JP6369093B2 - ドアポップアップ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、閉状態にあるドアを開作動させるドアポップアップ装置に関するものである。
一般に、車両は、そのドアを全閉位置で保持するラッチ機構を備えている。従って、利用者は、ドアを開操作する際に、ドアハンドルを操作してラッチ機構によるドアの保持を解除し、更にドアハンドルを介してドアを引くなどする必要がある。このため、荷物を持つなどして利用者の両手がふさがっている場合には、ドアの開操作が困難であった。
そこで、例えば特許文献1では、両手がふさがっていてもドアを円滑に開けるように、利用者がドアハンドルから手を放すことなどに基づいてドアを開作動させることが提案されている。
特開2008−2085号公報
このように、利用者がドアを開操作することが困難な状況にあっても、該ドアをより簡易に開操作できることが望まれている。
本発明の目的は、ドアをより簡易に開操作することができるドアポップアップ装置を提供することにある。
上記課題を解決するドアポップアップ装置は、車両のボデーに回動自在に連結され、該ボデーに回動自在に連結されるドア内に先端部が進入するリンク部材と、電気的駆動源と、前記ドア内に回動自在に連結され、前記電気的駆動源に駆動連結されるとともに前記リンク部材に連係される伝達部材とを備え、前記電気的駆動源により前記伝達部材を回動させて前記リンク部材を移動させることで、閉状態にある前記ドアを開作動させるように構成されており、前記伝達部材は、前記電気的駆動源に駆動連結される入力部材と、前記入力部材に相対回動可能に連結され、前記リンク部材に連係される出力部材と、前記入力部材及び前記出力部材が一体回動するように付勢する付勢部材とを備え、前記入力部材及び前記出力部材は、互いに近付く軸線方向に互い違いに突設されて互いに噛み合う入力側爪及び出力側爪をそれぞれ有し、前記付勢部材は、前記入力側爪及び前記出力側爪の噛み合い状態を保持するように前記入力部材及び前記出力部材が軸線方向に互いに近付くように付勢するものであり、前記入力側爪及び前記出力側爪は、前記入力部材の一方向への回動状態で前記出力部材への伝達トルクが規定値以内のときに前記出力部材を一体回動させ、前記出力部材への伝達トルクが規定値を超えるときに前記入力部材及び前記出力部材が軸線方向に互いに離間するように前記付勢部材の付勢力に抗して移動させつつ相対回動させるように共に鋸歯状に成形されており、前記出力部材への伝達トルクが規定値を超えるときに前記入力側爪が該入力側爪の噛み合う前記出力側爪を乗り越えることを回避するように構成される。
この構成によれば、前記ドアが閉状態にあっても、開可能状態にあれば、前記電気的駆動源により前記伝達部材を回動させて前記リンク部材を移動させることで、閉状態にある前記ドアを開作動させることができる。従って、利用者が前記ドアを開操作することが困難な状況にあっても、該ドアをより簡易に開操作できる。特に、前記伝達部材の前記入力部材及び前記出力部材は、前記付勢部材により一体回動するように付勢されることで、例えば前記ドアが開作動不能な状態にあって、前記出力部材の回動が規制されたとしても、前記付勢部材を弾性変形させつつ前記入力部材の回動を許容することができる。これにより、前記入力部材の回動が規制されることを抑制でき、前記電気的駆動源の駆動力で前記ドアとの間の動力伝達に係る部品が変形したりすることを抑制できる。
この構成によれば、前記付勢部材は、前記入力部材及び前記出力部材の回転方向とは異なる方向(軸線方向)の付勢力にてそれらが一体回動するように付勢するため、前記入力部材及び前記出力部材の相対回動を抑えるために要する付勢力をより低減することができる。
上記ドアポップアップ装置について、前記入力部材及び前記出力部材が前記付勢部材の付勢力に抗して軸線方向に最も離間したときの離間距離が、前記入力側爪及び前記出力側爪の噛み合い状態が外れるときの軸線方向における前記入力部材及び前記出力部材の離間距離よりも小さく設定される。
この構成によれば、前記出力部材への伝達トルクが前記規定値を超えたとしてもこれによって前記入力側爪及び前記出力側爪の噛み合い状態が外れることを抑制できる。
本発明は、ドアをより簡易に開操作できる効果がある。
本発明の一実施形態が適用される車両を示す側面図。 (a)、(b)は、同実施形態の動作を示す平面図。 同実施形態の機械的・電気的構成を示す概略図。 伝達部材及びその周辺構造を示す斜視図。 伝達部材及びその周辺構造を概略的に示す縦断面図。 (a)、(b)は、伝達部材を示す斜視図及び分解斜視図。 (a)、(b)は、同実施形態の動作を示す説明図。 (a)、(b)は、本発明の変形形態の動作を示す説明図。
以下、ドアポップアップ装置の一実施形態について説明する。なお、以下では、車両の高さ方向上方及び下方をそれぞれ「上方」及び「下方」という。また、車室内方に向かう車両の幅方向内側を「車内側」といい、車室外方に向かう車両の幅方向外側を「車外側」という。特に、ドアについての車両の幅方向(車内側、車外側)は、閉じていると見なしてのそれをいう。
図1に示すように、車両のボデー1の側部には、乗降用の開口2が形成されるとともに、該開口2の前方の縁部2aには、車両の高さ方向に並設された一対のドアヒンジ3によりドア4が回動自在に連結されている。ドア4は、ドアヒンジ3の周りに一方向及び他方向に回動することで開閉作動する。
また、縁部2aには、例えば金属棒に樹脂を一体化した成形材からなる略長尺状のチェックリンク11の基端部がドア4の開閉方向に合わせて回動自在に連結されるとともに、ドア4には、チェックリンク11のドア4内に進入する先端部がその長手方向に移動可能に挿通されるドアチェック16が締結されている。チェックリンク11及びドアチェック16は、ドアチェック機構10を構成する。
チェックリンク11は、ドア4の開閉作動に応じて、その基端部を中心に揺動しつつドアチェック16(ドア4)に対しその長手方向に相対移動する。すなわち、図2(a)、(b)に示すように、縁部2aには、車内側に凹む略平面状の取付面5が形成されており、該取付面5には、例えば金属板からなるブラケット12が締結されている。一方、ドア4は、車外側に臨むように広がるドアアウタパネル6及びその車内側に配置される箱形のドアインナパネル7を有しており、ドアアウタパネル6の縁端及びドアインナパネル7の開口端同士が接合されることで略密閉された内部空間を形成する。なお、ドア4は、各ドアヒンジ3の軸3aを中心に回動することで開閉作動する。
チェックリンク11の基端部は、ブラケット12において車両の高さ方向に延びる軸線の周りに回動自在に連結されており、チェックリンク11の先端部は、取付面5の後方でこれに対向するドアインナパネル7の壁部8を通ってドア4内に進入している。一方、ドアチェック16は、ドア4内で壁部8に締結されており、ドア4内に進入するチェックリンク11の先端部が挿通されている。以上により、チェックリンク11は、ドア4の開閉作動に応じて、その基端部を中心に揺動しつつドアチェック16に対しその長手方向に相対移動する。そして、図2(a)から図2(b)への変化で示すように、例えばドア4の開作動時には、チェックリンク11はドアチェック16等を通ってドア4内から引っ込む。反対に、ドア4の閉作動時には、チェックリンク11はドアチェック16等を通ってドア4内に進入する。つまり、チェックリンク11のドアチェック16に対する相対位置は、ドア4の開閉位置(開度)に一義的に対応している。具体的には、ドアチェック16からドア4内に突出するチェックリンク11の長さLが長いほど開度が小さく、反対に当該長さLが短いほど開度が大きくなる。
図3に示すように、チェックリンク11には、長手方向に間隔をおいて上下一対の谷部13,14が複数形成されており、ドアチェック16には、いずれかの一対の谷部13,14を挟み込むことでチェックリンク11の長手方向の移動を軽微に規制する一対のローラ(図示略)が内蔵されている。従って、ドアチェック16によりチェックリンク11の長手方向の移動が軽微に規制される状態では、ドア4が対応する開閉位置(開度)で軽微に保持される。
また、チェックリンク11の先端には、車両の幅方向両側にそれぞれ延出する一対の突片状のストッパ部15が形成されている。これらストッパ部15は、ドア4の開作動に伴いチェックリンク11がドアチェック16等を通ってドア4内から引っ込もうとするときに、ドアチェック16に当接することでそれ以上のドア4の開作動を規制する(図2(b)参照)。このときのドア4の開閉位置(開度)が全開位置に相当する。
ドア4内には、例えば金属板からなる略長尺状の押圧部材30が車両の幅方向に延びる軸線の周りに回動自在に連結されている。すなわち、この押圧部材30は、その長手方向中間部を車両の幅方向に軸線の延びる支持ピン35が貫通することで、該支持ピン35の周りに回動自在となっている。
押圧部材30は、支持ピン35を中心とする図示左下方及び右上方の径方向にそれぞれ延出する第1レバー突片31及び第2レバー突片32を有する。そして、第1レバー突片31は、ドアチェック16等を通ってドア4内に進入するチェックリンク11(両ストッパ部15)の後方でこれに対向しており、チェックリンク11の後端に当接可能となっている。一方、第2レバー突片32には、その上端部から後方に延びるケーブル40の端末が回動自在に連結されている。従って、押圧部材30は、ケーブル40が後方に引かれることで、支持ピン35の周りを図示時計回転方向に回動する。
次に、押圧部材30の作動に係る電気的構成について説明する。
図3に示すように、ドア4内に設置されるドアECU(Electronic Control Unit)50は、例えばマイクロ・コントローラ(MCU)を主体に構成されており、同じくドア4内に設置された電気的駆動源としてのポップアップモータ51と電気的に接続されている。このポップアップモータ51は、ケーブル40を引っ張ることが可能なようにこれに連係されている。
また、ドアECU50は、ボデー1に搭載された車載機52と電気的に接続されている。車載機52は、利用者の携帯する携帯機(電子キー)53との間で無線通信システムを構成しており、該携帯機53との双方向通信によるIDコードの照合によってID認証を行う。そして、車載機52は、IDコードの照合結果をドアECU50に送信する。また、車載機52は、携帯機53のワイヤレススイッチ53aの押操作に伴う送信信号を受信してこれをドアECU50に送信する。ドアECU50は、車載機52からの信号に基づいてポップアップモータ51の駆動を制御する。
さらに、ドアECU50は、アウトサイドドアハンドルOHに設置されたアウトサイドハンドルスイッチ54と電気的に接続されている。ドアECU50は、アウトサイドドアハンドルOHの操作に伴うアウトサイドハンドルスイッチ54からの操作信号に基づいてポップアップモータ51の駆動を制御する。
次に、ポップアップモータ51及びケーブル40の連係構造について説明する。
図4に示すように、ポップアップモータ51は、これをドア4内に固定するためのブラケット55に設置されている。このブラケット55は、ポップアップモータ51の上方で、車両の幅方向に突出する略U字板状の支持部56を有する。この支持部56には、車両の幅方向に軸線の延びる支持ピン57により、伝達部材60が連結されている。
具体的には、図5に示すように、支持ピン57は、略円柱状の頭部57aと、該頭部57aよりも拡径された略円盤状のフランジ57bと、該フランジ57bよりも縮径された略円柱状の支持軸57cと、該支持軸57cよりも更に縮径されたねじ軸57dとを一体的に有する。そして、支持ピン57は、支持部56に形成された略円形の取付孔56aに対して内側から頭部57aが挿通されることで支持部56に支持される。このとき、フランジ57bは、取付孔56aの周縁部に当接又は近接する。
一方、伝達部材60は、支持ピン57の支持軸57cの周りに回動自在に支持された入力部材61及び出力部材63と、入力部材61及びフランジ57b間で支持ピン57の支持軸57cの周りに巻回された付勢部材としての圧縮スプリング65とを備えて構成される。そして、出力部材63を貫通する支持ピン57のねじ軸57dは、ナット58と螺合する。つまり、入力部材61、出力部材63及び圧縮スプリング65は、軸線方向において、支持ピン57のフランジ57b及びナット58間に挟まれる一定の距離内で支持軸57cに支持されている。
従って、入力部材61は、出力部材63がナット58に当接する状態にあり、且つ、圧縮スプリング65が最短に圧縮された状態にあるときに、出力部材63に対して軸線方向に最も離間することが可能である。換言すれば、軸線方向における入力部材61及び出力部材63の離間距離Lfは、所定の最大距離LM内に制限されている。
なお、伝達部材60は、入力部材61においてポップアップモータ51と駆動連結されており、出力部材63においてケーブル40と連結されている。
図6(a)、(b)に示すように、入力部材61には、円形の軸受孔61aが形成されている。入力部材61は、軸受孔61aに支持ピン57(支持軸57c)が挿通されることで、該支持ピン57の周りに回動自在となっている。また、入力部材61には、軸受孔61aの周縁部から出力部材63に向かって等角度間隔に複数(5つ)の鋸歯状の入力側爪62が突設されている。各入力側爪62の図示時計回転方向に先行する側の端面は、出力部材63に向かう軸線方向に略平行に起立する起立面62aを形成する。一方、各入力側爪62の図示時計回転方向に追従する側の端面は、当該回転方向に向かうに従って出力部材63に向かう軸線方向に変位するように傾斜するガイド面62bを形成する。
出力部材63には、円形の軸受孔63aが形成されている。出力部材63は、軸受孔63aに支持ピン57(支持軸57c)が挿通されることで、該支持ピン57の周りに回動自在となっている。また、出力部材63には、軸受孔63aの周縁部から入力部材61に向かって等角度間隔に複数(5つ)の鋸歯状の出力側爪64が突設されている。各出力側爪64の図示反時計回転方向に先行する側の端面は、入力部材61に向かう軸線方向に略平行に起立する起立面64aを形成する。一方、各出力側爪64の図示反時計回転方向に追従する側の端面は、当該回転方向に向かうに従って入力部材61に向かう軸線方向に変位するように傾斜するガイド面64bを形成する。
なお、複数の入力側爪62及び出力側爪64は、互い違いに突設されて互いに噛み合うことが可能である。このとき、各起立面62a,64a同士及び各ガイド面62b,64b同士が当接する。
圧縮スプリング65は、入力部材61及びフランジ57b間に介装されており、該入力部材61を出力部材63に近付く軸線方向に、即ち複数の入力側爪62及び出力側爪64が互いに噛み合うように付勢する。
次に、本実施形態の作用について説明する。
まず、ドア4が全閉状態にあるものとする。そして、図7(a)に示すように、伝達部材60が初期状態にあり、入力部材61がポップアップモータ51の駆動力から解放されるとともに、出力部材63に連結されたケーブル40が引っ張られていないものとする。このとき、ドアチェック16からドア4内に進入するチェックリンク11(両ストッパ部15)の後端は、押圧部材30の第1レバー突片31に当接又は近接している(図3参照)。この状態で、例えばアウトサイドドアハンドルOHが操作されるなどしてドア4を全閉状態で保持するラッチ機構(図示略)が解除され、続いて、ドアECU50によりポップアップモータ51が駆動されて、入力部材61が図7(a)において反時計回転方向に回動したとする。このとき、互いに噛み合う複数の入力側爪62及び出力側爪64を介して出力部材63が一体で反時計回転方向に回動する。これに伴い、ケーブル40が押圧部材30の第2レバー突片32と共に後方に引っ張られることで、第1レバー突片31が前方に移動するとともに、該移動分だけ前方に押されるチェックリンク11がドアチェック16に対して前方に移動する。そして、チェックリンク11の前方への移動分に相当する開度だけドア4が開作動する(ポップアップ作動)。
一方、例えば利用者がドア4に寄りかかるなどして該ドア4の開作動が規制され、チェックリンク11の前方への移動が規制されて押圧部材30の回動、ひいては出力部材63の回動が規制されたとする。このとき、図7(b)に示すように、入力部材61が図示反時計回転方向に回動する際の伝達トルクが規定値を超えると、入力部材61は、各ガイド面62bにおいて該当のガイド面64bを摺動しつつ、圧縮スプリング65の付勢力に抗して出力部材63から離間する軸線方向に移動する。つまり、入力部材61は、出力部材63の回動規制の状態のまま図示反時計回転方向への回動が許容される。
なお、入力部材61及び出力部材63の前述の相対回動に伴い、入力部材61が出力部材63から離間していくと、各入力側爪62がその噛み合う該当の出力側爪64を乗り越えてそれらの噛み合い状態が外れることになる。この場合、例えば各入力側爪62が隣接する出力側爪64まで移動して、その後に入力部材61及び出力部材63の位相がずれた状態で複数の入力側爪62及び出力側爪64が互いに噛み合うことがある。
しかしながら、軸線方向における入力部材61及び出力部材63の離間距離Lfは、所定の最大距離LM内に制限されている。本実施形態では、入力側爪62及び出力側爪64の噛み合い状態が外れるとき(各入力側爪62がその噛み合う該当の出力側爪64を乗り越えるとき)の入力部材61及び出力部材63の離間距離LOは、前記最大距離LMよりも大きく設定されている。従って、前述した入力部材61及び出力部材63の位相ずれは自ずと回避される。
以上詳述したように、本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)本実施形態では、ドア4が閉状態にあっても、開可能状態にあれば、ポップアップモータ51により伝達部材60を回動させてチェックリンク11を移動させることで、閉状態にあるドア4を開作動させることができる。従って、利用者がドア4を開操作することが困難な状況にあっても、該ドア4をより簡易に開操作できる。特に、伝達部材60の入力部材61及び出力部材63は、圧縮スプリング65により一体回動するように付勢されることで、例えばドア4が開作動不能な状態にあって、出力部材63の回動が規制されたとしても、圧縮スプリング65を弾性変形させつつ入力部材61の回動を許容することができる。これにより、入力部材61の回動が規制されることを抑制でき、ポップアップモータ51の駆動力でドア4との間の動力伝達に係る部品(例えば入力部材61、出力部材63、ケーブル40、押圧部材30、チェックリンク11等)が変形したりすることを抑制できる。
(2)本実施形態では、圧縮スプリング65は、入力部材61及び出力部材63の回転方向とは異なる方向(軸線方向)の付勢力にてそれらが一体回動するように付勢するため、入力部材61及び出力部材63の相対回動を抑えるために要する付勢力をより低減することができる。また、圧縮スプリング65の圧縮量や仕様を変更することで、入力部材61が出力部材63に対して回動し始めるときの伝達トルクの規定値を容易に調整することができる。
(3)本実施形態では、入力側爪62及び出力側爪64の噛み合い状態が外れるときの軸線方向における入力部材61及び出力部材63の離間距離LOは、前記最大距離LMよりも大きく設定されていることで、出力部材63への伝達トルクが規定値を超えたとしてもこれによって入力側爪62及び出力側爪64の噛み合い状態が外れることを抑制できる。そして、各入力側爪62がその噛み合う該当の出力側爪64を乗り越えて隣接する出力側爪64まで移動し、その後に入力部材61及び出力部材63の位相がずれた状態で複数の入力側爪62及び出力側爪64が互いに噛み合ってしまうことを回避できる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・図8(a)、(b)に示すように、互いに相対回動自在に、且つ、軸線方向に移動不能に連結された入力部材71及び出力部材72と、付勢部材としてのトーションスプリング73とを備えて構成される伝達部材70であってもよい。この場合、入力部材71には、該入力部材71に対する出力部材72の図示反時計回転方向の回動を規制するストッパ片71aが突設されている。一方、トーションスプリング73は、両端末が入力部材71及び出力部材72にそれぞれ係止されて、入力部材71に対して出力部材72が図示反時計回転方向に回動するように付勢する。つまり、入力部材71及び出力部材72は、基本的にストッパ片71aが出力部材72に当接する状態で一体回動するように連結されている。なお、伝達部材70は、入力部材71においてポップアップモータ51と駆動連結されており、出力部材72においてケーブル40と連結されている。
従って、ドアECU50によりポップアップモータ51が駆動されて、入力部材71及び出力部材72が図8(a)において反時計回転方向に回動すると、前述のようにドア4が開作動する(ポップアップ作動)。
一方、例えば利用者がドア4に寄りかかるなどして該ドア4の開作動が規制され、前述のように出力部材72の回動が規制されたとする。このとき、図8(b)に示すように、入力部材71が図示反時計回転方向に回動する際の伝達トルクが規定値を超えると、入力部材71は、トーションスプリング73の付勢力に抗して出力部材72に対し図示反時計回転方向に回動する。つまり、入力部材71は、出力部材72の回動規制の状態のまま図示反時計回転方向への回動が許容される。従って、このように変更をしても前記実施形態の(1)と同様の効果が得られる。
・前記実施形態においては、支持ピン57のフランジ57b及びナット58間に挟まれる一定の距離内で支持軸57cに入力部材61、出力部材63及び圧縮スプリング65を支持することで、前記最大距離LMを規定した。これに対し、支持ピン57のフランジ57bを支持部56よりも外側に配置するとともに、該支持部56及びナット58間に挟まれる一定の距離内で支持軸57cに入力部材61、出力部材63及び圧縮スプリング65を支持することで、前記最大距離(LM)を規定してもよい。
・前記実施形態においては、支持ピン57のフランジ57b及びナット58間に挟まれる一定の距離内で支持軸57cに入力部材61、出力部材63及び圧縮スプリング65を支持することで、前記最大距離LMを規定した。これに対し、略U字板状の支持部56の開口側を適宜の背板で閉塞するとともに、該背板及びフランジ57b間に挟まれる一定の距離内で支持軸57cに入力部材61、出力部材63及び圧縮スプリング65を支持することで、前記最大距離(LM)を規定してもよい。また、支持ピン57のフランジ57bを支持部56よりも外側に配置するとともに、前記背板及び支持部56間に挟まれる一定の距離内で支持軸57cに入力部材61、出力部材63及び圧縮スプリング65を支持することで、前記最大距離(LM)を規定してもよい。
・前記実施形態において、入力側爪62及び出力側爪64の個数は任意である。また、入力側爪62及び出力側爪64は、互いに噛み合うことが可能であれば等角度間隔に配置されていなくてもよい。
・前記実施形態において、伝達部材60,70の初期状態(ポップアップ作動前の状態)への復帰は、ポップアップモータ51の逆駆動により実現してもよいし、例えば出力部材63,72の回動を機械的に規制するストッパと当該規制位置に出力部材63,72を付勢する復帰スプリングとで実現してもよい。
・前記実施形態において、押圧部材30の初期位置(図3に示すポップアップ作動前の回動位置)への復帰は、ポップアップモータ51の停止に伴うケーブル40の解放による成り行きで実現してもよいし、押圧部材30の回動を機械的に規制するストッパと当該規制位置に押圧部材30を付勢する復帰スプリングとで実現してもよい。
・前記実施形態において、ドア4をポップアップ作動させる電気的なスイッチとして、例えば運転席側に臨んでダッシュボードに設置される適宜の運転席操作スイッチやインサイドドアハンドルに設置されたインサイドハンドルスイッチなどを採用してもよい。
・前記実施形態において、圧縮スプリング65に代えて、ゴムなどの弾性体や板ばねを採用してもよい。
・前記実施形態において、ドア4のポップアップ作動に先立つラッチ機構の解除は、機械的に行ってもよいし、電動モータにて電動で行ってもよい。また、ラッチ機構の解除用の電動モータは、専用の電動モータを利用してもよいし、ポップアップモータ51を流用してもよい。
・前記実施形態においては、ドアチェック機構10のチェックリンク11を利用してドア4のポップアップ作動を実現したが、同様に動作する専用のリンク部材を利用してもよい。
・本発明は、例えば車両の後部に設けられるドアに適用してもよい。
1…ボデー、4…ドア、11…チェックリンク(リンク部材)、51…ポップアップモータ(電気的駆動源)、60,70…伝達部材、61,71…入力部材、62…入力側爪、63,72…出力部材、64…出力側爪、65…圧縮スプリング(付勢部材)、73…トーションスプリング(付勢部材)。

Claims (2)

  1. 車両のボデーに回動自在に連結され、該ボデーに回動自在に連結されるドア内に先端部が進入するリンク部材と、
    電気的駆動源と、
    前記ドア内に回動自在に連結され、前記電気的駆動源に駆動連結されるとともに前記リンク部材に連係される伝達部材とを備え、
    前記電気的駆動源により前記伝達部材を回動させて前記リンク部材を移動させることで、閉状態にある前記ドアを開作動させるように構成されており、
    前記伝達部材は、
    前記電気的駆動源に駆動連結される入力部材と、
    前記入力部材に相対回動可能に連結され、前記リンク部材に連係される出力部材と、
    前記入力部材及び前記出力部材が一体回動するように付勢する付勢部材とを備え
    前記入力部材及び前記出力部材は、互いに近付く軸線方向に互い違いに突設されて互いに噛み合う入力側爪及び出力側爪をそれぞれ有し、
    前記付勢部材は、前記入力側爪及び前記出力側爪の噛み合い状態を保持するように前記入力部材及び前記出力部材が軸線方向に互いに近付くように付勢するものであり、
    前記入力側爪及び前記出力側爪は、前記入力部材の一方向への回動状態で前記出力部材への伝達トルクが規定値以内のときに前記出力部材を一体回動させ、前記出力部材への伝達トルクが規定値を超えるときに前記入力部材及び前記出力部材が軸線方向に互いに離間するように前記付勢部材の付勢力に抗して移動させつつ相対回動させるように共に鋸歯状に成形されており、
    前記出力部材への伝達トルクが規定値を超えるときに前記入力側爪が該入力側爪の噛み合う前記出力側爪を乗り越えることを回避するように構成された、ドアポップアップ装置。
  2. 請求項1に記載のドアポップアップ装置において、
    前記入力部材及び前記出力部材が前記付勢部材の付勢力に抗して軸線方向に最も離間したときの離間距離が、前記入力側爪及び前記出力側爪の噛み合い状態が外れるときの軸線方向における前記入力部材及び前記出力部材の離間距離よりも小さく設定された、ドアポップアップ装置。
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