JP6372651B2 - 自冷式モータ - Google Patents
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Description
(A)オーブンレンジ500
図1は、本発明の実施の形態1によるモータ100を備えたオーブンレンジ500の一構成例を示した図である。オーブンレンジ500は、高温室501を内蔵する加熱調理装置であり、高温室501は、金網504で仕切られた加熱室502及び攪拌室503によって構成される。
図2は、実施の形態1によるモータ100の断面図であり、回転軸Jを含む平面で切断したときの断面が示されている。図3は、モータ100を構成する各部品を軸方向に分解した展開斜視図である。
シャフト1は、軸方向(上下方向)に延びる略円柱状の部材であり、2つの軸受10により支持され、回転軸Jを中心として回転する。シャフト1の下端部は、ハウジング5から下方へ突出している。当該突出部は、高温室壁面505の貫通孔506に挿通され、高温室壁面505よりも先端側の位置に攪拌用ファン511が取り付けられる。
ロータ2は、シャフト1とともに回転する部材であり、ロータホルダ20及びロータマグネット21により構成される。ロータホルダ20は、円筒部22及び底板部23により構成され、軸方向上方に上部開口25を有する有底円筒形状を有する。円筒部22は、略円筒形状を有し、ステータ3の径方向外側に配置される。底板部23は、円筒部22の下端から径方向内方に延びる板状の部材であり、ステータ3の下方に配置され、シャフト1に固定されている。ロータマグネット21は、ロータホルダ20の円筒部22の内周面に固定された永久磁石である。
ステータ3は、モータ100の電機子であり、ステータコア30及びコイル31により構成され、ロータ2の径方向内側に配置される。ステータ3は、略円環形状を有し、その外周面は間隙を介してロータマグネット21と径方向に対向する。
回路基板4は、コイル31に駆動電流を供給するための電子回路(不図示)を搭載した基板であり、略円形の板状体からなり、半導体素子を含む電子部品が搭載されている。また、磁気センサやコネクタを搭載することもできる。回路基板4は、その外径がロータホルダ20の外径よりも大きく、ロータ2の軸方向上側に配置され、ロータホルダ20の上部開口25と対向している。
軸受10は、シャフト1を回転自在に支持する部材であり、例えば、玉軸受が用いられる。2つの軸受10は、いずれもシャフト1に対して圧入固定され、軸受保持部11に対して隙間嵌めされる。これらの軸受10は、軸受保持部11内に固定されたスペーサ12を挟んで軸受保持部11内に収容される。
軸受保持部11は、軸受10を収容するブラケットであり、亜鉛メッキ鋼板などの金属板をプレス加工することにより得られる。軸受保持部11は、ステータ3の内周面に圧入固定される円筒部11cと、円筒部11cの上端から径方向外方に延びるフランジ部11fとによって構成される。円筒部11c内には、略円筒形状のスペーサ12が収容されている。スペーサ12を軸受保持部11内に圧入することにより、2つの軸受10が軸受保持部11によって支持される。フランジ部11fは、ハウジング5の基部50よりも上方に配置されている。フランジ部11fの下面には、軸方向下方に延びるボス部11bが設けられ、当該ボス部11bがハウジング5の基部50の貫通孔50b内に配置されている。このため、フランジ部11fは、ハウジング5に対し回転不能に支持されている。
ハウジング5は、回路基板4よりも軸方向上方に配置される基部50と、ロータ2の径方向外側に配置されるカバー部51と、羽根車6よりも軸方向下方の高温室壁面505に取り付けられる取付部52とにより構成される。ハウジング5は、下方を開口させた有蓋円筒形状を有し、例えば、アルミニウム板等の金属板をプレス加工することによって容易に製作することができる。
羽根車6は、2以上の羽根60が形成された回転板61によって構成され、ロータ2の軸方向下方に配置され、その外径はハウジング5のカバー部51の内径よりも小さい。羽根車6は、取付部52の下端よりも軸方向上方に位置し、羽根車6がシャフト1とともに回転することにより、ロータ2及び高温室壁面505の間において、径方向外方に向かう気流を生じさせる。羽根車6は、例えば、金属板に対する打ち抜き加工等によって容易に製作することができる。
図4〜図8は、本実施の形態によるモータ100の一構成例を示した外観図である。図4は、モータ100の正面図であり、副排気口57を径方向外側から見た様子が示されている。図5は、モータ100の左側面図であり、図4における左側から見た様子が示されている。図6は、モータ100の平面図であり、軸方向上側から見た様子が示されている。図7は、モータ100の底面図であり、軸方向下側から見た様子が示されている。図8は、軸方向下方から見たときの羽根車6及びロータ2の位置関係が示されている。なお、図4及び図6のA−A切断線は、図2の断面図を見ることができる切断線である。
図6を参照して、吸気口54について説明する。吸気口54は、ハウジング5の基部50に形成される開口である。例えば、2以上の略台形形状の開口が、吸気口54として形成される。また、支持突起の50pの切り起こし穴も吸気口54として利用することができる。このような吸気口54を設けることにより、基部50を貫通する軸方向の空気の移動が可能になり、軸方向上方の外気をハウジング5内に取り入れることができる。
図4及び図5を参照し、主排気口55について説明する。主排気口55は、ハウジング5のカバー部51の下方に形成される開口である。主排気口55は、モータ100を高温室壁面505に取り付けた状態における排気縁部56と高温室壁面505との隙間として形成される。排気縁部56は、カバー部51の下縁部であり、隣接する取付部52に挟まれた周方向の位置に形成される。つまり、主排気口55は、ハウジング5のカバー部51と、高温室壁面505との隙間として形成され、周方向において隣接する取付部52の間に位置し、ハウジング5の径方向内側と径方向外側とを連通する。このような主排気口55を設けることにより、羽根60によって生成された径方向外方に向かう気流を利用して、ハウジング5内の空気を主排気口55から外部へ排出し、ハウジング5内を冷却することができる。
図4及び図6を参照し、ハウジング5の副排気口57について説明する。副排気口57は、ハウジング5の周方向の一部を破断させた開口として形成される。ハウジング5のカバー部51には、周方向に一定の幅を有し、軸方向に延びる副排気口57が形成される。このような副排気口57を設けることにより、ロータ2の回転を利用して、ロータ2よりも径方向外側のハウジング5内の空気を外部に排出し、ハウジング5内を冷却することができる。
図7を参照して、羽根車6の羽根60について説明する。羽根60は、遠心力を利用して、径方向外方に向かう気流を発生させる。このため、羽根60の外周端は、より径方向外側に位置するほど、当該気流をより効率的に生成することができる。このため、羽根60の外周端は、より径方向外側に位置していることが望ましい。例えば、ロータホルダ20の円筒部22の外周面よりも径方向外側に位置していることが望ましい。図中では、羽根60の外縁を回転板61の外周縁と一致させている。
図7及び図8を参照して、羽根車6の開口63について説明する。開口63は、羽根車6の回転板61に形成された通気用の開口であり、2以上の開口63が周方向において等間隔に配置されている。このような開口63を設けることにより、回転板61を貫通する軸方向の空気の移動が可能になる。
図9〜図13は、本実施の形態によるモータ100の冷却原理を説明するための図である。図9〜図12は、羽根車6の回転によって生じる気流F1〜F3を説明するための図であり、シャフト1、ロータホルダ20及び羽根車6による構成が簡略化して示されている。図9及び図10には、比較例の構成が示され、図11及び図12には、本実施の形態による構成例が示されている。
図14は、モータ100内における空気の流れの一例を示した説明図であり、モータ100内を軸方向に流れる気流Fa1及びFa2と、モータ100内を周方向に流れる気流Fbが示されている。
まず、軸方向の気流Fa1について説明する。気流Fa1は、モータ100の上部から取り込まれた外気が、ロータ2内を通り、軸方向下方に向かって移動し、高温室壁面505に沿って径方向外方へ排出される空気の流れであり、羽根車6の回転に起因して発生する。
次に、軸方向の気流Fa2について説明する。気流Fa2は、モータ100の上部から取り込まれた外気が、ロータ2の径方向外側を軸方向下方に向かって移動した後、高温室壁面505に沿って径方向外方へ排出される空気の流れであり、羽根車6の回転に起因して発生する。
次に、周方向の気流Fbについて説明する。気流Fbは、ロータ2の径方向外側で周方向に移動し、ハウジング5の側面から径方向へ排出される空気の流れであり、ロータ2の回転に起因して発生する。ロータホルダ20の円筒部22の径方向外側に供給される空気が、モータ100の上部から取り込まれる外気であることは、気流Fa2について説明した通りである。
本実施の形態によるモータ100の構成及び動作は、上述した通りである。以下では、このような構成又は動作によって生じる作用効果について詳しく説明する。
本実施の形態によるモータ100は、高温室壁面505に取り付けて使用するアウターロータ型モータであり、シャフト1とともに回転し、径方向外方に向かう気流を生じさせる羽根60が、ロータ2よりも高温室壁面505側に配置されている。また、ハウジング5は、高温室壁面505との間に主排気口55を形成する排気縁部56を備えている。さらに、高温室壁面505側に形成されるロータホルダ20の底板部23には、ロータ通気口24が形成されている。
本実施の形態によるモータ100は、羽根60の外周端がロータ通気口24よりも径方向外側に配置される。このような構成を採用することにより、羽根60の外周端よりも径方向内側に生じる負圧を利用して、ロータホルダ20内の空気を高温室壁面505側へ移動させることができる。
本実施の形態によるモータ100は、羽根60の外周端がロータホルダ20の円筒部22の外周面よりも径方向外側に配置されている。このような構成を採用することにより、径方向外方に向かう気流の速度を増大させ、モータ100内を効率的に冷却することができる。羽根60は、径方向外側に配置するほど回転時の周速が速くなる。このため、羽根60とともに回転する羽根60周辺の空気に作用する遠心力も大きくなり、径方向外方に向かう気流の流速も速くなる。従って、羽根60の外周端をロータホルダ20の外周面よりも径方向外側に配置することにより、モータ100内を効率的に冷却することができる。
本実施の形態によるモータ100では、羽根60が、回転軸Jに平行な平板からなり、径方向に配置される。このような構成を採用することにより、遠心力を利用して径方向外方に向かう気流を形成することができる。また、シャフト1の回転が正回転及び逆回転のいずれであっても、径方向外方に向かう気流を形成することができる。
本実施の形態によるモータ100は、ロータ通気口24が、ロータマグネット21よりも径方向内側に形成される。このような構成を採用することにより、ロータ通気口24に向かってロータホルダ20内を軸方向に移動する空気の流れを円滑にすることができる。
本実施の形態によるモータ100は、ステータ3が、環状のコアバック30bと、コアバック30bから径方向外方に延びる2以上のティース30tとを有し、ロータ通気口24が、コアバック30bよりも径方向外側に形成される。このような構成を採用することにより、ロータ通気口24に向かってロータホルダ20内を軸方向に移動する空気の流れを円滑にすることができる。
本実施の形態によるモータ100は、2以上のロータ通気口24が周方向に設けられている。このような構成を採用することにより、ロータホルダ20の底板部23を貫通する軸方向の空気の移動がスムーズになり、ロータホルダ20から羽根車6へ空気を円滑に移動させることができる。
本実施の形態によるモータ100は、羽根60及び回転板61によって構成される羽根車6を備えている。回転板61は、ロータホルダ20よりも軸方向下方に配置され、回転軸Jに垂直な平板形状を有し、シャフト1とともに回転する。羽根60は、回転板61から軸方向に突出している。このような構成を採用することにより、回転板61により、高温室壁面505からの輻射熱を遮断することができる。このため、輻射熱によってロータホルダ20が高温になるのを抑制することができる。
本実施の形態によるモータ100は、回転板61が、ロータホルダ20の底板部23から離間して配置される。このような構成を採用することにより、回転板61及びロータホルダ20の間に隙間が形成され、輻射熱を遮断する回転板61の熱がロータホルダ20に伝わり難くすることができる。また、ロータ通気口24を通る空気の流れをスムーズにすることができる。
本実施の形態によるモータ100は、回転板61が打ち抜き加工された金属板からなり、羽根60が、回転板61の切り起こし加工により形成される。このような構成を採用することにより、1枚の金属板から羽根車6を容易に製作することができる。
本実施の形態によるモータ100は、回転板61において、隣接する羽根60の間にリブ62が形成されている。このような構成を採用することにより、回転板61の強度を向上させることができる。また、リブ62は、径方向外方に向かう気流の生成にも寄与する。
本実施の形態によるモータ100は、羽根60が、回転板61から軸方向下方に突出している。このような構成を採用することにより、径方向外方に向かう気流を回転板61よりも高温室壁面505側に生じさせることができる。このため、高温室壁面505近傍の高温空気がロータホルダ20に近づくのを抑制することができる。
本実施の形態によるモータ100は、回転板61において、羽根60の内周端よりも径方向内側に開口63が形成されている。このような構成を採用することにより、羽根60の回転によって生じる負圧を利用して、ロータホルダ20内の空気を高温室壁面505側へ移動させることができる。特に、開口63の内周端を羽根60の内周端よりも径方向内側に形成することにより、羽根60の外周端よりも径方向内側において、開口63としてより広い面積を確保することができる。従って、回転板61を貫通する空気の流量を増大させることができ、モータ内を効果的に冷却することができる。
本実施の形態によるモータ100は、羽根60の下端が、ハウジング5の排気縁部56よりも軸方向下方に位置する。つまり、羽根60の外周端の少なくとも一部が、主排気口55と対向する。このため、高温室壁面505に沿って径方向外方に向かう空気を円滑に移動させることができ、モータ100を効果的に冷却することができる。
本実施の形態によるモータ100は、羽根60の上端が、ハウジング5の排気縁部56よりも軸方向下方に位置する。つまり、羽根60の外周端の全てが、主排気口55と対向する。このため、高温室壁面505に沿って径方向外方に向かう空気を円滑に移動させることができ、モータ100を効果的に冷却することができる。
本実施の形態によるモータ100は、羽根60の下端から取付部52の下端までの距離が、ロータホルダ20から回転板61までの距離よりも短い。このような構成を採用することにより、羽根60から高温室壁面505までの距離を短くすることにより、径方向外方に向かう気流によって、高温室壁面505近傍の高温空気を効果的に排出することができる。
本実施の形態によるモータ100は、軸方向下方から見て、ロータ通気口24の面積の半分以上が、回転板61によって覆われている。つまり、軸方向下方から見て、開口63とロータ通気口24が重複する領域は、ロータ通気口24の面積の半分未満である。このような構成を採用することにより、高温室壁面505からの輻射熱を効果的に遮蔽することができる。特に、高温室壁面505からの輻射熱をより効果的に遮蔽しようとする場合であれば、ロータ通気口24の全体が、回転板61によって覆われるように構成することが望ましい。
本実施の形態によるモータ100は、高温室壁面505に取り付けて使用するモータであり、シャフト1とともに回転し、径方向外方に向かう気流を生じさせる羽根60が、ロータ2よりも高温室壁面505側に配置されている。また、ハウジング5は、ロータ2よりも軸方向上方に配置された基部50と、羽根車6よりも軸方向下方の高温室壁面505に取り付けられる2以上の取付部と、基部50及び取付部52を連結するカバー部51とを備えている。さらに、基部50には吸気口54が形成されている。
本実施の形態によるモータ100は、基部50及びロータ2の間に回路基板4を備え、当該回路基板4には、基板通気口4hが形成されている。このような構成を採用することにより、回路基板4を貫通する空気の経路を確保することができる。従って、吸気口54から取り込まれた外気は、高温室壁面505に向かって、ハウジング5のカバー部51内を軸方向に移動することができる。
本実施の形態によるモータ100は、回路基板4及び基部50の間に隙間が形成されている。このため、基部50の吸気口54から取り込まれた外気を回路基板4の基板通気口4hへ円滑に移動させることができる。特に、軸方向から見て、吸気口54及び基板通気口4hが十分な重複領域を有していない場合に好適である。
本実施の形態によるモータ100は、基板通気口4hが、軸方向上方から見て、吸気口54と少なくとも一部が重複する。このような構成を採用することにより、吸気口54から取り込まれた外気を基板通気口4hへ円滑に移動させることができる。
本実施の形態によるモータ100は、基板通気口4hの少なくとも一部が、ロータホルダ20の円筒部22よりも径方向内側に位置する。このような構成を採用することにより、吸気口54からハウジング5内に取り入れられ、基板通気口4hを貫通した外気をロータホルダ20内に導入することができる。従って、ロータホルダ20内を軸方向に貫通する空気の流れを形成することができ、モータ100内を効果的に冷却することができる。
本実施の形態によるモータ100は、回路基板4とロータホルダ20の隙間がロータマグネット21の径方向の幅よりも狭い。このような構成を採用することにより、回路基板4とロータホルダ20の隙間を通って、径方向外方からロータホルダ20内に空気が導入されるのを抑制することができる。
本実施の形態によるモータ100は、ハウジング5のカバー部51が、ロータホルダ20の径方向外側に配置され、ロータホルダ20との間に隙間が設けられている。このような構成を採用することにより、径方向外側の外気からロータホルダ20を遮断し、主排気口55から排出された高温空気がロータホルダ20に還流しづらくし、冷却効果を向上させることができる。
本実施の形態によるモータ100は、ハウジング5のカバー部51の上端は、周方向の半分以上において、基部50と連続している。このような構成を採用することにより、主排気口55から排出された高温空気がロータホルダ20に還流しづらくなり、冷却効果を向上させることができる。
本実施の形態によるモータ100は、ハウジング5のカバー部51が、周方向の一部に副排気口57を有する。この様な構成を採用することにより、副排気口57を介して、ロータホルダ20の円筒部22及びハウジング5のカバー部51の間の空気をハウジング5の外部へ排出することができる。
本実施の形態によるモータ100は、ハウジング5の副排気口57が、ハウジング5の主排気口55と繋がっている。このような構成を採用することにより、副排気口57の軸方向の長さを長くすることができ、副排気口57からの排気をより効果的に行うことができる。
本実施の形態によるモータ100は、ハウジング5の副排気口57が、周方向に1つだけ形成されている。このような構成を採用することにより、モータ100内を効果的に冷却することができる。周方向に1つの副排気口57のみを形成することにより、2以上の副排気口57を形成する場合に比べて、容易に排気を行うことができる。また、排出される空気の流速を増大させることができる。このため、高温の空気をより遠くに排出することができ、モータ100をより効果的に冷却することができる。
本実施の形態によるモータ100は、ハウジング5の副排気口57が、ロータホルダ20の円筒部22と径方向に対向する。副排気口57からの排気は、ロータホルダ20の外周上に位置する空気が周方向に回転することによって生じる遠心力を利用している。このため、副排気口57がロータホルダ20の円筒部22と径方向に対向することにより、副排気口57からの排気を効果的に行うことができる。
本実施の形態によるモータ100は、羽根車6の外径が、ハウジング5のカバー部51の内径よりも小さい。このような構成を採用することにより、モータ100を小型化することができる。
2−14)主排気口55と取付部52の関係
本実施の形態によるモータ100は、主排気口55の周方向の幅が、ハウジング5の取付部52の周方向の幅よりも広い。このような構成を採用することにより、主排気口55の周方向の幅を長くし、排気を効率的に行うことができる。また、取付部52の周方向の幅を短くすることにより、高温室壁面505との接触面積を減少させ、ハウジング5に伝わる熱を減少させることができる。
上記実施の形態では、ハウジング5に副排気口57が形成されたモータ100の例について説明した。これに対し、本実施の形態では、ハウジング5に副排気口57が形成されていないモータ101について説明する。
上記実施の形態では、羽根60が回転板61から軸方向下方に突出するように形成されたモータ100,101の例について説明した。これに対し、本実施の形態では、羽根60が回転板61から軸方向上方に突出するように形成されたモータ102について説明する。
上記実施の形態では、ロータホルダ20及び羽根車6が軸方向に隙間を介して配置されたモータ100〜102の例について説明した。これに対し、本実施の形態では、羽根車6がロータホルダ20の底板部23と接触しているモータ103について説明する。
上記実施の形態では、羽根車6が1枚の回転板61により構成されるモータ100〜103の例について説明した。これに対し、本実施の形態では、羽根車6が、2枚の回転板61a,61bにより構成されるモータ104について説明する。
上記実施の形態では、羽根60が回転板61に設けられているモータ100〜104の例について説明した。これに対し、本実施の形態では、羽根60が、ロータホルダ20に設けられているモータ105について説明する。
1 シャフト
2 ロータ
20 ロータホルダ
21 ロータマグネット
22 円筒部
23 底板部
24 ロータ通気口
25 上部開口
3 ステータ
30 ステータコア
30b コアバック
30t ティース
31 コイル
4 回路基板
4h 基板通気口
5 ハウジング
50 基部
51 カバー部
52 取付部
54 吸気口
55 排気口
56 排気縁部
57 吸排気口
6 羽根車
60 羽根
61 回転板
61a 上回転板
61b 下回転板
62 リブ
63 開口
10 軸受
11 軸受保持部
500 オーブンレンジ
501 高温室
502 加熱室
503 攪拌室
504 金網
505 高温室壁面
506 貫通孔
510 加熱装置
511 攪拌用ファン
F1〜F4,Fa1,Fb 気流
J 回転軸
Claims (16)
- 取付部を介して高温室壁面に取り付け可能であり、シャフトが高温室側に向かって延びるモータであって、
上下方向を回転軸とし、軸受により回転可能に支持されるシャフトと、
前記シャフトとともに回転するロータと、
前記ロータと径方向において対向するステータと、
前記軸受及び前記ステータを支持するハウジングと、
前記ロータよりも軸方向下方に配置され、前記シャフトとともに回転することにより径方向外方に向かう気流を生じさせる羽根車とを備え、
前記ハウジングは、
前記ロータよりも軸方向上方に配置される基部と、
前記ロータよりも径方向外側に配置される2以上の取付部と、
前記基部及び前記取付部を連結する略円筒形状のカバー部とを有し、
前記取付部の下端は、前記羽根車よりも軸方向下方に位置し、
前記基部は、吸気口を有し、
前記カバー部には、前記取付部間に位置し、前記ハウジングの径方向内側及び径方向外側を連通する主排気口と、周方向の一部を径方向に開口させた副排気口と、が設けられ、
前記ロータは、上方を開口させた有底円筒形状を有するロータホルダと、前記ロータホルダの円筒部の内側に固定されたロータマグネットとを有し、
前記副排気口は、前記ロータホルダの円筒部と径方向に対向することを特徴とする自冷式モータ。 - 前記基部及び前記ロータの間に回路基板を備え、
上記回路基板には、開口が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の自冷式モータ。 - 前記回路基板及び前記基部の間に隙間が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の自冷式モータ。
- 前記回路基板の開口は、軸方向上方から見て、前記吸気口と少なくとも一部が重複することを特徴とする請求項2又は3のいずれかに記載の自冷式モータ。
- 前記ロータホルダの底板部には、ロータ通気口が形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載に自冷式モータ。
- 前記回路基板の開口は、前記ロータホルダの円筒部よりも径方向内側に少なくとも一部が位置することを特徴とする請求項5に記載の自冷式モータ。
- 前記回路基板と前記ロータホルダの隙間は、前記マグネットの径方向の幅よりも狭いことを特徴とする請求項6に記載の自冷式モータ。
- 前記ハウジングのカバー部は、前記ロータホルダの径方向外側に配置され、前記ロータホルダとの間に隙間が設けられていることを特徴とする請求項5に記載の自冷式モータ。
- 前記ハウジングのカバー部の上端は、周方向の半分以上において、前記基部と連続していることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の自冷式モータ。
- 前記副排気口は、前記ハウジングのカバー部の下端の切り欠き部として形成されることを特徴とする請求項1に記載の自冷式モータ。
- 前記副排気口は、周方向に1つのみが形成されていることを特徴とする請求項1に記載の自冷式モータ。
- 前記羽根車の外径は、前記ハウジングのカバー部の内径よりも小さいことを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の自冷式モータ。
- 前記羽根の外周端は、前記ロータホルダの円筒部の外周面よりも径方向外側に配置されていることを特徴とする請求項5〜12のいずれかに記載の自冷式モータ。
- 前記羽根車は、2以上の羽根を有し、
前記羽根は、径方向に配置された前記回転軸に平行な平板からなることを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の自冷式モータ。 - 前記主排気口の幅は、前記取付部の周方向の幅よりも広いことを特徴とする請求項1〜14のいずれかに記載の自冷式モータ。
- 前記ハウジングは、プレス加工により形成されることを特徴とする請求項1〜15のいずれかに記載の自冷式モータ。
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