JP6370940B2 - 吸音パネル - Google Patents

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本発明は、高架道路に設置される吸音パネルに関する。
大都市やその周辺部では、地上に敷設された道路の上に高架道路を設ける、2層の道路構造を備える場合がある。このような構造を備えると、地上の道路を走行する車両の騒音が高架道路の裏面に反射して道路周辺に漏れ出し、周辺環境の騒音増大に繋がるおそれがある。そこで例えば特許文献1、2では、高架道路の裏面に吸音パネルを設置して、地上の道路から発生する車両騒音を吸収させている。また、吸音パネルに代えて作業者用の足場板を設置する場合もある。
このような吸音パネルや足場板は、高架道路裏面から垂下された梁状部材に取り付けられる。梁状部材はH鋼やC型鋼等の、フランジが設けられた鋼材が用いられる。例えば特許文献1では、H鋼が配置されるピッチと略等しい幅の吸音パネルの両側面にガイド溝を設けるとともに、隣り合うH鋼のフランジに当該ガイド溝を挿通させることで、吸音パネルを高架道路裏面に設置させている。
吸音パネルは、吸音部材と、これを収容するケーシングを備える。ケーシングは、地上の道路に露出する正面板と、これとは対向する背面板と、両者を繋ぐ側面板を備える。例えば吸音板を正面板と背面板とで挟んだ後に側面板を取り付けて、ボルトやリベット等の締結部材で組み付けることで吸音パネルが組み立てられる。足場板は、吸音パネルの構造とほぼ同一であり、吸音部材がなく、また補強部材がケーシング内に設けられる。
特開2009−84996号公報 特開2012−26083号公報 特開2002−256519号公報
ところで、経年劣化等によって締結部材の締結力が低下すると、吸音パネルや足場板から正面板が外れて落下するおそれがある。そこで、本発明は、部品の落下を従来よりも抑制することの可能な、高架道路用の吸音パネルを提供することを目的とする。
本発明は、高架道路に設置される吸音パネルに関する。吸音パネルは、吸音部材と、前記吸音部材を収容するケーシングを備える。前記ケーシングは、高架道路への設置時に露出面となる正面板を含む正面板部材と、前記正面板と対向する背面板を含む背面板部材とを備える。前記正面板部材及び背面板部材のそれぞれには、互いに対向する一対の側面板が設けられる。前記正面板部材の前記一対の側面板には、前記正面板の内側に屈曲する内鉤部または外側に屈曲する外鉤部が形成される。前記背面板部材の前記一対の側面板には、前記正面板部材の側面板の内鉤部に対応する外鉤部または前記正面板部材の側面板の外鉤部に対応する内鉤部が形成される。前記内鉤部と外鉤部とが係合するように、前記正面板部材と背面板部材の側面板同士が重ね合わせられる。
また、上記発明において、前記内鉤部には、その鉤先端部から、前記内鉤部と前記外鉤部との係合時に前記外鉤部の鉤軸部に当接する延長板部が形成されていてよい。この場合、前記延長板部及び前記鉤軸部を垂直に貫通する締結部材を備えてもよい。
また、上記発明において、前記正面板部材及び前記背面板部材の一方の前記一対の側面板に前記内鉤部が形成されるとともに、他方の前記一対の側面板に前記外鉤部が形成されていてよい。この場合、吸音パネルの組み立て時に、前記内鉤部が形成された前記一対の側面板の間隔を拡げるようにして前記正面板部材及び前記背面板部材の一方を曲げて前記正面板部材及び前記背面板部材の他方に覆い被せることで、前記内鉤部と外鉤部とが係合されてよい。
また、上記発明において、正面板部材及び前記背面板部材の一方の前記一対の側面板に前記内鉤部が形成されるとともに、他方の前記一対の側面板に前記外鉤部が形成されてよい。この場合、前記吸音パネルの組み立て時に、前記外鉤部が形成された前記一対の側面板の間隔を狭めるようにして前記正面板部材及び前記背面板部材の一方を曲げて前記正面板部材及び前記背面板部材の他方に入れ込ませることで、前記内鉤部と外鉤部とが係合されてよい。
本発明によれば、部品の落下を従来よりも抑制可能な、高架道路用の吸音パネルを提供できる。
本実施形態に係る吸音パネルの設置例を示す図である。 本実施形態に係る吸音パネルの全体構成を例示する図である。 本実施形態に係る吸音パネルの設置例を示す図である。 本実施形態に係る吸音パネルの分解斜視図である。 正面板部材を例示する図である。 正面板部材の分解斜視図である。 正面板部材の正面視及び側面視を例示する図である。 背面板部材を例示する図である。 背面板部材の正面視及び側面視を例示する図である。 背面板部材の分解斜視図である。 本実施形態に係る吸音パネルの組み立て過程を例示する図である。 本実施形態に係る吸音パネルの組み立て過程を例示する図である。 本実施形態に係る吸音パネルの組み立て過程を例示する図である。 図13のE−E断面図である。 本実施形態に係る足場板の断面図である。
<高架道路裏面用吸音パネルの設置例>
図1に、本実施形態に係る、高架道路裏面用の吸音パネル10の設置例を示す。なお、図1〜15では、図示を明確にするために、一部の縮尺を実寸とは異ならせている。図1には、地上に敷設された道路12上に高架道路14が設けられた、2層の道路構造が例示されている。高架道路14の裏面は地上の道路に面しており、この裏面に吸音パネル10が設置される。
高架道路14の裏面から吊り下げ部材16が垂下され、さらに吊り下げ部材16の垂下端には、高架道路14の幅方向に延設される横梁18が吊り下げられる。横梁18はH鋼や溝型鋼(チャンネル)から構成され、水平方向に張り出すフランジを備えている。横梁18は高架道路14の長手方向(車両進行方向)に沿って間隔を置いて複数平行に設けられている。
<高架道路裏面用パネルの全体構成>
図2には、本実施形態に係る吸音パネル10の全体構成が例示されている。吸音パネル10は、略直方体形状の板部材である。吸音パネル10の短辺側の両側面には、ガイド溝20が形成されている。この両側面間の幅は横梁18の配置ピッチと略等しくなるように形成されており、図3に示すように、横梁18のフランジ22にガイド溝20を挿通させることで、吸音パネル10が横梁18に支持される。
また、ガイド溝20は吸音パネル10の短辺側の側面の全長に亘って設けられており、横梁18のフランジ22にガイド溝20を挿通させた後に、横梁18に沿って吸音パネル10をスライド移動させることが可能となっている。このように、吸音パネル10を順次スライド移動させいくことで、高架道路14の裏面が吸音パネル10に覆われる。なお、図示を省略しているが、スライド移動先で吸音パネル10を横梁18に固定させる固定手段として、ガイド溝20とフランジ22の隙間に打ち込まれる固定器具を用いてもよい。
<各構成の説明>
図4には、吸音パネル10の分解斜視図が例示されている。吸音パネル10は、吸音部材24及びこれを収容するケーシング26を備える。
吸音部材24は、ポリエステル繊維等の吸音材が板状等に成形された部材である。吸音部材24は、ケーシング26の正面板32を覆うようなサイズであることが好適であり、正面板32とほぼ等しいサイズであってよい。また、吸音部材24の水濡れ等による腐食防止のために、吸音部材24の一部または全体を、防水性のクロス等で覆うようにしてもよい。
ケーシング26は、吸音部材24を収容する筐体であって、例えばアルミニウム合金等の剛性材料から構成される。ケーシング26は、例えば、JIS H4000で定めるようなアルミニウム板材またはアルミニウム合金板材から構成されてよく、また、JIS SGH400で定めるような、溶融亜鉛めっきを施した鋼板から構成されてもよい。
また、ケーシング26は、高架道路14と吸音パネル10との間に設けられた空間に作業員が立ち入る際の足場としての機能を備えていてもよい。ケーシング26は、例えば110kg/m程度の耐荷重性を備えるような板厚や構造を備えることが好適である。
ケーシング26は、正面板部材28及び背面板部材30を備える。図5には、正面板部材28の斜視図が示されている。正面板部材28は、吸音パネル10を高架道路14に設置した際に露出面となる正面板32と、正面板32から略垂直に立ち上がる側面板34A,34B,36A,36Bを備える。正面板32には、地上の道路からの騒音を吸音部材24に吸収させるために、パンチング穴41が複数設けられている。
正面板部材28は、正面板32の周囲(4辺)を側面板34A,34B,36A,36Bに取り囲まれた蓋箱形状となっている。また、後述するように、正面板部材28は、背面板部材30に吊り支持される。支持力の軽減のため、正面板部材28は、可能な限り軽量であることが好適である。例えば、正面板部材28は、厚さが0.5mm以上0.7mm以下の、JIS H4000で定められるアルミ薄板から構成されてよい。
また、正面板部材28は、加工の容易性を考慮して、図6のように、正面板部材28を、正面板32及び側面板34A,34Bと、側面板36Aと、側面板36Bとの3つのパーツから構成するようにしてもよい。この場合、正面板32の側面板36A,36B側端部にハゼ折り部38を設けるとともに、当該ハゼ折り部38,38と側面板36A,36Bとをリベット等の締結部材40で締結することで、正面板32に側面板36A,36Bが固定される。
図7には、正面板部材28の正面図(上段、図5のA方向から見た図)と側面図(下段、図5のB方向から見た図)が例示されている。対向する一対の側面板36A,36Bには、横梁18のフランジ22に挿通されるガイド溝20が形成されている。また、横梁18を挟んで隣り合う吸音パネル10との隙間を詰めて吸音効果を高めるために、側面板36A,36Bの側端はガイド溝20よりも張り出すように形成されている。
対向する一対の側面板34A,34Bには、正面板32の面方向に沿って、言い換えると、側面板34A,34Bの長手方向全長に亘って凹溝42が形成されている。この凹溝42は、正面板32の内側に陥没するように形成されている。凹溝42を備えることで、図7上段に示すように、側面板34A,34Bには、正面板の外側に屈曲する外鉤部44が形成される。
また、側面板34A,34Bは、吸音パネル同士の当接面としても機能する。図7上段に示すように、吸音パネル10を横梁18の長手方向に沿って順次挿通させた場合に、隣り合う吸音パネル10,10の一方の側面板34Aが他方の側面板34Bに当接される。
図8には、背面板部材30の斜視図が例示されている。背面板部材30は、正面板32と対向する背面板46と、背面板46から略垂直に立ち上がるとともに互いに対向する一対の側面板48A,48Bを備える。
加えて、破線で示すように、背面板部材30の内側(吸音部材24側)には、補強部材50が設けられていてもよい。上述したように、吸音パネル10は、作業者の足場としての機能を有することから、十分な強度を備えるためにこのような部材を設けてもよい。
背面板部材30は、側面部材として側面板48A,48Bのみが設けられたコ字状部材となっている。背面板部材30は、上述した強度を十分に備えるような材料から構成されることが好適である。例えば、背面板部材30は、厚さが0.7mm以上0.9mm以下の、JIS SGH400で定められる鋼板から構成されていてよい。
図9には、背面板部材30の正面図(上段、図8のC方向から見た図)及び側面図(下段、図8のD方向から見た図)が例示されている。なお、正面図と側面図の縮尺は同一ではなく、正面図の縮尺が相対的に大きくなるように図示されている。下段に示されているように、側面板48A,48Bの両端は、正面板部材28のガイド溝20に適合するように切り欠かれている。
また、側面板48A,48Bは、その長手方向全長に亘って段差が形成されている。この段差は、背面板46から離間するにしたがって側面板48A,48Bの間隔が狭まるように内側に折れ曲がるようにして形成されている。この段差により、側面板48A,48Bには、背面板46の内側に屈曲する内鉤部52と、内鉤部52の鉤先端部から垂直に延設される延長板部54が形成される。後述するように、延長板部54は、正面板部材28と背面板部材30とを組み合わせた際に、正面板部材28の側面板34A,34Bに形成された外鉤部44のうち、鉤軸部に相当する面と当接する。
なお、図示は省略するが、高架道路14裏面への設置作業時に吸音パネル10をクレーン等の重機で吊り上げることのできるように、また、施工後に隣り合う吸音パネル10、10・・・をワイヤで括り付けるために、背面板46にアイボルトを設けてもよい。
<高架道路裏面用パネルの組み立て方法>
図6を参照して、正面板部材28の組み立てについて説明する。正面板32に設けられたハゼ折り部38,38に側面板36A,36Bの下面を当接させた後にリベット等の締結部材40で正面板32及び側面板34A,34Bからなるパーツ、側面板36Aのパーツ、並びに側面板36Bのパーツを互いに固定させる。
このとき、締結部材40の挿入方向は、正面板32の面方向、言い換えると、吸音パネル10の設置時における水平方向となっている。このような構成を備えることで、吸音パネル10の設置時に正面板32に鉛直向きの負荷が加えられても、締結部材40の軸がせん断破壊されない限り、正面板32は(横梁18に挿通された)側面板36A,36Bから脱落しない。言い換えると、正面板32は、締結部材40のせん断応力によって鉛直方向に支持されている。
例えばボルト−ナットを用いてその軸力により正面板32を支持する場合、ボルト−ナットの表面劣化(ねじ山の劣化など)によって支持力が低下するが、せん断応力による支持の場合、締結部材40の表面が劣化しても軸内部まで劣化が進行していなければ支持力の低下は免れる。このように、本実施形態では、相対的に劣化に強い支持方法を用いて正面板32を支持している。
図10には、背面板部材30の組み立ての様子が例示されている。背面板46と補強部材50の各ねじ穴を位置合わせした後に、ボルト−ナットによって両者を締結する。なお、この場合、上述したようにボルト−ナットの劣化によって背面板46から補強部材50が落下するおそれがあるが、補強部材50が落下しても正面板32(及び吸音部材24)に受け止められることから、地上に敷設された道路への落下は免れる。
次に、正面板部材28内に吸音部材24(不図示)を配置して、その後、正面板部材28に背面板部材30を被せる。このとき、図11に示すように、正面視でコ字状の背面板部材30に対して、内鉤部52が形成された側面板48A,48Bの間隔が拡がるようにして当該背面板部材30を曲げるようにしてもよい。このようにすることで正面板部材28に背面板部材30を容易に組み付けることができる。
また、正面板部材28と背面板部材30との重ね合わせ工程として、図11に示す工程に代えて、図12に示すような工程を実施してもよい。すなわち、背面板部材30を伏せるとともに、その裏面(正面板部材28との対向面)に吸音部材24(不図示)を配置させる。さらに、外鉤部44が形成された側面板34A、34Bの間隔が狭まるように、側面板36A,36Bを取り付ける前の正面板32を曲げて背面板部材30に入れ込ませる。その後、正面板32に側面板36A,36Bを取り付ける。
図11や図12にて示した、正面板部材28と背面板部材30の組みつけに際して、背面板部材30の側面板48A,48Bに形成された内鉤部52と、正面板部材28の側面板34A,34Bの外鉤部44とが係合するように、背面板部材30の側面板48A,48Bと正面板部材28の側面板34A,34Bとを重ね合わせる。このようにすることで、吸音パネル10を高架道路14裏面に設置したときに、正面板部材28が背面板部材30によって吊り支持される。内鉤部52及び外鉤部44は、側面板48A,48B及び側面板34A,34Bの全長に亘って形成されており、吸音パネル10を高架道路14の裏面に設置した際に、正面板部材28は面的に背面板部材30に吊り支持される。締結部材を用いて点的に支持する場合と比較して、確実な支持が可能となる。
次に、図13に示すように、正面板部材28と背面板部材30を締結部材40により組み付ける。まず、補強部材50の長手方向両端部のハゼ折り部56,56(図10参照)と正面板部材28の側面板36A,36Bとを締結部材40Aによって締結する。また、正面板部材28の側面板36A、36Bの天面58,58(図5参照)と背面板部材30の背面板46とをリベット等の締結部材40Bにて締結する。
さらに、正面板部材28の側面板34A,34Bと背面板部材30の側面板48A,48Bとを締結部材40Cにて締結する。この締結について、図14を用いて説明する。図14には、図13のE−E断面図が示されている。なお、吸音部材24の図示を省略している。締結部材40Cは、正面板32または背面板46に沿って、言い換えると、吸音パネル10を高架道路14裏面に設置した際の水平方向に沿って、側面板34A,34B及び側面板48A,48Bに挿入される。このようにすることで、外鉤部44及び内鉤部52の係合関係による吊り支持に加えて、正面板部材28は、締結部材40Cのせん断応力を介して、背面板部材30に吊り支持される。つまり、上述したように、相対的に劣化に耐え得る手段によって、正面板部材28が吊り支持される。
加えて、本実施形態では、正面板部材28の凹溝42内に締結部材40Cを打ち込ませている。言い換えると、正面板部材28の外鉤部44のうち鉤軸部に相当する板部45と、背面板部材30の内鉤部52の延長板部54に対して垂直に締結部材40Cを貫通させている。上述したように、側面板34A,34B,48A,48Bは吸音パネル10の設置時に隣り合う吸音パネル10,10の当接面として機能するが、締結部材40Cを凹溝42内に収容させることで、当接面からの締結部材40Cの飛び出しが抑制され、当接面間に隙間が生じることが防止される。このようにすることで、吸音パネル10,10間の隙間が狭められ(詰められ)、高い吸音効果を得ることが可能となる。
なお、上述した実施形態では、正面板部材28に外鉤部44を形成し、背面板部材30に内鉤部52を形成したが、この形態に限らない。要するに外鉤部44と内鉤部52の係合関係が成立すればどのような形態であってもよく、例えば正面板部材28と背面板部材30の一方に外鉤部44を形成するとともに他方に内鉤部52を形成するようにしてもよい。また、正面板部材28の一対の側面板34A,34Bの一方に外鉤部44、他方に内鉤部52を形成するとともに、背面板部材30の側面板48A,48Bに、対応する外鉤部44及び内鉤部52をそれぞれ形成するようにしてもよい。
<足場板>
図15には、本実施形態の別例である、足場板100の断面図が例示されている。足場板100は、吸音パネル10と同様に高速道路の裏面に設置される。さらに、足場板100にはガイド溝20(図示せず)が形成されており、横梁18のフランジ22に挿通される。
吸音パネル10との主な相違点は、ケーシング26内部に吸音部材24が設けられておらず、また正面板32にパンチング穴が形成されておらず、さらに背面板46と正面板32との間に補強部材50A,50Bが設けられている点にある。また、吸音パネル10に対してサイズや板厚を変更させることも可能である。
足場板100は、吸音パネル10と同様の支持構造を備える。すなわち、背面板部材30の側面板48A,48Bに形成された内鉤部52と、正面板部材28の側面板34A,34Bの外鉤部44とが係合するように、背面板部材30の側面板48A,48Bと正面板部材28の側面板34A,34Bとが重ね合わせられている。このようにすることで、足場板100を高架道路14裏面に設置したときに、正面板部材28が背面板部材30によって吊り支持される。内鉤部52及び外鉤部44は、側面板48A,48B及び側面板34A,34Bの全長に亘って形成されており、足場板100を高架道路14の裏面に設置した際に、正面板部材28は面的に背面板部材30に吊り支持される。締結部材を用いて点的に支持する場合と比較して、確実な支持が可能となる。
加えて、正面板部材28の側面板34A,34Bと背面板部材30の側面板48A,48Bとが締結部材40Cによって締結される。締結部材40Cは、正面板32または背面板46に沿って、言い換えると、足場板100を高架道路14裏面に設置した際の水平方向に沿って、側面板34A,34B及び側面板48A,48Bに挿入される。この結果、外鉤部44及び内鉤部52の係合関係による吊り支持に加えて、正面板部材28は、締結部材40Cのせん断応力を介して、背面板部材30に吊り支持される。つまり、上述したように、相対的に劣化に耐え得る手段によって、正面板部材28が吊り支持される。
さらに、正面板部材28の凹溝42内に締結部材40Cを打ち込ませている。締結部材40Cを凹溝42内に収容させることで、当接面からの締結部材40Cの飛び出しが抑制され、当接面間に隙間が生じることが防止される。このようにすることで、足場板100,100間の隙間が狭められ(詰められ)、足場板100からの作業員や工具の落下が防止される。
なお、図15に示した実施形態では、正面板部材28に外鉤部44を形成し、背面板部材30に内鉤部52を形成したが、この形態に限らない。要するに外鉤部44と内鉤部52の係合関係が成立すればどのような形態であってもよく、例えば正面板部材28と背面板部材30の一方に外鉤部44を形成するとともに他方に内鉤部52を形成するようにしてもよい。また、正面板部材28の一対の側面板34A,34Bの一方に外鉤部44、他方に内鉤部52を形成するとともに、背面板部材30の側面板48A,48Bに、対応する外鉤部44及び内鉤部52をそれぞれ形成するようにしてもよい。
10 吸音パネル、14 高架道路、18 横梁、20 ガイド溝、22 フランジ、24 吸音部材、26 ケーシング、28 正面板部材、30 背面板部材、32 正面板、34A,34B,36A,36B 正面板部材の側面板、40 締結部材、44 外鉤部、46 背面板、48A,48B 背面板部材の側面板、50 補強部材、52 内鉤部、54 延長板部、100 足場板。

Claims (4)

  1. 高架道路に設置される吸音パネルであって、
    吸音部材と、前記吸音部材を収容するケーシングを備え、
    前記ケーシングは、高架道路への設置時に露出面となる正面板を含む正面板部材と、前記正面板と対向する背面板を含む背面板部材とを備え、
    前記正面板部材及び背面板部材のそれぞれには、互いに対向する一対の側面板が設けられ、
    前記正面板部材の前記一対の側面板には、前記正面板の内側に屈曲する内鉤部または外側に屈曲する外鉤部が形成され、
    前記背面板部材の前記一対の側面板には、前記正面板部材の側面板の内鉤部に対応する外鉤部または前記正面板部材の側面板の外鉤部に対応する内鉤部が形成され、
    前記内鉤部と外鉤部とが係合するように、前記正面板部材と背面板部材の側面板同士が重ね合わせられる、吸音パネル。
  2. 請求項1に記載の吸音パネルであって、
    前記内鉤部には、その鉤先端部から、前記内鉤部と前記外鉤部との係合時に前記外鉤部の鉤軸部に当接する延長板部が形成され、
    前記延長板部及び前記鉤軸部を垂直に貫通する締結部材を備える、吸音パネル。
  3. 請求項1または2に記載の吸音パネルであって、
    前記正面板部材及び前記背面板部材の一方の前記一対の側面板に前記内鉤部が形成されるとともに、他方の前記一対の側面板に前記外鉤部が形成され、
    前記吸音パネルの組み立て時に、前記内鉤部が形成された前記一対の側面板の間隔を拡げるようにして前記正面板部材及び前記背面板部材の一方を曲げて前記正面板部材及び前記背面板部材の他方に覆い被せることで、前記内鉤部と外鉤部とが係合される、吸音パネル。
  4. 請求項1または2に記載の吸音パネルであって、
    前記正面板部材及び前記背面板部材の一方の前記一対の側面板に前記内鉤部が形成されるとともに、他方の前記一対の側面板に前記外鉤部が形成され、
    前記吸音パネルの組み立て時に、前記外鉤部が形成された前記一対の側面板の間隔を狭めるようにして前記正面板部材及び前記背面板部材の一方を曲げて前記正面板部材及び前記背面板部材の他方に入れ込ませることで、前記内鉤部と外鉤部とが係合される、吸音パネル。
JP2017021981A 2017-02-09 2017-02-09 吸音パネル Active JP6370940B2 (ja)

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