JP6375573B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
したがって、入賞があると、入賞の種類に対する賞球と同数の、いわば見せ玉である遊技球38が揚送機44によって遊技者が目視可能な上部踊場34に揚送されるようになっている。上部踊り場34での遊技球の振る舞いは、従来機における賞球の払い出し動作に酷似させているので、遊技者は、賞球を獲得したという実感を得られる、と説明されている。
しかし、その方式は、これまでの従来機における実際の遊技球の流れを模型的に実現しているだけで、玉受け皿へ入賞に応じた数の遊技球を送り出す賞球送給部と、前記玉受け皿に送り出された遊技球を前記賞球送給部に送り返す賞球返送部と、さらに、前記玉受け皿に送り出された遊技球を遊技者から隔離する第1透明カバーを備えるなどして、部材の配置に比較的広いスペースを必要とする構成である。
また、大当たり時など、賞球が連続して大量に生じるときのために下部踊り場50を相当に大きく、また、揚送装置44の能力も高いものにする必要がある。
封入球式遊技機であって、
入賞口を有する遊技盤と、遊技球発射装置と、遊技球の循環機構、及び遊技の進行と演出を制御する制御装置を備え
遊技球発射装置によって遊技盤に打ち込まれた遊技球が、遊技盤の入賞口に入賞すると入賞に応じた賞球を得られるものにおいて、
前記封入球式遊技機の前面装飾部に出球実感演出装置を設ける。
出球実感演出装置は、遊技球数個分の長さを有する表出用開口を遊技者から視認可能な位置に有し、
前記の表出用開口に沿って表出球移動装置を配置する。
表出球移動装置は、回転するベルトの表面に遊技球と同じ材質、大きさの複数の表出球をそれぞれに遊動可能に取り付けた構造を有し、
表出球移動装置のベルトが駆動されると、ベルト上動部分の表出球が前記表出開口に沿って遊動しながら移動する状況を視認可能とする。
回転するベルトは歯付ベルトであって、駆動ギアと従動ギア間に掛け渡たされており、歯付ベルトの表面側全周に複数の表出球を、それぞれ柔軟な線材で結合することにより、歯付きベルトの移動と共に遊動させる。
〔手段3〕
駆動ギアはモーターで駆動され、モーターは封入球式遊技機が備えた制御装置の制御下にあって、遊技中の入賞に伴う制御装置の出球処理に応じて、その都度、その出球の数分だけ表出球を移動させる駆動がなされ、次いで停止されるものする。
手段2によれば、ベルトと表出球のそれぞれを柔軟な線材という、もっとも簡単な手段で結合しかつ遊動させることができる。
以上のように、実際に遊技球が放出されず、賞球の払い出しが数値の上昇によるという、従来機に比べて興趣が落ちてしまう恐れのある封入球式遊技機に遊技者の興趣をつなぎとめることができる。
封入球式遊技機1(遊技機1)は、図1のように、外枠2、本体枠3、遊技盤4、扉枠5を備える。封入球式遊技機1は、遊技者の操作によって、遊技球発射装置(後述)から遊技球6を遊技盤4の遊技領域に打ち込むことで遊技が行われる。発射された遊技球6は、途中、障害釘に衝突しながら遊技盤4を流下し、種々の入賞口に入ってから(入賞してから)回収されるか、あえなくアウト球となって回収される。封入球式遊技機1では打ち出したすべての遊技球を封入球式遊技機1の単位で回収し、これを再び遊技球発射装置へ循環させて遊技に利用する。
以下、前記のような封入球式遊技機1を単に遊技機1と記載し、従来の、遊技球の供給と回収が島単位で行われる遊技機を従来機と記載する。
本体枠3は、外枠2に開閉自在に軸支され前側が開放された箱状の枠体である。本体枠3の内部には概略で示す電源基板7、遊技球の発射装置8、遊技球循環機構9などが配置されている。
上部発射装置8は、従来機のように、発射された遊技球6を下方の発射装置から遊技盤4の天まで誘導するレールを省略できて遊戯領域を広く設定できる上、発射された遊技球6が前記のレールを戻ってしまうファール球の発生がない利点がある。
前構成部材13は前記の遊技パネル14と裏ユニット15を一体に組み付けた後、その全体を本体枠3へ固定するための部材である。遊技パネル14は透明な樹脂板あるいは木製の合板を基材としており、その前面(遊技者側)に、障害釘、風車、電動チューリップ、チャッカー、入賞口、アウト口等、遊技に必要な部品が装着された遊技領域を形成する。なお、図1に示す遊技盤4は、遊技領域の詳細を省略している。
遊技パネル14の前記遊技領域には、上部発射装置8から遊技媒体としての遊技球6が打ち込まれる。
周辺制御基板はマイクロプロセッサとしての周辺制御MPUと各種処理プログラム、各種コマンド及び各種スケジューラを記憶する周辺制御ROM、高音質の演奏を行う音源ICとこれを参照する音楽及び効果音等の音情報が記憶されている音ROMなどを備えている。
扉枠ベースユニット18は、長方形で頑丈な板状のフレームであり、扉としての骨格を構成している。上辺の左端にヒンジ金具20を備え、これが本体枠3のヒンジ受け金具21(図1)に組み合わされて、扉枠ベースユニット18が本体枠3に対して回転可能に取り付けられる。
扉枠ベースユニット18の中央は大きく開口されており、この部分にガラス板22(あるいは透明な樹脂板)が装着されて窓23を構成している。扉枠ベースユニット18はさらに、右下方に、ハンドル24の操作軸25を本体枠3側へ貫通させるためのハンドル用孔26と、本体枠3に取付けられた施錠装置の前方へ突出したシリンダー部分27aを遊技機1の前面へ露出させるためのシリンダー用孔27が形成されている。
なお、遊技機1は上部発射装置8が左上部に位置するので、前記操作軸25が結合されるのは本体枠3側に配置された発射スイッチ機構である。この発射スイッチ機構は、遊技者がハンドル24を操作することによって、前記の上部発射装置8へ発射のトリガー信号とハンドル24の回転量に応じた発射強度を設定する信号を送りだす。
前記の部分成形体はいずれも樹脂製で遊技者を引き付ける色彩と形態を備え、裏面側が空洞に成形されている。部分成形体と扉枠ベースユニット18とは、図示を省略しているが、扉枠ベースユニット18の後面側からビスを部分成形体側のボスへねじ込むことにより、固定される。各部分成形体は扉枠ベースユニット18に取付けられたとき、遊技機1に設定した装飾コンセプトに基づいた全体としてひとまとまりの、ほぼ環状の前面装飾部19を構成する。
各部分成形体の前記空洞部には、LED等の発光部品や導光部材が配置され、前面装飾部19が内部から煌びやかに装飾される。
表出球移動装置35は、歯付きベルト36、駆動ギア37、受動ギア38、複数の表出球39及び駆動ギア37を駆動するパルスモーター40で構成されている。これらは機枠41に組み付けられる。機枠41には、モーター40が取付けられ、駆動ギア37や受動ギア38が軸支されて組み付けられている。各表出球39は歯付きベルト36の表面(歯付き側が内面)にそれぞれ柔軟で丈夫な線材42で取付けられている。線材42は、例えば釣り具のテグスである。
なお、表出球39は、遊技球6と同じ材質、大きさであり、ただ、上部発射装置8から発射されて遊技盤4を流下し、入賞したりする遊技球6ではないので、これと区別するために表出球39と名付けている。
図4において、符号36aは振動付与突起であり、歯付きベルト36の内面側に位置して歯の凹凸に接しており、歯付きベルト36の移動に伴って、これに振動を与えるようにしている。
なお、ドーム部分の高さは表出球39よりも高く、表出球39は上下方向にも遊動する(図8)。
このとき、歯付きベルト36をパルスモーター40で駆動する構造であるため、賞球コマンドが出されてからの応答性がよく、また、表出球39が移動する様子は、透明カバー44を通して遊技者に見えるので、遊技中の入賞とその3個の移動が結びつけられる。そして、表出球39は、遊技球6と同じなので、遊技者は入賞の結果、遊技球6が払い出されているという出球の実感を持つに至る。
また、大当たり時のように、例えば、入賞球1個の払い出しに相当する14個の表出球39を1グループとして入賞球の数だけ連続して移動させる必要があっても、表出球39は歯付きベルト36により、前記の透明カバー部分へ無限に、かつ、応答性良く表出させることができるので、対応に困ることはない。しかも、いわば見せ玉用に準備した遊技球を専用の揚送装置で送り上げるものではないので、移動の途中、遊技球が滞留したり、間隔があいてしまったりするようなことが無く、かつ、小型に構成することができる。
タッチパネル45には演出に応じた説明や指示、あるいは指示を実行させるためのソフトボタンなどが表示される。
押しボタンは演出チャンスに遊技者に操作させるもので、その押圧チャンスは演出中の液晶表示装置17の画面に表示される。
選択ボタン47はタッチパネル画面の表示・非表示や同画面の明るさやモードなどを選択可能としている。
演出チャンス表示具48は、前記の液晶画面その他の演出中に遊技者参加のチャンスが到来すると発光するなどして、このチャンスを見逃さないように表示するものである。
操作ユニット33のこの構造によって、その遊技機1が使用中であるか待ち状態にあるのかが明確に分かるし、また、操作ユニット33が前記の収納状態であると、遊技機1の前面から突出する寸法が小さくなり、梱包や搬送に便利である。
この場合、遊技機1は、封入球式なので、従来機のように、遊技者の手元へ実際に遊技球6が払い出されることはなく、数値として獲得賞球の数が記録される。また、表出球移動装置35が稼働されて、出球実感演出装置34の表出用開口43に現れている表出球39が獲得賞球の数だけ移動される。この様子は表出用開口43の透明カバー44を通して視認することができ、これを見た遊技者は、賞球を出球として獲得しているとの実感を得られる。
出球実感演出装置34における表出球移動装置35によって、表出用開口43に表出させる表出球39の数(数個分)は8個に限らない。歯付きベルト36を長短に設計することにより、増減させることができる。
出球実感演出装置34は、遊技者が視認可能な前面装飾部19のどの部分に配置されてもよい。遊技者が見やすい箇所が好ましい。また、前面装飾部19の複数箇所に出球実感演出装置34を配置することもできる。
表出球移動装置35の構成に歯付きベルト36とパルスモーター40を採用しているが、これらに限らず、歯付きベルト上の表出球39を入賞に伴って払い出される遊技球の数に応じて表出球39を移動させることができるものであればよい。
この時、大当たり時の賞球払い出しのように、入賞球1個あたりの払い出し数が多い場合は、賞球払い出しのタイミングがずれないように表出球移動装置35における歯付きベルト36の回転速度を大きくすることがある。
また、前記の出球実感演出装置34は、上部発射装置8による遊技球の発射ごとに、表出球を1個ずつ移動させて、遊技者に持ち球の消費を実感させ、従来機と同様な遊技感覚を持たせることもできる。
2 外枠
3 本体枠
4 遊技盤
5 扉枠
6 遊技球
7 電源基板
8 遊技球発射装置(上部発射装置)
9 遊技球循環機構
10 遊技球回収送り込み部
12 供給部
13 前構成部材
14 遊技パネル
15 裏ユニット
16 裏箱
17 液晶表示装置
18 扉枠ベースユニット
19 前面装飾部
20 ヒンジ金具
22 ガラス板
23 窓
24 ハンドル
25 操作軸
26 ハンドル用孔
27 シリンダー用孔
27a シリンダー部分
28 左装飾成形体
29 右装飾成形体
30 上中央装飾成形体
32 左下装飾成形体
33 操作ユニット
34 出球実感演出装置
35 表出球移動装置
36 歯付きベルト
37 駆動ギア
38 受動ギア
39 表出球
40 パルスモーター
42 線材(テグス)
43 表出用開口
44 透明カバー
Claims (1)
- 封入球式遊技機であって、
入賞口を有する遊技盤と、遊技球発射装置と、遊技球の循環機構、及び遊技の進行と演出を制御する制御装置を備え
遊技球発射装置によって遊技盤に打ち込まれた遊技球が、遊技盤の入賞口に入賞すると入賞口に応じた賞球を得られるものにおいて、
前記封入球式遊技機の前面装飾部に、出球実感演出装置が設けられており、
出球実感演出装置は、遊技球数個分の長さを有する表出用開口を遊技者から視認可能な位置に有し、前記の表出用開口に沿って表出球移動装置が配置されており、表出球移動装置は、回転するベルトの表面に複数の遊技球と同じ表出球をそれぞれに遊動可能に取り付けた構造を有し、表出球移動装置のベルトが駆動されると、ベルト上動部分の表出球が前記表出用開口に沿って遊動しながら移動する状況を視認可能に配置されたものである、
ことを特徴とした封入球式遊技機。
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