JP6732625B2 - 撮像装置および撮像システム - Google Patents

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Description

本発明は撮像装置おおび撮像システムに関する。
電子カメラ分野で、画像データに撮影日時、撮影場所などの撮像情報を付加する技術が知られている(特許文献1)。特許文献1においては、DCF(Design rule of Camera File System)規格におけるExif(Exchangeable Image File)フォーマットに基づき、撮像情報が画像データに付加される。
特開2009−225229号公報
従来技術では、動画像の1フレームに対して1つの時刻情報を付加するに留まっている。したがって、従来技術では、複数行のうちの一の行の画素信号の処理タイミングと、複数行のうちの他の一の行の画素信号の処理タイミングとのそれぞれに対応した時刻情報を得ることができなかった。
本発明の一実施形態による撮像装置は、複数行に配され、画素信号を出力する複数の画素と、前記複数の画素を行単位で走査する行走査部と、前記複数行のうちの一の行の前記画素信号の処理タイミングに対応する第1時刻情報と、前記複数行のうちの他の行の前記画素信号に対応する時刻情報であって、前記第1時刻情報とは値の異なる第2時刻情報とを出力する出力部とを備える撮像装置であって、前記撮像装置の外部から供給された基準時刻を用いて、前記基準時刻よりも分解能の高い時刻情報として、前記第1時刻情報と前記第2時刻情報を生成する時刻情報生成部と、を備える。
本発明の他の態様による撮像システムは、撮像装置と、時刻情報を生成する時刻情報生成部とを備える撮像システムであって、前記撮像装置は、複数行に配された複数の画素と、前記複数の画素を行単位で走査する行走査部と、選択された行の前記複数の画素のそれぞれから画素信号を読み出す読出部と、前記読出部からの複数の前記画素信号をフレーム毎の画像データとして出力する出力部とを有し、前記時刻情報生成部は前記時刻情報として、前記複数行のうちの一の行の前記画素信号の処理タイミングに対応する第1時刻情報と、前記複数行のうちの他の行の前記画素信号に対応する時刻情報であって、前記第1時刻情報とは値の異なる第2時刻情報とを生成し、前記時刻情報生成部は、前記撮像装置の外部から供給された基準時刻を用いて、前記基準時刻よりも分解能の高い時刻情報として、前記第1時刻情報と前記第2時刻情報とを生成する。
本発明は、複数行のうちの一の行の画素信号の処理タイミングと、複数行のうちの他の一の行の画素信号の処理タイミングとのそれぞれに対応した時刻情報を得る、撮像装置、撮像システムを提供することができる。
本発明の第1実施形態における撮像システムのブロック図である。 本発明の第1実施形態における撮像装置のブロック図である。 本発明の第1実施形態における画素の等価回路図である。 本発明の第1実施形態における制御信号のタイミングチャートである。 本発明の第1実施形態における撮像システムのタイミングチャートである。 本発明の第1実施形態における時刻情報の画像データへの付加方法を説明するための図である。 本発明の第1実施形態における撮影対象と時刻情報とを説明するための図である。 本発明の第2実施形態における撮像システムのタイミングチャートである。 本発明の第3実施形態における撮像システムのタイミングチャートである。 本発明の第4実施形態における撮像システムのタイミングチャートである。 本発明の第5実施形態における画素の等価回路図である。 本発明の第5実施形態における撮像システムのタイミングチャートである。 本発明の第5実施形態における撮影対象と時刻情報とを説明するための図である。 本発明の第6実施形態における撮像システムのブロック図である。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態における撮像システムのブロック図である。図1に示すように撮像システムは、撮像装置10、光学系11、AFE(Analog Front End)12、DSP(Digital Signal Processor)13、画像メモリ14、パルス発生部15、時刻取得部16、時刻情報生成部17、情報付加部18を備える。
撮像装置10は、本実施形態ではCMOSエリアセンサであり、2次元配列された複数の画素を有し、レンズなどの光学系11を介して入射された光信号を電気信号である画素信号に変換する。AFE12は差動増幅器、クランプ回路、アナログ・デジタル変換回路を含み、デジタルの画素データを出力する。DSP13は画素データを処理する回路であって、ガンマ処理などの階調補正、ホワイトバランス補正、デモザイク処理、ノイズ低減処理などのデジタル信号処理を行う。画像メモリ14はデジタル信号処理された画像データを一時的に保持するフレームメモリである。パルス発生部15は撮像装置10の垂直同期信号VD、水平同期信号HDおよび撮像装置10の制御信号を生成する。
時刻取得部16は、複数のGPS(Global Positioning System)衛星からの電波を受信するアンテナ、ベースバンド信号を処理する受信回路、受信信号に含まれる情報を復調する復調回路を有している。複数のGPS衛星からの受信電波の時間差に基づき、撮像システムの緯度、経度、高度の正確な情報を取得することができる。また、GPS衛星からの受信電波には、基準時刻としてのGPS時刻情報(GPS週情報、GPS秒情報)、閏秒情報が含まれる。GPS週情報は1980年1月6日を起点として0〜1023で巡回する情報である。GPS秒情報はGPS週内の秒経過情報であり、7日×24時間×60分×60秒=604800秒内の値を取り得る。閏秒情報はGPS時刻と世界標準時刻UTC(Universal Time Coordinated)との差分を表し、GPS時刻をUTCに変換する際に使用される。また、時刻取得部16は受信電波を復調する際にPPS(Pulse Per Second)信号と呼ばれる高精度の1秒1パルスの信号を出力する。
時刻情報生成部17はクロック回路を備え、PPS信号および水平同期信号HDを用いて、GPS時刻情報よりも時間分解能の高い時刻情報を生成する。時刻情報生成部17は例えば10MHz、すなわち10−7秒でカウントアップするカウンタを計数し、PPS信号の立ち上がりでカウンタをリセットする。PPS信号をカウンタのリセットに用いることで、誤差が累積しない高精度の時刻情報を生成することができる。
情報付加部18は、時刻情報生成部17によって生成された時刻情報を画像データに付加する。さらに、情報付加部18は時刻情報に加えて位置情報、撮像情報を画像データに付加することができる。出力装置(出力部)19はフレーム毎の画像データを出力可能であって、デジタルインターフェース、メモリカードなどの記録媒体のためのインターフェース、ディスプレイなどの表示装置への表示回路を含み得る。
図2は撮像装置10のブロック図である。撮像装置10は、画素部100、行走査回路(行走査部)120、列読出回路(読出部)130A、130B、列走査回路150A、150B、タイミングジェネレータ160、出力回路171A、172A、171B、172Bを備える。画素部100には、複数の画素110が行方向および列方向に沿って二次元マトリクス状に配置される。図2の画素部100はn行m列の画素110を含むが、説明の簡略化のために限られた数の画素110が示されている。なお、本明細書において、行方向とは図面における水平方向を示し、列方向とは図面において垂直方向を示すものとする。画素部100には、焦点検出用の信号を出力する焦点検出画素が配された測距行と、画像を生成するための信号を出力する撮像画素が配された複数の撮像行とが設けられている。また、画素部100の一部の画素110はOB画素(オプティカル・ブラック画素)として遮光されている。
画素110はカラーフィルタ、マイクロレンズ、光電変換部、浮遊拡散部、リセットトランジスタ、転送トランジスタ、増幅トランジスタ、選択トランジスタなどを含む。カラーフィルタは例えば赤、青、緑の原色フィルタであって、ベイヤー配列に従って各画素110に設けられている。
行走査回路120はタイミングジェネレータ160からの制御信号を受けて、画素部100を行単位で読取走査を行う。すなわち、複数の画素110が配された画素行には行走査回路120から制御信号V1〜Vnが供給され、光電変換された信号が画素110から読み出される。制御信号V1〜Vnのそれぞれは、画素110に含まれるリセットトランジスタ、転送トランジスタ、選択トランジスタをオンまたはオフさせる制御信号を含む。列方向の複数の画素110は4×m本の列信号線L(1−1)〜L(1−4)、・・・、L(m−1)〜L(m−4)のそれぞれに接続されている。例えば、第1列の複数の画素110は列信号線L(1−1)、L(1−2)、L(1−3)、L(1−4)に接続され、第2列の複数の画素110は列信号線L(2−1)、L(2−2)、L(2−3)、L(2−4)に接続されている。列信号線L(1−1)、L(1−2)、・・・、L(m−1)、L(m−2)は列読出回路130Aの列回路131A、132Aにそれぞれ接続されている。
列回路131A、列回路132Aは列走査回路150Aによって走査され、出力回路171A、172Aに画素信号を順次出力する。同様に、列信号線L(1−3)、L(1−4)、・・・、L(m−3)、L(m−4)は列読出回路130Bの列回路131B、132Bにそれぞれ接続されている。列回路131B、列回路132Bは列走査回路150Bによって走査され、出力回路171B、172Bに画素信号を順次出力する。出力回路171A、172A、171B、172Bからの画素信号は図1のAFE12に出力される。
本実施形態においては、各列の画素110に4個の列回路131A、132A、131B、132Bが設けられているため、最大で4行の画素110からの画素信号を同時に読み出すことができる。なお、同時に読み出し可能な画素行は4行に限定されるものではなく、1行、2行でも良く、4行よりも多くても良い。さらに、複数行の画素信号を加算して読み出しても良い。
列回路131A、132A、131B、132Bは増幅トランジスタの負荷となる定電流源、画素信号を増幅する差動増幅回路、画素信号を一時的に保持する保持回路等を備える。タイミングジェネレータ160は制御部として機能し、垂直同期信号VD、水平同期信号HD、および図示されていない基準クロックに基づく制御信号を行走査回路120、列走査回路150A、150Bに出力する。
図3は、本実施形態に係る撮像装置10における画素110の等価回路を示している。画素110は、光電変換部PD、保持部C1、浮遊拡散部FD、転送トランジスタM1、増幅トランジスタM3、選択トランジスタM4、リセットトランジスタM5を備える。
光電変換部PDは、カラーフィルタ、マイクロレンズを通過した入射光を光電変換し、光電変換により生じた電荷を蓄積する。転送トランジスタM1は、オンとなることにより光電変換部PDの電荷を増幅トランジスタM3の浮遊拡散部FDに転送する。増幅トランジスタM3のドレインは電源電圧線に接続され、ソースは浮遊拡散部FDの電圧に基づく信号を選択トランジスタM4を介して列信号線Lに出力する。列信号線Lには定電流源115が接続されている。リセットトランジスタM5は、オンとなることにより浮遊拡散部FDの電圧をリセットする。
同一行の画素110に対しては共通の制御信号が行走査回路120から供給される。すなわち、同一行において、転送トランジスタM1、選択トランジスタM4、リセットトランジスタM5には、制御信号TX、SEL、RESがそれぞれ供給される。これらのトランジスタは、制御信号がハイレベルのときにオンとなり、ローレベルのときにオフとなる。なお、複数の画素110が1つの増幅トランジスタM3を共有しても良い。
図4は、本実施形態に係る制御信号のタイミングチャートであって、画素信号の読み出しの動作を表している。図4には、選択トランジスタM4に供給される制御信号SEL、リセットトランジスタM5に供給される制御信号RES、転送トランジスタM1に供給される制御信号TXが示されている。トランジスタM1、M4、M5はそれぞれ対応する制御信号がハイレベルの時にオンになり、ローレベルの時にオフになる。
以下、図2および図3を参照しながら、画素信号の読み出しの動作を説明する。まず、行走査回路120は制御信号SELをハイレベルとすることで、選択トランジスタM4をオンとし、信号を読み出す画素110を選択する。次に、行走査回路120は制御信号RESをハイレベルとし、リセットトランジスタM5をオンにする。リセットトランジスタM5がオンとなることで、浮遊拡散部FDの電圧が電源電圧にリセットされる。リセットトランジスタM5がオフとなった後、列読出回路130A、130Bは列信号線Lから、リセット時の画素信号の読み出し(N読み)を行う。行走査回路120は制御信号TXをハイレベルとすることで、転送トランジスタM1をオンとし、光電変換部PDの電荷を浮遊拡散部FDへ転送する。列読出回路130A、130Bは列信号線Lから光電変換時の画素信号の読み出し(S読み)を行う。このようにして読み出された画素信号は列読出回路130A、130Bにおいて相関二重サンプリング処理され、出力回路171A、172A、171B、172Bから出力される。なお、画素信号をAD変換した後に相関二重サンプリング処理を行っても良い。
図5は本実施形態における撮像システムのタイミングチャートであって、垂直同期信号VD、水平同期信号HD、カウンタ、PPS信号を表している。カウンタは時刻情報生成部17において10−7秒毎にカウントアップされ、GPSのPPS信号の立ち上がりでリセットされるデジタル値である。
撮像システムに電源が投入されることにより、パルス発生部15は垂直同期信号VD、水平同期信号HD、制御信号を出力し、撮像装置10は撮像動作を開始する。時刻取得部16はGPS衛星から電波を受信し、GPS位置情報、GPS時刻情報を取得し始める。
時刻t1において、時刻取得部16は受信電波からPPS信号を取得すると、PPS信号を時刻情報生成部17に出力する。時刻情報生成部17はPPS信号の立ち上がりを検出すると、カウンタをリセットする。PPS信号に同期してリセットされるカウンタを用いることで、GPS時刻情報の更新周期である1秒よりも時間分解能の高いμ秒単位の時刻情報を生成することができる。時刻t1と同時に、時刻取得部16は受信電波からGPS週情報、GPS秒情報を含むGPS時刻情報を取得し、GPS時刻情報を年/月/日/時/分/秒の形式の時刻情報に変換する。GPS時刻情報は、撮像装置10の駆動タイミングとは非同期に、PPS信号の1秒毎に取得される。
時刻t2において、垂直同期信号VDがハイレベルになった後、ローレベルになると、撮像装置10において1フレームの垂直走査期間が始まる。垂直同期信号VDはPPS信号とは非同期の信号である。
時刻t3において、水平同期信号HDがハイレベルになった後、ローレベルになると、撮像装置10において第1の水平走査期間が始まる。なお、以下の説明において、水平同期信号HDの立ち上がりおよび立ち下がり時刻を併せて水平走査期間の開始時刻と称することがある。撮像装置10において、行走査回路120は第1〜第4の画素行を選択し、列読出回路130A、130Bは4行分の画素信号を読み出す。AFE12は画素信号をデジタルの画像データに変換し、DSP13は信号処理後の画像データを画像メモリ14、情報付加部18に出力する。時刻情報生成部17は時刻t3におけるカウンタの値を時刻情報として情報付加部18に出力する。情報付加部18は第1〜第4の画素行の画像データに時刻情報および位置情報等を付加する。これにより、第1の水平走査期間の開始時刻t3を10−7秒の時間分解能で記録することができる。
時刻t3−2において、水平同期信号HDがハイレベルになった後、ローレベルになると、第2の水平走査期間が始まる。情報付加部18は時刻t3−2におけるカウンタの値を時刻情報として第5〜第8の画素行に付加する。同様にして、水平同期信号HDがハイレベルになる時刻t3−3、・・・、t3−300において、各水平走査期間の開始時刻t3−3、・・・、t3−300の時刻情報が画像データに付加される。本実施形態においては、1水平走査期間において4画素行が同時に読み出されるため、4画素行毎に高精度の時刻情報を付加することができる。このように、水平走査期間の開始時刻を画像データの行の一部に付加することで、画像データの行と時刻情報とを関連付けて記録することができる。
これにより、保存後の画像データのすべての行について高い時間分解能の時刻情報を把握することができる。特に、画像データからROI(Region of Interest:関心領域)の切り出しが行なわれた場合、撮像装置10の間引き駆動などが行われた場合、各行の取り込み時刻を正確に把握することができる。このような場合に、本実施形態の効果はより顕著になる。
図6は、本実施形態における時刻情報の画像データへの付加方法を説明するための図であって、情報付加部18から出力された画像データを表している。図6(A)は1フレームの画像データを示している。1フレームの画像データは、時刻情報、位置情報などが記録されるデータ部A1、水平OB画素のデータ部A2、垂直OB画素のデータ部A3、有効画素のデータ部A4を含む。図6(B)は、図6(A)の破線で囲まれたデータ領域を表し、1画素のデータが1ブロックで示されている。1画素のデータが16bitのデータ、すなわち2バイトで表される場合、1画素にアスキーコード、その他2バイト文字などの情報を書き込むことができる。
時刻情報などのデータ部A1は、たとえば、水平OBデータの左側(すなわち先の時刻)に付加されても良く、あるいは、有効画素データの右側(すなわち後の時刻)に付加されても良い。さらに、水平OBのデータ部A2は、時刻情報などのデータ部A1に置き換えられても良い。本実施形態においては、時刻情報を確定するタイミングは、水平同期信号HDすなわち一走査行の画像データの出力開始時である。このため、水平同期信号HDにもっとも近い水平OBの先頭部分のデータを時刻情報のデータ部A1に置き換えている。
本実施形態の撮像装置10はプログレッシブスキャンにより4行×4列の16ch(チャンネル)の画素信号を同時に出力可能である。例えば、1フレームにおける走査行(走査回数)が300である場合、画素行の総数は4画素行×300=1200画素行となる。1水平走査あたりの列走査回数が540である場合、画素列の総数は4画素列×540=2160画素列となる。また、撮像装置10はローリングシャッタ動作可能であり、デジタル変換後の画像データは16ビットで出力されるものとする。なお、画素数、画像データのビット数は上述の例に限定されるものではない。
水平OBデータの1走査行に対応する4画素行のうちの先頭の4画素列、すなわち16画素に時刻情報等がバイナリデータの形式で格納される。ここで、OBデータの先頭の16画素を、それぞれpx00、px01、px02、px03、px10、px11、px12、px13、px20、px21、px22、px23、px30、px31、px32、px33と表記する。このように、4×4の16画素をデータ単位A11として取り扱うことができる。画素px00〜px33のそれぞれは16ビット(b0〜b15)を有し、時刻情報等が以下に示すように画素px00〜px33の各ビットに割り当てられる。本実施形態においては、時刻情報に加えて、位置情報、撮像情報が以下のように記録される。
位置情報は緯度情報、経度情報を含む。位置情報の有効・無効を表すデータは画素px11のビットb15に格納される。すなわち、ビットb15は位置情報の取得が有効であれば「0」、無効であれば「1」となる。緯度情報は、方位(南(S)または北(N))、度(dd)、分(mm.mmmm)の座標で表される。方位の情報は画素px13のビットb15に格納され、方位がSであればデータビットは「0」、方位がNであればデータビットは「1」となる。度(dd)は0〜90であり、7ビットのデータとして画素px11のビットb8〜b14に格納される。分(mm.mmmm)は0〜59.9999であり、整数部は6ビットのデータとして画素px11のビットb0〜b5に格納される。小数部は14ビットのデータとして画素px13のビットb0〜b13に格納される。経度情報は、方位(E(東)またはW(西))、度(ddd)、分(mm.mmmm)の座標で表される。方位の情報は画素px33のビットb15に格納され、方位がEであればデータビットは「0」、Wであればデータビットは「1」となる。度(ddd)は0〜180であり、8ビットのデータとして画素px31のビットb8〜b15に格納される。分(mm.mmmm)は0〜59.9999であり、2桁の整数部は6ビットのデータとして画素px31のビットb0〜b5に格納され、4桁の小数部は14ビットのデータとして画素px33のビットb0〜b13に格納される。
GPS時刻情報は上述のように閏秒情報、GPS週情報、GPS秒情報を含む。GPS閏秒情報の有効・無効を表すデータは画素px01のビットb15に格納される。閏秒情報の取得が有効であればデータビットは「0」、無効であればデータビットは「1」となる。閏秒情報は−128〜127の数値で表され、8ビットのデータとして画素px01のビットb0〜b7に格納される。
GPS週情報の有効・無効を表す情報は画素px10のビットb15に格納される。GPS週情報の取得が有効であればデータビットは「0」、無効であればデータビットは「1」となる。上述したように、GPSから得られる週情報は1980年1月6日を起点として0〜1023で巡回する週番号であり、現在のGPS週情報は(1024+週番号)で表される。2016年3月27日〜2035年11月11日まで記録する場合、GPS週情報は1890〜2914の12ビットのデータとなる。このようにして変換されたGPS週情報は画素px10のビットb0〜b11に格納される。
GPS秒情報の有効・無効を表すデータは画素px12のビットb15に格納される。GPS秒情報の取得が有効であればデータビットは「0」、無効であればデータビットは「1」となる。上述したように、GPS秒情報はGPS週内の経過情報であり、7日×24時間×60分×60秒=604800秒内の値を取り得る。GPS秒情報は0〜604799の20ビットのデータとして、画素px03のビットb0〜b15、画素px12のビットb0〜b3に格納される。
PPS信号の受信の有無を表すデータは画素px30のビットb15に格納される。PPS信号が受信されている場合にはデータビットは「0」、受信されていなければデータビットは「1」となる。また、カウンタのリセットの有無を表すデータは画素px20のビットb15に格納される。撮像システムを起動後、カウンタが少なくとも一度、PPS信号によりリセットされた場合にはデータビットは「0」となり、リセットされていない場合にはデータビットは「1」となる。PPS信号によりリセットされる10−7秒単位の時刻情報は0〜999999の20ビットのデータであり、画素px21のビットb0〜b15、画素px30のビットb0〜b3に格納される。
また、本実施形態においては、時刻情報、位置情報を補助するため、露光時間、フレーム番号、走査行番号などの撮像条件を表す撮像情報が画像データに付加され得る。露光時間は撮像装置10において設定され、0〜600000000μ秒の30ビットのデータで表される。露光時間のデータは画素px23のビットb0〜b15、画素px32のビットb0〜b13に格納される。フレーム番号は、フレーム毎にカウントアップする連続した値であり、0〜0xFFFFの16bitのデータとして画素px00のビットb0〜b15に格納される。撮影後にフレーム番号を確認することにより、連続撮影されたフレームの欠落を容易に把握することが可能となる。走査行番号は0〜299の9ビットのデータで表され、画素px20のビットb0〜8に格納される。走査行番号は、時刻情報および位置情報と、撮像された行との対応の確認を容易にする目的で付加される。このようして、水平走査期間の開始時刻における高精度の時刻情報とともに、位置情報および撮像情報が各走査行のOBデータ部に付加される。
図7は、本実施形態における撮影対象と時刻情報とを説明するための図である。図7(A)は撮像エリア内における被写体の動きを表し、図7(B)は各フレームの撮像画像を表している。ここで、1秒あたりのフレーム数を60fps(16.7msec/フレーム)、4画素行の同時読み出しによる走査行数を300(1200画素行)とする。第1フレームにおいて、被写体は第1の走査行(第1〜第4の画素行)に撮像されている。第1の走査行のOBデータ部の先頭には、年月日時分秒の時刻情報「2016/5/27 02:03:04」、10−7秒単位の時刻情報「000000000」が記録される。第2フレームにおいて、被写体は第2の走査行(第5〜第8の画素行)に位置し、10−7秒単位の時刻情報は「01672222」となる。被写体がさらに移動し、第100フレームの第300の取り込み行において撮像される。このとき、走査行のOBデータ部には年月日時分秒の時刻情報「2016/5/27 02:03:05」、10−7秒単位の時刻情報「68333333」が記録される。
このように、本実施形態によれば、被写体が撮像エリア内を移動する際に、被写体が撮像されたフレーム内の撮像位置と、撮像された絶対時刻情報とを高精度に関連付けて記録することができる。従来の撮像システムでは、撮像の開始時刻あるいは終了時刻、または保存時刻がフレーム毎に付加されるだけであった。また、付加される時刻情報もGPS時刻情報に依存した1秒単位であり、フレーム内における被写体の撮像位置と絶対時刻情報とを高精度に関連付けることはできなかった。本実施形態の撮像システムは、複数行のうちの一の行の画素信号の処理タイミングに対応する第1時刻情報と、複数行のうちの他の行の画素信号に対応する時刻情報であって、第1時刻情報とは値の異なる第2時刻情報とを生成している。すなわち、1フレーム周期よりも高い分解能を備える時刻情報を生成することにより、フレーム内における被写体の撮像位置の情報(走査行番号)と時刻情報とを関連付けて記録している。これにより、被写体の撮像時刻、すなわち被写体がある地点に存在した瞬間を、より正確な絶対時刻情報として記録することが可能となる。
天体観測において、流星やスペースデブリ等の移動体を動画撮影する場合、移動体の正確な軌道を算出するためには、移動体の位置情報およびその正確な絶対時刻情報が重要となる。ここで、絶対時刻とはたとえばUTC(世界協定時)で規定される国際原子時などを示す。また、遠方の対象を観察する所謂リモートセンシングの分野では、移動体の撮影、もしくは航空機、人工衛星など移動体からの撮影が行われる。その際においても、地球に対する対象物の位置、正確な時刻情報があれば、対象物についてさらにより多くの情報を得ることができる。本実施形態によれば、例えば、天体観測において、流星、スペースデブリ等の移動体を動画撮影する場合に、フレーム内の移動体の位置とその正確な絶対時刻情報とを関連付けて記録することが可能となる。
本実施形態では、10−7秒単位のカウンタの基準となる時刻情報(図5の時刻t1)を、GPS衛星から得られるPPS信号としたが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、標準電波を受信しても良く、時刻サーバの情報をネットワークから取得しても良い。また、同期信号VD、HDはパルス発生部15によって生成されているが、撮像装置10によって生成された同期信号を検出して、カウンタの取り込み時刻(図5の時刻t3)を取得しても良い。さらに、カウンタは、10MHz、すなわち10−7秒の周期であるが、カウンタの基準となるPPS信号、フレーム周期よりも高い時間分解能を有する限り、上述の例に限定されない。また、本実施形態では、時刻情報生成部17が、撮像装置10の外部に設けられた例を説明したが、撮像装置10が時刻情報生成部17を有していてもよい。
また、本実施形態において、時刻情報の取り込みのタイミングは水平同期信号HDの立ち上がり時刻(図5の時刻t3)であるが、撮像装置10の走査行と関連付けられている限り、様々な時刻を基準とすることができる。例えば、後述するように、水平同期信号HDの立ち下がり時刻、各取り込み行の露光開始時刻または終了時刻、列読出回路130A、130Bの読み出しの開始時刻または終了時刻、光電変換部から浮遊拡散部への電荷の転送の終了時刻など、画素信号の処理タイミングに対応した時刻を用いることができる。
情報付加部18は、1フレームのすべての走査行(1〜300)に時刻情報を格納しているが、本発明はこれに限定されない。例えば、時刻情報を格納する行は、偶数行、奇数行のように2行のうちの1行、あるいは任意の複数行のうちの1行であっても良く、ランダムに選択された行であっても良い。さらに、被写体であると認識された行にのみ時刻情報を格納しても良い。また、時刻情報と撮像された行との関連付けが明確である限り、時刻情報の格納場所は上述の例に限定されず、画像データとは別に出力しても良い。このように、時刻情報を格納する行は、画像データの出力フォーマット、メモリ容量、撮像装置の駆動の仕様、取得した情報などの条件に応じて適宜変更可能である。
(第2の実施形態)
図8は本実施形態における撮像システムのタイミングチャートである。本実施形態では、時刻情報生成部17は、水平同期信号HDの立ち下がり時刻において、カウンタの値を時刻情報として出力している。他の構成および制御方法は第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる点を中心に説明する。
時刻t1において、時刻情報生成部17は、PPS信号の立ち上がりを検出すると、カウンタをリセットし、10−7秒毎にカウンタをカウントアップする。時刻t2において垂直同期信号VDがハイレベルになった後に、ローレベルになると、撮像装置10において1フレームの垂直走査期間が始まる。水平同期信号HDがハイレベルになった後に、時刻t4においてローレベルになることで、撮像装置10における水平走査期間が開始する。同時に、時刻情報生成部17はカウンタの値をOBデータ部に記録することで、水平走査期間の開始時刻t4を高い時間分解能で記録することができる。同様にして、水平同期信号HDがローレベルになる時刻t4−2、t4−3、・・・t4−300において、時刻情報生成部17はカウンタの値を走査行と関連付けて記録する。本実施形態においても、第1実施形態と同様に、高精度の時刻情報を記録することができる。
(第3の実施形態)
図9は本実施形態における撮像システムのタイミングチャートである。本実施形態においては、時刻情報生成部17は、列読出回路130A、130Bが画素信号の読み出しを終了した時刻t5において、カウンタの値を時刻情報として出力している。以下の説明において、列読出回路130A、130Bが読み出しを終了した時刻を水平走査期間の終了時刻と称することもある。他の構成および制御方法は第1実施形態と同様であるので、第1実施形態と異なる点を中心に説明する。
時刻t1において、時刻情報生成部17が、PPS信号の立ち上がりを検出すると、カウンタをリセットし、カウンタをカウントアップする。時刻t2において垂直同期信号VDがハイレベルになった後に、ローレベルになると、撮像装置10において1フレームの垂直走査期間が始まる。水平同期信号HDがハイレベルになった後にローレベルになることで、撮像装置10において水平走査期間が始まる。列読出回路130A、130Bは1走査行(4画素行)の画素信号を読み出し、列走査回路150A、150Bは列読出回路130A、130Bを走査する。これにより、撮像装置10から4画素列毎(16画素毎)に画素信号が順次出力される。1走査行あたり540回の画素信号の出力がなされ、最後の540回の出力が終了すると、タイミングジェネレータ160は画素信号の出力の終了を示すパルス信号HSR_ENDを発生させる。時刻t5において、パルス信号HSR_ENDがハイレベルになると同時に、時刻情報生成部17はカウンタの値を時刻情報として記録する。これにより、水平走査の終了時刻t5を高い時間分解能で記録することができる。同様にして、水平走査終了のパルス信号HSR_ENDがハイレベルになることで、時刻t5−2、t5−3、・・・、t5−300におけるカウンタの値が走査行の一部に付加される。これにより、画像データのすべての走査行と絶対時刻情報とを高い時間分解能で関連付けることができる。
なお、本実施形態において、列読出回路130A、130Bが画素信号の読み出しを開始した時刻において、カウンタの値を時刻情報として記録しても良い。すなわち、それぞれの走査行において、撮像装置10から画素信号が出力され始めた時刻を時刻情報として記録しても良い。
(第4の実施形態)
図10は本実施形態における撮像システムのタイミングチャートである。本実施形態においては、転送トランジスタM1がオンからオフとなり、光電変換部PDからの電荷の転送が終了した時刻において、カウンタの値が時刻情報として記録される。制御信号TXがハイレベルとなることで転送トランジスタM1がオンとなり、光電変換部PDにおいて生じた電荷が浮遊拡散部FDへ転送される。画素110がローリングシャッタ動作を行う場合、制御信号TXは光電変換部PDにおける電荷蓄積の終了時刻を決定する。以下、第1実施形態と異なる点を中心に本実施形態における撮像システムを説明する。
時刻t4において、水平同期信号HDがハイレベルになった後にローレベルになることで、行走査回路120によって第1の走査行(第1〜第4画素行)の画素110が選択され、列読出回路130A、130Bによって画素信号が読出される。すなわち、図4に示されたように、光電変換部PDのリセットがなされた後、制御信号TXがハイレベルとなり、転送トランジスタM1がオンとなる。これにより、光電変換部PDから浮遊拡散部FDへ電荷が転送され、電荷に応じた電圧が増幅トランジスタM3から列信号線Lを介して列読出回路130A、130Bによって読み出される。
時刻t6において、制御信号TXがローレベルとなり、転送トランジスタM1はオフとなる。これにより、光電変換部PDの電荷の蓄積および読出しが終了する。同時に、時刻情報生成部17は時刻t6におけるカウンタの値を時刻情報として出力する。
制御信号TXがローレベルになる時刻t6は、画素110における電荷蓄積の終了時刻と一致する。従って、時刻t6におけるカウンタの値は撮像装置10の撮像時刻をより正確に表したものとなる。
列走査期間において、列読出回路130A、130Bは列走査回路150A、150Bによって走査され、撮像装置10から画素信号が順次出力される。情報付加部18は時刻t6における時刻情報を画像データの該当する走査行に付加する。同様にして、時刻t6−2、t6−3、・・・、t6−300において、カウンタの値が高精度の時刻情報として付加される。
このように電荷転送の終了時刻を時刻情報として走査行に付加することで、走査行と撮像時刻とを高い時間分解能で関連付けて記録することができる。また、カウンタはGPS衛星からの絶対時刻に同期していることから、電荷の蓄積終了時刻を極めて正確な絶対時刻として記録することが可能となる。
(第5の実施形態)
第1〜第5の実施形態では、撮像装置10は通常の撮像動作またはローリングシャッタを実行可能であるが、本実施形態では、撮像装置10は一括電子シャッタを実行可能である。一括電子シャッタにおいては全画素の露光が同時に行われる。本実施形態では、全画素の露光終了時刻を基準として時刻情報を決定している。
図11は、本実施形態に係る画素110の等価回路を示している。画素110は、光電変換部PD、保持部C1、浮遊拡散部FD、第1の転送トランジスタM1、第2の転送トランジスタM2、増幅トランジスタM3、選択トランジスタM4、リセットトランジスタM5、オーバーフロートランジスタM6を備える。第1の転送トランジスタM1は、オンとなることにより光電変換部PDの電荷を保持部C1に転送し、保持部C1は、光電変換部PDから転送された電荷を保持する。全画素110において、第1の転送トランジスタM1を同時に駆動することにより、光電変換部PDの露光終了のタイミングを一括して制御することが可能となる。すなわち、各行の制御信号TX1を同時にオンまたはオフに制御することにより、全画素110における露光タイミングを同時に制御することができる。オーバーフロートランジスタM6はオンとなることにより、光電変換部PDの電荷を電源ノードなどのオーバーフロードレインに排出することができる。本実施形態によれば、保持部C1が電荷を保持している間、光電変換部PDは新たに生じた電荷を蓄積することができ、全画素110における光電変換のタイミングを一致させる一括電子シャッタ機能を実現することができる。
図12は本実施形態における撮像システムのタイミングチャートである。先ず、全画素110において制御信号OFGをハイレベルとすることでオーバーフロートランジスタM6がオンとなり、光電変換部PDの電荷が排出される。オーバーフロートランジスタM6がオフとなると、全画素110において光電変換部PDにおける露光期間が開始する。その後、全画素110において制御信号TX1がハイレベルとなり、第1の転送トランジスタM1がオンとなる。これにより、光電変換部PDの電荷が保持部C1に転送される。
時刻t7において、全画素110において制御信号TX1がローレベルになり、露光期間が終了する。同時に、時刻情報生成部17は時刻t7におけるカウンタの値を時刻情報として出力する。その後、それぞれの行の画素信号が列読出回路130A、130Bによって順序読み出され、撮像装置10から出力される。情報付加部18は撮像装置10から順次出力された走査行のそれぞれに同一のカウンタの値を付加する。これにより、全画素110の露光終了の時刻t7を高い時間分解能で記録することができる。
同様にして、動画像の各フレームにおいて、露光期間が一致した撮像が行なわれ、露光期間の終了時刻が画像データに付加される。すなわち、時刻情報生成部17は時刻t7−2、t7−3、・・・におけるカウンタの値を各フレームの画像データに付加する。よって、各フレームの撮像時刻(露光終了時刻)を高い時間分解能で画像データに関連付けて記録することができる。
図13は、本実施形態における撮影対象と時刻情報とを説明するための図である。図13(A)は撮像エリア内における被写体の動きを表し、図13(B)は各フレームの撮像画像を表している。従来の撮像システムでは、撮影フレーム1枚につき、時間分解能はGPS時刻情報に依存した1秒単位であった。このため、1フレームにおいて1秒未満の露光時間で撮影を行なった場合、複数のフレームにおいて同一の時刻情報(例えば、02:03:04)が記録されてしまう。一方、本実施形態によれば、各フレームの露光終了の時刻を高分解能の時刻情報として記録することができる。これにより、各フレームの撮像時刻を高精度に記録することができる。
(第6の実施形態)
図14は本実施形態における撮像システムのブロック図である。第1〜第5の実施形態においては、撮像装置10はパルス発生部15により生成された同期信号に基づき駆動されている。本実施形態においては、パルス発生部15に代えて同期信号検出部15aが設けられており、同期信号検出部15aは撮像装置10によって生成された同期信号を検出可能である。
撮像装置10は様々な構成を備えるものがあり、垂直同期信号VD、水平同期信号HDを撮像装置10の内部で発生するもの、あるいは、外部から供給された垂直同期信号VDに基づき、内部で水平同期信号HDを発生させるものが存在する。このような撮像装置10を用いる場合、撮像装置10の同期信号を検出することが好ましい。
本実施形態によれば、同期信号検出部15aは撮像装置10における垂直同期信号VD、水平同期信号HDを検出し、時刻情報生成部17に出力することができる。他の構成は第1〜第5の実施形態と同様であるため、その説明を省略する。本実施形態においても、時刻情報を画像データの行に付加することにより、各行の取り込み時刻を正確に把握することが可能となる。
(他の実施形態)
上述の実施形態は本発明の例示に過ぎず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更実施が可能である。例えば、撮像装置はCMOSイメージセンサに限定されず、CCDイメージセンサであって良い。また、GPS衛星の電波によって定期的に校正される内部クロックを撮像システムの内部に設け、GPS衛星からの電波を受信するのが困難な場合に、内部クロックに基づき絶対時刻情報を生成しても良い。
10 撮像装置
15 パルス発生部
16 時刻取得部
17 時刻情報生成部
18 情報付加部
VD 垂直同期信号
HD 水平同期信号

Claims (41)

  1. 複数行に配され、画素信号を出力する複数の画素と、
    前記複数の画素を行単位で走査する行走査部と、
    前記複数行のうちの一の行の前記画素信号の処理タイミングに対応する第1時刻情報と、前記複数行のうちの他の行の前記画素信号に対応する時刻情報であって、前記第1時刻情報とは値の異なる第2時刻情報とを出力する出力部と、を備える撮像装置であって、
    前記撮像装置の外部から供給された基準時刻を用いて、前記基準時刻よりも分解能の高い時刻情報として、前記第1時刻情報と前記第2時刻情報を生成する時刻情報生成部と、
    を備える撮像装置。
  2. 前記時刻情報は、前記行走査部による走査期間の開始時刻、または前記走査期間の終了時刻を表すことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記画素は、光電変換部と、前記光電変換部によって生じた電荷を転送する転送トランジスタと、前記転送トランジスタによって転送された電荷に基づく前記画素信号を出力する増幅トランジスタとを備え、
    前記時刻情報は、前記転送トランジスタがオンからオフになる時刻を表すことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  4. 前記複数の画素は、前記光電変換部における露光タイミングが行毎に異なるローリングシャッタの動作を実行可能であることを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
  5. 前記画素は、光電変換部と、保持部と、前記光電変換部によって生じた電荷を前記保持部に転送する第1の転送トランジスタと、前記保持部における電荷を転送する第2の転送トランジスタと、前記第2の転送トランジスタによって転送された電荷に基づく前記画素信号を出力する増幅トランジスタとを備え、
    前記時刻情報は、前記複数の画素において同時に前記第1の転送トランジスタがオンからオフになる時刻を表すことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  6. 前記複数の画素は、前記光電変換部における露光タイミングがフレーム内において同一となる一括電子シャッタの動作を実行可能であることを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
  7. 前記時刻情報生成部は、前記行走査部により同時に選択される1つまたは複数の行毎に、前記時刻情報を生成することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の撮像装置。
  8. 前記時刻情報生成部は、バイナリデータで表された前記時刻情報を生成することを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
  9. 前記時刻情報生成部は、前記撮像装置が出力する前記画素信号のうち、遮光されたオプティカル・ブラック画素に対応する部分に、前記時刻情報を付加することを特徴とする請求項7または8に記載の撮像装置。
  10. 複数行に配され、画素信号を出力する複数の画素を備える撮像装置であって、
    前記撮像装置の外部から供給された基準時刻を用いて、前記基準時刻よりも分解能の高い時刻情報を生成する時刻情報生成部を備える撮像装置。
  11. 前記時刻情報生成部は、位置情報をさらに出力することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の撮像装置。
  12. 前記時刻情報生成部は、撮像条件を表す撮像情報をさらに出力することを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の撮像装置。
  13. 前記撮像情報は、前記複数の画素における露光時間の情報を含むことを特徴とする請求項12に記載の撮像装置。
  14. 前記撮像情報は、前記画素信号が対応するフレーム番号を含むことを特徴とする請求項12に記載の撮像装置。
  15. 前記撮像情報は、前記時刻情報に関連付けられた走査行の番号を含むことを特徴とする請求項12に記載の撮像装置。
  16. GPS衛星の受信電波から前記基準時刻を取得する取得部をさらに備え、前記時刻情報生成部は、前記基準時刻を用いて、前記基準時刻よりも分解能の高い前記時刻情報を生成することを特徴とする請求項1乃至15のいずれか1項に記載の撮像装置。
  17. 前記時刻情報生成部は、前記基準時刻のPPS信号を用いて、前記時刻情報を生成することを特徴とする請求項16に記載の撮像装置。
  18. 前記基準時刻は、ネットワークを介して時刻サーバから供給されることを特徴とする請求項1乃至17のいずれか1項に記載の撮像装置。
  19. 前記基準時刻は、標準電波から送信されることを特徴とする請求項1乃至18のいずれか1項に記載の撮像装置。
  20. 撮像装置と、時刻情報を生成する時刻情報生成部とを備える撮像システムであって、
    前記撮像装置は、
    複数行に配された複数の画素と、
    前記複数の画素を行単位で走査する行走査部と、
    選択された行の前記複数の画素のそれぞれから画素信号を読み出す読出部と、
    前記読出部からの複数の前記画素信号をフレーム毎の画像データとして出力する出力部とを有し、
    前記時刻情報生成部は前記時刻情報として、前記複数行のうちの一の行の前記画素信号の処理タイミングに対応する第1時刻情報と、前記複数行のうちの他の行の前記画素信号に対応する時刻情報であって、前記第1時刻情報とは値の異なる第2時刻情報とを生成し、
    前記時刻情報生成部は、前記撮像装置の外部から供給された基準時刻を用いて、前記基準時刻よりも分解能の高い時刻情報として、前記第1時刻情報と前記第2時刻情報とを生成することを特徴とする撮像システム。
  21. 前記時刻情報は、前記行走査部による走査期間の開始時刻、または前記走査期間の終了時刻を表すことを特徴とする請求項20に記載の撮像システム。
  22. 前記時刻情報は、前記読出部が前記画素信号の読み出しを開始する時刻を表すことを特徴とする請求項20に記載の撮像システム。
  23. 前記時刻情報は、前記読出部が前記画素信号の読み出しを終了する時刻を表すことを特徴とする請求項21に記載の撮像システム。
  24. 前記画素は、光電変換部と、前記光電変換部によって生じた電荷を転送する転送トランジスタと、前記転送トランジスタによって転送された電荷に基づく前記画素信号を出力する増幅トランジスタとを備え、
    前記時刻情報は、前記転送トランジスタがオンからオフになる時刻を表すことを特徴とする請求項20に記載の撮像システム。
  25. 前記複数の画素は、前記光電変換部における露光タイミングが行毎に異なるローリングシャッタの動作を実行可能であることを特徴とする請求項24に記載の撮像システム
  26. 前記画素は、光電変換部と、保持部と、前記光電変換部によって生じた電荷を前記保持部に転送する第1の転送トランジスタと、前記保持部における電荷を転送する第2の転送トランジスタと、前記第2の転送トランジスタによって転送された電荷に基づく前記画素信号を出力する増幅トランジスタとを備え、
    前記時刻情報は、前記複数の画素において同時に前記第1の転送トランジスタがオンからオフになる時刻を表すことを特徴とする請求項20に記載の撮像システム。
  27. 前記複数の画素は、前記光電変換部における露光タイミングがフレーム内において同一となる一括電子シャッタの動作を実行可能であることを特徴とする請求項26に記載の撮像システム。
  28. 前記時刻情報生成部は、位置情報をさらに出力することを特徴とする請求項20乃至27のいずれか1項に記載の撮像システム。
  29. 前記時刻情報生成部は、撮像条件を表す撮像情報をさらに出力することを特徴とする請求項20乃至28のいずれか1項に記載の撮像システム。
  30. 前記撮像情報は、前記複数の画素における露光時間の情報を含むことを特徴とする請求項29に記載の撮像システム。
  31. 前記撮像情報は、前記画像データのフレーム番号を含むことを特徴とする請求項29に記載の撮像システム。
  32. 前記撮像情報は、前記時刻情報に関連付けられた走査行の番号を含むことを特徴とする請求項29に記載の撮像システム。
  33. 前記行走査部により同時に選択される1つまたは複数の行毎に、前記時刻情報を前記画像データに付加する情報付加部をさらに備えることを特徴とする請求項20乃至32のいずれか1項に記載の撮像システム。
  34. 前記情報付加部は前記画像データにバイナリデータで表された前記時刻情報を付加することを特徴とする請求項33に記載の撮像システム。
  35. 前記情報付加部は、前記画像データのうちの遮光されたオプティカル・ブラック画素に対応する部分に、前記時刻情報を付加することを特徴とする請求項33または34に記載の撮像システム。
  36. GPS衛星の受信電波から前記基準時刻を取得する取得部をさらに備え、前記時刻情報生成部は、前記基準時刻を用いて、前記基準時刻よりも分解能の高い前記時刻情報を生成することを特徴とする請求項20乃至35のいずれか1項に記載の撮像システム。
  37. 前記時刻情報生成部は、前記基準時刻のPPS信号を用いて、前記時刻情報を生成することを特徴とする請求項36に記載の撮像システム。
  38. 前記基準時刻は、ネットワークを介して時刻サーバから供給されることを特徴とする請求項20乃至35のいずれか1項に記載の撮像システム。
  39. 前記基準時刻は、標準電波から送信されることを特徴とする請求項20乃至35のいずれか1項に記載の撮像システム。
  40. 前記撮像装置はCMOSイメージセンサであることを特徴とする請求項20乃至39のいずれか1項に記載の撮像システム。
  41. 前記撮像装置はCCDイメージセンサであることを特徴とする請求項20乃至39のいずれか1項に記載の撮像システム。
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