JP2016057207A - レーダシステム、レーダ装置及び受信レーダ装置 - Google Patents

レーダシステム、レーダ装置及び受信レーダ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 高PRFで送信波を送信する送信アンテナと、この送信波の反射波を受信する受信アンテナとを分散配置しつつ、捜索時間を短縮可能なレーダシステムを提供する。【解決手段】 レーダシステムは、第1及び第2のレーダ装置を具備する。第1のレーダ装置は、高PRF方式でパルス信号を生成し、所定の送信スケジュールに従って形成する送信ビームによりパルス信号を送信する。第2のレーダ装置は、パルス信号の反射波を受信アンテナにより受信する。第2のレーダ装置のDBF受信器は、送信ビームと受信ビームとが、第1のレーダ装置から送信されるパルス信号の送信電力及び自装置の受信感度から求められる最大探知距離近傍において交差するように受信ビームを形成する。第2のレーダ装置の信号処理部は、反射波を受信ビームにより受信したビーム信号に基づき、最大探知距離近傍において目標を待ち受ける。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、送信波を空間へ向けて送信し、この送信波が目標で反射される反射波を受信することで、目標を探索するレーダシステム及びこのレーダシステムで用いられるレーダ装置に関する。
飛翔体を誘導するためのレーダ装置は、所定のパルス繰り返し周波数PRF(Pulse Repetition Frequency)に従って変調パルス信号を生成し、この変調パルス信号に基づいた送信波をアンテナから送信する。そして、レーダ装置は、送信波が目標で反射された反射波をアンテナで受信し、目標の捜索、検定及び追跡を行い、追跡した目標に飛翔体を誘導する。
従来のレーダ装置では、1台の送受信アンテナを使用して測距する場合、最大探知距離における測距を満足するようにパルス繰り返し周波数を選択する。このため、レーダ装置における目標の捜索、検定及び追跡は、必然的に低PRF(Low Pulse Repetition Frequency)方式により行われる。しかしながら、低PRF方式では、1方向のパルスヒット数が少ないので、強クラッタ環境下において、クラッタ抑圧処理が不十分になる。そのため、目標を正確に探知することが困難であるといった問題がある。
そこで、高PRF(High Pulse Repetition Frequency)方式を採用することが考えられる。高PRF方式を採用することで、1方向へのパルスヒット数を増加させることが可能となり、クラッタ抑圧能力が向上する。ただし、高PRF方式に従って生成される変調パルスを用いて目標の捜索、検定及び追跡を行う場合、取得される観測データに周波数アンビギュイティは発生しないが、レンジアンビギュイティが発生するため、目標の距離を正確に測距することが不可能である。レーダ装置は、複数種類の高PRFを利用したマルチPRFレンジング(Multiple Discrete PRF Ranging)を実施することで、このレンジアンビギュイティを相殺して目標の測距を行う。しかしながら、マルチPRFレンジングでは、同一方向にPRI種別を切り替えて多数の送信波を送信しなければならず、捜索時間を長くする要因となっている。
一方、広領域、広い方位角及び広い仰角を捜索する必要性、及び、単一の送受信アンテナでの捜索が困難な機体を発見する容易性から、送信アンテナと受信アンテナとを分散配置するマルチスタティックレーダが実用化されている。マルチスタティックレーダの実用化においては、到来方向推定を利用した捜索方式等が提案されている。しかしながら、到来方向を推定するのにアンテナ利得が低下すること、到来方向を推定するのに多数のヒット数が必要となるため捜索時間を長くする要因となること、及び、計算処理の負荷が増大すること等の問題がある。
William H.Long, David H. Mooney, and William A. Skillman, "RADAR HANDBOOK Second Edition (CHAPTER17)", McGRAW-HILL, 17.1〜17.25. Sergio Sabatini, and Marco Tarantino, "Multifunction Array Radar", Artech House, pp137-138. Daniel S. Purdy "Receiver Antenna Scan Rate Requirements Needed to Implement Puse Chasing in a Bistatic Radar", IEEE TRANSACTION ON AEROSPACE AND ELECTRONIC SYSTEMS, VOL.37, NO1 2001. Greco M. S., Stinco P., Gini F., and Farina Alfonso, "Cramer-Rao Bounds and Selection of Bistatic Channels for Multistatic Radar Systems", Aerospace and Electronic Systems, IEEE Transactions on VOL 47, NO4, 2011. Yang-Can., Ping Wei., Ting Yuan, "Observability and Performance Analysis of Bi/Multi-Static Doppler-Only Radar", IEEE TRANSACTION ON AEROSPACE AND ELECTRONIC SYSTEMS, VOL. 46, NO4 2010.
以上のように、従来のレーダ装置では、クラッタ抑圧能力を向上させ、かつ、レンジアンビギュイティを相殺するため、高PRFを利用したマルチPRFレンジングを実施している。しかしながら、マルチPRFレンジングは、捜索時間を長くする要因となっている。
また、広領域、広い方位角及び広い仰角を捜索する必要性等から、マルチスタティックレーダが実用化されている。しかしながら、マルチスタティックレーダは、受信アンテナのレンジ方向の全てに送信波入れる(パルスチェイシング)ということを行う必要があり、捜索に時間がかかる等の問題がある。
そこで、目的は、高PRFで送信波を送信する送信アンテナと、この送信波の反射波を受信する受信アンテナとを分散配置しつつ、捜索時間を短縮可能なレーダシステム及びこのシステムで用いられるレーダ装置を提供することにある。
実施形態によれば、レーダシステムは、第1及び第2のレーダ装置を具備する。第1のレーダ装置は、レンジアンビギュイティが発生する高PRF方式でパルス信号を送信する。第2のレーダ装置は、前記パルス信号が反射された反射波を受信する。前記第1のレーダ装置は、送信アンテナ及び送信ビーム走査器を備える。送信アンテナは、前記パルス信号を送信する。送信ビーム走査器は、予め設定される送信スケジュールに従った方位角及び仰角へ前記パルス信号を送信する送信ビームを形成するように、前記送信アンテナのビーム指向方向を制御する。第2のレーダ装置は、受信アンテナ、DBF受信器及び信号処理部を備える。受信アンテナは、前記反射波を受信する。DBF受信器は、前記送信ビームと受信ビームとが、前記第1のレーダ装置から送信される前記パルス信号の送信電力及び自装置の受信感度から求められる最大探知距離近傍において交差するように前記受信ビームを形成する。信号処理部は、前記反射波を前記受信ビームにより受信したビーム信号に基づき、前記最大探知距離近傍において目標を待ち受ける。
第1の実施形態に係るレーダシステムの機能構成を示すブロック図である。 図1に示される第1のレーダ装置の機能構成を示すブロック図である。 図1に示される第1のレーダ装置が形成する送信ファンビームと、第2のレーダ装置が形成する仰角1次元DBFビームとの関係を示す図である。 図3に示される送信ファンビームと仰角1次元DBFビームとの交点を維持することで形成する走査範囲を示す図である。 図1に示される第2のレーダ装置の機能構成を示すブロック図である。 第2の実施形態に係る第1のレーダ装置の機能構成を示すブロック図である。 図6に示される第1のレーダ装置が形成する送信ファンビームと、第2のレーダ装置が形成する2次元DBFビームとの関係を示す図である。 第2の実施形態に係る第2のレーダ装置の機能構成を示すブロック図である。
以下、実施の形態について、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係るレーダシステムの機能構成の例を示すブロック図である。図1に示されるレーダシステムは、第1のレーダ装置10及び第2のレーダ装置20−1〜20−3を具備する。第1のレーダ装置は、送信波を送信する。送信波は目標で反射され、反射波となる。第1のレーダ装置10及び第2のレーダ装置20−1〜20−3は、反射波を受信する。
図2は、図1に示される第1のレーダ装置10の機能構成の例を示すブロック図である。図2に示される第1のレーダ装置10は、送信発生器11、走査制御器12、アレーアンテナ13、DBF(Digital Beam Forming)受信器14及び信号処理部15を備える。
送信発生器11は、予め設定された変調方式によって変調された変調パルス信号を、予め設定された高い繰り返し周波数(以下では、高PRFと称する)で生成する。高PRFとは、周波数アンビギュイティは発生しないが、レンジアンビギュイティは発生するPRFのことを指す。送信発生器11は、生成したベースバンドの変調パルス信号を、直交変調、及び、デジタル−アナログ変換したのち、送信周波数に周波数変換し、送信信号としてアレーアンテナ13へ送信する。
走査制御器12は、記録部121に記録されるビームスケジュールに基づき、送信アンテナ面についての第1の移相信号と、受信アンテナ面についての第2の移相信号とを作成する。走査制御器12は、アレーアンテナ13に対し、第1及び第2の移相信号を送信する。これにより、走査制御器12は、アレーアンテナ13のパターンを走査する。
ビームスケジュールは、第1のレーダ装置10及び第2のレーダ装置20−1〜20−3の設置位置、送信信号の送信電力、並びに、第1のレーダ装置10及び第2のレーダ装置20−1〜20−3の受信感度に基づいて作成される。なお、第1及び第2のレーダ装置10,20−1〜20−3の設置位置は、GPS又はINS等により特定される。
具体的には、送信信号の送信電力、並びに、第1のレーダ装置10及び第2のレーダ装置20−1〜20−3の受信感度から、最大探知距離が求められる。最大探知距離は、例えば、検出確率PDが0.5となる距離、又は、累積探知確率PCが0.5となる距離等である。そして、図3に示されるように、最大探知距離において、送信信号のファンビームと、反射波を受信するための仰角1次元DBFビームとが交差し、かつ、図4に示されるように、送信ファンビームと受信ビームとの交差が方位角における所望の範囲で維持されるように、送信信号をいずれの方位角及び仰角へ送信するかのスケジュール、並びに、反射パルスをいずれの方位角及び仰角から捜索するかのスケジュールが決定される。なお、仰角一次元DBFビームとは、仰角面に同時に形成する複数本のビームである。記録部121は、送信信号をファンビームにより送信するスケジュール、及び、反射パルスを仰角一次元DBFビームにより捜索するスケジュールをビームスケジュールとして記録する。なお、所望の捜索範囲(例えば、方位方向±45°の範囲)における捜索にかかる時間は目標の最大速度に応じて決定される。例えば、目標の最大速度が2000m/秒である場合、捜索時間は1秒と設定され得る。また、目標の最大速度が2000m/秒であり、捜索時間が1秒である場合、受信ビームの待ち受け幅は最大探知距離から2000mとなる。
アレーアンテナ13は、分配器131、送信用横空電回路132−1〜132−m及び受信用横空電回路133−1〜133−nを備える。
分配器131は、縦電力分配器1311及び位相制御信号分配器1312である。縦電力分配器1311は、送信発生器11で生成される送信信号を送信用横空電回路132−1〜132−mに分配する。位相制御信号分配器1312は、走査制御器12で生成される第1の移相信号を送信用横空電回路132−1〜132−mに分配する。また、位相制御信号分配器1312は、走査制御器12で生成される第2の移相信号を受信用横空電回路133−1〜133−nに分配する。
送信用横空電回路132−1〜132−mはそれぞれ、図2に示されるように、横電力分配器、移相器、アンプ及びアンテナ素子を備える。移相器は、第1の移相信号に従い、横電力分配器から供給される送信信号の位相を変化させる。移相が変化された送信信号は、アンプを介して、アンテナ素子から空間へ送信される。
受信用横空電回路133−1〜133−nはそれぞれ、図2に示すように、横電力合成器、移相器、アンプ及びアンテナ素子を備える。移相器は、第2の移相信号に従い、アンテナ素子で受信される反射波の移相を変化させる。これにより、受信ビームが方位角方向に走査される。受信用横空電回路133−1〜133−nはそれぞれ、移相を変化させた反射波を、横電力合成器で合成し、合成した信号を受信信号としてDBF受信器14へ出力する。
DBF受信器14は、受け取った受信信号を中間周波数帯域の信号に周波数変換し、アナログ−デジタル変換したのち、直交検波してベースバンド信号に変換する。DBF受信器14は、受信用横空電回路133−1〜133−nそれぞれに由来する各ベースバンド信号に所定のビームウェイトを重畳する。DBF受信器14は、重畳結果に対して受信用横空電回路133−1〜133−n毎に1次元FFTを行うことで畳み込みを行い、仰角1次元DBFビームを形成する。DBF受信器14は、形成した受信ビームによって受信される信号であるビーム信号を信号処理部15へ出力する。
信号処理部15は、パルスドップラフィルタを用いてビーム信号からクラッタ成分を除去する。なお、信号処理部15は、高性能クラッタ抑圧フィルタを用いてビーム信号からクラッタ成分を除去するようにしても構わない。信号処理部15は、クラッタ成分を除去したビーム信号を参照し、目標を検出する。このとき、信号処理部15は、反射波が到来した方向、かつ、最大探知距離近傍に目標が存在すると判断する。
図5は、図1に示される第2のレーダ装置20−1〜20−3の機能構成の例を示すブロック図である。なお、第2のレーダ装置20−1〜20−3の構成はそれぞれ同様であるため、以下では、第2のレーダ装置20として説明する。図5に示される第2のレーダ装置20は、走査制御器21、アレーアンテナ22、DBF受信器23及び信号処理部24を備える。
走査制御器21は、記録部211に記録されるビームスケジュールに基づき、第3の移相信号を作成する。走査制御器21は、アレーアンテナ22に対し、第3の移相信号を送信する。
ビームスケジュールは、上述のように、第1のレーダ装置10及び第2のレーダ装置20−1〜20−3の設置位置、送信信号の送信電力、並びに、第1のレーダ装置10及び第2のレーダ装置20−1〜20−3の受信感度に基づいて作成される。すなわち、ビームスケジュールには、図3に示されるように、最大探知距離において、送信信号のファンビームと、反射波を受信するための仰角1次元DBFビームとが交差し、かつ、図4に示されるように、送信ファンビームと受信ビームとの交差が方位角における所望の範囲で維持されるように、反射パルスを捜索する方位角及び仰角が記載される。
走査制御器21は、第1のレーダ装置10の走査制御器12と例えば以下のように同期する。すなわち、走査制御器21は、第1のレーダ装置10から送信されるタイミング信号に従って走査制御器12と同期する。このとき、タイミング信号は、例えば、LAN回線、無線LAN回線、携帯電話回線又はその他専用回線等の伝送媒体を介して伝送される。また、第1及び第2のレーダ装置10,20ともに、クロック回路を備えるようにしても構わない。このとき、走査制御器21は、このクロック回路に従い、走査制御器12と同期する。
アレーアンテナ22は、分配器221及び受信用横空電回路222−1〜222−oを備える。
分配器221は、位相制御信号分配器2211である。位相制御信号分配器2211は、走査制御器21で生成される第3の移相信号を受信用横空電回路222−1〜222−oに分配する。
受信用横空電回路222−1〜222−oはそれぞれ、図5に示すように、横電力合成器、移相器、アンプ及びアンテナ素子を備える。移相器は、第3の移相信号に従い、アンテナ素子で受信される反射波の移相を変化させる。これにより、受信ビームが方位角方向に走査される。受信用横空電回路222−1〜222−oはそれぞれ、移相を変化させた反射波を、横電力合成器で合成し、合成した信号を受信信号としてDBF受信器23へ出力する。
DBF受信器23は、受け取った受信信号を中間周波数帯域の信号に周波数変換し、アナログ−デジタル変換したのち、直交検波してベースバンド信号に変換する。DBF受信器23は、受信用横空電回路222−1〜222−oそれぞれに由来する各ベースバンド信号に所定のビームウェイトを重畳する。なお、第1のレーダ装置10のサイドローブから送信される送信信号は、第2のレーダ装置20へ直接入射され得る。そこで、ビームウェイトは、アレーアンテナに指定方向への指向性を持たせるためのウェイトと、サイドローブから送信される直接波方向の受信感度を抑圧するためのウェイトとを考慮して予め設定される。DBF受信器23は、重畳結果に対して受信用横空電回路222−1〜222−o毎に1次元FFTを行うことで畳み込みを行い、仰角1次元DBFビームを形成する。DBF受信器23は、形成した受信ビームによって受信される信号を表すビーム信号を信号処理部24へ出力する。
信号処理部24は、パルスドップラフィルタを用いてビーム信号からクラッタ成分を除去する。なお、信号処理部24は、高性能クラッタ抑圧フィルタを用いてビーム信号からクラッタ成分を除去するようにしても構わない。信号処理部24は、クラッタ成分を除去したビーム信号を参照し、目標を検出する。このとき、信号処理部24は、反射波が到来した方向、かつ、最大探知距離近傍に目標が存在すると判断する。
以上のように、第1の実施形態に係るレーダシステムでは、第1のレーダ装置10及び第2のレーダ装置20−1〜20−3の設置位置、並びに、第1のレーダ装置10及び第2のレーダ装置20−1〜20−3の最大探知距離に基づき、ビームスケジュールを作成する。そして、第1及び第2のレーダ装置10,20−1〜20−3は、このビームスケジュールに従ってアレーアンテナを電子走査するようにしている。これにより、図3及び図4に示されるように、送信信号のファンビームと、反射波を受信するための仰角1次元DBFビームとは、最大探知距離において交差し、かつ、この交差が捜索範囲において維持されることになる。反射パルスは最大探知距離近傍の領域で発生することになるため、信号処理部15,24は、レンジアンビギュイティが発生する高PRF方式を用いて送信信号を送信する場合であっても、マルチPRFレンジングを実施せずに、目標が存在する方位角、仰角及び距離を把握することが可能となる。
したがって、第1の実施形態に係るレーダシステムによれば、高PRFで送信波を送信する送信アンテナと、この送信波の反射波を受信する受信アンテナとを分散配置しつつ、捜索時間を短縮することができる。
なお、第1の実施形態では、図3及び図4に示されるように、最大探知距離において、送信ビームと受信ビームとが交差し、かつ、送信ビームと受信ビームとの交差が捜索範囲で維持されるようにビームスケジュールが予め作成される場合を例に説明した。しかしながら、これに限定されない。第1の実施形態では、最大探知距離において、送信ビームと受信ビームとが交差し、かつ、送信ビームと受信ビームとの交差が捜索範囲で維持されればよい。すなわち、第1のレーダ装置10がいずれの方向へ電子走査を実施するのかを表す電子走査信号を、第1のレーダ装置10の走査制御器12が、第2のレーダ装置20−1〜20−3へ送信する。そして、第2のレーダ装置20−1〜20−3の走査制御器21は、電子走査信号に従って電子走査するようにしても構わない。このとき、電子走査信号は、例えば、LAN回線、無線LAN回線、携帯電話回線又はその他専用回線等の伝送媒体を介して伝送される。
第2のレーダ装置20の走査制御器21は、第1のレーダ装置10の設置位置と第2のレーダ装置20の設置位置とを参照し、電子走査信号により通知される走査方向に受信ビームを形成するように、方位角を決定する。走査制御器21は、決定した方位角へアンテナパターンを向けるように、移相信号を生成する。
また、第1の実施形態では、走査制御器12,21は、受信用横空電回路133,222に対して移相制御することで、方位角方向にアレーアンテナ13,22の受信ビームを振る。また、DBF受信器14,23は、仰角1次元DBFビームを形成するようにしている。しかしながら、これに制限されない。例えば、アレーアンテナ13,22は、走査制御器12,21により仰角方向に走査され、かつ、DBF受信器14,23は、方位角1次元DBFビームを形成するようにしても構わない。
また、第1の実施形態では、送信発生器11、走査制御器12,21、DBF受信器14,23及び信号処理部15,24はそれぞれ独立した回路により構成される場合を例に説明したが、これに限定されない。例えば、送信発生器11、走査制御器12,21、DBF受信器14,23及び信号処理部15,24は、1又はそれ以上のプロセッサにより実行される機能であっても構わない。
(第2の実施形態)
第2の実施形態では、第1のレーダ装置30及び第2のレーダ装置40−1〜40−3を具備するレーダシステムについて説明する。第2の実施形態において、第1のレーダ装置30及び第2のレーダ装置40は、反射波を受信し、受信した反射波に対して2次元DBF処理を実施する。なお、2次元DBF処理とは、方位角面及び仰角面に同時複数本のビームを形成する処理をいう。
図6は、第2の実施形態に係る第1のレーダ装置30の機能構成の例を示すブロック図である。図6に示される第1のレーダ装置30は、送信発生器31、走査制御器32、アレーアンテナ33、DBF受信器34及び信号処理部35を備える。
送信発生器31は、予め設定された変調方式によって変調された変調パルス信号を、高PRFで生成する。送信発生器31は、生成したベースバンドの変調パルス信号を、直交変調、及び、デジタル−アナログ変換したのち、送信周波数に周波数変換し、送信信号としてアレーアンテナ33へ送信する。また、送信発生器31は、STALO信号を生成し、生成したSTALO信号をアレーアンテナ33へ送信する。
走査制御器32は、記録部321に記録されるビームスケジュールに基づき、移相信号を作成する。走査制御器32は、アレーアンテナ33に対し、移相信号を送信する。また、走査制御器32は、記録部321に記録されるビームスケジュールに基づき、第1の走査制御信号を作成する。走査制御器32は、DBF受信器34に対し、第1の走査制御信号を送信する。
ビームスケジュールは、第1のレーダ装置30及び第2のレーダ装置40の設置位置、送信信号の送信電力、並びに、第1のレーダ装置30及び第2のレーダ装置40の受信感度に基づいて作成される。
具体的には、送信信号の送信電力、並びに、第1のレーダ装置30及び第2のレーダ装置40の受信感度から、最大探知距離が求められる。また、第1のレーダ装置30及び第2のレーダ装置40が形成する、反射波を受信するための2次元DBFビームの範囲を決定する。そして、図7に示されるように、最大探知距離において、送信信号のファンビームと、2次元DBFビームとが交差するように、送信信号をいずれの方位角及び仰角へ送信するかのスケジュールが決定される。記録部321は、送信信号をファンビームにより送信するスケジュールをビームスケジュールとして記録する。なお、所望の捜索範囲(例えば、方位方向±45°の範囲)における捜索にかかる時間は目標の最大速度に応じて決定される。例えば、目標の最大速度が2000m/秒である場合、捜索時間は1秒と設定され得る。また、目標の最大速度が2000m/秒であり、捜索時間が1秒である場合、受信ビームの待ち受け幅は最大探知距離から2000mとなる。
アレーアンテナ33は、分配器331、送信用横空電回路132−1〜132−m、STALO分配器332及び受信用横空電回路333−1〜333−nを備える。
分配器331は、縦電力分配器3311及び位相制御信号分配器3312である。縦電力分配器3311は、送信発生器31で生成される送信信号を送信用横空電回路132−1〜132−mに分配する。位相制御信号分配器3312は、走査制御器32で生成される移相信号を送信用横空電回路132−1〜132−mに分配する。
STALO分配器332は、送信発生器31で生成されるSTALO信号を受信用横空電回路333−1〜333−nに分配する。
受信用横空電回路333−1〜333−nはそれぞれ、図6に示すように、バス、アナログ−デジタル変換器、ミキサ、アンプ及びアンテナ素子を備える。ミキサは、アンテナ素子で受信される反射波をSTALO分配器332で分配されたSTALO信号と合成することで、反射波の周波数をデジタル変換可能な程度な周波数、例えば、中間周波数帯又はベースバンド帯まで低下させる。アナログ−デジタル変換器は、合成された信号をデジタル信号へ変換し、デジタル信号をバスを介してデジタルバス信号としてDBF受信器34へ出力する。
DBF受信器34は、受け取ったデジタルバス信号に第1の走査制御信号に従ったビームウェイトを重畳する。DBF受信器34は、重畳結果に対して受信用横空電回路333−1〜333−n毎に2次元FFTを行うことで畳み込みを行い、2次元DBFビームを形成する。DBF受信器34は、形成した受信ビームによって受信される信号であるビーム信号を信号処理部35へ出力する。
信号処理部35は、パルスドップラフィルタを用いてビーム信号からクラッタ成分を除去する。なお、信号処理部35は、高性能クラッタ抑圧フィルタを用いてビーム信号からクラッタ成分を除去するようにしても構わない。信号処理部35は、クラッタ成分を除去したビーム信号を参照し、目標を検出する。このとき、信号処理部35は、反射波が到来した方向、かつ、最大探知距離近傍に目標が存在すると判断する。
図8は、第2の実施形態に係る第2のレーダ装置40の機能構成の例を示すブロック図である。図8に示される第2のレーダ装置40は、走査制御器42、アレーアンテナ43、DBF受信器44及び信号処理部45を備える。
走査制御器42は、記録部421に記録されるビームスケジュールに基づき、第2の走査制御信号を作成する。走査制御器42は、DBF受信器44に対し、第2の走査制御信号を送信する。
ビームスケジュールは、第1のレーダ装置30及び第2のレーダ装置40の設置位置、送信信号の送信電力、並びに、第1のレーダ装置30及び第2のレーダ装置40の受信感度に基づいて作成される。すなわち、ビームスケジュールには、図7に示されるように、最大探知距離において、送信信号のファンビームと、方位角面及び仰角面に同時に形成される複数本の受信ビームとが交差するように、反射パルスを捜索する方位角及び仰角が記載される。
走査制御器42は、第1のレーダ装置30の走査制御器32と例えば以下のように同期する。すなわち、走査制御器42は、第1のレーダ装置30から送信されるタイミング信号に従って走査制御器32と同期する。このとき、タイミング信号は、例えば、LAN回線、無線LAN回線、携帯電話回線又はその他専用回線等の伝送媒体を介して伝送される。また、第1及び第2のレーダ装置30,40ともに、クロック回路を備えるようにしても構わない。このとき、走査制御器42は、このクロック回路に従い、走査制御器32と同期する。
アレーアンテナ43は、STALO分配器431及び受信用横空電回路432−1〜432−nを備える。
STALO分配器431は、DBF受信器44から送信されるSTALO信号を受信用横空電回路432−1〜432−nに分配する。
受信用横空電回路432−1〜432−nはそれぞれ、図8に示すように、バス、アナログ−デジタル変換器、ミキサ、アンプ及びアンテナ素子を備える。ミキサは、アンテナ素子で受信される反射波をSTALO分配器431で分配されたSTALO信号と合成することで、反射波の周波数をデジタル変換可能な程度な周波数、例えば、中間周波数帯又はベースバンド帯まで低下させる。アナログ−デジタル変換器は、合成された信号をデジタル信号へ変換し、デジタル信号をバスを介してデジタルバス信号としてDBF受信器44へ出力する。
DBF受信器44は、STALO信号を生成し、生成したSTALO信号をアレーアンテナ43へ送信する。また、DBF受信器44は、受け取ったデジタルバス信号に、所定のビームウェイトを重畳する。なお、ビームウェイトは、第2の走査制御信号に従ったウェイトと、サイドローブから送信される直接波方向の受信感度を抑圧するためのウェイトとを考慮して設定される。DBF受信器44は、重畳結果に対して受信用横空電回路432−1〜432−n毎に2次元FFTを行うことで畳み込みを行い、2次元DBFビームを形成する。DBF受信器44は、形成した受信ビームによって受信される信号であるビーム信号を信号処理部45へ出力する。
信号処理部45は、パルスドップラフィルタを用いてビーム信号からクラッタ成分を除去する。なお、信号処理部45は、高性能クラッタ抑圧フィルタを用いてビーム信号からクラッタ成分を除去するようにしても構わない。信号処理部45は、クラッタ成分を除去したビーム信号を参照し、目標を検出する。このとき、信号処理部45は、反射波が到来した方向、かつ、最大探知距離近傍に目標が存在すると判断する。
以上のように、第2の実施形態に係るレーダシステムでは、第1のレーダ装置30及び第2のレーダ装置40−1〜40−3の設置位置、並びに、第1のレーダ装置30及び第2のレーダ装置40−1〜40−3の最大探知距離に基づき、ビームスケジュールを作成する。そして、第1及び第2のレーダ装置30,40−1〜40−3は、このビームスケジュールに従ってアレーアンテナを電子走査するようにしている。これにより、図7に示されるように、送信信号のファンビームと、反射波を受信するための2次元DBFビームとは、最大探知距離において交差することになる。反射パルスは最大探知距離近傍の領域で発生することになるため、信号処理部35,45は、レンジアンビギュイティが発生する高PRF方式を用いて送信信号を送信する場合であっても、マルチPRFレンジングを実施せずに、目標が存在する方位角、仰角及び距離を把握することが可能となる。
したがって、第2の実施形態に係るレーダシステムによれば、高PRFで送信波を送信する送信アンテナと、この送信波の反射波を受信する受信アンテナとを分散配置しつつ、捜索時間を短縮することができる。
なお、第2の実施形態では、送信発生器31、信号発生器41、走査制御器32,42、DBF受信器34,44及び信号処理部35,45はそれぞれ独立した回路により構成される場合を例に説明したが、これに限定されない。例えば、送信発生器31、信号発生器41、走査制御器32,42、DBF受信器34,44及び信号処理部35,45は、1又はそれ以上のプロセッサにより実行される機能であっても構わない。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10,30…第1のレーダ装置、11,31…送信発生器、12,21,32,42…走査制御器、121,211,321,421…記録部、13,22,33,43…アレーアンテナ、131,221,331,431…分配器、1311,3311…縦電力分配器、1312,2211,3312…位相制御信号分配器、132−1〜132−m…送信用横空電回路、133,133−1〜133−n,222,222−1〜222−o,333−1〜333−n,432−1〜432−n…受信用横空電回路、14,23,34,44…DBF受信器、15,24,35,45…信号処理部、20,20−1〜20−3,40,40−1〜40−3…第2のレーダ装置、332…STALO分配器

Claims (17)

  1. レンジアンビギュイティが発生する高PRF(Pulse Repetition Frequency)方式でパルス信号を送信する第1のレーダ装置と、
    前記パルス信号が反射された反射波を受信する第2のレーダ装置と
    を具備し、
    前記第1のレーダ装置は、
    前記パルス信号を送信する送信アンテナと、
    予め設定される送信スケジュールに従った方位角及び仰角へ前記パルス信号を送信する送信ビームを形成するように、前記送信アンテナのビーム指向方向を制御する送信ビーム走査器と
    を備え、
    前記第2のレーダ装置は、
    前記反射波を受信する受信アンテナと、
    前記送信ビームと受信ビームとが、前記第1のレーダ装置から送信される前記パルス信号の送信電力及び自装置の受信感度から求められる最大探知距離近傍において交差するように前記受信ビームを形成するDBF(Digital Beam Forming)受信器と、
    前記反射波を前記受信ビームにより受信したビーム信号に基づき、前記最大探知距離近傍において目標を待ち受ける信号処理部と
    を備えるレーダシステム。
  2. 前記第2のレーダ装置は、
    前記最大探知距離近傍において、前記送信ビームと、前記反射波を受信するための受信ビームとが交差し、かつ、前記送信ビームと前記受信ビームとの交差が所望の範囲で維持されるように、前記受信ビームを方位角方向又は仰角方向に走査する受信ビーム走査器をさらに備え、
    前記DBF受信器は、前記受信ビームの走査方向に対して垂直の方向に複数の受信ビームを形成する請求項1記載のレーダシステム。
  3. 前記受信ビーム走査器は、受信スケジュールに基づいて前記受信アンテナを走査し、
    前記受信スケジュールは、前記送信スケジュールを参照し、前記送信ビームと、前記受信ビームとが交差し、かつ、前記送信ビームと前記受信ビームとの交差が所望の範囲で維持されるように作成される請求項2記載のレーダシステム。
  4. 前記送信ビーム走査器は、前記第1のレーダ装置における電子走査の方向を表す電子走査信号を前記受信ビーム走査器へ送信し、
    前記受信ビーム走査器は、前記第1のレーダ装置の第1の設置位置及び前記第2のレーダ装置の第2の設置位置を予め取得し、前記電子走査信号、前記第1及び第2の設置位置に基づき、前記受信ビームの走査方向を決定する請求項2記載のレーダシステム。
  5. 前記第2のレーダ装置は、前記送信ビームと前記最大探知距離近傍において交差する2次元DBFビームを前記受信ビームとして形成するように前記DBF受信器を制御する受信ビーム走査器をさらに備え、
    前記DBF受信器は、前記受信ビーム走査器による制御に従い、前記2次元DBFビームを形成する請求項1記載のレーダシステム。
  6. 前記受信ビーム走査器は、受信スケジュールに基づいて前記DBF受信器を制御し、
    前記受信スケジュールは、前記送信スケジュールを参照し、前記送信ビームと前記最大探知距離近傍において交差する2次元DBFビームを形成するように作成される請求項5記載のレーダシステム。
  7. 前記送信ビーム走査器は、前記第1のレーダ装置における電子走査の方向を表す電子走査信号を前記受信ビーム走査器へ送信し、
    前記受信ビーム走査器は、前記第1のレーダ装置の第1の設置位置及び前記第2のレーダ装置の第2の設置位置を予め取得し、前記電子走査信号、前記第1及び第2の設置位置に基づき、前記2次元DBFビームを形成する方向を決定する請求項5記載のレーダシステム。
  8. レンジアンビギュイティが発生する高PRF(Pulse Repetition Frequency)方式でパルス信号を生成する送信発生器と、
    前記パルス信号を送信する送信アンテナと、
    予め設定される送信スケジュールに従った方位角及び仰角へ前記パルス信号を送信する送信ビームを形成するように、前記送信アンテナのビーム指向方向を制御する走査制御器と
    前記パルス信号が反射された反射波を受信する受信アンテナと、
    前記送信ビームと受信ビームとが、前記パルス信号の送信電力及び自装置の受信感度から求められる最大探知距離近傍において交差するように前記受信ビームを形成するDBF(Digital Beam Forming)受信器と、
    前記反射波を前記受信ビームにより受信したビーム信号に基づき、前記最大探知距離近傍において目標を待ち受ける信号処理部と
    を具備するレーダ装置。
  9. 前記走査制御器は、前記最大探知距離近傍において、前記送信ビームと、前記反射波を受信するための受信ビームとが交差し、かつ、前記送信ビームと前記受信ビームとの交差が所望の範囲で維持されるように、前記受信ビームを方位角方向又は仰角方向に走査し、
    前記DBF受信器は、前記受信ビームの走査方向に対して垂直の方向に複数の受信ビームを形成する請求項8記載のレーダ装置。
  10. 前記走査制御器は、前記送信ビームと前記最大探知距離近傍において交差する2次元DBFビームを前記受信ビームとして形成するように前記DBF受信器を制御し、
    前記DBF受信器は、前記走査制御器による制御に従い、前記2次元DBFビームを形成する請求項8記載のレーダ装置。
  11. 送信レーダ装置からレンジアンビギュイティが発生する高PRF(Pulse Repetition Frequency)方式で送信されるパルス信号に由来する反射波を受信する受信レーダ装置において、
    前記反射波を受信する受信アンテナと、
    前記パルス信号を送信する送信ビームと受信ビームとが、前記送信レーダ装置から送信される前記パルス信号の送信電力及び自装置の受信感度から求められる最大探知距離近傍において交差するように前記受信ビームを形成するDBF(Digital Beam Forming)受信器と、
    前記反射波を前記受信ビームにより受信したビーム信号に基づき、前記最大探知距離近傍において目標を待ち受ける信号処理部と
    を具備する受信レーダ装置。
  12. 前記最大探知距離近傍において、前記送信ビームと、前記反射波を受信するための受信ビームとが交差し、かつ、前記送信ビームと前記受信ビームとの交差が所望の範囲で維持されるように、前記受信ビームを方位角方向又は仰角方向に走査する受信ビーム走査器をさらに具備し、
    前記DBF受信器は、前記受信ビームの走査方向に対して垂直の方向に複数の受信ビームを形成する請求項11記載の受信レーダ装置。
  13. 前記受信ビーム走査器は、受信スケジュールに基づいて前記受信アンテナを走査し、
    前記受信スケジュールは、前記送信レーダ装置が前記パルス信号を送信する送信スケジュールを参照し、前記送信ビームと、前記受信ビームとが交差し、かつ、前記送信ビームと前記受信ビームとの交差が所望の範囲で維持されるように作成される請求項12記載の受信レーダ装置。
  14. 前記受信ビーム走査器は、前記送信レーダ装置の第1の設置位置及び前記受信レーダ装置の第2の設置位置を予め取得し、前記送信レーダ装置における電子走査の方向を表す電子走査信号を前記送信レーダ装置から受信し、前記電子走査信号、前記第1及び第2の設置位置に基づき、前記受信ビームの走査方向を決定する請求項12記載の受信レーダ装置。
  15. 前記送信ビームと前記最大探知距離近傍において交差する2次元DBFビームを前記受信ビームとして形成するように前記DBF受信器を制御する受信ビーム走査器をさらに具備し、
    前記DBF受信器は、前記受信ビーム走査器による制御に従い、前記2次元DBFビームを形成する請求項11記載の受信レーダ装置。
  16. 前記受信ビーム走査器は、受信スケジュールに基づいて前記DBF受信器を制御し、
    前記受信スケジュールは、前記送信レーダ装置が前記パルス信号を送信する送信スケジュールを参照し、前記送信ビームと前記最大探知距離近傍において交差する2次元DBFビームを形成するように作成される請求項15記載の受信レーダ装置。
  17. 前記受信ビーム走査器は、前記送信レーダ装置の第1の設置位置及び自装置の第2の設置位置を予め取得し、前記送信レーダ装置における電子走査の方向を表す電子走査信号を前記送信レーダ装置から受信し、前記電子走査信号、前記第1及び第2の設置位置に基づき、前記2次元DBFビームを形成する方向を決定する請求項15記載の受信レーダ装置。
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