JP6375325B2 - 試験装置 - Google Patents

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Description

本発明は、試験装置に関し、詳細には、テーブル上にセットされた供試体に異常が発生した場合の対策に関する。
従来、各種の供試体の性能や、安全性等の試験を行う試験装置が知られており、例えば特許文献1には、テーブル上にセットされた供試体に対する振動試験を行う振動試験装置が開示されている。この種の試験装置の供試体としては、例えば2次電池等があり、試験装置によって、2次電池の性能試験や、安全性に関する試験が行われる。
特許第5766844号公報
ところで、試験中、テーブル上にセットされた供試体に異常が発生、例えば2次電池の発火や発煙、過度の温度上昇等が発生した場合、安全な手法により、速やかに異常の解消を図る必要がある。しかし、供試体の異常を解消するまでに長時間を要した場合には、試験装置自体(試験装置本体)に被害が及ぶことが懸念される。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、供試体に異常が発生した場合であっても、安全かつ確実に試験装置の保護を図ることを目的とする。
本発明は、上述の課題を解決するための手段を以下のように構成している。すなわち、本発明は、テーブル上に載置された供試体に対する試験を行う試験装置であって、下方に開放された開口部を有する容器と、前記容器を昇降させる昇降装置と、前記容器に液体を供給する供給装置とを備え、前記容器は、前記昇降装置によって、前記供試体の上方で待機する待機位置と、前記供試体を囲う作動位置との間を昇降移動可能に設けられており、前記作動位置では、当該容器と前記テーブルとによって水槽が構成されることを特徴とする。
上記構成によれば、容器を供試体の上方の待機位置に待機させ、供試体に異常が発生した場合には、昇降装置によって供試体を囲う作動位置まで容器を下降させることにより、供試体の異常による被害を最小限に抑えることができる。つまり、供試体に異常が発生した場合に備えて、容器を供試体の上方の待機位置で待機させておくことによって、供試体に異常が発生した場合であっても、その異常解消に迅速に対応することができる。そして、供給装置によって容器の内部に液体を供給して供試体を水没させることにより、供試体の異常解消を促進させることができる。容器の内部に供給される液体が容器の外部に漏れない構成になっているので、試験装置自体に被害が及ぶことを抑制できる。したがって、供試体に異常が発生した場合であっても、安全かつ確実に試験装置の保護を図ることができる。
上記構成の試験装置において、前記作動位置では、前記容器と前記テーブルとの間が弾性体によってシールされることが好ましい。より具体的には、前記弾性体は、前記容器の前記開口部の周縁部全周に装着されていることが好ましい。
上記構成によれば、作動位置では、弾性体が容器の自重によって弾性変形することにより、容器とテーブルとの間が水密にシールされる。この場合、容器の自重が弾性体の面圧として作用することによって、容器の内部に供給される液体の外部への漏洩を抑制することができ、試験装置の保護を確実に図ることができる。
上記構成の試験装置において、前記昇降装置は、電動ウィンチと支持フレームとを備え、前記容器は、前記電動ウィンチのワイヤを介して前記支持フレームに吊り下げられていることが好ましい。この場合、前記容器の昇降移動が、前記容器と前記支持フレームとの間に設けられたガイドローラによって案内されることが好ましい。
上記構成によれば、昇降装置によって容器を任意の高さ位置まで容易かつ迅速に昇降移動することができ、供試体に異常が発生した場合であっても、迅速に試験装置の保護を図ることができる。また、容器の昇降移動の際、ガイドローラによって、容器と支持フレームとの干渉を回避することができ、容器の昇降移動を円滑かつ迅速に行うことができる。
上記構成の試験装置において、前記支持フレームの下端には、車輪が設けられており、前記支持フレームは、当該試験装置が設置される試験室の床面に設けられたレールに沿って移動可能になっていることが好ましい。
上記構成によれば、支持フレームをレールに沿って容易に移動させることができ、例えば試験装置の使用時に配置される使用位置と、試験装置の不使用時に配置される格納位置との間で、支持フレームを容易に移動させることができる。
上記構成の試験装置において、前記テーブルが複数備えられており、前記支持フレームは、前記容器が前記各テーブルの上方に配置されるように移動可能になっていることが好ましい。
上記構成によれば、保護装置としての容器および昇降装置を、複数のテーブルでそれぞれ試験が行われる試験装置に容易に適応させることができ、各テーブル上の供試体に異常が発生した場合であっても、その異常解消に迅速に対応することができる。
上記構成の試験装置において、前記液体は、電解液であることが好ましい。
上記構成によれば、供試体を2次電池とした場合、2次電池の放電を促進させることができ、2次電池の異常解消を促進できる。
本発明によれば、供試体に異常が発生した場合であっても、安全かつ確実に試験装置の保護を図ることが可能になる。
図1は、本発明の実施形態に係る試験装置の概略構成を示す図である。 図2は、図1の試験装置において、容器が作動位置に配置された状態を示す図である。 図3は、図1の試験装置において、作動位置に配置された容器内に液体が注入された状態を示す図である。 図4は、試験装置の変形例を示す図である。 図5は、図4の試験装置において、支持フレームが第1使用位置に配置された状態を示す図である。 図6は、図4の試験装置において、支持フレームが第2使用位置に配置された状態を示す図である。
本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る試験装置100の概略構成を示す図であって、容器20が待機位置P1に配置された状態を示している。図2は、試験装置100において、容器20が作動位置P2に配置された状態を示す図である。図3は、試験装置100において、作動位置P2に配置された容器20内に液体Wが注入された状態を示す図である。
まず、試験装置100の概略構成について、図1を参照して説明する。試験装置100は、試験装置本体10、容器20、昇降装置30、給水管40、排水管50等を備えた構成になっている。
試験装置本体10は、例えば特許第5766844号公報に示されるような公知の振動試験装置とされる。試験装置本体10は、供試体12がセットされる載置面を有するテーブル(振動台)11を備えている。供試体12は、テーブル11上に載置され、図示しない治具等によってテーブル11にセット(固定)される。なお、供試体12としては、例えば2次電池等があり、この場合、試験装置本体10によって、2次電池の振動耐久試験等の振動試験が行われる。なお、供試体12は、2次電池に限らず、電子部品や、自動車部品等であってもよく、さらには、テーブル11上にセット可能なものであれば、いかなるものであってもよい。また、試験装置本体10は、振動試験装置に限らず、供試体12に対する何らかの試験(供試体12に対する検査も含む)を行うものであれば、いかなるものであってもよい。
容器20は、中空の略直方体状に形成されており、下方に開放された開口部21を有している。本実施形態では、容器20は、上方に開放された開口部22も有している。具体的には、容器20は、前後および左右に配置される4つの略長方形状の側壁部材23が、溶接やボルト止め等によって連結された構成になっている。各側壁部材23は、例えば金属製の板材からなる。4つの側壁部材23によって容器20の内部空間20aが形成される。左右方向に対向して配置される2つの側壁部材23,23の上端部間には、金属製の支持壁部材24が架け渡されている。支持壁部材24の一端部は、左方に配置される側壁部材23の上端部に溶接やボルト止め等によって連結されている。支持壁部材24の他端部は、右方に配置される側壁部材23の上端部に溶接やボルト止め等によって連結される。支持壁部材24の中央部には、後述するワイヤ31aが連結される連結金具24aが設けられている。
容器20は、作動位置P2(図2参照)において、供試体12を収容可能な内部空間20aを有している。つまり、容器20の開口部21が、平面視で供試体12を包含する大きさ、かつ、平面視でテーブル11に包含される大きさになっている。容器20の開口部21の深さが、側面視で供試体12の高さよりも大きくなっている。なお、供試体12の種類に応じて、容器20の大きさを適宜変更することが可能である。
容器20の側壁部材23の1つ(図1では左方に配置される側壁部材23)には、供給口25および排出口26が設けられている。供給口25は、側壁部材23の上端部に設けられている。供給口25には、給水管40が挿入されている。排出口26は、側壁部材23の下端部に設けられている。排出口26には、排水管50が挿入されている。
容器20の内部には、各種のセンサ類28が配設されている。各種のセンサ類28によって、供試体12の状態や、容器20内の液体W(図3参照)の液面の位置が検出される。各種のセンサ類28は、図示しない制御装置(ECU)に接続されており、各種のセンサ類28のセンサ出力に基づいて、供試体12に異常が発生したかどうかが判定されるようになっている。各種のセンサ類28の一例としては、供試体12の周囲の温度を検出する温度センサ、供試体12から放出されるガスや煙を検出するガスセンサ、供試体12の発火を検出する炎センサ、容器20内に注入される液体W(図3参照)の液面の位置を検出する液面センサ等が挙げられる。
容器20の開口部21の周縁部には、樹脂製またはゴム製のシール部材27が装着されている。シール部材27は、容器20の開口部21の周縁部の全周に亘って設けられている。具体的には、各側壁部材23の下端面が平坦面に形成されており、各側壁部材23の下端面の一端から他端に亘ってシール部材27が設けられている。なお、本実施形態では、シール部材27は、略半円状の断面形状を有する中空のゴム状部材とされており、接着剤等によって側壁部材23の下端面に固定されている。
昇降装置30は、電動ウィンチ31、支持フレーム32、ガイドレール33、ガイドローラ34等を有する構成になっている。電動ウィンチ31のワイヤ31aが容器20に連結されており、電動ウィンチ31の動作に応じて容器20の昇降移動が可能になっている。つまり、電動ウィンチ31の巻き上げ動作によって容器20が上昇し、電動ウィンチ31の巻き下げ動作によって容器20が下降する。
支持フレーム32は、容器20の周囲を囲うように設けられる。支持フレーム32は、容器20を供試体12の上方で支持するとともに、電動ウィンチ31によって容器20を昇降移動するために設けられている。支持フレーム32は、上下方向(鉛直方向)に延びる4本の支柱部材32aと、支柱部材32aの上端部間を連結する天井部材32bとを備えている。天井部材32bには、電動ウィンチ31が設置されている。電動ウィンチ31のワイヤ31aの一端が、容器20の上部に設けられた支持壁部材24に連結されている。これにより、ワイヤ31aを介して、容器20が支持フレーム32に支持される(吊り下げられる)。支持フレーム32の各支柱部材32aの下端には、ストッパ付きの車輪32cが設けられており、試験室内の床面101に設置されたレール102に沿って支持フレーム32が移動可能になっている。
容器20の昇降移動は、支持フレーム32に設けられたガイドレール33に沿って行われる。具体的には、ガイドレール33は上下方向(鉛直方向)に延びており、支柱部材32aに取り付けられている。ガイドレール33と、容器20の左右の側壁部材23との間には、ガイドローラ34が介在されている。ガイドローラ34は、左右の側壁部材23に回転自在に取り付けられている。ガイドレール33およびガイドローラ34によって、容器20の昇降移動が案内される。つまり、ガイドレール33およびガイドローラ34によって、容器20の昇降移動の際、容器20と支持フレーム32との干渉を回避することができ、容器20の昇降移動を円滑かつ迅速に行うことができる。
給水管40は、容器20の内部に液体W(例えば、水等)を供給する配管であり、給水管40の下流端は、容器20の内部に開口されている。給水管40の上流端は、図示しない給水ポンプ等に接続されている。一方、排水管50は、容器20の内部から液体Wを排出する配管であり、排水管50の上流端は、容器20の内部に開口されている。本実施形態では、容器20に供給される液体Wとして、水道水が用いられる。給水管40、給水ポンプ等によって、本発明の供給装置が構成される。
次に、試験装置100の動作について、図1〜図3を参照して説明する。
上述したように、試験装置100において、容器20は、昇降装置30によって昇降移動することが可能になっている。具体的には、容器20は、昇降装置30によって、供試体12の上方で待機する待機位置P1(図1参照)と、供試体12を囲う作動位置P2(図2参照)との間を移動可能になっている。
図1に示す待機位置P1では、昇降装置30の電動ウィンチ31が巻き上げられた状態になっており、容器20が供試体12の上方に配置される。待機位置P1は、容器20の初期位置になっている。この待機位置P1に容器20が位置しているとき、試験装置本体10によって供試体12に対する試験が行われる。つまり、供試体12への試験中、容器20は供試体12の上方で待機する待機状態になっている。待機位置P1は、容器20によって供試体12に対する試験が妨げられないような位置に設定される。
図2に示す作動位置P2では、昇降装置30の電動ウィンチ31が巻き下げられた状態になっており、容器20が供試体12の周囲を囲う位置に配置される。この作動位置P2では、容器20の開口部21がテーブル11によって塞がれ、容器20とテーブル11とによって水槽が構成される。つまり、容器20の下端、詳細には、容器20の開口部21の周縁部に設けられたシール部材27が、テーブル11に当接されている。そして、シール部材27が容器20の自重によって弾性変形(圧縮変形)することにより、容器20とテーブル11との間が水密にシールされる。この場合、容器20の自重がシール部材27の面圧として作用する。作動位置P2は、容器20の自重によるシール部材27の面圧を確保可能な位置に設定される。なお、作動位置P2では、ワイヤ31aを張った状態に維持して、容器20の自重の一部をシール部材27の面圧として作用させてもよいし、あるいは、電動ウィンチ31のワイヤ31aを弛んだ状態として、容器20の自重のほとんどをシール部材27の面圧として作用させてもよい。
作動位置P2では、容器20の内部に液体Wを注入(充填)することが可能になっている。この場合、液体Wは、給水管40から容器20の内部へ供給される。また、作動位置P2では、容器20の内部に注入された液体Wを外部へ排出することが可能になっている。この場合、液体Wは、排水管50から容器20の外部へ排出され、例えば専用の排水タンクに貯溜される。
本実施形態では、上述のような容器20および昇降装置30は、試験装置100の保護装置として設けられている。言い換えれば、供試体12に異常が発生した場合の対策として、容器20および昇降装置30が試験装置100に備えられている。以下、この点について説明する。
まず、供試体12への試験を行うにあたって、容器20を供試体12の上方の所定位置(図1の待機位置P1)に配置する。この場合、昇降装置30の電動ウィンチ31を巻き上げた状態にするとともに、支持フレーム32を試験装置100における所定位置へ移動させる。
そして、容器20を待機位置P1に配置した状態で、試験装置本体10によって、テーブル11上にセットされた供試体12に対する試験を行う。ここで、テーブル11上にセットされた供試体12に異常が発生した場合、電動ウィンチ31を巻き下げる状態に昇降装置30を作動して、供試体12を囲う所定位置(図2の作動位置P2)まで容器20を下降させる。供試体12に異常が発生したかどうかは、上述したように、各種のセンサ類28のセンサ出力に基づいて判定される。
容器20が作動位置P2まで下降すると、容器20の開口部21がテーブル11によって塞がれ、容器20とテーブル11とによって水槽が形成される。そして、供給装置によって、給水管40から容器20の内部に液体Wを注入する。液体Wの液面の位置は、各種のセンサ類28のうちの液面センサ(図面では、右下方に配置されたセンサ)によって監視されており、図3に示すように、少なくとも供試体12を水没させることが可能な所定高さまで液体Wが注入される。なお、予め設定された所定量だけ液体Wを注入する構成としてもよい。このように供試体12を水没させることによって、供試体12の異常解消を図るようにしている。なお、テーブル11の表面(載置面)は液体Wに浸されるが、テーブル11下の試験装置本体10の内部には液体Wが浸入しないようになっている。
容器20の内部に液体Wを注入することによって、供試体12の異常が解消された場合、その後、排水管50から容器20の外部へ液体Wを排出する。そして、液体Wの排出後、電動ウィンチ31を巻き上げる状態に昇降装置30を作動して、容器20を供試体12の上方の待機位置P1まで上昇させる。
本実施形態では、容器20および昇降装置30が、上述したように、試験装置100の保護装置として設けられており、次のような効果が得られる。
すなわち、容器20を供試体12の上方の待機位置P1に待機させ、供試体12に異常が発生した場合には、昇降装置30によって供試体12を囲う作動位置P2まで容器20を下降させることにより、供試体12の異常による被害を最小限に抑えることができる。つまり、供試体12に異常が発生した場合に備えて、容器20を供試体12の上方の待機位置P1で待機させておくことによって、供試体12に異常が発生した場合であっても、その異常解消に迅速に対応することができる。
そして、供給装置によって容器20の内部に液体Wを供給して供試体12を水没させることにより、供試体12の異常解消を促進させることができる。この際、シール部材27が容器20の自重によって弾性変形することにより、容器20とテーブル11との間が水密にシールされる。この場合、容器20の自重がシール部材27の面圧として作用することによって、容器20の内部に供給される液体Wの外部への漏洩を抑制することができ、試験装置本体10の保護を確実に図ることができる。
また、本実施形態では、昇降装置30が電動ウィンチ31と支持フレーム32とを備えた構成になっているので、昇降装置30によって容器20を任意の高さ位置まで容易かつ迅速に昇降移動することができ、供試体12に異常が発生した場合であっても、迅速に試験装置本体10の保護を図ることができる。
また、支持フレーム32の下端にストッパ付きの車輪32cが設けられているので、車輪32cによって、試験装置100が設置される試験室内の任意の位置に支持フレーム32を容易に移動させることができる。これにより、保護装置としての容器20および昇降装置30を様々な試験装置100に容易に適応させることができ、汎用性の高い保護装置を提供することができる。また、ストッパによって支持フレーム32の移動を規制して、支持フレーム32を試験室内の所定位置で保持することができる。また、支持フレーム32がレール102に沿って水平方向に移動可能になっているので、例えば試験装置100の使用時に配置される使用位置と、試験装置100の不使用時に配置される格納位置(退避位置)との間で、支持フレーム32を容易に移動させることができる。
ここで、容器20内に注入される液体Wを電解液とすることが可能である。液体Wを電解液とすることによって、供試体12を2次電池とした場合、2次電池の放電を促進させることができ、2次電池の異常解消を促進できる。電解液として、例えば食塩水を採用することができ、この場合、例えばティーパック状の袋に食塩を入れておき、その袋を容器20内に充填される液体Wに浸される位置に予め配設しておけばよい。そして、給水管40から供給される水道水に食塩を溶解させることによって、所定濃度の食塩水を調製すればよい。また、食塩の代わりに、供試体12の種類に応じて異常解消に適した他の薬品等を設ける構成としてもよい。
なお、上述した昇降装置30の作動や、供給装置の作動等は、作業者が図示しないコントローラを操作することによって行ってもよいし、図示しない制御装置によって自動的に制御するようにしてもよい。コントローラによって操作する場合、試験装置100が設置される試験室の外部(例えば、監視室等)にコントローラを設け、試験室の外部で作業者がコントローラの操作を行うことが好ましい。制御装置によって行う場合、上述した各種のセンサ類28を含む多数のセンサのセンサ出力に基づいて、供試体12に異常が発生したかどうかの判定、供試体12の異常が解消されたかどうかの判定、昇降装置30による容器20の昇降移動、供給装置による液体Wの供給および供給停止を制御することが可能である。さらには、制御装置によって、支持フレーム32の移動や、容器20の内部からの液体Wの排出等も制御することが可能である。
今回開示した実施形態は、すべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。本発明の技術的範囲は、上記した実施形態のみによって解釈されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、本発明の技術的範囲には、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
上述した容器20の構成は一例であって、他の構成を採用してもよい。容器20の形状は下方に開放された開口部21を有する形状であれば特に限定されず、例えば円筒状やドーム状であってもよい。なお、容器20の上方は開放されていてもよいし、あるいは閉鎖されていてもよい。この場合、上記実施形態のように、容器20が上方に開放された開口部22を有する場合には、作動位置P2において容器20内に水没された供試体12の状態を目視あるいはカメラ等によって容易に確認することができる。
上述したシール部材27の構成は一例であって、容器20とテーブル11との間を水密にシールする弾性体であれば他の構成を採用してもよい。例えば、シール部材27をテーブル11側に設ける構成としてもよい。
上述した昇降装置30の構成は一例であって、他の構成を採用してもよい。例えば、電動ウィンチ31以外の手段によって容器20を昇降させる構成としてもよい。また、レール102を設けず、試験装置100が設置される試験室内の床面101の任意の位置に支持フレーム32を移動可能な構成としてもよい。あるいは、支持フレーム32に車輪32cを設けず、試験装置100が設置される試験室内の床面101の所定位置に固定する構成としてもよい。
また、試験装置100に複数の試験装置本体10(複数のテーブル11)が備えられている場合にも、支持フレーム32をレール102に沿って移動させることによって、複数の試験装置本体10で共通の容器20および昇降装置30を用いることができ、好適である。例えば特許第5766844号公報に示されるように、水平加振を行う第1加振機と、垂直加振を行う第2加振機とが備えられている場合に、第1加振機による振動試験を行う際に配置される第1使用位置と、第2加振機による振動試験を行う際に配置される第2使用位置との間で、レール102に沿って支持フレーム32を移動させる構成を採用することは有効的である。この変形例について、図4〜図6を参照して説明する。
図4は、試験装置100の変形例を示す図であって、支持フレーム32が格納位置(退避位置)A1に配置された状態を示している。図5は、試験装置100において、支持フレーム32が第1使用位置A2に配置された状態を示す図である。図6は、試験装置100において、支持フレーム32が第2使用位置A3に配置された状態を示す図である。図4に示すように、試験装置100は、例えば特許第5766844号公報に示されるような振動試験装置本体10Aを備えている。振動試験装置本体10Aは、垂直方向に加振できるとともに水平方向にも加振できる構成になっており、ヨーク13と、振動台(第2テーブル)11Bと、ヨーク13を保持する土台14と、スリップテーブル(第1テーブル)11Aと、スリップテーブル11Aと振動台11Bとを連結する連結部15と、スリップテーブル11Aの下部に設けられる油リサイクル部16とを備えている。図4では、水平加振の状態を実線で示し、ヨーク13を時計回りに90°回転させた垂直加振の状態を2点鎖線で示している。
振動試験装置本体10Aにおいて、ヨーク13には、ヨーク13に静磁場を生成するための図示しない励磁コイルと、振動発生用の図示しないドライブコイルとが設けられている。ドライブコイルは磁気ギャップ内に配され、振動台11Bと一体的に構成されている。励磁コイルに直流電流を流すことにより、励磁コイルを取り巻くヨーク13内に磁気回路(静磁場)が生成される。ドライブコイルに所定周波数の交流電流を流すことにより、磁気ギャップに生成される静磁場とドライブコイルに流れる交流電流との間に力が働く。この力により、ドライブコイルは磁束の方向と直交する方向に振動する。これにより、振動台(第2テーブル)11Bはドライブコイルに流される交流電流の周波数で振動し、これに伴って、図5に示すように、スリップテーブル(第1テーブル)11Aに取り付けられた供試体12が水平方向に振動するようになっている。また、ヨーク13を時計回りに90°回転させた状態では、図6に示すように、振動台(第2テーブル)11Bに取り付けられた供試体12が垂直方向に振動するようになっている。
そして、試験装置100では、図4に示す退避位置A1と、図5に示す第1使用位置A2と、図6に示す第2使用位置A3との間で、支持フレーム32がレール102に沿って水平方向に移動可能に設けられている。図4に示す退避位置A1は、振動試験装置本体10Aで振動試験が行われない場合に、支持フレーム32を退避させておく位置になっている。
図5に示す第1使用位置A2は、振動試験装置本体10Aで水平加振による振動試験が行われる場合に支持フレーム32が配置される位置になっている。水平加振による振動試験は、スリップテーブル(第1テーブル)11A上にセットされた供試体12に対して行われる。この際、スリップテーブル11Aの供試体12の上方の待機位置に容器20が配置されるように、支持フレーム32の水平方向の位置を調整し、図示しないストッパによって支持フレーム32の移動を規制する。このように、容器20を供試体12の上方の待機位置に待機させておき、スリップテーブル11A上の供試体12に異常が発生した場合には、昇降装置30によって供試体12を囲う作動位置まで容器20を下降させる。つまり、容器20の開口部21がスリップテーブル11Aによって塞がれ、容器20とスリップテーブル11Aとによって水槽が形成される位置まで容器20を下降させる。これにより、スリップテーブル11A上の供試体12に異常が発生した場合であっても、その異常解消に迅速に対応することができる。
図6に示す第2使用位置A3は、振動試験装置本体10Aで垂直加振による振動試験が行われる場合に支持フレーム32が配置される位置になっている。垂直加振による振動試験は、振動台(第2テーブル)11B上にセットされた供試体12に対して行われる。この際、振動台11Bの供試体12の上方の待機位置に容器20が配置されるように、支持フレーム32の水平方向の位置を調整し、図示しないストッパによって支持フレーム32の移動を規制する。このように、容器20を供試体12の上方の待機位置に待機させておき、振動台11B上の供試体12に異常が発生した場合には、昇降装置30によって供試体12を囲う作動位置まで容器20を下降させる。つまり、容器20の開口部21が振動台11Bによって塞がれ、容器20と振動台11Bとによって水槽が形成される位置まで容器20を下降させる。これにより、振動台11B上の供試体12に異常が発生した場合であっても、その異常解消に迅速に対応することができる。
本変形例では、支持フレーム32が、容器20が複数のテーブル(スリップテーブル11Aおよび振動台11B)の上方に配置されるように移動可能になっているので、保護装置としての容器20および昇降装置30を、複数のテーブルでそれぞれ試験を行う構成の試験装置100に容易に適応させることができる。これにより、各テーブル上の供試体12に異常が発生した場合であっても、その異常解消に迅速に対応することができ、供試体の異常による試験装置100の被害を最小限に抑えることができる。なお、1つの試験装置本体に対し、複数のテーブルが設けられている場合に限らず、複数の試験装置本体が試験装置100に備えられ、複数の試験装置本体にそれぞれテーブルが設けられており、各テーブルでそれぞれ試験を行う構成に対しても、支持フレーム32をレール102に沿って移動させる構成を採用することは有効的である。
本発明は、試験装置において、テーブル上にセットされた供試体に異常が発生した場合の対策として有効に利用することが可能である。
10 試験装置本体
11 テーブル
12 供試体
20 容器
21 開口部
27 シール部材(弾性体)
30 昇降装置
31 電動ウィンチ
32 支持フレーム
100 試験装置
P1 待機位置
P2 作動位置
W 液体

Claims (8)

  1. テーブル上に載置された供試体に対する試験を行う試験装置であって、
    下方に開放された開口部を有する容器と、
    前記容器を昇降させる昇降装置と、
    前記容器に液体を供給する供給装置とを備え、
    前記容器は、前記昇降装置によって、前記供試体の上方で待機する待機位置と、前記供試体を囲う作動位置との間を昇降移動可能に設けられており、前記作動位置では、当該容器と前記テーブルとによって水槽が構成されることを特徴とする試験装置。
  2. 請求項1に記載の試験装置において、
    前記作動位置では、前記容器と前記テーブルとの間が弾性体によってシールされることを特徴とする試験装置。
  3. 請求項2に記載の試験装置において、
    前記弾性体は、前記容器の前記開口部の周縁部全周に装着されていることを特徴とする試験装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の試験装置において、
    前記昇降装置は、電動ウィンチと支持フレームとを備え、
    前記容器は、前記電動ウィンチのワイヤを介して前記支持フレームに吊り下げられていることを特徴とする試験装置。
  5. 請求項4に記載の試験装置において、
    前記支持フレームの下端には、車輪が設けられており、
    前記支持フレームは、当該試験装置が設置される試験室の床面に設けられたレールに沿って移動可能になっていることを特徴とする試験装置。
  6. 請求項5に記載の試験装置において、
    前記テーブルが複数備えられており、
    前記支持フレームは、前記容器が前記各テーブルの上方に配置されるように移動可能になっていることを特徴とする試験装置。
  7. 請求項4〜6のいずれか1つに記載の試験装置において、
    前記容器の昇降移動が、前記容器と前記支持フレームとの間に設けられたガイドローラによって案内されることを特徴とする試験装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1つに記載の試験装置において、
    前記液体は、電解液であることを特徴とする試験装置。
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