JP6369166B2 - 車両用サスペンション装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インホイールモータを設け、サスペンションアームとして、車輪軸線の下側を連結するロアアームを有する車両用サスペンション装置に関する。
従来、インホイールモータ操舵輪の操舵トルクを低減するため、ナックルとモータ出力軸を、両端に等速ジョイントを設けた連結シャフトにより繋ぐ操舵輪用インホイールモータシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−122953号公報
しかしながら、従来システムのインホイールモータは、上側をアッパアームに、下側をロアアームに、両軸端をショックアブソーバとナックルに囲まれた状態で、転舵及び最大バウンド・リバウンドする構成になっていた。このため、インホイールモータは、上下を各アームとの干渉を避けるように、モータ径を小さく構成する必要がある、という問題があった。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、インホイールモータのモータ径や長さが、ロアアームとの干渉により制約されるのを緩和することができる車両用サスペンション装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の車両用サスペンション装置は、インホイールモータを設け、サスペンションアームとして、車輪軸線の下側を連結するロアアームを有する。
この車両用サスペンション装置において、前記ロアアームを、前記インホイールモータを車両下方に投影した領域に、骨状部材により構成し、前記骨状部材により取り囲んで開口部を形成したスケルトン中空構造とした。
前記ロアアームの構成要素のうち、車両前後方向に対向する一対のアーム腕部を、車両上方に凸の上凸形状にすると共に、最大転舵時にホイールリム端の近づく位置まで車両前後方向に拡げた一対の上凸ロアアーム腕部とした。
よって、インホイールモータを車両下方に投影した領域に開口部を有する中空構造によるロアアームにより、車体と車輪側部材が連結される。
したがって、例えば、タイヤの最大リバウンド時、ロアアームとインホイールモータの干渉を、ロアアームに有する開口部により避けることができる。すなわち、ロアアームとの干渉を避けるように、インホイールモータの形状(モータ径や長さ)を、タイヤの最大リバウンド時に隙間が確保される形状に決めておく必要がない。
この結果、インホイールモータのモータ径や長さが、ロアアームとの干渉により制約されるのを緩和することができる。
さらに、ロアアームの構成要素のうち、車両前後方向に対向する一対のアーム腕部を、上凸ロアアーム腕部とした。このため、ロアアームの一対のアーム腕部の形状を変更するだけで、大きな径や長さによるインホイールモータを干渉なく配置することができる。
実施例1のIWM車用フロントサスペンション装置(基準状態)を示す正面図である。 実施例1のIWM車用フロントサスペンション装置のロアアーム構成を示す平面図である。 比較例のIWM車用フロントサスペンション装置のロアアーム構成を示す平面図である。 実施例1のIWM車用フロントサスペンション装置(タイヤ最大リバウンド状態)を示す正面図である。 実施例1のIWM車用フロントサスペンション装置(タイヤ最大バウンド状態)を示す正面図である。 実施例2のIWM車用フロントサスペンション装置(通常状態)を示す正面図である。 実施例2のIWM車用フロントサスペンション装置(タイヤ最大リバウンド状態)を示す図である。 実施例3のIWM車用フロントサスペンション装置(タイヤ最大リバウンド状態)を示す正面図である。 実施例3のIWM車用フロントサスペンション装置においてホイール及びインホイールモータが左右に転舵したときのロアアームとの干渉によるモータ径の制約作用を示す作用説明図である。 転舵状態での図8の断面A−Aを示すロアアーム生存空間図である。 実施例4のIWM車用フロントサスペンション装置のロアアーム構成を示す平面図である。 実施例5のIWM車用フロントサスペンション装置のロアアーム構成を示す平面図である。 実施例6のIWM車用フロントサスペンション装置のロアアーム構成を示す平面図である。 実施例6のIWM車用フロントサスペンション装置のインホイールモータ構成を示す説明図である。
以下、本発明の車両用サスペンション装置を実現する最良の形態を、図面に示す実施例1〜実施例6に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
実施例1におけるIWM車用フロントサスペンション装置(車両用サスペンション装置の一例)の構成を、「全体構成」、「ロアアーム構成」に分けて説明する。なお、「IWM」はインホイールモータの略称である。
[全体構成]
図1はIWM車用フロントサスペンション装置S1(基準状態)を示す。以下、図1に基づき、実施例1のIWM車用フロントサスペンション装置S1の全体構成を説明する。
前記IWM車用フロントサスペンション装置S1は、図1に示すように、タイヤ1と、ホイール2と、車輪軸線3と、インホイールモータ4と、ナックル5と、仮想キングピン軸6と、ロアアーム9と、を備えている。すなわち、ナックル5にインホイールモータ4を設け、車体とナックル5を連結するサスペンションアームとして、車輪軸線3の下側を連結するロアアーム9を有する。
前記タイヤ1は、ホイール2に組み込まれ、ホイール2には図示しないブレーキディスクやハブを介して、ナックル5とインホイールモータ4が車輪軸線3に添って組み込まれている。
前記インホイールモータ4は、モータと減速機構をモータケースにより覆うことにより構成され、モータ回転軸線12を、減速機構の出力軸線(=車輪軸線3)よりも高い位置に設定している。
前記仮想キングピン軸6は、ナックル5のナックル上端5aとナックル下端5bを結ぶ軸であり、タイヤ1の転舵時に転舵回転の中心軸となる。
前記ロアアーム9は、車体側揺動点9a,9aとモータ側揺動点9bを有する。ロアアーム9の車体側揺動点9a,9aを結ぶ軸が車体側揺動軸であり、車体側揺動軸を通って車輪軸線3と平行に引かれる線がロアアーム車体側揺動仮想線8である。停車時、タイヤ1の接地面1aからロアアーム車体側揺動仮想線8までの高さを基準高さという。
[ロアアーム構成]
図2はIWM車用フロントサスペンション装置S1のロアアーム構成を示す。以下、図2に基づき、ロアアーム構成を説明する。
前記ロアアーム9は、図2に示すように、車体側揺動点9a,9aと、モータ側揺動点9bと、開口部9cと、ロアアーム腕部9d,9dと、を備えている。すなわち、ロアアーム9は、インホイールモータ4を車両下方に投影した領域に開口部9cを有する中空構造としている。より詳しくは、ロアアーム9を骨状部材により構成し、骨状部材により取り囲んで開口部9cを形成したスケルトン中空構造としている。
前記車体側揺動点9a,9aは、車体にブッシュ等を介して揺動自在に組み込まれ、他方のモータ側揺動点9bは、ナックル下端5bの位置に回転自在に組み込まれている。
前記開口部9cは、2か所の車体側揺動点9a,9aと、1か所のモータ側揺動点9bを結ぶとき、前記3点の中央部分に形成している。この開口部9cを形成するにあたり、ロアアーム腕部9d,9dを、2か所の車体側揺動点9a,9aから平行に車両外側に延びた後、1か所のモータ側揺動点9bに向かって屈曲する5角形状とすることで、広い開口面積を確保している。
次に、作用を説明する。
まず、図3に示すように、車体側揺動軸7a,7aの2か所と、モータ側揺動点7bの1か所の3点を結ぶ面で構成され、中は母材で覆われているロアアーム7を備えたサスペンション装置を比較例とする。
この比較例の場合、最大リバウンド状態で、タイヤの転舵も含め、インホイールモータとロアアームは干渉しないように、隙間を確保する必要があった(図4参照)。
実施例1のIWM車用フロントサスペンション装置S1における基準高さの拡大作用と縮小作用を説明する。
図4はIWM車用フロントサスペンション装置S1のタイヤ最大リバウンド状態を示す。タイヤ最大リバウンド状態では、図4に示すように、車体側揺動軸(車体側揺動点9a,9aを結ぶ軸)を中心にロアアーム9が下方に揺動することで、ロアアーム車体側揺動仮想線8からタイヤ1の接地面1aまでの高さは、図1に示す基準高さに対して拡大する。このとき、ロアアーム9は、図示しないアッパアームと共に揺動すると同時に、ナックル5に組み付けられたインホイールモータ4がロアアーム9と接近する。さらに、タイヤ最大リバウンド状態で、キングピン軸6を中心に図示しないタイロッドによりタイヤ1が転舵することがある。
図5はIWM車用フロントサスペンション装置S1のタイヤ最大バウンド状態を示す。タイヤ最大バウンド状態では、図5に示すように、車体側揺動軸(車体側揺動点9a,9aを結ぶ軸)を中心にロアアーム9が上方に揺動することで、ロアアーム車体側揺動仮想線8からタイヤ1の接地面1aまでの高さは、図1に示す基準高さに対して縮小する。このとき、ロアアーム9は、図示しないアッパアームと共に揺動すると同時に、ナックル5に組み付けられたインホイールモータ4がロアアーム9から遠ざかる。
これに対し、インホイールモータ4を車両下方に投影した領域に開口部9cを有する中空構造によるロアアーム9により、車体とナックル5が連結される構成とした。
このため、図4に示すようなタイヤ最大リバウンド状態で、ロアアーム9とインホイールモータ4の干渉を、ロアアーム9に有する開口部9cにより避けることができる。すなわち、ロアアーム9との干渉を避けるように、インホイールモータ4の形状(モータ径や長さ)を、比較例のようにタイヤ最大リバウンド時に隙間が確保される形状に決めておく必要がない。
この結果、インホイールモータ4のモータ径や長さが、ロアアーム9との干渉により制約されるのを緩和することができる。
次に、効果を説明する。
実施例1のIWM車用フロントサスペンション装置S1にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
(1) インホイールモータ4を設け、サスペンションアームとして、車輪軸線3の下側を連結するロアアーム9を有する車両用サスペンション装置(IWM車用フロントサスペンション装置S1)において、
ロアアーム9を、インホイールモータ4を車両下方に投影した領域に開口部9cを有する中空構造とした(図1)。
このため、インホイールモータ4のモータ径や長さが、ロアアーム9との干渉により制約されるのを緩和することができる。
(2) ロアアーム9を、骨状部材により構成し、骨状部材により取り囲んで開口部9cを形成したスケルトン中空構造とした(図2)。
このため、(1)の効果に加え、ロアアーム9の外形寸法を抑えながら、開口部9cの開口面積の拡大を図ることができる。
実施例2は、インホイールモータのモータ径を実施例1に比べて大きくし、モータ下端位置を車輪軸線より下側の位置とした例である。
図6はIWM車用フロントサスペンション装置S2の通常状態を示し、図7はIWM車用フロントサスペンション装置S2のタイヤ最大リバウンド状態を示す。以下、図6及び図7に基づき、実施例2のIWM車用フロントサスペンション装置S2の構成及び作用を説明する。
前記IWM車用フロントサスペンション装置S2は、図6に示すように、タイヤ1と、ホイール2と、車輪軸線3と、インホイールモータ4’と、ナックル5と、仮想キングピン軸6と、ロアアーム9と、を備えている。
前記インホイールモータ4’は、図6に示すように、図1に示す実施例1のインホイールモータ4のモータ径D1に比べてモータ径D2を拡大し(D2>D1)、モータ下端位置を車輪軸線3より下側の位置としている。なお、実施例1のインホイールモータ4のモータ下端位置は、車輪軸線3と同じ高さレベルにしている。
前記ロアアーム9の開口部9cは、図7に示すように、タイヤ1の最大リバウンド転舵時、インホイールモータ4’の外形が入り込む開口形状に設定している。
このように、ロアアーム9の中央部に開口部9cを有し、タイヤ1の最大リバウンド転舵時に、インホイールモータ4’の一部が入り込む構造としたため、インホイールモータ4’のモータ径やモータ長さの拡大が図れる。なお、他の構成及び作用は、実施例1と同様であるので説明を省略する。
次に、効果を説明する。
実施例2のIWM車用フロントサスペンション装置S2にあっては、下記の効果を得ることができる。
(3) ロアアーム9の開口部9cを、ホイール2に設けられるタイヤ1の最大リバウンド転舵時、インホイールモータ4’の外形が入り込む開口形状に設定した(図7)。
このため、上記(1)又は(2)の効果に加え、インホイールモータ4’の形状制約が開口部9cとの干渉限界域までとされ、インホイールモータ4’のモータ径やモータ長さの拡大を図ることができる。
実施例3は、インホイールモータのモータ径及びモータ長さの制約を、実施例1,2に比べてさらに緩和した例である。
図8はIWM車用フロントサスペンション装置S3のタイヤ最大リバウンド状態を示し、図9はホイール及びインホイールモータが左右に転舵したときのロアアームとの干渉によるモータ径の制約作用を示し、図10は転舵状態でのロアアーム生存空間状態を示す。以下、図8〜図10に基づき、実施例3のIWM車用フロントサスペンション装置S3の構成及び作用を説明する。
前記IWM車用フロントサスペンション装置S3は、図8に示すように、タイヤ1と、ホイール2と、車輪軸線3と、インホイールモータ4”と、ナックル5と、仮想キングピン軸6と、ロアアーム9’と、を備えている。
前記インホイールモータ4”のモータ径D3は、実施例2のインホイールモータ4’のモータ径D2よりもさらに拡大している(D3>D2)。
前記ロアアーム9’は、アーム構成要素のうち、車両前後方向に対向する一対のアーム腕部を、図8に示すように、車両上方に凸の上凸形状による上凸ロアアーム腕部9d’,9d’にしている。そして、一対の上凸ロアアーム腕部9d’,9d’は、図9及び図10に示すように、最大転舵時にホイールリム端2aに近づく位置まで車両前後方向に拡げている。
図9及び図10は、ホイールリム端2aを有するホイール2と、インホイールモータが左右に転舵した状態を重ね書きしたものである。
比較例のロアアーム7を例にすると、インホイールモータ4の下側にロアアーム7が配置されるため、図10に示すように、ホイール2の通常の転舵時、転舵方向についてはホイールリム端2aへの干渉位置までの制約を受ける。このため、インホイールモータ4との間には、ロアアーム7を配置可能な生存空間10が存在する。
一方、実施例1及び実施例2のように、一対のロアアーム腕部9d,9dを有するロアアーム9にすると、図9に示すように、ロアアーム9を配置可能な生存空間10が一対のロアアーム腕部9d,9dに挟まれる範囲によって制約を受ける。
これに対し、実施例3のように、一対のアーム腕部を、車両上方に凸の上凸形状による上凸ロアアーム腕部9d’,9d’にし、かつ、最大転舵時にホイールリム端2aに近づく位置まで車両前後方向に拡げる構成とする。この場合、上凸ロアアーム腕部9d’,9d’は、図9に示すように、ロアアーム腕部9d,9dから車両上方と車両前後方向にオフセットした位置となり、大きな径や長さによるインホイールモータ4”を設定することが可能となる。つまり、ロアアーム9を配置可能な生存空間を最大限に利用した構成となる。なお、他の構成及び作用は、実施例1と同様であるので説明を省略する。
次に、効果を説明する。
実施例3のIWM車用フロントサスペンション装置S3にあっては、下記の効果を得ることができる。
(4) ロアアーム9’の構成要素のうち、車両前後方向に対向する一対のアーム腕部を、車両上方に凸の上凸形状にすると共に、最大転舵時にホイールリム端2aに近づく位置まで車両前後方向に拡げた一対の上凸ロアアーム腕部9d’,9d’とした(図8)。
このため、上記(1)〜(3)の効果に加え、ロアアーム9’の一対のアーム腕部の形状を変更するだけで、大きな径や長さによるインホイールモータ4”を干渉なく配置することができる。
実施例4は、ロアアームをパイプ材又は棒材により形成した例である。
図11は実施例4のIWM車用フロントサスペンション装置S4のロアアーム構成を示す。以下、図11に基づき、実施例4のロアアーム構成及び作用を説明する。
前記ロアアーム9は、図11に示すように、車体側揺動点9a,9aと、モータ側揺動点9bと、開口部9cと、ロアアーム腕部9d,9dと、を備えている。
すなわち、ロアアーム9の構成は、実施例1と同様であるが、棒材を鍛造加工することで、開口部9cを囲むロアアーム9のアーム腕構造を構成している。したがって、単一材により簡単にロアアーム9を製造することができる。ここで、棒材の鍛造加工に代え、パイプ材を曲げ加工することで、開口部9cを囲むロアアーム9のアーム腕構造を構成しても良い。なお、他の構成及び作用は、実施例1と同様であるので説明を省略する。
次に、効果を説明する。
実施例4のIWM車用フロントサスペンション装置S4にあっては、下記の効果を得ることができる。
(5) ロアアーム9を、パイプ材又は棒材により形成した(図11)。
このため、上記(1)〜(4)の効果に加え、簡単にロアアーム9を製造することができる。
実施例5は、開口部を有するロアアームに、路面からの飛び石等に対するカバー機能を持たせた例である。
図12は実施例5のIWM車用フロントサスペンション装置S5のロアアーム構成を示す。以下、図12に基づき、実施例5のロアアーム構成及び作用を説明する。
前記ロアアーム9は、図12に示すように、車体側揺動点9a,9aと、モータ側揺動点9bと、開口部9cと、ロアアーム腕部9d,9dと、弾性膜9eと、を備えている。
前記弾性膜9eは、ロアアーム9の開口部9cに、開口空間のうち、車体側開口空間を覆う位置に取り付けている。
したがって、インホイールモータ4の一部が、ロアアーム9の開口部9cに入り込んでも変形可能であるし、路面から飛散する小石等がインホイールモータ4のモータケースに直接当たるのを防ぐカバー機能を持たせることができる。ここで、弾性膜9eは、ロアアーム9の開口部9cの全面を覆うように取り付けても良い。なお、他の構成及び作用は、実施例1と同様であるので説明を省略する。
次に、効果を説明する。
実施例5のIWM車用フロントサスペンション装置S5にあっては、下記の効果を得ることができる。
(6) ロアアーム9の開口部9cに、開口空間の少なくとも一部を覆う弾性膜9eを取り付けた(図12)。
このため、上記(1)〜(5)の効果に加え、インホイールモータ4の一部が開口部9cに入り込んでも変形により対応できると共に、路面から飛散する小石等がインホイールモータ4のモータケースに直接当たるのを防止することができる。
実施例6は、モータ干渉を考慮してロアアームを最小形状に設定した例である。
図13は実施例6のIWM車用フロントサスペンション装置S6のロアアーム構成を示し、図14はインホイールモータ構成を示す。以下、図13及び図14に基づき、実施例6のロアアーム構成及び作用を説明する。
前記ロアアーム9は、図13に示すように、車体側揺動点9a,9aと、モータ側揺動点9bと、開口部9cと、ロアアーム腕部9d,9dと、を備えている。
前記ロアアーム9は、L>L1、H>H1の関係が成立する構成としている。ここで、Lは、図13に示すように、ロアアーム9のモータ側揺動点9bから延びた両アーム腕部9d,9dの長さをいう。L1は、図14に示すように、モータ側揺動点9bから延びたインホイールモータ4のモータ長さをいう。Hは、図13に示すように、両アーム腕部9d,9dの車両前後方向長さの開口幅をいう。H1は、図14に示すように、最大転舵輪時のモータ軸先端広がり幅をいう。
したがって、タイヤ1が最大リバウンド状態で最大転舵角となっても、インホイールモータ4とロアアーム9の干渉を防止しながら、ロアアーム9の形状を最小形状にすることができる。なお、他の構成及び作用は、実施例1と同様であるので説明を省略する。
次に、効果を説明する。
実施例6のIWM車用フロントサスペンション装置S6にあっては、下記の効果を得ることができる。
(7) ロアアーム9のモータ側揺動点9bから延びた両アーム腕部9d,9dの長さをLとし、モータ側揺動点9bから延びたインホイールモータ4の長さをL1とし、両アーム腕部9d,9dの長さLの開口幅をHとし、最大転舵輪時のモータ軸先端広がり幅をH1としたとき、
ロアアーム9は、L>L1、H>H1の関係が成立する構成とした(図13,図14)。
このため、上記(1)〜(6)の効果に加え、インホイールモータ4とロアアーム9の干渉を防止しながら、ロアアーム9の形状を最小形状にすることができる。
以上、本発明の車両用サスペンション装置を実施例1〜実施例6に基づき説明してきたが、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
実施例1〜6では、本発明の車両用サスペンション装置を、転舵輪である前輪を車体に懸架するIWM車用フロントサスペンション装置に適用する例を示した。しかし、本発明の車両用サスペンション装置は、非転舵輪である後輪を車体に懸架するIWM車用リアサスペンション装置に対しても適用することができる。要するに、インホイールモータを設け、サスペンションアームとして、車輪軸線の下側を連結するロアアームを有する車両用サスペンション装置であれば適用できる。
S1〜S6 IWM車用フロントサスペンション装置
1 タイヤ
2 ホイール
2a ホイールリム端
3 車輪軸線
4,4’、4” インホイールモータ
5 ナックル
5a ナックル上端
5b ナックル下端
6 仮想キングピン軸
9,9’ ロアアーム
9a,9a 車体側揺動点
9b モータ側揺動点
9c 開口部
9d,9d ロアアーム腕部
9d’,9d’ 上凸ロアアーム腕部
9e 弾性膜

Claims (5)

  1. インホイールモータを設け、サスペンションアームとして、車輪軸線の下側を連結するロアアームを有する車両用サスペンション装置において、
    前記ロアアームを、前記インホイールモータを車両下方に投影した領域に、骨状部材により構成し、前記骨状部材により取り囲んで開口部を形成したスケルトン中空構造とし
    前記ロアアームの構成要素のうち、車両前後方向に対向する一対のアーム腕部を、車両上方に凸の上凸形状にすると共に、最大転舵時にホイールリム端の近づく位置まで車両前後方向に拡げた一対の上凸ロアアーム腕部とし
    ことを特徴とする車両用サスペンション装置。
  2. 請求項1に記載された車両用サスペンション装置において、
    前記ロアアームの開口部を、前記ホイールに設けられるタイヤの最大リバウンド転舵時、前記インホイールモータの外形が入り込む開口形状に設定した
    ことを特徴とする車両用サスペンション装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載された車両用サスペンション装置において、
    前記ロアアームを、パイプ材又は棒材により形成した
    ことを特徴とする車両用サスペンション装置。
  4. 請求項1から請求項3までの何れか一項に記載された車両用サスペンション装置において、
    前記ロアアームの開口部に、開口空間の少なくとも一部を覆う弾性膜を取り付けた
    ことを特徴とする車両用サスペンション装置。
  5. 請求項1から請求項4までの何れか一項に記載された車両用サスペンション装置において、
    前記ロアアームのモータ側揺動点から延びた両アーム腕部の長さをLとし、モータ側揺動点から延びた前記インホイールモータの長さをL1とし、両アーム腕部の長さLの開口幅をHとし、最大転舵輪時のモータ軸先端広がり幅をH1としたとき、
    前記ロアアームは、L>L1、H>H1の関係が成立する構成とした
    ことを特徴とする車両用サスペンション装置。
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