントシール部材７１５を介して密封することを可能にする外部連続面７６８を含む。タワー第２端部７６６は、一次フィルタエレメント７１２の受け入れ端部７４８の凹部７５２を受け入れるように構成された内面７７０を更に含む。内面７７０及び突起７５４の対応する内面７５２は、図１９及び図２０において説明したような蛇行形状を有するように提供されうる。

突起７９０は、内面７７０を越えて延出するように示され、突起７５４内に受け入れられて更なる支持部をタワー第２端部７６６に容易に提供する。図２１ａ及び図２１ｂは、シール部材７１５がタワーの外部連続面７６８と係合するようにタワー支持部７６０における二次フィルタエレメント７１４の配置を示す。図２１ｂ及び図２１ｃに示すように、一次フィルタエレメント７１２は、突起７９０が受け入れ端部７４８の突起７５４内に受け入れられ且つ受け入れ端部７４８の凹部７５２が凹形領域７６９内に受け入れられるようにハウジング７０６内に配置される。図２１ｃ及び図２１ｄに示すように、アクセスカバー７０８はハウジングアクセス開口部７３０にわたり配置される。アクセスカバー７０８は、凹部７５２と係合する突起７８０を含み、突起７５４と係合する凹部７８２を含む。更に突起７８０は、凹部７５２に対応する形状を有することができ、形状は蛇行形状として提供されうる。更に凹部７８２は、突起７５４に対応する形状を有することができ、その形状は平滑な円柱形又は円錐形として提供されうる。図２１ｄに示すように、タワー閉鎖端部７９２は一次フィルタエレメント閉鎖端部７９４内に入り、一次フィルタエレメント閉鎖端部７９４はアクセスカバー支持部７９６内に入る。この構成は、主フィルタエレメント７１２及び二次フィルタエレメント７１４の安定性を容易に維持する。

一次濾過及びエアダイバータ７００は、一次フィルタ媒体パックと二次フィルタ媒体パックとのオフセットを有するものとして特徴付けられる。この一次フィルタ媒体パックと二次フィルタ媒体パックとのオフセットは、二次フィルタ媒体パックの全体が一次フィルタ媒体パックの外周の突起内に存在しないことにより特徴付けられる。図４ｆ、図５ａ、図９ａ及び図１５ａの場合、二次フィルタ媒体パックは襞付きパネルフィルタとして例示され、二次フィルタ媒体パックは一次フィルタ媒体パックの外周の突起の外側に配置される。換言すると、二次フィルタエレメント媒体パックは、一次濾過及びエアダイバータにおいて使用するために取り付けられる場合、一次フィルタエレメント媒体パックの真下には配置されない。このオフセットの別の例を図２１ｄに例示する。図２１ｄにおいて、二次フィルタエレメント媒体パック７４２の全体が一次フィルタエレメント媒体パック７３２の外周の突起内に配置されていない。一次フィルタ媒体パックの外周は、線Ｐ１及びＰ２により示されうる。線Ｐ１及びＰ２により示される距離は、一次フィルタエレメント媒体パック距離ＰＤと示されうる。二次フィルタエレメント媒体パックの外周は、線Ｓ１及びＳ２により示されうる。Ｓ１とＳ２との距離は、二次フィルタエレメント媒体パック距離ＳＤと示されうる。図２１ｄにおいて分かるように、二次フィルタエレメント媒体パック距離（ＳＤ）は、一次フィルタエレメント媒体パック距離（ＰＤ）からオフセットされている。このオフセットは距離ＯＳとして示される。オフセット（ＯＳ）は、少なくとも４０ｍｍ、少なくとも４５ｍｍ、及び少なくとも５０ｍｍでありうる。オフセットは、矢印ＡＡにより示される第２の軸方向に見られる。オフセットは、図２１ｄの側断面図において示されるが、矢印ＡＡの方向の正面から見ると見えないことが理解されうる。その理由は、オフセットは矢印ＡＡの方向であり、矢印ＡＡに対して９０°の方向ではないからである。更にオフセットＯＳに対する二次フィルタエレメント媒体パック長さＳＤの比率は少なくとも６として特徴付けられる。オフセットＯＳの存在により、必要以上の障害なく空気の方向を容易に変更するのが望ましい。オフセットは、気流の障害を最小限にしつつ気流の増減又は進路変更を規定できる。更に気流の障害は、二次フィルタエレメントオフセットを吸収するより大きな清浄空気出口７４０を提供することにより低減される。この断面積の増加は、部分的には円錐形又は円柱形の二次フィルタエレメントを出口７４０に向けてシフトした結果として説明できる。

説明した種々の実施形態に係るフィルタエレメントは、空気がエアクリーナ中を容易に流れるようにするのに十分高いフィルタ構成断面積に対するフィルタエレメントシール部材断面積の比率を提供できる。フィルタ構成断面積に対してフィルタエレメントシール部材の位置において相対的に大きい断面積を提供することにより、向上した気流特性が達成される。少なくとも０．５の比率は、少なくとも０．６及び少なくとも０．７でありうるのが好ましい。図２１ｄにおいて、フィルタエレメントシール部材は図中符号７１６で示され、断面積は、フィルタエレメントシール部材７１６の外周内の流れ面積を参照する。フィルタ媒体パックは、空気が媒体パックからエルボ第２端部に流れる７１８で示される断面積を含む。この面積は、フィルタ構成断面積と考えられる。

次に図２２ａ及び図２２ｂを参照すると、別の一次フィルタエレメント又はカートリッジは図中符号８００で示される。一次フィルタエレメント８００は、媒体パック受け入れ部８０２と、媒体パック受け入れ部８０２から延出し且つ第１の方向から第２の方向に気流を進路変更するために提供されるエルボ８０４と、一次フィルタエレメント８００とハウジングとの間のシールを作成するシール部材８０６と、媒体パック受け入れ部８０２内に提供される襞付き媒体パック８０８とを含む。エルボ８０４は、セーフティ又は二次フィルタエレメントが受け入れ可能である内部領域８３０を含む。

襞付き媒体パック８０８は、第１の媒体パック８１０及び第２の媒体パック８１２として示される。第１の媒体パック８１０及び第２の媒体パック８１２は、変動する襞の高さを含む襞付き媒体として提供される。一般に変動する襞の高さとは、媒体パック入口面８１４と媒体パック出口面８１６との距離である襞の高さが媒体パックにわたり少なくとも長さの５％ずつ変化することを意味する。襞の高さは少なくとも１０％ずつ変化するのが好ましい。図示するように、第１の媒体パック８１０及び第２の媒体パック８１２は、襞付き媒体パック８０８の中心８１８から襞付き媒体パック８０８の外側８２０及び８２２に向かって襞の高さが増加するように構成される。その結果、出口面８１６は、例えば図１９に示すセーフティエレメント等のセーフティエレメントの周囲に嵌合する外周を作成する。出口面８１６は、曲率を有するように提供可能であるか、あるいは相対的に直線又は角として提供可能である。出口面８１６が角度をつけて提供される場合、襞の高さは均一な線形構成で変動することが理解されるべきである。出口面８１６が非線形である場合、襞は非線形的に変動する。例えば出口面８１６は、内部領域８３０内に提供されてもよいセーフティエレメントの周囲により効率的に嵌合するように曲率を形成できる。更に第１の媒体パック８１０及び第２の媒体パック８１２の各々は互いを密封し且つ媒体パック受け入れ部８０２を密封するために周囲に配置されたシール部材８３２を含む。第１の媒体パック８１０及び第２の媒体パック８１２は双方とも媒体パック受け入れ部内に嵌合可能であり、汚染空気はシール部材８３２を迂回せず、その結果、襞付き媒体パック８０８を迂回するのが望ましい。襞付き媒体パック８０８は、点検のためにいつでも媒体パック受け入れ部８０２から取り外し可能である。

次に図２２ｃを参照すると、図２２ａの一次フィルタエレメント８００の断面図が示される。第１の媒体パック８１０及び第２の媒体パック８１２の断面図が提供される。更に一次フィルタエレメント８００は、凹部８５２及び突起部分８５４を有するエルボ６３４と合致する設計を有するエルボ８０４を含む。

次に図２３ａ及び図２３ｂを参照すると、別の一次フィルタエレメント又はカートリッジが図中符号９００で示される。一次フィルタエレメント９００は、平坦な入口９１２及び湾曲した出口９１４を含むパネル構成で配置された襞付き媒体パック９１０を含む。湾曲した出口９１４は、変動する襞の高さの結果として提供される。襞付き媒体パック９１０は、エルボ第１部分９１８とエルボ第２部分９２０との間に嵌合して一次フィルタエレメント９００を形成する媒体パックハウジング９１６に囲まれる。

＜ｚ型フィルタ構成＞
一種のｚ型フィルタ媒体は、接合された２つの特定の媒体構成要素を利用して媒体構成を形成する。２つの構成要素は、（１）溝付き（通常は波形の）媒体シート、（２）対面媒体シートである。対面媒体シートは、一般には非波形であるが、本明細書に参考として全ての内容が取り入れられる２００４年２月１１日に出願され且つ２００５年８月２５日公開の国際公開第ＷＯ０５／０７７４８７号として公開された米国特許仮出願第６０／５４３，８０４号に説明されるように、例えば特に溝方向に波形となりうる。

溝付き（通常は波形の）媒体シート及び対面媒体シートは共に、平行な入口溝及び出口溝を有する媒体を規定するために使用される。いくつかの例において、溝付きシート及び対面シートは共に固定され且つ巻き付けられてｚ型フィルタ媒体構成を形成する。そのような構成は、例えば本明細書に参考として取り入れられる米国特許第６，２３５，１９５号公報及び米国特許第６，１７９，８９０号公報に説明される。他のある構成において、対面媒体に固定された溝付き（通常は波形の）媒体の巻き付けられていないいくつかの部分又は片は積み重ねられ、フィルタ構成を作成する。この一例は、本明細書に参考として取り入れられる５，８２０，６４６号の図１１において説明される。

本明細書において、波形のシートに固定され、階層にアセンブルされて媒体パックを形成する溝付きシートを含む媒体片は、「シングルフェーサ片」、「片面片」、あるいは「シングルフェーサ」又は「片面」媒体と呼ぶ場合がある。その用語及び変形は、溝付き（通常は波形の）シートの一方の面、すなわち片面が各片において対向シートと対向することを示すことを意味する。

典型的には、巻き付け媒体パックを作成するために、溝付きシート／対面シート（すなわちシングルフェーサ）の組み合わせの片は、対面シートを外側に向けて巻き付けられる。巻き付けるためのいくつかの技術は、本明細書に参考として取り入れられる２００３年５月２日に出願された米国特許仮出願第６０／４６７５２１号及び現在は国際公開第ＷＯ０４／０８２７９５号として公開されている２００４年３月１７日に出願された米国ＰＣＴ出願第０４／０７９２７号において説明される。結果として得られる巻き付け構成は、一般に媒体パックの外面として対向シートの一部分を有する。

媒体における構造を示すために本明細書で使用される「波形」という用語は、２つのコルゲーションローラの間に、すなわち結果として得られる媒体において波形形成の影響を及ぼすのに適切な面の特徴をそれぞれが有する２つのローラの間のニップ又はバイトに媒体を渡した結果として得られる溝付き構造を示すことを意図する。「波形形成」という用語は、コルゲーションローラ間のバイトに媒体を渡すことを含まない技術により形成される溝を示すことを意図しない。しかし、「波形」という用語は、例えば本明細書に参考として取り入れられる２００４年１月２２日公開の国際公開第ＷＯ０４／００７０５４号において説明される折り畳み技術により、媒体が波形形成後に更に修正又は変形される場合にも当てはまることを意図する。

波形の媒体は、溝付き媒体の特定の形態である。溝付き媒体は、媒体にわたり延在する個々の溝（例えば、波形を形成すること又は折り畳むことにより形成される）を有する媒体である。

点検可能なフィルタエレメント又はｚ型フィルタ媒体を利用するフィルタカートリッジ構成は、「直流流れ構成」又はその変形と呼ぶことがある。一般に、この状況において意図することは、点検可能なフィルタエレメント又はカートリッジが一般に入口流れ端部（又は面）及び対向する出口流れ端部（又は面）を有し、流れがほぼ同一の直流方向にフィルタカートリッジに入り且つフィルタカートリッジから出ることである。この状況における「点検可能」という用語は、周期的に対応する流体（例えば、空気）クリーナから取り外され且つ交換されるフィルタカートリッジを含む媒体を示すことを意図する。いくつかの例において、入口流れ端部（又は面）及び出口流れ端部（又は面）の各々は一般に平坦又は平面であり、それらは互いに平行である。しかし、この変形例、例えば非平面な面が可能である。

直流流れ構成（特に巻き付け媒体パック又は積み重ね媒体パックに対する）は、例えば流れが媒体内及び媒体外を通過すると一般に実質的に進路変更をするような本明細書に参考として取り入れられる米国特許第６，０３９，７７８号公報に示す種類の円柱形の襞付きフィルタカートリッジ等の点検可能なフィルタカートリッジとは対照的である。すなわち、米国特許第６，０３９，７７８号公報のフィルタにおいて、流れは円柱形側を介して円柱形フィルタカートリッジに入り、進路変更して媒体の開放端部を介して出る（順方向流れシステムにおける）。典型的な逆方向流れシステムにおいて、流れは、媒体の開放端部を介して点検可能な円柱形カートリッジに入り、進路変更して円柱形のフィルタ媒体の側部を介して出る。そのような逆方向流れシステムの一例は、本明細書に参考として取り入れられる米国特許第５，６１３，９９２号公報に示される。

本明細書において使用される「ｚ型フィルタ媒体構成」という用語及びその変形は、入口溝及び出口溝の定義を可能にするような適切に密封する（対面）媒体に固定された波形又は溝付き媒体のウェブ、並びに／あるいはそのような媒体から入口溝及び出口溝の３次元網に構成又は形成される媒体パック、並びに／あるいはそのような媒体パックを含むフィルタカートリッジ又は構成のいずれか又は全てを示すことを意図する。

一般にフィルタ媒体は、相対的に融通性のある材料であり、典型的には多くの場合に樹脂を含み、追加の材料で処理されることがある不織繊維材料（セルロース繊維、化学繊維、あるいは双方の）である。従って、フィルタ媒体は、受け入れ不可能な媒体損傷なしで種々の波形パターンに適合されられるか又は構成されうる。また、フィルタ媒体は、ここでも受け入れ不可能な媒体損傷なしで使用するために容易に巻き付けられるか又は構成される。当然、使用中、要求される波形構成を維持するような特性を有する必要がある。

典型的には、波形形成プロセスにおいて、媒体に対して非弾性的な変形が起こる。これは、媒体が元の形状に戻らないようにする。しかし、張力が解放されると、溝又は波形ははね返る傾向があり、発生した伸張及び屈曲の部分のみを回復する。対面媒体シートは、波形のシートにおいてこのはね返りを抑制するために溝付き媒体シートに連結される場合がある。

更に、典型的には、媒体は樹脂を含む。波形形成プロセス中、媒体は樹脂のガラス転移点を超えるぐらいに加熱されうる。樹脂が冷却されると、溝付き形状を容易に維持する。

波形シート、対面シート又はその双方の媒体は、例えば本明細書に参考として取り入れられる米国特許第６，６７３，１３６号に従って、その片面又は両面に上質な繊維材料が提供されうる。いくつかの例において、そのような上質な繊維材料が使用される時、媒体の上流側及び溝の内部に上質な繊維を提供するのが望ましい場合がある。このような場合、典型的には、濾過中の気流は積層ビードを含むエッジに入る。

ｚ型フィルタ構成に対する課題は、個々の溝端部の閉鎖に関する。別の例が可能であるが、典型的には、閉鎖を達成するためにシーリング材又は接着剤が提供される。上記から明らかであるように、典型的なｚ型フィルタ媒体、特に先細の形状の溝とは対照的な直線状の溝及び溝シールに対するシーリング材を使用するｚ型フィルタ媒体において、上流端部及び下流端部の双方における大きなシーリング材面積（及び体積）が必要とされる。これらの位置における高品質のシールにより、結果として得られる媒体構造の適正な動作が可能になる。

尚、米国特許出願公開第２００９／０１２７２１１号明細書として公開された２００８年６月２６日に出願された米国特許出願第１２／２１５，７１８号、米国特許出願公開第２００８／０２８２８９０号明細書として公開された２００８年２月４日に出願された米国特許出願第１２／０１２，７８５号、並びに／あるいは米国特許出願公開第２０１０／００３２３６５号明細書として公開された米国特許出願第１２／５３７，０６９号において特徴付けられるような別の溝の定義が使用可能であり、エアクリーナの特徴は本明細書の以下に特徴付けられるとおりである。米国特許出願公開第２００９／０１２７２１１号明細書、米国特許出願公開第２００８／０２８２８９０号明細書及び米国特許出願公開第２０１０／００３２３６５号明細書の各々の完全な開示は、本明細書に参考として取り入れられる。

媒体片（シングルフェーサ）を作成するプロセスを実行する技術は、本明細書に参考として取り入れられる２００４年１月２２日に開示された国際公開第ＷＯ０４／００７０５４号において説明される。

ダーティングにより溝を閉鎖する技術は、本明細書に参考として取り入れられる国際公開第ＷＯ０４／００７０５４号において説明される。媒体を巻き付ける技術は、巻付ビードの応用例と共に、本明細書に参考として取り入れられる国際公開第ＷＯ０４／０８２７９５号として公開された２００４年３月１７日に出願された米国ＰＣＴ出願０４／０７９２７号において説明される。

閉鎖された溝付き端部のダーティングに対する別の方法が可能である。そのような方法は、例えば各溝において中心に位置しないダーティング及び種々の溝にわたる巻き付け又は折り畳みを含むことができる。一般にダーティングは、圧縮された閉鎖された状態を達成するために、溝付き端部に近接する媒体を折り畳むか又は操作することを含む。

本明細書において説明される技術は、波形のシート／対面シートの組み合わせを含む単一のシート、すなわち「シングルフェーサ」片を巻き付ける工程から結果として得られる媒体パックにおいて使用するのに特に適切である。しかし、それらは積み重ね構成にされうる。

巻き付け媒体パック構成は、種々の周辺の外周定義が提供されうる。この状況において、「周辺の外周定義」という用語及びその変形は、媒体パックの入口端又は出口端を見て定義された外周形状を示すことを意図する。典型的な形状は、国際公開第ＷＯ０４／００７０５４号において説明されるように円形である。他の有用な形状は長円形であり、長円形のいくつかの例は楕円形状である。一般に楕円形状は、一対の対向する辺により接続される対向する湾曲した端部を有する。いくつかの楕円形状において、対向する辺も湾曲している。レーストラック形状と呼ぶことがある他の楕円形状において、対向する辺は一般に直線である。レーストラック形状については、例えば本明細書に参考として取り入れられる国際公開第ＷＯ０４／００７０５４号及び国際公開第ＷＯ０４／０８２７９５号として公開された米国ＰＣＴ出願第０４／０７９２７号において説明される。

周辺又は外周の形状を記述する別の方法は、コイルの巻き付けアクセスに垂直な方向の媒体パックの断面により結果として得られる外周を規定することによる。

媒体パックの対向する流れ端部又は流れ面は、種々の異なる定義が提供される。多くの構成において、端部又は端面は、一般に平坦（平面）であり且つ互いに対して垂直である。他の構成において、端面の一方又は双方は、媒体パックの側壁の軸方向端部から軸方向外向きに突出するように又は媒体パックの側壁の端部から軸方向内向きに突出するように定義可能である先細の形状の例えば段付きの部分を含む。

溝付きシール（例えば、シングルフェーサビード、巻付ビード又は積層ビードから）は種々の材料から形成可能である。記述し且つ取り込まれている種々の参考文献において、ホットメルト又はウレタンシールは種々の応用例に対して可能であると説明される。

尚、ブロック積層構成は、本明細書に参考として取り入れられる米国特許第５，８２０，６４６号公報の従来技術において説明される。また、積層構成は、米国特許第５，７７２，８８３号公報、米国特許第５，７９２，２４７号公報、２００３年３月２５日に出願された米国特許仮出願第６０／４５７，２５５号、米国特許出願公開第２００４／０１８７６８９号として公開された２００３年１２月８日に出願された米国特許出願第１０／７３１，５６４号において説明される。尚、米国特許出願公開第２００５／０１３０５０８号として公開された米国特許出願第１０／７３１，５０４号に示される積層構成は、傾斜積層構成である。

また、いくつかの例において、２つ以上の階層は単一の媒体パックに組み込まれうる。更にいくつかの例において、例えば本明細書に参考として取り入れられる米国特許第７，６２５，４１９号公報に示されるように、階層は凹部を有する１つ以上の流れ面と共に生成されうる。

＜概要所見＞
この概要において、本明細書における教示のいくつかの選択された概要の特徴付けを提供する。

１．フィルタエレメントであって、（ａ）汚染空気入口及び清浄空気出口を有するフィルタ媒体パックを含むフィルタ構成を備え、（ｉ）前記清浄空気出口を流れる空気は第１の軸方向に流れ、（ｉｉ）前記清浄空気出口はフィルタ構成断面積を規定し、（ｂ）エルボを備え、前記エルボは、前記フィルタ構成の清浄空気出口から延出するように構成された第１端部と、第２端部を流れる空気が第２の軸方向に流れる前記第２端部と、前記エルボ第１端部から前記エルボ第２端部に延出する気流エンクロージャとを有し、前記気流エンクロージャは、（ｉ）前記第１の軸方向から前記第１の軸方向とは異なる前記第２の軸方向に空気を向けるように構成されたエアデフレクタと、（ｉｉ）前記エルボ第１端部と前記エルボ第２端部との間の内部空間とを備え、（ｃ）前記エルボ第２端部に配置されたフィルタエレメントシール部材を備え、前記フィルタエレメントシール部材は清浄空気取入口を密封するように構成され、前記エルボ第２端部に配置された前記フィルタエレメントシール部材はシール部材断面積を規定し、（ｄ）前記フィルタ構成断面積に対する前記シール部材断面積の比率は少なくとも０．５であることを特徴とするフィルタエレメント。

２．前記フィルタ媒体パックは、入口溝及び出口溝を含む溝付き媒体パックであり、前記媒体パックは、濾過せずに前記入口溝へ流れ且つその後前記出口溝から外向きに流れる未濾過の空気に対して閉鎖されることを特徴とする特徴１記載のフィルタエレメント。

３．前記フィルタ媒体パックは、巻き付け構成で配置されることを特徴とする特徴２記載のフィルタエレメント。

４．前記フィルタ媒体パックは、襞付き媒体パックであることを特徴とする特徴１記載のフィルタエレメント。

５．前記襞付き媒体パックは、円柱形に配置された襞付き媒体パックであることを特徴とする特徴４記載のフィルタエレメント。

６．前記襞付き媒体パックは、円錐形に配置された襞付き媒体パックであることを特徴とする特徴４記載のフィルタエレメント。

７．前記襞付き媒体パックは、パネル構成で配置されることを特徴とする特徴４記載のフィルタエレメント。

８．前記フィルタ構成断面積に対する前記シール部材断面積の前記比率は少なくとも０．６であることを特徴とする特徴１から７のいずれか１項に記載のフィルタエレメント。

９．前記気流エンクロージャは、前記エルボ第１端部から延出する第１の壁及び前記エルボ第２端部から延出する第２の壁を備え、前記エアデフレクタは、前記第１の壁からある角度で延出するエアデフレクタ第１端部及び前記第２の壁からある角度で延出するエアデフレクタ第２端部を有することを特徴とする特徴１から８のいずれか１項に記載のフィルタエレメント。

１０．前記エアデフレクタ第１端部から前記エアデフレクタ第２端部に延出する平面は、前記第１の軸方向に対して少なくとも１０°の角度で延出することを特徴とする特徴９記載のフィルタエレメント。

１１．前記エアデフレクタは傾斜路を備えることを特徴とする特徴１から１０のいずれか１項に記載のフィルタエレメント。

１２．前記エアデフレクタは、前記エアデフレクタから前記内部空間に延在する中空を備えることを特徴とする特徴１から１１のいずれか１項に記載のフィルタエレメント。

１３．前記フィルタ媒体パックは、前記エルボ第１端部に接着されることを特徴とする特徴１から１２のいずれか１項に記載のフィルタエレメント。

１４．前記フィルタ構成は、前記フィルタ媒体パックと、前記フィルタ媒体パックに配置されたシール支持部と、前記シール支持部に配置された媒体パックシール部材とを備え、前記媒体パックシール部材は、前記エルボ第１端部を密封することを特徴とする特徴１から１２のいずれか１項に記載のフィルタエレメント。

１５．前記フィルタエレメントシール部材は、前記エルボ第２端部に対して成形されることを特徴とする特徴１から１４のいずれか１項に記載のフィルタエレメント。

１６．前記フィルタエレメントシール部材は、前記エルボ第２端部に接着されたガスケットを備えることを特徴とする特徴１から１４のいずれか１項に記載のフィルタエレメント。

１７．前記フィルタエレメントシール部材は、内向きに向いた半径方向シールを備えることを特徴とする特徴１から１６のいずれか１項に記載のフィルタエレメント。

１８．前記フィルタエレメントシール部材は、外向きに向いた半径方向シールを備えることを特徴とする特徴１から１６のいずれか１項に記載のフィルタエレメント。

１９．前記媒体パック清浄空気出口にわたり延在するアンチテレスコープ構成を更に備えることを特徴とする特徴１から１８のいずれか１項に記載のフィルタエレメント。

２０．前記エルボの前記第１端部及び前記エルボの前記第２端部は、互いに対して約３０°〜約１６０°の角度で配置されることを特徴とする特徴１から１９のいずれか１項に記載のフィルタエレメント。

２１．エアクリーナであって、（ａ）空気入口と、一次濾過及びエアデフレクタ領域と、アクセス開口部と、空気出口とを含むエアクリーナハウジングと、（ｂ）前記エアクリーナハウジングの前記アクセス開口部を閉鎖するアクセスカバーと、（ｃ）前記エアクリーナハウジング内に配置される特徴１から２０のいずれか１項に記載のフィルタエレメントとを備えることを特徴とするエアクリーナ。

２２．前記空気入口と前記一次濾過及びエアデフレクタ領域との間に配置されたプレクリーナを更に備えることを特徴とする特徴２１記載のエアクリーナ。

２３．前記アクセスカバーは、前記エアデフレクタを支持する表面を含むことを特徴とする特徴２１及び２２のいずれか１項に記載のエアクリーナ。

２４．二次フィルタエレメントを更に備えることを特徴とする特徴２１から２３のいずれか１項に記載のエアクリーナ。

２５．前記エアデフレクタは凹部により囲まれた突起を含み、前記アクセスカバーは前記エアデフレクタの突起を受け入れる凹部を含み、前記アクセスカバーは前記エアデフレクタの凹部内に受け入れられる突起を含むことを特徴とする特徴２１から２４のいずれか１項に記載のエアクリーナ。

２６．前記二次フィルタエレメントは、前記エアデフレクタの凹部を受け入れるための凹部を含むことを特徴とする特徴２５記載のエアクリーナ。

２７．前記二次フィルタエレメントは、前記エアデフレクタの突起に突出する突起を含むことを特徴とする特徴２５及び２６のいずれか１項に記載のエアクリーナ。

２８．フィルタエレメントであって、（ａ）巻き付け構成で配置され且つ汚染空気入口及び対向する清浄空気出口を有するｚ型フィルタ媒体パックを含むフィルタ構成を備え、（ｉ）前記汚染空気入口及び前記清浄空気出口を流れる空気は第１の軸方向に流れ、（ｉｉ）前記清浄空気出口はフィルタ構成断面積を規定し、（ｂ）エルボを備え、前記エルボは、前記フィルタ構成の清浄空気出口から延出するように構成された第１端部と、第２端部を流れる空気が第２の軸方向に流れる前記第２端部と、前記エルボ第１端部から前記エルボ第２端部に延出する気流エンクロージャとを有し、前記気流エンクロージャは、（ｉ）前記第１の軸方向から前記第１の軸方向とは異なる前記第２の軸方向に空気を向けるように構成されたエアデフレクタと、（ｉｉ）前記エルボ第１端部と前記エルボ第２端部との間の内部空間とを備え、（ｃ）前記エルボ第２端部に配置されたフィルタエレメントシール部材を備え、前記フィルタエレメントシール部材は清浄空気取入口を密封するように構成され、前記エルボ第２端部に配置された前記フィルタエレメントシール部材はシール部材断面積を規定することを特徴とするフィルタエレメント。

２９．フィルタエレメントであって、（ａ）汚染空気入口及び清浄空気出口を有する襞付き媒体パックを含むフィルタ構成を備え、（ｉ）前記清浄空気出口を流れる空気は第１の軸方向に流れ、（ｉｉ）前記清浄空気出口はフィルタ構成を規定し、（ｂ）エルボを備え、前記フィルタ構成の清浄空気出口から延出するように構成された第１端部と、第２端部を流れる空気が第２の軸方向に流れる前記第２端部と、前記エルボ第１端部から前記エルボ第２端部に延出する気流エンクロージャとを有し、前記気流エンクロージャは、（ｉ）前記第１の軸方向から前記第１の軸方向とは異なる前記第２の軸方向に空気を向けるように構成されたエアデフレクタと、（ｉｉ）前記エルボ第１端部と前記エルボ第２端部との間の内部空間とを備え、（ｃ）前記エルボの前記第２端部に配置されたフィルタエレメントシール部材を備え、前記フィルタエレメントシール部材は清浄空気取入口を密封するように構成され、前記エルボ第２端部に配置された前記フィルタエレメントシール部材はシール部材断面積を規定することを特徴とするフィルタエレメント。

３０．前記襞付き媒体パックは、円柱形に配置された襞付き媒体パックであることを特徴とする特徴２９記載のフィルタエレメント。

３１．前記襞付き媒体パックは、円錐形に配置された襞付き媒体パックであることを特徴とする特徴２９記載のフィルタエレメント。

３２．前記襞付き媒体パックは、パネル構成で配置されることを特徴とする特徴２９記載のフィルタエレメント。

３３．前記フィルタ構成断面積に対する前記シール部材断面積の比率は少なくとも０．６であることを特徴とする特徴２８から３２のいずれか１項に記載のフィルタエレメント。

３４．前記気流エンクロージャは、前記エルボ第１端部から延出する第１の壁及び前記エルボ第２端部から延出する第２の壁を備え、前記エアデフレクタは、前記第１の壁からある角度で延出するエアデフレクタ第１端部及び前記第２の壁からある角度で延出するエアデフレクタ第２端部を有することを特徴とする特徴２８から３３のいずれか１項に記載のフィルタエレメント。

３５．前記エアデフレクタ第１端部から前記エアデフレクタ第２端部に延出する平面は、前記第１の軸方向に対して少なくとも１０°の角度で延出することを特徴とする特徴３４記載のフィルタエレメント。

３６．前記エアデフレクタは傾斜路を備えることを特徴とする特徴２８から３５のいずれか１項に記載のフィルタエレメント。

３７．前記エアデフレクタは、前記エアデフレクタから前記内部空間に延在する中空を備えることを特徴とする特徴２８から３５のいずれか１項に記載のフィルタエレメント。

３８．前記フィルタ媒体パックは、前記エルボ第１端部に接着されることを特徴とする特徴２８から３７のいずれか１項に記載のフィルタエレメント。

３９．前記フィルタ構成は、前記フィルタ媒体パックと、前記フィルタ媒体パックに配置されたシール支持部と、前記シール支持部に配置された媒体パックシール部材とを備え、前記媒体パックシール部材は、前記エルボ第１端部を密封することを特徴とする特徴２８から３８のいずれか１項に記載のフィルタエレメント。

４０．前記フィルタエレメントシール部材は、前記エルボ第２端部に対して成形されることを特徴とする特徴２８から３９のいずれか１項に記載のフィルタエレメント。

４１．前記フィルタエレメントシール部材は、前記エルボ第２端部に接着されたガスケットを備えることを特徴とする特徴２８から３９のいずれか１項に記載のフィルタエレメント。

４２．前記フィルタエレメントシール部材は、内向きに向いた半径方向シールを備えることを特徴とする特徴２８から４１のいずれか１項に記載のフィルタエレメント。

４３．前記フィルタエレメントシール部材は、外向きに向いた半径方向シールを備えることを特徴とする特徴２８から４２のいずれか１項に記載のフィルタエレメント。

４４．前記媒体パック清浄空気出口にわたり延在するアンチテレスコープ構成を更に備えることを特徴とする特徴２８から４３のいずれか１項に記載のフィルタエレメント。

４５．前記エルボの前記第１端部及び前記エルボの前記第２端部は、互いに対して約３０°〜約１６０°の角度で配置されることを特徴とする特徴２８から４４のいずれか１項に記載のフィルタエレメント。

４６．エアクリーナであって、（ａ）空気入口と、一次濾過及びエアデフレクタ領域と、アクセス開口部と、空気出口とを含むエアクリーナハウジングと、（ｂ）前記エアクリーナハウジングの前記アクセス開口部を閉鎖するアクセスカバーと、（ｃ）前記エアクリーナハウジング内に配置される特徴２８から４５のいずれか１項に記載のフィルタエレメントとを備えることを特徴とするエアクリーナ。

４７．前記空気入口と前記一次濾過及びエアデフレクタ領域との間に配置されたプレクリーナを更に備えることを特徴とする特徴４６記載のエアクリーナ。

４８．前記アクセスカバーは、前記エアデフレクタを支持する表面を含むことを特徴とする特徴４６及び４７のいずれか１項に記載のエアクリーナ。

４９．二次フィルタエレメントを更に備えることを特徴とする特徴４６から４８のいずれか１項に記載のエアクリーナ。

５０．前記エアデフレクタは凹部により囲まれた突起を含み、前記アクセスカバーは前記エアデフレクタの突起を受け入れる凹部を含み、前記アクセスカバーは前記エアデフレクタの凹部内に受け入れられる突起を含むことを特徴とする特徴４６から４９のいずれか１項に記載のエアクリーナ。

５１．前記二次フィルタエレメントは、前記エアデフレクタの凹部を受け入れるための凹部を含むことを特徴とする特徴５０記載のエアクリーナ。

５２．前記二次フィルタエレメントは、前記エアデフレクタの突起に突出する突起を含むことを特徴とする特徴５０及び５１のいずれか１項に記載のエアクリーナ。

５３．フィルタエレメントであって、（ａ）汚染空気入口及び清浄空気出口を有するフィルタ媒体パックを含むフィルタ構成を備え、前記清浄空気出口を流れる空気は第１の軸方向に流れ、（ｂ）エルボを備え、前記エルボは、前記フィルタ構成の清浄空気出口から延出するように構成された第１端部と、第２端部を流れる空気が第２の軸方向に流れる前記第２端部と、前記エルボ第１端部から前記エルボ第２端部に延出する気流エンクロージャとを有し、前記気流エンクロージャは、（ｉ）前記エルボ第１端部と前記エルボ第２端部との間の内部空間と、（ｉｉ）前記エルボ第１端部から延出する第１の壁及び前記エルボ第２端部から延出する第２の壁と、（ｉｉｉ）前記第１の軸方向から前記第１の軸方向とは異なる前記第２の軸方向に空気を向けるように構成されたエアデフレクタとを備え、（ｉｖ）前記エアデフレクタは、エアデフレクタ第１端部からエアデフレクタ第２端部に延出する平面が前記第１の軸方向に対して少なくとも１０°の角度で延出するように前記第１の壁からある角度で延出する前記エアデフレクタ第１端部及び前記第２の壁からある角度で延出する前記エアデフレクタ第２端部を有し、（ｃ）前記エルボの前記第２端部に提供されたフィルタエレメントシール部材を備え、前記シール部材は清浄空気取入口を密封するように構成されることを特徴とするフィルタエレメント。

５４．前記フィルタ媒体パックは、入口溝及び出口溝を含む溝付き媒体パックであり、前記媒体パックは、濾過せずに前記入口溝へ流れ且つその後前記出口溝から外向きに流れる未濾過の空気に対して閉鎖されることを特徴とする特徴５３記載のフィルタエレメント。

５５．前記フィルタ媒体パックは、巻き付け構成で配置されることを特徴とする特徴５４記載のフィルタエレメント。

５６．前記フィルタ媒体パックは、襞付き媒体パックであることを特徴とする特徴５３記載のフィルタエレメント。

５７．前記襞付き媒体パックは、円柱形に配置された襞付き媒体パックであることを特徴とする特徴５６記載のフィルタエレメント。

５８．前記襞付き媒体パックは、円錐形に配置された襞付き媒体パックであることを特徴とする特徴５６記載のフィルタエレメント。

５９．前記襞付き媒体パックは、パネル構成で配置されることを特徴とする特徴５６記載のフィルタエレメント。

６０．前記フィルタ構成断面積に対する前記シール部材断面積の比率は少なくとも０．６であることを特徴とする特徴５３から５９のいずれか１項に記載のフィルタエレメント。

６１．前記エアデフレクタは傾斜路を備えることを特徴とする特徴５３から６０のいずれか１項に記載のフィルタエレメント。

６２．前記エアデフレクタは、前記第１の壁から前記フィルタエレメントシール部材までの最長距離の１／３である前記エアデフレクタ第１端部から前記エアデフレクタ第２端部までの長さを有することを特徴とする特徴５３から６１のいずれか１項に記載のフィルタエレメント。

６３．前記エアデフレクタは、前記エアデフレクタから前記内部空間に延在する中空を備えることを特徴とする特徴５３から６２のいずれか１項に記載のフィルタエレメント。

６４．前記フィルタ媒体パックは、前記エルボ第１端部に接着されることを特徴とする特徴５３から６３のいずれか１項に記載のフィルタエレメント。

６５．前記フィルタ構成は、前記フィルタ媒体パックと、前記フィルタ媒体パックに配置されたシール支持部と、前記シール支持部に配置された媒体パックシール部材とを備え、前記媒体パックシール部材は、前記エルボ第１端部を密封することを特徴とする特徴５３から６３のいずれか１項に記載のフィルタエレメント。

６６．前記フィルタエレメントシール部材は、前記エルボ第２端部に対して成形されることを特徴とする特徴５３から６５のいずれか１項に記載のフィルタエレメント。

６７．前記フィルタエレメントシール部材は、前記エルボ第２端部に接着されたガスケットを備えることを特徴とする特徴５３から６５のいずれか１項に記載のフィルタエレメント。

６８．前記フィルタエレメントシール部材は、内向きに向いた半径方向シールを備えることを特徴とする特徴５３から６７のいずれか１項に記載のフィルタエレメント。

６９．前記フィルタエレメントシール部材は、外向きに向いた半径方向シールを備えることを特徴とする特徴５３から６８のいずれか１項に記載のフィルタエレメント。

７０．前記媒体パック清浄空気出口にわたり延在するアンチテレスコープ構成を更に備えることを特徴とする特徴５３から６９のいずれか１項に記載のフィルタエレメント。

７１．前記エルボの前記第１端部及び前記エルボの前記第２端部は、互いに対して約３０°〜約１６０°の角度で配置されることを特徴とする特徴５３から７０のいずれか１項に記載のフィルタエレメント。

７２．エアクリーナであって、（ａ）空気入口と、一次濾過及びエアデフレクタ領域と、アクセス開口部と、空気出口とを含むエアクリーナハウジングと、（ｂ）前記エアクリーナハウジングの前記アクセス開口部を閉鎖するアクセスカバーと、（ｃ）前記エアクリーナハウジング内に配置される特徴５３から７１のいずれか１項に記載のフィルタエレメントとを備えることを特徴とするエアクリーナ。

７３．前記空気入口と前記一次濾過及びエアデフレクタ領域との間に配置されたプレクリーナを更に備えることを特徴とする特徴７２記載のエアクリーナ。

７４．前記アクセスカバーは、前記エアデフレクタを支持する表面を含むことを特徴とする特徴７２及び７３のいずれか１項に記載のエアクリーナ。

７５．二次フィルタエレメントを更に備えることを特徴とする特徴７２から７４のいずれか１項に記載のエアクリーナ。

７６．前記エアデフレクタは凹部により囲まれた突起を含み、前記アクセスカバーは前記エアデフレクタの突起を受け入れる凹部を含み、前記アクセスカバーは前記エアデフレクタの凹部内に受け入れられる突起を含むことを特徴とする特徴７２から７５のいずれか１項に記載のエアクリーナ。

７７．前記二次フィルタエレメントは、前記エアデフレクタの凹部を受け入れるための凹部を含むことを特徴とする特徴７６記載のエアクリーナ。

７８．前記二次フィルタエレメントは、前記エアデフレクタの突起に突出する突起を含むことを特徴とする特徴７６及び７７のいずれか１項に記載のエアクリーナ。

７９．エンジンフード及び清浄空気取入口により囲まれたエンジン室を有する自動車用に構成されたエアクリーナシステムであり、前記フードにより囲まれた前記エンジン室の外側に少なくとも部分的に延出し且つ前記エンジンフードに囲まれた前記エンジン室に清浄空気を提供するように構成されているエアクリーナシステムであって、（ａ）空気入口及び空気出口を含む垂直に延出するシュノーケルと、（ｂ）前記シュノーケルの空気出口から空気を受け取るように構成されたエアクリーナハウジングとを備え、前記エアクリーナは、（ｉ）一次濾過及びエアデフレクタ領域と、（ｉｉ）前記一次濾過及びエアデフレクタ領域にアクセスするためのアクセス開口部とを備え、（ｃ）前記エアクリーナハウジングの前記アクセス開口部を閉鎖するアクセスカバーと、（ｄ）前記エアクリーナハウジング内に配置されたフィルタエレメントとを備え、前記フィルタエレメントは、（ｉ）清浄空気出口を有するフィルタ媒体パック構成を備え、前記清浄空気出口を流れる空気は第１の軸方向に流れ、（ｉｉ）エルボを備え、前記エルボは、前記フィルタ媒体パック構成の前記フィルタ媒体パック清浄空気出口から延出するように構成された第１端部と、第２端部を流れる空気が第２の軸方向に流れる前記第２端部と、前記エルボ第１端部から前記エルボ第２端部に延出する気流エンクロージャとを有し、前記気流エンクロージャは、（Ａ）前記エルボ第１端部と前記エルボ第２端部との間の内部空間と、（Ｂ）前記第１の軸方向から前記第１の軸方向とは異なる前記第２の軸方向に空気を向けるように構成されたエアデフレクタとを備え、（ｉｉｉ）前記エルボの前記第２端部に配置されたシール部材を備え、前記シール部材は前記エアクリーナハウジングに対して密封され、（ｅ）前記フードにより囲まれた前記エンジン室に清浄空気を提供するように構成された清浄空気出口を有する前記エアクリーナハウジングを備えることを特徴とするエアクリーナシステム。

８０．前記一次濾過及びエアデフレクタ領域の上流に配置されたプレクリーナを更に備えることを特徴とする特徴７９記載の吸気システム。

８１．前記一次濾過及びエアデフレクタ領域の下流に配置された二次フィルタエレメントを更に備えることを特徴とする特徴７９及び８０のいずれか１項に記載の吸気システム。

８２．前記セーフティは、前記エルボ第２端部に配置された襞付きパネルフィルタを備えることを特徴とする特徴８１記載の吸気システム。

８３．前記二次フィルタエレメントは、前記エアクリーナハウジングの空気出口から前記エアデフレクタに向けて延出するタワー構成により支持された深さ媒体を備えることを特徴とする特徴８１記載の吸気システム。

８４．前記エアデフレクタは凹部により囲まれた突起を含み、前記アクセスカバーは前記エアデフレクタの突起を受け入れる凹部を含み、前記アクセスカバーは前記エアデフレクタの凹部内に受け入れられる突起を含むことを特徴とする特徴７９から８３のいずれか１項に記載のエアクリーナ。

８５．前記二次フィルタエレメントは、前記エアデフレクタの凹部を受け入れるための凹部を含むことを特徴とする特徴８４記載のエアクリーナ。

８６．前記二次フィルタエレメントは、前記エアデフレクタの突起に突出する突起を含むことを特徴とする特徴８４及び８５のいずれか１項に記載のエアクリーナ。

８７．前記エアデフレクタの凹部は、平坦な表面を形成する第１の凹部と、前記平坦な表面から前記エルボの前記第２端部に向けて延在する第２の凹部とを含むことを特徴とする特徴８４から８６のいずれか１項に記載の吸気システム。

８８．前記第２の凹部は、花パターン構成を形成する壁を備えることを特徴とする特徴８７記載の吸気システム。

８９．前記エアクリーナハウジング内に配置された二次フィルタエレメントは二次フィルタエレメント媒体パックを備え、前記フィルタ媒体パック構成は一次濾過媒体パックを備え、前記二次フィルタエレメント媒体パック及び前記一次フィルタ媒体パックは前記第２の軸方向に少なくとも４０ｍｍだけオフセットされることを特徴とする特徴８３から８８のいずれか１項に記載の吸気システム。

９０．エアクリーナシステムであって、（ａ）空気入口と、一次濾過及びエアデフレクタ領域と、アクセス開口部と、アクセスカバーと、空気出口とを含むエアクリーナハウジングと、（ｂ）前記エアクリーナハウジングの前記アクセス開口部を閉鎖するアクセスカバーと、（ｃ）前記エアクリーナハウジング内に配置された一次フィルタエレメントとを備え、前記一次フィルタエレメントは、（ｉ）清浄空気出口を有する一次媒体パックを含むフィルタ構成を備え、前記清浄空気出口を流れる空気は第１の軸方向に流れ、（ｉｉ）エルボを備え、前記エルボは、前記フィルタ媒体パック構成の前記清浄空気出口から延出するように構成された第１端部と、第２端部を流れる空気が第２の軸方向に流れる前記第２端部と、前記エルボ第１端部から前記エルボ第２端部に延出する気流エンクロージャとを有し、前記気流エンクロージャは、前記第１の軸方向から前記第１の軸方向とは異なる前記第２の軸方向に空気を向けるように構成されたエアデフレクタと、前記エルボ第１端部と前記エルボ第２端部との間の内部空間とを備え、（ｉｉｉ）前記エルボの前記第２端部に装着されたフィルタエレメントシール部材を備え、前記シール部材は前記エアクリーナハウジングに対して密封され、（ｄ）前記エアクリーナハウジング内に配置され且つ二次媒体パックを含む二次フィルタエレメントを備え、前記二次フィルタ媒体パック及び前記一次媒体パックは前記第２の軸方向に少なくとも４０ｍｍだけオフセットされることを特徴とするエアクリーナシステム。

９１．前記一次媒体パックはｚ型フィルタ媒体パックであることを特徴とする特徴９０記載のエアクリーナシステム。

９２．前記一次媒体パックは、円柱形に配置された襞付き媒体パックであることを特徴とする特徴９０記載のエアクリーナシステム。

９３．前記一次媒体パックは、円錐形に配置された襞付き媒体パックであることを特徴とする特徴９０記載のエアクリーナシステム。

９４．前記一次媒体パックは、パネル構成で配置されることを特徴とする特徴９０記載のエアクリーナシステム。

９５．前記シール部材はシール部材断面積を規定し、前記フィルタ構成はフィルタ構成断面積を規定し、前記フィルタ構成断面積に対する前記シール部材断面積の比率は少なくとも０．６であることを特徴とする特徴９０から９４のいずれか１項に記載のエアクリーナシステム。

９６．前記気流エンクロージャは、前記エルボ第１端部から延出する第１の壁及び前記エルボ第２端部から延出する第２の壁を備え、前記エアデフレクタは、前記第１の壁からある角度で延出するエアデフレクタ第１端部及び前記第２の壁からある角度で延出するエアデフレクタ第２端部を有することを特徴とする特徴９０から９５のいずれか１項に記載のエアクリーナシステム。

９７．前記エアデフレクタ第１端部から前記エアデフレクタ第２端部に延出する平面は、前記第１の軸方向に対して少なくとも１０°の角度で延出することを特徴とする特徴９６記載のエアクリーナシステム。

９８．前記エアデフレクタは傾斜路を備えることを特徴とする特徴９０から９７のいずれか１項に記載のエアクリーナシステム。

９９．前記エアデフレクタは、前記エアデフレクタから前記内部空間に延在する中空を備えることを特徴とする特徴９０から９８のいずれか１項に記載のエアクリーナシステム。

１００．前記フィルタ媒体パックは、前記エルボ第１端部に接着されることを特徴とする特徴９０から９９のいずれか１項に記載のエアクリーナシステム。

１０１．前記フィルタ構成は、前記フィルタ媒体パックと、前記フィルタ媒体パックに配置されたシール支持部と、前記シール支持部に配置された媒体パックシール部材とを備え、前記媒体パックシール部材は、前記エルボ第１端部を密封することを特徴とする特徴９０から９９のいずれか１項に記載のエアクリーナシステム。

１０２．前記フィルタエレメントシール部材は、前記エルボ第２端部に対して成形されることを特徴とする特徴９０から１０１のいずれか１項に記載のエアクリーナシステム。

１０３．前記フィルタエレメントシール部材は、前記エルボ第２端部に接着されたガスケットを備えることを特徴とする特徴９０から１０１のいずれか１項に記載のエアクリーナシステム。

１０４．前記フィルタエレメントシール部材は、内向きに向いた半径方向シールを備えることを特徴とする特徴９０から１０３のいずれか１項に記載のエアクリーナシステム。

１０５．前記フィルタエレメントシール部材は、外向きに向いた半径方向シールを備えることを特徴とする特徴９０から１０３のいずれか１項に記載のエアクリーナシステム。

１０６．前記媒体パック清浄空気出口にわたり延在するアンチテレスコープ構成を更に備えることを特徴とする特徴９０から１０５のいずれか１項に記載のエアクリーナシステム。

１０７．前記エルボの前記第１端部及び前記エルボの前記第２端部は、互いに対して約３０°〜約１６０°の角度で配置されることを特徴とする特徴９０から１０６のいずれか１項に記載のエアクリーナシステム。

１０８．前記エアデフレクタは凹部により囲まれた突起を含み、前記アクセスカバーは前記エアデフレクタの突起を受け入れる凹部を含み、前記アクセスカバーは前記エアデフレクタの凹部内に受け入れられる突起を含むことを特徴とする特徴９０から１０７のいずれか１項に記載のエアクリーナシステム。

１０９．前記二次フィルタエレメントは、前記エアデフレクタの凹部を受け入れるための凹部を含むことを特徴とする特徴１０８記載のエアクリーナシステム。

１１０．前記二次フィルタエレメントは、前記エアデフレクタの突起に突出する突起を含むことを特徴とする特徴１０８及び１０９のいずれか１項に記載のエアクリーナシステム。

上記明細書は、本発明の製造及び使用について完全に説明する。本発明のいくつかの実施形態が本発明の趣旨の範囲から逸脱せずに行われるため、本発明は以下の添付の特許請求の範囲に属する。

Claims (15)

1. フィルタエレメントであって、
   （ａ）汚染空気入口及び清浄空気出口を有するフィルタ媒体パックを含むフィルタ構成を備え、
   （ｉ）前記清浄空気出口を流れる空気は第１の軸方向に流れ、
   （ｉｉ）前記清浄空気出口はフィルタ構成断面積を規定し、
   （ｂ）エルボを備え、前記エルボは、前記フィルタ構成の清浄空気出口から延出するように構成された第１端部と、第２端部を流れる空気が第２の軸方向に流れる前記第２端部と、前記エルボの前記第１端部から前記エルボの前記第２端部に延出する気流エンクロージャとを有し、
   前記気流エンクロージャは、
   （ｉ）前記第１の軸方向から前記第１の軸方向とは異なる前記第２の軸方向に空気を向けるように構成されたエアデフレクタと、
   （ｉｉ）前記エルボの前記第１端部と前記エルボの前記第２端部との間の内部空間とを備え、
   （ｃ）前記エルボの前記第２端部に配置されたフィルタエレメントシール部材を備え、前記フィルタエレメントシール部材は清浄空気取入口を密封するように構成され、前記エルボの前記第２端部に配置された前記フィルタエレメントシール部材はシール部材断面積を規定し、
   （ｄ）前記フィルタ構成断面積に対する前記シール部材断面積の比率は少なくとも０．５であることを特徴とするフィルタエレメント。
2. 前記フィルタ媒体パックは、入口溝及び出口溝を含む溝付き媒体パックであり、前記媒体パックは、濾過せずに前記入口溝へ流れ且つその後前記出口溝から外向きに流れる未濾過の空気に対して閉鎖されることを特徴とする請求項１記載のフィルタエレメント。
3. 前記フィルタ媒体パックは、巻き付け構成であることを特徴とする請求項２記載のフィルタエレメント。
4. 前記フィルタ媒体パックは、襞付き媒体パックであることを特徴とする請求項１記載のフィルタエレメント。
5. 前記襞付き媒体パックは、円柱形に配置された襞付き媒体パック、円錐形に配置された襞付き媒体パック又はパネルであることを特徴とする請求項４記載のフィルタエレメント。
6. 前記気流エンクロージャは、前記エルボの前記第１端部から延出する第１の壁及び前記エルボの前記第２端部から延出する第２の壁を備え、
   前記エアデフレクタは、前記第１の壁からある角度で延出するエアデフレクタ第１端部及び前記第２の壁からある角度で延出するエアデフレクタ第２端部を有することを特徴とする請求項１から５のいずれか１項に記載のフィルタエレメント。
7. 前記エアデフレクタ第１端部から前記エアデフレクタ第２端部に延出する平面は、前記第１の軸方向に対して少なくとも１０°の角度で延出することを特徴とする請求項６記載のフィルタエレメント。
8. 前記エアデフレクタは、前記エアデフレクタから前記内部空間に延在する中空を備えることを特徴とする請求項１から７のいずれか１項に記載のフィルタエレメント。
9. 前記フィルタ媒体パックは、前記エルボの前記第１端部に接着されるか、又は、
   前記フィルタ構成は、前記フィルタ媒体パックと、前記フィルタ媒体パックに配置されたシール支持部と、前記シール支持部に配置され、前記エルボの前記第１端部を密封する媒体パックシール部材とを備えることを特徴とする請求項１から８のいずれか１項に記載のフィルタエレメント。
10. 前記フィルタ媒体パックは、円柱形媒体パック又は円錐形媒体パックであり、
    前記フィルタエレメントシール部材は、前記フィルタ媒体パックの半径方向で内向きに向いた半径方向シール、又は、前記半径方向で外向きに向いた半径方向シールを備えることを特徴とする請求項１に記載のフィルタエレメント。
11. エアクリーナであって、
    （ａ）空気入口と、一次濾過及びエアデフレクタ領域と、アクセス開口部と、空気出口とを含むエアクリーナハウジングと、
    （ｂ）前記エアクリーナハウジングの前記アクセス開口部を閉鎖するアクセスカバーと、
    （ｃ）前記エアクリーナハウジング内に配置される請求項１から１０のいずれか１項に記載のフィルタエレメントとを備えることを特徴とするエアクリーナ。
12. 前記アクセスカバーは、前記エアデフレクタを支持する表面を含むことを特徴とする請求項１１に記載のエアクリーナ。
13. 前記エアデフレクタは凹部により囲まれた突起を含み、
    前記アクセスカバーは前記エアデフレクタの突起を受け入れる凹部を含み、
    前記アクセスカバーは前記エアデフレクタの凹部内に受け入れられる突起を含むことを特徴とする請求項１１から１２のいずれか１項に記載のエアクリーナ。
14. 更に二次フィルタエレメントを備え、前記二次フィルタエレメントは、前記エアデフレクタの凹部を受け入れるための凹部を含むことを特徴とする請求項１３記載のエアクリーナ。
15. 前記エアデフレクタの突起の内部は、内部凹部を形成し、
    前記二次フィルタエレメントは、前記エアデフレクタの突起の前記内部凹部に突出する突起を含むことを特徴とする請求項１４に記載のエアクリーナ。

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