JP6373456B2 - ヘッダーおよび空気調和装置 - Google Patents
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Description
なお、各図において、同一の符号を付したものは、同一のまたはこれに相当するものであり、これは明細書の全文において共通している。
さらに、明細書全文に示されている構成要素の形態は、あくまで例示であってこれらの記載に限定されるものではない。
図1は、本発明の実施の形態1に係る第2ヘッダー10を示す概略図である。
図1に示すように、第2ヘッダー10は、第2ヘッダー集合管11と、複数の枝管12と、から構成されている。
複数の枝管12の先端は、第2ヘッダー集合管11の内径中心に突出するように第2ヘッダー集合管11に連通されている。
気液二相状態の冷媒は、第2ヘッダー集合管11の下部から流入し、上昇流として重力に逆らって流れる。そして、第2ヘッダー集合管11に流入した気液二相状態の冷媒は、第2ヘッダー集合管11の下部から各枝管12に順次分配される。
この時、第2ヘッダー10に流入する気液二相状態の冷媒の流動様式が環状流またはチャーン流であると、図1に示すようにガス相が第2ヘッダー集合管11の中心部に分布し、液相が第2ヘッダー集合管11の環状部に分布する。
図2に示すように、第2ヘッダー集合管11の下部では、ガス冷媒が枝管12に多く分配されると共に、第2ヘッダー集合管11の上部では、液冷媒が多く分配される液流量分布を得ることができる。
このような液流量分布を達成することにより、重力の影響による液冷媒が第2ヘッダー集合管11の上部に流れないなどのヘッダー特有の課題を解決することができる。これにより、冷媒の分配性能が改善でき、熱交換器の効率が向上でき、エネルギー効率が向上できる。
ここでいう中心付近とは、図3、図4、図5に示すように、第2ヘッダー集合管11の流通空間の水平面での中心位置を0%と定義し、第2ヘッダー集合管11の流通空間の水平面での壁面位置を±100%と定義したときに、複数の枝管12の先端部が±50%以内の領域に収められるように接続されていることをいう。
ここで、図3、図4、図5に示すAは、枝管12が差し込まれた位置での水平断面図における有効流路断面積[m2]を示している。
ここで、基準液見かけ速度ULS[m/s]はG(1−x)/ρLで定義される。
第2ヘッダー集合管11に流入する冷媒の基準ガス見かけ速度UGS[m/s]が、UGS≧α×L×(g×D)0.5/(40.6×D)−0.22α×(g×D)0.5を満たすと良い。加えて、UGS≧3.1/(ρG 0.5)×[σ×g×(ρL−ρG)]0.25を満たすと更に良い。
図6に示すように、上記で規定した範囲の冷媒の基準ガス見かけ速度UGS[m/s]のときに、第2ヘッダー集合管11に流れる冷媒が環状流またはチャーン流となり、分配性能の改善効果が期待でき、熱交換器の効率が向上でき、エネルギー効率が向上できる。
ここで、αは冷媒ボイド率α=x/[x+(ρG/ρL)×(1−x)]であり、Lは助走距離[m]、gは重力加速度[m/s2]、Dは第2ヘッダー集合管11の内径[m]、xは冷媒の乾き度、ρGは冷媒ガス密度[kg/m3]、ρLは冷媒液密度[kg/m3]、σは冷媒表面張力[N/m]と定義される。冷媒ボイド率αは、たとえば、電気抵抗を利用した計測、あるいは、可視化による観察などによって測定される。また、第2ヘッダー集合管11の流入部の助走距離L[m]は、第2ヘッダー集合管11の流入部の位置と、流入部の位置から最も近い枝管12の中心軸の位置と、に至る距離で定義する。
また、基準ガス見かけ速度USGは第2ヘッダー集合管11に流れる冷媒流速G、冷媒の乾き度xおよび冷媒ガス密度ρGを測定することによって求められ、USG=(G×x)/ρGで定義される。
ここで、図6に示しているように、分配性能向上効果は、USG≧α×L×(g×D)0.5/(40.6×D)−0.22α×(g×D)0.5を満たすことで効果を急激に増加させる。そして、USG≧3.1/(ρG 0.5)×[σ×g×(ρL−ρG)]0.25を満たすことで特にその効果を顕著としてなお良い。
なおここでの、枝管12の先端部の位置は、図3、図4、図5に示すように、第2ヘッダー集合管11の流通空間の水平面での中心位置を0%と定義し、第2ヘッダー集合管11の流通空間の水平面での壁面位置を±100%と定義したときのものである。
一方、乾き度x=0.05の場合には、乾き度x=0.30よりも乾き度xが小さいため、液相が厚い。このため、枝管12の先端部が±50%よりも外の領域で熱交換器の性能が急激に低下する。しかし、枝管12の先端部が±50%以内の領域では、熱交換器の性能の低下が小さい領域となる。
なお、枝管12の先端部を±50%以内の位置に収めることにより、液冷媒を第2ヘッダー10の上部に多く分配させることができる。しかし、枝管12の先端部を第2ヘッダー集合管11の内径中心、すなわち0%の位置に配置すると、より幅広い冷媒流量範囲において液冷媒を第2ヘッダー集合管11の上部に流すことができてより良い。
ここでは、第2ヘッダー集合管11の流通空間の水平面での中心位置を0%と定義する。第2ヘッダー集合管11の流通空間の水平面での壁面位置を±100%と定義する。複数の枝管12の水平面での差し込み方向をX方向と定義する。複数の枝管12の水平面でのX方向に直交する幅方向をY方向と定義する。
しかし、枝管12の中心軸がY方向にて±50%以内の領域に収められていれば、環状流またはチャーン流の流動様式の特性を利用した分配性能の改善効果が得られる。
また、枝管12は、伝熱管の一部で代用されている場合もあるため、内面に溝などの伝熱促進形状が加工されていても良い。
また、R1234yfまたはR1234ze(E)などのオレフィン系冷媒、R32などのHFC冷媒、プロパンまたはイソブタンなどの炭化水素冷媒、CO2、DME(ジメチルエーテル)などのうちから2種類以上混合した沸点差の異なる混合冷媒を用いると、分配性能の改善による熱交換器の性能の改善効果が大きくて良い。
本発明は、第2ヘッダー集合管11を流れる気液二相状態の冷媒の流動様式に依存する。このため、気液二相状態の冷媒の流れが十分に発達した状態であると、より良い。気液二相状態の冷媒が発達するのに必要な助走距離は、第2ヘッダー集合管11の内径をD[m]とした場合に、発明者らの実験によると、助走距離Lは、L≧5Dを満たすように確保されていれば分配性能の改善効果が得られる。また、助走距離Lは、L≧10Dを満たすように確保されていると、より効果が向上する。
気液二相状態の冷媒は、第2ヘッダー集合管11の下部から垂直上昇流として流入する。液相は、流入部では厚いが、流れの発達に伴い、液滴が発生し始めることで次第に薄くなる。環状流が十分に発達した距離Li以上の上方部分では、液相の厚みが一定となる。
複数の枝管12のうち隣接する枝管12の間のピッチ長さをLp、第2ヘッダー集合管11の上部の淀み領域長さをLtと定義したとき、Lt≧2×Lpである。
この場合には、気液二相状態の冷媒は、第2ヘッダー集合管11の上部で衝突する影響が軽減され、流動様式が安定することにより、分配性能の改善効果が大きくなって良い。
図12は、本発明の実施の形態1に係る第2ヘッダー10の他の例を示す概略図である。
図12に示すように、複数の枝管12のうち最も上方の枝管12は、第2ヘッダー集合管11の上端に上側から接続されていても良い。
この場合には、第2ヘッダー集合管11の上部で冷媒が衝突することによる動圧の変動が小さくなり、第2ヘッダー集合管11の流通空間に流れる冷媒の流動様式が安定し、熱交換器の効率が高くなって良い。
図13では、第2ヘッダー集合管11に接続される枝管12に関して説明されている。図13に示すように、第2ヘッダー集合管11の下部に位置する枝管12の少なくとも1つが、枝管12の流入部と流出部との高さが異なる様に歪曲され、ヘッド差が発生するように接続されている。
第2ヘッダー集合管11の下部にて、ヘッド差が発生するように枝管12を接続することにより、第2ヘッダー集合管11の下部に液冷媒がヘッド差の影響で流れ難くなり、液冷媒を第2ヘッダー集合管11の上部に多く分配することができ、より良い。
図14では、枝管として二股管13を用いた場合を示している。二股管13は、第2ヘッダー集合管11からの流入口に対して、流出口の数を2つに多くしている。
枝管として二股管13を用いることにより、枝管を第2ヘッダー集合管11に突出することが原因で発生する動圧の変動を抑制できる。そのため、流動様式の変化が抑制でき、熱交換器の効率が高くなって良い。
なお、ここでは流入口が1つに対して流出口が2つの二股管13に関して説明した。しかし、これに限定するものではない。枝管は、流入口に対して流出口の数が多くなっていれば良い。
図15は、本発明の実施の形態1に係る第2ヘッダー10の他の例を示す概略図である。
図15では、一部に二股管13を用い、他は通常の流入口と流出口とが1つずつの枝管12を用いている。一部に二股管13を用いる場合には、第2ヘッダー集合管11を流れる冷媒流量が大きく、第2ヘッダー集合管11の下部に近い程、枝管の突出しによる動圧低下を効率的に抑制できて良い。
この構成によれば、気液二相状態の冷媒が上向きに流れる第2ヘッダー集合管11では、環状流またはチャーン流となる。この環状流またはチャーン流では、ガス冷媒が第2ヘッダー集合管11の中心付近に多く分布し、液冷媒が環状部付近に多く分布する。このため、第2ヘッダー集合管11に差し込まれた枝管12の先端部が液相の厚さδを貫きガス相に至るように接続されていることで、第2ヘッダー集合管11の下部でガス冷媒が選択的に多く分配され、液冷媒が第2ヘッダー集合管11の上部に流れ易くなる。したがって、第2ヘッダー10の分配性能が改善でき、熱交換器の効率が改善でき、エネルギー効率が向上できる。このように、第2ヘッダー10の構造の簡易化により低コスト化を図りつつ、幅広い運転範囲において第2ヘッダー集合管11から複数の枝管12への冷媒の分配性能が改善でき、エネルギー効率が向上できる。
すなわち、第2ヘッダー集合管11に上向きに流れる気液二相状態の冷媒の流動様式が環状流またはチャーン流にできる。このため、ガス冷媒が第2ヘッダー集合管11の中心部に偏流すると共に、液冷媒が第2ヘッダー集合管11の環状部に偏流する。よって、ガス冷媒が第2ヘッダー10の上部よりも下部から枝管12に選択的に多く流れる分配にできる。そのため、第2ヘッダー10の下部から上部にかけて、液冷媒の分配量が増加していく分配比となり、冷媒がトップフローファンの風量分布に沿って分配できる。これによって、室外熱交換器の性能が向上できる。また、冷媒流量は第2ヘッダー10の取り付けられる室外熱交換器の運転条件あるいは負荷によって大きく変わる。これに対して、冷媒の乾き度は室外熱交換器の冷媒流れの上流側に取り付けられた絞り装置の開度によって調整できる。これにより、幅広い運転条件でトップフローファンに適した冷媒の分配性能が改善できる。したがって、幅広い運転範囲でエネルギー効率が向上できる。なお、この効果は、トップフローファンを搭載した室外熱交換器の場合に特に高い効果が得られる。しかし、サイドフローファンを搭載した室外熱交換器の場合においても、液冷媒が第2ヘッダー集合管11の上部に流れ難い課題が同様にあり、第2ヘッダー10によって液冷媒が第2ヘッダー集合管11の上側に流れ易くできるため、分配性能が改善でき、エネルギー効率が向上できる。
この構成によれば、気液二相状態の冷媒が上向きに流れる第2ヘッダー集合管11では、環状流またはチャーン流となる。この環状流またはチャーン流では、ガス冷媒が第2ヘッダー集合管11の中心付近に多く分布し、液冷媒が環状部付近に多く分布する。このため、UGS≧α×L×(g×D)0.5/(40.6×D)−0.22α×(g×D)0.5を満たしていることで、第2ヘッダー集合管11の下部でガス冷媒が選択的に多く分配され、液冷媒が第2ヘッダー集合管11の上部に流れ易くなる。したがって、第2ヘッダー10の分配性能が改善でき、熱交換器の効率が改善でき、エネルギー効率が向上できる。このように、第2ヘッダー10の構造の簡易化により低コスト化を図りつつ、幅広い運転範囲において第2ヘッダー集合管11から複数の枝管12への冷媒の分配性能が改善でき、エネルギー効率が向上できる。
この構成によれば、気液二相状態の冷媒が上向きに流れる第2ヘッダー集合管11では、環状流またはチャーン流となる。この環状流またはチャーン流では、ガス冷媒が第2ヘッダー集合管11の中心付近に多く分布し、液冷媒が環状部付近に多く分布する。このため、UGS≧3.1/(ρG 0.5)×[σ×g×(ρL−ρG)]0.25を満たしていることで、第2ヘッダー集合管11の下部でガス冷媒が選択的により多く分配され、液冷媒が第2ヘッダー集合管11の上部により流れ易くなる。したがって、第2ヘッダー10の分配性能が改善でき、熱交換器の効率が改善でき、エネルギー効率が向上できる。このように、第2ヘッダー10の構造の簡易化により低コスト化を図りつつ、幅広い運転範囲において第2ヘッダー集合管11から複数の枝管12への冷媒の分配性能が改善でき、エネルギー効率が向上できる。
この構成によれば、気液二相状態の冷媒が上向きに流れる第2ヘッダー集合管11では、環状流またはチャーン流となる。この環状流またはチャーン流では、ガス冷媒が第2ヘッダー集合管11の中心付近に多く分布し、液冷媒が環状部付近に多く分布する。このため、枝管12の先端部が±50%以内の領域に収められるように接続し、UGS≧α×L×(g×D)0.5/(40.6×D)−0.22α×(g×D)0.5を満たしていることで、第2ヘッダー集合管11の下部でガス冷媒が選択的に多く分配され、液冷媒が第2ヘッダー集合管11の上部に流れ易くなる。したがって、第2ヘッダー10の分配性能が改善でき、熱交換器の効率が改善でき、エネルギー効率が向上できる。このように、第2ヘッダー10の構造の簡易化により低コスト化を図りつつ、幅広い運転範囲において第2ヘッダー集合管11から複数の枝管12への冷媒の分配性能が改善でき、エネルギー効率が向上できる。
この構成によれば、気液二相状態の冷媒が上向きに流れる第2ヘッダー集合管11では、環状流またはチャーン流となる。この環状流またはチャーン流では、ガス冷媒が第2ヘッダー集合管11の中心付近に多く分布し、液冷媒が環状部付近に多く分布する。このため、枝管12の先端部が±50%以内の領域に収められるように接続し、UGS≧3.1/(ρG 0.5)×[σ×g×(ρL−ρG)]0.25を満たしていることで、第2ヘッダー集合管11の下部でガス冷媒が選択的により多く分配され、液冷媒が第2ヘッダー集合管11の上部により流れ易くなる。したがって、第2ヘッダー10の分配性能が改善でき、熱交換器の効率が改善でき、エネルギー効率が向上できる。このように、第2ヘッダー10の構造の簡易化により低コスト化を図りつつ、幅広い運転範囲において第2ヘッダー集合管11から複数の枝管12への冷媒の分配性能が改善でき、エネルギー効率が向上できる。
この構成によれば、環状流またはチャーン流では、ガス冷媒が第2ヘッダー集合管11の中心付近に多く分布し、液冷媒が第2ヘッダー集合管11の環状部付近に多く分布する。このとき、複数の枝管12の全ての先端部がX方向にて±50%以内の領域に収められている。複数の枝管12の全ての中心軸がY方向にて±50%以内の領域に収められている。これにより、第2ヘッダー集合管11の下部でガス冷媒が選択的に多く分配され、液冷媒が第2ヘッダー集合管11の上部に流れ易くなる。したがって、第2ヘッダー10の分配性能が改善でき、熱交換器の効率が改善でき、エネルギー効率が向上できる。
この構成によれば、環状流またはチャーン流では、ガス冷媒が第2ヘッダー集合管11の中心付近に多く分布し、液冷媒が第2ヘッダー集合管11の環状部付近に多く分布する。このとき、複数の枝管12の全ての先端部がX方向にて±25%以内の領域に収められている。複数の枝管12の全ての中心軸がY方向にて±25%以内の領域に収められている。これにより、乾き度の低い条件でも安定して分配性能の改善効果が得られ、熱交換器の効率が改善でき、エネルギー効率が向上できる。
この構成によれば、特に大きく分配性能の改善効果が得られ、熱交換器の効率が改善でき、エネルギー効率が向上できる。
この構成によれば、複数の枝管12に伝熱管の一部を使用することにより、枝管12と伝熱管の接続継ぎ手が不要になり、省スペース化が図れると共に、圧力損失の低下が図れる。
この構成によれば、第2ヘッダー集合管11の上部での気液二相状態の冷媒が衝突する影響が軽減される。これにより、流動様式が安定し、枝管の突出しによる分配性能の改善効果が大きくなり、熱交換器の効率が改善でき、エネルギー効率が向上できる。
この構成によれば、第2ヘッダー集合管11の上部での冷媒の衝突による動圧の減少が小さくなる。これにより、流動様式が安定し、分配性能の改善効果が大きくなり、熱交換器の効率が改善でき、エネルギー効率が向上できる。
この構成によれば、上記冷媒は冷媒ガス密度の大きい冷媒であるため、枝管12の突出しによる分配性能の改善効果が大きくなる。
この構成によれば、冷媒の分配悪化による濃度分布の差が混合冷媒を用いることで改善できる。よって、分配性能の改善による熱交換器の効率改善の効果が大きくなり、エネルギー効率が向上できる。
以下、本発明の実施の形態2について説明する。ここで、実施の形態1と重複するものについては説明を省略し、実施の形態1と同じ部分または相当する部分には同じ符号を付す。
実施の形態2は、第2ヘッダー集合管11の水平断面が円管形状ではない流路で構成されている。第2ヘッダー集合管11の水平断面は、非円管形状である。
図16、図17に示すように、第2ヘッダー集合管11の水平断面が矩形管形状であり、第2ヘッダー集合管11の流路が矩形流路である。このような矩形流路においても枝管12を中心付近まで突出することにより、分配性能が改善できる。
また、水平断面が矩形管形状の第2ヘッダー集合管11では、枝管12との接合面が直交面となる。これらの金属の接合には一般的にロウ付けが行われる。その際に、接合面が直交面であることにより、ロウ付け性が良く、接合品質が良い。
ここで、第2ヘッダー集合管11の流路が矩形流路である場合には、その中心位置は、矩形流路の対角線の交点であると定義する。なお、流動様式を判定する際には、矩形流路の流路断面積に相当する等価円の直径を用いるものとする。
図18に示すように、第2ヘッダー集合管11の水平断面が楕円管形状であり、第2ヘッダー集合管11の流路が楕円流路である。このような楕円流路においても枝管12を中心付近まで突出すことにより、分配性能が改善できる。
ここで、楕円流路における中心点は、長軸と短軸の中心線の交点と定義する。
第2ヘッダー集合管の流路を楕円流路にすることにより、枝管12を中心付近まで突出することによる楕円流路の第2ヘッダー集合管11を流れる冷媒の圧力損失の増大を抑制し、流動様式を安定させることができて良い。
また、楕円流路の長軸に向かって枝管12を差し込む構造とすることにより、第2ヘッダー集合管の水平断面が円管形状の場合よりも、第2ヘッダー集合管11と枝管12のロウ付け面との曲率が小さくなり、ロウ付け性が良くなる。
なお、楕円流路における流動様式を判定する際には、楕円流路断面積に相当する等価円の直径を用いるものとする。
図19に示すように、第2ヘッダー集合管11の水平断面が半円管形状であり、第2ヘッダー集合管11の流路が半円流路である。このような半円流路においても枝管12を中心付近まで突出することにより、分配性能が改善できる。
ここで、半円流路における第2ヘッダー集合管11の中心点は、中心点に対する3つの最接近位置と最遠方位置とを結ぶ直線の交点と定義する。
流動様式を判定する際には、半円流路断面積に相当する等価円の直径を用いるものとする。
半円流路の第2ヘッダー集合管11では、幅方向の容積増加を抑えつつ、流路断面積を増やすことができ、省スペース性に優れ、低圧損であって良い。また、枝管12との接合面は平坦な平面を用いることができ、ロウ付け性能に優れて良い。
図20に示すように、第2ヘッダー集合管11の水平断面が三角管形状であり、第2ヘッダー集合管11の流路が三角流路である。このような三角流路においても枝管12を中心付近まで突出することにより、分配性能が改善できる。
ここで、三角流路における第2ヘッダー集合管11の中心点は、3つの最接近する各辺の中点位置と最遠方の角部位置とを結ぶ直線の交点と定義する。
流動様式を判定する際には、三角流路断面積に相当する等価円の直径を用いるものとする。
三角流路の第2ヘッダー集合管11では、幅方向の容積増加を抑えつつ、流路断面積を増やすことができ、省スペース性に優れ、低圧損であって良い。また、枝管12との接合面は平坦な平面を用いることができ、ロウ付け性能に優れて良い。
以下、本発明の実施の形態3について説明する。ここで、実施の形態1、2と重複するものについては説明を省略し、実施の形態1、2と同じ部分または相当する部分には同じ符号を付す。
実施の形態3では、複数の枝管12は、扁平管形状である。
図21、図22に示すように、複数の枝管12は、扁平管形状である。
このように扁平管形状の枝管12を用いることにより、分岐部で表面張力の影響が大きくなり、枝管12内を液冷媒が均一に流れ、熱交換器の効率の改善効果が大きくなって良い。
ここで、この場合の枝管12の上記で定義したY方向の中心軸の位置は、扁平流路の有効流路断面積で円管の等価直径を考え、±50%以内の領域に位置しているものとする。
また、扁平管形状の枝管12は、空気熱交換器の一部であっても良い。すなわち、空気熱交換器を構成する扁平伝熱管の一部を延伸して扁平管形状に構成されても良い。
また、扁平管形状の枝管12は、伝熱管の一部として代用されている場合もあるため、内面に溝などの伝熱促進形状が加工されていても良い。
また、図22に示すように、枝管12の内側に仕切り12aを有する多孔扁平形状の枝管12である場合には、強度が高くなって良い。
この構成によれば、扁平管形状の枝管12を用いることにより、分岐部で表面張力の影響が大きくなり、枝管12内を液冷媒が均一に流れ、熱交換器の効率の改善効果が大きくなる。
また、扁平管形状の枝管12を直接第2ヘッダー集合管11に差し込むことにより、部品点数が削減でき、低コスト化が図れる。
以下、本発明の実施の形態4について説明する。ここで、実施の形態1〜3と重複するものについては説明を省略し、実施の形態1〜3と同じ部分または相当する部分には同じ符号を付す。
図23は、本発明の実施の形態4に係る空気調和装置の室外機100を示す側面図である。図24は、本発明の実施の形態4に係る第2ヘッダー10を室外熱交換器20に接続した場合を示す側面模式図である。図25は、本発明の実施の形態4に係る室外熱交換器20の図24のA−A断面の一例を示す斜視図である。図26は、本発明の実施の形態4に係る室外熱交換器20の図24のA−A断面の他の例を示す斜視図である。図27は、本発明の実施の形態4に係る室外熱交換器20の図24のA−A断面の他の例を示す斜視図である。
なお、図中の実線矢印は暖房運転時の空気調和装置の室外機100における冷媒の流れを表しており、破線矢印は空気の流れを表している。
以下の説明において、理解を容易にするために方向を表す用語(例えば「上」、「下」、「右」、「左」、「前」、「後」など)を適宜用いる。しかし、これは説明のためのものである。これらの用語は、本発明を限定するものではない。また、実施の形態4では、室外機100を正面視した状態において「上」、「下」、「右」、「左」、「前」、「後」を使用する。そして、後述する実施の形態についても同様である。
複数の伝熱管22のそれぞれの一方の端部には、第1ヘッダー40が接続されている。複数の伝熱管22のそれぞれの他方の端部には、第2ヘッダー10が接続されている。
第1ヘッダー40の下部には、流出配管51が接続されている。第2ヘッダー10の下部には、流入配管52が接続されている。
なお、図24に示すように、実施の形態4では、第2ヘッダー10の構成要素である複数の枝管は、室外熱交換器20の構成要素の伝熱管22の一部を延伸して形成されている。しかし、これに限られず、第2ヘッダー10の構成要素である複数の枝管は、室外熱交換器20の構成要素の伝熱管22とは別体であってもよい。
暖房運転時、室外機100には、気液二相状態の冷媒が流入配管52を通り、第2ヘッダー10に流入する。第2ヘッダー10において冷媒は、第2ヘッダー集合管11の上部に向けて流れつつ、第2ヘッダー集合管11と直交する複数の伝熱管22にそれぞれ分配される。複数の伝熱管22に分配された冷媒は、室外熱交換器20において、周囲の空気から熱を受け取り、蒸発し、ガス冷媒またはガスが多く含まれた状態となる。室外熱交換器20にて熱交換された冷媒は、第1ヘッダー40に合流し、流出配管51を通り、流出していく。
ここで、実施の形態1〜3において説明しているように、流入配管52を流れる冷媒の乾き度xが0.05≦x≦0.30であり、第2ヘッダー10に実施の形態1〜3に記載のヘッダーを用いる。
図28に示すように、液冷媒が第2ヘッダー集合管11の上部に多く流れる分布になり、トップフロー型のファン30の上部に多くの風量が流れる風量分布に沿った分配ができ、熱交換器の効率が向上できる。
トップフロー型のファン30の風量分布に沿った冷媒分配には、液相の厚さが重要なパラメータとなっている。発明者らの実験によると、トップフロー型のファン30の室外熱交換器20である場合には、第2ヘッダー10に流れる最大冷媒流量[kg/h]をMR、冷媒乾き度をx、第2ヘッダー集合管11の有効流路断面積[m2]をAと定義するとき、冷媒の液膜厚さ(液相の厚さ)に関連するパラメータ(MR×x)/(31.6×A)が、0.004×106≦(MR×x)/(31.6×A)≦0.120×106の範囲である。
また、冷媒の液膜厚さ(液相の厚さ)に関連するパラメータ(MR×x)/(31.6×A)が0.010×106≦(MR×x)/(31.6)≦0.120×106の範囲であるとなお良い。この場合、幅広い運転条件範囲で分配性能の改善効果を得ることができ、なお良い。
図29に示すような範囲の冷媒の液膜厚さ(液相の厚さ)を表すパラメータ(MR×x)/(31.6×A)を満たすことにより、風量分布に適した冷媒分配特性が得られる。なお、最大冷媒流量は、暖房定格運転時における冷媒流量とし、圧縮機入力や室内機能力、圧縮機の回転数や、室内機の運転台数などによって測定することができる。
図30に示すように、伝熱管22の伝熱管長さが実質的に同じ場合であるときには、第2ヘッダー集合管11の内径D[m]が0.010≦D≦0.018の範囲で、0.427≦(MR×x)/31.6≦5.700を満たすと良い。これにより、最適な液膜厚さで第2ヘッダー集合管11に冷媒が流れ、分配性能が改善できる。
図31に示すように、別の冷媒の液膜厚さに関連するパラメータx/(31.6×A)が1.4×10≦x/(31.6×A)≦8.7×10を満足するとよい。この場合には、冷媒流量に依らず、トップフロー型のファン30の風量分布に最適な冷媒の分配性能が得られる。
図32に示すように、ガス見かけ速度USGが、1≦USG≦10の範囲を満足する場合には、分配悪化による性能低下が1/2以下にできる。
ここで、ガス見かけ速度USG[m/s]は、第2ヘッダー集合管11に流入する冷媒流速G[kg/(m2s)]、冷媒の乾き度x、冷媒ガス密度ρG[kg/m3]としたときに、USG=(G×x)/ρGで定義される。
またここで、冷媒流速G[kg/(m2s)]は、第2ヘッダー10に流れる最大流量をMR[kg/h]、第2ヘッダー集合管11の有効流路断面積A[m2]としたときに、G=MR/(3600×A)で定義される。
図33は、本発明の実施の形態4に係る第2ヘッダー10を室外熱交換器20に接続した場合の一例を示す側面模式図である。
図33に示すように、流出配管51は、第1ヘッダー40の上部に接続されても良い。この場合には、液冷媒が第2ヘッダー10の上部に流れ易くなって良い。
図34に示すように、流入配管52は、第2ヘッダー10の下部に接続されている。このとき、流動様式の発達を考慮すると、十分に発達した流れである程、環状流における液膜厚さが薄くなり、液冷媒が第2ヘッダー集合管11の上部に流れ易くなる。一般的には、液膜が十分に発達するまでに100Dが必要だとされている。しかし、本発明者らの実験結果によると、流入配管52の最下端部から最も下側に配置された枝管12の中心位置までの長さL1は、第2ヘッダー集合管11の内径をD[m]とする場合に、L1≧5Dであれば良い。これによると、分配性能の改善効果が十分に発達した場合とほとんど変わらない。
図35は、本発明の実施の形態4に係る第2ヘッダー10と流入配管52との接続関係の他の例を示す模式図である。
流入配管52の形態あるいは向き、取り付け角度は、たとえば、図35に示すように、流入配管52は、傾斜するように取り付けられていても良い。
この場合には、第2ヘッダー10の助走部と流入配管52の直接部とをL2とし、流入配管52の傾斜部をL3とした場合には、(L2+L3)≧6Dであると、流動様式が発達して良い。
この構成によれば、トップフロー型のファン30の近くの風量の多い伝熱管22に液冷媒が多く分配でき、室外熱交換器20の効率が改善でき、エネルギー効率が向上できる。
この構成によれば、トップフロー型のファン30の近くの風量の多い伝熱管22に液冷媒がより多く分配でき、室外熱交換器20の効率がより改善でき、エネルギー効率がより向上できる。
この構成によれば、トップフロー型のファン30の風量分布に最適に冷媒分配が得られ、室外熱交換器20の効率が改善でき、エネルギー効率が向上できる。
この構成によれば、トップフロー型のファン30の風量分布に最適に冷媒分配が得られ、室外熱交換器20の効率が改善でき、エネルギー効率が向上できる。
ここで、ガス見かけ速度USG[m/s]は、第2ヘッダー集合管11に流入する冷媒流速G[kg/(m2s)]、冷媒の乾き度x、冷媒ガス密度ρG[kg/m3]としたとき、USG=(G×x)/ρGで定義される。また、冷媒流速G[kg/(m2s)]は、暖房定格運転時での第2ヘッダー集合管11に流入する冷媒流量MR[kg/h]、第2ヘッダー集合管11の有効流路断面積A[m2]としたとき、G=MR/(3600×A)で定義される。
この構成によれば、トップフロー型のファン30の風量分布に最適に冷媒分配が得られ、室外熱交換器20の効率が改善でき、エネルギー効率が向上できる。
この構成によれば、第2ヘッダー10の第2ヘッダー集合管11では、気液二相状態の冷媒が上向きに流れ、環状流またはチャーン流となる。これにより、環状流またはチャーン流では、ガス冷媒が第2ヘッダー集合管11の中心付近に多く分布し、液冷媒が環状部付近に多く分布する。このため、第2ヘッダー集合管11の下部でガス冷媒が選択的に多く分配され、液冷媒が第2ヘッダー集合管11の上部に流れ易くなる。よって、第2ヘッダー10では、冷媒の分配性能が改善し、室外熱交換器20の効率が改善し、エネルギー効率が向上できる。このように、第2ヘッダー10の構造の簡易化により低コスト化を図りつつ、幅広い運転範囲において第2ヘッダー集合管11から複数の枝管12への冷媒の分配性能が改善でき、エネルギー効率が向上できる。
以下、本発明の実施の形態5について説明する。ここで、実施の形態1〜4と重複するものについては説明を省略し、実施の形態1〜4と同じ部分または相当する部分には同じ符号を付す。
実施の形態5では、第2ヘッダー10の複数の枝管12のそれぞれには、熱交換器構成要素の扁平形状の伝熱管22に接続される扁平管形状から第2ヘッダー集合管11に差し込まれた枝管12の先端部を円管形状に変換する管形状変換ジョイント23が設けられている。
実施の形態5では、第2ヘッダー10に接続される円管形状の枝管12と室外熱交換器20の扁平管形状の伝熱管22とを管形状を変形させて接続させる管形状変換ジョイント23が取り付けられている。また、第1ヘッダー40に接続される円管形状の枝管42と室外熱交換器20の扁平管形状の伝熱管22とを管形状を変形させて接続させる管形状変換ジョイント24が取り付けられている。
管形状変換ジョイント23、24は、第2ヘッダー10または第1ヘッダー40に挿入する枝管12、42の形状を扁平管形状の伝熱管22から円管形状に変換する。
また、第2ヘッダー集合管11において枝管12の突出部の冷媒流れへの影響が小さくでき、流動様式が安定し易く、枝管12の突出による分配性能の改善効果が大きくなる。
また、管形状変換ジョイント23、24を用いることにより、第2ヘッダー10および第1ヘッダー40の水平断面での径が小さくでき、省スペースな分配器が提供できる。
その場合には、冷媒流量が相対的に大きいヘッダー流入口に近い枝管12に管形状変換ジョイント23を接続すると、圧損の低減効果が大きくなり、効果的である。
また、管形状変換ジョイントは、扁平管形状の伝熱管22を円管形状に変換するものに限らず、たとえば、伝熱管22が円管の場合、枝管12が伝熱管22よりも細径管になるような変換ジョイントであっても良い。これにより、第2ヘッダー集合管11の有効流路断面積が仮に伝熱管22を第2ヘッダー集合管11に突出した場合よりも、大きくなるような枝管12に変換するものであれば良い。
この構成によれば、差し込みによる第2ヘッダー集合管11の有効流路断面積の縮小が抑制でき、流動様式の乱れが抑制でき、分配性能の改善効果が大きくなり、室外熱交換器20の効率が改善し、エネルギー効率が向上できる。
以下、本発明の実施の形態6について説明する。ここで、実施の形態1〜5と重複するものについては説明を省略し、実施の形態1〜5と同じ部分または相当する部分には同じ符号を付す。
実施の形態6では、第2ヘッダー10a、10bは、暖房運転時の室外熱交換器20への冷媒流れの上流側にて、高さ方向で少なくとも2つに分割されて接続されている。
図38に示すように、第1流入配管52aから気液二相状態の冷媒が流入する第2ヘッダー10aと、第2流入配管52bから気液二相状態の冷媒が流入する第2ヘッダー10bと、を室外熱交換器20の高さ方向に分割して有するものである。
室外熱交換器20の高さ方向に第2ヘッダー10a、10bを分割することにより、ヘッド差の影響が小さくでき、液冷媒がトップフロー型のファン30を用いて風量の多い室外熱交換器20の上部に多く分配できる。このため、第2ヘッダーを分割しない場合よりも室外熱交換器20の性能の効率が改善でき、エネルギー効率が向上できる。
なお、実施の形態6では、第2ヘッダーを2分割した場合に関して説明している。しかし、第2ヘッダーの分割数および分割する際の各ヘッダーの枝管の本数の内訳を限定するものではない。
この構成によれば、第2ヘッダー10a、10bにおけるヘッド差の影響が軽減でき、分配性能の改善効果が高まる。
以下、本発明の実施の形態7について説明する。ここで、実施の形態1〜6と重複するものについては説明を省略し、実施の形態1〜6と同じ部分または相当する部分については同じ符号を付す。
実施の形態7では、上記実施の形態で記載した第2ヘッダー10を用いた室外熱交換器20を圧縮機61、絞り装置62および室内熱交換器63と冷媒配管で接続して冷凍サイクル回路を構成し、暖房運転が可能な空気調和装置200を構成したものである。
図39に示す空気調和装置200は、第2ヘッダー10および室外熱交換器20を備えている室外機100を室内機201に接続している。
室外熱交換器20の流入配管52の上流側に、膨張弁などの絞り装置62が配置されている。絞り装置62と室内機201とは、接続配管64で配管接続されている。室内機201と圧縮機61とは、接続配管65で配管接続されている。圧縮機61には、室外熱交換器20からの冷媒が流出配管51と通じて流入する。
制御装置70は、CPU、ROM、RAM、I/Oポートなどを備えたマイコンを有している。
制御装置70には、無線あるいは有線の制御信号線を介して各種センサが検出値を受信可能に接続されている。また、制御装置70には、無線あるいは有線の制御信号線を介して圧縮機61の回転速度または絞り装置62の開度を制御可能に接続されている。
図中の実線矢印は暖房運転時の冷媒の流れを表している。圧縮機61によって圧縮されて高温高圧になったガス冷媒は、接続配管65を通り、室内機201に流入する。室内機201に流入した冷媒は、ヘッダーに流入し、室内熱交換器63の複数の伝熱管に分配され、室内熱交換器63に流入する。冷媒は、室内熱交換器63にて周囲の空気に放熱し、液単相または気液二相状態でヘッダーに流れて合流する。ヘッダーで合流した冷媒は、接続配管64を通り、絞り装置62に流れて行く。絞り装置62で冷媒は、低温低圧の気液二相状態または液単相状態となり、流入配管52を通過し、第2ヘッダー10に流入する。
気液二相状態の冷媒は、第2ヘッダー10の下部に流入し、第2ヘッダー集合管11の上部に向けて流通しつつ、複数の伝熱管22に分配されていく。分配された冷媒は、伝熱管22の外を流れる空気から熱を受け取り、それに伴い液相が気相に状態変化し、第1ヘッダー40に流出する。第1ヘッダー40では、冷媒が各伝熱管22から合流し、第1ヘッダー40の下部から流出し、再び圧縮機61に流入する。
なお、図39では、室外機100一台に対して室内機201が一台の場合について記載している。しかし、室内機201および室外機100の接続台数を限定するものではない。
また、室内機201の室内熱交換器63の伝熱管の両端にはヘッダー型の分配が接続されている場合を示している。しかし、分配器の種類を限定するものではなく、たとえば、ディストリビュータ型(衝突型)の分配器などが室内熱交換器63の伝熱管に接続されていても良い。
また、絞り装置62の開度は、暖房定格運転時にて、第2ヘッダー10に流入する冷媒の乾き度xが0.05≦x≦0.30になるように制御される。制御の方法としては、圧縮機61の回転速度に応じた最適な絞り装置62の開度のテーブルを記録しておくなどとして制御する。このような制御を行うことで、幅広い運転条件において第2ヘッダー10での枝管12の突出しによる分配性能の改善効果が得られる。
この構成によれば、幅広い運転条件範囲において、第2ヘッダー10の分配性能の改善効果が安定して得られ、室外熱交換器20の効率が改善でき、エネルギー効率が向上できる。
図40は、本発明の実施の形態8に係る空気調和装置200の構成を示す図である。ここで、実施の形態7と重複するものについては説明を省略し、実施の形態7と同じ部分または相当する部分については同じ符号を付す。
実施の形態8では、実施の形態7に記載の空気調和装置200において、接続配管64に室内機出口の温度を検出する第1温度センサ66を有している。また、空気調和装置200は、室内熱交換器63に室内熱交換器63の伝熱管を流通する冷媒の温度を検出する第2温度センサ67を有している。
なお、この時のS.C.の制御は、絞り装置62の開度の調整によって行い、たとえば圧縮機61の周波数、S.C.、乾き度の関係をあらかじめ調べておくことで、調整することができる。このような制御を行うことにより、幅広い運転条件において、第2ヘッダー10の枝管12の突出しによる分配性能の改善効果が得られる。
この構成によれば、幅広い運転条件範囲において、第2ヘッダー10の分配性能の改善効果が安定して得られ、室外熱交換器20の効率が改善でき、エネルギー効率が向上できる。
図41は、本発明の実施の形態9に係る空気調和装置200の構成を示す図である。ここで、実施の形態7、8と重複するものについては説明を省略し、実施の形態7、8と同じ部分または相当する部分については同じ符号を付す。
実施の形態9では、実施の形態7、8に記載の空気調和装置200の第2ヘッダー10と絞り装置62との間に気液分離器80を有している。絞り装置62と気液分離器80とは、接続配管81で配管接続されている。気液分離器80と流出配管51とは、ガスバイパス配管82で配管接続されている。ガスバイパス配管82は、気液分離器80で分離されたガス冷媒を圧縮機61にバイパスさせる。ガスバイパス配管82の途中には、ガスバイパス調整弁83を有している。ガスバイパス調整弁83は、制御装置70により開度が変更可能である。
このような制御を行うことにより、幅広い運転条件において枝管12の突出しによる第2ヘッダー10の分配性能の改善が得られる。
また、これに加えて、ガスバイパス配管82を用いてガス冷媒の一部を室外熱交換器20からバイパスさせることにより、室外熱交換器20の圧力損失が低減でき、室外熱交換器20の効率が改善できる。
図42に示すように、気液分離器80は、一般的には気液分離容器84から構成される形が多い。しかし、これに限るものではない。
たとえば、図43に示すようなT字形状の分岐配管85、あるいは、図44に示すようなY字形状の分岐配管86などの冷媒配管の姿勢を利用した簡易的な気液分離器80を用いても良い。
この構成によれば、幅広い運転条件範囲において、第2ヘッダー10の分配性能の改善効果が得られ、室外熱交換器20の効率が改善でき、エネルギー効率が向上できる。
図45は、本発明の実施の形態10に係る空気調和装置200の暖房運転時の構成を示す図である。図中の実線矢印は暖房運転時の冷媒の流れを表している。図46は、本発明の実施の形態10に係る空気調和装置200の冷房運転時の構成を示す図である。図中の実線矢印は冷房運転時の冷媒の流れを表している。ここで、実施の形態7〜9と重複するものについては説明を省略し、実施の形態7〜9と同じ部分または相当する部分については同じ符号を付す。
実施の形態10では、実施の形態9の気液分離器80と第2ヘッダー10との間の流入配管52の途中にヘッダー前調整弁90が設けられている。また、圧縮機61の前にアキュムレータ91が設けられている。アキュムレータ91の上流側には、アキュムレータ流入配管92が設けられている。圧縮機61の吐出側には、圧縮機吐出配管93が設けられている。さらに、冷房運転および暖房運転によって冷媒の流れを切り替える四方弁94が設けられている。
また、圧縮機61の手前には、圧縮機61への液冷媒流入の抑制、あるいは、余剰冷媒を溜めておくために、アキュムレータ91を設けている。ここで、制御装置70は、絞り装置62の開度とヘッダー前調整弁90の開度とを調整することにより、絞り装置62とヘッダー前調整弁90との間にある流入配管52および接続配管81並びに気液分離器80を液溜めとして使用することができる。このように液溜めとして利用すると、その分、アキュムレータ91の容積が小さくでき、より良い。
また、冷房運転時には、制御装置70は、ヘッダー前調整弁90を全開にすることにより、液冷媒を流入配管52、ガスバイパス配管82の一部、気液分離器80および接続配管81に溜めることができる。このため、室外熱交換器20の出口S.C.が小さくでき、冷房運転時においても室外熱交換器20の効率が改善でき、エネルギー効率が向上できて良い。
図46に示すように、冷媒は圧縮機61を出た後、高温高圧ガスの状態で圧縮機吐出配管93、四方弁94および流出配管51を流れ、第1ヘッダー40に流入する。第1ヘッダー40において冷媒は、複数分岐で各伝熱管22に分配される。分配された冷媒は、室外熱交換器20にて周囲に放熱し、気液二相状態の冷媒または液冷媒として第2ヘッダー10で合流し、流入配管52を通り流出する。その後、ヘッダー前調整弁90を通過し、気液分離器80および接続配管81を通過し、絞り装置62で絞られ、低圧の気液二相状態の冷媒または液単相状態の冷媒となり、室内機201に流れる。室内機201に流れた冷媒は、室内機201の室内熱交換器63にて周囲から吸熱し、蒸発し、ガス単相またはガス冷媒の多く含まれた気液二相状態の冷媒となり、ヘッダーおよび接続配管65を通り、四方弁94、アキュムレータ流入配管92およびアキュムレータ91を流れ、圧縮機61に再び流入する。
図47は、本発明の実施の形態10に係る伝熱管22内部の冷媒の流れの概要をまとめて示す図であり、図47(a)は伝熱管出口のS.C.=5degの場合であり、図47(b)は伝熱管出口のS.C.=10degの場合である。
S.C.は伝熱管出口の冷媒飽和温度と冷媒温度の差で定義され、S.C.が大きいほど伝熱管22における液冷媒の領域が多いことを表している。
液冷媒の領域が多い場合、伝熱管22の領域における液単相領域が増える。管内の液単相の熱伝達率は、気液二相状態の冷媒の熱伝達率よりも小さいため、伝熱管22で液単相領域が多くなると、室外熱交換器20の効率の低下が引き起こされる。
この構成によれば、冷房運転時および暖房運転時のいずれの条件においても室外熱交換器20の効率が改善でき、エネルギー効率が向上できる。
図48は、本発明の実施の形態11に係る室外熱交換器20を示す側面概略図である。
図48に示すように、室外熱交換器20は、横から風を受けるサイドフロー型のファン30を搭載している。
サイドフロー型のファン30を搭載した室外熱交換器20の場合では、液冷媒が第2ヘッダー集合管11の上部に流れ難い課題が同様にある。そのため、第2ヘッダー10を用いることにより、液冷媒が第2ヘッダー集合管11の上側に流れ易くできる。よって、分配性能が改善でき、室外熱交換器20の効率が改善でき、エネルギー効率が向上できる。
Claims (11)
- 複数の枝管と、
前記複数の枝管に連通すると共に、下部の流入部から気液二相状態の冷媒が上向きに流れて前記複数の枝管に流出させる流通空間が形成されるヘッダー集合管と、
を有し、
前記ヘッダー集合管に流れる前記冷媒が前記気液二相状態のうちガス相が前記ヘッダー集合管の中心付近に多く分布する流動様態となる条件を含む運転条件で使用されるヘッダーであって、
前記ヘッダー集合管の前記流入部と前記流入部の位置から最も近い枝管までの間に前記冷媒が上向きに流れる助走部を有し、前記助走部の助走距離L[m]は、前記ヘッダー集合管の内径D[m]としたとき、L≧5Dを満たし、
前記流通空間の水平面での中心位置を0%と定義し、前記流通空間の水平面での壁面位置を±100%と定義したときに、前記ヘッダー集合管に差し込まれた前記枝管の先端部が±50%以内の領域に収められ、
前記ヘッダー集合管の下部に接続された枝管の先端部は、前記冷媒のガス相が多く分布する位置に配置されるヘッダー。 - 前記ヘッダー集合管の流通空間の水平面での中心位置を0%と定義し、前記ヘッダー集合管の流通空間の水平面での壁面位置を±100%と定義し、前記複数の枝管の前記水平面での差し込み方向をX方向と定義し、前記複数の枝管の前記水平面でのX方向に直交する幅方向をY方向と定義するとき、前記複数の枝管の全ての先端部がX方向にて±50%以内の領域に収められ、前記複数の枝管の全ての中心軸がY方向にて±50%以内の領域に収められた請求項1に記載のヘッダー。
- 前記助走部に取り付けられる流入配管は、傾斜するように取り付けられ、
前記助走部と前記流入配管の直線部とをL2[m]と定義し、前記流入配管の傾斜部をL3[m]と定義したとき、(L2+L3)≧6D以上である請求項1または2に記載のヘッダー。 - 前記運転条件において、
前記流通空間に流入する冷媒のガス見かけ速度の変動範囲の最大値である基準ガス見かけ速度UGS[m/s]が、冷媒ボイド率α、助走距離L[m]、重力加速度g[m/s2]、前記ヘッダー集合管の内径D[m]としたとき、UGS≧α×L×(g×D)0.5/(40.6×D)−0.22α×(g×D)0.5を満たす請求項1〜3のいずれか1項に記載のヘッダー。
ここで、冷媒ボイド率αは、冷媒の乾き度x、冷媒ガス密度ρG[kg/m3]、冷媒液密度ρL[kg/m3]としたとき、x/[x+(ρG/ρL)×(1−x)]で定義される。 - 前記運転条件において、
前記流通空間に流入する冷媒のガス見かけ速度の変動範囲の最大値である基準ガス見かけ速度UGS[m/s]が、冷媒ガス密度ρG[kg/m3]、冷媒表面張力σ[N/m]、重力加速度g[m/s2]、冷媒液密度ρL[kg/m3]としたとき、UGS≧3.1/(ρG 0.5)×[σ×g×(ρL−ρG)]0.25を満たす請求項1〜4のいずれか1項に記載のヘッダー。 - 前記枝管には、熱交換器構成要素の扁平伝熱管に接続される扁平管形状から前記ヘッダー集合管に差し込まれた前記枝管の先端部を円管形状に変換する管形状変換ジョイントが設けられた請求項1〜5のいずれか1項に記載のヘッダー。
- 前記枝管は、熱交換器構成要素の伝熱管の一部を延伸して形成された請求項1〜6のいずれか1項に記載のヘッダー。
- 前記複数の枝管のうち最も上方の枝管は、前記ヘッダー集合管の上端に上側から接続された請求項1〜7のいずれか1項に記載のヘッダー。
- 冷媒として、オレフィン系冷媒、HFC冷媒、炭化水素冷媒、CO2またはDMEのうち少なくとも2種類以上を混合した沸点差の異なる混合冷媒を用いる請求項1〜8のいずれか1項に記載のヘッダー。
- 圧縮機と、室内熱交換器と、絞り装置と、室外熱交換器と、を備え、冷媒が循環する冷凍サイクル回路が構成され、
前記室内熱交換器および前記室外熱交換器のうち少なくとも1つに請求項1〜9のいずれか1項に記載のヘッダーが接続された空気調和装置。 - 前記冷凍サイクル回路の前記室外熱交換器に少なくとも1つの前記ヘッダーが接続され、
前記室外熱交換器と前記絞り装置との間に配置された気液分離器と、
前記気液分離器で分離されたガス冷媒を前記圧縮機にバイパスするガスバイパス配管に配置されたガスバイパス調整弁と、
を有し、
暖房運転時の少なくとも1つの条件において、冷媒の一部を前記ガスバイパス配管にてバイパスし、前記ヘッダーに流入する冷媒の流動様式を調整する請求項10に記載の空気調和装置。
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