JP2018048812A - 探索システム、探索演算装置及び探索方法 - Google Patents
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Abstract
Description
以下、本発明の「探索システム」に相当するレーダシステムの一実施形態を、図1〜図4に基づいて説明する。このレーダシステム10Aは、トランスポンダを搭載した航空機を探索対象Pとする、所謂、二次監視レーダシステムであって、図1に示すように、1つのレーダ発信機TX1と、第1〜第3のレーダ受信機RX1(以下、区別しない場合は、単に「レーダ受信機RX1」という)を備え、それらは相互に例えば、1〜100[km]の間隔をあけて分散配置されている。
本実施形態は図5及び図6に示されている。このレーダシステム10Bに備えられたレーダ発信機TX2(図5参照)は、第1実施形態のレーダ発信機TX1に備えられていたGPSクロック受信機11及び送信側演算装置16を有していない。また、図6に示すように、このレーダシステム10Bの第1〜第3のレーダ受信機RX2は、第1実施形態のレーダ受信機RXに、1030[MHz]の質問信号を受信する第2受信回路23を追加した構成になっている。そして、第2受信回路23がレーダ発信機TX2から受信した質問信号を、PLD24が、A/Dコンバータ27を通して取り込み、その質問信号の受信時刻とモードの種別をセットにした補助受信データを生成して受信側演算部25に付与する。受信側演算部25は、レーダ発信機TX2からレーダ受信機RX2への質問信号の到達時間を予め記憶していて、その到達時間と補助受信データの受信時刻とから質問信号の発信時刻を演算する。そして、その発信時刻を使用して第1実施形態で説明した楕円球特定データを生成する。その他の構成に関しては、第1実施形態と同じである。
本実施形態のレーダシステム10Cは、図7及び図8に示されている。このレーダシステム10Cは、第1〜第3のレーダ発信機TX3(以下、区別しない場合は、単に「レーダ発信機TX3」という)と1つのレーダ受信機RX3とを備えている。これらレーダ発信機TX3及びレーダ受信機RX3は、ハード的には第1実施形態のレーダ発信機TX1及びレーダ受信機RX1と略同一の構造になっている。
本実施形態のレーダーシステムは、図示さておらず、第2実施形態のレーダシステム10Bのレーダ受信機RX2と同じ第2受信回路23を第3実施形態のレーダ受信機RX3に備えて、レーダ受信機RX3の受信側演算部25で補助受信データを作成するようになっている。その他の構成に関しては、第3の実施形態と同じである。
本実施形態のレーダシステム10Dは、図9に示されている。このレーダシステム10Dは、レーダ発信機とレーダ受信機とを兼ねた3つのレーダ送受信機TX/RXを分散配置して備える。そして、第3実施形態のレーダシステム10Cと同様に、複数のレーダ送受信機TX/RXが相互にタイミングをずらして質問信号を発信し、各レーダ送受信機TX/RXが発信した質問信号に対する回答信号を別のレーダ送受信機TX/RXで受信する。そして、各レーダ送受信機TX/RXが、前述した発信プロファイルと受信プロファイルとを作成して、例えば、通信ネットワークを通して監視装置30に送信する。そして、監視装置30が、発信プロファイルと受信プロファイルとから楕円球特定データを生成して、3つの殻E1,E2,E3を特定する。その他の構成に関しては、第1〜第3の実施形態と同じである。
本実施形態のレーダシステム10Eは、図10に示されている。このレーダシステム10Eは、第5実施形態と同じハード構成をなし、3つのレーダ送受信機TX/RXを分散配置して備える。そして、各レーダ送受信機TX/RXが、相互にタイミングをずらして質問信号を発信し、その質問信号に対する回答信号を自身で受信する。そして、各レーダ送受信機TX/RXが、前述した発信プロファイルと受信プロファイルとを作成して監視装置30に送信する。監視装置30は、発信プロファイルと受信プロファイルとから楕円球特定データに準じた円球特定データを生成して、各レーダ送受信機TX/RXの位置を中心として探索対象Pの位置を含む円球の殻F1,F2,F3を特定する。そして、3つの円球の殻F1,F2,F3の交点を探索対象Pの位置として演算する。
本実施形態のレーダシステム10Fは、図11に示されている。このレーダシステム10Fは、レーダ送受信機TX/RXを中心にして、例えば半径略50[km]の架空の円C1上に4つのレーダ受信機RXを略等間隔に並べて備える。そして、レーダ送受信機TX/RXが、質問信号を発信して、その質問信号に対する回答信号を自身で受信する。また、その回答信号は、レーダ送受信機TX/RXを囲む複数のレーダ受信機RXによっても受信される。そして、レーダ送受信機TX/RXに設けられた監視装置30に、レーダ受信機RXとレーダ送受信機TX/RXによって生成される発信データと受信データの全てが集められ、レーダ送受信機TX/RXの位置を中心として探索対象Pの位置を含む円球の殻F1と、レーダ送受信機TX/RXと各レーダ受信機RXとを焦点とした4つの楕円球の殻E1,E2,E3,E4とが特定される。そして、質問信号の発信時刻と回答信号の受信時刻との差分(即ち、返信時間)が最も小さい2つの楕円球の殻E1,E2が選定され、それら2つの楕円球の殻E1,E2と円球の殻F1との交点が探索対象Pの位置として求められる。
本実施形態のレーダシステム10Gは、図12に示されている。このレーダシステム10Gは、複数のレーダ送受信機TX/RXと複数のレーダ受信機RXとを東西、南北に並べて備えている。具体的には、例えば、国土のうち質問信号又は回答信号が届かない広大な領域が本発明に係る広大監視領域Xとして設定されている。ここで、質問信号及び回答信号が確実に届き得る距離を「レーダ到達距離」とすると、レーダ到達距離は、例えば、略100[km]であって、広大監視領域Xの縦横の少なくとも何れか一方は、レーダ到達距離の数倍以上の大きさになっている。そして、その広大監視領域X全体を網羅するように、東西にレーダ到達距離の間隔をあけて複数の縦基準線L1が並ぶように設定されると共に、南北にレーダ到達距離の間隔をあけて複数の横基準線L2が並ぶように設定されている。そして、四方を縦横の基準線L1,L2に囲まれた各升目の図心にそれぞれレーダ送受信機TX/RXが配置されていると共に、各升目の4辺の各中央にレーダ受信機RXが配置されている。これにより、各升目毎に第7実施形態のレーダシステム10Fが構成され、各升目内で探索対象Pの位置を探索することができ、広大監視領域Xの全体でも探索対象Pの探索が可能になる。
[他の実施形態]
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
16 送信側演算装置(探索演算装置)
25 受信側演算部(探索演算装置)
30 監視装置(探索演算装置)
RX レーダ送受信機
TX/RX レーダ送受信機
TX レーダ発信機
X 広大監視領域
Claims (15)
- 探索信号を発信する発信機から前記探索信号の発信時刻の情報を受け取ると共に、前記探索信号に対して探索対象が返す帰還信号を受信する受信機から前記帰還信号の受信時刻の情報を受け取って前記探索対象の位置を演算する探索演算装置において、
前記発信時刻及び前記受信時刻の情報に基づき、前記探索対象の位置を含む楕円球の殻か円球の殻かの一方又は両方からなる複数の殻を特定し、それら複数の殻の交差部分から前記探索対象の位置を演算する探索演算装置。 - 2つの前記殻の交線と、前記探索対象の高度の情報とから前記探索対象の位置を演算する請求項1に記載の探索演算装置。
- 3つの前記殻の交点を前記探索対象の位置として演算する請求項1に記載の探索演算装置。
- 請求項1乃至3の何れか1の請求項に記載の探索演算装置と、
前記探索演算装置に前記発信時刻を付与する前記発信機と、
前記探索演算装置に前記受信時刻を付与する前記受信機とからなり、
互いに離れた前記発信機と前記受信機との組み合わせが2つ以上形成されるように、前記発信機及び前記受信機の一方又は両方を複数備え、
前記発信機は、前記探索信号を全方位に同時発信するよう構成されている探索システム。 - 前記探索演算装置は、1つの前記発信機と、その発信機から離れた3つの前記受信機とから前記送信時刻及び前記受信時刻を受け取って3つの楕円球の前記殻を特定して、それら3つの前記殻の交点を前記探索対象の位置として演算する請求項4に記載の探索システム。
- 前記探索演算装置は、1つの前記受信機と、その発信機から離れかつ互いにタイミングをずれた探索信号を発信する3つの前記発信機とから前記送信時刻及び前記受信時刻を受け取って3つの楕円球の前記殻を特定し、それら3つの前記殻の交点を前記探索対象の位置として演算する請求項4に記載の探索システム。
- 前記発信機と前記受信機とを兼ねたレーダ送受信機を3つ以上、分散配置して備え、各前記レーダ送受信機が発信した前記探索信号を、別の前記レーダ送受信機で受信して前記楕円球の前記殻が2つ以上特定されるようにした請求項4に記載の探索システム。
- 前記探索信号又は前記帰還信号が受信可能なレベルで届かない広さの巨大監視領域に前記発信機及び前記受信機がそれぞれ複数分散配置され、
前記探索演算装置は、共通の前記探索対象から前記帰還信号を受信している2つ以上の前記受信機が存在しているときに2つ以上の前記殻を特定して、それら殻の交差部分から前記探索対象の位置を演算する請求項4乃至7の何れか1の請求項に記載の探索システム。 - 発信機が発信した探索信号に対して前記探索対象が返す帰還信号を受信機で受信して、前記探索対象を探索する探索方法において、
前記発信機を、前記探索信号を全方位に同時発信する構成としておき、
前記探索信号の発信から前記帰還信号の受信までの返信時間に基づき、前記探索対象の位置を含む楕円球の殻か円球の殻かの一方又は両方からなる複数の殻を特定し、それら複数の殻の交差部分から前記探索対象を探索する探索方法。 - 2つの前記殻の交線と、前記探索対象の高度の情報とから前記探索対象の位置を演算する請求項9に記載の探索方法。
- 3つの前記殻の交点を前記探索対象の位置として演算する請求項9に記載の探索方法。
- 1つの前記発信機の位置と、その発信機から離れた3つの各前記受信機の位置とを焦点とする3つの楕円球の前記殻を特定する請求項11に記載の探索方法。
- 1つの前記受信機と、その発信機から離れかつ互いにタイミングがずれた探索信号を発信する3つの前記発信機の位置とを焦点とする3つの楕円球の前記殻を特定する請求項11に記載の探索方法。
- 前記発信機と前記受信機とを兼ねたレーダ送受信機を3つ以上、分散配置しておき、各前記レーダ送受信機が発信した前記探索信号を、別の前記レーダ送受信機で受信して前記楕円球の前記殻を2つ以上特定する請求項11に記載の探索方法。
- 前記探索信号又は前記帰還信号が受信可能なレベルで届かない広さの巨大監視領域に前記発信機及び前記受信機をそれぞれ複数分散配置しいておき、
共通の前記探索対象から前記帰還信号を受信している2つ以上の前記受信機が存在しているときに2つ以上の前記殻を特定して、それら殻の交差部分から前記探索対象を探索する請求項9乃至14の何れか1の請求項に記載の探索方法。
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