JP6373673B2 - データ処理装置、画像記録システム、データ処理方法およびプログラム - Google Patents

データ処理装置、画像記録システム、データ処理方法およびプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP6373673B2
JP6373673B2 JP2014146048A JP2014146048A JP6373673B2 JP 6373673 B2 JP6373673 B2 JP 6373673B2 JP 2014146048 A JP2014146048 A JP 2014146048A JP 2014146048 A JP2014146048 A JP 2014146048A JP 6373673 B2 JP6373673 B2 JP 6373673B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
black
data
graphic
painted
original image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014146048A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016024493A (ja
Inventor
瀬川 裕之
裕之 瀬川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Screen Holdings Co Ltd
Original Assignee
Screen Holdings Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Screen Holdings Co Ltd filed Critical Screen Holdings Co Ltd
Priority to JP2014146048A priority Critical patent/JP6373673B2/ja
Priority to US14/800,553 priority patent/US10068159B2/en
Publication of JP2016024493A publication Critical patent/JP2016024493A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6373673B2 publication Critical patent/JP6373673B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K15/00Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data, e.g. computer output printers
    • G06K15/02Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data, e.g. computer output printers using printers
    • G06K15/18Conditioning data for presenting it to the physical printing elements
    • G06K15/1835Transforming generic data
    • G06K15/1836Rasterization
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K15/00Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data, e.g. computer output printers
    • G06K15/02Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data, e.g. computer output printers using printers
    • G06K15/18Conditioning data for presenting it to the physical printing elements
    • G06K15/1801Input data handling means
    • G06K15/1825Adapting the print data to an output condition, e.g. object trapping
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K15/00Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data, e.g. computer output printers
    • G06K15/02Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data, e.g. computer output printers using printers
    • G06K15/18Conditioning data for presenting it to the physical printing elements
    • G06K15/1848Generation of the printable image
    • G06K15/1852Generation of the printable image involving combining data of different types

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Record Information Processing For Printing (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
  • Color, Gradation (AREA)
  • Editing Of Facsimile Originals (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Description

本発明は、画像記録用のラスタデータに変換される前の元画像データに対して処理を行う技術に関する。
一般的に、CTP(Computer To Plate)により製版された刷版を用いる印刷では、黒塗り文字(墨文字とも呼ばれる。)に対してオーバープリントが設定される。オーバープリントでは、黒塗り文字が黒以外の他の色を含む他の図形と重なる場合に、黒塗り文字と当該他の図形とが重なる領域において黒のインクが当該他の色のインクに重ねて印刷される。これにより、印刷の際に、黒の刷版と他の色の刷版との間で、印刷用紙に対する位置が僅かにずれた場合でも、黒塗り文字の周囲に白い筋が発生することが防止される。また、刷版を用いる印刷では、黒のインクと他の色のインクとが重ねられることにより、印刷用紙上の黒塗り文字がより濃い状態(リッチブラック)で表現される。
特許文献1では、PDF(Portable Document Format)形式の画像ファイルにおいて、ある図形のオーバープリント属性が「OP=false(抜き合わせ)」の場合等には、その図形と、下位側の関係図形との間でトラッピング処理を実行する手法が開示されている。これにより、境界部分に隙間ができる危険性がある場合にのみ、トラッピング処理を実行することができる。また、特許文献2では、画像処理装置が開示されており、当該画像処理装置では、受信されたコマンド群(画像データ)が解釈されて、複数の色材に対応する版のビットマップ化が行われるとともに、コマンド群に含まれる属性情報から各画素の属性情報が版ごとに生成される。次に、版ごとにオブジェクトの形状を変える処理が行われる。例えば、文字部シアン版が背景部マゼンタ版にトラッピングを行う場合、トラッピング後のトラップ部における属性は、シアン版が文字属性、マゼンタ版がグラフィック属性となる。そして、版ごとの属性情報および画像情報を用いて、ディザ処理等が行われる。上記処理により、同じ位置の画素について全ての版に共通に属性をもっている場合に比べて、画質を向上することが実現される。
特開2005−167970号公報 特開2008−259101号公報
ところで、インクジェットプリンタによる画像記録用のラスタデータに変換される前の元画像データにおいて、黒塗り文字等の黒塗り図形に対するオーバープリント属性がONであり、かつ、黒塗り図形が黒以外の他の色を含む他の図形と重なる場合には、黒塗り図形と当該他の図形とが重なる印刷用紙上の領域に、黒および他の色のインクが吐出される。これらのインクが印刷用紙の表面にて液状にて混ざると、印刷用紙上の記録画像において黒塗り図形の色が綺麗に表現されなくなる(濁った黒となる。)。元画像データにおいて各図形に対するオーバープリント属性をOFFにすることも考えられるが、ヘッド間においてインクの吐出位置にずれが生じている場合には、記録画像において当該図形の周囲に白い筋が発生する。また、黒塗り図形以外の図形では、当該図形の色合いが意図したものから変わってしまう。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、インクジェットプリンタによる記録画像における黒塗り図形の質を向上することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、インクジェットプリンタによる画像記録用のラスタデータに変換される前の元画像データに対して処理を行うデータ処理装置であって、複数の図形のそれぞれをベクトル形式にて示す元画像データにおいて、前記複数の図形から黒塗り図形を特定する黒塗り図形特定部と、前記黒塗り図形のオーバープリント属性がONであり、かつ、前記黒塗り図形が黒以外の他の色を含む他の図形と重なる場合に、前記黒塗り図形においてエッジから所定幅の外縁部を除く部位を図形中央部として、前記図形中央部を示すとともに、オーバープリント属性がOFFである新たな黒塗り図形を前記元画像データに追加して、前記元画像データを更新するデータ処理部とを備え、更新済みの前記元画像データを変換した画像記録用のラスタデータにおいて、前記図形中央部と前記他の図形とが重なる領域における前記他の色の濃度が0となる。
請求項に記載の発明は、請求項に記載のデータ処理装置であって、前記データ処理部が、前記黒塗り図形の前記オーバープリント属性がOFFである場合に、前記黒塗り図形の前記オーバープリント属性をONに変更し、前記黒塗り図形における前記図形中央部を示すとともに、前記オーバープリント属性がOFFである新たな黒塗り図形を前記元画像データに追加して、前記元画像データを更新する。
請求項に記載の発明は、請求項またはに記載のデータ処理装置であって、前記複数の図形に含まれる一の図形を細らせた細らせ済み図形と、前記図形の少なくとも一部の芯線とを重ね合わせた合成図形を生成して、前記図形を前記合成図形に置き換える合成図形生成部をさらに備え、前記データ処理部が、前記合成図形が前記黒塗り図形である場合に、前記新たな黒塗り図形を、前記合成図形から生成する。
請求項に記載の発明は、請求項ないしのいずれかに記載のデータ処理装置であって、前記黒塗り図形である黒塗り文字が所定サイズ以下である場合に、前記新たな黒塗り図形が、前記黒塗り文字の少なくとも一部の芯線を含む。
請求項に記載の発明は、画像記録システムであって、請求項1ないしのいずれかに記載のデータ処理装置と、前記データ処理装置にて処理が行われた元画像データをラスタデータに変換するRIP部と、前記ラスタデータに従って基材に画像を記録するインクジェットプリンタとを備える。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の画像記録システムであって、前記インクジェットプリンタにおいて、前記基材上の各位置に対して、黒を含む複数色のインクが順次吐出され、前記各位置における前記複数色のインクが、硬化部により同時に硬化する。
請求項に記載の発明は、インクジェットプリンタによる画像記録用のラスタデータに変換される前の元画像データに対して処理を行うデータ処理方法であって、複数の図形のそれぞれをベクトル形式にて示す元画像データにおいて、前記複数の図形から黒塗り図形を特定する工程と、前記黒塗り図形のオーバープリント属性がONであり、かつ、前記黒塗り図形が黒以外の他の色を含む他の図形と重なる場合に、前記黒塗り図形においてエッジから所定幅の外縁部を除く部位を図形中央部として、前記図形中央部を示すとともに、オーバープリント属性がOFFである新たな黒塗り図形を前記元画像データに追加して、前記元画像データを更新する工程とを備え、更新済みの前記元画像データを変換した画像記録用のラスタデータにおいて、前記図形中央部と前記他の図形とが重なる領域における前記他の色の濃度が0となる。
請求項に記載の発明は、コンピュータに、インクジェットプリンタによる画像記録用のラスタデータに変換される前の元画像データに対して処理を行わせるプログラムであって、前記プログラムの前記コンピュータによる実行は、前記コンピュータに、複数の図形のそれぞれをベクトル形式にて示す元画像データにおいて、前記複数の図形から黒塗り図形を特定する工程と、前記黒塗り図形のオーバープリント属性がONであり、かつ、前記黒塗り図形が黒以外の他の色を含む他の図形と重なる場合に、前記黒塗り図形においてエッジから所定幅の外縁部を除く部位を図形中央部として、前記図形中央部を示すとともに、オーバープリント属性がOFFである新たな黒塗り図形を前記元画像データに追加して、前記元画像データを更新する工程とを実行させ、更新済みの前記元画像データを変換した画像記録用のラスタデータにおいて、前記図形中央部と前記他の図形とが重なる領域における前記他の色の濃度が0となる。
本発明によれば、インクジェットプリンタによる記録画像における黒塗り図形の質を向上することができる。
画像記録システムの構成を示す図である。 インクジェットプリンタの構成を示す図である。 コンピュータの構成を示す図である。 元画像データ生成装置および元画像データの構造を示す図である。 表示部の表示例を示す図である。 レイヤの画像を示す図である。 レイヤの画像を示す図である。 レイヤの画像を示す図である。 レイヤの画像を示す図である。 データ処理装置の機能構成を示す図である。 データ処理装置の動作の流れを示す図である。 データ処理装置の動作の流れを示す図である。 対象図形の例を示す図である。 細らせ処理を示す図である。 細らせ済み図形を示す図である。 芯線の取得途上の対象図形を示す図である。 芯線を示す図である。 合成図形を示す図である。 補助黒塗り図形を示す図である。 ラスタデータが示す黒の画像を示す図である。 ラスタデータが示す他の一の色の画像を示す図である。 インクジェットプリンタによる記録画像を示す図である。 比較例の処理におけるラスタデータが示す他の一の色の画像を示す図である。 比較例の処理における記録画像を示す図である。 比較例の処理におけるラスタデータが示す他の一の色の画像を示す図である。 比較例の処理における記録画像を示す図である。 黒塗り文字を示す図である。 ラスタデータが示す他の一の色の画像を示す図である。 黒塗り文字を示す図である。 生成途上の補助黒塗り図形を示す図である。 ラスタデータが示す他の一の色の画像を示す図である。 データ処理装置の動作の流れを示す図である。
図1は本発明のの実施の形態に係る画像記録システム1の構成を示すブロック図である。画像記録システム1は、元画像データ生成装置11と、データ処理装置12と、RIP部13と、インクジェットプリンタ14とを備える。元画像データ生成装置11には、表示部111および入力部112が接続される。表示部111および入力部112は、画像記録システム1において様々な態様にて設けられてよい。例えば、表示部111および入力部112は、元画像データ生成装置11の一部であってもよく、後述するように、データ処理装置12の一部であってもよい。
本実施の形態では、元画像データ生成装置11とデータ処理装置12とは1つのコンピュータにより実現されるものとして説明するが、元画像データ生成装置11、データ処理装置12およびRIP部13は、様々な態様にて実現されてよい。例えば、これらの全てが1つのコンピュータにて実現されてもよいし、データ処理装置12およびRIP部13が1つのコンピュータにより実現されてもよい。RIP部13は、インクジェットプリンタ14が有するコンピュータにより実現されてもよい。データ処理装置12もインクジェットプリンタ14が有するコンピュータにより実現されてもよい。
元画像データ生成装置11は、後述の元画像データを生成し、データ処理装置12は、元画像データに対して処理を行って元画像データを更新する。RIP部13は、データ処理装置12にて処理が行われた元画像データ(更新済みの元画像データ)から、画像記録用のラスタデータを生成する。インクジェットプリンタ14は、ラスタデータに従って画像を基材に記録する。
図2は、インクジェットプリンタ14の構成を示す図である。インクジェットプリンタ14は、連続紙等である連続シート状の基材9に向けてインクの微小液滴を吐出することにより基材9上に画像を記録する装置である。本実施の形態における基材9は、インクに対する撥液性を有する。基材9は紙以外であってよく、例えば、プラスチックフィルム等であってもよい。図2では、互いに垂直な2つの水平方向をX方向およびY方向として示し、X方向およびY方向に垂直な鉛直方向をZ方向として示している。X方向およびY方向は必ずしも水平方向である必要はなく、Z方向も必ずしも鉛直方向である必要はない。
インクジェットプリンタ14は本体140および制御部141を備える。本体140は基材9を移動する走査機構2と、走査機構2による移動途上の基材9に向けて紫外線硬化性インクの微小液滴を吐出するヘッドユニット4とを備える。走査機構2は、それぞれが図2中のX方向に長い複数のローラ21を有する。最も(−Y)側に配置されたローラ21の近傍にはロール状の基材9(供給ロール)を保持する供給部31が設けられ、最も(+Y)側に配置されたローラ21の近傍にはロール状の基材9(巻取ロール)を保持する巻取部32が設けられる。インクジェットプリンタ14では、走査機構2の複数のローラ21の一部が、X方向に平行な軸を中心として一定の回転速度にて回転することにより、供給部31から巻取部32に至る所定の移動経路に沿って基材9が一定速度にて移動する。
基材9の移動経路においてヘッドユニット4に対向する位置には、案内部34が設けられる。案内部34は、ヘッドユニット4の真下((−Z)側)に配置されるX方向に平行な仮想軸を中心とする円筒面の一部である曲面341(以下、「案内面341」という。)を有し、ヘッドユニット4の下方において、円滑な案内面341に沿って基材9が移動する。このように、ヘッドユニット4に対向する位置において基材9の移動経路がヘッドユニット4に向かって凸となるように湾曲し、基材9が案内面341に沿って伸ばされる。
また、基材9の移動経路において供給部31と案内部34との間には、基材9の蛇行を補正する蛇行補正部33が設けられ、案内部34と巻取部32との間には、インク本硬化用の紫外線を出射する紫外線出射部35が設けられる。なお、インクジェットプリンタ14では、基材9に所定の前処理を行う前処理部等が設けられてもよい。
ヘッドユニット4は、ヘッド421を有する複数のヘッドアッセンブリ42と、出射部431を有する複数の出射部アッセンブリ43と、複数のヘッドアッセンブリ42および複数の出射部アッセンブリ43を支持するベース41とを備える。各アッセンブリ42,43はX方向に長く、複数のアッセンブリ42,43がおよそY方向に沿って(正確には、走査方向に沿って)配列される。
最も(−Y)側にW(白)のインクを吐出する1個のヘッドアッセンブリ42が配置され、当該ヘッドアッセンブリ42の(+Y)側には1個の出射部アッセンブリ43が配置される。当該出射部アッセンブリ43の(+Y)側には4個のヘッドアッセンブリ42が配置され、4個のヘッドアッセンブリ42はそれぞれK(黒)、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)のインクを吐出する。当該4個のヘッドアッセンブリ42の(+Y)側には1個の出射部アッセンブリ43が配置され、当該出射部アッセンブリ43の(+Y)側には、所定の特色のインクを吐出する1個のヘッドアッセンブリ42が配置される。
インクジェットプリンタ14では、基材9上の各位置に対して、Wのインクが吐出され、出射部アッセンブリ43からの光により当該インクが仮硬化する。続いて、当該位置に対して、K、C、M、Yのインクが順次吐出され、硬化部である出射部アッセンブリ43からの光によりK、C、M、Yのインクが同時に仮硬化する。その後、当該位置に対して、特色のインクが吐出され、当該位置における複数色のインクが、紫外線出射部35により同時に本硬化する。ヘッドユニット4では、クリアインク等の他の種類のインクが吐出されてもよい。
図3は、元画像データ生成装置11およびデータ処理装置12を実現するコンピュータ150の構成を示す図である。コンピュータ150は、各種演算処理を行うCPU151と、基本プログラムを記憶するROM152と、各種情報を記憶するRAM153とを含む一般的なコンピュータシステムの構成となっている。コンピュータ150は、情報記憶を行う固定ディスク155と、各種情報の表示を行う表示部111と、入力部112として操作者からの入力を受け付けるキーボード112aおよびマウス112bと、光ディスク、磁気ディスク、光磁気ディスク等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体81から情報の読み取りを行ったり記録媒体81に情報の書き込みを行う読取/書込装置158と、RIP部13と通信を行う通信部159とをさらに含む。
コンピュータ150では、事前に読取/書込装置158を介して記録媒体81からプログラム810が読み出され、固定ディスク155に記憶される。そして、CPU151がRAM153および固定ディスク155を利用しつつプログラム810に従って演算処理を実行することにより(すなわち、コンピュータがプログラムを実行することにより)、コンピュータ150は、元画像データ生成装置11およびデータ処理装置12として機能する。
図4は、元画像データ生成装置11および元画像データ生成装置11にて生成される元画像データ200の構造を示す図である。元画像データ200は、好ましくは、ページ記述言語にて表現される。元画像データ200は、元画像データ生成装置11にて使用者が表示部111の表示を参照して入力部112を操作することにより生成される。例えば、アクロバット(アドビ・システムズ・インコーポレーテッド製、米国、カリフォルニア州)をコンピュータにて実行することにより、PDF(Portable Document Format)形式の元画像データ200が生成される。
元画像データ200は、複数のレイヤ210を含む。図4では2つのレイヤ210のみを示す。各レイヤ210は、複数のオブジェクトデータである部品図形データ211を含む。以下、1つの部品図形に対応する部品図形データを、適宜、計数可能な1つのデータとして表現する。一部のレイヤ210は、後述の細らせ量変数212を含む。図5は、複数のレイヤ210の情報を重ねた表示部111の表示例として、商品のパッケージに印刷される画像を示する図である。表示は、編集領域401と、情報領域402とを含む。編集領域401には、使用者が参照するための少なくとも1つのレイヤ210を示す画像が表示される。全レイヤ210を非表示とすることも可能である。
情報領域402には、レイヤ210の名称の一覧が表示される。名称に付随するチェックボックスがオンである状態は、当該名称のレイヤ210が編集領域401に現在表示されていることを示す。レイヤ210の名称に続く「@CHOKE@0.02mm@」は、画像に対して0.02mmの細らせ処理が行われる予定であることを示す。この情報は、図4の細らせ量変数212に対応する。細らせ量の単位は、文字サイズに対応するポイント、画素数、インチ等に適宜変更可能である。本実施の形態では、細らせに関する情報がレイヤ210に関連づけられる。
図6.Aないし図6.Dは、各レイヤ210の画像を示す。図6.Aは、枠線を示す図である。図6.Bは、大きな文字を示す図である。図6.Cは、小さい文字を示す図である。図6.Dは、背景画像を示す図である。本実施の形態では、背景画像は、1つの部品図形データ211の表示であり、ラスタデータである。各文字は、1つの部品図形データ211の表示である。文字は、アウトラインを示すベクトルデータにより表現される。これにより、インクジェットプリンタ14の機種に依存することなく正しい文字を記録することができる。各枠線も1つの部品図形データ211の表示であり、ベクトルデータである。
図6.Aないし図6.Dは例示にすぎず、例えば、背景画像は複数の部品図形データ211の表示であってよく、一部の部品図形データ211はベクトルデータを含んでよい。文字も、一部のものがドットの配列にて表現されるフォントにて表現されてもよい。
図7は、コンピュータ150がプログラム810を実行することにより実現されるデータ処理装置12の機能構成を示す図である。データ処理装置12は、合成図形生成部301と、黒塗り図形特定部302と、データ処理部303とを含む。もちろん、実際にはこれらの機能の動作順序を司る制御部も存在する。図7に示す各機能は専用の電気回路により構築されてもよく、部分的に専用の電気回路が利用されてもよい。
図8.Aおよび図8.Bは、データ処理装置12の動作の流れを示す図である。データ処理装置12は、インクジェットプリンタ14による画像記録用のラスタデータに変換される前の元画像データ200に対して処理を行う。元画像データ200における最初のレイヤ210の情報がデータ処理装置12に入力されると、まず、当該レイヤ210が処理対象であるか否かが確認される。本実施の形態の場合、レイヤの名称に「@CHOKE@」が付されているものが処理対象のレイヤである。図5の例の場合、最初の「背景画像」のレイヤ210は処理対象ではないため(ステップS11)、次の「文字1」のレイヤ210が存在することが確認され(ステップS21)、当該レイヤ210が処理対象であるか否か確認される。
「文字1」のレイヤ210は処理対象であるため(ステップS11)、当該レイヤ210の最初の部品図形データ211が処理対象であるか否か確認される。本実施の形態の場合、「文字1」のレイヤ210に属する部品図形データ211は全てベクトルデータを含み、かつ、処理対象と判断される(ステップS12)。ベクトルデータを含む部品図形データ211には、図形の塗りつぶしの要否、塗りつぶしの色(ここでは、C、M、Y、Kのそれぞれの濃度)、他の図形との上下関係、後述のオーバープリント属性等も含まれる。以下、処理対象の部品図形データ211を「対象図形データ211」と呼ぶ。処理対象でない部品図形データ211としては、例えば、折れ線(ストローク)、グラデーション図形、フォントの文字等が挙げられる。
対象図形データ211には、まず、合成図形生成部301にて細らせ処理が施される(ステップS13)。「文字1」のレイヤ210に属する対象図形データ211に対しては、細らせ量が0.02mmである細らせ処理が施される。図9は、対象図形データ211が示す図形として、文字に限定されない対象図形241を例示する図である。細らせ処理では、対象図形241の各線分が、図10.Aに示すように内側に細らせ量だけ移動される。線分が分離する場合は、適宜線分を延長して交差が維持される。そして、閉領域からはみ出した線が削除され、図10.Bに示す細らせ済み図形242が得られる。
続いて、対象図形241の芯線を示すベクトルデータが取得される(ステップS14)。芯線の取得では、まず、図11.Aに示すように、曲線が折れ線243に近似される。また、複数の線分が重複して、あるいは、直列にて、1つの線分を表している場合、これらの線分が1つの線分244に統合される。次に、長い線分から、対向する線分が検索され、互いに対向する複数の線分対が取得される。図11.Bに示すように、これらの線分対の中央を通る折れ線として、芯線245が取得される。なお、芯線の取得では、実際には、細らせ処理における細らせ量も参照して芯線を発生させる位置が決定される。
細らせ処理(ステップS13)と芯線取得(ステップS14)とは、順序が逆でもよく、並行して処理されてもよい。合成図形生成部301では、細らせ済み図形242と芯線245とを重ね合わせた、図12に示す合成図形246の記録を指示する合成図形データが生成される(ステップS15)。対象図形データ211は、ベクトルデータを含む合成図形データに置き換えられる。換言すると、対象図形データ211において対象図形241の形状を示す情報が、合成図形246の形状を示す情報に置き換えられる。
続いて、黒塗り図形特定部302では、合成図形データが示す合成図形246の色が確認される。合成図形246の全体における黒の濃度が100%(最大濃度)であり、他の全ての色(ここでは、C、M、Y)の濃度が0%である場合には、合成図形246が黒塗り図形として特定される(ステップS16)。黒塗り図形は、全体が黒で塗りつぶされた図形である。実際には、合成図形246の色は、対象図形データ211が示す対象図形241の色と同じである。黒塗り図形は、黒の濃度が90〜100%であり、他の全ての色の濃度が(実質的に)0%である図形であってもよい。
合成図形246が黒塗り図形として特定されると、データ処理部303において当該黒塗り図形のオーバープリント属性(OP属性)がONであるか否かが確認される。ここで、オーバープリント属性とは、当該図形の下側に他の図形が配置された場合に、画像記録用のラスタデータにおいて、両図形が重なる領域をどのような色で表現するかを決定するパラメータである。オーバープリント属性がONである場合には、ラスタデータにおいて当該領域は両図形の色を所定の手法にて合成した合成色にて表現され、オーバープリント属性がOFFである場合には、ラスタデータにおいて当該領域は上側の図形の色のみにて表現される。黒塗り図形のオーバープリント属性がONである場合には(ステップS17)、新たな黒塗り図形(以下、「補助黒塗り図形」という。)が生成される(ステップS18)。なお、合成図形246のオーバープリント属性は、対象図形データ211が示す対象図形241のオーバープリント属性と同じである。
図13は、補助黒塗り図形252を示す図である。図13では、補助黒塗り図形252を実線にて示し、黒塗り図形251を二点鎖線にて示している。データ処理部303では、合成図形生成部301における細らせ処理と同様の処理を黒塗り図形251に対して行うことにより、補助黒塗り図形252が生成される。ここでは、細らせ量が0.06mmである細らせ処理が施される。ステップS18における細らせ量は、細らせ済み図形242の生成に係る細らせ量とは個別に設定されるため、以下の説明では、「黒塗り図形用の細らせ量」と呼ぶ。黒塗り図形用の細らせ量は可変であり、操作者により任意に設定可能である。
黒塗り図形251において、エッジから黒塗り図形用の細らせ量の幅の外縁部253を除く部位を図形中央部とすると、補助黒塗り図形252は、図形中央部のみを示す図形である。データ処理部303では、オーバープリント属性がOFFであり、黒塗り図形251の上側に位置する補助黒塗り図形252を示す補助黒塗り図形データが、元画像データ200に追加される。
一方、ステップS16にて特定された黒塗り図形のオーバープリント属性がOFFである場合には(ステップS17)、当該黒塗り図形のオーバープリント属性がONに変更される(ステップS19)。そして、上記と同様にステップS18が行われる。すなわち、当該黒塗り図形の図形中央部を示すとともに、オーバープリント属性がOFFである補助黒塗り図形が生成されて、補助黒塗り図形データが元画像データ200に追加される。
1つの対象図形データ211に対する処理が完了すると、図8.Aに示すように、レイヤ210中に次の部品図形データ211が存在するか否か確認され、存在する場合(ステップS20)、ステップS12に戻って当該部品図形データ211が対象図形データ211であるか否か確認される。本実施の形態では、「文字1」のレイヤ210の中の全ての部品図形データ211に対してステップS13〜S15が実行され、対象図形データ211が合成図形データに置き換えられる。また、合成図形データが示す合成図形が黒塗り図形である場合に、ステップS17〜S19が行われ、合成図形が黒塗り図形ではない場合には、ステップS17〜S19は行われない(ステップS16)。
「文字1」のレイヤ210に対する処理が完了すると(すなわち、当該レイヤ210中に次の部品図形データ211が存在しない場合)(ステップS20)、「文字2」のレイヤ210の処理へと移行する(ステップS21)。「文字2」のレイヤ210に属する部品図形データ211も全て対象図形データ211であり、「文字1」のレイヤ210と同様の処理が行われる。次の「枠線」のレイヤ210では、部品図形データ211は、対象図形データ211ではない折れ線を示すベクトルデータを含み、ステップS13〜S19は実行されない。
以上の処理により、元画像データ200中の対象図形データ211が合成図形データに置き換えられ、さらに、合成図形が黒塗り図形である場合に、補助黒塗り図形データが元画像データ200に追加される。補助黒塗り図形データを含む元画像データ200は、固定ディスク等の記憶部に保存されて、元画像データ200が更新される(ステップS22)。その後、更新済みの元画像データ200は、RIP部13に入力され、画像記録用のラスタデータに変換される。画像記録用のラスタデータは、各位置における複数の色の濃度を示す。ラスタデータはインクジェットプリンタ14の制御部141に入力され、ラスタデータに従ってインクジェットプリンタ14が基材9に画像を記録する。
図14および図15は、更新済みの元画像データ200から取得される画像記録用のラスタデータが示す画像を示す図である。図14はラスタデータが示す黒の画像の一部を示し、図15はラスタデータが示す他の一の色の画像の一部を示す。図15では、黒の画像における図形(文字)の領域A1を二点鎖線にて示している(後述の図17および図19において同様)。
既述のように、更新済みの元画像データ200では、黒塗り図形251における図形中央部を示すとともに、オーバープリント属性がOFFである補助黒塗り図形252が追加されている。したがって、黒塗り図形251が、黒以外の他の色(ここでは、C、M、Yのいずれか)を含む他の図形、すなわち、他の色の濃度が0よりも大きい他の図形と重なる場合であっても(ただし、黒塗り図形251が当該他の図形よりも上側に位置する。以下同様。)、ラスタデータが示す当該他の色のそれぞれの画像では、補助黒塗り図形252と重なる領域A2の濃度が0となる。よって、ラスタデータを用いてインクジェットプリンタ14により基材9上に記録される記録画像では、図16に示すように、黒塗り図形の図形中央部(補助黒塗り図形)の領域では、黒のインクのみが存在し、黒塗り図形の外縁部の領域においてのみ、黒および他の色(C、M、Y)のインクが混在する。なお、図16中にて黒塗り図形と重なる他の図形を示す部品図形データ211は、当該他の図形の全体を一様な色として指示している(後述の図18および図20において同様)。
一方、更新前の元画像データ200をラスタデータに変換する比較例の処理では、オーバープリント属性がONである黒塗り図形251が他の色を含む他の図形と重なる場合に、図17に示すように、ラスタデータが示す他の色の画像において、黒塗り図形251と重なる領域A1が周囲と同じ濃度となる。したがって、インクジェットプリンタ14により基材9上に記録される記録画像では、図18に示すように、オーバープリントの上記黒塗り図形の領域において黒および他の色のインクが液状にて混ざり、黒塗り図形の色が綺麗に表現されなくなる(濁った黒となる。)。
また、比較例の処理では、オーバープリント属性がOFFである黒塗り図形251が他の色を含む他の図形と重なる場合に、図19に示すように、ラスタデータが示す他の色の画像において、黒塗り図形251と重なる領域A1の全体の濃度が0となる。したがって、インクジェットプリンタ14において基材9上のインクの吐出位置が、黒のヘッドアッセンブリ42と当該他の色のヘッドアッセンブリ42とで僅かにずれる場合に、基材9上に記録される記録画像では、図20に示すように、ノックアウトの上記黒塗り図形の領域の周囲に白筋が発生する(図20中にて符号B1を付す領域参照)。なお、図20では、白筋を再現している。
以上に説明したように、図7のデータ処理装置12では、複数の図形のそれぞれをベクトル形式にて示す元画像データにおいて、当該複数の図形から黒塗り図形が特定される。そして、黒塗り図形のオーバープリント属性がONである場合に、黒塗り図形の図形中央部を示すとともに、オーバープリント属性がOFFである新たな黒塗り図形が元画像データに追加されて、元画像データが更新される。したがって、黒塗り図形が黒以外の他の色を含む他の図形と重なる場合に、画像記録用のラスタデータにおいて、黒塗り図形の図形中央部と当該他の図形とが重なる領域における当該他の色の濃度が0となる。これにより、基材9上において複数色のインクが液状にて混ざりやすいインクジェットプリンタ14による記録画像において、黒塗り図形の図形中央部では、黒のインクのみが存在し、黒塗り図形の外縁部では、黒および他の色のインクが混ざる(トラッピング処理と捉えることができる。)。その結果、黒塗り図形を濃くするとともに、黒塗り図形の周囲に白筋が発生することを抑制することができ、記録画像における黒塗り図形の質を容易に向上することができる。
また、黒塗り図形のオーバープリント属性がOFFである場合に、黒塗り図形のオーバープリント属性がONに変更される。そして、黒塗り図形における図形中央部を示すとともに、オーバープリント属性がOFFである新たな黒塗り図形が元画像データに追加されて、元画像データが更新される。これにより、更新前の元画像データにおいてオーバープリント属性がOFFである黒塗り図形の記録画像における質を向上することができる。
ところで、微細な文字や線画を記録する場合、RIP(Raster Image processor)にてベクトルデータをラスタデータに変換すると(すなわち、ラスタライズすると)、線が太くなって潰れる場合がある。これは、アウトライン化した文字には、微細な文字を記録する際に参照されるHint情報が存在せず、かつ、ラスタライズする際に、微細な部分が途切れないように文字や図形に掛かる画素が描画画素に決定されるためである。
これに対し、データ処理装置12では、元画像データの複数の図形に含まれる一の図形を細らせた細らせ済み図形と、当該図形の芯線とを重ね合わせた合成図形が生成され、当該図形が合成図形に置き換えられる。例えば、当該図形が文字である場合、合成図形では、線切れを生じることなく文字である図形が細くなり、文字のスタイルはほぼ維持される。その結果、ラスタライズ時に文字が潰れることが防止され、かつ、元画像に近い画像記録が可能となる。芯線を利用することにより、細らせによる端部の縮退も防止される。データ処理装置12における処理は、ラスタライズ時の線の太りの防止のみならず、画像記録時の線の太りに対しても効果を得ることが可能である。また、合成図形が黒塗り図形である場合に、新たな黒塗り図形(補助黒塗り図形)が合成図形から生成される。これにより、合成図形である黒塗り図形の記録画像における質を向上することができる。
インクジェットプリンタの種類によっては、サイズが小さいノックアウトの黒塗り文字を基材9上に記録すると、記録画像において、当該文字のエッジから僅かに離れて当該文字を縁取った形状(レリーフとも呼ばれる。)が発生することがある。したがって、このような場合には、補助黒塗り図形が追加されない、すなわち、全体がオーバープリントの黒塗り図形が記録されることが好ましい。
これに対し、データ処理装置12における上記処理では、黒塗り図形のオーバープリント属性がOFFである場合であっても、当該黒塗り図形のオーバープリント属性がONに変更される。また、サイズが小さい黒塗り文字のように、黒塗り図形が細い線状の図形である場合に、線の幅が黒塗り図形用の細らせ量の2倍以下であるときには、図8.AのステップS18において補助黒塗り図形の幅が0となり、補助黒塗り図形が追加されない。したがって、上記処理では、記録画像において、サイズが小さい黒塗り文字の周囲にレリーフが発生することをより確実に抑制して、黒塗り文字の質を向上することができる。
一方、インクジェットプリンタ14においてレリーフが発生しない場合には、黒塗り図形の線の幅が黒塗り図形用の細らせ量の2倍以下であるときでも、ステップS18において、補助黒塗り図形が追加されることが好ましい。具体的には、図21.Aに示すように、サイズが4ポイント以下(条件によっては、3ポイント以下)の黒塗り文字では、ステップS18において、補助黒塗り図形の幅が0となる。このような場合には、ステップS14と同様の処理を行うことにより取得される黒塗り文字の芯線が、補助黒塗り図形として追加される。これにより、当該黒塗り文字が他の色を含む他の図形と重なる場合に、ラスタデータが示す他の色の画像では、図21.Bに示すように、補助黒塗り図形(黒塗り文字の芯線)と重なる領域の濃度が0となる。
また、図22.Aに示すサイズが10ポイントの黒塗り文字においても、ステップS18の処理により生成される補助黒塗り図形において、図22.Bに示すように幅が0となる部位B2が発生する。このような場合には、当該補助黒塗り図形に対して黒塗り文字の芯線が合成されて、最終的な補助黒塗り図形が生成されることが好ましい。最終的な補助黒塗り図形は、黒塗り文字の芯線の一部を含む。これにより、当該黒塗り文字が他の色を含む他の図形と重なる場合に、ラスタデータが示す他の色の画像では、図22.Cに示すように、最終的な補助黒塗り図形と重なる領域の濃度が0となる。
以上のように、レリーフが発生しないインクジェットプリンタ14が利用される際には、黒塗り図形である黒塗り文字が所定サイズ以下である場合に、補助黒塗り図形が、黒塗り文字の少なくとも一部の芯線を含むことが好ましい。これにより、インクジェットプリンタ14による記録画像において、黒塗り文字を濃くすることが可能となる。
次に、本発明の関連技術に係る画像記録システム1の動作について説明する。図23は、データ処理装置12の動作の流れを示す図である。以下の説明では、データ処理装置12における合成図形の生成を省略しているが、もちろん、図8.Aの処理と同様に、合成図形が生成されてよい。
黒塗り図形特定部302では、元画像データ200に含まれる一の部品図形データ211が示す部品図形が黒塗り図形であるか否かが確認される。部品図形が黒塗り図形であると特定されると(ステップS31)、データ処理部303において当該黒塗り図形のオーバープリント属性(OP属性)がONであるか否かが確認される。オーバープリント属性がONである場合には(ステップS32)、当該黒塗り図形のオーバープリント属性がOFFに変更される(ステップS33)。
また、黒塗り図形のオーバープリント属性がOFFである場合には(ステップS32)、当該黒塗り図形のオーバープリント属性は変更されない。上記ステップS31〜S33の動作は、全ての部品図形データ211に対して繰り返される(ステップS34)。このとき、黒塗り図形以外の部品図形については、オーバープリント属性は変更されない(ステップS31)。その後、元画像データ200が記憶部に保存されて、元画像データ200が更新される(ステップS35)。
更新済みの元画像データ200は、RIP部13に入力され、画像記録用のラスタデータに変換される。このとき、オーバープリント属性がOFFである全ての部品図形データ211が示す部品図形に対して、RIP部13におけるトラッピング処理(いわゆる、InRipトラップ)が行われる。したがって、当該トラッピング処理により生成されるラスタデータでは、オーバープリント属性がOFFである各部品図形が他の図形と重なる場合に(ただし、当該部品図形が当該他の図形の上側に位置する。以下同様。)、当該部品図形の図形中央部と当該他の図形とが重なる領域における各色の濃度は、当該部品図形の当該色の濃度となる。また、当該部品図形において図形中央部を除く外縁部と当該他の図形とが重なる領域では、各色の濃度が、当該部品図形の当該色の濃度、および、当該他の図形の当該色の濃度の最大値となる。
既述のように、図23の処理により、更新済みの元画像データ200では、全ての黒塗り図形のオーバープリント属性がOFFとなっている。したがって、ラスタデータでは、他の図形と重なる(かつ、当該他の図形の上側に位置する)全ての黒塗り図形の図形中央部において、黒以外の他の色の濃度が0となる。黒塗り図形の外縁部では、各色の濃度が、両図形の当該色の濃度の最大値となる。
また、RIP部13では、オーバープリント属性がONである部品図形については、トラッピング処理は行われない。したがって、生成されるラスタデータでは、オーバープリント属性がONである各部品図形が他の図形と重なる場合に、両図形が重なる領域における各色の濃度は、当該部品図形の当該色の濃度が0よりも大きいときには、当該部品図形の当該色の濃度となり、当該部品図形の当該色の濃度が0であるときには、当該他の図形の当該色の濃度となる(すなわち、両図形の合成色にて表現される。)。画像記録用のラスタデータはインクジェットプリンタ14の制御部141に入力され、ラスタデータに従ってインクジェットプリンタ14が基材9に画像を記録する。
以上に説明したように、関連技術に係る画像記録システム1では、元画像データに含まれる黒塗り図形のオーバープリント属性がONである場合に、当該黒塗り図形のオーバープリント属性がOFFに変更される。そして、黒塗り図形のオーバープリント属性が変更済みの元画像データがラスタデータに変換される際に、トラッピング処理が行われる。これにより、インクジェットプリンタ14による記録画像において、黒塗り図形を濃くするとともに、黒塗り図形の周囲に白筋が発生することを抑制することができ、記録画像における黒塗り図形の質を容易に向上することができる。
画像記録システム1の設計によっては、上記トラッピング処理が、データ処理装置12にて行われてもよい。この場合、図23のステップS31〜S34の完了後、さらに、上記トラッピング処理と同様の処理が元画像データに対して行われて、元画像データが更新される。更新後(トラッピング処理後)の元画像データはRIP部13に入力され、(トラッピング処理を行うことなく)ラスタデータに変換される。このような元画像データに対するトラッピング処理は、RIP部13における処理の一部をデータ処理装置12がRIP部13に代わって行ったものと捉えることができ、実質的には、黒塗り図形のオーバープリント属性が変更済みの元画像データがラスタデータに変換される際の処理であると捉えることができる。
上記画像記録システム1では様々な変形が可能である。
図8.Aにおいて、ステップS13〜S15の合成図形の生成に係る処理が省略されてよい。この場合、ステップS16では、対象図形が黒塗り図形であるか否かが確認される。また、黒塗り図形のオーバープリント属性がOFFである場合に当該オーバープリント属性をONに変更するステップS19が省略され、オーバープリント属性がOFFである黒塗り図形に対して、元画像データのラスタデータへの変換の際におけるトラッピング処理が行われてもよい。
上記実施の形態では、画像記録用のラスタデータにおいて、黒塗り図形の図形中央部と他の図形とが重なる領域における、黒以外の他の色の濃度を0とすることにより、黒塗り図形をより確実に濃くすることが実現されるが、データ処理部303では、例えば、当該領域における当該他の色の濃度が、0よりも大きく、かつ、当該他の図形の元の濃度よりも低い値に変更されてもよい。この場合も、記録画像における黒塗り図形をある程度濃くするとともに、黒塗り図形の周囲に白筋が発生することを抑制することができる。以上のように、黒塗り図形のオーバープリント属性がONであり、かつ、黒塗り図形が黒以外の他の色(すなわち、他のいずれかの色)を含む他の図形と重なる場合に、画像記録用のラスタデータにおいて、黒塗り図形の図形中央部と当該他の図形とが重なる領域における当該他の色の濃度が、当該他の図形における元の濃度よりも低くなるように、データ処理部303が、元画像データに対して処理を行うことが重要である。
図8.AのステップS14において、芯線245が、細らせ処理にて対象図形241が途切れる位置を含む部位および内側に縮退した端部を含む部位のみに生成されてもよい。このように、合成図形生成部301では、対象図形の少なくとも一部の芯線の取得が行われる。また、芯線を取得する手法としては、様々なものが採用されてよい。例えば、各頂点から最寄りの頂点を検索し、各頂点と最寄りの頂点との間の中間点を結ぶことにより芯線が得られてもよい。芯線は、幅を有する線状の図形の長手方向に延びる線であって、およそ中心を示す線であれば、厳密に中心を示す線である必要はない。芯線は曲線であってもよい。
元画像データ200は必ずしもレイヤ210を含む構造である必要はなく、レイヤ210に依存することなく対象図形の選択(黒塗り図形の特定)が行われてよい。ただし、レイヤ210を利用することにより、特定の領域のみを処理対象とすることが容易に実現される。
例えば、データ処理装置12の表示部に補助黒塗り図形が表示され、処理結果の確認が行われてもよい。さらに、データ処理装置12にRIP機能を設け、ラスタライズ後の画像が表示されて確認されてもよい。
インクジェットプリンタ14では、カット紙等の所定サイズの基材に対して画像が記録されてもよい。また、吐出ユニット3が基材に対してY方向に移動してもよい。すなわち、基材は吐出ユニット3に対して相対的に移動すればよい。
インクジェットプリンタ14において、紫外線硬化性インク以外の種類のインクが利用されてよい。例えば、熱硬化性インクが利用される場合、基材9上の各位置における複数色のインクが、ヒータである硬化部により同時に硬化する。また、インクは、基材の内部に浸透するものであってもよい。
データ処理装置12は、画像記録システム1と分離して用いられてよい。
上記実施の形態および各変形例における構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わされてよい。
1 画像記録システム
9 基材
12 データ処理装置
13 RIP部
14 インクジェットプリンタ
43 出射部アッセンブリ
81 記録媒体
150 コンピュータ
200 元画像データ
211 部品図形データ
242 細らせ済み図形
245 芯線
246 合成図形
251 黒塗り図形
252 補助黒塗り図形
253 外縁部
301 合成図形生成部
302 黒塗り図形特定部
303 データ処理部
810 プログラム
S11〜S22,S31〜S35 ステップ

Claims (8)

  1. インクジェットプリンタによる画像記録用のラスタデータに変換される前の元画像データに対して処理を行うデータ処理装置であって、
    複数の図形のそれぞれをベクトル形式にて示す元画像データにおいて、前記複数の図形から黒塗り図形を特定する黒塗り図形特定部と、
    前記黒塗り図形のオーバープリント属性がONであり、かつ、前記黒塗り図形が黒以外の他の色を含む他の図形と重なる場合に、前記黒塗り図形においてエッジから所定幅の外縁部を除く部位を図形中央部として、前記図形中央部を示すとともに、オーバープリント属性がOFFである新たな黒塗り図形を前記元画像データに追加して、前記元画像データを更新するデータ処理部と、
    を備え
    更新済みの前記元画像データを変換した画像記録用のラスタデータにおいて、前記図形中央部と前記他の図形とが重なる領域における前記他の色の濃度が0となることを特徴とするデータ処理装置。
  2. 請求項に記載のデータ処理装置であって、
    前記データ処理部が、前記黒塗り図形の前記オーバープリント属性がOFFである場合に、前記黒塗り図形の前記オーバープリント属性をONに変更し、前記黒塗り図形における前記図形中央部を示すとともに、前記オーバープリント属性がOFFである新たな黒塗り図形を前記元画像データに追加して、前記元画像データを更新することを特徴とするデータ処理装置。
  3. 請求項またはに記載のデータ処理装置であって、
    前記複数の図形に含まれる一の図形を細らせた細らせ済み図形と、前記図形の少なくとも一部の芯線とを重ね合わせた合成図形を生成して、前記図形を前記合成図形に置き換える合成図形生成部をさらに備え、
    前記データ処理部が、前記合成図形が前記黒塗り図形である場合に、前記新たな黒塗り図形を、前記合成図形から生成することを特徴とするデータ処理装置。
  4. 請求項ないしのいずれかに記載のデータ処理装置であって、
    前記黒塗り図形である黒塗り文字が所定サイズ以下である場合に、前記新たな黒塗り図形が、前記黒塗り文字の少なくとも一部の芯線を含むことを特徴とするデータ処理装置。
  5. 画像記録システムであって、
    請求項1ないしのいずれかに記載のデータ処理装置と、
    前記データ処理装置にて処理が行われた元画像データをラスタデータに変換するRIP部と、
    前記ラスタデータに従って基材に画像を記録するインクジェットプリンタと、
    を備えることを特徴とする画像記録システム。
  6. 請求項に記載の画像記録システムであって、
    前記インクジェットプリンタにおいて、前記基材上の各位置に対して、黒を含む複数色のインクが順次吐出され、前記各位置における前記複数色のインクが、硬化部により同時に硬化することを特徴とする画像記録システム。
  7. インクジェットプリンタによる画像記録用のラスタデータに変換される前の元画像データに対して処理を行うデータ処理方法であって、
    複数の図形のそれぞれをベクトル形式にて示す元画像データにおいて、前記複数の図形から黒塗り図形を特定する工程と、
    前記黒塗り図形のオーバープリント属性がONであり、かつ、前記黒塗り図形が黒以外の他の色を含む他の図形と重なる場合に、前記黒塗り図形においてエッジから所定幅の外縁部を除く部位を図形中央部として、前記図形中央部を示すとともに、オーバープリント属性がOFFである新たな黒塗り図形を前記元画像データに追加して、前記元画像データを更新する工程と、
    を備え
    更新済みの前記元画像データを変換した画像記録用のラスタデータにおいて、前記図形中央部と前記他の図形とが重なる領域における前記他の色の濃度が0となることを特徴とするデータ処理方法。
  8. コンピュータに、インクジェットプリンタによる画像記録用のラスタデータに変換される前の元画像データに対して処理を行わせるプログラムであって、前記プログラムの前記コンピュータによる実行は、前記コンピュータに、
    複数の図形のそれぞれをベクトル形式にて示す元画像データにおいて、前記複数の図形から黒塗り図形を特定する工程と、
    前記黒塗り図形のオーバープリント属性がONであり、かつ、前記黒塗り図形が黒以外の他の色を含む他の図形と重なる場合に、前記黒塗り図形においてエッジから所定幅の外縁部を除く部位を図形中央部として、前記図形中央部を示すとともに、オーバープリント属性がOFFである新たな黒塗り図形を前記元画像データに追加して、前記元画像データを更新する工程と、
    を実行させ
    更新済みの前記元画像データを変換した画像記録用のラスタデータにおいて、前記図形中央部と前記他の図形とが重なる領域における前記他の色の濃度が0となることを特徴とするプログラム。
JP2014146048A 2014-07-16 2014-07-16 データ処理装置、画像記録システム、データ処理方法およびプログラム Active JP6373673B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014146048A JP6373673B2 (ja) 2014-07-16 2014-07-16 データ処理装置、画像記録システム、データ処理方法およびプログラム
US14/800,553 US10068159B2 (en) 2014-07-16 2015-07-15 Data processing apparatus, image recording system, data processing method, and recording medium

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014146048A JP6373673B2 (ja) 2014-07-16 2014-07-16 データ処理装置、画像記録システム、データ処理方法およびプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016024493A JP2016024493A (ja) 2016-02-08
JP6373673B2 true JP6373673B2 (ja) 2018-08-15

Family

ID=55074832

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014146048A Active JP6373673B2 (ja) 2014-07-16 2014-07-16 データ処理装置、画像記録システム、データ処理方法およびプログラム

Country Status (2)

Country Link
US (1) US10068159B2 (ja)
JP (1) JP6373673B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6822161B2 (ja) * 2017-01-17 2021-01-27 株式会社リコー 情報処理装置、オーバープリント属性変更方法及びプログラム

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3468477B2 (ja) * 1994-09-06 2003-11-17 富士写真フイルム株式会社 2値画像データの切れ接続方法
JP4310993B2 (ja) * 2002-10-28 2009-08-12 富士ゼロックス株式会社 画像処理装置
JP3994851B2 (ja) 2002-10-28 2007-10-24 富士ゼロックス株式会社 画像処理方法
JP4142614B2 (ja) 2003-11-10 2008-09-03 大日本スクリーン製造株式会社 トラッピング方法、トラッピングプログラム、トラッピング装置および印刷システム
JP2006123371A (ja) * 2004-10-29 2006-05-18 Dainippon Printing Co Ltd テストデータ、テスト印刷物およびテスト印刷物作成方法
JP5024817B2 (ja) 2007-04-09 2012-09-12 キヤノン株式会社 画像処理装置及び画像処理方法ならびにそのプログラム及び記憶媒体
JP5760516B2 (ja) * 2011-03-02 2015-08-12 セイコーエプソン株式会社 印刷装置及び印刷方法
JP5924207B2 (ja) * 2012-09-18 2016-05-25 富士ゼロックス株式会社 画像処理装置及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016024493A (ja) 2016-02-08
US20160019445A1 (en) 2016-01-21
US10068159B2 (en) 2018-09-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8608273B2 (en) Print data compensation for variations in paper position within a printing system
US10043301B2 (en) Vector data processor, image recording system, vector data processing method, and computer-readable medium
US10944890B2 (en) Information processing apparatus, method and storage medium that generate color matching information and line width correction information
JP2008012828A (ja) 紙面予備吐方法、印刷装置およびプリンタドライバ
CN109863031A (zh) 最小化重叠打印头段的拼接伪影的方法
US9375892B2 (en) Label production apparatus and label production method
JP6373673B2 (ja) データ処理装置、画像記録システム、データ処理方法およびプログラム
JP5506596B2 (ja) 記録装置及び記録方法
JP6799972B2 (ja) インク消費量見積もり方法
US10095448B2 (en) Image data generating apparatus, an image data generating method, and a printing system
JP6815117B2 (ja) 印刷データ処理方法、印刷データ処理装置、および印刷データ処理プログラム
JP2011167896A (ja) 画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法、及び、記録装置
JP2013059938A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラム
US20180121772A1 (en) Modifying an inkjet raster image for a visible independent effect
JP2017087692A (ja) 濃度決定方法、濃度決定装置、濃度決定プログラムおよびプログラム記録媒体
US20150043034A1 (en) Printing control device, printing control method, and printing control program
JP2006205507A (ja) 印刷装置
JP2016013646A (ja) 画像データ生成方法、画像記録方法、画像データ生成装置、画像記録装置およびプログラム
US11458736B2 (en) Recording device and recording method
JP2019080278A (ja) 画像処理装置、画像処理方法および印刷装置
JP6021662B2 (ja) 画像記録装置、画像記録方法およびプログラム
JP6322505B2 (ja) 画像データ生成装置、画像記録装置、画像データ生成方法およびプログラム
JP6880707B2 (ja) 画像処理装置、印刷装置、およびコンピュータープログラム
US20210051239A1 (en) Data processing method, data recording method, flexible packaging manufacturing method, and image recording apparatus
JP6595289B2 (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170626

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180226

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180301

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180427

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180628

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180718

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6373673

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250