JP6373775B2 - タイムスタンプ生成装置、イベント検出装置およびタイムスタンプ生成方法 - Google Patents

タイムスタンプ生成装置、イベント検出装置およびタイムスタンプ生成方法 Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、時刻を正確に検出するための技術に関する。
近年、マルチスタティックレーダ、次世代航空監視レーダ(マルチラテレーション:MLAT)、あるいは広域マルチラテレーション(Wide Area Multilateration:WAM)に関する検討が盛んである。これらのシステムに共通するのは、電波源(送信局)から送信される電波を受信する複数の受信局の時刻が、高精度に同期していなくてはならないことである。
例えばマルチラテレーションシステムでは、航空機から送信された無線信号が複数の受信局で受信される。各受信局は、それぞれ自局で発生した“信号受信”というイベントに独自にタイムスタンプを付与する。無線信号の送信時刻からタイムスタンプまでの時間を距離に換算することにより、航空機の位置を求めることができる。容易に想像されるように、時刻同期の精度は測位精度に大きく影響するので、数ナノ秒オーダにも及ぶ精度を要求される。
正確な時刻を得るために、GPS(Global Positioning System)モジュールとクロックジェネレータとを組み合わせた時刻生成装置が用いられる。しかしながらGPS衛星からのGPS信号を喪失(ロスト)した状態ではクロックジェネレータの周波数偏差が効いてくるので、正確な時刻を得られなくなる。
GPS信号をロストした状態は自走モード(オートラン)と称され、例えばジャミングの発生によりこの状態に至る。自走モードに対し、以下の説明では、GPS信号を捕捉できている状態を定常モードと称することにする。
自走モードにおけるクロック誤差を低減させるために、OCXO(恒温槽付水晶発振器)などの高精度発振器をクロックジェネレータに用いる手法が知られている。毎正秒(0秒)にGPSモジュールから出力されるPPS(Pulse per Second)信号とクロック信号とを比較し、その結果に基づいてクロック発振周波数を補正することでクロック誤差を低減する手法もある。しかしながらGPS信号の喪失期間が長くなればなるほど(例えば数分を超える期間)、クロック誤差は無視できないレベルにまで大きくなる。
特開2010−273299号公報 特開2010−200051号公報
"マルチラテレーション対応ADS-B の空港面評価"、独立行政法人 電子航法研究所、航空システム部、宮崎裕己、三吉襄 著、[online],[平成26年10月22日検索],インターネット,<URL:http://www.enri.go.jp/report/hapichi/pdf2004/17.pdf>
既存の時刻生成装置では、定常モードにおいては、PPS信号の精度がGPS信号と同程度に保たれるので時刻精度を高く保つことができる。しかし自走モードではクロック誤差が時間の経過につれ蓄積され、イベントに付与されるタイムスタンプは真のイベント発生時刻から次第に乖離して行く。そしてある時刻で、時刻の検出誤差が許容値を超えてしまう。自走モードの開始から誤差が許容値を越えるまでの時間を許容時間と称する。
目的は、許容時間を延長し、これにより正確なタイムスタンプを長期的に生成できるようにしたタイムスタンプ生成装置、イベント検出装置およびタイムスタンプ生成方法を提供することにある。
実施形態によれば、タイムスタンプ生成装置は、クロック生成部と、クロックカウンタと、パルスカウンタと、ロングカウンタと、時刻生成部と、タイムスタンプ生成部とを具備する。クロック生成部は、ローカルクロック信号を生成する。クロックカウンタは、定周期パルスによるリセットごとにローカルクロック信号のカウントアップを繰り返す。パルスカウンタは、定周期パルスを分周して分周パルスを出力する。ロングカウンタは、分周パルスによるリセットごとにローカルクロック信号のカウントアップを繰り返す。時刻生成部は、時刻情報を含む電波を捕捉可能な定常モードにおいてグローバル時刻および定周期パルスを時刻情報に基づいて生成し、電波をロストした自走モードにおいてローカル時刻および定周期パルスをローカルクロック信号に基づいて生成する。タイムスタンプ生成部は、定常モードにおけるタイムスタンプをグローバル時刻とクロックカウンタのカウント値とに基づいて生成し、自走モードにおけるタイムスタンプをローカル時刻とクロックカウンタのカウント値とロングカウンタのカウント値とに基づいて生成する。
図1は、実施形態に係るマルチラテレーションシステムの一例を示すシステム図である。 図2は、図1に示される受信局A〜Dの一例を示す機能ブロック図である。 図3は、図1に示される受信局A〜Dの処理手順の一例を示すフローチャートである。 図4は、比較のため既存の受信局の一例を示す機能ブロック図である。 図5は、図1に示される受信局A〜Dの処理手順の第2の実施形態を示すフローチャートである。 図6は、マルチスタティックレーダシステムの一例を示す図である。
図1は、実施形態に係るマルチラテレーションシステムの一例を示すシステム図である。この種の測位システムは、例えば空港に設置され、航空機の位置を特定するために利用されることができる。図1に示されるシステムは、監視エリアに分散して配置される複数の受信局A,B,CおよびDを備える。受信局A〜Dは、例えば基地局10を経由して空港LAN(Local Area Network)20に接続される。空港LAN20には、サーバ30およびデータベース40も接続される。すなわちサーバ30は、受信局A〜Dと通信して各種の情報を取得することができる。
受信局A〜Dは、航空機100から送信されるスキッタ、あるいはSSR応答などの無線信号(トランスポンダ信号)をそれぞれ受信する。受信局A〜Dは、航空機100からの無線信号を“いつ受信したか”を示す情報を、空港LAN20に伝送する。つまり受信局A〜Dは、受信した信号をデコードし、その内容(例えば航空機100の登録識別番号など)を含むデコードデータを生成するとともに、このデコードデータに、受信時刻を示すタイムスタンプを付与する。
タイムスタンプを付与されたデコードデータは、例えばIP(Internet Protocol)パケット化され、TCP−IP(Transmission Control Protocol-IP)などのプロトコルでサーバ30に伝送される。サーバ30は各受信局A〜Dから送られたデコードデータからタイムスタンプを抽出し、航空機100の位置を算出する。算出された位置情報は例えばデータベース40に蓄積される。
航空機100から無線信号が送信された時刻をTとし、時刻Tと、各受信局A,B,C,Dのタイムスタンプとの時間差をそれぞれTa,Tb,Tc,Tdとする。そうすると、例えばTa−Tdを一定とする双曲線と、Tb−Tcを一定とする双曲線とを描くことができ、この2つの双曲線の交点が航空機100の位置として求められる。これが、マルチラテレーションによる測位原理の概略である。
受信局A〜Dにおいて正確な時刻を生成し、タイムスタンプの精度をナノ秒オーダにまで上げるために、測位衛星としてのGPS衛星から送信されるGPS信号が利用される。いずれかのGPS衛星51〜5nからのGPS信号を継続して捕捉できれば問題はないが、他の航空機による遮蔽やマルチパスの発生などによりGPS信号をロストすると自走モードがスタートし、測位精度が次第に劣化する。次に、例えば図1に示されるシステムに適用可能な本発明の複数の実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
図2は、図1に示される受信局Aの一例を示す機能ブロック図である。なお受信局B〜Dも同様である。受信局Aは、GPSモジュール61、クロックジェネレータ62、クロックカウンタ63、信号到達時刻検出部64、長期クロック監視部65、タイムスタンプ生成部66およびメモリ67を備える。
クロックジェネレータ62は、OCXOや原子発振器などの高精度の発振器を備え、ローカルクロック信号としてのクロック信号を生成する。クロックジェネレータ62は、クロック信号をクロックカウンタ63および長期クロック監視部65に与える。
GPSモジュール61は、GPS衛星から送信されたGPS信号(時刻情報を含む)を受信する。すなわちGPSモジュール61は、定常モードにおいて受信されたGPS信号から、グローバル時刻としてのGPS時刻と、定周期パルスとしてのPPS信号を生成する。GPSモジュール61は、GPS時刻を信号到達時刻検出部64に通知し、PPS信号をクロックカウンタ63および長期クロック監視部65に渡す。
GPSモジュール61は、自走モードにおいてはクロックジェネレータ62から取得したクロック信号に基づいて、ローカル時刻およびPPS信号を生成する。ローカル時刻は自走モードにおいて、GPS時刻に代替される。自走モードにおいて生成されたPPS信号も、定常モードにおけるPPS信号に代替される。
クロックカウンタ63は、PPS信号によるリセットごとにクロック信号のカウントアップを繰り返す。つまりクロックカウンタ63はクロック信号のカウントアップを継続的に繰り返すが、そのカウント値は、PPS信号ごとにリセットされる。つまり1秒ごとにカウント値が0に戻る。クロックカウンタ63は、カウント値をタイムスタンプ生成部66に通知し、リセット時のカウント値をGPSモジュール61に渡す。
例えばクロック信号の周期が100MHzであれば、クロックカウンタ63は1秒間に100,000,000回のカウントを実施する。これにより、1/100,000,000秒の時刻精度を得られる。しかし、そもそもクロック信号の精度がGPS信号の時刻情報の精度よりも格段に低いので、自走モードにおいては何らかの対処を必要とする。実施形態においてはこのような事情に対応可能な技術について説明する。
長期クロック監視部65は、PPS信号をカウントするPPSカウンタ65bと、クロック信号を長時間カウントするロングカウンタ65aとを備える。PPSカウンタ65bは、GPSモジュール61からのPPS信号を分周して分周パルスを出力する。ロングカウンタ65aは、分周パルスによるリセットごとにクロック信号のカウントアップを繰り返す。つまりロングカウンタ65aはクロック信号のカウントアップを継続的に繰り返すが、そのカウント値は、分周パルスごとにリセットされる。
PPS信号は毎秒1パルスなので、PPSカウンタ65bは、毎秒カウントアップし、例えば数1,000カウント、すなわち数1,000秒ごとにロングカウンタ65aをリセットする。クロックジェネレータ62にOCXOを用いれば、OCXOの短期安定性から、ロングカウンタリセット時の値はリセットごとに変動しないといえる。
信号到達時刻検出部64は、航空機100からのトランスポンダ信号を受信し、このトランスポンダ信号にエンコードされた各種の情報をデコードしてデコードデータを生成する。さらに信号到達時刻検出部64は、トランスポンダ信号を受信した時点のタイムスタンプをタイムスタンプ生成部66から取得し、この取得したタイムスタンプをデコードデータに付与する。
つまり信号到達時刻検出部64は、“トランスポンダ信号(入力信号)の受信”というイベントの発生を検出すると、検出時点のタイムスタンプをタイムスタンプ生成部66から取得し、このタイムスタンプを付与されたイベント情報(デコードデータ)を出力する。
タイムスタンプ生成部66は、GPS時刻(またはローカル時刻)と、クロックカウンタ63のカウント値と、ロングカウンタ65aのカウント値とを取得する。タイムスタンプ生成部66は、定常モードにおけるタイムスタンプをGPS時刻とクロックカウンタ63のカウント値とに基づいて生成する。自走モードにおいては、タイムスタンプ生成部66は、ローカル時刻とクロックカウンタ63のカウント値と、ロングカウンタ65aのカウント値とに基づいてタイムスタンプを生成する。
タイムスタンプ生成部66の処理の過程で生成された各種のデータはメモリ67に記憶される。次に、上記構成における作用を説明する。
図3は、図2に示される受信局Aの処理手順の一例を示すフローチャートである。なお受信局B〜Dも同様である。図3において、受信局AはGPS信号の受信状態をモニタし、GPS信号をロストしたか否かを判断する(ステップS1)。GPS信号を正常に受信できていれば(ステップS1でNo)、受信局Aは定常モードでの処理を継続する。すなわち受信局Aは、受信したGPS信号からGPS時刻を生成し(ステップS2)、クロックカウンタ63のカウント値を取得し(ステップS3)、タイムスタンプを生成する(ステップS4)。
上記のプロセスにおいてクロックカウンタ63は、クロックジェネレータ62からのクロック信号毎にカウントアップされ、GPSモジュール61からのPPS信号によってリセットされる。タイムスタンプ生成部66は、タイムスタンプを生成すべき時点(信号到達時刻検出部64により入力信号が検出された時点など)のクロックカウンタ63の値を読み取ることで、秒以下の極めて正確な時刻を取得することができる。
さらに、GPSモジュール61はクロックカウンタ63のリセット時の値を読み取ることでクロックジェネレータ62の出力周波数偏差を検知し、クロックジェネレータ62の出力周波数を補正することができる。このように定常モードにおいてはタイムスタンプの精度を高く保つことができる。
一方、GPS信号をロストすると(ステップS1でYes)直ちに自走モードが開始される(ステップS5)。自走モードにおいては受信局Aは、クロックジェネレータ62からのクロック信号からローカル時刻を生成し(ステップS6)、クロックカウンタ63のカウント値を取得し(ステップS7)、ロングカウンタ65aのカウント値を取得する(ステップS8)。このとき、ローカル時刻の精度およびPPS信号の精度は、クロック信号の精度を反映する。
タイムスタンプ生成部66は、クロックカウンタ63のカウント値と、ロングカウンタ65aのカウント値とに基づいて、ローカル時刻の偏差を補正し(ステップS9)、補正された時刻を記載したタイムスタンプを生成する(ステップS10)。
信号到達時刻検出部64は、イベントの発生を待ち受ける(ステップS11)。入力信号の受信イベントが生じると(ステップS11でYes)、信号到達時刻検出部64は入力信号をデコードし(ステップS12)、イベント発生時点のタイムスタンプをタイムスタンプ生成部66から取得し、デコードデータに付与する(ステップS13)。最後に、信号到達時刻検出部64は、タイムスタンプを付与されたデコードデータを出力する(ステップS14)。
次に、ステップS9における、ローカル時刻の偏差を補正する処理について説明する。PPSカウンタ65bのリセット周期をnとし、クロック信号の周波数fをf=x+dx(ただし0≦dx<1)とする。そうすると、ロングカウンタ65aのリセット時の値はn×(x+dx)となる。
dx=1/n(w+dw)(ただし0≦dw<1)と表すと、信号到達時刻検出部64は、ロングカウンタ65aの値を参照することでdx成分のうちw成分を知ることができる。このw成分を用いて、ローカル時刻の偏差を高精度に補正することができる。クロック信号周波数のw成分は、dx成分に比べて1/n程度であるので、これを取得することでクロック信号の出力周波数を従来のn倍の分解能で知ることが可能になる。ちなみに既存の技術ではdxが切り捨てられるので、w成分を求めることもできない。
OCXOの出力周波数の変動は、1時間程度ではきわめて小さい。変動の程度を示すアラン分散は1時間あたり0.02ppbの程度である。実施形態ではこのことに着目し、ロングカウンタ65aの積算時間を長くすることで、クロック信号の周波数誤差成分による影響をさらに低減させるようにした。
すなわち、nの値をOCXOの出力周波数が変動する期間より短く設定することで、自走モードにおけるdx成分の蓄積の影響を、1/nにすることができる。つまり、自走モードの許容時間をn倍に延長することができる。
以上述べたように第1の実施形態では、クロックジェネレータ62の短期安定性に着目し、ロングカウンタ65aを設けてクロック信号とPPS信号との比較時間を延長した。このようにして、GPS信号の喪失が長期間に及んでも正確なタイムスタンプを継続して生成でき、入力信号の信号到達時刻を正確に検出できるようにした。
図4は、比較のため既存の受信局の一例を示す機能ブロック図である。図4に示される受信局は、GPSモジュール61、クロックジェネレータ62、クロックカウンタ63、信号到達時刻検出部64およびタイムスタンプ生成部66を備えるが、長期クロック監視部65を備えていない。
図4において、GPSモジュール61は自走モードにおいて、クロックジェネレータ62からのクロック信号に基づいてローカル時刻とPPS信号を生成する。しかし図4の構成においては、クロックカウンタ63がPPS信号によって毎秒ごとにリセットされるので、クロック信号の1カウントあたりの時間よりも短い誤差が丸められてしまい、この誤差を検出することができない。
すなわち、クロック信号の周波数fをf=x+dx(ただし0≦dx<1)とすると、クロックカウンタ63は毎秒x回カウントアップするが、少数成分のdxは切り捨てられてしまうので、GPSモジュール61はdxの値を知ることができない。このためdxに由来する誤差成分が時間の経過とともに蓄積され、許容時間の短縮がもたらされていた。
これに対し第1の実施形態では、タイムスタンプ生成部66は、信号到達時刻検出部64による信号の受信時にロングカウンタ65aの値を読み取ることで、クロック信号周波数のdx以下の偏差を知ることができる。従って信号検出時刻のずれを高精度に補正でき、これにより高精度な時刻を長期にわたり生成することができる。これらのことから第1の実施形態によれば、許容時間を延長でき、正確なタイムスタンプを長期的に生成可能なタイムスタンプ生成装置、イベント検出装置およびタイムスタンプ生成方法を提供することができる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、自走モードに入ると例えば数1000秒ごとにロングカウンタ65aをリセットし、その間のカウント値に基づいてローカル時刻の偏差を補正するようにした。第2の実施形態ではローカル時刻を補正するための別の手法について説明する。
図5は、受信局Aの処理手順の変形例を示すフローチャートである。なお受信局B〜Dも同様である。
図5において、受信局Aは定常モードおよび自走モードのいずれにおいても、クロックカウンタ63のカウント値と、ロングカウンタ65aのカウント値とを取得する(ステップS7、S8)。これらの、クロックカウンタ63のカウント値とロングカウンタ65aのカウント値とに基づいて、受信局Aはローカル時刻の補正値Δtを算出する(ステップS15)。
Δtは、クロックジェネレータ62の動作特性を反映する量であり、いわばクロックジェネレータ62の癖(時間の経過に伴う誤差の変動など)を示すといえる。算出されたΔtはメモリ67に記憶される(ステップS16)。
続いて受信局Aは、GPS信号の受信状態をモニタし、GPS信号をロストしたか否かを判断する(ステップS1)。GPS信号を正常に受信できていれば(ステップS1でNo)、受信局Aは定常モードでの処理を継続する。すなわち受信局Aは、受信したGPS信号からGPS時刻を生成し(ステップS2)、クロックカウンタ63のカウント値を取得し(ステップS3)、タイムスタンプを生成する(ステップS4)。
一方、GPS信号をロストすると(ステップS1でYes)直ちに自走モードが開始される(ステップS5)。そうするとタイムスタンプ生成部66はクロック信号からローカル時刻を生成し(ステップS6)、このローカル時刻を、メモリ67に予め記憶されている補正値Δtに基づいて補正する(ステップS16)。これにより補正されたローカル時刻が得られ、タイムスタンプ生成部66は、補正された時刻を記載したタイムスタンプを生成する(ステップS10)。
信号到達時刻検出部64はイベントの発生を待ち受け(ステップS11)、イベントが生じると(ステップS11でYes)入力信号をデコードする(ステップS12)。そして信号到達時刻検出部64はイベント発生時点のタイムスタンプをタイムスタンプ生成部66から取得し、タイムスタンプを付与されたデコードデータを出力する(ステップS13,S14)。
第2の実施形態では、定常モードにおいてローカル時刻の補正量Δtを予め算出し、メモリ67に記憶する。そして自走モードが開始すると直ちに、Δtに基づいてローカル時刻を補正するようにした。このようにしたので、自走モードの開始からロングカウンタ65aがリセットされるまでの期間(例えば数1000秒)においても、補正されたローカル時刻を得ることが可能になる。従って第2の実施形態によっても、許容時間を延長でき、正確なタイムスタンプを長期的に生成可能なタイムスタンプ生成装置、イベント検出装置およびタイムスタンプ生成方法を提供することができる。
なおこの発明は上記の実施形態に限定されるものではない。例えば本発明はマルチラテレーションシステムに限らず、マルチスタティックレーダシステムなどへの応用も可能である。
図6は、マルチスタティックレーダシステムの一例を示す図である。特に図6は、複数のレーダが通信ネットワーク50経由で通信し情報を授受し合う、協調制御型レーダシステムの一例を示す。図6に示されるシステムは、送受信局70と受信局80とを備える。送受信局70および受信局80はそれぞれ地理的に異なる位置(例えばA県の県庁所在地とB県の県庁所在地など)に設置される。
送受信局70から送信されたレーダ波が受信局80で受信されると、電波干渉を生じる。これを防ぐためには送受信局70の時刻と受信局80の時刻とを高精度に同期させ、送信ビームおよび受信ビームの形成方位、形成時刻を高い精度でスケジューリングする必要がある。本発明によれば送受信局70の時刻と受信局80の時刻を非常に高い精度で同期させることができる。本発明の技術思想はこの種の用途にも適用可能である。
また、複数のGPS衛星が同時に捕捉されている状態では、任意のGPS衛星からの時刻情報に基づいてタイムスタンプを生成することができる。あるいはこれに代えて、予め定めされた(既定の)基準に基づいて一つのGPS衛星を選択するようにしても良い。
また、受信局A〜Dがそれぞれ異なる複数のGPS衛星を捕捉しているケース、つまり受信局A〜Dごとに異なる衛星群が捕捉されている場合には、例えばコモンビュー法などの基準に基づいて、時刻情報を採用すべきGPS衛星を決定するようにしても良い。
また、図2に示されるGPSモジュール61、クロックジェネレータ62、クロックカウンタ63、信号到達時刻検出部64、長期クロック監視部65、タイムスタンプ生成部66、メモリ67、ロングカウンタ65a、およびPPSカウンタ65bの各機能ブロックは、例えばFPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアに実装されても良いし、あるいはCPU(Central Processing Unit)の演算処理により実現されるソフトウェアとして実装されても良い、
以上、本発明の複数の実施形態を説明した。これらの実施形態は例として提示されるものであり、発明の範囲の限定を意図するものではない。これらの新規な実施形態は他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…基地局、20…空港LAN、30…サーバ、40…データベース、50…通信ネットワーク、51〜5n…GPS衛星、61…GPSモジュール、62…クロックジェネレータ、63…クロックカウンタ、64…信号到達時刻検出部、65…長期クロック監視部、65a…ロングカウンタ、65b…PPSカウンタ、66…タイムスタンプ生成部、67…メモリ、70…送受信局、80…受信局、100…航空機、A〜D…受信局

Claims (19)

  1. ローカルクロック信号を生成するクロック生成部と、
    定周期パルスによるリセットごとに前記ローカルクロック信号のカウントアップを繰り返すクロックカウンタと、
    前記定周期パルスを分周して分周パルスを出力するパルスカウンタと、
    前記分周パルスによるリセットごとに前記ローカルクロック信号のカウントアップを繰り返すロングカウンタと、
    時刻情報を含む電波を捕捉可能な定常モードにおいてグローバル時刻および前記定周期パルスを前記時刻情報に基づいて生成し、前記電波をロストした自走モードにおいてローカル時刻および前記定周期パルスを前記ローカルクロック信号に基づいて生成する時刻生成部と、
    前記定常モードにおけるタイムスタンプを前記グローバル時刻と前記クロックカウンタのカウント値とに基づいて生成し、前記自走モードにおけるタイムスタンプを前記ローカル時刻と前記クロックカウンタのカウント値と前記ロングカウンタのカウント値とに基づいて生成するタイムスタンプ生成部とを具備する、タイムスタンプ生成装置。
  2. 前記タイムスタンプ生成部は、前記自走モードにおいて前記ローカル時刻の偏差を前記クロックカウンタのリセット時のカウント値に基づいて補正して前記タイムスタンプを生成する、請求項1に記載のタイムスタンプ生成装置。
  3. 前記タイムスタンプ生成部は、前記偏差を前記ロングカウンタのカウント値に基づいてさらに補正する、請求項2に記載のタイムスタンプ生成装置。
  4. 前記タイムスタンプ生成部は、
    前記定常モードにおいて、前記クロックカウンタのカウント値と前記ロングカウンタのカウント値とに基づいて前記ローカル時刻の補正値を算出し、
    前記自走モードにおいて、前記補正値に基づいて前記ローカル時刻を補正して前記タイムスタンプを生成する、請求項1に記載のタイムスタンプ生成装置。
  5. 前記電波は、測位衛星から送信されることを特徴とする請求項1に記載のタイムスタンプ生成装置。
  6. 前記定常モードにおいて複数の測位衛星を捕捉可能である場合に、
    前記時刻生成部は、捕捉された測位衛星のうち1つを既定の基準に基づき選択し、この選択された測位衛星から送信される電波に含まれる時刻情報に基づいて前記グローバル時刻および前記定周期パルスを生成することを特徴とする請求項5に記載のタイムスタンプ生成装置。
  7. タイムスタンプを生成するタイムスタンプ生成装置と、
    イベントの発生を検出すると、前記タイムスタンプ生成装置から取得したタイムスタンプを付与されたイベント情報を出力するイベント検出部とを具備し、
    前記タイムスタンプ生成装置は、
    ローカルクロック信号を生成するクロック生成部と、
    定周期パルスによるリセットごとに前記ローカルクロック信号のカウントアップを繰り返すクロックカウンタと、
    前記定周期パルスを分周して分周パルスを出力するパルスカウンタと、
    前記分周パルスによるリセットごとに前記ローカルクロック信号のカウントアップを繰り返すロングカウンタと、
    時刻情報を含む電波を捕捉可能な定常モードにおいてグローバル時刻および前記定周期パルスを前記時刻情報に基づいて生成し、前記電波をロストした自走モードにおいてローカル時刻および前記定周期パルスを前記ローカルクロック信号に基づいて生成する時刻生成部と、
    前記定常モードにおけるタイムスタンプを前記グローバル時刻と前記クロックカウンタのカウント値とに基づいて生成し、前記自走モードにおけるタイムスタンプを前記ローカル時刻と前記クロックカウンタのカウント値と前記ロングカウンタのカウント値とに基づいて生成するタイムスタンプ生成部とを備える、イベント検出装置。
  8. 前記タイムスタンプ生成部は、前記自走モードにおいて前記ローカル時刻の偏差を前記クロックカウンタのリセット時のカウント値に基づいて補正して前記タイムスタンプを生成する、請求項7に記載のイベント検出装置。
  9. 前記タイムスタンプ生成部は、前記偏差を前記ロングカウンタのカウント値に基づいてさらに補正する、請求項8に記載のイベント検出装置。
  10. 前記タイムスタンプ生成部は、
    前記定常モードにおいて、前記クロックカウンタのカウント値と前記ロングカウンタのカウント値とに基づいて前記ローカル時刻の補正値を算出し、
    前記自走モードにおいて、前記補正値に基づいて前記ローカル時刻を補正して前記タイムスタンプを生成する、請求項7に記載のイベント検出装置。
  11. 前記電波は、測位衛星から送信されることを特徴とする請求項7に記載のイベント検出装置。
  12. 前記定常モードにおいて複数の測位衛星を捕捉可能である場合に、
    前記時刻生成部は、捕捉された測位衛星のうち1つを既定の基準に基づき選択し、この選択された測位衛星から送信される電波に含まれる時刻情報に基づいて前記グローバル時刻および前記定周期パルスを生成することを特徴とする請求項11に記載のイベント検出装置。
  13. 前記イベントは、エンコードされた情報を含む入力信号の受信であることを特徴とする、請求項7に記載のイベント検出装置。
  14. ローカルクロック信号を生成し、
    クロックカウンタにより、定周期パルスによるリセットごとに前記ローカルクロック信号のカウントアップを繰り返し、
    ロングカウンタにより、前記定周期パルスを分周した分周パルスによるリセットごとに前記ローカルクロック信号のカウントアップを繰り返し、
    時刻情報を含む電波を捕捉可能な定常モードにおいてグローバル時刻および前記定周期パルスを前記時刻情報に基づいて生成し、
    前記定常モードにおけるタイムスタンプを前記グローバル時刻と前記クロックカウンタのカウント値とに基づいて生成し、
    前記電波をロストした自走モードにおいてローカル時刻および前記定周期パルスを前記ローカルクロック信号に基づいて生成し、
    前記自走モードにおけるタイムスタンプを前記ローカル時刻と前記クロックカウンタのカウント値と前記ロングカウンタのカウント値とに基づいて生成する、タイムスタンプ生成方法。
  15. 前記自走モードにおいて前記タイムスタンプを生成することは、前記ローカル時刻の偏差を前記クロックカウンタのリセット時のカウント値に基づいて補正する、請求項14に記載のタイムスタンプ生成方法。
  16. 前記タイムスタンプを生成することは、前記偏差を前記ロングカウンタのカウント値に基づいてさらに補正する、請求項15に記載のタイムスタンプ生成方法。
  17. 前記タイムスタンプを生成することは、
    前記定常モードにおいて、前記クロックカウンタのカウント値と前記ロングカウンタのカウント値とに基づいて前記ローカル時刻の補正値を算出し、
    前記自走モードにおいて、前記補正値に基づいて前記ローカル時刻を補正して前記タイムスタンプを生成する、請求項14に記載のタイムスタンプ生成方法。
  18. 前記電波は、測位衛星から送信されることを特徴とする請求項14に記載のタイムスタンプ生成方法。
  19. 前記定常モードにおいて複数の測位衛星を捕捉可能である場合に、
    捕捉された測位衛星のうち1つを既定の基準に基づき選択し、
    この選択された測位衛星から送信される電波に含まれる時刻情報に基づいて前記グローバル時刻および前記定周期パルスを生成することを特徴とする請求項18に記載のタイムスタンプ生成方法。
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