JP5761859B2 - レーダリンクシステム - Google Patents

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Description

本発明は、飛行機、ヘリコプターその他の航空機の位置を検出するためのレーダリンクシステムに関する。
一般に、航空機の飛行位置は、飛行場に設置された一次監視レーダ又は二次監視レーダによって国土交通省航空局(以下、単に「航空局」という)によって監視されている(特許文献1参照)。
特開平08−179039号(段落[0001],[0002])
ところで、航空機の騒音調査のためには、航空機の飛行位置を知る必要がある。しかしながら、近年、航空機の増加により、航空機の運航管理とは無関係な目的のために、各航空機の位置情報を航空局から取得することが困難になってきている。また、例えば、地震等の大災害の発生直後に緊急出動する自衛隊や報道各社の航空機、或いは、ドクターヘリ等がより安全が飛行を行うために、航空局以外から上空の他の航空機の位置情報を取得したいというニーズがある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、航空局以外から航空機の位置情報を取得可能とするレーダリンクシステムの提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係るレーダリンクシステムは、二次監視レーダシステムのレーダ発信機のアンテナが一回転する間に複数回に亘って送信したA質問信号及びC質問信号の質問信号を受信して質問信号毎に質問データを生成する第1受信装置と、レーダ発信機が送信した質問信号に対して飛行機、ヘリコプターその他の航空機に搭載のトランスポンダが一定の応答遅れ時間後に出力する回答信号を受信して回答データを生成する第2受信装置と、時刻を刻む時刻計測手段と、第1受信装置に設けられ、質問信号を受信する度に時刻計測手段による時刻に基づいて受信時刻を計測して質問データに含める第1タイムスタンプ手段と、第2受信装置に設けられ、回答信号を受信する度に時刻計測手段による時刻に基づいて受信時刻を計測して回答データに含める第2タイムスタンプ手段と、第2受信装置が受信した回答信号に含まれる航空機の飛行高度の情報を抽出する飛行高度抽出手段と、第1受信装置が受信した質問信号の受信強度の変化に基づいて、各質問データの受信時刻でアンテナが何れの方向を向いているかを演算するアンテナ方向演算手段と、第1受信装置及び第2受信装置から質問データ群と回答データ群とを取得し、各回答データと、各回答データの受信時刻から応答遅れ時間を差し引いた時刻に対して予め定められた一定時間以内前の受信時刻の質問データとをペアリングするペアリング手段と、ペアリングされた回答データ及び質問データの各受信時刻と応答遅れ時間と光速度とから航空機が位置し得る楕円球を特定すると共に、飛行高度抽出手段にて抽出した飛行高度とアンテナ方向演算手段にて演算したアンテナの向きとから楕円球上の航空機の位置を演算する位置演算手段とを備えたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のレーダリンクシステムにおいて、第1受信装置には、複数のレーダ発信機の質問信号を受信可能な位置に配置された場合に、それらレーダ発信機からの質問信号の受信波形の形状の相違に基づいてレーダ発信機毎に質問データを分別する分別手段が備えられているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載のレーダリンクシステムにおいて、レーダ発信機のアンテナが1回転する間に生成される回答データ及び質問データに基づいて演算可能な航空機の軌跡が、楕円の一部である湾曲した線分を描き、かつ、レーダ発信機のアンテナが複数回転する間に得られる回答データ及び質問データに基づいて演算可能な航空機の軌跡としての複数の線分が、同心の複数の楕円の線分を構成しているか否かにより、航空機の位置の演算結果が正しいか否かを判別するデータ信頼性判別手段を備えたところに特徴を有する。
請求項4の発明に係るレーダリンクシステムは、一次監視レーダシステムのレーダ発信機のアンテナが一回転する間に複数回に亘って送信した探索用パルス波を受信して探索用パルス波毎に探索データを生成する第1受信装置と、飛行機、ヘリコプターその他の航空機で反射した探索用パルス波の反射パルス波を受信して反射データを生成する第2受信装置と、時刻を刻む時刻計測手段と、第1受信装置に設けられ、探索用パルス波を受信する度に時刻計測手段による時刻に基づいて受信時刻を計測して、探索データに含める第1タイムスタンプ手段と、第2受信装置に設けられ、反射パルス波を受信する度に時刻計測手段による時刻に基づいて受信時刻を計測して、反射データに含める第2タイムスタンプ手段と、第1受信装置が受信した探索用パルス波の受信強度の変化に基づいて、各探索データの受信時刻でアンテナが何れの方向を向いているかを演算するアンテナ方向演算手段と、第1受信装置及び第2受信装置から探索データ群と反射データ群とを取得し、各反射データと、各反射データの受信時刻に対して予め定められた一定時間以内前の受信時刻の検索データとをペアリングするペアリング手段と、ペアリングされた反射データ及び探索データの各受信時刻と光速度とから航空機が位置し得る楕円球を特定すると共に、予め設定された航空機の飛行高度の推定値とアンテナ方向演算手段にて演算したアンテナの向きとから楕円球上の航空機の位置を演算する位置演算手段とを備えたところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項1乃至の何れか1の請求項に記載のレーダリンクシステムにおいて、第1受信装置及び第2受信装置とを別個に設け、互いに同期して同じ時刻を刻む同期時計を時刻計測手段として第1受信装置及び第2受信装置のそれぞれに備えたところに特徴を有する。
請求項6の発明は、請求項5に記載のレーダリンクシステムにおいて、同期時計は、GPSモジュールから取得されるGPS衛星からの時刻情報に基づいて時刻を刻むように構成されたところに特徴を有する。
請求項7の発明は、請求項5又は6に記載のレーダリンクシステムにおいて、位置演算手段は、データを第1受信装置及び第2受信装置の一方又は両方から通信回線網を利用して取得するところに特徴を有する。
請求項8の発明は、請求項5乃至7の何れか1の請求項に記載のレーダリンクシステムにおいて、1つのレーダ発信機に対して第2受信装置を複数備え、位置演算手段は、一の第2受信装置とレーダ発信機とを結ぶ直線を含んだ鉛直面上に航空機が位置したときに、他の第2受信装置を利用して航空機の位置を演算するところに特徴を有する。
請求項9の発明に係るレーダリンクシステムは、監視レーダシステムのレーダ発信機が送信源信号を送信するたびに、その送信源信号の送信時刻を通信回線網を通して取得して送信時刻データを生成する送信時刻データ生成部と、レーダ発信機が送信した送信源信号に対して飛行機、ヘリコプターその他の航空機から回答又は反射する返信源信号を受信して、返信源信号を受信するたびにその受信時刻を含めた受信時刻データを生成しかつ異なる位置に配置された複数の受信時刻データ生成装置と、各受信時刻データ生成装置毎に受信時刻データ群と送信時刻データ群との中から送信時刻と受信時刻との時間差が予め定められた一定時間以内前の送信時刻データと受信時刻データとをペアリングするペアリング手段と、受信時刻データ生成装置毎にペアリングされた送信時刻データ及び返信時刻データの時間差と光速度とから航空機が位置し得る複数の楕円球を特定すると共に、それら楕円球同士の交線と、予め設定された推定飛行高度又は返信源信号に含まれる飛行高度とから航空機の位置を演算する位置演算手段とを備えたところに特徴を有する。
請求項10の発明に係るレーダリンクシステムは、監視レーダシステムのレーダ発信機が送信源信号を送信するたびに、その送信源信号の送信時刻とレーダ発信機のアンテナの向きとを通信回線網を通して取得してそれら送信時刻とアンテナの向きの情報を含んだ送信時刻データを生成する送信時刻データ生成部と、レーダ発信機が送信した送信源信号に対して飛行機、ヘリコプターその他の航空機から回答又は反射する返信源信号を受信して、返信源信号を受信するたびにその受信時刻を含めた受信時刻データを生成しかつ異なる位置に配置された受信時刻データ生成装置と、受信時刻データ群と送信時刻データ群との中から送信時刻と受信時刻との時間差が予め定められた一定時間以内前の送信時刻データと受信時刻データとをペアリングするペアリング手段と、ペアリングされた送信時刻データ及び返信時刻データの時間差と光速度とから航空機が位置し得る楕円球を特定すると共に、予め設定された推定飛行高度又は返信源信号に含まれる飛行高度とアンテナの向きの情報とから航空機の位置を演算する位置演算手段とを備えたところに特徴を有する。
[請求項1の発明]
請求項1のレーダリンクシステムでは、第1受信装置でレーダ発信機が送信した複数の質問信号を受信して、それらの受信時刻をタイムスタンプした質問データ群を生成すると共に、第2受信装置で航空機のトランスポンダが質問信号に応答して出力する複数の回答信号を受信して、それらの受信時刻をタイムスタンプした回答データ群を生成する。これにより、質問データ群と回答データ群の中から受信時刻に基づいて互いに対応した質問データと回答データとをペアリングすることができる。そして、ペアリングした回答データ及び質問データの各受信時刻等に基づいて航空機が位置し得る楕円球を特定することができ、回答信号から抽出可能な飛行高度と、質問信号の受信強度の変化に基づいて特定可能なレーダ発信機のアンテナの向きとから、楕円球における航空機の位置を求めることができる。即ち、本発明のレーダリンクシステムによれば、二次監視レーダシステムにリンクして航空機の位置を求めることができ、航空局以外からの航空機の位置情報の取得が可能になる。
[請求項2の発明]
請求項2のレーダリンクシステムによれば、複数のレーダ発信機からの質問信号が混在しているエリアでも航空機の位置を求めることができる。
[請求項3の発明]
請求項3の構成によれば、航空機の位置の演算結果が正しいか否かをデータ信頼性判別手段によって検証するので、航空機の位置の検出結果の信頼性が向上する。
[請求項4の発明]
請求項4のレーダリンクシステムでは、第1受信装置でレーダ発信機から送信される複数の探索用パルス波を受信して、それらの受信時刻をタイムスタンプした探索データ群を生成すると共に、第2受信装置で、航空機で反射した探索用パルス波の反射パルス波を受信して、それらの受信時刻をタイムスタンプした反射データ群を生成する。これにより探索データ群と反射データ群の中から、受信時刻に基づいて互いに対応した探索データと反射データとをペアリングすることができる。そして、ペアリングした反射データ及び探索データの各受信時刻等に基づいて航空機が位置し得る楕円球を特定することができ、予め推定して設定可能な飛行高度と、質問信号の受信強度の変化に基づいて特定可能なレーダ発信機のアンテナの向きとから、楕円球上の航空機の位置を求めることができる。即ち、本発明のレーダリンクシステムによれば、一次監視レーダシステムにリンクして航空機の位置を求めることができ、航空局以外からの航空機の位置情報の取得が可能になる。
[請求項5の発明]
請求項5の構成によれば、互いに同期して同じ時刻を刻む同期時計を時刻計測手段として第1受信装置及び第2受信装置のそれぞれに備えたので、第1受信装置及び第2受信装置とを別個に設けて別々の位置に配置しても質問データと回答データとのペアリング又は、探索データと反射データとのペアリングを行うことができる。
[請求項6の発明]
請求項6の構成によれば、GPSモジュールを利用することで、複数の同期時計を容易に同期させることができる。
[請求項7の発明]
請求項7の構成によれば、位置演算手段が質問データ及び回答データの一方又は両方を通信回線網を利用して取得するので、迅速に航空機の位置を求めることができる。
[請求項8の発明]
レーダ発信機と第2受信装置とを結ぶ直線を含んだ鉛直面上に航空機が位置したときに航空機の位置を検出することができないが、請求項8の構成では、1つのレーダ発信機に対して第2受信装置を複数備え、一の第2受信装置と前レーダ発信機とを結ぶ直線を含んだ鉛直面上に航空機が位置したときに、他の第2受信装置を利用することで航空機の位置を演算することができる。
[請求項9の発明]
請求項9の構成によれば、航空局から航空機の位置情報を取得できないが、監視レーダシステムのレーダ発信機が送信源信号を送信する送信時刻を取得可能である場合に、航空機の位置を求めることができる。即ち、送信時刻データ生成部が監視レーダシステムのレーダ発信機が送信源信号を送信するたびに、その送信源信号の送信時刻を通信回線網を通して取得して送信時刻データを生成し、異なる位置に配置された複数の受信時刻データ生成装置が、レーダ発信機が送信した送信源信号に対して航空機から回答又は反射する返信源信号を受信して、その受信時刻を含めた受信時刻データを生成する。これにより
各受信時刻データ生成装置毎に受信時刻データ群と送信時刻データ群との中から送信時刻と受信時刻との時間差が予め定められた一定時間以内前の送信時刻データと受信時刻データとをペアリングすることができる。そして、受信時刻データ生成装置毎にペアリングされた送信時刻データ及び返信時刻データの時間差と光速度とから航空機が位置し得る複数の楕円球を特定すると共に、それら楕円球同士の交線と、予め設定された推定飛行高度又は返信源信号に含まれる飛行高度とから航空機の位置を求めることができる。即ち、本発明のレーダリンクシステムによれば、一次監視レーダシステムにリンクして航空機の位置を求めることができ、航空局以外からの航空機の位置情報の取得が可能になる。
[請求項10]
請求項10の構成によれな、航空局から航空機の位置情報を取得できないが、監視レーダシステムのレーダ発信機が送信源信号を送信する送信時刻を取得可能である場合に、航空機の位置を求めることができる。即ち、送信時刻データ生成部が監視レーダシステムのレーダ発信機が送信源信号を送信するたびに、その送信源信号の送信時刻とアンテナの向きの情報とを通信回線網を通して取得して送信時刻データを生成し、受信時刻データ生成装置が、レーダ発信機が送信した送信源信号に対して航空機から回答又は反射する返信源信号を受信して、その受信時刻を含めた受信時刻データを生成する。これにより受信時刻データ群と送信時刻データ群との中から送信時刻と受信時刻との時間差が予め定められた一定時間以内前の送信時刻データと受信時刻データとをペアリングすることができる。そして、ペアリングされた送信時刻データ及び返信時刻データの時間差と光速度とから航空機が位置し得る楕円球を特定すると共に、予め設定された推定飛行高度又は返信源信号に含まれる飛行高度とアンテナの向きとから航空機の位置を求めることができる。即ち、本発明のレーダリンクシステムによれば、一次監視レーダシステムにリンクして航空機の位置を求めることができ、航空局以外からの航空機の位置情報の取得が可能になる。
本発明の第1実施形態に係るレーダリンクシステムの概念図 (A)SSR送受信機が出力する質問信号群の概念図,(B)A質問信号の概念図,(C)C質問信号の概念図 SSRパルス波の受信強度とアンテナの向きとの関係を示した概念図 (A)1つのSSR送受信機の質問信号群を第1受信装置で受信したときの受信強度の変化を示す概念図,(B)2つのSSR送受信機の質問信号群を第1受信装置で受信したときの受信強度の変化を示す概念図 パルス波形の形状の相違を示した概念図 レーダリンクシステム全体の構成を示した概念図 第1受信装置の信号処理回路の構成を示したブロック図 第2受信装置の信号処理回路の構成を示したブロック図 位置演算装置の信号処理回路の構成を示したブロック図 質問データと回答データの概念図 航空機の位置検出の原理を示した概念図 データの信頼性を判別する原理を示した概念図 第2実施形態のレーダリンクシステム全体の構成を示した概念図 第1受信装置の信号処理回路の構成を示したブロック図 第2受信装置の信号処理回路の構成を示したブロック図 位置演算装置の信号処理回路の構成を示したブロック図 第3実施形態のレーダリンクシステム全体の構成を示した概念図
[第1実施形態]
以下、本発明の一実施形態を図1〜図12に基づいて説明する。図1の符号10は、飛行場の航空局に設けられた一般的なレーダ発信塔であって、PSR(Primary Surveillance Radar)送受信機11の送受信用のアンテナ11Aと、SSR(Secondary Surveillance Radar)送受信機12の送受信用のアンテナ12Aと、SSRに付属のSLS(Side Lobe Suppression)送信機13の送信用のアンテナ13Aとを備えている。なお、飛行場には、レーダ発信塔10Rを1つだけ備えた飛行場と、レーダ発信塔10Rを2つ備えた飛行場とがある。また、SSR送受信機12には、スタガートリガー仕様と通常仕様とがある。
SSR送受信機12のアンテナ12Aは、例えば1回転4秒の周期で回転し、通常仕様のSSR送受信機12においては、図2(A)に示すように、例えば5[msec]の一定周期でA質問信号又はC質問信号とを送信する。スタガートリガー仕様と通常仕様のSSR送受信機12は、A質問信号又はC質問信号とを送信する間隔が、5±Δt[msec](Δtは、0.5[msec]以下のランダムな値)のランダムな間隔である点のみが通常仕様と異なる
SSR送受信機12によるA質問信号とC質問信号の送信パターンには、A質問とC質問とを交互に送信するパターンや、「A質問・A質問・C質問」のパターンや「A質問・C質問・C質問」のパターンのように複数のパターンがあり、2つのレーダ発信塔10R,10Rを備えた飛行場では、通常、両レーダ発信塔10R,10RのSSR送受信機12,12によるA質問信号及びC質問信号の送信パターンが異なっている。
A質問信号は、図2(B)に示すように、8[μsec]の間隔を開けた2つのパルス波で構成され、C質問信号は、図2(C)に示すように、21[μsec]の間隔を開けた2つのパルス波で構成されている。そして、SSR送受信機12は、A質問信号及びC質問信号を構成する各パルス波を、1030[MHz]の搬送波で変調し、1.0[kw]の出力強度で出力している。以下、SSR送受信機12が出力するパルス波を、適宜、「SSRパルス波」という。なお、上記した例では、5[msec]の一定周でA質問信号又はC質問信号を送信する通常仕様のSSR送受信機12を例示したが、通常仕様のSSR送受信機12,12を2つ備えた飛行場では、一般に、2つのSSR送受信機12,12がA質問信号及びC質問信号を送信する周期が異なっている。即ち、2つのSSR送受信機12,12のパルス繰返周波数を異なっている。
ここで、図3には、SSR送受信機12から一定距離に離れた位置に設置された受信機でSSRパルス波を受信した際の受信強度と、SSR送受信機12のアンテナ12Aの回転位置との関係が模式的に示されている。同図では、SSR送受信機12のアンテナ12Aが受信機に正対した位置を回転角原点とし、そこからSSR送受信機12のアンテナ12Aを回転したときの各回転角度毎の受信強度が、同図の原点P1から距離にして示されている。同図に示すように、SSRパルス波の受信強度は、SSR送受信機12のアンテナ12Aが回転角原点に位置したときに最も大きくなるが、SSR送受信機12のアンテナ12Aが何れの方向を向いていてもSSR送受信機12から輻射されたSSRパルス波が受信機に受信される。このため、SSR送受信機12からのSSRパルス波だけでは、受信機は、SSR送受信機12から離れているためにSSRパルス波の受信強度が低いのか、SSR送受信機12と正対していないためにSSRパルス波の受信強度が低いのかを判別できない。
そこで、受信機が、SSR送受信機12のアンテナ12Aが回転角原点で出力したSSRパルス波を受信したか、回転角原点以外の位置で出力したSSRパルス波を受信したかを判別可能とするために、図2(B)及び図2(C)に示すように、A質問信号の最初のSSRパルス波の出力タイミングから2[μsec]後、及び、C質問信号の最初のSSRパルス波の出力タイミングから2[μsec]後に、それぞれ、SLS送信機13が、パルス波(以下、適宜「SLSパルス波」という)を、SSR送受信機12と同じ1030[MHz]の搬送波で変調して上空全方向に出力している。
また、そのSLS送信機13によるSLSパルス波の出力強度は、SSR送受信機12によるSSRパルス波の出力強度(1.0[kw])より小さくなっている。具体的には、SSR送受信機12と受信機とが正対した回転角原点から数度以内の範囲(以下、「正対範囲」という)で、SSRパルス波がSLSパルス波より高い受信強度になり、正対範囲の外側では、SSRパルス波がSLSパルス波より低い受信強度になるようにSLS送信機13の出力強度が設定されている。なお、SSR送受信機12は、4秒で1回転しているので、上記した正対範囲は、時間にして数十[msec]に相当する。
なお、スタガートリガー仕様のSSR送受信機12も、通常仕様のSSR送受信機12と同じように質問信号の最初のSSRパルス波の出力タイミングから2[μsec]後にSLSパルス波を出力する。
一般に航空機(例えば、飛行機、ヘリコプター、飛行船、気球)には、SSR送受信機12からのA質問信号とC質問信号に返答するためのトランスポンダ19(図1参照)が搭載されている。このトランスポンダ19は、1030[MHz]の周波数で、2つのパルス波を受信した場合に、それらのうち後のパルス波に対する先のパルス波の受信強度の比(以下、「2パルス受信強度比」という)が予め定められた一定の基準比と一定の許容誤差範囲内で一致していた場合にのみ往信する。具体的には、トランスポンダ19は、A質問信号を受信した場合には、そのA質問信号を構成する最後のSSRパルス波を受信したタイミングから予め決められた応答遅れ時間後のタイミングで航空機の「IDナンバー」の回答信号を出力すると共に、C質問信号を受けた場合には、そのC質問信号を構成する最後の正対SSRパルス波を受信したタイミングから前記応答遅れ時間後のタイミングで航空機の「飛行高度」の回答信号を出力する。また、それら「IDナンバー」及び「飛行高度」の回答信号は複数のパルス波で構成され、トランスポンダ19は、それらパルス波を1090[MHz]の搬送波で変調して出力する。すると、それら回答信号が飛行場に設置されたSSR送受信機12で受信され、これにより航空局は、何れのIDナンバーの航空機がどの位置を飛行しているかを検出して管理することができるようになっている。
なお、PSR送受信機11のアンテナ11Aは、SSR送受信機12のアンテナ12Aと一体回転している。また、PSR送受信機11は、例えば2.5[msec]の周期で探索用パルス波(以下、「PSRパルス波」という)を2.8[GHz]の搬送波で変調して、例えば30[kw]で出力している。そして、PSRパルス波が航空機で反射したときの反射波が、飛行場の敷地内に設置されたPSR送受信機11で受信され、これにより航空局は、トランスポンダ19が故障した航空機や、トランスポンダ19を有しない航空機の位置を検出して管理することができるようになっている。
さて、図1に示すように、本実施形態のレーダリンクシステム10は、例えば複数の飛行場の近傍(例えば、5[km]以内)に配置された複数の第1受信装置21と、飛行場から離れた遠隔の地(例えば、飛行場から10〜100[km]離れた位置)に分散して配置された複数の第2受信装置40と、それら複数の第1受信装置21及び複数の第2受信装置40にインターネット回線を通して接続された位置演算装置60とからなる。
図6に示すように、第1受信装置21は、受信回路22と、GPSモジュール23と、A/Dコンバーター24と、信号処理回路25と、WiMAX端末26と、モニタ27と、操作部28とを備えている。そして、第1受信装置21は、WiMAX端末26による無線通信回線網とインターネット回線網を介して位置演算装置60に接続されている。
GPSモジュール23は、複数のGPS衛星から取得した時間情報に基づいて演算した位置情報とGPS時刻情報とを信号処理回路25に付与する。また、受信回路22は、SSR送受信機12の出力周波数(1030[MHz])の無線波を受信して復調する。そして、その受信回路22にて復調されたアナログの受信信号を、A/Dコンバーター24にて、例えば、0.1〜0.3[μsec]の一定のサンプリング周期でデジタルの受信信号に変換して信号処理回路25に取り込んでいる。
信号処理回路25は、CPU25AとRAM25BとROM25Cとフラッシュメモリ25Dとを備えている。そして、第1受信装置21を起動すると、CPU25Aが、ROM25Cに記憶した初期設定プログラムを実行し、作業者にレーダ発信塔10Rの設置位置データと、SSR送受信機12及びSLS送信機13の各パルス繰返周波数(PPS)の入力を求める。ここで、レーダ発信塔10Rの位置は地図で知ることができ、SSR送受信機12及びSLS送信機13のパルス繰返周波数の仕様データは、予め別途計測して知ることができる。そこで、作業者は、レーダ発信塔10Rを1つ備えた飛行場では、その1つのレーダ発信塔10Rの位置データを入力すると共に、SSR送受信機12及びSLS送信機13の各パルス繰返周波数の仕様データを入力する。また、レーダ発信塔10Rを2つ備えた飛行場では、各レーダ発信塔10R毎の位置データと、各SSR送受信機12毎及び各SLS送信機13毎のパルス繰返周波数の仕様データを入力する。すると、CPU25Aが、それら入力データをフラッシュメモリ25Dに書き込むと共に、上記した位置データとGPSモジュール23からの位置情報とに基づいてSSR送受信機12のアンテナ12Aが第1受信装置21に正対したときの向き、即ち、SSR送受信機12のアンテナ12Aの回転角原点における向きを特定する原点向データを演算する。そして、第1受信装置21自体の装置識別番号と各レーダ発信塔10Rの位置データと、各レーダ発信塔10Rが有するSSR送受信機12のアンテナ12Aの原点向データとを位置演算装置60に送信して初期設定プログラムを終了する。
初期設定プログラムを終了すると、CPU25Aは、例えばROM25Cに記憶した時間計測プログラムと、タイムスタンププログラムと、パルス分別プログラムと、原点マーキングプログラムと、A・C質問分別プログラムを含む複数のプログラムとを、所定周期(例えば0.05[μsec])で並行して実行する。これにより、CPU25Aは、図7に示したGPS同期時計30,タイムスタンプ部31、パルス分別部32、原点マーキング部33と、A・C質問分別部34として機能する。
そのGPS同期時計30は、GPS時刻情報に基づいて例えば0.01[μsec]の精度で時刻を刻む時計である。また、タイムスタンプ部31は、受信信号の受信時刻をA/Dコンバーター24のサンプリング周期毎にGPS同期時計30にて求め、それら受信時刻と受信強度とを対応付けた時刻・強度データを生成する。
パルス分別部32は、時刻・強度データから受信信号に含まれる複数のパルス波を抽出するパルス抽出処理を行う。具体的には、受信強度が予め定められた一定時間以上に亘って閾値以上の値になったものをパルス波として抽出する。そして、抽出されたパルス波群を、フラッシュメモリ25Dに記憶されたパルス繰返周波数の仕様データに基づいて、SSRのパルス波と、SLSのパルス波とに分別し、さらに、2つの各SSR送受信機12及び2つのSLS送信機13のパルス繰返周波数の仕様データがフラッシュメモリ25Dに記憶されている場合には、第1のSSRのパルス波、第2のSSRのパルス波、第1のSLSのパルス波、及び、第2のSLSのパルス波に分別する。
ここで、受信信号に含まれるパルス波群が密集又は重畳しているために、パルス繰返周波数の仕様データでは、上記した分別を行えない場合がある。そのような場合には、各送受信機に固有のパルス波の形状に基づいてパルス波群を分別する。具体的には、同じ構造のSSR送受信機12,12同士であっても、各SSR送受信機12の電波伝搬経路のばらつき等によりパルス波の形状が相違する。2つのSLS送信機13,13同士の間でも同様であり、SSR送受信機12とSLS送信機13との間でも同様である。よって、例えば、レーダ発信塔10Rを2つ備えた飛行場の近傍に設置した第1受信装置21にて抽出されるパルス波群は、相似形のパルス波を同一種類とすると、図5に示すように、4種類の形状のパルス波に分別することができる。
そこで、パルス分別部32は、例えば、パルス波に含まれる頂点の数と、頂点同士の間の時間差と、頂点同士の間の受信強度差とが同じパルス波を、同じ送信機から出力された同一グループのパルス波と推定して、第1のSSRのパルス波、第2のSSRのパルス波、第1のSLSのパルス波、及び、第2のSLSのパルス波等のように、パルス波群を送信機毎に種別する。そして各種類のパルス波群に含まれる1つずつのパルス波につき、その立ち上がりタイミングの受信時刻と、パルス波の受信強度の最大値と、送信元を区別するための送信機識別番号とを対応付けたパルス波データを生成する。
原点マーキング部33は、SSRのパルス波データ群から、その送信元と推定されるSSR送受信機12と第1受信装置21とが正対する時刻を検出する。具体的には、SSRパルス波のパルス波データ群の受信強度は、図4(A)に示すように、4秒に1回の周期で正弦波状に徐々に高くなってから徐々に低くなるように変化する。そして、原点マーキング部33は、その受信強度が正弦波状に変化するピーク点のパルス波データの受信時刻で、SSR送受信機12が第1受信装置21と正対すると判断して、その受信時刻を有したパルス波データの送信機識別番号に回転角原点であることを特定するための原点マークを付加する。
なお、レーダ発信塔10Rを2つ備えた飛行場の近傍に第1受信装置21を設置された場合には、図4(B)に示すように、2つのSSR送受信機12,12に対応して、受信強度のピーク点が4秒に2回生じるが、原点マーキング部33は、第1のSSRのパルス波データに対する原点マークの付与と、第2のSSRのパルス波データに対する原点マークの付与の両方を行う。
A・C質問分別部34は、同じレーダ発信塔10RのSSR送受信機12とSLS送信機13に対応したSLSのパルス波データ群とSSRのパルス波データ群とを合わせ、それらパルス波データ群をA質問信号及びC質問信号の各質問信号1つ分のパルス波グループにグループ分けする。そして、それら各質問信号1つ分のパルス波グループにおける最後のパルスの立ち上がりタイミングの受信時刻と、その質問信号がA質問かC質問であるかの質問種別情報と、原点マークの有無とを対応付けした質問データ(図10の符号101,102参照)を生成する。そして、それら質問データを、例えば、40[msec]毎まとめて位置演算装置60に送信する。ここで、質問データを40[msec]毎まとめて送信するのは、SSR送受信機12が航空機に正対してSSRパルス波を送信することが可能な期間は、上記したように数十[msec]であり、その数十[msec]を含む長い期間(即ち、40[msec])毎、質問データを纏めて位置演算装置60に送信して、航空機の位置を検出する処理を行うためである。
図6に示すように、第2受信装置40は、受信回路42と、GPSモジュール43と、A/Dコンバーター44と、信号処理回路45と、WiMAX端末46と、モニタ47と、操作部48とを備えている。そして、第2受信装置40は、WiMAX端末46による無線通信回線網とインターネット回線網を介して位置演算装置60に接続されている。また、第2受信装置40においても、第1受信装置21と場合と同様に、GPSモジュール43が位置情報とGPS時刻情報とを信号処理回路45に付与する。受信回路42は、トランスポンダの出力周波数(例えば、1090[MHz])の無線波を受信して復調し、その復調されたアナログの受信信号を、A/Dコンバーター44にて、例えば、0.1〜0.3[μsec]の一定のサンプリング周期でデジタルの受信信号に変換し、信号処理回路45に取り込む。
信号処理回路45は、CPU45AとRAM45BとROM45Cとフラッシュメモリ45Dとを備えている。そして、第2受信装置40を起動すると、CPU45Aが、ROM45Cに記憶した初期設定プログラムを実行し、GPSモジュール43からの位置情報と、第2受信装置40の装置識別番号とを位置演算装置60に送信して初期設定プログラムを終了する。
初期設定プログラムを終了すると、CPU45Aは、例えばROM45Cに記憶した時間計測プログラムと、タイムスタンププログラムと、パルス抽出プログラム、A・C回答判別プログラムとを含む複数のプログラムを所定周期で並行して実行することで、図8に示したGPS同期時計50,タイムスタンプ部51、パルス抽出部52、A・C回答分別部53として機能する。
GPS同期時計50及びタイムスタンプ部51に関しては、第1受信装置21のGPS同期時計30及びタイムスタンプ部31と同じである。パルス抽出部52は、第1受信装置21のパルス分別部32と同様に、タイムスタンプ部51にて生成された時刻・強度データから受信信号に含まれる複数のパルス波を抽出する。そして、それらパルス波群を、A・C回答分別部53が、A質問信号に対する回答信号のパルス波グループと、C質問信号に対する回答信号のパルス波グループとに分ける。また、A・C回答分別部53は、各回答信号1つ分のパルス波グループにおける先頭のパルスの立ち上がりタイミングの受信時刻と、回答信号から特定される航空機の飛行高度又は航空機のIDナンバーとを対応付けした回答データ(図10の符号201,202参照)を生成する。そして、それら回答データを40[msec]毎まとめて位置演算装置60に送信する。
図6に示すように、位置演算装置60は、信号処理回路61と、モニタ62と、操作部63とを備えている。また、信号処理回路61は、CPU61AとRAM61BとROM61Cとフラッシュメモリ61Dとを備えている。そのCPU61Aは、例えばROM61Cに記憶した初期登録プログラム、データペアリングプログラムと、位置演算プログラム、データ信頼性判別プログラムとを含む複数のプログラムを所定周期で並行して実行することで、図9に示した初期登録部65、データペアリング部66、位置演算部67、データ信頼性判別部68として機能する。
初期登録部65は、第1受信装置21から初期設定のデータが送信されてくると、その送信データに含まれる第1受信装置21の装置識別番号と、(1つ又は2つの)レーダ発信塔10Rの位置データと、各レーダ発信塔10Rが有するSSR送受信機12の安定の原点向データとをフラッシュメモリ61Dに書き込む。また、初期登録部65は第2受信装置40から初期設定のデータが送信されてくると、送信データに含まれる第2受信装置40の位置情報と装置識別番号とをフラッシュメモリ61Dに書き込む。
データペアリング部66は、第2受信装置40から送信された40[msec]分の回答データ群を取り込み、それら各回答データが有する受信時刻からトランスポンダ19の前記応答遅れ時間を差し引いてレーダ到達時刻に変換する。次いで、データペアリング部66は、各回答データが有するレーダ到達時刻と、既に複数の第1受信装置21から取り込み済みの各質問データが有する受信時刻としてのレーダ発射時刻とを比較し、「レーダ到達時刻に対してレーダ発射時刻が所定期間(例えば、50[μsec])以内の前である」という関係を有する回答データと質問データとを選定し、それら選定した質問データと回答データとが共に「A質問・A回答」又は「C質問・C回答」で対応している場合に、それら質問データと回答データとをペアリングする。そして、データペアリング部66は、回答データとペアリングされた質問データを最も多く有する質問データ群を特定し、その質問データ群の送信元であるSSR送受信機12のアンテナ12Aの原点向データとレーダ発信塔10Rの位置情報とをフラッシュメモリ61Dから取り込む。
位置演算部67は、ペアリングされた回答データと質問データのレーダ到達時刻とレーダ発射時刻との差分に光の速度を乗じることで、SSR送受信機12からの航空機までの直線距離と、その航空機から第2受信装置40までの直線距離との和であるパルス伝達距離を求める。そして、図11(A)に示すように、レーダ発信塔10Rの設置位置である「A」と、第2受信装置40の設置位置である「B」とを焦点A,Bとしかつそれら焦点A,Bから任意の点までの距離の和が上記パルス伝達距離となる楕円球90を、航空機が位置し得る範囲と特定する。
次いで、位置演算部67は、質問データのレーダ発射時刻と、その質問データが属する質問データ群における原点マーク付きの質問データのレーダ発射時刻との差分と、さらに、SSR送受信機12のアンテナ12Aの原点向データとから、回答データとペアリングされた質問データのレーダ発射時刻におけるSSR送受信機12のアンテナ12Aの向き、即ち、回転原点からの旋回角θを演算する。そして、図11(B)に示すように、焦点Aを通過する鉛直軸を含みかつ回転原点からの旋回角θだけ回転した鉛直面91を特定して、航空機の位置を、楕円球90と鉛直面91との交線91A上に絞り込む。
さらに、位置演算部67は、回答データ群に含まれるC質問に対する回答の「飛行高度」から、図11(C)に示すように楕円球90を水平に横切る水平面92を特定して、その水平面92と楕円球90との交線92Aと、上記した楕円球90と鉛直面91との交線91Aとの交点P94を、航空機の位置として特定する。そして、同様の処理をペアリングされた全ての回答データと質問データに関して行い、楕円球90の位置及び軌跡を求め、航空機の位置をモニタ62に表示したり、要求に応じて、インターネットを介して第2受信装置40等に送信する。
ところで、図12に示すように、SSR送受信機12のアンテナ12Aが1回転するたびに、航空機の位置を複数ポイントずつ特定することができる。そして、これら航空機の位置を結んで軌跡を求めると、その軌跡は、楕円の一部の線分を構成することになる。そして、SSR送受信機12の1回転毎の航空機の軌跡が、同心の複数の楕円の線分を構成することになる。この点に鑑み、データ信頼性判別部68は、位置演算部67で求めた航空機の複数の軌跡が、複数の楕円の一部を構成し、かつ、複数の楕円が同心関係にある場合には、データの信頼性が高いと判断し、そうでない場合には、データの信頼性が低いと判断してその旨の警告をして初期設定データの修正を促すと共に、自己修正機能により、質問データが送信元となるSSR送受信機12を別のSSR送受信機12に置き換えて航空機の位置を演算し直して、再度、上記データの信頼性を判断する。
なお、本実施形態では上記した第2受信装置40が異なる位置に複数配置されていて、位置演算装置60は、航空機の位置を演算して解が求まらない場合又は異常値となった場合には、航空機が一の第2受信装置40とレーダリンクシステム10とを結ぶ直線を含んだ鉛直面上に位置したと判断し、他の第2受信装置40の回答データを利用して航空機の位置を演算するように構成されている。
以上説明してきた本実施形態を纏めると、本実施形態のレーダリンクシステム10では、第1受信装置21でSSR送受信機12が送信した複数の質問信号を受信して、それらの受信時刻をタイムスタンプした質問データ群を生成すると共に、第2受信装置40で航空機のトランスポンダ19が質問信号に応答して出力する複数の回答信号を受信して、それらの受信時刻をタイムスタンプした回答データ群を生成する。これにより、質問データ群と回答データ群の中から受信時刻に基づいて互いに対応した質問データと回答データとをペアリングすることができる。そして、ペアリングした回答データ及び質問データの各受信時刻等に基づいて航空機が位置し得る楕円球90を特定することができ、回答信号から抽出した飛行高度と、質問信号の受信強度の変化に基づいて特定したSSR送受信機12のアンテナ12Aの向きとから、楕円球90における航空機の位置を求めることができる。即ち、本実施形態のレーダリンクシステム10によれば、二次監視レーダシステムにリンクして航空機の位置を求めることができ、航空局以外からの航空機の位置情報の取得が可能になる。
[第2実施形態]
本実施形態のレーダリンクシステム10Vは、図13〜図16に示されており、PSR送受信機11が送信する探索用パルス波(以下、「PSRパルス波」という)を利用する点が前記第1実施形態と異なる。即ち、本実施形態のレーダリンクシステム10の全体のハード的な構成は、図6に示された前記第1実施形態のレーダリンクシステム10と同じであり、第1受信装置21と第2受信装置40と位置演算装置60とを備えている。そして、第1受信装置21及び第2受信装置40の受信回路22V,42VがそれぞれPSR送受信機11用に2.8[GHz]の信号を受信する点と、第1受信装置21,第2受信装置40,位置演算装置60の各CPU25A,45A,61Aが実行するプログラムが第1実施形態と異なる。
図14に示すように、第1受信装置21のCPU25Aは、所定のプログラムを実行することで、GPS同期時計30、タイムスタンプ部31とパルス分別部32Vと原点マーキング部33として機能する。本実施形態のパルス分別部32Vでは、時刻・強度データパルス波群からパルス波群を抽出し、2つの各PSR送受信機11の仕様データがフラッシュメモリ25Dに記憶されている場合に、抽出されたパルス群を第1のPSRのパルス波、第2のPSRのパルス波に分別する。そして各種類のパルス波群に含まれる1つずつのパルス波につき、その立ち上がりタイミングの受信時刻と、パルス波の受信強度の最大値と、送信元を区別するための送信機識別番号とを対応付けた検索データ(前記第1実施形態の「パルス波データ」に相当する)を生成する。そして、原点マーキング部33にて一部の探索データに原点マークの付与を行い、探索データ群をインターネットを介して位置演算装置60に送信する。
図15に示すように、第2受信装置40のCPU45Aは、所定のプログラムを実行することで、GPS同期時計50,タイムスタンプ部51V、パルス抽出部52として機能する。本実施形態のパルス抽出部52では、時刻・強度データパルス波群からパルス波群を抽出し、パルス波群に含まれる1つずつのパルス波につき、その立ち上がりタイミングの受信時刻を含む反射データを生成する。
図16に示すように、位置演算装置60のCPU61Aは、所定のプログラムを実行することで、初期登録部65、データペアリング部66、位置演算部67V、データ信頼性判別部68として機能する。また、位置演算装置60のフラッシュメモリ61Dには、航空機の飛行高度の推定値が記憶されている。そして、本実施形態の位置演算部67Vは、各反射データと、その反射データの受信時刻に対して予め定められた一定時間以内前の受信時刻の検索データとをペアリングし、ペアリングされた反射データ及び探索データの各受信時刻と光速度とから航空機が位置し得る楕円球を特定する。そして、飛行高度の推定値とアンテナの向きとから楕円球上の前記航空機の位置を演算する。その他の構成に関しては、前記第1実施形態と同じであるので、重複した説明は省略する。
[第3実施形態]
本実施形態のレーダリンクシステム10Wは、図17に示されており、二次監視レーダシステムにインターネットを介して接続された位置演算装置60Wと複数の第2受信装置40Wとからなる。位置演算装置60WのCPU61Aは、所定のプログラムを実行することで、二次監視レーダシステムのSSR送受信機12が質問信号を本発明の「送信源信号」として送信するたびに、それら送信源信号の送信時刻を通信回線網(インターネット)を通して取得し、それら送信時刻を含めた送信時刻データを生成する送信時刻データ生成部として機能するようになっている。
また、各第2受信装置40WのCPU45Aは、所定のプログラムを実行することで、SSR送受信機12が送信した送信源信号に対して航空機が送信する回答信号を本発明に係る「返信源信号」として受信し、それら返信源信号を受信するたびにその受信時刻を含めた受信時刻データを信号処理回路45にて生成するように構成されている。
位置演算装置60Wは、前記第1実施形態と同様に、第2受信装置40W毎に受信時刻データと送信時刻データとをペアリングし、第2受信装置40W毎にペアリングされた返信時刻データと送信時刻データとの時間差と光速度とから航空機が位置し得る複数の楕円球を特定すると共に、それら楕円球同士の交線と飛行高度とから航空機の位置を演算するように構成されている。本実施形態の構成によれば、航空局から航空機の位置情報を取得できないが、二次監視レーダシステムのレーダ発信機が送信源信号を送信する送信時刻を取得可能である場合に、航空機の位置を求めることができる。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)前記第1実施形態では、第1受信装置21と第2受信装置40と位置演算装置60とが別々に設けられて、インターネット等の通信回線網にて接続されていたが、位置演算装置60を、第1受信装置21又は第2受信装置40の何れかに一体に設けた構成にしてもよいし、第1受信装置21と第2受信装置40と位置演算装置60とを一体に設けた構成にしてもよい。
(2)前記第3実施形態では、SSR送受信機を有する二次監視レーダシステムから送信時刻のデータを取得していたが、PSR送受信機を有する一次監視レーダシステムから送信時刻のデータを取得する構成にしてもよい。
(3)前記第3実施形態の変形例として、監視レーダシステムから送信時刻と共にアンテナの向きのデータも取得し、航空機の位置検出に利用してもよい。
10,10V,10W レーダリンクシステム
11 PSR送受信機
12 SSR送受信機
13 SLS送受信機
19 トランスポンダ
21 第1受信装置
23,43 GPSモジュール
30,50 GPS同期時計
31,51,51V タイムスタンプ部
32,32V パルス分別部
33 原点マーキング部
40,40W 第2受信装置
60,60W 位置演算装置
66 データペアリング部
67,67V 位置演算部
68 データ信頼性判別部
90 楕円球

Claims (10)

  1. 二次監視レーダシステムのレーダ発信機のアンテナが一回転する間に複数回に亘って送信したA質問信号及びC質問信号の質問信号を受信して前記質問信号毎に質問データを生成する第1受信装置と、
    前記レーダ発信機が送信した質問信号に対して飛行機、ヘリコプターその他の航空機に搭載のトランスポンダが一定の応答遅れ時間後に出力する回答信号を受信して回答データを生成する第2受信装置と、
    時刻を刻む時刻計測手段と、
    前記第1受信装置に設けられ、前記質問信号を受信する度に前記時刻計測手段による時刻に基づいて受信時刻を計測して前記質問データに含める第1タイムスタンプ手段と、
    前記第2受信装置に設けられ、前記回答信号を受信する度に前記時刻計測手段による時刻に基づいて受信時刻を計測して前記回答データに含める第2タイムスタンプ手段と、
    前記第2受信装置が受信した前記回答信号に含まれる前記航空機の飛行高度の情報を抽出する飛行高度抽出手段と、
    前記第1受信装置が受信した前記質問信号の受信強度の変化に基づいて、各前記質問データの受信時刻で前記アンテナが何れの方向を向いているかを演算するアンテナ方向演算手段と、
    前記第1受信装置及び前記第2受信装置から前記質問データ群と前記回答データ群とを取得し、各前記回答データと、各前記回答データの受信時刻から前記応答遅れ時間を差し引いた時刻に対して予め定められた一定時間以内前の受信時刻の前記質問データとをペアリングするペアリング手段と、
    ペアリングされた前記回答データ及び前記質問データの各受信時刻と前記応答遅れ時間と光速度とから前記航空機が位置し得る楕円球を特定すると共に、前記飛行高度抽出手段にて抽出した前記飛行高度と前記アンテナ方向演算手段にて演算した前記アンテナの向きとから前記楕円球上の前記航空機の位置を演算する位置演算手段とを備えたことを特徴とするレーダリンクシステム。
  2. 前記第1受信装置には、複数の前記レーダ発信機の質問信号を受信可能な位置に配置された場合に、それら前記レーダ発信機からの質問信号の受信波形の形状の相違に基づいて前記レーダ発信機毎に前記質問データを分別する分別手段が備えられていることを特徴とする請求項1に記載のレーダリンクシステム。
  3. 前記レーダ発信機のアンテナが1回転する間に生成される前記回答データ及び前記質問データに基づいて演算可能な航空機の軌跡が、楕円の一部である湾曲した線分を描き、かつ、前記レーダ発信機のアンテナが複数回転する間に得られる前記回答データ及び前記質問データに基づいて演算可能な航空機の軌跡としての複数の線分が、同心の複数の楕円の線分を構成しているか否かにより、航空機の位置の演算結果が正しいか否かを判別するデータ信頼性判別手段を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載のレーダリンクシステム。
  4. 一次監視レーダシステムのレーダ発信機のアンテナが一回転する間に複数回に亘って送信した探索用パルス波を受信して前記探索用パルス波毎に探索データを生成する第1受信装置と、
    飛行機、ヘリコプターその他の航空機で反射した前記探索用パルス波の反射パルス波を受信して反射データを生成する第2受信装置と、
    時刻を刻む時刻計測手段と、
    前記第1受信装置に設けられ、前記探索用パルス波を受信する度に前記時刻計測手段による時刻に基づいて受信時刻を計測して、前記探索データに含める第1タイムスタンプ手段と、
    前記第2受信装置に設けられ、前記反射パルス波を受信する度に前記時刻計測手段による時刻に基づいて受信時刻を計測して、前記反射データに含める第2タイムスタンプ手段と、
    前記第1受信装置が受信した前記探索用パルス波の受信強度の変化に基づいて、各前記探索データの受信時刻で前記アンテナが何れの方向を向いているかを演算するアンテナ方向演算手段と、
    前記第1受信装置及び前記第2受信装置から前記探索データ群と前記反射データ群とを取得し、各前記反射データと、各前記反射データの受信時刻に対して予め定められた一定時間以内前の受信時刻の前記検索データとをペアリングするペアリング手段と、
    ペアリングされた前記反射データ及び前記探索データの各受信時刻と光速度とから前記航空機が位置し得る楕円球を特定すると共に、予め設定された前記航空機の飛行高度の推定値と前記アンテナ方向演算手段にて演算した前記アンテナの向きとから前記楕円球上の前記航空機の位置を演算する位置演算手段とを備えたことを特徴とするレーダリンクシステム。
  5. 前記第1受信装置及び前記第2受信装置とを別個に設け、互いに同期して同じ時刻を刻む同期時計を前記時刻計測手段として前記第1受信装置及び前記第2受信装置のそれぞれに備えたことを特徴とする請求項1乃至の何れか1の請求項に記載のレーダリンクシステム。
  6. 前記同期時計は、GPSモジュールから取得されるGPS衛星からの時刻情報に基づいて時刻を刻むように構成されたことを特徴とする請求項5に記載のレーダリンクシステム。
  7. 前記位置演算手段は、データを前記第1受信装置及び前記第2受信装置の一方又は両方から通信回線網を利用して取得することを特徴とする請求項5又は6に記載のレーダリンクシステム。
  8. 1つの前記レーダ発信機に対して前記第2受信装置を複数備え、前記位置演算手段は、一の前記第2受信装置とレーダ発信機とを結ぶ直線を含んだ鉛直面上に前記航空機が位置したときに、他の前記第2受信装置を利用して前記航空機の位置を演算することを特徴とする請求項5乃至7の何れか1の請求項に記載のレーダリンクシステム。
  9. 監視レーダシステムのレーダ発信機が送信源信号を送信するたびに、その送信源信号の送信時刻を通信回線網を通して取得して送信時刻データを生成する送信時刻データ生成部と、
    前記レーダ発信機が送信した前記送信源信号に対して飛行機、ヘリコプターその他の航空機から回答又は反射する返信源信号を受信して、前記返信源信号を受信するたびにその受信時刻を含めた受信時刻データを生成しかつ異なる位置に配置された複数の受信時刻データ生成装置と、
    各前記受信時刻データ生成装置毎に前記受信時刻データ群と前記送信時刻データ群との中から前記送信時刻と前記受信時刻との時間差が予め定められた一定時間以内前の前記送信時刻データと前記受信時刻データとをペアリングするペアリング手段と、
    前記受信時刻データ生成装置毎にペアリングされた前記送信時刻データ及び前記返信時刻データの前記時間差と光速度とから前記航空機が位置し得る複数の楕円球を特定すると共に、それら楕円球同士の交線と、予め設定された推定飛行高度又は前記返信源信号に含まれる飛行高度とから前記航空機の位置を演算する位置演算手段とを備えたことを特徴とするレーダリンクシステム。
  10. 監視レーダシステムのレーダ発信機が送信源信号を送信するたびに、その送信源信号の送信時刻と前記レーダ発信機のアンテナの向きとを通信回線網を通して取得してそれら送信時刻と前記アンテナの向きの情報を含んだ送信時刻データを生成する送信時刻データ生成部と、
    前記レーダ発信機が送信した送信源信号に対して飛行機、ヘリコプターその他の航空機から回答又は反射する返信源信号を受信して、前記返信源信号を受信するたびにその受信時刻を含めた受信時刻データを生成しかつ異なる位置に配置された受信時刻データ生成装置と、
    前記受信時刻データ群と前記送信時刻データ群との中から前記送信時刻と前記受信時刻との時間差が予め定められた一定時間以内前の前記送信時刻データと前記受信時刻データとをペアリングするペアリング手段と、
    ペアリングされた前記送信時刻データ及び前記返信時刻データの前記時間差と光速度とから前記航空機が位置し得る楕円球を特定すると共に、予め設定された推定飛行高度又は前記返信源信号に含まれる飛行高度と前記アンテナの向きの情報とから前記航空機の位置を演算する位置演算手段とを備えたことを特徴とするレーダリンクシステム。
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