JP6372359B2 - 乗物用シート - Google Patents
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Description
図1の乗物用シート2は、シート構成部材としてのシートクッション4及びシートバック6及びヘッドレスト8と、リクライナRMと、シールド部材10(固定部材の一例)を有する(各部材の詳細は適宜後述する)。シート構成部材は、各々、シート骨格をなすシートフレーム(4F,6F,8F)と、シート外形をなすシートパッド(4P,6P,8P)と、シートパッドを被覆するシートカバー(4S,6S,8S)を有する。そしてシートバック6の下部は、リクライナRM(詳細後述)を介してシートクッション4の後部に起倒可能に連結し、シートバック6の上部にはヘッドレスト8が配設される。またシールド部材10(詳細後述)がシートクッション4の側面に取付けられてリクライナRMを側方から被覆する。
ここでリクライナRMは、図1〜図5を参照して、シートクッション4に対してシートバック6を起倒させる機構であり、内部機構(図示省略)と、操作ロッド2rを有する。操作ロッド2rは、シート幅方向に長尺なパイプ材である。本実施例では、リクライナRMを介して、シートバック6下部をシートクッション4後部に回転可能に取付ける。このとき操作ロッド2rを、シートバック6下部に橋渡し状にシート幅方向に延長して配置しつつ内部機構に挿設する。そして図示しない操作レバーを操作することで操作ロッド2rを回転させて、内部構成のロックを解除する。こうしてシートバック6が、操作ロッド2rを回転中心として、シートクッション4に対して回転可能となる。また乗員が操作レバーを離すと同レバーの付勢力によって操作ロッド2rが逆回転するので内部構成がロック状態となり、シートクッション4に対するシートバック6の起倒動作が規制されることとなる。
シートバック6は、図1を参照して、正面視で略矩形の部材であり、基本構成6F,6P,6Sを有する。ここでシートフレーム6F(図示省略)は、典型的に略矩形状の枠体であり、剛性に優れる素材(金属や硬質樹脂など)にて形成できる。またシートパッド6Pは、乗員を弾性的に支持可能な部材であり、例えばポリウレタンフォーム(密度:10kg/m3〜60kg/m3)等の発泡樹脂で形成できる。このシートパッド6Pは、正面視で略矩形状をなしており、天板メイン部6aと、天板サイド部6bを有する。天板メイン部6aは、シート幅方向におけるシートパッド6P中央の平坦な部位である。また天板サイド部6bは、天板メイン部6aの側方に配置する突出部位であり、例えばコーナリング走行時に乗員の側部を支持できる。そして天板サイド部6bの下部はシート内方に向けて凹んでおり、後述するシールド部材10を収容可能である。
そしてシートカバー6Sは、図6〜図8を参照して、シートパッド6Pを被覆可能な袋状の部材であり、複数の掛着部材21〜24と、継続構造30を有する。このシートカバー6Sは、図6を参照して、天板メイン部6aを覆う部分と、天板サイド部6bを覆う部分が、各々、複数の表皮ピースSP1〜SP6等を縫合して形成される(図6では、便宜上、左側の天板サイド部6bを覆う表皮ピースにのみ符号を付す)。各表皮ピースSP1〜SP6等の素材として、天然繊維又は合成繊維からなる布帛(織物,編物,不職布)や皮革(天然皮革,合成皮革)を例示できる。また各表皮ピースSP1〜SP6等は、これらの端部側で互いに縫合されており、隣り合う表皮ピースの間に縫製線L1〜L5等が形成される。そして本実施例のシートカバー6Sは、シートバック6起立時を基準として、その下部側で且つ後方が開放状とされ、天板サイド部6bの下部側面を覆う部分が略円形状に開口してリクライナRMを嵌装可能である。
継続構造30は、図2〜図5を参照して、シートバック6の相対移動に伴うシートカバー6Sの端部Eの移動を継続させる構造である。この継続構造30は、図7を参照して、内折状とされた略矩形で帯状の面材であり、一対の帯材31a,31bを、縫合わせ糸Ycにてこれら一側34で中表状に縫い合わせることで形成できる。このように両帯材31a,31bを中表状に縫い合わせることで、縫合わせ糸Ycが極力外部に露出しない構成となる。この種の帯材31a,31bの素材として、シートカバー6Sで例示の材質や樹脂シートを例示でき、本実施例では、シートカバー6Sと同一素材の面材で形成される。本実施例では、継続構造30を、後述するようにシートカバー6Sの端部Eをなす第五表皮ピースSP5につなげつつその移動方向で見てシールド部材10の配置位置(第二嵌装部の配置する所定位置(X))よりも先に延設する。
図6及び図7を参照して、複数の表皮ピースSP1〜SP6等を適宜縫合してシートカバー6Sを形成する。ここでシートカバー6Sの形成方法である個々の表皮ピースの縫合方法は略同一である。そこで以下に、シートカバー6Sの形成方法を、第一表皮ピースSP1〜第六表皮ピースSP6を一例として説明する。すなわち第一表皮ピースSP1と第二表皮ピースSP2と第三表皮ピースSP3を縫い合わせて、天板サイド部6bの上部を被覆するシートカバー部分を形成する。このとき第一表皮ピースSP1と第二表皮ピースSP2の間に第一縫製線L1が形成され、第二表皮ピースSP2と第三表皮ピースSP3の間に第二縫製線L2が形成される。
シートクッション4は、図1を参照して、上面視で略矩形の部材であり、上述の基本構成と、後述のシールド部材10を有する。シートフレーム4F(図示省略)は、上面視で略矩形状の枠体であり、剛性に優れる素材にて形成できる。またシートカバー4Sは、袋状の面材であり、布帛や皮革で形成できる。なおシートカバー4Sの形成方法は、上述したシートバック6のシートカバー6Sと略同一のためその詳細説明を省略する。そしてシートパッド4Pは、乗員を弾性的に支持可能な部材であり、例えばポリウレタンフォーム等の発泡樹脂で形成できる。
シールド部材10は、図1〜図5を参照して、リクライナRMをその側面から被覆可能な部材であり、アウターシールド11と、固定部材に相当するインナーシールド12を備える。そして後述するようにインナーシールド12をシート内に配置するとともに、インナーシールド12と略同形のアウターシールド11をシート外に配置する。この状態で両シールドを組付けることで、シールド部材10を、シートクッション4の後部側面に取付けつつリクライナRMを側方から被覆することとなる。
図1及び図2を参照して、シートバック6のシートフレーム6F下部を、シートクッション4のシートフレーム4F後部にリクライナRMを介して連結する。またシートクッション4のシートカバー4Sを、シートフレーム4F上のシートパッド4Pに被覆する。また同様にシートバック6のシートカバー6Sを、シートフレーム6F上のシートパッド6Pに被覆する。このとき本実施例では、図6を参照して、第一表皮ピースSP1〜第六表皮ピースSP6等にて天板サイド部6bを覆いつつ、第四表皮ピースSP4と第五表皮ピースSP5を天板サイド部6bの下部で且つリクライナRM周りに配置する。そして図7及び図8を参照して、継続構造30を、第四表皮ピースSP4とともに第五表皮ピースSP5側に引きつけながら、第一掛着部材21と第三掛着部材23を掛着するとともに、第二掛着部財と第四掛着部材24を掛着する。このときシート側面から見て、継続構造30により、第五表皮ピースSP5表面の各掛着部材23,24と、縫付け糸Ya及び他の縫付け糸Ybの大部分が覆われることで見栄えの良いシート構成となる。
図2〜図5を参照して、シートバック6を、リクライナRMを介して起立姿勢から前倒れ姿勢に変位させる。このときシートバック6が、シートクッション4に対してリクライナRMを回転中心として回転移動するが、インナーシールド12は、シートクッション4に取付けられてシートバック6の移動に追従しない。一方、第四表皮ピースSP4と第五表皮ピースSP5は、インナーシールド12に対してシートバック6が相対移動することにより、リクライナRMの周囲を回転移動する。このときシートカバー6Sの端部Eをなす第五表皮ピースSP5が、シートバック6の相対移動に追従して下方から上方に回転移動しつつ、その移動先の所定位置(X)に配置する第二嵌装部16bの上端に干渉しようとする。このため第五表皮ピースSP5が、第二嵌装部16bとの干渉により動けなくなって捲くれることが懸念される。この種の構成では、第五表皮ピースSP5を、インナーシールド12に対するシートバック6の相対移動に好適に追従させることが望ましい。
本実施例の乗物用シート2Aは、実施例1の乗物用シート2とほぼ同一の基本構成を備えるため、共通の構造は対応する符号を付す等して詳細な説明を省略する。本実施例のシートクッション4は、図9及び図10を参照して、基本構成4F,4P,4Sと、リフター機構LMと、シールド部材10A(固定部材の一例)と、継続構造30Aを有する。リフター機構LMは、シートクッション4を上下動させる機構であり、一対のリンクアーム2l,4lを有する。これら一対のリンクアーム2l,4lは、それぞれ略矩形の平板材であり、乗物床面側の図示しないスライドレールと、シートクッション4のシートフレーム4Fに回転可能に取付けられる。そして一対のリンクアーム2l,4lが倒れた状態から起き上がることにより、シートクッション4が、図9及び図10の実線で示す上方位置と、二点破線で示す下方位置に変位する。またシールド部材10Aは、略矩形の平板材であり、その上縁側が、シート内方に屈曲して所定位置(X)に配置する。このシールド部材10Aは、例えばスライドレール側に取付けられており、シートクッション4の上下動には追従しない構成である。
4 シートクッション
6 シートバック
8 ヘッドレスト
6F シートフレーム
6P シートパッド
6S シートカバー
6a 天板メイン部
6b 天板サイド部
10 シールド部材
11 アウターシールド
12 インナーシールド(固定部材の一例)
16a 第一嵌装部
16b 第二嵌装部
30 継続構造
SP1〜SP6 表皮ピース
RM リクライナ
E シートカバーの端部
Claims (1)
- シートクッションと、シートバックと、前記シートクッションと前記シートバックのいずれか一方のシート構成部材の移動に追従しない固定部材とを備え、
前記一方のシート構成部材は、外形をなすシートパッドと、前記シートパッドを被覆するシートカバーとを有し、
前記一方のシート構成部材と前記固定部材が相対移動する際に、前記一方のシート構成部材を覆うシートカバーの端部が、前記一方のシート構成部材の相対移動に追従して移動しつつ、その移動先で前記固定部材に干渉しようとする乗物用シートにおいて、
前記一方のシート構成部材に、前記相対移動時における前記シートカバーの端部の移動を継続させる継続構造を設け、
前記シートカバーの端部が、前記一方のシート構成部材の相対移動に追従して移動しつつ、その移動途中の所定位置で前記固定部材に干渉しようとする構成とされ、
前記一方のシート構成部材の前記シートカバーに、前記シートカバーの端部につながりつつその移動方向で見て前記所定位置よりも先に延びる線状又は面状の前記継続構造を設けておくとともに、
前記シートカバーの端部側とは反対の前記継続構造の端部は、前記シートカバーの端部とは異なる他のシートカバー部分又は前記シートパッドに取付けられており、
前記相対移動の際において、前記シートカバーの端部を、前記所定位置よりも先に配置する前記他のシートカバー部分又は前記シートパッドに取付けられた前記継続構造による牽引にて前記所定位置を通過させながら移動を継続させる構成とした乗物用シート。
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2015
- 2015-01-16 JP JP2015006544A patent/JP6372359B2/ja active Active
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JP2016132296A (ja) | 2016-07-25 |
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