JP6375909B2 - ポリアクリル酸塩及び水酸化カリウムを含む透明な水溶液 - Google Patents

ポリアクリル酸塩及び水酸化カリウムを含む透明な水溶液 Download PDF

Info

Publication number
JP6375909B2
JP6375909B2 JP2014245390A JP2014245390A JP6375909B2 JP 6375909 B2 JP6375909 B2 JP 6375909B2 JP 2014245390 A JP2014245390 A JP 2014245390A JP 2014245390 A JP2014245390 A JP 2014245390A JP 6375909 B2 JP6375909 B2 JP 6375909B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aqueous solution
polyacrylate
polymer
mass
acrylic acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014245390A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016108400A (ja
Inventor
正裕 藤原
正裕 藤原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toagosei Co Ltd
Original Assignee
Toagosei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toagosei Co Ltd filed Critical Toagosei Co Ltd
Priority to JP2014245390A priority Critical patent/JP6375909B2/ja
Publication of JP2016108400A publication Critical patent/JP2016108400A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6375909B2 publication Critical patent/JP6375909B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Description

本発明は、ポリアクリル酸の完全中和塩からなるポリアクリル酸塩と、水酸化カリウム(以下、「KOH」という)とを含み、透明性に優れた水溶液に関する。
従来、配管、ボイラー、熱交換器等におけるスケールの形成を抑制する水処理剤、水系洗浄剤、無機粒子の分散剤等において、アルカリ金属の水酸化物とポリアクリル酸塩とが併用されている。これらの成分を含む、公知の組成物は、以下の通りである。
特許文献1には、KOHで中和したアクリル酸水溶液を、過硫酸ナトリウム等の存在下で重合し、次いで、反応液をKOHで中和して得られたポリアクリル酸カリウム水溶液からなるアニオン性分散剤ポリマーが開示されている。
特許文献2には、過硫酸ナトリウム等の存在下、アクリル酸を重合した後、水酸化ナトリウム(NaOH)及びKOHにより中和して得られたポリアクリル酸塩を含む重質炭酸カルシウム湿式粉砕工程用分散剤が開示されている(実施例7参照)。
また、特許文献3には、過硫酸ナトリウム等の存在下、アクリル酸カリウムを重合した後、KOHにより中和して得られたポリアクリル酸塩を含む軽質炭酸カルシウム湿式粉砕工程用分散剤が開示されている(実施例10参照)。
特表2013−502502号公報 国際公開2004/87574号公報 特開2004−306022号公報
近年、比較的分子量の低いポリアクリル酸塩を含む水溶液が、スケールの形成を抑制する水処理剤、水系洗浄剤、無機粒子の分散剤等である水系組成物の原料として用いられている。一方、水処理剤又は水系組成物を扱う作業場までの輸送コストを低減する取り組みとして、原料における純分の高濃度化も図られており、特に、水処理剤の場合、アルカリ金属の水酸化物及びポリアクリル酸塩を、いずれも高濃度で含む原料水溶液を、使用する作業場まで運搬し、現場で希釈又は必須成分を配合した後、使用に供するというプロセスが取り入れられつつある。しかしながら、特許文献1〜3に記載された方法で、これらの高濃度水溶液とした場合には、濁りが発生し、透明性が得られないことがあった。このような不具合は、寒冷地又はそれと同等の気候の季節等における低温条件下で発生しやすく、製造工程中のフィルター詰まり等を引き起こすという問題があった。
本発明の課題は、ポリアクリル酸塩及びKOHが、いずれも高濃度で含まれていても、優れた透明性を有する水溶液を提供することである。
本発明者は、ポリアクリル酸塩と、KOHとをいずれも高濃度で含む水溶液が、低温条件下において濁りを生じる原因について検討を行い、濁りが硫酸カリウムの析出に起因するとの知見を得た。本発明者は、この知見に基づき、例えば、過硫酸塩等の含硫黄化合物を含む重合開始剤の使用量を特定の量以下として製造した、部分中和又は完全中和されたポリアクリル酸塩と、KOHとを用いて水溶液とした場合に、透明性が得られたことを見出し、本発明を完成するに至った。本発明は、以下に示される。
[1](A)ポリアクリル酸の完全中和塩からなるポリアクリル酸塩、(B)水酸化カリウム、及び、(C)水、を含む水溶液において、上記ポリアクリル酸塩(A)は、重合開始剤としての過硫酸塩の使用量を、アクリル酸(塩)又はアクリル酸アルキルエステルを含む単量体原料100質量部に対し、1.2質量部以下として得られた重合体(a)のアルカリ剤による中和物であり、上記水溶液は、その全量に対し、1〜30質量%に相当する上記ポリアクリル酸塩(A)又は上記重合体(a)と、30〜55質量%に相当する上記水酸化カリウム(B)とを用いて得られたものであることを特徴とする、ポリアクリル酸塩を含む水溶液。
[2]上記ポリアクリル酸塩(A)の重量平均分子量が1000〜30000である上記[1]に記載の水溶液。
[3]上記重合体(a)を製造する際の重合開始剤が、アゾ系化合物、過酸化水素及び有機過酸化物から選ばれた少なくとも1種を含む上記[1]又は[2]に記載の水溶液。
[4]上記重合体(a)を製造する際の重合溶媒がイソプロパノールを含み、該イソプロパノールの使用量が、上記単量体原料100質量部に対し、40〜150質量部である上記[1]乃至[3]のいずれか一項に記載の水溶液。
[5]上記ポリアクリル酸塩(A)が、アクリル酸アルキルエステルを重合した後、得られたポリアクリル酸アルキルエステルを鹸化することにより得られた重合体である上記[1]乃至[4]のいずれか一項に記載の水溶液。
[6]波長610nmにおける透過率が95%以上である上記[1]乃至[5]のいずれか一項に記載の水溶液。
本明細書において、重合体の重量平均分子量(以下、「Mw」ともいう)は、ゲル・パーミエーションクロマトグラフィー(以下、「GPC」ともいう)により測定された標準ポリアクリル酸ナトリウム換算値である。「(メタ)アクリル」の記載は、アクリル及びメタクリルを意味する。「アクリル酸(塩)」の記載は、アクリル酸及びアクリル酸塩の少なくとも一方を意味する。また、「(共)重合体」の記載は、単独重合体及び共重合体を意味する。
本発明の水溶液は、ポリアクリル酸塩(A)及びKOH(B)が、いずれも、高濃度で含まれているにも関わらず、透明性に優れる。また、本発明の水溶液は、水で希釈して、更には、必要に応じて、他の成分を配合して、ポリアクリル酸塩(A)又はKOH(B)を所望の濃度で含む希釈水溶液とすることができ、配管、ボイラー、熱交換器等におけるスケールの形成を抑制する水処理剤、水系洗浄剤、無機粒子の分散剤等として好適に利用することができる。例えば、水処理剤として用いると、KOHを含有するので、金属又は合金からなる配管の腐食、スライムの生成等を抑制することができる。
本発明は、ポリアクリル酸の部分中和塩又は完全中和塩からなるポリアクリル酸塩及びKOHを用いて得られた、完全中和塩からなるポリアクリル酸塩(A)と、KOH(B)とを含有する水溶液であり、用途等に応じて、後述する他の成分を含んでもよい水溶液である。
以下、本発明を詳しく説明する。
上記ポリアクリル酸塩(A)は、下記一般式(1)で表されるアクリル酸塩に由来する構造単位の1種又は2種以上を含み、用途等に応じて、他の構造単位を含んでもよい、水溶性の単独重合体又は共重合体である。本発明に係るポリアクリル酸塩(A)は、重合開始剤としての過硫酸塩の使用量を、アクリル酸(塩)又はアクリル酸アルキルエステルを含む単量体原料100質量部に対し、1.2質量部以下として得られた重合体(a)のアルカリ剤による中和物であり、過硫酸塩以外の重合開始剤を用いて得られた重合体(a)のアルカリ剤による中和物であってもよい。尚、上記単量体原料がアクリル酸塩を含み、且つ、アクリル酸を含まない場合、得られた重合体(a)は、そのまま、上記ポリアクリル酸塩(A)になり得る。
Figure 0006375909
(式中、Mは、Na、K、又は、NHである。)
上記ポリアクリル酸塩(A)は、上記のように、特定量の過硫酸塩を用いた重合工程を備える方法によって得られたものであるだけでなく、過硫酸塩以外の重合開始剤を用いた重合工程を備える方法によって得られたものであってもよい。また、特定量の過硫酸塩と、他の重合開始剤とを併用した重合工程を備える方法によって得られたものでもよい。本発明では、下記の方法(P)、(Q)、(R)及び(S)の方法により得られた重合体であることが好ましい。尚、下記の方法では、全てにおいて、ポリアクリル酸塩(A)の水溶液が得られる。
(P)水を含む重合溶媒中、単量体原料として、アクリル酸(塩)を主とする単量体(以下、「単量体(m1)」という)を、この単量体(m1)100質量部に対する使用量を1.2質量部以下とした過硫酸塩の存在下に重合させ、アクリル酸系(共)重合体からなる重合体(a)を得た後、このアクリル酸系(共)重合体とアルカリ剤とを反応させて得られたポリアクリル酸塩
(Q)水を含む重合溶媒中、単量体(m1)を過硫酸塩以外の重合開始剤の存在下に重合させ、アクリル酸系(共)重合体からなる重合体(a)を得た後、このアクリル酸系(共)重合体とアルカリ剤とを反応させて得られたポリアクリル酸塩
(R)有機溶剤からなる重合溶媒中、単量体原料として、アクリル酸アルキルエステルを主とする単量体(以下、「単量体(m2)」という)を、この単量体(m2)100質量部に対する使用量を1.2質量部以下とした過硫酸塩の存在下に重合させ、アクリル系(共)重合体(重合体前駆体)を得た後、このアクリル系(共)重合体(重合体前駆体)と、水に溶解したアルカリ剤とを反応させてポリアクリル酸塩とし、次いで、有機溶剤を除去(溶剤置換)して得られたポリアクリル酸塩
(S)有機溶剤からなる重合溶媒中、単量体(m2)を過硫酸塩以外の重合開始剤の存在下に重合させ、アクリル系(共)重合体(重合体前駆体)を得た後、このアクリル系(共)重合体(重合体前駆体)と、水に溶解したアルカリ剤とを反応させてポリアクリル酸塩とし、次いで、有機溶剤を除去(溶剤置換)して得られたポリアクリル酸塩
上記方法(P)及び(Q)で用いる単量体(m1)は、アクリル酸(塩)のみであってよいし、アクリル酸(塩)と、アクリル酸(塩)以外のカルボキシル基含有重合性不飽和化合物、酸無水物基含有重合性不飽和化合物、炭素原子数が1〜20の炭化水素基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステル、アミド基含有重合性不飽和化合物、スルホン酸基含有重合性不飽和化合物等の他の重合性不飽和化合物とからなるものであってもよい。後者の場合、アクリル酸(塩)の含有割合の下限は、単量体(m1)の全体に対して、好ましくは60質量%、より好ましくは80質量%である。
上記カルボキシル基含有重合性不飽和化合物としては、メタクリル酸、エタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、クロトン酸、桂皮酸及びこれらの塩等が挙げられる。これらの化合物は、単独であるいは2つ以上を組み合わせて用いることができる。
上記酸無水物基含有重合性不飽和化合物としては、無水マレイン酸、無水イタコン酸、無水シトラコン酸等が挙げられる。これらの化合物は、単独であるいは2つ以上を組み合わせて用いることができる。
上記(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸ペンチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸ステアリル等が挙げられる。これらの化合物は、単独であるいは2つ以上を組み合わせて用いることができる。
上記アミド基含有重合性不飽和化合物としては、アクリルアミド等が挙げられる。これらの化合物は、単独であるいは2つ以上を組み合わせて用いることができる。また、上記スルホン基含有重合性不飽和化合物としては、アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸等及びこれらの塩が挙げられる。これらの化合物は、単独であるいは2つ以上を組み合わせて用いることができる。
また、上記方法(R)及び(S)で用いる単量体(m2)は、アクリル酸アルキルエステルのみであってよいし、アクリル酸アルキルエステルと、メタクリル酸アルキルエステル、カルボキシル基含有重合性不飽和化合物、酸無水物基含有重合性不飽和化合物、アミド基含有重合性不飽和化合物、スルホン酸基含有重合性不飽和化合物等の他の重合性不飽和化合物とからなるものであってもよい。後者の場合、アクリル酸アルキルエステルの含有割合の下限は、単量体(m2)の全体に対して、好ましくは60質量%、より好ましくは80質量%である。
上記アクリル酸アルキルエステルは、好ましくは、炭素原子数が1〜20の炭化水素基を有するアクリル酸アルキルエステルであり、上記例示された化合物を用いることができる。本発明においては、アクリル酸メチルが特に好ましく用いられる。
上記メタクリル酸アルキルエステルは、好ましくは、炭素原子数が1〜20の炭化水素基を有するメタクリル酸アルキルエステルであり、上記例示された化合物を用いることができる。
上記カルボキシル基含有重合性不飽和化合物としては、(メタ)アクリル酸、エタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、クロトン酸、桂皮酸及びこれらの塩等が挙げられる。
上記酸無水物基含有重合性不飽和化合物、アミド基含有重合性不飽和化合物、スルホン酸基含有重合性不飽和化合物等は、上記例示された化合物を用いることができる。
上記方法(P)及び(R)において用いることができる過硫酸塩としては、過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム等が挙げられる。これらの化合物は、単独で用いてよいし、2つ以上を組み合わせて用いてもよい。
上記方法(P)及び(R)における過硫酸塩の使用量は、本発明の水溶液が透明性に優れることから、単量体(m1)又は単量体(m2)からなる単量体原料100質量部に対して、1.2質量部以下であり、好ましくは1.0質量部以下、より好ましくは0.6質量部以下である。尚、下限値は、通常、0.1質量部である。
尚、上記方法(P)及び(R)では、重合開始剤として、過硫酸塩のみを用いてよいし、過硫酸塩の使用量に応じて、過硫酸塩及び他の重合開始剤を組み合わせてもよい。後者の場合、他の重合開始剤として、アゾ系化合物、過酸化水素、有機過酸化物等を用いることができる。アゾ系化合物の場合、その使用量は、過硫酸塩100質量部に対して、好ましくは10〜300質量部であり、より好ましくは50〜250質量部、更に好ましくは100〜200質量部である。過酸化水素の場合、その使用量は、過硫酸塩100質量部に対して、好ましくは200〜5000質量部であり、より好ましくは500〜3000質量部、更に好ましくは1000〜2000質量部である。また、有機過酸化物の場合、その使用量は、過硫酸塩100質量部に対して、好ましくは10〜300質量部であり、より好ましくは50〜250質量部、更に好ましくは100〜200質量部である。
上記方法(P)において用いることができるアゾ系化合物(以下、「アゾ系化合物(z1)」という)としては、1−[(1−シアノ−1−メチルエチル)アゾ]ホルムアミド、2,2’−アゾビス[2−(N−フェニルアミジノ)プロパン]二塩酸塩、2,2’−アゾビス{2−[N−(4−クロロフェニル)アミジノ]プロパン}二塩酸塩、2,2’−アゾビス{2−[N−(4−ヒドロキシフェニル)アミジノ]プロパン}二塩酸塩、2,2’−アゾビス[2−(N−ベンジルアミジノ)プロパン]二塩酸塩、2,2’−アゾビス[2−(N−アリルアミジノ)プロパン]二塩酸塩、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩、2,2’−アゾビス{2−[N−(2−ヒドロキシエチル)アミジノ]プロパン}二塩酸塩、2,2’−アゾビス[2−(5−メチル−2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]二塩酸塩、2,2’−アゾビス[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]二塩酸塩、2,2’−アゾビス[2−(5−ヒドロキシ−3,4,5,6−テトラヒドロピリミジン−2−イル)プロパン]二塩酸塩、2,2’−アゾビス{2−[1−(2−ヒドロキシエチル)−2−イミダゾリン−2−イル]プロパン}二塩酸塩、2,2’−アゾビス(1−イミノ−1−ピロリジノ−2−メチルプロパン)二塩酸塩、2,2’−アゾビス[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]、2,2’−アゾビス{2−メチル−N−[1,1−ビス(ヒドロキシメチル)−2−ヒドロキシエチル]プロピオンアミド}、2,2’−アゾビス{2−メチル−N−[1,1−ビス(ヒドロキシメチル)エチル]プロピオンアミド}、2,2’−アゾビス[2−メチル−N−(2−ヒドロキシエチル)−プロピオンアミド]、2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミド)二水塩、4,4’−アゾビス−4−シアノバレイン酸、2,2’−アゾビス[2−(ヒドロキシメチル)プロピオニトリル]、2,2’−アゾビス[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]二硫酸塩、2,2’−アゾビス[N−(2−カルボキシエチル)−2−メチルプロピオンアミジン]四水和物、2,2’−アゾビス[2−メチル−N−(2−ヒドロキシエチル)プロピオンアミド]等が挙げられる。これらの化合物は、単独で用いてよいし、2つ以上を組み合わせて用いてもよい。
また、上記方法(R)において用いることができるアゾ系化合物(以下、「アゾ系化合物(z2)」という)としては、2,2’−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、ジメチル−2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオネート)、2,2’−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)、1,1’−アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニトリル)、2,2’−アゾビス[N−(2−プロペニル)2−メチルプロピオンアミド]、1−[(1−シアノ−1−メチルエチル)アゾ]ホルムアミド、2,2’−アゾビス(N−ブチル−2−メチルプロピオンアミド)、ジメチル−1,1’−アゾビス(1−シクロヘキサンカルボキシレート)、2,2’−アゾビス(N−シクロヘキシル−2−メチルプロピオンアミド)等が挙げられる。これらの化合物は、単独で用いてよいし、2つ以上を組み合わせて用いてもよい。
上記有機過酸化物としては、t−ブチルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシピバレート、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、ジ−t−ブチルパーオキサイド、過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロイル、オルソクロロ過酸化ベンゾイル、オルソメトキシ過酸化ベンゾイル、3,5,5−トリメチルヘキサノイルパーオキサイド等が挙げられる。これらの化合物は、単独で用いてよいし、2つ以上を組み合わせて用いてもよい。
上記方法(Q)及び(S)では、過硫酸塩以外の重合開始剤、例えば、アゾ系化合物、過酸化水素、有機過酸化物等が用いられる。この有機過酸化物は、上記例示した化合物を適用することができる。
上記方法(Q)では、アゾ系化合物(z1)が好ましく用いられ、その使用量は、本発明の水溶液が透明性に優れることから、単量体(m1)からなる単量体原料100質量部に対して、好ましくは0.1〜3.0質量部であり、より好ましくは0.5〜2.5質量部、更に好ましくは1.0〜2.0質量部である。
また、上記方法(S)では、アゾ系化合物(z2)が好ましく用いられ、その使用量は、本発明の水溶液が透明性に優れることから、単量体(m2)からなる単量体原料100質量部に対して、好ましくは0.1〜3.0質量部であり、より好ましくは0.5〜2.5質量部、更に好ましくは1.0〜2.0質量部である。
上記方法(P)及び(Q)において用いられる重合溶媒は、水のみであってよいし、水と、アルコール、ケトン等の他の有機溶剤とからなるものであってもよい。後者の場合、他の有機溶剤は、水溶性であることが好ましく、水の含有割合の下限は、重合溶媒の全体に対して、好ましくは30質量%、より好ましくは50質量%である。
上記アルコールとしては、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール等が挙げられる。これらの化合物は、単独であるいは2つ以上を組み合わせて用いることができる。
また、上記ケトンとしては、アセトン、メチルエチルケトン等が挙げられる。これらの化合物は、単独であるいは2つ以上を組み合わせて用いることができる。
また、上記方法(R)及び(S)において用いられる重合溶媒は、有機溶剤である。この有機溶剤としては、アルコール、ケトン、エステル等が挙げられる。これらは、単独で用いてよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。本発明においては、アルコールを含むことが好ましく、アルコールのみからなる有機溶剤を用いることが特に好ましい。
上記アルコールとしては、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、イソブチルアルコール、sec−ブチルアルコール、tert−ブチルアルコール、n−ペンタノール、n−ヘキサノール等が挙げられる。これらの化合物は、単独であるいは2つ以上を組み合わせて用いることができる。
また、上記ケトンとしては、アセトン、メチルエチルケトン等が挙げられる。これらの化合物は、単独であるいは2つ以上を組み合わせて用いることができる。上記エステルとしては、酢酸エチル、酢酸ブチル等が挙げられる。これらの化合物は、単独であるいは2つ以上を組み合わせて用いることができる。
上記方法(P)、(Q)、(R)及び(S)において用いられる重合溶媒は、所望の分子量を有する重合体(a)又は重合体前駆体を得るべく、単量体原料の重合を円滑に進行させられることから、イソプロパノールを含むことが好ましい。このイソプロパノールの使用量は、イソプロパノール及び他の重合溶媒を併用するしないに関わらず、上記単量体原料100質量部に対し、好ましくは40〜150質量部、より好ましくは50〜130質量部、更に好ましくは60〜100質量部である。
尚、上記方法(P)及び(Q)で用いる重合溶媒は水を含むが、更にイソプロパノールを含む場合のイソプロパノールの使用量は、上記の通りであり、このときの水との質量比は、特に限定されない。
上記方法(P)及び(Q)において、各重合開始剤を用いた単量体(m1)の重合は、従来、公知の方法で進めることができる。そして、アクリル酸に由来する構造単位を主とするアクリル酸系(共)重合体からなる重合体(a)の水溶液が得られ、その後、アルカリ剤により、アクリル酸系(共)重合体に含まれる−COOHを−COOMに変性し、ポリアクリル酸塩(A)を得る。
上記アルカリ剤としては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属の水酸化物又は炭酸塩;カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属の水酸化物又は炭酸塩;アンモニア;モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等の有機アミンを、そのまま、あるいは、水に溶解させた水溶液を用いることができる。
上記のように、単量体原料である単量体(m1)がアクリル酸塩を含み、且つ、アクリル酸を含まない場合、得られた重合体(a)は、そのまま、ポリアクリル酸塩(A)になり得るので、−COOHを−COOMに変性するためのアルカリ剤を用いる必要はない。
上記方法(P)及び(Q)において、単量体(m1)の重合により得られるアクリル酸系(共)重合体からなる重合体(a)のMwは、好ましくは1000〜30000、より好ましくは2000〜20000、更に好ましくは3000〜10000である。そして、このアクリル酸系(共)重合体をアルカリ剤により処理して得られるポリアクリル酸塩(A)のMwも、実質的に、上記範囲にある。
上記方法(P)及び(Q)を利用する場合、アルカリ剤により、アクリル酸系(共)重合体に含まれる−COOHの一部を−COOMとしたポリアクリル酸の部分中和塩からなる重合体(a)又はその水溶液と、本発明の水溶液を構成するKOH又はその水溶液とを用い、−COOHの残部を−COOKとしたポリアクリル酸塩(A)と、KOH(B)とを含む本発明の水溶液を製造することができる。
次に、上記方法(R)及び(S)において、各重合開始剤を用いた単量体(m2)の重合は、従来、公知の方法で進めることができる。そして、アクリル酸アルキルエステルに由来する構造単位を主とするアクリル酸系(共)重合体(重合体前駆体)、好ましくはポリアクリル酸アルキルエステル、が得られ、その後、このアクリル酸系(共)重合体(重合体前駆体)と、水に溶解したアルカリ剤とを反応(鹸化反応)させ、ポリアクリル酸塩(A)を得る。
上記水に溶解したアルカリ剤は、通常、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属の水酸化物の水溶液であり、鹸化反応の際には、アクリル酸系(共)重合体(重合体前駆体)の有機溶液及びアルカリ性水溶液の混合物が加熱に供される。反応温度は、好ましくは30℃〜80℃、より好ましくは50℃〜70℃である。これにより、ポリアクリル酸塩(A)と、重合溶媒である有機溶剤と、鹸化反応により生成したアルコールと、水とを含む反応液が得られ、その後、有機溶剤と、鹸化反応により生成したアルコールとを除去(溶剤置換)してポリアクリル酸塩(A)の水溶液を得る。
上記方法(R)及び(S)により得られるポリアクリル酸塩(A)のMwは、好ましくは1000〜30000、より好ましくは2000〜20000、更に好ましくは3000〜10000である。
上記方法(R)及び(S)を利用する場合、ポリアクリル酸塩(A)の水溶液と、KOH又はその水溶液とを用い、本発明の水溶液を製造することができる。
本発明において、上記方法(P)、(Q)、(R)又は(S)を利用して得られたポリアクリル酸塩(A)を含有することで、KOH(B)とともに高濃度で含まれる水溶液であっても優れた透明性を得ることができる。
本発明の水溶液を100質量%とした場合、1〜30質量%に相当するポリアクリル酸塩(A)又は重合体(a)が用いられ、好ましくは2〜25質量%、より好ましくは3〜20質量%、更に好ましくは5〜15質量%に相当するポリアクリル酸塩(A)又は重合体(a)が用いられる。また、KOHは、30〜55質量%に相当する量で用いられ、より好ましくは32〜50質量%、更に好ましくは35〜45質量%に相当する量で用いられる。
本発明の水溶液は、用途等に応じて、消泡剤、キレート剤等の、水に可溶な他の成分を含有してもよい。
本発明の水溶液のpH(25℃)は、通常、13〜14である。また、例えば、0℃〜50℃といった広い温度範囲において、変質等が発生せず、安定であり、波長610nmにおける高い透過率を維持することができる。この透過率は、好ましくは95%以上、より好ましくは98%以上である。そして、本発明の水溶液を、そのまま、あるいは、適当な割合で水で希釈して、例えば、JIS B 8223で規定される「ボイラーの給水及びボイラー水の水質」におけるアルカリ処理に適用し、鋼管、熱交換器等に付着しやすい炭酸カルシウムに対してポリアクリル酸塩(A)を作用させるのに好適である。水で希釈せずに使用する場合には、ボイラー水への注入量を減量することができる。
本発明の水溶液を用いた水処理剤は、ボイラー水系以外に、冷却水系、海水淡水化装置等における、熱交換効率の低下、配管の閉塞等の不具合の抑制に好適である。
以下、本発明を実施例により具体的に説明する。但し、本発明は、この実施例に何ら限定されるものではない。尚、下記において、%は、特に断らない限り、質量基準である。
1.アクリル酸系重合体塩(ポリアクリル酸塩前駆体)の合成
合成例1(アクリル酸系重合体塩E1の合成)
撹拌機及びコンデンサを備えたフラスコに、600gの水及び400gのイソプロパノール(以下、「IPA」という)を仕込み、加熱して80℃とした。次いで、この反応系を80℃に保持しながら、撹拌下、800gの80%アクリル酸水溶液(以下、「80%AA」ともいう)と、60gの20%2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩水溶液(以下、「20%V−50」ともいう)とを、それぞれ、4時間かけてフラスコ内に供給し、重合を行った。供給終了後、更に1時間、80℃で、反応液の撹拌を継続して熟成した。
次に、反応系を減圧条件とし、反応液に水を供給しながら、その濃度が1000質量ppm以下となるまでIPAを留去した。そして、得られた水溶液を80℃として、水及びNaOHの48%水溶液(以下、「48%NaOH」ともいう)を更に供給し、固形分濃度が40%であるアクリル酸系重合体塩(E1)を含み、pH7.0の重合体水溶液を得た(表1参照)。
次いで、アクリル酸系重合体塩(E1)を、下記に示す条件でゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)に供したところ、そのMwは8000であった。
<GPC測定条件>
装置:東ソー社製HLC8020システム
検出:RI
カラム:東ソー社製G4000PWxl、G3000PWxl及びG2500PWxlを連結
溶離液:0.1M−NaCl+リン酸バッファー(pH7)
標準:創和科学社製ポリアクリル酸Na
合成例2(アクリル酸系重合体塩E2の合成)
撹拌機及びコンデンサを備えたフラスコに、600gの水を仕込み、加熱して90℃とした。次いで、この反応系を90℃に保持しながら、撹拌下、800gの80%AAと、15gの15%過硫酸ナトリウム水溶液(以下、「15%NPS」ともいう)と、100gの35%過酸化水素水と、600gの48%NaOHとを、それぞれ、10時間かけてフラスコ内に供給し、重合を行った。供給終了後、更に1時間、90℃で、反応液の撹拌を継続して熟成した。
次に、反応系を80℃として、水及びNaOHの48%水溶液を更に供給し、固形分濃度が40%であるアクリル酸系重合体塩(E2)を含み、pH7.0の重合体水溶液を得た(表1参照)。
その後、合成例1と同様にして、アクリル酸系重合体塩(E2)のGPC分析を行い、その結果を表1に併記した。
合成例3(アクリル酸系重合体塩E3の合成)
60gの20%V−50に代えて、32gの15%NPSを用いた以外は、合成例1と同様の操作を行い、固形分濃度が40%であるアクリル酸系重合体塩(E3)を含み、pH7.0の重合体水溶液を得た(表1参照)。
その後、合成例1と同様にして、アクリル酸系重合体塩(E3)のGPC分析を行い、その結果を表1に併記した。
合成例4(アクリル酸系重合体塩E4の合成)
攪拌機及びコンデンサを備えたフラスコに、650gのIPAを仕込み、加熱して80℃とした。次いで、この反応系を80℃に保持しながら、764gのアクリル酸メチルと、120gの10%2,2’−アゾビスイソブチロニトリルのIPA溶液(以下、「10%AIBN」ともいう)とを、それぞれ、5時間かけてフラスコ内に供給し、重合を行った。供給終了後、更に1時間、80℃で、反応液の撹拌を継続して熟成した。
次に、反応系を減圧条件とし、300gのIPAを留去した。そして、重合溶液を80℃とした後、撹拌下、NaOHの32%水溶液を添加して鹸化を行った。次いで、反応系を減圧条件とし、反応液に水を供給しながら、その濃度が1000質量ppm以下となるまでIPAを留去し、固形分濃度が40%であるアクリル酸系重合体塩(E4)を含み、pH7.0の重合体水溶液を得た(表1参照)。
その後、合成例1と同様にして、アクリル酸系重合体塩(E4)の分析を行い、その結果を表1に併記した。
合成例5(アクリル酸系重合体塩E5の合成)
最初に400gのIPAとともにフラスコに収容する水の量を200gとした以外は、合成例1と同様の操作を行い、固形分濃度が40%であるアクリル酸系重合体塩(E5)を含み、pH7.0の重合体水溶液を得た(表1参照)。
その後、合成例1と同様にして、アクリル酸系重合体塩(E5)のGPC分析を行い、その結果を表1に併記した。
合成例6(アクリル酸系重合体塩E6の合成)
撹拌機及びコンデンサを備えたフラスコに、600gの水を仕込み、加熱して80℃とした。次いで、この反応系を80℃に保持しながら、撹拌下、800gの80%アクリル酸水溶液(以下、「80%AA」ともいう)と、50gの20%V−50とを、それぞれ、4時間かけてフラスコ内に供給し、重合を行った。供給終了後、更に1時間、80℃で、反応液の撹拌を継続して熟成した。
次に、反応系を80℃として、水及びNaOHの48%水溶液を更に供給し、固形分濃度が40%であるアクリル酸系重合体塩(E6)を含み、pH7.0の重合体水溶液を得た(表1参照)。
合成例7(アクリル酸系重合体塩C1の合成)
60gの20%V−50に代えて、70gの15%NPSを用いた以外は、合成例1と同様の操作を行い、固形分濃度が40%であるアクリル酸系重合体塩(C1)を含み、pH7.0の重合体水溶液を得た(表1参照)。
その後、合成例1と同様にして、アクリル酸系重合体塩(C1)のGPC分析を行い、その結果を表1に併記した。
Figure 0006375909
2.ポリアクリル酸塩を含むアルカリ性水溶液の調製及び評価
実施例1〜54及び比較例1〜9
上記の合成例1〜7で得られた、アクリル酸系重合体塩の水溶液(アクリル酸系重合体塩の濃度40質量%)と、KOHと、水とを、それぞれ、表2〜表5に記載の質量割合で用いて、40℃で撹拌混合し、ポリアクリル酸塩及びKOHが溶解した均一な水溶液を調製した。その後、下記に示す方法で安定性を評価し、その結果を表2〜表5に併記した。
<安定性試験>
水溶液をガラス製容器に入れ、5℃の恒温槽内に静置した。24時間後、ガラス製セル(セル長10mm)に入れて、分光光度計により、波長610nm、5℃における透過率を測定した。
Figure 0006375909
Figure 0006375909
Figure 0006375909
Figure 0006375909
表5から明らかなように、比較例1〜9により得られた水溶液は、本発明の範囲外の方法で調製されたポリアクリル酸塩を含むため、透過率が93.0%以下と低く、安定性が不十分であった。一方、表2〜表4から明らかなように、実施例1〜54により得られた水溶液は、ポリアクリル酸塩及びKOHが高濃度であっても、濁りが発生しにくく、安定性に優れていた。
本発明のアクリル酸系共重合体塩水溶液は、水で希釈して、配管、ボイラー、熱交換器等におけるスケールの形成を抑制する水処理剤、水系洗浄剤、無機粒子の分散剤等に広く用いることができる。特に、透明性に優れることから、水処理剤の原料として好適である。

Claims (5)

  1. (A)ポリアクリル酸の完全中和塩からなるポリアクリル酸塩、
    (B)水酸化カリウム、
    及び、
    (C)水、
    を含む水溶液において、
    前記ポリアクリル酸塩(A)は、重合開始剤として、過硫酸塩、アゾ系化合物、過酸化水素及び有機過酸化物から選ばれた少なくとも1種を含み、該過硫酸塩を使用する場合には、該過硫酸塩の使用量を、アクリル酸(塩)又はアクリル酸アルキルエステルを含む単量体原料100質量部に対し、1.2質量部以下として得られた重合体(a)のアルカリ剤による中和物であり、
    前記水溶液は、その全量に対し、1〜30質量%に相当する前記ポリアクリル酸塩(A)又は重合体(a)と、30〜55質量%に相当する前記水酸化カリウム(B)とを用いて得られたものであることを特徴とする、ポリアクリル酸塩を含む水溶液。
  2. 前記ポリアクリル酸塩(A)の重量平均分子量が1000〜30000である請求項1に記載の水溶液。
  3. 前記重合体(a)を製造する際の重合溶媒がイソプロパノールを含み、該イソプロパノールの使用量が、前記単量体原料100質量部に対し、40〜150質量部である請求項1又は2に記載の水溶液。
  4. 前記ポリアクリル酸塩(A)が、アクリル酸アルキルエステルを重合した後、得られたポリアクリル酸アルキルエステルを鹸化することにより得られた重合体である請求項1乃至のいずれか一項に記載の水溶液。
  5. 波長610nmにおける透過率が95%以上である請求項1乃至のいずれか一項に記載の水溶液。
JP2014245390A 2014-12-03 2014-12-03 ポリアクリル酸塩及び水酸化カリウムを含む透明な水溶液 Active JP6375909B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014245390A JP6375909B2 (ja) 2014-12-03 2014-12-03 ポリアクリル酸塩及び水酸化カリウムを含む透明な水溶液

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014245390A JP6375909B2 (ja) 2014-12-03 2014-12-03 ポリアクリル酸塩及び水酸化カリウムを含む透明な水溶液

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016108400A JP2016108400A (ja) 2016-06-20
JP6375909B2 true JP6375909B2 (ja) 2018-08-22

Family

ID=56123292

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014245390A Active JP6375909B2 (ja) 2014-12-03 2014-12-03 ポリアクリル酸塩及び水酸化カリウムを含む透明な水溶液

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6375909B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS525356B2 (ja) * 1972-12-28 1977-02-12
JPH06122714A (ja) * 1992-02-06 1994-05-06 Daido Kasei Kogyo Kk 粉末状高分子有機酸ソーダ及び粉末状高分子有機酸カリウムの製造方法
JP2004306022A (ja) * 2003-03-25 2004-11-04 San Nopco Ltd 軽質炭酸カルシウム用分散剤
CN102482361B (zh) * 2009-08-24 2014-03-05 亚什兰许可和知识产权有限公司 水包水型聚合物分散体中的阴离子型交联聚合物

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016108400A (ja) 2016-06-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5759088B1 (ja) (メタ)アクリル酸系共重合体とその製造方法
CN107847890A (zh) 用于稳定化聚合物分散体的n,n‑二烷基葡糖胺
JP6753448B2 (ja) アクリル酸系共重合体及びその製造方法並びに水処理剤
JP6298646B2 (ja) カルボキシル基含有共重合体
JP2011072851A (ja) アミノ基含有共重合体を含むスケール防止剤
JP5370360B2 (ja) 炭酸カルシウム用分散剤
JP6375909B2 (ja) ポリアクリル酸塩及び水酸化カリウムを含む透明な水溶液
WO2017051640A1 (ja) 硫酸バリウムスケール防止剤、硫酸バリウムスケール防止方法、および、硫酸バリウムスケール防止剤組成物
JP6446084B2 (ja) 共重合体
AU2015264902A1 (en) Polyvinyl acetate latex
JP6364299B2 (ja) 地熱発電用スケール防止剤
JP5434256B2 (ja) 掘削泥水用添加剤及びその製造方法並びにそれを用いた掘削泥水
JP4277124B2 (ja) 掘削泥水用添加剤及びそれを用いた掘削泥水
JP2009028618A (ja) スケール防止剤および(メタ)アクリル酸系重合体
JP4995709B2 (ja) (メタ)アクリル酸系共重合体の製造方法
JP4642316B2 (ja) (メタ)アクリル酸系重合体の製造方法
JP6512007B2 (ja) アクリル酸系重合体水溶液の製造方法
JP6388329B2 (ja) 無機塩低含有水溶性重合体分散液及びその製造方法
JP6413771B2 (ja) 重合体水溶液の製造方法
JP6617709B2 (ja) アクリル酸系重合体水溶液及びその製造方法
JP6399108B2 (ja) アクリル酸系重合体水溶液の製造方法
JP6534545B2 (ja) 無機粒子分散剤
JP6258745B2 (ja) (メタ)アクリル酸系重合体の製造方法
JP2008095118A (ja) (メタ)アクリル酸系重合体の製造方法
JP2004238521A (ja) (メタ)アクリル酸系共重合体の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170329

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180206

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180326

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180626

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180709

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6375909

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250