JP6375690B2 - シリンジニードル一体型固相抽出装置及びそれを用いた試料前処理方法 - Google Patents
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Description
さらに、ドライパージを目的化合物の溶出ステップの直前以外のステップの直前にも適用すれば、それらのステップにおける前処理効率も向上させることができる。
このステップでは、シリンジ駆動部は固相抽出装置50を試料導入部34の上方に保持し、固相抽出装置50のニードル8は試料導入部34に挿入されていない。交換したカートリッジ10の充填剤の初期洗浄を行うために、試料供給部42により洗浄液がニードル8の下方に配置され、シリンジ駆動部によりニードル8が洗浄液に挿入されてバレル4に吸入される。その後、ニードル8が洗浄液から離され、ニードル8の下方に廃液容器が配置されてバレル4内の洗浄液が排出されることにより、充填剤が洗浄される。洗浄液としては、例えばアセトンなどを使用する。
シリンジ駆動部と試料供給部42により、処理しようとする試料溶液の溶媒と同じ溶媒(溶媒1)をニードル8からバレル4内に吸入する工程と、吸入した溶媒をニードル8から排出する工程からなるサイクルが1回又は複数回繰り返される。カートリッジ10の充填剤がその溶媒で洗浄される。
シリンジ駆動部によりニードル8の先端が試料注入部34に挿入され、プランジャ6先端のチップ6aが孔12の位置よりも基端部側、又はバレルの基端部16b側にくるようにプランジャ6を後退させられる。これにより、キャリアガスがニードル8の先端の開口から入り、カートリッジ10の充填剤を通り、バレル4内を経て孔12又は基端部16bの開口から外部に流れ、カートリッジ10の充填剤がキャリアガスによりドライパージされ、充填剤に付着していた溶媒が除去される。
シリンジ駆動部と試料供給部42により、溶出溶媒以外の溶媒(溶媒2)をニードル8からバレル4内に吸入する工程と、吸入した溶媒をニードル8から排出する工程からなるサイクルが1回又は複数回繰り返される。カートリッジ10の充填剤がその溶媒で洗浄される。溶出溶媒は目的成分を溶出するためのものであり、それ以外の溶媒で洗浄することによりカートリッジの充填剤に吸着している不要な化合物が除去される。また充填剤のpHを調整したり活性度を上げたりするためにも用いられる。
シリンジ駆動部と試料供給部42により、ニードル8を試料バイアルに突き刺し、プランジャ6を後退させて試料溶液をバレル4内に吸引し、又はさらには吸引と排出を繰返することにより、カートリッジの充填剤に試料成分を吸着させて保持する。
シリンジ駆動部と試料供給部42により、溶出溶媒以外の溶媒をニードル8からバレル4内に吸入する工程と、吸入した溶媒をニードル8から排出する工程からなるサイクルが1回又は複数回繰り返される。カートリッジ10の充填剤がその溶媒で洗浄される。このステップでの溶媒は、溶媒2と同じであってもよく、又は別の溶媒であってもよい。溶出溶媒以外の溶媒であるので、目的化合物はカートリッジ10の充填剤に保持されたままである。
シリンジ駆動部と試料供給部42により、ニードル8の先端が試料注入部34に挿入され、プランジャ6先端のチップ6aが孔12の位置よりも基端部側、又はバレルの基端部16b側にくるようにプランジャ6を後退させられる。これにより、キャリアガスがニードル8の先端の開口から入り、カートリッジ10の充填剤を通り、バレル4内を経て孔12又は基端部16bの開口から外部に流れ、カートリッジ10の充填剤がキャリアガスによりドライパージされ、充填剤に付着していた溶媒が除去される。
シリンジ駆動部と試料供給部42により、ニードル8からバレル4内へ溶出溶媒を吸引し、カートリッジ10の充填剤に保持された目的化合物を溶出して試料注入部34へ注入する。
他の試料溶液のためにカートリッジ10の充填剤に残留する先の試料成分を除去するために、シリンジ駆動部と試料供給部42により、先の試料溶液の溶出溶媒で洗浄する。
4、4a バレルバレル
6 プランジャ
6a チップ
8 ニードル
10 固相抽出カートリッジ
12 孔
18、22 テーパ部
30 ガスクロマトグラフ
32 カラム
34 試料注入部
36 検出器
40 試料注入装置
42 試料供給装置
Claims (4)
- 先端部に開口をもつバレル及び前記バレル内に摺動可能に設けられたプランジャをもつシリンジ、前記シリンジへの液の吸引時に前記プランジャが前記シリンジの基端部側へ最も後退したときの前記プランジャの先端位置よりも基端部側に設けられた気体排出部、前記シリンジの先端部側に設けられたニードル、及び前記開口と前記ニードルの間に配置され、固相抽出剤が充填された固相抽出カートリッジを備えたシリンジニードル一体型固相抽出装置と、
キャリアガスが供給され、前記シリンジニードル一体型固相抽出装置の前記ニードルの先端が挿入される内部空間を有する試料注入部と、
一端が前記試料注入部と連通し、前記試料注入部を通じて注入された試料を分離するためのカラムと、
前記カラムの他端と連通し、前記カラムで分離された成分を検出するための検出器と、を備え、
前記シリンジニードル一体型固相抽出装置の前記ニードルの先端が前記試料注入部の前記内部空間に挿入され、前記気体排出部が前記バレル内と通じる位置まで前記プランジャが後退したときに、前記試料注入部に供給される前記キャリアガスによって前記固相抽出カートリッジの前記固相抽出剤の乾燥を行なうことができるように構成された、ガスクロマトグラフ。 - 前記気体排出部は、前記バレルの基端部側に設けられた孔をもつ、前記バレルの側壁である請求項1に記載のガスクロマトグラフ。
- 前記気体排出部は、前記シリンジへの液の吸引時と吐出時に前記プランジャの先端が移動する範囲の前記バレルの内径より大きい内径をもつ、前記バレルの基端部である請求項1に記載のガスクロマトグラフ。
- 先端部に開口をもつバレル及び前記バレル内に摺動可能に設けられたプランジャをもつシリンジ、前記シリンジへの液の吸引時に前記プランジャが前記シリンジの基端部側へ最も後退したときの前記プランジャの先端位置よりも基端部側に設けられた気体排出部、前記シリンジの先端部側に設けられたニードル、及び前記開口と前記ニードルの間に配置され、固相抽出剤が充填された固相抽出カートリッジを備えたシリンジニードル一体型固相抽出装置を用い、
前記ニードルと前記固相抽出剤を経て試料溶液を吸引し、その吸引した試料溶液を前記固相抽出剤と前記ニードルを経て排出することにより前記固相抽出剤に試料溶液中の目的化合物を吸着させる工程と、
前記ニードルと前記固相抽出剤を経て溶出溶媒以外の溶媒を吸引し、その吸引した溶媒を前記固相抽出剤と前記ニードルを経て排出することにより前記固相抽出剤を溶出溶媒以外の溶媒で洗浄する工程と、
前記ニードルの先端がガスクロマトグラフの試料注入部又はそれに相当する機能をもつ処理装置に挿入され、前記プランジャが後退させられて前記ニードルの先端開口が前記固相抽出剤を経て前記気体排出部に通じている状態にすることにより、前記固相抽出剤に付着した溶出溶媒以外の溶媒を乾燥させる工程と、
を含む試料前処理方法。
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