JP6595289B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、所定のデューティーで発光する発光素子からの光ビームによって感光体上に画像形成を行う画像形成装置に関する。
文書作成では、異なる種類のフォントやサイズの文字が混在した文書が作成可能なアプリケーションソフトウェアが使用される。この場合、入力された文字(文字コード)毎に、文字の属性を表すオブジェクト情報が対応付けられている。オブジェクト情報は、画面表示時の他、プリント時に参照されてレーザプリンタによる出力状態に反映されている。一方、文書中にサイズの異なる文字が混在する場合、プリント時において、主に小サイズの文字の再現が充分でないという問題がある。
特許文献1には、文字属性判別部によって文字サイズが8ポイント以上と判別された場合にはディザ処理を行う一方、8ポイント未満と判別された場合、その文字に関しては600dpiダイレクトを選択することにより、文字サイズによらず良好な文字再現性、すなわち小文字の良好な認識性を確保し、大文字の濃度の均一性を保持することが記載されている。また、特許文献2,3には、画像の形状に応じてレーザビームの強度を変更することで、入力された画像データの形状やサイズによらず、細線の細りやドットのかすれを抑制して適正な出力画像を得ることが記載されている。
特開2006−159480号公報 特開2004−243570号公報 特開2004−237531号公報
ところで、入力された文書を所望の太さで再現するなどの場合に、レーザパワーを変更することが行われるが、その際、線を太くする目的でレーザパワーを増大させると濃度が上がって線が太くなるものの、小サイズの文字については文字のつぶれが生じ、抜き線についてはつぶれが生じるなどの相反する現象が発生する。逆に、線を細くする目的でレーザパワーを低下させると、濃度が下がって小サイズの文字については文字のかすれが発生し、また最小ラインの線が途切れるなどの相反する現象が発生する。しかしながら、特許文献1には、文字フォントのサイズによってディザ処理と600dpiダイレクトという異なる描画方法を切り換える技術が記載されているが、プリント濃度との関係において描画処理の変更を行うものは記載されていない。特許文献2,3は、文字サイズ等に応じてレーザビームの強度を変更するもので、プリント濃度との関係において描画処理の変更を行うものは記載されていない。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、画像形成濃度が所定の濃度に対して変更された場合でも文字フォントのサイズや図形の線幅に関わらず画像を適正に再現することができる画像形成装置を提供するものである。
本発明は、所定のデューティーで発光する発光素子からの光ビームによって感光体上に画像形成を行う画像形成装置において、形成画像の濃度を設定する濃度設定手段と、前記濃度設定手段によって画像形成濃度が標準に対して変更された場合に、画像データ中の各注目画像のオブジェクト情報から、当該注目画像がサイズ及び線幅の少なくとも一方を含むデューティー変更条件に該当するか否かを判定する判定手段と、前記判定手段による判定が肯定された注目画像を形成する光ビームに対して、前記画像形成濃度が高い方に変更された場合には前記所定のデューティーを低下させ、前記画像形成濃度が低い方に変更された場合には前記所定のデューティーを増加させる変更手段とを備えたものである。
本発明によれば、画像形成濃度が標準に対して変更された場合に、判定手段によって、画像データ中の文字フォントや線画等の注目画像が小サイズ及び狭い線幅の少なくとも一方を含むデューティー変更条件に該当するか否かが判定される。そして、デューティー変更条件に該当すると、画像形成濃度が高い方に変更された場合には、変更手段によって注目画像を形成する光ビームに対して前記所定のデューティーを低下させ、前記画像形成濃度が低い方に変更された場合には、変更手段によって注目画像を形成する光ビームに対して前記所定のデューティーを増加させる。従って、画像形成濃度が高い方に変更された場合、小サイズの文字のつぶれの発生が抑制され、狭い線幅を有する抜き線の抜けが確保されるなど、再現性が確保される。一方、画像形成濃度が低い方に変更された場合、小サイズの文字のかすれの発生が抑制され、狭い線幅を有する線や斜め線の欠けの発生が抑制されるなど、再現性が確保される。なお、変更手段は、注目画像が文字フォントや線画の場合には、その画像に対してデューティー制御を行い、また、注目画像が文字フォントの抜き文字の場合や抜き線の場合には、抜き文字、抜き線のピクセルに隣接するピクセルに対してデューティー制御を施すことで、再現性の高い注目画像を形成する。
また、前記デューティー変更条件として文字フォントのサイズが9ポイント未満であるとすると、特に再現性に影響が現れる8ポイントの文字に対して視認性が確保される。
また、前記デューティー変更条件として線画の線幅が2ピクセル以下であるとすると、特に再現性に影響が現れる2ピクセルの線画に対して視認性が確保される。
また、前記デューティーの変更は、前記所定のデューティーに対して20%の増減であることを特徴とする。この構成によれば、特にレーザ素子にあっては20%のデューティー増減によって、小サイズの文字、狭幅の線画に対する再現性の確保が図れる。
本発明によれば、画像形成濃度が所定の濃度に対して変更された場合でも文字フォントのサイズや図形の線幅に関わらず画像を適正に再現することができる。
本発明の画像形成装置の概略構成を示す側面断面図である。 プリント機能部の一例を示すブロック図である。 デューティー調整と出力との関係の一例を示す特性図である。 デューティー調整の第1実施形態を示すフローチャートである。 デューティー調整の第2実施形態を示すフローチャートである。 抜き文字に対するデューティーダウン処理の内容を説明する図である。 抜き文字に対するデューティーアップ処理の内容を説明する図である。 レーザ素子における文字フォントの視認性評価の結果を示す図表である。 レーザ素子における抜け文字の視認性評価の結果を示す図表である。 レーザ素子における線画の視認性評価の結果を示す図表である。 第3実施形態であるLED素子における文字フォントの視認性評価の結果を示す図表である。 第3実施形態であるLED素子における抜け文字の視認性評価の結果を示す図表である。 第3実施形態であるLED素子における線画の視認性評価の結果を示す図表である。
図1に示すように、画像形成装置は、画像形成部10、中間転写部20、二次転写部30、定着部40、給紙部50、用紙搬送路60を備える。また、必要に応じて、原稿画像を読み取る読取部70及び自動原稿搬送装置80を搭載している。画像形成装置は、原稿から読み取った画像信号、あるいは図外の情報処理装置に搭載されているアプリケーションソフトウェアによって作成された文書ファイルや画像ファイル、又は外部記憶部に格納されている文書ファイルや画像ファイルを受信して記録紙上への印字(プリント)を行う。
画像形成部10は、印字のための画像データを作成するプリンタ回路部90(図2参照)を備えると共に、レーザ走査ユニット1及びそれぞれ同様な構造を有する各色の画像形成部10A〜10Dを備えている。レーザ走査ユニット1は、筐体を有し、その内部に色毎にレーザ素子、レーザ光走査用のポリゴンミラー等の光学部品が配置されている。プリンタ回路部90は、画像データを各色の、あるいは単色の印字用の画像データに変換する回路構成部で、詳細は図2で説明する。レーザ走査ユニット1は、変換後の各色の画像データに対応して変調されたレーザ光で画像形成部10A〜10Dの感光体ドラム2A〜2Dの表面を軸方向(主走査方向)に沿って露光走査して、それぞれの静電潜像を形成する。代表して説明する画像形成部10Aは、感光体ドラム2Aを備え、その周囲に回転方向(副走査方向)に沿って帯電器3A、現像器4A及びクリーナ部5Aを備えている。
中間転写部20は、中間転写ベルト21、駆動ローラ22、従動ローラ23、一次転写ローラ24A〜24Dを備え、感光体ドラム2A〜2Dの周面に形成されたトナー像を中間転写ベルト21の表面に一次転写する。二次転写部30は、中間転写ベルト21の表面のトナー像を記録紙へ二次転写する。定着部40は、記録紙に転写されたトナー像を加熱して定着し、排紙トレイに排出する。給紙部50は、給紙カセットや手差しトレイを備えており、選択された記録紙を、対応する給紙カセットから用紙搬送路60に給紙する。
図2において、プリンタ回路部90は、レーザ走査ユニット1の上流側に設けられ、画像データ処理部91と、ビットマップ処理部92と、階調補正等処理部93と、面積階調処理部94とを備えている。プリンタ回路部90は、読取部70で読み取った画像ファイルの印字を行う他、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置で作成され、あるいは記憶部に格納されている文書ファイルやグラフィックで作画された図形ファイル等の印字も行う。特に、後者の文書ファイルや図形ファイルについては、文字フォントは、個々の属性を示す情報であるオブジェクト情報と対応付けて、また線画は、個々の属性を示す情報であるオブジェクト情報と対応付けて記録されており、印字処理は、これらのオブジェクト情報を参照して行われる。
以下では、これら文書ファイルや図形ファイルの印字処理を、図2に示すプリンタ回路部90と、プリンタ回路部90の動作を制御するプリンタ制御部100とで行う場合について説明する。
画像データ処理部91は、プリント指示された文書ファイルを取り込んで属性情報であるオブジェクト情報を用いて印字データを作成する。オブジェクト情報には、文字フォントの種類、サイズ(ポイント値、ただし、1ポイント=(1/72)インチ)、カラー等の属性情報が含まれる。図形の場合には、線幅(ピクセル数)、カラー等の属性情報が含まれる。
ビットマップ処理部92は、印字データを本画像形成装置が印字処理できるデータ様式であるビットマップデータに変換するものである。階調補正等処理部93は、階調補正の他、原稿種別に対応する処理、色補正、空間フィルタ処理を施すものである。面積階調処理部94は、ビットマップデータを印字形式、例えばディザ表現形式等に対応する各階調で再現できるように処理する。より詳細には、ビットマップデータを所定数に分割したマス目のそれぞれに0、1で対応させたディザデータに変換して、レーザ走査ユニット1のレーザ素子に出力するものである。レーザ走査ユニット1のレーザ素子は、PWM(Pulse Width Modulation)、すなわちディザ処理の各マス目をレーザ光が走査する時間に対応する周波数でオンオフする所定のデューティーを有するパルスで駆動制御されるもので、オン期間中に発光される。デューティー(比率)は予め設定されており、例えばオンデューティー80%である。すなわち、信号があるマス目は、オンデューティー80%のレーザビームが照射される。
記憶部100aは、プリンタ回路部を駆動するための制御プログラム及び制御に必要なデータが格納されたデータメモリ部及び情報処理内容を一時的に記憶するワークメモリ部を有する。操作部110は、例えばパッチパネル等から構成され、作業者によって、例えば画像形成濃度(レーザパワー)その他の各種の指示を行うものである。レーザパワーの設定は、例えば操作部110に複数レベルが選択可能に表示されており、通常は標準値が表示され、優先して設定されている。一方、作業者が標準値に対して高い方となる、あるいは低い方となる所望するレーザパワーを選択した場合には、標準値に代えて選択されたレーザパワーが設定される。
プリンタ制御部100は、CPU(中央演算処理部)を有し、制御プログラムを実行することで、オブジェクト情報取得部101、レーザパワー取得部102、判定部103及びデューティー調整部104として機能する。オブジェクト情報取得部101は、印字対象の文書ファイル内の各文字フォントに対応するオブジェクト情報を読み取る。レーザパワー取得部102は、例えば操作部110からのレーザパワーの設定内容を読み取る。
判定部103は、印字対象の文書ファイル内の文字フォントが、所定サイズに対して大きいか小さいか、例えばポイント8ポイント以下か否か(すなわち9ポイント未満か否か)の判定を各文字フォントに対して行う。また、判定部103は、印字対象の文書ファイルに対するレーザパワーが標準値に対して高い値か、あるいは低い値が選択されているかの判定を行う。デューティー調整部104は、判定部103の判定結果によって、レーザ走査ユニット1のレーザ素子のデューティーを調整する。
デューティー調整は、判定部103によって、文書ファイルのレーザパワーの設定が標準値とは異なり、かつ文字フォントのサイズが8ポイント以下の文字に対して行われる。従って、少なくともいずれか一方の条件しか満たさない場合にはデューティー調整は行われない。デューティー調整は、図3に示すように、例えばデフォルトがオンデューティー80%の場合に、レーザパワーがアップされる方向への調整では、アップレベルに関わらず、デューティー60%に変更され、逆に、レーザパワーがダウンされる方向への調整では、ダウンレベルに関わらず、デューティー100%に変更される。
なお、オンデューティー80%のデフォルト、調整後のデューティー100%、60%の各値は一例であって、これに限定されない。また、調整値は一定値に限らず、レーザパワーが標準値からアップ、あるいはダウンされる程度に対応して、複数段階でデューティーが異なるように設定してもよい。この場合、設定内容は、記憶部100aにテーブルとして読み出し可能に記憶しておけばよい。
図4の第1実施形態に示す「印字処理I」において、ある文書ファイルに対して印字指令が発生すると、当該文書ファイルを作成したアプリケーションが読み出されて、対象の文書ファイルがオブジェクト情報と共に読み出され(ステップS1)、プリンタドライバによって印字データの作成が行われる(ステップS3)。
次いで、先頭ラインから文字コードが順次指定され、そのオブジェクト情報のうちの文字属性からピクセルデータが読み出され、フォントサイズの判定が行われる(ステップS5)。フォントサイズが8ポイントより大きい文字であれば(ステップS7)、そのままレーザ素子により出力される(ステップS15)。
一方、フォントサイズが8ポイント以下の文字であれば(ステップS9)、続いて、レーザパワーの標準値からの変更の有無が判断される(ステップS11)。レーザパワーが標準値であって変更されていないのであれば(ステップS11でNO)、そのままレーザ素子に出力される。一方、レーザパワーが標準から変更されていれば(ステップS11でYES)、レーザ変調、すなわちデューティーの変更が指示されて(ステップS13)、レーザ素子により出力される。より詳細には、レーザパワーが標準値を超えている場合、デューティーが減少され、レーザパワーが標準値より低い場合には、デューティーが増大される。
このように、文字フォントのサイズが小サイズ、例えば8ポイント以下の場合であって、レーザパワーが標準値とは異なる場合、すなわち線が太くなるようにレーザパワーを増大させると濃度が上がって線が太くなると共に、小サイズの文字についてはデューティーをダウンさせたので文字のつぶれが抑制される。また、線が細くなるようにレーザパワーを低下させると、大サイズの文字については濃度が下がって線が識別容易になると共に、小サイズの文字についてはデューティーをアップさせたので、その分、文字の細りがなくなってカスレの発生が抑制される。この結果、何れの場合にも小サイズの文字の再現性が向上し、適正な再現性が確保される。
図5の第2実施形態を示す「印字処理II」において、ある文書ファイルに対して印字指令が発生すると、当該文書ファイルを作成したアプリケーションが読み出されて、対象の文書ファイルがオブジェクト情報と共に読み出され(ステップS21)、プリンタドライバによって印字データの作成が行われる(ステップS23)。
次いで、先頭ラインから、図形コードが指定され、対応付けられているオブジェクト情報のうちの文字属性からピクセルデータが読み出され、抜き線/線の線幅のサイズの判定が行われる(ステップS25)。線幅が2ピクセルト(=2ドット)より大きければ(ステップS27)、そのままレーザ素子により出力される(ステップS35)。
一方、線幅が2ピクセル以下であれば(ステップS29)、続いて、レーザパワーの標準値からの変更の有無が判断される(ステップS31)。レーザパワーが標準値であって変更されていないのであれば(ステップS31でNO)、そのままレーザ素子により出力される。一方、レーザパワーが標準から変更されていれば(ステップS31でYES)、レーザ変調、すなわちデューティーの変更が指示されて(ステップS33)、レーザ素子により出力される。より詳細には、レーザパワーが標準値を超えた場合、デューティーが減少され、レーザパワーが標準値より低い場合には、デューティーが増大される。
このように、図形等の線幅が所定値、例えば2ピクセル以下の場合であって、レーザパワーが標準値とは異なる場合、すなわちレーザパワーを増大させた場合には線が太くなると共に、抜き線については抜き線の隣接ピクセルのデューティーを抑制したことで線の抜けの発生が抑制される。また、線が細くなるようにレーザパワーを低下させると、濃度が下がって線が識別容易になると共に、幅狭の線等の途切れの発生が抑制される。この結果、何れの場合にも狭幅の線画の再現性が向上し、適正な再現性が確保される。なお、抜き線の隣接ピクセルの抽出は、抜き線のピクセル情報から得ることが可能である。
また、図5の「印字処理II」は、「抜き文字」に対しても同様に適用可能となる。図6に示すように、レーザパワーが標準値より高い(濃度を上げる処理の)場合、例えば抜き文字「q」の文字フォントの情報から、周囲の、すなわち隣接するピクセルを抽出し、抽出した隣接ピクセルに対してデューティー制御を行う。かかるデューティー制御処理はデューティー調整部104によって行われる。「Duty制御無し」で印字された文字は、右上に示すように、線は細り、抜き文字の再現性が変化している。一方、「Duty制御有り」で印字された文字は、元の抜き文字に比して、右下に示すように、抜き文字の再現性が維持されている。
また、図7に示すように、レーザパワーが標準値より低い(濃度を下げる処理の)場合、図6と同一の抜き文字「q」の文字フォントから、周囲の、すなわち隣接するピクセルを抽出し、抽出した隣接ピクセルに対してデューティー制御を行う。「Duty制御無し」で印字された文字は、右上に示すように、抜き文字の再現性が変化している。一方、「Duty制御有り」で印字された文字は、元の抜き文字に比して、右下に示すように、抜き文字の再現性が維持されている。
次に、図8〜図13の視認性評価の試験結果について説明する。まず、図8では、レーザパワー(LDP)を標準値に対してアップ、ダウンさせたときの、各サイズの文字フォントの視認性(再現性)の評価結果を示している。文字フォントのサイズとして、4ポイント、6ポイント、8ポイント、10ポイントを対象とした。
図8(a)に示すように、4ポイント、6ポイント、8ポイントの文字フォントに対して、デフォルト(80%)のデューティーで、LDPを標準値よりアップさせて印字した場合の比較例1Aでは、「×:文字がつぶれる」という評価結果が得られた。一方、同条件で、LDPを標準値よりダウンさせて印字した場合の比較例2Aでは、「×:文字がかすれる」という評価結果が得られた。なお、8ポイントの文字フォントでは、「△:文字がつぶれる」、「△:文字がかすれる」との評価結果であった。ここに、「×」評価は不良を示し、「△」評価は良好と不良の間である。
一方、比較例1Aに対して、デューティーを20%ダウン調整して印字させた実施例1Aでは、何れの文字フォントのサイズに対しても、良好を示す「○」が得られた。同様に、比較例2Aに対して、デューティーを20%アップ調整して印字させた実施例2Aでは、何れの文字フォントのサイズに対しても、良好を示す「○」が得られた。従って、文字フォントのサイズが8ポイント以下の場合では、LDPをアップさせた場合に、デューティーを所定量、ここでは20%ダウン調整することで文字のつぶれの発生が抑制され、一方、LDPをダウンさせた場合に、デューティーを所定量、ここでは20%アップ調整することで文字のかすれの発生が抑制されることが分かる。
これに対して、図8(b)に実施例3A,4Aで示す、文字フォントのサイズが10ポイントでのLDPのアップ、ダウン時には、デフォルトのデューティーを調整することなく、文字のつぶれ及びかすれを生じることなく、良好に再現できたことが確認できている。
以上のことから、文字フォントのサイズが8以下(9未満)では、LDPのアップ、ダウンに対応させてデューティーを所定量だけダウン、アップさせることによって視認性(再現性)が確保されるといえる。
図9では、レーザパワー(LDP)を標準値に対してアップ、ダウンさせたときの、各サイズの文字フォントを「抜け文字」で表した場合の視認性(再現性)の評価結果を示している。文字フォントのサイズとして、4ポイント、6ポイント、8ポイント、10ポイントを対象とした。
図9(a)に示すように、4ポイント、6ポイント、8ポイントの文字フォントに対して、デフォルト(80%)のデューティーで、LDPを標準値よりアップさせて印字した場合の比較例1’Aでは、「×:抜き文字がつぶれる」という評価結果が得られた。一方、同条件で、LDPを標準値よりダウンさせて印字した場合の比較例2’Aでは、「×:抜き文字の形状が変化する」という評価結果が得られた。なお、8ポイントの文字フォントでは、「△」の評価結果であった。
一方、比較例1’Aに対して、デューティーを20%ダウン調整して印字させた実施例1’Aでは、何れの文字フォントのサイズに対しても、良好を示す「○」が得られた。同様に、比較例2’Aに対して、デューティーを20%アップ調整して印字させた実施例2’Aでは、何れの文字フォントのサイズに対しても、良好を示す「○」が得られた。従って、文字フォントのサイズが8ポイント以下の抜け文字の場合では、LDPをアップさせた場合に、デューティーを所定量、ここでは20%ダウン調整することで抜け文字のつぶれの発生が抑制され、一方、LDPをダウンさせた場合に、デューティーを所定量、ここでは20%アップ調整することで抜け文字の形状の変化が抑制されることが分かる。
これに対して、図9(b)に実施例3’A,4’Aで示す、文字フォントのサイズが10ポイントの抜け文字でのLDPのアップ、ダウン時には、デフォルトのデューティーを調整することなく、抜け文字のつぶれ及び形状変化を生じることなく、良好に再現できたことが確認できている。
以上のことから、抜け文字の場合でも、文字フォントのサイズが8以下(9未満)では、LDPのアップ、ダウンに対応させてデューティーを所定量だけダウン、アップさせることによって視認性(再現性)が確保されるといえる。
図10では、レーザパワー(LDP)を標準値に対してアップ、ダウンさせたときの、線、斜め線、抜き線である各線画の視認性(再現性)の評価結果を示している。線画の線幅は1ラインを対象とした。
図10(a)に示すように、1ラインが線幅2ピクセルで描画されている線、斜め線に対して、デフォルト(80%)のデューティーで、LDPを標準値よりダウンさせて印字した場合の比較例1Bでは、「×:線が欠ける」という評価結果が得られた。一方、同条件で、LDPを標準値よりアップさせて印字した場合の実施例1Bでは、良好を示す「○」という評価結果が得られた。
一方、比較例1Bに対して、デューティーを20%アップ調整して印字させた実施例2Bでは、線、斜め線のいずれも、良好を示す「○」が得られた。従って、線、斜め線の線幅が1ライン以下の場合、LDPをダウンさせた場合に、デューティーを所定量、ここでは20%アップ調整することで、線が欠けるのが抑制されることが分かる。
図10(b)に示すように、1ラインが線幅2ピクセルで描画されている抜き線に対して、デフォルト(80%)のデューティーで、LDPを標準値よりアップさせて印字した場合の比較例2Bでは、「×:抜けが悪い」という評価結果が得られた。一方、同条件で、LDPを標準値よりダウンさせて印字した場合の実施例4Bでは、良好を示す「○」という評価結果が得られた。
一方、比較例2Bに対して、デューティーを20%ダウン調整して印字させた実施例3Bでは、良好を示す「○」が得られた。従って、抜き線の線幅が1ライン以下の場合、LDPをアップさせた場合に、デューティーを所定量、ここでは20%ダウン調整することで、線が欠けるのが抑制されることが分かる。
以上のことから、線及び斜め線の線幅が1ライン以下では、LDPのダウンに対応させてデューティーを所定量だけアップさせることによって、また、抜き線の線幅が1ライン以下では、LDPのアップに対応させてデューティーを所定量だけダウンさせることによって視認性(再現性)が確保されるといえる。
次に、第3実施形態における評価結果を示す図11〜図13において、まず図11は、レーザ素子に代えて、発光ダイオード(LED素子:Light Emitting Diode)を適用した場合の、図8に対応する評価実験の結果を示すものである。図11は、図8と同一の評価結果であり、相違する点は、LED素子の特性から、レーザ素子に比べて、デューティーのアップ、ダウン調整量として15%が好ましいとの結果を得ている。
図12は、レーザ素子に代えて、発光ダイオード(LED素子:Light Emitting Diode)を適用した場合の、図9に対応する評価実験の結果を示すものである。図12は、図9と同一の評価結果であり、相違する点は、LED素子の特性から、レーザ素子に比べて、デューティーのアップ、ダウン調整量として15%が好ましいとの結果を得ている。
図13は、レーザ素子に代えて、LED素子を適用した場合の、図10に対応する評価実験の結果を示すものである。図13は、図10と同一の評価結果であり、相違する点は、LED素子の特性から、レーザ素子に比べて、デューティーのアップ、ダウン調整量として15%が好ましいとの結果を得ている。
なお、レーザパワーの標準値からの変更設定は、作業者からの操作指示の他、自動的に、例えば印字のためのデータ処理途中に、より好ましい濃度を決定するステップ乃至は動作を実行する回路部を設け、決定した濃度値について、判定部103による決定濃度と標準値との異同判定を行うようにしてもよい。
また、上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲には、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 レーザ走査ユニット
10 画像形成部
90 プリンタ回路部
100 プリンタ制御部
101 オブジェクト情報取得部
102レーザパワー取得部
103 判定部(判定手段)
104デューティー調整部(変更手段)
110 操作部(濃度設定手段)

Claims (4)

  1. 所定のデューティーで発光する発光素子からの光ビームによって感光体上に画像形成を行う画像形成装置において、
    形成画像の濃度を設定する濃度設定手段と、
    前記濃度設定手段によって画像形成濃度が標準に対して変更された場合に、画像データ中の各注目画像のオブジェクト情報から、当該注目画像の文字フォントが所定サイズより小さいデューティー変更条件に該当するか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段による判定が肯定された注目画像を形成する光ビームに対して、前記画像形成濃度が高い方に変更された場合には前記所定のデューティーを低下させ、前記画像形成濃度が低い方に変更された場合には前記所定のデューティーを増加させる変更手段とを備えた画像形成装置。
  2. 所定のデューティーで発光する発光素子からの光ビームの走査によって感光体上に画像形成を行う画像形成装置において、
    形成画像の濃度を設定する濃度設定手段と、
    前記濃度設定手段によって画像形成濃度が標準に対して変更された場合に、画像データ中の各注目画像のオブジェクト情報から、当該注目画像の文字フォントが抜き文字であって、所定サイズより小さいデューティー変更条件に該当するか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段による判定が肯定された注目画像の文字フォントの周囲の隣接ピクセルへの光ビームに対して、前記画像形成濃度が高い方に変更された場合には前記所定のデューティーを低下させ、前記画像形成濃度が低い方に変更された場合には前記所定のデューティーを増加させる変更手段とを備えた画像形成装置。
  3. 所定のデューティーで発光する発光素子からの光ビームの走査によって感光体上に画像形成を行う画像形成装置において、
    形成画像の濃度を設定する濃度設定手段と、
    前記濃度設定手段によって画像形成濃度が標準に対して変更された場合に、画像データ中の各注目画像のオブジェクト情報から、当該注目画像の文字フォントが抜き線であって、線幅が所定サイズより小さいデューティー変更条件に該当するか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段による判定が肯定された注目画像の文字フォントの周囲の隣接ピクセルへの光ビームに対して、前記画像形成濃度が高い方に変更された場合には前記所定のデューティーを低下させ、前記画像形成濃度が低い方に変更された場合には前記所定のデューティーを増加させる変更手段とを備えた画像形成装置。
  4. 前記デューティーの変更は、前記所定のデューティーに対して20%の増減であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置。
JP2015200165A 2015-10-08 2015-10-08 画像形成装置 Active JP6595289B2 (ja)

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