JP6372184B2 - サンルーフ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、サンルーフ装置に関するものである。
従来、自動車の屋根(ルーフパネル)に備えたサンルーフ装置はルーフガラスとサンシェードとから構成され、それらルーフガラス及びサンシェードは、ルーフパネルに形成した開口部に対して、共にスライド開閉可能に設けられている。そして、この種のサンルーフ装置は、ルーフガラス及びサンシェードを電動モータにて開閉させている(例えば、特許文献1,2)。
特許文献1のサンルーフ装置は、ルーフパネルの開口部の前側に2つのモータ、すなわち、ルーフガラスを開閉させる電動モータとサンシェードを開閉させる電動モータを配置している。一方、特許文献2のサンルーフ装置は、ルーフパネルの開口部の前側にサンシェードを開閉させる電動モータを配置し、ルーフパネルの開口部の後側にルーフガラスを開閉させる電動モータを配置している。
特開2013−249009号公報 特開2011−6014号公報
ところで、特許文献1,2のサンルーフ装置は、ルーフガラス及びサンシェードを開閉させるためにそれぞれ別々の電動モータが使用されていた。つまり、サンルーフ装置には、2台の電動モータが装備されていた。従って、サンルーフ装置のコストアップにつながるとともに、サンルーフ装置の大型化や重量増につながっていた。
また、特許文献1においては、ルーフパネルの開口部の前側に2つのモータを配置することからルーフガラス用ケーブルとサンシェード用ケーブルが干渉しないように、2つのモータを配置するスペースを確保しなければならずサンルーフ装置の配置スペースが増大しルーフ開口部の開口量を大きくする上で限界があった。しかも、ルーフガラス用ケーブルとサンシェード用ケーブルが干渉しないために、限られたスペースの中で両ケーブルを複雑に曲げて取り回しをしなければならなかった。そのため、その組み付け作業は高度な技術を必要とし、しかも、非常に複雑で面倒であった。
さらに、特許文献2においても、同様に、ルーフパネルの開口部の前後両側に電動モータを配置しなければならず、サンルーフ装置の前後方向の搭載幅が増大し装置全体が大型化してルーフ開口部の開口量を大きくすることができなかった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、ルーフガラス用及びサンシェード用のケーブルを複雑に曲げて取り回す面倒な作業を無くし、組み付け作業を容易にすることができるとともに、ルーフ開口部の開口量を大きくすることができるサンルーフ装置を提供することにある。
上記課題を解決するサンルーフ装置は、ルーフ開口部に設けたサンシェード及びルーフガラスをスライド開閉させるサンルーフ装置であって、モータの駆動によって固定支軸を中心に回転する回転体と、前記固定支軸に回転可能に支持された第1従動回転体に固着された第1ピニオンと、前記第1従動回転体に回転可能に支持された筒状の第2従動回転体に固着され、前記第1ピニオンと同一軸線上に並設された第2ピニオンと、前記回転体と前記第1従動回転体の間に設けられ、前記回転体が第1の回転数未満の回転をする時、前記回転体の回転力を前記第1従動回転体に伝達する第1遠心クラッチと、前記回転体と前記第2従動回転体の間に設けられ、前記回転体が前記第1の回転数よりも大きい第2の回転数以上の回転をする時、前記回転体の回転力を前記第2従動回転体に伝達する第2遠心クラッチとを備え、前記第1ピニオンにはサンシェード用ケーブル及びルーフガラス用ケーブルの一方に設けたギア部を噛合させるとともに、前記第2ピニオンにはサンシェード用ケーブル及びルーフガラス用ケーブルの他方に設けたギア部を噛合させ、前記サンシェード用及びルーフガラス用ケーブルをプッシュプル駆動させるようにし、前記モータ及び前記回転体は、ルーフパネルと室内側の室内天井パネルとの間に配置され、前記第1及び第2ピニオンは、前記モータ及び前記回転体に対して前記室内天井パネル側又は前記ルーフパネル側に配置され、前記第1ピニオン及び前記第2ピニオンの一方のピニオンは、前記第1ピニオン及び前記第2ピニオンの他方のピニオンに対して前記室内天井パネル側に配置させて前記サンシェード用ケーブルのギア部と噛合させ、前記一方のピニオンに対して前記ルーフパネル側に配置された前記他方のピニオンは、前記ルーフガラス用ケーブルのギア部と噛合させた
上記構成によれば、第1ピニオンと第2ピニオンは、同一の軸線上に並設されていて、サンシェード用ケーブルとルーフガラス用ケーブルは、同一の軸線上に並設されることから、サンシェード用ケーブルとルーフガラス用ケーブルが互いに干渉することはない。
そのため、干渉を無くすためのルーフガラス用及びサンシェード用ケーブルを曲げて取り回す加工を無くすことができ、組み付け作業を容易にすることができ、しかも、サンルーフ装置の搭載幅を小さくできルーフ開口部の開口量を大きくすることができる。
上記課題を解決するサンルーフ装置は、ルーフ開口部に設けたサンシェード及びルーフガラスをスライド開閉させるサンルーフ装置であって、モータの駆動によって固定支軸を中心に回転する回転体と、前記固定支軸に回転可能に支持された第1従動回転体に固着された第1ピニオンと、前記第1従動回転体に回転可能に支持された筒状の第2従動回転体に固着され、前記第1ピニオンと同一軸線上に並設された第2ピニオンと、前記回転体と前記第1従動回転体の間に設けられ、前記回転体が第1の回転数未満の回転をする時、前記回転体の回転力を前記第1従動回転体に伝達する第1遠心クラッチと、前記回転体と前記第2従動回転体の間に設けられ、前記回転体が前記第1の回転数よりも大きい第2の回転数以上の回転をする時、前記回転体の回転力を前記第2従動回転体に伝達する第2遠心クラッチとを備え、前記第1ピニオンにはサンシェード用ケーブル及びルーフガラス用ケーブルの一方に設けたギア部を噛合させるとともに、前記第2ピニオンにはサンシェード用ケーブル及びルーフガラス用ケーブルの他方に設けたギア部を噛合させ、前記サンシェード用及びルーフガラス用ケーブルをプッシュプル駆動させるようにし、前記モータ及び前記回転体は、ルーフパネルと室内側の室内天井パネルとの間に配置され、前記第1及び第2ピニオンは、前記モータ及び前記回転体に対して前記室内天井パネル側に配置され、前記第1ピニオンは、前記第2ピニオンに対して前記室内天井パネル側に配置させて前記サンシェード用ケーブルのギア部と噛合させ、前記第1ピニオンに対して前記ルーフパネル側に配置された前記第2ピニオンは、前記ルーフガラス用ケーブルのギア部と噛合させ
上記構成によれば、第1ピニオンと第2ピニオンは、同一の軸線上に並設されていて、サンシェード用ケーブルとルーフガラス用ケーブルは、同一の軸線上に並設されることから、サンシェード用ケーブルとルーフガラス用ケーブルが互いに干渉することはない。
そのため、干渉を無くすためのルーフガラス用及びサンシェード用ケーブルを曲げて取り回す加工を無くすことができ、組み付け作業を容易にすることができ、しかも、サンルーフ装置の搭載幅を小さくできルーフ開口部の開口量を大きくすることができる。
上記構成によれば、室内天井パネル側に配置された第1ピニオンは、サンシェード用ケーブルをプッシュプル駆動させて室内天井パネル側に配置されたサンシェードを開閉させる。また、ルーフパネル側に配置された第2ピニオンは、ルーフガラス用ケーブルをプッシュプル駆動させてルーフパネル側に配置されたルーフガラスを開閉させる。
また、上記構成において、前記ルーフパネルと前記室内天井パネルとの間であって前記ルーフ開口部を囲むようにフレームを配置し、前記フレームを挟んで前記第1ピニオンと前記第2ピニオンを配置したことが好ましい。
上記構成によれば、サンシェード用ケーブルのギア部と噛合する第1ピニオンとルーフガラス用ケーブルのギア部と噛合する第2ピニオンは、回転軸線方向において、システムフレームにて分離されて配置されている。
上記課題を解決するサンルーフ装置は、ルーフ開口部に設けたサンシェード及びルーフガラスをスライド開閉させるサンルーフ装置であって、モータの駆動によって固定支軸を中心に回転する回転体と、前記固定支軸に回転可能に支持された第1従動回転体に固着された第1ピニオンと、前記第1従動回転体に回転可能に支持された筒状の第2従動回転体に固着され、前記第1ピニオンと同一軸線上に並設された第2ピニオンと、前記回転体と前記第1従動回転体の間に設けられ、前記回転体が第1の回転数未満の回転をする時、前記回転体の回転力を前記第1従動回転体に伝達する第1遠心クラッチと、前記回転体と前記第2従動回転体の間に設けられ、前記回転体が前記第1の回転数よりも大きい第2の回転数以上の回転をする時、前記回転体の回転力を前記第2従動回転体に伝達する第2遠心クラッチとを備え、前記第1ピニオンにはサンシェード用ケーブル及びルーフガラス用ケーブルの一方に設けたギア部を噛合させるとともに、前記第2ピニオンにはサンシェード用ケーブル及びルーフガラス用ケーブルの他方に設けたギア部を噛合させ、前記サンシェード用及びルーフガラス用ケーブルをプッシュプル駆動させるようにし、前記第1ピニオンの外径と第2ピニオンの外径は、前記第1ピニオンが前記回転体と一体回転しているときの周速度と、前記第2ピニオンが前記回転体と一体回転しているときの周速度とが、同じ周速度となるように設定されている。
上記構成によれば、第1ピニオンと第2ピニオンは、同一の軸線上に並設されていて、サンシェード用ケーブルとルーフガラス用ケーブルは、同一の軸線上に並設されることから、サンシェード用ケーブルとルーフガラス用ケーブルが互いに干渉することはない。
そのため、干渉を無くすためのルーフガラス用及びサンシェード用ケーブルを曲げて取り回す加工を無くすことができ、組み付け作業を容易にすることができ、しかも、サンルーフ装置の搭載幅を小さくできルーフ開口部の開口量を大きくすることができる。
上記構成によれば、サンシェード及びルーフガラスを開閉させる際、その移動速度を同じにすることができる。
また、上記構成において、サンシェード用ケーブルは、左右一対の第1駆動ケーブルからなり、左右一対の第1駆動ケーブルの各基端部が前記ギア部となって前記第1ピニオンとそれぞれ噛合するとともに、左右一対の第1駆動ケーブルの各先端部が前記サンシェードの対応する左辺及び右辺とそれぞれ連結するものであり、ルーフガラス用ケーブルは、左右一対の第2駆動ケーブルからなり、左右一対の第2駆動ケーブルの各基端部が前記ギア部となって前記第2ピニオンとそれぞれ噛合するとともに、左右一対の第2駆動ケーブルの各先端部が前記ルーフガラスの対応する左辺及び右辺とそれぞれ連結することが好ましい。
上記構成によれば、サンシェードはプッシュプル駆動する左右一対の第1駆動ケーブルにて開閉移動され、同じく、ルーフガラスは、プッシュプル駆動する左右一対の第2駆動ケーブルにて開閉移動される。
本発明によれば、ルーフガラス用及びサンシェード用のケーブルを複雑に曲げて取り回す面倒な作業を無くすとともに、ルーフ開口部の開口量を大きくすることができる。
サンルーフ装置を装備した車両の要部斜視図。 第1及び第2駆動ケーブルの取り回した状態を上方から見た説明図。 第1及び第2駆動ケーブルと第1及び第2ピニオンとの連結状態を示す説明図。 同じく、クラッチ付きモータを下方から見た正面図。 同じく、クラッチ付きモータのクラッチ機構を径方向から見た断面図。 同じく、モータに設けたクラッチ機構を軸方向から見た断面図。 (a)、(b)は第1作動ピンの第1係合突起と第1係合片との係合状態を説明するための説明図。 (a)、(b)は第2作動ピンの第2係合突起と第2係合片との係合状態を説明するための説明図。
以下、サンルーフ装置の実施形態について説明する。
図1は、サンルーフ装置を装備した車両の要部斜視図であって、車両1のルーフパネル2に矩形状のルーフ開口部3が形成されている。
ルーフ開口部3には、透明のルーフガラス4が前後方向に往復スライド移動(スライド開閉)可能に配置されている。また、ルーフガラス4の下側(車内側)には、遮光性の合成樹脂板よりなるサンシェード5がルーフガラス4と同様に、前後方向に往復スライド移動(スライド開閉)可能に配置されている。
詳述すると、図2に示すように、ルーフパネル2と車内側の室内天井パネル(図示略)との間に、四角枠状のシステムフレーム7が設けられている。ルーフ開口部3は、四角枠状のシステムフレーム7内であってそのシステムフレーム7内の前側に貫通形成されている。
そして、システムフレーム7の室内天井パネル側の面(以下、単に下面f1という)には、左右一対の第1駆動ケーブル11a,11bが配置されるようになっている。また、システムフレーム7のルーフパネル2側の面(以下、単に上面f2という)には、左右一対の第2駆動ケーブル12a,12bが配置されるようになっている。
システムフレーム7の前側枠部7cの中央位置であって、その下面f1側に第1ピニオンG1が、また、その上面f2側には第2ピニオンG2がそれぞれ回転可能に設けられている。第1ピニオンG1と第2ピニオンG2は、同一の中心軸線を回転中心としてそれぞれ独立して回転するように前側枠部7cに回転可能に支持されている。
図2に示すように、左側の第1駆動ケーブル11aは、システムフレーム7の下面f1側であって前側枠部7cと左側枠部7aに沿って配設され、右側の第1駆動ケーブル11bは、システムフレーム7の下面f1側であって前側枠部7cと右側枠部7bに沿って配設されている。
そして、左側の第1駆動ケーブル11aの左側枠部7a側の端部(先端部)はサンシェード5の左辺と連結され、右側の第1駆動ケーブル11bの右側枠部7b側の端部(先端部)はサンシェード5の右辺と連結されている。
また、左右一対の第1駆動ケーブル11a,11bの前側枠部7cに対応する部分(基端部)には、第1ピニオンG1と噛合するギア部13がそれぞれ形成されている。
そして、第1ピニオンG1が正逆回転することによって、左右一対の第1駆動ケーブル11a,11bがプッシュプル駆動し、サンシェード5を前後方向に往復スライド移動させるようになっている。本実施形態では、第1ピニオンG1が正回転(図2において反時計回り方向の回転)するとき、左右一対の第1駆動ケーブル11a,11bがプッシュ駆動(押し出し駆動)して、サンシェード5を開方向にスライド移動させる。反対に、第1ピニオンG1が逆回転(図2において時計回り方向の回転)するとき、左右一対の第1駆動ケーブル11a,11bがプル駆動(引っ張り駆動)して、サンシェード5を閉方向にスライド移動させる。
なお、図3に示すように、システムフレーム7の前側枠部7cの下面f1であって、左右一対の第1駆動ケーブル11a,11bの基端部(ギア部13部分)を挟んで第1ピニオンG1と相対向する位置には、ガイド部材A1がそれぞれ設けられている。ガイド部材A1は、断面円弧状に形成されかつ弾性変形可能に形成されていて、左右一対の第1駆動ケーブル11a,11bのギア部13の背面を左右方向に摺動可能に支持している。これによって、左右一対の第1駆動ケーブル11a,11bのギア部13は、それぞれ確実に第1ピニオンG1と噛合し、左右一対の第1駆動ケーブル11a,11bをプッシュプル駆動できるように案内される。
図2に示すように、左側の第2駆動ケーブル12aは、システムフレーム7の上面f2側であって前側枠部7cと左側枠部7aに沿って配設され、右側の第2駆動ケーブル12bは、システムフレーム7の上面f2側であって前側枠部7cと右側枠部7bに沿って配設されている。
そして、左側の第2駆動ケーブル12aの左側枠部7a側の端部(先端部)はルーフガラス4の左辺と連結され、右側の第2駆動ケーブル12bの右側枠部7b側の端部(先端部)はルーフガラス4の右辺と連結されている。
また、左右一対の第2駆動ケーブル12a,12bの前側枠部7cに対応する部分(基端部)には、第2ピニオンG2と噛合するギア部14がそれぞれ形成されている。
そして、第2ピニオンG2が正逆回転することによって、左右一対の第2駆動ケーブル12a,12bがプッシュプル駆動し、ルーフガラス4を前後方向に往復スライド移動させるようになっている。本実施形態では、第2ピニオンG2が正回転(図2において反時計回り方向の回転)するとき、左右一対の第2駆動ケーブル12a,12bがプッシュ駆動(押し出し駆動)して、ルーフガラス4を開方向にスライド移動させる。反対に、第2ピニオンG2が逆回転(図2において時計回り方向の回転)するとき、左右一対の第2駆動ケーブル12a,12bがプル駆動(引っ張り駆動)して、ルーフガラス4を閉方向にスライド移動させる。
なお、図3に示すように、システムフレーム7の前側枠部7cの上面f2であって、左右一対の第2駆動ケーブル12a,12bの基端部(ギア部14部分)を挟んで第2ピニオンG2と相対向する位置には、ガイド部材A2がそれぞれ設けられている。ガイド部材A2は、断面半円弧状に形成されかつ弾性変形可能に形成されていて、左右一対の第2駆動ケーブル12a,12bのギア部14の背面を左右方向に摺動可能に支持している。これによって、左右一対の第2駆動ケーブル12a,12bのギア部14は、それぞれ確実に第2ピニオンG2と噛合し、左右一対の第2駆動ケーブル12a,12bをプッシュプル駆動できるように案内される。
図2に2点鎖線及び図3で示すように、システムフレーム7の前側枠部7cとルーフパネル2との間には、クラッチ付きのモータMが配設されている。クラッチ付きのモータMは、同一の軸線上に配置された第1ピニオンG1及び第2ピニオンG2をそれぞれ独立に正逆回転させる駆動源である。つまり、ルーフガラス4とサンシェード5は、1つのモータMにてそれぞれ個別に前後方向に往復スライド移動(開閉作動)されるようになっている。
次に、第1ピニオンG1及び第2ピニオンG2を駆動するクラッチ付きのモータMについて説明する。
図4に示すように、モータMは、モータケース15から突出した出力軸Sがモータケース15と併設した減速・クラッチ部16のクラッチケース17内に突出している。出力軸Sはクラッチケース17内において回転可能に支持されたウォーム軸18と駆動連結され、そのウォーム軸18は、クラッチケース17内に配設されたウォームホイール70と噛合している。
図5に示すように、ウォームホイール70は、ホイール本体71が有底円筒状をなし、その外輪部72の外周面にウォーム軸18と噛合するギヤ歯が形成されている。ホイール本体71は、支軸S1に対して回転可能に支持されている。支軸S1は、基端部がクラッチケース17に形成したウォームホイール70を収容する収容室17aを閉塞するエンドカバー74に固定されている。従って、ウォームホイール70(ホイール本体71)は、ウォーム軸18の正逆回転によって、支軸S1を回転中心としてクラッチケース17の収容室17a内で正逆回転する。
図5及び図6に示すように、第1従動軸75は、ホイール本体71を回転可能に支持する支軸S1と同一中心軸線O上に配置されている。その第1従動軸75は、円筒状の第2従動軸78に回転可能に貫挿されている。そして、円筒状の第2従動軸78は、クラッチケース17に回転可能に支持されている。従って、第1従動軸75は、円筒状の第2従動軸78を介して、クラッチケース17に対して回転可能に支持されている。
第1従動軸75は、基端部がクラッチケース17の収容室17aに配置され、先端部が同クラッチケース17から突出している。第1従動軸75は、その基端面が支軸S1の先端面と相対向する。
図6に示すように、第1従動軸75は、その基端部の外周面に2つの第1係合片76が径方向外側に向かって延出形成されている。詳述すると、2つの第1係合片76は、基端部の外周面を凹設することによって形成されている。2つの第1係合片76は、第1従動軸75の中心軸線(支軸S1の中心軸線O)を挟んで相対向するように延出形成されている。
2つの第1係合片76は、軸方向から見て扇形状に形成され、その周方向の2つの平面がなす角度を90°となるように形成され、その2つの平面は周方向に対して直交、即ち、第1従動軸75の中心軸線Oから径方向に延びる直線と面一になっている。そして、本実施形態では、この2つの平面を係合面77としている。
図5に示すように、クラッチケース17から突出した第1従動軸75の先端部は、システムフレーム7の前側枠部7cの中央位置を上面f2から下面f1を貫通している。システムフレーム7の下面f1から突出した第1従動軸75の先端部外周面には、第1ピニオンG1が固着されている。そして、第1ピニオンG1は第1従動軸75とともに一体回転する。
図5に示すように、円筒状の第2従動軸78は、その基端部がクラッチケース17内に配置され、先端部が同クラッチケース17から突出している。円筒状の第2従動軸78の基端部には、フランジ78aが形成されている。
図5及び図6に示すように、フランジ78aの外周部には、2つの第2係合片79が、外輪部72の内周面に隣接し内底面80に向かってフランジ78aの外周部から延出形成されている。2つの第2係合片79は、円筒状の第2従動軸78の中心軸線(支軸S1の中心軸線O)を挟んで相対向するように延出形成されている。
一方、図5に示すように、クラッチケース17から突出した円筒状の第2従動軸78の先端部は、システムフレーム7の前側枠部7cの中央位置を上面f2から下面f1を貫通している。そして、クラッチケース17から突出した第2従動軸78の先端部であって、システムフレーム7の前側枠部7cの上面f2側の外周面には、第2ピニオンG2が固着されている。第2ピニオンG2は第2従動軸78とともに一体回転する。従って、第2ピニオンG2は、第1ピニオンG1に対して中心軸線O上に沿って並設されている。
図6に示すように、ホイール本体71の外輪部72に囲まれた内底面80には、周方向に同一形状の4つの第1ガイド部材81が、等角度の間隔に形成されている。第1ガイド部材81は、軸方向から見ると中心角が90°の扇形状をなし、互いに直角となす周方向の2つの平面を第1ガイド面81aとしている。そして、周方向に隣り合う第1ガイド部材81であってそれらの互いに対向する第1ガイド面81a同士は平行となっている。
また、内底面80には、4つの同一形状の第2ガイド部材82が対応する第1ガイド部材81の径方向内側に形成されている。第2ガイド部材82は、軸方向から見ると90°に屈曲したL字状をなし、互いに直角となす周方向外側の2つの平面を第2ガイド面82aとしている。この第2ガイド部材82の両第2ガイド面82aは、径方向外側に形成された第1ガイド部材81の対応する側の第1ガイド面81aと平行となっている。
そして、周方向に隣り合う第2ガイド部材82であってそれらの互いに対向する第2ガイド面82a同士は平行となっている。ここで、平行する第2ガイド面82a同士の間隔は、平行する第1ガイド面81a同士の間隔よりも短くなる。
なお、第2ガイド部材82の両第2ガイド面82aと直角に屈曲して連続する径方向外側の平面をストッパ面82bという。
図6に示すように、内底面80に対して、2つの第1作動ピン85と2つの第2作動ピン90が配置されている。詳述すると、それぞれ隣り合う第1ガイド部材81(第2ガイド部材82)の対向する第1ガイド面81a間(第2ガイド面82a間)に、第1作動ピン85と第2作動ピン90が周方向に等角度の間隔で交互に配置されている。従って、2つの第1作動ピン85と2つ第2作動ピン90は、周方向に90度の間隔で交互に配置されている。
第1作動ピン85は、その第1作動ピン本体が径方向に長い直方体であって、その周方向両側面の径方向外側寄りには一対の第1摺動片86が延出形成されている。そして、第1作動ピン85は、第1摺動片86よりも径方向内側に位置する周方向両側面が隣り合う第2ガイド部材82の対向する第2ガイド面82aを径方向に摺動するとともに、一対の第1摺動片86が隣り合う第1ガイド部材81の対向する第1ガイド面81aを径方向に摺動し、内底面80に対して径方向に移動可能に配置される。
このとき、第1作動ピン85は、その周方向(辺が短い幅方向)を2分する中心線と支軸S1の中心軸線Oから径方向に延びる直線と一致するように、内底面80に対して径方向に移動する。そして、第1作動ピン85の径方向内側への移動は、第2ガイド部材82のストッパ面82bが第1摺動片86に係合する位置まで移動する。
また、第1作動ピン85は、隣り合う第1ガイド部材81の対向する第1ガイド面81a、及び、隣り合う第2ガイド部材82の対向する第2ガイド面82aにて周方向の移動が規制される。従って、第1作動ピン85は、ウォームホイール70(ホイール本体71)とともに回転、即ち、支軸S1の中心軸線Oを旋回中心として旋回する。
第1作動ピン85において、その径方向内側面の中央位置には、第1係合突起87が突出形成されている。第1係合突起87は、第1作動ピン85が径方向内側に移動したとき、第1従動軸75に形成した第1係合片76と係合するようになっている。
第1作動ピン85には、軸方向から見て径方向に細長い長方形状の第1バネ収納室88が軸方向に貫通形成されている。詳述すると、径方向に細長い第1バネ収納室88は、その周方向中間位置を通る中心軸線Oからの直線が、第1作動ピン85の周方向中間位置を通る中心軸線Oからの直線と一致するように、第1作動ピン85に対して形成されている。
第1バネ収納室88内には、内底面80から突出形成された第1支持突起89が貫挿されている。第1支持突起89は、第2ガイド部材82のストッパ面82bが第1摺動片86に係合する位置に第1作動ピン85ある時、同第1支持突起89が第1バネ収納室88の径方向外側の内側面に当接する位置に配置されるように、内底面80から突出形成されている。
第1バネ収納室88内において、第1支持突起89と第1バネ収納室88の径方向内側の内側面との間に第1スプリングバネSP1が配置されている。第1スプリングバネSP1は、第1作動ピン85に対して、常に径方向内側(支軸S1の中心軸線O側)に向かって弾性力を付与するようになっている。
そして、第1作動ピン85は、ホイール本体71が回転して支軸S1の中心軸線Oを中心に旋回すると、遠心力が加わる。第1作動ピン85は、その遠心力によって第1スプリングバネSP1の弾性力に抗して径方向外側に移動する力が増大する。やがて、ホイール本体71が予め定めた第1の回転数N1に達して、第1作動ピン85に第1遠心力F1が加わると、第1作動ピン85は、さらに径方向外側に移動するようになっている。このとき、第1作動ピン85は、第1スプリングバネSP1がそれ以上縮むことができない位置まで径方向外側まで移動可能となる。
ここで、第1作動ピン85に遠心力が加えられておらず、図6及び図7(a)、図7(b)に示すように第1作動ピン85がストッパ面82bと係合し、同第1作動ピン85の第1係合突起87が第1従動軸75の第1係合片76と係合する位置を第1位置という。また、第1作動ピン85に第1遠心力F1以上の遠心力が加えられて、図8(b)に示すように第1作動ピン85がストッパ面82bから離間し、同第1作動ピン85の第1係合突起87が第1従動軸75の第1係合片76との係合が外れる位置を第2位置という。
なお、第1作動ピン85が第2位置に配置されている時、第1作動ピン85の径方向外側面(第1係合突起87が形成されている径方向内側面と反対側の面)は、第2従動軸78の第2係合片79よりも内側に位置し、第1作動ピン85と第2係合片79が衝突することはない。
同様に、第2作動ピン90は、その第2作動ピン本体が第1作動ピン85と同形状の径方向に長い直方体であって、その周方向両側面の径方向外側寄りにはそれぞれ一対の第2摺動片91が延出形成されている。そして、第2作動ピン90は、第2摺動片91よりも径方向内側に位置する周方向両側面が隣り合う第2ガイド部材82の対向する第2ガイド面82aを径方向に摺動するとともに、一対の第2摺動片91が隣り合う第1ガイド部材81の対向する第1ガイド面81aを径方向に摺動し、内底面80に対して径方向に移動可能に配置される。
このとき、第1作動ピン85と同様に、第2作動ピン90は、その周方向(辺が短い幅方向)を2分する中心線と支軸S1の中心軸線Oから径方向に延びる直線と一致するように、内底面80に対して径方向に移動する。そして、第2作動ピン90の径方向内側への移動は、第2ガイド部材82のストッパ面82bが第2摺動片91に係合する位置まで移動する。
また、第2作動ピン90は、隣り合う第1ガイド部材81の対向する第1ガイド面81a、及び、隣り合う第2ガイド部材82の対向する第2ガイド面82aにて周方向の移動が規制される。従って、第2作動ピン90は、ウォームホイール70(ホイール本体71)とともに回転、即ち、支軸S1の中心軸線Oを旋回中心として旋回する。
第2作動ピン90において、その径方向外側面の中央位置には、第2係合突起92が突出形成されている。第2係合突起92は、第2作動ピン90が径方向外側に移動したとき、第2従動軸78に形成した第2係合片79と係合するようになっている。
第2作動ピン90には、軸方向から見て径方向に細長い長方形状の第2バネ収納室93が軸方向に貫通形成されている。詳述すると、径方向に細長い第2バネ収納室93は、その周方向中間位置を通る中心軸線Oからの直線が、第2作動ピン90の周方向中間位置を通る中心軸線Oからの直線と一致するように、第2作動ピン90に対して形成されている。
第2バネ収納室93内には、内底面80から突出形成された第2支持突起94が貫挿されている。第2支持突起94は、第2ガイド部材82のストッパ面82bが第2摺動片91に係合する位置に第2作動ピン90ある時、同第2支持突起94が第2バネ収納室93の径方向外側の内側面に当接する位置にあるように、内底面80から突出形成されている。
第2バネ収納室93内において、第2支持突起94と第2バネ収納室93の径方向内側の内側面との間に第2スプリングバネSP2が配置されている。第2スプリングバネSP2は、第2作動ピン90に対して、常に径方向内側(支軸S1の中心軸線O側)に向かって弾性力を付与するようになっている。
そして、第2作動ピン90は、ホイール本体71が回転して支軸S1の中心軸線Oを中心に旋回すると、遠心力が加わる。第2作動ピン90は、その遠心力によって第2スプリングバネSP2の弾性力に抗して径方向外側に移動する力が増大する。
やがて、ホイール本体71が第1の回転数N1よりも大きい回転数の予め定めた第2の回転数N2(>N1)に達して、第2作動ピン90に第2遠心力F2が加わると、第2作動ピン90は、第2スプリングバネSP2の弾性力に抗してさらに径方向外側に移動するようになっている。
なお、第2作動ピン90に遠心力が加わっていない時、第2作動ピン90は、その第2摺動片91は第2ガイド部材82のストッパ面82bと係合して、それ以上、径方向内側への移動が規制される。この時、第2作動ピン90の径方向内側面(第2係合突起92が形成されている径方向外側面と反対側の面)は、第1従動軸75の第1係合片76よりも外側に位置し、第2作動ピン90と第1係合片76が衝突することはない。
ここで、第2作動ピン90に第2遠心力F2以上の遠心力が加えられておらず、図8(a)に示すように第2作動ピン90が径方向外側に移動しおらず、第2作動ピン90の第2係合突起92が第2従動軸78の第2係合片79との係合が外れている位置を第3位置という。また、第2作動ピン90に第2遠心力F2が加えられて、図8(b)に示すように第2作動ピン90がさらに径方向外側に移動し、同第2作動ピン90の第2係合突起92が第2従動軸78の第2係合片79と係合する位置を第4位置という。
つまり、本実施形態では、ホイール本体71が第1の回転数N1未満で回転しているとき、第1作動ピン85は、第1位置にある。このとき、第2作動ピン90は、ホイール本体71が第2の回転数N2よりも小さい回転数の第1の回転数N1未満で回転しているため、第3位置にある。
従って、第1係合突起87と第1係合片76とが係合し、第2係合突起92と第2係合片79とが外れた状態となり、ウォームホイール70の回転力は第1従動軸75に伝達される。つまり、この第1係合片76、第1作動ピン85、第1スプリングバネSP1等とで遠心クラッチ(第1遠心クラッチ)を構成している。そして、第1ピニオンG1が正逆回転することによって、左右一対の第1駆動ケーブル11a,11bをプッシュプル駆動させてサンシェード5を開閉動作させる。
また、ホイール本体71が第1の回転数N1で回転しているとき、第1作動ピン85は、第2位置にある。このとき、第2作動ピン90は、ホイール本体71が第2の回転数N2よりも小さい回転数の第1の回転数N1で回転しているため、第3位置にある。
従って、第1係合突起87と第1係合片76、及び、第2係合突起92と第2係合片79のそれぞれの係合が外れた状態になり、ウォームホイール70の回転は、第1従動軸75及び第2従動軸78に伝達されない。
さらに、ホイール本体71が第1の回転数N1より大きい回転数の第2の回転数N2以上で回転しているとき、第2作動ピン90は、第4位置にある。このとき、第1作動ピン85は、ホイール本体71が第1の回転数N1よりも大きい第2の回転数N2で回転するが、第1スプリングバネSP1がそれ以上に縮むことができないことから、第2位置にある。
従って、第1係合突起87と第1係合片76との係合が外れ、第2係合突起92と第2係合片79とが係合した状態となり、ウォームホイール70の回転力は第2従動軸78に伝達される。つまり、この第2係合片79、第2作動ピン90、第2スプリングバネSP2等とで遠心クラッチ(第2遠心クラッチ)を構成している。そして、第2ピニオンG2が正逆回転することによって、左右一対の第2駆動ケーブル12a,12bをプッシュプル駆動させてルーフガラス4を開閉動作させる。
ちなみに、第1ピニオンG1の外径D1と第2ピニオンG2の外径D2は、上記各実施形態と同様に、第1ピニオンG1の最外周の周速度と、第2ピニオンG2の最外周の周速度とが同じ周速度となるように設定されている。そして、サンシェード5の開閉移動速度とルーフガラス4の開閉移動速度を同じにしている。
図4に示すように、減速・クラッチ部16のクラッチケース17内には、電子制御装置(ECU)40が設けられている。
ECU40は、モータMの回転制御する制御回路であって、マイクロコンピュータより構成されている。ECU40は、運転席に設けたサンシェード開閉用の第1操作スイッチ41とルーフガラス開閉用の第2操作スイッチ42とからの操作信号を入力する。ECU40は、第1操作スイッチ41からの開・閉操作信号又は停止操作信号を入力すると、サンシェード5を開閉動作又は開閉停止させるためにモータMを回転制御する。また、ECU40は、第2操作スイッチ42からの開・閉操作信号又は停止操作信号を入力すると、ルーフガラス4を開閉動作又は停止動作させるためにモータMを回転制御する。
詳述すると、第1操作スイッチ41からの開操作信号が出力されると、ECU40は、サンシェード5を開ける操作と判断して、モータMを正回転で、しかも、ホイール本体71が第1の回転数N1より小さい回転数で正回転するように回転制御させる。反対に、第1操作スイッチ41からの閉操作信号が出力されると、ECU40は、サンシェード5を閉める操作と判断して、モータMを逆回転で、しかも、ホイール本体71が第1の回転数N1より小さい回転数で逆回転するように回転制御させる。
また、第1操作スイッチ41からの停止操作信号が出力されると、ECU40は、サンシェード5の開閉動作を停止させる操作と判断して、モータMを回転停止させる。
一方、第2操作スイッチ42からの開操作信号が出力されると、ECU40は、ルーフガラス4を開ける操作と判断して、モータMを正回転で、しかも、ホイール本体71が第2の回転数N2より大きい回転数で正回転するように回転制御させる。反対に、第2操作スイッチ42からの閉操作信号が出力されると、ECU40は、ルーフガラス4を閉める操作と判断して、モータMを逆回転で、しかも、ホイール本体71が第2の回転数N2より大きい回転数で逆回転するように回転制御する。
また、第2操作スイッチ42からの停止操作信号が出力されると、ECU40は、ルーフガラス4の開閉動作を停止させる操作と判断して、モータMを回転停止させる。
次に、上記のように構成した実施形態の作用について説明する。
上記実施形態において、第1ピニオンG1を固着した第1従動軸75と第2ピニオンG2を第2従動軸78とを2重構造にした。これによって、第1ピニオンG1と第2ピニオンG2は、同一の中心軸線O上の並設することが可能となる。
そして、第1従動軸75(第1ピニオンG1)は、第1作動ピン85、第1スプリングバネSP1、第1係合片76等からなる第1遠心クラッチにて、ホイール本体71の回転数が第1の回転数未満の時、ホイール本体71(モータM)の回転力が伝達されるようにした。また、第2従動軸78(第2ピニオンG2)は、第2作動ピン90、第2スプリングバネSP2、第2係合片79等からなる第2遠心クラッチにて、ホイール本体71の回転数が第2の回転数以上の時、ホイール本体71(モータM)の回転力が伝達されるようにした。
これによって、第1ピニオンG1と第2ピニオンG2は、1つのモータMでそれぞれ独立して駆動させることができる。換言すれば、ルーフガラス4及びサンシェード5を1つのモータMでそれぞれ独立して開閉移動させることができる。
また、上記実施形態において、第1ピニオンG1と第2ピニオンG2を同一の中心軸線O上に並設し、第1ピニオンG1をシステムフレーム7(前側枠部7c)の下面f1側に配置し、第2ピニオンG2をシステムフレーム7(前側枠部7c)の上面f2側に配置した。
そして、サンシェード5をスライド移動させる第1駆動ケーブル11a,11bをシステムフレーム7の下面f1側に配置して、第1駆動ケーブル11a,11bのギア部13を第1ピニオンG1と噛合させた。同様に、ルーフガラス4をスライド移動させる第2駆動ケーブル12a,12bをシステムフレーム7の上面f2側に配置して、第2駆動ケーブル12a,12bのギア部14を第2ピニオンG2と噛合させた。
従って、第1駆動ケーブル11a,11bと第2駆動ケーブル12a,12bは、システムフレーム7を挟んでプッシュプル駆動を行う。その結果、第1駆動ケーブル11a,11bと第2駆動ケーブル12a,12bは、互いに干渉するとはない。
これによって、干渉を回避するために第1駆動ケーブル11a,11bと第2駆動ケーブル12a,12bを曲げて取り回す作業がなくなる。しかも、第1駆動ケーブル11a,11bと第2駆動ケーブル12a,12bを曲げて取り回しのための曲げ及び取り回しのスペースを確保する必要がない。
次に、上記実施形態の効果を以下に記載する。
(1)上記実施形態によれば、第1遠心クラッチと第2遠心クラッチを設けて1つのモータMの回転数を制御するだけで、ルーフガラス4とサンシェード5とを個別に開閉できるようにした。従って、搭載幅を小さくでき、その分だけルーフ開口部3の開口量を大きくすることができるとともに、小型・軽量で安価な車両用サンルーフ装置を実現することができる。
(2)上記実施形態によれば、第1ピニオンG1と第2ピニオンG2を同一の中心軸線O上に並設して、第1駆動ケーブル11a,11bと第2駆動ケーブル12a,12bを同一の中心軸線O上に並設したので、第1駆動ケーブル11a,11bと第2駆動ケーブル12a,12bが互いに干渉することはない。従って、第1駆動ケーブル11a,11bと第2駆動ケーブル12a,12bを曲げて取り回すことが無く、組み付け作業を容易にすることができるとともに、サンルーフ装置の搭載幅を小さくできルーフ開口部3の開口量を大きくすることができる。
(3)上記実施形態によれば、第1ピニオンG1の外径D1と第2ピニオンG2の外径D2を、第1ピニオンG1の最外周の周速度と第2ピニオンG2の最外周の周速度とが同じ周速度となるようにそれぞれ設定した。従って、サンシェード5の開閉移動速度とルーフガラス4の開閉移動速度を同じにすることができる。
上記実施の形態は、以下のように変更してもよい。
○上記実施形態では、クラッチ付きのモータMを、システムフレーム7の前側枠部7cとルーフパネル2との間に設けた。これを、システムフレーム7の前側枠部7cと室内側の室内天井パネルとの間に、クラッチ付きのモータMを設けてもよい。
この場合、第1ピニオンG1はシステムフレーム7(前側枠部7c)の上面f2側に配置され、第2ピニオンG2はシステムフレーム7(前側枠部7c)の下面f1側に配置される。そして、第1ピニオンG1は、ルーフガラス4を開閉移動させるためにプッシュプル駆動する第2駆動ケーブル12a,12bのギア部14が噛合し、第2ピニオンG2は、サンシェード5を開閉移動させるためにプッシュプル駆動する第1駆動ケーブル11a,11bのギア部13が噛合する。
○上記実施形態では、クラッチ付きのモータMを、システムフレーム7の前側枠部7c、すなわち、ルーフパネル2の前側に配置したが、ルーフパネル2の後側に配置して実施してもよい。
○上記実施形態では、第1ピニオンG1の外径D1と第2ピニオンG2の外径D2を、第1ピニオンG1の最外周の周速度と第2ピニオンG2の最外周の周速度とが同じ周速度となるように設定したが、それぞれ仕様に応じて異ならして実施してもよい。
○上記実施形態では、第1及び第2ピニオンG1,G2にホイール本体71(モータM)の回転力の伝達を第1及び第2遠心クラッチで行ったが、これに限定されるものでは無い。要は、ホイール本体71(モータM)の回転数によって、第1及び第2ピニオンG1,G2に対して回転力が適宜選択されて伝達する構成の第1及び第2遠心クラッチであればよい。
1…車両、2…ルーフパネル、3…ルーフ開口部、4…ルーフガラス、5…サンシェード、7…システムフレーム(フレーム)、7a…左側枠部、7b…右側枠部、7c…前側枠部、11a,11b…第1駆動ケーブル(サンシェード用ケーブル)、12a,12b…第2駆動ケーブル(ルーフガラス用ケーブル)、13…ギア部、14…ギア部、15…モータケース、16…減速・クラッチ部、17…クラッチケース、18…ウォーム軸、40…ECU(制御回路)、41,42…第1及び第2操作スイッチ、70…ウォームホイール、71…ホイール本体、72…外輪部、74…エンドカバー、75…第1従動軸(第1従動回転体)、76…第1係合片、77…係合面、78…第2従動軸(第2従動回転体)、78a…フランジ、79…第2係合片、80…内底面、81…第1ガイド部材、81a…第1ガイド面、82…第2ガイド部材,82a…第2ガイド面、82b…ストッパ面、85…第1作動ピン、86…第1摺動片、87…第1係合突起、88…第1バネ収納室、89…第1支持突起、90…第2作動ピン、91…第2摺動片、92…第2係合突起、93…第2バネ収納室、94…第2支持突起、G1,G2…第1及び第2ピニオン、f1…下面、f2…上面、A1,A2…ガイド部材、M…モータ、S…出力軸、S1…支軸、O…中心軸線、SP1,SP2…第1及び第2スプリングバネ、D1,D2…外径。

Claims (5)

  1. ルーフ開口部に設けたサンシェード及びルーフガラスをスライド開閉させるサンルーフ装置であって、
    モータの駆動によって固定支軸を中心に回転する回転体と、
    前記固定支軸に回転可能に支持された第1従動回転体に固着された第1ピニオンと、
    前記第1従動回転体に回転可能に支持された筒状の第2従動回転体に固着され、前記第1ピニオンと同一軸線上に並設された第2ピニオンと、
    前記回転体と前記第1従動回転体の間に設けられ、前記回転体が第1の回転数未満の回転をする時、前記回転体の回転力を前記第1従動回転体に伝達する第1遠心クラッチと、
    前記回転体と前記第2従動回転体の間に設けられ、前記回転体が前記第1の回転数よりも大きい第2の回転数以上の回転をする時、前記回転体の回転力を前記第2従動回転体に伝達する第2遠心クラッチと
    を備え、
    前記第1ピニオンにはサンシェード用ケーブル及びルーフガラス用ケーブルの一方に設けたギア部を噛合させるとともに、前記第2ピニオンにはサンシェード用ケーブル及びルーフガラス用ケーブルの他方に設けたギア部を噛合させ、前記サンシェード用及びルーフガラス用ケーブルをプッシュプル駆動させるようにし
    前記モータ及び前記回転体は、ルーフパネルと室内側の室内天井パネルとの間に配置され、
    前記第1及び第2ピニオンは、前記モータ及び前記回転体に対して前記室内天井パネル側又は前記ルーフパネル側に配置され、
    前記第1ピニオン及び前記第2ピニオンの一方のピニオンは、前記第1ピニオン及び前記第2ピニオンの他方のピニオンに対して前記室内天井パネル側に配置させて前記サンシェード用ケーブルのギア部と噛合させ、
    前記一方のピニオンに対して前記ルーフパネル側に配置された前記他方のピニオンは、前記ルーフガラス用ケーブルのギア部と噛合させたことを特徴とするサンルーフ装置。
  2. ルーフ開口部に設けたサンシェード及びルーフガラスをスライド開閉させるサンルーフ装置であって、
    モータの駆動によって固定支軸を中心に回転する回転体と、
    前記固定支軸に回転可能に支持された第1従動回転体に固着された第1ピニオンと、
    前記第1従動回転体に回転可能に支持された筒状の第2従動回転体に固着され、前記第1ピニオンと同一軸線上に並設された第2ピニオンと、
    前記回転体と前記第1従動回転体の間に設けられ、前記回転体が第1の回転数未満の回転をする時、前記回転体の回転力を前記第1従動回転体に伝達する第1遠心クラッチと、
    前記回転体と前記第2従動回転体の間に設けられ、前記回転体が前記第1の回転数よりも大きい第2の回転数以上の回転をする時、前記回転体の回転力を前記第2従動回転体に伝達する第2遠心クラッチと
    を備え、
    前記第1ピニオンにはサンシェード用ケーブル及びルーフガラス用ケーブルの一方に設けたギア部を噛合させるとともに、前記第2ピニオンにはサンシェード用ケーブル及びルーフガラス用ケーブルの他方に設けたギア部を噛合させ、前記サンシェード用及びルーフガラス用ケーブルをプッシュプル駆動させるようにし、
    前記モータ及び前記回転体は、ルーフパネルと室内側の室内天井パネルとの間に配置され、
    前記第1及び第2ピニオンは、前記モータ及び前記回転体に対して前記室内天井パネル側に配置され、
    前記第1ピニオンは、前記第2ピニオンに対して前記室内天井パネル側に配置させて前記サンシェード用ケーブルのギア部と噛合させ、
    前記第1ピニオンに対して前記ルーフパネル側に配置された前記第2ピニオンは、前記ルーフガラス用ケーブルのギア部と噛合させたことを特徴とするサンルーフ装置。
  3. 請求項1又は2に記載のサンルーフ装置において、
    前記ルーフパネルと前記室内天井パネルとの間であって前記ルーフ開口部を囲むようにフレームを配置し、前記フレームを挟んで前記第1ピニオンと前記第2ピニオンを配置したことを特徴とするサンルーフ装置。
  4. ルーフ開口部に設けたサンシェード及びルーフガラスをスライド開閉させるサンルーフ装置であって、
    モータの駆動によって固定支軸を中心に回転する回転体と、
    前記固定支軸に回転可能に支持された第1従動回転体に固着された第1ピニオンと、
    前記第1従動回転体に回転可能に支持された筒状の第2従動回転体に固着され、前記第1ピニオンと同一軸線上に並設された第2ピニオンと、
    前記回転体と前記第1従動回転体の間に設けられ、前記回転体が第1の回転数未満の回転をする時、前記回転体の回転力を前記第1従動回転体に伝達する第1遠心クラッチと、
    前記回転体と前記第2従動回転体の間に設けられ、前記回転体が前記第1の回転数よりも大きい第2の回転数以上の回転をする時、前記回転体の回転力を前記第2従動回転体に伝達する第2遠心クラッチと
    を備え、
    前記第1ピニオンにはサンシェード用ケーブル及びルーフガラス用ケーブルの一方に設けたギア部を噛合させるとともに、前記第2ピニオンにはサンシェード用ケーブル及びルーフガラス用ケーブルの他方に設けたギア部を噛合させ、前記サンシェード用及びルーフガラス用ケーブルをプッシュプル駆動させるようにし、
    前記第1ピニオンの外径と第2ピニオンの外径は、前記第1ピニオンが前記回転体と一体回転しているときの周速度と、前記第2ピニオンが前記回転体と一体回転しているときの周速度とが、同じ周速度となるように設定されていることを特徴とするサンルーフ装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のサンルーフ装置において、
    サンシェード用ケーブルは、左右一対の第1駆動ケーブルからなり、左右一対の第1駆動ケーブルの各基端部が前記ギア部となって前記第1ピニオンとそれぞれ噛合するとともに、左右一対の第1駆動ケーブルの各先端部が前記サンシェードの対応する左辺及び右辺とそれぞれ連結するものであり、
    ルーフガラス用ケーブルは、左右一対の第2駆動ケーブルからなり、左右一対の第2駆動ケーブルの各基端部が前記ギア部となって前記第2ピニオンとそれぞれ噛合するとともに、左右一対の第2駆動ケーブルの各先端部が前記ルーフガラスの対応する左辺及び右辺とそれぞれ連結するものであることを特徴とするサンルーフ装置。
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