JP6375647B2 - 記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、媒体に対して記録を行う記録装置に関する。
従来から、媒体に対して画像を形成することにより記録を行う記録装置が広く知られている(例えば、特許文献1参照)。こうした記録装置においては、載置台に載置された被捺染材に対してローラーが接触した状態で載置台とローラーとが相対移動することにより、被捺染材がローラーによって押圧されて被捺染材に生じていたしわが除去される。
特開2013−19083号公報
ところで、上記記録装置においては、ローラーが被捺染材を押圧するときに、被捺染材が載置台に対して位置ずれを生じることにより被捺染材のしわを適切に除去することができないという問題があった。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、媒体に生じたしわを適切に除去することのできる記録装置を提供することにある。
上記課題を解決する記録装置は、媒体に対して記録を行う記録部を備える記録装置であって、前記媒体を支持する支持部と、前記支持部に前記媒体を吸着する吸着部と、前記支持部に吸着された前記媒体に対して相対移動しつつ前記媒体に対して圧力を付与する圧力付与部とを備える。
上記構成によれば、媒体を支持部に吸着することにより支持部に対する相対移動を抑えつつ、媒体に対する圧力の付与が行われる。そのため、媒体に生じたしわを適切に除去することができる。
上記記録装置において、前記吸着部は、第1の吸着モードと、該第1の吸着モードよりも吸着力の大きい第2の吸着モードとを実行可能であり、前記圧力付与部が前記媒体に対して圧力を付与する場合には前記第1の吸着モードを実行することが好ましい。
上記構成によれば、吸着力が比較的小さい第1の吸着モードで媒体を支持部に吸着しつつ、媒体に対する圧力の付与が行われる。そのため、媒体が支持部に対して必要以上に強く吸着されることがなく、媒体に生じたしわをより適切に除去することができる。
上記記録装置において、前記吸着部は、前記圧力付与部が前記媒体に対する圧力の付与動作を完了した場合に前記第2の吸着モードを実行することが好ましい。
上記構成によれば、媒体に対する圧力の付与が完了した後に媒体が支持部に強く吸着される。そのため、媒体に対する圧力の付与が完了した後に媒体にしわが再び生じることを抑制できる。
上記記録装置において、前記吸着部は、前記媒体のうち前記圧力付与部による圧力の付与が実行されていない媒体部分に対して前記第1の吸着モードで吸着を行うとともに、前記媒体のうち前記圧力付与部による圧力の付与が実行された媒体部分に対して前記第2の吸着モードで吸着を行うことが好ましい。
上記構成によれば、媒体に対する圧力の付与が完了した媒体部分から順に支持部に強く吸着される。そのため、媒体に対する圧力の付与が完了した後に媒体にしわが再び生じることを抑制できる。
上記記録装置は、前記媒体の厚みを検出するセンサーと、前記センサーの検出結果に基づき前記媒体の厚み方向における前記媒体と前記圧力付与部との距離を調整する距離調整部とを更に備え、前記圧力付与部は、前記媒体に対して非接触で圧力の付与を行うものであり、前記センサーによって検出される前記媒体の厚みが互いに異なる二つの検出結果それぞれにおける前記距離調整部の動作を比較したとき、前記距離調整部は、前記センサーによって検出される前記媒体の厚みが相対的に厚い場合には、前記媒体の厚みが相対的に薄い場合よりも前記媒体と前記圧力付与部との距離を短くする。
上記構成によれば、媒体の厚みが変化したとしても媒体と圧力付与部との距離が適切な長さに維持される。そのため、媒体に生じたしわを適切に除去することができる。
上記記録装置において、前記圧力付与部は、前記媒体のうち前記記録部による記録が開始される媒体部分から圧力の付与を開始する。
上記構成によれば、媒体のうち記録部による記録動作が開始される媒体部分を起点として媒体のしわを伸ばす動作が行われる。そのため、媒体のしわを伸ばしたときに媒体の記録開始位置が位置ずれを生じることを抑制できる。
プリンターの一実施の形態の斜視図。 同実施の形態のプリンターが媒体のしわを伸ばす際の作用図であって、(a)は、押圧ローラーが媒体に接触する前の状態を示す模式図、(b)は、押圧ローラーが媒体に接触したときの状態を示す模式図、(c)は、押圧ローラーが媒体のしわを伸ばしている状態を示す模式図、(d)は、図2(c)に示した状態から押圧ローラーが媒体のしわを更に伸ばしている状態を示す模式図。 第2の実施の形態のプリンターが媒体のしわを伸ばす際の作用図であって、(a)は、距離センサーが媒体に対向する前の状態を示す模式図、(b)は、距離センサーが媒体に対向したときの状態を示す模式図、(c)は、図3(b)に示した状態から液体噴射ユニットの高さが調整された後の状態を示す模式図、(d)は、ファンが媒体のしわを伸ばしている状態を示す模式図、(e)は、図3(d)に示した状態からファンが媒体のしわを更に伸ばしている状態を示す模式図。
(第1の実施の形態)
以下、記録装置をインクジェット式のプリンターに具体化した第1の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1に示すように、プリンターは、床面に置かれる枠構造の支持架台11を含んで構成される支持部の一例としての基台12を備えている。基台12の上面は、媒体Pが支持される支持面13となっており、この支持面13には複数の吸引孔14が開口している。また、基台12の支持面13の下部には減圧室15が設けられている。
図2(a)に示すように、減圧室15は、媒体Pの長さ方向Xに分割された複数の減圧室ユニット15Aによって構成されている。これらの減圧室ユニット15Aには、吸着部の一例としての真空ポンプ16に接続された排気チューブ17が減圧室ユニット15Aと同数だけ複数に分岐した上で個別に接続されている。そして、基台12の動作を統括的に制御する支持制御部18からの制御指令に基づき真空ポンプ16が駆動された場合には、各減圧室ユニット15Aが減圧雰囲気となることにより、基台12の支持面13に支持された媒体Pに対して吸引孔14を介して吸引力が作用する。
また、排気チューブ17において分岐点よりも減圧室ユニット15A側となる部分には、流量調整バルブ19が減圧室ユニット15Aごとに個別に設けられている。各流量調整バルブ19は、支持制御部18からの制御信号に基づき開度が制御されることにより、真空ポンプ16が減圧室ユニット15Aから排気チューブ17を介して排気する空気の流量を調整する。この場合、各流量調整バルブ19の開度が支持制御部18からの制御信号に基づき個別に調整される。そのため、基台12の支持面13に支持された媒体Pに対して作用する吸引力は、減圧室ユニット15Aの各々に対応する吸引孔14ごとに個別に調整される。なお、本実施の形態では、支持制御部18は、各流量調整バルブ19の開度を「小」と「大」との間で二段階に調整することが可能となっている。そして、支持制御部18は、各流量調整バルブ19の開度を「小」とした場合には、基台12の支持面に支持された媒体Pに対して第1の吸着モードで吸引力を作用させる。一方、支持制御部18は、各流量調整バルブ19の開度を「大」とした場合には、基台12の支持面13に支持された媒体Pに対して第2の吸着モードで第1の吸着モードよりも大きな吸引力を作用させる。
図1に示すように、基台12における媒体Pの長さ方向Xに沿う両側の側面には、ガイド溝20(図1では片側のみ図示)が形成されている。このガイド溝20には、媒体Pの長さ方向Xと交差する幅方向Yに長く延びる門型の液体噴射ユニット21の下端部が媒体Pの長さ方向Xに沿って往復移動可能に嵌合されている。
また、基台12には、その媒体Pの長さ方向Xに沿う片側(図1では右側)の側面に沿ってボールねじ22が架設されている。このボールねじ22には、液体噴射ユニット21における長手方向の一方側の下端部に設けられた駆動機構23が連結されている。駆動機構23は、ボールねじ22に螺合するナット部材や、該ナット部材を正逆両方向に回転駆動させる駆動モーターを含んで構成されている。そして、液体噴射ユニット21は、駆動機構23の駆動モーターが駆動された場合には、駆動機構23のナット部材が回転しながらボールねじ22に沿って移動することにより、ガイド溝20にガイドされつつ媒体Pの長さ方向Xに往復移動する。なお、基台12には、媒体Pの長さ方向Xに沿ってリニアスケール(図示略)が設けられている。そして、液体噴射ユニット21に搭載されたエンコーダー(図示略)は、リニアスケールを通じて液体噴射ユニット21の移動距離に比例したパルス数の信号を支持制御部18に出力する。
液体噴射ユニット21は、その長手方向に沿う主軸24及び副軸25を有している。これらの軸24,25には、その長手方向に沿って摺動可能にキャリッジ26が支持されている。液体噴射ユニット21における両軸24,25の両端部と対応する位置には、駆動プーリー27及び従動プーリー28が回転自在に支持されている。駆動プーリー27にはキャリッジ26を往復移動させる際の駆動源となるキャリッジモーター29の出力軸が連結されるとともに、これら一対のプーリー27,28の間には一部がキャリッジ26に連結された無端状のタイミングベルト30が掛装されている。したがって、キャリッジ26は、両軸24,25にガイドされながら、キャリッジモーター29の駆動力によって無端状のタイミングベルト30を介して両軸24,25の長手方向に沿って移動する。
液体噴射ユニット21の長手方向の一端側(図1では右端側)には、UV硬化型のインク(以下、「UVインク」という)を収容したインクカートリッジ31が配設されている。インクカートリッジ31内のUVインクは、キャリッジ26の下面に支持された記録部の一例としての記録ヘッド32に向けてインク供給チューブ33を通じて供給可能とされている。そして、記録ヘッド32は、基台12の支持面13上に支持された媒体Pに対し、インクカートリッジ31から供給されたUVインクを噴射することにより印刷を行う。また、媒体Pの幅方向Yの全域に亘る印刷が完了したときには、液体噴射ユニット21が媒体Pの長さ方向Xの一方側(図1では左側)に一定量だけ移動した上で、媒体Pの長さ方向Xにおいて隣り合う媒体部分に対する印刷が行われる。
また、キャリッジ26の両側面には、一対の照射器35が支持されている。これらの照射器35は、キャリッジ26の移動方向において記録ヘッド32を挟んだ両側に支持されている。そして、各照射器35は、媒体Pに噴射されたUVインクにUV光を照射することによりUVインクを硬化させる。
また、図1及び図2に示すように、液体噴射ユニット21は、キャリッジ26に対して媒体Pの印刷時における液体噴射ユニット21の移動方向Aの前側となる位置に架設された押圧ローラー37を有している。押圧ローラー37は、媒体Pの幅方向Yの全域に亘って延びており、その長手方向の両端部には、第1端が荷重センサー38に接続されたコイルばね39の第2端が接続されている。コイルばね39は、液体噴射ユニット21の移動方向Aの前方斜め下方に押圧ローラー37を付勢している。そのため、押圧ローラー37は、コイルばね39からの付勢力に基づき基台12の支持面13に支持された媒体Pに対して押圧力を付与する圧力付与部として機能する。
次に、本実施の形態のプリンターの動作について、特に、押圧ローラー37が基台12の支持面13に支持された媒体Pに生じたしわを伸ばす際の動作に着目して以下説明する。
まず、図2(a)に示すように、支持制御部18は、全ての流量調整バルブ19の開度を「小」とすることにより、基台12の支持面13に支持された媒体Pの全域に対して第1の吸着モードで吸引力を作用させる。
そして次に、図2(b)に示すように、液体噴射ユニット21は、駆動機構23の駆動に伴って移動方向Aの前側に移動する。そして、押圧ローラー37が媒体Pの端を乗り上げると、コイルばね39が弾性圧縮することによりコイルばね39から荷重センサー38に荷重が印加される。そして、液体噴射ユニット21は、荷重センサー38に荷重が印加された時点で基台12の支持面13に支持された媒体Pの位置を検出する。また、液体噴射ユニット21は、媒体Pが検出された位置に基づき、媒体Pに対する印刷動作の開始位置を設定する。
続いて、図2(c)に示すように、液体噴射ユニット21は、駆動機構23の駆動に伴って移動方向Aの前側に更に移動する。すると、押圧ローラー37は、媒体Pに対して相対移動しつつ、媒体Pのうち記録ヘッド32による印刷動作が開始される媒体部分を基台12の支持面13に押し付ける。このとき、基台12の支持面13に支持された媒体Pには、比較的小さな吸引力が作用している。そのため、媒体Pは、基台12の支持面13に対して仮固定されているものの、媒体Pは移動可能であるため、押圧ローラー37が押し付けられたときには媒体Pのしわが除去される。
さらに、図2(d)に示すように、押圧ローラー37が液体噴射ユニット21の移動方向Aにおける最も手前側となる減圧室ユニット15Aの位置を通過したとする。このとき、支持制御部18は、押圧ローラー37が未だ通過していない減圧室ユニット15Aに対応する流量調整バルブ19の開度を「小」に維持しつつ、押圧ローラー37が通過した減圧室ユニット15Aに対応する流量調整バルブ19の開度を「大」に変更する。すると、媒体Pのうち押圧ローラー37による押圧力の付与が行われていない媒体部分に対して第1の吸着モードで吸引力が作用する一方で、媒体Pのうち押圧ローラー37による押圧力の付与が行われた媒体部分に対して第2の吸着モードで吸引力が作用する。その結果、媒体Pのうち押圧ローラー37からの押し付けによってしわが除去された媒体部分に対して比較的大きな吸引力が作用する。
次に、本実施の形態のプリンターの作用について説明する。
さて、本実施の形態では、基台12の支持面13に対して媒体Pが比較的弱い吸引力で吸着された状態で、押圧ローラー37が媒体Pに対して押し付けられる。そのため、押圧ローラー37からの押し付けに伴って媒体Pが基台12の支持面13に対して位置ずれを生じることが抑えられることにより、媒体Pのしわが好適に除去される。
また、媒体Pのうち押圧ローラー37の押し付けによってしわが一度除去された媒体部分は、基台12の支持面13に対して比較的強い吸引力で強固に吸着される。そのため、媒体Pのしわが一度除去された後に、媒体Pが位置ずれを生じる等して基台12の支持面13上で再びしわを生じることが抑えられる。
上記第1の実施の形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)媒体Pを基台12の支持面13に吸着することにより基台12の支持面13に対する相対移動を抑えつつ、媒体Pに対する圧力の付与が行われる。そのため、媒体Pに生じたしわを適切に除去することができる。
(2)吸着力が比較的小さい第1の吸着モードで媒体Pを基台12の支持面13に吸着しつつ、媒体Pに対する圧力の付与が行われる。そのため、媒体Pが基台12の支持面13に対して必要以上に強く吸着されることがなく、媒体Pに生じたしわをより適切に除去することができる。
(3)媒体Pに対する圧力の付与が完了した媒体部分から順に基台12の支持面13に強く吸着される。そのため、媒体Pに対する圧力の付与が完了した後に媒体Pにしわが再び生じることを抑制できる。
(4)媒体Pのうち記録ヘッド32による印刷動作が開始される媒体部分を起点として媒体Pのしわを伸ばす動作が行われる。そのため、媒体Pのしわを伸ばしたときに媒体Pの記録開始位置が位置ずれを生じることを抑制できる。
(第2の実施の形態)
次に、プリンターの第2の実施の形態について説明する。なお、第2の実施の形態は、ファンが媒体に対して空気を吹き付けることにより媒体のしわを除去する点が第1の実施の形態と異なる。したがって、以下の説明においては、第1の実施の形態と相違する構成について主に説明し、第1の実施の形態と同一又は相当する構成については同一符号を付して重複説明を省略する。
図3(a)に示すように、液体噴射ユニット21は、媒体Pの印刷時における液体噴射ユニット21の移動方向Aの前側から順に距離センサー40及びファン41を有している。距離センサー40は、媒体Pとの距離に基づき媒体Pの厚みを検出するセンサーとして機能する。なお、距離センサー40は、非接触式のセンサーであることが好ましく、例えば超音波センサーを採用することができる。また、ファン41は、基台12の支持面13に支持された媒体Pに対して送風を行うことにより媒体Pに対して圧力として風圧を付与する圧力付与部として機能する。また、液体噴射ユニット21は、液体噴射ユニット21の全体を上下に昇降させる昇降機構42を有している。昇降機構42は、液体噴射ユニット21を昇降させることにより媒体Pとファン41との距離を調整する距離調整部として機能する。
次に、本実施の形態のプリンターの動作について、特に、ファン41が基台12の支持面13に支持された媒体Pに生じたしわを伸ばす際の動作に着目して以下説明する。
まず、図3(a)に示すように、支持制御部18は、全ての流量調整バルブ19の開度を「小」とすることにより、基台12の支持面13に支持された媒体Pの全域に対して第1の吸着モードで吸引力を作用させる。
そして次に、図3(b)に示すように、液体噴射ユニット21は、駆動機構23の駆動に伴って移動方向Aの前側に移動する。そして、液体噴射ユニット21は、距離センサー40によって検出される距離が変化した時点で、距離センサー40と媒体Pとが対向して配置されたと判断し、基台12の支持面13に支持された媒体Pの位置を検出する。また、液体噴射ユニット21は、媒体Pが検出された位置に基づき、媒体Pに対する印刷動作の開始位置を設定する。
続いて、図3(c)に示すように、液体噴射ユニット21は、距離センサー40と媒体Pとの距離に基づき、媒体Pの厚みを算出する。そして、液体噴射ユニット21は、距離センサー40の検出結果に基づき算出された媒体Pの厚みに応じて昇降機構42を駆動することにより、基台12に対して上下に相対移動する。そして、液体噴射ユニット21は、距離センサー40と媒体Pとの距離が予め設定した値に達した時点で昇降機構42を停止する。このとき、ファン41と媒体Pとの距離も同様にして、媒体Pの厚みによらずに予め設定した値に維持される。
そして次に、図3(d)に示すように、液体噴射ユニット21は、駆動機構23の駆動に伴って移動方向Aの前側に更に移動する。すると、ファン41は、媒体Pに対して相対移動しつつ、媒体Pのうち記録ヘッド32による印刷動作が開始される媒体部分を基台12の支持面13に押し付ける。このとき、基台12の支持面13に支持された媒体Pには、比較的小さな吸引力が作用している。そのため、媒体Pは、基台12の支持面13に対して仮固定されているものの、ファン41が送風したときには媒体Pのしわが除去される。
さらに、図3(e)に示すように、ファン41が液体噴射ユニット21の移動方向Aにおける最も手前側となる減圧室ユニット15Aの位置を通過したとする。このとき、支持制御部18は、押圧ローラー37が未だ通過していない減圧室ユニット15Aに対応する流量調整バルブ19の開度を「小」に維持しつつ、押圧ローラー37が通過した減圧室ユニット15Aに対応する流量調整バルブ19の開度を「大」に変更する。すると、媒体Pのうちファン41からの風圧の付与が行われていない媒体部分に対して第1の吸着モードで吸引力が作用する一方で、媒体Pのうちファン41からの風圧の付与が行われた媒体部分に対して第2の吸着モードで吸引力が作用する。その結果、媒体Pのうちファン41からの風圧の付与によってしわが除去された媒体部分に対して比較的大きな吸引力が作用する。
上記第2の実施の形態によれば、上記第1の実施の形態の効果(1)〜(4)の効果に加え、以下に示す効果を得ることができる。
(5)基台12の支持面13に支持される媒体Pの厚みが変化したとしても、媒体Pとファン41との距離が適切な長さに維持される。そのため、媒体Pに生じたしわをファン41からの送風によって適切に除去することができる。
なお、上記各実施の形態は、以下のような形態に変更してもよい。
・上記第1の実施の形態において、押圧ローラー37は、液体噴射ユニット21が移動方向Aとは反対方向に移動している間に媒体Pを支持面13に押し付けることにより、媒体Pのしわを伸ばす動作を行ってもよい。この場合、媒体Pのうち記録ヘッド32による印刷動作が開始される媒体部分とは媒体Pの長さ方向Xにおいて反対側となる媒体部分を起点として媒体Pのしわを伸ばす動作が行われる。
・上記第2の実施の形態において、ファン41は、液体噴射ユニット21が移動方向Aとは反対方向に移動している間に媒体Pに空気を吹き付けて媒体Pを支持面13に押し付けることにより、媒体Pのしわを伸ばす動作を行ってもよい。この場合、媒体Pのうち記録ヘッド32による印刷動作が開始される媒体部分とは媒体Pの長さ方向Xにおいて反対側となる媒体部分を起点として媒体Pのしわを伸ばす動作が行われる。
・上記第2の実施の形態において、液体噴射ユニット21は、ファン41の高さを調整する昇降機構を備える構成であってもよい。この場合、液体噴射ユニット21は、距離センサー40と媒体Pとの距離に基づき算出された媒体Pの厚みに応じて昇降機構を駆動することにより、ファン41を媒体Pに対して上下に相対移動させてもよい。
・上記第2の実施の形態において、液体噴射ユニット21は、距離センサー40と媒体Pとの距離に基づき算出された媒体Pの厚みに応じてファン41から媒体Pに対して送風される風力の大きさを変化させてもよい。
・上記各実施の形態において、支持制御部18は、媒体Pに対してしわを伸ばす動作を行っている間は媒体Pの全域に対して第1の吸着モードで吸引力を作用させる一方で、媒体Pの全域に対するしわを伸ばす動作が完了した後には媒体Pの全域に対して第2の吸着モードで吸引力を一斉に作用させてもよい。
・上記各実施の形態において、支持制御部18は、媒体Pに対するしわを伸ばす動作を行う前後で媒体Pに対して作用させる吸引力を一定に維持してもよい。
・上記各実施の形態において、基台12は、支持面13の下部に吸引ファンを設け、この吸引ファンを駆動することにより媒体Pを支持面13に吸着させてもよい。また、基台12は、支持面13を帯電させることにより媒体Pを支持面13に静電吸着させてもよい。
・上記各実施の形態において、記録装置としてのプリンターは、インク以外の他の流体(液体や、機能材料の粒子が液体に分散又は混合されてなる液状体、ゲルのような流状体、流体として流して噴射できる固体を含む)を噴射したり吐出したりして記録を行う流体噴射装置であってもよい。例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材(画素材料)などの材料を分散または溶解のかたちで含む液状体を噴射して印刷を行う液状体噴射装置であってもよい。また、ゲル(例えば物理ゲル)などの流状体を噴射する流状体噴射装置、トナーなどの粉体(粉粒体)を例とする固体を噴射する粉粒体噴射装置(例えばトナージェット式印刷装置)であってもよい。そして、これらのうちいずれか一種の流体噴射装置に本発明を適用することができる。なお、本明細書において「流体」とは、気体のみからなる流体を含まない概念であり、流体には、例えば液体(無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)等を含む)、液状体、流状体、粉粒体(粒体、粉体を含む)などが含まれる。
12…支持部の一例としての基台、16…吸着部の一例としての真空ポンプ、32…記録部の一例としての記録ヘッド、37…圧力付与部の一例としての押圧ローラー、40…センサーの一例としての距離センサー、41…圧力付与部の一例としてのファン、42…距離調整部の一例としての昇降機構、P…媒体。

Claims (4)

  1. 媒体に対して記録を行う記録部を備える記録装置であって、
    前記媒体を支持する支持部と、
    前記支持部が支持する前記媒体に対して、圧力を付与する位置を移動させながら圧力を付与する圧力付与部と、
    前記圧力付与部が前記媒体に圧力を付与していないときに前記圧力付与部が圧力を付与しているときよりも強く前記支持部に前記媒体を吸着させる吸着部と、
    を備えることを特徴とする記録装置。
  2. 前記吸着部は、前記媒体のうち前記圧力付与部による圧力の付与が実行される前の媒体部分及び前記圧力付与部による圧力の付与が実行されている媒体部分に対して第1の吸着を行い、前記媒体のうち前記圧力付与部による圧力の付与をやめた後の媒体部分に対して前記第1の吸着よりも強い吸着を行う請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記媒体の厚みを検出するセンサーと、
    前記センサーの検出結果に基づき前記媒体の厚み方向における前記媒体と前記圧力付与部との距離を調整する距離調整部と
    を更に備え、
    前記圧力付与部は、前記媒体に対して非接触で圧力の付与を行うものであり、
    前記センサーによって検出される前記媒体の厚みが互いに異なる二つの検出結果それぞれにおける前記距離調整部の動作を比較したとき、前記距離調整部は、前記センサーによって検出される前記媒体の厚みが相対的に厚い場合には、前記媒体の厚みが相対的に薄い場合よりも前記媒体と前記圧力付与部との距離を短くする請求項1又は2に記載の記録装置。
  4. 前記圧力付与部は、前記媒体のうち前記記録部による記録が開始される媒体部分から圧力の付与を開始する請求項1〜の何れか一項に記載の記録装置。
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