JP6369293B2 - 回転電機の固定子 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば車両において電動機や発電機として使用される回転電機の固定子に関する。
回転電機の固定子として、周方向に配列された複数のスロットを有する固定子コアと、周方向の異なるスロットに収容される複数のスロット収容部とスロットの外部でスロット収容部同士を接続する複数のターン部とを有する複数の連続コイル線材を固定子コアに波巻きしてなる固定子コイルと、を備えたものが一般に知られている。
ここで用いられる連続コイル線材は、固定子コアを周方向に周回するように長尺に形成されたものである。この連続コイル線材のスロット収容部の配置パターンは、特許文献1に開示されているように、隣接するスロットにおいて、1層目と2層目に交互に配置されるパターン(編込みコイルタイプ)と、特許文献2に開示されているように、1層目と1層目、2層目と2層目に配置されるパターン(重ねコイルタイプ)とがある。
特開2002−176752号公報 米国特許第6882077号明細書
ところで、近年、大電流の固定子の採用が増え、連続コイル線材の導体断面積が大きくなってきている。そのため、固定子コイルを作製する際に、連続コイル線材が塑性変形すると、緻密な固定子コイルであるほど組み付けが困難となることから、連続コイル線材を成形した後、連続コイル線材の形状を安定させて塑性変形し難くするために、複数の連続コイル線材を束ねる必要がある。
上記特許文献1のように、1層目と2層目に交互に配置される編込みコイルタイプの場合には、複数の連続コイル線材を編み込む際に、連続コイル線材にストレスが掛かり易いため塑性変形し易いという問題がある。また、太い連続コイル線材を用いる場合には、製作上多くの時間が必要となることから、これまで実現できなかった。
これに対して、上記特許文献2のように、1層目と1層目、2層目と2層目に配置される重ねコイルタイプの場合には、短時間で固定子コイルを作製できる利点がある。しかし、長い連続コイル線材を複数本重ねた状態で搬送するときには、形状が安定せずばらけ易いため、重ねた複数本の連続コイル線材を固定する器具が必要になるなど、連続コイル線材の取り扱いが煩雑となる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、連続コイル線材よりなる固定子コイルを作製する際に、連続コイル線材の安定性を確保して塑性変形し難くし、固定子コイルを容易に作製することができる回転電機の固定子を提供することを解決すべき課題とするものである。
上記課題を解決するためになされた本発明は、
周方向に配列された複数のスロット(31)を有する固定子コア(30)と、周方向の異なる前記スロットに収容される複数のスロット収容部(51)と前記スロットの外部で前記スロット収容部同士を接続する複数のターン部(52)とを有する複数の連続コイル線材(50,50A〜50C)を前記固定子コアに波巻きしてなる固定子コイル(40)と、を備えた回転電機の固定子において、
前記固定子コイルは、複数の前記連続コイル線材が所定の状態に束ねられてなる帯状のコイル線材束(60,60A〜60D)からなり、前記コイル線材束渦巻き状に巻き付けられて円筒状に成形されることにより形成されており、
前記コイル線材束は、前記連続コイル線材が前記固定子コアの周方向に周する範囲において、前記連続コイル線材が他の前記連続コイル線材に対して径方向内方側と径方向外方側との間で複数箇所で交差しているとともに、隣接する二つの交差箇所の間隔が前記ターン部の1個分の長さ以上とされている箇所が1箇所以上存在しており、
前記連続コイル線材は、前記ターン部の前記固定子コアから軸方向外方へ最も離れた頭頂部に、前記固定子コアの中心軸(O)から放射方向に延びる基準直線(L1)に対して周方向に傾斜した第1のクランク部(53,53a,53b)を有し、
前記固定子コイルは、前記固定子コアの軸方向両端面(30a)からそれぞれ軸方向外方へ突出するコイルエンド部(41,42)において、前記基準直線に対する周方向への傾斜方向の異なる2種類の前記第1のクランク部が周方向に交互となるように配置された箇所が複数存在していることを特徴とする。
この構成によれば、コイル線材束は、連続コイル線材が複数箇所で交差しているので、固定子コイルを作製する際に、安定してばらけ難くなり、取り扱いが容易となる。また、コイル線材束は、連続コイル線材が固定子コアの周方向に1周する範囲において、隣接する二つの交差箇所の間隔がターン部の1個分の長さ以上とされている箇所が1箇所以上存在している。これにより、固定子コイルを作製する際に、連続コイル線材にストレスが掛かり難くなって塑性変形し難くなるため、組み付け性が向上し、固定子コイルを容易に作製することができる。
なお、この欄及び特許請求の範囲で記載された各部材や部位の後の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載された具体的な部材や部位との対応関係を示すものであり、特許請求の範囲に記載された各請求項の構成に何ら影響を及ぼすものではない。
実施形態1に係る回転電機の固定子の斜視図である。 実施形態1に係る回転電機の固定子の側面図である。 実施形態1に係る回転電機の固定子の平面図である。 実施形態1に係る回転電機の固定子の軸方向に沿う断面図である。 実施形態1に係る分割コアの平面図である。 実施形態1に係る固定子コイルの斜視図である。 実施形態1に係る固定子コイルを構成する連続コイル線材の正面図である。 実施形態1に係る回転電機の固定子の一部を示す部分正面図である。 実施形態1に係る回転電機の固定子の一部を示す部分正面図である。 実施形態1に係る回転電機の固定子の一部を示す部分斜視図である。 実施形態1に係る回転電機の固定子の一部を示す部分正面図である。 実施形態1に係る回転電機の固定子の一部を示す部分斜視図である。 実施形態1においてスロット収容部の両側に設けられた第2のクランク部の構成を示す説明図である。 比較例1においてスロット収容部の片側に設けられた第2のクランク部の構成を示す説明図である。 実施形態1において連続コイル線材に設けられる第2のクランク部の状態を示す説明図である。 実施形態1においてコイル線材束に設けられる第2のクランク部の状態を示す説明図である。 実施形態1においてスロット収容部の両側に設けられる第2のクランク部の折れ曲がり方向の組み合わせを示す説明図である。 実施形態1においてスロット収容部の両側に設けられる第2のクランク部の折れ曲がり方向の組み合わせを示す説明図である。 実施形態1において1本と1本の連続コイル線材を編み込んで束ねたコイル線材束の説明図である。 実施形態1において2本と1本の連続コイル線材を編み込んで束ねたコイル線材束の説明図である。 実施形態1において3本と3本の連続コイル線材を編み込んで束ねたコイル線材束の説明図である。 実施形態1において6本と6本の連続コイル線材を編み込んで束ねたコイル線材束の説明図である。 実施形態1において6本と6本のコイル線材束同士を編み込んで束ねる際の編込み箇所を示す説明図である。 実施形態1において円筒状に成形された固定子コイルから抽出された1本の連続コイル線材を一方のコイルエンド部側から見た平面図である。 図24のK部を拡大して示す部分拡大平面図である。 図24のK部を拡大して示す部分拡大斜視図である。 実施形態1に係る固定子の一部を拡大して示す部分拡大図である。 実施形態1において6本と6本のコイル線材束同士を編み込む際の編込み箇所を2箇所(4.5山の編込み)とした場合の説明図である。 実施形態1において6本と6本のコイル線材束同士を編み込む際に2箇所の編込みと1山差し込みを併用した場合の説明図である。 実施形態1において6本と6本のコイル線材束同士を編み込む際に編込み箇所を4箇所(1.5山の編込み)とした場合の説明図である。 実施形態1において冷却装置のノズルから固定子コイルの両コイルエンド部に冷却液が滴下された状況を示す側面図である。 実施形態1において冷却装置のノズルから固定子コイルの一方のコイルエンド部に冷却液が滴下された状況を示す正面図である。 図32の一部を拡大して示す部分拡大図である。 (a)〜(c)一方側に傾斜した第1のクランク部を有するターン部において、第2のクランク部の折れ曲がり方向が異なる3種類のパターンを示す説明図である。 (a)〜(c)他方側に傾斜した第1のクランク部を有するターン部において、第2のクランク部の折れ曲がり方向が異なる3種類のパターンを示す説明図である。 変形例1,2において用いられるコイル線材束の表現方法を示す説明図である。 変形例1に係るコイル線材束を模式的に示す説明図である。 変形例2に係るコイル線材束を模式的に示す説明図である。
以下、本発明に係る回転電機の固定子の実施形態について図面を参照しつつ具体的に説明する。
〔実施形態1〕
本実施形態の固定子20は、例えば車両の電動機及び発電機を兼ねる回転電機に使用されるものであって、内周側に回転子(図示せず)を回転自在に収容する。回転子の外周部には、複数の永久磁石が周方向に所定距離を隔てて埋設されており、これら永久磁石により周方向に極性が交互に異なる複数の磁極が形成されている。本実施形態では、16磁極(N極:8、S極:8)とされている。
固定子20は、図1〜図4に示すように、複数の分割コア32よりなる円環状の固定子コア30と、固定子コア30に波巻きされた複数(本実施形態では12本)の連続コイル線材50からなる三相(U相、V相、W相)の固定子コイル40と、を備えている。固定子コア30は、周方向に分割された複数(本実施形態では48個)の分割コア32(図5参照)を円環状に組み付けて形成されており、その内周側に周方向に配列された複数のスロット31を有する。円環状に組み付けられた複数の分割コア32は、それらの外周に圧入により嵌合された外筒37により固定保持されている。
この固定子コア30は、外周側に位置する円環状のバックコア部33と、バックコア部33から径方向内方へ突出し周方向に所定距離を隔てて配列された複数(本実施形態では96個)のティース34とからなる。これにより、隣り合うティース34の周方向に対向する側面34a同士の間には、固定子コア30の内周側に開口し軸方向に延びるスロット31が形成されている。各スロット31は、その深さ方向が径方向と一致するように形成されている。固定子コア30に形成されたスロット31の数は、回転子の磁極数(16磁極)に対し、固定子コイル40の一相あたり2個の割合(スロット倍数:2)で形成されている。本実施形態では、16×3×2=96より、スロット数は96個とされている。
固定子コア30を構成する分割コア32は、プレス打ち抜き加工により所定形状に形成された複数の電磁鋼板を軸方向に積層させて形成されている。隣接する2枚の電磁鋼板の間には、絶縁薄膜が配置されている。なお、この分割コア32は、電磁鋼板の積層体からだけでなく、従来公知の金属薄板および絶縁薄膜を用いて形成してもよい。
固定子コイル40は、図6に示すように、所定の波形形状に成形した複数(本実施形態では12本)の連続コイル線材50を所定の状態に束ねてなる帯状のコイル線材束60(図11参照)を形成した後、そのコイル線材束60を渦巻き状に巻き付けて円筒状に成形することにより形成されている。
固定子コイル40を構成する連続コイル線材50は、図7に示すように、長尺状の波形形状に形成されている。この連続コイル線材50は、長手方向に沿って並列配置され固定子コア30のスロット31に収容されるスロット収容部51と、周方向の異なるスロット31から外部に突出して隣り合うスロット収容部51の一端部同士及び他端部同士を交互にそれぞれ接続するターン部52とを有する。この連続コイル線材50は、導電率の高い銅やアルミ等からなる矩形断面の導体と、導体の外周面を覆う絶縁被膜とからなる平角線で形成されている。
連続コイル線材50は、各ターン部52の中央部に位置し、固定子コア30の軸方向端面30a(図2参照)から軸方向外方へ最も離れた頭頂部に、各ターン部52の両端にそれぞれ接続する一対のスロット収容部51を径方向に層変わりさせる第1のクランク部53を有する。この第1のクランク部53の径方向への変位量は、1本の連続コイル線材50の径方向幅と概ね同じにされている。よって、ターン部52の両端にそれぞれ接続する一対のスロット収容部51は、各スロット31内において径方向に1層分ずれた層に収容されている。
この第1のクランク部53は、図8に示すように、固定子コア30の中心軸O(図3参照)から放射方向に延びる基準直線L1に対して周方向に傾斜している。本実施形態の場合には、基準直線L1に対する周方向への傾斜方向が異なる2種類の第1のクランク部53a,53bを有する。即ち、第1のクランク部53aは、基準直線L1に対して周方向一方側(時計回り方向)へ角度θ1傾斜している。また、第1のクランク部53bは、基準直線L1に対して周方向他方側(反時計回り方向)へ角度θ2傾斜している。なお、ここでの角度θ1,θ2は鋭角とする。
これら傾斜方向の異なる2種類の第1のクランク部53a,53bは、周方向において、それぞれ単数及び複数のものが不規則に配置されており、周方向に交互となるように配置された箇所が複数存在している。例えば、図9及び図10には、12本中の6本の連続コイル線材50にそれぞれ設けられた6個の第1のクランク部53b(層変わり部)が周方向に連続して配置されている箇所が示されている。また、図11及び図12には、12本中の1本目と7本目の連続コイル線材50にそれぞれ設けられた1個の第1のクランク部53b(層変わり部)が周方向において単独に配置されている箇所が示されている。なお、第1のクランク部53a,53bの傾斜角度θ1,θ2は、それぞれ複数種類の傾斜角度を有するようにしてもよい。
また、連続コイル線材50は、図7に示すように、スロット収容部51の延伸方向両端とそれぞれ接続するターン部52の根元部に、径方向に折れ曲がる第2のクランク部54を有する。この第2のクランク部54は、スロット収容部51の各端部から径方向外方に折れ曲がるものと、径方向内方に折れ曲がるものとが混在するようにして、全てのスロット収容部51の両側に設けられている。各第2のクランク部54の径方向への折れ曲がり量A1は、図13に示すように、1本のスロット収容部51の径方向幅C1の半分(C1/2)にされて一定に設定されている。また、第2のクランク部54の径方向への折れ曲がり量A1は、第1のクランク部53の径方向への変位量の半分に設定されている。
なお、図14に示す比較例1のように、第2のクランク部154がスロット収容部151の片側だけに設けられる場合には、第2のクランク部154の径方向への折れ曲がり量A2は、スロット収容部151の径方向幅C2(C1と同一)と同等にされる。これに対して、本実施形態の場合には、第2のクランク部54がスロット収容部51の延伸方向両側に設けられることで、各第2のクランク部54の径方向への折れ曲がり量A1がスロット収容部51の径方向幅C1の半分(C1/2)にされている。
また、本実施形態の第2のクランク部54の延伸方向長さB1は、比較例1の第2のクランク部154の延伸方向長さB2の半分(B2/2)にされている。さらに、本実施形態の第2のクランク部54の径方向幅D1は、比較例1の第2のクランク部154の径方向幅D2よりも大きくなっている。即ち、本実施形態の第2のクランク部54の断面積は、比較例1の第2のクランク部154の断面積よりも大きくなっている。これにより、本実施形態の場合には、第2のクランク部54の断面積の減少が最小限に抑制され、電気抵抗の増大が抑制されている。
また、本実施形態では、図15に示すように、ターン部52は、両端部に周方向に湾曲して折り曲げられた曲げR部55を有し、第2のクランク部54は、曲げR部55の一部と重複して設けられている。これにより、固定子コア30の軸方向端面30aから突出するターン部52の突出高さhが低く抑制されている。なお、図16に示すように、各ターン部52に設けられた曲げR部55は、隣接する他の曲げR部55と干渉しない位置に配置されているので、第2のクランク部54を曲げR部55の一部と重複して設けても第2のクランク部54同士が干渉することはない。
本実施形態において、スロット収容部51の両側に設けられる第2のクランク部54の折れ曲がり方向の組み合わせは、図17及び図18に示す4種類のパターンとなる。即ち、図17において、一方のスロット収容部51aの両側に設けられた第2のクランク部54の折れ曲がり方向は(内・内)となり、他方のスロット収容部51bの両側に設けられた第2のクランク部54の折れ曲がり方向は(外・内)となる。また、図18において、一方のスロット収容部51cの両側に設けられた第2のクランク部54の折れ曲がり方向は(内・外)となり、他方のスロット収容部51dの両側に設けられた第2のクランク部54の折れ曲がり方向は(外・外)となる。
上記において、「内」は、スロット収容部51の端部から径方向内方へ折れ曲がる場合であり、「外」は、スロット収容部51の端部から径方向外方へ折れ曲がる場合である。ここで、第2のクランク部54の折れ曲がり方向が「外」の場合には、第2のクランク部54と固定子コア30の軸方向端面30aとの間に窪み部56が形成されている(図4、図31参照)。なお、図17及び図18に示す連続コイル線材50は、上側のターン部52に第1のクランク部53bが設けられ、下側のターン部52に第1のクランク部53aが設けられている部位であるが、ターン部52に設けられる第1のクランク部53の傾斜方向が逆になる場合でも、上記と同じ4種類のパターンとなる。
本実施形態のコイル線材束60は、図19〜図22に示すように、連続コイル線材50を所定の状態に束ねることにより形成されている。先ず、図19に示すように、1本の連続コイル線材50Aと1本の連続コイル線材50Bとを、複数箇所で交差した状態に束ねて、2本の連続コイル線材50A,50Bよりなるコイル線材束60Aを形成する。
このコイル線材束60Aは、各連続コイル線材50A,50Bの2.5山ごとの位置で交差するように編み込まれている。即ち、通常の連続的な編み込みの場合には、各連続コイル線材50A,50Bの0.5山ごとの位置で交差するように編み込まれるのに対して、この場合には、2山(ターン部52の2個分の長さ)飛ばしで編み込まれている。よって、連続コイル線材50が固定子コア30の周方向に1周する範囲において、隣接する二つの交差箇所の間隔が全ての箇所で2.5山(ターン部52の1個分の長さ以上)とされている。
なお、2.5山とは、連続コイル線材50のスロット収容部51の延伸方向両側にそれぞれあるターン部52の2.5個分の長さ範囲のことをいう。また、複数の連続コイル線材50が束ねられてなるコイル線材束60の場合には、スロット収容部51の延伸方向両側のそれぞれにおいて一塊となった複数のターン部52よりなるターン部群の2.5個分の長さ範囲のことをいう。
この場合、2本の連続コイル線材50A,50Bの編込みは、次のように行われる。先ず、2本の連続コイル線材50A,50Bを、長手方向(中心軸線方向)に2スロットピッチずらせて対面した状態に配置する。次いで、2本の連続コイル線材50A,50Bを、長手方向一端部を固定した状態で、互いの中心軸線の周りを回転するように相対回転(公転)させる。このとき、2本の連続コイル線材50A,50Bは、180°相対回転するごとに、且つ2.5山ずつ離れた位置で、図19の上下から互いに交差させた状態で接近させることにより編み込まれている。これにより、2本の連続コイル線材50A,50Bは、長手方向に2スロットピッチずれた状態に束ねられて、一つのコイル線材束60Aとされている。
なお、2本の連続コイル線材50A,50B同士の交差箇所は、各連続コイル線材50A,50Bのスロット収容部51の延伸方向両側にそれぞれある、隣接する2個のターン部52の間である。また、2本の連続コイル線材50A,50B同士の交差箇所は、各連続コイル線材50A,50Bのスロット収容部51の延伸方向両側にそれぞれ存在している。
次に、図20に示すように、一つのコイル線材束60Aと1本の連続コイル線材50Cとを、複数箇所で交差した状態に束ねて、3本の連続コイル線材50A〜50Cよりなるコイル線材束60Bを形成する。このコイル線材束60Bも、コイル線材束60Aと同様に、各連続コイル線材50A〜50Cの2.5山ごとの位置で交差するように編み込まれている。この場合、一つのコイル線材束60Aと1本の連続コイル線材50Cとの編込みは、長手方向に2スロットピッチずれた状態に束ねられているコイル線材束60Aを構成する2本の連続コイル線材50A,50Bのずれ方向中央位置に、1本の連続コイル線材50Cが位置するように配置されて、上記と同様に行われる。これにより、合計3本の連続コイル線材50A〜50Cは、長手方向に1スロットピッチずつずれた状態に束ねられている。
続いて、図21に示すように、第1コイル線材束60B1と第2コイル線材束60B2とを、複数箇所で交差した状態に束ねて、6本の連続コイル線材50A〜50Cよりなるコイル線材束60Cを形成する。このコイル線材束60Cは、各連続コイル線材50A〜50Cの2.5山ごとの位置で交差するように編み込まれている。この場合、第1及び第2コイル線材束60B1,60B2の編込みは、第1コイル線材束60B1と第2コイル線材束60B2が長手方向に3スロットピッチずれた状態で上記と同様に行われる。これにより、第1及び第2コイル線材束60B1,60B2を構成する合計6本の連続コイル線材50A〜50Cは、長手方向に1スロットピッチずつずれた状態に束ねられている。
続いて、図22に示すように、第1コイル線材束60C1と第2コイル線材束60C2とを、複数箇所で交差した状態に束ねて、12本の連続コイル線材50A〜50Cよりなるコイル線材束60Dを形成する。このコイル線材束60Dは、第1コイル線材束60C1と第2コイル線材束60C2が長手方向に6スロットピッチずれた状態で、第1及び第2コイル線材束60C1,60C2の2.5山ごとの位置で交差するようにして、上記と同様に編み込まれている。
この場合、第1及び第2コイル線材束60C1,60C2同士の交差箇所は、図23に示すように、第1及び第2コイル線材束60C1,60C2のスロット収容部51の延伸方向両側にそれぞれある、隣接する2個のターン部群の間(上下方向に対向する2個の矢印の箇所)である。これにより、第1及び第2コイル線材束60C1,60C2を構成する12本の連続コイル線材50A〜50Cは、長手方向に1スロットピッチずつずれた状態に束ねられている。
なお、本実施形態の場合には、上記のように各連続コイル線材50同士の交差箇所が2.5山ごとに設定されているので、連続コイル線材50が固定子コア30の周方向に1周する範囲において、隣接する二つの交差箇所の間隔が全ての箇所で2.5山(ターン部52の1個分の長さ以上)とされている。これにより、コイル線材束60は、通常行われる0.5山ごとの編込みのように密な状態ではなく、粗の状態に編み込まれている。そのため、複数の連続コイル線材50を束ねる際に、各連続コイル線材50にストレスが掛かり難くなり、塑性変形し難くなるので、連続コイル線材50を束ねる作業や、後に行う固定子コア30との組み付け作業を容易に行うことが可能となる。
本実施形態の固定子コイル40は、以上のようにして12本の連続コイル線材50を束ねて帯状に形成されたコイル線材束60Dを、渦巻き状に3周するように巻き付けて円筒状に成形することにより形成されている(図6参照)。なお、図24、図25及び図26には、円筒状に成形された固定子コイル40から抽出された1本の連続コイル線材50が示されている。図24、図25及び図26において、50eは、連続コイル線材50の一端側の端末部であり、50fは、連続コイル線材50の他端側の端末部である。この固定子コイル40は、それぞれ並列接続された2本の並列巻線よりなる3本の相巻線の巻線端が星型結線により結線されている。なお、各並列巻線は、直列接続された2本の連続コイル線材50で構成されている。
この固定子コイル40は、次のようにして固定子コア30と組み付けられている。即ち、円筒状に成形された固定子コイル40に対して、外周側から各分割コア32のティース34を挿入して、全ての分割コア32を固定子コイル40に沿って円環状に組み付けた後、分割コア32の外周に円筒状の外筒37を、例えば圧入や焼きばめ等の手法により嵌合する。これにより、固定子コイル40は、図1〜図4に示すように、各連続コイル線材50の所定のスロット収容部51が固定子コア30の所定のスロット31内に収容された状態に組み付けられる。
この場合、各連続コイル線材50のスロット収容部51は、所定のスロット数(本実施形態では3相×2個(倍スロット)=6個)ごとのスロット31に収容されている。そして、それぞれのスロット31には、所定数(本実施形態では6本)の連続コイル線材50のスロット収容部51が径方向1列に整列した状態で配置されている。また、連続コイル線材50の隣り合うスロット収容部51同士を接続しているターン部52は、固定子コア30の軸方向両端面30aからそれぞれ突出している。これにより、固定子コイル40の軸方向両端部には、その突出している多数のターン部52により円環状のコイルエンド部41,42がそれぞれ形成されている(図1〜図4参照)。
本実施形態の場合、スロット収容部51の両端とそれぞれ接続するターン部52の根元部に、径方向への折れ曲がり量A1がスロット収容部51の径方向幅C1の半分に設定された第2のクランク部54が設けられている。そのため、図27に示すように、コイルエンド部41,42の内径(直径)は、スロット収容部51(連続コイル線材50)1本分小さくなり、コイルエンド部41,42の外径(直径)は、スロット収容部51(連続コイル線材50)1本分大きくなっている。
以上のように、本実施形態の回転電機の固定子によれば、コイル線材束60は、連続コイル線材50が複数箇所で交差しているので、固定子コイル40を作製する際に、安定してばらけ難くなり、取り扱いが容易となる。また、コイル線材束60は、連続コイル線材50が固定子コア30の周方向に1周する範囲において、隣接する二つの交差箇所の間隔が全ての箇所で2.5山とされて、ターン部52の1個分の長さ以上とされている箇所が1箇所以上存在している。これにより、固定子コイル40を作製する際に、連続コイル線材50にストレスが掛かり難くなって塑性変形し難くなるため、組み付け性が向上し、固定子コイル40を容易に作製することができる。
また、本実施形態のコイル線材束60は、複数の連続コイル線材50を編み込むことにより束ねられているため、連続コイル線材50同士の交差箇所が、各連続コイル線材50のスロット収容部51の延伸方向両側にそれぞれ存在している。これにより、コイル線材束60がより安定してばらけ難くなるので、コイル線材束60の取り扱いが容易になる。
また、コイル線材束60を構成する連続コイル線材50同士の交差箇所は、連続コイル線材50が固定子コア30の周方向に1周する範囲において2箇所以上とされている。これによっても、コイル線材束60がより安定してばらけ難くなるので、コイル線材束60の取り扱いが容易になる。
さらに、コイル線材束60を構成する連続コイル線材50同士の交差箇所は、各連続コイル線材50のスロット収容部51の延伸方向両側にそれぞれある、隣接する2個のターン部52の間である。そのため、上記の作用及び効果を奏するコイル線材束60を、簡単かつ容易に形成することができる。
なお、上記実施形態での編込みにおいて、連続コイル線材50同士の交差箇所は、連続コイル線材50が固定子コア30の周方向に1周する範囲において3箇所(2.5山の編込み)にされていたが、コイル線材束60をより安定させてばらけ難くするためには、交差箇所を2箇所以上とするのが好ましい。図28には、6本の連続コイル線材50をそれぞれ束ねてなる第1及び第2コイル線材束60C1,60C2を編み込んでコイル線材束60Dを形成する場合に、連続コイル線材50が固定子コア30の周方向に1周する範囲において、交差箇所を2箇所(4.5山の編込み)とした例が示されている。なお、図28〜図30において、第1及び第2コイル線材束60C1,60C2の交差箇所は、上下方向に対向する白色と灰色の2個の矢印で示されている。
また、図29には、6本の連続コイル線材50をそれぞれ束ねてなる第1及び第2コイル線材束60C1,60C2を編み込んでコイル線材束60Dを形成する場合に、連続コイル線材50が固定子コア30の周方向に1周する範囲において、2箇所での編込み(4.5山の編込み)と1山差し込みとを併用した例が示されている。ここでの1山差し込みとは、第1コイル線材束60C1の1山(6個のターン部52が一塊となった1個のターン部群)に対して、第2コイル線材束60C2の1山(6個のターン部52が一塊となった1個のターン部群)を差し込むことをいう。この場合、第1及び第2コイル線材束60C1,60C2は、差し込み部の両側で、交差方向が互いに逆になるように交差している。
また、図30には、6本の連続コイル線材50をそれぞれ束ねてなる第1及び第2コイル線材束60C1,60C2を編み込んでコイル線材束60Dを形成する場合に、固定子コア30の周方向に1周する範囲において、交差箇所を4箇所(1.5山の編込み)とした例が示されている。
なお、編込みをする際には、連続コイル線材50同士の交差箇所を多くすると、連続コイル線材50の塑性変形が発生し易くなり、逆に、連続コイル線材50同士の交差箇所を少なくすると、コイル線材束60がばらけ易くなる。よって、これらのバランスを考慮して、連続コイル線材50同士の交差箇所数を適宜設定すればよい。
また、本実施形態では、第2のクランク部54と固定子コア30の軸方向端面30aとの間に窪み部56が形成されている。さらに、固定子コイル40のコイルエンド部41,42において、基準直線L1に対する周方向への傾斜方向の異なる2種類の第1のクランク部53a,53bが周方向に交互となるように配置された箇所が複数存在している。そのため、冷却液で固定子20を冷却する冷却装置を備えた回転電機に対して、本実施形態の固定子20を適用すれば、良好な冷却効果を得ることができる。
即ち、冷却装置を備えた回転電機は、図31及び図32に示すように、固定子20の軸線が水平方向を向くように配置され、固定子20の上方に、固定子コイル40の両コイルエンド部41,42の上部にそれぞれ冷却液を吐出するノズル70が配置されている。この場合、固定子20の各コイルエンド部41,42は、図33に示すように、軸線方向外側端面の最上部において、周方向中央部から周方向他方側(反時計回り方向)に向かって複数の第1のクランク部53aが位置し、周方向中央部から周方向一方側(時計回り方向)に向かって複数の第1のクランク部53bが位置するように配置されている。
これにより、ノズル70から各コイルエンド部41,42の上部に吐出された冷却液は、第1のクランク部53a,53bを伝って周方向両側に流動する。このとき、本実施形態のコイルエンド部41,42は、周方向への傾斜方向の異なる2種類の第1のクランク部53a,53bが、周方向に交互となるように配置された箇所が複数存在しているので、第1のクランク部53a,53bを伝って流動する冷却液は、流動方向を変化しながら流動する。これにより、冷却液がコイルエンド部41,42の広範囲に流動し易くなり、且つコイルエンド部41,42での滞留時間も長くなる。また、第2のクランク部54と固定子コア30の軸方向端面30aとの間に形成された窪み部56に流入した冷却液は、窪み部56に長時間滞留し易くなるので、これらのことによって、良好な冷却効果を得ることができる。
〔他の実施形態〕
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更することが可能である。
例えば、上記の実施形態において、連続コイル線材50のターン部52の中央部に設けられた第1のクランク部53は、基準直線L1に対する周方向への傾斜方向の異なる2種類の第1のクランク部53a(図34)及び第1のクランク部53b(図35)が存在している。また、連続コイル線材50のターン部52両端の根元部に設けられた一対の第2のクランク部54は、折れ曲がり方向が、共に径方向内方側のもの(図34(b)、図35(c))、共に径方向外方側のもの(図34(c)、図35(b))、径方向外方側と径方向内方側の互い違いのもの(図34(a)、図35(a))3種類が存在している。したがって、図34(a)〜(c)及び図35(a)〜(c)に示すように、第1のクランク部53の2種類の傾斜方向と、第2のクランク部54の3種類の折れ曲がり方向とを組み合わせた合計6種類のパターンを組み合わせることによって、編込みや差し込みの交差箇所の位置や回数を任意に設定することができる。
また、上記の実施形態では、連続コイル線材50同士の交差箇所に関して、連続コイル線材50が固定子コア30の周方向に1周する範囲において、2箇所(4.5山の編込み)の場合、3箇所(2.5山の編込み)の場合、4箇所(1.5山の編込み)の場合の例を説明したが、例えば下記の変形例1,2のように、交差箇所のパターンを種々変更することができる。
なお、変形例1,2に係る図37及び図38では、図36に示すように、6本の連続コイル線材50が束ねられてなるコイル線材束60Cを帯状に表現している。また、一方の第1コイル線材束60C1を白抜きで表現し、他方の第2コイル線材束60C2を灰色で表現している。また、第1及び第2コイル線材束60C1,60C2の交差箇所は、上下方向に対向する2個の矢印で示されている。
〔変形例1〕
変形例1は、図37に示すように、第1及び第2コイル線材束60C1,60C2を、長手方向に6スロットピッチずれた状態で、1山差し込みと編込みとを併用して束ねたものである。この場合には、図37の左側端部において、第2コイル線材束60C2の1山部分に対して、第1コイル線材束60C1の1山部分が下方から上方へ差し込まれた後に連続して、第1コイル線材束60C1の1山部分に対して、第2コイル線材束60C2の1山部分が上方から下方へ差し込まれている。その後、0.5山ずれた位置で編込みにより交差した後、上記の、第1コイル線材束60C1の下方から上方への1山差し込みと、第2コイル線材束60C2の上方から下方への1山差し込みとを繰り返している。なお、第1コイル線材束60C1の左側端部(図37)は、最初の1山差し込みの一方側の交差箇所となるが、開放端であるため交差箇所となっていない。
〔変形例2〕
変形例2は、図38に示すように、第1及び第2コイル線材束60C1,60C2を、長手方向に6スロットピッチずれた状態で、0.5山と1.5山の編込みを交互に繰り返して束ねたものである。なお、この場合にも、変形例1と同様に、第1コイル線材束60C1の左側端部(図38)は、最初の編込みの交差箇所となるが、開放端であるため交差箇所となっていない。
20…固定子、 30…固定子コア、 30a…端面、 31…スロット、 40…固定子コイル、 41,42…コイルエンド部、 50,50A〜50C…連続コイル線材、 51…スロット収容部、 52…ターン部、 53,53a,53b…第1のクランク部、 60,60A〜60D…コイル線材束、 L1…基準直線、 O…固定子コアの中心軸。

Claims (4)

  1. 周方向に配列された複数のスロット(31)を有する固定子コア(30)と、周方向の異なる前記スロットに収容される複数のスロット収容部(51)と前記スロットの外部で前記スロット収容部同士を接続する複数のターン部(52)とを有する複数の連続コイル線材(50,50A〜50C)を前記固定子コアに波巻きしてなる固定子コイル(40)と、を備えた回転電機の固定子において、
    前記固定子コイルは、複数の前記連続コイル線材が所定の状態に束ねられてなる帯状のコイル線材束(60,60A〜60D)からなり、前記コイル線材束渦巻き状に巻き付けられて円筒状に成形されることにより形成されており、
    前記コイル線材束は、前記連続コイル線材が前記固定子コアの周方向に1周する範囲において、前記連続コイル線材が他の前記連続コイル線材に対して径方向内方側と径方向外方側との間で複数箇所で交差しているとともに、隣接する二つの交差箇所の間隔が前記ターン部の1個分の長さ以上とされている箇所が1箇所以上存在しており、
    前記連続コイル線材は、前記ターン部の前記固定子コアから軸方向外方へ最も離れた頭頂部に、前記固定子コアの中心軸(O)から放射方向に延びる基準直線(L1)に対して周方向に傾斜した第1のクランク部(53,53a,53b)を有し、
    前記固定子コイルは、前記固定子コアの軸方向両端面(30a)からそれぞれ軸方向外方へ突出するコイルエンド部(41,42)において、前記基準直線に対する周方向への傾斜方向の異なる2種類の前記第1のクランク部が周方向に交互となるように配置された箇所が複数存在していることを特徴とする回転電機の固定子。
  2. 前記連続コイル線材同士の交差箇所は、各前記連続コイル線材の前記スロット収容部の延伸方向両側にそれぞれ存在していることを特徴とする請求項1に記載の回転電機の固定子。
  3. 前記連続コイル線材同士の交差箇所は、前記連続コイル線材が前記固定子コアの周方向に1周する範囲において2箇所以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載の回転電機の固定子。
  4. 前記連続コイル線材同士の交差箇所は、各前記連続コイル線材の前記スロット収容部の延伸方向両側にそれぞれある、隣接する2個のターン部の間であることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の回転電機の固定子。
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